「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2022年04月

中国オタク「かぐや様は告らせたいが18歳以上推奨で配信開始だ!」「言いたいことはあるが配信できただけ良いか……」

ありがたいことに中国における4月の新作アニメの配信に関する情報とそれに関するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では昨年の規制強化以降新作アニメの配信スケジュールが不安定になり4月の新作アニメの配信も全般的に遅れ気味、配信可否の分からない作品も少なくないようですが、先日
「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」
「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」
「可愛いだけじゃない式守さん」
「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」

の配信がbilibiliなどでようやく始まったそうです。
5/1追記:「SPY×FAMILY」の配信も始まったとのことです。

この中では「かぐや様」が中国オタクでは特に期待されていた作品で中国オタク界隈ではテンションの上がる人がかなり出ているとのことです。

ちなみに「かぐや様」は配信前にプラットフォームからのお知らせとして
「18歳以上推奨」
「本作品の内容は全てフィクションです。現実生活の中で真似をしないでください」

といった文章が表示されるそうです。
こういった表示は「鬼滅の刃遊郭編」などにも同じようなものがあったそうですが「鬼滅の刃遊郭編」の方は「16歳以上推奨だったこともあり一部ではネタになっているという話も。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「かぐや様は告らせたい第三期配信開始」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


かぐや様は告らせたいが18歳以上推奨で配信開始だ!

言いたいことはあるが配信できただけ良いか……

ウチの国だと「かぐや様」の方が「鬼滅の刃」より対象年齢が高いのか。あっちは16歳以上だったよね?

暴力描写よりも恋愛描写の方が問題になるという事例がまた一つ増えたわけか。

18歳以上推奨扱いはさすがにどうかと思ったが配信始まったんだしそこまで悪い話じゃない。
今のご時勢、ウチの環境では年齢制限かけないとすぐに三観不正で叩かれたろうしな。近頃は原作がグダグダになっていてファン界隈荒だってれてるしどこで火種になるか分からん。
(訳注:「三観」は世界観、人生観、価値観を指すことが多いそうです。これに関してはよろしければ過去記事中国で「無職転生」が配信中止になった模様などもご参照ください。後ろの方に「三観不正」の批判について教えていただいた話があります)

「かぐや様」は配信告知無かったから、bilibiliの方も審査通らない可能性が高いと思っていたんじゃないか。逆に予告のあった「SPY×FAMILY」がいまだに配信始まってないのは笑え……笑えないな

今後の更新がどうなるかは不明だが第一話は黄金周の連休前に投入できたのは良かったのかね。

去年の審査強化から更新ペースは本当に安定しなくなったからな。数話まとめてくることもあるし、週1で更新されることもあるし、時間が空いて不規則な更新になることもある。

「鬼滅の刃」は某柱が15歳で三人の妻を娶っているのに、「かぐや様」は高校生の恋愛なのに18歳未満はダメなのか……!

音柱の件はこっちの配信ではぼかしてなかったっけ?
実際の所、恋愛メインの作品とそうでない作品で審査の扱いが違うのだろうか。

そもそも審査の基準が一定なのかも分からんからね。表に出るガイドラインは無いし、昔のテレビアニメもその時の「風向き」次第で消える作品は珍しくなかった。

こういうのは取締りの重点がどこにあるかというのも影響する。今は暴力やグロ描写よりも恋愛エロ描写の方が厳しいことになっている。
国産ソシャゲを見ても少し前と今では取締りの重点が違うのが分かる。

ウチの国は高校生の恋愛は許されないからね。18歳以上になるのも当然さ!

我が国は早恋禁止だ……しかし同時に早く結婚して子供を産めと急かされる。
(訳注:中国では「早恋」という概念があり小さい子供や若者の恋愛に関しては好ましくないどころか有害、悪であり御法度とされています。この辺りに関してはよろしければ過去記事
中国オタク「ウチの国は子供の恋愛が問題視されるけど、実際にそれが問題になったとか、親に怒られて別れさせられた人っている?」などをご参照ください)

高校までは恋愛禁止、大学に入学してからは結婚しろ子供をたくさん産めだからな。
恋愛経験値無しの潔癖状態に置かれていたのがすぐに恋愛、結婚とやるのは難し過ぎる。同時に大学の勉強や就職、仕事だってあるのに。

18歳以上なのは当然だろ?二次元のキャラは全部18歳以上という設定のはずだ。
ぼくの遊んだことのあるゲームでは皆そう言ってた!!

配信始まったんだから良いよ。18歳以上だろうが20歳以上だろうが30歳以上だろうが気にしない。

30超えるとさすがに俺も見れないよ!

やはり恋愛描写の濃さや深さが問題なのか?
確かアニメ化の部分では肉体関係がどうこうな展開の所まではいかないよな?

そこまではいかないだろうけどキスがどうのこうのだとかセックスがどうのこうのだとかの言及はそれなりにあるから、ウチの国だと注意が必要なレベルではあるかと。

確か第二期がほぼ原作10巻までだから、メインエピソード的には14巻〜16巻くらいまでやるだろう。
その後は蛇足気味でグダグダになっているから、原作の面白い部分を区切りよくやってしまう可能性はある。

メインの恋愛展開だけに絞れば話は一気に進められる構造の作品だからね。
ただどちらにしろ、キスシーンはあるから制限かけるのは無理もない。

これに関してはウチの国のテレビで流せる作品か?というのを考えてみるといい。
恋愛メインでキスシーンはあるし思春期の身も蓋も無い性欲の話までぶちまけられているからほぼ無理だろ?

この辺まではそういうエロ方面は上手いこと扱っていたからね。
ウチの国でベッドシーン的な方面の展開に拒否反応出る人が結構目立ったのを見ても、比較的長い間その手の部分をごまかしながら進められた作品だったんだろうな……

「かぐや様」はエロ関係に限らず危ないシーン、暗示される内容というのがある。石上の過去のエピソードとかは子供に見せて良いのかという展開ではあるし……

そこは原作の連載が少年ジャンプではない、青年向けのヤングジャンプでの連載だからというのあるんだろう。日本のマンガは青年向けになるとエロや暴力に限らず子供向けではない内容がかなり増える。

露出は無いとしても明確な肉体関係の描写とか、少年マンガ雑誌に連載されているラブコメ作品とは明らかに違うからね。
ある意味では「To LOVEる」なんかよりも子供向けではないとも言える。

桂正和先生の作品はそういった部分にも踏み込んでいたけど、近年の少年ジャンプ連載ではそういうのが無くなっているんだっけか。矢吹先生も雑誌連載から移動しちゃったし、日本でも少年マンガが潔癖になっていく傾向はある。

ウチの国ほど極端ではないけど、他の国でも「かぐや様」は修正入る可能性はあるんじゃないか?
原作が青年向けだからラブコメ系作品としては対象年齢高めでエロい方面ではないが描写や言及する内容自体は子供向けじゃないから。

それはありそうだな。
しかしさすがにウチの国のような扱いは無さそう……



とまぁ、こんな感じで。
近頃の配信事情に対する不満はたまっているようですが、見たかった作品が始まること自体は歓迎されているようです。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「『かぐや様』に関しては私もbilibiliが版権を獲得しているとは思っていましたが予告も無かったので配信はしばらく無理だろうと考えていました。配信が始まったのには驚きました」

「他に4月の新作では『SPY×FAMILY』が期待されていてbilibiliでの予告もあったのですが現在も配信がいつ始まるのか不明です。『パリピ孔明』は中国を罵倒する数字を隠したという話題が広まり炎上しているので更に難しくなったかもしれません。原作ではなくアニメの制作側の問題という認識になっていますがしばらくの間は作品に関する話題が荒れそうです」

といった話もありましたし、中国本土における新作アニメの配信については今後も予想し難い状況が続きそうです。

5/1追記:追加で「SPY×FAMILYの配信が4/30に始まりました!ようやくこっちの弾幕付きで見れます!!」という情報をいただきました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のピーマンって中国のとは別の種類なの?日本の作品の中であまりに強烈に子供から嫌われるのが不思議なんだけど」

ありがたいことに食べ物ネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。
近頃の中国オタク界隈では美食ネタが盛り上がる定番の話題となっているようですが、それに合わせて日本の作品に出てくる食べ物の扱いについてもイロイロと話題になっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の作品でピーマンがとても嫌われている理由」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます
(以下の訳で「ピーマン」となっているのは原文ではどれも「青椒」表記になっています)


日本のピーマンって中国のとは別の種類なの?日本の作品の中であまりに強烈に子供から嫌われるのが不思議なんだけど。
日本の作品のピーマンネタに関しては既にたくさん語られている話題だとは思うが自分の知りたいことと微妙に違ったのでここで改めて質問させてほしい……

定番ネタで日本の食生活やピーマンの苦さが日本の子供に特に嫌われているとかいった話になりがちではあるんだが、だけど完全に納得できる回答に出会いにくい話題でもあるよね。

このネタに対する回答については他にも「子供は味覚の感じ方が違う」というのもあった。

俺はピーマン好きなんだけどなー
セロリとかの方がよほど苦手

私は普通にピーマン嫌いだから納得しかない描写だ。子供の頃だったらアニメのような態度になるのも無理はないと感じる。
そして大人になったら冷蔵庫にヤツの居場所は無くなるし出前でも「ピーマン抜きで」と頼むようになる。

日本のピーマンが本当ににまずいのかどうかが分からない。
「クレヨンしんちゃん」に限らず、子供のキャラによくある特徴なので俺も昔から不思議に感じている。

二次元におけるキャラ付け要素、テンプレ属性として繰り返された影響もあるんじゃないか。
嫌いな子供、日本人もいるけど現実ではそこまで極端なものでもないだろう。「クレヨンしんちゃん」みたいに見る人が多い長寿作品で出てくる設定だから影響は大きいはずだ。

こういった描写の影響を受けて自分の中では日本人はピーマンが嫌いでアメリカ人はブロッコリーが嫌いというなイメージが固まっている。
確かどちらもその国では栄養のために子供に食べるよう強制される野菜だという話もあったし、その国の小さい子供からのイメージが悪い野菜ということなのかも?

大人になってからは問題無いけど子供の頃は青物系の野菜嫌いだったし牛乳も嫌いだったな。体にいいからと飲み食いさせられたが。

どの作品だか忘れたけど、日本のアニメでは「ピーマンが苦くて嫌だ」的な描写があったと思う。

そこも不思議なんだよね。嫌う理由が「苦いから」というのが。日本のピーマンってこっちのと品種が違うの?

子供がピーマンを嫌うのは分からんでもないが、ネタになるレベルで嫌われるほど苦いのかはちょっと不思議。

日本のピーマン食ったことがあるけど、ウチの国のと形も味もそんなに変わらなかったね。苦味も日本の方が強いとかは無かった。普通に私の嫌いな味だった……!

日本のピーマンの味は確かに分からん。
そもそもピーマンって甘いのになんで苦いとかいう話が出てくるんだ?苦瓜じゃあるまいし。

同感。この話題に関して語る際に、ピーマンを苦いという人間がいることも驚き。

いやピーマンって苦みがあるだろ。
アニメのキャラほどではないが俺もあんまり好みの味ではないから好き嫌いで食べない人がいるのも理解はできる。

私はトウガラシと違って辛くないからピーマンは苦手だ……

ピーマンが甘いとかなに言ってんだ?
それって本当にピーマンなのか?味覚異常でなければ俺が普段食っているピーマンとは別の物を食べているのか?

ピーマンが甘いという感覚は分からなくもないが、日本人にとってはピーマンって苦いという認識しかないみたいだよ。以前酒の席のネタで日本人から直接聞いたことがある。

正直に言えば、この話題になると自分はピーマンが好きだと言う人がたくさん出てくる方が不思議だ……

私にとってはピーマンが日本の作品の中では嫌われているのが不思議だったんだけど……辛いから嫌いと言うならまだ分かるけど、マズいから嫌いみたいな描写が不思議だった。美味しいのに。

私も同じように感じていた。小さい頃からピーマンは大好きだった。虎皮辣椒とか美味しいのにね。

認識のズレの理由の一つが分かった。
たぶん日本語の「ピーマン」その訳語の「青椒」からイメージする野菜が人によって違う時があるのでは。

なるほど。こっちでも「青椒」(ピーマン)について、丸いヤツの他に場所によっては「尖椒」と言われる細長いヤツも雑に「青椒」呼びになっていることもあるからな。虎皮辣椒に使われるのもそうだ。
あと種類ということについては、日本では「尖椒」は一般に流通していないはず。比較的似たものとして「ししとう」という野菜はあるが完全に同じではなくやや小さめで味もやや淡泊。私は日本で仕事していた時に尖椒を探しても見つからなくてちょっとガッカリした。

確か日本では「青椒」は辛くない野菜の扱いだったかな。
植物の種類としては「辣椒」(トウガラシ)の親戚だが日本で流通している種類については味がこっちの認識と違うのもありそう。

ピーマンが甘いと言っている人はたぶん「甜椒」のことも「青椒」呼びしているんじゃないか?
細かい違いもあるが未熟な緑の状態で収穫されて市場に出る「青椒」が日本の作品に出てくる普通のピーマンで、苦みがあって子供キャラが嫌うものだ。
品種によっては色が緑ではなくなる、甘みが出るのもあるけど日本の作品に出て来る場合は「パプリカ」「赤いピーマン」などで区別された扱いになるはずだよ。

そうか……翻訳の間違いではないが誤解の生じるものではあったのか。アニメやマンガでそこまでこだわるとか、注釈をつけるとかは普通ないからな。

品種以外に調理方法の問題も考えられる。青椒肉絲(チンジャオロース)のようにピーマンは肉と炒めるのが手軽に美味しく食べる調理方法だけど日本料理ではそういう調理をやらない。

調理方法に関しては私も気になっている。日本料理でピーマン使った定番で美味しい料理ってあるのだろうか?
もちろん探せば出てくるんだろうけど和食のメニューを見た時に頻繁に出会う料理の中には無いのでは?

日本の料理番番組だか料理本だかは忘れたがピーマンは煮すぎると苦くなるという注意を見た記憶がある。ウチの国では炒めることが多いが日本は別の調理方法が多いのかも。そしてのその結果子供が苦いと感じる料理が多くなっているとか?

