「Key」などのゲームブランドを擁するビジュアルアーツが中国のテンセントの子会社になるというニュースが流れましたが、ありがたいことにこの件に関して「中国の反応は?」という質問やネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。
有名美少女ゲームメーカー「ビジュアルアーツ」、テンセント100%出資子会社に―新社長は天雲玄樹(丘野塔也)氏へ(Game Spark)
「CLANNAD」などのKeyの作品は中国オタク界隈でも昔から濃いファンのいる分野となっており、中国オタク界隈でもこのニュースはかなりの衝撃をもって受け止められているそうですし、一部では荒れた空気にもなっているとのことです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Keyを擁するビジュアルアーツがテンセントの子会社になった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
テンセントがKeyというかVAを買収したそうだが……皆はどう感じた?
私は正直あまり良い気分ではないが、実利を考えると悪いことではない気もする……
なんだか誇らしい嬉しいといった感じで肯定的に捉えているのもいるけど、テンセントに対して本気で怨みを吐いているのもいるな
そうなるのは私も分からなくはないが
ウチの国だと過去から現在に至るやらかし、諸々の所業もあってテンセントのイメージが悪過ぎるからね
そこにガチなファンが多いKeyが買収されたとなったら不満の声が出るのは容易に想像できる話だ
討論する場所次第な所もある。私の普段いる所は肯定的に受け止めている人の方が多い。
今はbilibiliも信用できない、二次元を切り捨てるようになってきたし今後は二次元関係はテンセントに期待するしかないのだろうか……
こっちはテンセントが「国漫崛起」と掲げながら結局アニメが続かない、人気原作もグダグダにしたのは忘れてねえぞ
テンセントは国内だとユーザーのことを刈ってもすぐに生えてくるニラみたいに思ってるからなあ
俺が普段いるゲーマー系のコミュニティでは良いことだと受け止めている人が主流
単純に中国の企業が日本の有名ゲーム会社、IPを傘下におさめたという話でもあるわけで
日本はどうなんだ?やはり大荒れ?
私が見た限りでは反発はあるけど思ったほどではないというレベルだ。
中国の会社に買収されたということへの分かりやすい反中的な反応の他に、高く売れて良かったという反応もあるのが私もちょっと意外だった……
あっちから見たらテンセントは大企業で財布として頼りがいがあるということなのかね
日本のファンからすればエロゲ業界自体が今ではほぼ死んでいるしKey自体もソシャゲに流れてガチャで稼いでいる時点で諦めはついている模様
言ってみれば、このまま死ぬよりはマシという感じか?
日本のエロゲ会社はこの数年で次々潰れているから。
日本は家庭用ゲームがまだ強いとはいえ、伝統的な売り方のゲームは下り坂だ。特にエロゲーのようにエロ要素による付加価値で高価なソフトを売ってきた業界は現代の市場環境ではどうにもならない。
ただ商売としてはともかくIPやスタッフなどの資産には十分な価値があるから大資本の傘下に入るのは良いことだと思う。個人的にも新作の動きが出るのを期待してしまうよ。
買収したということはKeyの資産を活用して新しくゲーム作るだろうしな。
俺もテンセントは気に食わないが新作、それでも最初から中国語版があるKeyの新作が期待できそうなのは悪くないと思える。無難な所でも「ヘブンバーンズレッド」の中国国内向けサービスとかいけそうだし。
テンセントの自前の二次元系ソシャゲでは「白夜極光」が最近は調子が良いし、もし中国国内で「ヘブンバーンズレッド」を代理運営するにしても良いんじゃないか?ウチの国のゲーム運営なんてどこもユーザーをすぐに生えてくるニラかなんかだと思っているし、それなら大手の方がマシ。
テンセント自体は確かにアレだが、Keyもこの2〜3年はお先真っ暗な空気があったし投資が入ること自体は良いことだろう。それにテンセントは国内と違って国内だとあまり干渉しないから妙な中国向け要素がぶち込まれる心配も他の所に比べてかなり少ないかと
日本だとファンがかなり荒れているし、そっちからの悪影響もありそう。日本の有名ギャルゲーブランドが中国資本に買われたのは日本人にとってムカつくんだろうね。こっちで誇らしいとやっている声の逆のベクトルだ。
私の見た範囲ではこの件を普通に受け入れている日本人もいるし、日本の反応がどうなっているのかよく分からない。確か以前「NIKKE」を開発している韓国のSHIFT UPの株をテンセントが大量取得した時はかなり荒れていたのに今回はそこまでひどくはないようだし……
日本の反応としては「ヘブンバーンズレッド」で一山当てたから価値が出たから売れたみたいな話もあるな
確かにテンセントとしても日本で成功しているソシャゲがある所を買うなら、ブランド的にも株価的にも良いという判断になりそう
Key自身にソシャゲ開発能力は無いはずだしどうなんだろうね。ヘブバンはWFSとの共同開発だからKeyは主にテキストや世界設定などの担当で開発運営はWFSだろうから。
今回の件で改めて周辺事情を調べた際に知ったけどビジュアルアーツの社長が年齢的にも引退したがっていたというのもあるようだ。エロゲ業界もだけど会社としてもう厳しかったんじゃないか?
