「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2022年01月

中国オタク「サブキャラがハーレム状態なのってみんなどう思う?今はハーレム系と言えばヘイトを集める印象なんだけど」

春節期間なので現在当ブログ的にはネタの枯渇期間に入っております……そんな中ではありますが、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国でも「後宮」などと呼ばれて一時期は良くも悪くも人気だった「ハーレム系」や「ハーレム要素」ですが、現在の中国オタク界隈ではネガティブな扱いとなることが多くなっているそうです。
また近頃の作品批判や規制の動きから「作品にハーレム要素がある」ということに対して不安を感じることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「サブキャラがハーレム状態になっている、ハーレムを築いている」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


某音柱に関する情報を見ていて気になったんだが、サブキャラがハーレム状態なのってみんなどう思う?今はハーレム系と言えばヘイトを集める印象なんだけど。

熱血系作品なら問題無い、恋愛系作品だと問題ありかな。
視聴者からも批判が出る。

そうそう。一般向けな普通の作品とオタク向けなハーレム系の作品では違う話になるのでは。

一般向けでも批判、炎上は発生するぞ。
カップリング問題だNTRだでしょっちゅう紛争が発生しているのを思い出せ。

この辺りの問題に関してはむしろ普通の作品、少年マンガ系とかの方がファンの間では争いと憎しみが渦巻いているように思う。

サブキャラのハーレムか……そういうことするキャラが作品内で評価される、肯定されると今はちょっともめそう

ちょっと考えて見たがそのハーレム構成員に主人公との間に恋愛的なものを意識させるような内容が無ければ構わない。逆にそうでなければ批判が来るかと。

男のサブキャラには種付けの権利は無い!みたいなネタはあるが、恋人がいる男のサブキャラに限らずモテてモテてハーレム状態なキャラとか普通にいるよね。

女に囲まれてハーレム状態なサブキャラは結構いるからね。

恋のライバルや障害となるキャラ、主人公と敵対する存在なら別に問題ないのでは。ラブコメの嫌な金持ち美形キャラとか、親友キャラでもモテるとかは普通にある。

「ポケモン」みたいな子供がメインターゲットな作品でも出てくる、よくあるテンプレ設定だろう。
しかし近頃の環境だと気になる要素ではあるかな。気にしないでいられた昔に戻りたい。

私は見せ方や設定の掘り下げ方次第だと思う。
掘り下げれば評価される他の設定と違いこっちはリアリティの感じられる描写でやるとまずい、掘り下げないで雑にやるべき設定。

それには同意。男女問わず異性に人気があるまではいいだろうけど、嫁が複数人とか肉体関係複数人だとひくかもしれん

確かに。私も音柱はちょっとどうかと思った。

重婚までいくと現代では厳しそうだ。残念ながらファンタジー作品でもね!

その部分を視聴者に意識させなければ良いんじゃないの?
常に意識しないわけにはいかないメインキャラのハーレムとは違う。

これについてはヒロイン級のキャラが関わるようになったら炎上案件だろう。
主人公とくっ付くかもしれないヒロインの一人的な扱いでファンを煽って、他の男のハーレム入りとかは批判されないわけが無いと思う。
でも一般的な二次元に出てくるサブのハーレム持ちキャラってハーレム要員が固定されていることが多いし実害のあるやつは少ないのでは?

ヒロインを口説いたりする展開はあるが、それが続くことはそんなに無いかもね。

重要キャラがハーレム入りとかしなければ目立たないし話題にならないから大丈夫だろう。
最近のめんどくさい炎上事件を見ても、通報する連中画そこまで見て文句つけるのはほぼいない。

ヒロインの扱いを間違えなければ大丈夫だよ。
俺もいわゆる偽ハーレム展開での負け犬ヒロインが他の男とくっ付くのは望まない、ずっと独り身でいてほしいといった外から見ると批判しかないような要求の影響がそれなり以上に大きいというのは知っている。しかしそれとサブキャラのハーレムは別の話だ。

サブキャラがモテていることに関しては平凡な女の子(キャラデザ良好)みたいなもんで、実際は顔が良いからモテる、二次元的なハーレム状態になるのも無理はない!
一昔前のギャルゲーに多くいた髪で目隠れな主人公と違ってよく出てくる男のサブキャラはちゃんとしたデザインになるわけだし。

長編で描写する場合はなにかと引っかかる分が出てしまうだろうけど、短編エピソードの中心になるキャラとかなら大丈夫かな。舞台のための設定で終わるだろうから。

エロゲやエロアニメにありがちなモテてハーレム状態な金髪男に寝取られるみたいなのはどうなんでしょうか?

それはそういうジャンルとしての需要があるだけだろう。一般向けでやったら大炎上だ。

長編でも相手がモブキャラなら問題無いのでは。
キャラ設定の一つで本編の内容にハーレムが絡んでくるとかにならなければね。

サブキャラの恋愛事情に関して嫌われるのは主人公のハーレム要員とくっつくことだという話もあるからな。
良い悪いとかキモイと化は別として、視聴者側にはイロイロな独占欲が存在する。

とりあえず終盤でカップル量産するのはあんまり好まれないからね。
それからぽっと出のモブキャラがヒロインとくっ付くのも。「アルドノア・ゼロ」が作品評価の話題がそれ一色になってしまったのを見ると、ヒロインがサブキャラのハーレム入りというのはかなりマズイと思われる。

歴史をテーマにした作品であればハーレム持ちのキャラとか、複数の寵姫がいるとかも珍しくなくなるはずなんだけどね……

そういう作品に関しても昔とは扱いが変わっている部分はあるよ。
宮廷が舞台とか皇帝がいるとかの場合は自然とそうなるはずだけど、そこをあまり意識させない強調しないような形になってきている。

歴史上の話であっても、架空の世界であっても炎上するのが今の環境。政治的な正しさ、価値観の正しさが優先される。
ウチの国だけじゃなくアメリカでもその辺は何かとめんどくさいことが目に付く。

男性キャラのハーレム設定に関してはキャラ造形として面白ければ許容できると思っていたんだが、最近話題になった音柱に関しては何か引っかかる所もあるんだよね。描写でかなり目立つしメインの舞台が遊郭だからだろうか?自分でもちょっとハッキリしない。

音柱の三人の嫁に関しては実質的に遊郭編の限定キャラだし、私は気にならないかな。ただ総合的に見るとウチの国では危なそうという印象にはなる。
「鬼滅の刃」の場合、柱はサブキャラではあるけどエピソードの顔な扱いになることも多いから。

「鬼滅の刃」で例えるなら、原作でゴタゴタしたのは炭治郎の相手と禰豆子の相手についてだったし、音柱については生死はともかくハーレムの方は別に問題にならなかったと記憶している。
ハーレム設定に限らず、サブキャラの恋愛描写でメインキャラが関係するものはやり方間違えると人気落ちるね。

重要なのは「人気が無い」「作品ファンから注目されていない」ということだろう。モブとモブがくっつくとかあまり出てこないサブキャラがハーレム入りするなら皆そんなに気にしない。
作る側がそういうどうでもいいキャラ

皆の話を見た感じだと現代では気を付けた方が良い要素ではあるが、メインキャラが関わらないなら相変わらず問題無いといった所か。

きちんと描写されないハーレムって、言わば設定の文字や数字と同じだからね。作品の中心になりがちな主人公のハーレム環境とは違う。
上で言われている鬼滅の音柱も高いクオリティのアニメで存在感のある嫁キャラ(それも有名なCVで)が出てきてしまうのが逆に引っかかりを生み出しているんじゃないかと。

関係するキャラが視聴者に感情移入されるかどうか、意識させる展開になっているかどうかというのも重要だろう。モブ的な存在であれば設定の一環としてスルーされる。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の空気が感じられるような話もイロイロと出ていました。

ちなみに中国における「鬼滅の刃」のアニメの配信に関しては、「無限列車編」は無事完結したそうですが「遊郭編」の配信については音沙汰無しな状態だそうです。

また今回のネタを教えてくれた方からは
「中国のオタク界では『後宮』(ハーレム)とつくだけで批判される、評価するべきでないといった空気もあります。今はまだ作品の評価の傾向に留まっていますが、これが価値観の方にズレていくとなると難しいことになりますね」
といった話もありましたし、ネタ混じりとは言え中国オタク界隈におけるハーレム要素に対する空気は一昔前と比べてかなり変化しているのかもしれません。また接する作品や社会的な価値感など変化の背景になりそうな事情についても気になりますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「良いこと思い付いた。原作不足なら世界の名著をアニメ化すればいいのでは?」「既にあるぞ」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメ業界事情に関するニュースやその背景が何かと注目されているようですが、そこから話題が盛り上がったりすることもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメの原作が不足しているなら世界の名著をアニメ化するのはどうだろう?」
といったことなどに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


良いこと思い付いた。原作不足なら世界の名著をアニメ化すればいいのでは?
子供向けに限らない作品も作れるはず。

既にあるぞ。メインターゲットは子供の作品が多いけど「少女コゼット」のように大人が見ても楽しめるのもある。

主に前世紀に日本で作られた「世界名作劇場」というアニメシリーズがあるんだよ。
日本は日本以外の国のもたくさん作っているし、各国で自国の名著のアニメ化は行われている。

ウチの国で三国演義や西遊記がアニメ化された経緯と似たような所もあるんだろうね。

童話系に特化した「グリム名作劇場」なんてのもあったな。こっちのテレビでも放映していたはず。

そもそも現代向けにするのが難し過ぎる。
名著の文章がそのまま脚本になるわけではない。アニメ向けに内容を編集してコンテや脚本を作らないといけないから作業自体は少なくない。
ネット小説だって原作からアニメにする際の編集が難しいのだから昔の名著は更に厳しいことになる。

「百年の孤独」や「戦争と平和」をアニメ化しよう!

無茶を言うな、あんな文字数の多い作品!
全部で100話超えとか余裕だろうしスポンサーもスタッフも放映するテレビの枠も見つからんだろ。

あまり長い原作だと制作スタッフに死人が出そうだな……

「戦争と平和」は日本でマンガ版出ているみたいだよ。「百年の孤独」は同じタイトルのはあったが内容は別物のようだが。

言っては何だが実写化はされるのだからアニメ化も無理ではないだろう。
問題は主に今の時代に人気になるか、スポンサーを見つけられるかだろうな。人気になるなら、商売として成立するなら、話数が長くても問題無い。

個人的には「罪と罰」のアニメとか見てみたいという気持ちはあるが、商業的には無理だろうなあ

「罪と罰」は手塚治虫がマンガ化しているし、調べると結構出てくるよ。恐らく世界の名著に関しては二次元だとマンガになるまでのハードルはそこまで高くないのでは。難しいのはアニメだろう。

マンガに関してはそういうのかなりあると思う。古いのから比較的新しいのまで。
以前「戦争は女の顔をしていない」までマンガ化されてしかも普通に有名な声優使ったPVまで出ているのを知った時はかなり驚いたよ。

ちょうど今やってる「平家物語」みたいなのもあるから制作される可能性はあるんだろうけどね。以前源氏物語のアニメもあったし。

そこは自国向けの自国名著のアニメ化だから何とも言えないのでは?
ウチの国でも西遊記や封神演義のアニメ映画は大作的な位置で作られているわけだから。

マンガ版は多い、国内でも外国の名著のマンガ版はいくつかあったはず。
問題は商業的に成立する話数のアニメにできるかということだろうか。劇場版でやるという手もないわけではないだろうけど。

「レ・ミゼラブル」とかはフランスでも普通にアニメ化されてたな。日本では長編でのアニメ化も短編でのアニメ化もあったはず。

「レ・ミゼラブル」のアニメ化では「少女コゼット」はとても面白かった。
子供向けのアレンジはあるけどストーリーはしっかりと描かれているし長編の原作を上手くアニメ化している。

2022年予定でシェイクスピアの「薔薇王の葬列」がアニメ化になるし現代における名著のアニメ化の可能性も普通にあると思う。ただこの「薔薇王の葬列」のように原著から直接ではなく「マンガ化で成功してからのアニメ化の方が可能性は高そう。

子供向け以外だと「巌窟王」や「ロミオとジュリエット」がGONZOでアニメになっていたな。
SF的なアレンジが入る形の作品だった。

原作をそのまま二次元系の作品にするのは難しいかもしれないが、ストーリーやキャラを持ってきて二次創作的に作る精神的原作が名著みたいな作品はあるよね。

他にも劇中劇でのパロネタみたいなのもある。
「ニセコイ」みたいに文化祭の劇でロミオとジュリエットをやるのは定番。

そういうのならかなりあるだろうね。むしろ現代ではそういう形でやるのが主流なのでは。面白さの方でも、リスク回避的な方でも。

長編そのままやっても現代向けではないからね。
それに権利的に問題ないとはいっても、原著のままでアニメ化するのは今の時代の環境でやるにはリスクが高過ぎるし原作とはある程度切り離した方が安全。そのままだと文化的な正しさ、描写の正しさなどが問題として指摘されがちだから。

アニメの「世界名作劇場」もきちんと見ていくとかなり日本の雑な外国イメージや日本で日常的だけど現地には無いようなものが混じっているらしいからね。昔のアニメだから問題無かったという事情もあるはず。

道具や植生を含む風景はそういうのが少なくないと聞いた覚えが……昔は資料少なかったから仕方が無いし、見る人間の範囲も狭かったからね。それに問題を指摘する場所も今のような環境ではなかったから。

今の時代ネットですぐに「警察」が出てくるし、価値観や政治的な正しさの方でのバトルになるよね。

ウチの国は極端ではあるけど、今は日本も二次元関係のそういう文句を見ると楽じゃない模様。何かとコストかかるわりに面白さに直結しないのだから、原作としてはあまり使い勝手良くなさそう。

アニメ向けに編集して脚本を現代向けにして書かないといけないので翻案に近くなる。
それをやるなら人気のネット小説を原作にした方が何かと良いのでは……と思ってしまうかな。私も「巌窟王」みたいなアニメが増えたらいいなと思うけど、商業的に成功できるとアピールするにはどうすればいいのかは悩んでしまうね。

上手くやれるクリエイターは既にそういう作品を世に出して当てているはず。上でも言われているように精神的な原作にするとかね。オタクならば「ふしぎの海のナディア」とかを思い出してみよう。

例えば日本のオタク向け作品では今世紀に出た古典名著の翻案的な作品でウチの国でも大人気になって国産ネット小説にも大きな影響を与えた作品がある。「ゼロの使い魔」って言うんだが。
比較してみると分かるが、序盤の展開はとても三銃士だしキャラの名前も三銃士的な所から何かと持ってきているのが分かる。

そうそう。「ゼロの使い魔」って序盤はかなり三銃士ベースの話なんだよね。
三銃士ネタのアニメは俺が知っているだけでも犬が三銃士のとアラミスが娘化してるのと「ゼロの使い魔」で3つある。

昔の作品を見ると登場人物動物にした名著原作のアニメとかが結構あるよ。犬キャラ化したホームズなんかもあるが、これは宮崎駿もスタッフとして参加している。こういうアレンジなら今の時代でも無難にいけそう。

仮に古典名著のタイトルの知名度を活用して現代向けの二次元的な作品に翻案しても、舞台となる地域がハッキリしているから、そこの描写の正確性が要求されるからね。それでいて過去の問題となる価値観に関してはそのままでは批判される。

昔と違ってその手の「間違い」に関する批判はすぐに出てくるし、他国の人間が作ったとなるとめんどくさい人間がわいてくるよな

結局は原作としての魅力が無いわけではないけど様々な名著で過去に「もうやった」事例がある、既に世界の名著をネタとして活用して成功している作品もあるということで「やれるクリエイターはとっくの昔にやっている」ということなのかね。



とまぁ、こんな感じで。
思いつきから始まってイロイロな所に話が広がっていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「昔はテレビで外国のアニメが良く放映されていましたし、アニメを見る経路は大部分がテレビ、少しの海賊版(海賊版ディスクは子供や学生にとっては高かった)という状況でしたから外国の名著が原作の外国産アニメを見る機会も少なくなかったです」

「しかし今は主にネットでアニメを見ますし国産アニメが推奨されています。今の子供が外国の名著が原作となったアニメを見る機会はあまり無いかもしれません」

「国産版の三国演義のアニメに関しても知らない人がいるので、ネット環境では昔の作品は容易に忘れられ埋もれてしまうのかもしれません……」

といった話もありました。

中国では何かと環境の変化が急激ですし、私もアニメの視聴経験やイメージに関しても数年違うとかなりズレが出てくるという話を聞いたことがあります。
名著原作のアニメに関しても、よく見かけた人とそうでない人の違いがハッキリしているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「あんまり人に言えない自慢できない自分のオタク入門作品について語らないか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタクの面々もオタクになるきっかけとなった作品についてはイロイロとあるようですが、なかには「オタクとしてはあまり誇れない気がする作品からオタクになった」と感じている人もいるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「あんまり人に言えない自慢できないオタク入門ルート」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


あんまり人に言えない自慢できないオタク入門作品について語らないか?
自分は「アカメが斬る!」から入った。作品自体は今も好きだけど、それとは別になんだか自分の入門作品とは言うのにちょっと抵抗があるんだよ!
再生数は高かったが評価もパッとしないし、実は他作品の影響がハッキリとあるとかで!

