「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2023年02月

中国オタク「今のラブコメ主人公は平凡でやさしいキャラではなく、特別な能力があるキャラじゃないとダメなのだろうか」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

中国オタク界隈では昔から日本のラブコメ作品に関する議論が良くも悪くも盛り上がっていますが、長年ラブコメ作品を見ている人が増えたことからラブコメ要素のある作品の変化、昔と今の違いなどといったものも意識されるようになっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「今のラブコメ主人公は特別な能力があるキャラになっている」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今のラブコメ主人公は平凡でやさしいキャラではなく、特別な能力があるキャラじゃないとダメなのだろうか
近年のラブコメ作品の主人公には何かと特別な能力、特殊なものがあるキャラばかりだ
設定上は平凡なキャラを自称していても劇中での印象は全く平凡じゃなかったりする

特別な能力が無くても、キャラが立ってることは多いよね

言われてみれば昔の二次元ラブコメによくいたような「やさしい」のが特徴、というキャラは確かに最近見かけないな

そんなことは無いだろうと考えて思い付いた「古見さん」とか、男主人公の察し方が読心能力レベルだしやはり普通ではなかった……

確かに今のラブコメ主人公は察する能力や行動力が何かとハイスペックだが、感情移入する対象としての平凡さはどこにいったんだ

でも現代ではやさしいだけの主人公って嫌われる、逆に足かせになりかねないし需要も無いんじゃないか?
昔は人気だったらしいけど今ではヒロイン以前に主人公に対する不満が爆発するから上手くやらないと失速する原因になる

昔のハーレム系によくいたやさしいのが特徴の主人公ってやたらと受け身だし問題に気付かない、立ち向かわないのがね
それが作る側にとっては都合が良かったのかもしれないけど、見ている側としては本人の行動に対する不満がたまる

やさしい主人公の減少に関してはそのいらつく部分に対するツッコミが討論で増幅されるようになったのも理由かな?それに対して主人公に特別な能力がある場合はそれがイベントの鍵になるなどして活躍するから印象も違う
あとこれは私の経験なんだが、やさしいから惚れてもらえる主人公は問題や矛盾を言語化して指摘されるとその後の視聴体験でも気になって仕方が無くなる

「阿波連さんははかれない」のような男側もキャラ立っていることが多いし、自分と重ねて見るのは難しくなっているというか、そういう需要が無くなっているんじゃないか?

一応「月がきれい」みたいな作品はあるけど、あれは当時既にかなり珍しい真っ当な恋愛モノ、意外にいないタイプの主人公として評価されていたし例外の方かね

最近は努力型の主人公が減っているのと似たような理由がありそう
現代では平凡なキャラがゆっくり成長していくのを待ってくれないように、恋愛も主人公の成長やヒロインとのすれ違いを待ってもらえないとか?

誤解やすれ違いを繰り返して引っ張る展開に飽きている人が多くなっているのかも。正直私もそういうストーリーは見たいと思わなくなった。
しかし甘いだけの作品、恋愛展開でメインストーリーが壊れる作品も好きではない……

現代ではそういう人達の需要を満たすために恋愛をメインにするのではなく、キャラ萌えに恋愛要素を加えるような作品が増えているのだろう

ちょっと考えてみたけど「さくら荘のペットな彼女」の神田空太とかは普通の主人公じゃないか?

あの作品はアニメがもう10年以上前の作品になるし、このテーマ的には昔過ぎるような……でもラノベは平凡な主人公は今の作品でも探せば出てくる気がする
例えばイロイロと嫌われがちだが社会人主人公と年下ヒロインの組み合わせだとそんな感じになるイメージが私の中にはある

社会人だと平凡の範囲が広がる、稼ぎと家があれば学生キャラに対しては明確な強みになるからね
よく考えたら自由にできる住居(日本の不動産事情は知らない)がある時点で平凡じゃないように思えてくるけど!

昔からラブコメの平凡、やさしい主人公も特定イベントの時には爆発的な能力を発揮しているし、ストーリー上の都合とはいえ、最後の最後では成功していたと思うのだが。

ルート終盤のイベントに至るまでの過程でイメージが蓄積されてしまうから、やさしい主人公に対して「やる時はやる」といった評価にはなり難い
「やさしい」主人公が批判されるのは日常的な場面での説得力、魅力が無いことだし、突然主人公補正と強制イベントでヒロインとくっ付いても見ている方は納得できない

昔のラブコメにおける「やさしい」という評価は平凡なキャラの代名詞で主人公の特徴でもあった
一応今でもやさしい性格、人柄の良さが好かれる理由になってはいるけど、その人柄の良さやヒロインに対する態度(或いはヒロインの特殊さとの相性)の良さがかなり普通ではない、特殊能力に感じられる

特徴をアピールしなくても主人公の基礎スペックが高いことも多いよ
例えば「宇崎ちゃん」の桜井真一は細マッチョで股間に龍をもっている……!

今のラブコメ主人公は特殊能力もちではあるが、俺TUEEEEE的なハイスペックはさすがに珍しいはず。欠点はあるけど突出した能力もあるというパターンが多くて、少なくとも弱点になる特徴は持っているはず
ここまで書いて思い付いたが、これはヒロインにもあるパターンか

今は主人公に感情移入するよりもカップル推し的に見ることの方が多いし、主人公とヒロインの価値が昔よりも平等なのでは?
例えば「その着せ替え人形は恋をする」は主人公がかなりの特殊能力持ちだし、ウチの国ではあまり多くないが日本では主人公をヒロイン扱いするファンの声がかなり多い作品だ

「着せ替え人形」の主人公は社交能力低いけど日本伝統文化を背景にした同世代では突出した服飾技術があるからまさに特殊能力持ちの主人公だよね
それに加えて強調されることはないが、実は家がかなり金持ち

上でも言われているけど、近年のラブコメ主人公には欠点はあるけどそれがあっても問題無い特殊能力、スペックの高さなどがある
昔のやさしいラブコメ主人公は欠点が無いけど悪い意味で平凡なので強みも無いのでキャラとして弱い

昔の「やさしい」主人公は視聴者に感情移入させるためのやさしい平凡なキャラだったらしいけど、今の感覚で見ると受け身にイライラしたり、ヒロインが惚れる理由が分からなくて逆に感情移入できなくなるんだよね

現実とかけ離れているから見ている側が感情移入できないというわけではないからな
感情移入できないなら俺TUEEEEE作品がこんなに広まるわけがない

男の方がヒロインと言えば「古見さんは、コミュ症です。」は見ているうちにヒロインの方が問題大きくて、男主人公の只野の方が特殊に思えてくるし、ストーリー展開で他の女と接近するとNTRされたみたいに思えたりして来るな……

設定上は平凡な主人公というのが消えたわけでは無い
しかし今の作品ではヒロイン側の奇抜なキャラに対応しているうちに、主人公が特別に思えてくることも多い
例えば「あつまれ!ふしぎ研究部」の主人公は対応能力、耐性がもう特殊能力レベルだ

「長瀞さん」の男主人公は平凡、受動的、やさしいと昔の定番設定になっているがどうだ?
かなり絵を描ける、無趣味ではないので正直判断に迷うが

彼は部活の範囲だから個人的には問題無いと思う。
「長瀞さん」は昔ながらの設定で作者の性癖を投入したヒロインとの糖分をばら撒く作品だから、伝統的な「平凡なラブコメ主人公の出てくる作品」と見て良い気がする。
ついでに思い付いたが「からかい上手の高木さん」の西片もいけそう

同意。「高木さん」は平凡な主人公であることに意味がある、振り回される平凡な主人公によってヒロインの可愛さが引き立つ構造だからね

その二人に関してはやさしい、平凡な方向のキャラではあるが不快な行動が目立つ(0ではないが)キャラではないというのが昔のハーレム系のやさしい主人公とは違うように思う

今の環境では主人公の行動の問題点がすぐに不快さとして評判になってしまうからな……それなら突出した能力をつけてキャラを立てた方が良いというわけか

男の方に何か特別なものが無ければ女の方の守備範囲が広いとか、別に絶対その男でなければならないと思ったわけではない……みたいになるからね
現実ではなくラブコメでこういう関係はちょっと厳しい

やさしいだけが取り柄の平凡な主人公でも良いイベントを積み重ねればヒロインとの関係に説得力は出るんだが、それはそれで難しいからね
ただ中には平凡どころかダメな主人公でも特殊な設定のあるストーリー、それなりに上手い画で人気になっている「彼女、お借りします」みたいな作品もあるから設定や属性だけで人気不人気が決まるとは限らないのだろうけど

「彼女、お借りします」の主人公は能力的には平凡だが、性格がラブコメには珍しいクズだから結局平凡ではないキャラになっている気がする
あれはあれで記憶に残るキャラとしては強いのかも

主人公のキャラが立っていてそれによって話が動くタイプもいるし、ヒロインが魅力的に描かれていれば序盤〜中盤は乗り切れるようにも思う
「僕の心のヤバイやつ」の主人公も特別なものはないが性格はアレだな

昔はそういう平凡なキャラの特別な能力としては料理があったように思う
例えば「ぱすてる」の主人公は心優しい主人公で特殊能力として料理がある

今でもそれは使われている。異世界に行って日本の料理作るとかもその流れだろう。
料理は日常的に習得させられるスキルだし何かと便利なんだろうな。

料理もだけど今はも学力の高さがよくある平凡な主人公の特別な能力ではないかと
日常の延長のスキルでもあるし、努力する主人公の能力として相性が良い
更にメガネで特徴やカッコ良さも演出できる

「かぐや様」の白銀御行をはじめ、近頃の人気ラブコメの主人公に多いよな
ヒロインとの交流、学校イベントでの立ち位置とかに使えるし学力の高さは実際便利な特徴だろう

やはり普通のラブコメだと特別な所が無い、平凡、やさしいくらいしか取り柄が無い主人公というのは見なくなっているね。
たぶんそういう主人公を見たいなら「主人公の恋愛が無い」タイプの恋愛作品を探す方が良いだろう。NTR系の作品とかになってしまうかもしれないけどね!



とまぁ、こんな感じで。
個人的な好みや印象も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近の二次元のラブコメ作品は、主人公に対して不満を感じることや誤解やNTR的な展開などの精神的にダメージが来る展開が少ないので糖分を求めて見る分にはかなり良いと思います」

「しかし近頃は複数ヒロインがいて誰とくっ付くか分からない作品、党争(ヒロインレース)で盛り上がれる新作アニメが無くなっているのは少し寂しいです。昔はネットで自分の党の推しを持ち上げながら議論するのもラブコメアニメの楽しみの一つでしたから」

などといった話もありました。
中国オタク界隈でもラブコメ要素に関する需要や評価は何かと変化しているのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「もし自分が異世界の統治者側で危機的な状況だったら勇者召喚する?二次元にありがちな勇者の暴走リスクはあるし完全なコントロールはできないものとする」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は日本のネット小説のコミカライズ作品が中国にかなり入っていることもあり、中国オタク界隈でも日本のネット小説に関する知識が蓄積されているそうです。また日本のネット小説の定番要素をネタにした話題で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「自分が異世界側だったら危機的な状況で勇者を召喚したいか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


もし自分が異世界の国王などの統治者側で危機的な状況だったら勇者召喚する?
二次元にありがちな勇者の暴走リスクはあるし完全なコントロールはできないものとする
危機的状況のレベルや背景事情は個人の解釈次第で構わない
召喚するかしないか以外にも、勇者召喚で想定する状況などがあればそれについても教えて欲しい

背景事情というのは実は悪いのは王国とかの人間側だったとか、そういう話?

そうそう。他にも世界よりも国の戦争のために召喚とかそういうネタもだね。
もちろん難しく考えずに世界のピンチだ勇者召喚できるけどどうする!?というのでもいい!

前例があるならやっちゃう、でも前例無しだとコントロール不能なリスクが怖い
人類滅亡ならともかく、王国滅亡レベルだと考えてしまう

勇者召喚は当たりが出たら人類を救えて、ハズレを引いたら逆に魔族を率いて攻めてくるようなイメージだな
近頃の物語的には後者の方が多そう

Fateのサーヴァントみたいなのならともかく、ベースが現代の一般人な勇者はなあ

「ランス」の勇者システムの勇者が来たら困るので無しで

日本の異世界系作品の勇者を見ると、まず品性の高さを指定したくなるんだよな
勇者は戦いが終わった後が怖い

既に死を待つばかりな状態なんだから召喚するだろ
正義の勇者ではなく邪悪な勇者が来たとしてもまだ生き残れる可能性は生まれるのだから

私はシチュエーション次第だと考える
国王の立場で考えても人類滅亡なのか王国滅亡なのか、それとも植民地的な占領になるのかで違う。あとファンタジー系では種族はあっても民族ネタはあまりないが、民族的な問題からの危機だとリスクは高いが勇者も怖いという状況になるかもしれない。

私はこういうのだと召喚しなければ人類滅亡確定みたいなイメージになるし、ならばガチャを回すしかない!と思ったが、よく考えてみればそこまで末期的な状況の作品自体はそこまで多くないのかな?

何を恐れている!召喚だ!!このままでは魔族に皆殺しだろ?
国王や王族関係者だと特に危険なのでリソースを投入だ!

しかし近年の異世界系作品はひねくれているから召喚する国や王族は被害者ではなく加害者というケースも少なくない……私はまず身内が私欲で勇者召喚して手駒にする展開の方を考えた

私は国家滅亡レベルで考えたが、その場合なら自分の運だと状況を更に悪化させるのを召喚しそうなのでやらない
そのリソースを逃亡か亡命に使った方がまだマシ

自分が国王で人類の連合軍が負けてもう後がないみたいな状況なら召喚するわ。そのまま負けたら確実に国ごと死亡、こっちが殺されるのに魔族がのうのうと生きているのは許せん。召喚だ!

現実の核兵器みたいなもんで、これ以上やったら勇者召喚するぞ!どっちもヒドイことになるぞ!という交渉のカードにはならないかしら

勇者のチート能力や暴走リスクがハッキリしないのが難しい所だな
魔王軍に勝ててしまう単独戦力だから国の武力で何とかなる相手ではないのは確実だろうけど……

召喚しなけりゃ国の上層部は真っ先に殺されるんだから、可能性がある方に賭けて召喚するわ

でも召喚されてくるのがネット小説の主人公だぞ?
俺が国王だったらかなり迷うしネット小説の主人公確定だと絶望して諦めそう

普通に呼ぶとしても例えば呂布や董卓みたいなのが来る可能性はあるからな

そういうリスクもあるか。そして勇者ポジだと董卓の方が危なそう……まぁ召喚しないと破滅、召喚したら破滅しないかもしれないという状況ならそれでもやらないといけないが、複数勢力が対立している状況なら個人的には勇者召喚は無しと考えるかな。

「負けそうな状況」のイメージが人それぞれ、どの作品からのイメージが大きいかで結構変わるのかもね。

同意。私も以前この手のネタで討論したことがあるけど、召喚する勇者が魔王より悪辣な可能性を考慮する人もいたのは興味深かった
普通は召喚すされる人間が魔王よりヒドイヤツだとかは考えないだろうに

私は勇者の能力って魔族特効だから魔王倒したあとは人間側国家の秩序的には大した問題にならないと思ったのだが

異世界系で召喚される勇者はチート能力持ちが多いんだよ……魔族特効系もないわけじゃないが、人間社会でも強力な能力の方が主流だね
それを人間に対しても使うかどうかは勇者の人格、徳頼み

RPGをクリアできる超高レベルキャラというのは、言ってみれば国家の軍隊ではどうしようもない敵を単独で倒せる戦力なわけだからね
武力的な意味でも政治的な意味でも扱いは難しいし、トリップ系主人公は性格や頭の中身に関しては不安があるから……

自分が国王なら禅譲も想定して召喚するかな、自力で対処できないんだから仕方が無い
上が無能なら自分がリスクをかぶることを考えて召喚無しというのも選択肢の一つ?

