「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2023年10月

中国オタク「皆に聞きたいんだけど異世界で戦車が活躍できるイメージってある?最近は戦車の評価がミリオタの話題や創作方面でも低下し続けていてちょっとつらい」

ここしばらくの記事のコメント欄でエルフネタや深夜アニメネタに関して「エルフを狩るモノ達」の話題が出ていたのですが、ありがたいことにちょっとだけそれに関係しそうなネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「異世界で戦車が活躍できるイメージはあるか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆に聞きたいんだけど異世界で戦車が活躍できるイメージってある?
俺は戦車が好きななだけど最近は戦車の評価がミリオタの話題や創作方面でも低下し続けていてちょっとつらい

戦車はどんどん微妙になってるし、最近はドローンにやられる動画とか出ちゃっているしね……ただ戦車に関しては昔からファンタジー世界に限らず俺TUEEEEE的な作品での扱いは良くないというか、扱い難い題材だったと思う。
世界観問わず特殊部隊やスナイパーで俺TUEEEEEするのは好まれるし雑に活躍させることもできるけど、戦車は個人で雑に使うのは難しいし設定を練らないといけないからね。

ロシアとウクライナの戦場でも戦車は必要とされているし最近言われているほど戦車が不要になったわけではない
しかし一般的な異世界(特に主人公が活躍するような場面)の戦力は現代より上になりがちだから現代もまだ強いから異世界でも……とはいかないよね

戦車は普通に出したらバランス崩壊するしリアルに考えると補給整備の問題が出てくる
やられ役として使い勝手が良いくらいになるかも

魔法で火球が飛び交うレベルの世界なら戦車も有用で決定的な武力になれるだろうけど現代の作品でそんな単純な世界の作品は無いからな

戦車好きはミリタリー系の好みだしそういう層は世界観重視でもあるからあまり雑だと批判される
異世界にトリップしてチート貰って……では済まないんだろう

現代兵器は整備の問題が……特に戦車は足回りが異世界では不安過ぎる。
履帯を狙って攻撃できる魔法、魔法装備の歩兵、モンスターなんかがいるだろうし現実でも地形に加えて地雷やドローンが混じるから昔のイメージにあった壮大な大平原での戦車戦はもう無い。

異世界か……SF、サイバーパンク系だと戦車は微妙になるし、ファンタジー世界だと今度は「武力の低い」世界観じゃないと魔法や魔法科学的なものに勝てるか怪しくなってしまうね

戦車に関しては少なくとも3人は乗り込む必要があるという問題もある
ガルパンはそこを逆に利用して美少女キャラをたくさん出したけど異世界で俺TUEEEEEするような作品でそんなにキャラを出していられない!

「メタルマックス」みたいに完全自動化一人乗り戦車でポストアポカリプス世界を戦うという完全に独自の世界観でやるというのも一つの手だけど、人気獲得と量産の上で便利な異世界テンプレを使えないのは結構厳しそう。

魔法が入ると戦車は何かと厳しくなると思うよ
例えば軍事的にかなり現実寄りな「幼女戦記」の世界でも戦車は現実の世界ほど有効ではない

魔法で雷飛ばすとか隕石落としたりする世界だと戦車の装甲も頼りにならなそう
物理的な火力はスゴイけど超人的な能力には対応できない、超人相手に数で圧殺するような戦い方をするなら戦車の強みが強調できないといったことになる

底辺冒険者、雑魚モンスター相手なら圧倒できるが高レベルの魔法を使う敵や物理的におかしい敵が出てくるとね

二次元でもいわゆる勇者のような相手に戦車は通用しないだろうからな
「このすば」でもボスクラスの敵とか、ネタにしか見えないけど実は高レベルの戦闘魔法種族な紅魔族相手だと戦車では厳しい

普通の中世の騎士相手だったら戦車は圧倒的だがそういう世界にはトリップしないし、リアル寄りだと上で言われているようなメンテナンスや補給などの戦車の欠点が目立つことになる
ファンタジー世界に行っても現代では戦車の不向きな局面や対戦車戦術も明確になっているから昔と比べて「強い兵器」のイメージがかなり落ちているのが厳しい

例えば魔法装甲兵と戦車のどっちが強いか、特に市街戦では?みたいに考えてしまうと戦車は微妙に思えてくるのがね

私がこの異世界に戦車もっていくというネタでまず考えたのは戦車で俺TUEEEEEするではなく「燃料どうするの?」だったよ……そして更に弾薬や補修部品などの問題が浮かび現代的な工業と生産体制が無い異世界で戦車が活躍できるイメージが消えた。

異世界に現代の弾薬前提の重火器持ち込んで無双するネタは珍しくないので燃料弾薬を何とかするチートくらいはセーフ?
あと燃料無限に使えるならそれで異世界の産業や経済を壟断する方が強そうだというのは無しだ

メンテナンスや燃料弾薬を考え出すと普段使いは厳しい。決戦用として出すならいけるだろうけどそれもシチュエーションを考える必要がある。
「分厚い鋼鉄の装甲すら切り裂く魔獣」みたいなのが出てくるとか、その魔獣を人間が倒せる、攻めてくるのを城壁で防げる世界観になっていたりすることも珍しくないからね。

「ゼロの使い魔」がその決戦用の兵器扱いだったな
あとあの世界観では戦車の装甲はゴーレムの攻撃が通用しないというバランスだった

戦車的な何かにすれば活躍させられるけど兵器のカッコ良さと感情移入ってスペックや兵装の実名と連動したものになりがちだから難しい

戦車に魔法パワーの主砲や副武装を搭載するのはどうなんだろう?私はアリだと思う方なんだけど……

ツッコミは避けられないが描写次第で許容できる人も少なくないのでは。この手の作品に出てくる戦車はそのままの場合は補給整備のバックアップ体制ありか、謎の現地魔法改修が入ってたりするわけだしね。
その世界で活躍できるようにチートを加えれば良いという言い方もできる。

国産異世界トリップ系作品でもファンタジー世界で魔法戦車作って現代より更に強い機甲部隊が出てくるのがあるからな……

戦車が難しいのはファンタジー系の世界だと竜騎士などのファンタジー生物に騎乗するのがいることだよ
高機動(種類によっては飛行も可能)で重装甲に遠距離攻撃可能という戦車の上位バージョンみたいなことになる

同意する。竜騎士の存在は大きい。
それに加えて近年の作品では魔法系戦力がインフレ(どのメディアでも演出が豪華になり設定も派手になっている)しているから現代兵器が勝てるイメージがあまり湧いてこないといった事情もある。

長距離移動はともかく戦場での機動性は普通の騎兵より戦車の方が上なんだけど、異世界特産の騎乗動物とかもいるのが……
しかし個人的に一番の問題に思えるのは戦車が主人公が使う専用兵器になること、数を揃えて運用するのは別のジャンルになるからそういう強みは発揮し難いということかな。この部分はロボ兵器とは違う、現実の軍事兵器の難しい所だ。

数を揃えて運用できるならファンタジー世界を圧倒できるバランスも多いんだろうけどね。「ランス」でもそんな感じのエンドがあった。

戦車の砲撃、装甲、随伴歩兵との連携などが異世界の魔法と比べてパッとしない、実現させる設定としても主人公の役割としてもめんどくさいというのもあるだろう。これが長距離狙撃なら異世界でも特別さをイメージしやすい(実際にどうなのかは別として)

砲撃以外に異世界で戦車の役割になりそうなのは前衛で相手の火力を受け止めるゲーム的な意味での「タンク」というのもあるが、これ戦車(と主人公)が火力兼任でやるものじゃないよね?大体は重装備の戦士や騎兵に魔法の装備(或いは援護)でやるものだ。

戦車は火力、装甲、機動性のどれを強調するかについては作者側も読者側も好みやこだわりがあるからヤヤコシイ
あと何を弱点にするかの解釈も個人差がありそうなのが……

上で竜騎士の話が出ているけどドラゴンと戦車、どっちをどれくらい強くするかも世界観次第だしね

最初の方に出ている「異世界ネタで戦車は描きにくい」という話は自分も同意するけどそういう作品が無いわけじゃない
「エルフを狩るモノ達」という90年代後半に出た異世界転移系作品では主人公達の移動手段兼火力として戦車(猫の幽霊つき)が出て活躍している
燃料などの問題も異世界ネタで雑にカバーしていたから出して活躍させること自体は問題無い

戦車と二次元系異世界なら「機甲狩竜のファンタジア」という戦車でドラゴンを狩るストーリーのラノベがある
ただこの作品だと戦車は強い兵器ではなく時代遅れなこだわりの武器という扱いで魔法戦士の方が強いという設定だったな
ちなみに絵師は「月曜日のたわわ」の人

「ゼロの使い魔」の戦車は固定化魔法で現実のティーガーについて回ったメンテ問題を解消していたし、チート込みで戦車出して活躍させること自体は可能だろう
ただ主人公がずっと戦車で勝ち続けるのはあまり見ないね

ここまでのやり取りでも分かるように、やはり戦車は異世界ファンタジーでは「使い難い」のだろう。
魔法やチートで戦車を使えるようにすること自体は可能だけど、刀剣や槍、弓などの飛び道具、それから個人用の火器とは違う。
戦車がファンタジーに出てくるという話を聞いた字典で現代戦車は〜みたいにめんどくさい方向の考えになってしまう俺みたいなミリオタがツッコミ入れに来るから……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の戦車ネタも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「『エルフを狩るモノたち』は中国国内ではオタクの活動が始まる前の作品なので知っている人は少ないです。作品が連載されていた時代の中国はまだ海賊版の時代でしたし大陸の方では問題になりそうな内容だったので流通していた海賊版も多くなかったはずです。中国国内の海賊版は著作権は守らなくても反ポルノは守って(海賊版で取締られても没収くらいですが反ポルノで捕まると重い罪になります)自主規制は行っていました。私は昔「妖精狩猎者」というタイトルの「エルフを狩るモノ達」の海賊版を見たことがありますが、これは南方から入ってきた香港か台湾の海賊版だったと思います」
などといった話もありました。

中国本土では90年代〜00年代前半くらいまでが海賊版マンガが盛んだった時期だとされていますが、当時の海賊版はエロ関係の自主規制はかなり強めに入っていたようです。私も昔中国で当時のクラスメートから「ドラゴンボール」など少年マンガのお色気シーンが雑に規制されている……といった話を実例と一緒にイロイロと聞いたのを思い出しました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「私は最後の戦いで別の武器や装備になる展開が苦手なんだけど皆はどう思う?それまで積み重ねた強さ、好きになったカッコ良さを否定される気がしてね……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でもアニメやマンガのテンプレ的な展開が何かと意識され話題にもなっているそうで、テンプレ的な展開の好みや背景に関する議論が盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「最後の戦いで別の武器や装備になる展開が苦手」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


私は最後の戦いで別の武器や装備になる展開が苦手なんだけど皆はどう思う?それまで積み重ねた強さ、好きになったカッコ良さを否定される気がしてね……

見せ方次第な所はあるが、言いたいことは理解できなくもない

それまで強かった、そういう扱いと演出だった強化形態がラスボスには通用しないから仲間の武器や力で倒しましたみたいなのはよくあるよね

分からない話ではないが、演出上定番のやり方でもあるからな……最終決戦の大ボスはそれまでのボス敵とは違う別格の描写にする必要があるわけで。

それまでの積み重ねよりも最終決戦用の装備か……特撮はそういうのが特に多い気がする。玩具売らなきゃいけないから仕方がないんだろうけど

ロボ系もそういうのわりと多いかな
最後に主人公気が壊れるのも含めてそういう演出になる

ロボではなく、ロボの武器というのはどうだろう?
個人的にはそれなら問題無いと思っている

ガンダムだと敵の武器を奪うとか、そもそも最強扱いの主人公専用強化機&装備が最後に出てこないまである

俺の中ではスーパー系で仲間のロボや別の兵装の武器を使うとか、リアル系でも装備全部乗せみたいなのならアリ

ゲームとかでもそれまで使っていたとか、手に入れるまでのイベントで思い入れのある武器があるのに最後に雑に最強武器が出てきたら微妙な気分になるからな……

ちょっと分かる
武器の強化育成要素があるのにそれより更に強い武器が最後に出てくるとかもなんだかテンション下がる

私も似たような感覚があるので以前友達と議論したことがあるんだけど「強いと思っていた力が通用しない、期待通りにいかないことに対する失望」みたいなのがあるのではということになった
程度は違うだろうけど、最強扱いだったキャラが急に引き立て役になって負ける展開と共通するような所があるというか

理解できる見方だ
演出というのは理解していても、それまで感情移入していた強キャラが活躍できないという展開に対する微妙な不満は出てくると

スレ主がイメージしているのって、俺TUEEEEE作品が増えている現代では減っている展開じゃないかな?
一昔前のアニメ、ラノベに多かった展開だと思う

昔の二次元作品って強キャラ扱いされる主人公でも中ボスには勝てても、大ボスが出てきたら苦戦、最終決戦では力が通じないでヒロインや仲間の命など特殊な外部の力で勝つ展開が多かったよな

そう言えば「魔神英雄伝ワタル」も最後の戦いは大体そんな感じだったな……なまじ能力が設定されているから設定の意味が無い、超展開でのバトルは子供心に少し納得いかない所もあった。

最後に特別な武器を作る、手にする展開も見せ方の工夫や積み重ねをきちんとやれば感情移入できると思うんだが、唐突に感じられる展開も少なくない
そうなるとそれまでの積み重ね、二次元で言う所の絆を否定された気分になってしまう

俺は銃などの火器はそんなに気にならないけど、剣などの武器だと引っかかりを覚えたことがあるかな

「ガオガイガー」のように本来なら使えない武器をリスク覚悟で無理矢理使うような展開は燃えるものがあるし、見せ方の問題も大きい

見せ方もだけど交代で使われなくなる方の武器や装備の活躍、強さの描写も影響すると思う
例えば「ガオガイガー」だと常に苦戦していたから見ている側の認識も武器を選んでいる余裕はない、使えるものは何でも使わなkれば勝てないとかになっているだろうしね。

「00」は刹那にとってのガンダムはエクシアだというのは納得だし、「水星の魔女」も最後に自分のガンダム乗らないというのもそれなりに分かる展開だったよね。

ガンダムはフルアーマーとかの強化形態でも最後は壊れる、使えなくなることが多いけどゲームでは活躍させられるのであまり気にならなかったりする

こういうネタに関してはキャラを強調していたのか武装を強調していたのかでも違ってくると思う
武器を使う側のキャラや扱いがブレていなければカッコ良さも変わらない

こういうのって気になる人はやはり気になるものなんだね。私は「良い装備は敵が落とすもの或いは「敵の所から奪って来るもの」というイメージがあるし気にしたことは無かった。

ラスボスをどうやって倒すかという演出でもあるからね。私は例えば「ソードアート・オンライン」の第一期で最後はヒロインの剣でとどめを刺す展開のように、ヒロインや仲間との絆を強調する必殺演出みたいなのは嫌いじゃない。
しかし言われてみれば最後の一押しに仲間の力がというならともかく、主人公の力は全く通じないでヒロインの力のおかげで勝てたという展開だと引っかかるかもしれない……

こういうのって死んでいった仲間の武器を使ってというのも鉄板演出だから一概に否定はできないかな……でもラスボス相手でも主人公の力で勝って欲しいという気持ちもある

特撮だとウルトラマンよりも仮面ライダーの方が最終形態、自分の専用武器で戦って勝つことが多い気がする。
これは玩具を売るための圧力の違いか?

