「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2023年03月

中国オタク「中国で運営される日本人向けの海賊版サイトが摘発??なんだかとても混乱する話だ……」

先日、中国のアニメ海賊版サイトが日本からの刑事告発で摘発されたそうですが、ありがたいことにこの件に関する質問とネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

中国のアニメ海賊版サイト「B9GOOD」摘発 日本からの刑事告発での摘発は初(ねとらぼ)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国で運営されていた日本人向けの海賊版サイトが摘発された」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国で運営される日本人向けの海賊版サイトが摘発??なんだかとても混乱する話だ……

摘発されたサイトのユーザーの95%が日本人……ニュースに出ているサイトの名前を見ても全く記憶にない。どこで活動していたんだ?

IPごまかしてbilibiliにアニメを見に来る日本人とは違うのか?

両方とも違法視聴ではあるはず
ただbilibiliは正規に版権を取っているしリージョン規制や違法アップロード削除など規制をしている側だし、それを違法に突破する日本人の方が問題ということになる
この摘発されたサイトは版権も取らない、日本からのアクセス規制もかけなかったとかでは

そんなサイトがあったのか……全く聞いたこともないぞ……
日本向けだからか?それとも字幕なしな動画だからだったとか?

摘発されたサイトの名前については私も聞いたことが無い
長年こっちのオタク界隈に生息しているしアレなサイトもかなりまわっているつもりだが、本当に聞いたことがない

それに日本人向けで儲けていたというのがまた不思議。儲けられるレベル、摘発されるレベルならこっちに情報も入ってそうなものだが

日本ではアニメを有料視聴する習慣が根付いているというから、安く配信して利益を得ていたのか?うーむ……何と言うか

ニュースを見た限りでは広告収入で稼ぐ無料サイトのようだった
今の時代にまだ広告であんなに稼げるというのにもちょっと驚いた

皆の気持ちは何となく理解できる
摘発を受けるほどの規模の中国の海賊版サイトが自分が知らないだけでなく皆知らないっぽいのはなんだか不思議な気分になる……

ファイルをダウンロードするのではなく動画配信なのか?それだとこっちでの知名度が無いのも無理はないかも

恐らく中国語字幕無しだったんじゃないかと
それなら中国人の間で知られていないのも当然

動画データの元として字幕組の連中は把握していた可能性は考えられるけど、普通の中国人のアンテナには引っかからないだろうな

しかしなんとも混乱するニュースだな
日本向けの中国の海賊版サイト、しかもそれで儲けていたというのは……

私は「中国で日本人向けの違法アニメ配信サイトを作る」というのがなんだか理解しきれていない。かなり予想外な組み合わせのせいで俺の脳がバグっているようだ

中国で日本向けにやるというのが珍しく感じるのかもしれないが、アメリカにサーバがある中国人向けのアレなサイトと似たようなものだと思えば分かりやすいと思う

ああ、そういうことか。把握した。
しかしなぜ中国で。国外との回線そんなに速くないはずなのに。

サーバ自体は国内に無かった可能性も考えられる
中国でも海賊版のデータを置くサーバ、サイトは第三国にある場合は珍しくない

取締りのリスクが無いという認識だったからでは
アメリカなんかと比べてこっちは作品の著作権に関して雑だし違法アップロードが多いのは間違いない

でも今の中国って海賊版の扱いに関してはそんなに便利じゃないと思うのだけど……最新の動画や電子データならともかくデータの蓄積という面ではもうダメだろ

海賊版リソースに関しては英語のサイトが一番多いからな
中国は何度も規制と取締りが入ってサイトが消えた際に昔の海賊版データも消えてしまったし、今はその手のサイトは入口を分かり難くしているからそんなに使いやすくないし

国内でも版権が厳しくなってもう検索サイトで見つけるのも難しい……

その手のデータ、動画を探す場合は日本語よりも中国語、中国語よりも英語で探す方が良い
だから逆に日本人向けの海賊版サイトはこっちの人間から認識されなかったのかも

うーむ……理屈では分かっていたつもりだが、ほぼ日本人向けのサイトがこっちで運営されていたというのはやっぱり驚いてしまうよな

同意。上でも言われているように外国にサーバ置いてやる中国人向けサービスと似たようなものなんだろうけどね

こういうのを中国でやるのはリスク高いだろうに
著作権分野は取締りが楽で金額も大きくなるので手柄にしやすい分野だろう

どっちの国でも手柄になるならやらない理由はないだろうからね……ただ相対的に見れば明らかに日本の方が厳しいのも確かだ

こっちのフォーラムに「日本でアニメをダウンロードしたら水道メーターの調査に来るの?」みたいな質問するのいるしな!
(訳注:中国ではヤバイことをやらかした人の所には「水道メーターの検査」を名乗って怖い人が来るというネタがあります)

日本で字幕組関係者が連続して捕まっていた時期があるし、中国と同じ感覚でやるのは危ない
こういうのは交通の取締りみたいなもので一回やらかしたたらすぐに絶対捕まるというものではないけど常に捕まるリスクはあるといったものかと

日本はP2Pで回線に負担かけると水道メーターの調査が来るリスクが上がると聞いたことがある
あと日本だとダウンロードやストリームで見るだけなら違法だけど罰則は明確ではない状態だが、アップロードは一発アウトで民事裁判にもなるから危ない
この摘発された中国のサイトも日本でやるのは危な過ぎるからこっちでやっていたのかもね

この摘発された中国のサイトに関しては他にも似たようなことをやっている所はありそうなのになぜここが摘発になったのだろう?ニュースを読んでもそこが不思議に思えた。

起訴されたのは日本のユーザー向けにやって儲けを出せるような規模だったからじゃないか?中国向けや他の国向けの場合は日本側が対処するにしても後回しになっていたと思う

中国向けでやった場合はもっと厳しくなると思うが
国内で版権買っている企業があるから作品の違法アップロードに関しては基本的にこっちの版権買った会社が取締りに動くはず

いや新番リストと正規配信される作品を比べてみれば分かる通り、国内の動画サイトが版権を買っていない作品もかなりある。
これまではそういった作品に関して中国国内で訴訟を起こすのはコスト面で非現実的だという事情があったし、取締られて消えた作品も主な理由は暴力やポルノな内容だったはず。そういう意味でもこの件は今までにない動きだし、国内で版権取ってない作品を勝手にアップしているような所にも影響するかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
ニュースの内容に戸惑う人も出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「おかしな言い方になりますが、予想外なやり方をしていた大きな海賊版サイトが存在していたというのが驚くのと同時に海賊版に詳しいつもりだったのにそれを知らなかったことに対する悔しさのような感情もわいてきました……」
などといった話がありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ日本の国産映画興収ランキング上位はほぼアニメに独占されているのだろうか?日本の実写作品はどこにいってしまったんだ?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では日本系コンテンツ全般を追いかける人も多いことから、中国オタク界隈でも実写作品に関してかなり語れる人は多いようですし、日本の実写作品やそれに関する事情の話題で盛り上がることも多いのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の映画興収ランキングがアニメばかりで実写作品がないのはなぜか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ日本の国産映画興収ランキング上位はほぼアニメに独占されているのだろうか?日本の実写作品はどこにいってしまったんだ?

昭和時代には良い映画作っていたけどその後が続かなかった、良い映画を作り続ける環境も新しい人材も確保できないまま日本の実写映画市場は落ちていった模様
それに加えて日本はアニメやマンガが上手く行き過ぎたのもあるのだろう

単純に言えば日本では実写映画が低迷していてアニメ映画が成功しているということに尽きる
そして実写映画が上がって来そうな気配が無いのが難しい問題になっている

しかし正直に言えば、いくら日本のアニメをはじめとする二次元産業が大きいとはいえ日本の映画産業まで占領できてしまうというのが私にはよく分からない

「鬼滅の刃」のような大成功は日本のGDPと比較して考えれば例外的なものだろうけど、日本映画市場では他にもアニメ映画が堅実に当てている。あと近年の当たった実写映画も「キングダム」や「今日から俺は!!」のようなマンガ原作だったりするので、広い意味では二次元業界の範囲に含まれてしまうかも……

日本のアニメはハリウッド映画とも重ならない独自路線を完全に確立しているけど、実写の場合はハリウッド映画ともアジアの実写作品とも重なるから厳しいのだろう

日本映画界には金が無いんだよ
中国では巨大な国内市場と保護制度、それを背景にした巨大な予算の大作映画が制作されたのでハリウッドをはねのけたが日本ではそんな力技は無理だった

中国の映画がハリウッド映画を跳ね除けている理由として、作品が中国人向けというもの以外にも国内市場の大きさによる予算の多さと諸々の障壁があるからな……
日本の実写は映画業界が縮小して国内市場も小さいからハリウッドには勝てない

そもそも自国の映画市場で自国産の映画がランキング上位を占めることができる国の方が少ない。確か中国や日本以外では韓国、インド、トルコくらいだったはず。

ランキングに関してはよく分からないけど外国から輸入される大作と勝負できる質という意味では視覚的な要素、特殊効果が重要になるので予算の問題はかなり大きい
日本のドラマ、特にNHK以外の民放のドラマは予算が減ってクオリティが落ちて人気が無いから稼げない、そしてまた予算が減るという悪循環を繰り返した結果が今の状況だ

実写映画はコストが高いのに日本の実写映画は予算が少ない
黒澤明のようなことができる、予算を引っ張って来れる人間は今の日本にいない

予算が無いのはアニメも一緒のはず、むしろアニメの方が予算の有無は露骨に出てくるはずなんだがな……

完全3DCGではないことがほとんどな日本のアニメは相対的にコストはかなり低くなる。それに現代ではジャンルも重ならないから外国にも売りやすい。
あと日本はいわゆる「映画を作りたくて業界に入ってくる人材」が実写映画よりもアニメの方に行ってしまうという話もあるね。

日本の国内市場では実写映画の大作にかかるコストを回収するのは困難だから作らないんだよ
実際現代の日本の映画監督は娯楽大作は撮らない、有名な監督は文芸作品やメッセージ性の強い作品を撮っているのがほとんどだ

そんな感じなんだろうな。日本は映画市場が小さいし大作作っても投資回収できないから文芸的な作品で糊口をしのいでいる。でかいことやりたいならアニメに行くしかない。

ウチの国やインドほどではないかもしれないが、アニメ映画の興収を見ると日本国内でも当たれば実写大作でも何とかなりそうに思えるのだが……

それができていないから問題なのでは
ここで話題になっている日本映画の興収ランキングで実写が上位に無いということは、日本の実写映画は日本人からの人気も微妙ということだろ?

日本の国内市場が小さいわけではない、むしろ世界的に見れば独自市場としてはかなり大きい方だぞ。中国の感覚で考えるから分かり難いが日本市場でダメならもうアメリカのようなグローバル路線で稼ぐ方向になるだろう。

やはり日本人からも人気が無い、金を出してもらえないという問題があるのでは。近年の日本の映画には一般人が雑に楽しめる大作実写映画が無いんじゃないか?

私は日本の映画は文芸的過ぎる、内容が今の時代に合っていない気はするね。
個人的に嫌いじゃないけど娯楽方面での爆発が無いと大衆人気を獲得できない。

アニメ映画では文芸的でヘンタイの混じる恋愛を作りたがる新海誠に大衆的な恋愛映画を作らせて大当たりさせたが、日本の実写にはそういうのが無いのだと思う。

うーむ……私の見た範囲だと日本の映画ってほとんどが現実の生活を舞台にした話で、想像力が足りてない印象だな……

日本はテレビドラマがダメになってそのまま映画もダメになった
言っては何だが現代の日本のドラマは韓国のドラマどころか中国のドラマにさえ負けている。もちろん今でも成功している作品が無いわけじゃないが、かつての凄い影響力は無い

日本の映画業界はバブル崩壊以降の失われた30年の影響が深刻なんだよ。
日本のドラマは30年前のやり方から抜け切れていないし、映画もテレビドラマの特別版的な作品ばかりだ。特撮でも大迫力のシーンはやれなくなってそういうのはアニメでしか実現できなくなっている。

俺は日本の実写映画に対するバブル崩壊の影響も正直よく分からない
日本映画の実写の中で上位に入っている「踊る大捜査線」もバブル崩壊後の作品で当時はアニメを完全に超えている人気だったはずなんだけど

日本映画で高評価なのはあるが概ね文学青年的というか文芸的という感じで大衆向けではない印象だ。社会的、文化的な評価重視の方に特化し過ぎたのかね?
古参のめんどくさいファンの多いジャンルがたどっていく衰退の道と似たようなものを感じなくもない

現実社会を舞台にした作品、社会的なテーマの作品は予算が少なくていいからな
それ以外のジャンルになるとCGや衣装やアクション、更には保険関係の費用も膨れ上がって投資回収のために結局はハリウッド作品と競り合う必要が出てくる

景気の良いときやメディアとしての地位が高い時は文芸方面重視でも良いだろうけど、現代の環境は他の娯楽との客の奪い合いだから派手な娯楽性がないと厳しいだろうな
アニメだが「名探偵コナン」は劇場版では推理からアクションに重心を移したのが成功の理由の一つでもあるし

個人的な印象だが、近年の日本のドラマや映画の役者は演技がイマイチ、動作も表情も誇張し過ぎで見ているこっちは置いてきぼりにされる
あれでは一部のファン以外はついていけなくて一般人気が微妙になるのでは?

言いたいことは分かるな。昔の国産ドラマと同時代の日本のドラマを見ると日本のドラマの方が演技は上手かった、国産ドラマがわざとらし過ぎた。しかし今の作品だと日本の実写は誇張表現が極端だけど幅が無くて引っかかるものがある

結局一般の観客は大迫力で爽快感のあるシーンを好むし、そういう大作を日本の実写でやれないのが問題なんだろう

かと言って派手にCGを使った作品になるとまたハリウッドの大作とぶつかるからな……中国は独自文化などの壁がある国内市場が大きいから助かっている所はあるが日本ではそうもいかない

ところで日本映画って国の保護政策とかないの?
中国や韓国ほど露骨ではないだろうけど自国産業、文化の後押しはありそうに思えるのだが

無いわけじゃないけどこっちほど大きくもないはず
それに国内市場ではハリウッド映画に国産映画(アニメ)が興収で勝負できているから現状ではあまり後押しの必要性は出ていないのかも。



とまぁ、こんな感じで。
中国から見た印象についての話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は日本の実写映画は予算が少ない、予算が足りていないという印象があります。それから私は以前日本の実写映画に関しては出演者がアイドルに偏るのが問題という話を聞いたことがありますが、実際はどうなんでしょうか?日本のアイドルには詳しくないのでよく分かりません……」
などといった話もありました。

中国オタク界隈ではアニメに対する評価でも「この作品には予算が足りている」「この作品は金が無い」といった話をよく見かけますし予算について意識されることが多いのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「すずめの戸締りの興収が最初の週末で3億元超えた模様……かなりスゴイことになっている」

3/24から中国本土での上映が始まった
「すずめの戸締り」ですが、

最初の週末で興収3億元(約57億円)を超えるなど非常に良いスタートを切っているそうです。
中国のネットのニュースはコチラコチラ(どちらも中国語)などをご参照ください。

ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミと質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「すずめの戸締りの興収がすごい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「すずめの戸締り」の興収が最初の週末で3億元(約57億円)超えた模様……かなりスゴイことになっている

予約の時点で1億元超えと宣伝していたからスゴイとは思っていたが、予約の時点で1億元超えって今年の外国映画の中ではトップだっけ?

「アバター2」は昨年末だったし確かそう。今後どうなるかは分からないけど、現時点では国内市場におけるアメコミ映画を超えてる勢い

あっさり2億超えてもう3億だけど最終的に7億超えるという予想も出ているな
「君の名は。」の時も数字の凄さに対してあまり実感が無かったけど「すずめの戸締り」はもっと実感が無くてふわふわした気持ちになる

この調子だとウチの国の日本映画興収で新記録が出るかな?
6億行けば「君の名は。」を超えて1位になるはずだが。

春節とかの長期休暇に重なっていないから今後の伸びはそこまで大きくならないだろうけど、それでも最初の週末ですごい勢いだね
「天気の子」の興収2.88億元はあっさり超えたか?

今年はハリウッド作品がパッとしないからか、外国映画の中でやたらと輝いて見える

中国映画市場において外国映画で2Dはダメだ、デバフがかかるという話はなんだったのか
「君の名は。」から「天気の子」で数字落ちたし、私はそのまま「すずめの戸締り」も落ちていくものだと考えていたのだが……

内容の評判はどうなの?
既に見た人からはあまり良いという話は出てないけど

私も評判を知りたい。「君の名は。」は正直可もなく不可もなくだったがあのレベルなら見に行こうとは思わない

個人的には「天気の子」の方が良かったかな
あと昔の新海誠が好きな人は今回もガッカリすると思う

「君の名は。」よりも微妙という声は多いけどイベント的な映画鑑賞としては悪くないという話もあるからよく分からん
あと繰り返し見る人が出るような作品なのかもちょっと分からない

正直何とも言えない。ストーリー展開に引っかかる所があったけど映像表現はやはり良い所もあって、でも見終わった後の気分はそんなに良いものでも無くて……もう個人の感覚で好きか嫌いかで良いんじゃないかな!