私は実はテンセントが高く売りつけられた方なんじゃないかと思ってしまう。流れてくる話を見ていると、ビジュアルアーツの社長が退職するから身売りするみたいな話もある。
この件は日本のオタクもネタにしている。日本では「CLANNAD」の人気全盛期の時代は「CLANNADは人生」というネタがあったらしいが、今回の買収で「CLANNADは社会主義核心価値」になるというネタが飛んでいるのには笑ってしまった。
テンセントは国外で買収した場合はわりと金出して干渉しない傾向もあるので、ウチの国で今怒り狂っている連中が心配するほどではない気もする。
テンセントの国内の悪評はネタも含めて印象が完全に固定されてしまっているからね。現在の悪評の原因の多くは国内でやらかしたことによるものだし国外の投資はまた別では。
国内だと対立する所を潰す、買収して飼い殺しにしてジャンルが潰れたとか、自分の所がプラットフォームとして各種サービス、コンテンツを独占しているからクリエイターもユーザーも締め上げるとか良い印象には絶対にならない。しかし国外だとそういうのがあまり意識されないから印象は良いのかもしれない。
個人的な印象だが、ソシャゲで日本市場に進出して成功している所とかの方がパクリ問題で日本からの印象は悪い気がする。
テンセントは国内だと自分の所のプラットフォームに組み込む、従わせるので買収された所はやれなくなる事もかなり出てくるからな
国外だとそれができないし、投資して利益が出るなら良いみたいなスタンスになっている
国内はテンセントの過去の所業が知られ過ぎているから逆に国外の印象が分からなくなるね。
そして国内のKeyファンは古参のオタクが多いからテンセントからの被害を何かと体験しているから不平不満も出てくるさ!
しかし……俺はエロゲー買ったことないし昔のギャルゲーム界隈の事情は知らないけど、海賊版が広まるのではなくきちんとテンセントから金が入るのはゲーム会社にとって悪くないことなのでは……?
この間ILLUSIONが解散してしまったのも、海賊版遊んでいるのばかりだったが大きな原因だろう。「sexyビーチ」や「人工少女」は当時の中国国内で最も人気になったエロゲーだがILLUSIONには全く利益は入らない、それどころか外国経由の規制圧力がかかるなどマイナスばかりだったわけで……
海賊版は日本のエロゲー会社にとってダメージが来るだけだからな。
中国市場から少しでも回収できているのは近頃ダウンロード販売の中文版を出しているアリスソフトくらいでは?。ILLUSIONは……MODやっている連中の方が儲かってそうだし、版権リスクも高いから嫌になってしまったのかも。
自分はとりあえず様子見で。
ただテンセントは外国の企業を買収した場合はあまり干渉しないようだけど、麻枝准を干渉無しで好きにやらせるのは正直不安だ。
分かる。日本のクリエイターはでかい予算で好きにやらせるより、ある程度制限があって好きにやれない部分もある方が良い作品を作るというネタがあるけど、麻枝准は近年の作品の実例があるからな……そして近頃当てたヘブバンは追い詰められて制限がある方だろうし。
とまぁ、こんな感じで。
中国国内におけるテンセントのイメージもあってか複雑な気持ちになる人も少なくないようでした。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではテンセントに対する負のイメージが蓄積しているので、テンセント関係ならほぼ否定的に受け止めるような人も珍しくありません。特にKeyは古い世代のオタクのファンも多いので一部のファンから反発が出るのは予想通りでした」
などといった話もありました。
現在の中国オタク界隈におけるKeyのファンについては私もあまり詳しくないのですが、今回の件に関する反応には何かと興味深い所もあってので引き続き追いかけてみようかと思います。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
有名美少女ゲームメーカー「ビジュアルアーツ」、テンセント100%出資子会社に―新社長は天雲玄樹(丘野塔也)氏へ(Game Spark)
「CLANNAD」などのKeyの作品は中国オタク界隈でも昔から濃いファンのいる分野となっており、中国オタク界隈でもこのニュースはかなりの衝撃をもって受け止められているそうですし、一部では荒れた空気にもなっているとのことです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Keyを擁するビジュアルアーツがテンセントの子会社になった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
テンセントがKeyというかVAを買収したそうだが……皆はどう感じた?
