「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2024年03月

中国オタク「ハーレム系作品で重要なのは男の主人公だったのかもしれない」「主人公も良いキャラじゃないと長続きしない印象はある」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではいわゆるハーレム系作品、ハーレム要素に関して批判的な文脈で語られがちですが、昔から何かと意識されるジャンルなのは間違いないので話題も議論も豊富だそうで時折妙に盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ハーレム系作品で重要なのは主人公だったのかもしれない」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ふと思いついたのだが、実はハーレム系作品で重要なのは男の主人公だったのかもしれない
人気の高い作品、印象に残る作品はたくさんいるヒロインよりも主人公の方に男性ファンが集まることも多かったような……

そういう部分はありそうだね
もちろんヒロイン人気で商業的な戦いを突破していた作品もあるけど、作品の前面に出てくるヒロインだけでなく主人公も良いキャラじゃないと長続きしない印象はある

理解できる話だ
評価の高いハーレム系作品は主人公の人気も高いことが多い

主人公がダメだとそんな男に付き合うヒロインまでダメに見えてくるからね
「平凡な主人公」という設定でも精神的な部分でカッコイイこともあるし、実は昔のハーレム作品でも男の主人公の良し悪しはあった

だが主人公が嫌われている、アンチが多いハーレム作品もある
Fateなんかはそうだった

ぐだは人気の方じゃないか?主人公の扱いの悪さ、ストーリー上で無能を晒すことに対する批判が多いし

いや、そっちではなく衛宮士郎の方

昔は嫌われていたし今でも嫌いという人はいるが、今では衛宮士郎はどちらかと言えば人気高い主人公の方じゃないか?

ヒロインが重視されるハーレム系であっても少年マンガの主人公みたいな需要は存在するわけで……そして少年マンガでは主人公などの男キャラがヒロインより人気が高くなることも多い

ハーレム系というわけではないが、「ポケモン」のサトシみたいにたくさんいるヒロインとのラブコメ需要があっても、基本的には主人公中心の人気で作品の人気が動いている作品は結構あるな

ハーレム系作品の視聴者層の男性だって心の中には男の子がいるし、カッコイイ男の主人公が嫌いなわけじゃないんだよ!

ラブコメ系作品でも人気が上振れして成功するためには主人公キャラの良さは必須
萌えるヒロインたくさん出してもそれは「失敗しない」ということにしかつながらない

興味深い話だ
考えてみれば私も「物語シリーズ」は阿良々木暦が好きだから追いかけ続けていた所はある
自分のヒロインの好みは西尾維新の性癖とは違うし、阿良々木暦がいなければきっと脱落していた

このテーマには衛宮士郎やナツキ・スバルのように好き嫌いが分かれるけど好きな人からは長期的に強い支持を獲得できるといった主人公も入るかな?

「禁書目録」の上条当麻も似たような所はあったかな。ファンからの人気は高いし、彼を受け入れられるかが作品をきっちり見るファンになれるかの分かれ道だったように思う。
そして嫌った人からの風評被害も多いので作品人気に関する影響についてはあまり知られていない所も似ている気がする。

今でも「禁書」のファンやっている人達は概ね上条当麻好きだよね

その辺のファンは大体上条当麻(小説版)のファンだと思う
他にも衛宮士郎(原作版)のファンとか多そう
この二人はアニメによる負の印象も大きいし、当時は「ヤサシイ」のとは別のハーレム系作品のダメ主人公の定番イメージになっていた気がする

ウチの国のオタクからの衛宮士郎評価はかなり独特。昔はソース元がスタジオディーン版アニメしかなくて、そこでの熱血無能主人公ムーブに加えて当時の字幕組の悪乗りやレッテルがついて悪評が広まった
その後「UBW」、「HF」でようやくキャラの魅力がウチの国に広まったので作品人気と主人公人気の関係についてのイメージが世代ごとにかなり違う

普段はあまり意識されないけど、男性向け作品で人気の高い男性キャラって女性ファンだけでなく男性ファンも多いからね
作者がその辺りを意識せずに男性主人公を雑に扱うと人気も維持できなくなる

昔はネットでの炎上も無かったし、それで失敗した作品もあったんだろうな……

古い作品だが「サクラ大戦」がそうだったように思う。新主人公、新シリーズで失敗した原因の一つが大神一郎の不在。
考えてみれば「サクラ大戦」ってビジュアル面や歌も人気の理由としては大きかったけど、プレイヤーにとっては歌劇団の設定と大神一郎が人気の核だったような気もする。

なるほど。
言っては何だが「サクラ大戦」のヒロインは藤島康介のキャラデザは良いけど性格設定は当時でもわりとテンプレだったし、珍しかったのはハーレム系でありながら「頼れるいい男」な大神一郎の主人公像だったのかもしれない

男性主人公の人気や需要は分かり難い
カッコイイ主人公と美少女なヒロインの関係を見たい萌えたいという需要が存在しても、外からは「ヒロインを見たい」という需要に見えてしまいがちだ

「サクラ大戦」の主人公問題に関しては、「ペルソナ」シリーズで主人公人気が高い作品の主人公の派生作品における扱いと比べると……もちろん時代が違うというのもあるが……

サクラ大戦もスパロボ参戦では「分かっている」扱いだったんだけど、IP本体がなあ

男性ファンから嫌われる主人公に関してはヒロインレースの影響も考えられる
特にこっちでは推しヒロインを掲げての「党争」がラブコメ作品の楽しみ方としてウケていたからね

推しヒロインで闘う「党争」の場合、主人公の選択に振り回されるから結果的に主人公は嫌われるという構造になるよな

主人公を好きになれるかで作品のファンになれるかが決まるような作品だと主人公の人気はとても重要だ
例えば比企谷八幡のようにそういった方向で成功している作品は主人公の人気が高い