俺は最初の週末は時間が合わなかったから来週見に行くわ
ネタバレを意識して回避しなくても良いタイプの作品なのでこういう時は助かる

名声があって宣伝も力が入っていたから初動の良さも分からなくはない
新海誠が中国まで来て宣伝しているしメディアでの扱いも良かった

「すずめの戸締り」の宣伝は春節や国慶節の超大作宣伝合戦を除くと近年屈指のレベルだったと思う。中国に新海誠を呼んで宣伝イベントやっているし各所の宣伝でも誠意が感じられて印象はかなり良い。

映画の宣伝、新海誠の歓迎に関して中国と韓国の対比をネタにする動画とか色んな所で動いているのは感じるな

同感だ。新海誠が「三体」、劉慈欣作品が好きだとか、新海誠は中国のSFを評価して期待しているとか中国の観客の喜ぶネタのニュースが流れているし今回はかなり計算して盛り上げているのではないかと

どこも景気悪いから必死だよ
映画業界はまだ景気は悪くないけど、相対的に見ての話でもあるし維持できるかも分からないからな

新海誠は「三体」好きだという発言は以前から出ていたし全てが宣伝のために作られたものではないだろう。中国の観客にとって好ましい情報や言動が多いクリエイターなのは間違いないだろうけどね

活発な宣伝もあるが「すずめの戸締り」が今年の映画の中で有力な選択肢だったのも確かだ
社会的なアレコレでしばらく映画に行ってないのもあってか、自分の中では失敗しない映画を選びたくなる気持ちが強まっているから「すずめの戸締り」のような作品は都合が良い

理解できる話だ。自分は様子見だったけどこの勢いなら見ておこうかという気分になってきた……我ながら単純だよ。2Dだから安いというのも気楽に行ける要素だし。

コスパは良いと言っても今は映画も安くはないしこっちの予算は有限だからね。
私は今年の前半は「流浪地球2」の後はこの「すずめの戸締り」、それから今度の「スラムダンク」は確定。あとは評判を見ながら見に行くかを決めるつもりだけど、なんだか以前より消極的になっている……「ラピュタ」はどうしようかな……

「すずめの戸締り」がこの勢いだと「スラムダンク」がどうなるか良い意味で分からなくなってきたな。チケット販売プラットフォームのデータだと「すずめの戸締り」の購入者は男性の割合が明らかに高いしアニメ映画は男性客が期待できるのかもしれない。

アニメ関係だと国内上映が4月5日からの「スーパーマリオ」もあるし、他にも「名探偵コナン」、「スラムダンク」辺りが強そう

マリオは正規ルートでこっちに入ったのが遅い作品だから国内だと人気や需要がよく分からん……「ドラゴンボール」のような爆死になるのか3D版「ドラえもん」のような大人気になるのか

日本のアニメを輸入するなら今日本でやってる「グリッドマンユニバース」とかも輸入して欲しい……

それは無理だろ。残酷な話だがトリガーじゃ新海誠のようにはならないし、「グリッドマン」はTVアニメ版が国内では中盤以降評価急落したからオタク層からの集客も期待できない。
作品本体の費用に加えて宣伝に手続きと外国の映画を輸入するにはかなりのコストがかかるから当たりそうにない作品は入ってこない。

二次元のアニメ映画が大人気になるのは良いことだよ。すぐに効果はでないかもしれないが今後の作品増加には希望がもてる
残念なのは私には一緒に見に行ってくれる人がいないことだ!

お前は映画を見たいのか、それとも一緒に行った人間の反応を見たいのかどっちなんだよ!?

正直に言う、両方だ!
そして終わった後に見た映画について語りたい……

一人で行くのはちょっと……というのは分かる
私も「天気の子」の時は大学のルームメイト達と見に行ったけど卒業した今では予定の合う友達がいなくて悩んでる

ネタや話題として見に行きたいのだけど一人で恋愛モノの映画を見に行くのはやはり厳しい
人気のピークが過ぎてからこっそり行こうと考えていたので大人気なのは嬉しいが少しだけ困る

昔の新海誠は一人で見て浸るような作風だったけど、最近のはカップルで見に行くような感じになっているから自分には少々厳しい



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも人気になりそうな気配はあったものの、ここまでの勢いになるのは予想外だという人も多いようでした。

ちなみにこの件に関するネタを教えてくれた方からは
「『すずめの戸締り』は中国国内でかなり力を入れて宣伝しています。ここしばらくの間中国のネットでは作品の宣伝やニュース、新海誠関連の話題をよく見かけました。しかし正直に言えばそれでも予約の時点で1億を超えたのは現実感がありません……」

「『すずめの戸締り』の大人気に関してはチケットが安く売られているのでお得だというのも影響しているかもしれません。現在の中国では人気の映画のチケットは40元〜50元くらいであまり安くないですし春節の時などは地方都市でも映画のチケットは高くなります。しかし『すずめの戸締り』はネットのチケット購入プラットフォームを見た限りでは他の作品と比べて10元以上安いようなので新作としてはかなりお得です」

などといった話もありました。
中国における「すずめの戸締り」大人気の理由についてはまだよく分かりませんが、どこまで伸びるのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『窓際のトットちゃん』がアニメになるらしい。小学校の頃に読んだ小説が現代でアニメ化というのは不思議な気持ちになるね」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「窓際のトットちゃん」が劇場版アニメになるそうですが、中国でも「窓際のトットちゃん」はよく知られている作品で子供の頃に読んだ人も多く、アニメ化に関して中国オタク界隈の一部でもちょっとした話題になっているそうです。

黒柳徹子著書「窓ぎわのトットちゃん」アニメ映画化(cinemacafe.net)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「窓際のトットちゃんアニメ化」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(作品の内容に関するネタバレもあるので一応お気を付けください)


「窓際のトットちゃん」が劇場版アニメになるらしい。小学校の頃に読んだ小説が現代でアニメ化というのは不思議な気持ちになるね。

懐かしい名前だ
私は小学校の頃に読んだけどかなり面白い本だった

小学校の頃に学校で推薦された本なので俺も名前だけは覚えている

子供の頃の思い出がよみがえる作品だ。
あの本を読んでいた当時は将来オタクになる自分なんて全く想像できなかった!

設定的には子供時代の終わりという話なんだろうけど、読後感がなんだかとても「青春時代の終わり」みたいに思える作品だった……

私も子供の頃にかなりハマった。国内の推薦図書のような教訓的な所があまり無いのが良かったのかな?実家に何度も読んでボロくなった本がまだ残っているはず
キャラデザがあの表紙の淡い絵柄と結構違うのがちょっと引っかかるけど楽しみ

あのイラストをそのまま使ってアニメというのは無理だろう
それにあの表紙イラストのイメージで原作者本人の写真を見た時の衝撃も大きいからアニメで別のキャラデザにするのも悪いことではないはず

あの絵のイメージでいた所に原作者の近影を見るとね……原作者は日本人だとほぼ誰もが知っている有名芸能人らしいな
以前日本人に聞いた昔からずっと続いている番組の司会で、その番組のテーマも日本人ならほぼ知っているとかで歌ってくれた

調べてみたがこの作品自体の映像化はまだ無かったのか

続編の方は満島ひかりが演じたのがあるけど最初の「窓際のトットちゃん」は映像化されたことないみたいだね

企画自体は昔からあったようだが確か原作者の黒柳徹子がずっと映像化に反対していたはず。
この作品の作者って色んな意味でスゴイ人なんだよね。経歴でも活動範囲でも外見でも。

トットちゃんと同年代(年齢的にはちょっと上くらい?)な頃に読んだからとても印象に残っているけど、今になってアニメ化の情報を聞くというのが予想外過ぎて戸惑っている
トモエ学園をアニメで見れるのは楽しみではあるのだが

今はどうだか知らないけど私が学生だった頃は学校関係者が使っているアカウントやグループ名に「トモエ学園」的なのをそれなりに見かけたのでウチの国の先生にもこの本が好きな人がかなりいるんじゃないかな

自分は小学校の授業でこれを読んだよ。まさに子供の頃の思い出の作品。

トモエ学園の最後は本当にもったいないと感じるものだったな
作者本人が主人公だから関係者はその後も生きているらしいというのは救いではあったが

後書きに書かれていたと思うがトモエ学園から多くの人材が出ているのはスゴイと思った
しかし大人になって考えてみるとあれはウチの国でやるのも自分の家庭でやるのも無理だろうな……というのも分かるようになってしまったのがなんだか悲しい。効率の問題に加えて金の問題がね……

しかしなぜ今急に劇場版が来たんだ?気になる作品が一つ増えたのは嬉しいけど背景がよく分からない
背景知識無しだと理解できない部分がある作品だけど、アニメ制作までそんなことになるとは!

劇場版で子供向けで文芸寄りな内容にするというなら合っているのかな?
娯楽特化作品ではない、ためになる作品を作りたいというスポンサーやクリエイターというのはどこの国にもいるだろうし

何度も読んだ本だしアニメ化は気になるけど、ウチの国の児童文学原作のアニメやドラマはどれも微妙だから不安も混じる

私は名作だから逆にアニメ化されるとは思っていなかった
ウチの国でも子供の頃の思い出の作品みたいに感じている人は結構いるから、何かと批判がでるのではないかと

私は主人公のビジュアルよりも校長先生のビジュアルが気になる。大好きなキャラなんでね。
当時の私はあの子供に対してもちゃんと大人と同じように尊重してくれるし、子供の話をきちんと聞いてくれる校長先生が理想の先生だと感じていたよ

印象的なエピソードが幾つもあるけど私は講堂にテントはって野営する話が一番ときめいた

私は母親が子供のための推薦図書だかなんだかをネットで見て買ってきた本だったな。その後学校でも推薦があったが自分は既に読んでいた。
面白かったという印象はあるけど最後に学校が空爆で無くなってしまうというのがとても衝撃だったのでそっちの印象も強い。この作品のラストは私が反戦思想というのをまともに意識するようになったきっかけでもある。

自分にとっては学校の先生が推薦していた本の中で数少ないちゃんと最後まで読んだ本
最初に読んだ時は舞台となった時代の日本についてもその歴史的な背景についてもよく分からなかったがとても楽しめたし、その後知識が増えてから読んでも楽しめた

子供の頃は分からなくて後になって分かった内容の意味とかもあるよね
トットちゃんのお父さんが厳しくなっていく社会情勢の中で食べ物をもらえるのに軍隊に演奏したがらないというシーン、後になって意味を理解できて凄い人だと感心した

大人になってから改めて読んでみるとトモエ学園というのがとても困難な状況でありながらどうにか成立していた桃源郷だったと感じる
第二次世界大戦に進んでいく当時の日本であんなに自由な学校を作り、学校関係者や親が子供達の暮らしを守ろうとしていたのはどれだけ困難なことだったのだろうか。そして最後に空爆で燃えてしまった学校についても子供の頃とはまた別の衝撃になった。

あのラストは衝撃的だったよな。
俺も最初に読んだ時は知識がなかったから最後に学校が燃えてしまう展開には困惑した。この奇妙な展開は何なのか、何を伝えたいのかが分からなくて。

私も最初に読んだ時は学校に持っていくお弁当の中身が質素になっていき自動販売機でお菓子が買えなくなったことの背景についてよく分かっていなかった気がする。
高校生になり第二次世界大戦の歴史関係の知識が増えてからまた読んだら子供の世界の背景に漂う空気の厳しさが分かったし校長先生の理想とその教育に関して更に敬服した。

小学校で先生がクラス全員に推薦した本だったが今の時代にまたトモエ学園が来るなんてね。
汽車の車両の学校や、海のものと山のものを使ったお昼ごはんとかが私の記憶の中から浮かんできた。

あったね、海のものと山のもの。主人公がもっていった山のものにゴボウがあったけど、当時の自分はゴボウの料理と味がどんなものか全く想像できなかったから妙に記憶に残っている

ゴボウとか今でも漢方薬で使うくらいしか分からない……

確かきんぴらごぼうだっけ?きんぴらごぼうは私の行く範囲の日本料理屋では出すところが無くて、メニューにある店に出会ったときは感動した。味自体はそこそこレベルだったが、弁当に入れるなら良さそうとも思った

小学校の頃に読んだけど、汽車の学校というのに色んな想像をしてなんだかとてもワクワクした。アニメでビジュアル化されるのがちょっと怖いけど楽しみ
食べ物も子供の時分にはよく分からないのがあったけどとても美味しそうに思えたね

私は「肝試し」がよく分からなかった
今では分かるようになったが、イメージが二次元的なものに随分と汚染されている

分かる。俺も失ったはずの清らかな子供の頃の自分を思い出してダメージを受けているよ……



とまぁ、こんな感じで。
作品の思い出と一緒に昔の記憶が浮かんでくる人もいるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「『窓際のトットちゃん』は学校の先生が推薦する本の中ではかなり面白い方でした。当時の私のクラスでも読んでいた人は多いです」
などといった話もありました。

「窓際のトットちゃん」に関しては、90年代半ば頃私が中国で現地の中学に通っていた時に授業で日本文学作品として名前が出てきて驚いた記憶があります。
恐らく中国では昔からかなり広まっている作品ですし、現在の中国オタクの面々の中には学生の時に読んだことがあるという人も結構いるのかもしれませんね。

それからこの記事をまとめていて思い出したのですが、第二次世界大戦に関して中国で日本の扱いは概ね悪役、加害者なので日本国内の被害に関して意識される機会はなかなかありません。そんな訳で「窓際のトットちゃん」のラストでトモエ学園が燃えてしまうことに驚いた人も少なくないのかもしれません。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「正規配信アニメなのにOPやEDの歌が流れない作品があるのはなぜ?歌無しで音楽だけが流れる作品があるのだけど……」

WBCを見たり艦これのイベントで苦戦したりでぐだぐだな所に、ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近年は中国国内で正規配信される日本のアニメ作品もかなりの数になっていますが中には過去のTV放映版と配信版が違う作品もあるようで、中国オタク界隈ではそういった変更点に関する話題で盛り上がることもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「正規配信なのにOPやEDの歌が無い作品がある」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


正規配信アニメなのにOPやEDの歌が流れない作品があるのはなぜ?
歌無しで音楽だけが流れる作品があるのだけど……

「犬夜叉」とかがそうだったはずだが、確か版権の問題だったか?以前もちょっとした話題になった記憶が……

OPやEDの分も金払ってなければ配信できないのだよ
金銭的にも手続きの手間的にも難しくなるからよほどの人気作品、人気曲でもない限り配信側はオリジナル曲を使わないはず

今どうなっているのかは分からないけど、「エヴァ」も確かそういうのがあったと聞く。

アニメと主題歌のライセンスが必ずセットになっているわけではないからね
タイアップ系だとTV放送以外では使えない契約のもあって、配信もだけどディスクでもダメな作品とかもあると聞く

え、アニメの作品の版権の他に主題歌の版権も買わないといけないの?

そういうことだ
音楽業界は映像業界とは別で権利関係が厳しい所だからアニメ放映以外の使用では別途契約が必要になるとか、ライセンスが高いとかになるのだろう

なるほど……しかし理屈は分かるがファンサブでダウンロードして見た方が良さそうな状態なのはなんだかモヤモヤするな……

版権の問題じゃなくて貰った動画データに入ってなかったんじゃないか?
日本で販売されているBDにはちゃんとOPもEDも入っているんだからそれを買えば良い、プラットフォームはケチケチし過ぎだ

「配信可能な内容」と動画リソースは別の話だぞ……仮にその完全版のディスクを買ったとしても中国国内でネット配信はできない
市販されているディスクは基本的に個人利用のものだしそれを商業利用で使ったら違法配信だ

OPの歌が使えない問題に関しては歌手の所属する事務所の事情だけでなく、レコード会社が厳しく管理しているケースもある
ネット配信は比較的新しい分野だし権利を確保、独占する方針だと正規ルートで許可を取るのは厳しいといった話も聞こえてくる

こういうのは版権持ってる側の会社の方針が変わったり、版権が移ったりすることもあるのでずっと同じではない
気が付いたらオリジナル主題歌付きに戻っていた(?)作品もあると聞くから、裏事情を想像しながら様子見しておくのがベターだろう

番組価格や契約条件がずっと同じというわけではないだろうからね。
プラットフォームや配信される時期によってOPEDの歌の有無が違ったりもするようだし。

TV放映でも日本国外では主題歌使えない作品はあるし、日本国内でも再放送の時に元の主題歌を流せなくて変更された作品はあったはず

この主題歌が使えない問題、ウチの国で一番有名なのは昔こっちのでテレビで放映されていた「ウルトラマンティガ」だろう
ジャニーズ事務所のアイドルが歌った曲はかなり版権管理が厳しいと聞く

「ティガ」は主演の長野博が主題歌も歌っているけど、番組輸入の時に歌までは買えなくて中国語版主題歌自作して放映されたんだよな
当時の主題歌のライセンス代はいったい幾らだったんだろう……

そんなことってあるのか?あの中国語版主題歌がジャニーズ事務所の問題から制作されたというのはちょっと信じられないんだけど。
私はずっとメインターゲットが小さい子供だから中国語の歌にしたんだと思っていたのだが……昔から子供向けの作品ではキャラクター名を本土化、中国人っぽい名前にすることは珍しくないし歌もそういうのはあったはずだから

他のアニメ作品でも、日本国内の放映でもジャニーズ系のタイアップ主題歌は別の所で曲が使えないことが珍しくないんだよ
例えば「忍たま乱太郎」とかもそうだし、少なくとも楽曲の版権管理が厳しい事務所なのは間違いない

「ティガ」に関しては主題歌が流せなかった理由が権利の問題なのか金額の問題なのかが今となってはハッキリしないな
高くてダメだったという話はよく聞くけど、近頃何かと見えている日本の作品の版権管理事情から考えると金よりも管理方面の問題にも思えてくる

「ティガ」の主題歌は日本国内でも主題歌集にオリジナル版が使えなかったから何か難しいものがあるんだろうね

「ティガ」はクオリティの高い中国語版主題歌が作られたから結果としては悪くないのだけど、なんだか考えてしまう背景事情だ……

昔こっちのテレビで放映されたアニメの中にも「怪盗セイント・テール」のように歌無しで音楽だけ流れていた作品はあったし、あの権利関係が雑で黒っぽい灰色な時代でも管理されている所はあったんだろうな……

そうそう、私は「怪盗セイント・テール」に主題歌が存在すると知ったのはオタクになって日本の作品を調べるようになってからだった
当時テレビで放映されていた他のアニメは日本語のOPEDそのまま流していたし、歌が無い作品はそのまま主題歌が無い特殊な作品なんだと思っていたよ

