「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2023年05月

中国オタク「西遊記の孫悟空が巨大ゴリラ形態で戦うようになった原因はやはりあの作品なのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では翻案やキャラのみの登場を含めて「西遊記」関連のコンテンツがたくさん作られています。
そして当然孫悟空が様々な場面で大活躍しているわけですが、近年の中国の孫悟空の能力、強キャラ的な描写として「大猿、巨大なゴリラ形態になって戦う演出」というのが珍しくないそうです。
しかしこの大猿化、中国の昔の西遊記系作品には無かった演出だそうで人によってはかなり引っかかるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「西遊記の孫悟空が巨大ゴリラ形態で戦うようになった原因」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって


西遊記の孫悟空が巨大ゴリラ形態で戦うようになった原因はやはりあの作品なのだろうか?
よく考えたら猿とゴリラかなり違うし原著からの改変がとても大きい。そして自分の中で孫悟空とゴリラというか大猿のイメージは他にドラゴンボールが真っ先に思い浮かぶ。

やはりドラゴンボールじゃないかなあ……私も時々ドラゴンボールの孫悟空の能力と西遊記の孫悟空の能力が曖昧になる時がある

現代の西遊記系作品はCGアニメでもマンガでも孫悟空は巨大ゴリラになるよね
表現として何かと使いやすいのは分かるが、よく考えたら確かにおかしい

私は子供の頃はじめて孫悟空が大猿になるシーンを見た時は驚いて怖くなったが、今の子供の視聴体験ではそういうの無いのかも

金色の巨大ゴリラになるのは元ネタが金絲猴だからセーフ!

身体の光らせ方とか、かなりスーパーな某宇宙人ぽいのもあったり……ただ私もドラゴンボールの影響は大きいと思うがキングコングとかも混じっているように思う

確かにドラゴンボール以外ではキングコングの影響も考えられるね。
ただ中国の作品が直接キングコングの影響を受けたのか、受けたとしたらどのルートなのかという疑問も出てくる。

演出として孫悟空がキングコングになった!これは最強だ!!というのは理解できるが、それとは別に普通に考えたらなぜ猿がゴリラになるんだという違和感も出てくる。

孫悟空自身はゴリラになっていないがオーラとしてゴリラが浮かび上がるみたいな演出もあるな

前世紀までの中国の西遊記の映像化作品がずっと猿だったのは間違いない。
人気の高い周星馳(チャウ・シンチー)の「大話西遊」(邦題「チャウ・シンチーのチャイニーズ・オデッセイ」)でも猿だった
ただ周星馳の作品だと2013年の「西遊降魔篇」(邦題「西遊記〜はじまりのはじまり〜」)だと孫悟空は最後に巨大ゴリラになっていたはず

「西遊降魔篇」は当時も巨大ゴリラ化に対して疑問が出ていて、「単純な思い付き」の他に「周星馳がドラゴンボール好きだから」とか言われていたな。
当時は妖怪の描写などについて原著を尊重している、いやしていないとか解釈が正しいかなど議論になったけど良い悪いは別として中国本土の西遊記ではできない演出という評価があったし、孫悟空の巨大ゴリラ化はまだ定番ではなかったように思う。

私も「西遊降魔篇」を始めて見た時になんで孫悟空がゴリラになるんだ、猿がゴリラになるわけないだろ!とかなり引っかかったな……

昔の作品も孫悟空の性格は作品ごとにかなり違ったけど、猿という設定は同じ。ゴリラにはなっていない。99年のアニメ版西遊記でも孫悟空は猿。

ドラゴンボールよりもキングコングの影響が大きいんじゃないか?
キングコングとオナガザルを合体させたようなデザインの孫悟空が出る作品もあったし。

長い尻尾に関してはまさにドラゴンボールじゃないかな……ウチの国というかアジア圏の娯楽作品がドラゴンボールから受けた影響は本当に大きいわけで

みんなキングコングの影響力を過小評価している。
ドラゴンボールだってキングコングの影響受けているのは明らかだ。

うーむ……私もキングコングの影響の大きさ自体を否定するつもりはないが、中国に対してキングコングの直接的な影響がどれだけあったかと考えると……

鳥山明がキングコングから影響受けてドラゴンボールの大猿を描いて、そこからの間接的な影響というのはどうだろう?鳥山明のイラストを見るとアメリカの映画や文化、アイテムも大好きなのが見て取れるしね。

そもそも、ゴリラをヒーローにするという発想の時点でかなりの飛躍だからなあ

それにしても孫悟空にゴリラ化が取り入れられたのって猿では弱そう、孫悟空の凄さが表現しきれないからもっと強そうなゴリラに……という感じなのかね。
個人的には猿とゴリラではさすがに違いが大き過ぎるように思うのだが。

孫悟空という強キャラを表現する上で猿ではパワーが足りない、猿系のモンスターとしては有名なキングコングが存在したのでそれを取り入れたというのは理解しやすい流れではあるな。

そもそも猿という動物は世界的に嫌われている動物だから、イメージを良くするためにゴリラ要素を入れて猿を薄めたのではないかと。世界向けに売るなら動物から来るイメージは特に重要だ。

ふーむ……アメリカではゴリラがカッコイイ動物扱いされていると聞くが、そっちの影響とかもあるのかな?

国産作品でゴリラ化が進んでいるんだから、イメージに関しては強さに関するものが大きいと思う。今の時代、猿では弱すぎる!

元々孫悟空は巨大化して戦っているんだが……お前らちゃんと原著読んでる?

巨大化はするけどゴリラにはなってねえよ!
新しい方の映画版西遊記では巨大ゴリラになって牛魔王と戦っていたが、当時はツッコミが入っていた

一応孫悟空に巨大化能力はあるけど、多用されているのは縮小化能力の方で、それから分身、身替りとかだよな

孫悟空が「猿」ではなく「妖」ということを重視すればゴリラにするのもそこまで無理な話じゃないというロジックは理解できるが、俺のような昔の感覚の人間にとってはゴリラになる孫悟空はどうしても違和感がね……

現代の作品は直接的間接的にイロイロな作品の影響を受けるからどの作品の元ネタがどれというのを断言するのは難しいけど、遡っていくとやはり「鳥山明のせい」な所がかなり大きいだろうな

日本の二次元の猿、孫悟空系キャラについては鳥山明の影響を無視できないし間接的に考えてもかなり影響ありそうだよね

香港の作品の影響もかなりあるだろうけど、そっちは更に日本のマンガの影響が大きいと思われる。一昔前は香港経由でこっちに広まった二次元的な概念はかなり多かった

まぁあれだよ!ドラゴンボールも香港映画の影響かなり受けてるというか成龍(ジャッキー・チェン)の名前をほぼそのままで使ったりしているから逆に孫悟空がゴリラになるネタを使うくらい構わないよね?

孫悟空をゴリラにした作品ではドラゴンボールより前に日本で1978年に制作されたドラマ版西遊記がある。女体化三蔵法師の方が有名だけどゴリラな孫悟空もなかなかのツッコミ所だ。

原因についてはさておき、孫悟空の強さの描写として巨大ゴリラ化は分かりやすい便利な演出として定着していったんだろう。
今では最初からそういう作品を見て育った人も多いだろうし、大部分の人は猿とゴリラの違いを気にしない、重要なのは「ゴリラの方が猿より強そう」という感覚だろう



とまぁ、こんな感じで。
中国における西遊記、孫悟空の扱いも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「孫悟空は現代の感覚だと猿要素を強調するのは微妙で、なかなかカッコ良いデザインになりません。小説などで読む分には問題ないのですがアニメやマンガにすると無視できない問題になります。鳥山明先生が基本的に人間で尻尾だけが猿の孫悟空をデザインしたのは孫悟空というキャラを活用する上でかなり凄いことだったと思います」
などという話もありました。

中国における三国志や西遊記など伝統的なコンテンツの扱いはこの十数年で大きく変化していますし、現在の中国オタク界隈における孫悟空のイメージ、許容される範囲といった事情に関しても気になってきましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「トゥルーエンドの定義についてAVGをあまり知らない俺に教えてくれないか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品経由で広まった概念、オタク用語が様々な場面で使われていますが、一昔前に流行った言葉に関しては理解にムラが出てきていることもあるそうで、時折そんなオタク用語に関する質問が飛んだりもするそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「トゥルーエンドとは何か」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


トゥルーエンドの定義についてAVGをあまり知らない俺に教えてくれないか?
検索したり皆のやり取りを見たりした印象では、なんとなく基本的には正統ルート、唯一絶対の終わりという風に考えているのだがイマイチ自信が無い

雑に言えば真相を明かして伏線をたくさん回収するエンド、作り手がキャラよりもストーリーを重視するエンドといった所かな。複数ルート、エンディングがある作品で最後に到達する構造になっていることが多い。

真相が明らかになるというのには同意
でも伏線回収が上手くいっているケースは意外に少ない気がする

これに関して私はクリエイター側がハッキリと攻略難度を上げた、一定の条件を満たしてようやく入ることのできるルートとエンディングだと思っている。
最初から入れるトゥルーエンドというのは無いし概ね全ルート攻略後、つまり作品のキャラや世界観をすべて把握した上で見せたいルートになっているかと。

うーむ……自分の中では真相のためにキャラが死ぬことも多い展開かな?ハッピーエンドよりもストーリーの整合性と決着を重視した終わり方だという印象。

一般的には「ストーリー的に見たら上手くまとまっている」、ただし見ている方が求めていたものとは限らないといった終わり方では。

主人公の個人的な幸せや得たもの失ったものとかは関係なく、作者の意図通りの終わり方にするといった感じだろうか。

トゥルーエンドの特徴としてはハッピーエンドより幸せな終わり方とは限らないというのがある。だから視聴者や読者から歓迎されるかは作品次第になりがち。

トゥルーエンドは当たれば大きいが外れることや見なかったことにされることも多いね。クリエイターの考える「良いエンディング」と観客の考える「良いエンディング」は異なるものだ。
トゥルーエンドではストーリーの重視絵でキャラを死なせる、不幸にする(少なくとも個別のハッピーエンドのようにはならない)ことも珍しくないが伏線回収と真相提示がプレイヤーにとって納得できるレベルでなければ批判され、ファンが離れる。

上手くやればずっとトゥルーエンドの高い評価で作品を語ってもらえるんだけどね
ストーリーの深い部分まで提示される、それまでの伏線が一気に回収される爽快感があれば多少の矛盾は気にならないと思うのだが……

皮肉な言い方をすればハッピーエンドをこじらせたのがトゥルーエンドみたいな所も……一般ウケしない、作者の自己満足になてしまうこともあるからね

世界観や設定を全て開示する、矛盾を解決するのがトゥルーエンド。
トゥルーエンドのある作品のグッドエンド、ハッピーエンドは実は解決した問題は一部だけとか本当の問題を先送りしているだけだった……ということも多い。

私の中では世界の矛盾を解決するというより、突き付けられるという印象だな。それを解決できるか、被害はどうなのかは作品というか作者次第

俺もそんな感じに考えている。ルート分岐前提の構造だとキャラルートとは別に設定される、全キャラルートをクリアした後のルートが多いかな……それまでのルートでは描写しない、或いは意図的に回避されていた矛盾に直面するのがトゥルーエンド。
だから印象としてはバッドエンドみたいになることも多い。

アニメの場合、これはバッドエンドか?トゥルーエンドか?な議論も起こるよね。

横からだが私も質問させてほしい。
横分岐のないアニメでも「この終わり方はトゥルーエンド」みたいに言われるのをたまに見かけるのだが、これはどういうことだろう?

それは作品次第だけど大まかに二通りの状況が考えられる
一つは原作ゲームがあってそのトゥルーエンドを元にしたストーリー展開だった場合、もう一つはトゥルーエンド的な、ヒロインとのエンディングではなく世界観やストーリー重視で終わらせた場合だな

アニメに対してトゥルーエンドと言っている場合は、原作のトゥルーエンド要素が入っているケースや原作とは違うアニメ独自の結末でストーリーを上手く収拾できたケースもある。

近頃のアニメだとヒロイン個別エンドではない場合もトゥルーエンド扱いされるかな……推しヒロイン決めて党争やってる連中からすると肩透かしになることも少なくない。

トゥルーエンドで実質ヒロインなキャラが真ヒロインと呼ばれることも多い……あとその場合はトゥルーエンドではなくグランドルートと呼ばれる時もあるな

ゲームの場合は概ね「作者がやりたかった」ことかな
エロゲー全盛期の頃はエロ(18禁CG)があれば作者はある程度自由にやって良いという風潮だったので、時折トンデモナイレベルのトゥルーエンドを仕込む作品が出現していた

私は「作者が合理的だと感じる」ストーリーがトゥルーエンドという印象だ
もっとも読者側はハッピーエンドを求めるものだしそれなりの金額を払ってエロゲーを買うのだから上手くやらないと炎上する

主人公視点で見ていくとバッドエンドだけど作品としての完成度が高い場合はトゥルーエンドだと評価?擁護?されることもあるかな。

めでたしめでたしでは無いが全てを失ったというほどではない、よく考えたら一番合理的な終わり方がトゥルーエンド

私はトゥルーエンドのある作品だと他のルート、ハッピーエンドの扱いが気になってしまうな。並行世界扱いだと特に……

公式がトゥルーエンドと言えばトゥルーエンド。
言ってみれば公式のさだめる正史だからスレ主の正統ルートという考え方でも問題はないかと。

続編のある作品だとトゥルーエンド後の話だとは限らない、場合によってはバッドエンドが正史ということもあるぞ!

一般的には正史というよりも真相という方が近い気がする。
それが後に続くとは限らない、並行世界でもなければそこで実質終わりみたいな作品もある。

トゥルーエンドがどこから始まったのかまでは私も知らないが複数ルート(ヒロイン攻略)が当然だったAVG、ギャルゲーで生まれた概念、純粋に物語の構造としてのただ一つの終わり方だ。
だから良くも悪くもライターのセンスが発揮されるし、好きな人にとってはたまらないストーリーになるのだろう。

評価される、需要はあるんだけどAVGだとそこにたどり着くまでに読まなければいけないテキストが多過ぎて脱落する人或いはスキップで読んで理解が怪しくなっている人も結構いるなど現代の環境だと効果的に使うのは結構難しい。
自分の中では「STEINS;GATE」や「CHAOS;CHILD」以降はあまりスゴイのは出ていない印象も……

複数ヒロインが攻略対象で個別ルートでは真相の描写やストーリー重視の展開が難しいギャルゲーと相性が良かったというのもあるんだろうね

自分が遊んだギャルゲーの場合、グッドエンドでも偽りの真相にたどり着くだけでトゥルーエンドでようやく真相が明かされるというのが多かったな
中にはトゥルーエンド後に見るとグッドエンド扱いの結末が見方によってはヒドイ終わり方に思えてくるようなのもあった

グッドエンドだと実は本当の問題は解決していない、その後の世界や主人公とヒロインは……?みたいになるのも多いよね。トゥルーが存在することによって個別キャラのグッドエンドの価値や印象が微妙になるのはキャラを売る方に特化している現代の二次元ビジネスと相性が良くない所もあるしギャルゲーの衰退と共に消えている概念なのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の認識などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「昔はギャルゲー関連の用語はちょっと詳しいオタクならば知っていて当然という扱いだったのですが今では通じない、きちんと把握されてない用語も出ています。現在はギャルゲーを遊ぶ人が減っていますし、大部分のオタクが遊んでいるスマホゲーのAVG部分が似ているので理解したつもりで理解していない人も増えています……」
といった話もありました。

中国オタク界隈でも世代の移り変わりと環境の変化によって定番のオタク用語やその扱いも何かと変化しているのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国で『スラムダンク』はなぜ『すずめの戸締り』より興収が伸びなかったんだろうか?」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「劇場版スラムダンクの評価ってどうなの?中国の興収スゴイけど評価の方は賛否が激しいように感じられるのだけど」
に関して
「その後どうなったのか?」
という質問や現地の事情に関するネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

中国本土におけるこの二つの作品の興収は現時点では「すずめの戸締り」が約8億元(約158億円)、「スラムダンク」が約6.4億元(約127億円)となっている模様です。
4/20に中国本土での上映が始まった「THE FIRST SLAM DUNK」は初動の勢いに関しては「すずめの戸締り」を上回るレベルだったそうですが、その後の伸びに関しては「すずめの戸締り」と比べておとなしかったとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「スラムダンクの興収がすずめの戸締りに及ばなかった理由」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国で「スラムダンク」はなぜ「すずめの戸締り」より興収が伸びなかったんだろうか?
予約、初動は「すずめの戸締り」を超えそうな勢いだったのに結局「すずめの戸締り」に及ばず終わりそうだ

評判が二極化しているようだし、何度も見に行く観客がそこまで大きくなかったのが厳しかったんじゃないかな
超大作で大量のスクリーンを確保できるならともかく日本のアニメくらいの規模だと何度も見に行く客がいないと記録的なレベルで数字を伸ばすのは困難だ

映画サイトのデータや反応を見た限りでは地方都市で「すずめの戸締り」と比べてあまり伸びなかったのも影響していたように見える
まぁこれは「スラムダンク」がダメというよりも「すずめの戸締り」が地方都市と若い世代、ファン以外の客に非常に強かったとも言えるんだが……

だって宮城のストーリーだったから。そこが期待外れだった、思っていたのと違ったという人は多いよ。
私も試合の部分は良かったけど、宮城の話をもう一回見に行く、周りに薦めるという気分にはならなかった。