「ハイスクールD×D」のようにハーレム系で露骨にお色気要素を出している作品でも主人公の人気は高いからね
あの作品も兵藤一誠の人気が無ければあんなに続かなかったと思う

そっち方面だと近年では「不徳のギルド」が主人公の人気高いね
雑な展開も多いラッキースケベ系主人公なのに好感度高いのは面白い

この話題に合いそうなキャラでまだ名前が出ていないのだと「ソードアート・オンライン」のキリトや「デート・ア・ライブ」の士道辺りか

「ソードアート・オンライン」の成功はヒロインよりも主人公の良さ、活躍を重視するという意味でも二次元におけるある種の転換点だった気がする
それ以前は主人公の人気と需要を意識せずに迷走していく作品も少なくなかったし、その後ハーレム系作品は衰退し俺TUEEEEE系作品が増加していった

観客側が主人公に感情移入している、自分と「=」で見ている部分もあるから主人公の人気は把握し難いし作者側に軽視されるのも無理はないと思う
昔は観客に感情移入させるために「平凡」「特殊技能ではないヤサシイ性格」の主人公が良いとされていたわけだしね
ハーレム作品、ラブコメ作品における主人公の人気に関しては反応がすぐに出てくる現代の環境でないと分かり難い需要だったのではないかと

「ランス」でも結局人気が高い、ファンが重視しているのはランスだからな
エロゲーなのに



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における人気事情や認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現在の中国の読者は男性主人公の活躍による爽快感をとても好むのでハーレム系作品とやさしい性格の主人公、そして主人公の性格をアピールするようなイベントは否定的に捉える人も多いです。昔は文学青年的なオタクの割合が今よりも高かったので肯定的に捉える人もそれなりにいましたが現代の環境とオタクの間では歓迎されません」

「中国ではいわゆる龍傲天(俺TUEEEEE)な作品と主人公が好まれますし、恋愛要素やハーレム要素よりも主人公の活躍が重視されている現代の日本の異世界系作品は設定や展開の雑さが批判されても需要自体は普通にあります」

などといった話もありました。

男性主人公の人気と需要の方向性というのは共通する部分も時代や地域によって変わる部分もありますし、中国オタク界隈の好みがどうなっていくのかについては引き続き追いかけてみたいと思います。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「二次元でたまにデブなのに人気なキャラが出て来るけど、デブキャラが人気になるために有効なものって何だろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本と比べて中国では「美形キャラの需要が高く、キャラデザが人気に与える影響も大きい」といった話があります。しかし美形でないキャラが人気にならないわけでもないですし、中国オタク界隈では美形扱いではないキャラが人気になる理由に関して考察が盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「デブなキャラが人気になるために有効なものは?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元でたまにデブなのに人気なキャラが出て来るけど、デブキャラが人気になるために有効なものって何だろう?
デブキャラはデザインや設定の時点で不利、作品内での扱いもデブによる補正で人気が出ないことも多いのに

主人公じゃなければデブキャラでもそこまで難しくはないと思う
「アクセル・ワールド」の主人公は二次元において嫌悪される主人公として有名になってしまったが、サブキャラならあそこまで嫌われなかったろう

「アクセル・ワールド」の主人公は一人だけ悪い方向に極端なキャラデザになっていたというのもあるから……もちろんデブキャラなのに主人公という時点で微妙な印象になるのは否定できないが

太った体系自体はマスコット的な存在にありがち。しかし人間キャラにして行動させると異形感が出てきてしまう。
二次元における人間のデブキャラって外見のマイナスが意外に大きくなるデザインだと思う。

「痩せて美形になればいい」
とか言ったらこのテーマが終わってしまうか

一時的に痩せて美形になれるオプション付きならいけそう
デブキャラでギャグもシリアスも対応できるのは強いからね

某錬金術師のライザみたいに体の特定部分が太くなり過ぎているキャラは……違いますよね?それだと美少女フェイス搭載すれば大体何とかなるのだけれど

大食い属性で萌えアピールとかじゃなダメなの?
今はどうだか知らないけど、デブキャラにつける属性としては定番だったしギャグ担当としても便利。

現代の二次元界隈でギャグキャラなデブが人気になるのは難しくないか?
嫌われないキャラにはなると思うが……それに動物キャラならともかく人間属性で大食い属性持ったデブは微妙だ
大食い属性は美少女や痩せ型のキャラがやるから萌えになるもので、デブが普通にやったら「千と千尋」の親になりかねん

そっち方面だと「西遊記」の猪八戒という伝統的人気キャラが存在するしデブのギャグキャラも定番と見ていいと思う
二次元の中二病、俺TUEEEEEの作風に混ぜたらダメなだけじゃないか?

「ウマ娘」のメジロマックイーンみたいに作中の太る表現でギャグ扱いになっている、マジメなシーンではまともなキャラデザになるとかならいけるが、全編デブは厳しそうだ

「スラムダンク」の安西先生はデブでも人気だ!
他の作品に適用できるかは知らない

「デブ」なキャラ自体は第一印象のマイナス補正だから、ストーリー内で活躍させれば印象は良くなるだろ
それにデブキャラは評価がマイナスから始まるしファンも少ないから人気を伸ばすのもやりやすい

サブキャラでファンが少ない、評価がマイナスから始まるキャラにリソースを割くとファンから反発が出るし、テンプレ的な要素を読者や視聴者の求めるものから外れるキャラに適用するのは結構リスクがある。
あと「評価されるキャラ」と「人気のあるキャラ」は微妙に違う。デブキャラが関連商品がたくさん発売されるような人気キャラになるのは珍しい。