ピーマンを煮るのか……それじゃあ子供が嫌うのも無理はないのかも。私だってなんかあまり美味しそうに思えないし。

いや、煮るんじゃなくて炒めてはいるよ。日本人はピーマンは炒めて食べるのが主流。
もっとも、塩コショウくらいで特に調味料やスープも使わない。だから結局子供は嫌いだろうという味になる……

詳しい実情はよく分からないけど、日本では中華料理の青椒肉絲(チンジャオロース)がお惣菜の定番入りしているのは間違いない。日本ではピーマンの美味しい食べ方があまり無いのでは?という疑問はあるな。

日本にピーマンが入ったのは比較的最近、日本の高度経済成長期で生活の洋風化に合わせて普及していったらしい。だから伝統的な和食の材料ではないし調理方法も相対的にあまり研究されていないのかも。唐辛子の方が日本では食材としての歴史が長い。

ピーマンに関しては中日で種類は大まかには同じだけど栽培する土地や流通の際の完熟度が違うから「完全に同じで味も一緒」とは言えないだろう。
ただ日本の作品での描写を見ると、嫌われることに関しては調理方法や食べる側(年齢や経験)の要素も大きそうに感じるかな。

考えてみれば野菜は定番のものでも地域や国ごとに品種改良されているから味や調理に影響する特徴が違ったりするからね……料理と違って意識されることは少ないが「アニメの中に出てくる食べ物」としてはかなり違いがある物なのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな方向からの考察が行われていました。

またこのネタを教えてくれた方からも
「日本語で野菜や果物、米のブランドが重要になる文章の翻訳では苦労する時があります。このネタの青椒とピーマンではないですが、私は翻訳で迷った際に間違いではないが完全に正しいわけではない広い範囲に該当する訳にして逃げることもあります……」
といった話もありました。

確かに「ピーマン」の中国語訳として使われている「青椒」の範囲は日本語の「ピーマン」とは微妙に違う所がありますしちょっとしたズレが発生するというのも納得です。

ちなみに私の中国留学当時の食べたり料理したりしたりの印象では、野菜も果物も中国のものは野生に近い?といった所がありましたね。
野菜は料理している時に出てくるあくの量が日本の野菜と比べてかなり多かったですし、果物は日本と比べて甘みが薄くて種も多かったです。

ただ私の場合、果物は日本より中国の方が安くてたくさん食べられるのでありがたかったですね。留学生活中は季節によっては果物が主食状態になっていました。
日本の果物はかなり甘いので少し食べる分には美味しいのですが水分補給や食事がわりに量を食べるのは厳しいです。(もちろん値段的にも)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

期待の新作は中国本土でだけ配信されない?中国の2022年4月新作アニメ公式配信状況

例によって遅くなりましたが、中国で配信されている日本の4月新作アニメの状況についてまとめさせていただきます。

中国では昨年の管理規制の強化以降、日本のアニメの配信スケジュールが何かと不安定になっています。配信開始の遅れ以外にも、告知のあった作品が配信されなかったり逆に配信無しと思われていた作品の配信が急に開始されたりするので正確なまとめにはなっていないと思われますがどうかご容赦を……
それからリストの()で括った作品は私の方で中国における本編の配信開始が確認できていない作品(事前に版権獲得情報が出ていた作品や予告PVのみが配信されている状態の作品も含まれています)になります。


iqiyi
ULTRAMAN SEASON2
(骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中)
恋は世界征服のあとで
(史上最強の大魔王、村人Aに転生する)
(勇者、辞めます)


iqiyiは日本からは配信状況が確認できなくなっているので実際の状況についてはハッキリしません。恐らく他のサイトで配信開始されている作品は配信されているとは思われますが、サイトごとに配信状態が違う作品も以前あったので……


テンセント
ULTRAMAN SEASON2
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
恋は世界征服のあとで
(殺し愛)
(史上最強の大魔王、村人Aに転生する)
(SPY×FAMILY)


テンセントに限らず近頃の「動漫」枠では日本の特撮作品も目立っていて、新作が日本語版吹替え版どちらもきっちり配信されているようです。


bilibili
阿波連さんははかれない
RPG不動産
ULTRAMAN SEASON2
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
恋は世界征服のあとで
このヒーラー、めんどくさい
(史上最強の大魔王、村人Aに転生する)
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。
処刑少女の生きる道-バージンロード-
SPY×FAMILY
盾の勇者の成り上がり Season2
ダンス・ダンス・ダンスール
デート・ア・ライブIV
ビルディバイド -#FFFFFF- (第2期)
魔法使い黎明期
ラブオールプレー
理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(第2期)


4/29追記
可愛いだけじゃない式守さん
銀河英雄伝説 Die Neue These 激突
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

5/28追記
まちカドまぞく 2丁目

bilibiliは今期も事前の予告はあったものの配信が遅れている作品がかなり出ているようです。
また「かぐや様は告らせたい」や「パリピ孔明」といった期待作が中国本土での配信について音沙汰無しで香港澳門台湾向けでは配信されている模様です。

4/29追記:「かぐや様」や「骸骨騎士様」などの配信開始の情報をいただきました。ありがとうございます。
5/1追記:「SPY×FAMILY」の配信開始の情報をいただきました。ありがとうございます。
5/28追記:「まちカドまぞく 2丁目」「ダンス・ダンス・ダンスール」「魔法使い黎明期」の配信開始の情報をいただきました。ありがとうございます。

こういった中国本土における配信の遅れや配信された際の修正の多さに関しては不満の種にもなっているとのことです。特に最近の新作アニメは基本的に有料会員限定の配信になっているので「お金を払っているのにこれなのか」などと徐々に空気が悪化しているといった話も聞こえてきます。


以上です。
中国のGWに合わせた更新があるのではないかと期待して待って見たのですが、あまり目立った追加は無いようでした。中国社会は現在新型コロナ関係で何かと安定しないようですし、娯楽方面に関しても当面の間は難しそうですね。


気を付けてはいるのですがまとめる際に度々抜けや間違いが発生しております。しかしIPの問題や有料会員限定配信などもあり日本から調べるには限界があるので、まとめの正確さに関してはどうにも自信がありません。
そんな訳でいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「もしや10年位前のアニメの絵柄って今の新人オタクにとっては微妙なのか?作品を見ない理由になってしまうのか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

昨今は中国のオタク層の年齢の幅が広まっていることもあり、中国オタク界隈では世代の違いに関するネタが増えているそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「10年くらい前の作品の絵柄は今の新人のオタクにとっては微妙なのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


もしや10年位前のアニメの絵柄って今の新人オタクにとっては微妙なのか?作品を見ない理由になってしまうのか?

そういうのはあるだろうね……我々が新人の頃にも通った道だ。

ありえない。絵柄は作品が作られた時代と関係無い。
例えば「エヴァ」とか95年の作品なのに現代でも普通に大人気だ。むしろ現代のテカテカした絵柄の方が安っぽくてダメだろう。

それが全てではないけど、私も友達も昔の作品を見ない理由の一つにはなっているかも。

自分は絵柄で見る作品を決めることはない。変わった絵柄、キャラデザインであればあるほど良いわけではないけど。

一般的な傾向としてアニメで視聴する作品が選ばれる際に絵柄の古さは大きなマイナスだよ。特にウチの国ではね。
名作を薦める際にも「絵柄が古くて厳しいかもしれないが」という一言をつける人は多い。

俺は絵柄のクセと古さは関係ないと思うが……この際だから言うけど、俺が最近の高評価作品の「Sonny Boy」や「映像研には手を出すな!」をまだ見ていないのは何だか絵柄が好みじゃないからだったりする。

時代が離れると主流の絵柄、キレイだと感じる絵柄に関するズレが大きくなるから「昔の作品絵柄がダメだという人」が増えるのではないかと。初代ガンダムの絵は放映当時であれば普通の絵柄、むしろ美形の絵柄だったわけだしな

エヴァに関しては現代風の着色表現に対応できている、ある種のリメイクが常に行われているからでは?TV版そのままだとレトロな印象かなり強いよ?

新人の私にとって、正直に言えばエヴァは古いと感じるがまだいけるくらいかな。でもマクロスとかは厳しいものがある。

俺があまり考えないようにしていたことを言ってくれたな……
でも我々が全盛期の80年代や90年代の作品を見た時の態度もそんな感じだったしね。あまり新人に対して強く言えない。
昔の作品を個別に挙げて「その作品の絵柄が良い」と言えることはあっても昔の時代を全般的に良いと言うのは厳しい。

私の同級生はエヴァの絵柄は古過ぎてダメ、ギアスの絵柄なら大丈夫だというのがいたな。十数年前なら大丈夫な人もいるけど30年近く前になってくると厳しいのでは。

「中華一番」のように今風の絵柄になって評価を下げる作品もあるが、全般的に新しい絵柄の方が新人にはウケそう。「中華一番」も旧版の絵柄でそのままやっていれば新人に歓迎されたわけでもないだろうし。

「10年くらい前の作品で今でも見て楽しめる作品」ということで作品を挙げるのはリアルタイムで視聴して思い入れのある人間や作品周辺の情報も含めて楽しめるマニアな人間が主だからな。新人、ライト層とは感覚が違う。

俺のように古い絵柄の方が好みというのもいるよ!

20年前ならともかく10年前の作品と今の作品の絵柄ってそこまで極端な違いは無いと思うのだけど……

その「違いが無い」とする感覚が既に新人と違うんだろう。
新人の方が違いには敏感というか、許容範囲が狭いと感じる時はある。

個人的には2年もあれば人気の絵柄は変わっている印象。

私もあえて昔の作品を見ることは少ないけど、絵柄だけが理由ではない。ストーリー展開やキャラ描写が合わないというのも大きな理由。

絵柄で思い出したが、ちょっと前に新人に「グレンラガン」を薦めたら絵柄を理由に拒否されたことはあります!

「グレンラガン」はリアルタイムでも古臭さのあった絵柄と演出だから……あえて狙ったものだから……

00年代の作品はダメなのも多いが現在も評価が高い「生き残った」良い作品も多いんだけどなあ……絵柄や画質だけで切り捨てられてしまうのは本当にもったいないと思う。でもそういうのを昔の自分達もやってきたわけだしな……

昔の絵柄が全てダメになるというわけではないだろう。
私がオタクになったばかりの頃も、古い作品の絵柄と自分の好みで合う合わないはあったしそれで見る作品を決めていた。

昔の作品は味のある、特徴的なキャラデザや描写がたくさんあって良いと思うんだけどね。
最近の作品の絵柄はどれも似たようなのばかりだ。作画や演出の失敗は少なくなったのかもしれないが突出して良いというのもあまり無い。

今の時代は昔と違って見ることのできる作品、見ておいた方が良い作品が多過ぎるし時間が有限なリソースとなってきているから「絵柄を嫌いでもまずは見てみろ」という薦め方が通じにくいんだよね。
そして絵柄は好みに合いそうな作品、失敗は無さそうな作品を判断する際に最も重視される要素の一つだ。

私は「けいおん!」とかは今の時代でも通じる名作だと思っているし、今でも時々見直しているんだけどな。十数年前の作品でも良いものは良い。

俺も「けいおん!」は良い作品だと位思っているが、それは十数年前に当時の感覚で見たからというのもあるだろう
新人で昔の京アニ系の絵柄が微妙だという人はいるぞ?

多少の個人的な好みはあるだろうけど前世紀末の奇形とすら言える絵柄と違うから大丈夫だと思っていたが、そうではなかったのか……

時代ごとの絵柄の違いでネタにされるあの画像は90年代のことぶきつかさのキャラデザが極端になってたという部分もある。
その後の彼が描いているガンダム漫画とかを見ると近頃の絵柄はかなり落ち着いているのが分かるよ。

「Fate/Zero」や「空の境界」とかも十年以上前の作品なのに人気だぞ。
そもそもずっと同じ絵柄でやっている型月はどうなんだ。

ここでイメージされているのはその時代の代表的な絵柄、模倣する作家がたくさん出るような流行の絵柄、表現だからね。
言っては何だが型月の絵柄は同人系をたくさん起用するので社長絵以外も流行からは外れているのが多い。

詳しい人に聞きたいんだけど、例えばガンダムとかはどうなの?「SEED」や「00」も10年どころか更に前の作品だから今では「昔の作品」になるわけだが。

「SEED」はちょっと厳しい所はあるようだね。ただロボ系に入る人間は大体マニアックなのだからそこまで問題は大きくならないのではないかと。あと00のキャラデザは女性向け同人の超大手だったからね。当時の段階で既に流行りの絵柄ではなく有名所を起用したケースだ。
その時点で蓄積された評価やファン層が存在したから「汎用性の高い絵柄」になっていたのでは。現に今の新人が見ても普通に受け入れているようだし。

ならCLAMP作品とかもそうなるのかね。個人的には「ちょびっツ」や「CCさくら」は今の時代でもいけるような気がするのだけど。

CLAMPはどの時代の絵柄を使うか、誰がアニメのキャラデザに落とし込むかで違う気がする。「東京BABYLON」のアニメの際に原作のキャラデザ、体格が出て新人に衝撃を与えたなんて事件もあるから。

昔の名作に関しては強調が過剰なのは時代が変わると厳しいのかね。
例えば自分は「宇宙戦艦ヤマト」や「AKIRA」は厳しい。特に「ヤマト」に関して自分はハッキリとリメイク版の方が良いと感じている。

写実的な方に寄せる絵柄も時代によって重視するものが違うから、昔の作品を見ると個人的に厳しいと感じることがあるね。

興味深いテーマだった。私は去年から本格的にアニメ見始めたんだけど確かに近年の作品の絵柄の方が好みだ。
例えば「CLANNAD」のように大きな目や突起パーツの多い髪形はかなりキツイ。もちろんそれが理由で見るのをやめるほどでは無いが、そういう古い名作と気になる新作がある場合は新作の方を優先しそうだ。

これは絵柄に限った話ではなさそうだ。そろそろ自分達の推している名作が古い作品扱いになっていることを直視しないといけない時期が来ているのだろうな。

そうそう。ロボ系作品界隈は少し前からその状態をハッキリと実感させられるようになっている。
いつまでも自分の評価する作品が「誰もが認める名作」「良い作品だと理解しようとしてもらえる」わけではないのさ……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈におけるイロイロな見方感じ方が出ていましたが、そういった違いを意識する機会も増えているのかもしれません。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「自分が新しい名作として出会った作品が今では古い作品として扱われ、絵柄が古いからと拒否されるのは微妙な気分になります。そういう見方になるのも理解はできるのですが」

「中国では分かりやすい美形キャラがいる方が見る人は増えますが、時代によって美形キャラの流行や絵柄も変わります。最近は少し前の作品の美形キャラに対しておかしな造形バランスだというツッコミも出るようになっていますが、これが今後の衝突の原因にならないか心配です」

といった話もありました。

絵柄の好みに関しては自分が若い頃に好きになった作品の影響というのも大きいでしょうし、中国オタク界隈でも今後世代ごとの好みの違いというのが目立つようになっていくのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国人は白髪フェチというネタはどこから広まったのだろうか?いつの間にか定説として語られるようになっているのだが……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈どころか中国のネットのそれなりの範囲で広まっているネタの一つに
「中国人はみんな白髪キャラが大好き」
「中国人は白髪フェチ」

というのがあるそうですが、そのネタが成立して広まった過程についてもイロイロとあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国人は白髪フェチというネタはどのように広まったのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国人は白髪フェチというネタはどこから広まったのだろうか?
いつの間にか定説として語られるようになっているのだが……

白髪好きの連中が自分で語って広げているのでは?

でも中国では昔から白髪キャラ好きだったしね……好きな人が語っているというならかなりの人間が該当するはず。

広まり出したのは数年前かな?さすがに10年前だと好みの傾向はあってもネタで言われることは無かったはず。

これに関してはいつからあったのかは分からんが、ネタとして有名になったのは某vtuberの動画からだろう。

気が付いたら皆認めているネタ状態。反論を口にすると警察が出てくるレベル
白髪紅瞳よりも金髪紅瞳の方が好きな自分にとっては生きていくのがつらい時代だ……

vtuber界隈の話は好きじゃない自分でもこのvtuber界隈発らしきネタは知っているレベルだからね

あそこは界隈独自の単語使いたがるし反感持ってる人多いんだが、その中でこのネタは珍しく外に普通に伝わっているケースじゃないかと。

白髪、ロリ……もとい童顔を我が国の人民が好むのは悠久の歴史と伝統がある

ソシャゲのキャラ見ると巨乳と脚フェチも加わるように思えてくるんだが。

確かに我が国の性癖はロリよりも脚フェチではないかという気が……今の需要もだけど歴史上にもなんか色んなのがあるし……

このネタに関してなぜvtuber関係だという人が多いのが分からない。白髪紅瞳キャラの好みとか2010年代半ばくらいにはハッキリしてたはずだが。

流れとしてはvtuberよりもアズールレーンとかの国産ソシャゲじゃないか?

それも間違いではないな。その辺りの国産ソシャゲの白髪キャラ率が高いのをvtuberがネタにしたわけだから。

国産ソシャゲもだけど、ウチの国で初期に大人気になったvtuberがほぼ白髪キャラだというのもネタにされてる

自分の知っているのは、中国で人気になったvtuberが白髪系ばかりというネタが出来てそれが翻訳されて日本のvtuber界隈に伝わってネタにされるようになって拡散が加速したという流れだったが。

当時の中国国内のv界隈の白髪フェチ度の高さだけは間違いない。なんでそうなったのか、本当にキャラデザの影響だけなのかまでは知らんけど

ウチの国では白髪系女性キャラの人気高いのは確かだが、それだけで流行るわけでもないからな……

白髪フェチに「中国人は」という主語がついたのは2010年代後半だと思う。個人的には2018年のbilibili公式の動画コメントで見たのが最初だった記憶もある。

これを日本のvtuberがネタにするとかで日本人からはアズールレーンの白髪キャラの多さを頻繁にツッコミが入っていた。vtuberは国産ソシャゲの案件も多かったからそれで急速に定番ネタと化していった部分もありそう。

昔の最萌トーナメントの時にもその手の話題はあったような気はするが、上位にはいかなかったしまだ傾向として明確ではなかったのかな?
あの頃はまだ「中国人」という括りまではついていなかったはずだし……

実際ネタの根拠にされる中国国産ソシャゲは人気キャラの上位に白髪系が多いからね。現在の多さはさすがに流行りのネタになったのと、イメージの影響が出た結果もありそうだけど。

白髪キャラって描くのが難しかったが上手く描けば綺麗でレア感も出るから強い。そして今のデジタル環境では量産可能になってきているから量産加速という説はどうだろう。
あと中国人は流行に乗りたがるの風に従いたがるのも追加で。

昔はオタク知識ネタに「日本人は白髪フェチ」というのがあった時代もある。でも今では完全に「中国人は白髪フェチ」というネタに塗りつぶされている。

そのネタだが日本のマンガでは昔から普通に「白毛」が髪の表現の一つだからどうなんだろうと思うよ。白黒マンガでは基本的なキャラの描き分け表現だ。

モブが黒髪ばかりの所に白髪キャラがいればレア度は上がる。中国人は金髪そんなに好きじゃないからファンタジー系と言えば白髪になる。ネタになるだけの背景はあった。

日本に比べてウチの国の二次元界隈は髪の色のバリエーションが保守的だというのもあるんじゃないかね。
現実に存在しない色を割り当てるのを無意識に避けているというか。

それについて、私はウチの国で美少女萌えキャラが流行ったジャンルがミリタリー擬人化ジャンルだったというのも影響しているのではないかと考えている。
軍事系はあんまり尖った髪の色のキャラは使えない。

でも日本のミリタリー擬人化キャラはわりと尖った色が投入されているのでは?