たまにそういうのあるよね。「ONE PIECE」も幾つか主題歌が配信されてなかったはず

東方神起が歌っているのだったかな?あと女性歌手の曲でもあったような……

確か矢口真理か安室奈美恵が歌っているOPじゃないかな
あと「ONE PIECE」でもジャニーズ系の歌手の主題歌の中に配信の際に歌が無くなったのがあったと記憶している

しかしこういうアニメの配信でOPやEDが流せない状況はどうにもならないのかね
アニメ本編が流せないならともかく、OPやEDではプラットフォーム側も積極的に動かないだろうし……

なんとかならないわけじゃないが、難しいだろう。例えば日本国内でも「Zガンダム」は当初ネット配信では主題歌が使えなくて別の音楽になっていて主題歌が配信でも使えるようになるまでかなり時間がかかった。
それに昔の作品だと権利関係が複雑で主題歌が使えないというケースも少なくない。特に前世紀のアニメ作品は当然ながらネット配信なんか考慮されていなかったから、現代のネットでの配信が権利関係的に難しいケースもある。

「Z」の主題歌は富野監督が好きなアメリカのミュージシャンの曲をカバーしたんだよな
歌詞に「sign of Z」とかあるので、私は長いこと作品のために作られたアニソンだと思っていたよ……

作詞はハゲ本人の別名義だから他のガンダム系の歌と変わらないんだが、外国のアーティスト作曲だとやはり難しかったのだろう
「Z」に関しては主題歌が使えない期間に配信されていたZガンダムのOP曲、ゲームとかでも流れるしカッコ良いんだけどね……

「Zガンダム」はガンダムシリーズの中核作品の一つだし主題歌もガンダム系アニソンとして有名、更に関連商品や派生作品含めて長期的に活用されるコンテンツだからバンダイが頑張って権利の問題を解決したのかも
逆に言えばこれくらいのレベルでなければダメ、普通の人気作品くらいだと大人の事情的な扱いで処理されてしまうのかもしれない



とまぁ、こんな感じで。
昔の記憶も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国で配信されている作品に関しては主題歌に限らずアニメの内容が過去に見た時の記憶と違う場合、版権の問題なのか敏感な内容だから修正されたのかで判断に迷います!」

「自分の記憶違いなのか確かめようとしても、中国のネットは昔の情報が削除されているので正しい情報が分かり難くて苦労します。二次元の論壇なども規制されることを恐れてログを削除していますし質問しても正しい答えが返って来るかは怪しいです。回答する人間も中国のネットで調べて答えるのですから」

などといった話もありました。

中国に日本の作品が入る際には度々翻訳や現地の規制や番組事情などによる修正削除やある種の変更が行われているようですし、作品は伝わっていても主題歌は伝わっていなかったというケースも結構ありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のアニメでは飲酒でキャラ付けをすることが多いけど日本人はやはり酒のみが多いのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメやマンガに出てくる描写経由で日本社会や日本人のイメージがイロイロと蓄積されているそうですが「現実と比べてどうなのか?」という疑問も常について回るらしく、創作と比較しての日本事情に関する話で盛り上がったりすることも多いのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本人は酒飲みが多いのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメでは飲酒でキャラ付けをすることが多いけど日本人はやはり酒のみが多いのだろうか?
創作とリアルの日本社会がどの程度重なるのか自分には分からないので詳しい人、教えてくれ!

日本で暮らしていると夜にTVで流れるCMのうち酒の割合がかなり高いと感じられる
日本の酒推しな社会に関してはスーパーやコンビニで酒を売っているスペースの広さもだけど、メディアにおける妙な扱いの良さからも感じられる
日本の二次元における飲酒キャラが多さはこういう背景も影響しているのだろう

一昔前はどこの映像作品でも飲酒喫煙で大人になった、成熟した描写とされていたのだけどね。
今では見なくなったが日本の二次元にはまだかなり残っているように感じるし、その結果日本人に酒好きなイメージが付いてきているような……

それに関しては大人だけでなく不良のキャラ付けも混じってそう
そういうキャラの表現の道具としても飲酒は便利だ
それに大人の場合はだらしなさや、別の一面の表現にも使える

ウチの国の小学生がそういう作品を見てトイレでタバコ吸うとか学校の外で酒を飲むとかやってたな。今はどうなんだろう?そういう事件を聞かないということはやらなくなったのかな?

酒で性格が変わる、狂うのは現実だと何かとめんどくさいが、創作で話を作る分には便利なんだろうね

中国は若者が酒を飲まなくなっている世界でも珍しい国だから若い頃から酒飲んでばかりの日本人が変に見えるのも仕方がない

日本の二次元作品に飲酒キャラ、飲酒ネタが多いのは日本社会が良くも悪くも酒に寛容だからだ
アニメやマンガなんかの娯楽作品は特に子供の目に触れやすいわけだから規制されるそうなものだがそうなってないわけだしね

だが今の作品にはさすがに未成年の飲酒は無いし日本もどんどん厳しくなってるのは間違いない
「ジョジョ」のように昔の作品をアニメ化した際に未成年主人公の飲酒描写をどうやってごまかすかが注目されたりしている

何かと気にする人がいるのも理解できるが、日常生活でよく見かける飲み物ということでは飲酒も他の飲み物もそんなに変わらないだろ
アニメで飲酒が強調されるシーンが目に付くのは飲酒に伴って場面を変えたりストーリーを進めたりするからというのもあるはず

男女問わず、酔っぱらうというのはストーリーを動かす上で便利過ぎるから制限なければとりあえず使われるのかもな。しかし現在もそういうのが許容される日本の制作環境と視聴者については興味深い。
日本だとアニメやマンガでも大人キャラなら飲酒OKなのかな?それともオタク向けの深夜枠だからか?

データをそろえて創作の背景について考察するならともかく、この手の話は見た範囲の作品の印象で日本人は酒飲んでばかりだと語っちゃうのもいるからな……
それにウチの国でも大学からは酒の付き合いを学ぶようになるし、若者は酒を飲まないと断言するのもどうかと思う

若い世代が昔と比べて飲まなくなっているのは間違いないよ、昔と比べて飲む機会も場所も減って他の暇つぶしの娯楽も増えたし相対的な懐具合も悪くなったから酒に金を使わなくなったから
もっとも「酒を飲まない」に関しては「上の世代」と比べて飲まない、「知っている範囲の大酒飲み」と比べて飲まないみたいな個人の話も混じっているのに、それがいつのまにか大きな主語になっていったりするのでツッコミ所が出るのも当然ではある

国内でも飲むヤツは二次元で描写されているレベルよりも更に飲んでたりするからね。あと今の若い世代が特に嫌っているのは酒を飲むのを強要されることだろう。
酒を強要してくる人間からは離れる、一緒に飲もうとしないので若い世代が酒を飲まないと強く感じられるという説も……

二次元だと女性キャラが酔っ払って酒を飲めとやってきたりするが、ああいうのは二次元のキャラデザと設定だから許容できる話だよな!
それから私は日本における酒の値段、コスパ的な所も実はよく分からん。コンビニの扱い的にはコーラと同価格帯の炭酸飲料みたいにも見えるのだけど。

日本はレストランや居酒屋で単品で酒を頼むと高いけど飲み放題にすれば結果的にかなり安くなるし、コンビニやスーパーで買うと炭酸飲料より少し高いくらいだ
日本は大学生になって20歳を超えたら皆日常的に酒飲むし飯の時にもまず酒になる、遊びの時でも勉強会でも酒は必ず入る
日本での食事は飲んだ方が得になるシステムだから酒浸りになる人間が少ないとか絶対にありえない

日本も若者は酒飲まなくなってるぞ。これは統計として出てるし、自分の同僚の日本人も飲まないとか付き合いでちょっと飲むくらいの人が多い。
ただコンビニの棚に酒が大量に並んでいてテレビでは酒のCMばかりなので需要があるのも間違いなさそう。あれはどうなっているんだろうな……

日本人は酒飲んでばかりというのとは別に、日本には酒文化が無い、酒の飲み方楽しみ方を知らないみたいな話も聞く
日本の酒関係ではウチの国の李白のような分かりやすい存在が見えないからそう思ったりするのかもしれないが、日本酒という独自ブランドの酒作っている国に酒文化無しというのはありえんだろ

酒文化というのは酒飲みの言い訳でもあるしどこの国にも酒飲みはいるんだから酒文化の無い国など無いのでは?
ちなみに私は日本社会特有の酒文化があるから中国のようなめんどくさい酒文化、酒に関する厄介な要求が無いと思っていたのに、留学してみたらゼミや付き合いの飲み会が多くて本当に参った

上の方でも言われているような中国の若者は皆酒もたばこもやらない中国は特別な国だと誇る発言はちょくちょく見かけるし、それを日本に限らず他の国は酒飲んでばかりだという話につなげていくわけだが、怪しい炉頃も少なくない
明確にデータが出てくる話でもないし日本の作品のキャラは酒飲んでばかりみたいな話についても逆に酒飲まないキャラもたくさんいるわけで

酒飲まなくてもエナドリ中毒になってるヤツとかいるし、健全で健康なのかは正直怪しいと思っています

日本の作品を見ていくと「孤独のグルメ」の井之頭五郎みたいなグルメ系なのに酒飲まない主人公とかもいるからな

「孤独のグルメ」は酒飲むのが普通なシチュエーションで逆に酒飲まないでひたすら飯を食うおっさんキャラということで逆にキャラが立っているのは面白いよね
「孤独のグルメ」が日本で人気になった理由の一つに、酒は飲めないけど酒が出る店の美食を味わいたい人間が実は多かったからだという話もある
なお原作者は昼間から酒を飲むような酒飲みだ……!

井之頭五郎が飲むのはウーロン茶だからな。
そう言えば日本では酒が飲めない人向けの飲料としてウーロン茶がとても広まっているというのは面白いな。日本の緑茶だとサービス扱いになってしまうが、ウーロン茶ならば金を取れる上にアルコール無しで甘くないのが強いのだとか。
そして彼は飯だけでなくそういうドリンクも頼むから「店の売り上げにも配慮するので客としては悪くない」というキャラ付けになる。

うーむ……私の周りの若者は皆基本的に酒もタバコもやらないんだけど……酒を飲む若者というのがイメージできない

それに関しては偏りもあるだろうし付き合う人の層の違いというのもあるんじゃないか
昔と違って今は酒飲まない人をあえて巻き込むこともないし、酒飲むアピールもしないから意識しないで済むというのはあるかと
私は酒の何が美味いのか分からない人間だから他人を酒に誘うことは無いけど実家に帰ったら親戚に飲まされるので付き合って飲むし、大学の友達で酒好きなヤツと遊びに行った時は付き合いで何倍か飲んだりはする

日本の二次元で酒飲みキャラが多いと感じられるのは他のキャラ(主人公達学生)とかぶらない特徴にできるし、酔っ払いという弱点も設定できるから便利だというのもあるかと
二次元はキャラデザよりも服装や行動で分かりやすくキャラを分けていく傾向があるが、飲酒はその中でも使い勝手の良い属性だ

キャラ付けというのも確かにあるのだろうね。実際飲酒、酒乱キャラが複数いる作品は少ない。
「ぐらんぶる」のような作品が評価高いからイメージがズレるのかもしれないが、あの作品の飲酒描写とキャラの扱いはかなり特殊な部類だ

ジャンルにもよるな。宴会での交流がイベントとして欠かせない現代社会ベースの作品だと多くなるし、当然ながらスポーツ系や乗り物、ロボ系は飲酒キャラ少なくなるぞ

そういやロボ系はロイ・フォッカーくらいしかすぐに思いつかん。考えてようやく出てきたのは「00」のスメラギ?パイロットキャラは別に酒を飲まないわけではないが飲酒状態が強調されるキャラは珍しいよね

アル中で強い現役スポーツ選手とかパイロットとか説得力が無い。身を持ち崩した描写としての酒浸りはあるだろうけどね。
あと酒浸りは一般的なドラッグと比べてまだ復帰できる(実際は重度の中毒だと無理だろうけど)ようなイメージがある、或いはまだ軽度だったと見せることもできるからキャラ付け以外の意味でも使いやすい要素なのかもしれない。

動画とかでよく言われているのが日本で売られている酒はアルコールの味がしない、ジュースみたいな酒が多いという話だ。ストロングゼロとかが有名だけどこれが日本に行った人間にとっては思わぬ罠になるとか。
たぶんこういうのが日本の若者にとって簡単な酒の入り口になっているのでは。

ストロングゼロもだが日本の居酒屋には「サワー」という甘い酒がある。これは果物ジュースなどと混ぜた何々サワーという名前でメニューにたくさんの種類が並んでいるし、飲み放題でもジュースがわりに頼めるので何かと危ないと感じる。あと飲み放題にはカシスオレンジのような甘いカクテルも入っていたりする。
日本で飲める酒って甘くて飲みやすいのが多いから飲酒のハードルも低いし作品の中でも扱いやすい空気になっているのかもね。中国国内の普通の店では日本のサワーやカクテル系は置いてないだろうし、酒は飲み慣れていないとまずいとしか感じられないからこっちでは酒を飲む人間と飲まない人間の距離はどんどん広がっている。

度数が低くて飲みやすい酒のせいで飲酒の負の側面が意識されないのはどうなんだろうな……日本ではストロングゼロは生活の悩み、プレッシャーを忘れる(或いは忘れ過ぎる!)ことができる酒というネタがある
ネタ画像で酒を飲んだらまとわりつく不安で憂鬱な文字がぼやけるというのがあるんだが、笑うと同時に納得してしまった自分が悲しい

日本は大きな都市では酒の管理がかなり厳しい(田舎はどうだか知らない)ので、子供は酒に触れる機会が無い
コンビニやスーパーで売ったとか、レストランで出した酒を未成年が飲んだとかになると店の方が処罰されてしまうので店の方も必死だ
だから飲酒が分かりやすい大人キャラの記号になるし、日本の二次元作品は中高生などの未成年キャラが中心になりがちなので大人キャラとの摩擦や衝突の際に飲酒も意識されるような形になるのだろう

日本のアニメでは大人が酒を飲む際に「未成年は酒を飲んではいけません」とか「飲んでいるキャラは成年です」といったフレーズで強調されるから、ある意味では未成年は酒を飲んではいけないというアピールにつながっているのでは?
中国のアニメでこういった強調を見た記憶がない

社会の空気の変化や現実社会の管理制度に関しては作品経由だとよく分からないからアニメのイメージで語るのはやはり不安
中国でも一昔前は子供でも普通に酒飲んでいたし、大人が子供に酒を飲ませたくないのは主に貧しいからで、今のようなアルコールは有害だからという考えも無くはなかったが今のようにしっかりしたものではなかったように思う

二次元の飲酒キャラは酒に逃げているのも多い気がする
私の中で近頃の二次元における飲酒キャラといえば社畜キャラだし、酒は大人キャラの記号ではなくなっているかも……

社畜の酒は仕事のプレッシャーがとても大きいということの表現なんだろうな。二次元では一種の儀式、テンプレ表現になっているけど、現実の日本社会で社畜と言われるような層がどうなっているのかちょっと怖いけど気になる。



とまぁ、こんな感じで。
日本の作品の飲酒描写受ける印象の話だけでなく、現在の中国社会における飲酒の扱いが感じられるような話も出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は日本では軽めに酒を飲む人が幅広くいて、中国では全く飲まない人と非常に飲む人が明確に分かれていると感じています。中国では強い酒をたくさん飲むので飲酒に付き合うのは大変だと思います。私の経験では日本の宴会は時間が長めですが酒量はそこまで多くないと感じています」

「日本でも付き合いで参加しなければならない飲み会が少なくないと聞きますが、中国でも人間関係や仕事関係で参加しなければならない集まりは多いです。中国では飲まないとはっきり断ることもできますが、同時に飲めた方が社交では有利だという考えもあるので若者にとって難しい問題になっています」

などといった話もありました。

新型コロナや景気の変化でまた酒の飲み方が変わったという話も聞こえてきますし、今の中国の飲酒のイメージや酒の飲み方というのはどうなっているんでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


少し前の記事ですが今回の件と同じようなネタがちょっと別の方向から語られているのでよろしければこちらもご参照ください
中国オタク「日本の大学生は毎日酒飲んでいるようなイメージが自分の中で発生しているんだけど、実際はどうなんだろう?」

中国オタク「AIが絵を描けるようになった今の時代に絵を描く技術を学ぶ価値はあるのだろうか?」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「日本の漫画家やイラストレーターは学校ではなく自習ルートの人が多いって本当?」
に関して、追加でネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

最近のAI作画の進歩に関しては中国でも何かと議論の的になっているそうですし、その影響に関して悩む人も少なくないとのことです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「AI作画が進歩している中で絵を描く技術を学ぶ価値はあるのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


AIが絵を描けるようになった今の時代に絵を描く技術を学ぶ価値はあるのだろうか?
近頃のAI作画の影響で作品環境や絵師のスタンスと扱いが激変しているので皆の意見を聞いて見たい。

趣味でやるのとAIツールの使用を比較しても意味が無いと思うが

そう単純なものではないだろう。
ウチの国で完全に趣味から絵師になる人間は少ない。概ね学校で画の技術を学んでからになるわけだし、専門技術を取得して食っていくための進路でもあるからそこにAIが来たら心配になるのは当然だ。
それに稼ぐと言えば二次元市場、同人だってAI作画が量産された影響で市場が荒れている。

タイピストのように消えるとまではいかないだろうけど、絵師のスキルの価値がこの一年程の間に急落しているのは感じる。
実際仕事で絵も描いている友達は仕事が減って転職考えている。クリエイティブな作画はともかく、素材イラスト作成などはもうダメになってきているのだとか。

ここで話題にするということは二次元分野も含まれる話だろうけど、そこで画を描いて食っていくつもりなら勉強で重視する分野を考え直した方がいいのでは。基礎になる伝統的な絵画スキルやセンスならばAIが便利になった後でも使える。
ツールは結局人間の使う道具だからバージョンアップのたびに便利になるし、必要な時に新しいのを使えるようにすればいい