確かに仮面ライダーだと基礎形態での最後の一撃ってあまり印象に残ってないな

特撮は一番豪華な最終形態、最終的な武装を売るためには仕方がないことなんだろうな……

しかし特撮は最後にパワーアップ形態ではなく初期形態で戦うことも少なくない
これは最終回はビジネス的にはほぼ次のシリーズ(とその玩具)向けの宣伝になるのでそのシリーズの玩具ビジネスを気にしないでよくなるといった事情もあるのだとか

なるほど、スポンサーの意向で出さなければいけなかった玩具要素、玩具になっている装備のアピールをやらないで済むから撮影しやすい、当初の美学に沿った装備の戦いに出来るのか

ロボだと最後だけ最初の機体に戻るとかもあるけど、あれはどうなんだろう?
ロボは特撮玩具よりも長期的に売るから販促目的もありそうだと考えていたんだが

それもあるだろうけど、私は主に作っている側の美学によるものだと思う
そういう展開って大体最初の機体との絆を強調するような演出があるし、日本のファンの反応もそういう評価になっていると感じられる

ロボ作品にはずっと量産機乗り換え続けたボトムズみたいなのもあるけど、こういう場合は最終決戦で武器や機体を変えるのもあまり問題にならないんだろうな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における見方がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最初の状態、最初の機体に戻って戦うという美学があるのは知っていますし、私のオタクの友達にもそういう美学を重視する人います。しかし中国では美学よりも爽快感重視な人の方が多いと思います。私も個人的にはパワーアップした状態で最後まで活躍して欲しいと考えてしまいます」
などといった話がありました。

この辺りの好みに関しては中国オタク界隈でも個人差があるようですし、その辺りの違いについても引き続き追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「JRPGでDQとFFの地位がとても高い理由を教えて欲しい。一応遊んでみたけど普通のJRPGという印象にしかならなくて……」

ありがたいことにゲーム関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

現在の中国オタク界隈では一昔前と比べていわゆるJRPG系の作品やその影響に関する知識がかなり蓄積されるようになり、JRPGの作品やその背景に関する考察で盛り上がることも増えているそうです。

しかし中国では基本的に家庭用ゲーム機ではなくPCでゲームを遊ぶ時代が続き、その後もゲームは主にPCとスマホで遊ぶという環境になっているので日本の昔の家庭用ゲーム機の人気や評価を把握し難いといった事情もあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「JRPGでDQとFFの地位がとても高い理由を知りたい」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


JRPGでDQとFFの地位がとても高い理由を教えて欲しい。
一応遊んでみたけど普通のJRPGという印象にしかならなくて……どういう要素が日本における大人気につながったのか知りたい

それは私も知りたい
PS4以降のDQやFFは遊んでいるが、それなりに面白いけどJRPGの一位二位扱いされるほどの作品とは思えなかった
好みや遊んだ際の衝撃という意味では「ゼノブレイド」とかの方が個人的には上だった。

簡単に言えばその2シリーズがJRPGの基礎、テンプレ的な世界観やシステムを築いて、現在も生き残っているシリーズだからだね。
JRPGの初期から続く幅広い年代の支持層が存在するから人気が高いし売れている。

テンプレ的な作品だから、現代の感覚のプレイヤーはそこまで面白くないと感じるのも当然だ。ペルソナやゼノシリーズのようにテンプレ的なものに何かを加える、或いは何かを尖らせた作品の方が面白いと感じられるだろうね。

普通に感じられるのはその普通を作ったのがDQとFFだからということでもある。特にDQはその普通さが日本市場で売れ続ける大きな理由になっている。
しかしその普通さゆえに日本国外ではパッとしない。

DQの最盛期ってウチの国のゲーマーが若い頃どころか、ウチの国のゲーマーの親がまだ小中学校にいた頃だろうからね。
それだけ時間が経てばゲームに関する理念も環境も大きく変わっているから面白さや評価された部分を共有するのも難しいだろう。

そこまで離れてはいないけどFFに関しても認識を共有するのは難しそうだ
国内でも昔はFF7、8を見てPS買ったり、FF10を見てPS2を買う人がかなり出たこともあるのだけどね。

大陸だとPSの前は大体FCだったからね……

あの頃のゲーマーが接していたのは大体FC、金持ちがMDだったね。
RPGっぽいゲームは何があったかな……自分の周りではSRPGだけど「第二次スパロボ」や「三国志II覇王の大陸」くらい?MDは持ってなかったから知らない。
そしてそこに襲来したのが「FF7」のインターナショナル版だ。衝撃と感動はすさまじかった。

現代ではFFやDQは過去に築いた名声による加点が様々な所であるから最近のゲームしか遊ばないゲーマーが新しいFFやDQやってもよく分からないのは当然だろう。
それが悪いわけでもない。

DQは日本の伝統的な国民的RPGだけど、日本でも世代ごとの影響力はかなり違うらしい
以前聞いた話では確か鳥山明のキャラクターデザインが現代の日本では若い世代に歓迎されないなんて話もあったね

DQの全盛期は1980年代後半以降の二十世紀だね。PSになってからはそこまで影響力は無いけど、全盛期は発売日に学校サボって買いに行く子供やその子供を恐喝してゲームを奪う不良やヤクザが出て社会問題化、法律で平日に売ってはいけないということになったレベル。

それは法律じゃなくてゲーム会社側の自粛だよ。法律的な問題になったのは大人気ソフトのDQと売れ残りの不人気ソフトを合わせて高値で売る抱き合わせ商法だな。
売上げの数字に関しては現代の方が派手に見えるけど、社会的な影響力に関してFC時代のDQは本当に圧倒的だった。

DQはゲームとしてはゴミみたいなもんだよ。日本人がノスタルジーでありがたがっているだけ。
FFの方はまだマシかな。実際日本国外でも売れている。

DQは日本人向け、それも今では中年〜老人まで含めた層がターゲットだからウチの国で合わない人が出るのも当然ではある
あの平坦な、昔からのスタイルを変えると逆に売れなくなる模様

世の中の全ての作品が自分の好みに合わせて作られているわけではないのだよ。DQのターゲットになっている層は最新のゲームに合わせた変化を好まない。
どのジャンルの市場でも保守的な層が存在するし、そういう層の方が黙って金を出してくれることもある。

これは言ってみればスーパーマリオを今更遊んでも凄さが分からないのと似たようなものだろう
DQやFFは現在出ている新しい方の作品はJRPGの中ではかなり売れる、それなりに安定したクオリティの作品といった所かな(FFはやや迷走しているが)

「ゲームから感じること」については日本市場の古いゲームを遊んでいないと分からない所もあるからなあ
中国語版対応のゲーム市場中心で遊んでいるとやはり旧作に触れる機会は無くなるしね。「DQ11」と「FF15」もそれなりに面白いけどこっちへの人気や影響という意味では「ペルソナ5」や「ゼノブレイド2」と比べてかなり落ちるわけで……

私は「11」を遊んだけどDQも悪くないと感じたけどね。
まぁ一番評価が高いとされる「3」はさすがによく分からんけど

日本では三大JRPGと言われた時に、DQとFFは確定して他の一つに個人差があるといった状況らしいしこの二シリーズは本当に人気が高いようだ。
しかしDQは全盛期がかなり昔なので現代から見ると評価が分かり難い。

DQで神作扱いされているのは「3」から「6」まで、あと「8」も評価が高い。派生作品で活用されているキャラも大体この辺の作品から採用されているので全盛期もこの辺りと見て間違いないはずだが……30年以上前だからまだ生まれていない人も多いよね。

三大JRPGってFFとDQと「ペルソナ」?
3つ目が英雄伝説シリーズではないのは分かるが……

3つ目は「ポケモン」では
あまりJRPG扱いされないけどターン制の典型的なJRPGシステムだし現在世界で最も力のある日本のゲームとも言える

セガファンがいた時代はそこに「ファンタシースター」が入ったりしたとも聞く

FFのバトルシステムとDQの鳥山明のキャラデザで作られた「クロノトリガー」というゲームもあってね……このゲームは私にとってシステムもストーリーも非常に衝撃的だったし、三大JRPGの最後に入れたくなるし実際一時期は候補扱いにはなっていた

DQよりは後だけど、FFも全盛期は「6」から「10」なのでかなり昔になる。ウチの国にも当時の記憶がある人はいるけど老ゲーマーばかりだから認識を共有するのは難しいだろうね。

どれだけ古いのかについては「FF7」と「ペルソナ」シリーズが始まったのが同じ時期だと言えばある程度は想像できるかな?

FFシリーズで最も評価が高い(特に欧米で)のは「6」だけどその時点の売上ではまだDQの方が上だった。FFの地位がハッキリとDQの上になったのが「7」で3D化してからなので全盛期は「7」から「10」だと思ってしまうかな。
そしてその後はあまりパッとしなくなって現代の感覚では地位の高さの理由が分からなくなる……

それでもPS3くらいまではまだFFが強かった。
DQについては私も実感としてはよく分からないけど、FFについては比較的長い間JRPGの頂点にいたのを体験しているし地位が高いのも分かる。「FF13」とか同時代では明らかに他よりかなり上の作品だった。

このテーマを国産ゲームで例えるなら「仙剣奇侠伝」がなぜ地位が高くて大人気扱いなのか最新作を遊んでもよく分からないのと似たようなものだ

仙剣は普通のゲーマーが「普通に遊べる」国産RPGというのが衝撃的だったからね。
昔日本ではマニア向けだったRPGを普通の日本人向けにして大人気になったDQと重なる部分はある。

ゲームの内容もだけどゲーム周辺の空気も含めてFFが最も凄かった時代は「7」、DQが一番凄かった時代は「3」になる。
私もそうだけど、この時期をリアルタイムで経験していないとFFとDQがJRPGでの地位を築いた凄さのようなものを感覚的に理解するのは難しいのだろう。

このテーマに関してはゲームの内容だけでなくゲームの歴史からも見ていくべきだが、さすがにDQ誕生の1986年、FF誕生の1987年から追いかけていくのは難しいからな……ちなみにウチの国で人気の高いゼノシリーズの最初は「FF7」の企画だったからこちらも実は結構昔からの話になる。

これはJRPGに限った話ではないけど、国内ではゲームに接するのが遅過ぎたというのを感じてしまうね。ウチの国におけるFCで人気になったJRPGは「メタルマックス」や「天地を喰らう」とかだろうし。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識や過去の中国におけるJRPG事情などの話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「JRPGは言葉の問題があるので中国国内では日本と比べて遊ぶ人はかなり少ないジャンルでした。しかしたまに中国語化されたバージョンが出て広まることもあります。私が学生の頃は幻想水滸伝の中文PC版がかなり流行りました」

「言葉に関しては英語版ならまだ何とか遊べるという人が少なくなかったのでFFはインターナショナル版が出るようになってから中国での人気や知名度も高まっていったように感じられます。DQは内容以外に言葉の壁とハードの壁(SFCは海賊版でも当時の中国国内では高過ぎました)もあったので評価の高いナンバリングタイトルを遊んだ人は少ないと思います」

などといった話もありました。

中国におけるFFやDQの人気と知名度に関しては内容以外にも環境の影響もかなりあるようですし、その辺りに関しても改めて追いかけてみたいですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしておりました。

中国オタク「ドラクエはなぜ中国で人気にならなかったのだろうか?」
(10年以上前の記事ですがよろしければご参照ください)

中国オタク「日本産のエルフキャラで有名、影響の大きいキャラを知りたい」「とりあえず思い付くのはディードリットになってしまうかも」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品のテンプレ要素に関する考察、討論が響い行われているそうですが、その中には日本ファンタジージャンルに関する話題もそれなりにあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品の有名なエルフキャラが案外思いつかない」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

日本の作品のエルフキャラで有名なキャラ、影響の大きいキャラを知りたい。日本産エルフキャラは少なくないけどすぐに思いつくキャラが案外いない……皆の心に残っているキャラみたいなのでも良いから教えて欲しい。

あー……言われてみればとりあえず思い付くのはディードリットになってしまうかも
日本産のエルフは独特なジャンルを形成しているしキャラの数も多いはずなんだが

今なら新作アニメもやってるフリーレンじゃないの?
最近の日本産エルフキャラではかなり評価が高い。

私も日本のエルフと言えばまずディードリットだけど、現在のオタク界隈でどれだけ人気と知名度があるかは分からなう
エルフキャラは日本製ファンタジーの定番属性だが、メインヒロイン級が意外に思いつかない

ディードリットは今でも知名度は高いと思うよ。本編ストーリー知らないけどOPやEDだけは知っている私みたいなのもいるし!

「ダンジョン飯」のマルシルはフリーレンの前の伝統的なエルフキャラの代表的な例だったように思う
顔芸でも有名だけど世界観含めて設定はかなりしっかりしているのが良い

「典型的」ということなら「ゴブリンスレイヤー」の妖精弓手もいる
「日本の作品のエルフのテンプレ」ということでは最も分かりやすい、テンプレに忠実なキャラではないかと

「ダンジョン飯」のマルシルはハーフだし顔芸だし伝統的なエルフとは少々違うのでは?
作品の世界観は正統派ファンタジーだしウチの国でも有名な日本の作品のエルフキャラというのは間違いないが

俺もすぐには出てこなかったけど……ハーフエルフで人気の高い、有名なキャラもそれなりにいる
「リゼロ」のエミリアや「無職転生」のシルフィとか

近頃だと「異種族レビュアーズ」の好色エルフのゼルが「エルフは魂や魔力が老化しているから外見若くても人間以外の異種族からはきつい」というネタと一緒で有名になっているような……

「異世界おじさん」のツンデレエルフとかはどう?
有名だけどフルネームきちんと覚えている人はいない(そしてそれが作中のイベントで活きる)

キャラデザに関してはちょっと前の「陰の実力者になりたくて!」のアルファとベータも評判良かった気がする

おっさんな俺の周りでは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のエルフの影響がとても大きかった時代がある
原作はアメリカだけどゲームはカプコン制作なので日本の作品のエルフキャラでも良いだろう

俺は「トワイライトプリンセス」のゼルダが好き

私の心に残っているキャラで良いなら「オーディンスフィア」のメルセデス……と言おうとしたが、日本産エルフの範囲には入らないかもしれない……

こっちだと「elf」は雑に「精霊」で翻訳されることも多い
俺も調べてみたけどオーディンスフィアのメルセデスは日本のファンタジーだと「エルフ」よりも「フェアリー」っぽいデザインと設定だね
でも母親の名前は「エルフ」ァリアだしよく分からない

昔の作品でも良ければ「ゼロの使い魔」のティファニア
ハーフエルフ設定はあまり意識されないが、エルフ=巨乳のイメージを中国国内にも広めたキャラだと思われる

自分もティファニアに色んなものを啓蒙されました

近頃は「プリコネR」にエルフキャラがたくさんいるな
ただキャラデザは良いんだが作品の設定上仕方がないとはいえエルフの長命要素を強調するような部分が出てこないのは少し残念

エルフのテンプレ要素のどれを採用するかは作品によって違うし、実質的に耳が長いだけみたいな場合もあるからね。それにしても日本のエルフ系キャラの二次元史的な背景ってどうなっているんだろうか。
例えば上にも出ている「フリーレン」のキャラはいわゆるJRPGのテンプレ的なキャラがベースになっているけど二次元のテンプレ全部乗せというわけでもないようだし。

フリーレンに取り入れられていない日本のエルフ要素としては巨乳があるな!

ネタっぽい話ではあるが確かに。
あれってラノベ系から来たネタなのか、それともエロゲ界隈から来たネタなのか……

エロゲの方じゃないか?エロゲの絵師がラノベの挿絵担当することも多いし、その際に絵師の絵柄が反映されて巨乳(絵師の中では相対的に貧乳)みたいになったのではと考えている
ちなみに俺は某姫騎士なエルフが記憶の中で最初の名前と一緒に残っているエルフだが、あれは明らかに元ネタディードリットだったな

俺がまだ小さかった頃に見た某姫騎士のせいで性癖がエルフに……

エロゲだとリメイク版の方「ワーズワース」のシャロンも一時期有名だったし覚えている人多いんじゃないかな

待て、シャロンはディードリットっぽい格好しているだけで耳は丸いぞ!影の一族と言う人外設定だがエルフという設定ではない!