それでも艦これとかを見ても髪は主に黒白黄系で青や赤や緑やピンクは相対的に少ないよ。
作品の顔になるキャラ例えば大和、赤城、吹雪、島風とかを見ると分かるかと。あ、でも瑞鶴は緑か……

黒は重いしモブ感が出るからメインに多用できない、金髪は欧米系に重なるのでやはり多用できない、白なら神仙系のイメージもあるから「自分達のキャラ」の色として多用できる。
こんな所じゃないか?消去法で選ばれた選択という側面もあるだろう。

俺は中国人よりも日本人の方が白髪キャラ好きだと思うんだけどな……昔から白髪系キャラの生産量も多い。

同感だ。上でも言われているがかつては日本人の方が白髪フェチとしてネタにされていた。日本人が白髪キャラを好むのは古代からの伝統で古事記にもそう解釈できる部分があるとか。実際に古事記までは読んでないけど、そういう表記を日本のサイトで何度か見たこともある。

いや、それはたぶん「忍殺」ネタだ……雑に通説みたいな何かを作って「古事記にもそう書かれている」とでたらめを言うのが日本のネットのネタにある。

この話題を見ていてふと気になったんだが、中国人は白髪キャラが好きだけど白黒マンガは嫌いなんだよな。マンガはカラーであるべきだという人の方が多いよね?

日本のマンガの白髪は作画の省コストが目的の部分もあるから……改めて自分の好みを考えてみたが、確かに単純に白い髪の表現が好きというわけではないね。

近頃の人気キャラを見ていくと白髪でも大体は艶のある色、グレー寄りな表現が多い。現代環境の二次元特有の白髪表現がウチの国の好みに合っているのかも。

しかし改めて振り返ってみたが十年以上前の人気キャラとかになるとあまり白髪キャラで大人気なのっていないような気がする。綾波レイのように白髪枠に入っているようなキャラでも実は白髪系塗りの絵はそんなに多くないし。

国産ゲームとかではいないこともないが、ウチの国の二次元でハッキリと白髪キャラで大人気となると、遡っても殺生丸やカカシ、春日野穹辺りじゃないかな
もちろん個人で大好きになったキャラというのはイロイロとあるだろうけど「昔からずっと大人気」というのはちょっと疑問もあるね。好まれていたのは間違いないと思うが。



とまぁ、こんな感じで。
大まかな流れの認識は一致しているようですが、背景などに関しては諸説あるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在の中国のV界隈は外との交流が少ない閉じたジャンルになっているように感じられますが、少し前は二次元の最先端で誰もが注目する存在でした。白髪フェチネタはその時期に流行ったネタなので界隈を飛び出して中国のネットに広まり定着したのかもしれません」
といった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アイドル系作品のファンはキャラの名前はきちんと覚えられているの?数が多い上に日本人名と日本語の外国人名が混在して難しくない?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

キャラクターがたくさん出てくる作品の中にはキャラの名前を覚えるだけで一苦労というのもあるかと思いますが、中国オタク界隈でもその当たりの事情は変わらないようです。

特に近頃はアイドル系作品に対する注目が集まっており、作品のファンをやるからにはキャラの名前を覚えなければならないと焦る人も出ているのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「アイドル系作品のキャラの名前をきちんと覚えているのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アイドル系作品のファンに聞きたいんだけど、キャラの名前はきちんと覚えられているの?
数が多い上に日本人名と日本語の外国人名が混在して難しくない?

それは自分も気になる。ただでさえ日本人の名前は覚えにくいのに。

好きになれば自然と覚えるでしょ。
私は765もμ'sも全部覚えている。

問題はそこから更に増えることなのでは?アイドル系はどんどん増える。765にしてもソシャゲの方が合流して現在は人数増えてる。
日本人以外の外国人名に関しては他の作品でもよくあるから数の多さ及び追加が厳しいのではないかと。

難しいのは間違いないな。
私も最初にハマった作品のグループは覚えているけど、拡張していくに従い怪しくなっていくな。アイドル系だと作品ごとに好きなキャラ数人のフルネームは覚えているくらいかも……

どうしても外国人の名前ばかりになるので、アイドル系は名前覚えにくいからな……覚えやすいのは現実の競走馬の中国語名になる「ウマ娘」くらいか?

「ウマ娘」はキャラによってはスゴイ覚えやすいのがあるよね。春麗(ハルウララ)とか米浴(ライスシャワー)とか。こっちでキャラが把握されるスピードが速かった理由の一つが名前の憶えやすさだったのかもしれない。

アイドル系に関しては汎用性のある声優の名前の方でキャラを覚えているかも。キャラ名まで覚えているのはそんなに多くない。

声優で覚える方が難しくないか……?アイドル系は新人多いように感じるんだけど。

覚えているのは主にあだ名、ネタ呼称(良い意味でのも悪い意味でのも)でだね。
そういうのが出るのは既に一定の人気、知名度のキャラ

作品を楽しむ、ファンとして活動する上で別にキャラの名前を全部覚える必要は無いんだよ。極論すれば推しだけ覚えていればいい。
ただ追いかけているうちにいつのまにか名前は覚えていくし、最初から全部覚えようと気負わなくて良い。

自分も最初は覚えるの無理と思っていたけどファン続けていたらいつのまにか覚えていた……大体はネタ呼称と連動して本名が記憶できる。

ファンでも名前を最初から把握していた人はそんなに多くないと思うよ。大体は外見の特徴、属性やネタ要素、あだ名辺りから把握していく。

なるほど。その辺は歴史ネタとか勉強の覚え方と重なる部分もあるな。

勉強の時とか法則性や関係性無しに覚えるよりも例文や関連事項と合わせた方が覚えやすいだろ?
グループ、カップリングで見ていくことも多いから名前に関しては連動して記憶できる所もあるから意外に覚えられる。

みんな三国志の武将を覚えられるだろうと言おうと思ったが、中国人ではなく日本人の名前だから違うな……二次元界隈ネタで例えるなら何が近いか。

ロボの名前、MSの名前とかじゃないか?外国人名がたくさん出てくるサッカーの経営シミュレーションゲームなんかも近そう。

俺からしてみればアイドル系作品のキャラ名に関してよりも、MSの名前を形式番号込みでたくさん覚えてバージョン違いも区別できる人間が少なくない方が不思議だ

同感だよ。私はザクやジムのバリエーションとかシリーズごとの量産機とかはよく分からない。でもハマった作品の固有名詞に関しては勝手に覚えられるんだろうとは思っている。

あー……自分はロボ好きだからそれを言われると非常に納得できた。

名前に関してはファン界隈の会話と、普通の新番アニメの感想の時で違うのは感じる
普通のアニメだとキャラ名よりもキャラの髪の色や髪形、地位で呼ばれることが多い

確かにその辺りの会話ではキャラ名出しても通じないし、自分も記憶があやふやなのでそういう呼び方になるな……

その時は覚えていてもいつまで覚えていられるかという問題がある
私はアイドル系が好きなので結構見ているけど、見終わってから時間が経った作品のキャラの名前に関しては怪しくなっていく

それって歳の問題もあるのでは……

それは言わないでくれ。情報入力と保存の劣化は日々感じているんだから!!

初期はいいんだけど後発で数が増えてくると厳しい
「アイマス」も「ラブライブ」も最初のメンバーはともかくその後の続編、追加になってくると覚えきれていない

私はアイマスの「シンデレラガールズ」の方を全部覚えている人が本当にいるのか知りたい。

ガチ勢には覚えているのもいるようだけど自分は正直厳しいかな。ソシャゲをやっているわけでもないから。

自分は346の方は全部は覚えられていません。認めます。

765、346、315は覚えているけど283プロはちょっと怪しい。個人的には元素周期表よりは覚えるの楽だった。
俺の脳は趣味に使う場合しか活発にならないのかもしれない。

男まで覚えているのにシャニマスダメなのかよ!

うん、そうなんだ。我ながら不思議なんだけどね……恐らく俺がシャニマスは内容の方向性やキャラの売り方がそれまでとは違うので距離を置いているせいじゃないかと思う。人気が出る方向なのも理解はしているんだが。

ゲームやってるとなんだかんだで覚えやすい気がするな
自分の場合FateのサーヴァントとかFGOやってるおかげで覚えられたようなものだ

分かる。私はアイドルとサッカー選手はメインで遊んでいるゲームがあるおかげで把握している。

アニメを見るだけで名前を覚えるのは難しいと思うよ?資料を見ても。
自分の場合はライブやラジオまで追いかけるようになると覚えられるようになる。だからリアルの方でも活発にプロジェクトが動いている作品じゃないとなかなかキャラの名前を覚えられない……

正直特撮のライダーやスーパー戦隊把握するのに比べればアイドルの方が楽だろうと思えたり。

アイドル系作品でも難しさの違いみたいなのはあるかな。ラブライブはアニメで把握できる上にシリーズごとに把握すれば良いから楽な方で、バンドリはソシャゲに手を出しているかどうかで難度が変わるかと。
全部覚えようとしたら難しいのがアイマス。ゲームベースでシリーズが分かれているしキャラ自体も多過ぎる。ただ二次創作は豊富なので入るのは一番楽かもしれない。

一番簡単なのは「ゾンビランドサガ」じゃないか。アニメ見ればいいだけだし

ただそういう入り方すると、上でも言われているようにキャラの名前の記憶が怪しくなるんだよな……

確かに。当時は名前じゃなくてあだ名(特徴)で呼んでいる人が多かった。

好きなものは覚えるというか、好きなものは繰り返し接するから覚えるということなのでは。好きなことだから勉強の暗記よりもポジティブにやれる。
そしてゲームはプレイする時間が濃くて長いから単純にアニメを見るよりも記憶しやすいんだろう。今はソシャゲのデイリーミッションなんかもあるわけだしね。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも名前の把握に関してはイロイロとあるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「私はなかなかキャラの名前が覚えられないので髪の色や役職で呼んで済ませてしまうことも少なくありません。しかしアイドル系作品に関してはゲームでも追いかけている作品ならばキャラが多くてもいつの間にか覚えていることが多いです。ゲームは毎日の『学習』になっているのかもしれません」
といった話もありました。

私も外国の作品のキャラの名前をなかなか覚えられないことがよくありますし、翻訳小説などは最初のキャラ紹介の所と行ったり来たりになることも多いので他人事ではありませんね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「「異世界はスマートフォンとともに。」の第二期決定。手机侠が帰って来る」「あのアニメの続きが出るのか……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「異世界はスマートフォンとともに。」

は中国オタク界隈では
「手机侠」(中国語でスマホは「智能手机」になります)
のあだ名で主にネタ方面で有名な作品だったそうですが、その第二期の制作決定というニュースに中国オタク界隈がざわついているそうです。

異世界はスマートフォンとともに。:テレビアニメ第2期制作 “なろう系”ラノベが原作(まんたんウェブ)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「異世界はスマートフォンとともに。のアニメ第二期制作決定」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「異世界はスマートフォンとともに。」の第二期決定だ。手机侠が帰って来る。

ネタかと思ったら本当だ……

あの作品のアニメの続きが出るのか……

あの妙に記憶に残る顔をまた思い出してきた。
また色んな意味でネタになるのかな

自分の推し作品のアニメの続きが出ないので近頃は別作品の第二期制作情報はちょっと複雑な気持ちになることも多いんだが……これは本当に複雑な気分になったよ!!

こういうニュースを見ると例えば「月刊少女野崎くん」の続編なんで作られないの?みたいに思うよね。

真面目に言うなら他の第二期が出ない作品は商業的な採算が見込めない、原作書籍の販売増加が期待できないといった所なんだろう。

「月刊少女野崎くん」も一応年1冊ペースで新刊出ているんだがな。
手机侠の方もまだ続いているというのには驚いたが。

商業的にはわりと妥当じゃないか?
作品評価で良い話は聞いたことないが再生数は伸びてたし日本では原作も続いている。

これウチの国でもアニメが当たったからな
雑なラノベ原作アニメが増加するきっかけになった作品の一つだ

いわゆる日本のネット小説出身系の作品、異世界転移で俺TUEEEEEでツッコミ所多数な作品が増えていったんだよね。

その後雑にその手のアニメに手を出しまくって爆死したり炎上案件になったりしたけどな……
「スマホ」の方も果たして今の時代にまた当たるのかは分からない

よし、ずっと言ってみたかったセリフが言える。
「エイプリルフールは既に終わったぞ」

今の時代にこの作品の第二期ってどうなの?こちらでも異世界転移系でも成功失敗がハッキリするようになってきているよ?
大当たりする作品、堅実に稼ぐ作品もあれば埋もれてそのままな作品もある。

知名度だけはある。「鉄血のオルフェンズ」第二期や「遊戯王ARC-V」とかの方向だが。

この作品は2017年の環境だから当たったわけで、もしそれ以降の年に配信されたらダメだったはず。

何か言いたくなる気持ちは分からなくもないが、そういうこと言い出したら昔の名作がかなりダメになるから……
でも調べてみると2017年は女性向け或いは女性ファンが強い作品は大ヒットがあるけど男性向けで分かりやすく爽快な当たり作品が無かったし雑に欲望を刺激するこの作品にとって有利だったのかもね。「けものフレンズ」や「メイドラゴン」とはかぶらない作品だし。

2017年以降を見ていくと、例えば2019年なら同年の「賢者の孫」が再生数なら8500万とかになってるので制作会社次第で普通に当たりになりそうなのが何とも言えない。

運の良い作品ではあったんだろう。ネット小説原作アニメとしては早い段階に出て「免疫」のある人が少なかった。
昔の日本のネット小説系ラノベで最近アニメ化された作品はさすがにテンプレそのまま過ぎて厳しくなってる。

原作小説がほぼ同時期の「八男って、それはないでしょう!」のアニメがこっちでもあまり成功しなかったからな。OPの中国語版とか頑張ってたけど。
最近数字稼いでいるのは異世界転移系で一見テンプレでもどこかに独自性のある作品だ。

この作品のどこを持ち上げれば良いのだろうか

確かOPがそこそこ良かったような……
それに異世界系作品をネタ方面で語る際に何かと避けて通れない作品ではある。

キャラデザは悪くないよ、主人公の顔だけ切り出すとネタにしか見えないけど。
あと気軽に見て気分よくなれる。

みんな自分の推し作品の扱いと比べてみて思う所もあるだろうけど、この作品が俺TUEEEEE系作品として需要があったことだけは認めないと。

うん、分かってはいるんだけどあまりに予想外過ぎて……

「市場の空白」を確保できたというのはあるだろうね。
爽快感重視の需要は間違いなく存在するし、設定の整合性や世界観の良さとかにこだわれば確実に売り上げが伸びるわけでもない。

作品の評価とは別に頭使わないでいい作品、分かりやすい作品の需要というのはある。
それにその分野の作品をたくさん見ている、深いもの特別なものを求めるコアな層と、たまたまその分野の作品を見ようとしただけの一般層では作品の面白さの感じ方が違う。

国産ネット小説も設定や世界観やストーリーがどんどん「重く」なって新規が入り難くなってるからな……

国産ネット小説は新規もだが量が増え過ぎ内容が特化し過ぎで古参も付いていけないのが出てるね。
作家の方は課金が影響するから既存の読者からの高評価狙いにいくのでどんどんマニア向けになっていたりする。しかし既存の読者の感性や好み、何より消費できる「量」と「重さ」が昔と変わらないわけではないのが……

俺はこの作品の第一期の頃はオタクになりたてだったしそんなに悪い印象は無いな。若い頃の思い出の作品の一つ。

自分もこれがオタク入門作品だった。五年ぶりに続きのアニメが来るというのはテンション上がるよ。
さすがに今ではツッコミ所多数な作品だというのは理解しているが、それはそれでネタとして楽しめてるので悪くない。

しかしこれウチの国のオタクの「婆羅門」に対してスゴイ煽りになりそうだなあ……「異世界スマホでさえ二期が制作されるのにお前の推してるアニメの続きでないの?」とか煽ったら憤死が出るかも。
(訳注:中国オタク用語の「動漫婆羅門」についてはよろしければ過去記事の中国オタク用語「動漫婆羅門」とはをご参照ください)

当時は確かに見たはずなんだが、ストーリーをすっかり忘れている……

良かったな、もう一回楽しめるぞ!
実際ストーリー忘れてても途中から見て問題無い作品というのは続編として有利かもね。名前は有名だからとりあえず見てもらえる、リストに入れてもらえるから。

ところでこの作品って今のウチの国の基準で配信できるの?