このテーマで難しいのが、我々が創作の中の地位や権力に執着が無いことだ
私も王位とか譲ってしまえばいいと雑に考えてしまったが、作品の登場人物の場合は何かと重い扱いで単純に禅譲とはいかないだろう

人類滅亡しないまでも負けたら人間族全て奴隷おちみたいな状況なら召喚するだろう
それに国が軍隊を維持するリソースの大きさを考えたら勇者に対する報酬なんて安いものだし、むしろ召喚しない理由がない

中世レベルの国家を運営している国王と配下なら現代社会の一般人を自国の秩序を乱さない範囲で懐柔、忠誠心を得るのは難しいことではないと思う
だから私は召喚する方でいく

自分も召喚するかな
異世界系の勇者召喚だと召喚されるのは中高生だろうし、中二病にかかっている時期でもあるだろうからコントロールも案外楽なんじゃないかと思えるし

俺は現代人が来るならハニトラ仕掛ければいけるんじゃないかとも思う、王族とくっつけられるなら最高
領土や地位が欲しいなら与えるついでに前線(辺境)の領主にもなってもらえば……

複数回召喚をやって当たりの勇者を選ぶというのはどうだろう

それをやると勇者の忠誠心に影響が出そうだしハズレ扱いしたヤツがチートに目覚める復讐展開になりかねん。あと複数回召喚するリソースがある時点で大した危機ではないとかになるような?

最近は二次元の勇者のイメージが悪いからどうしても警戒してしまうな……ネット小説の主人公は自分がなるならともかく、他人が主人公でこっちは登場人物というのはできれば避けたい

日本人の勇者を召喚するなら生活環境と娯楽の整備に力を入れてくれる上に権力(と責任)の一番上に立つのはめんどくさがりそうなので、ある程度の地位と権力と資金を渡しておけば魔王倒した後も何とかなりそうな気がする
あいつらB級グルメの開発普及や日本の食事の再現とかが大好きだし



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の知識や感覚でイロイロと語られているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では『ドラゴンクエスト』を遊んでいる人は多くないので日本のような勇者に対する思い入れはありません。それに加えて日本の異世界系作品は勇者のイメージがあまり良くないので、勇者召喚には呼ぶ方も良いことばかりではない、リスクもあるという考えになる人も少なくないと思います」
などといった話もありました。

近頃の中国オタク界隈では日本のネット小説出身の作品、異世界転移や転生モノがかなり浸透しているようなので、異世界系作品の定番ネタに関する討論も増えている模様です。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ユニクロって日本ではどんな評価なの?二次元だと妙に否定的、デートに来ていくのはダメな服扱いされているようにも感じられるのだが」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

ユニクロは中国でもかなり広まっていて、聞く所によるとコスパが良くて失敗しないブランドというイメージもあるそうです。しかし中国オタク界隈ではそんなユニクロに関して「日本の作品ではあまり扱いが良くない」という疑問を覚える人もいるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本におけるユニクロの評価」
「なぜ日本の作品ではユニクロをデートに着ていくのがダメなのか?」

などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ユニクロって日本ではどんな評価なの?二次元だと妙に否定的、デートに来ていくのはダメな服扱いされているようにも感じられるのだが……

分かる。二次元において、ユニクロはなんだか否定的に扱われていると感じられる。作品内で直接名前を出すことはないけどユニクロだとすぐに分かる伏字や改名でその手のネタに出てくる。

そして字幕で中国語に翻訳されると更に直接的になるというわけだな
昔の作品になるが、例えば「はたらく魔王さま!」とかではユニクロの扱いはかなりひどかったと記憶している

ユニクロ着てデートに行くのがなんでダメなんですか!?

オシャレに関しては概ねちゃんとお金をかければ最低ラインはクリアできると思われるが、二次元に出てくるキャラの年代だとそういう話ではないからな
おしゃれの感覚はその国の現代社会の特定の世代と一緒に生活していないと分からないから難しい……

主にカジュアルな服という印象なのがいけないのかね
ユニクロもそこまで安い服というわけでは無いと思うのだが

二次元だとユニクロは安物だというのも理由の一つになっているよ、少なくとも「頑張って買った服」扱いにはなってない

ユニクロが安物……?俺の中ではそこそこ良い値段がするブランドだと思っているんだけど……

同意する、少なくとも国内の学生からすれば高い方に入る服だ
もちろん親が金持ちな一部の学生は除いての話だが

ユニクロはカジュアルなブランドではかなり安い方では?そしてフォーマルな方だともう比較になるレベルではない

ざっとネットショップを見てもユニクロより安い服がたくさん、国産なら本当に山のように見つかるし俺もユニクロが安いブランドというイメージはないね
むしろ有名なデザイナー・ブランドとのコラボとかでブランドイメージの維持向上に力を入れている印象がある

安いからデートに着ていくのは問題あり……?
ユニクロの普通のTシャツ1枚で俺が普段来てる安物シャツ4〜5枚は買えるだろうし、安物というイメージはないしデートに着ていったらダメな服という印象もないのだが

私はユニクロって安くて長く使えるという評価だと思っていたけど、改めて聞いて見ると高いか安いかで結構反応別れるんだな

ユニクロは服のことがよく分からないオタクにとってはオンラインで買っても失敗が無い、そこそこの値段で安定した品質という助かる存在
しかしデートでの服装となると、たぶんそういうのがダメなのかな……

二次元のユニクロネタに関しては中日の消費レベルの違いがどうこうという話とはまた別のネタになっているような気がする。私もなんだか引っかかって気になってきた。

でも日本では服の値段がかなり高いのも間違いない。男性用の服はまだ安いのもあるけど女性用の服とか5000円以下とかありえない
そんな中でユニクロは2〜3000円程度から選択肢があって質もそこそこなのでかなり楽

世界的にファストファッション系が極端になっているので今は日本でもユニクロは安いわけではない、もっと低価格で品質の怪しいのが出回っている
二次元でも最新の作品だとあまりユニクロネタは出てこないはずだ

二次元のユニクロの扱いに関してはファストファッションが今のように極端になる前のイメージがまだ残っているか、その時代の作品を見ての印象も残っているのかもしれない
しかし作品以外の所、現実の日本社会であまりユニクロのイメージは良くないと感じることは今でもそれなりにある

日本ではユニクロは肌着買う所としての認識の方が強いとか?ユニクロのヒートテックは日本で老若男女問わず買っている大ヒット商品だし

ユニクロは通常価格だと79〜99元とかなのでちょっと高いくらい(セールで39〜59とかになったりするが)だけど、ダウンジャケットとかの冬服になると結構な値段になるんだがな……

価格に関しては中国のユニクロの方が日本より高くなりがちという事情もある
その結果、日本と比べて良くも悪くも「安いブランド」のイメージが薄れるんだが、これは無印良品と化にも共通する問題だね

価格を除いて考えた場合、日本ではユニクロがカッコ良くない、洒落っ気や装飾の無さがダメだとされているように思うのだが

私も二次元での扱いに関してはそう考えていた。ユニクロのコラボでもなければほとんど無地なのがダメ、言ってみればデートに着ていくのに、カッコ良くない服はダメなんだろうと。

日本は周りからどう見られるかを非常に重視するから、オシャレが必要なシチュエーションではイメージの悪いブランドは避けるんだよ
日本ではユニクロはおじさんおばさん、爺さん婆さんも着るブランドだから若者からするとダサいと見られる、だからデートに着ていくのはダメという判定になる

日本人のユニクロの評価と、こっちのユニクロの評価にはそれなりの違いがある
なんだかんだでこっちだと外国ブランドという補正も加わるし、品質が安定していることによる信頼もあるから悪いイメージはない
あとオタクネタのコラボ服も結構出すから、こっちでは二次元的には良いイメージもあると思う

確かに
ユニクロで3年位前に買ったアニメコラボのTシャツがまだ普通に着れるので、俺の中では安いわけではないがコスパはかなり良いといったイメージだ

日本ではユニクロ着用に関しては「おしゃれに関する努力を放棄している」という印象になると聞いたことがある。
デートや社交関係ではその辺がマイナスに見られるのだろう。世の中には無難過ぎるのがマイナスになるシチュエーションもある。

ユニクロはめんどくさがりな人間に対する救済なのに……とりあえずユニクロ着ておけば間違いないのに、日本だとその選択の時点でアウトになるという罠があるなんて……

いや、ユニクロにもそれで出るにはちょっと怪しい、パジャマで出るよりはマシみたいなのもあるだろ。部屋着や日常生活の服としてはコスパが良いんだけどね。

このテーマと二次元のシチュエーションの話なら、ウチの国とは違う日本のデートの感覚も影響しているはずだ
日本では着ている服がダメなのは「金が無い」よりも「デートを大事に考えていない」「つまり相手のことを大事に思っていない」という判定になる
だからユニクロのような日本でデート向きではないとされるブランドの服を着ていると「真面目に相手をするつもりがない」「恋愛対象としてはダメ」とされてしまうリスクがあるので、ずっと付き合っているとか結婚しているならともかく、初期のデートにユニクロで行くのはやめておけということになる……のだと思う

日本ではユニクロはZARAやH&Mよりは下な扱いだから、デートのシチュエーションが多い二次元では微妙な地位の所が強調されてしまうのかもね
ちなみにもっと下には「しまむら」というのがあって、これは日本のネットではよくネタになっている安いブランド

H&Mは1、2シーズン来たら終わりだし洗ったらすぐにダメになるから服に金をかけない自分にとってはユニクロの方が好みなんだが、二次元の価値観ではそういうのはダメか

ZARAとかと比べてユニクロは日本社会だと日常的過ぎるんじゃないか?
今は亡きJeanswestがウチの国の市場で広まり過ぎた結果、当初の外国のオシャレなブランドから出稼ぎ労働者も着ているブランド扱いになりイメージもどんどん悪くなっていったのと似たような感じで

私はZARAと比べたらユニクロの方が質は良いように思えるが、日本だとブランドイメージが違うのかな……国が違えばブランドの扱いも売り方も違うので正直よく分からない!

日本社会ではユニクロが日常的過ぎるというのはありそう
日本ではユニクロは安価な値段で衣類を大量生産大量供給して日本社会の服のレベル、ファッションの最低ラインを向上させたとされているが、それによって形成された誰でも着ている、安いというイメージはデートイベントなどには不向きだ

女性の服は分からないが日本では男性の服でユニクロより安いのはなかなか無い、ユニクロ以下だと古着になる

平民的なブランドなのがダメなんだと思う。
ブランド無しの服を着ている人がほとんどな環境だとあまり意識されないけど、ユニクロはブランド界ではまさに平民。
そういう意味では微妙なブランドと言えるし、二次元での扱いも微妙になるんじゃないかと。

理解できる話だ。
私は大学時代ずっとユニクロだったけど、卒業して仕事はじめたら良いポロシャツとかも揃えなきゃいけなくなった
そこでようやくユニクロより上の高いシャツの存在をきちんと認識するようになったが、そういう方向で考えると二次元の「デートにユニクロはダメ」というネタも分からなくはない

二次元は基本的に若い男子向けの作品になるから、値段よりもオシャレのイメージの方が大きいはずだし、単純にユニクロがダサいと思われているのかもね
上でも言われているように日本ではユニクロが溢れているから誰でも着ている、オシャレじゃない服のイメージも強いはず
極端な例えかもしれないが、プログラマーとかIT関係の人間がいつもチェックのシャツ着ているようなイメージになるのではないかと……



とまぁ、こんな感じで
現在の中国オタク界隈におけるユニクロのイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではユニクロは安いわけでは無いが無難で失敗が無い服というイメージがあります。ただ日本のように社会全体に広まっているわけではないので、若い人がデートに着ていくのはどうなのかというイメージは無いと思います。もちろん場所に合わない選択やヘンな着こなしをしたらダメですが」
などといった話もありました。

考えてみれば私も現代中国の若者のおしゃれの感覚、ブランドのイメージというのは分かりませんし、外国のおしゃれ事情ネタ、デートに着ていく服装といった話題をきちんと把握するのはかなり難しそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「薬屋のひとりごとがアニメ化だ!ついに、ついにだ!!」

先日、「薬屋のひとりごと」のアニメ化が発表されましたが、ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミや質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

『薬屋のひとりごと』アニメ化決定! 2023年に放送予定。薬屋の少女・猫猫(マオマオ)を演じるのは悠木碧(ファミ通.com)

「薬屋のひとりごと」

はコミカライズの方も整備されているので、中国では比較的入りやすいラノベ作品になっているそうで中華ファンタジー系の世界観と推理要素の混じったストーリーと合わせて中国オタク界隈ではかなり刺さる作品になっているのだとか。
そして根強い人気を獲得している作品だけにアニメ化を待ち望んでいたファンも多く、中国オタク界隈の一部ではアニメ化確定の情報にかなり盛り上がっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「薬屋のひとりごとアニメ化」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「薬屋のひとりごと」がアニメ化だ!ついに、ついにだ!!

あの、なぜアニメ化しないのだとよく言われるラノベがついにアニメ化か……

ついにアニメ化!猫猫が動くぞ!

動く猫猫!待っていたぞ!
私はこのアニメで猫を吸うんだ……

売れているのにアニメにならないラノベの代表作だったが、ちゃんとアニメ化されるとはね。

異世界系ジャンルのアニメが本格的に爆発し始めた頃はこの作品と「無職転生」がなぜアニメ化されないんだと言われていたよな。なんだろう、妙な感慨深さが……

ちょっと待て……どこのニュースだ?
何度か騙されたからまずはソースを確認したい

日本の公式から出ているよ
TOHOとOLMでの制作だからかなり期待できそう

まず疑いたくなる気持ちは非常によく分かる
去年の夏頃からアニメ化の噂はずっと流れていたし……私がアニメ化に関する第一報を見たのはweiboの某アカウントだったがやはりすぐには信じられなかった

考えてみたら自分は6〜7年くらいアニメ化を待っているな……

本当にずっと待っていたアニメ化だよ
あとは良いアニメ化になることを祈るばかりだ

PVがもう出ているから見てみるといい、悪くないクオリティだ
日本のアニメはPVが出たらちゃんとそれに見合った作品になるし、PVだけで終わるなんてこともあまり無いはず

でも予算と人員に関してはPVの時点だと分からないぞ
小説のイラストに寄せたキャラデザなので個人的には良い感じだと思うが

アニメ化は嬉しいけど「本好きの下剋上」みたいなチープなアニメにならないかは心配

「本好きの下克上」は序盤とその後で話の展開がかなり変わるのが難しかったけど、こっちは最初からストーリーが固まっているから内容自体はいけると思う……

PVを見た感じではとても豪華ってわけじゃないけどラノベ原作アニメとしては良い方に感じられる
原作、予算と制作会社までは整ったからあとは監督になるが近頃の期待作はコレがとても不安な材料になっているような気がする

監督は重要だよな……チェンソーマン……三体……

一部でなんだか妙に盛り上がっているけど、これどういう話の作品なの?日本産の中華ファンタジーのようだけどどんな特徴があるんだ?
あと今から予習しておくならマンガと小説どっちから入るのがオススメ?

内容に関してはこっちで言う所の古装宮廷劇みたいな感じかな。ミステリ的な展開と合わせて進むストーリーがかなり良い。あと日本人が描いた中国要素のある作品だけど普通に支持している人が多いちょっと珍しい作品。

基本は古装+ミステリ、そこに宮廷モノや恋愛要素も混じっている
あとミステリに関しては個別の謎を解きながらその背後にあるメインストーリーが進んでいく感じだろうか
アニメの予習としてどうなのかは分からないけど、小説版だと挿絵以外のイメージを自分の感覚で埋められるから違和感を少なくできるのも悪くないと思う

ファンとしてはやはり原作小説を薦めたくなる
でもマンガ版もラノベのコミカライズの中でかなり良い方なのは間違いないのでアニメの予習、気軽に読みたいならマンガ版からでも良いと思う

しかしなんだか不思議な作品だね
ちょっと調べてみたがキャラクター名にヘンなのが混じっていたりするし世界観も引っかかる部分がある。そんなレベルなのになぜ中国をベースにした世界観でやろうとしたのか。
日本の作家なら古代ならもっと詳しく書けてあまりツッコミの入らない場所、例えば日本や欧州の方が良かったのでは?