二次元では第一印象のマイナス補正という時点で厳しいものがある。地の文や一人称で引き込めるラノベなら何とかなるかもしれないが、キャラデザがまず目に入るアニメやマンガの主人公だとデブ扱いされるような太り方のキャラでは難しい。
しかしサブキャラであれば主人公の活躍を食わない程度に「良い所」をもっていて太っている以外に欠点を持たせなければそれなりにいけるだろう。

第一印象の悪さはギャップの演出に活用できるし太っているけど有能キャラ、実は強キャラムーブはやり易いと思う
日本の作品によくあるオカマキャラの有能ムーブに近いことをやれるのでは

大きめのイベントを通じて人格的な魅力や独自の価値観などを表現するとか、やり方自体はいくらでもあるよ。
問題はそれを単に太ったキャラにやらせるよりも美形、或いは誇張されたヘンタイ属性持ちのキャラにやらせた方が効果があるということだ!

活躍する場があれば体形は関係無いんだろうけどね……例えば「ゲッターロボ」の巴武蔵のような印象に残る活躍をすればいけると思う

ゲッターの武蔵は良いキャラだけど人気では上に来ないぞ?明らかに「評価されるデブ」の方だろうし
イベントで印象に残るだけでは人気キャラになるのは厳しい
「ヘルシング」の少佐のようなオタク界隈の定番ネタになるような存在感を残せれば別だが

強いデブ、動けるデブは人気になる
特に主人公がピンチの時に助けてくれるようなデブは好感度高いしそのキャラにとってのヒロインになるようなキャラがいたら読者に祝福される

二次元だと「シュタインズゲート」のダルみたいな、有能デブ味方キャラはやはり好感度が高くなるね
ただ人気になる、人気投票で上位になってグッズも売れるようなキャラになるのがデブだと難しいのも否定できない

同意する
評価されるキャラになるのは容易、人気キャラになるのは難しい

そういうのは「ヘルシング」の少佐ぐらい突き抜けたキャラにならないと難しいのかもしれない

人間だと「3月のライオン」の二階堂はデブだけど人気キャラだ
人気になるには能力や性格などでポジティブな要素が必要になるけど無理という程ではない

「鉄血のオルフェンズ」のビスケットみたいに「良いヤツ」は太った体形と相性が良いと思う
恰幅の良さが安心感や誠実さとつながる

デブはギャップを演出する上では便利だし、異形の存在アピールをすることもできるから面白いキャラは結構思いつく……でも確かに定番の人気キャラになるのは難しいように感じられる……

言ってみれば「人気になるような扱い」をデブキャラにやらせる必要あるのか?というのが二次元だからね
活躍させる、面白いキャラにして人気を獲得するなら結構考える必要がある

デブキャラに関しては欠点の補正よりもプラスの能力や言動を強調するのが良いと思う
「ドラえもん」のジャイアンなんかは例として分かりやすい。人としての欠点はたくさんあるが、劇場版では心の友ムーブするから定番の人気キャラに納まっている。
(訳注:「ドラえもん」の中国語版でジャイアンは「胖虎」(太っちょ虎)という名前になっています。またその名前から日本よりもデブキャラとして扱われがちなのだとか)

理解できる話だ。ジャイアンは日常パートにおける欠点、悪役な所によるマイナスをたまに出てくる友情回で消し去ってプラスの印象にしている。
やはり作中の活躍の仕方というのは重要

二次元だとジャイアンはデブ枠に入らないだろう。作中で太っていることがネタにされることもないし。
ここで問題になるのはガタイの良いタイプではなく肥え太っている方だ。魯智深ではなく猪八戒的な

主人公でなければ人品がまとも、良いヤツであれば嫌われることは無い
良いヤツになるまではデブ体系は逆に有利
しかし人気キャラになるにはもう一押し欲しい

上でも言われているように人間でなければ太った体系の方が楽なんだけどね
動物系やロボ系だと太い方が人気のデザインになる

「アクセル・ワールド」についての話が出ているけど、古い例えになるがもし「ザブングル」の主人公くらいなバランスのデブだったらそんなに問題にならなかったように思う
二次元だとデブの印象はキャラデザによる相対的な所もかなりあるので、頭身が高く美形の多いラノベ系作品ではデブキャラはデザイン的に難しくなるのだろう
もちろん特殊技能持ちだとか異世界おじさんのようにキモくてもカッコ良く感じられるイベントがあれば何とかなる



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国ではキャラデザの誇張があまり受け入れられないことも多く、それが二次元のデブキャラが好まれない理由にもなっていると思います。『アクセル・ワールド』の主人公の一人だけキャラデザが違う異形のデブ状態は伝説になってしまいました。同じ作者の『ソードアート・オンライン』と比べると主人公によってかなり評価の差が出ていると感じられます」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のソシャゲは古いキャラの強化に熱心なのが不思議。FGOみたいに8年前実装のキャラを今強化するとか意外過ぎる」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では二次元系ソシャゲに関して中国国産、日本産問わず何かと話題になっているようですが、ゲームの内容だけでなく運営の傾向の違いに関して話題になることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「ソシャゲの古いキャラの強化、バランス調整」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のソシャゲは古いキャラの強化に熱心なのが不思議。FGOみたいに8年前実装のキャラを今強化するとか意外過ぎる

こっちのソシャゲが古いキャラを強化しないわけじゃないが、日本は明らかにその辺の調整が多いし強化によるユーザーからの反響やプレイ環境への影響も大きいとは感じるね

ジャンヌ・ダルクとジャンヌ・オルタの強化は私も驚いたし、それで瞬間的にセルラン1位になったのにも驚いた……2016年実装のキャラなのに本当にどういうことだよ……

古いキャラは皆持っているし古いキャラ強化しても後から始めた人間しか課金してくれない
しかし新キャラを出せば全ての層からの課金を期待できるのだから、新キャラにリソース割くのは当然だ