「アカメが斬る」も悪い作品じゃないと思うがな。
俺なんか「そらのおとしもの」だぞ?今だから言ってしまえるけど、もちろんエロ目的だった。昔自己弁護的に言っていた実は含蓄があるとか変わった演出に興味をもったとかそんなものは無かった。

実はエロ目的で見始めてオタクになる人間はオタクの間での評価が微妙、ダメな作品からオタクになる人間より多いと思う。
ちなみに私は「フリージング」からだ。

そうそう。自分の周囲を見てもハーレムとお色気なアニメにつられてオタクに入ってしまったのが少なくないけど、そういうのは良くも悪くもネタに出来る作品でもなければ積極的に話はしないよね。
ちなみに自分は「アブソリュート・デュオ」からだったりする。

私の場合は「kiss×sis」なのですが?
作品に対する思い入れはあるし原作もこっそり買い続けているけど本棚の前面には置けないというヘタレだ。

こっちのテレビでも放映されていた「鎧伝サムライトルーパー」と「天空戦記シュラト」
作画の微妙さもだけど、後で日本では腐女子にとっての伝説アニメだと知って少し複雑な気分に。この件を離す時は余計な自己弁護を加えてしまうようになった!

俺は「千年女優」からオタクになったと自慢してもいいかい?

正直少し羨ましいぞ!
でも今敏作品は深みにハマって戻れなくなりそうなので、自分はそっちのルートは避けるかな……

俺なんて名作の壁こと「IS」ですが?
(訳注:中国オタク界隈ではディスクの売り上げが高い=優れた作品、名作の証として扱われる傾向がありますが、「IS」は中国オタク界隈で評価が微妙なのに日本のディスクの売り上げがかなり良いことから、「IS」の売り上げを超えなければ名作では無いというネタから「名作の壁」と呼ばれることになったのだとか)

なんか共感してしまうものがある話題だ。バカバカしいのは承知しているが、それなりの名作や他人に通じる作品でオタクになったと言いたい気持ちがどこかにあるんだよね。
オタク仲間が「とらドラ!」から入ったとか言うのを聞くとなんとも言えない羨ましさがわいてくる。

俺も「シュタインズ・ゲート」からオタクになったとか言いたくなる気持ちはある。
自分にとっての入門作品「アクセルワールド」を楽しんだことについての後悔は無いが。

「東京喰種」からハマったんだけど、作品の評価がグダグダになってしまっているからなんか言い難い所はあるな。恥ずかしいというのとはちょっと違うんだが、作品を馬鹿にされるのが嫌。

俺も「進撃の巨人」からなので似たようなものさ!
後で大失速したかつての覇権作品については話題作に流されたみたいな所が際立ったしまうからね。

「バカとテストと召喚獣」からなので気楽。こういうのだと有名過ぎる名作過ぎるのは逆に難しい気がするな。

無難なルートだとそれはそれで楽だよ。
私はポケモンから入って型月や東方、あとは超電磁砲という定番を流れて今は京アニ追いかけている。

定番か……私はかつて中国のオタクにとっての定番ルートだった「超電磁砲」から入ったのだけど、実はそれが比較的最近の話。オタク歴は5年にも満たないので別の意味で人に言い難い。一般的な「超電磁砲」から入ったオタクにとっての定番作品や昔の空気の話題も全く分からないんだ。

しかしダメな方向でネタになるのもそれはそれで少し羨ましくなる
私は「デジモン」が大好きでアニメを見続けているうちに気が付いたらオタクにという流れだったから話題にできねえ

なるほど。言われてみれば「School Days」に衝撃を受けてアニメを見始めた自分の過去については結構ネタにしやすいかも。

普通に昔からというのも良いと思うんだけどね。私は「遊戯王ARC-V」からなのでちゃんと最初から遊戯王を知っている人にコンプレックスのようなものを感じたりもする。

ラブコメ系もちょっと恥ずかしくなる所が……「アマガミ」から本格的にオタクになった自分自身を否定するつもりはないのだけど。

俺は「キミキス」からだ。いわゆる青少年の衝動を満たしてくれるものを期待したんだけどイマイチよく分からなかったのを覚えている。その後なんか納得いかなくて他の作品も探していつの間にかオタクに……

俺は中学の時にうっかり目にした「D.C. 〜ダ・カーポ〜」からだが、こういう話題だと弱いかも。

こういう話題だと「ラブひな」みたいに多くの人がハマった、歴史的価値のハッキリした作品ならば別だろうけどね。

いや、当時の自分がまさに「ラブひな」からだったがリアルタイムだと普通に恥ずかしさはあったぞ。オタクは含蓄のある作品、大人向けの作品を見るのが正しいという空気だったから。

ハーレム系はちょっと複雑。
私は「けんぷファー」からオタクになったんだけど、当時のハーレム系は相対的に見れば良いクオリティな作品もあったので引っかかる人も結構いたんだが、今はハーレム系というだけで微妙な作品だと見做される所もある。

確かに。私は「ながされて藍蘭島」から。当時は良くも悪くも普通のハーレム系作品だった。

私もハーレム作品を大量に摂取したのがオタクになるきっかけ。確か最初は「かのこん」か「れでぃ×ばと!」だったかな?
しかしあの頃の摂取過多で好みが変わったのか、今ではハーレム系は避けるようになってしまったし話題にするのも避けるようになっている……

でも今はハーレム系に関して作品の評価はともかく、オタクが見てネタ方面の話題にするということが普通にできるようになったから、そういう意味では良くなった気もする。上でも言われている「IS」の頃とかオタクがアレを評価するのはダメだみたいな空気すらあったわけで。
それはそうと、自分のオタク歴は「ちょびっツ」からなのだがこの作品の影響を受けまくった作文を学校で書いてしまったなどの過去だけは抹消したい。

私は「IS」からオタクになったけど、メカ装着系のカッコ良さとヒロインの萌えは衝撃的だった。
「IS」はずっとネタ扱いされるので肯定的に語るのが困難な作品ではあるけど、放映当時に叩かれまくっていた頃もこっちのプラットフォームでの配信の数字は伸びていたし人気が無いわけじゃなかったと思う。
当時は何かと批判されていたのに今では普通にネタとして定着している「俺の嫁」についても「IS」の影響は大きかった。

自慢出来ないオタクの入門か……実は自分は「甲鉄城のカバネリ」から本格的にアニメを見始めてオタクに染まっていったんだが、あの通りの迷走した作品なので人に言いにくい。ちょっと遅れて見始めてハマった「このすば」の方を表面的には自分の入門作品として扱っている……!

歳とってくるとそんなに気にしなくなるが、自分もかつてはそういうのを隠していたから気持ちは分かる。昔は聞かれても「いつの間にかオタクになっていたから思い出せない」的に答えていたが、実は「一騎当千」が自分にとっての回答だった。そして今はもう抵抗なくそう言えるようになっている。

スタジオディーン版の「Fate」というのはどうなんでしょうか……

昔はみんなそんなそれだったから問題ないと思う。その当時の知識のままで作品を語るのはちょっとリスク高いだろうけど。

すまない、見栄っ張りな自分はFGOから型月に入ったのに最初に見たのは「空の境界」でその後FGOから再燃したみたいに言っている。
FGOからハマって関連作品を見始めたのでFGO以前はほぼ見ていない状態だったのに!

この際だから言うが俺なんか「gdgd妖精s」だぞ!作品の内容もさることながら、通じなくて滑ったりしたらもう……

俺も「gdgd妖精s」から入ったけど、内容の尖り具合は独特だし恐らく数合わせとは言えこっちで版権取って行われる日本のアニメの正規配信の最初期の作品の一つだからオタク史的に見ても悪くはないのでは。



とまぁ、こんな感じで。
意味の無い事ではあるものの、割り切れないものもイロイロとあるようでした。
こういった感覚やその変化については中国オタク界隈における空気、理想のオタク像というのも影響しているのかもしれませんね。


ちなみに管理人はエヴァがテレビで放映されていた時期に中国にいたので、エヴァをリアルタイムで追いかけられた人やテレビで放映されたときの体験を語れる人に対して、いまだに何となく「羨ましい」という感覚がありますね。

当時の私は「日本でスゴイ評価のアニメが放映されているらしい」ということしか分からず、中国の日本書籍店で取り寄せることができた雑誌やエヴァのフィルムコミックなどを見てはみたもののイマイチ分からないといったことになっていて、その後日本に一時帰国した際にようやくまとめて見れたもののその時にはネタバレ情報もすっかり頭に入っているという状態でしたから。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜFateシリーズに関してはZeroから入るのは非推奨と言われるのだろうか?」

ありがたいことに
「最近の中国ではFateシリーズに関してどこから見るべきとなっていますか?ガンダムのように数年前と現在でファンの空気や認識が変化していることはあるのでしょうか?」
という質問をいただいておりましたが、ありがたいことにちょうど良さそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「なぜFateシリーズに関してはZeroから入るのは非推奨なのか」
といったことなどに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜFateシリーズに関してはZeroから入るのは非推奨と言われるのだろうか?
知り合いのFateが分かる人やファンに聞いたらだいたい似たような答えが返ってきたんだけど。

それは人によって理由と意味が違うと思われる。
体験の問題でもあるし、型月世界観を把握する上のでも問題でもあるし、キャラの好き嫌いや最強談義、萌えにも影響する話になるから。

確かに自分も「おススメしない」とは言うかもしれん。
アニメとして微妙なスタジオディーン版とアニメとしては名作の「Zero」しかなかった昔ならともかく、今は「UBW」があるのだからFateを含むきのこバースを楽しむなら何かとベースになるstay nightから入って欲しいと思う。

単純にZeroが好みじゃないからおススメしないであろう自分みたいなのもいるぞ!

俺は普通にZeroから入ればと言うけど?
自分自身がZeroからFateに入ったからね。その後普通に原作ゲームもUBWもHFも見た。アニメはスタジオディーン版とEXTRAがダメだったくらいかな。

結局は好きな所、興味をもった所から見れば良いという話ではあるんだが、今の型月界隈で聞いたらZeroが最初はやめた方が良いとなるだろうね。
作品の扱いが主流から外れているし、過去のゴタゴタの記憶も残っているから。

Zeroに罪は無いんだが、Zeroを持ち上げて他のシリーズ作品とそのファンを叩くのがたくさん出たので敵が多すぎるのと、Zeroでの知識ベースでFateを語っても今の時代の話題についていけないのがな。

Zeroは面白い作品だしウチの国のオタク界で一つの時代の覇権を握った作品なのも間違いないんだが、シリーズとしてみるとその後に続くものがあまり無いといった事情もある。
自分もZeroが最初に見て面白いと思ったFate作品ではあるが、今からFateに入るなら別の作品、アニメならUBW、手頃な所ならFGOが良いと言ってしまうかな。

中国人の多くは高い視点で見れるストーリー性のある作品を好むからZeroの方が好まれると思うけど、Fateはエロゲー的な作品、ボーイミーツガール的な作品というのが基本だ。そこを後から受け入れるのは厳しいものがある。

私はZeroは面白かったけどstay nightはHFルート以外つまらなかったな。
Zero以外のアニメも一通り見てはいるが。作品を見るならZeroからでも悪いわけじゃないと思うんだけど。

実際ウチの国だとZeroの方が楽しめる人は多いだろうね。
私もFateシリーズを楽しみたいというのではなく、良いアニメは無いかと言われれば普通にZeroを薦める。でも今の時代にFateを楽しみたい、語りたいなら前提となる世界観やキャラがあるので最初にZeroを見るのはやめておいた方が良いとなりそう。

現在は虚淵玄の評価が絶対的ではなくなった影響も考えられる。今の感覚で見ると悪趣味に過ぎる部分、逆ベクトルな御都合主義も目立つからね。FGOのシナリオでも今はきのこの次に評価が高いのは東出で、虚淵玄による秦シナリオの評価は高くない。
ただ個人的には東出のApocryphaから入るのも推奨しない。Apocryphaはエロゲ的ボーイミーツガール分が強過ぎるし脚本も混乱している。

「Zero」は型月の中ではアニメの出来の良さが突出した作品ではあるけど結局は二次創作だから世界観を含めて把握したいとなったら入門作として非推奨なのも無理はない……
「Zeroが一番面白い」というだけならいいんだけど、過去にはstay nightに限らず別シリーズのファン、他の作品のファンとも衝突していたしね。更にその後が続かず後発で人気爆発したFGOの公式中国版経由で知識が豊富な下の世代に駆逐されていった。

Fate関係のアニメは常に新しいのと古いので戦いが発生していたからな。Zeroにしたって放映当時は光汚染だなんだで批判する声も目立ったしufotable叩きも少なくなかった。周りの評価を気にし過ぎると厳しいジャンルだから、結局は好きなのから見れば良いのでは。
最初から万全に見たい失敗したくないという考えも分かるけど、Fateは雑に見ていっても問題無い。

「今はZeroを最初に見るのは非推奨」という話についてはそんなに難しい話じゃないと思うよ。現在のFateの世界観において、Zeroは微妙な扱いの平行世界といった存在になっている。
Zeroから活躍するようになったキャラはいるけど、性格も背景も後付け設定と奈須きのこ監修ベースで本編とのすり合わせが行われた上で扱われているからZeroの設定そのままで語るのは難しかったりする。

俺も別にZeroを見るのは悪くない、むしろ面白いから是非見てくれ!と思うけど最初に見るのはやめよう!となるね。
それに過去に「Zeroは大人の戦争でstay nightはガキの妄想」「Zeroの方が作品として上なのだから設定が矛盾するならばZeroが正しい」みたいなのにぶつかった経験のある人も多い。当時のZeroの人気の規模が規模だったから、ネタ混じりで言われるてガンダムのUCとCEの争いよりも格段に厄介な問題だった……

Zeroから入ると他のFate作品との矛盾がたくさん目に付くのもあるのか、どっちが正しい、どっちが上かみたいな話になりがちな印象がある。
公式ではどれもあり得た世界線みたいなふわっとした扱いなんだが。

Zeroに関してはいまだに「市場で成功したのはZeroで、数字が証明しているからZeroが最高」みたいに言うのいるからおススメされない空気が続いている面もあるかな……どれが上か下かではないはずなんだけど。

上でも言われているけど、シリーズを見る際に原作者の作品(しかも最新シリーズは原作者が執筆中)からではなく二次創作から入るのはシリーズを理解する上でどうなんだということになるね。昔のように中国語化された情報が少なくて公式翻訳作品がほぼ無くて手頃に見れるのはアニメくらい、それもZeroとスタジオディーン版の実質二択という状況ではない。

でも面白いのから見るのもアリじゃないか?
ほとんどの人間はZeroを見た後にstay nightを見てもつまらないと言うぞ?

それについてはZero見た後だとstay nightは実質ネタバレ状態になるということの影響も考えられるが。

stay nightって聖杯戦争を知らない人間向けの本編第一作でZeroはstay nightのネタバレ情報が広まっている上にラストが確定している前提で作られた前伝だからね。そういう意味でも選択肢がある今の時代にあえてZeroから見る必要は無い。

昔はZeroを先に見るべき、stay nightを先に見るとネタバレを踏むとかよく言われていたけど、話の構成を考えるとネタバレ被害が大きいのは先にZeroを見たケースだよな。
逆にstay nightからの知識ではZeroの詳細な内容は分からないので問題無い。日本のファンだってそうだった。

ところでスタジオディーン版が非推奨なのは単純にクオリティが低いからなの?