あれ?言われてみればそうだな。どこで記憶を混同したのか……

あのゲーム会社の名前自体がエルフだし最初のメーカーロゴで刷り込まれる所はあるとは思う。

エルフのゲームのエルフヒロインというなら「YU-NO」や「ドラゴンナイト」の方じゃないか?
「4」では影のヒロインのマルレーネの人気が非常に高い。私にとっては理想のダークエルフ系ヒロインの一人だ。

エロゲーはダークエルフのヒロイン多いよね。エロいからそうなるのはよく分かる。

実はエロゲーじゃなくてもエルフがお色気担当なことは多い
最初のディードリット自体がロードス島戦記におけるお色気アピール担当だったし、結城信輝版だと普通に胸もある身体になっている版権絵もある

アニメ版のディードリットって結構肉感的だよね
それ以上に肉感的なダークエルフがいるからあまり話題にならないけど

エルフは日本のファンタジーにたくさん出て来るしパーティメンバーにも混じるけど、メインヒロインで作品の最初のビジュアルに出てくるタイプは少ない気がする

確かに作品の象徴的なヒロイン扱いされることは珍しいかもしれない……大体はサブ、二番手とかになりがち

エルフヒロインは人気出るしメインキャラ扱いも多いけど、メインヒロイン、ハーレム系の正室ポジションではないような気がする

同意したくなる見方だ。
Tonyが絵師やっている方のシャイニングシリーズで看板になっているヒロインが典型的なエルフだけど、俺は始めて見た時に結構驚いた記憶がある。

個人的な印象になるが、ほとんどのエルフキャラってキャラデザは良いけど突出した特徴は持っていない気がする。
大体が「エルフ」という汎用性のある、その作品限定ではない特徴で終わっているからそれなりの人気にはなるけど作品を飛び越え記憶に残る人気キャラにはならないのだと思う。

理解できる話だ。エルフのヒロインって人気はある、ストーリー上の出番もあるけど中心的なヒロインではない、みたいになっているような?
まぁそれでも男性向け作品に出てくる男性のエルフやドワーフと比べれば格段に記憶に残るキャラは多いと思うが。

エルフの時点で主人公(人間)と同じ時間を生きるわけではないからちょっと距離のある関係、ストーリーの時間軸から外れた存在になるのは避けられない。
歴史的な視点を含む物語の語り部のようなポジションには合っているけどメインヒロインとしては使い難いのかもね。

最近は長命ゆえの知識や認識のズレ、人間との付き合いで変化した趣味人、残念属性などもついてきている。
私はヒロインよりも萌え属性持ちで便利なキャラというポジションになってきているようにも感じるし、エルフキャラの扱いも時代や人気作品の影響による変化はあるのだろう。

言われてみれば現在の日本のエルフには残念属性もあるな……こうやって考えていくと「ロード・オブ・ザ・リング」から容姿だけでなく精神性もかなり変化しているのが分かるね。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「『エルフ』は中国語では『精霊』や『小妖精』など翻訳が一定しないので、詳しい人でなければ日本のファンタジー作品で明確に種族の設定が出てこない、耳が尖っていて人間サイズのキャラは大体エルフという認識になっているかもしれません」

「ロード・オブ・ザ・リングのエルフは『精霊』で訳されているので現在は日本の作品のエルフも『精霊』と訳されることが多いのですが、今度は日本のファンタジーの属性関係の『精霊』、『エレメンタル』との区別で混乱が発生します……例えば『ハイエルフのディードリット』が使う『精霊魔法』は中国語では『高等精霊のディードリット』が使う『精霊魔法』といった表記になります」

などといった話もありました。

中国オタク界隈において認識されているファンタジー作品の定番要素に関しては欧米の作品経由のものに加えて日本の作品経由のものがあるので、エルフというテンプレ要素の扱いや認識についても日中のズレがそれなりにありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


10/25修正:一部がディードリッ「ド」になっていたので修正しました。ご指摘ありがとうございます。

ウマ娘第三期とゲームの配信が計画通りにいっていれば……中国の2023年10月新作アニメ公式配信状況

例によってかなり遅くなってしまいましたが、中国で配信されている或いは配信予定の日本の10月新作アニメの現時点での状況についてまとめさせていただきます。

10月の新作アニメに関してはここしばらくの間続いている中国の規制管理の影響により配信の有無が分からず配信も遅れがちで修正も強めに入るようになっていることに加えて、日本でも報道されているように中国国内の経済の冷え込みなどもありお世辞にも良い状況ではないようです。

そんな訳で10月新作に関しては現時点でも配信の始まっている作品はあまり出ていないようですが、とりあえずbilibiliで配信が始まっている作品や、配信予告ページも出ているとのことなので主にその辺りについてまとめさせていただきます。

bilibili
グッド・ナイト・ワールド
ラグナクリムゾン


以下は日本での放映からかなり遅れて配信が始まった新番枠の作品になります。

かぎなど(第二期)
新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP
デリシャスパーティプリキュア
魔法使いの嫁 SEASON2


現在bilibiliでは遅れて配信の始まった「呪術廻戦」の第二期が更新中など看板となる作品があるのでラインナップ的にはそれほど悪くないという話も聞こえてきますが、10月新作の動きがなかなか見えて来ませんし相変わらず先行不安な状態にも見えますね。

それからbilibiliが版権獲得して配信待ちという情報が出ている作品としては
鴨乃橋ロンの禁断推理 1st Season
SPY×FAMILY Season2
聖女の魔力は万能です Season2
葬送のフリーレン

があるそうです。

10/27追記:「葬送のフリーレン」の配信が始まったそうです。

11/4追記:「ウマ娘」第三期などがようやく配信開始となったそうで、以下の作品が追加で配信開始されているとのことです。
11/8追記:「シャングリラ・フロンティア」の配信が始まったそうです。
11/20追記:「SPY×FAMILY Season2」の配信が始まったそうです。
「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」
「この素晴らしい世界に爆焔を!」
「婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む」
「聖女の魔力は万能です Season2」
「盾の勇者の成り上がり Season3」
「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」
「ミギとダリ」
「シャングリラ・フロンティア」
「SPY×FAMILY Season2」



これらの作品に関しては既にbilibiliに作品のページが作られPVも配信されているようですし、中でも「SPY×FAMILY」や「葬送のフリーレン」は現地でもかなり期待されているそうですが、やはり実際に配信が始まるまでは何とも言えない状況だとか。

ちなみに10月の新作アニメの一つである「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」に関する質問もいただいておりますが、現時点では配信予告などは出ていない模様です。

これに関して中国オタクの方からは
「bilibiliではゲームの中国版のサービスが始まり、『ROAD TO THE TOP』も配信されているのでアニメ第三期も配信される可能性は高いと思います。しかしそれがいつになるかは分かりません」

「bilibiliはウマ娘が計画通りにいっていればとても良かったのですが……8月末に中国国内向け簡体字版アプリのサービスが開始され10月の国慶節の休みには広州の動漫系イベントにウマ娘がたくさんの広告と共に参加しました。また国慶節頃には中国のユーザーの間でまずここでリセマラや課金をしろと言われていたキタサンブラックのサポカが実装され、更にキタサンブラックが主人公のアニメ第三期も重なるはずでした。計画通りならば」

「現実では公式からのダウンロードは中止、アニメの配信情報もありません。ウマ娘は今年bilibiliからリリースされたゲームの中では数少ない人気と売り上げが期待できるゲームでサービス開始当初はセルラン上位に入るなど好調でした。しかしその後は見ての通りゲームの方はアプリの公式ダウンロード中止、アニメは配信開始の情報も出てこないという状態です」

などといった話がありました。

どの分野においては中国市場における商売は何かと計画通りにいかない所がたくさんありますが、オタク分野でも近頃は本当に難しくなっているようですね。

とりあえず、こんな所で。
日本からは現地での配信状況に関して把握しきれない部分も多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国国産マンガがカラーやめたらもう少し質が上がったりしないだろうか?最初は良くても中盤以降作画もストーリーもダメになる作品が多いのは何とかならないものか」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

現在の中国ではマンガはカラーが主流になっていて、日本の白黒マンガに抵抗を覚える人が増えているといった話もあります。
しかしカラーにすればそれで作品が面白くなるとは限りませんし、中国オタク界隈でも「マンガはカラーの方が良いけど読みたくなるようなカラーの作品が少ない」などといった話が出ているそうですし関連する話題で盛り上がったりすることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国のマンガがカラーでなければならない理由」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


国産マンガがカラーやめたらもう少し質が上がったりしないだろうか?最初は良くても中盤以降作画もストーリーもダメになる作品が多いのは何とかならないものか。

白黒よりカラーの方が良いとはいえ、最初は見れるレベルだったのが後の方では作画もストーリーもぐだぐだになるのが珍しくないからね……カラー化の労力が無くなればと考えるのはちょっと分かる

カラーもだけど連載ペースも厳しい
現在の環境では最低限週刊を要求されるから、人気出ても作品を供給し続けるのは困難だ

複数人がテンプレ展開で書いて量を稼げるネット小説と違ってマンガは分業でやるのも限界があるからな
それでいて読者の消費スピードはネット小説よりも速い

言ってはなんだがウチの国ではカラーじゃないと売れないから作家も編集もカラー以外の選択肢が無いんだよ……

スマホの画面でで見るならカラーの方が良い。白黒のマンガは読んでられない
白黒マンガと比べればまだイラスト付きの小説の方がマシ

俺もスマホでマンガ読んでるけど白黒とカラーで読みやすさが変わるという感じではないし、作品や白黒とカラーへの慣れの問題も大きいと思う。
これに関しては国産カラーマンガの1ページの情報量が少ないのも影響しているかも。アメコミのような1ページに文字が多い作品だとやはりスマホの画面では厳しい。しかしそれはそれで現在の環境に合わせたやり方だから単純に判断はできないか……

今更中国の漫画家が白黒に戻れるとは思えない。白黒で上手く描くのはカラーで描くのとは違う部分も少なくない。
デジタル環境で描いている人間が手描きに戻れるのかという話だよ。

カラー特有の表現や手抜きの手法とかもある
カラーだとそんなに描き込みに力を入れなくても良い、高く売りやすいという事情があるから皆カラーに行く

カラーの方が高く売れるのではなく、カラーでないとまともな値段で売れないんだよ!中国市場でカラーをやめるのは商売をやめるようなものだ。白黒マンガではダメな人の方が多い。
俺の大学でも「カラーだから国産マンガの方を読んでいる」人がほとんどだ。白黒にしたら競争力消えるんだよ。

白黒マンガはまだ紙媒体が強い日本で印刷コストも含めた選択の結果でもあるから、それを単純に肯定するのもどうかと思う。
中国のマンガは紙媒体がほぼ消えてネット媒体になっているから印刷コストを考慮せずにカラーを使える、カラーでアピールするのが基本になったという背景がある。マンガの環境に関してはどちらかといえば韓国に近い。

別にカラーだから国産マンガの質が悪くなるわけじゃないんだけど、俺もカラーの雑な仕事を見ると文句を言いたくなる時はあるしスレ主の言いたいことは分からなくもない。
たださすがに国内のマンガの質が微妙なことに関してはカラー作業が主な理由ではないと思う。

現代では国内のマンガ読者がカラーで週刊などの速いペースの連載を好む、言い方を変えればそういう作品しか市場で生き残れない。
稼ぐために読者を囲い込むにはカラーでたくさん描いて目立ってランキングに載るのが明確な攻略方だ。これはネット小説市場とも共通するから分かりやすいし、皆がそれで勝負をした結果が現在の状況なんだよ。

ネットメディアでは悪貨は良貨を駆逐することになりがち……

中にはカラーで面白くて各シーンの描写も良い作品はあるけど、そういう作品を描いているスタジオでも作品単独で食えているわけではないのが厳しいね。
人気になってアニメ化などのIP活用に食わせてもらっている状態。

好みの問題と言われがちだけど、実は現在の中国の読者が白黒マンガの読み方を分からない人も多い。
慣れている人は普段は意識しないけど白黒マンガは脳内で補正かける必要のあるメディアだから。

同意。昔はどれも白黒マンガだから何も問題無かったけど、今は若い世代はカラーだけしか読んでいないので初見では戸惑うとも聞く。

その辺は字幕と吹替えの関係とか3Dアニメと2Dアニメにも共通する所はありそうだ
昔は当然だったスキルの中には下の世代では当然でなくなっているものもある

国内のマンガがカラーだけどクオリティがどうしようもないが、だから白黒のマンガを読もうとはならないんだよね……俺にとって白黒マンガは読んでいて苦痛なジャンルだ

私もカラーじゃないと抵抗があるからマンガはあまり手を出していない
日本のマンガは今の時代になぜカラーにしないのか、実本ではないデジタル版はカラーにすればいいのにとか考えてしまう方の人間だ

現代の環境でも人気アニメという入口がある日本の白黒マンガと違って、国産マンガはまずネットのプラットフォーム上で生き残らないといけないから他がカラーの中で白黒マンガをやるのは自殺行為
日本の白黒マンガが成立するのは日本国内では縮小傾向にあるものの依然として白黒マンガがメディアとして大きな市場を維持しているからだ

結局、カラーじゃないと金を払う人間がいない。昔の名作国産マンガが現代で売れないのは白黒だからというのも大きい

言っては何だがカラーにできるなら皆カラーが良いし表現できることも多いからね。人気マンガを白黒アニメ化で見たいという人は現代にいないだろう。
しかしカラーの塗りが微妙、雑な仕事になっている作品も目立つし「……

自分の中では今ではもう白黒マンガは日本のもの、日本だから成立するみたいなイメージもある
それに慣れていない国内の読者を引き付けるにはカラーが最低条件だ

白黒マンガだと技術の優劣がハッキリ出てしまうから国内市場で必要になる大量生産、それを実現するための時間も精度も省コストなやり方に向いてない
カラーにするから作品の質が落ちるのではなく、カラーだからまだどうにか見れるレベルになっているのではないかと

国産マンガも昔は白黒が主流だったけど読者がカラーの方を好むというのが明確になって「カラー化で競争」するようになり、気が付いたら全部カラーになっていた。
もう戻れないと思うよ。

私はカラー以上に連載ペースが難しい問題になっていると思う。
さすがに全部週一更新ではないけど、国内のマンガ連載しているサイトを見ると隔週が多く三週間に一話更新のも結構あるがどれも時間が足りない、一話ごとの内容が薄いのは否定できない。あと4コマなどのギャグ系は週一更新が多いが、こっちはこっちで大変そうだ。

サイトによっては週刊の作者がそんなに多く無い所もあるね、隔週月刊季刊とかもある。ただ当然ながら連載ペースが遅いと作品はどんどん埋もれていく

週一どころか、週に複数回更新する作品とかもあるからな……それで人気が出るとは限らないけど、目立つし読者を掴んでいられるのは間違いないわけで

しかし最初は良くても途中からぐだぐだになる、読んでる側も時間を無駄にした気分になるような作品も目に付く
ネット環境では最初にリソース集中する方が有効なのは分かるけど、もうちょっと息切れせずに頑張ってくれと思う時もあるね

人気出た後は完全不定期になる作品もある。なかには半年や一年くらい更新されなくなるのも……

カラーの需要に関しては客層次第な気もするが、浅く広く一般向けで客を掴まないと商売にならないのが中国市場だから現代にカラーではなく白黒でいこうとする作品はほぼ無いだろう

国内では白黒でやるのがリスクの高い冒険になっているわけか。
ちなみに私は以前マンガ読みの間で似たようなテーマで話した時には第一印象においても日本の白黒マンガより国産カラーマンガの方が「高級」になるとは限らないということになった。
それに加えて印象とは別にカラーにすると「確実に制作工程が増える」という話にもなったよ……

でも国内の週一更新しているマンガの中にはカラー化の作業量そんなに大きくないだろという作品も結構あるよね!

俺は絵を描かない人間なのでよく分からないんだが、現代のPC環境で色塗るのってどれくらいの手間なの?スクリーントーンと比べてどうなの?

PC環境の色塗りは手描き時代と比べたら簡単になっているよ。キャラや背景ごとの固有の色を決めて塗る、各種効果を貼り付けていけばわりとなんとかなるし今後はAIで更に手抜きができるようになっていくはず。
スクリーントーンに関してはPC作業でやるならカラーとあまり変わらない作業の手間が増えるだけだし、それならカラーでやった方が良いと考える人が多いと思う。

カラーといっても作品ごとの違いは大きいし中には雑に塗っている作品もある。しかし雑な塗りでもある程度は基礎的な技術不足をごまかせるという事情もあるから国産マンガが現代の市場で戦うにはカラーの方が向いているという見方もできてしまう
そしてクオリティ高いカラーを描こうとしたらPC環境だろうが手描きだろうが大変なのは変わらないし、スクリーントーンでの陰影表現だってクオリティを上げるなら当然手間がかかるわけだが、その手間が評価され収入につながる環境が無い……

私も昔はカラーの方が上位的な表現だと思っていたけど、近頃は歳をとったせいなのかカラーだとマンガを読んでいて疲れるようになってきた。白黒はなんか楽

何となく理解できる話だ。絵の情報量が多い作品ってカラーになると読んでいて更に疲れることがあるよね。

結局は市場がマンガはカラーで更新はなるべく週一可能ならばそれ以上でというのを決めている。白黒では読む気がしない、隔週や月一更新では遅すぎると文句が出るし打ち切りの判断要素にもなる。
それでいてコスパの高いネット小説や拡散力が強いショートムービーなどの動画といった他の娯楽メディアとも比較される。
国内のマンガ業界は冬の時代が定期的に来てはスタジオがつぶれていくし、絵が描ける人材は挿絵や原画などの稼げる方に行きたがる。マンガという国内では手間のわりに儲けが少ない業界の未来は明るくない!