描写過激な「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」が新作アニメで配信されているしスマホの方もいけるんじゃないか?ハーレム周りとかもテンプレで過激なの無いよな?

アニメのキャプやキャラ画像がネタ画像として出回ってたけど、原作のイラストは「ゼロの使い魔」の人だからね。
当たりの絵師を確保した作品ではあるし原作の売り上げも好調でまだ刊行が続いているから商業的に成功している作品だ。そうやって見ていくとアニメの第二期が制作されるのも分からなくはないんだよ。

結局そうなるか……売れる作品が面白いとは限らないが、少なくとも売れなければ作品を作り続けられないからな……

それは様々な意味で「仕方の無い」話だね。このニュースからはアニメが商売だというのを改めて実感するよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国における人気事情や、続編アニメを求める感情などイロイロな話が出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「『異世界はスマートフォンとともに。』は中国の二次元業界が日本の異世界転移系の作品の需要に気付くきっかけになったとも言われています。影響という意味ではかなり重要な作品かもしれません」

「しかしこの作品でさえ第二期が作られるなら自分の好きな作品の第二期を作って欲しい、もしかしたら作られるのでは?などと考えてしまいます……」

といった話がありました。

中国オタク界隈では自分の好きなアニメの続編がなかなか作られない、音沙汰無しだという話題が結構な頻度で出てきますし、この「異世界はスマートフォンとともに。」の第二期のニュースに関しても複雑な気持ちになる人が出ているのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の作品でアニメ化より実写化が成功している作品を知りたい。探せばあると思うんだが自分の知識ではよく分からないんだ……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本でも「マンガの実写化」ということに関しては何かとゴタゴタしがちな所がありますが、中国オタク界隈では日本以上に実写化に対するネガティブなイメージがあるそうで、実写化の作品だけでなくニュースに対しても批判や不満の声が絶えないのだとか。
しかし中には中国オタク界隈でも実写版の出来が良い、実写版が成功していると認識されているような作品もあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本の作品でアニメ化より実写化が成功している作品は?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品でアニメ化より実写化が成功している作品を知りたい。探せばあると思うんだが自分の知識ではよく分からないんだ……

「逃げ恥」みたいにアニメ無しで実写化大成功みたいなのとは違うんだよね?

そうだね。原作マンガよりも実写が有名、高評価とかではなく、劇場版でも短編OVAでもいいからアニメ化の存在する作品で頼む。

実写化の方が……というならアメコミは大体該当するんだが、日本の作品か……

「頭文字D」は間違いない。当時の実写人気は本当に凄かった。

日本の二次元の実写化はやらかしが多いからな……でも成功例はあるだろうな。
比較的ハッキリしたのでは「のだめカンタービレ」だろうか。

同意だ。「のだめカンタービレ」は二次元作品実写化の大成功例の一つだと言われている。
アニメの方も深夜アニメとしては異例の視聴率で成功した部類ではあるのだろうけど実写化が大当たりし過ぎた。

実写の方が明らかに上か……アメリカで映画になった「Edge of Tomorrow」はどうだろう?

あれはアニメ版無いだろ。
小畑健がマンガ版描いてるけど。

「キングダム」はアニメ版の存在感消えてるけど実写版の映画は大成功している。
ただ実は自分はまだ見ていない……中国ネタで日本の実写作品ということでなんか見る気にならなくて……

ちゃんと両方見てない聞きかじりの話でいいなら「信長協奏曲」は実写の方が評価高いそうだが。

「信長協奏曲」は実写ドラマの宣伝にアニメ作ったようなもんだと言われたな。そしてドラマの内容はつかみの設定と歴史ネタの流れ以外はほぼ原作と違うという事態に。
ただ一般向けの人気の役者を揃えるやり方だったので作品の成功という意味ではドラマの方が上。

「GTO」は実写版の方が良かったと聞いたことあるが、アニメの出来も別に悪くないしどうなんだろう。ドラマは日本の放映時の視聴率スゴイ高かったそうだが。

GTOはどちらかと言えば実写の方が成功しているくらいじゃないか?
当時は少年マガジン連載作品を原作に実写ドラマが制作される流れがあった。「金田一少年」とかもそうだね。

「金田一少年」は実写の方が成功していると言って良いだろう。実写ドラマは主役が代替わりしながら作り続けられている。

このテーマなら近頃の作品では「東京卍リベンジャーズ」だな。実写版の方が人気が高くて商業的に成功している。

「東京卍リベンジャーズ」はアニメがウチの国だと全然人気にならなかったが他の国によってはアニメの方が大人気になっているようだし、日本で話題が続いているのはアニメの方だ。
実写化の方が成功していると断言するのはちょっと難しいかと……

商業的な成功については知らないが、アニメより実写化の方がイメージが強いという意味では「DEATH NOTE」
ウチの国でもあまりに人気になり過ぎて社会問題化して規制されてしまったが、あの頃はほとんどアニメ見ていないような人が実写映画版から作品に入っていた

「DEATH NOTE」はアニメも頑張っていたけどやはり実写の方が評判良いよね。

「カイジ」はどうだろう?実写の方が広まっているという印象なんだが。

なぜ「るろうに剣心」の名前が出てこないのか。
実写版はスゴイ出来が良い。日本映画市場におけるヒット作で続編も作られている。

こっちの映画祭で見る機会があったから実写版の出来がスゴイ良いのには同意するが「るろうに剣心」はアニメの方が大ヒットしている。それに評価という面ではアニメの方に追憶編があるからアニメ超えはなかなか難しい。

「るろうに剣心」のアニメは当時のアジア、欧米でもヒットしているからさすがに実写版がアニメ版より成功しているというのは無いな。
実写版の代表的な成功例と言える高クオリティ実写化、原作ファンにも歓迎され更に原作者が実写版独自のキャラ要素を逆輸入するくらいのレベルではあるんだが。

時代劇なら「鬼平犯科帳」や「水戸黄門」というのがあるよ。どっちもアニメ版は実写版のような扱いにはならなかった……

その二作は実写が日本で大成功している長寿作品、国民的人気作品だから実写が本体というやつだろうね。一応「鬼平犯科帳」は小説の原作はあるけど。

「働きマン」はドラマの方が成功した作品だったはず。この作品に限らず庵野秀明のかみさんの作品は実写ドラマの方が成功して原作の知名度も向上させている印象だ。そもそもアニメ化された作品は少ないけど。

女性向けのマンガは実写の方を重視している、そちらで堅実に成功している作品が少なくないね。少女マンガでも、大人の女性向けでも。

イケメンアイドル、俳優をそのまま使えるのが大きいんじゃないか。
日本の映画は予算握っている所が出演者まで決めるので演技ヘッポコなアイドルが重要な役になって何かとやらかすけど、ラブストーリー系ならターゲットとなる層の好みや需要と合致するから企画通すのも市場で成功するのも比較的楽なのでは。

少女マンガだと「ハチミツとクローバー」はどうなんだろう?
原作もアニメも評価高いけど、たぶん実写の方が向いている作品だろうとも思う。同じ作者の「3月のライオン」も似たような感じがする。

羽海野チカ作品はアニメも実写も成功していて明確にどちらが上ということはないんじゃないか?ターゲット層が違うし、近年の環境ではアニメが一般向けで長期的に稼げるようになっているので一般向け実写の方が商業的に大きいとは限らない。

このテーマなら「花より団子」がこっちの感覚で最も分かりやすい例だと思う。
実写版が日本以外でもたくさん作られたし特に台湾版のF4の影響はすごいものだった。

日本語タイトルよりも「流星花園」の方が探しやすいからな。

私は「流星花園」にアニメがあったの今初めて知ったよ……

私もアニメが存在するくらいしか知らなかったので今調べてみたが、90年代半ばの作品でニチアサでのラブストーリー系少女マンガのアニメ化の流れを止めてしまった失敗作という扱いらしい。
時代的には「逮捕しちゃうぞ」や「爆走兄弟レッツ&ゴー!!‎」と同時期。

少女マンガ系だと他にも「僕等がいた」や「イタズラなKiss」や「ダメな私に恋してください」などイロイロと思いつくね。

女性向け作品でこっちの感覚で分かり難いのは「刀剣乱舞」じゃないか。
基本的に実写版の成功は日本以外のアジアでも知られる、波及する流れになるんだけどこれは日本限定。それも2.5次元の舞台の影響が非常に大きいというこっちで触れるメディアだと実感できないタイプ。
ちなみに「テニスの王子様」とかも今はアニメよりもミュージカルで食ってる作品だったりする。

少女マンガ系以外だと不良系の作品は実写の方が成功しているケースが多いはず。昔からドラマや映画の原作として活用されていたし、最近では「今日から俺は!!」が日本映画として年間興収上位になるなどしてるね。

「今日から俺は!!」って俺が中学の時に海賊版で読んでたマンガなんだが今の時代に実写化されてしかも日本映画市場で大成功するとは思わんかった

不良系ではなく裏社会系だが「極主夫道」ってどうなんだろう。
どっちもそれなりに成功しているケースな気もするが。

不良系は探せば結構ありそう。私も「ごくせん」を思い付いた

「クローズ」は実写だけだったかな?アニメがあったような気がしたが、今調べたらなかった。

不良系の作品はジャンル的に実写との相性が良いんだろうね。出演者も大道具小道具背景など撮影のセット的にも。警察モノも似たような事情があると聞く。

「スケバン刑事」はアニメはOVAだけだがドラマは社会現象レベルの大人気になった作品。
しかし当時は原作を魔改造するのが当然でシリーズが進むにつれてあまりにも原作と違う内容になり原作者が激怒したとか。

どっちがより成功したかは分からんが、最近だと「ハコヅメ」が実写の方が評判良いらしいな。

「ハコヅメ」は実写が成功したからアニメ化されたんだっけ?

どっちが先に出た企画なのかは分からないけど「ハコヅメ」は恐らく日本の制作スケジュール的に企画はある程度同時に進行していたはず。
アニメも実写も制作スタッフと出演者の確保はそんなにすぐにできない。

実写版の人気を基礎にしてのアニメ化なら「池袋ウエストゲートパーク」がある。
2000年にドラマがヒットして他のメディアへの展開が行われるようになってアニメもその一つだった。

意外にたくさんあるもんなんだね。
こうやって見るとラブストーリーな作品、メインキャラが若い学生ではない作品が多いのかな?

例外はあるけどそんな感じだろう。だから少女マンガ作品は実写版の方が成功しているケースが少なくないし、アニメ化されずに実写化だけでそれが成功しているケースもある。



とまぁ、こんな感じで。
古いのから最近の作品までイロイロと出ていましたし、現在の中国オタク界隈における作品イメージが何となく分かるような話もありました。

今回名前が出ている作品は中国でも実写版の知名度が高い作品ばかりですし、作品がそのまま入っただけでなく現地でドラマ化されている作品もあります。
その辺りの事情や人気の広まり方について追いかけて見るのも面白そうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


鬼平犯科帳アニメ化に対する中国オタクの反応
(後ろの方で中国に入ったアニメ版水戸黄門についてもちょっと書いてあります)

中国オタク「日本のアニメを見ている時に日常的な風景やしぐさからこれは中国じゃなく日本なんだと改めて意識してしまうことって無い?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる定番ネタ、描写などに「慣れている」人がたくさんいるそうですが、そういった慣れた人でも時折妙に引っかかるような描写はあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「作品を見ている時に日常的な風景やしぐさからこれは中国じゃなく日本なんだと改めて意識してしまうこと」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメを見ている時に日常的な風景やしぐさからこれは中国じゃなく日本なんだと改めて意識してしまうことって無い?
皆がそういう風に感じる描写やネタがあれば知りたい。

自動販売機が無造作に出てくるのを見ると日本の街なんだなあ……と思う。

分かる。こっちにもあるけど、日本のようにそこら中にあって雑に使えるわけじゃないからね。

日本は学校にまで自動販売機あるからね。こっちなら「小売部」が無いとね。
(訳注:小売部は小さな売店で売っている物は場所次第です。学校の近く或いは中にある店は飲食物、文房具や書籍が中心になっていることが多いようです)

そうそう。
こっちでも学校によっては休み時間に人が集中する小売部もあるけど、あれは日本の学校の昼時にパン売って戦争になる購買と違う。

私は部活や下校後に楽しく遊んでいるのを見るとそれだけでこの学校生活は日本のものだ、中国のものじゃないと考えてしまう時期があった
しかしその後学園ラブコメや日常系をたくさん見続けた結果、今はそういうもんだという認識になったのか特に日本社会がどうだとか気にしなくなってきた

こういうのはやはり学生時代のネタが多くなるな。
日本の作品は学校を舞台にしたものが非常に多いという理由もあるけど、それに加えて学校生活なら中国でも皆が実体験として持っているものがあるから感情移入しやすいし、ふとした所で違いを強く意識するというのもある。
これが農村の生活、大都市の生活だとどちらもあまり実感がわかないから逆に違和感が少なくなる。

日常生活の変化の速さに見ている方が取り残されているなんてケースもあるしね。
近頃の国産作品でゲームがほぼスマホに入れ替わっているのも違和感ある。他にもマスクして電動自転車で行動する主人公とか理解できるけど何とも言えない違和感が……

作品の方もなんだかんだで時代に合わせてくるからな。
例えば昔定番ネタになっていた日本ではいつまでも折り畳み携帯だというのも、今では日本の作品も普通にスマホになってるから懐古ネタみたいになってるし。

定番ネタなら私は作中に出てくるキャラが勉強、進学についての圧力が無い状態が続き過ぎているという認識になると急に違和感が出たりする。
二次元なんだし高三の先輩がそういうのでも問題無いとは理解しているつもりなのだが

ウチの国だと6時から朝自習、授業終わってからもプリント配って小テストとかで夜9時まで学校にいるからな。

俺の学校はさすがに6時から朝自習は無かったし学校次第じゃないか?宿舎に入っているかどうかでも違うし。
あと日本でも現実では進学の圧力はかなり強いと聞く。

二次元にはあまり出てこないが高校で進学が絡む作品はたまにかなり進学の圧力強いのが出てくるね。
例えば「Just Because!」がウチの国で評価のわりに妙にオタクの記憶に残っている、感情移入している人が多い理由が進学問題が強く出ている作品だからではないかと。

どっちにしろ中学高校生活は面白いわけが無い。寝ている時間以外は勉強の時間、勉強したくなくても周りからの強い要請が入る。気楽に楽しめるのは大学に入ってからさ。

日本の二次元作品と比べたら厳し過ぎるけどウチの国でも中高で楽しんだりバカやったりな場面はあるよ。学校が厳しければ厳しいほど、こっそり楽しんだり逃げ出したりアホな情報を共有したりするようになるんだから。
もっともそういったアホな一面を描写する作品はウチの国ではもう無理だろうけどね。

二次元の学生が全然勉強しない進学も日頃は全然気にしてないとかそういう所まで気にしだしたら国産作品とかも見れなくなる。
適度に心の薄目で認識して、自分の妄想のネタにするのが無難だ。

描写次第だけど学校に親が迎えに来ないというのに引っかかることもあるな。
こっちだと小中高と迎えに来るのが普通だし、特に小学校なんかは校門に親がたくさん出待ちしているもんだというイメージがあるから。

学校の風景については宿題の扱い、特に朝の教室で宿題写すヤツがいないというのは気になったことがある。中学の朝と言えば自習か宿題写し作業だ!

日本の学校の宿題写しってなんかこう……ぬるいよね
中日では学校の宿題の量が全然違うという話は聞いたことあるが

私が思い付いたのは学生生活における宿舎かな。
中国の学生生活では宿舎の交流やプライベート空間になる宿舎の自分のベッドの上の描写が無いと始まらないレベルだと思うのだけど。

一応ウチの国でも高校までなら宿舎生活の割合そこまで高くないから……
でも大学を舞台にしたらその辺の違いかなり意識することになるかもしれない。基本的に学生寮に入るこっちの大学生と違って、日本の大学生キャラって学校の外に一人暮らしというのが多いから。

一時期の国産青春小説には中国の学校生活の空気や「体験」がかなり色濃く出ている作品もあったんだけど、その後のネット小説の発展に押し流されてしまったからね。
そしてアニメの原作はネット小説だから中国の学生生活、日常生活をきちんと描写する作品はなか出ないということに。

勉強以外の学校ネタだと食事だろうか。
昼飯がパンを少し食って終わりな学生(男女問わず)を見るとそれで足りるのかと不安になる。

二次元なら「学食」はどうだろう?