旧キャラの強化に関しては売った後のサポートをどこまで重視するか?という見方はどうだろう

古いキャラ強化するよりもガチャから旧キャラを排除してもらう方がユーザーとしては嬉しいんだけどね……すり抜けで出る高レア旧キャラは嫌なものだ

キャラ重視でやるにしても、季節イベントなどの別衣装実装すればいいわけだからな
古いキャラの強化は商売としては効率が悪い

古いキャラを強化するよりも、新しいカード売った方が金を稼げる
その辺、こっちのゲーム運営は冷徹だ

FGOなど日本のソシャゲにおいて古いカードの強化が儲けにつながってないとは言わないが、新キャラの方が効率的だよね。新しいカードは誰も持っていないわけだから。
古いキャラの強化をするのはキャラの実装ペースが遅い、それで成立しているソシャゲだからというのもあると思う。

昔のキャラの強化をするようなゲームは数字以外のキャラの価値が高い、或いは競争、PVP要素が少ないバランスになっているはず
強さが重視されないわけではないが、強さが絶対ではないといった環境なら古いキャラの「寿命」は伸びるし強化に合わせてガチャも回る

古いキャラの強化に関してはキャラクター自体に強力なファン層がついていないと意味が無い
そういう意味ではFGOは特殊な例だし、そのFGOにしても昔のキャラで強化されないままのは存在するわけで
もっともFGOはレベル上限突破で低レアが活躍できるから他のソシャゲと比べてキャラ推しプレイはやりやすいんだけどね

国産ソシャゲはユーザーの競争というか対立を煽って金を稼ぐから、キャラ人気で萌えを楽しむのはちょっと所ではなく難しい
弱ければ下に見られるし否定的な情報ばかり目に付くので強い或いは強いと思えるキャラがいなければ気分よくプレイできない

国産ソシャゲも有名所は旧キャラの強化やバランス調整的なものは行われているけどあまり話題になってないし、強くなっても「その他大勢」レベルに留まることが多い
界隈の話題を見ても概ね「無いよりマシ」くらいだから、やらないでも良いという方針になるのも理解はできる

国産のソシャゲは新機能で全体的な底上げみたいなのもあるけど難度も上がっているからあんまり実感無いみたいなのもあるかなあ

三国殺とかは古いカード結構強化されているんだがあまり意識されていないし、需要も効果も微妙なんだろうなーと……

三国殺は三国武将を使うので、FGOほどじゃないけどキャラクターの固定イメージがあるから古いキャラの強化もまだ意味があるんだと思う
好きな武将のキャラ推しではじめた初心者が古いカード手に入れて序盤を進めるとかね

新キャラはその時点の現役ユーザーが皆取ろうとするから逆に希少性がない、後から始めた活発なユーザーは持っていない古めの人気キャラがいるような場合、過去の資産を有効活用するということで古いキャラも強化して損はないと思う
最新の強キャラの性能を食うようなのではなく、最新環境でも使えなくはないレベルにすれば歓迎されるわけだし

新キャラを出すのと古いキャラを強化するのはコストが違うし古いキャラを強化するのも商売的には悪くない手段にも思える
しかし個人的な印象になるが、運営側は古いキャラがまだ使えるから新しいキャラを我慢するようなユーザーが出るのを嫌がっているように感じることもある

ソシャゲの場合、古いキャラはユーザーに行き渡っているけど新しいキャラは誰も持っていないという前提があるから新キャラの方が話題になるしガチャも回る
話題性と共に欲望を刺激しないと

俺は最初この話題でユーザーの好みの違い、強さ重視かキャラ萌え重視かが原因かと考えたけど、日本のソシャゲでも「グランブルーファンタジー」みたいにユーザーが明らかに強さ重視のソシャゲもあるし、そのグラブルでも性能強化は比較的頻繁に行われているんだよなあ

日本のソシャゲだと「白猫プロジェクト」みたいにインフレが激しく古いキャラがかなり速いペースで淘汰されるのもあるし、そこはやはり国の違いよりもゲームのバランス、運営方針じゃないかな

バンダイ系のIP、特にガンダム系は古いキャラというか昔実装されたMSはインフレにおいていかれて相対的に弱くなる、淘汰されていくバランスになることが多いように感じるね
FGOは大成功した日本のソシャゲだけど、例として考えるにはかなり特殊

古いキャラの強化にはガチャの復刻をするときのセールスポイントとしての意味もある。
ソシャゲのガチャは実装時、或いは強さが広まった1回目の復刻の時に稼ぐのが定番で、その後の復刻は強化がなければ引く人は少ない
そして日本のソシャゲは復刻で稼ぐ所も少なくない

復刻ガチャ商法が無いとは言わないが、例えばFGOはそれでも強化の幅が明らかに大きい、低レアにかなりの強化が入るしそれだけではないように感じる

人気キャラを売っていく、キャラ萌えを活用するなら別スキンの最新強化版を実装する方が良いと思うし、わざわざ旧バージョンの強化をするのは非効率的だと感じてしまう

別の衣装、或いは強化版を実装するのと旧キャラの強化はどっちがいいのかね
グラブルなんかは旧キャラの強化はあるけどそれ以上にリミテッドバージョンで一線級の強キャラにして出すのが歓迎されているようだが

元のキャラを維持したい、派生が出ても原点を前に出したいというケースもある
Cygames系だとウマ娘なんかは季節衣装ではゲーム以外の展開、アニメやマンガでは使うのが難しいという事情があるから古い初期キャラが調整強化されるのも分からなくはないね