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国国内のマンガ関連の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在の中国ではカラーでなければマンガは読まない人が主流です。白黒のマンガはマニアが読むものになっています。これは中国オタク界隈でアニメの影響力がマンガを圧倒している理由の一つだと思います」

「しかし日本のマンガを単純にカラーにすれば良いわけでもありません。カラーにしたことで魅力が無くなる作品もありますし、比較対象が質の高いカラー作品になるのでコストをかけて質を良くする必要もあります。微妙なカラー化ならやらない方が良いかもしれません。それに中国のマンガ市場はスマホゲーム市場よりもかなり規模が小さく、それでいて規制や炎上リスクはスマホゲームと変わらないかそれ以上ですから商売としては難しいと思います」

などといった話もありました。

私も中国の方から「マンガは白黒よりもカラーが良い」といった話はよく聞きますが、どのような形でのカラー化が求められているのかはイマイチ把握できておりません……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「野球作品でよくあるエースと強打者が入った弱小或いは普通のチームって、現実ではどれくらい勝てるものなんだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本と比べると規模は小さいものの、中国オタク界隈ではアニメやマンガの作品経由で日本の野球に興味を持つようになった人がそれなりにいるそうで、そこから毎年の甲子園やメジャーで活躍する日本人選手を追いかけるようになる人も出ているそうです。
またそういう背景もあることから、野球をテーマにした作品と現実の野球の違いに関する話題で盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「現実ではエースと強打者だけでどれだけ勝てるものなのか?」
など取ったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


野球をテーマにした作品を見ていて気になったんだが、野球作品でよくあるエースと強打者が入った弱小或いは普通のチームって、現実ではどれくらい勝てるものなんだろうか?
私は競技知識があまり無いし現実の試合も見ていないのでちょっと効果が分からないんだ……

甲子園なら勝てる可能性もあるけど、プロの試合は無理じゃないか?
タイトルを取った選手がいるのにチームは最下位というのがよくある。

一試合だけなのかプロのリーグ戦なのか、甲子園大会と地方予選なのかで条件が違ってくるな。

それはどれでも問題ないよ。
エースと強打者頼みで勝てる範囲、二次元作品が野球知っている人間が見ても説得力のある展開になるといったことなどについて知りたいんだ
一応私もサッカーでターンオーバーが必要になるように、野球でもずっと同じ選手が出て勝ち続けるのは難しいというくらいは想像できている

一試合だけなら何とかなるけど、野球も偶然性が大きい競技だから強い選手がいれば必ず勝てるとは限らないね
あとプロでは試合数が多いから1試合投げて4日休む現代のシステムで厳しめの投げ方をしてもエースが出場できるのは30試合くらい、他に百数十試合あるのでいくら凄くてもエースだけで優勝は無理だ

今の甲子園はプロほどではないけど試合が連続するのでエースと強打者の二人だけでというのはありえない、創作でもリアリティがないレベル

私は創作補正かかるなら甲子園は中心選手がいれば何とかならなくもない印象があるんだけど……金足農業高等学校はエースの吉田輝星が引っ張って甲子園決勝にいったわけだし

あれは弱小チームにチートなエースが入ってというわけではない。
甲子園に出れる時点でエース以外の選手も一定以上のレベルだぞ?

周りが全部雑魚というのも逆の補正かけ過ぎじゃないかな……
どんなにスゴイ投手でも毎試合完全なパフォーマンスを発揮できるわけではないし、現代の作品では見せ方、演出に工夫がいるとは思う。野球は結局のところチームスポーツだから全体的な能力が必要。

真面目に考えたら「難しい」となるだろうけど、現実でも一人のエースがチームを引っ張るみたいな展開はあるし、優勝は無理でも甲子園出場くらいまではリアリティを失わない描写にはできるんじゃないかな

二次元作品のエースって三振をバンバンとるので守備あまりいらいように見えるけど、現実では守備がかなり重要になる。守備が悪いと投手が良くてもエラー絡みの失点で負けるというのはありがち。
野球マンガでは凄いエースのいるチームは守備もそれなり以上なことが多いけど、現実だと守備が悪くてアウトが取れない、つまらないエラーで出塁して投手が崩れて負けるなんてのはよくある。特に甲子園は選手の経験不足と守備能力の低さによって偶然とミスが重なり試合がひっくり返るのも珍しくない。

選手揃ってないとドラえもんの野球みたいになるから……作品内ではしょっちゅうのび太の責任にされているけど、あれはジャイアン含むチーム全体の能力が低いという根本的な問題がある
大事な場面でのび太を使わないといけない時点で終わってる

サッカーで凄いストライカーとゴールキーパーがいるよりは効果があるけど、強い相手になると守備も打撃も一人じゃ勝てなくなる
内野外野に打球は飛ぶし、強打者は敬遠されるしで

現代で人気のあるスポーツ、特に球技はどれもスゴイ選手一人だけで勝てるようにはなっていない
バスケも外人選手頼みでは無理だ

全盛期の中国男子バスケでもヤオ・ミンにガチガチで対策されると勝てなかったからな
そして今はNBAから帰化選手引っ張って来る国が増えたので中国は更に勝つ手段が……

エースと強打者、或いはエースで強打者によって試合に勝つということはあるけど、相手側が最初から対策していると厳しい
野球では敬遠があるから強打者一人はほぼ確実に無効化できるので他のチームメイトが点を取れなければ勝てない

「MAJOR」の主人公はこのテーマの通りに一人だけ凄い選手でチームを引っ張って強敵相手には負けていったような?

野球の場合は敬遠があるから強打者一人だけでは無理というのがハッキリしている
これはサッカーが理想的な状況なら一人で全部ボールもって勝てるというのより厳しいとも言えるかな

プロや甲子園ならともかく、趣味でやってるようなレベルの野球だとスゴイ投手が一人いるとそれだけで勝負が決まったりする。
スゴイ投手の球って一定以上の技術持ってないと本当に打てない、たまに当たってもまともに飛ばないんだよ……ウチの大学のスポーツ大会ではあるチームが某研究室になぜかいた凄い投手の活躍で三連覇、そいつが現役の間は他のチーム全てが半ば諦めている空気になっていた……

スゴイ投手一人なら勝てる可能性はあるけど、スゴイ野手一人だと意味はない。上でも言われているように全部敬遠してしまえばいいから。
この作戦に関しては甲子園で全打席敬遠で打たせてもらえなかった松井秀喜が有名

原則として優秀な投手がその能力を完全に発揮するには優秀なキャッチング能力を持つ捕手が必要になる。だから野球のアニメやマンガではエースと強打者(捕手)が話の主軸になるわけだな。
そしてこの組み合わせなら勝利に関する説得力もそんなに問題無い。

なるほど、だから捕手が投手の才能を見出すみたいな展開が多いのか

一発勝負なら良いけど、試合が続く現実だと無理だよ
二次元を超えたと言われる大谷がいるチームは大谷いるけど勝ててない!

そうなんだよね……エンジェルスは大谷の他にトラウトという強打者もいるのにずっとポストシーズンに縁がない……
甲子園もエースと強打者だけで勝つのは無理だろう

そこはエース以外のレベルがどの程度なのかにもよる。もちろん素人なら無理だが。

試合のレベルが低いほど投手の影響は大きくなるから部活〜地方予選くらいの場面では凄い投手と強打者中心で話を進めてもリアリティ的に問題無いと思う。
あと投手中心だと試合のストーリーを作るのが楽(投手と打者の疑似会話シーンで進められる)という作劇における現実的な問題もある!

打者の方が活躍のシーンが分かりやすいけど、現実でも話を作る上でも重要なのは投手
現実では予選で打ちまくった期待の強打者が甲子園では全然打たないなんてのもよくある話だし、創作でも毎打席ホームランにはできないわけだしね!

現実では強打者一人だと敬遠があるからどうにもならないんだよな……大谷の前にメジャーで活躍していた日本人選手の松井は高校時代から「ゴジラ」と呼ばれる強打者だったんだけど、甲子園で全打席敬遠を受けてチームが負けたことでも有名

その件は当時の日本で何かと議論になったそうだ
日本人に聞いた話では、学校ごとの条件が違う高校野球で強過ぎる打者相手に選択肢を縛って打たれろというのも問題だが、プロではない学生スポーツで勝利至上に走り過ぎるのも問題だし、そもそも松井を敬遠した後の打者が安全過ぎるという弱点が存在するチームだったのが悪いのでは……などと結論が出ない話題らしい

俺は野球に関しては夏の甲子園を見るくらいの知識しかないけど、凄いと言われる投手でも点取られる時はとられるし、凄い打者も毎打席必ず打つわけではなく更に敬遠で打撃の機会を消すこともできるからスゴイ投手と打者だけで優勝するのはやはり現実的ではないと感じてしまう
しかし創作に関しては上杉達也が明青を甲子園優勝させた古典的名作があるから、今後もスゴイ投手の力で勝利していく作品は作られていくのだろう

あだち充の作品はチート級投手で勝つだけではないよ。
大体は主人公の投手の他にもう一人チート級の打者がいて他は平凡な選手という状態ではじまって、何度か予選で敗北して他の選手がレベルアップしたり新メンバーが入って強化されて甲子園に出場する。
タッチでも柏葉英二郎の特訓で明青野球部はレベルアップしている。

上杉達也というか「タッチ」の時代の甲子園は一人の投手で勝ち進むチームというのがそんなに珍しくなかったという背景もある。
(そして当時は無理をして選手としてダメになってしまう投手も少なくなかった)

実はあだち充作品はチートやファンタジーな部分をあまり感じさせずにそういう選手を出す、チームに集めるのが上手い作家だ。
例えば「H2」の国見比呂とかよく考えたら投打も守備も体力も本当にチートだし他のチームメイトも優秀で最終形態の千川はかなり強い。

あだち充作品も時代による変化に合わせて甲子園に勝てるチームの描写が変わっているけど、どの作品もチーム内のキャラの配置のバランスが上手い。
「H2」だと主人公チームは最初投手と捕手がスゴイけど他の戦力が足りないということでまず守備から戦力補強の話が進み適度に現実的な配置にしてキャラの掘り下げとドラマを作っている
最初は露骨に嫌なキャラだった木根が段々と面白い性格の描写が増え、控え投手として踏ん張って甲子園で勝つ展開とか俺は大好きだ。

ついでに教えて欲しいんだけど甲子園の投手って中四日で投げるみたいなことやってるの?もしかして毎試合投げてたりするの?それで疲労取れるの?

やってないし疲労はとれない……だから一人のエースの力で勝ち上がってもどこかで力尽きてしまうことが多い
しかし基本は学校の部活なのでまともな投手を揃えられる学校は一部の強豪校だけ、強制的に休む、投球回の制限をかけたら試合にならなくなるというジレンマがある

それでも昔よりはマシになっているらしい
昔の日本の高校野球はエース投手を絶対視して連投させていたから甲子園で活躍した投手は怪我持ちでプロになっても活躍できない、或いはプロに入っても怪我が治らずそのまま引退ということも多かった

現実では地球温暖化の影響で夏の甲子園が年々過酷になっているしピッチャーに人材集めて連続継投できる強豪校が優勝するようになっている
そういう意味でもエースと強打者だけという設定は厳しくなっているし、読者層の年齢が上がって子供だましな勢いで済ませられなくなっていることと合わさって、エースと強打者だけで勝つことのリアリティが薄れている

だが二刀流の大谷の出現によって野球ジャンルの作品のリアリティ設定が吹き飛んだという話もある

それは私も聞いたことがある。甲子園の試合のリアリティの隙間、夢が無くなっていくのと同時にメジャーリーグで大谷が活躍した結果、創作における野球選手の活躍の上限が見えなくなっているのは興味深い。
メジャーで一人の日本人選手が投手でも打者でも活躍するとか過去の作品でも非現実的だからやらなかったネタだというのにね!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の野球の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「こちらでは甲子園などの高校野球とメジャーリーグに関する情報が手に入りやすく分かりやすいので、日本の野球に関しても高校野球とメジャー関連の話が多いです。日本のプロ野球に関しては入っていく機会が少ない、把握しなければいけない情報が多いこともあってかあまり注目されていません」
などといった話もありました。

言われてみれば、私の経験でも中国本土では日本のプロ野球関係の話はあまり聞いたことが無かったように思います。もし中国本土で日本のプロ野球に興味を持つとしたら、どういったルートからになるのでしょうかね。ゲームも一時期大人気だったウイニングイレブンと違ってパワプロはあまり遊ぶ人はいないようですし……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております

中国オタク「二次元には一人称が名前のキャラが珍しくないが、あれって現実の日本ではどうなんだろう?変わった口癖が現実にはほぼ無いのは分かるんだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では時折日本語に関する討論も行われているそうですが、そういった話題の中ではやはり日本の作品の中に出てくる日本語の使い方についてが盛り上がるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「自分の名前を一人称にするのは現実ではどうなのか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元には一人称が名前のキャラが珍しくないが、あれって現実の日本ではどうなんだろう?変わった口癖が現実にはほぼ無いのは分かるんだが。

うーむ。日本語は一人称の種類が多いし、俺は名前で自称してもそんなに問題無いのかもしれないと思っていたが……

日本の二次元作品だとキャラを強調する萌えポイントの一つ、といった所かな。
しかし現実で自分の名前を一人称、こっちの「我」の代わりに使うのはなんか変な感じだよね。

日本のネットをまわっているとそいう自称をするタイプの人間はたまに見かける
しかし現実社会とネットはまた少々違うからなあ
あと一人称が名前みたいなキャラは中国国内のネットでもたまにいるな

あの名前一人称が作品内でキャラ付けをする、判別しやすくする手段としては有用なのは間違いない
日本語に複数ある敬称と組み合わせれば更にキャラ立てができるわけだし

以前日本との電話会議でたぶん識別のためにその時だけ一人称で喋る人がいたけど、これは特殊なケースかな?

私の知り合いの日本人に日本語の使い方の話題で聞いたことがあるんだが、高校のクラスには名前が一人称のクラスメートもいたらしい
ある種の中二病に似たようなものだという解説もあった

日本の日常生活では「私」や「僕」、「俺」が一般的なレベルで、「わし」や「我輩」は創作の中のキャラ以外にはあまり聞かないということだったかな?

上で電話会議の話が出ているけど、私が参加した日本人と一緒の会議でもそういうのがあったな。最初、渡辺さんが二人いるのかと思ったよ……

それは例えば「私、渡辺が」みたいな言い方で最初の私を省いたか聞き逃した可能性があるな
日本人は仕事の時に身内側の人間は役職+姓、或いは姓だけで呼ぶから

自分の名前を一人称というのは基本的にはキャラデザの一種だ
しかし私も現実に無いわけではないと聞いたことがあるね

日本人がネタっぽくいう、バカな話をするときには使うこともある
こういう名前の一人称の使い方はウチの国でもあるだろう

日本では子供が自分を「名前+ちゃん」で呼ぶのも定番だね
二次元作品の名前一人称はこれを反映した子供っぽいキャラ付けの一環という意味もある

私の中ではオタク向け作品だと名前で自称するのはあざといキャラ付けの一環という印象が強い

オタク向け作品だと変人キャラが使う印象もあるような……

私はたまに自分の名前を自称に使うこともあるんだけど、そんなに変かな?実は周りの人からあざといアピールの痛いヤツみたいに思われていたのだろうか……

どういうシチュエーションで使うか次第?
ネタと分かっていればそんなに問題無いが、初対面でそういう自称されたらヤバいヤツだと判断される

この話題を見ていて、自称に自分の名前を使うことに関してはそんなに変だと思わなくなっている自分に気付いてしまった……ネットの感覚に慣れ過ぎたのか……

こういうのって文字とか動画とかを経由した場合と、現実で直接言われる場合で印象が違う
私の見聞きした範囲では日本でも「名前を一人称にする」のは滅多にない、使うとしてもある種の演技が入ることが多いのではないかと

国内でも名前を一人称に使うのは無いわけじゃない。テレビドラマでもたまにそういうキャラが出てくる。
しかし現実の界隈でそう口にする人についてはヘンな印象になるのは避けられないのも確かだ。

中国でも動画配信で名前を一人称にしてキャラ作ってるのがいるし、アピールの手段の一つではあるのかな
基本的に「我」な中国語とは違って日本語の一人称は一定しないし、こっちの感覚よりも違和感は薄くなるのではないかと

名前の一人称ってウチの国でも無いわけではない
当時実際にどのくらい使われていたかはさておき古代の文書にはよく出て来る

劉備の髀肉之嘆なんかは一人称「備」だったな

二次元世界を探せば劉備をモデルにした名前が一人称な萌えキャラとか出てきそうだな……

実は俺は現実の日本人の一人称もちょっと分からない所がある。二次元作品に出てくる一人称で現実で使って問題無いのはどれなんだろう
例えば富野作品だと名前が一人称的に使われるが、あれはどこまでが演出なんだろうかとか、「僕」という言葉は大人の男性も使っていいのかとか……

上の方でも言われているけど、名前を一人称として使うのは演出やキャラ付けなので現実では使わない方が良い、「僕」は成人男性も使って問題無い

「僕」はビジネスの場でも普通に使われる一人称だよ。ビジネスの場における男性の一人称は「私」か「僕」になる。立場と年齢が上の人が「わし」を使うことはない。
あとさすがに日本でもオタクじゃなければ口頭で「拙者」や「吾輩」、「我」は使わないということだ。

日本語の先生からは日常会話では「私」と言っておけば間違いではないと聞いた。「僕」や「俺」はシチュエーションや相手によっては悪い印象になる可能性があるとのこと。

私は日本人から現実で女性が「僕」というのはかなりあざといという話を聞いたことがある。現代社会でも女性が「僕」といった場合、キャラを作っているのはほぼ確実という話だった。

そこは二次元との違いがある所なのか、ちょっと意外だ。



とまぁ、こんな感じで。
迷走しながらもイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクで日本語ができる人は大学などで日本語を勉強している人も多いのですが、アニメなどで日本語を鍛錬するので一人称や言い回しがアニメっぽくなってしまう人は少なくありません」

「そしてアニメで鍛錬した日本語は趣味分野や日常会話は問題無くてもビジネスで使うのは危ないという説もあります……私もビジネス用の日本語文書、或いは中日翻訳の文書は職場の日本人に一度チェックしてもらうようにしています」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本料理の流し素麺について知りたい。日本人はあれに衛生的な不安を感じないのか?そもそも美味しいのか?」

気が付いたら完全に秋となっている今日この頃ですが、ありがたいことに以前いただいたものの後回しにしていて消費期限が切れてそうな食べ物ネタについてを……

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の流し素麺」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本料理の流し素麺について知りたい。日本人はあれに衛生的な不安を感じないのか?あとそもそも美味しいのか?