私も見に行って損をしたという程ではないが、期待したのとは何か違う内容だと感じた

山王戦の熱い戦いだと思っていたら宮城の話がかなり挟まるのがな……あと試合の方は最新の技術と良質なセンスで作られているのに宮城の公式同人ストーリーは平凡。
もちろん良い映画なのは間違いないし、評価サイトの点数付けるのが好きな人は高い点数を付ける場所をたくさん見つけられる作品だけど、俺みたいな浅いファンとしては余計な部分が多過ぎた。初動以外の伸びが微妙なのも理解できる。

湘北レギュラー5人の中で一番存在感の無いあいつが主役のストーリーになるというのを期待した予想した人はいないだろ……

バスケの試合をアニメで描いたということ自体は素晴らしいが、ストーリーに関して語りだすとちょっと微妙になってくるんだよね

そもそも宮城リョータのファンが少ないし、宮城リョータ主役のストーリーが平凡でしかも映画の中の彼は鬱っぽくて見ていて楽しい存在ではなかった
初週以降の伸びの悪さの原因の一つは間違いなくこの宮城関連だよ

まぁ元々ノスタルジー的な後押しがメインだったから初動以外の動きが鈍いのは仕方がない。この数字だけで既に大成功、事前の予想よりもはるかに大きな興収だ

それは確かに。日本のアニメ映画の興収は大体3千万元くらい、普通は1〜2億元が大成功といった感じだったからスラムダンクも2億いけば大成功、私は3億元いかないかな……くらいに考えていた。
それが6億元超えなんだから予想をはるかに超える大成功だよ。

それにしても上映直前にはなぜか10億元いける!みたいな空気があったよな。
宣伝や口コミがスゴイ勢いになってたけど、その宣伝を見るだけで、興収が10億になると思っていたのかなぁ……

実際チケットの予約〜初週の数字は「すずめの戸締り」を超えていたから全く根拠が無いわけではなかったと思う
その後は伸び悩んだけど6.4億元は日本映画の中国での興収としては「すずめの戸締り」が無ければ新記録なわけだから大人気になった、成功したのは間違いない

落ち着いて考えてみれば他の日本のアニメ映画の興収はどれもこんなに凄い数字にはなっていないからね……

言っては何だが競争を煽られた側の「すずめの戸締り」を甘く見過ぎな人が多かったのではないかと
「すずめの戸締り」びストーリー自体は確かに微妙だし映画サイトのスコアも低いけど、映像の美しさも含めた作品の内容や売り方など現代の市場で成功するために考え抜かれた作品で、それが更に天運で大爆発した結果があの数字だ。超えるには天運も含めて同等以上のものが必要になるから簡単ではない。

まぁ「すずめの戸締り」を超えられなかっただけで国内における日本アニメ映画の興収としては普通に大成功だけどね。6億元なら「君の名は。」超えた
こっちでの上映直前の盛り上がり、予約の数字の大きさから10億超えあるぞ!みたいに言われていたから少ないように思えるだけだ
上映1か月前とかドラゴンボール並みの3千万すらいかない爆死を心配されていたんだぞ?

初週以降の伸びの悪さの原因に関してはアニメ版とマンガ版のファンの衝突も影響してそう
その辺で荒れて作品関連の空気が悪くなって何度も見に行く、体験して確認しにいく作品ではなくなったのかもね
「すずめの戸締り」は作品の評価は低いけど見に行った人間にとっては予定調和の範囲だしとりあえず見ておく、話題のために把握しておく作品になった感がある。

私の見た範囲でも原作マンガ版のファンの方が作品を評価している、アニメ版のファンは納得できない部分が少なくないといった傾向はあったな
高スコアの映画がファンから全肯定されるわけではないというのを実感した

作品の完成度が高いのは分かるが自分の求めていたものじゃなかった……という私みたいな人間もいる。
こういう人間は2回目を見に行くことはないし興収の動きも鈍くなったのかもね。

何度も見たくなる、或いはネタとして知り合いとまた見に行く作品ではなかったのが「すずめの戸締り」との違いじゃないかと。試合部分ならともかく宮城の回想部分は何度も見たいと思わん。

そもそもメインの観客である「スラムダンク」のファンって高齢化しているから何度も映画を見に行く人が多くないという事情もあるのでは……

一応私は別の知り合いと2回見に行ったが、2回目の方が楽しめた。何度も見て楽しめる作品ではあると思う。

宮城以外の湘北メンバーの回想シーンにも当たり外れがあったので私は宮城が特にダメという感じではなかった。でもなんか話が変わっていると言うか、並行世界なのかという疑問が出て引っかかってしまった。

この興収なら十分以上に成功したと思うよ
宣伝のやり方が「青春の思い出」を強調して古い世代、特に男性層をメインターゲットにしていたわけだし初動以降の伸びが悪いのもそんなものかと。

既に言われているけど「すずめの戸締りは秒殺」みたいな事前の煽る宣伝と結局勝てなかったことのギャップが印象の微妙さにつながっている。
SNSや動画サイトでの宣伝だけでなく新海誠本人読んでイベント開催するなど宣伝も計画的にやっていた「すずめの戸締り」を甘く見過ぎだ。

他に考えられる事情としてはGWに入って他の国内大作も重なってきたのも厳しかったかな
「すずめの戸締り」は時期的に競争相手がほぼいなかった、国内映画市場の作品が冷えている時に上映されたというのも大きい

試合部分は間違いなく面白かった。私は日本語版と吹替え版の両方を見たけど吹替え版の方がコメディ部分含めて良い感じだったかな。
あとGW期間は子供連れて見に来ている人も多かったし雰囲気についてはかなり良かったし、そんなに興収の勝負を気にしないでも……

私も吹替え版の方が良いと感じた。国内のスラムダンクファンは当時こっちのTVで見ていた中国語吹替え版でファンになった人が多いし日本のアニメでは珍しい吹替え版の評価も高い作品かもしれないね。
もちろん日本語版でなければという人もいるけど。

ノスタルジーの影響には限界があるのと、ノスタルジーによって映画館に何度も足を運ばせるには原体験になった作品(原作とは限らない)から離れすぎていたということでは
それでも成績自体はとても良いと思うよ!


上の方でも言及されているけど、あえて言うなら現在の中国映画市場では地方都市、若い世代やファン以外の所でそれほど伸びの無かったのが問題
ただそっちを狙うような宣伝をすると昔のファンが離れて初動も微妙になった可能性も考えられるので単純に失敗とは言えないかなあ

3月頃に国内の興収予想やってる映画系のサイトや動画では4.5億元〜6億元くらいの数字を出していたが、当時は「あり得ない」という空気の方が強かった。
そこから盛り上がって上映始まる頃には10億元いくか!?な空気になっていたし煽り煽られというのは怖いなーと思う。
それはそうと、その頃の予想の数字を超えた興収になっているわけだからなんだかんだで中国国内市場では大成功したと見て良いんじゃないかな。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における見方などがイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「正直に言えば私は現在の中国国内でスラムダンクの人気がまだこんなに高かったのは意外でした。スラムダンクはネットが発達する以前の大人気作品なので、ネット上では当時の中国の社会現象級の人気を実感することはできません。中国の若い世代のオタクを見ても当時の人気を知識としても実感としてもよく知らないといった状態になっているので、私はスラムダンクの人気は既に過去のもので、映画も爆死するのでは……と不安でした」

「日本だけでなく中国より先に上映されたどの国でもすずめの戸締りの方が興収は上になっていましたたから、中国でだけスラムダンクがすずめの戸締りに勝てるなどとは思えません。中国のファンにはすずめの戸締りと興収を比較してガッカリしている人もいますが、私は劇場版スラムダンクの記録的な興収を見て安心しました」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
中国で昔大人気だった作品が現在の中国でも人気なのか、需要が有るのかということについては私もよく分からないことが多いですし、この劇場版スラムダンクの盛り上がりに関しても気になることが多いです。
そんな訳でいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の中華ファンタジーは女性向けが多い。特にラノベはその傾向が強く男性向けの中華ファンタジー系作品はほぼ無いと感じられるのだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも作品をジャンルごとに分けて語る、考察するといったことが行われていますが中国から見て気になるジャンルというのも幾つかあるらしく、いわゆる「中華ファンタジー」もその一つだそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の中華ファンタジー系作品は女性向けが多い」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品で中華ファンタジーは女性向けが多い傾向があるように思うのだがどうだろう?
特にラノベはその傾向が強い。男性向けの中華ファンタジー系ラノベとかメジャーな作品ではほぼ無いと感じられるのだが

言いたいことは理解できる。
女性向けだと「十二国記」などの名作だけでなく後宮を舞台にした作品がかなり出ているけど男性向けだとそういうのが無いよね。

「十二国記」以外だと「後宮の烏」は明らかに女性向け、もっと昔だと「彩雲国物語」とかも女性向けで女性作者だよね。

その辺は女性作者っぽいけど日本の作品は女性向けでも男性作者、或いはその逆もあるから判断が難しい所もある。
しかし私も日本の作品では「ふしぎ遊戯」とか昔から女性向けの作品はかなりあるように思う。男性向けでそういう作品の記憶は無い。

ちょっと前にアニメ化が発表されて盛り上がっていた「薬屋のひとりごと」も女性向けだよな
日本の男性向け作品、特にラノベ系は西洋ファンタジーだよね。

女性向けとして扱われがちな「薬屋のひとりごと」だけど、実は日本の商業連載の掲載誌は男性向け雑誌だしネット小説時代も普通に男性からの支持が強かったから女性向けと断じるのはどうかと思う。
男性向けラノベでも女性主人公は一定の需要がある。ラノベの開祖の一つである「スレイヤーズ」が女性主人公だしね。

中国の古装宮廷劇は国内でも男女の需要にかなり差があるわけだが、やはり国外でも似たような感じになるのか?

日本の女性は古代中国が好きなんだよ。文化や服飾などが好まれているから創作も活発になっている。
それに対して日本の男性は日本産ファンタジー、JRPGで育つから歴史ベースのファンタジーは好まない。

男性向けでも中華系のキャラ、中華要素自体は頻繁に出てくる。武術系キャラは多いし、男性向けだとチャイナドレスの需要が高い。
しかし世界観が中華ベース、中華系の国を舞台にした作品というのは男性向けだと珍しい。

以前自分の見える範囲で日本の男性向け中華ファンタジー作品を調べてみたが「キングダム」みたいな作品しか見つからなかった。
主に現地主人公作品で異世界のようにトリップするのは少なかったと記憶している。

三国時代にトリップするなら「龍狼伝」がある
昔海賊版マンガで人気だったが、大学卒業して仕事始めた頃に調べたらまだ続いていて驚いた

男性向けだと三国志ネタの作品が少なくないが、あれは日本だと中華ファンタジージャンル扱いになってもこっちの感覚だと何か違うんだよな……

それも含めるなら「恋姫無双」という歴史娘化ジャンルを本格的に確立した怪物があるわけだが。
ちなみに「恋姫無双」も原作ゲームは現代の学生主人公が三国志ファンタジー世界に飛ばされる典型的なトリップ系作品。

私は日本の創作界隈が中華ファンタジーの知識、情報が少ないとは思えないんだよね。
しかし大奥と江戸時代ネタと違って中華系宮廷劇はあるが男性向け中華ファンタジー作品は無い。やはり需要の問題だろうか?

日本では武侠系作品が流行ってないし、武侠要素が必然的に増える男性向け中華ファンタジーが流行るのも難しいだろうね

虚淵玄など武侠小説好きなクリエイターが一時期武侠系ラノベ書いてたけど定着しなかったみたいだしな……ちなみに金庸の評価も日本では高いと聞くが影響という意味ではよく分からない

男性向け中華ファンタジーは日本の新作のラノベを探せば出て来るけど主流ではない、たまに出てきて後が続かない感じかな。
私が見た範囲でも日本人の「田中」さんが楚漢時代にトリップして「田中」の名前のまま活躍するとか、日本の天才学生が清朝にトリップして科挙に挑むとか気になるネタの作品はあった。

単純に日本のラノベでは西洋ファンタジーが最大勢力でその次に自国文化の和風ファンタジーが来るから中華ファンタジーは相対的に目立たないというのもあるのでは?
ラノベだと中東ファンタジーはもっと少なくて探しても「アルスラーン戦記」や「ジハード」くらいし出てこない。

えーと、中東の石油王が出てくるというBL系は……というのはさておき、後宮要素がある世界観は女性向けとしてかなり強い。そして後宮のある世界観で中国はオスマンや日本と比べて格段に描きやすい、皇帝のやれることが多いので創作の題材として使われるんじゃないかな。

中華ファンタジーだと宮廷がそのまま世界の頂点だから、そこで皇帝の寵愛を獲得すれば世界の頂点になるというのも分かりやすい成功として描きやすいのでは。
当然だが男キャラの場合は男女逆転世界でもない限りそうはいかないし、日本のラノベは覇王になるより覇王の下で自分の生活環境を向上させるのが好まれるから……

そう言えば男女逆転世界で大奥はあったな。でもああいうテーマを男性向けでやって人気になるのは厳しいだろう。

私も古代中国をベースにした日本の小説はそこそこ読んだけど、ファンタジーやジュブナイル的な要素が入った小説は存在は知っていても読む機会が無いままだ……一応田中芳樹も中華ファンタジーラノベではあるかな?

日本では作者と読者の間に男性向けに使える中華系ファンタジー世界観の共有イメージが形成されていないんだと思う。こっちなら武侠や修仙関係で基礎知識になっているのが日本人には無い。
過去に中国国産アニメが日本に入った際にまずこの部分で失敗した。例えば「九州」と言ったら中国なら「漢地九州」、世界を指すようなイメージだが日本では現実の島の九州しかない。
当時アニメを見た日本人の反応にはそういう用語に対する困惑があったし、そこから説明するのは娯楽作品だと難しいよ。

なるほど。そして宮廷モノなら後宮というふわっとした世界観だけでかなりカバーできるわけだな……

近頃の俺TUEEEEE系は東方的世界観とあまり相性が良くないんだろう。
ウチの国でも俺TUEEEEE系は宮廷モノと相性そんなに良くないので武侠系の流れのファンタジーになっている。
私は日本で武侠系作品があまり人気ないのがそのまま男性向けの中華ファンタジーの少なさにつながっているのではないかと見ている。

確か以前見た日本側の話では中国の歴史ネタは日本人にとって近くて遠い存在だから扱いにくいということだったな。
何でも説明不要で書けるわけではないが、中途半端な知識で書いたり自分の創作部分を好き勝手に混ぜるとすぐに間違いを指摘されるのでやり難い、しかしガチガチに時代考証をしてもそこが評価される、人気につながるわけではないのだとか。

中華ファンタジーは歴史ベースだからJRPGベースの西洋ファンタジーよりも難しいというか、ツッコミが厳しくなるわけか……言われてみれば分からなくもない。
ウチの国の作品もその辺を雑にやっても良いように武侠や仙人系になるからなあ。

それはあるかも。そして修仙や武侠は中国国内でしか人気が無いというか、外国では知識や感覚があまり理解されないジャンルだ……!

うーむ……ここまで話題を追いかけたが、まず前提からして引っかかる。言っては何だが日本では男性向けでなく、女性向けでも西洋ファンタジー系が基本なのでは?
近年の定番ジャンルの転生悪役令嬢も西洋ファンタジーだし「本好きの下克上」のような普通のトリップ系も西洋ファンタジーベースの世界観だ。

日本の女性向けラノベは現在も定期的に中華ファンタジー系の作品が出ているしアニメ化される作品もある。これは男性向けラノベとは明らかに違う所だよ。
それにアニメ化まで行った作品はまだ無いが後宮を舞台にした悪役令嬢転生の亜種的な作品もある。

日本の女性向け作品の特徴としてラノベに限らず何度か中華ファンタジーブームが発生している、ジャンルとして確立されているという事情がある。女性向けでは需要があるのでずっと作品が供給されているというのは間違いなくあるだろうね

男性向けだと中華ファンタジーはたまに出てくる武侠好きのクリエイターによる一過性の流行、或いはごく一部のマニア向けに留まっているレベル。

男性向けでも二十世紀の作品はかなり中華ファンタジー要素あるし過去にはブームの発生はあったよ。中国武術が最強クラス、イケメンや有能外国人キャラは中国人だった時代がね。

それが今では列海王か……いや、扱いが悪いわけではないのは理解しているんだが、何と言うか、その

言っては何だが日本の二次元で必要とされる中華ファンタジー要素は良くも悪くもテンプレだからね
現代ではそのテンプレに関する人気が落ちて批判も出るようになってきたから作品が減るのも無理はない

日本の俺TUEEEEEは皇帝になりたいキャラがあまりいない、読者の需要というか願望もそれほど無いようだからな
日本のラノベの主人公はハーレムはほしい(これは薄れているかも)、領地経営はしたいが覇道を歩みたいわけではない、居心地の良い環境が欲しいだけという感じだから皇帝でも仙人でも世界の上位存在を目指すことになる中華ファンタジーとの相性は微妙だ

上でも言われているように、女性向けは描写する世界を宮廷に限定できる、その外の世界の描写や考証をあまり気にしないで良いというのが書きやすい、ジャンルの存続につながっているのではないかと
男性向けで皇帝になる、中原の覇者になるみたいな展開だと設定を固めないといけないが、独自設定を作るのは手間がかかるし量産に向かないから現代のネット小説環境では不利になる



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではアニメ化されない作品は広まり難く記憶にも残り難いですし古い作品についてはネットで調べるのが難しいので日本で昔中華ファンタジーがブームになった時代の作品は中国でほとんど知られていません」

「現在の中国オタク界隈で知られている中華ファンタジー作品は十二国記や彩雲国物語などの有名作品を除くとほとんどが新しめの作品です」

などといった話もありました。

考えてみれば昔の日本のライトノベル作品に関して中国では知る機会はほとんど無いのかもしれませんね。私がすぐに思い付いた男性向けラノベの中華ファンタジー系作品は「封仙娘娘追宝録」や「大唐風雲記」、ラノベレーベルではないものの「僕僕先生」などでしたがこの辺りの作品は時代や環境的に中国に伝わるのは難しかったように思います。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


三年程前の記事になります。
中国オタク「日本には中華ファンタジーというジャンルがあるらしいが、どんなものなの?」


中国オタク「声優変更で成功したケース、できれば旧来のファンからも人気を獲得している声優変更について知りたい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の声優に関する話題が何かと注目されるそうですが、なかでも「声優の変更」というのは良くも悪くも非常に盛り上がる話題なのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「声優変更で成功した例は?」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


声優変更は批判されることが多いけど成功したケース、できれば旧来のファンからも人気を獲得している声優変更について知りたい。
こっちのファンの間でも日本のオタク界の話でも良いので教えてくれ!