私は正直あまり良い気分ではないが、実利を考えると悪いことではない気もする……
なんだか誇らしい嬉しいといった感じで肯定的に捉えているのもいるけど、テンセントに対して本気で怨みを吐いているのもいるな
そうなるのは私も分からなくはないが
ウチの国だと過去から現在に至るやらかし、諸々の所業もあってテンセントのイメージが悪過ぎるからね
そこにガチなファンが多いKeyが買収されたとなったら不満の声が出るのは容易に想像できる話だ
討論する場所次第な所もある。私の普段いる所は肯定的に受け止めている人の方が多い。
今はbilibiliも信用できない、二次元を切り捨てるようになってきたし今後は二次元関係はテンセントに期待するしかないのだろうか……
こっちはテンセントが「国漫崛起」と掲げながら結局アニメが続かない、人気原作もグダグダにしたのは忘れてねえぞ
テンセントは国内だとユーザーのことを刈ってもすぐに生えてくるニラみたいに思ってるからなあ
俺が普段いるゲーマー系のコミュニティでは良いことだと受け止めている人が主流
単純に中国の企業が日本の有名ゲーム会社、IPを傘下におさめたという話でもあるわけで
日本はどうなんだ?やはり大荒れ?
私が見た限りでは反発はあるけど思ったほどではないというレベルだ。
中国の会社に買収されたということへの分かりやすい反中的な反応の他に、高く売れて良かったという反応もあるのが私もちょっと意外だった……
あっちから見たらテンセントは大企業で財布として頼りがいがあるということなのかね
日本のファンからすればエロゲ業界自体が今ではほぼ死んでいるしKey自体もソシャゲに流れてガチャで稼いでいる時点で諦めはついている模様
言ってみれば、このまま死ぬよりはマシという感じか?
日本のエロゲ会社はこの数年で次々潰れているから。
日本は家庭用ゲームがまだ強いとはいえ、伝統的な売り方のゲームは下り坂だ。特にエロゲーのようにエロ要素による付加価値で高価なソフトを売ってきた業界は現代の市場環境ではどうにもならない。
ただ商売としてはともかくIPやスタッフなどの資産には十分な価値があるから大資本の傘下に入るのは良いことだと思う。個人的にも新作の動きが出るのを期待してしまうよ。
買収したということはKeyの資産を活用して新しくゲーム作るだろうしな。
俺もテンセントは気に食わないが新作、それでも最初から中国語版があるKeyの新作が期待できそうなのは悪くないと思える。無難な所でも「ヘブンバーンズレッド」の中国国内向けサービスとかいけそうだし。
テンセントの自前の二次元系ソシャゲでは「白夜極光」が最近は調子が良いし、もし中国国内で「ヘブンバーンズレッド」を代理運営するにしても良いんじゃないか?ウチの国のゲーム運営なんてどこもユーザーをすぐに生えてくるニラかなんかだと思っているし、それなら大手の方がマシ。
テンセント自体は確かにアレだが、Keyもこの2〜3年はお先真っ暗な空気があったし投資が入ること自体は良いことだろう。それにテンセントは国内と違って国内だとあまり干渉しないから妙な中国向け要素がぶち込まれる心配も他の所に比べてかなり少ないかと
日本だとファンがかなり荒れているし、そっちからの悪影響もありそう。日本の有名ギャルゲーブランドが中国資本に買われたのは日本人にとってムカつくんだろうね。こっちで誇らしいとやっている声の逆のベクトルだ。
私の見た範囲ではこの件を普通に受け入れている日本人もいるし、日本の反応がどうなっているのかよく分からない。確か以前「NIKKE」を開発している韓国のSHIFT UPの株をテンセントが大量取得した時はかなり荒れていたのに今回はそこまでひどくはないようだし……
日本の反応としては「ヘブンバーンズレッド」で一山当てたから価値が出たから売れたみたいな話もあるな
確かにテンセントとしても日本で成功しているソシャゲがある所を買うなら、ブランド的にも株価的にも良いという判断になりそう
Key自身にソシャゲ開発能力は無いはずだしどうなんだろうね。ヘブバンはWFSとの共同開発だからKeyは主にテキストや世界設定などの担当で開発運営はWFSだろうから。
今回の件で改めて周辺事情を調べた際に知ったけどビジュアルアーツの社長が年齢的にも引退したがっていたというのもあるようだ。エロゲ業界もだけど会社としてもう厳しかったんじゃないか?