それも理由の一つではる。あとスタジオディーン版はアニメの魔改造が激しい上に当時の字幕組が好き勝手な字幕を付けたからそっちも魔改造状態なんだよ。
スタジオディーン版の影響でウチの国には士郎アンチが大量発生してUBWとHFが出るまでその状況が続いたという過去がある。

アンチというわけではないんだが、Zeroはセイバーの扱いに関する問題もあるな。

Zero版のセイバーとstay nightのセイバーは異なるのも確かだが、幼稚なZeroの状態から成長した結果がstay nightみたいな解釈をすればいいのでは?

それやると聖杯戦争システムやアルトリアのキャラ設定と全面的に矛盾することになるので……

私は型月世界観にハマったきっかけがZeroだし優秀な作品から入るのも良いと思う。仮に順番重視でスタジオディーン版から見始めるのを強制されたらファンになれる人はほぼいないだろう。

Zeroを先に見てしまうとstay nightのキャラ描写に納得できないことが増えて、更にZeroが正しいという意識が強まってしまうという問題もある。そういうのは長くファンをやっていけば消化できるんだが、しばらくは「熱」が残るのも確かなので。
Zeroは単独で見ると間違いなく面白くて印象に残る作品だから逆に扱いが難しい。

同意する。切嗣から受け継いだもの、つながりが士郎には無いという風に感じられたりとかね。
それ自体はstay nightが作られた際には設定されていなかったというだけなんだが、最初からそこまで把握して見る人はほぼいない!

私もZeroからFateに入った人間だし作品としては大好きなんだけど、Zeroから入ると誤解しがちな部分についても実体験含めてあるから、今の環境でZeroからというのはあまりオススメできないんだよね。
特にセイバーに関してはシリーズの顔となるキャラだからそこを誤解してしまうと……あと金ぴかについても。

理解できる。ファンとしてはそこが第一印象で歪むのはちょっとどうなのかと思う。
金ぴかに関してはFGOの賢王での出番があるから修正の機会もあるけど、セイバーに関してはFGOでのちゃんとした出番はいまだに無いし。

フェイトシリーズを語る際にアルトリアのキャラを誤解するのは結構痛いからな……Zeroを虚淵版演義と解釈して好みを語るならともかくZeroのアルトリアが正しい原典だからときのこの書くアルトリアを否定するのも出たりしたからまぁ、何と言うか……

ネタではなく今はFGOから入るのが一番良いのではないかという気もする。FGOは「公式が最も新人を意識して制作している作品」でもあるし、シリーズの基本の一部であるギャグ方面の空気(原作エロゲーからの)も分かる。
それにアニメ部分は「終局特異点」の出来がかなり良いからそっちで見て補完も可能だ。こっちでの配信も確かはじまったはずなので見るのも楽だ。

FGOもイロイロと問題のある作品だけど、こっちの型月厨の争いを変えて落ち着かせた作品なのは間違いない。
それまでは「ZeroをFateシリーズで最も良いアニメで成功したアニメである。ディスクの売り上げからも明らかだ」というネタを武器に勝利宣言な流れになっていたがFGO以降はそれが無くなった。

確かに。売上データを持って来て人気や成功について戦うならFGOには勝てない。
ただその結果古参の型月ファンがFGOを見下しながら脱落していったことや、それによって現在のファン界隈では一定の平和が成立しているのは複雑な気分になるな。



とまぁ、こんな感じで。
シリーズとしての受け止められ方や、昔のファン界隈の空気に関してなどイロイロな話が出ていました。

また今回のネタを教えてくれた方からは
「Fateは昔からあって古い世代も残っているジャンルなので過去の紛争の記憶がある人も少なくありません。紛争に関係することの多かったZeroは扱いが難しい所もあります」
「型月系作品はアニメの正規配信やFGOによる公式テキスト翻訳、それに伴った情報の蓄積で爆発的に『正確な情報』が増えたのでそれもZeroファンと現在の主流のファンの間で摩擦が発生する原因になっています」

といった話もありました。

Fate関係は中国オタク界隈では昔から続く大ジャンルの一つですし、現在の空気に関して過去に発生した様々なゴタゴタによる影響も出ているのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

それから数年前の似たような話題とそこからの変化については
中国オタク「Fateをきちんと把握したくなってきたんだが、何から見れば良いんだろう?」
中国の過去のFateファンのめんどくさい所については
中国オタク用語「動漫婆羅門」とは
の後ろの方にあるネタなどもよろしければご参照ください。

少しだけ安定した気配もある?中国の2022年1月新作アニメ公式配信状況

例によって遅くなりましたが、中国で配信されている日本の1月新作アニメの状況についてまとめさせていただきます。

昨年4月の管理強化以降、配信スケジュールに関しても不安定になっていて全部の作品が始まるのがいつになるのかも分からないので今回のまとめも見切り発車となっています。
()で括っている作品に関しては告知や版権獲得の話は出ているものの、この記事を書いた時点では配信開始が確認できていない、或いは日本からは配信状況が確認できない作品なのでご注意ください。


iqiyi
(現実主義勇者の王国再建記 第2期)
(賢者の弟子を名乗る賢者)
(失格紋の最強賢者)
(ドールズフロントライン)

youku
(賢者の弟子を名乗る賢者)
(失格紋の最強賢者)
(天才王子の赤字国家再生術)


iqiyiとyoukuに関しては日本からは配信状況が確認できなくなっているので実際の配信状況についてはハッキリしません。恐らく他のサイトで配信開始されている作品は配信されているとは思うのですが、ここしばらくの状況ではサイトごとに配信状態が違うこともあったので……


テンセント
(ありふれた職業で世界最強 2nd season)
(最遊記RELOAD -ZEROIN-)
(錆喰いビスコ)
賢者の弟子を名乗る賢者
失格紋の最強賢者
天才王子の赤字国家再生術


テンセントは動漫の日本カテゴリでは特撮作品も目立っていて、新作が日本語版吹替え版どちらもきっちり配信されているようです。


bilibili
あたしゃ川尻こだまだよ
異世界美少女受肉おじさんと
(ヴァニタスの手記 第2クール)
オリエント
からかい上手の高木さん3
CUE!
現実主義勇者の王国再建記 第2期
賢者の弟子を名乗る賢者
錆色のアーマ-黎明-
失格紋の最強賢者
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン
スローループ
天才王子の赤字国家再生術
ドールズフロントライン
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜
フットサルボーイズ!!!!!
プリンセスコネクト!Re:Dive Season2
リアデイルの大地にて


1/24追記:bilibiliでは「Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-」「Fate/Grand Carnival」の2話までの配信が最近始まったとのことです。

bilibiliは1月新作に関しては比較的安定した配信状況になっているようで日本とのタイムラグ無しで配信できている作品もあるそうです。しかし前期の作品に関しては配信が途中で止まっている作品も出ているので昨年の規制前の状況に戻れたわけでは無いとのことです。

またbilibiliに限らず現在日本の新作アニメに関しては有料会員限定での配信や、有料会員向けの1週間の先行配信になっていることが更に多くなっているそうです。
これについては有料会員の付加価値の向上だけでなく、視聴者の数や層を制限することによってリスク回避や視聴者コメントの内容の安定を図るといった目的もあるのだとか。

近頃の中国におけるオタク向け作品関連の炎上は外部からファン以外の人間が大量に集まって通報合戦になることも多かったので、ある程度の「壁」を作るというのも重要になってきているといった話も聞こえてきます。

特にアニメは「子供に悪影響を及ぼす」という批判が定番となっていますし社会と政治の問題からレーティング制度の導入が現実的ではない中国ではこういった形で制限をしていくのが現実的な所なのかもしれませんね。


以上です。
気を付けてはいるのですがまとめる際に度々抜けや間違いが発生しております。
また現在中国で配信されている日本のアニメに関しては配信状況が不安定で、実際に動画サイトの方を確認しないと分からない所も少なくありません。
しかしIPの問題や有料会員限定配信などもあり日本から調べるには限界があるので、まとめの正確さに関してはどうにも自信がありません。

そんな訳でいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「話が進むとOPEDの描写が変わるアニメが大好きなんでそういう作品を教えて欲しい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本のアニメのOPやEDは中国オタク界隈でも主題歌と合わせて何かと意識されるそうで
「良いOPのアニメは何か」「何々な感じのOPの作品は無いか」
などといった話題で盛り上がったり、思わぬ方向での考察が始まったりもするそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「話が進むに合わせてOPやEDが変化するアニメ」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


話が進むとOPEDの描写が変わるアニメが大好きなんでそういう作品を教えて欲しい。
昔のでも知られているのでも構わないのでどんどん頼む!

そういう作品で自分が真っ先に思い付くのは「僕だけがいない街」だな。
終わり方はいまだに納得いかない所もあるがアニメOPでのタイトル回収はゾクッと来たし自分の中でかなり評価高め。

変わるOPと言えば「ジョジョ」だろうか。
三部四部五部と決戦になる時に変化したよね。

「ジョジョ」は本編も踏まえたネタを仕込んでいるのがスバラシイけど、あそこまでやれる作品は少ないよな。

古いので良いなら「ARIA」だ!

そういうことなら私は「プラスティック・メモリーズ」を!

変化していくOPやEDということなら、私も一番印象深いのは「プラスティック・メモリーズ」だね。リアルタイムでまとめ動画作る人もいたしちょっとした話題になっていたよ。

この話題が通じる人がいて嬉しい。
とりあえず自分は古典の「ef」を推薦。OPから漂う良い意味でのシャフトで新房で大沼な空気。この作品はOPの演出も含めて成立している作品なので最終回まで毎回OPをきっちり見る価値がある。

「ef」はこの手のOPの定番だろう。
大沼心で思いだしたが「落第騎士の英雄譚」は演出も良かった。テンプレ俺TUEEEEE作品と思っていたらOPも本編も良い意味で裏切られた。

「俺妹」は結構OPが変化していたはず。ただストーリーに沿ってというのだけで考えると少々違うかもしれない

「響け!ユーフォニアム」の第二期みたいにモノクロからカラーになる演出が大好きです。
意図的に白黒では分からない情報が含まれているのも!

「絶望先生」の第二部はOPがどんどん崩れて最後に……というのだったが、あの時期はそういうギミックを仕込む作品が少なくなかった。
その当時と比べると今は大人しくなっているように感じるのが残念。

ストーリーに沿って変化するOPみたいなのは昔からあったことはあったんだけどね。「デジモン」の第三部も最初はシルエットなのがいる状態だった。

OPについても語れる人は作品をちゃんと見ている人だと思う。
内容についてはまとめやネタバレでそれっぽく語れてしまうけど、OPは楽に見れるけど変化を把握するにはしっかりと各話分を見ないといけないからな。

倍速再生とかで見る人も珍しくないこの御時勢、OPやEDは真っ先に飛ばされるからね……最近はそういう作品を目にすることが減った。制作側もリソース割かなくなっているのだろう。

「けいおん!」で梓が加わるような変化ならそれなりに行われている気もするが、どうだろう。自分はあまりOP意識していないのでうろ覚えな所が多くて……

「そらのおとしもの」はEDが毎回変わって更にシュールな絵面になっていたから印象深い。
そして日本の有名な曲のカバーだったという話を後から知って驚くことに。

実験的なことをやる、スタッフが暴走するといったアニメが最近は少ないからね。OPに妙に手を加えるような作品も少なくなったのでは。

「がっこうぐらし」は分かりやすく、印象に残る変化だったな……

「シュタンズ・ゲート」はどうかな?確かOPがちょっとずつ変化していたはず。原作も含めてOP音楽の使い方が印象的な作品でもある。

「デュラララ!!」や「バッカーノ!」はキャラ紹介も兼ねての意味があったな

私は「マギアレコード」とかを思い付いたが、ストーリーが進むにしたがってキャラが変化するというのなら今でも普通に作られているね。

「THE UNLIMITED 兵部京介」のOPは基本同じで色やエフェクトでほぼ毎回変化があって面白かった。元はよくある絵がこうも見え方が変わるとは感心したよ。
過去編で白黒になってフォントも変わるのとかテンション上がった。

個人的には実験的アニメのうちに入れている「どろろ」はEDが話数を重ねると徐々にはっきりしていく演出だったよ。

今は長編アニメならほぼそういう手間はかけているんじゃないの?

いや、作品によってはOP曲が変わって中身も変更というのがあってね。そういうのはちょっと違う。

EDで毎回チームと戦車が変わる「ガールズ&パンツァー」
それからあんまり話題にならないけど「アズールレーン」のEDも割と細かく変わっている……

「プリキュア」みたいに主題歌を基本的に変えない場合は途中からの追加キャラやグッズが出てくるので変化も発生する。

少年マンガ原作系のアニメは昔から速いペースでの主題歌変更によるOPEDの変化が発生していた記憶があるが、ストーリーに沿った変化という意味ではどうなんだろう……

一応「NARUTO」とかでも細かく変化していくタイプのOPはあったんだけどね。
あとあの時代だと「銀魂」はOP変更で様々なネタをやっていた。私は一時期細かくチェックしたこともある。

「七つの大罪」も第二期は細かく変わっていった。でもあまりこの話ができる人がいなかったので寂しかった。

近頃の作品では「鬼滅の刃」もOPで柱が最初シルエットになっていて話が進むと徐々に明確になっていった。そういうちょっとした変化でも気付くと嬉しくなるよね。

影が明らかになるのとは逆に「暗殺教室」のように変化したり消えたいったりというパターンも少なくない。

「ノーゲーム・ノーライフ」も兄貴が消える回は消えてたな。ただこの話だけなので変化していくというテーマとは違うかも?

毎回EDが変わる、リソースをかけているタイプの作品は定期的に出ている印象。話題になるかは結局本編次第だけど

「らきすた」の頃からそういうのはあったよね。あと毎回変わる系だと歌う声優が変わるとかはそれなりに多い気がするが、ここのテーマとはずれるか。

「結城友奈は勇者である」は大きな変化だけでなく小さな変化もあるので当時はついチェックしてしまった。

まだ出ていないので自分が思い付くのは「ガン×ソード」くらいか……登場済みと未登場と死亡でキャラが色分けされていたり、後から追加が有ったりという変化があったね。

ガンダムとかもだけど、ロボ系はストーリーに合わせた演出が多いと思う。これは玩具売るための機体アピールとかもあるのかね。

ガンダムだと「鉄血のオルフェンズ」でバルバトスの変化を追いかけるのが楽しかった。

今考えてみると「遊戯王」の変化もそういう意図が混じっていたのかな。
それにしても少なくない数の作品でOP変化形の演出ってあったんだな……

「ポケモン」でもあったと思うけど、未登場キャラをシルエットにするのは子供向けオタク向け問わずよくあるパターン。ありがちだけど私もかなり好き。

作品によってはEDの変化で伏線を提示している(と思われる)こともあるから議論が盛り上がったりするね。「けものフレンズ」とかがそうだった。あと「ケムリクサ」はリアルタイムで考察する人がたくさんいたような。

そういうのだと「さらざんまい」がEDの変化に今後の展開が暗示されているというのがあって当時は盛り上がったね。その予想が結構当たっていたし。でもエンディングに関しては皆の予想がひっくり返されてたのが何かと印象に残っているよ。



とまぁ、こんな感じで。
ピックアップした発言以外にも、様々な作品の名前が挙がっていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国でも良いOPやEDの作品に関する話題や質問は定期的に出るのでアニメのOPの良さというのは視聴意欲にかなり影響していると思います」
「変化についてはどれくらい意識されているかはちょっと分からない所がありますが、OPの細かいところや差分を把握しているかどうかでちゃんと作品を見たかどうかわかるというネタはありますね」
といった話もありました。
内容に比べると語られることは少ないものの、OPやEDというのはやはり作品のイメージに関して強い影響があるのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「先輩方に聞きたいんだけどかつてハーレム的な作品が盛り上がっていた頃に『偽娘』なキャラってハーレム入りしていたの?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも段々とジェネレーションギャップによる知識や感覚のズレが目立つようになってきているそうです。
また一昔前の知識に関しては当時の中国に広まっていた情報が偏っていたこともあり、今では定番になっている要素が一昔前はどういう扱いだったのかなどを調べる際に苦労することもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「ハーレム系作品が盛り上がっていた頃の作品において、偽娘なキャラはハーレムに入るヒロインだったのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


先輩方に聞きたいんだけどかつてハーレム系、ハーレム的要素のある作品が盛り上がっていた頃に偽娘なキャラってハーレム入りしていたの?
特化した作品ならともかく、一般的な嗜好の作品における攻略対象としては結構難しそうな気がするんだけど。

日本語での「男の娘」こっちで言う「偽娘」的な男の娘ヒロインのいる作品はあるけど、昔から主流ではなかったような?