成功例か……長寿作品では声優がお亡くなりになって交代するとか高齢化によるキャスト一新的な交代もあるが、その場合ファンは仕方なく受け入れているみたいなケースもあるからな

最近のだと「うる星やつら」が悪くないと聞く。
認めない人もいるのだろうけど概ね好意的に受け止められていた印象だ。旧作のCVをゲスト出演させたりしてきちんと尊重していたのも良かったのかな?

「名探偵コナン」の毛利小五郎はどう?
変更前も変更後も評価高いと思うのだが。

毛利小五郎は制作サイドの問題はあるけど、交代後もファンからの支持は続いているから成功した例だろうね。

でも小山力也に変更された直後はウチの国の名探偵コナン系のフォーラムはどこも罵倒の嵐だったぞ?数十〜100話くらいは毎回声がダメだとか微妙だとかのコメントが目に付いた。

神谷明の声は日本の声優の中でもかなり特徴的な方だから完全に模倣するのは難しいし違いが気になる人が出るのは仕方がない
まぁ今は普通に作品もキャラも支持されているから成功と見ていいんじゃないか?私もどちらかと言えば神谷明の方が好みくらいで小山力也の方も普通に好き。

「アイマス」の萩原雪歩は声優変更後の方で完全に定着したね
ゴタゴタはあったが声優変更の例として見ても良いのではないかと

萩原雪歩は日本でかなりゴタゴタしたらしいね。
765系のキャラはウチの国だとアニメ版から入った人が多いから金実感はあまり無いと思うが。

アイマスは一応初期のゲームの方から追いかけている濃いファンはいるし、ナムコのアイマスキャラの扱いに対する反発も含めて燻っているものはあるかな。
ただそういう人も萩原雪歩の声優変更に関しては最初の中の人の暴走がアレ過ぎるのでほぼ見なかったことにしている

ウチの国でアイドル系だと「ラブライブ!」の方が思い入れのある人多い。実際、優木せつ菜の声優変更のときはかなり不安や不満の声が出た。
しかし今では安定しているしこの件も声優交代の成功例だろう。

声優の変更とそれに対する反発を外から見ると思い入れ、感情的な部分で受け入れられないような人も少なくない
こう言ってはなんだが元の声優がお亡くなりになったことによる交代は比較的受け入れられやすいのではないだろうか?もちろんそれがどれだけ支持されるかはキャラや声優次第だろうけど。

それは理解できる。
例えばブライト・ノアが成田剣に変更になった時はすぐに受け入れられて定着した。

塩沢兼人の役を受け継いだ山崎たくみの演技はどれも評判良いよ

「聖闘士星矢」の声優は今では変更後の声優で認識されているし交代の成功例かな?

「聖闘士星矢」は星矢が古谷徹から森田成一になっても評価は悪くないようだが人気に関してはよく分からん。「聖闘士星矢」自体の人気が落ちているから反応が見えて来ないし……

「聖闘士星矢」は不満はあれど元の声優がさすがに衰えているから受け入れられているケースじゃないか?そもそも中国ではテレビ放映の吹替え版で見ていた人がほとんどだから最初の声優に対する思い入れのある人は少ないだろうし

日本で反発が出ているけどこっちでは吹替え版のイメージが強いから声優変更に対する反発が思ったより広まらないケースはあるね。
ちょっと前に少し話題になった「スラムダンク」の声優もそんな感じだった。もちろん逆に日本では受け入れられているのにこっちでは批判が長引くケースもあるが。

オタクの場合、声優変更に対する反発って「自分は昔から作品を知っている」アピールも混ざるからヤヤコシイ。

それには同意する。
ただ以前は声優の変更は全て許されない、お亡くなりになってしまったたならともかく現役でまだ業界にいるなら元のままの声優で作品を作るべきだ!という考えの人間ばかりだったけど、最近は若い声優に交代するのも仕方がないといった消極的な肯定も増えている。それが新作の人気と支持につながるかは作品次第だが。

それに関しては「セーラームーンCrystal」で月野うさぎのCVを変更しなかったことによる悲劇があったから……

あの件では現在も一線級で活躍する声優であっても数十年前の若い時に演じた若いキャラの声が出せるわけではない、変更せずにいたら更にひどくなるので誰も得しないというのが分かった

「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」は人気を維持しているし声優交代に成功した例だろう

「ドラえもん」は商業的に成功しているけどファンの人気についてはちょっと微妙かもしれない。
私が以前日本のオタクから聞いた話では「ドラえもん」が声優変更でファンが分断状態になっているということだった。
その日本のオタクも「新キャストやそれを好きな人、今のドラえもんを見ている子供達を否定はしないが自分は旧キャストのドラえもんしか見たくない」と言っていた。

そう言えば「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしなど、藤原啓治の声優交代はどうだったの?

お亡くなりになったケースだからファンの反発という意味ではそれほどでもないが、支持や評価に関しては作品次第かな?
私の知っているのだと「進撃の巨人」のハンネスは変更後の津田健次郎も評価高かったように思う。

「ペルソナ」のイゴール。少なくとも私の周囲では変更に対する批判は見かけない。

「ジョジョの奇妙な冒険」はどう?TVアニメ版で声優が一新されて当初は不満の声も目立ったが今ではTVアニメ版の声優が定着している。

「ジョジョ」は元の声優のイメージがそんなに強くないというのもあるのでは
ゲームが先に出た場合、後発のアニメとCVが異なることも珍しくない

長寿作品では「ルパン三世」が主人公チームをほぼ入れ替えた後もキャラの人気は高いままだね。

そうか「ルパン三世」があったな。
峰不二子の沢城みゆきは特に評価が高いと聞く。

「HUNTER×HUNTER」の新作版のゴンの潘めぐみとキルアの伊瀬茉莉也は結構良かった

同意。キルアは新作版の方が個人的には好みなくらいだ。

「ダイの大冒険」はリメイク版の声優も評価が高い
特にポップは変更後もとても良いと聞く

俺は旧作は知らないけどポップの豊永利行の演技は確かに良かったね。普段のヘタレぶりもシリアスシーンも良いし、メガンテの自爆シーンは非常に心に響いたよ。

新作の「ダイの大冒険」はフローラ役の高橋李依も評価高いよ

フローラは旧作アニメ版の声ないぞ。登場する所までアニメ化されてなかったはず。
高橋李依ならFGOのマシュは変更の成功例として見てもいいのでは

マシュは変更当初はこっちでもかなり不満があったけど今では普通に評価高いよね。

マシュの声優変更は高橋李依に関する情報が当時の国内では広まっていなかったのもあってか、日本よりも批判が長引いていた。それでも定着したんだから成功した声優の変更と言えるだろうね。

型月ではマシュよりもリメイク版月姫、特にアルクェイドの変更がかなり根深い問題になっていると思います!!

確かにリメイク版月姫は「なぜメルティブラッドから変更するのか」とモノスゴイ荒れたな。この変更に対しては「IPとしての寿命を延ばすにはこのタイミングで一新するのが妥当」という理屈も通じなくてかなりゴタゴタしていた……

この際だから言ってしまうがあれ結局はウチの国の古参型月厨が騒ぎ過ぎていただけだったのでは?言っては何だが中国の型月厨は昔の作品を知っているというだけでマウント取りたがるのが多いので信用できん。日本での評判は悪くないし。

まだ出てないのだと「マジンガーZ」の兜甲児はどう?
石丸博也版も赤羽根健治版も森久保祥太郎版も評価されていると思うのだが。

兜甲児はこのテーマに関してはどうなんだろう……兜甲児に限らず永井豪作品は頻繁に別世界線のキャラ扱いになるから声優変更もそんなに反発出ないという事情もある。スパロボでもどの作品からの出演かでCVが変わるしね。
しかしそのおかげで声優が変更されても気持ちの整理が付けやすいのも間違いない。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクは『原作党』のようにオリジナルから変更するのは良くない事だと強く認識している人が多く、CVに関しても変更するのは良くない事だとされてきました」

「しかし近年のリメイク作品の増加やリソースが増えたことにより過去作品の演技と現在の演技の比較が容易になったこと、更にそこに『セーラームーンCrystal』という声優を変更しないまま強行したらどうなるのかという分かりやすい実例が合わさったことによりこの一、二年で『声優変更も仕方がないことだ』と受け入れる人が増えています」

といった話もありました。

それにしても声優の交代に関しては演技が上手ければそれでいいというわけではないのが難しいですね。実は私も某作品のリメイク版アニメで好きだったサブキャラの声優変更がどうにも合わなくて見るのをやめてしまったことがあります。
交代後の声優も別に嫌いではない、別作品で私の好きなキャラも何人か演じている方だったのですがそれでも合わない時はあるのだというのを実感してしまいました……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております

中国オタク「コナミが特許権侵害でウマ娘を訴えたようだが、これはどういう風に見ればいいのだろうか……」

コナミが「ウマ娘」に関してサイゲームスを訴えたそうですが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

コナミが『ウマ娘』を巡りサイゲームスを訴訟。40億円の損害賠償とゲームの配信差し止めなどを請求(ファミ通.com)

「ウマ娘」は中国でもマニア層を中心に熱心なファンがいますし、現在の日本のゲームコンテンツの看板作品の一つと見做されているので、中国オタク界隈でもこの訴訟に関してはかなり注目が集まっている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「コナミがウマ娘を訴える」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


コナミが特許権侵害でウマ娘を訴えたようだが、これはどういう風に見ればいいのだろうか……

現時点では両企業からも日本のメディアでも詳しい情報が出ていないから何とも言えない
40億円の賠償とゲームの配信差し止めだから最悪ウマ娘死亡という可能性も無くはないが、訴訟で最初に強く出るのもありがちなので軽視できる問題ではないというくらいしか分からん。

え、そっち?「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の方が危ないとずっと言われていたのに。

ゲームの遊び方、ゲームシステムが似ているからというだけで訴えられるのか……?
日本ではそれに関する特許権があるのかというのがまず驚きだよ。

遊び方の特許というのが意味分からんしプログラムの特許というのも意味が分からん。同じプログラムかどうかをコードまで調べるのか?さすがに言いがかり過ぎでは……

そりゃシステム、プログラムに関する特許もあるよ。条件はあるけど中国でもプログラムの特許はとれる。
ただこういうのはお互い様なのと、訴訟まで行ったらゲーム会社どちらも大して得にならないのであまり大事にはならないだけ。

特許に関してはどこまで範囲を広げるかが争点になるんだろうけど……
どちらにしろこれもまた「コナミだから」と言われる案件か。コナミにとっては今更名声が下がるとか気にしないんだろうな。

コナミは過去に音ゲーの基礎になる特許で訴訟しまくって同業他社のゲームを潰してジャンルを独占したので今回の件もそれを狙っているのでは
育成ゲームの特許でウマ娘を潰せる特許があった、或いはウマ娘をターゲットに出来る方向の特許を出願していったのかね

ウマ娘の規模なら訴えれば利益になる、ソシャゲの競合相手にダメージを与えられるという戦略もあるはず。コナミはパワプロのソシャゲを運営しているし、この間栄冠ナインの配信が発表されたしな。

ゲームのシステムパクってもそれが当たるとは限らないからな……国産ゲームを見ても原神をパクれば当たるわけではないし、原神と同じように某ゲームをパクったゲームが原神以前に大成功しているわけではない
コナミとしては回収できる所から回収しようという感じなのかね、アメリカの特許の裁判でもそういうのは珍しくないが

コナミは他所にゲームを作らせない、自分は面白いゲームを作らない或いは作れないで特許で儲けているから嫌われるわけだよ
今の時代に完全に新しいゲームシステムを創り出すなんて難しいのにな

ウマ娘がパワプロに似ているというのは確かだがこういう裁判になるのはなんだか納得できない。
特に今のコナミはゲーム会社として息をしているのか分からないような状態だから……

一応コナミもゲーム事業に投資してないわけじゃないよ。もっとも過去の人気シリーズはほぼ死んでいて今ではパワプロとウイニングイレブンの慣れの果てしか無いし、私も全く良い印象は無いね
ただ訴訟に関してコナミは昔からゲームの特許で同業他社を制限する戦略だし、訴えられたのがウマ娘だったことを除けば別に驚きではない

コナミのやりたいことは分からなくもないが、特許申請してゲームの遊び方を縛る、別の会社に作らせないとかやってしまうとゲーム業界がゲームではない所で争うことになり、結局業界全体が損することになるのでは?

これでコナミが勝ったら特許を押さえた会社がそれだけで食っていくことができるようになるんだろうけど、訴訟リスクや特許のコストで新作も作られなくなるだろう。
日本の業界は本当に大変なことになりそう

ゲームの特許、キャラクターデザインや音楽についてはお互い様の黙認状態なものも多いけどコナミ関係はそれを許さないということで昔から何かと恨まれている模様
ちなみにゲームの特許については任天堂も色んなものを申請しているが、任天堂の態度は基本的に他が使っても気にしない、ただし他がその特許を奪って独占的に金儲けしようとするのは許さないといったものだ。
以前コロプラがそれをやろうとしたが、その時はコロプラが任天堂に賠償金40億円で訴えられてその後更に任天堂を怒らせて100億円にアップ、最終的にコロプラは33億円払って和解というボロ負けになった。ウマ娘の件も金額的にはこれと同規模から始まっているようだな。

コナミは日本のゲーム業界を発展させたいのか殺したいのか
この訴訟でコナミが勝利すると日本のソシャゲ業界はとても難しくなりそうだ

コナミは気に食わないが、全方位に対して二次創作の自由を制限していたウマ娘が訴えられたのはいい気味だ。天は悪を許さないというのが実感できて私は今とても気分が良い
潰し合いで両方にダメージが来るのが理想だ

さすがに二次創作の制限とゲーム制作を同じものとして語るのは違うだろ

賠償金40億円が目を引くけど和解や判決が出た後の作品継続も有り得るからウマ娘はダメージがあっても存続の危機という程ではないのかな?
目に見える形で厳しいのはウマ娘のシステム真似したゲーム出した所かもしれない。ちょっと前に少し話題になった「ブルーロック」とか。

それは確かに。
「ブルーロック」の他にも「ゆるキャン△」がウマ娘そっくりだと不安視されて会社の株価落ちてる模様。そりゃ訴訟リスクがあるゲームには安心して課金できないよな。

しかし実際の所、ウマ娘の育成システムがパワプロをパクっているのは明らかなんだよな……これに関してはウマ娘のサービスが始まって人気が爆発した時にも何かと話題になっていた

それに関してはコナミの特許の期限切れを待ってリリースしたという話も出ていたが……そうではなかったということなのかね

日本のネットでこの件についてちょっと追いかけてみたが、特許に関してはパワプロの育成システムそのものではなく、ソシャゲ版のデッキとキャラとイベントを結び付けるシステムについてではないかとも言われているな
どちらにしろ何の権利で訴えているのか具体的な所はまだ分からない

参考になる判例があるわけじゃないし裁判やってみるまで外からは分からない案件になりそう

俺もコナミは嫌いだが、裁判としてはサイゲームスの方が厳しそうだと感じる
今になって訴えたということはコナミ側に何らからの勝算がありそうだし、ウマ娘に限らずあそこのゲームは何かしらパクリ元があるし探られたくないことも多いだろうから非を認める方向で和解になるのでは

ふと思いついたんだけどbilibiliがウマ娘の中国版サービスを開始しなかったのはこのリスクを認識していたからだったりしない?

あれは単純にウチの国で新作ゲームの審査が通らなかった時期に重なっていただけだろ。韓国版とかの収益の大きさを羨望していたわけだし。

ようやく新作ゲームの審査が解禁されてもbilibiliのゲームに今更出てくるのが「オーバーロード」のソシャゲだからな……
リスクというならウチの国では賭博、それから日本歴史関連の「敏感」な要素があるから著作権的なリスクは考慮するとしてもかなり後の方だろうし、著作権のリスクを心配するなら「アズールレーン」のようにもっと危ないのがある

ファンの希望込みっぽい予想ではbilibiliでOVA版の審査が通って配信発表と共に中国国内版サービス開始じゃないか……という話もああったけど、待っている間にこういう事件が起こってファン界隈では頭を抱える人間がかなり出ている模様

個人的に興味深いのはこの訴訟に関して日本のネットでもコナミに対する支持が無いことだね
サイゲームスは日本だと何かと嫌われているからウマ娘ユーザー以外は味方がいない、コナミ側優勢だろうと思っていたのだが

俺の周りでは元々悪かったコナミに対する印象が更にヒドイことになってコナミに対する罵倒が吹き荒れているが、日本でもそんな感じなのかね

私も「メタルギア」の件があるからコナミは大嫌いだ!他にも「ウイイレ」とか昔のコナミ作品が好きだった人で今のコナミが好きな人はいるのか?