日本の大手ソシャゲは関連商品、イベントでの稼ぎがあるし、イベントはチケット収入だけでなく現地の物販で大きくキャッシュで稼げるのも強い
国産ソシャゲも二次元系の動きを見るとそういうのを積極的にやりたいんだろうけど、国内だとイベント許可が不安定で批判のリスクもある上に客単価も低いから厳しいわな

ユーザー側に古いカードの復刻ガチャの需要があるか?というのが根本的な問題だと思う
キャラ人気やシステム的に需要があるならついでに強化されるだろうし、そうでなければ基本的には放置で構わない

私はやはり国とユーザーによる環境の影響も大きいと思う
ウチの国では何かとデータの数字、強さを重視するし運営側もユーザー側もそれ前提で考える
人気キャラであっても強くなければ炎上だ
日本でも人気キャラが弱いことに不満は出るが炎上まで行くことはそんなに無い

そういう方向で考えるなら、国内では「新しい」ことの価値が日本よりも大きいように思う
そして「新しいキャラ」の価値を落とすような古いキャラの強化を運営がするわけないと

FGOは極端な例だけど日本のソシャゲはキャラグッズや別メディアの派生作品とかでゲーム外でも稼ぐから性能強化に限らず旧キャラを大事にする、ファンの熱を維持するためにイロイロとやる意味はあるのだろう
それに対して国内の二次元ソシャゲはキャラの設定も扱いも雑で強さの数字を売るやり方になりがちなので旧キャラが強くなるのはむしろ邪魔になるのではないかと

FGOのジャンヌ・オルタに関しては新シナリオでの活躍が合わさってのものだから単純に参考にはできないと思う。新シナリオのヒロインは実質ジャンヌ・オルタだと評価されているし、ガチャが回った動力はメルトリリスの時に近い印象も受ける。

私もFGOは特殊だから例としてはあまり参考にならないと思う
あのIPは古いファンからの強力な支持があるから古いキャラの人気が高いから古いキャラを強化する意味もある
セイバーとかIPの顔だからFGOでも幾たびの強化を越えて常に一線級、しかも無償配布までされているし、普通のソシャゲのキャラとは別の存在だ

既に言及されているジャンヌ・オルタはキャラ強化もだけどバトルキャラグラフィック、モーション、宝具アニメと全部リメイクされているからコスト的には性能強化よりもさらに凄いことになっているんだよね……

FGOに限らずキャラゲーの所はキャラモデルや衣装のリファインをやっている。例えば私がだらだら続けている「アリス・ギア・アイギス」とかキャラの衣装や眼鏡のモデルにアプデが入る。
これは本当に性能関係無い部分だから正直リソースの無駄遣いにも感じられるが、日本ではアピールになるようだし日本のソシャゲのキャラ重視な所の表れと言えるかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のユーザーはキャラの強さ、課金や貯めた石を使う意味がある強キャラを求めますし、たくさん新しいキャラが出る方が喜ばれるので古いキャラを強化する意味はあまり無いと思います。古いキャラの強化をイベント的に強調してもそんなことをやるならもっと別のことをやれと言われそうです……」
などといった話もありました。

ソシャゲに関しては作品ごとの違いも大きいので一概に言えない所も多いですが、中国のゲームの傾向としてデータ上でもストーリー上でも日本より明確に「キャラの強さ」が求められている印象はありますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「今の日本の小学生ってどんなアニメ見ているの?自分イメージと調べたランキングがかなり違って不安になってきたので詳しい人教えてください……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメ事情に関して何かと話題になっているようですが、そういった話題の中には「実際の日本では今どうなっているのか」という疑問が出てくるものもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「今の日本の小学生が見ているアニメ」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今の日本の小学生ってどんなアニメ見ているの?自分イメージと調べたランキングがかなり違って不安になってきたので詳しい人教えてください……

「ポケモン」や「プリキュア」とか?

私は以前リメイク版の「ドラゴンボール」が今の日本の小学生の間で結構人気になっていると聞いた覚えがあるけど、実際どうなんだろう

日本の国民的アニメ「鬼滅の刃」だろ

「鬼滅の刃」は完結してるから次の「SPY×FAMIRY」でしょ

「鬼滅の刃」はアニメの方はまだ完結してないぞ!
最盛期の頃の勢いはないけどまだ地味に人気は続いているし下の世代のファンも獲得している

こういうのって日本の学校の放課後以降の時間帯、特にゴールデンタイムに放映されているアニメを調べればすぐに分かるぞ

今の日本のテレビは放課後はともかく、ゴールデンタイムに放映されるアニメが少ないから参考にならないぞ?
それならまだ日曜朝の枠を参考にした方が良いと思う
その場合は「プリキュア」や特撮作品になるが

今の日本のテレビでは「クレヨンしんちゃん」も「ドラえもん」もゴールデンタイムではなく夕方放映だ
視聴者の生活習慣の変化やネット配信の普及でゴールデンタイムのアニメ放映はほぼ消えているはず

なるほど……それはさておき「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」は毎年劇場版があるし日本の小学生が見ているアニメで間違いなさそうだな。

日本の子供向けアニメを見ていると、自分の子供の頃の作品がまだ続いているのに気付いて驚くよ

そういう日本の国民的長寿アニメはこっちの動画サイトでも配信が続いていたりするけど意識しなくなるよね……TV見なくなったしTVで放映されなくなったしで

「忍たま乱太郎」とかまだ続いていて今年の終わりに劇場版公開だぞ!
俺が子供の頃、まだ日本のアニメがテレビで放映されていた頃の人気作品なのに日本では普通に続いている……!