いや中国をベースにした世界観にすることは意味があるだろ。
皇帝、宮廷という舞台と中国文化や医術などの技術が使えて、日本の文化からも想像しやすいはずだ。創作では何かと便利な素材がある、一種の異世界ネタみたいなものなんだろう。

日本の二次元の中国要素、中国系の設定の作品は日本で独自に発展したジャンルだから、国産の中華ファンタジーや武侠系作品の感覚で見ると違和感を覚えるのも無理はない。
でもこの作品はミステリ要素が話の中心にあるので違和感の出る部分が相対的に少なくなって、それがウチの国での人気の理由の一つにもなっているんじゃないかと。

以前「後宮の烏」が少し話題になった時、すぐにこっちの方に話が流れていたのはちょっと気の毒だったな……
まぁ売れている規模が遥かに小さい「後宮の烏」がアニメ化されたのになぜこっちはアニメ化しないのかという不満は理解できなくもないが

そう言えば女主人公の人気が高いのも特徴の一つかな
猫のような性格と行動というのがしっくりくるので見ていて楽しい

私は主人公の独特の距離感というのが個人的に最も惹かれる要素だった。
もちろんかわいさというもあるがそれ以上にあの人間関係のスタンスが良い

優秀なヒロインが活躍する作品ではあるんだが、日本の異世界系によくある俺TUEEEEEや愛され系ではないのも地味に広い範囲で支持される理由だと思う
とりあえずアニメの画による中国要素の描写に不安はあるが、キャラクターの動かし方さえ間違わなければ大失敗はしないと思うのだが

ドラマCDに批判出てなかったっけ?
ファンに濃いのが多いからヘンな原作改変やったら炎上しそう

リスクと言えば男主人公のCVが櫻井孝宏なのでそっちの方のリスクは高い
たぶん変更になると思うけど

猫猫が悠木碧で変更無しと発表されているが他は変えても問題無いだろう。アニメ化の時にキャストの入れ替えすること自体は珍しくないしね。

嬉しいニュースだけど、本当にアニメ化まで時間がかかった作品だ……とても売れている作品なのに

この作品に関しては売れているのにアニメ化されないという話をよく聞いたが、実際どれくらい売れているの?

アニメ化のニュースではシリーズ累計2100万部と出ていた

おお……最近の作品だと昨年10月に「SPY×FAMILY」が2500万超えとかだからそれと比べられるレベルなのか。ラノベでその数字は確かにスゴイな。

確かこの間「転スラ」がシリーズ累計で4000万突破したというニュース出してたね
以前調べてみたことがあるんだけど、「薬屋のひとりごと」ほど極端ではないけど日本のラノベ作品には数字的に売れているのは明らかなのにアニメ化されていない作品が意外とある

シリーズ累計は原作のラノベとコミカライズ版の合算なこともあるのでラノベ単体での数字とは違うと思った方が良い
ただ現在の二次元業界ではアニメ化の前にコミカライズで当たらないと厳しいので作品のパワーの根拠として参照する分なら問題無いとは思う

アニメ化の遅れに関しては権利問題が難しかったんだっけ?
コミカライズが二つあるのが問題になったという話もどこかで見たような……

ファンの間でも権利問題でアニメ化が遅れているという見方が主流だったけど、実際どうなんだろうね
シリーズ累計一千万超えの作品がアニメ化されないのはおかしいし、どこかで問題が発生していたのは間違いないのだろうけど

上でも言われているけど版権関係じゃないかな。
コミカライズが別の出版社で2作品あってどちらも原作小説の出版社とは別
しかもコミカライズ先が角川と小学館という原作小説出している所と比べてかなり大きな所だから権利関係の調整も難しいはず

実は結構本気で「生きているうちにアニメ化が来た」作品なんじゃないかと思っている
最近イロイロとあるから特にね……

アニメは今年中だとありがたいが、来年1月か4月くらいまでなら……つらいけどもうちょっと頑張れる



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でもアニメ化を待ち望んでいた人はかなりいるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「アニメ化をずっと待ち望んでいたので本当に嬉しいです。ニュースを見た時、ついに来たと叫び声をあげてしまいました」

「日本産の中華ファンタジーは中国人からするとツッコミ所が出るのは避けられませんが、『十二国記』は高く評価されていますし『彩雲国物語』も受け入れられています。ストーリーが良い『薬屋のひとりごと』に関しても私は問題無く受け入れられると思っています」

などといった話がありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜウルトラマンは玩具を売るための番組になってしまったんだ?今のウルトラマンは玩具で戦う、玩具のためのストーリーになっている……」

ありがたいことに中国の最近の特撮に関するネタのタレコミをイロイロといただいておりますので今回はそれについてを。

近年中国オタク界隈では日本の特撮人気が高まり仮面ライダーやウルトラマンの配信だけでなく、戦隊シリーズ作品の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(中国語タイトルは「暴太郎战队咚兄弟」だそうです)の中国国内向け配信も始まっているとのことです。

しかし人気の高まりに伴って中国オタク界隈では日本の特撮作品に対して引っかかる部分、不満に感じる部分についての声も出ているそうで特に目立つのが「おもちゃを売るためのストーリー展開」に対する批判だそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ウルトラマンは玩具を売るための番組になってしまった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜウルトラマンは玩具を売るための番組になってしまったんだ?
今のウルトラマンはカラフルな玩具で戦う、玩具のためのストーリーになっている……

本当にヒドイもんだ
今の新しいウルトラマンのストーリーにはたくさんの問題があるが、その根本的な原因は玩具を売りたいから、玩具を売るためにストーリーを改変するからだよ

なぜかと言えばお金のためとしか
番組だけじゃ大した金にならない
そして特撮は作るのに金がかかる、CGになった現代でもそれは変わらない

ウルトラマンが商業化する、子供向けで稼ぐというのは仕方の無い流れではある
バンダイがそうやれと言っているわけだが、それ以前にバンダイがいなければ番組を作る、放映配信することも難しいわけで

玩具売るのは良いとしてもデザインもっとカッコ良くできないのかね
プラスチックっぽいというか安っぽいのを持ち出して敵を倒すとか興ざめするわ

昔の特撮の武器、例えばウルトラブレスレットなんかよりは進化しているのだけどそれじゃダメか

現代のレベルの作品であのプラスチックっぽさが濃厚な武器はダメだろ……

日本だとあれでいいのかもしれないが、こっちではリアリティやコレクターとしてのアイテムも価値を求めるから玩具っぽさのあるアイテムが嫌われるのも無理はない

そもそもウチの国では特撮玩具の出回りが不安定だし今の特撮ファンは特撮玩具で遊んだ経験が無い……
日本は昔から特撮玩具市場が活発だしそのターゲットになっているのは子供だからリアリティよりも取り回しと安全性重視になるし、その市場を体験しながら育ったファンもそういうデザインに慣れている
一応ウチの国のファンも好みそうな大人向けのアイテムはまた別途制作されたりしているが、番組で出てくるのはまず直近の商戦で販売される玩具なわけで

以前の玩具になる特撮系武器はまだ武器っぽかったが現在の武器はどれもあからさまに玩具に見えるデザインになっている
バンダイの介入は本当にロクなことにならない

特撮は平成に入ってから玩具を売れという指示が本当に厳しくなっている
ライダーの方も「OOO」辺りからプラスチックの玩具感がひどくなっていった

でも平成ライダーの最初の頃から玩具感はかなりあったような?例えばクウガの時でも装備や変身フォームで玩具っぽい所はかなりあった。

仮面ライダーは玩具売りのためでもいいのかもしれないが、ウルトラマンは慣れないわ
「ウルトラマンX」の装備とか受け入れ難いものがあった

ウチの国の特撮ファンは飛び飛びで作品を見ている、小さい時に見てから時間がかなり空いてまた見始めたという人も多いからな

それは確かに。私は「ウルトラマンZ」で戻ってきたけどコインと変身アイテムに当初はかなり戸惑った……

俺も「ウルトラマンZ」の変身アイテムも武器の弓も見た時は頭がクラクラしたよ

でも「ウルトラマントリガー」もこっちでは不評なのに日本では玩具の売り上げも視聴率も悪くないからこの路線が続きそうなんだよな……日本人の感性は我々と違い過ぎないか?

子供には人気なのよ。
中国国内の子供も「トリガー」好きだよ。実際国内の「トリガー」の玩具や関連商品の売れ行きはかなり好調だ。

子供はカッコいい形をして楽しく遊べる玩具であれば欲しがるし上の世代のようなこだわりもないからな……

ウチの国のオタクが形に拘り過ぎているような気がしないでもない
フィギュアや模型と玩具は違うのに、ウルトラマン関係にもそれを求めているような……あと「トリガー」の玩具は値段の割にかなり遊べて良い感じだったよ
親戚の子供に買ってあげたけど音が鳴って振り回して遊べるし安全性も考慮されているので、あれならカードたくさん買うより良いと思った

個人的には玩具を売るのも問題だけど子供に武器を持たせることによる悪影響が気になる
あとネタ切れしたのか武器の選択が迷走しているのもどうなのかと

玩具を売るため商売のためという理屈は分かる
しかし今の惨状を見ていると、バンダイに組み込まれなければ円谷がどのようなウルトラマンを作ってくれたのかと何度も考えてしまう……

いや、それだと円谷は倒産してウルトラマン消えていたんじゃないか?
バンダイもアレだけど円谷の経営陣が良いわけでもない。

バンダイを嫌う人間は無茶苦茶多いけど、昔の円谷の経営の迷走を見るともっとヒドイのが分かる。日本のファンは円谷の「お家騒動」を知っているからバンダイの介入に対する反発もそこまで強くないという話を聞いたことがある。
実際私が以前日本人のファンに聞いたら「昔の円谷よりはマシ」という話が出てきた。

円谷の同族経営による雑な運営、採算無視の制作方式はヒドイものだったからバンダイが介入しなければ「メビウス」辺りまでの制作ですら怪しい

もしバンダイ傘下にならなければIP売っちゃっていたと思う。そして続編全部消えていた可能性だってある。日本のテレビ局ならまだ良いが、タイとかウチの国の怪しい所とかになっていたら……
円谷は著作権で食っていたはずなのに管理が本当に雑。バンダイは版権管理も経営管理もきちんとやるし、玩具を売るための追加要求はするけど脚本の内容にまで干渉するわけではないから相対的な意味ではマシな方。

しかしバンダイの要求する玩具の宣伝がシナリオと噛み合ってないからたくさん批判が出ているんだし結局は脚本に対する干渉、作品に対するかなりの悪影響が出ていると思うが?

全くだ。玩具を売るために作品を作るのは良いことじゃない、本当に節操のないやり方だ。
ウルトラマンは各世代の憧れと思い出の存在なのにこのやり方ではウルトラマンの正義のイメージを揺らがせ、ウルトラマンの価値を全て貶めることになってしまう。
ウルトラマンは正しい存在として作るべきで、玩具を売るためだけに作るものではない!

しかし最初の頃はともかく昭和シリーズも中盤以降はかなり商売で作られた作品だからその辺はどうなんだろうな……
バンダイ傘下になって玩具売りが強化されたのは確かだけど昔からキャラクター商品、ウルトラマンを使った文房具や日用品、あとは書籍などは活発に販売されていたわけだし

玩具売らないと着ぐるみも特撮で壊すビルも作れないからな
それにもし玩具の武器を出さなかったら大量にフォームチェンジが出てくるのでは
結局はどこかで何かを売って稼ぐ必要がある

現代の環境でウルトラマンというIPと特撮というジャンルのキャラクターの著作権収入だけでやっていくのはもう難しい
そして特撮の玩具ビジネスはライダーで成功の影響が大き過ぎる

正直に言えば私はもし円谷主導でずっとやっていたらウルトラマンの新作が作られたかも怪しいと思っている。
日本では昔から定期的に怪獣ブームが起きていたから、円谷は円谷英二の遺産の著作権ビジネスで新作を作らなくても食える状態が続いてしまったんだよ。
しかし新作による燃料補給が無いのでウルトラマンの価値が無くなってしまい、良い作品を作れる人材もいなくなっていた。平成三部作にバンダイが関わって制作されていた時期は既に円谷の経営は惨憺たるものだったし雑な経営で大人気になったのに結局は赤字という事態が発生していた。

円谷に関して調べてみると「80」の辺りでもうかなりダメっぽいんだよな……キャラクタービジネスで成功した金を新作ではなくテーマパークに突っ込んで大爆死とかもやらかしているし、ずっと続く円谷御家騒動を追いかけているとバンダイがブチ切れて介入するのも無理はないという気分になって来る
バンダイの玩具売るためのストーリーに対する不満は私もよく分かるが、ならどうすれば良かったのかというのは分からない……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを含む中国の特撮事情を教えてくれた方々からは
「中国のウルトラマンファンの大部分は『昭和』から間を置かずにティガなどの『平成三部作』に飛び、更にその後また現代の作品に飛ぶので日本の特撮作品の制作方針や市場環境の変化を意識する機会が無かったのだと思います」

「中国では日本の特撮において90年代頃から目立つようになった玩具を優先した番組作りの流れを経験していません。バンダイ主導で徐々に強くなっていったという玩具優先の番組作りだけでなく、一年を通して動いていく特撮玩具市場も経験したことがありません」

「現在の特撮ファン、特にオタクのウルトラマンファンは昔の認識のまま、急に最新の特撮制作事情及び環境にぶつかったことによる戸惑いがありますし、玩具を売るための番組作りを嫌う人も多いです。日本のオタクと違って特撮玩具を楽しんだ経験が無いのです。今の中国のオタクの中に高品質のウルトラマンフィギュアを欲しがるファンはいますが、ウルトラマンの武器の玩具を欲しがるファンは少ないと思います。」

などといった話もありました。

中国の特撮ファンの作品の楽しみ方、求める物に関しては中国独自の事情もかなりあるようなので、引き続き追いかけてみたいと思います。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元作品では皇族キャラは出したらダメという話を聞いたことがあるんだが、実際どうなんだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただいたので今回はそれについてを。

どこの国にも慎重に扱わないといけない、創作でもイイカゲンに扱ったら問題になる分野というのはあると思います。しかしそういった事情に関しては明文化されていないので外から把握するのは難しいことも多く、中国オタク界隈ではそういった日本の事情に関して時折話題になったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の二次元作品に皇族を出したらダメ?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元作品では皇族キャラは出したらダメという話を聞いたことがあるんだが、実際どうなんだろう?
私の見ている範囲の作品では思い付かなかったんだが、皇族キャラの出る作品があれば教えて欲しい。

歴史ネタとしてならともかく、近現代のだと怖くて誰もやりたがらないのだろう。
そういうのがやりたければ異世界転生して似たような存在を出すしかない

二次元では現実で一番強そうなアメリカの大統領に対しても侮辱レベルのネタが飛んでいるし自国の首相に対してもヒドイ扱いのネタをやっている。天皇だけ別とかありえないと思うのだが。

現実だとかなり難しい。日本社会では皇室の人気がかなり高いから政治家を批判するのとは全く違うんだよ。
それに加えて右翼からの批判、攻撃も発生しかねないから基本的に触らない方が良い分野になっている模様。

その辺の「敏感」な問題はウチの国の政治や歴史、お偉いさん関係を考えれば何となく分からないか?
どこの国、どこの文化でもそういうのはあるものだよ。

「コードギアス」は普通に皇族がサブヒロイン的に出ていたけど。
日本が植民地化される作品に出せるのだからそんなに大きな問題にはならないはずだ。

あの幼女天皇か

いやいや、皇神楽耶は日本の皇室とは関係ないぞ?
キョウト六家の一つの皇家の人間ではあるが天皇と同じわけではない。

コードギアスは皇族そのものではなく皇族的なポジションのキャラを出して濁しているんだよ。そもそもブリタニア=英国ではないし、日本だって政治体制が現実の日本とは違う。
日本植民地化というネタに目を引かれるけど、実の所「コードギアス」は現実ベースの架空世界という体裁をとってある種のリスク管理は行われている作品だ。

「マブラヴ」もそんな感じだったかな?
設定がファンの間で伝言ゲーム的に広まっている作品でもあるので、天皇関係がよく分からないが。

あれは政威大将軍が実質天皇な設定じゃなかったっけ。

政威大将軍は現実の征夷大将軍ポジションだからそれを任命した天皇や皇族がいるという設定のはず

「マブラヴ」もifの世界で「皇帝」はいるけど天皇そのものは出ていないね
日本の作品で皇族や天皇を直接出すのはやはりリスクが高いのでは

あれはエロゲーだし何かと危ない題材だからかと思ったが、考えてみたら一般作品でもそんな感じだな……

和風世界観で天皇や征夷大将軍或いはその合体強化ポジションの存在や関係するキャラはそれなりに出てくるけれど、そのままの名前で出てくることは滅多に無い
元ネタが容易に想像できるのでそこまで厳しくはないのかもしれないが、直接出すのはやはりタブーなのだろう

歴史上の人物なら問題無いよ
私がすぐに思いついたのは「平家物語」だったが、他にも何かありそう

大河ドラマの「鎌倉殿の13人」で天皇が敵側だったんだから、二次元ならば当然もっと緩いだろう

宮廷を舞台にした作品や、宮廷との関係が大きな作品だと天皇や皇族は普通に出てくるね。平安時代を舞台にした作品とか探せば見つかるかと。

日本は「源氏物語」の時点でかなり皇族ネタを使っているし、ネガティブ過ぎない扱いなら大丈夫なんじゃないか?