コナミは最近またゲームに力入れ始めたとも聞くけど、一時期は人気シリーズを片っ端から死なせていたしゲーム部門縮小してソシャゲで稼ぐだけ、あとはスポーツジムとかフィットネス関連事業で稼いでいたからね
ゲーマー層からはかつての愛が反転して嫌われているしこの訴訟に関する支持は期待できない

小島秀夫関係だとまだ少しはコナミに対する擁護も出る印象だったがウマ娘に関しての方がコナミに対する風当たりがはるかに厳しいのか

言っては何だが日本のネット世論もどこまで信じれば良いのかこちらからはよく分からない。ソシャゲの人気のようにネットの工作を裏表どちらでもやってそうだし。
サイゲームス側が先手とって訴訟についての情報を公開して有利な空気を作っているので初動ではコナミが負けている感はあるが訴訟で負けそうなので盤外戦に持ち込もうとしている可能性も考えられるわけで……

それにしてもサイゲームスが馬主の許可はとっても同業者との許可はとってなかったのが私には意外だった。同業者の方が足の引っ張り合いなど過去のしがらみがあってやり難いのは何となく想像はつくけどね。



とまぁ、こんな感じで。
比較的冷静だと思われる所からコメントをピックアップしましたが、中国オタク界隈ではこの件の受け止め方についてイロイロと混乱している模様です。

またこの件に関する情報を教えていただいた方からは
「中国ではプログラムの特許という概念を把握している人があまりいないと思います。ゲーム関係では他の作者や作品の素材やコードをそのままコピーする、商標を無許可で使用するのは悪いことだという認識はありますし、模倣するのは道徳的に問題があるという認識はあります。しかし法律的に悪いことではない、皆やっているし訴えられなければ問題無いという認識もあるので心の抵抗は小さい、実行して成功する人間は頭が良いという考えになる人も少なくないと思います。そのため、ウマ娘に対するコナミの訴訟については理不尽に感じる人も多いでしょう」
といった話もありました。

ちなみに今回の件とは直接関係無いものの、私はコナミがゲームに力を入れるなら「ときめきメモリアル」の復活をしてくれないかな……と考えてしまいました。
当ブログの昔の記事を読んでくださった方は御存じかと思いますが、管理人は昔中国で文字通り「ときめきメモリアル」に救われた過去があるので現在の状況はとても残念に思っています。
新作でなくてもいいので「ときめきメモリアル4」の現行機種への移植とかやってくれませんかね……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

90年代に中国の現地校に通っていた管理人がときメモに救われた話です
わがオタク的青春の北京 その3

中国オタク「日本のアニメやマンガでは日本神話系の神様ってあまり出てこないような?日本の作品では日本神話ネタをあまり活用してないのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる日本社会や日本文化関連の描写や背景事情などが定期的に話題になっているそうですが、そういった中で「文化的な要素の扱われ方」というのは何かと気になる話題の一つなのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本のアニメやマンガでは日本神話系の神様はあまり出てこないのでは?」
「日本の作品では日本の神話ネタをあまり活用してないのか?」

といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメやマンガでは日本神話系の神様ってあまり出てこないような?日本の作品では日本神話ネタをあまり活用してないのだろうか?
私が見ている範囲が狭いというのは間違いなくあるだろうけど、神話キャラは少ないし神話ネタも「NARUTO」の忍術のような使われ方しか見た覚えがないんだよ。

確かに日本の作品って日本文化ネタ、日本社会の日常生活ネタは多いけど日本神話はネタや神話ベースのキャラってあまり見ないね。探せば出てくるレベルではあるけど西洋の神話と比べたら明らかに有名なのが少ない。

二次元の神話はやはりギリシャ系と北欧系が強過ぎる。
ただ他の国の神話の情報は現代では概ね娯楽作品経由になるわけだし、西洋系の印象が強くなるのも無理はない。更に日本の作品もギリシャ神話やキリスト系要素は大好きだしねえ

有名なのはスサノオやアマテラスとかだろうか?
他にはイザナギやイザナミも出てくるかな……「女神転生」でも遊ばないと知る機会は無いかも。あと二次元では中国の神話もかなり健闘している。

まぁ中国の神話、神様に関しても西遊記が無ければ似たようなことになってたんじゃないかと思ったり。国内はともかく外国にも広まるような作品における文化のアウトプットとしては使われないみたいにね。

外国の神話なら描きやすいのでは。日本社会では日本の宗教、神話の扱いについてはそれなりに敏感な所が当然あるだろうし、詳しい人からのツッコミもあるはず。
時代の違いを考慮しても「聖闘士星矢」みたいな勢いで押し切る話と世界観を自国の神話ネタでやるのは難しいと思う。

社会的な部分以外でも外来神話の方が扱いやすいというのはありそう
日本神話ってエピソードのつながりがばらばらで長編の創作にそのまま使うのは難しい所もある。
これは中国の神話にも似たような所はあるんだが、こっちは西遊記や封神演義で長編ストーリーに加工されたから非常に扱いやすい、現代でも分かりやすい神話の「お話」になっている

なるほど……いわゆるスーパー神話大戦、神々の戦い的なものがあると何かと扱いやすいし、それがなくてもクロスオーバーエピソードが多いと創作では強いな
その辺は他の神話大系を取り込んでいった西洋系が強過ぎるのかも?

私の中では日本の神話、神様に関して日本の作品では「NARUTO」のように神話ネタ、記号的な存在として使うくらいな印象だね。関連名称に関してはそれなりに見かけるけど、神話的な背景設定までは知らない。

近頃の作品だと「天国大魔境」は日本神話モチーフが多様されている作品なんだっけ?

なかなか面白いテーマだ。
神について具体的に語られる、ストーリーの根底のモチーフになることはあまりないけど

日本の作品では実は聖書のエピソード、キリスト的な来歴がモチーフになっていることも結構あるし、余計に日本神話ネタが少なく見える所もありそう

神に関する具体的な話は少ないけど日本の作品は「神」そのものについては大好きだよね

日本神話関連の名詞はいつの間にか刷り込まれている。
例えば草薙剣や建御雷神といった単語を二次元界隈にいて知らないとは言わせない……!

こういうのって俺達は何が日本の神なのかよく分からないというのもありそう
日本では八百万神と妖怪の区別もそんなにないし高天原関係者って具体的には?とかよく考えたら分からないことも多い

妖怪、鬼の類と神の違いは確かによく分からない。何々童子も実は神だというし……
「夏目友人帳」とかを見ていると特にそう感じる。

八百万神と妖怪や鬼はさすがに別物だぞ?
祟り神や神の別側面、荒魂が災いを起こすとかというのはあるし、創作のアレンジで妖怪と神の側面を合体させることもあるので非常にヤヤコシイが

日本の作品は神話ではなく神話ネタでストーリーを作るから日本神話そのものについてはあまり伝わらない。
作品が面白くなるし別に悪いことではないが、元々の意味とはかけ離れたものになったりしているから日本ではどう思われているのか気になる時もある。

似たようなことを思い付いて私も以前調べたことがあるんだけど、出てきた結論は日本人が自国の神話をあまり扱わないのではなく「間接的に使う、元ネタとして使うことが多い」というものだった。
これはたぶん日本神話の故事と登場人物をある程度把握していないと分かり難いネタだし、別に分からなくても娯楽としては楽しめるから気にしない人は気にしないのだと思う。

それはあるかもな……キャラクターや技、アイテムにそういうのが多いし、世界観とイベントにもそういうのが結構混じっている。
例えば見方を変えると日本の神話的な要素がたくさん出ているとも言える。神社やお祭りなんかはそうだし、お祭りに神様的なキャラが混じって……というのも定番だ。

日本は多神教で特定の概念や祝福に対して複数の神が管轄していても良いようだから、逆に特定の神は出さないのかもね。

実在する神社の神を出すと設定をきちんとやらないといけないし信徒からの抗議も来るので架空の神&神社を出すのでは……

私は神社と巫女さんとふわっとした神キャラの設定、大好きです

日本人の生活ってかなり神話というか、神が身近なんだよ。二次元作品でもお祭りのように実は日本の宗教行事関係というイベントは少なくない。
ただその感覚がこっちからは分かり難いのも間違いない。私も日本に数年留学してようやくなんとなく把握できたかも?というレベル。
以前国内で「夏祭り」が文化侵略、宗教による侵略という陰謀論レベルの批判で大炎上した時があったけど、日本の「祭り」の背景を把握せずに持ち込んだ連中も問題だけどあれを単純に文化侵略、宗教行為による侵略だと決めつけるのも問題だったと思う……

このテーマに関しては日本の「八百万神」の信仰体系は創世神話に関わる凄い神はいてもハッキリとした格の違い、上下関係というわけではないのも影響しているように思う。
日本の作品ではメジャーな神は出て来なくても、土着の神や土着の進行に関するストーリーはかなり多い。

同意。神話はでないが信仰方面の価値観はそこかしこに出ているように思う。ただこの方向に掘っていくのはウチの国だと危険な気が……

私もちょっと考えたり調べたりしてみたけど、日本産、日本国外産問わず和風世界観に使われるので日本神話ネタが使われてないイメージはないが、確かに象徴となる神やキャラは少ないな

理解できる話だ。国産ゲームでは時代背景無視してユニークキャラに安倍晴明や卑弥呼或いはそのネタのキャラになっているのもわりと目にする。
明らかに和服モチーフな衣装の卑弥呼とか日本から和服警察が来ないか不安になる時も……

日本神話ネタ自体は多いけど、神話キャラを目立つ場所に持って来ることは無いんじゃないか?
個人的にはスサノオ、イザナギといった辺りはキャラや技で出てくることが多いような?「ペルソナ4」のように実質主人公の能力みたいにもなるし。

「P4G」は終盤ストーリーも日本神話ベースだね、ただ中国人の自分としてはイザナミ関係は正直よく分からない所があった
あれは日本人なら常識として分かるネタなんだろうけど……

こう言ってはなんだが、このテーマのような話題に関しては実際には出ているけど目に入っている範囲が狭いとか、そういう要素が強い作品はこっちで人気になっていない、広まっていないというのもあるのでは?

それもあるだろうね。例えばこっちだとFGOでは日本系サーヴァントが続くと不満が出るし、なぜこんな雑魚を大げさに持ち上げるのかという批判も出てくるから需要の問題は確実に存在する。

FGOというかFate系は日本神話ネタも多いんだけど、そっちを積極的に追いかける人少ないよね。邪馬台国や幕末、日本の戦国関係は温度差をハッキリと感じる。
あと日本の伝奇系作品は必要となる前提知識の多さからあまり広まらない気がする。

そもそも神道関係のネタ、エピソードは単体ではあまり面白くないし日本の歴史文化ネタの補助的な要素として活用する方が面白くなる、人気になるから現在のような使われ方になっているのでは……

あとこういう部分に関して注目してしまうのはウチの国が「文化輸出」に拘る人が多過ぎるというのもありそうだ……娯楽作品の文化的な影響、娯楽作品に出てくる文化的な要素をやたらと意識する。中国のも、外国のも。

なんだろうね。ウチの国はやたらと相手が自国の文化、神話ネタを知っているか確認したがる。
日本は現代文化と伝統文化を混ぜた娯楽を創作して自然と自国のコンテンツを輸出して影響を与えているけどこういうのが本当の文化輸出なんだろうな……と感じる。

そういう要素を拾っていくと普通に八百万神なネタにぶち当たるんだよね

あるよね。その中で特にメジャーなのが稲荷神ではないかと。稲荷神ベースのキャラ、ヒロインは日常系にもたくさん出てくるし、それを考えれば日本の作品に日本の神がそんなに出てないという話は成立しないだろう。
ただ扱われ方についてはやはり独特な所はあるね。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「近年の中国では女媧が中国神話で格の高い神だということで非常に人気が高くなっています。これは世界創生の神であることが様々な国産作品で強調された影響もあると考えられます。近年の日本のオタク界隈ではこのような形で存在感を増している日本の神はいますか?」
などといった話もありました。

作品の影響による神話ネタのイメージの変化に関しても国ごとの事情がありそうですし、そういった部分に関しても気になってきましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本は夏コミ復活でこっちはイベントで日本文化禁止か……」

中国オタク「ガンダムの歌で有名なのは何だろう?ウチの国でガンダムファンでなくても知っているようなのはどれだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈でも日本のアニソンは何かと重要なコンテンツになっているようですが、中国オタク界隈の年齢の幅が広がってきたこともあり「知名度の高い人気のアニソン」に関する世代間のギャップも意識されるようになってきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんなアニソン関連の話題の一つとして
「有名なガンダムの歌は何か?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ガンダムの歌で有名なのは何だろう?ウチの国でアニメ好きレベルなら知っている、ガンダムファンでなくても知っているようなのはどれだろう?

自分の印象だと「暁の車」だな。あの転調で入るサビの部分は覚えている人多いと思う。

ガンダムはオタクの世代ごとにかなり聴いている歌が違うから難しい。ウチの国だとたぶん「SEED」「SEED DESTINY」時代が一番有名で、日本だと「1st」か「Z」じゃないか?

日本でも「SEED」と「SEED DESTINY」の歌が一番有名だろ。オリコンでも上位に入っていたんだから。

「SEED」時代の歌はオリコンには入っているけど、実は紅白に出た歌は無い。
ガンダムファンでなくても知っているガンダムの歌とまで言うのは厳しいのでは……

宇宙世紀系のガンダムの歌はオリコンに入らなくても日本のテレビのガンダム特集で繰り返し流れているとか。あとオタクの間ではずっと定番アニソンとして扱われているというのもあるのでオリコンだけで判断するのはどうなんだろう。
実際、私が昔日本のオタクの人達とカラオケにいったとき日本側は皆普通に「哀 戦士」に合わせることができていた。

私の先輩は宇宙世紀の作品だと「水の星へ愛をこめて」が特に有名だと言っていたな。

日本における歌の人気や知名度については紅白歌合戦に出たのは宇宙世紀だとF91の「ETERNAL WIND」、アナザーだと「オルフェンズの涙」だというデータもある。
他にも「SDガンダムフォース」のED「ココロオドル」というのもあるが、これはガンダムの主題歌としては認識されていないようだ……

アニソンはさておきBGMだと「UNICORN」だと思う。
私もガンダムにハマる前から知っていた。

ライトなオタクなら「希望の花〜」がネタ込みで強過ぎる
「フリージア」というタイトルは知らなくても「希望の花」はみんな知っている

その意見には深く同意する。俺はかなり後になってから希望の花がガンダムの歌だと知った。
まず当時そこら中で流れていた希望の花を知って、しばらくしてから希望の花と団長のネタを知って、更にまた時間が経ってからようやく希望の花がガンダムのアニソンだと把握した……

なんだかんだで「鉄血」のアニソンもかなり知られているよね。希望の花〜以外にも「RAGE OF DUST」の「卡其脱离太」(訳注:歌詞の「勝ち取りたい」を無理矢理中国語の漢字表記にしたネタだそうです)ネタもオタク界隈では普通に通じる。

「UNICORN」はBGMとしての汎用性が高過ぎるからガンダムと知らずに使っている人も珍しくない。

それ私だ。ある時ジャケットをよく見て、ようやくガンダムだと気付いた。

「00」のBGMも何曲かCCTVで使われていた
あと「UC」や「SEED」「00」に比べると少ないけど「0083」のASSAULT WAVESはCCTVで流れたことがあるね

ネタが広まりやすい作品はアニソンも一緒に広まりやすい
「水星の魔女」も正規配信されていればYOASOBIだし広まっていたろうになあ……

今の若い世代だと「鉄血」や「UC」が有名だろう。
ちょっと上の世代のオタクだと「暁の車」は基礎知識レベルで、ガンダム好きなら「水の星」は知っているくらいかな?
更に上だと「BEYOND THE TIME」や「W」の主題歌がよく知られていたらしい。

「W」はTWO-MIXの人気もあってこっちだと90年代後半〜00年代初頭頃のアニメファンの間ではかなり知られている。

「暁の車」はこっちのCCTVでも何度かBGMで使われていたしSEEDの曲を耳にしたことのある人はかなりいるのでは……

私は逆に日本のガンダムソングの知名度がよく分からない
ネットのランキングはその時に元気の良い世代の好みが反映されるからいまいち信用できない
例えば初代の歌は名曲が多いと聞くけど最初のOPなんかは明らかに後のガンダムの方向性と違うから日本のファンにとっては人気なのか黒歴史なのかネタ扱いなのか……

私の聞いた話では日本だと森口博子の歌っている「Z」や「F91」の歌が知名度高いということだったな。あとタイアップ曲は日本ではアーティストの方が有名でガンダム系アニソンとしてのイメージが無い有名曲も多いということだった。

こっちではガンダムの方が先に来るアニソンが、日本だとJ-POPの方で扱われていることも多いからね。
特にSEED以降はタイアップ曲の変更ペースが速いので日本だとリアルタイムで視聴したファン以外からの知名度は低くなりがちで、ゲームのBGMで使われるとかでもなければ厳しい模様

日本だとガンダムのIP自体が国民的なものだからガンダムのアニソンというだけで全世代に対する知名度高くなるし、常に人気の新曲の方が強いウチの国とは基本的な事情が異なる

BGMなら「00」と「UC」はこっちのメディアでも結構流れているな

「00」だと「trust you」が有名だね。イベントでも使い勝手が良いからよく聞く。

「SEED」以前は「W」の歌の他に「08小隊」の「嵐の中で輝いて」が定番アニソンだったよ

「00」だと「TOMORROW」が評価高くて日本では教科書にも使われたと聞く。

教科書入りしたのは「暁の車」じゃなかったっけ?或いはどっちも入ってるとか?