当時の扱いだとそのキャラに関する何らかの逃げ道があった。ネタにするとか性別不明にするとか、攻略の際には女性になるルートがあるとかね。
「シュタインズゲート」の漆原るかは分かりやすい例だろう。

こういうのって探せば該当する作品やキャラは出て来るけど、その時代の感覚や全体における割合、影響とかについては後からだとわかりにくいよね。

そうなんだよ。だから当時の好まれ方や需要に関しても出来れば知りたい。

バイセクシュアルなキャラを真面目に描いた、メインに据える作品は二次元のハーレムだと少ない。歴史上の事例はそこそこあるけど創作では需要が無いんだろう。

エロゲーだと炎上案件に発展することもあるので投入は慎重だったという話を聞いたことがある。
たまに制作サイドのそういった考えがユーザーの嗜好と違って炎上したりとかね。これはNTR作品を不意打ちで見せられたという話に近いかもしれない。

こういうネタって話題としては盛り上がるし商業的な成功に関しても効果があるように見えるけど、実際に需要がどの程度あるかはハッキリしないジャンルだからね。

ゲームだと「ルミナスアーク」シリーズのどれかにいた。自分は事前に攻略情報があったからよかったものの、普通にやってたらそれなりのダメージを受けたかもしれない。

警戒しながら投入するか、雑に投入するかで分かれるし、作中の扱いで迷走することもあったね。サブキャラとしてはともかく、ハーレム要員としては主流では無かったと記憶している。

そっちの展開になる作品もあったな。「はがない」の幸村も結局男路線にはならなかったわけだし。

不意打ちでそういう作品に出会ったことによって「目覚める」みたいに言われるけど、大多数の人は目覚めるよりも嫌悪感の方が強く出るし、商業作品だと炎上の度合いが跳ね上がるので大変だったんだよ。

しかし主人公がホモにしか思えないようなハーレム系作品はあったが、攻略対象としてはどうだったかな……

友情やライバル関係を加熱し過ぎて男がヒロインみたいになることはあるが、そっちだと偽娘じゃないか。

「禁書目録」の一方通行は性別不明っぽいのと鈴科百合子の存在もあるがどうだろうか?

「ティアーズ・トゥ・ティアラ」のヒロインの兄であるキャラが作中の扱い的にかなりヒロイン度高いのとキャラデザからかなり男の娘度高いので、当時の自分はなんかモヤモヤした記憶がある!

そこのゲームなら「うたわれるもの」の初代に双子で男の娘がいたね。
ただサブキャラを慕う部下なので主人公のハーレムというわけではないしこのテーマには該当しないか。

ネタではなく人間のクズこと伊藤誠はそっちの方もカバーしている
ただファンは求めていなかったらしく、発売当時大不評だったらしい。

「Cross Days」か。あれは延期とバグも加わって当時の日本ではかなり炎上したらしい。
エロゲーと見せかけたBLゲーという評価もあるがシリーズのファン層からの需要は無くて、この作品以降daysシリーズは凋落していくことになる。

そういう事例があるからには普通のハーレム系と男の娘ハーレム、BLはやはり別なんだろうね。商業作品でそれをやるにはリスクが高そうだ。

いわゆる「男の娘」ジャンルがハッキリと意識されるようになったのはハーレム系ラノベやエロゲー全盛期よりも後になるはず。
だからそういうキャラはともかくハーレム要素のある作品のヒロイン、攻略対象として出てくるのは珍しいのではないかと。

なるほど。昔からBLジャンルは普通にあったが偽娘とは別ジャンルだし混ぜて得する人はほぼいなかったしな……

よかった、エヴァはこのテーマには入らないようだ。名前が出ていない。

あれはBL路線が一番マトモだったのでシンジはそれに走らざるを得なかっただけでハーレムじゃないだろ!

ハーレム系は伝統的に親友ポジションの男友達がいたわけだが、そのポジションに偽娘を配置するのはありそうなんだが、ちょっと思いつかないな。

「バカテス」の秀吉はハーレム要員じゃないけど、それに近い扱いはある。
こういうポジションのキャラならそれなりにいたような?

その方向だと「彼女がフラグをおられたら」にもいた気がする。

渚カヲルと合わせて昔の作品を遡っていくなかで「デビルマン」の飛鳥了とかを思いついたが、あれはハーレム系でも男の娘でもないよな。

その手のキャラとシチュに関しては幾つか思い付くけれど、攻略対象ってのはちょっと思いつかないかも。

二次元においては男の娘(昔は女性と見紛う美形の男など)、両性具有的なキャラがヒロイン、恋人ポジションというのは男性向けでもそれなりに出ていると思われる。
ただ男性向けのハーレム系作品で……となると珍しくなる。ターゲットも需要もハッキリしている作品なので、異物を入れても得をすることが少ない。

商業的な作品だと難しいし、同人系だと最初から特化した作品になるだろうからな……

ここまで出ていない昔の成功例としては「はぴねす!」の渡良瀬準というのがいる。
これはサブキャラとして出てメインヒロインよりも人気が出た偽娘で、なぜ攻略できないのかという声がファンから殺到した。そしてその後に攻略可能なファンディスクが出たとのこと。

こっちでも「安全なポジション」のキャラに関してネタにするのは皆大好きだけど、自分の好きな萌えキャラがそうなるのは好まれないし不意打ちされると激怒するよな。

そういうのは最初から住み分けて欲しいと思うよ。
男の娘メインで見る人からしてもサブキャラだと量が不足するだろうし。

日本の創作界隈を見ると現在はタグで明確に住み分けされている感があるね
過去にゴタゴタして、その結果として住み分けが進んだ面もあるのだろう。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈で知られている昔の知識がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクはNTRやゲイネタで盛り上がっていることが多いですが、恋愛アニメでNTR展開になりそうな雰囲気だけですぐに炎上しますし、ゲイネタを持ち込まれるとコメントが大荒れになることも多いです。表に出ないだけでそういうのが嫌いな人や、自分の好きな作品をそういうネタでいじられるのは嫌いな人も多いのだと思います」

「商業的な成功については何とも言えませんが、話題の多さのわりに再生数が伸びない作品というのは珍しくありません。近年では百合系、アイドル系にそういった作品が多い印象もあります。例えばウマ娘などは何かと話題になりますが、アニメの再生数はそれほどではないですね」

などといった話もありましたし、日頃ネットなどで目にする話題性と実際の需要の関係を正しく把握するのはどこの国でも難しいようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「自分以外の同学年の生徒がいないという設定って現実的にはどうなんだろう?」「ウチの国でも無いわけじゃない」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の学校関係のネタがよく話題になっていて、その際には中国の学校事情と比較してどうこうといった話もよく出てきます。
しかし中国の学校や学校生活も一昔前と比べて様々な所が変化していることもあり、二次元の学校のる話題を通じて中国オタク界隈のジェネレーションギャップ的なことが浮き彫りになったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「生徒がとても少なくなった学校」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


以前見たキャラ設定で「自分以外に同学年の生徒がいなかった」というのがあったんだけど、「学校に自分以外に同学年の生徒がいない」という設定って現実的にはどうなんだろう?どのくらいありそうな話なのかな?

生徒がとても少なくなった、数人しかいないような学校か。
よくわからんけど日本だとありそう。

日本は少子化がトンデモナイことになっていると聞くし、田舎の学校なら普通なんだろう。

「ひぐらしのなく頃に」の雛見沢は学年混合のクラスなのに数人という設定だったよね。あんな感じの学校か……

「ひぐらし」に限らず混合クラスが出てくる作品はそれなりにあるよ。
あとウチの国でも一学年一クラスで十数人という状況も珍しい話ではないし、そういう学校も無いわけじゃないだろう。

ウチの国にもあるの?
いや、探せば出てくると思わなくもないけど。

国内で小児麻痺の子供一人のために小学校を作ったというニュースはみたことがあるが。

障がい者向けの学校は少人数なんじゃないか。
そういう学校に関する報道はたまに見かける。

「只有一个学生的学校」(一人しか学生のいない学校)みたいなワードで検索するとイロイロと出て来るぞ。関連動画を見ると一人を最小に少なくなった学生の数で競っているように見えるくらいは。

俺が通った学校は俺が卒業する時には一年生が5人で二年生が10人ちょっとだったな。俺が高校の時に廃校になってしまったから最後の方は一学年一人だけに近かったはず。

いわゆる農村の留守児童(親が出稼ぎに行っている子供)が激減している影響じゃなかったかな?
ウチの国でもかつては数百人の生徒のいた学校が今では数人というのは珍しい話ではないよ。

そういうのも少子化の影響なんだろうけど、ウチの国の少子化って日本の少子化とはちょっと違う印象も受けるんだよね……

変化が速いことによる違いもあるだろうけど、大まかな流れについては日本と似たようなものだろう。都市に人口が集中するのに伴って、農村の学校から生徒が少なくなっていくわけだから。

そういうのって実際はにゃんぱすーとか言っていられる平和な状況じゃないんだろうな。

日本と違ってウチの国は農村と都市部の格差が大きなままだから余計に、その……

雛見沢の話が出ていたけど、あれって設定的には昭和時代だよね。
日本ではその当時もう少子化で農村の学校は生徒がいない状況だったと見ていいのだろうか?
「のんのんびより」は現代寄りの時代設定だから問題無いと感じるんだが。

「ひぐらし」は設定としては1983年だからちょっと分からないな。
少子化の影響が徐々に出始めていたのかもしれないが、日本の第二次ベビーブームが1970年代前半だから時期的にはその世代が学校にいるとも考えられるので……
まぁ設定的に昭和的なものを活用するのが重要だから、こういう部分の正確さにこだわるべき作品ではないとは思うけど。

昔の日本の作品でも農村の学校から都市の学校に移って規模の違いに驚く、或いはその逆のパターンな展開は結構あったし、雛見沢レベルがどれくらいあったのかは別として社会的な背景として農村の子供の数の減少はあったんじゃないか。

日本では都市部への人口集中、農村の過疎化は70年代より前から発生しているし農村の学校の生徒が少なくなるというのは普通に発生していたのではないかと。

そしてその次には少子化で都市の学校の生徒数が減っていくと。
ウチの国だとその二つの流れが同時に発生していると見て良いのかね。

個人的にこの手の二次元作品の定番設定でよく分からないのが「田舎の少人数の学校にいた学生が高校になって急に東京など大都市の良い学校に行く」というケースだ。
そんな簡単にできるもんじゃないだろうし、できるなら最初から一線級の都市に行くとのでは……とか考えてしまう。

言いたいことは分かる。
生徒が数人しかいないような学校から大都市の良い学校に入れる生徒が出るというのがなんか引っかかるよね。能力的にも環境的にも!

日本はウチの国の中学が初中、高中で実質6年のミドルスクールなのとはちょっと違うし、受験に関しても重視する時期や方向が異なる。
学力的な部分については高校受験までなら日本社会では「頭の良い子」で「自分で勉強できる子」ならそんなに非現実的ではないという認識なんだろう。

そういうのは二次元的な緩さとウチの国の受験戦争の厳しさから脳内で調整しないと……
あと制度的には確か日本だと9年生義務教育だから中学校までは地元で通える、分校なども含む学校設備と人員が維持されるけど高校からは義務教育を外れるから都市部や人口の多い地区に出て通う必要が出るということだったかな。

日本は農村から都市に移住する際の障壁がほぼ存在しないからいつでも移れるんだよ。大学受験については早く準備するに越したことはないけど、上のランクの大学を目指すのでなければ高校から本格的に進学の準備をする、部活を重視するといった調整も難しくない。
これは少子化の影響で大学受験がある程度落ち着いた日本の環境によるものでもある。

どちらにしろ、日本の作品のクラスに数人とか混合クラスというのはウチの国でもそんなに不思議な話ではないよ。
俺が小学校に通っていた時は学年一クラスで十人ちょっとだったし今はもっと少ないはず。学校もいつまで残っているか。

村に子供がいるうちは廃校にはしない……はず。
私の地元の村にも生徒激減している学校があるけど、もしその学校が無くなったらの町の学校に行くしかないんだが遠くて現実的ではない。

でも昔の学校が足りない時代は農村から出て学校の寮に入っていたから、そっちに戻る可能性もあるんじゃないか?
ウチの国で生徒が減った学校がどうなるかについてはまだ明確な事例が少ないし上の方針もよく分からん。

「のんのんびより」みたいなクラスがウチの国にもあるのは間違いない。
大学の友達が昔教わった先生がまさに「のんのんびより」的なクラスだったという話を聞いたこともある。
交通の問題がクリアできるなら大体そんなことになるんじゃないかな

なるほど。ただ自分の場合「ののんびより」で気になるのは分校の方ではなく富士宮このみが通っている高校の方にはたくさん人がいることについてだな。分校との対比で混乱する。

そこは認識が混乱するよね。恐らく日本では農村と都市部の距離や交通がウチの国とは何かと違うんだろうけど。

しかしウチの国でも生徒が少ない学校がふえているこということは、国産二次元にゃんぱすー的な作品が生まれる可能性も……?

あー……それは難しいんじゃないか。
急激な変化に環境が追い付いていないし農村と都市間の格差や蔑視が根強いのも厳しい。よほどうまく設しないと希望が持てないし萌えの空気にならん。それでいて今の時代は細かいミスや不合理さにすぐ批判が出るからな。

こっちだと農村に対するノスタルジーさや牧歌的なイメージがあまり無いかのがね。
日本旅行でも感じたけど、日本は不便さはあっても都市と農村で生活レベルや価値観はそんなに変わらないから農村や少人数の学校を二次元、それも日常系や萌え要素のある作品の舞台に使えるんだと思う。
二次元的なネタとしてはサスペンスだとかサイコだとかはできそうだが、そういうのは規制されるリスク高い。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国の学校についての話もイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では需要の無い学校はどんどん生徒が減っていますし、農村の過疎化も進んでいます。出稼ぎ労働者の子供向けの学校というのもいつの間にか消えました。しかし良い幼稚園、小学校、中学高校に入るための競争は昔よりも激しくなっています」

「中国では良い大学に行って院まで出ないと良い仕事に就けないので子供に対する勉強の圧力は昔よりも強くなっている感じます。昔と比べて受験に関する情報が増えて、保護者側のやれることも増えているので大変です」

といった話がありました。

中国では学校や学生生活も日本と比べてかなり速いペースで変化しているようですし、学校生活ネタに関して共感できる部分や引っかかる部分についても昔と今ではかなり違うのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「自分としては面白いけどあまり注目されないでくれとも思ってしまう」アニメ版「ハコヅメ」に対する中国オタクの反応

ぼちぼち1月新作アニメの始まる時期になりましたが、中国における今期の配信は一昨年と比べればなにかと難しい状況ではあるもの、現時点では比較的安定した状況になっているようです。

そんな中国で配信されている1月の新作アニメの一つ
「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」

に関してありがたいことにネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ハコヅメ」
に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今期の作品の中で早めに配信始まったからなんとなく見たけど、思っていたのと全然違った。でも悪くはない。

この作品って「逮捕しちゃうぞ」みたいな話?

かなり違う。アクションシーンはほぼ無くて、本当に日本の派出所の日常的な業務が中心。
ちなみに「パトレイバー」とも違うぞ!

「逮捕しちゃうぞ」とは結構な違いがある。かなり現実寄り、そして現代的な話にもなっている。

あっちと比べるとかなり淡々とした話だね。大事件というのも無い。

ちょっと前にドラマもやっていてわりと面白いと聞いていたが、アニメはどうなんだろうか。

アニメも悪くないよ。原作通りにやるようだし特に問題は無さそう。

ドラマはまだ見れたがアニメはドラマよりも更に微妙。「MIU404」とかに比べて面白くなるとは思えないんだが。

街の治安を守るというのがメインだからな。事件解決で引っ張る作品ではないし、そっちを期待すると面白くないかもしれない。
ただ専門系の作品としては結構良いよ。警察や探偵系ではちょっと無かったタイプの作品だ。あえて言うならリアル寄りの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」かな?