その意見自体は間違いではないと思うが、この件に関してはAI作画で二次元のイラスト市場が無くなる、或いは仕事の単価が大きく下がるという現実的な問題もあるから……

趣味でやるなら絵を描く技術を学ぶ意義や価値は変わらないけど、飯の種のスキルとしてはもう厳しいだろう。特に今のような過渡期に0から学ぶというのはね。
上の世代は名声があってAIを必要としない作家がいるし、スキルがあってAIに対応できる作家が過渡期故の稼ぎ方ができる。
そして下の世代は最初からAI環境に対応してスキルを磨いた人間がどんどん上がって来る上にAiに対応した市場制度も整備されていくだろうから要求水準が上がる厳しい環境にぶつかる。

こんな所でうだうだ討論しているくらいならその時間を勉強に使えよ
先のことなんて予測できないんだし、どの分野にしろ高いレベルの専門スキルは使い物になるし、今なら勉強や作画の過程をライブ配信しても良いんだから

正直に言わせてもらえば、AI作画が今の二次元ソシャゲで使われているような絵にとって代われるとは思えん
絵を描けない人間がはしゃいで同人を荒らす玩具くらいにしか感じられない

現時点では確かにプロレベルには及ばない。しかし描けない、消費する側から言わせてもらうと自分の好みじゃないAI絵ばかりになるんじゃないかという心配はあるかな。
それに好きな絵師の人気が落ちるとかAIのパクリ絵を見てやる気を失ってしまうのではないかという心配もある。

AI作画で出てくる絵は自分の好み、自分の描きたいものとは違うし趣味という面ではそこまで脅威は感じないが、仕事や人気ランキングには影響出るんだろうな……と憂鬱な気分になるのも確かだ

今は新人絵師がアップしたイラストに対して付くコメントが「AI以下」「これならAIで良い」だからな……見ていて気の毒になる

それでやめる人間はどうせ上手くならない
ちょっと批判されるだけでダメージ受けるような人間はプロどころか趣味でもやっていけないから心配するのは無駄だ

クリエイターの精神面に関して「それならAIでいい」という批判の影響は無視できないと思うぞ?
今のウチの国の絵師界隈はただでさえ精神的に打たれ弱い、すぐに仕事から逃げるみたいなの多いから……国産作品には中国の絵師を使えという話はよく出るが、中国の絵師は仕事で信用できないので結局日本とかの外国に投げることになるんだよ……

AIは今でもプロレベルだと使いにくいツールでしかないし、結局は人間の手描きによるPVPだ。本当に熱意があってプロの絵師になりたいなら絵の勉強をすればいい。
やっていけるかどうかわからないならまずは兼業か趣味で始めて、プロになれる技術があるとなったらプロになれば良い

AIはまさにその趣味、兼業でやるような仕事の部分を持っていくと思うのだが……今後は趣味とプロの間の部分が消える、或いは趣味で要求される下限レベルが高くなるだろうというのを考えると私は美術系を進路にするのは正直どうかと思うね
ウチの国の環境を考えると趣味でやるにもある程度は学校で学ばないとダメだが、それを選んでも見通しは明るくない

二次元も美術系の分野だし熱意や趣味のこだわり、才能などが前面に出てくるけど実際は仕事、金儲けが主な目的でやってる人が多い。趣味も混じっているのは間違いないが。
同人だって金儲けや承認欲求が動機として大きい。AI作画で儲けようという流れは二次元、同人でも急速に拡大しているしプロも含めて既に手描きでのPVPじゃなくてAIを使いこなす人間同士のPVPになりつつある。

ヒマつぶしも兼ねて趣味でやる、自分のペースで絵を練習するとかならAIとか気にする必要は全く無い
しかしそれで稼ぎたいならよほど得意でもない限り別のことをした方が良いと思う

AI作画は既存の膨大なデータから組み合わせるものだから、新しいアイデアや流行を直接創り出すものではない
しかしそういう創造ができない中位〜下位レベルの絵師にとっては大きな打撃になるのも確かだ
AI作画関係の話題は各国独自の理由で荒れているようだが、ウチの国では仕事を奪われそう、或いは既に奪われているというのが理由として大きい気がする

AI作画で作ったイラストを投下する人も増えて今ではAI作画同士の競争になっているかな
結局AI作画もそれを前提とした競争になるので近いうちに儲ける、評価されるには努力が必要な環境になるだろう……というか既にそうなりつつある
そして規模の拡大に合わせて欧米でも日本でも討論が激しくなっている

今AI作画をやっている人ってAIが無ければ絵なんて描かない人間だろうし、それほど不安に感じないでも良いと思うのだが
それを使って金儲けするとしても別ジャンルに落ち着いていくのでは?

プロの中にも補助的な部分にAI使ったり、AIで出力したイラストを人力で再加工するのが出ているから明確に別ジャンルになることは無さそう
そしてAIは学習した他人の絵柄や素材を勝手に使うからこのツールをどこまで認めるかで議論が紛糾するわけだな……

ボーカロイドなんかの時とは違って明らかにレベルが高い、慣れてなければ見分けがつかなそうなレベルのがこの数年で急に出現したわけだしどこの国も業界も戸惑うよね
二次元全体への波及を考えればボーカロイドの時のように独自ジャンルに落ち着く平和的な方向にはならないだろうし(それでも幾つかの種類の仕事は消えたと聞くが)、それが自分の進路や稼ぎに関わるとなれば尚更だ

学校に行って勉強するというのは多かれ少なかれそれが将来の飯の種になるのを期待するわけだからなあ
AI作画の問題は語学やプログラミングといった過去にもてはやされて技術の進歩と共に仕事が無くなっていった分野と比べても更に急速に仕事が無くなりそうなことだ
進路選択は個人の責任とは言え、さすがにこの変化は予想できなかったろうしこの5年位の間に学校で絵の勉強をしていた人は気の毒

趣味で描いてSNSで投下するくらいなら問題はAI作画をばら撒いて新人絵師をバカにする連中が鬱陶しいと感じるくらいか?
でもSNSで評価されるとか原稿料で小遣い稼ぎをしたいとなると、AIに飯の種を持っていかれるのを恐れなければならないだろうし、今後は絵を描くことを勉強するにも割り切った態度が必要になるのかもしれない

収入に関しては毎日数百枚とか千枚レベルでAI作画イラストを出力できる素人が、必死で描いて一日に高レベルなイラストを1枚 な絵師を圧倒するだろうからな

いや、そこはAI作画をベースにしたイラストを一日に十数枚出せるプロが勝つようになるのでは?

その予想に対する現実は「客が金を出さなくなるのでどれも商売にならなくなる」だ……
日本の同人プラットフォームとかAI絵が多過ぎて荒れた後に出品数に制限つくようになったからAIイラストを出す側もイラストを売るだけで雑に稼ぐのはもう無理で既にAIのイラストをどう使うかという段階になってきている。
作品を量産してもプラットフォーム側の審査やユーザーの数は変わらないから結局AIの使い方だけでなく絵のスキルやセンス、商売の才能からは離れられないのだろう。

二次元絵師の職業としての見通しは急速に悪くなっているのは間違いない
絵を描くことを学ぶのはいつでも好きにやればいいとは思うけど、親戚の子が絵で飯を食うために勉強を始めるとか言い出したらさっさと目を覚ませと言ってしまうな

そんなすぐに影響が出るものだろうか?
今のAIはまだ「描きたいと思い浮かべたように描く」というのはできないし、人間が修正しなければならない部分も多いから人間が要らなくなることも当面は無いと思うのだが

安定して再現するとか要求される仕様に合わせて描くとういのはできないから二次元のフェチ絵や既存のキャラで特定のシチュエーションを描くとかはできても、商業的な価値の画を描けるわけではないよな

現場はそんなクリエイティブなことばかりやってないし、地味に原画だとか素材や背景的な物を描いていくけどこういう部分はAIが得意なんだよ
私の周りにはAIの影響で仕事が減ったとか無くなったとか、転職したなんてのも既に出ているし転職した先もAI以前と比べて「めんどくさい」仕事になっている

今後は美術学科とかどうなるんだろうな……これまでは仕事のスキルを学べるという意義もあったが、今後の美術系の就職に関してはAIというツールは避けて通れなくなる。
もちろん美術の基礎を学ぶ価値が無くなるわけではないしAIもツールの一種でしかないけど、技術や知識の価値や方向性が大きく変化するのは避けられない。

ウチの国は美術学科を「稼ぐ」道具にしようという考えが上も下も強かったから……個人の食い扶持もだけど大学やお偉いさんの懐具合もどうなるやら
有名大学が他の美術系の学校を吸収して学科設立して生徒募集、学生とその親は大学のブランドと「子供が好きなことで職を見つけられる」ということで盛り上がったけど夢を見せられなくなりそう

クリエイティブな分野は安定して多くの人員が飯の種に出来る分野ではないし、製造業と違って「資本投下による規模と安価でそこそこの質で市場を獲得」みたいなそれなりに成功できる攻略法というものも無いんだよね。
CG関係で成果が無いわけじゃないけど、美術学科系で学んだ人間によるコンテンツの強化、市場と雇用の確保などはあまり上手くいってなかった。そしてそこに今度はAI作画が来る

ざっくり言ってしまうが、日本みたいに趣味でやる自習と儲け度外視の同人活動なら価値はあるけど学費払ってスキル習得して自分の進路にするのは無駄になる可能性が高い

だろうね。
元々美術、娯楽分野は技術的な手法はあっても明確な正解が無い分野だからウチの国の「答え」「攻略法」が存在する前提の勉強や進路の想定とは相性が悪い
それでも今までは拡大する市場が要求する娯楽コンテンツの多さから仕事が供給されてはいたけど、景気が悪くなっているしAI作画で人間の作業の価値が相対的に落ちていくのだから趣味以外は厳しくなるかと。

こっちだと学校で勉強してその道に進むのがほとんどだから失敗した時の被害が大き過ぎるから悩むのは理解できる
日本の同人関連では趣味の延長として活動して才能があった、成功したからというのも多いらしいが……

ここで言うのは何だけど、私はまだAIが脅威になるとは思えないし心配し過ぎだと感じてしまうのだけど……
実際にAI作画もいじってみたけど人間の曖昧な要求をイラストとして出力するのは無理で仕事に使えるとは思えなかった

確かに現時点ではクライアントの要求に正確に対応したクオリティとかは実現できてないが、この1年程で爆発的に進歩しているのを考えると将来どうなるかは分からないからね。皆イロイロと考えてしまうんだよ。
あと現時点でも多少のスキルをもった人間が叩き台として使う分には悪くないので作画関係の仕事のやり方が変わってきている。

0から制作するコストの大部分をAIが肩代わりできるから労働の価値が落ちる、大量生産的に流すことができるというのが大きいんだよ
中国の国産製品が質はそこまで良くないけど価格と対応の速さで国際的な市場を獲得していった、他の国の仕事を押しのけていったのを考えれば分かりやすい

まぁ心配になるのも分かるけど、イラストに関しては人間が介在する余地があるしクリエイティブな部分もあるからまだマシさ。
どんどん賢くなるAIに仕事を奪われるのを本当に怖がっているのはプログラマーだよ……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈での受け止め方や今後の予想などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「趣味の独学からプロに入っていく人も多い日本と違って、中国では作画の技術は基本的に学校で学ぶものです。現在同人で活躍する人も美術学科にいた人が主流だと思います。中国の絵師には学校に費やした時間や学費という背景もあるのでAIが登場した後に絵を描くことを趣味だと割り切るのは難しいです」
などといった話もありました。

それにしてもAIによってイラスト分野は今後どうなっていくのでしょうかね。
技術の進歩で仕事が無くなるという事態に関しては私も中国語関係で翻訳ツールの進歩によって稼げなくなるというのを体験していますが、それと比べても最近のAIイラストの進歩の影響による仕事環境の変化はかなり急激なように見えます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「原作が普通の恋愛モノなのにアニメで百合になった作品はあるけど、その逆に原作が百合なのに普通の恋愛モノになった作品ってあるのだろうか?」

身の回りの諸々が落ち着いてきたのでようやく艦これのイベントに取り掛かっていますが、E2が噂にたがわぬ難しさですね。甲はさっさと諦めて乙にして進めていますがこの先どうなるやら。

それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈では百合ジャンルが何かと意識されるようになり、作品の内容だけでなく百合要素やその扱いなどに関する討論も行われているのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメ化などの際に普通の恋愛モノが百合的な内容になった作品はそれなりにあるが、その逆の改変が行われた作品はあるのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


原作が普通の恋愛モノなのにアニメで百合になった作品はあるけど、その逆に原作が百合なのに普通の恋愛モノになった作品ってあるのだろうか?
俺ではこの逆パターンが思いつかなくて……

これは……確かに無いかも
原作の男主人公が消えてヒロインだけになる、結果として百合状態なパターンはそれなりにあるのだが

私もそのパターンは見た記憶が無い
ただ自分にとってそういう作品はアニメ化魔改造の中でも特に邪悪な改変になりそうだ
百合好きな身としてはそういう改変をやる作品は絶対に見ないし、もし原作ファンだったらブチ切れるかもしれない

百合を一般向けにして歓迎する人いないだろうから、無いんじゃないか?
普通の恋愛を百合にしたケースはヒロインに重点を置いたキャラ萌え系がほとんどで、ガチ百合な作品にはなってない……はず

完全に百合になる作品も珍しいと思う
女キャラ同士のイチャイチャが多くて結果的にライトな百合に見える作品になった作品がそれなりにあるのも間違いないけどね

昔の作品にはそういうのも多いな
ただ女性キャラが女性キャラに慕われる展開が恋愛にも見えるので、百合としても受け入れられる
この辺は男性の友情がBLとして受け止められるのと共通する部分もあるような気がしないでもない

普通の恋愛から百合になる作品は思いつくのだけどね
例えば「リリカルなのは」は原作が男性向けエロゲで第一期も魔法少女のマスコット動物を兼ねた男性キャラや原作におけるカップリング相手が出ていたが、百合の方に進み男は消えていった……

「恋姫無双」は曹操がガチ百合だから勘違いされやすいが、アニメでは原作ゲームの男性主人公ポジを娘化した劉備にしたのでそう見えるようなものだったね
三国演義の劉備達がゲイ扱いされるネタを考えれば分かりやすい

でも「プリコネR」のように明らかに百合方向にアレンジしているアニメ化もある
主人公白痴化させたのも原因かもしれないが

古い作品でも「ヤミと帽子と本の旅人」のように原作の男性主人公消して百合にしたアニメは存在するな。アニメでは原作で最初に主人公が憑依していた女性キャラを主人公に昇格させていた。

キャラが濃いタイプの主人公なら良いけど、ギャルゲーにいるようなプレイヤーの分身タイプ、それも無口主人公だとキャラ付けの時点で原作魔改造になりかねない
それならもう消した方が良いという判断になるのかも

ゲームのアニメ化の場合、主人公を操作キャラではなく独立して動くキャラとして出さなければいけないのが難しい
例えば「キミキス」は主人公格のキャラを複数出して更に原作には出てこないようなキャラ付けをして失敗している。あのアニメの最大の問題はラストの主人公の造反だけどアニメで創作された主人公の性格や言動も無視できない問題だった。
それに対して実質的続編の「アマガミ」ではヒロインごとに独立したエピソードにしたのも良かったが主人公である橘さんのも変態的なキャラが立っていて良かった。

メディアミックス展開の作品は媒体によって違うことはあるね
「舞-HiME」jは後発のマンガ版ではアニメではサブキャラ的な位置にいた男キャラ(アニメでも主役キャラとの恋愛はある)が主人公になってるし、ゲーム版は普通のギャルゲー的な男主人公視点のストーリー。

百合に改変する場合は作中の男キャラを消せばいいが、百合を改変する場合はオリジナルの男性キャラを足さなければならない
作る上での手間が違うからやらないという面もあるのでは

理解できる話だ、そしてそういうのは「男性主人公削除」が多いよね

アニメでオリキャラ追加自体は無いわけではないけどラブコメでそれをやって上手くいくのは珍しいんだよ
そもそも原作付き作品のオリキャラの成功例自体が多くない

百合ではないんだが「みなみけ」のアニメでは第二期で基本的に女性キャラ中心の所にアニメオリキャラの男を放り込んでそのキャラ及びオリジナル展開の作風が大不評で黒歴史になったことがある

ギャルゲー的な作品を百合にするのは、ルート分岐もハーレム展開もアニメに向いていないことによる消極的な選択というケースもあるかと
この「向いていない」というのには内容だけでなく使える話数やその時点の市場の需要などの事情も考えられる

萌えアニメは大体がヒロインのキャラデザや性格で人気になっている作品だから、男主人公関連にリソースを取られたくないだろうから消してしまう考えは分からなくもない
萌豚な私は男を出すくらいなら美少女キャラの出番と数を増やして欲しいと考えてしまうのだからね……・百合は積極的に手を出すジャンルではないがライトなレベルに留まるのであれば許容範囲だ

pixivとかを見ると百合系作品の人気キャラをヒロインにして男性主人公を加えた二次創作はかなり見かけるし百合を普通の恋愛にする需要はあるんじゃないか?

あれは百合好きとは違う層からの需要だろう
確かに薄い本、二次創作で男キャラをぶち込むことは少なくないが公式でそういうのはやらないよ

昔から百合キャラの間に男を混ぜる展開の作品はあった。百合のみで男を入れるべきではない、男を混ぜる妄想をするなら住み分けろという価値観が主流になったのは比較的最近の話だ。
しかしアニメ化の際に原作ファンからの支持が重要な現在の環境ではそれをやっても商業的に成功しないだろうし、百合系の作品に男キャラを追加はほぼ無いんじゃないか?