まだ出てないのだと「INVOKE」とかも知名度高い

確かに。ただ「INVOKE」はガンダムよりも西川貴教の歌という印象が……

人気の高いゲームで使われている曲、例えばGジェネの「永世のクレイドル」もガンダム系の歌で良いよね?
私はこの歌をガンダムだと知らずに聴いていた人を何人か知っている。

話題を見た時には「水の星へ愛をこめて」の名前が真っ先に出るものだと思っていたが、そうでもないのか……「フリージア」はまだ分かるが他の歌と比べてこの程度なのは正直意外だ……

国内では「08小隊」や「W」から本格的にガンダム人気が始まったのもあってか「Z」に関しては作品評価は高くても曲の人気や知名度はマニア向けに留まっている印象だ。積極的に探さないと聴く機会が無いレベル?

一応「水の星へ愛をこめて」はウチの国でも宇宙世紀人気と一緒にかなり人気はある方だと思う。まぁガンダム知らない人間は知らないレベルだということ自体は否定できないが……

やはり今のオタクの間では希望の花〜もとい「フリージア」と「UNICORN」がガンダム見てなくてもよく聴く曲になっていると思う。
私もガンダムのアニソンで好きなのは「水の星へ愛をこめて」や「BEYOND THE TIME」だけど、周りのアニメファンは知らないことも多いので選曲する時の候補としては後ろの方だ。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈のガンダムアニソン事情に関する話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のガンダムファンは世代が違うと知っているアニソンも大きく変わります。私と近い年代のオタクにはSEEDの歌なら大体通じたのですが、今の若いガンダムファンの人には通じないので交流の時には自重しています」
などといった話もありました。

中国でのアニソン人気からガンダムの人気の広まっている層や広まった時期なども見えてきそうなのは興味深いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「昔のアニメは原作と違う展開が多過ぎない?なぜあれが許されていたの?ファンも原作者も怒らなかったの?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では原作重視のファンを指す「原作党」という言葉が使われているそうですが、その原作党の勢力が昔と比べてかなり強くなっているという話があるそうです。実際、私も中国のネットを巡回しているとアニメの評価で「原作を再現できているか」というのが様々な作品で重視あされているのを見かけます。

中国のソッチ系のサイトでは
「昔のアニメは原作と違う展開が多いがなぜ許されていたのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


休みの時にまとめて昔のアニメを見て驚いたんだけど、昔のアニメは原作と違う展開が多過ぎない?なぜあれが許されていたの?ファンも原作者も怒らなかったの?

見ている側はそういうものだと思っていたからな……昔の原作付きアニメは内容を大改編するのが普通で、タイトルとキャラの名前とデザインだけ借りて作った別のストーリーみたいなのもあった

そうそう。だから昔の作品に関して語る場合、アニメ版と原作のどちらについてなのかという前提を把握しておかなければならない。「封神演義」は原作人気高いけど改変の激しい旧作アニメが全く評価されていないわけではないからたまに混乱が発生している。

封神演義はそこに更に元ネタの封神演義や姜子牙の話が入るから同じことを話しているつもりだったが……みたいなことになったりするよね。なお新作アニメは。

昔はどの作品でもアニメになったら原作とはズレた話になるものだったんだよ
原作通りにアニメ化されるようになったのはわりと最近の話。もちろん今でも無くなったわけではないが。

これは作品次第かな。日本のアニメは原作未完結で原作人気が高い時期に制作されるわけだが、最終回が原作に無いからオリジナル展開が必要だったケースも少なくない。
昔のアニメは今のように第一期、第二期という作り方はほとんどできなくて、アニメ化されたらそのままアニメの最終回まで作るものだったという事情がある。

アニメの人気が出たら今度は原作にアニメが追い付いてしまうという問題が発生するから、アニメオリジナルで時間を稼ぐことになるという……

日本のアニメに限った話ではない。昔からどのジャンルでも映像化される際に大幅に改変されるのはありがちで、今のように原作との違いをファンが批判する、原作通りに再現するのが正しいという考えが広まったのは比較的最近の話だ。
例えば武侠小説の名作の実写化がどうなっているか考えてみると分かりやすいぞ!

「セーラームーン」も原作とはかなりキャラが変更されている部分があったな。私は後で原作を読んだ時にはちょっと驚いたしアニメが先だったので原作にはあまり馴染めなかった。

マンガとアニメが名前だけ同じでかなり別物になっていることはある。「SAMURAI DEEPER KYO」なんかはストーリーもバトルも原作とかなり違う方向に進んでいたね。
でも今のマンガ原作ではそういう作品はほぼ見なくなったし、原作改変の流行は消えたのだろうか。これは昔の日本の作品に限ったことではないようだが……

実はアニメではストーリー魔改造する方が「伝統的」なスタイルなんだよ。手塚治虫からアニメは原作と別のストーリー、原作通りではない作りになっていた。
「保守的」になったのはこの10年位じゃないか?

考えてみれば昔から原作党みたいな人はいたけど、昔は「原作の方が良い」というスタンスが主流で今のようにファンが原作と違う、魔改造だと怒って批判するのはあまり無かった気がするな
どの辺りから変わったのか……俺も変化を体験しているはずなのに実はよく分からないのに気付いた

改変が無くなったのは日本のアニメがビジネスとして成熟してしまったからだよ
制作に余計なコストを費やさない、監督や脚本もそんなに手間暇かけて作品の改変をしなくなった

別に難しい話じゃない。今の日本のアニメはラノベ原作が増えてマンガ原作が少なくなっている。それに加えて1クールアニメが増えたから以前のように数十〜百超えな話数にすることもないから原作の話だけで話を埋めることができるというだけだ。

昔のラノベ原作アニメは魔改造多かったぞ……原作テキストが豊富なはずのエロゲー原作だってそうだ
今のオタク界のトップにいる型月の「月姫」や「Fate」の最初のアニメでさえ魔改造されまくったわけだし……

最初期のラノベ原作TVアニメ「無責任艦長タイラー」はまさに「タイトルとキャラの名前だけ一緒」なレベルの改変だったらしいね。
私もオタク仲間も皆原作知らなかったから当時アニメの「無責任艦長タイラー」を普通に楽しんでいたけど、以前アニメの評価を調べた時に原作知っていると憤死するレベルだという話も出ていた。

既に言われているが昔のアニメは長編になると原作の連載に追いついてしまうという問題があってね……放映枠を維持する関係上アニメオリジナルの展開にしなければならないという事情もあった。今は大体深夜枠で話数が短いのでオリジナルエピソードで時間稼ぎしないでよくなったというのはあるかな。
「BLEACH」とかファンも原作者も不満だけど現実的な問題でどうにもならかなったという事情も存在する。

「B'TX」みたいにアニメが打ち切りになってアニメオリジナルいれたせいで原作すら消化できなかったケースもある。「B'TX」ほど極端ではないが「BLEACH」も似たような事態、オリジナルストーリー入れているうちに人気が落ちて原作通りの最終回が難しくなったと言える。

「B'TX」はやや特殊なケースで原作不足を考慮してアニメオリジナルエピソードを加えた構成が予定されていたのだがTV局側の都合で途中で売り切り、その後OVAでどうにか完結という背景があるとか

昔のアニメは原作が完結していないのにアニメは完結させなければならないという縛りがあったからね……あと昔は作品の情報が少なく原作に接するのも現在のように簡単ではなかった、原作マンガを買わない層をターゲットにしていた関係上、分かりやすい設定に改変してコアなファンから不満が出ることも多かったらしい。

昔はアニメ第二期とかほぼ無かった。あるとしても「ガンダム」のような同IP別シリーズや「ドラゴンボール」「セーラームーン」のようなタイトル変更はあっても実質連続放映のケース

主な理由は原作が完結していない、原作に追いついてしまうからだね。昔は少なくとも24話以上作らなければいけなかったから原作が足りないケースが多発した。
現在は12話で終わるのがほとんどで人気が出たら続きを作るスタイルだから原作改変する必要が無くなったんだよ。

原作たっぷりあっても普通に魔改造されていたぞ?
昔は原作者や原作ファンの希望よりも、アニメ制作側の意向の方が強かったから原作通りにやらない、アニメの独自性を出すのが正しいという考えが強かった。原作通りにやるならアニメ化する意味が無いとね。
ラノベ原作なんかは特にそういうのが多かったから私は原作党になってしまった。

結果的にそれで人気キャラが出現したり、新規ファン層を獲得することもあるからな。例えば「禁書目録」の佐天涙子なんかは原作通りだと今みたいな人気にはなっていなかったはず。

「名探偵コナン」みたいに途中にオリジナルエピソードを入れても影響があまり無いジャンルならともかく、ストーリーがずっと続く長編アニメを魔改造するのはどうなのかと思ってしまうね

マンガ版が実は原作じゃないのに原作と違うと言われている作品もある。
昔のアニメはマンガとアニメが同時に企画されているケースが多かった。

アニメと同時進行の企画(玩具なども含めての商業展開)だからマンガが絶対的な原作ではないというケースもあるね。古くは「マジンガーZ」などがそうだったし、ウチの国でも昔テレビ放映されていた「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」もそうだったはず。
特撮でも「仮面ライダー」のように原作者が漫画家、マンガ版もあるけどマンガが原作というわけではない作品はある。

想定通りに人気が出るならマンガとアニメを同時に始める方が良いからな。玩具売る作品なんかは特に。
ただ原作が当たったからアニメに……というのも昔からかなりあるよ。0からの完全新作アニメは昔から何かと難しいので原作的なモノが存在したりする。

「ONE PIECE」はアニメが長期になり過ぎて制作サイドの魔改造、原作に無いオリジナル展開の追加に関する方針がぶれているというネタもある。実際過去の魔改造部分による矛盾(「千年竜伝説編」によるルフィの龍についての認識など)をこっそり無かったことにしていたりもする。
もちろんアニメオリジナルについては現在でも時折追加されているが、昔と比べてかなり原作に忠実になっているのは確かだ。

改変に関しては権利関係の変化の影響もあるんじゃないか?
昔のビジネスモデルでは原作者側に介入する権利が無かったけど、現在では原作者側が権利を押さえている

そこはアニメ制作でライセンス契約した時点でクリアする問題だからあまり関係ないはず。ウチの国やアメリカと違って日本は昔から漫画家が持っている著作権の範囲はかなり強い。

手続きとして権利があるのと実際に行使できるかは別だよ。
今は原作者側がアニメ制作側、出版社側に対して強くなっているがその理由に「権利意識の変化」があるとも言える。昔はアニメの制作に原作者は口を出せなかったし魔改造されても我慢するしかなかったが、今では最初から原作者の意向を確認、場合によってはアニメ制作に組み込んだりするのも珍しくない。

そう言えば「銀河戦国群雄伝ライ」はアニメとマンガでは終わり方が全然違うけど、これはアニメに激怒した原作者がアニメの影響を排除することに全力を尽くした結果らしい。

昔のアニメはアニメ制作スタッフの作品であって原作は今で言うなら翻案元くらいの扱いでしかなかった。良くも悪くもアニメ制作サイドが作った話になっていて魔改造的な改変も普通にあったし見る側もそういうものだと思っていた。
その後アニメのディスク販売によるオタク向けのアニメビジネスモデルが成立し、ネット上のファン界隈の存在感も増していく中で「原作を改変しないアニメ」が求められるようになっていった。
現在はビジネスモデルの確立或いは変化により大当たりを期待して監督の好き勝手に作らせる原作付きの作品は減って、原作ファンによる最低限の保証は期待できるローリスクローリターンな原作通りのアニメ化が主流になっている。

理解できる話だ。
今は新規ファン向け」ではなく原作ファンを当てにしている作品が主流になっているから魔改造は許されないという面は間違いなくある

原作改変したのに原作より面白くならない、失敗するリスクが意識されるようになっていったのもあるのでは。日本のアニメが「宣伝」であることを考えると批判が集まる、作品に関して不評しか出てこないのでは困るだろう。特にネットで評論されるようになってからはね。
それに昔なら基本的にテレビ放映だけで終われたけど、ディスク販売やネット配信もビジネスとして重要になっていったわけだから。

昔は監督とディレクターが自分の好きなように作品を作ることも多かった。特に有名なのが押井守で「うる星やつら」の劇場版ではあまりに自分のカラー、解釈を入れ過ぎて原作者の高橋留美子を怒らせた。しかしファンからの評価は非常に高くうる星やつらのアニメでは最高傑作とする人も少なくない。
しかし皆も知っての通りこのような成功例はあるけど失敗、或いは原作の方が良かったとされる作品の方が多くて視聴者も原作通りを求めるようになっていった、

改変するなら最低限原作を超えなければならないけど、原作知っているファン相手にそれをやるのは難しいからな。現在の環境でそれができるのは主にクリエイター側がブランドを持っているケース、押井守の他には宮崎駿や京アニくらいでは。

この間の「チェンソーマン」は期待を集めた挙句に魔改造で失敗したし当面は監督のセンスで原作を改変した作品というのは出て来なくなるんじゃないかな
正直に言えば俺だって押井守作品は好きだが自分の好きな原作が押井守でアニメ化になったら困る……!

個性のある監督というのも悪くはないけど、それなら原作付きでやらないでオリジナルでやってくれ、できれば自分の好きではない原作でやってくれになるのがな……

昔はアニメ自身が金を稼げたから改変しても問題無かった。原作ファンから稼ぐ必要が無かったので好きに作れた。
それに加えて今のアニメはスポンサーの宣伝のために作られているから原作改変というリスクは避けてばかりだ。

いやいや、日本の商業アニメは昔から宣伝用だぞ?それで売るのが玩具なのか関連商品なのか原作なのかは時代と作品次第だけど。
ただ昔はあまり原作ファンから稼ぐ必要が無かったというのには同意。テレビのメディアとしての地位が非常に高かったのでテレビ放映から入って来る新規ファンが圧倒的に多かったし知名度の爆発的な向上も期待できた。ネットの普及によりメディアの価値や情報の拡散ルートが変化したので昔のような作品の押し付け方はできなくなった。

正直に言えば「遊戯王」のように原作ストックが尽きて完全オリジナルになった後、更に原作から離れてアニメ独自の展開としてシリーズ化しているケースもあるので、俺は原作改変というのも一概に悪いものではないと考えている。原作からの改変をなんでも魔改造としてネガティブに扱うのもどうかと……

原作からメディアが変わる以上改変は絶対に発生するわけだが、そこで原作をどう扱うか制作側がどこまでやるのを許されるかといったことに関する認識がこの十数年で本当に大きく変わったように思う。
「禁書目録」のように昔はオタク向けのラノベ原作アニメでさえ魔改造が多かったし私自身も当時はそれほど気にしていなかったのにな。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気や認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在の中国では映像化作品に対して原作ファンから非常に厳しい目で検査が入ります。そして原作通りでない展開や表現に対しては魔改造だという批判が出ます。特に二次元関係の作品に関しては厳しく、国産作品原作のアニメ(日本で言うCGアニメもあります)は魔改造を理由にした批判や炎上が少なくありません」
などといった話もありました。

昔と今ではアニメに求められるものが何かと変化していますし、原作改変については制作サイドの事情だけでなく視聴者側の変化も合わせて見ていくべきなのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

5/15修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「銀英伝が中国で実写化が発表!しかし田中芳樹の秘書は初耳と回答……更にその回答が炎上気味……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

先日、中国の動画配信プラットフォームのiqiyiで「銀河英雄伝説」のドラマの制作が発表されたそうですが、その後日本の原作者サイドには全く話が行ってなかったという事態が判明したそうです。

「銀河英雄伝説」中国でドラマ化決定→原作者の事務所社長「私も初耳」「連絡くださいよ〜」 ファンに静観呼びかけ(ねとらぼ)

中国での実写版制作発表のニュースについてはコチラ(中国語)、その後、原作者側が初耳だと判明して以降のニュースはコチラ(中国語)などをご参照ください。

「銀英伝」は中国オタク界隈では最古のジャンルの一つとも言われ幅広い世代にファンがいることからこの件についても何かと話題になっているそうで、実写版に関する反応や翻訳されて伝わった日本側関係者の発言に対する反発なども出ているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「銀英伝が中国でドラマ化」
「しかし原作者側は初耳」

といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


銀英伝が中国で実写化が発表!
しかし田中芳樹の秘書は初耳と回答……更にその回答が炎上気味……

発表からすぐにこの回答が出てくる展開、ギャグとしては評価できるな!

実写化に関する日本の反応を調べたら、既に一番話題になっているのが「田中芳樹の秘書はこの件を聞いたことも無かった」というニュースになっていた

これは……わりとよくある謎の有名IP版権取得のケースかな?
作品が出るまで期待せずに見てようと思ったが、作品が出てくるかどうかの周辺事情も含めて見ることになるかも

去年bilibiliに田中芳樹の公式アカウントが作られて動画も投稿されていたからそっちの流れかと思ったらiqiyiの方での実写ドラマ化?
なんか後ろの方でゴタゴタしてそうだ

田中芳樹の秘書のアカウントの「あの国はよく分からん」という言葉に怒るべきなのか笑うべきなのか俺はよく分からん

あれに怒る人が出るのは当然だ。
自分が版権を売ったくせに今更文句付けるだけでもヒドイのに「あの国はよく分からん」という非友好的な口調で吐き捨てるとかイロイロとおかしい

あの田中芳樹の秘書は何なんだ。何が「あの国はよく分からん」だ。
合法的に譲渡された権利なら文句言われる筋合いはない。田中芳樹本人が言うならともかく秘書が口出すことじゃない。

何なんだって、田中芳樹の版権管理している事務所のトップがあの人だから。
「秘書」の肩書だけで翻訳されて拡散されているが、正確には「田中芳樹事務所代表」の身分での発言だな。

合法的なルートでの権利なだったら法律的には問題無い、道義的な問題でしかないとは言える。しかし現時点では合法的なものだという証拠もないから堂々巡りになりそう。こっちは正しい契約という前提で話しているけど権利関係の情報については表に出てないのも確かなわけで。
それに原作者と全く連絡なしに制作される作品のクオリティに期待できるか?という話もある。田中芳樹の晩年の作品が微妙とかいう話以前の問題だよ。

日本の作品の版権ってかなり混乱しているケースもあるからね。ウルトラマンとか中国国内でぐだぐだになったが、あれは法律的に問題無いからと押し切ったケースとも言える。
実際の所、権利表記とか確認しないといけないことも多いし全く連絡無しというのはありえないと思うんだけどね……

銀英伝実写化の時点でまず金髪の孺子はどうするんだ、そもそも帝国陣営全部外国人呼んでくるのか?内容かなり危険じゃないか?などといった疑問が出たが更に版権も何かありそうな事態が。今はどこも景気悪いし審査も厳しいからこの企画かなりダメそう。

キャストの問題、予算の問題に関しては「ユリアンのイゼルローン日記」を実写化すればセットのコストを節約できて内容もコメディ寄りにできるから現在の国内審査も通りやすくなるぞ!