刺激という意味では微妙だしね。私もてっきり「逮捕しちゃうぞ」みたいな話や、刑事ドラマ的な話だと思っていたから最初は戸惑った。

これは独特な面白さを伝えにくい作品かもしれない。
それはさておき、私は墨東署と亀有公園前派出所に続いて町山派出所という二次元の警察拠点を覚えた!

でもなんかフェミニズム関係に対する不満が出ているようだな。第二話の犯人に関する言い方とかで。

いや、あれは「男が怖い」に対して「女性が加害者になることもある」と言った件から発展したフェミニズム関係に対する愚痴だな。この所ありがちな作品批判とはちょっと違うかと。

まぁ最近どこもフェミニズム関係の抗議からの規制やそちらの価値観重視の作品が増えてストレスたまってるから……

日本の作品ってああいうこと言えるんだな、と感心した。しかし考えてみればウチの国でも昔は別に問題なかったよね。いつからそういうリスクを常に意識するようになってしまったのか。

一部の人間や限定的な場面での話が男女の対立になってというのばかりだからね。
でもこの作品だって女性の作者だから許された面はあるんじゃないか?そうでなければ二次元にいるその手の「警察」の人達に吊し上げられたと思う。
ああ……そうか……こんなこと言ってしまうから荒れるのか……

作者の10年にわたる実務経験をフィードバックした面白い作品だと思うし内容も人々の利益を第一に考えるというのが根底にあるのが良い。しかしやはりテーマ的にもキャラ的にも大人気は難しそうだ。実際再生数伸びてない。
でも実はよく見たら危ない話やネタも多いから、自分としては面白いけどあまり注目されないでくれとも思ってしまう。

原作からして、この後もキワドイ話や事件対応が出てくるはずだからな。あまり注目されないでくれと言いたくなるのは分からんでもない。
実務経験をベースにした現実的な男性警官、女性警官の話だから何かと納得できるし笑えるから続いてくれと。

良い意味で作者の考えが出ている作品だよね。
小学生にルールを守ることの大切さを主人公が自分の言葉で語るシーンはとても良かった。

主人公の警察二人の行動に関しても、ネタ展開や喋る内容に関しても制度内のもので権利濫用というわけではないからね。意外にも見ていて気分の良い作品だ。

真面目な空気で所々にネタを差し込んでくるのが面白いね
交通違反のキップの件とかは大笑いした

気になったんだが、日本の派出所の仕事や権限ってウチの国の派出所と同じ?

同じではないね。中国の派出所はもっと大規模な仕事が多いのと、刑事案件の割合が高いはず。それに管轄内の企業に対する設備の安全検査なんかもやる。
日本の派出所の仕事は基本的に管轄地域の治安維持で、それに加えて日本社会の環境から何かと「日常的な仕事」になっている。あとウチの国ほど権力を前面に出すことはない、出すのは難しいという事情もあるからこの作品みたいなことになる模様。

この作品って日本の警察の日常的な仕事が出てくるのは興味深いね。ただ仕事に関しては未成年をわざわざ探してまわるとか、そんなことやってるだけで良いのかと思ってしまう所もあるな。
物語の中では事件を見つけるきっかけになったけど、そんな仕事を優先するという方針はイマイチ分からない。

日本では職務質問あるけど、こっちのように身分証出せという展開にはならないんだよ。だからあんな感じで声をかけていく。
外国人の場合は登録証明書の携帯が義務だけど、日本人ならもってなくても問題ないから。

私は日本の警察が注意する部分や社会的に批判される部分が出てくるのも面白いと思ったけど、一般向けの分かりやすい爽快感があるわけではないから目立たずに進んでいく作品になりそうだね。
ただ出てくる話題が妙な方向でもめているのは気になる。

女性警官の立場や役割、女性の犯罪者についてなどもかなり率直に扱っている作品だからな……原作見た限りではこの後も結構見ていてこっちがヒヤヒヤするネタがあるはず。
正規配信の場合、近頃は抗議と通報でダメージ与えるのが定番になり過ぎているからヘンなのに注目されるのは自分も不安。ウチの国は最近そういうの多過ぎて。

女性の警官が必要とされる場面と理由にうーんとなるが、ギャグ交じりにして描写できるだけマシだし良い仕事なのではと思ったり。

確かに危なそうな方向にいきそうな所が少なくない。
今の所そんなに人気も無く話題も少ない作品なのに、私は既に何度か作品関連のスレが消えている状態にぶつかっている。

そういう「大丈夫なのか」もあるが、それに加えてかなり率直に警察組織の批判や一般人の警察に対する罵倒が出てくるのは驚く。ギャグにしているけど「大丈夫なのか」と余計な心配をしてしまうな。

分かる。ウチの国だと個人でやるのは怖い、多数の流れができたら乗っかるくらい?ネット上でもそういうこと言ったらネット工作員による反論と擁護がすぐに飛んできそうだと思ったね!

それにしてもまともに日本の警察が出てくる作品を久々に見た気がするけど、「逮捕しちゃうぞ」の頃とは警察の装備変わってるんだな……

防弾チョッキなど重装備になっている……のかな?「逮捕しちゃうぞ」から30年近く経っているわけだし。

あれは防刃ベストだったような?日本の警察の標準装備に採用されたというのはどこかで見た覚えがある。
日本は銃の所持は禁止されているから銃より刃物の方が日常的な脅威だから。

日本のアニメって警察が出てくる頻度はそれなりに高いけど、警察側が主人公になるのって無いからな……実写ドラマではミステリや犯罪系で多いようなんだが。

私も「逮捕しちゃうぞ」と「こち亀」くらいしか知らないな。
そしてこれはある種の日常モノ、専門知識モノという感じだからその二作とはちょっと違うようだ。

日常モノというにはちょっと所ではなく現実寄りだけどな。
同じ原作で既にドラマ化されているけど、そちらとの演出や印象の違いも面白い。取り調べの際の犯人とかかなり印象が違った。

そう言えば「サイコパス」は一応警察か?司法組織が主人公側というのはあるよね。

「ID:INVADED」は警察では無かったかな……「攻殻機動隊」は公安9課だからどっちなんだ?

日本での公安と警察はちょっとヤヤコシイ。どちらも日本の警察組織だけど、創作における公安は特殊な捜査をする部門として別物扱いが多い。

中国語の「公安」の語感の範囲は日本語だと「警察」だね。日本語の「公安」に相当するとされる中国の組織は国家安全部。
ただこのアニメを見ていると、やはり単純に置き換えられるものではなさそうだね。なんて言うか、こっちの「公安」よりかなり下というか権力が弱いというか。

私はどちらかと言えば一昔前の「城管」みたいな印象を受けた。やれることの範囲や一般人からの雑な反抗とかからも。
でも待遇という面では明らかにウチの国の公安より良さそうでもあるんだよね……
(訳注:「城管」というのは大雑把に言うと中国の治安維持組織です)



とまぁ、こんな感じで。
広い範囲向けという意味では厳しいもののが、楽しめる人にはかなり楽しめる作品といった扱いになっている模様です。しかし今の中国の感覚だと日本とは違う所で引っかかったりすることもあるようでした。

の作品について教えてくれた方からも
「上から明確な圧力がくることは恐らく無いと思いますが、今の空気だと自主規制で配信中止になりそうなエピソードはあります」
といった話がありましたし、今の中国では思わぬ所で引っかかりそうな内容が混じっている作品……などといった見方になってしまう所もあるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「昔の作品のリメイクへの文句は多いけど、皆はどんなアニメのリメイクなら嬉しいんだ?」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「うる星やつらがリメイクされるという話だが、ウチの国で思い入れある人っているの……?皆の正直な所を教えてくれ」
に関して
「今の中国のオタクはどんな作品のリメイクを期待しているんでしょうか?」
という質問をいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「リメイクされたら嬉しい作品、リメイクして欲しいと思っている作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


昔の作品のリメイクへの文句は多いけど、皆はどんなアニメのリメイクなら嬉しいんだ?
実現の可能性などの問題は放り投げて思いつくままに作品の名前を出してくれ

「スラムダンク」を原作通りに最後の全国大会までアニメにしてください!

全国大会までやったらもうリメイクじゃなくて続編では。
昔のアニメって原作にはないオリジナル展開多いので、原作通りにやって欲しいとなるのは理解できるけど

そういうのもアリなら「機動戦艦ナデシコ」のリメイク、そして続編を……
リメイクには版権の整理も理由としてあると聞くから淡い期待を抱いている

「宇宙戦艦ヤマト」は版権整理の効果が大きかったらしいね。スパロボ参戦もその効果だとか。
ただ日本では1作目は好評だけど2作目からは評価が急降下しているというからリメイクの大成功って本当に難しいんだろうなあ

「とある魔術の禁書目録」のリメイクをやってくれ、アニメ化の方はグダグダだ。

私も「禁書目録」がすぐに頭に浮かんだ。アニメ版はもうリメイクで最初からまたやっても良いだろ……昔のラノベ原作アニメの魔改造は当時も引っかかるものはあったが今見ると本当にきつい。

現代向けのリメイク版が見たい作品か……個人的には「エレメンタルジェレイド」かな。昔のアニメが悪いわけでは無いけど、今の時代にリメイクされたら作品を語れるファンも増えるんじゃないかと思って。

現実的で期待できそうな所だと「Fate」のセイバールートや「月姫」のアニメだろうか?Fateは中の人達が歳で厳しくなる前にどうか……!

原作完結済み作品を改めてリメイクアニメ化して欲しい。「CLAYMORE」とかどうでしょうか。オリジナル展開入る所からの分岐でもいいので。

「文学少女」シリーズ。自分にとっては初めて本気で「アニメ化なんて無かった」ということになったアニメだよ。

「文学少女」については深く同意。
この作品に限らず初期のラノベ原作アニメは原作ファンをないがしろにしていることが多い。そういう時代だったと言えばそれまでだけど、だからこそ今の時代にリメイクして欲しくなるよ。

「狼と香辛料」で。ラノベ原作アニメに関しては原作そのままというつもりはないが、話のルートは原作通りにやって欲しいな。あとキャラデザを原作に近付けて欲しい。

「狼と香辛料」のリメイクは私も見たい。「伝説の勇者の伝説」とかも。
ファンタジー系は「無職転生」のクオリティを見てしまうとあのクオリティで世界を描写してくれるアニメ化だったなら、と妄想してしまうな。

「ひぐらしのなく頃に」がアニメで続編出てまあまあ楽しめたので「うみねこのなく頃に」もリメイク含めて動いて欲しいなー

「ラブひな」をきちんとアニメ化して欲しい。当時の覇権作品ではあったけど、今見たら微妙な部分が多過ぎる。

「ラブひな」はたぶん今の時代にリメイクしても面白くならんだろ。後発でもっと洗練された作品出ているし、当時だから評価されて強烈な需要が存在した作品。赤松健の人気作品は大体そんな感じでは。

「魔法先生ネギま」をなんとかしてくれ。

気の毒だが日本のアニメで「魔法先生ネギま」ほどリメイクや別解釈でのアニメ化の機会に恵まれた作品は無いというレベルでは……その結果がアレだったしもう無理では。
既に言われているが、赤松健作品は同時代のオタクの萌えに染まっていないと厳しい作品だ。

個人的には「テッカマンブレード」をリメイクして欲しいが、これも今の時代だとウケないだろうなあ
小さい頃にハマった作品を久々にきちんと見たら全然動いてなかったりバンクでごまかしているのに気付いたりしてしまうのは寂しくもあり面白くもある

「BLEACH」をリメイクしてくれ特に前半部分を。
OPやEDも元は全然動いてなかったし、高クオリティな画質のおっぱいも見たい。

BLEACHはリメイクしない方が良いと思うんだがな。元の作品の強みを維持して今のクオリティにするのは難しいと思うぞ?OPも動かさずにキャラを映していくからこそのオサレ感があるし、ヘタに変えるとセンスの無さが目立ちそう。
でも松本乱菊のおっぱいを今の画質で見たいというのは分かる

そこをリメイクに期待したら絶望する可能性が極めて高いぞ?
今の時代はエロ関係はどんどん削られる。BLEACHクラスだと今は外国に売るのも前提だろうから絶対にエロ規制入る。

リメイクは現代の倫理基準になるからな……深夜枠でも厳しい所は厳しい。私がこの話題で思い付いたのは「GTO」だったがこれも今やると批判多くなりそうだ

そういう路線だと「そらのおとしもの」も厳しいかな。
でも私は終わりまできっちりアニメでリメイクして欲しいと考えてしまうよ。

リメイクしてくれ、作り直してくれという怨念がいまだに消えない「PandoraHearts」

内容を変えないで良いからTV版のエヴァを劇場版の技術でもう一度作ってみてほしい。

そもそもリメイクって思い出が壊れることの方が多くないか?
新しいファンを獲得することもなく、上の世代の爺さんが絶望してばかりな印象なんだけど。

それは否定できない。
ただ新人獲得に関しては「どろろ」みたいなケースもあるから完全に失敗するとは限らないのが難しい。

UC系のガンダムシリーズをリメイクしてくれ!初代、Z、ZZとやって欲しいシリーズはたくさんある!

ガンダムはリメイクよりも外伝作ったりする方針だよね。
それにもしリメイクされるとしても、過去の事例からして結局Z劇場版みたいになるのでは

初代のリメイクはかなり本気でやってほしいよ。UC系の作品を紹介するときにガンダムの最初についてをどうするかで毎回苦労する。絵や演出が古いとそれだけで見ない人は多いから。

でも日本の市場では初代ガンダムのリメイクを求めても「THE ORIGIN」が出てくるわけで……

「THE ORIGIN」を否定するわけじゃないんだが、こっちの感覚では欲しかったのはこれじゃないんだ……となるよね。新人に薦めるとしてもヤヤコシイ。
初代は有名だけど絵柄が古過ぎて見るのが厳しいという人がたくさんいる。劇場版三部作を「閃光のハサウェイ」レベルでやって欲しいと考えてしまう。実際、「閃光のハサウェイ」でガンダム界隈は久々に盛り上がって新人も入ってきてくれたから。

アメリカの版権で日本のスタジオがアニメを作るというのがまた増えてきているようなので、トランスフォーマーのG1のリメイクを。
G1はもうネタになっている所もあるからそのままでいい気もするけど、キレイでよく動くのも見たい。

「幽遊白書」25周年の時にアニメのリメイクを期待して待っていたらもう30周年になりそう。

リメイクして欲しいと思うのは「トライガン」だけど、あの独特なカッコよさを維持できるかとなると、そのままの方が良いのかもしれない。実写版カウボーイビバップみたいになるのは望まない。

この数年ほど色んなルートでのリメイクが出ているけど、やらない方が良かったのではというのも多いからな……

近頃だと「ダイの大冒険」が結構良い感じにリメイクされていて昔海賊版で原作読んでアニメを見て絶望した心の傷が癒されているが、商業的には成功しているのか分からなくて不安。

「ジョジョの奇妙な冒険」も一応リメイクだし、そういうのを期待してしまうかな。
現在のクオリティとスケジュールで全編アニメ化というのを。

「フルーツバスケット」も良いリメイクだったね。原作が完結して分かっている人間がアニメの演出をして……というのが実現すると上手くいくのでは。しかし実際は「封神演義」のようなケースもあるので怖い。

既にリメイクされているのをもう一回リメイク希望するのはアリですかね。「銀英伝」のように。

最初の方に出ているけどわたしも「スラムダンク」だね。昔の名作ってアニメ化の際にストーリーを雑に踏みにじるのが多過ぎるからきちんとアニメ化して欲しい。

分かる。私は「スラムダンク」の他に「ドラゴンボール」もきちんとリメイクしてほしい。

ドラゴンボールは「改」が既にあるぞ。
少なくとも昔の引き延ばしが続くアニメよりは原作通りな出来上がりだった。オリジナル展開やオリジナル続編に対する不満ならともかく、原作重視であれより上を望むのは厳しいのでは。

アニメが無いよりマシだけど、「新世界より」はリメイクして欲しいと考えてしまうね。アニメの方は見ていて制作側の能力が追い付いていないと感じる部分がたくさんあったから。

商業的な問題を意識する人もいるようだが、そういった方面も考慮するなら「遊戯王」の第一部を現行の最新ルールに新カードを加えてリメイクというのはどうだろう?