あれって二次元フィルターをかけて見る分には良いけど、実際に見ると微妙に感じる方の食べ物じゃないかな……

同意。
私は「SHIROBAKO」で見た時はなんか良さそうに感じたが、リアルの動画で見るとなんじゃこりゃと感じた。

流し素麺はアニメよりもマンガのネタで見ることが多い印象だ
そしてマンガで見てもよく分からん

味は普通の日本の素麺だから特別美味しいというわけではないはず
衛生に関してだが日本では水道水に関する感覚が違うから問題ないということになるのでは

日本で流し素麺は食べる機会が無かったな……日本の基準で問題無い水を使うなら衛生的にも問題無いんだろうけど設備的にもやり方的にも心理的な抵抗がね……

こう言っては何だが、ある種の不気味さも感じる。
流水と味の付いていない麺だけ……

イベントの空気を楽しむものなんだろう、味は特に重視されていない
ちなみに日本食で冷たいのだと冷や汁が美味しかったぞ!

装置による遊び、「パフォーマンス」がメインの料理だから味は普通じゃないかな
日本の麺つゆの味が好みだったらいけるのでは?

味も付いていない麺というのがね
あれならまだ過水面というか涼面食った方が良いと感じてしまう

日本の流し素麺は涼面より更にシンプル。薬味すらない。基本的にはゆでて冷やした麺をつゆにつけて食べるだけだ。
それだけ出されると微妙な気分になるのも無理はない。

味はあるぞ、手元のお椀に入っているつゆの味だけど!

俺はあんな貧乏くさいもの食べたくないよ……いつも行く店の麺も薬味も大盛な牛肉面の方がよほど良い

日本人は逆にシンプルな方が良いらしい
以前見た日本の素麺のつゆのTVCMでも冷やした素麺とつゆだけを強調していた

日本の素麺は中国人が食ってうまいものではないよ
美味しいものを食べたいと言うなら中国にたくさんある麺料理で好きなの食った方が良い

つゆの味だけの食い物、しかも衛生的に安全ではなさそうなものを食うのが意味不明だ

日本では気にしないで食うのかもしれないが加熱しないし流水にさらすというのは衛生的ではないと感じてしまうな
自分で作って家の中でやるならともかく、他人が作ったものを外でやるというのは汚そうでちょっと……

自分で茹でて冷水にさらすのと何が違うのだろうか
あとつゆの味って日本のメーカーの醤油、日本料理店のテーブルにあるのと似たようなものだろ?積極的に食べたい味になるとは思えないのだが……

主食系、特にシンプルなものはその食文化の人間じゃないと美味しく感じないことも多い
日本人は夏の主食として素麺を食べ慣れている、そういうのが良いという感覚があるから美味しいと感じるんだと思う

日本の麺つゆと醤油は別物だぞ
麺つゆは結構甘めなのでこっちの食習慣で美味しく感じられるかは分からないが

流し素麺はともかく、日本の「麺つゆ」自体はかなり良いぞ。あれは醤油や味の素ともまた違うものだ。あれで食べるなら全く食えない味になることは無いと思う。

麺つゆ良いよね。私は最初割引で安いし醤油の代わりになるだろうと買ったが普段使う醤油とは全く違う味に衝撃を受けた。
調味料としても使えるので日本の麺つゆに出会ってから私の手抜き料理は一つ上のレベルになったよ。

俺は流し素麺やろうとは思わないけど、日本の素麺自体はあの甘めのつゆで食うから嫌いではないね。

流し素麺に関しては目の前で作られる手打ちの麺の方が機械で打った麺よりおいしいと錯覚するのと似たようなものでは。
中国の料理で似たようなものを探すなら火鍋に入れて食う麺とかじゃないかな。自分は火鍋のスープと薬味の味が加わる方が良いと思うが、そこは食文化の違いもあるのだろう。

中国でも茶宴の際に流水を楽しんだという話もあるし、流し素麺は水が流れるということによる加点はあるのだろう。

流し素麺はある種の娯楽とも言える。だから素麺に注目したら微妙に感じるのも当然だ。
あと日本の素麺はこっちで一般的な乾麺とは違う独特な麺だよ。食べた時の味、食感が違うし質の高い(値段も高い)のは本当に美味しい。
日本にいた時に近所の日本人から一箱もらった揖保乃糸を食べた時は衝撃的だった。ちなみにその一箱を食べ終わった後に近所のスーパーで普通の素麺を買って食べたけどそんなに美味しくなかった……

しかし問題無いのは理解できるが、水をそのままというのは水道水使うとしてもちょっと厳しいよな……

イベントだと水道水ではなく川の水そのまま使うこともあるらしい
それが売りなんだろうけど気分的に厳しいものが

それで食中毒とか起こるらしいよ
野生動物の糞が混じることもあり得るし
でも日本人は流し素麺をやる

危険を承知でやるのか……噂に聞く「老人が死んでも食いたい(本当に毎年死人が出ている)正月の餅」みたいなものなんだろうか?

最近流れてきた流し素麺で食中毒、原因は大雨と洪水で汚れた水を消毒せずに使ったからというニュースには笑った
日本人は水道代高過ぎて水道が使えないのかね?

ニュースになったアレは自然環境アピールでやってるものだったかな。主催者が頭悪かったのは間違いないが、真面目に答えると流し素麺は日本の水がそのまま飲めて安いからやるものだ。

私が昔日本で流し素麺に参加した時に聞いたんだけど、日本人でも毎年必ずやりたいようなものではないらしい。水不足の時や金出して買うミネラルウォーターではさすがにやらないということだったし正月の餅に比べると重視はされていないように感じられた。
あとゲーム的な意味では面白かったけど上でも言われているように水に流せば麺が美味しくなるわけではなかったな。最初は上流の人が勢いよく麺を取るので全然食べられないけど時間が経つとたくさん流れてくるようになり気が付いたら満腹になっている不思議な食事だった……

日本の素麺は乗っている果物は何か良さそうに思えるが麺本体はあんまり美味しそうに思えなかったり
流すやつは果物無いだろうし、うーむ……

美味しいものを食べるのではなく、人が集まって楽しむ娯楽イベント、雰囲気を楽しむものなんだろうな。
水道に水と麺を流す設備があれば後は麺を大量にゆでるだけで完了するわけだし日本の環境ならばイベントとしては比較的楽、金銭的なコストも少ないのだろう。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国の感覚も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「流し素麺の食べ方や設備に関して私は知識としては日本の環境では清涼なもの、衛生的に問題無いものの組み合わせというのは分かりますが、感覚的にはかなり「引き」ますし自分が食べる場合には不安になりそうです」

「私の場合は自分の口に入る水が自分のコントロール外にあるのが不安の原因の一つなのだと思います。自分が飲む水に関しては沸かしてあるか、或いはボトルの開封状況を把握した上で飲むわけですから」

などといった話がありましたし、やはり水に関する感覚は日中でかなり違うようです。

考えてみれば私も中国に留学して帰って来てからは水道水飲むのにちょっと抵抗を感じるようになりましたね。これは沸かしていない水ということに加えて、水分補給で雑にお湯を足し続けるお茶を飲むようになったからというのもありますが。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国版FGOで呼延灼は吾綽で実装、根拠はあるらしい」「女体化中国サーヴァントだから絶対改名されると言われていたしな……」

中国版FGOでは10/12から「108人のハロウィン・リベリオン!」が始まりましたが、この件に関するネタのタレコミや質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを

「108人のハロウィン・リベリオン!」は水滸伝ネタのイベントで新たな中華系サーヴァントも出てくることから、中国オタク界隈ではどこまで修正が入るのかという所も注目されていたそうです。
特に呼延灼に関しては性別が女性になっての実装ということで名前が修正されるのはほぼ確実だと予想されていたのだとか。

そして実装の際には呼延灼の名前は「吾綽」に変更、同時に実装される黄飛虎や九紋竜エリザは変更無しとなった模様です。
中国版呼延灼ピックアップ召喚告知ページ(中国語)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国版FGOで呼延灼の名前が吾綽に修正されて実装」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国版FGOで呼延灼は吾綽で実装。
呼延賛、民間伝説で迫害を逃れるために子孫が姓を吾に変えたなどの根拠はあるらしい。

呼延灼に関しては名前どうなるんだと言われていたけどこうなったか

女体化中国サーヴァントだから絶対改名されると言われていたし……直接「天威星」とか呼ぶの?みたいな予想も出ていたよね。

あとは「双鞭」のような異名やライネスみたいにエンプーサと呼ぶのか、といった予想もあったね。

今回は呼延灼だけが解明の対象か。全部変更でエリザベート以外意味不明になるまで覚悟していたからまだマシか?

黄飛虎は性転換していないし設定面も原典からそんなにいじっていないから改名は無いだろう。黄飛虎を修正しなければならないなら、中国関係全部難しくなる。

これまでの修正状況からすると性転換は改名必須、
ロボ化呂布のような改造し過ぎも改名しなければダメ、
ただし陳宮のように外見が元ネタから外れていないようなのであればトンデモ特殊能力でも問題無し
あと仏教ネタに関係するのも改名されると言われているが仏教要素あるサーヴァントは魔改造の度合いも大きいので外から見てもよく分からん

今回は姓も名も根拠はそれなりにあるし改変としては悪くないのでは

根拠があるのは良いんだがあまり耳に心地よくない音の組み合わせになるのはちょっと

自分としては黄飛虎が改名くらわなかったのでまぁ良いやと言うレベル
好きな絵師のデザインだし

7周年記念で徐福が方市にこっそり改名されたのに比べればマシかね

しかし珍しい姓をもってきたな
「吾」という姓は聞いたことが無かった。

俺の姓が吾だよ
これで自分を触媒に召喚できるぜ!親戚だからな!!

吾はメジャーではないが滅多に無いというほどではないと思う
作品にもたまに出てくる、三国演義にも吾粲というのがいたし最近の作品でそれなりに有名なのだとアンディ・ラウ主演の「誘拐捜査」の吾先生だろうか

ところで呼延灼って改名以前に女体化の方はどうなの?

そこは日本版の先行実装の時にそこそこ話題になったけど呼延灼という名前でなけれ悪くないという感じだったかな……

キャラデザも性格も悪くないキャラではあるし、かなりのマスターラブ勢ではあるからキャラとして見た場合はわりと需要がありそうなキャラではある
問題は名前が慣れ親しんだ呼延灼ということだったから、改名すること自体を不満に感じる人がいるのは分かるが、個人的にはキャラ萌え的に改名は案外悪くない気はする

ネットの評価を気にしてダメージを受ける打たれ弱さがあるくせに承認欲求が高くてネットから離れられないという現代社会的に親しみを持てるような気がしないでもない性格、しかも本人の能力自体は有能で自己評価が高くずうずうしい性格でもあるという面白キャラではある。
この間の日本版の夏イベでは自分とマスターをネタにラブコメ同人描いて更にネタ度が上がった。

あの同人創作はどうなんだ?呼延灼に同人誌描かせるとか正直微妙に感じる。
ウチの国では炎上しかねないと思うんだが。

ウチの国でもそんなに気にする人は出ないと思うぞ
今度のイベントやれば分かるけど、FGO呼延灼は女体化だけでなく精神面の方もエンプーサとの複合状態だから呼延灼の能力を持ったキャラ、くらいになっている
それに国内では更に名前まで変わるわけだし

俺もこのキャラに関しては名前が呼延灼じゃない方が良いと思う
あまりにもオタクネタ、現代ネタを取り込み過ぎているから呼延灼じゃない方がキャラとして受け取りやすい
キャラデザ自体はかなりこっちのユーザーの好みだろうしね

恐らくFGOでは最も現代的な性格をしている、承認欲求があってネットを常に検索するくせに激弱メンタルだから批判に弱い
呼延灼として見れば問題あるけど呼延灼と結びつけて考えなければデザインも性格も悪いキャラではないから名前を変えるのは現実的な対応だと思う

毎回の改名とはいえ、呼延灼についてはどうなんだろう?
日本には呼延灼ガチ勢がいないから問題にならないのは分かるが、ウチの国だと反応が予想し難い部類のキャラだろうし

知名度は高いし水滸伝以外の作品にも出ているから人気が無いわけではないと思うが、舞台装置的な役割の強キャラ扱いばかりだからなあ

根拠がある改名だし私は悪くないと思うよ
不満を言い出せばキリが無いし以前のと比べればマシ

bilibiliもヘンな所から持ってきたな……とは思うが武器以外の呼延灼要素どこだよとか、その武器もなんか戦闘モーションで伸びているしというキャラなので名前が変わってもそこまで気にならないわ

俺も改名については気にならない
元々キャラデザ自体は好み、エンプーサと言う名前で能力が呼延灼というキャラだったら抵抗なかったのにと考えていたくらいだからこれはこれで悪くない。

FGOを遊んでいるとサーヴァント関連で雑学が学べるけど、中国版は外部のゴタゴ……もとい現地環境特有の事情から更に多くの雑学が学べる!

呼延灼の原型である呼延綽からもってくるのは良いんだけど、姓の方はちょっと引っかかるかな

同意。水滸伝ファンの俺としてはよく分からん民間伝説ネタで改名するのは気になるね
吾姓に関しては民間伝説ということがweiboとかで広まっているけど、その情報の出所もよく分からんし

まぁネットだと民間伝説についてのデータは遡れないし、地方に虚構の人物の伝説があるとかはわりと定番だから……

FGOではぐだぐだシリーズが司馬遼太郎の小説により日本社会で形成された実は比較的新しいイメージを多用しているし、この数十年でネットに定着した民間の伝説、よく知られているネタなら問題ないのでは

有名所だと呼延灼は水滸伝だと雑に戦死、水滸後伝だと一男一女をもうけて海外で建国活動、説岳全伝だと水滸伝から取り入れた好漢キャラのうちの一人といった感じだっけ
一応元ネタの北宋の呼延賛には迫害により姓を変えた伝説はあるが、そっちは「鴉」に変えたという話だからな。

言いたいことは分かるよ。間違いではないんだけど、資料を調べ出すと雑に検索して名前変えた疑惑が出てくるのはちょっともにょる

その辺の事情も含めて考えると、bilibiliの改名は危ないことをやってしまったという見方もできるな
なにせ「奸臣による迫害を避けるため」という現代において深読みできてしまう改変をやったわけだから!

それは確かに現代の環境に合致し過ぎて草
中国版公式からの告知でも「梁山伯」という誤字をやらかしていたし雑というかぐだぐだな所は目に付く

何かと微妙な所があるし、やはり直接エンプーサにする方が良いと思うなあ

それはそれで別の問題が発生する。幻霊という設定があるからエンプーサ呼びも完全に正しいわけではないし、ネタバレにもなる。
そもそも日本版の実装以降のネタバレ情報が既に広まっているとはいえ、ストーリー上ではぐだ達は出会うサーヴァントの真名、どの側面が強調されているのかといった事情は原則として知らないわけだしな。



とまぁ、こんな感じで。
受け入れ方に関しては人それぞれな所もあるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方々からは
「bilibiliに対する好感度がとても下がっているので改変についてもまず否定的な目で見られるのは避けられません。今回の改変も日本のネットの反応と比べて冷淡な反応が目に付きます」

「中国でFateは昔から何かと日本語で言う『濃い』『めんどくさい』ファンが多いので全員を納得させられる改変、修正を行うのは困難だと思います。しかし雑な部分がすぐに注目されるので

「それからこれはFGOとは直接関係ないのですが家庭用ゲーム機の方で某三国武将がサーヴァントとしてそれなりに強いのがハッキリしたことで、中国のファンの一部では三国武将がFate世界でも十分いけると盛り上がっています。ロボ呂布と赤兎馬はサンプルとして問題がありますし他は軍師系ばかりだったのでずっと戦闘ではどうなのかという疑問がありました」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「FGOの性転換呼延灼は皆受け入れられたの?」
(昨年日本版で呼延灼が実装された際の記事です)

中国オタク「アニメ化して欲しいけど人気以外の諸般の事情で難しいだろうと半ば諦めている作品について語ろう」

気温の変化に身体がぐだぐだな状態です。
そんな訳で今回はありがたいことに以前教えていただいたネタで一つ。

中国ではアニメの影響力が日本と比べてかなり大きく、オタク界隈でもアニメの有無で作品の人気や知名度が全く違うという話もあります。
そういった事情もあることから、中国オタク界隈では
「自分の好きな作品のアニメ化」
に関しては日本以上に強く願われているそうですしアニメ化に関する話題も盛り上がるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメ化して欲しいけど人気以外の諸般の事情で難しいだろうと半ば諦めている作品」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメ化して欲しいけど人気以外の諸般の事情で難しいだろうと半ば諦めている作品について語ろう
とりあえず私は「アクタージュ」