ユリアンの日記エピソードは確かに今のうちの国でやるなら一番無難かもね
銀英伝の面白さは政治が絡んだ群像劇による所も大きいし何かと投影しやすいキャラやシーンも多いから本編は危ない

田中芳樹の事務所側も昔中国にドラマ化のライセンスを売ったのは確かなようで、その会社は既に消えているのでその後は知らないという話が出ている
調べてみたが確かに2017年にそのニュースが出てくる。当時ライセンス買った拉近文化、そこからネットドラマ化のライセンスを取得した霊河文化とあるから、ここから売られていったものなのか……?

権利の二次的な展開、複数の部署が絡むような場合は大元の権利者が把握していないケースが無いわけじゃないよ。最近だと「推しの子」と「シャニマス」のコラボを原作者の横槍メンゴはネットで初めて知ったという事件もあった。

「あの国はよく分からん」発言にキレている人も多いようだが、その後の発言を見ると過去の契約では「製作については全て甲(田中芳樹の会社)の監修を受ける」という規定があった模様
だから昔の契約通りならば、あの第一報のポスターも話通さないでやるのはダメだったらしい

ウチの国だと金を払ったから何をやっても良い、金を受け取った側は口出しするなという認識が強いし今回の反発の根底もそういった感情があると思われる。
でも大きな商売になると金を払えば全て買えるわけではない、全て買って好きにするためにはたくさん金を払わなければならない、売った側は金額分しか対応してくれないというのが普通なわけで。特にIP関係は権利の範囲による商売だから買ったからそれで終わりというケースはそんなに無いんだよね……

中国国内で銀英伝ドラマ化の版権が転売を繰り返された結果、その条項がうやむやになっている可能性もあるし、実際はどうなんだろうな。
それにしても商業出版だと原作者が知らないうちに出版されていたみたいなケースはそれなりに聞くが、実写ドラマで大々的に宣伝して原作者側から「初耳」という反応が返って来たケースは俺も初めて見た気がする。

実写化まではいかなかったはずだが一時期「サクラ大戦」に関して中国が版権買ったから作品作る!みたいな話がよく流れていたな。
あれは実際どういう状況だったのか……その後特に中国向けの動きが無く日本でもIPが死亡しているのを見ると何とも言えない気分になる。

俺はガイナックス関係で一時期そういう話を何かと聞いた
庵野秀明の作品については言いたいこともあるけど、後から庵野秀明がガイナックス関係の版権管理で苦労したという話が出てきてとても気の毒に思ったよ……

思い出の作品的な日本のIPで中国がとってきちんと形にして成功したのって何だろう?あるのか?

「ラングリッサー」は昔MDやSSで遊んで好きだった連中が作っているらしいしソシャゲとは言え悪くないかと。日本では元々「ラングリッサー」の開発チームが会社ともめて離脱、別の所で「グローランサー」を作るような事態になっていたしIPとしての続編は旧シリーズとほぼ別物になっていたからね

田中芳樹の秘書の発言が炎上しかけているようだし、もう作らない方が良いのでは?
このまま紛争が続くとファン界隈の空気だけでなく今の中国社会の空気も影響する事態になりかねない。

確かに。
現在田中芳樹の秘書を批判している層がそのまま中国実写版の支持者、利益になるわけではない。そもそも今の中国市場では炎上で注目を集めたら再生数が伸びるだけでなく対立する層からの通報も集めるから割に合わん。

最近の業界の動向や景気を考えると法律的にはこっちの勝ち!このIPは中国のものだ!とやった後に作品が本当に制作されるのか?完成するのか?という問題を考えないわけにはいかないし、誰も得をしない展開も普通にあり得る。

法律的に正しいから原作者側に話を通しておく必要はないという意見については、このきな臭くなってきた空気を考えればなぜ必要なのか分かるのではないかと。
外国人から中国に対するネガティブな発言が出たらすぐに燃えて通報が大量発生するから中国市場でやるなら関係者の発言はかなり気を使わないといけない。その部分を調整しておくのは非常に重要だ。

私は銀英伝の権利関係や田中芳樹のスタンスがよく分からないけど、銀英伝は版権管理に厳しいと聞いたことはある。
日本の作家の著作権関係はビジネスで済ませられない、感情的な問題でこじれたケースも少なくないので揉め事になると難しいかもな。

私の中では銀英伝はゴタゴタしたら厳格に管理して、商売も同人もやめさせてしまう印象がある。
確か銀英伝関係ではゲーム版を扱っている会社が中国関連で版権トラブル起こして激怒、権利関係全部引き上げてしまい遊べると評価の高いシリーズが日本国内で販売できなくなっているという話もあったはず。

銀英伝は同人に関しても昔から厳しかったし二次創作ガイドラインもかなり早い段階で出しているし、そういう意味ではかなり厳格に管理されているIPだよ
そもそも他の二次元IPと違って「銀英伝」はまさに田中芳樹個人の小説作品だからね。マンガとかは著作権があると言っても出版社との関係を気にしなければならないけど「銀英伝」はそういうのを気にしないと決めたら押し通せる。本人は既に名声も稼ぎも十分だしファンの意向を気にしなければならないというわけでもない。

正規と言えなくもないルートで権利取得しているなら作品制作まではいくかもしれないが、一連の発言を見た限りだと原作監修も期待できなそうだよね。古いファンのノスタルジーで稼ぐ部分が大きい銀英伝でこれはかなり厳しそう。

翻案にするにしてもどうするんだろうな
まぁ初報のポスターの時点で英語が「Legend of Galactic Heroes」になっていて公式英語タイトルの「Legend of the Galactic Heroes」からtheが抜けていたり、「わが征くは星の大海」の「わが」を中国語で「我们」(訳注:日本語では「私達」、「我々」という意味)に訳していたりといった部分が目に付く。
原作と実は別物というアピールをするにしてもこういうやり方にはならないだろうから本当に間違っている可能性が高いし、これは仕事という面でもあまり期待できそうにない……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも困惑している人は少なくないようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在中国のネットでは実写版ということでネタにされているだけでなく、安達裕章さんのtwitterでの発言、特に『あの国はよく分からん』という発言などが挑発的にとれる翻訳で拡散しているので空気が悪くなっています。最近の中国では作品の外側、クリエイターや関係者に対する批判からの炎上も目立つので作品のリスクはかなり上昇していると思います」
などといった話もありました。

この件に関して今の中国では権利関係だけを追いかければ済む話ではなさそうな気配が漂っているのも、何だか頭が痛いですね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「皆がリアル中二くらいの時に見て面白かった中二病的な作品を教えてくれないか?そういう年代の人間向けの作品は何だろう?というのが気になって」

新型コロナが5類になってGW明けで感染者が増えるのかな……というちょっと不安な空気もありますが、中国の方からはGW(メーデーの連休)明けで新型コロナの再感染が増えているといった話も聞こえてきます。中国オタク界隈でもイベント帰りでコロナ感染という人が目立つといった話があるそうです。

日本は5類になって感染者については週一で発表になるらしいですが、中国の方は統計とは一体?な状態なので聞こえてくる噂話などをどう判断するべきなのか本当に迷いますね。
ちなみに中国では二度目の新型コロナ感染のことを「二陽」などと言っているとかなんとか。

それはさておき、ありがたいことに以前いただいていたものの後回しになっていたネタがあるので、今回はそれについてを。
中国オタク界隈では日本から広まった「中二病」、「厨二」という言葉が広まって定着しているそうですが、具体的な定義については人それぞれな所もあるらしく時折定義の確認も兼ねた話題で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「リアル中二の年齢の時に見て面白かった、影響を受けた中二病的な作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆がリアル中二くらいの時に見て面白かった中二病的な作品を教えてくれないか?そういう年代の人間向けの作品は何だろう?というのが気になってね。

中二にお勧めの作品という感じでいいの?今の中二向けに限らない、昔の人間向けでもいいんだよね?

そうだね。そこは思い付くままに教えてくれるとありがたい。

それなら、自分の経験だと「Another」だろう。今ではあまり話題にならないけど当時の自分はかなり影響を受けた。
あと最近のだと「モブサイコ100」は中二的な年代だと特に楽しそうと思ったり。

「ワンパンマン」ではなく「モブサイコ100」になるんだよな……!
中二くらいなら学園モノでなんだかカッコイイ描写(戦闘以外でも)のある作品なら大体楽しめると思う。あとその時の流行で好みの属性もかなり決まると思われる。

今だったら「呪術廻戦」が中二病的で良いな
「鬼滅の刃」は面白いけど熱血で王道過ぎる

分かる。ここだから言えるが、私は「鬼滅の刃」は中二的というより、どちらかと言えば子供向けな印象が……

わりと前の作品だけど「暗殺教室」はそっちのセンスにかなり引っかかったよ!

俺の中二的な趣味の原点はたぶん「DARKER THAN BLACK」

「ゲッターロボ」や「グレンラガン」はどうだろう?中二病要素満載だと思うが。

あの辺は中二病で煮詰まってからハマる、オタクの知識が蓄積されてからハマる作品じゃないか?例えば「革命機ヴァルヴレイヴ」はかなり上級者向けで今の中二に見せても厳しいだろう。

そもそもロボ系作品が若者向けではなくおっさん向けだからな……今でも通用するのは「コードギアス」くらいか?

「コードギアス」は俺の親戚のリアル中学生が本当にハマってたし今でも通じる中二作品だと思う。
その親戚の子はちょっと前に木村貴宏がお亡くなりになったニュースを聞いて本当にショックを受けていたな……

ルルーシュは私もリアル中二の時に深みにはまって今でも大好きな存在のままだよ。
「コードギアス」によって中二病的な感覚を植え付けられる人はかなりいた、というか今もいる。

「コードギアス」はあの年代の感性や好みには本当に刺さる作品だよね

昔は中二なら「Fate/Zero」を真っ先に挙げていたんだが、現在の環境ではFate関係の分かりやすい情報が多いから、昔のように深く考えずに突っ走れない。
ファンとしては悪いわけではないんだが、少し残念に感じてしまう時もある。

「コードギアス」の他には「ギルティクラウン」も。ただ「ギルティクラウン」の頃はまだあまり中二や中二病という概念は意識されていなかったように記憶している

リアル中二時代に「Zガンダム」にドハマりした俺みたいなのもいる
ロボ系はむしろ「他人と違う」ということで悪くない気がする

何かとネタにされるけど知識無しで見たら「ガンダムSEED」が一番中二的に楽しめるガンダムだと思う。ミリタリー、特に特殊部隊が大好きなウチの国の男の子に刺さらないわけがない!

私は世代的に「ガンダム00」の方だった。世界が敵になり、それに歯向かうというのは中二的なセンスに直撃する展開だ!

昔の作品でも中二向けな作品は少なくないけど絵柄が問題になりがち。あまりに古い絵柄だと見始める、見続けるのが厳しい
「イデオン」とか非常に中二向きだと思うのだけど、絵柄の関係で中二的な感性のある時代に見た人はほとんどいないと思われる。

同意。絵柄が問題なければ「ぼくらの」を皆におススメできるのだが……

中二病なら虚淵玄作品を見ようぜ!

現在の中二的な作品というなら今石洋之監督の作品も良いと思う
「エッジランナーズ」もそうだし、「グレンラガン」だって熱血の皮をかぶっているけど実の所かなり中二的だ

今も昔も「デスノート」はとても中二に刺さる作品だと思う

それはとてもよく理解できる
でも「デスノート」ってウチの国だと禁止されちゃってるからなあ……

女の子が血まみれバイオレンスをするような作品、「ひぐらしのなく頃に」や「BLOOD-C」を思い付いたが中二病的な評価はどうだったんだろうか
当時何かと話題にはなったし、中二的に見ておこうみたいな空気はあったけど

そっちの方向のえぐさ、悪趣味なのだと「School Days」が金字塔だろう
グロもだけど恋愛関係のクズさが中二の冷笑的な感覚にあっていた

自分の見た作品でちょっと考えてみたが「新世界より」は中二的な感覚にかなり合うような気がする
実は今いる世界が虚構だったという展開が好きだった

自分の体験だと「進撃の巨人」をリアル中二の時に見てドハマりして自分の二次元的な好みも確定した気がする
適度にダークで破滅的というのが中二マインドに刺さるのではないかと

個人的には中二くらいの時って楽しめる作品が多い、知識の無さが作品を楽しむ上で良い方向に影響することもある時期だと思っている。
まぁ作品の影響で黒歴史が生産されちゃったりもするんだけどね!!

こういうテーマで考えてみると、結局は「NARUTO」が良いんじゃないかと思えてくる。特に「疾風伝」の辺り。

私の記憶だと「NARUTO」よりも「BLEACH」の方が中二的な好みの人に人気高かったね
今考えてみると、ウチの国での「BLAECH」の人気の高さ、当時「NARUTO」「ONE PIECE」と並んで三大民工漫とか言われていた原動力は中二的に刺さりまくる内容があったように思う

そういうライトな方向だと「ケロロ軍曹」や「犬夜叉」とかも良いよ。あとそういうのに混ぜて「エルフェンリート」のような作品を見ると効果的。グロ系は中二の入門ではなく次の段階で見るべき作品だと私は考えている。

上の方で「Fate/Zero」が難しいみたいに言われているけど、「Zero」も「Fate/stay night」も中二的なマインド、妄想にとても合っているのは間違いない。型月世界はやはり二次元の中二ジャンルにとって欠かすことはできないよ。今ならアニメ以外にFGOからでも良いんじゃないか?

あの年代は世界観、表現だけでハマれる時期でもある。「ブラックロックシューター」は自分にとっては当時若かったから大好きになって、今でも好きでいられる存在になっている。

それで思い出したが「Angel Beats!」
ある時期、ある年代でしか評価されないけどそれに重なった人間にとっては心に刻み込まれる作品だった……

考えてみれば「東京喰種」や「寄生獣」もそういう部分はあったね。

まだ出ていない定番中二作品だと「未来日記」や「PSYCHO-PASS」といった辺りだろうか。これらの作品の影響はウチの国のオタク界隈でも地味に大きいと思う。

私の経験だとタイムリープ系は「よく分からないけどなんかすごいものを見た」ということになりやすい気がする
タイムリープ系で分かりやすい、中二病的なネタの扱い方も上手い「シュタインズ・ゲート」は特におススメ。

さすがにあまりマニアックなのだと話題にし難いからオタクネタがライトな作品、入門作的なのが良いと思う
私の時代は「灼眼のシャナ」や「フルメタル・パニック」だったが……

俺の周りだと「バカとテストと召喚獣」からオタクにハマるのが多かったね。しかしラノベ系に中二的な作品が多いと思ったが、改めて考えてみると意外に出てこない……

確かに。更に言えば、今のライトノベル原作アニメと一昔前のライトノベル原作アニメってかなり違ってきているので中二病的なセンスも薄れている。

そう言えば昔のラノベと今のラノベの過渡期的な作品の「ソードアート・オンライン」は日本だと中二系扱いされるらしいけど、こっちだと龍傲天(俺TUEEEEEE)系の方になりがちであまり中二扱いされない。そういった中日の感性の違いがあるから日本の作品の「中二」だという宣伝をそのまま受け取るとこっちの感覚ではズレを感じることが……

そういうのなら例えば「中二病でも恋がしたい」とかはどうなの?

あれは中二病的な感覚が鍛えられるのではなく、中二病をネタにする作品だから……中二病的なモノを求めている時には向いていないと思うよ
中二病から覚めてから、距離を置けるようになってから楽しめる作品

中二っぽいということで思い付いたのが「エヴァ」だけど、私は小学生の頃に見たからなんか違う気もしてきた

言われてみればこっちだとエヴァを中学生、中二的な感覚が濃い時に見ている人って案外少ないのかもね
オタクになってから「名作」として見る人も多いわけだし



とまぁ、こんな感じで。
自分の経験も含めての話だというのもあってか、やや古め作品を中心にいろいろな名前が出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中二、厨二という言葉は中二的な作品が人気になるよりも遅れて中国に広まったので中国オタクの中には自分が中二的な好みを持っていたと気付かないままの人もいます。また年齢によって中二の捉え方、イメージする作品が違う言葉になっているようにも感じられます」
などといった話もありました。

日本から中国に広まったオタク用語は徐々に現地化していく傾向がありますし、いわゆる「中二病」的な用語についても意味や使われ方が更に変化していくのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「二次元ソシャゲにとってストーリーはどれくらい重要なんだろう?ストーリーは本編とサブイベントのどちらを優先するべきなんだろう?」

予約更新の設定を間違っておりました……連休はもう終わっているのに頭が通常運行に戻っていないようです。
ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

いわゆる中国国産の二次元ソシャゲが活発になってからかなり経ちましたが、近年は「ストーリーの良さ」というのが中国の二次元ソシャゲにおける評価基準としてかなり目立つようになっているそうです。
しかしストーリーのクオリティや実装のペース、イベントの扱いなどについては一定しない所もあるそうで、中国オタク界隈でも周辺事情も含めて何かと話題になっているようです。

中国のソッチ系のサイトでは
「二次元ソシャゲにとってストーリーはどれくらい重要なのか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元ソシャゲにとってストーリーはどれくらい重要なんだろう?ストーリーは本編とサブイベントのどちらを優先するべきなんだろう?
もちろん本編もサブイベント両立が理想だけどそれを満たせるリソースがある作品はまず無いわけだし、あえて優先するならという感じで皆の意見を聞きたい。

ストーリーの需要は高い、そしてユーザーから求められているものは良質なメインストーリーだと思う。ただ本編重視だと商売的に厳しいしサブイベント、キャラの個別シナリオで成功する方が運営にとっては良いんじゃないか?