考えてみれば当たり前だけど、日本国外のアニメ作品も普通に人気が高いらしい
「ミニオンズ」なんかは定番だと聞くし、夕方の時間帯に日本以外の国で作られたアニメも放映されているな

「ちびまる子ちゃん」なんかは完全に俺が子供の頃にテレビでやってた作品という認識だったが、日本では今も普通に続いている模様

「ちびまる子ちゃん」は日本では国民的クラスのアニメとしての評価が続いていたはず
小学生に限らない定番の家族向けアニメだろうね

「名探偵コナン」はどう?劇場版はずっと好調だけど

「名探偵コナン」も長く続いているし子供の人気高いようだね。
作品の内容だけでなく売り方からもファミリー向け、子供の視聴者をかなり意識しているのが分かる。

上で「プリキュア」が出ているけど日本におけるプリキュアのターゲットは小学校入学前の年代の子供だから見ている小学生の割合はそんなに高くないよ
幼女に混じってペンライトを振りたがる大きなお友達の方が多いくらいだ

大きなお友達については知らないけど日本でも女子は小学生でも上の方になるとアニメを卒業してドラマ、そしてアイドルの方に行く傾向があるらしい
そして趣味方面に素質がある人間がアニメを見続けたり小説の方に行ったり腐っていくとのこと

現在の環境だと日本のゴールデンタイムのアニメ作品を探すよりも日本の子供向け玩具市場の上位にくる作品を探す方が良いと思う
こっちでは注目されていないけど日本市場では絶好調な、子供の支持層がいる作品が見えてくるはず

それで思い出した
「すみっコぐらし」は日本の小学生からの人気が高い
場合によってはポケモン以上の勢いもあるとか

子供が見る定番中の定番としてはジブリ作品じゃないの?

いや、そうとは限らない俺が以前見たニュースでは今の日本の小学生はジブリアニメをあまり見ていないという話があった
これは日本でジブリアニメはネット配信をしていないのが原因で、レンタルビデオ市場が消えてネット配信が主流になっているの加えて子供向けなジブリアニメ新作おも出ていないことから今の日本の下の世代にとっては徐々に「思い入れが無い」存在になっているのだとか

以前見たニュースで日本における調査によると小学生の間で人気なのが「推しの子」と星野アイだとあったが

それは本当
「推しの子」は日本の子供の間で人気が高いし話題にもなっていた

「呪術廻戦」も小学生の間で人気だと聞くし、「推しの子」が人気なのも信憑性は高いと思う

「呪術廻戦」は子供に見せて良いのかと思ってしまうが……

それを言ったら「鬼滅の刃」や「推しの子」も似たようなものだ
日本で大人気になったアニメは大体子供も見ている、そして大人も見ているということになる
だからこその大人気作品だ

日本の作品は中国にアニメやマンガの単体作品として入ってくるからこっちの感覚ではイメージし難いけど、日本だと「少年ジャンプ」や「少年サンデー」といった少年マンガ雑誌に連載されている作品は概ね「小学生も見れる」作品扱いになっている。
そしてそこから出てきた人気作品は当然小学生も見ている、小学生にも人気の作品になるのではないかと。

俺達が子供向けじゃないと思っているアニメが実は日本では小学生も見ているとか、逆に俺達が子供向けだと思って切り捨てているアニメが実は日本では大人(大きなお友達ではない)も見ているとかはわりとよくある話だ

考えてみれば私も小学生の頃に子供向けではない日本のアニメを見てオタクになる基礎ができてしまったわけだし、日本の小学生も明らかな子供向け作品ばかり見ている、そういった作品が大人気とは限らないよな……

日本だと少年ジャンプ連載の作品は小学生も見ている作品だと考えて問題無いと聞いたことはあるが、正直に言えば信じ難い所がある……

それは私も聞いたことがあるけど、さすがに小学一年生と六年生が同じというわけではないだろうし、年齢による人気や話題の違いはあると思う



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「「『呪術廻戦』のような作品を小学生が見るということに関しては、まず内容が理解できるかどうかについては私自身の子供の頃を考えれば問題無いと思います。しかし残虐で暴力的なシーンについいては『子供に対する悪影響』ということを考えてしまいます。オタクな自分でもこうなので、中国の普通の親そして社会的に許容されるのは困難でしょう」
などといった話もありました。

外国の一般層或いはオタクに人気の作品ということなら各国のランキングなどが参考になりますが、「小学生人気」となると最新のデータはなかなか見つからない上にどこまで「実際の子供の好み」の情報が入っているかが分からないので迷ってしまいますよね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「異世界転移系作品で『元の世界に帰りたい』というキャラについてどう思う?「近頃は帰りたいという気持ちも納得できるようになってきた」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国でも以前から異世界転移系のジャンルは何かと人気が高く、「穿越」とも言われている人気ジャンルが形成されています。
またそんな環境もあってか日本の異世界転移系作品に関しても何かと議論が盛り上がりやすいそうですが、近頃は議論の方向や結論が昔と異なる話題も出てきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「異世界転移作品でチート能力を獲得したのに元の世界に戻りたいと考えるキャラ」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


異世界転移系作品で特に説明もなく「元の世界に帰りたい」というようなキャラについてどう思う?主人公以外の転移者(ある程度のチート持ち)も含めて。
私はそういうキャラは納得できないと思ってしまうんだが……

読者側の気分次第な所もある
学生の時なら帰りたいかもしれないが、学校出たけど仕事が見つからない将来の展望も何もないみたいな状況だと帰る気にはならないかも

言いたいことは理解できる
私も将来に不安ばかりな今の状況だと異世界から帰って来るという選択をすぐには選ばないだろうと考えてしまう
まぁ異世界で獲得したチートを持ち帰れるというなら別の話になるが!