それには同意する。ただその基準が外国から見ると分からないんだよなあ……主人公が天皇や皇族的な地位のキャラな作品も少ないし、何らかのラインはありそうなんだが

皇族が主人公なら「一休さん」があるぞ

そう言えば一休さんって実は天皇の子供だっけ……ある意味では皇族キャラなのか?

その話に関していま改めて調べてみたが伝説通りなら天皇にかなり近いな。私は調べてみるまでは劉備くらいの距離だと勝手に思っていた……

でも落胤、伝説だから皇族というわけではないだろう
アニメの「一休さん」でも天皇を意識させるような話は特に無かったと思う

「逃げ上手の若君」の主人公とかはどうなんだろう?

あの作品の主人公は皇族ではないよ。
鎌倉の北条氏だから桓武天皇の血をひく平氏を自称している一族だけどさすがに遠すぎる

昔の日本では不敬罪があったけど今は無くなっているから好きにやって問題無い
見つからないのは人気と需要の問題だろ

日本社会では雑に扱う、ネガティブに扱うと不快に感じる人が多いということでは
日本のメディアでは慎重に扱われていて、ゴシップ系週刊誌でさえも扱いを間違うと炎上したりすると聞く

自分が見た範囲の作品では天皇や皇族をモチーフにしたキャラは出しても良いけどそのまま直接出すのはやらないという感じかな
「ブラック・ブレット」の聖天子とかもそうだったはず

皇室的な存在、名家のキャラクターはよく出てくるけどそのまま出すのは確かに少ない気がする
しかし翻訳が入って雑に皇族扱いになっているケースもあるから、正直に言えば実態がよく分からない!

現代日本を舞台にしたラブコメでも他国の財閥や王室関係者は珍しくないけど、自国のお姫様は出てこないよね

その辺りに関しては主に需要の問題じゃないか?自国のお姫様だと現実社会のニュースで何かと報道されるし創作の題材、フィクションのネタとしてはリアリティ有り過ぎて逆に使いにくいだろう。

上でも言われているけど歴史上の人物くらいの遠さなら問題ないんだよ。陰陽師系の作品では天皇やその子孫のキャラが珍しくない。

確か「少年陰陽師」では皇族関係がかなり出ていたような……平安時代で藤原道長がいる時代だと天皇の扱いが悪くても「歴史通り」で大丈夫なのかな

ちょっと変わった所では崇徳天皇が悪役として出てくることが多い
日本三大怨霊の成立に関しては江戸時代の創作の影響が強いとされているので、昔から創作で扱われていなかったわけではない証明にもなるかな?

日本社会では皇族の扱いに関しては「敏感」な分野なのだろうけど、「ギャグマンガ日和」に出てくる時点で実はかなり緩い所もあるのでは?という疑問が……

日本では最近皇族の結婚が一般ニュースとして長期間にわたって大きく扱われて結婚相手のダメさ加減に対する批判が殺到して炎上状態になっていた
恐らく日本社会、日本人の現代の皇族に対する「こうあるべき」という要求はかなり強いし、それと合わないような存在に対する反発もかなり強い
この辺りの感覚が二次元作品において皇族ネタを直接的に使わない背景の一つだと思う

イギリスの王子のアレと比べればマシとはいえ、日本もかなりもめていたからな……あとイギリスの作品と比べると日本の作品は自国の皇族ネタに関してはかなり遠慮している印象だ

遠い歴史の話ならともかく、現代のネタはさすがに反発が大きいのだろう。
あとその国の人間がネタにするならともかく、外国人に自分の所の王族や皇族をネタにされたらキレるんじゃないの?外国人が把握している知識はイイカゲン、或いは偏っていることも多いだろうし

国の象徴ということから考えると、ウチの国の歴史や文化の扱いに近い所もありそうだ
ウチの国は中国の歴史文化ネタを外国人が扱った際の発火点が低いし、国産作品でも歴史や文化の扱いを間違うと炎上するわけで

現代に関しては何とも言えないけど、日本の歴史上の皇族の扱い方に関してはウチの国の歴史上の重要人物よりは難しくない印象がある
ウチの国と違ってその人物の扱いから関係者の政治的な意図を解釈されることが無いからだろうか?

あー……ウチの国は歴史を政治の例えに使うし、裏の意図を探られるとか曲解されて炎上するとかもよくあるからな……岳飛のように民族のアレコレが絡む人物は特に……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の感覚による話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「どこの国にも明文化されていないルール、扱いの難しい敏感な事情というのはあると思いますが、私自身日本のそういった事情についてよく分からないので不安になる時があります」

「政治の話題はやめた方がいいというのは中国の感覚でも何となく理解できるのですが、仲が悪い都市や地域、やったら軽蔑される文化的なタブーについてはいまだに把握できていません。中国で例えるなら上海が他の地域から嫌われていることや、重慶と成都は仲がわるいといった話はどれくらいあるのでしょうか?」

などといった話もありました。
こういった国や文化圏特有の事情に関する匙加減というのはやはり難しいものですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本語由来の『必殺技』はほぼ必殺じゃないというネタがあるけど、本当に『必殺』な必殺技というのはどういうのがあるのだろうか?」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

漢字がそのまま使えることもあってか、中国オタク界隈では昔から日本の作品などに出てくる「中国語には無い漢字の日本語」をそのまま持ってきて使う、それがオタク用語として定着するといった流れが発生していますし、そういった日本語由来のオタク用語に関して改めて議論や考察が行われたりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「本当に必殺な必殺技はどういうのがあるのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本語由来の「必殺技」はほぼ必殺じゃないというネタがあるけど、本当に「必殺」な必殺技というのはどういうのがあるのだろうか?必殺率が高い、大体必殺なのでも良いから教えてくれ

グランゾートとワタルの必殺技は必殺率高い印象があるな
もちろんパワーアップ前の負けパターンの場合は効かなくなるお約束があるけど

同意。登龍剣は必殺する必殺技なイメージだ。

グランゾートと言えば「一刀両断如意神剣!」(一刀両断、エルディカイザー)

ピカチュウの1000まんボルトとかちゃんと必殺技だぞ

ゼオライマーのメイオウ攻撃は発動すれば防御も意味をなさない必殺技

「ワンパンマン」はサイタマの存在自体が必殺技

元気玉と書こうとしたが、フリーザを倒しきれなかったから必殺という意味ではちょっと微妙か。イメージ的には気円斬の方が当たったらヤバイ必殺技になっているような……

ちゃんと必殺している必殺技というのは意外に思いつかないな
「BLEACH」みたいな逆方向の効かない必殺技のネタは結構思いつくのだが

「Fate」も必殺の槍が全然必殺じゃないし、必殺技は強敵や肝心な時に必殺技じゃないんだよね……

「Fate」だとバゼットのフラガ・ラックが「必殺技的に強い」と聞いた覚えがあるな
誰にでも効くみたいな技ではないが効果発動すると必殺、作品内でも勝率が高いとか

直視の魔眼のように制限多いけど決まれば勝てる特殊効果を決まるように持っていく展開は必殺技の必殺ぶりと話のワンパターン化回避を両立できて良いと思う

特撮系の必殺技はだいたい必殺じゃないの?たまに効かないこともあるけど、それで敵を倒して終わる構成だからちゃんと必殺する。
個人的にはウルトラマンネクサスの必殺技は必殺率高いイメージがあるな

オーマジオウはどうやって倒すんだレベルの強さだけど必殺技的にはちょっと違うか

強い、設定上は強いというのではなく実際の必殺技だろうからね
例えば「ジョジョ」のゴールド・エクスペリエンス・レクイエムなんかも実際にどこまで「必殺」なのかは何とも言えないわけだし

仮面ライダーだとBLACKRXの必殺技はかなり必殺

リボルケインは刺さったら本当に必殺でラスボスもこれで撃破している
たまに必殺モーションまで行かない(刺さらないように頑張るとか)敵は出たけどそれでも効果はあったので、リボルケインが効かないのは劇中歌の歌詞くらいというネタがある

特撮系で近年有名になっている「東映版スパイダーマン」のレオパルドンの必殺技は敵を片っ端から秒殺レベルで倒していったぞ
大元のマーベルのスパイダーバースに参戦したときは敵の大ボスに必殺技を撃たせないようにまず腕を潰されてしまったが、現在はマーベル公式設定で発動したら「絶対に当たってどんな敵でも死ぬ」概念系の技になっている

特撮系は有名な必殺技は大体効かない強敵のエピソードと一緒に記憶されるから実際の必殺率よりも「効かない」イメージがあると思う

なるほど、確かにスペシウム光線からしてゼットンと一緒に記憶されている。
ウルトラマンだとジャックのウルトラブレスレットが特に強いんじゃないかな。ジャックは序盤苦戦展開が多かったのがブレスレット装備以降は苦戦しなくなる。

「遊戯王」の封印されしエクゾディア
効かない必殺技にはならず、カードを行方不明にして使えなくされた。ゲーム内で揃えさせなければいいだけではあるが、主人公補正や引きの強さが前提としてあると扱いが非常に難しかったと思われる。

出た瞬間に勝利確定ということなら「名探偵コナン」の麻酔銃も……

日本の特撮は玩具を売る関係上、一つの必殺技で活躍できることは多くない。今の必殺技が効かないから別の技やフォームにチェンジしたり新装備が投入される玩具の販促エピソードが結構な頻度で入る。
必殺率の高い必殺技を持っているのはだいたい昔の作品のヒーローじゃないかな。

予算が多い作品、設定にこだわる作品は必殺技という面では弱くなってしまうのだろう。雑に必殺技で終わる展開をやらないから!

アニメもバンクシーンの関係から似たような傾向はあるけど特撮ほど必殺技的な攻撃を強調していない
その結果、本当に必殺な必殺技も少なくなっているのでは

アニメの場合、一話完結のロボアニメの必殺技は必殺率高いね。上で出ているワタルもそうだし、他にも勇者シリーズとか。

「ガオガイガー」の必殺技は必殺できないことも多いが……

それは「ガオガイガー」が勇者シリーズの最後の方の作品なのでテンプレ外しを意識していたからだろう
初期の勇者シリーズは必殺率高くて確か三作目くらいから玩具とキャラの増加で主人公側の苦戦展開が増えて必殺技の効果も落ちていったはず
設定上は強くてもストーリー上で更に強い敵が出てくるので効かなくなっていった

それで思い出したが東映版スパイダーマンが有名だけど、特撮系巨大ロボだと「デンジマン」のダイデンジンも敵の攻撃なんでも反射や無効化する必殺技があるので妙に強いと聞く
デンジマンは戦隊シリーズで初めて巨大変形ロボが出た作品だし人気シリーズ初期の必殺技の方がシンプルに敵を倒しまくる「必殺」になっているのではないかと

自分の世代は必殺する必殺技と言えば竜破斬

竜破斬は必殺ではあるけど雑魚敵専用というイメージも……

ドラグ・スレイブはアニメと原作でかなりイメージが違うんだよね
アニメでは〆の必殺技扱いだけど、原作では強いけど強敵には効かない必殺技扱い。最初の方では強力な魔法だけどそれがボスには効かない(使ったのはリナではないが)という、ボスを引き立てるための最強魔法だった
原作では原則として上級魔族に有効な魔法が無いので何らかのギミック的なものを加えた特殊攻撃で倒すのがほとんどでドラグ・スレイブの上級扱いなギガ・スレイブもその一つだ

「スレイヤーズ」なら重破斬の方がテーマに合っているかと

シリーズが進むと主人公側も敵もパワーアップさせないといけないから必殺技もずっと必殺ではいられないのだろう
「シンフォギア」のイグナイトモジュールも出せば勝てる必殺技的なものだったが、後の方では通用しなくなったわけだし

いや、必殺技は1シリーズ内でも大体ラスボスや幹部やライバルのような超強敵に対して通じない(そして修行して新必殺技や新装備追加、ラスボスだと命をかけた超パワー発動)になるのが普通だ
強い必殺技扱いになるのはそういう展開が無い、或いは完全に無効化されたわけではないとか、ラスボスまで同じ必殺技で倒してしまうケースじゃないかな。

そしてそれが強キャラの強い必殺技という印象になるか、制作側の手抜きという印象になるかは作品の面白さ次第というわけか……

そういうことだろうね。作品の評価が高ければバンクシーンの多用もそういう演出、限られたリソースの中での選択という受け止め方になるし好意的なネタになる。
例えば昔の作品だが「ゴッドマーズ」は必殺技のファイナルゴッドマーズで雑に敵を倒す無敵ロボだが好意的に受け止められている。

「ゴッドマーズ」はデザインが作画に向いていない上に予算もスタッフも足りなかった結果でもあるからな……

「ゴッドマーズ」はファンの間でネタになるレベルで動かない、パイロットの口だけしか動かないバトルになってたりするが全編において合体すればほぼ秒殺だからロボ自体はとても強い印象になる

「ゴッドマーズ」は合体バンクシーンの質は高いし人間や合体前のメインロボはわりと動くんだけど合体後は抜刀、振り下ろし、敵は爆発まで三枚の絵にエフェクトつけただけになる………
でも敵側も倒すのではなく合体をさせない作戦でくるし、ラスボスも一刀では倒せない?ならば二刀だ!で倒すからまさに超強いロボの超強い必殺技という印象になっているのが興味深い



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈に広まっている作品なども見えてくる話がイロイロと出てきました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「この数年で中国のオタクの間では日本の特撮の人気が高まると共に知識が急速に蓄積されています」
といった話があったので特撮系作品の必殺技に関しても一昔前に比べてかなり語れる人が増えている模様です。

しかし以前中国オタクの方から
「中国では日本の特撮作品の人気が高まっていますが、中国のオタクはストーリー重視なのでストーリーを邪魔する玩具の宣伝目的の展開はとても嫌われています」
などといった話も教えていただいたことがあるので、中国オタク界隈の特撮関係の好みや評価基準にはイロイロと独特な部分もありそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元の騎士キャラが馬にあまり乗らないのはなんでだろう?騎士と言えば馬が不可欠だと思うのだが……」

確定申告の季節が来てしまったので現在ゴタゴタしております。昔と比べてマイナンバーカードとスマホとe-taxでかなり楽になっているはずなのですが、毎年泥縄になる自分の方が変わっていないのがなんともかんとも。

それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈でも娯楽作品の定番要素や設定に関する考察が盛り上がったりしているそうですが、その中には日本の作品における定番要素の扱われ方や中国のイメージとの違いに関する話もあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の二次元の騎士キャラは馬にあまり乗らない」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます


日本の二次元の騎士キャラが馬にあまり乗らないのはなんでだろう?
騎士と言えば馬が不可欠だと思うのだが……

乗らないわけじゃない、乗る能力が無いわけではないが馬を活用する騎士キャラというのは確かに思いつかんなあ……

二次元では逆にロボがなぜかロボの馬に乗ったりするけどね!

逆にウチの国の方が騎士=騎兵のイメージ強過ぎる気もするけどね
ヨーロッパから中東まで含めて雑に「騎士」扱いする話も見かける

騎士と馬が絶対的な組み合わせというわけでもないからな。
もちろん中世の騎士と馬は密接に結びついてはいるけど明確に馬と関係する「騎士」の言葉はフランス語のchevalierで、よく使われる英語のknightは馬関係なかったりする。

引っかかるのは理解できる。ヨーロッパの軍事貴族として馬は必須の装備だったわけだから。
しかし時代が進むにつれて軍事面での奉仕さえあればよくなっていったから、剣と魔法のファンタジー世界だと尚更馬が必須ではないという見方もできる。

日本の二次元だと武士に近い扱い、武士をベースに想像される扱いになっているんじゃないの?