本編だけだと活躍するキャラが限られてしまうし季節ネタのスキンや別性能キャラとかを売る口実も出てこないからね
自分はたまに課金するくらいのライトユーザーなので作品の空気が壊れない程度の質を維持してくれればどっちに力を入れていても構わないと考えている

そもそも本編、主人公が活躍するだけだとガチャまわらないんだよな……
そしてどこかで路線変更して批判、炎上コースになりがち

ストーリー頼みで人気を維持する、課金で稼ぐのって実は難しいんだよ。文字数課金、月額課金前提のプラットフォームで稼ぐネット小説のようにはいかない。
人気の二次元ソシャゲがユーザーの需要とズレていても関連商品の販売やイベント収入に力を入れているのはそういうことだ。

しかしストーリーの評価が高いと課金は回るんじゃないか?
高評価のストーリー実装の直後は課金報告多いしセルランも上がると思うのだが。実際私もストーリー面白くてそのまま課金に走ったことはある。

二次元ソシャゲって結局はキャラの強さが重要でストーリーとか見ないユーザーばかりなのでは?

でもそう言っている人も性能的な強キャラがストーリーで雑に扱われる、引き立て役として負けるような役割だと怒るんだよね

個人的にはストーリーはプラス要素ではあるけど美麗なイラストといかに比べて効果はかなり限定的だと考えている。二次元系だと特にね。
ユーザーにとってはキャラの強さが重要で、炎上の原因もストーリーより「期待された性能でない」ことの方が多い

炎上については性能関係だと概ね一過性のものだがストーリー関係だと長期的に延焼が続くからどうだろう?
二次元ソシャゲのユーザーは何かと敏感過ぎる。例えばヒロインがちょっと他の男キャラと別行動するだけでNTRの大合唱だし扱いが難しい。だからリスクの高いメインストーリーよりも無難なイベント、サブストーリーの方が重視されているように見えるといった部分もあるのでは?

二次元ソシャゲはキャラの人気で課金させる商売なんだからガチャと連動させやすいサブストーリー、キャラの個別ストーリーの方が重要だよ。
それが良いのか悪いのかは作品次第。

メインストーリーは世界観の説明でもあるから、極端に出来が悪いとかでなければ問題ない。キャラを活躍させてライトユーザーを引き込む、快適にプレイさせるのが重要。
ただ昔と違って今の環境ではイラストだけでは盛り上がらない、ゲームに関する話題の盛り上がり、キャラに感情移入させる上でストーリーはどんどん重要になっている。だから新作は作品が目立つのとユーザーを確保するためにメインストーリーが重要で、ある程度生き延びた作品はユーザーの興味と作品の話題性を維持するためにメインよりもサブイベントの方が重要になってくる。

私は二次元ソシャゲにとってストーリー自体がそんなに重要ではないと考えているかな。
国産二次元ソシャゲで現在最も成功しているであろうmiHoYo系のゲームを見ても、世界観はともかくストーリーの比重は軽いし、キャラに比べてストーリーは重視されていないからね。

二次元ソシャゲで良質なストーリーの効果が無いわけではないがネットで言われているほど効果があるとも思えないな。大部分のユーザーはほとんどストーリー見てないし、結局はイラストとキャラ性能が大きい。

ストーリーが二次元ソシャゲの成功の理由になった例として分かりやすいのは「FGO」かな?ただアレは何かと例外な部分が多過ぎるんだよね……

二次元ソシャゲのストーリーだと近頃の韓国系はメインストーリーの評価が高い印象。「ブル−アーカイブ」とか。ただ韓国系はキャラのイラストで釣っている部分もかなりあるのでストーリーの効果という面では判断に迷う。

だから二次元ソシャゲも重要なのはキャラの強さであって、メインだろうがサブイベントだろうがストーリーは重要ではないんだよ。
課金して追加ストーリーを購入するユーザーなんていないんだからさ……

既にユーザー抱え込んでいる古参のゲームならそれでも良いのだろうけど、新作が既存作品との違いをアピールする上でストーリーはコスパの良い要素だったりする。
ただどのゲームでも安定したクオリティかつユーザーが忘れないようなペースでストーリーを追加するのは難しいからメインストーリーよりサブイベントの方を重視するようになってしまう。

「アークナイツ」はメインは軽めで重い話をサブでやる感じだが評価を見る限りそれなりに上手くいっていたのかな?
あとメインストーリーに関しては周年とかの区切りで一気に進めることも多いんじゃないかな。

長期的に見ればストーリーよりもイラストとキャラ性能が人気、課金の理由になっていって、そのキャラのイベントとスキン販売、ストーリーを優先して実装することになる
メインストーリー重視というのは需要でも運営側の事情でもあまり現実的ではないと思う

私は「アークナイツ」でストーリーが良かったから課金というのをよくやっているし良いストーリーならガチャが回る効果はあると思うよ。

現在の二次元ソシャゲ市場ではイラストのレベルが高いのは普通になってしまったからストーリーで感情移入させないと課金されないというのはあるかな。でも私はストーリーだけで上手くいった作品は知らない。

国産はメインストーリーの扱いで迷走や炎上するのが目に付くが、ストーリーの扱いに関しては日本の二次元ソシャゲを見ても作品ごとの違いが大きくて正直よく分からない
「グランブルーファンタジー」はメインストーリー放置に近くて更新しても突然出てくる後付け設定に対する反発があるけどサブイベントは当たり外れがあって辺りの時はかなり盛り上がってるようだし「ヘブンバーンズレッド」はメインストーリーが評価高くてそのまま人気と火器人につながっているようだし

ソシャゲは家庭用ゲームじゃないんだからストーリーに期待して金を払う人間は極めて少ないんだよ。良いストーリーを読んでキャラに課金したくなることはあってもね。
だから運営もストーリーに割くリソースをどんどん削っていくし、手軽なサブイベントのストーリーばかりになる。

家庭用とかの買い切りゲームの方がストーリーはしっかり読まれる、期待されているというのはあるだろう。
しかしソシャゲもファンの熱がある頃、初期のやれることが少ない時期はストーリーの影響がかなり大きい。サービス開始直後にストーリー(と概ね長続きしない『良心的』な配布やサポート)が持ち上げられて話題性をかき集めてスタートダッシュする作品も多い。
もっとも、ある程度サービスが続くとメインストーリーを読むという作業が手間、めんどくさいタスクになるから効果が落ちる。特に新規にとっては最新の環境に追いつく、配布を獲得するためにはストーリー読む時間がもったいないとなりがち。

同意
更に言うならメインストーリーを読み続けるファン層って脳内にファン側で構築されたイメージが蓄積されているから公式が需要を読み違えるリスクや「需要が無い」未公開設定のリスクも高まり、その結果ストーリー評価が下がる失敗をやらかすことに……

ストーリーだけで上手くいったわけではないがストーリーだけで生き残った例としてはFGOがあるよ
初期は本当にゲーム部分もサーバ環境もひどくて奈須きのこ直筆の序章ストーリーだけでどうにか生きながらえていた

国産二次元はストーリーだけだと厳しいが日本産二次元だとライターの名声とそのストーリーで初動に成功するのはあるんだよな。「FGO」以外では「ヘブンバーンズレッド」辺りも実例と見て良いのではないかと。

自分の遊んでいるソシャゲだと強キャラのピックアップもストーリーで評価の高い人気キャラのピックアップのどちらでもガチャが回る印象だしストーリーの効果はあると感じている。
ただメインとサブイベントどっちが重要なのかは何とも言えない

ユーザーの傾向、課金の好みとかもゲームごとに違うしな……お色気系はストーリーどうでも良いみたいな人多いし
個人的には「普通のレベルのストーリー」であれば良いと思うんだが、それを満たせないソシャゲが多過ぎる

お色気系でもストーリー評価は影響するよ
そもそも二次元ソシャゲってお色気系でも壮大な世界観でダークなストーリーやポストアポカリプス的な話やってるのが多いし、お色気だけでなくストーリーや世界観も欲しいというユーザーは少なくないと思われる

ユーザーが求めているのはストーリーの質だけではない。キャラ設定を崩壊させないというのも大事。
運営側の認識とユーザー側の求めている「普通のレベルのストーリー」がズレていた、それからユーザー側が許せないと思っている要素を運営側が認識していない或いは軽く考えていたと思われる炎上事例はある。二次元ソシャゲにとってストーリーは利益になり難いのは確かだが、雑に扱うと分かりやすく負の影響があるのでリスク管理的にとても重要。

リスク管理というのは同意できる。
しかし二次元ソシャゲって「良いストーリー」の基準が無いからな……

個人的にはストーリーの質はそこまで重要ではないと感じている。
重要なのはユーザーが盛り上がれる、考察の材料があって思い入れのある(評価している)部分を台無しにしないということだろう。これを失敗すると炎上するし上手くやれば課金が加速する

二次元ソシャゲのストーリーでずっとユーザーの歓迎する質を維持するのは難しい
納期と金払っているユーザーの要求の板挟みでどこかで問題が発生して評価が急落するように思う
そういう意味では被害を限定できて方向修正も容易なサブイベントが運営にとっては重要になるんじゃないかな

アニメやマンガでも長期間続く作品のどのエピソードも好評というのはないし二次元ソシャゲのストーリーに評価の山と谷ができるのも無理はないよ
しかし現在の環境ではそれが炎上につながる、運営に対する不信爆発につながるのが厄介

そもそも「終わり」を前提に話を作るのが困難なジャンルだしね……計画、想定できない所が多いのでどこかで失敗するわけだ

こういうのって最初の時点でガチャのキャラを出しやすい、動かしやすい設定にする必要があるんだけどなかなか上手くいかないようだ
そして毎回気付くのがFGOというかFateのストーリーからガチャの導線の強さ

二次元ソシャゲのストーリーってユーザーにとっては別に見ないでも構わないものだし、良いストーリーを書いてもその評判が広まる、売り上げが伸びるとは限らない
しかしダメな内容を書いたらすぐに拡散されてユーザーのコミュニティで不満が共有され、ストーリーを見ない人も含めて運営に突撃するようになるので何かと難しい



とまぁ、こんな感じで。
話題が迷走しながらも現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在のネット環境では作品やキャラのイメージに影響する、それがそのままネット上での各作品の対立の燃料にされるのでソシャゲのストーリーはかなり難しいと思います。日本でもソシャゲの各作品のユーザーが対立していますが、中国では日本より更に過激です」

「近頃の中国では日本のオタクのお布施のような形で作品支持のために課金するという人も増えていますが、それが裏切られたと感じた時の反発は日本よりも強烈なものになります。中国国産ゲームのストーリーで支持を集めている作品にはユーザーの支持に応えられなかった、間違ったストーリーにしてしまったことによる炎上のリスクが常にあると思います」

などといった話もありました。

近年は中国のソシャゲもイラストのクオリティや世界観の大きさ深ささだけでなくストーリーに関しても重視されるようになっているそうですが、それによる難しさもイロイロと発生しているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本刀と盾を装備したキャラっている?どこかにいそうなものなのに俺は全く思いつかなくて……」

ありがたいことに前回の記事
中国オタク「三国演義の兵数って実はかなり誇張されてるよね?」
に続いて男の子の好きそうな歴史と戦いのネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本刀と盾を一緒に装備する」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついた疑問なんだけど、日本刀と盾を装備したキャラっている?
どこかにいそうなものなのに俺は全く思いつかなくて……

日本刀が両手持ちの武器だから盾を装備することはほぼ無いんじゃないか?
創作だと日本刀と西洋剣の二刀流はそれなりに見かけるが二刀流と盾は別だろうし。

日本刀って片手で使うのは居合のような特殊な一撃特化の流派、或いは片手持ちにして間合いを変える攻撃の時くらいで基本は両手持ちだからな

居合はもう片方の手で鞘を支える、場合によっては鯉口(日本刀の固定装置)解除動作を入れるから盾持ってやるのは不可能だぞ?防御しながら攻撃するスタイルにはならない。

現実で武士が盾持ってなかったのだから刀と盾のキャラは出てこないだろ

それは別に関係無いと思うが。
創作に出てくる装備が歴史上の装備に忠実である必要はない。

盾を使うのは戦争の時で日本の武士階級は戦争の時にも個人用の盾を使わないから日本刀スタイルにした時点で盾の選択肢は消えるのでは。
でも二次元だといわゆる冒険者スタイル、騎士キャラで盾が標準装備な所もあるか……?

ゲームが歴史上の装備に忠実である必要はないが、日本刀+盾の組み合わせは特殊な設定、デザインが必要になるしカッコ良くするのは難しいということでは?
某セフィロスのように長くするのはともかく、盾を持ってキャラを隠すのはデザイン的にはマイナスだ、それに顔と会話を強調できる鍔迫り合いシーンでも両手使った方が映えるからポーズは片手持ち、戦闘は両手持ちになるのだろう。

そもそも日本の装備に盾ってあるの?
日本系世界観のゲームで盾兵が出ているの見たことが無いんだが……槍や刀や弓の兵はいるけど盾持った兵は本当に見た記憶が無い。

日本の戦場でも普通に射撃戦、城攻めで木の盾掲げながら攻めるとかやるので盾装備や盾持った兵は存在した。ただ兵科の統一規格の装備として常に持っている、使われている装備ではなかったのかもしれない。島原の乱で鉄砲対策の盾の作り方、使い方を知らない兵ばかりになって苦労したという話もある。
それからゲームでは表現やリソース節約、バランスの関係で障害物としての盾と盾持ってない兵ばかりになるといった事情もある。

スレ主の言いたいことは俺も理解できる
明らかに長さも重さも片手用の武器なのになんで両手で使わなければいけないんだ、盾持った方が強いだろと思ってしまうよね。

日本刀って片手で持つには重いというか、ヨーロッパの両手剣のような重さだし斬るために振り回さないといけないから居合の一瞬ならともかくずっと片手で使うのは現実的じゃないぞ?

中国の長剣や刀は細いか薄いかな所があるし創作だと西洋の片手剣はカッコ良さ優先で長めに描写されるから、たぶん我々の脳内の「片手で扱える武器」のイメージは現実からかなりズレていると思う

私は以前刃がついていない日本刀を振り回したことがあるんだけど、想像より重くて更に重心が前の方になるから片手で振り回すのは厳しいと感じたし、もう片方の手に何か持つ、二刀流や盾とかありえんと思ったわ。
ゲームやアニメでは見栄えと動作のために片手持ちのキャラも多いし、片手が空くから盾持たないのかという疑問が出るのは理解できるけどね。

しかし言われてみればゲームでも日本刀と盾の組み合わせって思いつかないな。
日本刀+盾みたいに装備を埋めることはあるけど基本設定が日本刀+盾のキャラは滅多にいない気がする。

設定的にもデザイン的にも片手持ちにするとバランスが悪くなるからな
日本刀+盾はゲームでもビジュアルに反映されない昔のゲームでやれた装備じゃないかと

「ダークソウル」だと刀+盾はあった。出てくるキャラにも刀+小盾のがいたはず。

日本刀はカテゴリ的には西洋の両手持ちの大剣に近い。創作ではそういう武器を使うキャラは攻撃寄りのキャラになるし盾のような見た目が消極的な装備を使わせることもない。
だから日本刀と盾という装備のキャラも出ないのではないかと。

上でも言われているけど日本の武士も身体を隠すくらいの木の盾を使ってはいたようだよ。それで矢や投石を防いだ。
当然もう片方の手には日本刀。

やはりそういうのはあるんだな……しかし歴史上武士が使っていた盾はあってもカッコイイ盾が無いのも問題に思える。矢を防ぐ盾があってもそれはいわゆる「今の創作で一般的な盾」ではない……

確かに日本の盾にカッコイイデザインのが無いのは厳しいね。実用的なのは分かるが木片の盾みたいなのでは……それに日本の合戦で出てくる陣地の障害物的な盾も微妙だ。タワーシールドよりも取り回しが悪いのでは創作で使い難い。
かと言って西洋系のカッコイイ盾に日本刀を合わせると、それはそれで違和感が。

日本の戦場では個人の手持ちの盾はほぼ使われていないし発展していない。
使われていたのは主に設置型、複数人で持ち運ぶような木の盾で鉄砲が普及してからは竹を組んだ盾が使われたりしている。

日本の戦場は盾が発展し難い環境だったのでは
明らかに弓や弩が少ない

理解できる。日本の作品で弓はまだそれなりに出番があるけど弩は本当に扱いが悪い、存在感も微妙だから本当に使われていなかったんだろうな……

そもそも両手でなければ使えないならなぜ刀を使うのか
それなら長槍を使った方が良いだろうに

そんなのカッコ良さ、見栄え重視に決まってるだろ!