原作国産だけど「一人之下」を「呪術廻戦」みたいなクオリティでやってくれと願ってしまう。大好きな作品だし原作の出来も良いのに、といった感じでね。

「呪術廻戦」のアニメを見ていると昔の伝奇バトル要素のある作品をリメイクでこのクオリティで……と妄想してしまうよね。実際にリメイクされると悲劇が発生するリスクも高いんだろうけど。



とまぁ、こんな感じで。
比較的言及の多かった作品に関する発言をピックアップしましたが、この他にもイロイロな作品の名前が挙がっていました。しかし思いつくリメイク希望作品は数あれど、これまでの前例や市場環境などを考えると悩んでしまう所もあるようでした。

ちなみに以前中国のオタクな方から聞いた話でも
「中国市場で過去の人気作品のリメイクにどの程度需要があるかはやってみるまで分かりません。中国のネットの数字や言論は何かと『動かしやすい』ので……」
「中国の今の視聴者は自分が求める方向とクオリティでのアニメ化、実写化しか受け入れない所もあるので、単純に味方と判断するのは危ないです」

というのがありましたし、やはりリメイクはリメイクでまた難しい所があるようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「気が付いたらウチの国の料理が四川料理一強になっているようなんだが……八大菜系のパワーバランスが崩壊しているように感じる」

今回はオタクネタとは関係ありませんが、以前教えていただいた食べ物ネタで一つ。

中華料理には各地方ごとに特色があり、有名な分け方として「八大菜系」というのもあります。しかし近年はそんな中華料理のジャンルの人気や需要などが大きく変化しているそうで、特に「川菜」(四川料理)の大躍進が目に付くそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「気が付いたら四川料理が圧倒的な存在になっていた」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


気が付いたらウチの国の料理が四川料理一強になっているようなんだが……八大菜系のパワーバランスが崩壊しているように感じる

確かに気が付いたら四川料理が圧倒的な存在になっている。
街で見かけるレストランも四川料理系が多い。

前に見たネット投票だと四川料理が圧倒的で二位の広東料理を大きく引き離していたな。四川料理が全体の7割くらいをもっていってた。

個人的な好みはさておき、四川料理のレストランってどこにでもあるし……

定番料理人気ランキングも四川料理の割合高い。
今の時代は火鍋があるのが特に強いと思う。

四川料理は定番が固まっているし外さないし、夏も冬も辛いのを食べたい人が多いからな

麻辣が嫌いな人はいない……!

昔から四川系が徴兵やら何やらで各地で放り投げられた、帰れなくなったという背景からご当地四川料理みたいなのが細々とあったし、辛いのに慣れるという下地はあった

四川料理は大体の味の傾向だけで正当な作り方みたいなのもないので各地方で勝手に作れる良くも悪くも雑な料理だ。味も刺激的で分かりやすいから今の時代向けの「平民料理」だ。存在感という面で他が圧倒されてしまうのも当然。

私は辛いの好きじゃないからこの流れにはちょっと困っている
食べるものがないというほどではないんだが……

辛いの苦手な人あんまり気にしないでいいのもあってみんな宮保鶏丁か魚香肉絲は頼むよね。それが無くても無難に外さなくておいしくて嫌いな人も少ないし。

考えてみればウチの家も外で頼むときにとりあえず魚香肉絲や宮保鶏丁だな。他に回鍋肉とかも。

この四川料理の強さは、中華料理といえば麻婆豆腐な日本を笑えなくなってきた気もする。そもそも日本関係で見かける中華料理も四川料理率がとても高いけど。

動画サイトで見かけるグルメ番組も四川料理系がかなり多いように感じる。

四川料理は味の傾向がハッキリしているからイメージとして有利なのもあると思う。
例えばファストフード系の所とか闽菜(福建料理)が多いけど、みんな「小吃」扱いでどこの料理とかあまり意識されていない。

同意。沙県小吃が福建料理と脳内で結びついていない人とか多いよね。

四川料理って麻辣だけでもないからね。本気で辛いの食べたければ湘菜(湖南料理)の方が良い。

四川料理はトイレに行くのが怖くなるほど辛いのからちょっと辛いのまで選択の範囲広いのも良いのかもしれない。
現代における四川料理川菜と湖南料理の差はそれもあるのだろうか?湘菜は熱烈な支持者がいるのでランキングで上位にはいけるが一番にはなれない、広がりという面では今一つな感じだ。

どの地方でも街で目に入る料理屋で一番多いのは四川料理だと感じる。
四川料理は辛さで腕の悪さをごまかせるから始める際のハードルが低いのもあるはず。

料理的には辛さで食材本来の味をごまかすのは邪道という話も聞くし、四川料理の勢力拡大に納得できない人がいるのも分からなくはない。
もちろん四川料理が辛さだけの料理じゃないのは知っているが、今の広まり方を見るとね……

四川料理って言っては何だけど微妙な食材も辛さでごまかせてしまうからね。
低コストで調理も楽で味も習慣性があるから流行ってしまうという面もあるのは否定できない。私が四川料理よく食べる理由の一つに失敗しにくいからというのはある。

俺は湖南人だけど、地元以外では入る店は四川料理ばかりだよ。湖南料理の店は少ないけど、四川料理の店ならどこにでもあるから……

自分は四川料理より上海料理の方が好みだしよく食べているけど、地元以外だとあまり期待できないのも確かだな。

私は広東料理の方が好き。種類も多いし値段も高いのから安いのまである。

広東料理は外した時のダメージが大きい。まずいのは本当にひどいし値段相応の物が出てくるとは限らないのがね。
現在のネットが最大の情報源になっている環境では大衆的な好みの方が強いから昔と違って四川料理と競争するのが難しくなっているんだと思う。

ネットで各菜系の代表的な料理を調べてみると、四川料理が現代の食生活で日常的に食べられている料理ばかりというのが見えてくるよ。
それに対して他の菜系は初めて聞くような料理や、どこにいけば食べられるのか分からないような料理が少なくない。

魯菜(山東料理)なんかはそういうの多いかもしれない。宮廷料理だったこともあるから美食討論だと高評価されることも多いのだけど……

山東料理って従来の八大菜系のトップだったけど、今ではかなり没落しているといった印象だな。

有名な料理のほとんどはきちんとしたレストランでないと食べられないし、値段も日常的に食べられるものじゃない。それに季節限定な有名料理もあるから現地に行くか詳しい人の案内でもなければ出会うのは難しい。
それに対して四川料理はそこら中にあるし家でも作れるのが強い。家庭料理も四川料理率高いよ。今は自炊することも増えて昔のような安い外食一択の時代とは何かと違う。

四川料理って調味料の影響が大きいし食材のコストも低めでなんとかなる所があるから一般庶民にとって馴染み深い料理になったのでは。現代の四川料理辛さとうま味調味料で食べさせるので、昔の中華料理とはまた違った存在になっている。

うま味調味料との相性はあるのかもね。
どちらにしろ安くて簡単に作れて辛さによる習慣性もあるから人気になって広まるのも当然だ。四川料理の高級料理もあるけど、今の地位の原動力となったのは辛い庶民向けの料理のおかげだろう。



とまぁ、こんな感じで。
最近の中国の料理事情について、こだわりや好みも含めてイロイロな話が出ていました。
今回のネタに関しては実際どうなっているのかハッキリしない所もあるので、話半分に扱っていただければ幸いです。

この記事をまとめていて思い出したのですが、以前聞いた話では「四川料理は出前で扱うのにも何かと向いている」というのもありましたし、コロナの影響が続く現在の環境でも手堅い存在なのかもしれませんね。

ちなみに四川料理の定番人気メニューの一つに火鍋がありますが、SARS以降料理の出前が急激に発展した中国では火鍋も出前されていたそうです。(ちょっと前の話なので現在どうなのかまでは分かりません)
そして出前されるのは火鍋の具材だけでなく鍋やスープも含めた大荷物だったそうで、教えてくれた方曰く
「聖衣の箱みたいなの背負った配達員が来る」
とのことでした。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「うる星やつらがリメイクされるという話だが、ウチの国で思い入れある人っているの……?皆の正直な所を教えてくれ」

ありがたいことに
「うる星やつらのリメイクに関する中国の反応は?」
という質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。

『うる星やつら』完全新作としてTVアニメ化! あたる役は神谷浩史、ラム役は上坂すみれ(電撃オンライン)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「うる星やつらのリメイクアニメ化」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


うる星やつらがリメイクされるという話だが、ウチの国で思い入れある人っているの……?皆の正直な所を教えてくれ。ちなみに私はラムのキャラ造形以外はほぼ知らない。

昔南方系のチャンネルで流れていたような……

香港のチャンネルじゃなかったかな?「福星小子」という名前の知名度自体は高い。

少なくとも俺達の青春が返ってきたとかウルトラマンティガとトリガーのような子供の頃の思い出の作品がという話じゃないよな。
「爺さん達の青春が返ってきた」くらいか?

ウチの国でテレビ見ていたのは80年代生まれの前の方の世代じゃないかな?

うる星やつらのラムを画像検索すると今の感覚でも良いと思う画と明らかに自分の好みには合わない画が出てきて混乱する。

当時は作画が安定しなかったのに加えて作画の人間が自分の絵柄を出すのが当然とされた時代だったらしいからなー

ラム?我が心のヒロインですよ。
「拉姆」で検索しても一番上に出てくる。

そのラム、ピンク色の髪でメイド服着ているだろ。
考えてみれば「うる星やつら」のラムって言ってみれば落ちもの系ヒロインの重大転換点の一人か。メイドラゴンとかも遡ればラムにたどり着くのかな。

かつてラムに恋していた自分みたいなのもいる
ゼロツーはキャラもストーリー的な展開もラムの影響が大きいと言っても知識としての相槌はあっても共感については微妙だったが……

ツノがついてるヒロインでダーリン呼びというレベルだったからネタとしての狙い関連性は分かるんだけどね。

ゼロツーに関してはなんかどこかで見たような……確かガキの頃に……くらいは感じた覚えがある

寅年に虎柄ビキニは演技が良いと思います。
自分の場合はキャラだけは知っているというレベルかな?

きちんと把握している人って案外少ないのでは。
例えばアニメと原作でラムの髪の色が違うことが多い理由を知っている人は珍しい。

ラムの髪って緑じゃないの?

アニメだと緑固定だけど原作設定では虹色的な構造色なんだよ。だから緑だけでなく複数の色が混じるとかグラデになるとかもある。

ハッキリ言ってしまえばウチの国のオタクでうる星やつらに思い入れのある人はほぼいない。世代が違うから。
個人的な印象では「犬夜叉」が圧倒的でウチの国の高橋留美子作品とそのファンといえばほぼここ。次にマニアックな人気があるのが「めぞん一刻」や「らんま1/2」、そして「るーみっくわーるど」や「うる星やつら」の順ではないかと。ヤヤコシイのはキャラの知名度としての順番は犬夜叉の次がうる星≒らんまになっていることだろう。

「うる星やつら」のラムの名前やデザインくらいはオタクなら誰もが知っているはず。でも作品のSF的な空気や、アニメの暴走まで実感として把握しているのは少ないというのには同意。正直自分もよく分からない。

ヒロイン以外には男の方の諸星あたるが二次元史的に有名なクズ男だというのは知っている。

諸星あたるのような好色クズ系のキャラって見かけなくなったよな……社会的にも視聴者的にも難しくなっていったのは何となく想像がつくけど

諸星あたるに対する批判については昔より多いだろうね。確実に。

好色属性っていつから主人公の特徴の一つではなくなったんだろうか?
90年代くらいまではこういう主人公をマンガでよく見かけたのに。

最近も「無職転生」とかがあるのでし別に今の時代も好色主人公が無いわけではないが、主人公属性の基本セットには入らなくなった感じだな
サービスについても主人公が女風呂を覗きにいくとかではなく、受動的に巻き込まれるラッキースケベが主流になった気がする。

「うる星やつら」に関して正直に言っていいなら、自分の実感としては押井監督作品の系譜として見ている所がかなりあるかな……押井監督が魔改造し過ぎたせいでガチのファンには怒られるらしいが。

うる星やつらはヒロインの露出度高くてなかなか表立って語りにくい、扱いにくい作品だった気がする。

日本でも放映当時かなり抗議があったらしいね。アニメはいつ終わりにしても良いようにシーズンごとに最終回に持ち込める流れを準備していたと聞く。

格好があの時代としては前衛的過ぎるよ。ビキニというが下着姿というか半裸で空飛ぶヒロインとか、今のウチの国の基準でも無理だ!昔の緩かった、注目されていなかった時代ならともかく。

この作品に関してはこんな主人公の作品を今の時代に出して大丈夫なのか?という心配が来るかな。リメイク版はそういう批判を恐れないのか?
過去にボコボコに非難されているのに、忘れたのか当時の関係者が現場からいなくなってしまったのか。

今の時代なら古典的名作扱いだろうし少なくとも日本であれば問題無いのでは。
それに深夜、ノイタミナ枠だから昔とは違う。昔はゴールデンタイムにやっていたから批判も増えたというのがあるだろうしね。

とりあえず諸星あたる役を神谷浩史がやるなら安心だ

そっちの方の神谷か……さすがに面倒の方は神谷明から変更だよな。まぁ俺も実際にオリジナル音声ではほぼ見ていないので視聴体験に影響は無さそうだけど。
三鷹さんが変更でリメイクになったらちょっと厳しい。

ラムよりも諸星あたるの方が気になるのは我ながら不思議。
私は「らんま1/2」から高橋留美子作品に入ったけど、高橋留美子作品のなかで諸星あたるだけは昔からダメというか、見ていて気分の悪いキャラだった。こっちで今放映したら不快な主人公で価値観問題の集中砲撃になるのでは?

そもそも大陸で配信するのかね。
香港台湾向けなら分かるけど、今の時代に露出度高いヒロインが全編で出てくる視聴者の動向が読めないアニメを配信するとは思えないのだが。

一昨年までなら配信されただろうけど今の環境でどうかは分からないよね。
高橋留美子作品は配信だと犬夜叉は好調だけど他はパッとしないから無理をしない可能性も考えられる。

ラムもヒロインも良いキャラなので私はリメイク版も追いかける予定ではあるが……子供の頃マンガ版に性的な意味でもお世話になったので。
性癖に関する影響も大きい。

性癖に関してはその後の「らんま1/2」の方が凄過ぎて……ウチの国では作品としては普通の人気作品というレベルだったけど、この作品によって性転換属性を啓蒙された人は少なくない。私もその一人だ。
「うる星やつら」のリメイクの次に「らんま1/2」が来ることを期待しております。



とまぁ、こんな感じで。
中国の方では世代的に「うる星やつら」にハマっていたという人は少ないようです。ただそれとは別に知名度としてはやはりかなり高いようでした。

上のやり取りにもありますが、中国オタク界隈における高橋留美子作品の人気や知名度に関しては「犬夜叉」が圧倒的です。
そして他の作品は主に中国でオタク的な活動が盛り上がる以前の人気作品だったこともあり、中国では複数の世代にまたがる人気や知名度、共通の思い入れというのは無いようです。

この辺りについて知り合いの中国オタクの方に聞いてみた所、
「中国本土のうる星やつらのファンは高齢なので日本で大ヒットして目を引くとかでもなければこちらで盛り上がるのは難しいかも?私も復活はありがたいと思ってはいますが、正規版を配信する所が出るかとなると……」
「ちなみに日本で知名度が高いのに中国では知られていない作品のリメイクアニメが中国でも盛り上がった例としてはおそ松さんがあります。BL路線でしたが」

という話が返ってきました。

「うる星やつら」のリメイクアニメについては、中国の人気事情や近頃のアニメ配信を取り巻く環境を考えるとなかなかに難しい所がある模様です。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「我が国では元旦期間に1日1時間『も』ゲームを遊ばせてもらえる!スゴイな!!」

今回はありがたいことにネタのタレコミをいただいていたものの、年末のゴタゴタで力尽きていて取り上げられなかったネタで。

過去の記事
中国オタク「子供のゲームは1週間に3時間、別に悪いことではないと思う」
でも紹介させていただきましたが、昨年の9月から中国では
「未成年のオンラインゲームプレイ時間が週末のみ一日一時間で合計三時間」
になっているそうです。

そんな中、この年末年始は中国のネットのコチラ(中国語)のニュースにもある通り、テンセントなどから元旦休みの12/31〜1/3の期間は毎日20時〜21時の間ゲームをプレイすることができたそうです。

この件について中国オタクの面々も何かと考えてしまうものがあったようです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国で未成年は年末年始に1日1時間ゲームが遊べる」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


我が国では元旦期間に1日1時間「も」ゲームを遊ばせてもらえる!スゴイな!!