最初にいきなり強いの出すなよ!
私は「アイドルマスターシャイニーカラーズ」かな。他のアイマスと違って昔のギャルゲーのような特異な作品なのでアニメ化しても納得しない人がたくさん出て不幸になりそうだし脳内妄想でアニメ化するくらいが良い気もしている

作品の存在を知ってからずっと「ポケットモンスターSPECIAL」をアニメ化して欲しいと願っているが、大人になってオタクの知識も増えるにつれてIPの管理、公式世界観の問題からアニメにするのは難しいというのも分かるようになってしまった。
あれはポケモンが今ほど広がっていなかった時代にマンガで一定の地位を確保したから続けていられる作品なのだろう。

そういう方向だと「ウマ娘シンデレラグレイ」が無理なんだろうなーと考えている。
アニメ原作ではないマンガ版を好きになってしまうと難しい所も出て来るよね。

俺は森見登美彦の「太陽の塔」を湯浅政明でアニメ化して欲しいと思っている
しかし古い方の作品のアニメ化は無さそうなので期待はしないようにしている

「スピリットサークル -魂環-」をアニメ化して欲しいんだけど水上悟志先生はアニメ化の運や巡り合わせが悪いので期待はしなくなった
「惑星のさみだれ」アニメ化の情報が出た時は可なりテンション上がったんだが

古い名作を現代でアニメ化すると悲劇が起こりがちだよね

一時期これはアニメ化されると騒がれていた「ボクラノキセキ」はもうダメなのかなあ
媒体やジャンルが悪かったのか

ジョジョの第七部。全編にわたって騎乗で進むので馬の作画がコスト高過ぎて無理。

「スティール・ボール・ラン」の馬は現在の環境ならCGを駆使すればやれなくはなさそう。
「ジョジョ」はアニメが成功しているのでそういう手間をかけるだけの価値はありそうだし、今になってアニメ化の可能性は出てきたように思う。

「ファイアパンチ」はアニメ化無理だろうと思っていたが最近は実現するのではという空気を感じなくもない……でもやっぱり無理かな……

人気があるなら技術的な部分はすっ飛ばして強引にアニメ化されてしまうことはある。それがファンにとって良いことなのかは分からないが。
私は「ニンジャスレイヤー」でそれを実感した。

それはあるね。作者の人気のピークが過ぎてしまった作品の方がアニメ化は厳しいと思う。
私は「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」がアニメ化されないかと思っていたが、時期と流行的にもう厳しそうだ

自分の中でもラノベはアニメ化のタイミングを逃すともうダメな印象がある
杉井光の作品はそんな感じだし近頃の作品の「楽園ノイズ」は更に音楽も関係するから難しそう

杉井光はそういうの多い気がする。
「さよならピアノソナタ」も現実の音楽がたくさん出てくるので権利的に無理ということでファンは昔から半ば諦め状態だよね。

ラノベだと「9S」だな
昔の作品過ぎるし原作者も別シリーズ書くようになってしまったのでたぶん無理

現実の音楽に関しては「使えない」ではなくコストが余分にかかるという問題では?それが制作費や広報的に痛いというのはあるだろうけど解決できない問題ではない。
ただ「さよならピアノソナタ」は漫画の担当が赤坂アカだったから今はそっちの方で難しくなってそう。

「ナイツ&マジック」の第二期はもうダメっぽいと考えている

今はラノベだと3〜4巻くらいが1クールのアニメとしてちょうど良さそうだが、これでは出版社に利益が出ない。しかし長編だと続編まで作る時間が無い。
私がアニメ化をほんのり期待し続けている「フルメタル・パニック」は頑張ってくれているが商業成績的に第五期は厳しい……プラモ展開企画なども含めてどうにかならないものか

時間が空いて続編が作られたが昔のファンは既にオタクのメインとなる層ではなくなっていて商業的に失敗、残ったファンも濃いのばかりでアニメ化に不満という悲しい事態も多いよね
そういう意味で俺は「禁書目録」の続きをアニメ化して欲しいのと、このまま曖昧にして欲しいのが半々くらいだ

「氷菓」の続き。原作不足に加えて京アニクリエイターの被害、角川との関係が不安定になっていることから厳しいとは思うのだが。

このテーマで以前友達と話した際に「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」は出てくる音楽の版権的に難しいだろうなといったら「実在の人物を勝手にネタにしている方が問題大きい。アニメで音楽と組み合わせたら言い逃れも困難になるから根本的にアニメ化は無理」と言われたよ

「境界線上のホライゾン」の第三期。原作は売れているけどサンライズからはアニメ化はもう無いという話が出てしまった。
同じスタジオが作ったのが「ラブライブ!」で私自身こっちにもハマっているから文句も言い難い!

「風の谷のナウシカ」の続き
マンガ版ベースのリメイクでも良いから!

マンガ版ベースで「うみねこのなく頃に散」のアニメ化を……「ひぐらしのなく頃に」がヒットしていれば違ったのだろうか……

「うみねこ」をマンガ版ベースでリメイクしたアニメは私もかなり見たい

ランスシリーズを「10」までアニメ化して欲しいエロもグロも冒険もきっちりと。
うん、無理だよね。

「穢翼のユースティア」
ジャンル自体が瀕死なので現代ではエロゲ原作アニメは難しそう

ついでに言ってしまうが、私はアニメ化して欲しいエロマンガがかなりある。しかし規制が厳しくなっている今の時代では無理だろうな……!

「プリコネ」のアニメを原作ストーリーとキャラの設定でアニメ化して欲しい。俺はハーレムが見たいんだ。
ただこのルートは日本だと需要無さそうのがね。プリコネのアニメ、特に第二期の日本での評価はこっちよりかなり高いようだから。

ここまで出ている作品の中には案外アニメ化があるのではというのも混じっているね。
ウチの国のオタク界隈で評価も高かったがずっとアニメ化は不可能だと言われていた「無職転生」がアニメ化されているように、ダメだと思っていてもアニメ化が実現することはあるし結局は人気だと思う。

確かに。「無職転生」は私が学生の頃にハマった作品だけど当時はアニメ化して欲しいけど無理だろうと諦めていた。
国内では人気と注目を集め過ぎてあんなことになってしまったが、アニメ化自体はとても感謝している。

このテーマで自分がまず思い付いたのは「月姫」だったが、最近の動向だと「R」でならアニメ化期待しても良さそうな空気がある。正直に言えば複雑な気分だ。

人気が高くてもスポンサーがつくか、現代のビジネスモデルと合致するのかという問題がある。
例えば現在の市場環境では低年齢層向けの少女マンガは人気が高くてもアニメ化されないと言われている。
これは女児向けアニメの玩具市場が縮小しているからで、プリキュアでさえ苦戦している昨今の状況ではアニメ新シリーズを展開するのは困難ということらしい。

ソシャゲやカードゲーム系のアニメが昔から途絶えないのは市場が大きく宣伝も兼ねているからだしね。それを考えると上で言われているようにギャルゲー原作アニメも現代では難しそう。

アニメ化を期待しているけどアニメ化されない状態が続くのは何とも微妙な気分になるのは分かる。しかしアニメ化されればファンが幸せになれるとは限らない。
私の大好きな藤崎竜の「封神演義」は二回連続でアニメ化されなかったことになっているんだぞ!

なるほど。
曖昧なまま、自分の理想を妄想するだけで終わる状態の方が良いのかもしれないと……



とまぁ、こんな感じで。
今回あがっている作品は中国オタク界隈でコアなファンも多い根強い人気がある作品かと思われます。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクにとって、日本のアニメ化の基準についてはよく分からない部分が少なくないです。中国では作品の人気に関しては発表されたランキングを基に語られますし、出版社やアニメスタジオの関係まで把握している人はあまりいません」

「権利関係についてもよく分かりません。例えば作品内で実在する音楽や文学をテーマにした場合、或いは実在する商品や商標を出している作品のアニメ化は可能なのか?解決できる権利問題はどこまでなのか?という疑問があります。私は以前『異世界おじさん』が権利的にアニメ化できないと聞いていたのでアニメ化が発表された時にはとても驚きました」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本では五条悟より対魔忍の方が強いという判定が出ているらしい……」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「少年マンガ作品でたまにメインキャラが死んでもあまり荒れない、人気に影響が出ないように感じられる作品があるけどなぜだろう?」
に関連するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「呪術廻戦」の五条悟は中国でも大人気のキャラだったことから、近頃の展開に関して何かと話題になっているそうで現在も様々な方面で議論が続いているそうです
またその辺りに関しては
「五条悟に関しては最強で格の高いキャラというイメージがあったので近頃のイメージの変化に困惑する人も多く討論も荒れています」
といった話もあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「五条悟と対魔忍の強さの比較」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では五条悟より対魔忍の方が強いという判定が出ているらしい……

あのネタか。五条悟に関してはそこまで来たのかと笑ったよ。
日本では本当に五条悟の評価が落ちているんだろうな。

いくら五条悟が舐めプし過ぎだったとはいえ、さすがに対魔忍レベルではやらかさないだろうとは思う
しかし最近のアレを考えると「もしかしたら」と考えてしまうネタではあるな

戦闘力もだけど精神的な方面で無量空処VS対魔忍世界の薬物はちょっと気になる
対魔忍の連中薬物洗脳とかで悪堕ちしても戦闘力に影響無いようだし

自分から負けに行く対魔忍VS勝てる敵に勝とうとしない五条悟

対魔忍の世界ってマルチバース的なレベルの強さでやり合うのもいるから「呪術廻戦」の世界観のキャラだと厳しいかもしれんな。

世界観が違う、強さや特殊能力の定義や概念が違う作品の戦闘力を比べても意味はないんだけど、二次元界隈だとそういうのは定番ではある
特に五条悟は近年の戦闘力比較の環境を制圧していた強キャラ、ファンが騒いでいたキャラでもあるから反動でかなりネタにされている模様

五条悟は空間系攻撃でやられる、六眼があっても感知系防御能力としてそんなに強力ではないというのが出てしまった。
私は「呪術廻戦」の方は一通り読んだくらいだけど戦闘力で考えると基礎スペックの時点で呪術側はほぼ勝負にならない。そしてこの話題で挙がっている凜子は空遁の術により五条悟が食らったような空間系の攻撃を更に高いレベルで使いまくるから対魔忍の方が強いという判定は理解できなくもない。
もっともそんな戦闘力持っていても頭が対魔忍なので勝てるとは思えないけどな!

しかし対魔忍って単純なスペックでの強さって二次元系作品の中でもかなり上の方に来ると思うのだけど……日本ではこれまで五条悟が対魔忍より確実に強いと思われていたの?
対魔忍の世界だと五条悟も絶対的な強さではなくなると思うのだが。

そもそも対魔忍と比べようという話にはなっていなかった
私の見た範囲の印象だけど、日本でも五条悟が近年の少年マンガ系のキャラでは分かりやすい最強の象徴として扱われていたし、他と強さを比べるにしても六眼と無下限と無量空処を突破、対応できなければ無理だから概念的にどっちが上かみたいな話になるのでふわっとした最強の地位にいた
それが空間系斬撃くらってあっさりやられたから空間系の攻撃ができるやつを探すことになって……

空間系攻撃が可能で戦闘力の高いキャラということでぴったりなのが対魔忍のメインヒロイン?にいたのがまずかったようだ

秋山凜子がまさに理想的な空間斬的な攻撃を持っているし、千里眼や空間移動(自分も物体も)も普通にできるからな。もちろん基礎スペックは人外。
ただし頭対魔忍なレベルではシリーズ内でも上位。

個人的にはこの話題で一緒に出てきた「オーズの初期武装とセルメダル3枚で五条悟は死ぬ」の方がインパクトあったよ
ちょっと前までそういうのは考えもしなかったから

オーズの第二話から出たあの剣とタトバコンボで……確かに勝てそうだな

メダジャリバーは強過ぎるので公式が出番減らしたレベルの武器だから……!

最近の展開が出る前は仮面ライダーでも普通の必殺技や防御能力では無理、特殊系でもクロックアップくらいでは五条悟に勝てない、概念操作や世界改変系ならいけるか?惑星破壊や地球外からの攻撃であれば……みたいな空気だったのにね。

日本ではどうなのかは分からないけど、ウチの国ではこの対魔忍ネタを見て驚く或いは困惑する人間と納得して笑う人間が二極化しているのがちょっと面白い

俺も対魔忍がこんなに強いなんて知らなかったよ!
あいつらエロゲのキャラのくせになんでこんなに無駄なハイスペック持っているんだよ!?

うーん……ギャップ萌え?エロゲ的なアホ展開で負けるのは確定しているから幾らでも強くして良いとか?

対魔忍って設定上は本当に凄い、どうやってこいつら倒してエロ展開にするの?というレベル。
そこで頭に強烈なデバフをかけてエロゲーとして成立させるわけだが、その結果独特なバカ展開になり独特のバランスの作品が成立した模様。

対魔忍って実はかなり設定に凝ったサイバーパンク系で戦闘力は伝奇とサイバーパンク合わせた超インフレな世界観だからスペック比較で勝つのは結構厳しい
なお知能

頭対魔忍でエロ展開必須なエロゲー的ストーリー補正かからなきゃ対魔忍は無茶苦茶強いからなあ

実際、原作ゲームの事件も正面からまともに戦わせたらすぐに話が終わってしまうとはよく言われているし、ソシャゲの対魔忍RPGで主人公という外付けの頭脳が付いた結果かなり有能になってしまう問題が発生している

ウチの国では対魔忍に関する知識や理解はエロゲー或いはエロアニメのネタなどで知っているレベルか、シリーズを通して把握しているかで二極化していると思う。

たまにいるよな、対魔忍ガチ勢。
私はネタとして知っているレベルでしかなかったので、この件も最初は五条悟が感度3000倍にやられるとかのネタだと思った。まさか正面からの戦闘力で決まるというネタだったとは……

対魔忍世界観でも上位の強キャラを除けば五条悟は負けないだろう。しかしキャラの立ち絵とCG持ってる連中は大体その上位という設定なので……あと五条悟は童貞のまま死んでそうだが対魔忍の男主人公はどいつもこいつもNTRているからどっちが勝ちなんだろう。

しかしこの話題に限らず、こっちでも五条悟の扱いが最近急落していると感じるよ
ファンが考える理想の戦闘、能力の使い方をしない、というのが明確になった強キャラは最強比較ネタで厳しくなるのは知っていたが……

五条悟はふわっとした全部無効、全部制圧できるといった想定がある最強だったからファン側がかなり強い方に解釈していたし、恐らく作者の想定以上に強いイメージが形成されていたんだろう

防御と索敵方面の特殊能力前提で相手の攻撃を余裕で受ける強キャラというスタイルもあったからイメージ的にはかなり落ちたよね
防御系、無効化系の能力はやはり強キャラの能力として活躍し続けるのは難しいと実感する



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「対魔忍は中国のオタクの間でも非常に有名ですがエロと一部のネタ以外はあまり知られていません。この辺りはキャラだけでなくストーリーや世界観の設定も含めて把握している人の多いランスとの違いを感じます」
などといった話もありました。

詳しい設定まで知らないと言っても、中国オタク界隈では今回のネタくらいであれば十分についていける人は少なくないようですし「対魔忍は中国でよく知られている」と言っても間違いではないような気もしてきました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「キタサンブラックのサポカは来たけどiOSのウマ娘ダウンロードは復活しない……」

以前の記事
中国オタク「ウマ娘が突然ダウンロード停止、予想以上に早かったなぁ……」
でもお伝えしたように、8月末から中国国内でオープンベータが始まり9/7に突然アプリのダウンロードが停止(ゲームのサービス自体は継続)した「ウマ娘」ですが、ありがたいことにこの件に関する続報や質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

中国版ウマ娘公式サイト(中国語)

教えていただいた情報などによると、近頃の中国国内の状況は以下のようなものとなっているようです。
「9/26頃からbilibiliのサイト内や中国のネット上のウマ娘の広告が復活」

「アプリのダウンロードに関してはAndroidは一応可能になった?しかしiOSの方は現在も復活していない。現時点で公式サイトで提供されているのはエミュレーター経由のプレイ」

「10/3に皆が注目していた最強格サポートカードのキタサンブラック(それからサトノダイヤモンド、赤テイオーと白マック)が実装されてガチャが回る」


また国慶節に合わせて広州で行われたイベントにウマ娘のブースが出たそうです。
イベントの様子に関しては中国のネットの記事のコチラ(中国語)などもご参照ください。
キタサンブラックコスプレイヤー30人がうまぴょいしたり、ブースの前で実装されたばかりのキタサンブラックのガチャを回す人が多数出たりと結構な盛り上がりになっていたとのことです。

そんな訳でとりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた近頃の中国版ウマ娘の状況に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


キタサンブラックのサポカは来たけどiOSのウマ娘ダウンロードが復活しない……

覚悟していた通りキタサンブラック完凸できなかったので課金しようかと考えたが、ダウンロード復活していない状況だと課金するの迷うわ
日本版のスケジュールではこの後サポカ上限アップアイテムの配布もあるようだしまずは様子見か

面白いゲームなのは確かなんだけどね
動物モチーフの擬人化と現実の競馬ベースの競技世界観、キャラごとの背景や関係性も濃くて面白い
しかしシステム的に課金するなら一気に集中してやらなければ意味が無いバランスなのがなあ

俺は深夜に耐え切れず課金して、ちょっと課金するくらいでは意味が無いというのに気付いてガックリ来ているよ

アニメ第三期を見る際にキタサンブラックとサクラバクシンオーの関係、血統によるレースでの評価などを把握しておくと更に楽しめたしゲームも遊び続けるつもりではあるがこの状況だと課金は……

この一ヶ月遊んでついに噂のキタサンブラックサポカが実装、SSR3枚出たがどれもキタサンブラックじゃないすり抜け
このゲームは私に遊んでほしくないらしい
さようなら!