根本的な理由として日本刀は対装甲、戦場用の武器じゃないんだよ。
日本の武士だって集団戦では弓か槍使うし、接近戦だと鎧の隙間を狙える短刀で戦っていた。だから盾が出てくるような戦場で日本刀は使わない、或いは創作特有の不思議な威力と耐久性能の日本刀になる。

私は日本刀は盾持った大規模兵団とぶつかれば役に立たない、武士の時代は終わってしまったのではとか考えていたがそうでもないのね。

戦争になると個人戦闘ではなく集団戦闘になるし武士の主な武器も昔は弓、その後は槍、鉄砲も使うようになったからな

日本刀はずっと使われてはいたけど戦争が多発していた時代の武士にとって日本刀は基本的にサブウェポン。
あと「刀」と言っても中国の刀と日本刀はかなり違うし基本となる戦場の環境も違うから、日本で刀と盾を装備した兵が発展しなかった。

日本刀は幕末みたいな都市部の戦闘で使うもので現代で言う所の拳銃みたいなものだ。拳銃と盾ってアンバランス過ぎて使われないし、通常装備として一緒に持っているものでもないだろ?

創作だと日本刀は両手持ちでカッコ良く見えるバランスのデザインになる
あとそもそもの問題として、盾をカッコ良く見せられる戦闘シーンやポーズの描写というのが難しい……

盾と一緒に使う武器は盾前提のデザインする必要もあるよね。あと拳銃と盾に関してはMSのジムが一番バランスが良い気もする。

武士も盾は使うけど、鎧の肩についている固定型で手持ちの盾ではなかった。
ちなみに昔の武士のメイン装備はその盾(鎧)+弓だった。つまりネタ扱いされがちなMSの銃+盾も武士の発展形!

無理矢理とは言えそう見えるのは面白いよね。
ガンダムだと「サンダーボルト」の別のアームで複数の盾を保持するスタイルも実は日本の武士甲冑的な方向のデザインだとか言えそう。そしてあれなら日本刀+盾もいけるはず

日本刀は両手で持つスタイルになるから、盾に関しては手で持つのではなくどこかに装備する固定武装みたいにするのが二次元では無難なのかな。
あとは盾が浮遊して自動防御するタイプはどっかで見た気がする。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在の中国ではマニアの間では日本の武士の装備が盾を肩に装備する形式だったという情報がかなり広まっています。これは『逃げ上手の若君』における描写の影響かもしれません」
といった話もありました。

中国オタク界隈における日本の武器や防具のイメージに関しては人気作品経由で伝わったものが多いですし、その時その時の話題作の影響も見て取れるのも興味深いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「三国演義の兵数って実はかなり誇張されてるよね?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国の歴史上の戦いでは数十万、百万といった数の軍勢がよく出てきますし歴史ベースの創作でもそういった規模の軍隊がぶつかり合っているそうですが、中国の方ではその数字の受け止め方について人それぞれな所もあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「三国演義の兵数はかなり誇張されている」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


あまり大きな声では言えないんだが……三国演義の兵数って実はかなり誇張されてるよね?

そりゃ当然だ。
いつの時代も兵数は多めに宣伝するものだし当時の人口考えれば動員できる数の限界だって何となく分かる

一応全部が戦闘員ではない、後方の輜重や軍と一緒に移動する流動人口込みで考えれば実数もそれなりになるという見方もある

まず部隊の中で本業の兵士というのが少ないし、ほとんどは適当に徴兵した補助兵力や農民の声出し要因で数を水増ししてそこから更に何倍も誇張した数字で威圧するわけだから具体的な所はもう分からないのよ

火器が出る前は完全武装の職業兵士、騎兵と臨時徴兵した農民では全然戦力が違うし新兵はぶつかったら崩れやすい
もちろん大軍の方が強いけど昔の戦力について数はそこまで当てにならない

兵数が多いのはまぁ演義だし……え?史書に書かれているのも……?

歴史家でさえ信用ならないんだから小説家の書いた数字が信用できるわけないだろ!

百万の大軍があれば天下取れそうなイメージにはなるかなあ

十万では厳しそうだけど破竹の勢いで勝ち進む十万の軍みたいなケースもあるよね
あと百万の軍隊は創作では「烏合の衆」という形容詞になりがち

創作と史書と現代的な分析が混ざって混乱するのはありがちだけど三国演義は特にそれが大きいからな
隋唐演義までいくとほぼ創作だろうとなってくるようだが

あの時代に百万とか現実的に考えると百万の大軍の指揮はどうなっているんだ補給や装備はどうなっているんだという話も出てくるし、深く考えない方が良いのだけど史実と混同されるのでヤヤコシイ

三国志や水滸伝は武侠だ何だと比べればリアル系ではあるけど兵数に関してはかなり誇張しているよね

三国演義も水滸伝も小説特有の誇張というやつが混じる。
水滸伝なんかはならず者集団の戦いのイメージだけど朝廷の招安を受けてからの反乱討伐はどの敵も四十万〜五十万くらいでインフレし過ぎ。

最後の方は梁山泊が十万くらいで王慶や方臘が四十万以上だからな……それでも兵数の誇張については当時の人口を考えると比較的マシな方ではある

中国は基本的に同時代の他の地域に比べて人口が多い、軍と戦争の規模が大きいのは間違いないんだが誇称している数字がそのままというわけでもないので議論の時にもめんどくさくなる

0を1個、時代によっては2個減らしても良さそうなんだよな
それでも同時期の欧州の戦争と比べると多い

こういう数字は実態より多めになっているのは間違いない
中国人は数字を誇張して盛ることを無意識にやりがちだけど、それをまた一部の人間が本気にしてそれを元にした話が広がって……となるから数倍、0が増えるみたいになるのでは

兵数というのは宣伝、威圧として盛るものだし、私も実態は十分の一くらいに見ているな
ただ三国演義は数字の誇張が常に一定の倍率ではなさそうなのが不安

時期や地域によって違うが三国演義は0を2個減らしても良さそうに思える数字もあるね。例えば馬騰の軍が七十万とかさすがに西涼の人口考えろよ!と思う。

えーと、ほら!漢の末期は戸籍に乗らない人口も多かったから?

中国古代は数十万の戦役がよくあるけど三国時代は人口的にかなり厳しそうなのがね……

三国演義は現実の10倍くらいに見ておくなら、漢の末期〜三国時代で増えた人口があると考えればなんとか納得できなくもない気がしないでもない

例えば夷陵と赤壁では誇張の倍数違うだろうしね
結局は羅漢中の筆の勢い次第なんだろうけど、私は赤壁の動員規模を考えると誇張は数倍程度だったのではとか考えている

三国時代に関しては専門家の言っている統計の方が信用できない。
あの時代はいわゆる昔の士族の勢力が最大だった時代で各地で軍隊を持っていて三国各勢力の支持者になっていわけだから。
規模的に一番小さい蜀でも動員兵力が数十万あるのはおかしくない。

数字に関しては蜀が一番怪しくないか?
さすがに涼州よりはマシだろうけど

三国時代は黄巾の乱以降人死に過ぎインフラ崩壊し過ぎだから本当に人口少なかったはず。
一応三国末期は人口回復していたらしいけど鍾会の蜀攻略の三十万とか十数万とかいった数字はやはり誇張がかなり入っているように思える。

三国演義は小説だし史書の数字も適当だから、俺は解釈はともかく数字の正確さを語るのは難しいと思っている。

それは確かに……でもインドに比べればマシだから!

創作の方の数字は盛っても気にならないけど、史書の方で誇張した数字の大軍出して少ない敵に負けたのを見ると微妙な気分になる。

誇称される軍の兵数と実態の差が縮んできたのは元末〜くらいからだろう。その辺りから中国の人口が1億超えるしね。もっとも、それがそのまま強いとは限らないけど!

土木の変は50万と号して実数20万くらいなんだっけ?
本当に50万でぼろ負けじゃなくて良かったな!

明代になってくるとそれ以前と違って本当に数万単位の合戦が普通になっていくからそこから誇張すると更にスゴイ数字になる
なおそれ以前の時代の軍事記録やその時代を舞台にした小説は……

三国演義や水滸伝といった明清小説は規模も戦い方も明代の戦争ベースで書かれているという話はよく聞くね

そういう誇張が定着して数十万の大軍がどの時代でも普通になっていったんだろうな……今のネットでは日本の戦いの規模は村レベルとバカにする声も目に付くけどその比較対象に持って来るのが古代の百万の大軍だったりするとさすがに、その……

現代でも「大軍」の数字に関して具体的にイメージできる人って少ないからね。昔は講談などで、今ではネットでの伝聞やコピペで把握しているつもりになれる。

そもそも数が多くても戦えるとは限らないし王朝によって中身も違う。八十万禁軍と言っても何と言うかな中身だし、水滸伝で四大寇みたいな設定が出ても違和感が無い強さ。

明清辺りだと誇張無しの十万人以上の規模の決戦が何度もあるし、中国の合戦が世界的に見て突出して大規模なのは間違いではない。
しかし百万とか誇称するのはさすがに……という話になるかな。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈のイメージがイロイロと出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「具体的に何がとは言いませんが中国では数字に関して誇張(或いは過小に)する傾向があります。それを見る人もある程度は誇張を前提として受け取っていますが、誇張の程度が想像していたよりも凄かったというケースは少なくありません」

「誇張に関して自分が分かっているつもりでも他人との交流ではその誇張された数字で話をするので無意識に誇張した数字を信じてしまう、受け入れてしまう傾向もあります。それが歴史上の兵数などであればまだ良いのですが、現代社会で扱われている数字の場合は外部だけでなく内部の関係者にとっても想定したよりも大きな実数との違いが判明して大混乱になることが上から下までよくあります……」

などといった話もありました。
確かに中国関係では誇張や不明瞭になっているであろう部分の解釈のすり合わせが必要なのでは?というケースは珍しくありませんね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「スーパーマリオの映画の興収がウチの国ではパッとしないのはなぜだろう?」

先日、日本国内での上映も始まった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」ですが、中国本土では4月上旬から公開されているそうです。
しかし中国での作品人気や盛り上がりに関してはそれなりのレベルに留まっていてアメリカなどの盛り上がりと比べると少々微妙にも感じられるのだとか。
ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国のソッチ系のサイトでは
「スーパーマリオの映画の興収が中国ではパッとしないのはなぜか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スーパーマリオの映画の興収がウチの国ではパッとしないのはなぜだろう?
「すずめの戸締り」や「スラムダンク」と比べると微妙な数字だ。「名探偵ピカチュウ」の時と比べてもパッとしない。

スーパーマリオも4月末で興収1.4億元(約28億円)だから悪くはないんだけど、同時期に上映中な作品の累計興収を見ると「すずめの戸締」りが7.8億元、スラムダンクが5億元超えて更に上昇中だからね……

スラムダンクはメーデーの連休でもう少し伸びそうだしな
スーパーマリオはアメリカのCGアニメ大作として考えた場合、国内での興収はやや期待外れな印象になってしまうのは否定できない

「名探偵ピカチュウ」が国内では6.4億元(約126億円)だったが、マリオは1億超えて息切れという感じか?
どっちもゲーム原作で任天堂の有名ブランドなのになぜこうも違いが……あと作品評価もマリオの方が良いらしいのに。

「名探偵ピカチュウ」が上映された2019年と今では映画市場が変化している上に国内感情の問題でアメリカ映画が伸び悩んでいるという事情もあるかと。
あの年に大人気になった「アベンジャーズ/エンドゲーム」の興収が40億元くらいだったが、当時「名探偵ピカチュウ」はかなり健闘していた。

私はマリオの映画=任天堂関係ということで日本の作品みたいな印象になっているな
マリオの映画はアメリカ系か日本系か人によって受け取り方が違うしそこも国内では不利なのかね

ちょっと前まではアメリカで大人気の大作は中国国内の方が興収スゴイことになるのが珍しくなかったのにね。しかしピカチュウはなんだかんだで中国国内でも成功していたのにマリオはなぜ微妙なのか私も原因は気になる。

簡単な話だよ
配管工の髭のおっさんとピカチュウ、どっちがカワイイかだ!

それだとマリオの映画の世界的なヒットの説明にはならんだろ
外国では「名探偵ピカチュウ」を上回る興収叩き出しているんだから

マリオに関しては国内の宣伝が微妙だったのが理由の一つなのは間違いない。「すずめの戸締り」や「スラムダンク」と比べても明らかに宣伝の金のかけ方が劣っていた。

確かに。私は国内上映するのも知らなくて甥っ子が「マリオカートの映画があるから見たい」と言い出してようやく把握して一緒に見に行ったくらいだ

国内だとマリオのターゲットになるのは一部のゲームファンだけなのが厳しい。ピカチュウだと子供に女性、それからもちろんゲームファンもターゲットになる。

外国だとマリオはノスタルジーとファミリー向けをカバーできるのが強いとか
ちょうど今国内上映されている「スラムダンク」と似たような客層なのかも

国内ではマリオはまともなアニメが無いのが厳しい
名前だけは有名だけどゲームを遊んだことが無い人もたくさんいるし、下手すればFC時代のマリオのイメージがあればマシという可能性も……

同意だ。アニメが無いとウチの国では広まらない。ゲームだけでは人気の基盤を作れない……

普通に考えたら彼女連れて配管工のおっさん見に行くことはない。ピカチュウならともかく。
中国ではマリオを知っているゲーマーか最近ちょっとずつ増えているswitchで遊ぶ子供世代くらいしか客がいない。

国外のデータを見るとゲーム原作映画としては最高記録を更新中だし、アニメ映画としても「アナと雪の女王2」超えは分からんが「アナと雪の女王1」は超えそう?
どちらにしろゲーム原作アニメとしては完全に別のステージに上った感があるなあ

結局、こっちでは任天堂ならポケモンだしマリオはピカチュウのようにはいかない。いつぞやのKFCのピカチュウとコダックは凄かった……
(訳注:昨年の中国ではこんなことがありました。中国オタク「コダックの突然の大人気って何なの?」中国で大人気になっているコダックの玩具について

中国ではマリオのゲームを遊んだことが無い人はかなりいるけど、ポケモンのアニメを全く知らないという人はいないだろうからね。

マリオの世界的な興収を見ていると不思議な気分になる。ファン向け作品がここまで爆発的に伸びるなんてね。
あと中国と欧米のファンの違いというのも実感する

こっちだとゲーム原作アニメはファンからの支持はともかく興収はパッとしないからな……私もマリオの世界的な興収は別世界の話に思える
それからふと思い付いたんだが「名探偵ピカチュウ」はほぼ実写映画枠で「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」はアニメ映画枠だったのも影響したんじゃないか?こっちだとアニメは子供向け扱いになってしまうから扱いによってはかなり伸びが悪くなる。

私は興収がどうこう以前に、マリオがポケモンよりスゴイことになっているのが意外だよ。IPの価値はポケモンはマリオより圧倒的に上というイメージだったし

ゲームIPとしてはマリオの方が上ということなんだろう。ポケモンは関連商品も含めたIPの価値がえぐい。

これはゲーム系IPの中国市場における難しさという話でもあるだろう。中国国内はゲーム体験の歴史が日本や欧米とは違う。
家庭用ゲームではFCも大人気になったけど、小覇王とかのコピー機と海賊版ソフトだったしすぐにPSとSSの時代に移ってしまった。FC以外の任天堂の昔のゲームはGBソフトと一部のマニアが家庭用ゲーム機を追いかけていたくらいだ。

中国では大部分の人にとってマリオは「名前だけは聞いたことがある」「FCのゲームキャラ」で最新事情も積み上げられた作品、IPの価値も知られていないしね……任天堂の有名IPとは言ってもポケモンとはかなり違う。ピカチュウなら一般人でも知っているし商売にもなるけどマリオでは難しそう。

それは否定できないな。そもそもピカチュウの知名度が高過ぎる。俺の親戚の集まりでもプレゼントにピカチュウの玩具が飛び交っていた……
マリオもこっちでの知名度はあるけどほとんどは子供の頃に海賊版ゲームで遊んだくらいで止まっている人ばかりだ

マリオの映画はある程度最近のマリオのゲームをやっていなければ楽しめない映画だ
当然こっちでは楽しめる人はそんなに多くない……

中国だとマリオは何だろう。FC時代のノスタルジックな思い出?

それもちょっと怪しい。国内のFCの思い出とか明らかに「魂斗羅」とかの方が「スーパーマリオ」より強くないか?

当時の国内はゲーム機禁止令が出たせいでマリオの続編が広まる機会は消えてしまった。
ポケモンはゲームが無くてもアニメやマンガでファンが増えたがマリオはゲームが無ければ始まらない。

マリオが広まらなかった原因はゲーム機禁止令よりもPS、SSが国内で広まりまくって64もGCも広まらなかったからじゃないか?

香港、南方だとまた違うらしいが……北方だと新しいゲーム機自体が元々普及していなかったからゲーム機禁止令はあまり影響なかった印象だな。SSやPSは別枠の輸入モノとしてガンガン入っていたし。
SFCというかロムカセットが当時の中国国内では高過ぎて広まらなかった。国内で任天堂が本格的に広まったのはポケモンからだしゲーム機としてはwii辺りからだろう。当然スーパーマリオの体験、思い入れがある人間は上の世代にはほぼいない。

マリオに関してはファンの基盤が弱すぎる。switch以前だと任天堂のイメージはマリオではなくポケモンだった。

こっちではピカチュウと一緒に育った子供はたくさんいるだろうけどマリオと一緒に育った子供ってまだ少ないからな……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国におけるマリオやピカチュウのイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではスーパーマリオの名前を知っている人は多いですが、自分のゲーム体験や思い出のキャラとして認識している人はあまりいません。日本と違ってマリオからゲーム体験が始まった人もほとんどいません。中国のゲーマーにとってマリオは『自分が大好きなわけではないけど有名なのは知っているゲームキャラ』だと思います」
などといった話もありました。

中国では昔のゲームの思い出に関しては独特な所がある上に、地域差もかなりあるのでゲーム原作の作品の動向についても予想し難いようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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