そう言えば今の学校は基本的に3日休みだっけか。今年は終末と重なったしあまり連休という実感はなさそうだけど。
それにしても少し前ならネタにしか思えなかったような話だな。

なんだかんだでウチの国は春節にならないと休めないからね。この時期は試験期間と重なってるし、自分の学生時代も休日という実感はなかったな。そもそも元旦1日だけの休みだったからあまりゲームをやるような余裕はなかった気はするが……

仕事を始めるようになると週末はゲームを遊ぶよりも休め、と思ってしまう。
未成年のゲームは……こんなことするくらいならもう禁止でいいんじゃないの?

分かる。これはある意味では社会適応訓練の一環か?いや、やっぱそれはないな。

国慶節の時もそんな感じのお達しがあったよな

確かそう。俺がやってるゲーム内でも通知があった。
今後も休みのたびに通知が出てネタになるのだろうか?

いよいよ現実の方が創作っぽい事態になってきているように思うのですが……

ずっと疑問に思っているんだが、本当にこんなのでガキがゲーム遊びたい衝動をコントロールできるのか?ガキはオンラインがだめだったらオフラインの単純なゲームで遊びだすぞ?俺も俺の周りもそうだった。

本当に何とかしたいなら親が本気でやるしかないんだよね。国にやってもらおうとするのは親が責任逃れしているようにしか見えない。

実際どれだけ効果あるのかね。俺の周りでも未成年の連中普通に毎日ゲームやっている感じだが。

一手間かかって遊ぶ人間が減るのは間違いないしウチの国のゲーム産業に打撃が発生しているのも間違いない
ただ本当にまずい所は親が何とかしないとダメだろうな

問題なのは子供の場合は時間はあって金はないので一手間のめんどくささを超えようとして頑張ってしまうことだろう
自分の過去を振り返ると余計なことしそうな気がしてならない

もういっそ全部禁止にしてしまえばいいと思うが、それをやると問題が大きくなり過ぎるし余計な反発も生まれるからなー

なぜか未成年は全部禁止で遊びたいなら親の許可が必要とかにはしない。
今のお偉いさんがやりたいようにコントロールしたいという所も間違いなくあるんだろうけど。

そういう意味では次の規制対象のオンラインはなんだ、どのリソースを潰したいのかなどと気になって来るよ

開発や運営のコストを考えるとテンセントなんかはもうゲーム作らないで良いのではという気がしなくもない

ここ最近は親にゲーム機とソフトを買ってもらっている子供を結構見かけるようになっているのは良いのか悪いのか
自分もゲームやってた世代だから子供にゲームするなとは言わんし、遊ぶならソーシャル要素や課金要素が比較的健全な家庭用ゲームで遊ばせたいとは思うが

未成年を完全に切り離すと今度は過激化しかねないというか自重させる口実が無くなるので「未成年への悪影響」を唱えられるくらいには未成年向け要素残すはずだ
それで未成年が楽しいかは知らんがな

今は急にスマホを禁止すると暴れ出す子供もいるから親にどうこうというのは難しい気もする。そこまでの子育て失敗しているだろうというのはともかく、現実的な対応としてね……

よい子のみんなはログボだけもらって高校卒業してからじっくり遊ぼう!それまでゲームが残っているかは知らないけどね!

今は未成年は週末しか遊べないので、ソシャゲだとデイリーのミッションボーナスのモデルが崩壊し始めているなんて話もある。影響はそこかしこに見受けられる。

二次元系ソシャゲだと週末1日1時間のうち30分でウィークリーミッションやって残りでイベントみたいな話が出たがそれやって楽しいのかとげんなりする。

ウチの国のゲームは「原神」が当たったのもあってか海外志向になってるけど、ああいうのは後追いだと難しいからどうなるやら……国産二次元系は日本のソシャゲランキングでも存在感が落ちているのは気になる。

現在の時点でユーザーを掴んでいる所は外さないと思うけど、これから始める所は厳しいだろうね。「アークナイツ」とかはわりと好調っぽいけど他は……
日本市場は2Dはウマ娘で市場が変わってしまったし、原神路線は開発コストが何かと厳しいから欧米狙いになるのか?でも欧米も独自の規制リスクはある。どっちにしろ国内向けはもう厳し過ぎる。

これに関しては1日1時間も遊ばせるのか!?と怒る人はいるんだろうな……

一時間は多過ぎる、普通に禁止にしてしまおう!

スマホゲーの次は家庭用ゲーム機やsteamとかゲームプラットフォームだろうな!とネタにしていたらsteamがやられたぜ!!

外に出てサッカーやろうぜ!

それは現状を理解していない。コロナで何かと移動制限かかっている中で子供を外に出して不特定多数と遊ばせたい親はいない。

オンラインゲームが問題視されているけど、家庭用ゲーム機だってハマると危険なんだが。ソースは小覇王(FCのコピー機)をずっと遊びまくっていたガキの頃の俺。

FCがウチの国に入った頃って大の大人が1日中遊んでいたし、子供も休みに入ると十数時間ぶっ続けで遊んでたよね
その後もネットカフェで同じようなハマり具合が発生して死人や体壊すのが出る
やはり中国人ってゲーム耽溺の耐性無さ過ぎ?

日本では80年代に子供だった世代は大体「ゲームは1日1時間」という言葉に縛られているらしい。
当時のゲーム系の有名人だったハドソンの高橋名人の言葉で、日本社会におけるゲームのプレイ時間の目安の一つとなっていたという話。今の我が国はそれよりもちょっと厳しいぞ!

しかしこの禁止のおかげでウチの国の子供の素行が良くなったとか子供の教育が楽になったという話が宣伝的なものでさえ聞こえてこないのは……

子供の成績が上がらないのはゲームのせいという口実が使えなくなっただけ、或いは元々子供の方は精一杯頑張っていただけという可能性が。

社交的じゃない人間は休みの時のゲームが無ければ何やればいいんだろうな
動画を見るのもそれはそれで良くない方向に行く時間の浪費だろうし

お父さんやお母さん、御爺さんやお婆さんと一緒にテレビを見ながらお話しましょう!
親になって見るとむしろ親の方が厳しそうに感じる。子供の相手をずっとするのは親だって疲れる。

未成年がゲーム禁止するのは良いとして、我が国の環境を考えた場合はゲームを禁止するならゲームを禁止して何をやらせるのかまで決めるべきだったのかもしれない!
塾も最近では厳しいから親の方が子供の成績アップのために暴走しているような話も聞こえてくる。

実際ゲームをやらなくなった子供になにをやらせるか、何を楽しみにするのか提示できていないのは厄介な問題だと感じる。勉強するにしても先が見えないから無気力になってしまうのが今の環境だからね。

そして誰も子供を産んで育てたくなくなる下がっていく出生率については結局子供の養育費や将来のリターンに希望が持てないからだし。



とまぁ、こんな感じで。
現実の状況に対して、なんとも言えない気分になってしまう人が少なくないようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた人からは
「私自身は今の子供に対して、自分が子供の頃に遊んでいたようにゲームを遊ばせるのは問題があるとか自分が子供の頃に見ていたアニメを見せるのは問題があるなどと考えるような、未成年を安全に管理したがる人間です。しかしさすがにこの国によるゲーム禁止に対してはバカらしい話だと感じてしまいます」
といった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近頃大炎上中の細目吊り目なキャラ、昔の二次元の人気キャラではどうだったのか」

ありがたいことに
「12月の終わり頃から中国で細目のキャラクターや欧米のアジア人に対する定番イメージの細目で吊り目的な顔立ちの人物を起用した広告が炎上しているようですが、どういう事情があるのでしょうか?」
という質問やその件に関する詳しいネタのタレコミなどをいただいておりますので今回はそれについてを

中国語には切れ長の吊り上がった目、細目や吊り目などを指す
「眯眯眼」
という言葉があり、その扱いが
「中国人に対するステレオタイプな蔑視」
というのに引っかかって批判につながる事件も度々発生していました。

そんな中で昨年末に中国で公開された中国国産CGアニメ映画
「雄獅少年」
のキャラクターデザインが
「眯眯眼(細目、吊り目)なのは中国人蔑視」
といわれていわゆる「侮華」案件入りしてしまい大炎上、それをきっかけにして中国では広告や作品などそこら中の「眯眯眼」に対する批判が拡散して結構な大事になっているそうです。

作品については人民日報日本語版にも紹介記事がありましたのでご参照ください。
アニメーション映画「雄獅少年」が封切り 熱い思いを秘めた少年の成長物語が話題に(人民網日本語版)

教えていただいた情報によると、この大炎上の大まかな流れとしては
まず年末大作的な扱いもあったというこの「雄獅少年」のキャラクターデザインに対して
「眯眯眼は現実の中国人の顔じゃない、欧米側の凝り固まったイメージでしかない!」
「制作側はわざとこんなキャラクターデザインにした!これは辱華だ!!」

とばかりに炎上したのが発端だったそうです。

そしてもう一つこの件に関する特殊な事情として「雄獅少年」が
「世界狙いで上の方が後押している作品(?)なこともあってか、中国のメディアの評価やネット上の口コミなども肯定的で高評価ばかり」
だとされ疑念や反発が加速していく流れがあったそうです。

中国のネット上の工作活動の有無や是非についてはさておき、この辺りの事情が中国のネットユーザーの不信感を煽ることになり、作品関連以外の場所にまで飛び火する大炎上となってしまったとのことです。
またこの炎上が「眯眯眼狩り」的な動きにもつながり、各所で細目や吊り目のキャラや広告がやり玉に挙がって批判される状況になっている模様です。

例えば日本で報道されている

ベンツ広告動画も批判殺到 細目女性は「中国人蔑視」(共同通信)Yahoo!ニュース

などもこの大炎上の中の一つなのではないかという話です。
また今回の大炎上は外国企業だけでなく「三只松鼠」などの中国企業の広告も「発見」されてターゲットになっているので収拾がつかなくなっている面もあるのだとか。

この炎上は昨年末から延焼も含めて続いているそうで、二次元系作品に関しても過去に「眯眯眼」と見做されていた、いわゆる細目や糸目のキャラに対する扱いがちょっと危なくなっているといった話も聞こえてきます。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「眯眯眼だとされていた二次元の人気キャラは?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


某所どころか国内各所で絶賛大炎上中な「眯眯眼」問題だけど、「眯眯眼」判定された二次元の人気キャラって昔から普通にいたよね?
そんなキャラについてちょっと知りたいんだが。

ポケモンのタケシとかは普通に受け入れてたよな。

中国人差別のデザイン扱いという見方はなかったからね
日本の作品のキャラクターというくらいで

俺が思い出せる中で一番古いのは乙女座のシャカだな
二次元では目を閉じたキャラや笑顔状態の表現でもあるから、3Dのキャラデザとはちょっと違うんだが「眯眯眼」という言葉自体に負のイメージがついて「敏感」な扱いになりそうなのが厄介だ。

ああいう目のキャラは何かしら隠しているものがあるパターンと、キャラの顔の描き分けで楽に1種類作れるからというパターンがあるという印象

「血界戦線」なんかは主人公がそういう目だったよ。重要な意味があるデザインで!

昔の二次元では笑顔になれば目が極細になるとういのはありがちな表現だったな。
考えてみたら、今はそういうのをあまり見ないかも。

今でも無いわけでは無いが減っている
あれも流行りの誇張表現の一種ではあったのだろう

突然頭身が低くなってギャグ描写とか、煙の中で殴り合いとかの古いテンプレ表現だったのだろう。キャラで言えばツンデレみたいな古典的属性とかも似たようなものだ。
昔の人気作品には目が線になっているキャラが大体いた。

昔の作品……私は「まほらば」の茶ノ畑珠実をなぜか思い出した!

「鋼の錬金術師」のリン・ヤオとかいまだしたら炎上しそうに感じる。作者が炎上ネタばらまいているしね。リアルタイムではどうだったの?

「鋼の錬金術師」はシン国のキャラの顔がああいう目で固定というわけではないからキャラデザの1パターン扱いだったような?リン・ヤオにしても目を開くときはあったし

「黒執事」の劉とかの方が今は難しい気がするね。キャラデザのバリエーションならスルーされるかもしれないが、中国人と結びつくとめんどくさくなりそう
分かりやすい炎上事例が出てしまった今後は特に。

私はCCさくらのクロウ・リードのデザインとか大好きだったんだけどな

「鬼灯の冷徹」の白澤は目の化粧的な所も含めて今の炎上に引っかかりそうで不安になってくるデザイン

言われてみれば不安になるのが理解できる。
あの作品は主人公の鬼灯からして「眯眯眼」寄りのデザインだし、私は昔そういう意識をしたこともなかったんだが……

まだ市丸ギンが出ていない
二次元では実は関西弁キャラにも多いデザインだと思う

一昔前の作品なら不二周助も。最近の作品なら「怪獣8号」の保科が私の好みの糸目キャラ。
でも死亡フラグが立ちまくっていそうな先輩キャラだから先行きが不安だ……

こういうタイプなら「銀魂」の神威もだね。

糸目キャラって女性向けの二次元ソシャゲだとほぼ確実に出てくるタイプのデザインな気がする。

そう言えばその手のキャラデザはFGOだとこの間の太公望が初めてか?
意外と言えば意外。

いや、サーヴァントじゃないけど最初に出てくるレフ・ライノールとかがいた
でもイケメン枠だと太公望が初めてだね。

しかし太公望実装は「眯眯眼」で炎上しているのと時期が重なっていたのによく炎上しなかったな

確かに。太公望は妲己に対する感情とストーリーの方でちょっと炎上していたが、デザインは問題視されていなかった気がする。むしろ高評価。
太公望は「我老婆」(俺の嫁)と言い出すヤツもそれなりに見た。

太公望のストーリーやFGOでの設定は難しい所だ。途中の失敗はあるが最後まで見た上で活躍、こなした仕事を見ると捨て身の自爆無しに能力発揮で問題解決して別れるというFGOの同行サーヴァントの中では最上位級の有能さだし……

「眯眯眼」判定のキャラは二次元だと国産でも普通にあるデザインだが、3DCGだとまた違ってくるからな
二次元だと線だが、3DCGだと細い吊り目になるので中国の好みからは明らかに外れるし「雄獅少年」は基本的なキャラデザがそれに寄せ過ぎていたから気になりだすと厳しい

国産の二次元なら「一人之下」の諸葛青とかもいるわけで。

国産だと「アークナイツ」にもいたような。

国産二次元でもそれなりにいるよね。
ただ「雄獅少年」の顔のデザインは二次元的なものではなく、CGで欧米の人気を意識し過ぎたのが問題を大きくしたのだと思う。国外向け宣伝アニメだしね。でもその費用は国内の観客から徴収!

私の中では二次元のああいう目のキャラって怪物的なものを秘めているとか、弱いふりをしている、本当の力を隠しているタイプだというイメージだったんだけど……
「HUNTER×HUNTER」のヒソカとか例えとして分かりやすいかな?