武士も騎兵が基本だった時代があるからどうなんだろう?
平安時代〜鎌倉時代頃の武士の強さは弓騎兵だったことだし

現実の騎士はさておき、二次元の騎士に馬が無いのは馬を描くのが難しいからだよ。
皆馬を描きたくない、騎馬戦闘なんかは尚更だ。遠景、止め画でやり過ごすという手法もあるだろうけど、メインキャラが馬に乗って戦うシーンなんかはごまかしがきかない。

描くのも難しいけどそれ以前に騎乗した騎士同士の戦い、騎馬部隊の戦闘って案外イメージしにくいからね
作家側もこだわりが無ければ重視しなくなる、分かりやすい徒歩の戦闘に偏ってしまうのでは

二次元の場合、異世界で馬がいないとか馬以外の動物に乗る世界観も珍しくないから騎士と騎馬にそこまで強固な結びつきが無いのかもしれない

日本の二次元の騎士はJRPG的なファンタジーがベースだから、それが馬を装備したキャラというのがあまり出てこない理由にもなってそう
あと二次元の騎士は地位やゲームのクラスという扱いが多いから、騎馬よりも重装備(高級装備)の方が騎士属性の象徴として重視されているのでは

アニメは作画の問題があるというのは分かるが、考えてみれば二次元系のゲームでもSLGのユニットでもなければ馬に乗った騎士というのは珍しい気がするな。

JRPGだと騎士で馬に乗って戦闘するというのがあまり無い
「騎士」のつくクラスは少なくないが騎乗が必須ではないし「FF」の竜騎士みたいに竜にも乗らずに特殊攻撃するだけのクラスもある
あとJRPGは主人公が少年(馬をもてるような身分ではない)なことが多いので、騎乗行動する騎士は仲間に出しにくいといった理由も考えられる

JRPGは主人公扱いの勇者が馬に乗らないからな
高速長距離移動に関しては馬よりもハッキリ違いが分かる船やSF的な乗り物を使う

現実だと馬の影響は非常に大きいけど、二次元のアニメやマンガ、ゲームでは何かと手間がかかる上にバランス調整が難しいので省かれる傾向があった
それがそのまま今の日本の二次元にも影響しているんじゃないか

某Fateの騎士王をとかが分かりやすいけど、日本の二次元の騎士系キャラは馬や馬に乗るスキルを持っている設定があっても基本的には徒歩なんだよね

日本の二次元に限らず、ゲームの騎士系は雑な扱いだ。
特にパラディン系が混ざると重装剣士のイメージが強くなって馬から離れる。

設定や作画の問題として騎乗状態で「使える」武器と徒歩状態で「使える」武器は違うというのがある
騎乗状態で見栄えの良い武器は徒歩だと長過ぎる、逆に徒歩でカッコイイ武器例えば日本刀は馬の上では短過ぎる(馬上で使える大太刀というのも存在するが)ので画としてのバランスが良くない
リアリティを考えれば騎乗状態だけでなく屋外屋内や距離での武器の使い分けもあって当然だが、二次元においては基本的に武器、必殺技とキャラクターが結びつくことになるのでキャラのシンボルになる武器が使えないのは大きなマイナスだ

この話題で考えてみるとFateの騎士王がランサークラスでキャラデザと装備を変え、騎馬で戦うキャラとして実装したのはよく考えたものだと思えてくるな

個人的な印象だが、二次元だと騎士は身分の方の意味が大きいように思う
それから二次元だと騎士系は女騎士でも盾と剣を含めた重装備が基本のイメージになるから、重さと装備で余計に馬との相性が悪くなるような……

理解できる話だ
二次元だと騎士に関しては地位を表すことが多いから騎兵に関しては軍事行動の時くらいにしか出てこない(つまり普通のシーンには出ない)
あと二次元系作品のナントカ騎士団は上質な装備と高練度の精鋭部隊としての扱いが多くて騎兵部隊限定の集団ではなかったりするので騎兵の印象が薄れがちなんだろう

俺はやはりコストの問題が最大の理由だと思うね
描くのはめんどくさいし、流用できる場面も少な過ぎる

「SHIROBAKO」にもあったが馬をアニメで描くのってかなり難しいからな

女性の騎士に関しては騎馬状態になるとスカートを着用できないという重大な問題がある
常時パンツ見せる状態ではどんな性格と外見のキャラでもヘンタイだ
エロ系作品でもない限り女騎士、姫騎士でスカート着用のキャラデザにした時点で騎馬の選択肢は消える

確かに女性キャラだとそういうのあるね……女性騎士と騎馬専用の装備を描く作品もあるけど、需要と作画リソースを考えるとそこまでやる作品が少ないのも無理はないか
一応レオタードにするなどの手段もあるけど

「ワルキューレロマンツェ」の上半身鎧、下半身は脚の鎧とミニスカ絶対領域或いはタイツというデザインはエロゲ原作だから見ている側も許容していただけだろうしな……

そもそも騎馬状態と徒歩状態では強調できる装備が違う、それを描き分けるのが難しい
あと騎馬状態の騎士以外のキャラとの交流、同じ画面に入っての会話もあるから徒歩に合わせてしまう方が何かと楽

一人だけ馬に乗っている騎士がいるパーティとか、ゲーム上はともかくアニメやマンガで具体的に描写するとめんどくさいだろうしね
街の中に入った後に馬をどこに預けるかみたいな描写、設定も必要になる

騎馬状態で使うランスはわりとカッコイイけど騎馬降りると使えない、かといって他の騎馬で使える武器例えば竿状武器は剣ほどカッコ良くない
それに長い武器は顔面をアップにして作画を省略できないわけだからこだわりがなければ馬に乗る騎士をメインでずっと描写することは無さそう

百年戦争の英国側とかを見れば騎士が馬乗ってなくても問題は無いというのが分かる
もちろん騎馬の方が騎士としては分かりやすいけど、現実の元ネタが騎馬必須というわけではないから世界観次第でいくらでも馬に乗らない騎士が出てきても良い

ゲームの影響もだけど、日本では馬を含む高価な武装、武力をもった貴族階級=騎兵の時代が比較的早い段階で終わったから騎士が馬に乗らなくても気にしなくなっているのでは?
騎士道物語は16〜17世紀くらいまで流行っていたらしいが、同時期の日本は戦国時代で騎馬兵種が象徴的な存在ではなくなっている

日本も初期の武士は重装騎馬兵だったらしいが、大陸と違って日本では地形的に騎兵があまり使い勝手良くないはずだしな。
その後は騎馬ではなく日本刀が統治階級の武力の象徴となっていったわけだし、日本独自の感覚的な背景もありそうだ

そもそも二次元の戦闘はPVPか小規模の集団戦で地形も森林や洞窟、屋内だから馬が使えない所の方が多い
戦記系でもなければ騎馬の存在感が無くなるのは当然だ

実写作品ならば馬はカッコ良くて迫力のあるシーンを楽に作れる
しかし上でもたくさん言及されているように二次元では馬をカッコ良く描くのが難しい
馬の描写に関しては二次元が現実と比べて明らかに不利なジャンルなんだよ

作画の問題もだけど、二次元の特殊能力バトルになった場合は馬もそれに合わせた強化が必要になるから設定上の問題もあるね
馬より速く走れる、空を飛べる人間がなぜ馬に乗るのかという話にもなるので、ならば特殊装備にした方が良いとなる

なるほど
つまり二次元的にはロボがロボの馬に乗ることについてもある種の道理があるということか……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の知識やイメージなどによる話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではストラテジー系のゲームを遊ぶ人も多く、騎士に関しては兵種の騎兵として扱われる方のイメージが強くなっていると思います。JRPGや日本のファンタジー系作品の影響はそれほど大きくありません。また設定にこだわる人は歴史的な背景も含めた整合性を求めたがるので、日本の二次元作品に出てくる馬に乗らない騎士に関して納得できない気持ちになる人もいるようです」
などといった話もありました。

オタク向けの作品に出てくる定番の設定、用語の中には実は捉え方に微妙な違いがあるものも結構あるのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております

中国オタク「薄い本や二次創作活動が人気のわりに少ないと感じる作品に付いて」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

中国オタク界隈では同人誌や同人活動についても何かと意識されているそうですが、中国オタク界隈における人気の実感と日本の同人の盛り上がりのズレを感じる作品というのが意外に多いそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「薄い本や二次創作活動が人気のわりに少ないと感じる作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


薄い本や二次創作活動が人気のわりに少ないと感じる作品、自分にとってそれが不思議に感じる作品というのがあると思うんだが、皆がそう感じたことのある作品に付いて教えて欲しい
最近自分の中でそういう作品が多くなっているように思えてね……

すぐに思いつくのは「SPY×FAMILY」かな
薄い本も少ないわけじゃないがコスプレ(エロ含む)の方が更に多い印象になるので少々違和感が

俺は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の薄い本はもっと多いと思っていたんだが……メインカップル固定とはいえ、宇崎ママは近年では上位に来るであろうエロキャラなのに

近頃だと「ライザのアトリエ」がそんな作品だった
キャラの太股の人気でアトリエシリーズを復活させた作品なのに……

「ライザ」は公式からエロパロの規制入ってなかったっけ?
「ウマ娘」が特に有名だけど、最近はエロ同人による商売を公式が認めないと明確にしているのでリスクが高いとされる作品が増えている。

その辺は大前提として、近年の同人環境の変化によって二次創作エロが減少した影響が出ているのではないかと
昔の人気作品と比べたら少ないかもしれないが、現在の環境では別に少ない方ではないかと

dlsiteとかを見ても分かるけど近頃の18禁は公式のチェックが厳しくなったのとオリジナル系で性癖に特化した方が稼げるので、二次創作系は動きが鈍くなっている
この数年の人気アニメには昔なら薄い本がたくさん出ていたと思われる作品は少なくないし、このテーマなら一昔前の作品に付いて語る方が妥当だろう

私はダウンロード販売の発達で日本の薄い本が手軽に買えると期待していたんだが、今のように元気が無くなっていったのは予想外
新刊入手や作者の薄い本以外の活動(有料版も)を見るのが楽になっているので全体的に見れば悪くは無いんだけどね

なるほど。じゃあ主に古めの作品で頼む!

分かった。
なら自分は「生徒会の一存」がそうだったね。ヒロイン多数のハーレム路線でイラストはエロゲ出身の有名絵師だったのに、薄い本が無い……

「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」はエロパロ向きの内容なはずなのに、なぜ薄い本があまり多くないのかと、当時の俺は不思議に思っていたよ

「BLEACH」が「NARUTO」や「ONE PIECE」と比べて明らかに薄い本、二次創作が少ないのは不思議だったよ
当時の人気作品の中でキャラデザは頭一つ抜けていたと思うのだが

「ジョジョの奇妙な冒険」の薄い本が少ない。見つかるのはほぼBL……男性でも読める一般向けでも良いのに……

それなりに出ているとはいえ「甘城ブリリアントパーク」、特に千斗いすずはもっと薄い本が出ていてもおかしくない、「労働模範」クラスになる素質があるキャラだと思っていたんだけどな
(訳注:「労働模範」とは中国で「人民が模範とするべき優れた労働者」的な方向で与えられる称号です。中国オタク界隈ではエロパロ方面で人気が高い、関連創作物の多いキャラに対して「いろいろな意味でよく働いている」といったことからこの「労働模範」、通称「労模」のあだ名がつくそうです)

まず原作が大人気にならないと厳しいということなんだろう
フィギュアがたくさん出てるのに薄い本は少ないという作品も珍しくない。「一騎当千」とかが分かりやすい例だと思う。

「デート・ア・ライブ」は今でも人気あるけど全盛期の人気は非常に高く、この作品から本格的に日本のラノベに入った人も少なくなかったんだが、薄い本少ないなーというのも度々話題になっていた記憶がある。

「デート・ア・ライブ」は時崎狂三と鳶一折紙が薄い本の王者という話も聞いていたが、そんなに見つからないんだよね

それは探し方の問題では?全体的に見れば人気のわりに同人が少ないという印象になるかもしれないが、個別のキャラ特に時崎狂三は作品人気の全盛期はかなり薄い本出ていたし関連グッズも多かった。

薄い本というか同人創作の勢いに関しては流行りの時期に追いかけてないと実感できない部分も多いからなあ……ネットに流れている同人誌とかあっさり消えちゃうし、同人だからサークルの方に行っても再版、ダウンロード販売していないとかサークルが消滅していたりというのも珍しくない。

「ハイスクールD×D」はキャラも世界観も設定が豊富でエロいキャラも多いのに、なぜ薄い本が少ないんだ……人気だってずっと続いているのに

元がエロいのだと逆に盛り上がらないという話もある
例えば「To LOVEる」は明らかに矢吹先生がエロ方面に上手くてセンスがあり過ぎるのが原因で薄い本が少ない

「だがしかし」もそういう理由があるのだろうか?作者のフェチ度が極めて高い作品だし

「だがしかし」は人気の規模と時期を考えたらかなり出ていたはず
ただその後ずっと続くタイプではないので、今の環境で探すと分かり難いのかも

俺は「サマータイムレンダ」の薄い本が復活したコミケで出ると思っていたんだ……

「賭ケグルイ」はキャラの服装、性格、更に賭博がテーマだから薄い本にぴったりなはずなのに、薄い本が少ない。不思議だ。

「ゴブリンスレイヤー」はイラストは多いけど同人誌的な作品は少ないと思う。見つからないわけじゃないけど、この作品による「ファンタジー世界のゴブリンの役割」の影響について考えると少ないような……

自分が今不思議に思っているのは「無職転生」の薄い本の少なさだね

「無職転生」は原作が古いしアニメになった時期が比較的最近だから薄い本がたくさん出るのは無理だろう。
上の方でも言われているが最近の作品は人気になっても薄い本は少ない傾向がある。ソシャゲなどのキャラクター商売が加速しているので過去に同人が満たしていた需要が別の所に移っているとも考えられる。

この話題で思い付いたんだけど「クロスアンジュ」の同人は「SEED」と比べると少な過ぎない?同レベルが無理なのは分かるけど、それにしたって少ない。

「クロスアンジュ」は日本での人気がよく分からん作品だ。スパロボにも出ているから人気はそれなりにあるんだろうけど。
人気と同人の多さが比例していないと思われている作品に関しては単純に中日で人気や需要にズレがあるといった作品、中国や中国語圏では目立っているだけという作品もあるんだろう。

だろうね。例えば上でも出ている「デート・ア・ライブ」は日本だと不人気ではないが大人気ではないレベルの作品だったと私は記憶している。

原作人気とは別に、アニメ化が成功しなかったというのも考えられる。例外も当然あるが、薄い本の大幅増加は概ねアニメの大人気が影響した結果だ。
自分が覚えている中では「魔弾の王と戦姫」はそんな感じに見えた。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のように少なくとも最初の方は成功しているはずなのに薄い本があまり出ないという作品もある……

ゲーム原作系は更に分からない。なぜ「シャドウバース」の同人が少ないんだ?

「シャドウバース」より更に人気が高いはずの「グランブルーファンタジー」も二次創作は少ないんだよね……そしてそう思っているうちに作品の人気やファンの熱が怪しくなってしまっている

ゲームだと「アークナイツ」関係が少ないのが自分にとっては不思議。マニアックな方向にいったのはあるけどマトモなのはかなり少ない……日本での人気や評価も高いはずなんだが。

「戦姫絶唱シンフォギア」は公式側が嘆くレベルで薄い本、二次創作が少ないと聞いた覚えが

公式からの供給がエロ方面含めて強いとか、作画コストが高いとかな作品は同人では敬遠されがちという傾向があるんだが恐らく「シンフォギア」はその両方に該当する
公式のエログッズはわりと多いし、武装状態をうまく描ける同人作家が少ないのだろう

もしや、「セーラームーン」がいまだに同人で強い理由もそれなのか?