美少女キャラがいれば割り切ってくれる萌えが目的なオタクと違って、百合好きなオタクはそういう改変を許さないだろうし既存のファン層と対立するので商業的な強みも消失するだろうね

しかしキャラ萌えとは別に、百合メインの作品に関してはやはりジャンルとしてはそれほど大きくないんだよな。百合と何かを組み合わせて人気になった作品も多いから百合が強いようにも見えるが、百合のみだとそんなに伸びない……

女性中心の安定した、平和な世界に男キャラを入れる(=恋愛が発生する)のを拒むのは百合じゃなくても昔からあるよ
人気が微妙な男性キャラやぽっと出の男性キャラとの恋愛、そのキャラとくっ付くというのは一種のNTRみたいに受け取られて炎上することも多い

そういう問題の例としては「アイマス2」が分かりやすいかもね
男性アイドルをライバルキャラとして組み込む展開を発表したら大荒れして一時はIP存続すら危うい状態になった
その後男性アイドルキャラは別シリーズに隔離、ゲームの方で再合流させるのに長い年月がかかった

百合にする強みには女性キャラの描写だけにリソースを投入できるというのがあるし、美少女キャラだけを前面に出すことにより初見の人間を引っ張りやすくなるというのがある。あと百合趣味じゃないファンもキャラ萌えの燃料が増えて喜ぶ。
しかし逆のことをやってしまうと原作ファンにとっては異物、百合の世界を壊す受け入れ難い要素になり原作ファンが離れてしまう。原作ファンからの支持や売り上げも期待される原作付きアニメでそんなことをやる意味が無い。

アニメで百合から普通の男女恋愛に変更された作品を私は知らないけど、ソシャゲではあるんじゃないか?
ここまで話題を追いかけて思いついたのが「ウマ娘」だったので例としてはちょっと違うかもしれないが、プレイヤーの分身として動かすキャラや感情移入の対象としての男性キャラ追加はありそう

確かにゲーム化の場合は主人公に男性を追加することはあるな
現在の百合とは違うが「らき☆すた」の家庭用ゲーム版がそうだった記憶がある

ゲームだと無個性、無色のキャラを追加で済むことも多いしね。しかしアニメだと男性主人公のキャラや扱いを失敗すると強く批判されるし作品全体のイメージも落ちる。

男性主人公を出さなければ恋愛を深く描写して決着をつける必要が無い、キャラ萌えだけで売れる。あtp「決着をつけなくても良い」というのが大きいのではないかと私は考えている。

ゲームなら最近だと百合でずっとやっていた「BLUE REFLECTION」が新作で男性主人公を出すと発表していたね。そして案の定炎上した。

百合から普通の男女恋愛への改変についてはゲームなら探せば出てくるはず。ゲームの場合はプレイヤーが動かすキャラがいると便利だ。
それにアニメ視聴者層とは反応や金の使い方も違う。ゲームなら無個性主人公にユーザーは感情移入するし、その主人公に向けられる女性キャラの恋愛的な感情関係に課金もしてもらえる。

実は百合だったみたいな詐欺的作品はそれなりに見かけるけど、百合から普通の恋愛になる展開は今の時代滅多に無い。
昔は百合キャラで出しても攻略ヒロインだから普通の恋愛になるのが多かったらしいけど今はそのまま百合は百合で話が進む。

近年の二次元市場は女性キャラをたくさんを出す場合、ハーレム系が衰退してライトな百合系が伸びている
しかし近年の恋愛要素に対する不満や批判の傾向からは百合好きが増えているだけでなく、余計な男性キャラが介入してくるのを嫌うとか好みじゃない恋愛展開やストレスのかかる恋愛展開を嫌う人間が増えてきているというのも大きいと思われる
だから原作主人公などの男性キャラを消してライトな百合にするのは良くても、その逆に男性キャラを増やして百合ではなくするのは望まれていないといった状況になっているのでは



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の作品の記憶や受け止め方なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では百合好きが昔と比べて増えていますが、百合が前面に強く出ている作品はまだ厳しいです。中国オタク界の百合好きの人は積極的に発言するので存在感はあるのですが規模的にはまだ大きくない、商業的に計算できるのかよく分からないジャンルです。例えばラブライブ!も百合が強調されるようになってからはファンの規模や再生数は明らかに減っています」

「しかし昔と比べて百合やあざとい萌えに対する許容範囲は広がっていて、百合がメインではないエンターテイメント性の高い作品、例えばぼっち・ざ・ろっく!のような作品であれば問題無く人気になれます」

などといった話もありました。

百合に限らず中国オタク界隈でも様々な人気とされるジャンルがありますが、そのジャンル内の受け止め方にはやはり中国独自のものがあるようなので、その辺りについても引き続き追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜガンダムはTHE ORIGINに関してこっちであまり荒れていないのだろうか?Fate/Zeroのような公式で矛盾する前日譚なのでファンは荒れそうなものだと感じたのだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

長く続く人気作品には別シリーズや外伝的な作品が増えていくことも多いですが、その際に過去のストーリーや設定との矛盾や後付け設定が生えてきてファンが混乱することも珍しくないと思います。
中国でも人気シリーズのそういった要素に関してゴタゴタすることが多いそうで、中国オタク界隈でも後付け設定や後発作品に関して何かと話題になっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「ガンダムTHE ORIGINに関してあまり荒れなかったのはなぜか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ファンの間でゴタゴタするネタを調べている時に出てきた疑問なんだが、なぜガンダムは「THE ORIGIN」に関してこっちであまり荒れていないのだろうか?Fate本編とFate/Zeroのような公式で矛盾する前日譚なのでファンはどちらを正しいとするかで荒れそうだと感じたのだが

ガンダムも宇宙世紀ファンとSEEDファンの間でずっと続く不毛な争いがあるからFateのゴタゴタを批判する資格は無いんだが、「THE ORIGIN」の扱いは……なんだか説明し難いな

長編作品になると設定やストーリーに矛盾が出てくるというのはありがちだし、作者が設定変更したりするのもよくあるが、ファンがそれを受け入れられるとは限らないんだよな。
ガンダムも設定に関しては常に紛争状態だが、言われてみれば「THE ORIGIN」は批判はあってもそこまで規模の大きな争いにはなってない……確かに不思議だ。かなり荒れそうな変更もあるのに。

こういう前日譚で問題になるのは作っている人間、書いている人間が違うことだ。同じ作者ならまだ我慢できるが……それに誰の名声になるのかといった問題も出てくる。
「Fate」の場合は「Zero」の最盛期は虚淵玄の看板作品扱いだったのが混乱と火種になった。しかし「THE ORIGIN」は安彦良和個人の作品ではないという認識が確定しているから「THE ORIGIN」で独自解釈を展開してもそこまで大きな問題にはならなかったのだろう。

Fateとガンダムの違いに関しては、まず背景としてウチの国で「THE ORIGIN」について語れるようなのは若い世代ではない或いはオタクの主流じゃないというのがあった
当時の二次元界隈を代表する作品だった「Fate/Zero」のファンと比べて相対的に落ち着いていたから初代ガンダムと「THE ORIGIN」を比べると「THE ORIGIN」の方が完成度高いし合理的だという判断もできた

若くないから合理的に判断できるというわけではないと思うが……上の世代のオタクにも普通にめんどくさいのがいるし、新作ガンダムに対する批判も毎度毎度えげつない

内容以前にファンは富野由悠季の作品ではなく安彦良和版の別作品と認識しているし、富野版の設定の扱いが揺らぐようなことはないと考えていたからでは

そうそう。私は「THE ORIGIN」に関しては初代ガンダムに関わったスタッフによる「演義」みたいなものだと認識している。
「Fate/Zero」は当時「Fateという作品は虚淵玄の作品だ」みたいな扱いをしている人も多くて、原作を尊重する所かバカにする空気も濃かったので荒れた荒れた

Fateの方も最初から並行世界の別作品だったはずだが……

その辺の諸々の話は後付けじゃないか?
当時はそういう設定が無かったから矛盾した部分、どちらが正しい設定で正しいキャラなのかともめたし売り上げと人気の高いZeroが正しいFateだと推す人が多かった

並行世界の設定、ルートごとの違いみたいなのはstay nightの頃から既にあったんだけど、Zeroが大人気だった当時の中国でその辺りの扱いを認識できていた人はあまりいなかった
それに対してガンダムではシリーズの最初から富野監督が書いた小説版ですらアニメ版が違う、コミカライズ版の話が違うのが普通だったからファンの間でもどれが正しいかというのにあまりこだわらない

ガンダムは後付けで設定が変わるのはよくある話だしバンダイの商売の都合での変更にも皆慣れているが、Fateに関しては当時Zeroから本格的にオタクになったという人も多かったのでファンにそういう経験が無かった。

今ではFGOで異聞帯や編纂事象の設定が強調されているけど、当時はまだそういった設定を明確にしていたわけではなかったしな。
当初から月姫とFateが並行世界だという設定はあったし、例えばエミヤが実は本編のどのルートの先でもないといった設定もあったけど、あの頃のファン界隈では前日譚までそういう扱いになるという認識は無かったように思う。そして矛盾があった場合はZeroが正しい、従うべきだとやってゴタゴタが……

ガンダムに関してゴタゴタしないのはハゲが作っているかどうかが重要だからでは
公式、原作関係者の作品ではあるけどハゲが直接関わっていないのでファンの「現在のガンダムに対する影響」の不安もなかったのではないかと

確かに私も友人のガンダムファンも「THE ORIGIN」はガンダムではあるが別の作品くらいの認識だったね
あと個人的には「THE ORIGIN」のおかげでMSの設定が強化されてガンプラも増えて嬉しかったという印象もかなりある

「THE ORIGIN」は並行世界として受け止めれば良いだけかと
ガンダムは何が正史なのかが曖昧だし

Fateも設定ではそういう見方にできるんだが、当時は皆そこまでの知識も無かったし、単純に自分が好きな作品の方が正しいと押し付けるばかりだったから……

「Fate/Zero」に関しては当時のダークで残酷なストーリーの流行による高評価と一緒に、「Zero」を見る自分は「Fate/stay night」のような恋愛萌えアニメを見ている人間より成熟しているという考え方があってね……作品の内容以外の部分、その時代の流行やオタクのマウントの武器にされたなどの背景も影響していたからゴタゴタするのも当然だった
「THE ORIGIN」に関しては時代的な背景、ファンの規模や方向性というのが違うから批判はあっても大荒れしないのだろう

「THE ORIGIN」が出た時点でガンダムには並行世界的な作品展開があったし、キャラ設定を除けば再解釈部分もそこまで問題にはならなかったようように記憶している
ウチの国では一年戦争についての知識はあっても、1stガンダムの本編に関する具体的な知識や思い入れは怪しい人が多かったというか、今でも多いので「THE ORIGIN」の改変についても「受け入れられない」と感じる人は少ないはず

マンガが「THE ORIGIN」の後に始まった「サンダーボルト」の方が更に極端な並行世界展開やっているしな

「Fate/Zero」と「Fate/stay night」のゴタゴタをガンダムで例えるなら「THE ORIGIN」よりも「ガンダムUC」が近いと思うのだけど

言われてみれば確かに
当時のファン界隈ではUCで追加された宇宙世紀の歴史やNTのファンタジーパワーの扱いに関してかなりゴタゴタしたし、作風的にも認められないというのがかなり出て当時大荒れになっていたな

「UC」は人の心の光的な何かを雑に多用し過ぎたのがね……その辺りに関して富野監督の作ってきたものとは合わないしストーリーでもテクノロジーでも「閃光のハサウェイ」につながらなくなったと批判されていたっけ
今考えてみると、それまでの設定や扱われ方と違い過ぎるというので受け入れられなかった人が多かったのかもしれない

「UC」のゴタゴタの方が「Fate/Zero」のゴタゴタに近い理由に関しては、こっちだと「THE ORIGIN」に関しては影響力が小さい、そこまで重視されている作品ではないというのもあるかな(日本でどうなのかは知らないけど)
こっちで初代ガンダムの本編ストーリーが大人気になったことは無い

あー……0079、一年戦争時代って重要な扱いされているしMSの人気はあるけど、その時代と作風が好きな人間は多くないな

一年戦争時代に関しては「08小隊」は大陸で最初に人気になったガンダムだし「ポケットの戦争」のように定番化している作品もあるよ
ただアニメに関しては最初のガンダム作品としての価値がほとんどだ

ウチの国の宇宙世紀好きなガンダムオタクは「Z」を評価している人が多いし、人気が高いのはそこからだしね。
ということは「Z」を舞台に「THE ORIGIN」みたいなことやったら反発が出たりして?

「Z」版の「THE ORIGIN」みたいな「Define」が批判はあれど大炎上というわけではないからやはりそこまで大きな問題にはならない気がする

「THE ORIGIN」に関しては元の作品、元のキャラにそこまで思い入れ無かったというのは理由として大きいのかな
ウチの国では古いキャラデザは好まれないしMSはともかく初代ガンダムのキャラデザが大好きだという人はとても珍しい……

「Z」の公式展開を永野護が描いて「ファイブスター物語」の途中でやったようなMH全部消してGTMにするような大改編をやったらさすがに大荒れすると思うが、まぁ無いだろうね!



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈のガンダムシリーズの認識のようなものも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「恐らく初代ガンダムのアニメ本編が大好きな人はほとんどいないと思います。画風が古過ぎますし、現代の作品と比べて作画の質も悪いので……」
などといった話もありました。

また他にも今回の内容から少々外れますが
「安彦良和先生の日本での評価はどんな感じなんでしょうか?私は安彦良和先生のガンダム以外の作品を読んでみたら政治的な要素が強く出ていて驚きました。また安彦良和先生が自分の政治的な思想を語る本も少なくない数が出版されているようですが日本のオタクはその政治思想の強さをどのように受け止めているのでしょうか?日本の近年の二次元とはかなり違う方向性なので私は少し困惑しています……」
といった話も出てきました。

人気作品に関わったクリエイターとその活動に関してはメディア環境の違いや情報量の差もあってか日中でイメージの違いが出やすい所ですし、その辺りの事情に関してもどうにか調べていきたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「初代ガンダムTV版を初めて見ているんだけど、アムロが私の考えていた以上にスーパー系だった……」

中国オタク「今度始まるオーバーロードのソシャゲ、主人公の顔が髑髏だから仮面装着状態に修正された模様……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

「オーバーロード」は近年の中国で日本以上に大人気になった作品の一つですが、その「オーバーロード」のソーシャルゲーム「纳萨力克之王」が中国で始まるそうです。
事前登録開始だという公式サイト(中国語)はコチラでPVはコチラです。

しかしこのゲーム、現在の中国の規制に引っかかってしまっているようで主人公の顔がマスク着用状態に修正されているとのことです。PVでもいきなり修正済みの顔で出てきますね。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「オーバーロードの中国版のソシャゲの主人公の顔がマスクで修正」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今度ウチの国で始まるオーバーロードのソシャゲ、主人公の顔が髑髏だから仮面装着状態に修正された模様……

原作の骨王のデザインを知っていると仮面状態なだけで期待できなくなって来るな
あのデザインが秀逸だったのに

そう言えば髑髏はウチの国だと規制対象だったな……

FGOでもハサンがこれで大きな修正入ったからね
しかし「オーバーロード」だと主役が規制対象なのはちょっと気の毒

アインズの顔って髑髏そのものではなく髑髏モチーフなデザインの顔なんだけど、それでもダメなのか

こういうのは規制する側、通報する側がどう認定するかだからデザイン側が違いを主張しても意味が無いのだよ

やれやれ、君たちはアインズ様の真意が分からないのかね?

アインズ様は未知の市場に対して慎重に事を進めようとしているに違いない

その一言で何となくネタ扱いして流せるファン界隈は強いな……でもゲームの方にはみんな期待してないよね

それは否定できない。版権IP頼みで作られるスマホゲーに期待するのはさすがに無理だ。
この手のゲームはアイドル系の音ゲーなら歌の分まだマシかも?というくらいかな。

しかしこれって日本で展開されているソシャゲ版をそのままなの?それとも別物?

「正版授権」を掲げているから中国開発の別ゲームなのかね
PVでもゲーム画面はまだ出てないし

そこがよく分からない。確か昨年末に出ていた輸入ゲーム申請リストに「二ノ国」とかと一緒に載っていたはず。
ゲーム番号の手続きで遅れていた作品だろうし、ここから開発で更に遅れるというのは無いと思うのだが。

ここ数年のゲームにありがちな審査で止まっていたケースか……その結果IPの流行のピークを逃してしまったと

仮面をつけなきゃいけなくなったアインズもだけど、それ以上にゲームが出るのが遅過ぎるものも厳しいよね。
今ほど全体的な再生数が膨張していなかった時代に各シリーズ億越えの再生数を叩き出していたがそれは一般人気の高さでもあった。時間が経つと一般層は作品を忘れて次に行ってしまうから手続きや開発で時期を逃した一般層からの支持も強い大人気作品はゲームでもアニメでも実写化でも爆死しやすい。

アニメが人気になったから作られたソシャゲで生き残れたゲームってあるの?俺は知らないぞ?

IPの人気が高い間にリリースできれば意外に長生きしてたりする
「リゼロ」や「NARUTO」なんかは結構長いはず

ソシャゲは初動で客を掴めば惰性で遊んでもらえたりするからね
同じゲームなのかは分からないけど、「オーバーロード」のソシャゲも日本ではかなり続いているはず

日本版は4年くらい続いているようだ
でも今の時代にウチの国であのクオリティのゲームを出してもダメだろ

こういうのってどのくらいいけば成功なんだろう?
採算については外部からは分からないのでユーザーの印象だけで考えた場合……「マギアレコード」くらいか?