ファンタジー世界と比べたら現実世界の方が倫理観も飲食物も安全面でも「かなり良い」わけだし、家族や友人、学生なら好きな人がいることだってある。それなら普通は元の世界に戻りたいと思うだろう。
バカにされがちな現実世界ではいじめとかニートだとかで居場所が無かった主人公というのも、異世界での活動に本気になる理屈付けとしては有用な背景設定なんだよ

主人公でも現実世界切り捨てるのにはそれなりの設定やストーリーを固めないといけないわけだし、主人公以外の転移者だとチート持っていたとしても尚更だよ

主人公を不幸な境遇にした場合、対比として他の転移者はリア充そこまでいかなくても一般的なものは持っている設定になりがちだから現実社会に戻りたいという考えになるのは普通では

そうそう
「普通の人」という体で登場させるサブキャラはチート持っていても戻りたいとなる

自分も昔は「チートや攻略法獲得してトリップしたのに現実社会に戻ろうとするのはおかしい」とか思っていたけど、近頃は帰りたいという気持ちも納得できるようになってきたかな……別の文化、生活習慣の場所にいって物的人的資産無しに「良い暮らし」をするのはとても難しい

俺は「異世界おじさん」を見てから異世界転移してから帰りたいというネタや感情を理解できるようになったわ

チート能力持っていても現地住民から好意的に接してもらえるとは限らないわけだし、好意的に接してもらうための行動、環境を整えるのってかなりの手間だからな
現代社会での生活を放棄するにはそういった環境的な意味での補正、都合が良い状況がチート以外にも欲しい

現実では景気が悪いし希望が無いとはいっても異世界の方は希望がないどころか普通に危ないし生活レベルも低いから「帰れないのが確定」でもなければ帰りたいと思うだろう
もちろん私も主人公が俺TUEEEEEする作品は大好きだし今でも追いかけている作品や新作探しはやっているけど、現実とは分けて考えてストレス解消のための作品として割り切るようになった

若い時、まだ何も持っていないときならともかく、ある程度歳をとると全てを捨てて異世界に定住というのは実感として難しくなるからなあ

異世界定住問題に関して人生の勝ち組の考えとオタクの妄想は違うということだよ

オタクやってても異世界転移は厳しくなるぞ?
二次元作品に出てくるたまに出てくる追いかけている作品の続き、最終話を見たいから現実世界に戻るという動機、昔はネタくらいにしか思っていなかったが今は推しも本気で追いかけている作品もできてしまったので異世界行きたくない、もしトリップしたら戻ってきたいと考えるようになった

勝ち組とかリア充などとは違うが、現実世界で楽しみがあると異世界ネタを楽しむのはともかく異世界定住は勘弁してほしいという感じになりがち

「無職転生」なんかはその辺かなり丁寧に現実世界における主人公のダメさと異世界で獲得した家族について描写していたからな
そういうのが無い場合、読者のその時の環境次第で受け取り方や納得できるものも変わるし評価も安定しなくなる

家族や友人に家や資産などもだけど、工業化や情報化による現代社会の利便性をどう評価するか、どう感じているかでも変わりそう
私は新型コロナで外に出られない時期の体験で現代社会の一定レベルの生活を維持できる拠点の有難みを実感したから異世界転移と定住に関する自分の考え方が変わったように思う

主人公補正を除いて考えると、例えとしては外国に移住してそのまま暮らすか?というのに近いかもね。
もちろん現地の文化レベルや倫理観は自分の住んでいた場所よりもかなり低いものとする

現実世界でも留学して学位取得して現地での就職も可能なのに移民とか考えずに帰国する人は結構いるからな……誰もが栄耀栄華を望むわけではなくてそれよりも故郷や華族との断絶、精神的な孤独の方が嫌だという人もいる。

言ってはなんだがアフリカに行ってこい、国や企業のバックアップはあるから!国内ではほぼ無理な金も権力も手に入るぞ!!みたいなのが近いかもしれない。それでもし成功したとして現地にずっといるのか?という話。

ちょっと前までそんな感じで夢を見て出ていった連中いたけど、その時でさえ大体の人間が成功して中国に戻って来るみたいな考えだったからな……なおその後は……

自分が歳をとって環境が変わったのもあってか、昔と比べて主人公補正が無い異世界転移には憧れなくなったね
ジャンルとしては楽しめるけど、自分の没入感込みで楽しむには強さのチート能力だけではなく生活環境のチートとか現実的なものを要求したくなってしまう

私も爽快感重視な作品は好きだけど、それとは別に俺TUEEEEEやりたいとかでなければ基本的には現実世界に戻りたいという考えになるとは思う

現代の生活と中世の生活、どっちがいい?という話になるわけで
まぁ日本の二次元的な転移転生、特に悪役令嬢で乙女ゲーベースの世界だと貴族なら生活レベル的には現代と比べてもそれなりというレベルのようだが

俺はエアコンのきいた部屋でwifiでネットにつないでぐだぐだするのを失うのは嫌だ

さすがに異世界の権力と金よりwifiを優先するのは無いだろ……

権力と金はリスクや責任もついてまわる
現代社会だとwifiは誰でも使えるけどそれによって手に入る体験は現代以外では手に入らないものだ
もちろんwifiを楽しめる生活環境あってのものではあるけど、俺自身はそういうのも含めてファンタジーな中世より現代の方がマシだと感じている

日本の雑なファンタジーというか、JRPGベース世界観だとその辺かなり整っている世界設定なこともある
例えば衛生環境、水利環境が整っている、魔法で何とかできるという前提になっているとかね
これを考え無しな設定だと笑うこともできるけど、別の見方をすれば「爽快感重視」にする上で地味だけど重要な設定なのかもしれない