分かるぞ。俺は糸目キャラが開眼して実力を発揮して見せる展開が大好物だ。

最近「眯眯眼」という言葉につけられたレッテルは本当にめんどくさい。
眯眯眼キャラだというだけで、デザインも劇中の表情変化や扱いも見ずに罵倒されるようになってきた。

さすがに無辜過ぎるだろうというのも見かけるよね
今後はこの問題がどうキャラデザや広告に影響するのかは気になる
いや、自分も今の状況はやり過ぎだと思うが「雄獅少年」のキャラデザはヒドイと思うし欧米の広告も美人に思えないのが少なくないのでああいうのは減って欲しいと思わなくもないから……

根底には今炎上しているのはキャラデザが気に食わないというのもあるだろうからなあ……
作品批判が価値観や政治問題と結びついた、いや結び付けられてしまうともうダメだ。特に今のは侮華案件になったから

侮華案件になると何やっても良い、反対するヤツは漢奸だみたいになる
とても簡単に楽しめてしまうが止まるのは非常に難しい



とまぁ、こんな感じで。
現在もイロイロと難しい空気が漂っている模様です。

この炎上の発端になった「雄獅少年」に関しては世界での評価を狙ってのキャラクターデザインだった可能性もあるようですが、中国国内の好みの傾向から外れたデザインなのも確かなようです。

そのため中国の観客からすれば自分達の方を向いていない作品が大々的に宣伝されているように感じられて反発が出てくるのも無理はないのかもしれません。また差別的なことがハッキリと存在するならば抗議するべきなのも間違いありません。

ただそれとは別に現在の炎上の規模になってしまうと流石にやり過ぎとも感じられますし、近年の中国における炎上の制御不能ぶりや、自分が嫌いなものをなんでもかんでも徹底的に叩きのめそうとする動きはどうにかならないのかとも考えてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ウチの国の字幕組(ファンサブ)ってかなり衰退しているんじゃないか?いつの間にか数が減って放流される作品も完走しない率が高くなっているような……」

三が日も終わってしまったので、ぼちぼち通常更新に戻していけるよう頑張ります。
今回はありがたいことに昨年教えていただいたのに記事にするのが後回しになっていたネタで一つ。

中国でアニメにファンサブ翻訳の字幕を付けてネットに勝手にアップしてしまうなどのファンサブ活動を行う通称「字幕組」に関しては、中国オタク界隈では昔から何かと強く意識される存在でした。

しかし中国国内での正規配信が軌道に乗り始めてからは徐々に勢いが落ちていったようで、特に近年は全盛期と比べて元気がない、各グループの規模や活動が縮小している所が見受けられるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「字幕組が衰退していると感じる」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの国の字幕組(ファンサブ)って今はかなり衰退しているんじゃないか?
いつの間にかグループの数が減って放流される作品も完走しない率が高くなっているような……

それは間違いないな。
大版権時代になってから年々減っているし、人員の新規加入も減っているから当然の結果ではある。

今はまた審査制度が変わって急に厳しくなったし日本とタイムラグ無しでの配信も実質無理になったからまた戻って来るだろ。

今の環境だともう戻らないんじゃないかな。
2021年を通じての動向を見ても、字幕組が復活する気配はない。10年前〜が特別過ぎた。

自分も理由についてはイマイチ実感できないが、そういう趨勢なのは感じている。

字幕組はあって当然という認識の人もいるけど、「作品への愛で動く」という建前だけじゃ続かないのはこの10年の衰退ぶりからもよく分かる。

スピードだと正規プラットフォームに勝てなくなっていたのに加えて、人材がいなくなって純粋なパワー不足になっているのもある。
ここしばらくの間正規配信が大混乱なのに字幕組が盛り上がらなかったのを見るともう時代は過ぎ去ったんだと感じてしまうな。

ゲームの中国語化と似たような流れになっているな。あっちは更にハッキリと衰退している。
こういうのって昔からまず速さ、次に質。言ってみれば遅れたら誰もみないし落とさない。こういう話題に出てくる「じっくり待つ人間」が実際は少ない、影響力が無いというのは数字に出ている事実だ

速さに加えて手軽さもだね。bilibiliみたいな大手プラットフォームで視聴可能ならば、ほとんどの人はわざわざ字幕組のファイルを探しに行かない。

まぁそれは仕方が無い。早く見たい、楽にすぐ見つけたいというのは共通する衝動。

もう字幕組は本当に「愛をエネルギー」にするしかないんじゃないかな。
今の時代は大手プラットフォームの正規配信にも、外から流れてくるファイルとも競争するのは厳しい。

今はもう、字幕組による字幕付きアニメが完走するだけで「よくやった」という気持ちになってしまうね。作品の途中で字幕付けやめちゃう割合が上がり続けている。

言ってみれば10年前が「百花斉放」だっただけということなのだろう……

個人的な印象だけど、2010年代後半から字幕組がつかないアニメが目に付くようになってきた気がする。
当初はマイナーで人気が無いある意味では特殊な作品だからだと思っていたけど、そういう作品が時間が経つにつれ増えていった。

長編アニメは字幕組が字幕付けるのやめちゃうケースは珍しくない印象だな。
昔は大手の人気グループとかぶったから撤退というのが多かったけど、今は純粋にマンパワーが足りなくて続けるのが厳しいからやめるというのも多い。

今は評価される際の基準が厳しいし、リスクもあるから昔みたいに気軽にやれなくなったという事情もある。

現実的な問題として日本だけじゃなく国内でも逮捕者や行方不明な所が出ているし、そういうリスクを感じない人間でなければのめりこめないのかもしれない。
昔は作品を提供するということでオタクの上位的存在になれる憧れのポジションだったが、今日ではそんな精神的優位性は薄れている

国内でも一般向け(日本の地上波ではなく有料チャンネル基準)のアニメを流してアウトみたいなことになるわけで。

ポルノ関係で取締りの対象になるのがハッキリと出てしまったから、もう何かと危ない。
かと言って本当に健康的な作品は字幕付けてもあまり需要が無いから承認欲求が満たされない!

あとは稼ぎの方でも昔と比べて厳しくなっているはずだからな
広告関係の単価下がっているのに少ないパイの奪い合いだ。

字幕組無くても無加工の動画データを落としてみれば良いだけだと思うけど?

全くだ。自分で言葉を学べばいい。
何年もアニメを見ていてるのに全く日本語が分からないのかね。大体分かれば問題無いだろ。

そういう問題じゃないのを想像できないのか、見ないふりをしているのか。
今は作品を自分が見れればいいというのではなく、共有する、討論するとかもセットになっている。

この際だから言ってしまうが、そのまま見れば良い、日本語で理解すれば良い、自分は問題無いと言っているヤツが実際にどれだけ理解しているかはわりと怪しい。
一応今は日本語字幕がついているのも多いから完全にリスニング頼りだった時代よりはマシだけど。

字幕組のデータはコレクションには良いくらいかな。あと過去の名作を一気に見るとか。
でもそういう作品ってダウンロード速度遅いのばかりで……

そして本当に古くなるとかマイナーだとデータが見つからなくなる。見つけても字幕無しだとか謎の外国語吹替えだったりする。

今は弾幕コメで楽しむの前提な人も多い
ダウンロードした動画に弾幕かぶせるツールもあるけど、普通にbilibiliとかのプラットフォームで見た方が楽だ

今は見ている側の態度も悪過ぎる。
字幕組に更新はやくしろと要求しながら字幕組が儲けるのを許さないんだから。

字幕組側や信者が「利益を得ていない」アピールしていたんだからさすがにそれは無いわ
裏で儲けているのがバレたら叩かれるし、儲けているのを最初から言った場合は見ている側が自分は客だと思って文句付けるようになる地獄だけどな!

字幕組が儲けても制作側には金がいかないし、今は正規ルートで金を使うことができるようになったから字幕組の存在意義も揺らぎまくっているという見方もある。

昔の理屈が今は通じなくなっているから、昔の字幕組に世話になった世代でなければ評価が厳しくなるのも無理はない。俺も字幕組は擁護したいがその理論武装までは擁護できん。
字幕組のおかげで作品が広まって有名になるから作品にとってプラスになる?字幕組が熱心に字幕付けるのは大人気作品ばかりだから別に字幕組に広めてもらう必要は無い。
そもそもディスク売り上げやグッズを買う人が増える「かもしれない」なんてのは正規ルートのある人気作品には大した意味も無いし、正規配信の再生数が減ることによるダメージの方が明確な問題だ。

私がbilibiliで配信される「メイドラゴンS」が有料会員向けなのに削除修正されまくりでも見るのも、それが京アニの収入や今後のビジネスにつながるからだしね……

今の字幕組の扱いで給料が出るわけでもない作業で頑張って作ったのに全然ダウンロードされないというなら、字幕組が作品の途中で字幕やめちゃうのも無理はない

作品への愛で翻訳するなんて言われているが、昔から字幕組の活動は承認欲求を満たせるから広まったという側面があったのは否定できない。
特に昔は同人創作も無かった時代だから、翻訳に独自解釈やセンスのある言い回しを入れられればクリエイター的な評価みたいなものを含めて持ち上げてもらえたからね。

今は台湾版の字幕データを流すのもいるし、わざわざこっちで字幕を付ける価値が落ちているというのもある。

ここ最近の新作はそういうの多いよね。国外の公式配信で中国語対応している所の「公式字幕」をもってきている状態の作品も多くなった。
そしてディスク版まで待てば大体は公式の中文字幕付きだ。

そして中国関連でどこも版権取っていないような作品は英語字幕で見ると。

よく分かる。自分もこの数年は英語字幕で見ることが増えている。あっちは更新速いしデータも揃っている。

それでも一時期に比べると厳しくなっているけどね。昔はやたら多かったが大陸発のデータがこんなことになっているし、結局また日本語を学べに戻ってきているのだろうか。

市場環境が大きく変わり過ぎて、下の世代からすると十数年前の字幕組全盛期の感覚が想像し難くなっている。そんな状況だから下の世代で字幕組に参加しようとする人間は少ないから字幕組事態が衰退していくのも当然だ。
それに以前彼らと話したときにこっちの公式配信でも大体見ることができるのだから、わざわざ削除部分のためにオリジナル版のデータを探したり、遅くて広告も鬱陶しい他のサイトまで見に行ったりする人間は少ないという話も出た。
時代は変わった。



とまぁ、こんな感じで。
最近の字幕組の状況や、昔との違いについて愚痴も混じりながらイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近は『字幕組』ではなく他所から中国語字幕の付いたファイルを持ってきて流す『搬運組』の方が目立ってきたようにも感じられます。外から見ればどちらも違法ダウンロード関係なのでしょうけど、字幕組の元気だった時代の字幕付け作業を知っている自分としては持って来るだけの搬運組が『組』として称賛されているのは複雑な気持ちになります。どちらも権利侵害なので悪いことなのは分かっているのですが……」
という話もありました。

中国のファンサブ界隈については過去の記事
2014年
中国のアニメファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その1 中国でファンサブが盛り上がっていった流れ
中国ファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その2 字幕組の活動が最盛期に比べて落ち込んでいる理由
2016年
中国の大手古参字幕組の人間が日本で捕まり、中国にも衝撃が走っている模様
2021年
中国で大手を含む複数のファンサブグループが消息不明になった模様?
の頃からまた大きく変化しているようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2021年後半よりぬき日中オタ活動

あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
それではまず、昨年後半のまとめを。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「日本のオタクはもう萌えって言わないって本当!?なら今日本のオタクはなんて言っているんだ!?」

中国オタク「ロボアニメでロボの操縦はレバー2本でやっているけど、あれはどういう理論武装的なものがあるの?それとも考えないことにしているもの?」

中国オタク「オリンピックを舞台や目標にしたアニメやマンガが見当たらない気がするが、なぜだろう?」

中国オタク「皆が批判する日本の『勇者』だが、その描写や設定に関して納得できる良いと感じられる作品ってあるの?」

中国オタク「偽物が本物に勝つ、それもポジティブな方向でそうなる作品を知りたい。いざ探してみたら見つからなくて……」

中国オタク「主人公交代はそれなりに聞くがヒロイン交代する作品ってどんなのがあるかな?」

中国オタク「気が付いたらウチの国の作品がバニーガールだらけになっているような?特に二次元系ソシャゲは妙に増えている」

中国オタク「もしかして近頃の作品ではマトモな扱いの中国人メインキャラが日本の二次元に出ることは少ないのか?」

中国オタク「今でこそ百合は広く知られているけど我が国で百合という概念が広まる前に萌えられていたような昔の百合作品やカップルってどういうのがあるの?」

中国オタク「中国産の二次元的に有名な伝説の武器って何か無いかな?村正のような知名度の高い、ゲームとかで定番として使われるような武器が思いつかない」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタク「ヒドイ終わり方をした作品、例えば『進撃の巨人』とかがアニメで別の終わり方に改変される可能性ってあるの?不評なものをそのままアニメにするのだろうか?」

中国オタク「なぜ今期新作でメイドラゴンだけ配信が始まらないんだ!?他の作品は普通に配信開始になっているのに!」

中国オタク「異世界転移系で転移先が比較的安全な作品を知りたい」「日本の二次元はぬるいように見えて殺意の高い世界が少なくないからな」

中国オタク「消去法で見た王様ランキングが予想外に面白い。正統派なストーリー展開やキャラの背景に感情移入してしまった」

中国オタク「なぜラクス・クラインが嫌われるようになったんだ?昔は女神的ヒロイン扱いだったのに近頃は批判の方が目に付く」


その他諸々

中国オタク「最近よく聞く『ストーリーはヒドイがキャラは良い』という評価について教えてほしい。ストーリーがダメならキャラもダメになるもんじゃないの?」

中国オタク「日本の子供が混浴できる基準がよくわからない。二次元経由の知識で語るのもなんだけど子供とは言え男女で混浴するシーンが普通にあるのは引っかかる」

中国オタク「日本の法律でもさすがに甥姪との結婚はできないよな?」

中国オタク「日本社会で争いの火種になるほど愛されているらしいプリンの扱いが不思議だ。ウチの国と比べて地位が高過ぎるように思う」

中国オタク「二次元特有の中国語的に意味不明な日本語由来の漢字単語やズレた使い方の言葉について語ろう」

中国オタク「日本人は『シュレディンガーの猫』を好み過ぎていると思う。本当にそこら中の作品で見かける」

中国オタク「もしかしてアニメやマンガにちまきが出てくる作品ってほとんど無いのか?以前聞いた話では日本でも端午の節句にちまきを食べるということだったのに……」

中国オタク「日本の二次元の龍ってデザイン不安定過ぎないか?『ドラゴン』『龍』という名前で様々なデザインのが出過ぎているような気がするんだけど」

中国オタク「なぜ二次元では九尾の狐の原産地がインドというイメージが広まっているんだ?あいつ中国産だろ?日本の二次元で日本産にするならまだ分かるがなぜインド?」


中国オタク界隈の動向、アニメ公式配信状況など

配信は始まったものの期待のメイドラゴンがいまだ行方不明中な中国の2021年7月新作アニメ公式配信状況

やはり期待作の配信は難しかったらしい中国の2021年10月新作アニメ公式配信状況

中国版FGOで大部分の中華系サーヴァントの名前やイラストなどに修正が入り大混乱中

FGO中華系サーヴァント大規模修正の背景?になったとされる江南百景図岳飛事件とは

規制された中国版FGO中華系サーヴァントの再改名とその反応

中国オタク「子供のゲームは1週間に3時間、別に悪いことではないと思う」

中国でウルトラマンティガなどが突然の配信中止 中国オタク「俺の子供の頃の思い出が……あの頃はちゃんとテレビで放映していたのに……」

中国オタク「どうやらティガの配信は復活したようだが……やはり削除部分は少なくないか」 中国でウルトラマンティガの配信、修正削除追加で復活した模様

中国オタク「ウチの国で最近配信されなくてガッカリした作品ってどんなのがある?新作の配信に希望が持てなくなっているので皆と愚痴りたい」

中国オタク「無限列車編が配信になったぞ!正直もう無理だと思ってた」中国で約一か月遅れで「鬼滅の刃」無限列車編が配信開始

中国オタク「日本のラノベが中国国産でアニメ化だ!?」「これは国産アニメでいいのかな……?」

中国オタク「メイドラゴンSが突然全話アップされたのには驚いた」「結局はおっぱいが問題なのか?」消息不明だった「小林さんちのメイドラゴンS」が中国で突然配信開始


規制事件とその後の事情に関する記事が何組かあるように、2021年の後半は中国における娯楽分野に対する規制の影響がハッキリと出てきました。中国の二次元分野でも様々なジャンルや作品で規制、或いは自主規制の影響が発生しています。

またそのほとんどが予告なし、規制の理由や基準の発表なしのものだったので中国オタクの面々もどう受け止めるべきか、どう解釈するべきかとかなり戸惑っていた模様です。


それからブログで書いた以外にも、中国における日本の作品、配信されている日本のアニメの動向や各シーズンの人気の傾向などについてはアキバ総研様で書かせていただいているコラムにまとめておりますので、よろしければそちらもご参照ください。

昨日公開の年末年始版では、始まってから10年(たぶん)経った中国における日本のアニメ配信に関して、人気作品や大きな影響を与えた正規配信の作品やその当時の状況を年ごとにまとめております。

10年経った中国での日本の新作アニメ配信、人気作品も規制も炎上もたくさんありました【中国オタクのアニメ事情】(アキバ総研)

それにしてもコラムを書く際にこの10年程をイロイロと振り返ってみましたが、中国ではアニメの配信に限っても中国では数年に一度大規模な規制が発動して環境が激変しているので、長期的な人材育成やコンテンツの展開は難しい……というのを改めて感じてしまいましたね。


とりあえず、こんな所で。
今年もぼちぼちと続けていけるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