理由の一つではあるだろうね。もちろん作品人気が一番の理由だろうけど。
「セーラームーン」はコスチュームも簡単で特徴的だしキャラの描き分けも容易。そう意味では線が増えて装備も増えて豪華になった結果、作画の難度も上がった後発の作品は厳しいと言える。

「アズールレーン」とかの薄い本が少ないのもそういうことかね。

「アズールレーン」は公式側がスキンで露骨にエロ供給しているから同人作家が寄ってこないと言われているし、課金での吸い上げも厳しい
ただ同人の方に入る金を公式が吸い上げているという見方もできるから今でも遊んでいる連中からは評価している声も聞く

現在の二次元ソシャゲは公式が同人ルートも含めてエロ方面の需要を回収しているから、同人が公式と競いながら大当たりする方向も見えて来ないんだよな……

「ようこそ実力至上主義の教室へ」は小説の人気も高いし、キャラデザの評価も高いのになぜ薄い本が出ないんだろう?細かい理由は思いつくが、決定的な理由が分からない。

単純に人気が足りない、広まっていないということだろう。薄い本の需要が高まる、作家が多く参入するには原作ファン+アニメからの新規ファンが必要だが「よう実」はアニメが第二期まで、しかも第一期と第二期の間が長いのが厳しい

「よう実」は日本では同人小説の方での人気はあるよ
こういうのって作品の人気がある、二次創作での人気があるということと薄い本が制作されると「=」ではないのが難しい

古い作品だと「魔法先生ネギま!」がそうだったはず
もちろん現在と比べれば実本系は多かったのだろうけど、過去にさかのぼっても人気と知名度の割りには多くないと感じられる

「ネギま」は薄い本ではなく小説系二次創作ジャンルではかなりの人気だったと聞いたことがある
小説系で強い作品はこっちだと同人の盛り上がりが分かり難いけど、調べてみると長編大作が書かれていたりするのが興味深い

こっちで話題になっているアニメを見ていると勘違いしやすいけど、薄い本がたくさん出るのは一般向けアニメの方で、こっちで新番として配信されるオタク向けの深夜枠アニメの作品はそれほど多くない
そこへ更に中日の人気の傾向の違いが関わってくるから、こっちで「人気なのに薄い本が少ないと感じる作品」が出るのも当然なのだろう

同意する。
ラノベ原作アニメは基本的に深夜枠だからジャンルとしては小規模になる。逆に少年ジャンプなどの週刊少年マンガ原作の作品は書籍媒体+アニメで広い範囲で人気になるから同人で人気になった時の勢いもスゴイ
ただゲーム原作はよく分からんな……

ゲームも基本的には家庭用、長期の人気シリーズの作品の本が多い。同人作品が人気になる際の大前提が「キャラクター、世界観などの基礎知識が広まっている」というものだから。
二次元ソシャゲの薄い本が少ないのは作画の難しさや公式がエロ売りしているのもあるけど、広まっている範囲が狭いという事情も大きいはずだ。
長年「艦これ」や「FGO」が薄い本でも強いから見逃されているけど、ゲーム原作の薄い本はあまり多くならないしソシャゲはネットの同人絵の投下としては強いが、本にした場合は需要が限られるし元々のプレイヤーでもなければ描かないのだろう。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の人気の動向や考え方なども見えてくる話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「ライトノベル原作のアニメには作品に関して討論するマニア寄りの熱心なファンが付くことが多いので、その作品の同人誌があるはずと考える人も多いのだと思います。中国で一般層からの人気も高い作品の場合、そういう考え方になる人の割合はそれほど高くないはずです」

「中国で認識されている日本の同人活動は主に同人誌やpixivなどのサイトなので、日本の同人活動に関するイメージはかなり偏っています」

「中国のオタクは人気作品なら薄い本が出て当然、探せばすぐに見つかるものだと簡単に考えている人間が多過ぎます!好きな作品を描いてくれる同人作家さんを応援する、ジャンルを買い支えるという意識が薄い、或いは考えたこともない人も多いです……」

などといった強めの言葉も出てきましたし、日中の同人関係の意識の違いというのはまだまだ大きいのでしょうね。

とりあえず、こんな所で、
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜFGOはテスカトリポカをあんな絵にしちゃったの?明らかにダメに見えるのに」

先日FGOに実装されたキャラの一人であるテスカトリポカは田島昭宇先生のイラストに関して賛否両論な所もあるようですが、中国のFateファン界隈では批判的な意見がかなり多く出ているとのことです。
ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミや質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「FGOのテスカトリポカのイラスト」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(FGOの第二部第7章のシナリオに関するネタバレになる話が混じっているかもしれないので一応お気を付けください)


なぜFGOはテスカトリポカをあんな絵にしちゃったの?明らかにダメに見えるのに

一目見て分かるまずさだよな
これまでもFGOにはクオリティの低い絵がちょくちょく採用されていたけど、これは今までの下限レベルを余裕で突破してる

一応日本の二次元業界の「大師」によるイラストではあるらしい……まぁ私もこの絵は無いと思ってしまうが

テスカトリポカを描いた有名絵師の人ってFGOではこれまでに他のキャラや礼装を描いてたりするの?

FGOのキャラは描いてないね。
確かに日本の二次元ではマニア層からの評価が高かった昔の有名漫画家なんだけど……名声だけで仕事をさせるとか同人出身の型月とは遠い話だと思っていたんだがなあ

名声というよりも型月上層部がファンだったというのが起用の理由と言われているが

検索して出てくる絵は結構良いのになぜあの立ち絵に……

ヘルシェイク矢野か学園ハンサムか
こんなのが2023年の大人気二次元ソシャゲの最新キャラのイラストだというのが信じられない

キャラのバランスもだけど色もおかしい
もう少し色を多く、鮮やかにできなかったのか

これがグランドサーヴァントだなんて……早く絵師の変更したらいいのに。本当にもう批判しか見かけないレベルじゃないか

日本では外部からの批判は多いけどユーザーの反応は賛否両論、批判も目立つがキャラ評価自体は悪くはない感じだし特に何もせずに続行になりそう
日本の型月ファンには田島昭宇の活躍した時代を体験している人間もいるはずだし、需要はあるのかも

オベロンの時はまだある程度は慣れの問題だったけど、これはさすがに厳し過ぎる

こんなクオリティのイラストを提出しようとする時点でまず理解に苦しむ
有名漫画家だから許されたのか?きのこがファンだから許されたのか?

このテスカトリポカを描いたのってホラー系作品で活躍していた漫画家だから武内崇の選択ミスも大きいと思う

日本の業界はこっちと基準が違う。
しかし実際の日本市場の需要も違うからこんな批判の出る絵が仕事になってしまう。おかげで中国の絵師が日本の二次元市場の需要をかっさらえたわけだがな!

そして今度はAIに持ってかれそうになっていると。
日本はFFでずっと天野喜孝を起用していたりするし、評価の基準がウチの国と明らかに違う部分がたまに出てくる。結局は特徴があって型月界隈にもファンがいる漫画家だから批判を気にせずに実装するということなのだろうか。
そしてそのファンの中には奈須きのこと武内崇もいたと。

テスカトリポカを描いた田島昭宇のマンガは無茶苦茶クオリティ高いんだけどね。画力ということなら社長をはじめとする型月のメイン絵師達を超えているのが分かる「大師」だ。
でもなんでこんな印象がアレなことになっちゃったんだろうなあ……

うっかり下書きをそのまま雑に実装しちゃったのかと思ってしまうレベル

最終再臨の絵は良いという意見もあるけど、俺は眼の描き方がダメだ。修正とか無いの?

私はむしろあの眼が大好き
あれが田島昭宇の絵の特徴の一つだから変更修正は無いだろう

俺はCGとしてどうかまでは分からんが、FGOのカード立ち絵のフォーマットと相性が悪いとは感じた

最終再臨のイラストの方はかなり良いからね
あと田島昭宇は昔型月の展覧会で金ぴかを描いているけどそっちは普通に上手かった

最終再臨の絵は良いから、自分にとってはFFの天野喜孝よりは受け入れられる
立ち絵がダメだな

なんか手描き絵だから、鉛筆描きだから微妙になったという話も見たけど、実際どうなんだろう。うーむ……私の知識では印象と好みでしか語れない

昔の漫画家に描かせたのがまずかったのでは
現代のCGで処理すると絵が微妙になる日本の漫画家も多い

漫画家の名前で検索したら正直かなり好みの画が出てきた
FGOだけ「どうしてこうなった」な状態なのか?

FGOの立ち絵のフォーマットに合わせないで、マンガの大ゴマの描写みたいにはできなかったのだろうか?このカードの立ち絵に合わせたのは本当に合っていない
好きなクリエイターを起用するならなぜもっと活かし方を考えなかったのか

それは恐らく無理だろう。FGOの場合、カードのイラストは最終以外はシナリオでの立ち絵として使うものでもあるから。

田島昭宇は手描きの時代の有名漫画家だから、今のソシャゲの二次元のデジタル環境でのパフォーマンスは微妙になってしまうのだろう
それに加えて既に名声を確立しているので他人からの評価を気にせずに自分の思うままに描ける、仕事でも相手側に合わせる必要が無くなっているのでは

FGOでの活かし方に関してはシナリオにおけるテスカトリポカの煙の効果はかなり力入れていたし、絵柄にあっていたね。
立ち絵だけ見るとアレだし、私もプレイした当初はこの絵が出てきたら違和感がスゴイことになっていたけどシナリオクリアするくらいになると案外慣れてしまうから大失敗というわけではないのかも。

私はシナリオ限定だしグランドだからと引きにいってしまったけど、ゲーム内で見たり使ったりする分には悪くないよ、色塗りもそんなに違和感ないし、戦闘モデルの出来はかなり良いので使っていて楽しい
ただやはりカードの第二第三再臨の方は何とかならないかと思ってしまうな……黒曜石を足にするアイデアとかはかなり良いと感じるのだけど

FGOはこの絵師のキャラを実装する際にかなり下準備はしているから批判が出るのも運営側の想定通りな気はする
ニトクリスオルタでセルラン1位かっさらっているし、シナリオ実装後はキングプロテアやエレシュキガルのオルタの登場及びスキンを配布して普通の萌え方面の需要のケアもやっている

異聞帯の王の位置にいるククルカンが露骨にマスターラブ勢だしな
個人的にはここ数年のFGOはきのこが趣味に走った時は保険も準備しているという印象がある
第二部第6章でもオベロン、メリュジーヌは趣味に走っているがモルガンという型月ファンの間では絶対に人気になるデザインのキャラを投入していたし
ククルカンに関してもケツァル・コアトルが昔取りこぼしていた所を何かとカバーして萌えの需要を確保しにいっているように感じられた

絵柄がFateに合わないという話も、既にオベロンという大成功例があるから運営にとっては大した問題にならないのでは。シナリオを描くきのこのテンションが上がる方が重要だと考えてそう。

テスカトリポカもシナリオ実装後のキャラ人気は悪くないようだしね。日本の反応を見ると第二部第7章の男キャラではこのテスカトリポカもだけど、カマソッソの人気が急上昇している。微妙なのはイスカリだがこいつはヘイト集中用のキャラなので仕方が無い。

シナリオやってみるとテスカトリポカもかなり良いキャラしている印象になるんだよ。まぁ黒のテスカトリポカがジャガーマン霊衣で出現した時には雰囲気合わなくてさすがに笑ってしまったけどな!
あと第二部第7章はシナリオの各所にファン向けのサービスネタがあってテンション上がる。たぶんこれまでで最強の直死の魔眼持ちキャラが出てきたというのも楽しかった。

マスターラブ勢向けにはトラロックも準備していたわけだし、FGO運営はかなりクレーバーな動きしているよ
正直私は第二部第7章はUオルガマリー実装しないならキャラ人気やファンの需要的には伸び悩むだろうと思っていたが、今の日本の反応は予想と全然違った



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の感覚による話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方々からは
「中国の二次元ソシャゲユーザーは綺麗な絵、挿絵的なCGイラストを好むので日本の漫画家デザインによるイラストに対しては不満が出ることが多いです」

「第二部第7章のキャラに関して、テスカトリポカとトラロックは話題になっていますがカマソッソに関してはまだ日本のような高評価キャラにはなっていません。これはシナリオに関する詳しい情報がまだあまり広まっていないことに加えて、中国の型月ファンにとってはORTの強さ、凄さに関して実感がわかないというのも原因になっていると思います。昔からORTが最強の存在として語られていた日本の型月界隈とは違います」

「他にもカマソッソに関して中国語で『蝙蝠神』という呼び方で広まっているのも印象として微妙ですね。『卡瑪佐兹』という中国語表記もあるのですが……」

などといった話もありました。
またカマソッソ以外の第二部第7章のキャラの中国語表記についてはテスカトリポカが「煙霧鏡」、トラロックが「雨神」、ククルカンが「庫庫爾坎」といった辺りが今の中国オタク界隈で主流になっているとのことです。

それにしてもテスカトリポカは個人的にかなり欲しくなってバレンタインイベントの方を諦めて石を溶かして成果無しという事態になってしまったのですが、中国の反応を見るとソシャゲのキャライラストの需要や評価の難しさを何かと感じてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ日本の作品は男の乳首を描かないことが多いのだろうか?くだらない質問をして悪いが気になって仕方が無いんだ……」

ようやくFGO第二部 7 章の後半をクリアできたので、ネタバレ回避状態も終わりました。面白かったのは間違いないのですが、戦闘のギミックが結構めんどくさかったですね。
それはさておき、ありがたいことに頭の悪そうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品のお約束的な部分が何かと話題になっていますが、その中には作画の省略や強調についての話もあるそうで、真面目なものからアホなものまでいろいろな話題が飛び交っているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品では男の乳首を描かないことが多いのはなぜか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ日本の作品は男の乳首を描かないことが多いのだろうか?くだらない質問をして悪いが気になって仕方が無いんだ……

そんなの描いてどうすんだよ?
何の需要があるんだよ!?

あえて言うなら必要性が無いから描かないんじゃないか?

でもあるべきものが無いって気にならない?それに画法として省略することになった背景とかもあるだろうし……

乳首描いても描かなくても裸なら規制入るからじゃないの?

いや、日本だと男の裸に関しては明らかに規制基準が緩いよ
ウチの国だと男女関係無く修正入るけど、日本の放映時には問題無かった男、少年の裸のシーンも少なくない

まぁ言いたいことは理解できなくもない
日本の作品は男の裸をかなりガッツリ描いても良いのに、なぜそこだけ描かないのか……というのは私も今考えてみたがしっくりくる答えが見つからない

単純にあまり需要が無いから省略されていっただけじゃないか?
日本のマンガ、アニメはデフォルメだけでなく省略も進めていく傾向があるから

考えてみればワキの露出に興奮をするオタクが多い日本で、男の乳首の需要が無いというのはちょっと不思議かも
或いは乳首まで描いたら日本の基準でもアウトになるとか?
家庭用ゲームで昔、乳首描いてないから18禁じゃないという形で出したゲームもあったはずだし

どうなんだろうな……中国国内であれば「審査に通らないから描いてない」という話で済むんだが、日本の一般作品の規制の緩さを考えると何か違う気がする

どのマンガかは思い出せないが、男の乳首もサービス的に扱われる作品はあった
連載時に無かった乳首を単行本で追加するとかになっていたような?

「ぬらりひょんの孫」はOVA版で男の温泉シーンに乳首サービスがあって、当時話題になった記憶がある。

女性向けのサービスなんだろうか?
でも個人的にはなんでそんなもん見ないといけないのかという気分にはなる

理解できないか……ならば「メイドインアビス」を考えてみてはどうかな?

あー……ちょっと理解できてしまった……嫌な方向に踏み出してしまったかも

そりゃ男性向け作品なら需要無いけど、女性向け作品はどうなんだ?

需要無いよ
女性向けアニメで乳首描いているケースは少ない

女性向けでは乳首アリな作品も少なくないと思うが……無いと感じるのは見ている作品が少ないか偏っているかでは?