自分の通った学校にはなかったけど、ウチの国にも中高で食堂がある学校は珍しくないからそこは何とも。

今は都市部の学校だと校内で食事を解決する方針、校則の所が多いんじゃないかな?
ただ全体的に見れば昼は外に出て食べる、家に帰って食べる学校の方が多いと思われるし学食自体も微妙な所は少なくないので二次元を見ての違和感は発生するかと。

学食があってもまずいし楽しくないから外に出たがるのが学生だからな……食事は数少ない楽しみだし勉強と直接関係無いというのもある。
俺のいた所では原則として昼飯は校外禁止だったけど、いつの間にか規則が有名無実状態になっては厳しく取り締まってまたしばらくすると……の繰り返しだった。

設備に関してはスルーできるが、食べてるものに関してはやはり引っかかる時がある。量も種類も。これは食習慣や食事の環境の違いで当然発生するものだが、日常描写として違いを意識しないわけにはいかない。

こっちなら焼きそばパンじゃなくて焼きそばや炒飯とか食うからな!
自分が小中学生の頃の昼めしは何人かで出歩いては近くで売ってる焼きそばや炒飯やおかずぶっかけ飯食ってた。
そう言えば食べた後のゴミの始末も日本の作品で違いを意識する部分かな、自分が学生の頃はそこら中にゴミが散らばっていたし自分もその辺りはかなり雑にやってたから……

確かに。日本の作品は所々でゴミの描写、ゴミ捨ての動作が出るからゴミの扱い、それに関する行動や設備は意識するかもしれない。

日本はゴミの分別もだけど、ゴミを捨てる場所も少ないからね。
捨てやすい位置にあるゴミ箱は食い物売っている場所の近くやコンビニにあるくらいだ。

外での食べ物というか歩き食い、歩き飲みに関しては違いを感じる。
例えば学生キャラとかが自動販売機の近くで飲み終わってから移動するという描写。中国の学生だったら皆そこから歩きながら飲んで……となるのが普通。

ああ、確かにその動作は日本のものだと感じる所だ。
以前聞いた話によると、日本ではゴミ箱が確実にあるのが自動販売機周辺だけだからそうなるということだったが、そこを気にするのがまず日本だなと……

一応こっちの学校でも歩きながら飲み食いするなみたいな指導はあるんだけどすぐに忘れ去られる……

こっちでは歩きながら物食うのは普通だろ。ガキの頃から串焼きとか買ったらその場で食うんじゃなくて歩きながら食うものだったろ?

日本人は歩きながら物食わないよね。食べるにしても、観光地や商店街みたいなそういう歩き食い専用の物を売っている場所限定
以前日本にいた時、中国の感覚で歩き食いしていたらそういうのするのが自分だけなんで焦ったこともある。まぁ新型コロナ以降はさすがにこっちでもそういうのやらなくなってる……よね?

日本のキャラの独特な歩き食いは朝学校に遅れそうになった時に走りながら食うパンだな!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の感覚や学校生活の経験から思い付く話がイロイロと出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中日の食事の習慣や風景の違いについては昔から映画やドラマなどで見る機会はありましたが、最近はアニメやマンガでも意識する機会が多くなっているように思います。これはグルメ系作品が増えたことや食事の描写に注ぐリソースが増えたことなどが理由として考えられます」
といった話もありました。

食べ物の違いも面白いですが、それをどうやって食べるか、どんな扱いで食べるかといった違いというのも面白い所ですよね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「水滸伝が現代の環境でアニメ化される可能性はあるのだろうか?」「現在のアニメの『基準』だと無理だろう」

ありがたいことに先日の記事
中国オタク「パリピ孔明、やっぱりこっちで配信できないみたいだな……」
に追加で中国文化ネタに関する話などを教えていただきましたので今回はそれについてを。

近年の中国では自国の歴史文化の扱いに関して何かと「厳格」になっているそうですが、「正しい」「こうあるべき」といった方向から外れた際に発生するであろうリスクがかなり意識されているそうです。
またそのリスクは上からの圧力に加えて最近は下からの突き上げ、社会的な批判やネットの通報などが危ないという見方も強まっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそういった事情に関する話題の一つとして
「現在の環境では水滸伝のアニメ化は難しい」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


水滸伝が現代の環境でアニメ化される可能性はあるのだろうか?
もちろん二次元的な方面での話だ。
過去に国産アニメ化が無いわけじゃないのは一応知っている。

水滸伝って四大名著の中でも一番話を盛り上げやすいし分かりやすい気もするんだが、現代向けの作品のネタになることが少ないよね。

国内も国外も基本的に西遊記>三国演義>水滸伝だからな。紅楼夢や金瓶梅が映像化されにくいのは分かるんだが……

水滸伝の内容って現在のアニメの「基準」だと無理だろ。
ウチの国は特にアレだが、国外だってかなり厳しくなってる。

現在では内容的に厳しいとか言い出したら西遊記だって問題のある個所が少なくない。殺人や人食いだってあるが、映像化の際にはその辺を削って妖怪退治を中心にしてスルーしている。

水滸伝はそういう改変がやりにくい、やったら各所から批判が出そうな作品なんだが。

現在の基準でマズイと思われる内容がメインストーリーと主要キャラのオリジンに関係しているから「面白くなりそう」と思いついてからの「やっぱ無理そう」になる流れが多発。
あとストーリー全部やると後半面白くないし……

食人ネタの無い水滸伝とかキャラが薄まるなんてもんじゃない。

昔作られた国産の水滸伝アニメは子供番組用の短編連作みたいなのだっけか。
ああいったデフォルメキャラで雑に飛ばす展開は望まれてないだろうけど、現在でも通じるやり方ではあるのか?

みんな原作は面白い、良い作品だと認めているけど現代の社会状況では難しいとも考えているはず。
内容を大幅に変更する、或いは演出で見せ方をかなり工夫しないと映像化は困難だ。そこまでコストをかけてやらなければいけない、政治的な価値のある作品というわけではないといった所では。

今は変な改変すると文化を侮辱みたいになって批判されるからリスク高いと思うよ?
あと面白いのは降伏するまで、百八星揃うまでだろう。現代的な基準で考えると、揃ってからの俺TUEEEEEE部分が足りない。
逆に言えば降伏するまでで終わらせればいいのかもしれないが。

アニメ向けの表現、構成に編集するのが難し過ぎる。しかもこの能力はウチの国のアニメ産業で最も不足している能力だよ。

国産のネット小説原作アニメが原作をアニメ向けに上手く編集できなくて毎度毎度不評くらってるわけだからね。文化方面からの批判になりかねない四大名著の「水滸伝」でやろうとはしないだろう。
政治的な背景込みで強引に作れるなら……というのも考えられるけどアニメでそこまでやるならオリジナルか文化宣伝込みになるだろうしなあ

審査通るのがめんどくさい上に要求されるクオリティも厳しい、それでいて一般〜ライト層からの人気はそれほどでもないから市場規模拡大でアニメ化作品不足な状況でも来なければ無理。
個人や小規模の所が好きに現代向けの翻案作品制作して当たったら資本投下でアニメに、みたいなのもウチの国では無理。

原著が今の感覚だと18禁、子供にそのまま見せるのどうなの?というレベルだからね。
アニメ化に関しては昔でも難しかったが今ではもっと難しい、そもそも内容が政府と汚職政治家に対する反抗で基本的に官軍が悪者だぞ?

どう解釈されるか分からんからウチの国でそのまま「水滸伝」で作りたいヤツはいないだろう。作品のネタはそれしかないとかそれが一番人気が高いとかではないのだから。

人気キャラを考えると、例えば武松は殺し過ぎだしエログロ共に18禁展開ある。あと動物愛護問題の可能性も!

武松でダメなら李逵はもっとダメだよな。あと宋江とか現在の感覚だと主人公として嫌われまくるタイプだろう。

宋江は昔から嫌われてるぞ。昔の翻案ドラマでも西門慶の息子が主人公、宋江の息子が悪役で受け入れられていたわけだしな。

今の基準に合わせるなら、朝廷を封建的な敵勢力にして、梁山泊を反封建的な正義側というのを強調すればいけるんじゃないか?今の政府とは関係ないですよ、と。

昔ならそれが通じたかもしれないけどね。
元ネタがハッキリしているから、穿った見方をされるのは確定している。この数年の大炎上及び通報案件に関して、デマや曲解からのレッテル貼りで通報大会になったと思われるのがどれだけあったか考えてみよう。

しかもウチの国では炎上をそのまま全部終わったことにして検証や訂正の機会が無いので作品関係者にずっとレッテルが付いて回るんだよな。忘れ去られるのを待つか、デマが事実のように扱われるのに耐えるしかなくなる。
四大名著の水滸伝だからリスク高いのは確実、そのわりに現在の環境ではリターンが期待できないからやりたい所は出ないだろう。

俺は降伏する所までやる、降伏に至る過程の描写を序盤から伏線として描写しておけば行けるんじゃないかと思うんだけど。

最後に降伏するからやりやすいという見方はできる。
しかしそこは面白くない所だしやる意味あるのか?作れなくはないけど、その部分のエピソードでやるくらいなら二次創作の水滸後伝やった方がマシだろう。

前世紀に作られたドラマでも降伏以降は評判が悪くて関係者のイメージも悪くなったと聞くしな

朝廷への降伏に関しては当時の下の「対策」だったという説はある。だがちょっと前ならともかく下からの通報がある今の環境では厳しいんじゃないか?

日本の二次元を見ても水滸伝ベースの作品って西遊記や三国演義と比べて「大作」が無いからね。魔改造同人みたいになってるが面白いし評価も高い藤崎竜版のある封神演義の方が二次元では強いとすら言える。

題材の弱さはあるかもしれない。現代で競争相手になる作品を考えると水滸伝をバトル系に持ってくのも厳しいが、歴史大河もちょっと違う。今では武侠系だって仙侠や中華ファンタジーに押されて存在感が無くなってしまった。
仙術が出ないわけではないがそれをメインにするには弱いしバランスの問題がある。そして仙術関係の派手な演出ができないのは一般向けのCGアニメとしてはちょっと困る。

日本の水滸伝ネタの作品なら「AKABOSHI -異聞水滸伝-」というのがあったな。少年ジャンプ連載で。打ち切りだけど。
それかキャラだけで良いならいっそ「ジャイアントロボ」で……

アニメ版「ジャイアントロボ」はなぜか楊志が娘化して青肌化して戴宗と結婚しているんだよな。今出てきたら炎上案件になりそう。でもそこまで人気なキャラじゃないし大丈夫か?
あと「ジャイアントロボ」は三国志キャラもいるから水滸伝のみではない。

いっそ全員「娘化」してギャルゲーの皮をかぶった史実路線でいけば?忠臣蔵や新選組、源平合戦でそれやってる会社あるし。

二次元における水滸伝ベースの大作なら「幻想水滸伝」があります……ウチの国でも大人気になりました……

PCで中国語版も出てたよね。私は「幻想水滸伝2」をアニメ化して欲しいと考えていたこともある。

登場人物全員女にするというのはアリじゃないかな。「織田信奈の野望」のようにそこに男キャラを主人公視点で混ぜても良いし、混ぜないで原作通りのブロマンスをやれば自動的に百合になるし画面も華やかになる。

同感だ。百合でやれば世界観も緩くなるんじゃないかなーと

実は日本では江戸時代にそのネタで翻案というか同人というかな「傾城水滸伝」という作品が作られている……本当に何なんだあの国は……

それでも水滸伝はグロ方面の18禁要素が多過ぎてどうするのかと考えてしまうな。人肉饅頭を出す店もだし、黄文炳のような復讐で倒した敵に対する残虐行為も頻発する。
過去のドラマ化、一応のアニメ化もその辺はごまかしきれてなかったし現在の基準だと審査検閲通すにはどうすれば良いのか……

そもそも長さやキャラの多さ的にグダグダになりそうな気もする。現代の視聴者向けの原作ではないのでは?
今は四大名著の価値だけで視聴者が付いてくる時代ではない。

出てくるキャラがほぼ男ばかりなのも今では人気にデバフが……と思ったが、二次元なら必ずしもマイナスでは無いのではという気がしてきた。実質全滅エンドも見せ方や視点次第か?

もしやるならば林冲や武松、魯智真のような人気キャラを中心に梁山泊以外の話を盛るのがベターかもね。昔の作品だからキャラ増えると存在感が消えて扱いも雑になるから、梁山泊ベースで作っても現代向けで人気になるのは厳しそう。



とまぁ、こんな感じで。
現在の環境に対する認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「水滸伝は昔から扱いの難しい作品ではありましたが、最近は考えることが多くて憂鬱になります」

「しかし審査の問題を別にしても、私は水滸伝を原作にして今の中国の一般観客向け或いはオタク向けで人気になる作品を作れるかについては疑問があります」

「現代の価値観に合わない部分が少なくありませんし、西遊記や三国と比べると翻案する際に参考になる実写や二次元の作品も少ないですから」

といった話がありました。
水滸伝に関しては規制の他にも、現在の中国での受け入れられ方からイロイロなものが見えてくるのも興味深いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

日中で違う水滸伝のキャラ認識 西門慶は中国では強キャラ扱い?

中国オタク「パリピ孔明、やっぱりこっちで配信できないみたいだな……」

ありがたいことに
「4月新作アニメのパリピ孔明は中国でどうなっているのか?」
という質問やそれに関するネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

「パリピ孔明」


に関しては、現時点で中国本土での配信は行われていないようです。
現在の日本の新作アニメ配信最大手であるbilibiliでも、香港澳門台湾向けの配信はあっても中国本土向けの配信は無いそうです。

昨年の規制強化以降、中国における日本の新作アニメの配信スケジュールは非常に不安定になっていますし、「メイドラゴンS」のように日本での放映からかなり遅れて唐突に配信が始まったケースもありますが、中国オタク界隈では内容的にあまり期待できないという見方が多いそうです。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国本土でのパリピ孔明の配信は無いらしい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


パリピ孔明、やっぱりこっちで配信できないみたいだな……

bilibiliが版権取ってるのは間違いないんだが、香港澳門台湾でしか配信始まっていない。
つまり、そういうことだ。

中国の歴史ネタは……何かとあるんだよ……今は炎上したら通報続出で大ダメージだし

流れてくるキャプ画像にbilibiliのマークついているのに俺達は見れない!

どうにかする手段はあるんだが……有料会員になっているのになんで海賊版時代みたいな気分と手段で見ないといけないんだという気分になってくるよ!
面白い作品ではあるんだが。

金払ってるVPNが役に立つけどなんだかなあ

去年から配信開始までに時間がかかる、後になって突然配信が始まる作品というのが結構あるから「パリピ孔明」も配信の可能性が0ではない。
ただ現時点で配信関係の告知が無いってことは当面無いということだろうな……

「メイドラゴンS」や「鬼滅の刃遊郭編」みたいに大幅な修正をして配信というのもありえるか?でも「パリピ孔明」は内容そのものが問題だろうからな。
画を修正すれば良いというものではないような。

「史上最強の大魔王、 村人Aに転生する」は遅れて中国本土でも配信が始まるようなアナウンスあったけど……「パリピ孔明」は今期の注目作の一つだし、各所で話題も盛り上がっているのに特にアナウンス無しのままなのも否定的な判断材料になるか。

これなんで中国本土では配信できないの?
題材はとても中国向けだしアイデアも良い。別に悪意のある解釈が入っているわけじゃない。歴史上の人物というだけでダメになるのはさすがに……

今更そんなピュアなことを言うやつがいるとは
そうだよ、有名な歴史上の人物だからダメなんだよ!