私は実はテンセントが高く売りつけられた方なんじゃないかと思ってしまう。流れてくる話を見ていると、ビジュアルアーツの社長が退職するから身売りするみたいな話もある。
この件は日本のオタクもネタにしている。日本では「CLANNAD」の人気全盛期の時代は「CLANNADは人生」というネタがあったらしいが、今回の買収で「CLANNADは社会主義核心価値」になるというネタが飛んでいるのには笑ってしまった。
テンセントは国外で買収した場合はわりと金出して干渉しない傾向もあるので、ウチの国で今怒り狂っている連中が心配するほどではない気もする。
テンセントの国内の悪評はネタも含めて印象が完全に固定されてしまっているからね。現在の悪評の原因の多くは国内でやらかしたことによるものだし国外の投資はまた別では。
国内だと対立する所を潰す、買収して飼い殺しにしてジャンルが潰れたとか、自分の所がプラットフォームとして各種サービス、コンテンツを独占しているからクリエイターもユーザーも締め上げるとか良い印象には絶対にならない。しかし国外だとそういうのがあまり意識されないから印象は良いのかもしれない。
個人的な印象だが、ソシャゲで日本市場に進出して成功している所とかの方がパクリ問題で日本からの印象は悪い気がする。
テンセントは国内だと自分の所のプラットフォームに組み込む、従わせるので買収された所はやれなくなる事もかなり出てくるからな
国外だとそれができないし、投資して利益が出るなら良いみたいなスタンスになっている
国内はテンセントの過去の所業が知られ過ぎているから逆に国外の印象が分からなくなるね。
そして国内のKeyファンは古参のオタクが多いからテンセントからの被害を何かと体験しているから不平不満も出てくるさ!
しかし……俺はエロゲー買ったことないし昔のギャルゲーム界隈の事情は知らないけど、海賊版が広まるのではなくきちんとテンセントから金が入るのはゲーム会社にとって悪くないことなのでは……?
この間ILLUSIONが解散してしまったのも、海賊版遊んでいるのばかりだったが大きな原因だろう。「sexyビーチ」や「人工少女」は当時の中国国内で最も人気になったエロゲーだがILLUSIONには全く利益は入らない、それどころか外国経由の規制圧力がかかるなどマイナスばかりだったわけで……
海賊版は日本のエロゲー会社にとってダメージが来るだけだからな。
中国市場から少しでも回収できているのは近頃ダウンロード販売の中文版を出しているアリスソフトくらいでは?。ILLUSIONは……MODやっている連中の方が儲かってそうだし、版権リスクも高いから嫌になってしまったのかも。
自分はとりあえず様子見で。
ただテンセントは外国の企業を買収した場合はあまり干渉しないようだけど、麻枝准を干渉無しで好きにやらせるのは正直不安だ。
分かる。日本のクリエイターはでかい予算で好きにやらせるより、ある程度制限があって好きにやれない部分もある方が良い作品を作るというネタがあるけど、麻枝准は近年の作品の実例があるからな……そして近頃当てたヘブバンは追い詰められて制限がある方だろうし。
とまぁ、こんな感じで。
中国国内におけるテンセントのイメージもあってか複雑な気持ちになる人も少なくないようでした。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではテンセントに対する負のイメージが蓄積しているので、テンセント関係ならほぼ否定的に受け止めるような人も珍しくありません。特にKeyは古い世代のオタクのファンも多いので一部のファンから反発が出るのは予想通りでした」
などといった話もありました。
現在の中国オタク界隈におけるKeyのファンについては私もあまり詳しくないのですが、今回の件に関する反応には何かと興味深い所もあってので引き続き追いかけてみようかと思います。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。