おめでとう、もうこんな所に帰って来ちゃだめだぞ……

冷静に考えたら休みを一日費やしてリセマラしてキタサンブラック3凸した俺はバカだな

転生したけど2凸で妥協した
今の運営状態だとさすがに課金やアカ買いはしたくない

後々楽になるのは間違いないけど、あまり熱くなり過ぎないようにな
PVPのチャンミが始まると無課金微課金が勝つのは困難になるから割切りも大事だ

前にも言われていたが1ヶ月遊んだくらいだったら諦めて最初からでリセマラしても良いだろう
俺は育てたキャラが蓄積されてしまったのでセマラする気分はなれないし、とりあえず1枚確保はできたのでこのまま進めるが

しかしキタサンブラック完凸したの借りて遊んでみたけど3凸との差あんまり感じられないんだが……

そもそもこのキタサンブラックがそんなに強いのかという疑問まである

サポカ一枚の特効で全てが変わるゲームじゃないからね。キタサンブラックの3凸と4凸の違いは主に得意率なので判定が悪い方に傾く、或いは良い方に傾くと強さを感じないのも無理はない。
ただ育成部分では基本的にスピードのサポカを複数積むことになるのでそのうち1枠を自前で安定させられるのはかなり大きい。自前にある=その時の環境で必要な完凸サポカをフレンドから借りられるということでもあるから。

それにしても各所にウマ娘の広告がまた出た時にはまず目を疑ったが、その後ダウンロード復活に関する動きが無い、公式の告知も無いのには運営の考えを疑うよ!

一応Androidは復活しているらしいが、bilibiliの公式サイトにあるのはエミュレータのリンクだけ……

Androidの方はアプリを入手するルートは公式以外にもあったから、あまり問題視されなかったところはあるな
今考えてみると一斉に広告が消えた方がヤバイ、もうダメだという空気になった

確かに。私も9月末に広告が復活して以降は運営自体は続けられるんだろうな……といった認識になってきているな。

こういうのは言うより言わない方が良いんだから文句をいうことじゃないだろうに
外部にアナウンスできないことについては政府関連機関や手続きが絡むことだけでなく契約上の問題だってあるし、ダウンロード開放しようがしまいが文句は出るし結局、現在の環境で何が言えるかということだよ。それに課金する人間はアナウンス関係無く課金する。

ウマ娘に限らず国内サービスのあるソシャゲ全般がそれをユーザーに押し付けてきた結果が現在の信用暴落、流言飛語だからどうなんだろう。
一回や二回ならともかく、アナウンス無しだと課金するかどうかの信用に影響が出る。ただでさえウマ娘は訴訟案件抱えているから潰れるとか言われているんだし。

しっかりしたユーザーが確保できているならアナウンス無しでも遊び続ける人間はいるだろうけど初動のオープンベータ時点で何もアナウンス無しはダメじゃないかな
運営側の事情も察して欲しいというなら、運営もある程度は動いてみせないと……

しかしここまで時間がかかっているのにダウンロード復活しないのを考えると、手続きよりも技術的な問題或いは技術的な問題の遅れが手続きに影響している可能性も高くなってきたかな

キタサンブラック実装も重なった広州のイベントではキタサンブラックのコスプレがたくさんいたとか、ブースに設置された三女神を触媒にキタサンブラックピックアップガチャを回す人が多数だとか言うニュースがあるし実際かなり盛り上がってたみたいだけど肝心のゲームの方がよく分からないのがね

ゲーム遊びたいから公式のエミュを落として遊んでいるけど、私はあんまりこのエミュ好きじゃない……

あのエミュの扱いは日本のDMM版みたいなのを狙ったのかな
しかし俺のPC環境だとエミュが安定しないから動作が相対的にマシなスマホで遊ぶだけになっている

公式サイトとしてはエミュがあるからiOSのユーザーも最低限ケアはできているという認識もありそうだが

結局、公式サイトからエミュをダウンロードすれば遊べるようにはなっているので、キタサンブラックピックアップには間に合った……のか?

公式から提供されるのはAndroidエミュだけ、これって実質的にダウンロード中止のままでは?
どう評価すれば良いのか迷う

サポカのピックアップもだけど、アニメ第三期がキタサンブラックとサトノダイヤモンド主役だからそれに間に合わせたかったというのもあるんだろう
最近の国内環境ではアニメの方が同時配信するのは不可能だけど情報は入って来るし外に見に行く人もいるからね

キタサンブラックについては私の周囲やネットで見かける範囲でも関連する話題、当たりの画像アップと爆死の声がかなり出ているし盛り上がっているとは感じる
私も簡体字版サービス開始の時に情報調べた際にキタサンブラックについては知ることができたので配布をためて天井分は確保しておいたが1凸しかできなかった。確率による知識はあったけどウマ娘のサポカガチャの厄介さを改めて実感できたよ……



とまぁ、こんな感じで。
それなりに盛り上がってはいるものの、相変わらず微妙な空気も続いているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「遊んでいる人間としてはダウンロード中止状態が続いていることに関してはあまり気にしていません。しかし中国国内のゲーム運営はどこもあまり信用できませんし、リアルでのイベントに関しても日本関係でどこまで問題無くやれるのか気になってしまいます」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
ゲームの現地事情に関しては私もよく分からない部分が多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アニメの歴史上たまに出てくるオタク業界を変えたような作品を教えてください!」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のオタク業界事情、二次元分野の歴史などに関して何かと話題になっているそうですが、昔の事情に関する知識や認識には個人差が大きく時折討論になることもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「アニメの歴史上たまに出てくるオタク業界を変えたような作品」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


国慶節の休みで時間ができたから二次元の歴史を改めて勉強しているんだけど、アニメの歴史上たまに出てくるオタク業界を変えたような作品について気になってきた。
先輩方、私に日本の業界を変えたアニメを教えてください!

ファンの意識とビジネスも含めて業界を変えたレベルと言ったら「宇宙戦艦ヤマト」それから「新世紀エヴァンゲリオン」くらいじゃないか?

その二つを否定はしないが「ガンダム」くらいは加えようぜ
ガンダムはガンプラによるビジネスもあるから、今の業界に対する影響はかなり大きい

まず聞いておきたいんだけど業界を変えたと言っても作品の影響、ビジネスの影響、社会的な影響など様々なものがあるけど、どれについて?
極端な言い方をすれば「ポリゴンフラッシュ」だってアニメ開始の前に警告を入れる、発光表現を自粛するといった方向で業界を変えた作品になっているわけで

ごめんなさい、そこまで考えてなかった。
とりあえず大きな影響があった作品であれば何でも歓迎!

「IS」は作品の評価はアレでもディスク売り上げ的に大ヒットしたせいでラノベ原作アニメの風向きが変わったと聞いたが、業界的にはどうなんだろう

「IS」は幾つかフォロワー的な作品は出たけど独自ジャンルが成立するほどではなかったので「業界を変える」ほどではないような?
ラノベ原作アニメだと「涼宮ハルヒ」が分かりやすい。この作品以前以降で明らかに業界とファンの関係が変わったように思う。それ以前はファン側の行動、特にネットを通じての拡大がハッキリ見えることは無かったからね。
もちろん作品の中身についての影響も大きい。

「涼宮ハルヒ」はラノベ原作アニメとしてだけでなく深夜アニメ枠、電波系ジャンルとしても大きな潮流を生み出した作品だな
今見ると陳腐な作品に感じられるけどそれは作品の各要素の影響が大きく後発の作品でテンプレ的に模倣されているからだ。

規模や方向性を考えるとキリがないので自分の中でこれだと思っている「AKIRA」だけ挙げておくわ

私が大きな変化を実感できたのは「エヴァ」だけだな。他の作品は大体が独自ジャンル内の影響であってオタク文化、業界に対する影響という程ではない気がする。

「鉄人28号」や「デビルマン」は影響があるんだろうけどリアルタイムを知らないので何とも言えないな!

自分がリアルタイムを知らなくて良いなら「うる星やつら」
この作品で萌えるヒロインとその描写を前面に押し出した作品に市場があることが証明され、萌え系美少女キャラが増えていった

なら俺は宮崎駿、高畑勲の活躍がはじまった作品「太陽の王子 ホルスの大冒険」を……

その辺はもうジブリ作品全般でまとめて良いんじゃないか?

内容や新海誠に関する評価でイロイロと言われるけど「君の名は。」は外せないと思う。東南アジアではオタク以外の一般層に対する波及効果もすさまじかった。
「千と千尋の神隠し」と「君の名は。」一般層への影響力という面から考えて文化的なものだけでなくアニメビジネスも変えた作品なのは間違いないかと。

「機動警察パトレイバー」は原作集団のヘッドギアによる原作、作品管理のやり方の影響も大きかったと聞く。

俺は「魔法少女まどか☆マギカ」や「化物語」の影響が大きいと思っている。作品の表現や売り方でもかなりの影響を感じたし、ファン界隈も変わった。

どっちもかなり売れた作品だけど日本のアニメ業界を変えたレベルかと言うと……新房昭之をどう評価するかだな

「まどか☆マギカ」は虚淵玄フォロワーなダークな世界観、バッドエンド展開の作品も増えたから業界を変えたレベルなのは確かだよ。あと二次元ジャンルの「魔法少女」という職業の扱いを決定的に変えてしまった。

俺は小さいが確実な影響として「夜明け前より瑠璃色な」を
丸いキャベツを描いてとても大きなネタになった結果、日本のアニメ業界はキャベツ作画だけは真面目にやらないといけないという呪いがかかった

「アイドル防衛隊ハミングバード」はキャラを演じた声優をアイドル的に扱ってリアルでもライブをするビジネスを初めて行った作品だ

その作品は「当時新しいことをやっていた作品」の方じゃないか?
その後に対する影響はそんなにないようだが……

私も調べてみたが、アイドル声優の原点の一人と言われる椎名へきるが「ハミングバード」からデビューしているので影響が無いわけではないようだ
しかしキャラを演じた声優がキャラのイメージを投影してアイドル的に歌う、ライブをするビジネスはどの辺の影響が大きいんだろうね。私は「マクロス」なんかも思い付くけど……

現在の形のアイドル声優ライブに関しては「アイドルマスター」の影響が大きい。
もっともこっちはアニメの影響ではなくゲームの影響が主だな。

「天地無用」はOVA作品の売り方、ハーレムアニメのジャンル形成などで業界に対して大きな影響があった

個人的な疑問なんだが「鬼滅の刃」って「業界を変えた」という面ではどうなの?商業規模が大きいのは知っている。

作品としての影響はあるけど業界を変えたかどうかは現時点だとあまりハッキリとは見えて来ないかも……新型コロナの流行下という特殊な条件もあったし

変化についての影響ということならフォロワー的な作品、ジャンルの拡大などを考えると「鬼滅の刃」よりも「進撃の巨人」や「まどか☆マギカ」の方が大きいように感じるなあ

上でガンプラの話が出ているので思い付いたが「ドラゴンボール」
あまりにも普遍的な名作なので忘れそうになるが、現代でもバンダイの持っているIPの中では世界的に稼ぎまくっている
ただ自分で言うのも何だけど、こういうのって「業界を変えた」という意味ではどうなのか。上で出ているガンダムも、玩具やプラモを売って儲けるシステム自体はガンダムから始まったわけじゃないし。

「セーラームーン」は流れとしては魔法少女、戦隊ものといった背景があるけどこの作品によって明らかに業界が変わった作品だね。ビジネス面でも女児向け、大きなお友達向けの市場が改めて確立された。

「攻殻機動隊」がまだ出ていない。この作品はSFジャンルへの影響が大きく、欧米の日本のアニメ業界に対する評価を一変させた作品でもある。

「聖闘士星矢」は大人気だった当時はオタク業界の代表的な作品だったけど、武装して戦う系統のヒーローアニメは消えちゃったしこのテーマだと正直迷う。

いわゆる装着系の作品に関しては男性キャラは見なくなったが女性キャラに関しては現在も活発だし、ソシャゲなどで存在感のあるミリタリー擬人化系も大元は装着系になるから業界を変えた作品だと言っても問題ないかと。

「ゼロの使い魔」は俺TUEEEEEな異世界トリップ系ラノベ、そしてそれを原作とした異世界トリップ系アニメの嚆矢として大きい作品だ。
あと異世界トリップネタとしてこっちのネット小説界隈にかなり影響があったので、業界への影響という意味なら中国国内の方が大きいかもしれない。

そういう方向なら「異世界はスマートフォンとともに。」もテーマに合うかもしれない。
ウチの国の動画サイトで大きな再生数を叩き出したことによりオタク層とは別の所にある日本の雑な異世界転生アニメの需要が発見され、国内で日本のラノベ原作アニメの配信が増えることになった。

俺TUEEEEE系作品に関しては「ソードアート・オンライン」の商業的な成功の影響が大きい。
昔の二次元作品は主人公が個人の力で世界を相手にできる、ずっと最後まで強いという展開は珍しかった。強キャラ主人公をアピールするオタク向けのラノベでもすぐに主人公と同格以上の敵が出てきて主人公が苦戦する、迷いまくる、主人公以外の力に助けられなければ勝てない展開になってばかりだった。

京アニ作品の中で個人的には「けいおん!」が好みなんだが、業界に対する影響という面で「けいおん!」がどの程度だったのか実は自分もよく分からない……中国だと第二部以降はそんなに盛り上がらなかったしね。

「けいおん!」は初めてアニメキャラの歌でオリコン1位になった作品だし、日常系、ライトな百合、ガールズバンドといったジャンル確立に大きな影響があるから業界を変えたレベルで良いんじゃないか?
京アニの躍進やきらら系作品の発展につながった作品という意義もある。

「ドラえもん」は全世界に対する影響もだけどIP活用、過去に名作を出した漫画家の活動という意味でも業界を変えた作品だ。
実の所、現在に続くドラえもんの二回目のアニメ化の時点で藤子不二雄はFもAも漫画家としては過去の存在になりかけていて青年向けマンガ作品などがたまに目立つくらいだった。
そして「ドラえもん」のアニメが大ヒットしてFもAも子供向けマンガの大家として再注目されるようになり、その後の活躍は皆が知っての通りだ。

「ドラえもん」のアニメがヒットして以降に描かれた藤子不二雄の新作は多くない、特にFの方はほぼドラえもんの大長編中心になっているのは興味深い所だと思う。

「鉄腕アトム」が出ていないじゃないか。

それは業界を始めた、作った作品では……?いやでも日本のアニメ自体はそれ以前にもあったから業界を変えたという扱いでも良いのか……?



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈への情報の伝わり方や現地の認識のようなものも見えてくる話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国からは昔の日本のオタク業界事情を調べるのが難しく、断片的な情報が拡大されて広まっているような所もあります。特に前世紀の作品の場合、中国のテレビで昔放映されていた作品でなければ、『業界を変えたような凄い作品』に関してオタクであっても把握していない人は少なくありません」
などといった話もありました。

似たような話は中国から見た昭和の特撮事情に関しても聞いたことがありますし、昔と比べて便利になったとはいえ中国から日本の昔の作品を詳しく調べるのは相変わらず難しいようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


それから管理人の艦これイベントについてですが、お陰様で乙進行ではありましたが無事クリアできました。
現在は2隻目のジャンバールが欲しいということでダメ元でE5をだらだらと周回しております。

中国オタク「ファンネルのような遠隔操作武器がとても強いスゴイ扱いなのが分からない。あれってドローンみたいな安価で効率がいい武器では?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国でもガンダムは何かと人気なコンテンツになっているので中国オタク界隈でもガンダム関連の知識がある人は多く、上の世代を中心に設定に関して熱く語れる人がかなりいるようです。
しかしそういった中国オタク界隈で広まっているガンダム関連の定番要素や設定に関して、新しくガンダム界隈に入る人から質問が飛ぶこともあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ファンネルのような遠隔操作武器がとても強いスゴイ扱いになっている理由」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ガンダムでファンネルのような遠隔操作武器がとても強いスゴイ扱いなのが分からない。あれってドローンみたいな安価で効率がいい武器では?