中国の偉人が渋谷のクラブでノリノリに騒ぐとかそれだけでダメだろ。面白いけどこっちで許されるネタじゃない。

孔明には関しては有名過ぎる、ウチの国の文化圏で知らない人がいないレベルなのが問題。
オタクや日本文化好きが喜んでも他の所の人間が不快になる可能性はある。本当に老若男女どこから不満が来るか分からない。「上」も怖いけど「下」も怖いというネタだ。

以前ならば人気になれば勝ち、儲かれば良いということで押し切る判断になったかもしれないが、この数年の環境ではプラットフォームごと潰されかねない空気だし、審査検閲も入るようになったからリスクの高い作品の配信は厳しいよ。

孔明は中華文化圏の理想と浪漫フル装備の存在だから皆「孔明ならば何でもできる」という認識と共に「孔明はこんなことしない」という認識があるからな。そこから外れたら炎上。

なんで孔明が日本語できるの?日本社会に対応できるの?日本のクラブ界隈や音楽業界に適応できるの?という疑問とかも、孔明だから何とかなる気がしてくるからね。

確かに。なんで孔明が日本語出来るのかというネタに対して作品内で普通にツッコミ入れていたが、大体孔明だから何とかなるで済む空気だったのは笑える

真面目に考えると孔明の言葉は現代の中国語と違うからこっちのドラマで中国語喋るのもおかしいとなるし、日本語くらい気にしなくてもいいだろうとなる。

言語問題を気にしたら異世界どころか過去の歴史トリップもできないからな!

転生するのに比べたら小さいことだよ。それにこの孔明、後で英語の決め台詞まで使うぞ?

日本人向けの作品だからというメタな理由以上に「孔明なら数か国語に堪能とかでも問題無いな」という気分になるから大丈夫だ!

私もこっちで配信できないだろうと予想してはいたが、やはりガックリ来るよ。

今は「外国による中国ネタ」の作品は中国本土では配信が難しい。国産作品だってたまにやらかすんだから外国の作品が中国で歓迎される「正しい」中国描写、人物描写になるわけがない。

良い作品だし楽しめる人も多いはずなんだけどね。俺は中国の有名な歴史上の人物がトリップして現代で活躍するというネタの作品は知っていたが、アニメでこういう展開になるというのは初めてだ。
しかも癒し系とはまた別の意味で見ていて癒される作品になっていると思う。

「パリピ孔明」はこっちの弾幕コメ付きで見たいという人も多いだろう。
こっちのbilibiliの連載アニメのランキングに香澳台限定のパリピ孔明がランクインしているのを見ると何とも言えない気分になるよ!!

一発ネタの勢いだけの作品かと思いきや、メリハリの利いた展開に良い音楽とかなりクオリティが高いアニメだ。作中の中国歴史ネタも面白いし皆で弾幕コメントでツッコミ入れながら楽しみたくなる。

弾幕コメントも地域ごとに微妙な違いがあるのが……香港はネタのノリがなんか違うと感じる時があるし、台湾の方に行くと政治ネタ多くて居心地悪い所もあるしで。

「パリピ孔明」に関しては香港澳門台湾の方でも悪くないよ。それにたどり着くまでに一定の技術が必要なのもあってか、最近の作品では珍しい訓練された弾幕が飛んでいる感じだ。

中国本土での配信の可能性は0ではないが非常に困難だろう。
言ってみれば孔明は中華文化圏最大のアイドルだ。ウチの国の今の空気ではかなり扱いが難しい存在になっている。
文句をつけられる所はどこにでも見つかるし、気に入らない部分もどこかで必ず発生する。しかもそれを「歴史文化」方面でやり出すからリスク高過ぎるんだよ。

孔明ってある種の文化的な記号、知恵の象徴でもあるからね。

面白い作品なんだけどね……原作から追いかけているが、こんなに女キャラもいるのに男キャラばかり注目してしまう作品は久しぶり。

歴史上の人物がまずダメだよ。
日本の作品だとFGOで中国系サーヴァント全部改名事件とかあったろ?

さすがに全部改名じゃないよ。基本的には女キャラと魔改造の入ってるキャラ。
陳宮、燕青、李書文、そして諸葛孔明はそのままだったはず。扱いが難しくなったのは否定しないけどね。

歴史人物もだけど歴史系タイムトリップも大きな問題だ。
国産でもかなり厳しく審査が入るんだから現環境で日本のアニメが中国歴史ネタでそれをやるのはダメだろう。

歴史ネタはもう片っ端から文句、批判が出る。
しかも三国志で最も人気が高いとも言える諸葛亮だ。好きな人、語れる人も多い。それに加えて日本で制作された作品だから認めたくない人間もたくさんいる……

言っては何だが日本人が中国人である自分より諸葛亮を分かっているわけがない!という感情が心の底にある人間は少なくないだろうからね。
三国志は外国人気も高いので外国人にもたくさんの資料読み込んだガチ勢、中国人で中国語ができてドラマで昔から見ているくらいのレベルでは勝負にならないようなのが珍しくないのだけど。

日本の場合、イロイロな意味で解釈が多様なのがこっちの人間には難しいだろう。歴史人物は「正しい」解釈以外認められないわけだから。

結局「孔明が主人公」という時点で審査検閲を通過するのは無理だったのさ

審査手続きが遅れている可能性を俺は信じている……去年は一ヶ月くらい遅れた作品だってあったから……



とまぁ、こんな感じで。
配信の可能性に関しては諦め半分な空気が漂っているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「中国本土で歴史人物に関して独特な解釈をする作品は難し過ぎます」

「諸葛亮は特に人気が高いですし、中国人なら誰もが知っている人物なので解釈違いがほぼ必ず発生するでしょうから配信しないという判断になるのも仕方が無いと思えます」

といった話がありました。

「パリピ孔明」に関しては作品の内容以前の、現在の中国における作品の取り扱いやそれに対する反応からもうイロイロと考えてしまうものがありますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「パリピ孔明アニメ化だと!?」「丞相、あなた何やってらっしゃるんですか……」

中国オタク「虚淵玄はなぜ上の世代で評価が高いのでしょうか?ウチの国で評価が高くなった経緯や人気だった当時の感覚を教えて欲しいのですが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも世代交代が進み、かつての大人気作品や定番ネタが通じなくなるといった事態がそこかしこで発生しているそうです。
またそういった一昔前の事情、特に現在の感覚では分かりにくい所もある昔の作品評価や人気に関する質問が出て回答が盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「なぜ虚淵玄の評価がとても高いのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


虚淵玄はなぜ上の世代で評価が高いのでしょうか?ウチの国で評価が高くなった経緯や人気だった当時の感覚を教えて欲しいのですが。

今はそういう質問が来るのに驚いたが……でも確かに最近の環境だとあまり意識する機会は無くなっているわけか。
言ってみれば時代を代表する作品を作ったからというのが主な理由かな。その当時にオタクになった人はほぼ皆影響を受けているから評価は高い。

一時期は本当に説明不要な凄さだったし、今も投資を呼び込めるレベルの名前なのは間違いないけど、原案やシリーズ構成、脚本といった辺りからは何をやった人かは分かりにくくなっているのかな。

具体的な所だと作品のクオリティが高いのと、ストーリー展開が特徴的で何かと心に刻み込まれるからだね。曇らせ展開、ヒロインがヒドイ目に遭う、バッドエンド等々。

大当たりした高クオリティ作品があるからと言った方がいいのでは。関わった作品が失敗しない、期待を裏切らないタイプのクリエイターじゃない。

象徴的なのは「まどか☆マギカ」の第三話。
当時のウチの国のフォーラム、SNSはオタクに限らずメディア関係の所が片っ端からこの話題で染まった。

きっかけは「まどか☆マギカ」だろう。数字の規模が現代とは違うのでちょっとわかりにくいかもしれないが、いわゆる社会現象級の作品でストーリーの大転換の衝撃、作品から生まれる各種ネタの影響は極めて大きかった。

虚淵玄によりダークで硬派な展開、キャラがよく死ぬ展開の大人気大流行が発生した。
その人気の流れとしてはFateで名声が上がっていた所にまどかで大爆発だろうね。Fateとまどかという二つの社会現象級アニメで時代の象徴となった。

逆だよ。先に「まどか☆マギカ」、次に「Fate/Zero」のアニメだ。
「Fate/Zero」の原作小説やFateの知名度はあったけど小説、ギャルゲーはウチの国だと爆発する燃料にはならない。昔は今よりも更に一部に限定された人気だったしね。

とりあえず国内だと「まどか☆マギカ」と「Fate/Zero」の二つが原因なのは確かだ。2011年は話題作が多かったけどこの二つは完全に別格だった。
そしてダーク系中二病や鬱展開が当時の国内のオタクの主流層の好み、評価基準になった。

2011年は「愛の戦士」の称号のもと、虚淵玄が席巻していたんだよね。Fateも当時は虚淵玄カラーで解釈されるのが基本だった。

全盛期の虚淵玄作品は本当に強い、強過ぎた。人気も、ネタとしての伝播力も。

虚淵玄は当たり作品は本当にスゴイことになったが、コケた作品も少なくなかった。今の時代に予備知識や体験無しにまとめて見たらそういう部分で混乱するかもしれない。
影響に関しては当時のダーク系の展開、キャラが簡単に死亡退場する、それも人気のキャラもあっさりと……という展開が衝撃を与えて何かと話題になったし、似たような展開の作品が出れば即虚淵玄と比べて〜みたいな話にもなっていたな。

国内で考えると、「東離劍遊紀」から明らかについていけない人が増えて一般人気に関しては埋もれていった。
今考えてみるとその前の「翠星のガルガンティア」も不評ではなかったが虚淵玄が関わるというので事前情報で盛り上がったけど作品が始まると存在感が消えていったような……あと近頃は特撮ファンが増えて「鎧武」が微妙だと認識されるようになってきたのも評価については逆風かな。

「愛の戦士」や「キュゥべえ」「愉悦」ネタも今では通じなくなっている。
「まどか☆マギカ」も今はマギレコの方のアニメやソシャゲだから虚淵玄あまり関係ないしね。

本格的な人気は「まどか☆マギカ」から。
ダークな展開、キャラの生死に関して全く安心できない不安感で引き付ける。そして作品を見た人には分かる呼称「愛の戦士」の真の意味。

広がりというなら最大の原因は「Fate/Zero」だろう。あれは本当にオタク界隈だけでなく当時の若い世代の娯楽を席巻する勢いだった。クオリティの高さに加えて内容も非常に中国人好みだったからね。

その前からも有名ではあったぞ。「Fate/Zero」や「まどか☆マギカ」以前に既に虚淵玄は日本でのエロゲー「沙耶の唄」の大成功からの評価はあったしこっちでも大人気にはなっていた。その後「PSYCHO-PASS」や「翠星のガルガンティア」でも人気になってい人気脚本家として広い範囲で認識されていた。

そうだよね。虚淵玄の人気の基礎は「沙耶の唄」という名作を出したこと。そこから「愛の戦士」の評価が広まった

待て待て。「沙耶の唄」は確かに名作だしウチの国でも評価されていたが人気の規模は極めて限定的だぞ。こっちのギャルゲー界隈は狭い。
知名度に関しては「まどか☆マギカ」と「Fate/Zero」の成功が無ければ絶対に広まっていなかった。

自分の中の印象だとゲームの方は人によってはスゴイ刺さる作品だった……くらいかな?あと日本でのゲームシナリオの評価に関してはデビュー作で日本エロゲー界に衝撃を与えた「phantom」からの一連の作品の成功によるもので「沙耶の唄」だけが理由ではないな。

昔のエロゲーを挙げて「俺はこの作品で知った」(この頃から知っている)アピールする人も目に付くからね……ちなみに俺は「鬼哭街」で虚淵玄を知ったと言っておこう。

ウチの国の場合、オタクのプラットフォーム、コミュニティの中心だったbilibiliの看板作品になっていたことも大きいな。当時のオタクカルチャーのアイコン的存在だったからあの時代にオタクやってた人間の評価が高いのも当然だし、現代の環境で作品だけ追いかけると分かりにくいのも無理はない。

知る人ぞ知るスゴイクリエイターから誰もが知る存在になったのは「まどか☆マギカ」「Fate/Zero」の大爆発とその後の一連の流れによるものだね。
それ以前も「沙耶の唄」「鬼哭街」「Phantom」などによる名声はあったがそれは主にマニアの間でのものだったかと。

虚淵玄作品は人気キャラ、カワイイかっこいいキャラでも無慈悲に死ぬ、どんどんヒドイ目に遭うというのが話題として非常に強かった。
見た人間の心にも何かと刻み込まれたしネタも混じって急速に広まった。

実際の所、ウチの国における評価では「PSYCHO-PASS」以降の当たり作品が無い。
「東離劍遊紀」も王道ではあったが虚淵玄に求められていたのはそういうのじゃなかったし武侠的にもなんかズレていた。
そして「アルドノア・ゼロ」「鎧武」「GODZILLA」で虚淵玄の評価は明確に落ちて新規ファンも入らなくなった。

その辺りの作品に関してはリアルタイムでハッキリと批判が出たわけではないぞ。
もっとも徐々に人が減っていった、別の作品に移っていったというのは感じられたかな。

「アルドノア・ゼロ」は虚淵玄のやらかしにするのはちょっと違うんじゃないか?
事前の期待に関係していたし最初の三話の脚本やっているのも確かだが、主な批判は終盤の唐突なNTR展開だ。

今は「アルドノア・ゼロ」のあの終わり方が虚淵玄のやらかしと思っている人も見かけるし、あの頃の空気や知識はもう過去のものになってきているようだ……

細かい部分に解釈の違いはあるけど、こっちでの人気は概ね「鬼哭街」「沙耶の唄」が基礎となって「まどか☆マギカ」と「Fate/Zero」で爆発したという流れで間違いはないだろう。
その人気は全てを覆いつくすレベルで、一時期は「Fate」は奈須きのこの作品ではなく虚淵玄の作品だと認識されていたくらいだ。

確かに。FGOの第二部のシナリオで秦で虚淵玄がシナリオ担当と発表されたときのウチの国のファン界隈は凄かったな。
ただ中国のFGOユーザーの間では虚淵玄シナリオの評価あまり高くないんだよね……時代の変化を感じる話の一つだ。

当時のFGOは東出が始皇帝の件で大炎上した影響が続いていたのに消化されたくらいだからね。でもあくまでゲストでしかなかったし、型月の本流ではないというのもFGOを遊んでいれば実感できる。
そして今ではやはりFateは奈須きのこの作品、ただし奈須きのこ主導でアニメはやらせるなということに……

虚淵玄もエロゲーのシナリオはともかくアニメ脚本はダメだというイメージだった時代もある。
「BLASSREITER」は当時虚淵玄のゲームシナリオの評価を知っていた人の間ではちょっと話題になったが悪い意味で呆然とする人が続出した。

「BLASSREITER」は主人公詐欺みたいな作品で主人公ずっと寝てたし最後はパワーアップしたのに即殺されて活躍しない(負けて死ぬ意味はあったが)という視聴者を考慮していない作品だったな。視聴者の予想を裏切ればいいというものではないのが分かる作品だよ!

「ファントム」のエンディングもそんな感じな所はあったね。見ている方は置いてけぼり。
その辺りを上手く修正したのが「まどか☆マギカ」なのかも。本格的に人気、知名度が上がったのはこの作品からだ。
それまでは「日本のギャルゲーで高評価のライター」といったレベルで普通のオタクの間では日本で評価が高いから評価する、みたいな扱い。

バッドエンドと愉悦展開の象徴だけど「楽園追放」や「翠星のガルガンティア」のように愛と希望のお話が書けないわけでもない。あとギャグシナリオが書けないわけでもない。
しかしこっちではそれを求めるというか評価する人はあんまりいない模様

「まどか」「Fate/Zero」の二作が巨大過ぎる。
そしてファンはこの二作を超える作品は今でも珍しい、最近の作品のほとんどはこの作品に比べれば大したことないと思っているぞ。俺のように!!