「マギレコ」は去年の10月に中国版サービス終了だから、こっちでのサービス期間は約2年か。「まどか☆マギカ」のIPでさえそんなものだから、こっちは更に難しそうだなあ

PVにゲーム画面は無いけど、今出ている情報や関わっている会社を見るととてもありがちなIPだけ獲得して作ったゴミゲーという印象だ
こういうのにいったい誰が課金するというのか

単純に上の順位になりたいヤツとか?序盤のバラマキで人は集まったりするからね
それに作品の人気が高かった時期、一昨年辺りまでならばまだ望みはあったんじゃないかと

カード集めてターン制バトルというのはウチの国だとそこまで需要無いだろうし、アニメの第四期も中国国内向けの配信は無かったからウチの国ではもう厳しいんじゃないか
ウチの国で大人気だった時期は間違いなくあったけど、こっちは熱が冷めるのも速い

アニメIP頼みで作られたソシャゲはやはり期待できないよね
今の二次元界隈の皆は何かしらそれで痛い目を見た経験があるだろうからこの手のゲームは警戒されてしまう

テンセントやネットイースがIP獲得してな独自に資金つぎ込んで開発したゲームならともかく、輸入でIP頼みっぽいのではね

原作的にナザリックを攻略するキャラを育成し自動で出撃させるとかメトロイドヴァニアにするとかなら良いのにと思うけどそういうのは二次元IPのソシャゲでわざわざ開発しないだろうな……

bilibiliの流行りのIPで作ったゲームってIPの熱がほぼ冷めて自分でも事前予約したのを忘れたような頃になって急にβ開始のメッセージが来ることが多い印象だ

計画ではそこでIPとキャラのバフがかかるという計算なんだろうけど「オーバーロード」は仮面付きになってしまったのはどうなんだろう

確かAFKアリーナがオーバーロードコラボやった時もあの赤いマスクつけていたと記憶しているが、なぜいつも赤いマスクなんだ?

あれは一応原作再現ではある
序盤に現地人と接触する際にアンデッドなのを隠すために付けていたアイテムなんだよ

原作を魔改造!ではなく序盤でつけていたネタアイテムの仮面だから、設定上は問題無いのだが逆にそれが微妙な印象になるような……

もしや、真っ赤な仮面で関羽と誤認させる作戦なのでは……!

それにしても国内では本当にもう髑髏は出せなくなってしまったんだな
規制の分かりやすい実例なのは興味深いが、それとは別に規制のめんどくささに頭痛がしてくる



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国の環境や規制事情も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「昨年12月末に中国では久々に多くのゲームに対してゲーム番号が発行されました。またそのリストの128本のゲームのうち44本が外国の輸入ゲームで、この『纳萨力克之王』の名前もそこにありました」

「これは恐らく中国でゲーム番号の発行が止まってしまった時期に遭遇して運営開始がかなり遅れた作品なのでしょう。bilibili側も本来ならもっと早く、オーバーロードの勢いと記憶が残っている頃に出したかったはずです。それにもっと早ければ規制の影響も少なかったでしょう」

などといった話もありました。

この作品に関しては嫉妬マスク装着状態に修正されたアインズもですが、サービス開始の遅れなどイロイロな意味で中国の規制に翻弄されている作品なのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「気が付いたら『オーバーロード』が大人気作品扱いになっているが、なぜだ」

中国オタク「なぜ近頃は二次元ソシャゲのアニメ化が歓迎されないのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国ではいわゆる二次元系のソシャゲが非常に目立つ存在になっていて中国オタク界隈でもソシャゲ関連の話題が日々飛び交っています。しかし近年はユーザー側の反応が変化しているるらしく、ソシャゲ関連の様々な展開やイベントに関する反応も昔とは違ったものになってきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「二次元ソシャゲのアニメ化が歓迎されないのはなぜか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ近頃は二次元ソシャゲのアニメ化が歓迎されないのだろうか?
公式がテンション高く発表してもファンの方は盛り上がらない、ちゃんと動くアニメなら良いやとか失敗前提元みたいな声が目立つ

昔はファンのテンションが上がっていたし、失敗作が出るのは他のメディア原作でも変わらない、ソシャゲには「ウマ娘」のような大成功例もあるのになんか期待されない空気になっているよね

「ウマ娘」は普通に期待されているけど背景が特殊だからな……

「ウマ娘」はソシャゲの開発が難航しているうちにアニメの方が第二期まで出て更に第二期で大化けしたわけだしアニメのストーリーとキャラはゲームと異なるというのもファンの間で周知されている
他のソシャゲ原作アニメとは結構違う

順番から受ける印象的な物で言えば、「ウマ娘」はアニメをゲーム化したような形になるのでは……

ソシャゲのアニメ化についてはキャラとストーリーの魔改造や作画崩壊でネタ扱いになるのだけは勘弁してくれ……みたいな反応も多いよね

最初の「艦これ」は黒歴史になったし、こっちで多分ユーザー数と注目度が一番高かった「プリコネR」が原作のイメージにダメージ状態だからな

日本の業界のセンスによるアニメ化が合わない、求めていたのと違うことになるリスクもある
国産二次元ソシャゲもだけど、日本のソシャゲをアニメ化したケースでもそういうのはあるわけで。「プリコネR」も日本だと評価高いらしいけど、こっちだと最初は良かったがユーザー側にあまり百合需要が無いのもあって評価落ちていった。

「FGO」のアニメもこっちで罵倒の嵐だったが日本だとそれなりに受け入れられているように中国のファンや市場とのズレが顕在化してしまうのかね
まぁ「FGO」に関しては振り返ってみると中国版FGOが規制強化と運営に対する不信感爆発で荒れていたのも影響していたから難しいね

「FGO」は脚本批判で大炎上したけどこっちでも受け入れている人はそれなりにいたよ。大成功ではないかもしれないが、失敗という程ではない。
分かりやすい成功例なら「ウマ娘」や「神撃のバハムート」のアニメだろうけど、あれはキャラと設定が共通するくらいだからわりと特殊。特に「神撃のバハムート」は原作魔改造どころじゃないレベルだから。

ソシャゲ原作のメディアミックス的な企画だと「アニメも爆死」するケースは多い
自分の知っている範囲の成功例とされる作品を見た限りでは、内容をアニメ専用に調整、改変しなければダメだと感じられる

ソシャゲをアニメにする場合、当然ながらユーザー以外の視聴者向けに世界観やキャラの説明から入らないといけないし、その際に元にするゲームの序盤ストーリーって概ね盛り上がりに欠けるんだよね
ゲームで遊ぶ際には序盤の配布で手持ちキャラが増えるし弱い時期だから強化の効果も実感しやすいし初心者向けのサポートでスタミナ消費無しで遊び続けられたりするからストーリーの質はそんなに気にならないのだが

ソシャゲの序盤ストーリーとかむしろ邪魔だしな……
それに対してマンガやラノベは序盤で初見の読者を引き込んで競争に勝たなければならないのでアニメ化の際にそのまま使える
もちろんソシャゲも序盤でプレイヤーを囲い込むための手法は常に研究、発展しているがそれは配布やガチャとかストーリー以外の部分が多い

序盤からだらだら進むネット小説系作品も近年ではコミカライズの際にその問題を通過済みなことが多いし制作側も構成変更に慣れてきている
ソシャゲ原作はそういうのが上手くないままだ

実の所、FGOはそういうのを全部割り切ってかなりファン向けに作っていた
あとメインストーリーをなぞるのではなくキャラ中心で短編コメディにした場合はそんなに外さないしファンも安心するがそういうのが最初から制作されることはない……

なぜソシャゲをアニメ化する際に微妙なメインストーリー中心にやってグダグダにするんだろうな
どうせ皆キャラ目的で見るんだし、外伝ストーリーや日常系でやる、コメディ路線でやるとかでも良いだろうに

よほど上手くやらないと原作魔改造で批判されるし、外伝やコメディ短編とか実質オリジナルストーリーでやるなら原作付きで楽になる部分がかなり消える
予算も時間もスタッフにも限りがあるのだよ

一般向けの集客を諦めきれないんじゃないか?アニメの宣伝でゲームの客を増やしたいという目的は常にあるはずだし、集客窓口として作品世界観とメインストーリーを分かりやすく見せられるアニメは有効だと考えるのだろう
実際にアニメ化で原作ソシャゲの人気が大幅に伸びた作品がどれくらいあるのか私は知らないけどね

アニメ化に関しては単純に絵柄の問題もある
ファンはゲーム画面の方で絵師の違うキャラが出てくるのには慣れているけど、アニメで統一された絵柄(しかもアニメで動かすために簡略化)に変更されて出てくるのには慣れない
違和感とそれに伴う不満が出てくるのは避けられない

二次元系ソシャゲってどんどん精緻になって作画カロリーも上がっているけど基本+差分くらいで良いソシャゲと違ってアニメはそのまま作画に対する大きな負担になるからね
「動いて作画崩壊しなければいい」という話になるが、その時点でわりと厳しい要求になっていたりするのでは

「グランブルーファンタジー」は原作通りに作画して頑張っていて悪くなかったな、ストーリーは可もなく不可もなくだったが。「FGO」はウチの国ではユーザーの期待が高過ぎてめんどくさい原作党が多発して炎上したけどそれを除いて考えると絵柄も全体的なストーリーもそこまで悪くはない。
国産ゲーム原作?うん……なんて言うか……

上でも言われているがギャグ短編にすると、そんなに反発が無いのに制作側はそういうのを作りたがらないよね

原作ストーリーがあまり面白くない、投げっぱなし状態なケースもある
二次元ソシャゲは世界観やキャラが好まれていることが多くて、ストーリーについてはメインよりも個別キャラのストーリーやイベントの短編ストーリー、キャラ同士の掛け合いの方が評価されているなんてのも珍しくない

結局の所、ソシャゲはガチャ回させる、ユーザーを走らせるのが主でそこに世界観とキャラを説明するための内容が加わるからそのままではアニメに向いてないのが多いのかもね

理解できる話だ。ソシャゲのメインストーリー自体が微妙でもキャラが人気になってガチャが回れば勝ちだ
それに人気キャラはユーザー側の脳内補正で良い印象になっていたりとかね

キャラと言えばゲームの方ではプレイヤーの分身である主人公の問題をアニメでどうするかという問題もあるな。「プリコネR」では白痴を強調させてキャラを立てたけど、そこで合わないファンがかなり出た。

「プリコネR」の日本ではネタ扱いで好評だったようだけど、こっちのユーザーはそういうの受け入れられない、自分の分身でハーレムの主でみたいなのが好きだからな。
アニメ化の際のアレンジに関しては日本の二次元業界との違いを何かと感じさせられるので、そういうのもアニメ化を単純に喜べない原因になっていると思う。

でもこういうのって昔から原作付きアニメで繰り返された話じゃないの?
昔はギャルゲー原作アニメでヒドイことになったのもあるはず

生存者バイアスみたいなのは常にあるからね
ギャルゲー原作アニメでヒドイことになった作品に関しては伝説に残るような作品でなければ今では出てこない
出てくるのは名作評価がある、今でもファンが存在する作品ばかりだ

ギャルゲーのアニメ化と似てるけどソシャゲは更に厳しいと思うよ
ギャルゲーなら作品が単独で成立しているからいいけど、ソシャゲはまだ運営中だからファンは逃れられないダメージを継続的に実感することになる

そもそもソシャゲがアニメをやってソシャゲ側が更に盛り上がった例がほぼ無いのでは?
アニメ化されて放映される時点で人気のピークが過ぎているというのもあるかもしれないが、そのまま萎んでいくことも多いような……

ユーザーからしてみればアニメを喜ぶ人ばかりじゃないし、そんなもんに金を使うならもっとゲームの方に金を使えと思ってしまうのでは
昔はアニメ化に夢を見れて歓迎されていたのかもしれないが、今は失敗のイメージが強くなっているからね

そういう人もいるけど、作るなら作るできちんと金を出して欲しいと考えている人も多い
大体のソシャゲ原作アニメは予算不足な貧乏アニメ、動けばいいレベルだ
あれだけ課金で吸い上げたのになぜアニメにもっと金を出さないのかと

アニメも商売だから金を出すより儲けを出す方向なんじゃないか
アニメと連動した課金要素、ゲーム内アイテムが特典になればディスクが売れない今の時代でもたくさん売れてしまうのだよ。

それで失敗してユーザーの熱が冷えたらダメだろう
失敗例が少なくないのになぜアニメ化してしまうのか

制作側は自分のゲームに自信があって計画通りなら更に儲けられるはず、自分の所で作るのではないから負担にはならないはず、といった考えになるのでは
あとは制作側の名誉、社会的な評価を求めてというのもありそう

同意したくなる。制作側だけはしゃいでいるみたいに感じられることもあるしね。
しかし外部のアニメスタジオとスタッフが作るとしても、ゲーム制作側は多かれ少なかれ確実にリソース分割する事態になる。
そして本体の運営の質が悪くなって(なったと感じられると)、アニメの方も失敗するとユーザーの不満が高まりそれがそのままゲーム運営に対する批判にもつながったりするので、今ではアニメ化すると不安の方が先に出てくるのかな



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈におけるイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私もソーシャルゲーム原作アニメに関しては期待しなくなっています。現在期待できると思っているのはウマ娘の三期くらいです」
などといった話もありました。

現在も中国産の二次元系ゲーム関連は何かと盛り上がっていますが、ユーザー側の事情の変化などに関しても引き続き追いかけてみたいと考えております。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近頃の作品でオタクの生活が中心になっている作品で何か良いのは無いだろうか?昔はそういう作品があったけど今は見かけないような気がする」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では00年代の半ば頃から本格にオタク層が形成されていきましたが、その際に「げんしけん」や「らき☆すた」などの作品から「オタクとしての活動」を学んだ人も少なくなかったという話がありますし、中国オタク界隈ではその後も作品経由で日本のオタクの活動や生態が話題になったり日本のオタクに関するイメージが蓄積されたりしているそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「最近はオタクの生活をテーマにした作品が少ないような気がする」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃の作品でオタクの生活が中心になっている作品で何か良いのは無いだろうか?
昔はそういう作品があったけど、今はそういう作品を見かけないような気がする。

「らき☆すた」みたいな作品か。言われてみれば最近の作品では思いつかないな。

昔は「らき☆すた」更に昔は「げんしけん」でオタクのスタイルを学んだという話は聞くが、今はそういうオタクの入門的な作品が無いのかもしれない

アニメまで行く作品は少ないけどマンガやラノベを探せば出てきそうにも思えるが……

私が思い付く中で一番新しいのは「冴えない彼女の育てかた」だが、これも10年前の作品になるな

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は……最近の作品ではないな
「げんしけん」のようなオタク特化の作品ではないけど、今考えてみると当時この作品からオタクのスタイルをこっそり学んだというか影響を受けていた人間は少なくなかったな

オタクがメインテーマというほどではないけどオタクが主人公ということなら最近の新作アニメに「お兄ちゃんはおしまい!」とかがあるね

オタクの生活をテーマにした作品で面白くするのは難しいんだよ
デブで引きこもりなオタク主人公とか誰も見たいと思わないだろ?

二次元だと社交能力の高いオタクとか、引きこもりであっても特殊スキル持ちだったりと美化されているから……

リア充キャラにオタクを自称させているケースが増えて、オタクそのものを描く作品は無くなった

本当にダメな「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」とかは珍しい方の作品なんだよな
それにこれも中盤以降はもこっちが何かとリア充化していく

「らき☆すた」のように日常系で萌えに重視を置いた作品ならオタク生活ネタの作品もありそうに思えるのだけど案外思いつかない

例えが古くて悪いが「電車男」みたいなのは近頃の作品だと思いつかないね

オタクの生活をテーマにした場合、オタクの生活に対する自己嫌悪や自己批判的なのも出てくるからオタクの生活をテーマにした作品を長期連載するのは難しいんだよ
「電車男」や「NHKにようこそ!」の頃から構造としてはオタクをやめる、「脱宅」するという話になっているわけだしな

それはあるかもしれない。「げんしけん」も大学のオタクサークルの日常が大学の卒業と重なってそのままオタクからの卒業になっていたからね。
それに「NHKにようこそ!」のように社会不適合者、ひきこもりを強調する設定としてのオタク属性だとその傾向が強くなるのでは。

それは一昔前のオタクの扱いで近年だと普通に持っている属性、オタクをやめる必要が無い扱いになっていると思う
「らき☆すた」の頃はあえて肯定する感じだったけど、「旦那が何を言っているかわからない件」のように近年はそのまま出したりギャップ萌えの一種として持たせる属性、変えるものではない扱いの作品も珍しくない

「干物妹!うまるちゃん」はオタク要素がギャップ萌え、ギャグのネタ扱いだったよね
オープンにして誇るものではないが、オタクをやめなければならないという扱いでもなかったはず
ただこういう作品のオタク要素の扱いはキャラ属性の一つといったものだから、オタクをテーマにする作品は少なそうだ……

最近の作品だと「ヲタクに恋は難しい」のように、オタク趣味はそのままで良いという肯定的な方向の話になることも多いような?
現在の日本では作る側も見る側もオタクで、更に昔と違ってオタク趣味を維持しながら社会生活を行っている人間が増えたからだという話をどこかで見た覚えがある

現代では二次元産業が日本の文化的な強みとして認識されるようになっているし、アニメやマンガのクリエイターが社会的な成功者像になったりもしているからね
二次元のオタクを肯定的に描くとか、専門スキル持ちでそれで食っているキャラみたいに扱うことが増えるのも当然ではある

「アオイホノオ」はこのテーマに合う作品じゃないか
設定からは史実ベースかつその後のオタク業界の主要人物が出てくるからオタクの日常ではなくクリエイターの話に感じられるかもしれないが、彼らがクリエイターになる前のオタクだった時代をテーマにした作品でもある
それに作者本人がモデルの主人公も将来のガイナックスメンバーに嫉妬したり差を突き付けられて自分の心とプライドを守ろうとのたうち回る描写とか、熱血な作風なのにすごい後ろ向きなオタクっぽい