女性ファンも多いであろう近年の少年マンガで描いていないから、全体的な需要は少なそうう。確か「鬼滅の刃」とかにも無かったはず

「月刊少女野崎くん」で確か男の乳首を描く描かないのネタがあったな
日本の二次元では気にはなるけど別に描く必要があるわけでは無いくらいの扱いのようだが

私はエロ方面の作品で乳首の描き方が合わなくて興ざめしたことがある
描写自体にかなり好みが分かれるだけでなく、二次元だと乳首描いたらバランスが崩れる、印象が狂うこともあるから描かない方が無難ということになっていったのでは

無い方がいいよ!俺は見たくもない!
一般向け作品で特定の性癖を強調し過ぎるのはよくない

でも世の中には乳首にこだわりのある絵師いるよね
流石に私は男性キャラの乳首でそれがある絵師は知らないが

普通に描いているマンガもあるし、作者や作画スタッフ次第だと思う。でも最近は日本の作品でも省略していることが多いんじゃないか?日本国外にも売るだろうから。
しかし私も別に見たいわけではないのだが「鬼滅の刃」の伊之助とかを見ていると少々違和感が……

「BLEACH」も男の乳首の描写あったし「銀魂」はそれをわざわざネタにしていたから、ダメということは無いんだろう
絵柄の一種で省略することが多数派な要素という感じかね

上の方でワキに関する話が出ているけど、日本の二次元作品では乳首もだけどワキ毛の描写が無いのも気になると言えば気になる
スポーツ系作品などのリアル系でもそこは省略される

別に現実の選手が皆ワキ毛を処理しているわけではないのにな

子供の頃、日本のスポーツ系作品のキャラのワキ毛が無いのが不思議に感じたのを思い出した
後になって作者は疲れて読者も別に嬉しくないので描かないでも問題はないのだろうと勝手に納得したが

ワキ毛に関しては現実社会の習慣もあるのかね
ウチの国でも近年は処理する人が増えているが、欧米や日本でも女性はワキ毛を剃る習慣が昔からある(欧米では処理しない人の増加がニュースになるレベル)
そういう感覚なので、二次元では男性キャラも省略するのではないかと
でも乳首はよく分からんな

ワキ毛と似たような感じで描く需要があまり無い、作画リソースを省略できるというのが主な理由だろう
それにギャグにしろエロにしろ、描いている作品は普通にあるけど倫理基準で引っかかるリスクが無いわけでは無い
描きたければ描けばいいけどリスクもあるので無難な方向で描かないという扱いになっているんだと思う

個人的には倫理的な理由よりも作画コストの方の理由、省略やデフォルメの方が主な理由に思える
二次元の鼻や口の描写のようにね

なるほど、鼻や口も省略されることは珍しくないからな
それにリアルに描けばいいというわけでもない

上で言及されている「月刊少女野崎くん」だと無いと単調過ぎるが細かく書いても邪魔なのでたぬきで隠すみたいな話になっていたかな?
こういうのはコストと効果、リスク次第だからジャンルや読者層といった要素も含めての複合的な理由があるはず。



とまぁ、こんな感じで。
需要の関係も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では男性でも裸には規制が入ります。ネットで配信されている日本のアニメの男性の入浴シーンにはモザイクがかかるので謎のサービスシーンの雰囲気が出てきます……」
などといった話もありました。

昔中国のテレビで放映されていた日本のアニメでは少年キャラの裸が出るシーン(例えばエヴァのシンジなど)も削除修正が入るのが普通でしたし、男女問わず上半身だけとか遠距離での肌色シーンについては日本の基準よりもかなり厳しいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の作品で温泉と卓球がセットになっている理由を教えて欲しい。なぜそんな組み合わせになったんだ……」

FGO第二部 7 章の後半のボリュームが想像以上にあった上にちょっと忙しくなってしまったのでネタバレ回避状態がなかなか終わりません。
当ブログのネタも足りなくなりそうだった所に、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる定番のイベントやシチュエーションといったものに対する考察で盛り上がることも多いようですが、その際には現実と創作のズレについての判断が何かと難しいといった事情もあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本の作品で温泉と卓球がセットになっている理由は?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品で温泉と卓球がセットになっている理由を教えて欲しい。
なぜそんな組み合わせになったんだ……

温泉のシーンだとかなりの頻度で卓球が出てくるし、浴衣が乱れるサービスシーンになるよね

風呂上がりに遊ぶゲームとして適度に浴衣がはだけてエロいから日本の温泉で流行ったという説を以前見たことがあるけど

それは女性が参加していて、それを許容する人間関係じゃないと意味が無いのでは……?

軽くやるだけなら卓球は楽だからね。駄弁りながら足も大して動かさないでやれたりする。
普及の理由の一つが宿泊客の老若男女問わず遊べる、難しくないというのが温泉の娯楽として向いているということだったかな

喋りながらのゲームになるので二次元作品としてはとても都合が良い
動きでも言葉でもキャラをアピールできるしギャグ展開にだってできる

「テニスの王子様」の卓球回とかスポーツ系作品でも、本業のスポーツ以外で卓球やらせるネタ回とかがあるからな
今になって気付いたが、あれは浴衣着用も含めたサービス回だったのだろう……

俺は日本にも日本の温泉に行ったことないんだけど、本当に二次元みたいに卓球やるの?

私が日本旅行で泊まったホテルではやってる人はいなかったけど設備はあった
私の行った範囲では日本で唯一見かけた卓球設備だった

なぜカードゲームとかテーブルゲームとかではなく体を動かす方の遊びをするんだろう?
汗をかいてもまたすぐに風呂に入れるから軽いスポーツ的なのをやりたいということなんだろうか?

卓球の比較的軽い運動で参加者の交代が容易で手軽な競技というのが良いのかね?

二十世紀末に温泉と卓球を組み合わせた大人気映画があって、その影響だと聞いたけど?

それはたぶん再ブームの理由だろう
箱根には明治や大正時代からあったのは確定している

アニメでも気が付いたころにはそういうシーンがあったように思う
俺が具体的に思いついたのは「名探偵コナン」とかだが

「コナン」には毛利小五郎の同窓会の事件とかあったよね

私は「ザ・ドラえもんズ」で見たのが記憶に残っている中では一番古い

温泉と卓球と言えば「冴えない彼女の育てかた」がやはり有名だろう

映画「卓球温泉」や二次元だけじゃなく日本の昔の映画でも出てくるから、日本社会ではかなり前から根付いている娯楽週間だと思われる
ちなみに温泉でヒロインと卓球するだけのエロゲーも昔あったはず

萌え系作品、ギャルゲーや薄い本の定番イベントだったがそれに特化したエロゲーもあるたのか……

本体作品の方で容易に出せるのが強い組み合わせなので二次創作や薄い本だとそこまで多くないのでは?定番シチュエーションの一つではあると思うが……

しかしなんで日本人はあんなに温泉好きなんだ?二次元関係だとアニメマンガラノベどこでも温泉イベントを随時発生させる。異世界に行っても温泉はかなりの割合で出てくる!

二次元で言うならサービスシーンを増やせる、特にストーリー的に違和感が無い形でサービスシーンに持っていけるというのが理由として大きいが、単純にイベントとして使い勝手が良いというのもある
日本は火山の多い地形だから温泉が各地にあって気候風土から入浴を頻繁にする習慣もあるから日本人が作る日本人向けの作品で風呂に入るのは自然な展開だし、異世界に行った日本人キャラが風呂に入りたがるのも感情移入しやすい動機になっている
しかし異世界では現実の日本のような水資源や燃料を恒常的に確保するという設定にするのは簡単ではない、そこで出てくるのが「温泉という地形」だ

入浴設備のあるファンタジー世界ってローマ系にでもしないと無理だろうし、そうなると背景設定をかなり綿密に組む必要が出てくるからな……
あと設備、競技の普及というのもあるからさすがに異世界の温泉で卓球までやるケースは滅多に無いだろうね。(絶対にないとは言えない)

ウチの国の東北の方の入浴施設には休憩ホールに色んな娯楽設備があったし、その一つに卓球というのは分かるが日本ではなぜどこでも卓球なのか……

日本の温泉と卓球の組み合わせは場所を限定する、比較的狭い場所だというアピールもあると思う
ウチの国の洗浴中心で考えてみれば分かるが、大きい所だと映画館やネットカフェとか普通の現代的なレジャー施設になっていく

卓球の需要は何となく分かったが、ウチの国の入浴施設だとやはりアーケードゲームがある方がしっくり来るな。あとはビリヤードとかも。

日本の温泉にもアーケードゲームあったよ、二次元での描写は少ないが日本の宿泊施設の娯楽としては「伝統的な場所」扱いだ
日本の温泉宿泊施設のゲームセンターは都市部では既に消えてしまったレトロアーケードゲームが稼働していることもあるので、ノスタルジックな場所にもなっている

日本の温泉のアーケードゲームに関しては、日本社会でアーケードゲームが流行していた時期(インベーダーゲームからの数十年)はたくさんあったが、今では撤去されてそこに卓球が入っていることもあるらしい
流れとしては卓球の流行、アーケードゲームの流行と衰退、また卓球の流行の順だと思うのだが、歴史的な位置や日本人の伝統的な感覚が分かり難い……!

日本の温泉旅館経営ゲーム(一般向けもエロゲーもある)を遊ぶと日本の温泉の施設の方向性がなんとなく分かると思う

こういうのって日本社会の習慣やイメージというのが創作に投影されるものだから、現実ではどうなのかが現代から見ても分からないんだよね
瓶牛乳とか現代日本社会今ではほぼ見かけなくなっているのに日本のアニメでは相変わらず温泉の後に飲むシーンが入る。そのせいで中国にいる私も風呂上りには牛乳という感覚が刷り込まれてしまった!

上の方でも言われているけど、温泉と宿泊施設にとって都合の良い娯楽だったというのが大きな理由なんだろう
日本の温泉は伝統的に療養施設の側面もかなり強いので宿泊客には病人や体調不良の人間も多かった。卓球はそういう層でも楽しめて一般人も普通に楽しめる娯楽として有用、投資コストが少なく場所もそれほど取らないというのはかなり強かったはず

場所的な理由はかなり重要そう
日本の卓球台は折り畳み式で移動可能なものが主流(学校や運動施設でもそう)だから宿泊施設だから、客の動向次第で空きが出るホテルのスペースを有効活用できたはず

日本の卓球台は移動式が多いと聞くね。私が日本旅行で温泉に行った時に泊まったホテルにも卓球はあった、でも卓球台が移動式でなんか小さ目でやり難さを感じたな。

まぁ二次元に限って言えば結局はエロだろ
卓球で女の子の乳揺れを見れるのだからな

お前は分かってない、本当に何も分かってない
乳揺れ自体を否定はしないが、温泉と卓球の良さの中心は浴衣着用での運動による着衣の自然な乱れだ
乳だけじゃなく脚だって露出するし男女も身体的特徴も関係なく適用できるし描写の範囲も媒体の許容範囲に合わせられる。もちろん乳揺れしないサイズにだって対応できる。だから二次元でも実写でもお色気サービスシーンとして重宝されるのだよ。



とまぁ、こんな感じで。
日本旅行の情報や体験も含めてイロイロな話が出ていました。

この記事をまとめている時にふと思い出しましたが、中国では卓球台が屋外に備え付けられていることも多いので(風が吹いている中でも普通にやります)体育館、屋内のスポーツだという認識はそこまで強くないようです。また中国では小中高で体育館完備の学校は少ない、講堂はあっても体育館兼用というわけではないという事情もあります。
もしかしたらその辺りの感覚の違いも、中国オタク界隈の日本の温泉と卓球の組み合わせに対する印象に影響しているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

10年以上前の記事になりますが
風呂上りの牛乳がウマそうに見えてしょうがない中国オタク達
200mlくらいの瓶牛乳というのは中国で見かける機会はほぼ無いようです。


2/6:関連しそうな記事を追加

中国オタク「ラブライブ!のソシャゲがサービス終了、一つの時代が終わったんだな……」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

先日、「ラブライブ!」のソシャゲである「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」のサービス終了が発表されました。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」サービス終了を発表 スクフェス2に一部データの引き継ぎも可能(ねとらぼ)

「ラブライブ!」は中国でも大人気で、最盛期にはその人気の凄まじさから「邪教」などとも言われており、中国語にも対応していた「スクフェス」を遊んでいる或いは遊んでいた中国オタクの人もかなり多かったそうで、このサービス終了のニュースも結構な話題になっているとのことです。中国のネットでの報道はコチラのニュース(中国語)などをご参照ください

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバルがサービス終了」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ラブライブ!のソシャゲがサービス終了、一つの時代が終わったんだな……

一応「2」があるとは聞いているが、寂しいなあ

自分のプレイ時間は2800日ちょっとだった
「2」に移行はするつもりだけど1ほど熱くはなれないだろうし、引継ぎ有とは言えほぼ最初からになるだろうから今のような位置にはいられないのだろうな

ログインしなくなって気が付けば数か月、まさかサービス終了になるとは思わんかった

終わりのニュースを見て何とも言えない気分になったが、10年ってゲームとしてはかなり長寿な方だよな
今はどうなっているのかは知らないが、昔遊んでいた時は仕事よりも疲れるゲームだった記憶が

ソシャゲは絶対にこれがある
ラブライブもついにその日が来た
サボっても大して問題にならない授業サボってイベント走ったりしていたな……アイコンがAqoursのキャラになってかなり怒りを覚えたとかも今となっては思い出の一つだ

細かく考えていくとロクな思い出ではないはずなんだが、当時は二次元の初心者だったこともあってか自分の中では美しい記憶っぽくなっている
でも「2」をまた最初から遊ぶと嫌な記憶が出てきそうだからやめておこう……

ソシャゲやってると運営が大嫌いになるからなあ
ラブライブは好きだがklabという運営に対するヘイトは壮絶に積みあがった

サービス終了でついに日本版に国際版が追い付いたわけか!
それにしてもここまで引き延ばした挙句にサービス終了するならもっと早く「2」に移行しておけばよかったのにと思わなくもない

知り合いはもラブライブという作品の中心がμ'sからAqoursに移るのが受け入れられなくてほとんどがやめてしまった。
私はだらだらと続けていたがURをどんどん渡すようになっていった辺りでもうこのゲーム長くないなと思っていたが、その後もんなに続くとは思わなかった……

スクフェスは「スーパースター!!」になってまた少しは盛り上がるかと思ったが微妙なままだったし、ユーザーの求めているものを分かっていない運営だという印象も強い
しかしそれでもラブライブの素材、歌があるから離れる機会を逃した人も少なくないのだろう

これが初めての二次元ソシャゲだったという人も多いと聞くからな
久々に起動してイロイロ見ているが、ガチャのURの確率がかなり高くなっているのには笑った

スクフェスのガチャの変遷はウチの国の二次元ソシャゲ界隈を震撼させている
商売を続けるために無理矢理積み重ねていった結果、何かとトンデモナイことに……

最後の方ではガチャとカードの何が限定なのかよく分からなくなるような連発の仕方だったな

サービス終了を聞いて何か記録しておきたくなりスクショをとったが、これがデジタル遺影というヤツなのかも

消してはいないんだがログイン途絶えて遊ばなくなったのは4〜5年前かな?
しかしスクショを見るとなんだかんだでその時のイベントとかを思い出せてしまう

地下鉄に乗っている時に遊ぶのが、音楽を聴くのが好きだった
サービス終了のニュースを見て、あの頃のたまに難しい曲に挑んだり、イベントのために必死で走ったりもしていた記憶が浮かんでくる

なんだかノスタルジックな気持ちになってしまった
あの頃は一緒に遊んでいた友達とは今でも付き合いがあるし、運営はゴミだがラブライブとゲーム自体はなんだかんだで悪くなかった

イベントのカード一枚のために徹夜するとかバカなことをやっていた記憶もなんだか懐かしい
何度かスマホの機種変更しても常に入れていたアプリだったが、サービス終了には青春の終わりみたいなものを感じるよ

自分の中ではイベントのカードを取るために無茶苦茶走らないといけないゲームという印象が……

俺もはじめて本気で遊んだ、イベントのランキングのためにスケジュールを組んでいたゲームだったな
今ではソシャゲにそんな熱意を持って遊ぶことは無くなってしまったが

私はまさに流行に流されて中国語版サービス開始から始めたが、ランキングで全く勝負ならないからやめてしまったが、こんなに長く続いたということはやめないで続けていた人がそれなりにいたということか

最初の人気が本当に凄かったからね。ただそこで手を出した人間の多くはμ'sがメインではなくなったら熱意が消えているだろうけどね
しかし自分の周りもμ'sがメインでなくなって以降遊ばなくなった人間ばかりなのに、このニュースに皆ショックを受けている

ソシャゲの思い出もだけど、ラブライブに関しては大学生活の思い出が一緒に浮かんでくるよ
あの当時の空気、勢いは本当に楽しかった

まさに社会現象というレベルだったよね
その後の続編グループが百合方向に進むのは商業的に正しかった、成功はしているんだろうけど最初と比べると小規模で勢いが無くなってしまったように見えるので何だか寂しい