現在のやや上の世代の間での高評価に関しては実体験としての衝撃による部分もある。当時のオタクの好みにとても合った大人気作品、ある種の初恋的な作品のクリエイターだ。その更に上の世代にとってのエヴァやガンダムみたいな所があるのは否定しない。
それからもう一つ、「虚淵玄」という名前がとても良かったんだよ。日本のクリエイターの名前の中で中国語の語感でこんなに覚えやすくて印象的な名前は他に無いだろう。

それには同意する。三文字で覚えやすくて言いやすいからね。

名前がカッコ良くて印象的で覚えやすい、中国語で言いやすいということも人気に影響した部分はあるな。
覚えやすくて伝えやすいというのは人気が拡大する過程における確かな強みの一つだ。



とまぁ、こんな感じで。
リアルタイムの記憶や印象についてイロイロと語られていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近は虚淵玄に関して実体験と合わせて語れる人は減っているように感じます。ニュースに対する反応についても温度差がありますね。中国のオタクも積極的に討論する人間が世代交代しているのでしょう」

「正直に言えば虚淵玄を評価している昔のオタクもgalgame、日本の18禁ゲームに関して内容をしっかり把握して語れていた人はそんなに多くなかったです。虚淵玄は中国でファンの規模が非常に大きかった時期もあるので『galgameまで本当に理解していた』ファンがどれくらい存在するのか今でもよく分からない所があります」

「私も虚淵玄のペンネームはとても良いと感じます。すぐに覚えられましたし良い作品を作りそうな名前に思えます!」

といった話がありました。
イロイロな面で時間が経って落ち着いてきましたし、「中国における虚淵玄人気事情」に関して改めて振り返ってみるのも面白そうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「子供を育てる、その子供がヒロインになるような作品を目にする機会が増えていると感じるが流行る理由や受け止められ方はどうなっているのだろう」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきしたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメやマンガの定番ネタに関する話題が飛び交っていますが、中でも恋愛関係はやはり盛り上がるようで、恋愛方面のストーリー展開やキャラの関係性に関する討論や考察なども良く行われているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「子供を育てる、その子供がヒロインになるような作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃は子供を育てる、その子供がヒロインになるような作品を目にする機会が増えていると感じるが流行る理由や受け止められ方はどうなっているのだろう

俺TUEEEEE系のラノベでも結構目に付くよね

弟子育成系は昔からあったし、そこまで珍しいものではないはず。

主人公補正のかかった熱血俺TUEEEEEキャラに感情移入しにくい人が昔から一定の割合で存在していた。
子供を育ててその子供が優秀=自分の評価になる、感謝と恩返しと影響力行使で俺TUEEEEEができるといったもので、間接的に感情移入しやすくなる妄想しやすくなるという感じで。

もちろん俺TUEEEEEのネタ切れもありそうだけど、他にも自分が世界を好き放題に出来る程強くなれる、優秀になれるという妄想に入り込めなくなってきた人が増えているのでは。ようは歳をとった読者が増えているということかと。自分もその一人だ……

ここで言われている作品はヒロイン扱いの娘についてだろう。
言っては何だが父が娘と結婚するとかキモイと思うのだけど……

そう感じるのは否定しない。しかし昔からその手の話はあるからねえ

今ほど露骨ではないけど90年代から養女ヒロインが父親ポジションとくっ付く展開はあったよ。ゲームのエンディングでも珍しくない。それを選ぶかどうかというのはあったが。

まあ男女問わず理想の伴侶を育てるというのは昔から好まれる題材ではある。キモイと感じる人がいるのは当然だが、常に一定の需要は存在する。

あとはどういった形でその辺りのキモイと感じる部分をごまかすかだろう。最近目立つように感じるのはそういうのを前面に出してアピールする、競争するようになってきたからでは。欲望を刺激するわけだしエロ広告と似たような所はある。

師弟関係が実質子育てみたいな作品は昔からあったからね。
近頃乎ヒロインを育てる作品にしたって私の見た幾つかの作品では概ね乳児期間すっとばして幼児〜小学生くらいで開始だから条件だけ見れば師弟関係ネタとそんなに変わらんという解釈もできなくはない。

普通に子育てする作品だと……俺が思いついたのは「CLANNAD」?子育て単体だと評価が高いのも分かるが需要がそこまで高くないのも分かる

定期的に親子関係メインの作品は出てくるよ。
しかし二次元に出てくる子供って幻想種だ……言うことを聞くというか話が通じるだけでもう……

自分の見ている範囲がバレるが、ジャンルによっては二次元は血のつながっていない子供を育てる場合、「嫁」を育てる作品になりがち。俺TUEEEEEな作品もその一種なのだろう。

娘と結婚とかゲームのエンディングの一つにするくらいならともかく、普通に話し進めてそういうエンドにするのはかなりひく。

「うさぎドロップ」とか大炎上したよな。追いかけていたファンが絶望していたのはよく覚えている。

でもあれが良いと感じた人も普通にいたからなあ……
育成の古典的名作「プリンセスメーカー」からして結婚エンドあるから、二次元では昔から存在する展開なのは間違いない。

近頃はそういうルート選択ではなく最初からヒロイン枠にしている感じだし、もっと露骨にオタクに媚びているね。
そういう作品だとうっかり地雷を踏まないでいいのかもしれないが。

男性向けだけじゃなく女性向けでもあるし、人気の題材やその見せ方が変わってきているという面もあるので。

乙女向けのショタとかイロイロなのが日本以外の二次元作品でもあるしね。
国産作品でも父親の若くて美人な再婚相手がヒロイン……といった展開がわりと人気のジャンルになっている。

ところで日本の二次元だと男の子の育成ネタはあるの?ショタとかでもありそうに思えるんだが。

BLでも「子供を育てる」ネタは多いよ……!

正直に言えば、私はゲームでショタ主人公を子供を育てる感覚で見ていることはある。最近だと「ゼノブレイド2」のレックスとかが良かった!

ショタではないがそっちの方だと未亡人が高校野球の男子を育てるというか飯を食わせる「八雲さんは餌づけがしたい」とかもあるな。
これも最終的にはくっつく終わりだったはず。

「銀河英雄伝説」というそういう目で見られがちな名作が!
俺は腐った方からその解釈を熱く語られたせいでしばらく作品から遠ざかっていた時期があるよ……

ユリアンも一種の理想、御都合主義的な子育てだよね
子供を育てて親として慕われる、場合によっては「エンディング」もアリみたいな

キモイのは分かるがそれを良いと思う人間もいるから作品の需要は途切れないんだろう。以前同僚と話した時にも「子供を育ててヒロインになる展開は良いものだ」という結論になったことがある。

「ドラゴンボール」のように子供を育てて一緒に戦闘する作品は男の子が多いと思っていたが、最近はヒロイン枠で戦闘もできて、親の代わりに強さ優秀さアピールしてという感じだよな。

言っては何だが「ドラゴンボール」は育ててないと思うのだが。悟飯を育てたのはピッコロの方では?

ベジータは育てているから……
まぁ上で言われている「プリンセスメーカー」からして勇者の父親は戦わない働かないで娘が働いて稼いだ金で教育して戦ってというゲームだったからな。

子供を育てる作品で大人気になった作品には「よつばと!」なんかもあるね。娘を育てる内容の日常系で最も成功した作品では。
あれも冷静に考えるとご都合主義的というか妄想的で厳しくなって困る作品だが。

確かに「よつばと!」の親子関係と子育て環境は父親を中心で見るると下手な俺TUEEEEEより厳しいと受け取る人がいるのは分かるな。
自分は謎の文化的な仕事で稼げていて、子供はトラブルは起こすが本当に困る、悩まなければならないような問題は起こさない手のかからない可愛い娘、そして独身なまま娘を介して隣の家の美人姉妹と適度な距離でお付き合いできるという男の妄想の具現化だ。
そこに気付いてしまうとキツイ。

やめてくれ、その辺りは意識しないようにしているんだから!

身も蓋も無い言い方をすれば、親の義務や責任を負担せずに子供(的な位置のキャラ)から尊敬と感謝を受けたいという妄想に関する需要だよね。近年の作品に限った話じゃない……!
個人的には俺TUEEEEEと一緒で、開き直って欲望に正直な作品も否定する気にはなれないジャンルだ。自分が追いかけるかは別として。

上でも言われているけど最初の疑問に関しては、近頃は俺TUEEEEEの亜種的なのが出てきて目立つようになった結果というのもあるのかな。

ジャンル自体は昔から存在して需要もあったからな。
日本は光源氏からの伝統だし、ウチの国でも宋の士大夫あたりを見るとまぁ何というか……



とまぁ、こんな所で。
背景事情も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では男性向けの恋愛作品は特に扱いが難しくなっていますが、女性向けも最近は難しくなってきている部分が目に付きます。でも需要はあるので恋愛要素のある作品は作られ続けています」
「しかし今の中国の視聴者は恋愛系は好みに合わない、期待と違う展開になると炎上通報になることも多いので恋愛要素がどんどん扱うのが難しくなっているのも確かです。問題無いのか?批判されないのか?という方向での考察も増えています」

といった話もありました。

今回のテーマに限らず、現在の中国オタク界隈で恋愛関係の見せ方や展開については以前と比べて何かと気を使うものになってきているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「esportsのアニメの時代っていつまでたっても来ないよね。人気も知名度も支持層も十分だと思うんだけど……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国ではesportsの人気が非常に高く、esportsの試合だけでなくチームや選手個人の活躍、業界事情なども何かと話題になっているそうですし、中国オタク界隈でもアニメやマンガの話題に混じってesportsの話題が飛び交っています。

しかしそんなesports関係の二次元作品で好みに合うものがなかなか無い、アニメ化されるような作品も滅多に無いというのを残念に感じる空気もあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「e-sportsのアニメがなかなか出てこない」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のいイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


esportsのアニメの時代っていつまでたっても来ないよね。
普及してから長いし人気も知名度も支持層も十分だと思うんだけど……

そういうネタは昔の作品で既にやっている所があるし、アニメでわざわざやろうとする作品は無いんじゃないか?

作品の題材としては良いと思うんだがなあ
試合以外のやりとりもあるし、熱血展開も頭脳戦もできる。バトルにしてもゲームだから悲劇的な展開になるわけじゃない。

様々なことができるのは間違いないがゲームだからと悲劇的な展開が無いわけじゃないぞ。現実でも身を持ち崩すとか狂うヤツとか普通にいる。
そもそも二次元だとゲームがテーマで世界に影響するのは日常茶飯事だ……

アニメの話の構造的に、esportsでやれることって伝統的なスポーツをテーマにした作品でやることとあまり変わらないからね。

比較的近いのだとガンダムビルドシリーズじゃないか?
構造的にはまさにこっちで期待されるesports的な展開、世界観だと思うのだが。

それは理解できる意見だ。ガンプラだけど基本は仮想空間のゲームバトルだからな。

まず視聴者が妄想を共有できる作品を扱えるか、架空の作品でそういうのを構築できるかという問題があるからな。
LOLは当然ながら版権的に難しい、かと言って今の時代に「.hack」はリアリティが無い。

架空のゲーム作るならそれもう異世界転生ネタと合わせて雑にしちゃっていいのでは……?ということになるよね
日本のラノベもそんな感じで異世界転移系と重なるジャンルになっている

最近のだと「防振り」みたいな方向だな。
そしてこっちで成功しているからesports的な方向に発展する作品、アニメは出ないと……

今の環境では「LOL」が公式でゲーマーに焦点を当てる展開をやるとかでなければ無理だろう。日本でLOLは選手も大会規模もレベルが低いしesportsをテーマにしたアニメが日本で制作されるのも期待できない。

「遊戯王VRAINS」もジャンル的にはesportsだと思うのだが。

定期的に作品の出ているジャンルではあるはず。
ただesports扱いされることが少ない。

同意する。
それにesportsというのをアピールする作品もそんなに無いし、ガンダムにしろ遊戯王にしろ、特定シリーズの一作品みたいな扱われ方が多いような?

「シャドウバース」も普通にesportsがテーマの作品の範囲だと思うのだけど。

玩具売るためにその玩具が絶対的な価値を持つ世界観、その玩具で勝った人間が栄誉を得る大会がesportsっぽい設定と相性が良いんだよね。
でも日本のアニメのそういうのってesports以前からあるし、なんか違う……

特定の作品の販促ではなくesports界をテーマにした作品を期待している人が多いんじゃないかな。
ゲームよりもプレイヤーの生き様、群像劇的なモノを。

確かに。ゲームがスゴイ設定がスゴイとかではなく、esports界でのビルドゥングスロマンが見たいという気持ちはある……!

こういう話題でよく引き合いに出される国産の「全職高手」(マスターオブスキル)もそういう意味では全方位で歓迎されているわけじゃないからね。
プレイを繰り返すのではなく、esports選手の育成や成長、業界の人間模様を見たいという人もいる。

ウチの国でもesports選手をテーマにした作品で良い感じの小説やマンガってなかなかないからね……題材として使われていないわけでは無いんだが。

才能の無い人間はお呼びでない世界の人材育成とか熱血スポーツ系よりも面白くなると思うんだけど。

最初にも出てるように、そういうのは昔からのスポーツの方がやりやすいだろう……esportsって競技となるゲームを知っている人は熱狂できるけど知らない人は全く理解できない、クラシックなスポーツと違って共有できるイメージが少ないという問題がある。

日本のラノベがesportsやMMOの皮をかぶりながら実質JRPG系異世界転移になるのもその問題があるからだろうしね。

既に言われているようにTCG作品をそう見ればいいんだよ。今はカードゲームがオンラインになってesports枠にもなっている時代だ。

やはり遊戯王はesportsだった?

ポケモンだってそうなんだから遊戯王もそれで構わんだろう。それで喜ぶ人がどれだけいるかは分からないけど!

私もこのテーマで愚痴りたくなる気持ちは理解できる。
この数年の状況を考えると、ウチの国で作品作られるのも期待できないだろうし……

esports大会、選手は何かと規制は厳しくなっているがまだ市場規模も注目も大きい。ウチの国の娯楽や話題の中心なんだがアニメ、ネット小説として活用した作品が国産でもそんなにないからなー

いまだに「全職高手」がジャンルの代表作扱いでアニメ化の話題もそればかりなのを見ると、国産でも厳しいのがよく分かる

「全職高手」も昔の作品だから今のesportsとはちょっと違う所もあるからね。

「全職高手」は人気最高潮の頃でも作者がゲーム事情そんなに詳しくない、勢いだけみたいな所はあった……当時はゲームベースの武侠ファンタジーでないバトルは新鮮だったが今の時代にそのまま持ってきても評価されないだろう。

ゲームが分かっているから面白い小説になるとは限らんし、ゲームとしてのリアリティにこだわると「見るだけの作品」としての爽快感も無くなりがちなのがね。
更に「経験者」が多いので外野から細かい所に関する厳しいツッコミも来るから現在の環境では割に合わないよ。雑な世界観と架空のゲームで俺TUEEEEEするのが商業的には正しい。

作品における表現の問題がどうしても出てくるからな。人間とゲームの両方を描写しないといけない。それに主人公の強さの根拠も描写し難い。
かと言ってポケモンのアニメのサトシみたいに大会で勝てない主人公は歓迎されない。

esportsのチーム描写って同時並行処理で描かなければならないことも多いし、慣れている人と慣れていない人で理解できるものがかなり違う。アニメやマンガにする際に「削るべき部分」が少なくないので制作側のバランス感覚も重要。
それに加えてバージョンごとの違いやゲーム内の強弱のバランスといった基礎知識も説明しないといけない……もう異世界行こうぜ!となるのも無理はない。

そうなると実際にゲームをやる、試合の動画を見る方が良いとなるよね

日本では格闘ゲームに関しては過去の格闘ゲームの大流行により前提となる知識も広まっているからesportsネタで特色のある作品が出ることもある。最近では「ゲーミングお嬢様」という作品がわりとスゴイ。
ただ前提としてストリートファイターシリーズの知識が欲しいのでウチの国の今のゲーマー向けとしてはちょっと厳しい。

あのマンガのVSシリーズの動物園ネタとかウチの国でどれくらい理解されるのかね。
ああいうプレイヤー側の表現をゲーム画面の描写と同時に行わなければならないのも難しいよ。マウスとキーボードの描写では微妙だから顔のカットインとかが表現としてベターなのだろうか?