なるほど
しかしそういう形の作品が出ているというのを考えると、もう昔のようにダメなオタクキャラやその生活を中心にした作品というのはあまり出てこないのかもなあ

ダメな方だとオタクで引きこもって生活しているなんてのも現実にはいるだろうけど、そういうのはリアルに描いてもイベント無くて面白くないし、ヒロインが降って来る系のストーリーも今では微妙

そういうのはもう死んで異世界転生するのが今の流行だな!
「無職転生」の主人公前世がそんなオタクだったはず。そして序盤で引きこもりの自分と決別するイベントが入りある意味では「脱宅」する

しかしこういうオタクがテーマの作品で最古のは何だろう?
私は「NHKにようこそ!」までしか遡れない

ガイナックスの「おたくのビデオ」辺りだろうか?
他にあるとしても「おたく」「おたく族」という言葉が日本社会で使われるようになったという80年代中盤より前になることは無いと思う

上の方で既に出ているけど、このテーマで私が思い浮かべたのは「俺妹」だった
考えてみれば同じ作者がその後書いた「エロマンガ先生」ではオタクな作家、その視点での業界ネタが中心になっていたから、消費するだけのオタクではなくクリエイターとして活動するオタク要素のある専門家に重点が移っているのかもしれない

自分の脳内ではなかなか新しいのが出てこない、「CHAOS;HEAD」……も古いな

あまりオタク系扱いはされないけど「STEINS;GATE」もオタクが主人公、オタクの街が舞台だしオタクをテーマにした作品の一つとしても問題無いよね
あと秋葉原を舞台にした作品だとオタク趣味や生活の描写が増えるのでは?と思いついたが自分が他に知っているのは「AKIBA'S TRIP」くらいだった

オタク属性持ちは一般化、専門ジャンルも細分化しているからもう雑に「オタク」だけで括ってオタクの話を作るのは難しいんだよ
「げんしけん」みたいなことを今の環境でやると、全員の守備範囲が分散して大変なことになる
昔ならばサークルでの作品語り、同人制作とコスプレ、コミケを中心に描けば良かったんだろうけど今そんなオタクを描いたら激しいツッコミを受けるはず

そういうのが今も無いわけじゃない
ただ同人活動の場合はネットの投稿やSNSなど活動場所が変わっているし、プロになるルートや同人で稼ぐルートも昔とは違うから複雑になるのは確かだろうな

「こみっくパーティー」はそういうのを全部乗せた昔のオタクの生活の理想像みたいな作品だったね。
同人作家として成長していく主人公、ヒロインも地方在住の中堅ベテラン同人作家に壁サークル作家に自分のこだわりの作品だけを描く同人作家、人気コスプレイヤーに人気声優、同人イベントスタッフに同人印刷所の娘、それから非オタの協力者と全方位で揃っていたし、同人創作活動からイベント参加、更にイベント以外の将来についてとストーリー描写も完備。
この作品も今ではもう昔のオタク事情を知るための資料か……

今はオタクも細分化し過ぎて難しそう
例えばVtuberは目立つジャンルではあるがオタクの大多数がハマっているジャンルではないし、ソシャゲもやはり動く金額は大きいが影響力という面では過去の名作のようなレベルではない

アイドルオタクなら「推しが武道館いってくれたら死ぬ」みたいな作品もあるけど、ウチの国でイメージされる二次元オタクとはちょっと違うのでこのテーマに合うのか判断に迷う

オタクの生活をテーマと言っても、現代ではオタクの共通のネタやシンボル、知識や人気コンテンツが明確ではないのが厳しいよ。例えば今の日本の若いオタクはコミケもそんなに重視しないと聞く。

こういうのはオタクのテーマがメインではなく、メインキャラにオタクがいる作品を探すのがベターじゃないかな。それならオタクの生活がストーリーに関係してくるはず。

他にはまだオタクが細分化されていなかった昔の時代をテーマにした作品を探すかだろう。
現代のオタクは作品のネタ、キャラ設定としてはよくあるけど趣味嗜好をメインにして掘り下げるには広くてふわふわし過ぎているし、特定ジャンルのオタクに絞ったらそれはもうオタクではなくそのジャンルの話になる(作品として面白いかどうかは別)

今は一般人が仕事終わった後にアニメ見て一息つくなんてのもよくある話で、オタクな趣味に特別さが無くなっているから作品のネタとしてはあまり有効ではない
言っては何だがSF要素が広まった結果、SFジャンルの作品が減ったのと似たような話なのかね



とまぁ、こんな感じで。
迷走しながらイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「実は私も現代の日本社会のオタクの生活についてはよく分かりません。私が想像する日本のオタク像は昔の、例えば『俺妹』くらいのオタクになってしまいます……」
などといった話もありました。

オタクの定義や活動範囲に関しては日本でも中国でもどんどん変化していますし、「オタクの生活」についても日中の違いだけでなく個人の違いがかなりあるのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「劇場版スラムダンクのウチの国での興収はどれくらいになるのだろう?俺が生まれる前に大人気だった作品だからよく分からない……」

中国本土でも「THE FIRST SLAM DUNK」が4/20から上映されるそうですが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを

中国でスラムダンク映画上映へ 人気高く「青春戻る」(産経ニュース)

「スラムダンク」は中国でも大人気になった作品で、バスケブームをはじめ当時の中国社会の様々な所にも影響を与えた作品です。
しかしかなり昔の作品でもあることから、現在の中国オタク界隈では中国でのスラムダンクの人気に関して想像し難いという人も増えているようで劇場版スラムダンクの人気に関しても世代ごとに違った予想になったりもしているのだとか。

そんな訳で中国のソッチ系のサイトで行われていた
「劇場版スラムダンクの中国国内の興収はどうなるか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


劇場版スラムダンクのウチの国での興収はどれくらいになるのだろう?
俺が生まれる前に大人気だった作品だから正直よく分からない……上の世代にとっての思い出の作品ということくらいしか把握していない
昔の事情にも詳しい人の見方などを教えて欲しい

思い出補正での成功「トランスフォーマー」という大成功例がある
日本のアニメでも「千と千尋」がかなりの興収になったから大成功する可能性もあるんだろうけど、国内におけるさ人気の爆発力がよく分からん

中国における日本映画興収の新記録を出せるか!?みたいに持ち上げる声も目に付くけど、実際どうなんだろう?新記録のためには「君の名は。」を超えないといけないんだが……

国内で興収予想やってる映画系の個人やサイトでは4.5億元〜6億元くらいの数字を出しているようだし、かなり期待は高いようだが

「君の名は。」が最終的に6億弱だったっけ?6億いくなら中国国内市場における日本映画の興収新記録になるか。うーむ。

「スラムダンク」の日本での興収が2月の時点で100億円超えレベルだから、日本では「君の名は。」を超えていない
日本での興収の伸びを見ると「すずめの戸締り」の方が上になりそうだから予想し難い

中国市場における日本映画の興収ランキング上位3作品が「君の名は。」「STAND BY ME ドラえもん」「千と千尋の神隠し」なわけだが、ここに割り込むなら5億元超えの興収が必要になるが……

2022年にウチの国で興収億越えの作品は45作品、このうち5億元超えは15か16だったはず
「スラムダンク」はそのレベルになるのだろうか?
「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」が1.75億、「ONE PIECE FILM RED」が1.62億元なのでこの3倍以上か。うーむ……可能性自体は否定しないが難しそうではある

過去の名作って現在では実際に動くファンが少ない、ネットでの声が大きいだけというケースもあるので実際に始まってみるまで分からない

「スラムダンク」人気の最盛期を体験しているのはウチの国の30歳〜くらいだから現在の二次元で元気のある世代からはズレているんだよね
ただちょっと上の世代だから金を使える層でもあるし既に上映が始まっているアジア地域の興収が爆発しているので国内でも伸びる可能性は普通にありそう

自分にとっては人気だったのが昔過ぎるから人気の実感が無いし、「君の名は。」の勢いを超えられる作品だというのもピンと来ないのが正直なところだ……

「君の名は。」は当時韓国作品が締め出されて国内のコンテンツに空白が生じていた所にこっちの配給会社が賭けに出て大当たりを引いたというのもあるからな
でも現在の状況も国産の大作が不足しているとか追い風になりそうな所もある(当然逆風になりそうな要素もある)

「スラムダンク」は恋愛要素無いし上映時期が春節とかの長期休暇でもないから「君の名は。」超えは厳しいのではないかと

子供連れで見にいける作品だから恋愛無くてもいいんじゃないか?私は「スラムダンク」はジブリアニメや「ドラえもん」「コナン」と同じような枠に入ると思うのだが

「君の名は。」に隠れてあまり話題にならないが「STAND BY ME ドラえもん」も内容の評価はイマイチなのに5.3億で5億いかなかった「千と千尋」より上、国内市場における日本映画の興収歴代2位だからな
難しそうだけど無いとも言えない

「STAND BY ME ドラえもん」の爆発に関しては後付けで理由は探せるけど予想できた人いなかったよね……その後のドラえもん映画は普通に1億いけば成功レベルになってしまったけど「スラムダンク」にもこんな補正がかかるかも?

「のび太の宇宙小戦争 2021」の興収が1億いってないからね。ただ2Dアニメだし児童節(6/1の中国の子供の日)でトップになったり健闘している方ではある

スラムダンクは思い出の作品と言われているけどこっちではどうなんだろう?
90年代とかでは香港台湾とは人気、思い出の作品が結構違うし、香港台湾の状況をそのまま当てはめるこ都はできないと思うのだけど

確かに違う部分もあるけど「スラムダンク」は別格で、当時の環境では今のようにネットで話題を独占というのは無かったけど、海賊版マンガやその後のテレビ放映で青少年の注目を独占していたよ
環境が今と昔では全然違うし分かりやすい情報も無いから実感無いのも理解できるが、当時の人気は本当に「社会現象レベル」だった

個人的にはウチの国なら興収5億元いける、少なくとも1億で成功なんて言うような作品ではないと思うんだが……

俺もそう考えているが、春節外しているし不安要素もかなり目に付くんだよね
映画に行く習慣を忘れてしまった人がいるなんて話も聞くし

過去には世界的に大人気だったのにウチの国では興収3000万元くらいで爆死した「ドラゴンボール超 ブロリー」とかがあるからなあ

「ドラゴンボール」はさすがに国内だと条件も売り方も悪過ぎた
国内では原作人気と影響力、メディアの範囲を考えると単純に「ドラゴンボール」は「スラムダンク」よりかなり下だよ

「スラムダンク」はウチの国のテレビでも繰り返し放映されていたけど「ドラゴンボール」のTV放映はほぼ無かった(一部地域で少しだけ放映したとか劇場版放映したとか香港のテレビを見ていたとかはあるけど)
「スラムダンク」に関して国内事情を考慮して、更にあえて比較するなら「名探偵コナン」や「NARUTO」とかじゃないかな

中国市場の日本のアニメ映画って大体3000万元くらいが壁になっている
今では1億超えるようなイメージのある「名探偵コナン」だって最初は3000万もいかずに苦戦していたので、昔の人気を知っていても「スラムダンク」の興収爆発に関してやや不安も感じる

自分乎中では日本のアニメ映画は1億元行けば大成功、2億なら爆発的な人気というイメージだね
でも「スラムダンク」だからもっといくだろうとも思えたり

私は子供と一緒に見行くつもりだけど、若い世代がどう動くかが予想できない
ソーシャルメディア、tiktokとかでも流行るのだろうか?

作品の評価は既に日本だけでなく香港や台湾でも高いので内容は問題ないはず
後は売り方、スクリーンの確保や宣伝次第だと思うが中国市場ではこれが難しい
過去に宣伝不足で埋もれたような作品は少なくない

そこが気になるよな
韓国では「君の名は。」を超えそうな勢いだというし、香港台湾でも絶好調だから普通にやれば成功は間違いないと思うが、普通にやれるか分からないのが今のウチの国の環境だ

当時の「スラムダンク」の人気は東アジアを席巻していたからね。もちろん中国だってそうだった。香港や台湾や韓国で当たっているならこっちでも爆死することはないと見て良いだろう。
あと今回の劇場版はアニメ化されていない部分、作品の最後の部分だというのもプラスになるはず。

ファンは皆山王戦をアニメ化してほしいと願っていたからね。この辺の情報も含めて宣伝が届けば良いんだけど……
スラムダンクの劇場版に関して声優変更も含めて情報公開が遅かったから伝言ゲーム的な悪評も広まっていてそのイメージのままの人がまだいたりするのが不安だ

「ドラゴンボール」はアジアでは過去の名作だけど、欧米では今でも人気が非常に高くて全体的に見たら現在の日本よりも高いかもしれないレベル
ドラゴンボールの劇場版が予想の参考にならないわけじゃないけど、考慮するべき背景も多い

「スラムダンク」の中国国内での人気に関しては作品の影響で国内がバスケブームになったと断言できるレベル
日本の作品の影響ということなら間違いなく最大だった作品だし「ドラゴンボール」のようなことにはならないはずだ

そういうのもあったな。宣伝に姚明を呼べれば最高なんだが……ファンだと明言していたんだし来てくれないかなー



とまぁ、こんな感じで。
中国における昔のスラムダンク人気を知っているかどうかで予想がかなり違ってくるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のネットを見ても若いオタクには昔の中国のスラムダンクの人気の大きさが想像できない人は少なくありません。実は私もあまり作品に対する思い入れはありません。スラムダンクは私が小さい頃に人気だった作品なので」
などといった話もありました。

考えてみれば中国で「スラムダンク」が大人気だったのは四半世紀近く前の話になりますし、現在の中国オタクの主流となっている学生世代にとっては昔の大人気作品くらいの扱いになってしまうのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「スラムダンク映画化だ!」「待て、まだ実写化という罠の可能性も……」

中国オタク「スラムダンクの声優全員変更だ……元のCVが出演できないわけじゃないはずなのに」「何十年も前の役をやるのは厳しいよ」「それより山王戦なのかハッキリさせてくれ」

中国オタク「なぜ今更ラピュタを上映するんだ?」中国で6/1から「天空の城ラピュタ」が公開

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国で6/1から「天空の城ラピュタ」が公開されるそうです。
映画「天空の城ラピュタ」6月1日に中国本土公開、宮崎監督作品は「無数の感動もたらした」と中国紙(Record China)

中国では以前にも「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」といった昔のジブリアニメの上映が行われてきましたが、今の時代に「天空の城ラピュタ」まで上映されるというのは予想外だったらしく中国オタク界隈でもちょっとした話題になっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国国内で天空の城ラピュタが上映」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


国内で6/1に「天空の城ラピュタ」の上映が決定したそうだ……しかしなぜ今更ラピュタを上映するんだ?

「ラピュタ」は確かに良い作品だけどウチの国のTVで何度も放映されている作品だし、需要あるの?興収稼げるの?

ジブリアニメに関しては「映画館で見たい」と考える層がいるし、実際過去に数字出せているから興収の数字が出る可能性はある

コナンの「ベーカー街の亡霊」が4/4に上映されるし、昔の作品で国内上映が無かった作品を上映して稼ごうという動きもあるのかね
以前の「千と千尋」の成功もあるし、固定ファンが付いていればイベント的にやれて大外れはしないという計算でもあるのだろうか

昔の作品は版権が安いのと2D系だから映画館の設備が古くても良いというのがある。あと3D系はチケット代が高くなるので超大作でもなければ見に行く人間が限られてしまうという問題もある
新型コロナの引きこもりで映画館に行く習慣を忘れた人間が多いというのもあるんじゃないかな

チケット代、設備の弱い映画館は結構な問題だよね
昔みたいに近くの学校にチケットばらまいて呼び込むというのも今は難しいようだし

しかしなんだろう、突然始まるアニメのルネッサンス?

日本のリメイクアニメを笑っていたらウチの国はそのまま今の映画館で上映から……うーむ……

目的もその理由も何となく分かるけど、今更数十年前のアニメを国内上映というのは何とも言えない気分になるのは確かだ

まぁ映画会社側も「ラピュタ」を興収的な大成功狙いでやっているわけではないだろうね
あと6/1からと児童節(中国の子供の日)に合わせているので狙いは明らか

しかし6/1辺りだと「ドラえもん」の映画と重なりそうな気もするが……

ネットやTVといった他のメディアに比べたら比較的マシだけど審査の関係で外国の作品に関するスケジュールは不安定だしそこは考えても仕方ないのでは
それにジブリ作品は上の世代のノスタルジーからの需要もある

ノスタルジーからの需要はよく分かる。私も時間が空いたら見に行ってしまうかも。
それにしても以前映画館で「となりのトトロ」を見たけど、気が付いたらかなり前の話になってしまったな……

2018年か2019年だっけ?
自分当時も見に行った、何となく映画を見たいという時の選択としては悪くなかった

私はどっちも見に行ったけど、深夜上映で見る宮崎駿アニメはなんだか趣があって悪くない体験だった
あの頃の映画はなんだかもう遠い昔のことに思える

「となりのトトロ」が2018年で「千と千尋」が2019年でどっちも昔の作品だということも考慮してだが、当時大成功扱いだったな
その時の企画の続きだろうか?

新型コロナ前は毎年一作ペースで宮崎駿アニメの復刻上映的なのをやっていたから、そっちの関係なのかね。あまり話題にならなかったけど「千と千尋」の後に「崖の上のポニョ」の国内上映もあったはず。

「天空の城ラピュタ」はちょっと前にネットに流れていた現在手続き申請中の日本の劇場版アニメリストにもあった作品だな
ならリストにあった「紅の豚」もこの後に来るのか?

俺は「もののけ姫」も見たいんだけど!

そっちは流れているリストに入ってなかったし今の基準では血腥さで無理そう

恐らく映画会社側も審査に通りやすくて今の国内でも問題の無さそうな名作を上映するというのが目的だろうからなあ
「ラピュタ」も前の「もののけ姫」「となりのトトロ」も国内のテレビやイベントで流れている前例があるのはやはり強い
「もののけ姫」も過去にそういうのがあったのかもしれないが、最近は見かけないし難しそうだ

俺達は子供の頃に「もののけ姫」でトラウマを植え付けられたのに、今の子供は大事にされ過ぎでは?