そっちからか……NTや空間認識能力、ミノフスキー粒子やニュートロンジャマーで説明しても微妙にズレる話題だね。

言ってみればあの世界では無線オールレンジ攻撃が特別なものなんだよ。
ミノフスキー粒子などの設定で誘導兵器、無線兵器をさっくりと無力化或いは特殊なものにした世界観だからね。だからファンネルは誰でも使える、どこでも作れる兵器というわけではない。

スレ主が言いたいことは私も理解できる
ファンネル兵器の有用性は否定しないけど、現実のドローンってようはコスパの良い兵器なわけで必殺技として微妙な感じはある

ファンネルはUC世界におけるNTの強みの一つだけど、言い方を変えればミノフスキー粒子下における妥協の産物でもあるからな

人型ロボの戦闘=有視界戦闘の時代に戻ったから武器も手持ち(接触)で操作できるものだけになったという世界観ではあるんだが……
しかし現代のドローンやAIの発展を見ると妙な持ち上げ方になってしまうか?

以前のウチの国では軍オタどころか昔は小さなお友達から大きなお友達まで戦車大好きでスペック語るのが一般的な話題の定番だったけど、今は戦車がそんなに強いイメージ無いのか話していて世代間のギャップを感じるのと似たようなものかも

人型のロボットで戦う世界観における「反則」な武器だから、強敵や味方の一部強キャラしか使えないというある種の必殺技扱いになる
こういうのを雑兵でも使える武器にしたらどうなるかは「鉄血」を見ると分かる

制作側が考える「リアリティ」を追求したらロボアニメでそんなことしてどうするんだ……みたいな作品になったりするからね
ロボアニメはSFのロジックを使うけどファンタジー部分の比重もかなりあるジャンルだからリアリティ重視すれば良いってわけじゃない
しかしファンタジー要素に関しては一般社会のイメージをベースにするやるわけだから、ドローンの実用化でビットなどオールレンジ兵装の扱いは今後さらに変わっていくと思う

現代向けの説明なら、技術的に高コストでパイロット側にも特別な能力、高い能力が必要な量産して活用するのが困難な武器といった所を強調するべきかな?

他にもAIでは扱いきれない、人間が脳波などで操作しなければいけないという部分も付け加えておこう
しかしイメージ的にはAIでやれそうだと感じてしまうのも分からなくはないか……

「SEED」の第二世代ドラグーンとかキラ・ヤマトが処理能力特化なチート主人公というのも合わせて、補助機能が進歩すれば雑兵でもいけそうな気がしないでもない

ドラグーンをはじめとする主人公のとても強い射撃はバンクシーンで作画をごまかす極めて重要な機能もあるから……!

確かに今の感覚だと通信できなくてもAI使えば良いとか考えてしまう所はあるな。
ドローン攻撃には通信無しで飛ぶのがあるし、現実の洗浄でも電波を出したら即狙い撃ちされるので通信機能を使うのが難しい状況はかなりある

ガンダムはまだ良いけど、マクロスはドローン兵器の扱いがどんどん軽くなるのは古いファンとしてちょっと悲しい
「マクロスプラス」の頃はガルドが命懸けで倒した存在なのに……

AIが戦場で活用できるレベルで強いならパイロットの意義は?となるし、作品を売るための重要な要素が消えてしまう。AIより人間の操作が上、エースパイロットの能力を「本当に」AIで再現することはできないというルールは「なぜロボが人型なのか?」と同じようにあまり深く考えてはいけない部分だ!

この話題については作品が作られた時代と現代では兵器の強さ、凄さに関するイメージがかなり変わったということなんだろう
作品が制作された当時は無線誘導兵器がとても凄い武器なイメージだったんだよ

ガンダムにビットやファンネルが出た80年代は無人機や遠隔操縦が非常に高価、先端技術的な存在だったからね
キュベレイとかはそのイメージと永野護のデザインによる相乗効果で非常に印象に残る機体になっていた

実はガンダム世界でAI制御のMS自体はそれなりに出ているけど、大体は倒されるもので味方側が有効に使うケースは少ない
主人公キャラが活躍しなければいけない作品なので仕方がないのだろうけど

だってトレーズ様が美しくないと言っているし……

現代のドローンに近い扱い、強さの武器がでるのは「アーマードコア」とかの方かな。
ガンダムのファンネルは格下を封殺する高級で特殊な武器だ。

ファンネルは立体的に移動する砲台、MSの火力強化的な武装だからドローンのような偵察や爆撃などの多用途に使われるものとは違う
あと熟練の兵士なら対処できる、対応する戦術が構築されている設定になっているので実は必殺技というほど強くてカッコイイものではなかったりする

そう言えば近年の作品からガンダムに入った場合、現在の作品の演出や設定だとファンネル系武器を弱く感じるというのはあるかも
昔は使われたらネームド以外は死ぬしかない兵器だったんだけどねえ

「UC」の冒頭でジェガン隊長がファンネルのあるクシャトリアと良い勝負するとか想像できなかったよな

現在の設定だとファンネルって出力が低いからMSの装甲の厚い所であれば耐えられるくらいなんだっけ?

そんな感じ。あと散弾とかネットで対処可能となっているから強いことは強いけどZガンダムの時と比べたらそこまで脅威ではない。格下は潰せるけど対エースだと決定的な威力の武器ではない、強いNTが使ったら強いというくらい?

そりゃアムロが使ったらどんな武器も強くなるよ……

初期のファンネルが必殺技的な武器だったのは間違いないよ。
しかし使い過ぎると敵を壊すよりも人型ロボで戦う世界観の方を壊す兵器なので弱体化、或いは使われない方向で設定が増えていったのだろう。

ロボが使う必要が無い兵器が戦いの決定的な要素になってしまうと世界観の矛盾以前にファンが白けてしまうからな
上でも言及されているように「鉄血」の終盤とかストーリーの迷走に加えてこの問題も重なってひどいことになっていた

宇宙世紀だとハゲがファンネル嫌ったから「F91」や「V」の時代では出なくなったんだっけ

宇宙世紀はどの時代にもファンネル持ちの機体は存在するしボス格の敵の武装につくこともあるけどファンネルが強さの象徴ではなくなっていった。例えば「クロスボーン」のディビニダドも一番危険なのは核武装の方といった扱い。

「水星の魔女」でも凄いのはファンネル的な武器ではない、最初から使える強い武器くらいだったね。あれは新規に対しても昔からのガンダムファンに対しても効果的な上手い演出だと感じたよ

最近の作品だとファンネルというか、無線オールレンジ兵装は現代的なドローン寄りになっている。例えば「第十三機兵防衛圏」は数を飛ばす便利な兵器になっていた。
それにスパロボでも後の時代の作品ではファンネルが最強武器だったMSにファンネル以外の最強武装が実装されているし、制作側も実は修正入れているんだよね。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈におけるロボネタの扱いも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「これはロボに限った話ではありませんが、中国では世代の変化が速いので同じジャンルのファン同士でもカッコイイ設定、細かいことを気にしないで受け入れられる部分などに関しても世代の違いが明確に出ているように感じられます」

「またロボジャンルだと現代の感覚で出てきた初心者の疑問に対して『設定をよく読め』などと高圧的に話す人がいるので初心者が入り難い空気になっていると感じます。もちろんそういう人の他に初心者に説明するのが大好きな人もいるのですが……」

などといった話もありました。

昔の感覚で構築されたお約束の扱いや受け入れ方に関しては中国の方でも何かと苦労しているようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の主食+主食の炭水化物たくさんな食習慣で太らずにいるのはかなり厳しいのではないだろうか?」「日本人が炭水化物爆弾の食生活でデブにならないのは不思議に思う」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

当ブログの過去記事でもネタにしましたが「餃子定食」「ラーメンと餃子」のように中国の感覚では主食に主食を合わせるような日本の食べ方はかなり衝撃的な話になるそうです。
近頃の中国ではこういった日本の主食+主食な食事に関する情報も広まり昔ほど驚かれることはなくなっているそうですが、それとは別に疑問も出るようになっているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「炭水化物に炭水化物な日本の食生活で太らないのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品からは日本社会のデブに対する厳しさを感じる。しかし日本の主食+主食の炭水化物たくさんな食習慣で太らずにいるのはかなり厳しいのではないだろうか?

いわゆる炭水化物爆弾が多い食生活なのにデブに厳しいとは……しかし現実の日本では太っている人が少ないのも確かだったからなあ……

日本人は周囲から浮く、目立つ人間を排斥するからデブの扱いが厳しいのはデブ自体ではなく、日本社会でデブが周囲から浮く要素になっているということでは。

これって日本のレストランは一食分の量が少ないからという単純な話だったはず。日本が貧しかった時からずっと続く習慣だとか。

日本ではデブが少ない、目立つから創作でもネタにされるというのはあるだろうね。
しかし日本人が炭水化物爆弾の食生活でデブにならないのは不思議に思う。

以前日本の二次元では大食いキャラが萌えの方向で扱われているのは日本では女性がたくさん食べるのは珍しい、男と一緒の勢いで食べられる女性が珍しいからだという話を聞いたことがある。自分の体験でも日本人、特に日本人女性は食べる量が少ないから食べる量の関係で太らないんだと思う。
日本人女性も普通に炭水化物+炭水化物で食べているようだったしね。

現実的な話としては、日本では肥満が健康に対するリスクとしてかなり強調されているんだよ。
健康診断の結果でもそこを気にする人が多いし、肥満リスクを象徴する「メタボ」という言葉が日本人にはかなり効く。

この話題で思い付いたけど私も日本人の飲食習慣でなぜ太らないのかが気になる……こっちの日本料理屋で食った感じでも甘いし炭水化物が多いしで太りそうなものなのに。

日本料理はチェーン店系は炭水化物中心になるけど高い所にいくと炭水化物の割合減るし家庭料理は使う油がこっちと比べて段違いに少ないので日常生活全体で見るとカロリーはそれほど高くならない。
統計では日本人が食べている米や主食の量は年々減少しているし、日本人はたぶん俺達のイメージよりも炭水化物摂取していない。

日本人が炭水化物爆弾な食生活なのに太らないというけど、ウチの国の人間が食っている炭水化物と間食の量を考えると食生活的にはこっちの方が「爆弾」多くないか?

それはさすがにありえない
中国国内では餃子と米の飯とか焼きそばパンみたいなものは滅多に無い

日本人は炭水化物大好きで油で揚げた食い物も大好き、更に塩分も糖分も大好きと聞くがそれでなぜ太らないのか……

日本人が毎日天ぷらや唐揚げばかり食べているわけではないし、糖分はどこの国も大好きだから好き嫌いで語ると認識がズレる。
恐らく日本の食生活で問題になるのはカロリーよりも塩分だろう。これは日本人が体質的に塩分に強いという事情があるので外国人が長期的に日本で食事をする際に気を付けるべきだとされている。

油も太る要素としてはかなり大きいからね……ウチの国の定番朝食には油条などの油で揚げた食べ物がかなりある。それに対して日本人は朝から天ぷらやこってりしたラーメンは食べない。
いやでも「朝ラー」という習慣はあるらしいからラーメンは食べるのか?

これに関しては原因と結果を逆に考えている人が多そう。
日本人が炭水化物に炭水化物で食べるのは満腹になるためなので、誰もが日常的に炭水化物と炭水化物で食べているわけではない。

結局は量の問題だと思うよ。日本のチェーン店系のファストフードを見れば分かるが、どれも量が少ないというか現実的なレベルのカロリーの範囲内。こっちのドカ盛りアピールとは違う。

日本の店ではラーメンも定食も丼も量が少ない、普通の中国人男性が日本の店で普通の量を食べても満足できないよ。普通のレベルでも大盛り〜特盛は欲しいね。

ウチの国だって炭水化物に炭水化物が無いわけじゃないし、日本が特に太る組み合わせの食習慣というわけでもない。
ネタにされがちな「餃子と米の飯」のように主食+主食から勘違いしてる人もいるのでは?

中国でも稀飯(お粥)とマントウをセットで食べるし、他にもジャガイモ炒めで飯を食うとか炭水化物重ねな組み合わせは少なくないよね……

中国ではお粥で油条やマントウや肉まん食ってるけど、これ日本人からすれば餃子と米の飯の組み合わせと何が違うんだとツッコミ入るらしいな
稀飯(お粥)は油条などをつけて食べるとか、二つの主食を一緒に食べるので一種類の主食であって菜(おかず)として食べるのではないみたいな認識なんだが、外国人から見たらまぁ分からないよな

もち米のシューマイが大好きな俺は日本人が炭水化物セットで食い過ぎだなんて言えない……!

結局は量の違いでは。日本人が太らないというよりも、中国人は日本人が炭水化物+炭水化物で摂取している量+副食+油なので太る人が多いということじゃないかな?

あまり意識されていないけどビーフン使った料理なんかもかなり炭水化物だしねえ

今の中国では中年以降に太って戻らなくなるケースが多い気がするが、体形維持のための手頃な食生活が中国では難しい
日本は炭水化物を集中的に食うように見えるが、それ以外の食事は油分少なめ。それに一般的な量が多くないから太るにしても緩やかで相対的に見ればコントロールしやすい

主食+主食で考えるから勘違いするが皆が飲んでいるパールミルクティとかカロリー爆弾だからな?いわゆる炭水化物爆弾と比べても更にヤバイぞ

パールミルクティは日本でも大人気じゃなかったっけ?

日本だと人気ではあるけど流行から一部定着したくらい?太ることに関しては食事以外に間食のカロリーの違いというのもあるかと。
南方系の甘いものは暑い気候の中で活動するためのものでもあるから基本的に高カロリーだというのを忘れてはいけない……

日本料理は甘い、炭水化物だらけというイメージ先行で考えている人がいるけど日本人は間食や飲み物で摂取する砂糖の量が少ない。
分かりやすい所だと日本では砂糖を入れたお茶、コーヒーはあまり好まれない。日本の店でお茶系の飲み物を買う時にはよく見て加糖(しかも種類が少ない)を探さないと失敗する。

日本では大学の周りにご飯と味噌汁多め、おかわり自由の料理屋が集中していて大賑わいだと聞いたこともあるし、炭水化物大量摂取が基本だと思っていたし油断したら太る食生活なんだろうと考えていたが……

そうやって食べる学生もいるけど、普通の量な学生もいる
あと自分の留学先の大学では周囲の店だけでなく学食の利用率もそんなに高くなくて、弁当を自分で作る或いは買うという人も多かったよ

焼きそばパンについては俺もよく分からないが、こっちでもネタとして有名な日本のラーメンに餃子や炒飯は日本人が安い値段で腹を膨らませる選択といった面があるのは間違いない。
太るけど主食の炭水化物はやはりコスパが良い。

更に恐ろしい炭水化物になるラーメンに米の飯を合わせる「ラーメンライス」というセットがある。
これはまさに安くお腹いっぱいになるためのものだが、近年の家系ラーメンは麺を食べた後に米の飯を投入して食べるスタイルなので別の形のラーメンライスも増えている。

他には二郎系もあるからね……ただ日本人がラーメンだけ食っているわけじゃないから、全体的なカロリーはそこまで大きなものにはならないんだろう。
自分が日本で見た印象でもデブはいるけど多くはない、欧米と比べればかなり目立たないレベルだったよ。

最初の方に出ているデブの扱いについてだが、扱いのヒドさに関してはデブ以外の要素次第な所があるから一概には判断できないと思う。例えばジャイアンみたいなデブをいじめようというヤツはいないだろうし。
(訳注:ドラえもんのジャイアンの中国語名は「胖虎」で「太っちょ虎」といった意味になります)

ウチの国は貧乏人は太れないから太れる=パワーな印象もある
しかし現代社会では欧米を見れば分かるように安価なカロリー源を大量摂取するのでデブ=貧乏人という状況になってきているし、ウチの国でも段々と貧困層が太るようになってきているから将来的には中国社会におけるデブの扱いも変わりそう

今は安いから拌面(混ぜそば)だけ大量にみたいな食事をする人も増えているから将来的にどうなるか心配になるよ。私も若い時はインスタント麺食べまくっても太らなかったが歳をとると普通に太るようになり内臓も弱くなったからね。
ウチの国も肥満の傾向分布は変化していくだろうし、それに伴って肥満に対する社会的なイメージも変わっていくのだろうか?



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと迷走しながらも、今の中国オタク界隈における日本の食生活に関するイメージについての話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は炭水化物よりも砂糖と油が日本と中国の太りやすさの違いの原因の一部だと考えています。中国では意識せずにカロリー高めの甘い飲食物を摂取している人が少なくないですし、軽い食事のつもりでも稀飯(お粥)に砂糖を加えて食べるなどしています。それから私は日本で日本人の友達と一緒に買い物をしたとき、中国の習慣で普通だと思った量の油を買ったらかなり驚かれました。家庭料理でも中日の油の量の違いは大きいのだと思います」
などといった話もありました。

私の個人的な印象でも中国人には甘いもの好き、酒飲みでも甘党な人が多いと感じていますし、歳をとってからの健康や体形の維持が厳しそうな食習慣の人が少なくないような気も……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「我が国ではありえない日本の習慣、餃子定食について語ろうぜ」(2014年の記事です)

中国オタク「麺で主食を食べるような日本の料理をどう思う?あれが問題無い人ってウチの国にいるの?」こちらは2019年の記事です)

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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