国産でアニメ化まで行ったのが結局「全職高手」だけだし、私はウチの国でも需要無いんじゃないかと疑っている。

欧米は知らんが日本だとeportsやesportsの選手が憧れの存在ではないのもアニメの題材として厳しい所だ。こっちより全然稼げないのに倫理観だけこっちと変わらないヒドさでスキャンダルは供給され続けている模様……
アニメもウチの国より更に需要ないだろう。

日本で子供の憧れがプロゲーマーだった時期が無いわけじゃない。esports選手養成学校もある。
しかし問題はyoutuberやvtuberがそれ以上に大人気になっちゃってそっちの方が稼げる、人気を実感できる存在になっていることだろう。
MOBA系ゲームはesportsで稼ぐ場所ではなくyoutuberやvtuberがスパチャで稼ぐ場所になっている。

ふーむ……青少年の憧れがそっちに持っていかれたわけか。ウチの国のように世代を超えた共通のヒーロー、憧れな存在になる前に次に押し流されたということなのかね。

esportsはリアルの試合の動画、ゲームが普通にあるからそっちにアクセスすればいい。そういう環境だからわざわざesportsジャンルで別のアニメを作るのは割に合わないんだよ。

esports関係でやるならドキュメンタリーか、ゲーム会社の方で公式に展開するかだろうな。今から架空の作品を作るのは需要が無いし、あまり客を呼び込めない。

ゲーム会社の公式展開でも、この間LOLの「Arcane」が大ヒットしたし、そっちの方に力入れていきそうなんだよね。esports業界を舞台にというのはやはり難しそう。



とまぁ、こんな感じで。
現状の認識やそれに関する愚痴がイロイロと出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではesportsのチームや選手がとても注目されていますしネットの共通の話題としてよく盛り上がっています。娯楽分野として日本との違いがとても大きいジャンルの一つだと思います」
といった話もありましたし、中国オタク界隈でもesports関係で「何かいい作品」を求める気持ちは日本と比べてかなり強いのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元作品によく出てくる名前について語ろう。流行のようなものもあれば知りたい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でもキャラクターの名前やそれに関するネタについてはよく話題になるそうで「この名前のキャラがたくさんいる」的なネタも定番だそうです。
しかし中国語に翻訳される際に漢字変換が入るので、「同じ名前」に関しては日本の印象と異なる部分も出て来るのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の二次元作品によく出てくる名前」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元作品によく出てくる名前について語ろう。皆はどんな名前がそうだと感じる?
流行のようなものもあれば知りたい。姓名どっちでも構わない。

同名キャラの多い名前というやつか……とりあえず俺が思い付いたのは「斑」(まだら)。

近年は減っているが一昔前はかなり見かけた気がする「刹那」

最近は「悟」が目立つ気がする。
最強キャラ、異世界転生しそうなキャラとして。

そういえば鈴木悟や三上悟もいたな。

「エース」は定期的に出てくる印象だ。

「ラム」はどうなんだろう?「リゼロ」や「うる星やつら」とかかぶるキャラがいることで知られているけど……

「ラム」はそそれほど多い名前ではないはず。ラムはその二作、特に「うる星やつら」のイメージが強過ぎて逆に使いにくいとも聞く。

「櫻」(さくら)は非常に多い。今もそれなりにいるけど昔はもっと多かった。
櫻という名前のキャラだけ集めたサクラ大戦ができるというネタもあったくらいに!

それについてはちょっと補足が必要だろう。日本語の名前では大体「サクラ」「さくら」「桜」の三種類に分かれるし字からくる語感も違うからこっちの「櫻」という名前の多さは3種類部の名前の合計だという見方もできる。あと「咲良」でも「さくら」になるし。
他にも「茜」はかな表記と漢字で日本語の語感を使い分けていることの多い名前かと。

同名が多いとネタにされるのは「双葉」もだね。ただ「櫻」に比べると強く印象に残るキャラはあまりいないような……

「七海」も結構出てくると思う。

「ほのか」という発音の名前のキャラはそれなりに多いけど、ウチの国での翻訳も含む漢字表記が固定されていないのであまり意識されていないように感じる。

そういう日本語の読み方に関しては、例えば「尊」でも「みこと」になるんだっけ?
「美琴」は御坂以外にもそこそこいるが、「尊」はあまり意識したことないな。

「千歳」かな。完全に同名なキャラで混乱したこともあるので。烏丸千歳というキャラは二人いる!制作者はもっと考えて名前つけろよ!!
と思ったりもしたが、調べてみると日本語表記だと「ギャラクシーエンジェル」の方はひらがなだった……

中国語になると全部漢字になるから原文の表記の違いが消えて混乱するケースや元の意図が伝わらないケースもあるんだろうね。
渚カヲルも「渚薫」だと日本語表記の特殊な語感が消えるというネタを思い出した。

「薫」も渚や花山とか有名なのが多いね。ただ実は日本人の名前としては「かおる」は基本的に女の名前らしい。
二次元ではそのギャップを狙って付けるから結果的に極端な属性の男キャラが多くなっているのかな?

やはり名字よりも名前の方が印象に残るか……

二次元の日本人キャラ名の名字は特殊なのでなければありふれた名字が多い。そして現実と同じようにありふれた名字なら同じ名字のキャラでも気にする人はいないからね。

名字の方なら「田中」がラノベでは妙に多い印象。平凡な人間の名前という意図でつけられているらしいが、日本人に最も多いのって山田と鈴木じゃなかったっけ?

一番多いのと二番目に多いのではさすがに多過ぎて印象が微妙なんだろう。「適当な」平凡さを狙っているのではないかと。

そう言えば楚漢の時代にトリップして田氏に混じる「田中」とかもいたな。あれはちょっと面白いネタだった。

二次元関係の名字だと木村が妙に多いように感じる。制作サイドにもいる。kmrという表記も覚えてしまった。

ヒロイン、特にギャルゲー的な要素のある作品だと「小鳥」というヒロインは昔からよく出てくる印象。「D.C.」とかは流石に今はもう通じないかもしれないが。

日本語だと「白河ことり」でひらがなだというのは知っているぞ!

日本人の名前じゃないけどやたらと多い「アリス」について。

「一輝」が多いよ!と言おうと思ったがフェニックスと黒鉄しか思いつかない……

まだ出ていないだと「焰」(ほむら)とか?
ただこの名前のキャラは印象のズレの問題もあってか音をあてた「吼姆拉」で呼ばれることが多いね。

「ほむら」に関しては暁美ほむらのいる「まどか☆マギカ」がその手の強引に中国語の漢字の音で表記するネタが多かったのも影響してそうだ。あの作品以降、魔法少女を音だけで「馬猴焼酒」(ma hou xiao jiu)にするネタも普及したから。

「太郎」「次郎」は分かるが、「小次郎」も多いのがちょっと不思議。

「しき」という名前が多いと思ったが、すぐに思いつくのが全部型月関係だった……あれはやっぱり狙ってやっているんだろうな。
ところで逆に日本語の音が同じだけどこっちでは別の名前に感じられるのはなんだろう?

私がすぐに思いつくのは「ゆき」かな。日本語表記の漢字の種類が多いし男女どちらでも使われる。翻訳の際にも考えて訳されていることが多い印象。

ラノベやエロゲーに手を出している自分は出てくるヒロインに「美咲」がかなり多いと感じている。たまに男もいるけど。
あと最近知ったが「禁書」の食峰操祈も「みさき」だった……これもひらがな或いはカタカナだったら美咲になっていたはず。

おいおい、ここまで来てまだ「凛」が出ていないじゃないか。
「Fate」も「アイマス」も「ラブライブ」も「ゆるキャン△」も人気ヒロインが「凛」だぞ!!

私も「凛」は特に多いと感じる。
近頃の流行りは凛ではないかとも思えてくる。でもFateやアイマスは20年くらい前だしな……

流行というなら昔は「カレン」という名前のキャラがよくいて大体小清水亜美の声で出てくるというネタもあったが、今では通じないだろうな……

まだ出ていないのだと「あすか」がかなり多い。
女だと「明日香」、男だと「飛鳥」だから男女混同的な方向で意識されることはないが、スパロボとかではネタにされることもある。

「明日香」の方は日本人の名前に普通にあるから分かるけど、男の方の「あすか」を日本語では特殊な部類に入る「飛鳥」表記にするのってどこからの影響だろう?昔からそうなっているのは知っているが。
日本の歴史に飛鳥時代という言葉はあってもそれを男に直接結びつけることにはならないだろう。

デビルマンの飛鳥了……なわけはないか。大陸に入ってきたは遅いはずだし。

どれがと断定するのは難しいが、影響の大きそうなのは音楽の恰克与飛鳥(CHAGE and ASKA)だろう。恐らく前世紀のウチの国で一番有名な「あすか」だったと思う。



とまぁ、こんな感じで。
実体験も含めてイロイロな名前があがっていました。

日本の作品に出てくるキャラクターの名前に関しては中国語に翻訳される際にひらがなやカタカナを使っている部分は字に変換されます。

このネタを教えてくれた方からも
「中国語での漢字表記になる際に、よくある名前に変換する、この発音ならこの漢字にするというのがほぼ固定されているので、日本語のひらがなやカタカナの名前は大体同じ漢字になります。これは字幕組などのファンサブ翻訳でも基本的に変わりません」
という話もありました。

そんな訳で中国オタク的に「同名のキャラが多い名前」からすぐに思いつくキャラクターの数は日本より多くなっている可能性もありますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「時代が変わってキツイ、自分の好みはともかく人には薦めにくい要素、そういう要素が強いかつての人気作品って何があるだろう?」

今回の艦これのイベント、イロイロな情報をいただいたお陰でどうにかアトランタ掘りも含めて終わることができました。輸送マップが予想以上にめんどくさかった……

それはさておき、今日は各所でエイプリルフールネタが飛び交っていて忙しい方も多いと思われますし管理人自身もそっちのチェックに行きたいので、以前教えていただいた簡単なネタで一つ。

近年は中国オタク界隈でも年齢層の拡大や変化し続ける周辺環境などから、別の世代や別ジャンルのオタクとの好みの違い、人気作品のズレを強く意識する機会が増えているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「時代が変わって厳しくなった要素やそういう要素が強かった作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


時代が変わってキツイ、自分の好みはともかく人には薦めにくい要素、そういう要素が強いかつての人気作品って何があるだろう?
ツンデレなんかが典型的な例だと思うが、二次元で昔は好まれたが今は評価を下げるとか嫌われがちだとかな要素について語ってみたい。

要素、属性で切り分けて見るのは面白いかも。
作品の好き嫌いだと荒れるし話が迷走しやすいしね。

近年でならハーレムかな。
現在はファンからの評価でも、社会的な批判でも厳し過ぎる。ウチの国ほど極端ではないが日本でも人気作品を見る限り同様の傾向は見て取れる。

昔はバカにされつつも確固たる需要はあったんだが、今では本気で「ハーレム系はまず見ない」みたいなのいるからなあ

今は主人公の活躍を見たい、作品ではそこを評価するという空気だ。ヒロインが増えて結果的にハーレム要素が付くのはともかく、ハーレムを前面に押し出すのは敬遠されるね。
もちろんハーレム系は甘い恋愛を見たい層とも合わない。そっちは固定カップリングが好まれる。

中二病や主人公のタイプには時代による違い、受け入れやすさの違いはあるだろうな。
昔は熱血系というだけでバカにされていたが、今は逆にそうでもないというのも感じられる。

今だとやはりやさしい主人公とか?
今は強い、俺TUEEEEEが前提なのでやさしいだけのキャラはダメだ。

やさしい系というか、後ろ向きで動かないキャラが嫌われるといった所だな。昔のやさしいキャラって動こうとしないことの口実になっていた面もあるから。

「未来日記」のような作品は主人公が理由で厳しいだろうとは思う。

あー、なるほど。分かる。
「未来日記」とかは終盤になると主人公が変わっていくんだけど、アニメで見ていくには厳しいか。

そういう意味では「灼眼のシャナ」もね。前半は巻き込まれて騒ぐ、足手まといになるのばかりだから。

昔はディーン版Fateの衛宮士郎のようなレベルの愚かさでなければ大丈夫だったのだが

ディーン版士郎は熱血系無能だったから当時のオタクの好みから外れていたのも大きかったのかもしれない。
それでもヒロインの人気は高かったんだが、時代の違いを感じるね。

年単位で続く長編アニメは昔の作品だと厳しいね。
昔の作品は盛り上がる所までが良くも悪くも長いし途中で引き延ばし回も入ったりする。今の時代のすぐに楽しみたい、熱くなりたいという視聴者からは切られてしまう。

このテーマならダーク系作品、特に中二病要素の強いやつかな。この辺りは時代による好みや価値観、知識の変化をかなり受けてしまう要素だろう。

中二病はネタとしては生き残ったけど、世界観に組み込むのは厳しくなったよね。「コードギアス」みたいなのは今でもいけそうだけど。

中二病系では「ギルティクラウン」とかは流石に厳しいというのは認める。音楽についてはまだなんとかなるかな?

「エヴァ」は今の時代に最初から入るのは厳しいだろうとは思うね。

昔は未完成、説明しないことによって深読みされて評価されるというのもあったが、今はそういうの難しいだろうな……エヴァなんかはネットで考察されない時代の方が良かったと思う。

「とらドラ」は今の時代には無理だろうな。あのヒロインは罵倒される。

やはりツンデレはダメか。

とらドラのヒロインはツンデレよりも暴力だろう。

恐らくツンデレ要素自体はそれほど問題無いと思う。今でも複合属性の一つにツンデレのあるキャラは定期的に出ているから。
問題はツンデレのみで暴力が表現として出てくることだな。

同感だ。そして私は「ラブひな」を思い出す。

「ゼロの使い魔」とかはテンプレの源流としてまだいけるような気がする。
私としては人気になった属性を先鋭化させたものが、時代が変わると好まれなくなる……という説を推したい。

涼宮ハルヒも今は厳しいという話を聞いたことがある。

エンドレスエイトはもはや誰も受け入れられないと……

いや、キャラの方だ。涼宮ハルヒのような自分勝手なキャラはダメになってるらしい。
あとエンドレスエイトを受け入れられたヤツは当時もほぼいなかったろ。実験的な作品を評価してアピールしたいようなのはそこそこ見かけたし、不満はあっても現在のレベルでの炎上にはならなかったが。

「涼宮ハルヒ」は今だったら最初の映画撮影で切られるんじゃないか?
でも京アニブランド付きなら逆に評価されたりするか……?

涼宮ハルヒはキョンとセットで見ないと昔から厳しいキャラではあったと思う。現に単独の人気としては長門有希の方がリアルタイムでも上だったわけで。

ヒロインの好みは時代の違いが出やすいね。
更に昔だと聖母系キャラが人気だったけど今ではヘイトを稼ぐような認識になってしまっている。

ヒロインだと妹系キャラが出なくなったのはなんでだろう。
需要が無いんだろうなーというのは何となく分かるんだが。

エロゲーとかではまだ妹系キャラが普通に出てくるし、アニメでは出てこないくらいでは。

負けヒロインとしても活用できる幼馴染と比べて使い勝手が悪いのかもしれない!
あと異世界転生に妹を連れて行くのは困難だ。前世の妹が出てくる作品が無いわけじゃないが、ヒロイン扱いはほぼ無い……はず。

「Kanon」や「Air」は今の時代ダメだろうね。今でも大好きだけど布教する気にはならない。

「CLANNAD」とかもだね。そっちの方の文芸的、泣ける作品はもう厳しい……

近年は麻枝准の作品がどんどん微妙な評価になっていったわけだからね。
彼は最近日本の新作ソシャゲで大成功したというし、需要はあるのだろうけど今の若い世代には好まれなくなっている事例の一つだろう。

こういうズレが生まれるのってやはり視聴環境、価値観の変化の影響が大きいのかな。

自分の好みじゃない、期待通りじゃない内容に対する批判を装った不満が容易に拡大しやすい環境の影響は間違いなくあるだろう。ハーレムも後ろ向きな展開もそれが無ければもっと緩やかに衰退していったと思う。

爽快感重視になった、作品の数が増えて消費スピードが更に速くなったというのもありそう
現代では文芸的な作品、文学青年の好むような作品は厳しい

昔ウチの国は過去の名作も含めて海賊版でまとめて見るから作品の消費スピードが日本と比べて速すぎるなどといった分析もあったが、今はその当時よりも更に段違いに速くなっているよな

ここで挙がったような要素が中心になると、自分は好きだが今の新人に布教するのはちょっと……という気分になるよね。

理解できる話だ。私にとっては「デート・ア・ライブ」がそれだよ。
またアニメが放映になるのも嬉しいけど、今のオタクから評価されないのも容易に想像できてしまうから。

まだ出てないのだとガンダムもだね。昔はオタクの基礎知識だったのが今ではおっさんの懐古趣味。

うーむ、「Zガンダム」とかを自分が評価するのはともかく他人に薦めるのは難しくなっているのは実感するしな。スパロボ作品も近年は良い作品が出てないし何かと厳しい。

ロボは一般化したトランスフォーマー以外はもうジャンルとして難しい。
ただ「劇場版パトレイバー」やガンダムでも「逆襲のシャア」とかは昔よりも評価上がってるし今でも「見れる」作品になっているのは興味深い。

ガンダムは「閃光のハサウェイ」が普通に受け入れられているのを見ると、豪華な画面にして現代の一般向け的な空気にすればなんとかなりそう。
難しいのは昔のキャラデザと表現じゃないかな。

ガンダムみたいにハーレム系や妹系で現代向けにアップデートされた作品でないもんかな……



とまぁ、こんな感じで。
今は引っかかる人も多いであろう昔の人気要素がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「自分の好きな作品が下の世代から批判されるのはちょっと悲しいですね。しかし私自身も若い頃に絵柄の古い作品、子供向けの作品を批判していたので言えることはありません……」
といった話もありましたので、中国オタク界隈でも世代間のギャップがかなり頻繁に意識される、それをどう受け止めるか考えなければならないような状況になってきているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。



ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