だがそのトラウマをきっかけにしてもっと過激な作品を探しに行く趣味になってしまった自分みたいなのもいる。正直に言えば、自分の子供に「もののけ姫」は見せたくないかな……

じゃあ「風立ちぬ」で!

そっちはもっと誰も得しない展開になるだろうが!!

日本のアニメ映画がこっちに入ってくる分には歓迎だよ
今はアニメのネット配信が不安定だし、日本の劇場版アニメに気になる作品も多いから
「すずめの戸締り」の上映は決まったが「スラムダンク」とかはどうなってるんだろうね……
(訳注:この記事をまとめている間に劇場版スラムダンクが中国で4月に公開というニュースが出ました)

「劇場版スラムダンク」は作品のクオリティは高いし日本でも韓国でも大成功しているからこっちでも時期さえ何とかなれば失敗はしないと思う。
国内の審査にも出しているだろうし、あとは手続きや配給がどうなるかだろうな。そういう意味でも「天空の城ラピュタ」は手堅い作品だったのだろう。

宮崎駿作品のブランドはスマホ中心になった今でも普通に健在、今の子供世代も見ている印象がある。しかし興収的にどうなるかは本当に予測できない

映画館で「見ろ!人がゴミのようだ!」とかのセリフネタを見たくなった自分がいる

セリフネタもあるし、時間があえば友達と見に行くのに良さそうな作品だよね
6/1は平日で仕事あるけど、どこかで調整してみるかな



とまぁ、こんな感じで。
なぜ今「ラピュタ」なのかと考えてしまう人もいるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国の映画業界には日本の新作で人気になりそうな作品を上映したいという考えはあると思います。また中国では最近個人消費を盛り上げるために厳しくしていたゲームや映画などの審査を緩和するといった話も出ています」

「しかし一度厳しくした基準を緩和するのは簡単ではありませんし新型コロナの影響で関係各所の中の人の動きが鈍くなっているという現実的な問題もあります。だから『ラピュタ』のような無難な過去の名作という選択も出るのだと思います」

「昔の名作でも話題になる作品が無いよりは良いですし、二次元界隈が盛り上がる力になって欲しいと考えてしまいます」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております


千と千尋の神隠しが上映4日で興収2億元突破、中国オタク「ここまでの勢いは予想外」
(2019年の記事です)

中国オタク「日本のオタクはライブに行く前にちゃんと入浴しろと言われるらしいが、そんなに危険な人が多いの?」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本国内のオタク関係のニュースが良くも悪くも話題になっているそうですが、声優の高橋李依さんがtwitterで公開したライブに向けたファンへのしおりで、ライブの準備の一つとして「きちんと入浴しておく」という項目があったことが中国の方でもちょっとした話題になっているとのことです。

「風呂入れって言ってくれる声優は貴重」「よっぽど臭いオタクいるんだろうな」声優・高橋李依のファンに向けた“ライブのしおり”が話題に(ABEMA TIMES)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のオタクには入浴しないで悪臭をまき散らすのがいて危険なのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のオタクはライブに行く前にちゃんと入浴しろと言われるらしいが、そんなに危険な人が多いの?
高橋李依のライブでのファンに対する呼びかけが何かと話題になっているので逆に気になってきたが、そういう呼びかけが出るほどのものなんだろうか?

あのニュース、インパクトあるから転載されまくってるからなあ
私も日本のオタクがどういう人間なのか気になってきた

ちゃんと入浴しないで悪臭をまき散らして周りに迷惑をかけるとか、日本のオタクは本当にひどいな……

だが日本のオタクは本当にそんなレベルで身だしなみを気にしないのだろうか?
二次元作品、特に薄い本では汚いおっさんやゴミ部屋に住むオタクなんかは出てくるけど、あれはある種の誇張だとも思っていたんだが

ここ数年日本のオタクはくさい、風呂に入らないというネタのニュースはこっちにもよく流れているからそんなに意外ではないと感じたが、考えてみれば俺もよく分からない所がある。

日本の二次元作品では商業作品から薄い本まで風呂に入るネタがあるし、異世界にトリップしても温泉や浴場といった入浴関係の設備に力を入れているのにね。
どっちがどのくらい誇張されているのやら……

あのライブの客に対する入浴の呼びかけ自体は常識的なことをかわいいイラストと一緒にまとめているから別に問題は無い……しかし今更言われることでも無いレベルでもある

こういうニュースが流れるせいでまたオタクのイメージが悪くなる
日本だけでなくこっちにも影響が出るのが困る

しかし理解はできてしまうのがまた何とも
ウチの国にも風呂入ってなさそうな臭いを漂わせる人間はいる……しかも本人は慣れているのか周囲だけに大ダメージというのが……!

日本のオタクが臭いというのは、地下アイドル関係でもわりと頻繁に見かけるネタだよね

人が密集している、更に汗をかくような環境だとほとんどの人間はきちんと入浴していても、一人二人ヤバイのが混じると大変なことになる

私はデブで汗かきだし自分のにおいは大丈夫かかなり気にしているから、このニュースはちょっと複雑な気持ちになったよ。
自分と似たような体形で近寄ると酸っぱい汗臭さが漂う人に出会ったこともあるし、日本は気候や環境的にもっと純度の高い危険なのがいるのでは。

実際、日本にいる時に行った秋葉原の薄い本のお店はかなり独特な臭いがした。
日本は都市の排水、下水道が整備されているからか街中ではどこも不快な臭いが無いのであの店の臭いは妙に印象に残っている。

「ゆるキャン△」劇場版の異臭騒動やカードショップの異臭ネタは知っているがここまでのレベルなのか

うーむ……こっちでも異臭が漂っていたイベントはあったからなあ……人が集まる場所では惨劇が起こるということなのでは
特に屋内のライブだとリスクは高いだろう

本当に日本のオタクは身体を洗うのすらめんどくさがるのか?
毎週ちょっとした時間を作って洗うだけでも良いだろうに

俺は一日頭を洗わない日があるだけで不快に感じるくらいなのに、ずっと入浴無しというのは信じられん

自分はあまり他人との交流はしないオタクだけど、外出した日は入浴するし休みで外に出ない時は二日に一回になったりするくらいだな
さすがに入浴するくらいの時間はある

日本はヤバいレベルのオタクの比率が高過ぎるんだよ
中国で「宅」、ややヒドイ言い方の「死宅」でも一般人よりアニメを見ている、ゲームに時間を費やしているくらいだし、中国では北方の寒い所でもなければずっと風呂に入らないとかあり得ない
しかし日本のオタクは本当の意味で「死」な割合が高くて「風呂に入らない」のがいる

ウチの国だと東北地方でも夏に三日も入浴しなければ汗臭いし痒いしでたまらなくなるから日本のオタクが風呂に入らないというのは想像を絶する

日本は昭和の古いアパートとか入浴設備が無いし、入浴しないオタクは安い家賃に惹かれてそういう所に住んでいるのだろう
外に出ないから当然浴場にもいかないのでヒドイ状態になる

昭和の古いアパート、風呂無しの所とか今の日本だともう残ってないぞ?日本は台風や地震などの災害があるし防災関係の法律が厳しい。それに古いアパートとか持っていても住人が入らないで土地と建物の税金とられるだけだから昭和のままのアパートは逆に珍しいはず。
二次元に出てくるダメなオタクキャラはニートや引きこもり的な部分が強調されるけど、その場合は一般家庭内なので風呂が無いという設定はかなり特殊になるだろう

ネタやニュースになるからにはそういうのが実在するということだろうけど、それとは別に日本人は一般的には中国人より高い頻度で入浴する傾向もある
毎日風呂に入るのも珍しくないし、不動産関係でも風呂場についてかなり詳しく書かれているから日本人的にかなり重要な条件になっているのは間違いないはず

日本の多湿な気候だと一日体を洗わないと不快だし臭くなる。こっちは日本より乾燥している地域が多いから不快さ、汗臭さに関しては日本よりも楽。
むしろ乾燥対策の方が重要だから風呂上がりに何も塗らないいと肌の乾燥や劣化が歳をとるごとに気になるように……

日本は綺麗好きとそうでないのの差が極端で、気候的にダメな方の悪臭が分かりやすいというのはありそう。
日本は湿気が多いから洗濯物もすぐに雑菌が繁殖してにおいが付く。私は室内干し用の洗剤とか最初は高いのを買わせるための陰謀で無意味だと思っていたが実は日本生活の必需品だったよ。

しかし風呂に入ってくれと言われるレベルで悪臭を放っているのに気付かないものなんだろうか?そんなデバフ状態で日常生活ができるというのがもう意味不明。

人間は自分のにおいには慣れてしまうので自分自身が臭いかどうかは案外分からないものなんだよ。だから周りの反応から読み取るとか、周りにいる友達に教えてもらうとかが無ければ気付かないままというのはあり得る。
私はこのニュースからは日本のオタクには孤独な人間の割合が高い、ネタにならないレベルでインドアな「宅」が多いのかもしれないと感じたよ。

人間の脳というのは不思議なもので悪臭だろうが香水だろうが強烈な臭いにさらされ続けると慣れてしまう
俺の大学時代に宿舎でルームメイト全員入浴するのをめんどくさがって悪臭を漂わす部屋が発生してしまった事件があるんだが、その際に周囲からは抗議が殺到しているのに部屋の住人は全く気にしていなかった……

大学時代のルームメイトでヒドイのに当たったことがあるので日本のオタクが風呂入らないという状態に関してリアリティのある想像ができてしまう
本人の臭いもだが、使っているなかなか洗わないタオルも悪臭を発していてなあ

体質的にどうにもならん人間もいるんですよ……自分は毎日体を洗って制汗剤も使っているけど夏場は1時間も外に出ていると大汗をかいてその後くさくなってくる
面接の時とか緊張でも汗をかくから一社ごとにシャツを着替えていた

そもそもイベントに行く時に身だしなみを整えないというのがよく分からないんだが
ライブなら当然それに合わせた装備も予習もするだろうしその際に入浴して服装も整えるものじゃないの?

以前このオタクの異臭ネタで日本のオタクの男女の「推し」に対する思想の違いも原因の一つだと言われていたね
男性のオタクは「推し」に直接金銭、時間などのリソースを最大限投入するのが良いとされるので身だしなみの優先順位はかなり下がる。そして女性のオタクは「推し」のファンの質が悪いと思われないことも重視するので、にリソースは「推し」に直接使うのとイベントの時のおしゃれで分散される。
だから男性のオタクが多くなるライブではこういう呼びかけが出るのではないかと。

日本の反応を見ていると、入浴しろという呼びかけに関して肯定的な声の方が多い感じだから実体験のある人も多いと思われる
こういうのは密閉空間に一人混じればもう大惨事だし、オタク全体がそうでないとはいえ一般人集団と比べれば相対的に割合は高くなるので呼びかけざるを得ないということなのでは

オタク関係無くこういうのは誰でも一度体験すれば[「ちゃんと入浴しろ」という呼びかけに納得すると思うよ
私はある夏の日のエレベーターでどこのフロアの会社かは分からんが男の集団と一緒になったがその汗臭さで本気で死ぬような苦しみを体験した
それ以来自分の汗にも気を付けるし、汗臭い人間が混じるかもしれない密閉空間は警戒するようになったよ……



とまぁ、こんな感じで。
何かと理解できる話だと受け止めている人も少なくないようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私の中では日本人はかなり頻繁に風呂に入る印象があるのですが、日本ではどのくらいの頻度だと『風呂に入っていない』という判定になるのでしょうか?例えば夏は分かりますが、冬でも毎日入らないと『風呂に入っていない』という判定になるのでしょうか?」
などといった話もありました。

こういった異臭に関しては入浴の有無もですが、服の方も結構大きいのではないかと思いますがどうなんでしょうね。
雑菌が繁殖した服はぬれると雑巾のような臭いをまき散らすようになったりしますし、特に近頃の速乾性の素材は便利で快適ですが一度雑菌で臭いが出るようになると頑張って洗っても消毒してもダメになる上にハッキリ臭いが出てしまう印象が……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「昔の流行歌を使っているアニメを探しているので教えて欲しい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメなどの作品を通じて日本関連の別のコンテンツの知識を得る、追いかけるようになることが頻繁に発生しているそうですが、その中には日本の昔の歌というのもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔の流行歌が流れるアニメ」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近昔の流行歌を使っているアニメを探しているのでそういう作品を教えて欲しい
意外と言っては何だがかなり良い歌と出会えるのが楽しくて

現在のアニメでわざわざ使われるのだから今の時代まで残るレベルの大人気、或いは当時のファンの心に刻み込まれる歌だったということなんだろうね
それから使うということだけど劇中歌ではなくED使われるとかでも良いのか?

OPでもEDでも劇中でも問題無いので教えてください!
昭和の歌だと特に嬉しい

有名なのは「エヴァ」の「FLY ME TO THE MOON」や「翼をください」といった辺りかね

「翼をください」は何かとカバーされる、演出で使われることが多い。私も以前調べて使われた作品の多さに驚いた。
あとこの歌の歌詞に投影するものが時期や作品によって違うのも興味深い。

「ワンダーエッグ・プライオリティ」のOPは昔の合唱曲らしいけどテーマ的にはちょっと違うかな?

「ガールズ&パンツァー」の軍歌は昔の流行歌に入りますか!?

「そらのおとしもの」も昔の流行歌の演出で有名
昔の名曲を知れるのも良いけど、大体の歌をキャラの声優が歌ってくれるのも良いんだよね……

アニメで使われた好きな声優のカバー曲から昔の名曲を知るというのはあるよね
私は「月がきれい」でそういう曲を多く知ることができた

当時は「月がきれい」で「夏祭り」を好きになった人も多かったね

「輪るピングドラム」では昔歌を作ったアーティスト本人が直接編曲に参加してカバーしていると聞いた覚えが

「エウレカセブン」では坂本龍一の「Ballet Mecanique」が使われている

「まりあ†ほりっく」の第一期EDの「君に、胸キュン。」がYMOのカバー曲で第二期EDの「どうにもとまらない」も山本リンダのカバー曲だな

「からかい上手の高木さん」のEDは高橋李依の昔の流行歌カバーアルバムみたいなことになってる

私の個人的な視聴体験日本の流行歌以外だと「Scarborough Fair」がアニメ以外の日本の二次元作品でよく使われている、日本の二次元クリエイターが大好きな曲のように感じられる

「銀魂」で神楽が「神田川」を歌っているが、フォーラムで神田川が日本の古い流行歌で日本では貧乏なカップルの主題歌として定番だという知識も教えてもらった

「淋しい熱帯魚」を挙げようと思ったがどのアニメで使われていたのか思い出せない……MMDと混同しているのかも

俺も思い出せないが「淋しい熱帯魚」は使われていたはず。
俺が本当に分からないのは「3年目の浮気」でアニメ本編ではなく二次創作経由で頭に刷り込まれている可能性が高い……

「それでも町は廻っている」の「DOWN TOWN」は山下達郎のバンドが70年代に発表した歌。この作品に限らずレトロな空気の設定、演出のある作品には昔の流行歌が合うのだろう。

「ReLIFE」は作品の設定もあって昔の流行歌をそのままEDに使っているね
あと「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は「secret base 〜君がくれたもの〜」をカバーしているが作品の内容とぴったり過ぎて本当にもう「作品の主題歌」な印象になっている。

「コンクリート・レボルティオ」の昔の流行歌はアレンジも演出もとても良かった

「ウマ娘。」の「走れウマ娘」はカバーで良いんだろうか?
元ネタが昔のアニソン「走れマキバオー」で更にその原曲が「走れコウタロー」というアレンジを積み重ねた歌だ

アニメじゃないけどアイドル系作品のCDやゲームには昔の流行歌のカバーがかなり多かったりする

そういえばあれは「アイマス」辺りから広まったのかな?「アイマス」のCDはカバー曲もかなり多いのを知った時は驚いたよ。
アニメやライブで使う分には自前の曲で十分だけどたくさんいるアイドル個人の歌までとなるとやはり厳しい、それに名曲のカバーなら曲自体の質も知名度も保証されているので助かるということなのかね。

アニメでどうなのかはちょっと出てこないが西川貴教の「HOT LIMIT」!
二次元では昔撮影されたMVの衣装もセットで何かとネタに使われている。

「翼をください」ほどではないけど「君は天然色」も「かくしごと」や「響け!ユーフォニアム」とか複数の作品で使われているね

「氷菓」で坂本九の「上を向いて歩こう」が歌われている
アニメでどのくらい使われているかは私もよく知らないけど、この歌は日本の作品を見ていると聴く機会がかなりあるかと

「あかねさす少女」のEDの「壊れかけのRadio」は90年代初頭の歌だったはず
私はそこから調べて原曲を歌っている徳永英明にハマってしまった

昔の流行歌のカバー曲はアニソンの範囲が広がって助かる
女性声優がカバーしているけど元は男が歌っていたり、昔の歌なのでキーが今ほど厳しく無かったりするおかけで歌いたいと思ったアニソンが男では歌えない、カラオケで選べないということも少ないからね!

「魔女の宅急便」の主題歌は実は作品が出た当時日本でも「昔の流行歌」扱いされていたので、このテーマに出しても間違いないだろう

そうそう。「魔女の宅急便」の荒井由実の歌はその時点で既に十数年前の曲で映画の影響で再度人気が爆発してその後定番のアニソンにもなった。他にもジブリ作品では「耳をすませば」の「カントリー・ロード」も昔の流行歌のカバーだな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々の印象に残った歌がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方は
「日本のアニメに出てくる昔のJ-POPや歌謡曲は普段自分が聴いている範囲ではまず知る機会が無いジャンルです。アニメを通じてそのジャンルの良い歌に出会えるのはとても新鮮な体験です」
などといった話もありましたし、現代の中国におけるアニメの日本のコンテンツの間口としての影響というのはコチラが考えているよりも大きいのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

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