百合は濃い人間が多いし発言は目立つけど、ライト層への広がりには欠けるから仕方が無い
私は中国語版サービス開始日に始めたが壮絶に引きが悪くてずっとUR引けなかったかったからしばらくやめて、その後また帰ってきてからは微課金でやってたがそれも終わりか

あの頃あまりにも人気が高かったせいで、その後人気が落ちてからは「まさかまだラブライブのソシャゲやってるヤツいないよね」みたいなネタにされたりもしていたな
それでも10年続いたのは凄いもんだ

なんとも言えない複雑な気分だ
私が本気でハマった二次元ソシャゲであり、ついていけないと見切りをつけて縁を切るためだけにアカウント叩き売りした唯一のソシャゲでもある

私はμ'sからたくさんの勇気をもらった
それだけに後のグループに関してはあまり熱心になれず、ソシャゲの方もたまにログインして昔の歌を聴くくらいになってたな
あの頃が自分にとって最もソシャゲに熱くなっていた時期だったように思う

ガチで時間使って課金もして遊んだのは実質3年位であの頃みたいな遊び方はもう二度とやりたくないが、ちょっとした思い出ではある
サービス終了のニュースにはやはり寂しさを感じるよ

ラブライブのソシャゲを大学時代、青春の思い出みたいになっている人は結構いるようだ。私もそれは同じ。
高三の受験終わった後の休みに高校の友達と遊び始めて大学のルームメイトにも遊んでいるヤツがいた。ゲーム合宿やって騒ぎ過ぎて怒られたのも今では良い思い出。

スマホ使えなくなって諸々のデータ吹っ飛んだせいで5年位でやめてしまったが、初めて課金したのにランキングにかすることもできなかったのだけはよく覚えている

私はAqoursも好きだったのでそっちを目当てに日本版も遊び始めたが日本版のユーザーの課金力は更にトンデモナイというのを感じて自分はほどほどに遊べばいいと学べた……日本版も一緒にサービス終了だけどあっちの空気はどうなっているのだろうか

当時スクフェスが初めて遊んだ二次元ソシャゲだった人は多いし、その際にソシャゲユーザーの中にはトンデモナイのがいるのを学ぶことができたるゲームでもあったよな
俺は途中でアカウント買って微課金でやっていたが、まさか年単位、サービス終了まで続けることになるとは思わなかった
そしてサービス終了の情報が自分に与えたダメージが予想外に大きい、なんだか「2」を遊ぶ気分にはなれない

途中で絵柄が変わったように思えてからはログイン途絶えてしまったが思い出はあるのでたまに起動していた
オフライン版とか出してくれないもんかね。

私もオフライン版欲しいけど「2」が控えているからオフラインを売るつもりは無いだろう

オフライン版を出したらスマホでラブライブのキャラと音楽を独占できる強力なコンテンツの地位が崩れるからな
スクフェスは遊ばなくてもスマホの中に入れてたまに起動しているという人は少なくないし、歌を使えるアイドルコンテンツというのは強い

我が人生初の二次元ソシャゲにして我が青春
10年も続いたということは、私も高校卒業してから10年経つということか……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の特定の世代にとっては何かと感慨深いものがあるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「μ'sの頃の中国のラブライブの人気は本当に社会現象、邪教というレベルでした。ラブライブから二次元に入った、二次元ソシャゲを遊び始めた人もたくさんいました」

「ラブライブから二次元に入った人が多い世代にとって、ラブライブは自分のオタク史における重要な作品です。このスクフェスのサービス終了は一つの時代が終わったのを実感するニュースになっています」

などといった話もありました。

当時の中国における「ラブライブ!」の大人気ぶりに関しては、当ブログの過去記事などもよろしければご参照ください。

中国オタク「ラブライブは邪教」

中国オタク「慌てるな、まだ解散だと正式な発表があったわけではない!」 μ’s解散?に関する中国オタクの反応や動画流出関係の反応について

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ネットは便利になったはずなのにオタクの検索能力が明らかに低下しているように感じるのはなぜだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国でもオタクの間で世代による違いを何かと意識する機会が増えているそうですが、その中にはオタクとしての趣味嗜好や能力の方向性といったものもあるそうです。

またそれ以外にもオタクを取り巻く環境の変化により「昔のような感覚ではいられない」ことも増えておりオタクに関する「昔と今の違い」について改めて話題になったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「昔よりネットが便利になったはずなのにオタクの検索能力が低下しているように感じる」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ネットは便利になったはずなのにオタクの検索能力が明らかに低下しているように感じるのはなぜだろう?
そんなの簡単に調べられるだろうという質問をする方もどうかと思うが、それに対して昔なら質問すればだいたい答えやファイルが出てくるような感じだったのが現在では明確な回答が出ない、回答があっても表面的な話ばかりで知りたいことが分からないまま流れがちだ

うーむ、私もそういう印象はあるが……すぐに思いつく所ではスマホやタブレットが主流になってシングルタスクになりがちだという辺りかね
別窓別ディスプレイで動く人の割合は相対的にかなり落ちているはず

ネットが発達した結果、何かを検索探索する能力が無いのにネットを使う人も増えて情報を見つけられない人も可視化されているのでは?

今は簡単な話、有名な話ならすぐに答えが見つかるけど深いネタになるとダメだよな
質問サイトもコピペ回答ばかりでまずその真偽から調べないといけないので使えないし

今はネット上でまとめられていない情報、公式以外の情報が出てこない、オタク関係でも調べた情報が正しいかどうかの判定もできなくなっている印象が
翻訳サイトの精度は上がっているけど、国外の情報にあたって調べる人間はむしろ減っているから間違いの情報も増えているし、そういうの気にせずにネタとして広めて稼ぐ動画も多いから……

知識に関しては動画でのアピールが増えた結果、テキスト主体だった時代よりも探しにくくなったのは感じる

今は二次元でも情報拡散としては動画の方がテキストより圧倒的に強いから正しさよりも人を引き付けるかどうかになっているのはあるかなあ

現代のネットは情報汚染がヒドイことになっているから今の若い世代の能力の問題だけじゃないよ。現代環境ではオタク関係の情報、疑問などを昔の感覚で調べてもマトモな情報見つからないぞ

今は探す方も聞かれた方もそんなに熱意が無い
探す方は見つからなければもういいやとなるし、聞かれた方だって良くも悪くもオタクな自分のプライドを満たしたいという欲が無くなった

エロ同人やエロ動画に対する熱意や欲望は本当に減った気がする……!

需要のある情報、分かりやすい情報以外は消えちゃったからね
ネット上では真偽関係無く騒ぎ立てる方が有利だから、マトモな知識のある人も今の時代はわざわざネットで発信しなくなっているから知識が浅くなった上に真偽不明になってきている

昔は字幕組とかのファンサブ活動を好き勝手にやっていたけど、今ではそういうことをすると通報されるからな。まぁ版権が整備されて違法アップロード規制が進むのも理解はできるんだが、通報によってファン界隈全体へのダメージやそれによる萎縮も大きいのがね
ファンサブ活動の場所って大手のオタク系フォーラムの一部なことも多かったから、通報で関係者や情報やり取りしていたサイトが消滅するとそれに付随したオタク関係の情報も全部消える

作品を作る側にとって悪いことじゃないというのは理解しているが、それとは別に正直に言えば昔の共有、無料、そして匿名だった時代に戻りたいと感じる時はある……

簡単な情報を探す分には昔と比べて間違いなく便利になっているしオタク側の検索能力低下もあるんだろうけど、情報やファイル探すのが難しくなっているのも間違いない。
百度(バイドゥ)で検索しても広告が上位に来てちゃんとした情報のある所、転載ではないニュースは見つけにくい

営業アカウントがゴミ情報をコピペして拡散しているので情報を探すのは本当に苦労する
正規配信でアニメを見る分には便利になったけど、そっちも削除修正入ったり配信スケジュールが不安定だったりする。
画質や中国語字幕付きは字幕組時代より安定しているけど、そもそも見たい作品が配信されないから香港台湾版のサイトに行かないとならないので便利なのか不便なのか正直よく分からん。

俺も今のネットが昔より便利になっているかについては疑問がある
窮屈になったというのもあるし、現実的な所では検索エンジンが自分の儲けになるサイトを上に持って来るようになっているから使いものにならなくなってしまったという非常に困った問題がある
昔は百度にワードぶち込んで出てくる上位候補を探すだけで、仕事でも趣味でもかなりの情報が手に入った

昔は百度で検索するだけで良かったからな
エロ画像だって百度图片で見つけられたからねえ……

同意。検索サイトの情報汚染による負の影響は大きい。
これは国内だけでなく国外にもある傾向で、どこの国どこの言語でも検索エンジンが昔のようには機能していない。
動画を見るSNSを使うとかなら便利になったが、何かを探す上では不便になっている。

昔の人の方がなんでも知っていた何でも見つけられていたように思えるのって、昔は百度などの検索サイトが機能していたからだよ。
今では百度では見つからないし昔upされていたデータは全部消えてるし、新しくupされているのは過去にタダでアップされていたデータを集めて売ってる業者のばかり。

違法サイトが自分の所で違法ファイルを独占するために他の所を通報して消すなんてのも行われているのでどうにもならない
正規版が入って版権問題で削除されるのはまだ分かるが……

今のネットは管理が厳しいし、どこも商売のためにアプリとかでユーザーを囲い込もうとするので情報や二次元関係のリソースに関しても昔のような共有する空気は無くなった
新人は昔のやり方、探し方を経験していないなかで今の環境に放り込まれているのだから彼らのオタクとしての検索能力が微妙に見えてしまうのも仕方が無い

実際、探しても出てこないんだよ……フォーラムの過去ログも大して遡って調べられないし、既に消滅したサイトやフォーラムの情報を今調べる方法はほとんど無い
ウチの国のネットはログを残したら怖いのでどこも昔のデータを残そうとしない、機会があればすぐに消していた
オタク関係でも消した後にまた書き込まれた情報しかないのだから当然どこでも調べられる有名な情報しか「今のネット」には存在しない

私もネットのツールが発展して情報が勝手に提供されるようになるなど「便利」になった結果、今の若い世代の検索や探索能力が低下しているということは否定しない
しかしそれ以上にゴミ情報とか、金稼ごうとするだけで肝心の情報が無いハズレな場所が増えすぎだ
便利になったネットとツールを使うのは管理側や業者側も同じ
そして管理が厳しくなり昔の情報はサイトやアカウントごと消えて、業者によるゴミ情報が増えて正しい情報マニアックな情報は以前より探し難くなった

ネットが便利になった、使えるツールが増えた恩恵はユーザーだけじゃなく管理する側、業者側にもあるからな
個人ユーザーと違って組織はノウハウを蓄積しているしマンパワーもあるから個人ユーザーとの能力差が昔より拡大した
考えてみると良い。昔は頭のまわる個人ユーザーが裏をかく笑い話があったけど、今は個人が業者や上の管理に勝てるイメージなんて無いだろ?

今はなんでもかんでも金稼ぎに結びつき過ぎているので……非正規で違法な所でさえまずは金払わないと入れなくなっている(騙すための宣伝だけは熱心)のには何とも言えない気持ちになる

今でも検索能力が高い、調べるコツを把握している人はいるけどそういう人はネットで不特定多数向けに動かなくなっている
これについては年齢的に落ち着いたとかコミュニティ内に閉じこもるようになったとか、流れている情報を悪用する、自分の儲けにしようとする人間も多くなったから知っている人はわざわざ教えようとしなくなっていったなど理由はイロイロと考えられる

私も昔と比べて画像や動画、データ関係については探すのが難しくなっていると思う。特に問題なのは検索能力ではなく探す手間、コストだ。
昔と比べて今は管理規制が厳しくなった上に偽データが多くなった、それに対して諸々のリスクから知識やデータを無料で流す人間は減っている。
ヘンな話になるがここでも若い世代は損をするようになっているのかもしれない。

技術的には間違いなく発展しているし探す場所も増えているはずなんだが、使われるものと調べる範囲が昔より狭くなっているのは何故なのか
昔は検索エンジン→フォーラムで調べる→フォーラムで関係しそうなスレにレスしたり自分で質もスレを立てて長期戦という感じだったが今は検索エンジンやフォーラムで検索するだけ

探すルートは増えたけどリソースは昔よりも大手に一極集中になっている
今はそこに無ければ、そこで分からなければもう終わりな状態だ
そして取締る側もメインの場所を潰せばそれで大きく分かりやすい成果を出せる

ウチの国の現在のネットの情報やファイルの状態は何度も繰り返し消された結果だ。古い情報やデータは「見つけるのが難しい」ではなく「消されたのでもう無い」と見るべきだ。

ウチの国のネットはお互い様で共有する精神も無くなって通報合戦になっているし、いつの間にか消えてしまった古い情報やデータも多い
今ではアニメに関しても字幕組のをダウンロードして見れば良いと気軽に構えてはいられない
人気の新作でも時間が過ぎるとすぐにファイルが消えたりするから後になって評価を聞いてダウンロードしようとしても苦労する

アニメに関しては旧作がbilibiliで全話正規配信されているのもあるから便利になってはいるんだよね。
でも版権や内容の問題で配信できない作品も少なくない。そういう作品は国外の配信サイトの見放題とかいけば見れたりはするんだけど中国語字幕無かったりするのでやはり簡単ではない。

今は大手の商業ポータルでもなければオタク関係はどこのサイトも隠れる方向になっているし、普通の設定ではフィルタリングの対象になったりしているので新人は見つけられない
その手のサイトを使った経験がなければ分からないし、現代は娯楽コンテンツ自体は大量に流れているからわざわざそういうサイトを探して使う動機も薄いので活用方法を習得する機会もない
ネットの使い方の経験に関しても世代による断絶は進んでいる

技術が進んで上の方はネットの管理を低コストで厳しくできるようになったし、下の方は整備された通報システムによって自分の嫌いなものを攻撃するようになった結果、昔のような自由を感じられる隙間は無くなった。
オタク系のコミュニティもユーザーの個人情報登録必須になって、外部からは見えなくしているので昔のように気軽に情報を検索して探すのは難しいし、交流に関しても昔よりもかなり不便だから情報が広まらない蓄積されないといった状況になっている。

ネット上のリスクが高まった結果「安全なもの」以外は存在しないようにしているがその過程で周辺の情報も全部消えるからね
スレッドやグループに問題がありそうな発言、敏感な内容とか時期的に危なそうな発言があれば該当する発言以外も全部消えたりする
現代は百度百科とかで情報が蓄積されてすぐになんでも分かるように感じるかもしれないが、サブカル系のマニアックな情報、一般的には価値の無い情報はそういう所には無い……

理解できる話だ。「主流の見方はこうだがそれとは別にこういう見方もある」的な情報は本当に見つからなくなったように感じる。
昔のインターネットは開放された場所だったけど、今では各コミュニティが引きこもった孤島の集合体とでもう言うべきものになっている。そんな場所になっているのだから探し物も見つけにくいわけだよ。



とまぁ、こんな感じで。
昔と今の違いに関しては中国オタク的にもイロイロと考えてしまう所があるようです。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本ではフリーHPが閉鎖されてネットの情報資源が消滅していると聞きますが、中国では政治的に難しい時期や、敏感な問題が発生している時期などはサイトの管理者側がサイトの制限を厳しくして更に関連しそうな書き込みやスレッドを削除するのでネットのログ、情報資源が定期的に消滅します」

「その結果として中国では昔の情報を探すのが困難になっています。もちろん作品のスタッフや話数などのデータは整備されていますが、昔の作品の感想や当時の評価や背景事情などについてはなかなか見つからないのでオタク分野の情報を遡って探すのも苦労するようになっています」

「これはオタク事情とは直接関係無いのですが、私は中国のネットの過去の情報資源、ログが消えるという事情から、中国のネットユーザーは後のことを気にせず自分勝手に騒ぐようになっていると考えています。私は留学していた時に外国のネットでは過去のログ、自分の発言や行動がかなり残るというのを忘れて失敗してしまう中国人、或いは中国生活経験者をかなり見ました……」

などといった話もありました。

どこの国でもネット上の情報が消えていく、探し難くなっていく問題はあると思いますが、中国はかなり独特な事情が積み重なっているようです。この辺りの事情はオタク知識だけでなく作品の人気やファンの動向などにも影響してそうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


みんなが持ってる通報ボタン 中国の無職転生配信中止に関する炎上は更に拡大

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