最近はオタクでもそういう考えになっているのがなんだか微妙な気分になるよ
ネットでくすぶっている独り身のオタクで金も彼女もない、特殊技能もなければ外見も良いわけではない、週6日朝9時から夜9時まで働いても月給は5〜6千元いくかどうかで今は更に厳しくなっている
それなら異世界で俺TUEEEEEして現地に定住する方が良いだろうに

その現実よりマシな異世界というのがまず難しいと考えてしまうのだよ
快適で自分にとって都合の良いものを考えていくと必要なもの、単純な強さのチートでカバーできないものがたくさん出てくるから妄想でも「無い」とかになる

そういうチートで俺TUEEEEEすることに対するカウンターとして「異世界おじさん」が強過ぎる
あの作品って実はウチの国の二次元の妄想に対する影響も大きいと思う

「異世界おじさん」ってうまい話ばかりじゃないトリップ先の例として分かりやすいよね
最初から主人公に逆補正がつくとか、チート以上の困難をぶつけられるとかではなく、チート獲得したけど異世界で快適に幸せに過ごす、嗜好を満たすのは困難というネタが提示されている

日本の二次元作品を見ていると近頃は異世界転移も欲張りで生活レベル落とさない系チートが増えているし、妄想の方向が「異世界おじさん」的なイメージ前提みたいになっているのかもね
実際、生活環境こみのチートだと話は変わって来るし

現代社会と異世界を行ったり来たりできるチートとか、現代社会と交易できるチートとかもあるしな
そこに重点を置いて「佐々木とピーちゃん」のように生活レベル落とさないだけでなく異世界のチートによる利益を如何にして現代社会で活用するかみたいな話もある

異世界から帰るかどうかに関して歳をとることによる変化から見方が変わるというのはあるだろうけど、他にもオタクとして濃くなり知識が増えたことによる影響もあると思う
知識が増えると「自分なら?」ということを雑に考えられなくなるので転移するとしても生活習慣に生活レベル、治安や倫理観などを考えれば現代人が中世で暮らすのは厳しいということになるし、ファンタジー要素が加わると更に条件が厳しくなってしまう



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「今の中国の若者は昔と違ってリスクを避け安定を求める傾向がありますし、なんとなく『自分なら上手くできる』という昔の若者にあった考えは薄れているようにも感じられます。これは就職難の影響があるのかもしれませんし、若い世代にも投資などで痛い目を見た経験があったり、痛い目を見た人が周りにいるという環境も影響しているのかもしれません」
などといった話もありました。

中国ではネット小説など「文章を読む娯楽コンテンツ」の主な支持層がいよいよ高齢化しつつあるといった話も聞こえてきますし、その辺りも異世界転移ネタに関しても昔とは違った見方が増える理由になっているんでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「気が付いたらこっちでも『ちいかわ』が流行っているけどなぜあんなに人気が高いのか……ファンの発言見ても人気の理由がよく分からない」

ありがたいことに
「ちいかわの中国での人気はどうなのか?」
という質問をいただいておりましたが、先日それに関係しそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国でのちいかわの人気や広まり方」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


気が付いたらこっちでも「ちいかわ」が流行っているけどなぜあんなに人気が高いのか……ファンの発言見ても人気の理由がよく分からない

男性人気もそれなりにあるのは珍しいよね
特にうさぎは「シャドウバース」のコラボで急激に知名度が上がったから

日常的なグッズにも使える単純にカワイイキャラというのは一度火がつけば急速に人気が広がる
いつまで続くかは分からないけど昔からよくある話ではあるな

自分もとてもカワイイとは思うんだが……最近はファンの方が怖い
言っては何だが濃いファンも多いし擬人化や極端なパロをするのも多いのでやべえ界隈にも感じられる

女性向けの流行はいつもそんな感じでは?ヘタリアや女性ファンが弾けた国産ネット小説とかもそうだった
ちいかわはちょっと目にする機会が多くて気になるのも分からなくはないが、合わない流行りものは無視しておくのがベターだ

女性向け市場狙いのコンテンツでweiboから流行ったわけだし男のオタクが引くようなことになる可能性は高かった……過去の女性向けコンテンツの人気もそんな感じで外から見ていると引く空気はあったしね

国内では「ちいかわ」に関して先に「シャドウバース」で広まっていたからやや特殊ではあるかと……
最近だとハチワレのキメラ化ネタが凄い爆発していたな。作品追いかけてない俺の所まで流れてきたよ。

「ちいかわ」に関しては「サンリオ」と似たようなものだと考えれば良い
あのジャンルで今流行っているのが「ちいかわ」ということだ
地雷っぽいファンが目に付くのも流行っている作品にはついて回る問題だ

流行りのマスコットとそのグッズという所だな
言ってみれば廉価版サンリオ?

日本では男性向けのオタク絵師もちいかわを追いかけている、ネタにしているのが不思議ではある

グッズを買いやすい、持ちあるきやすいから女性ファンが目立つように感じるかもしれないが男のファンもけっこういる
ストーリーやネタとしては何かとオタク向けな部分があるからね

ちいかわはファン内部でもコミュニティごとに楽しみ方が違うのも特徴的
世界観やストーリーが裏側のある萌え系作品のような所もあるし男のファンも結構引き付けている模様

作品の捉え方がグッズ追いかけている人とweb連載追いかけている人では明らかに違うし、上で出ている同人パロで盛り上がる所もあればストーリーの解釈、表現の裏側について語る所もあるからな……
まぁ合わない所は無視するのがベターだよ、気にせずアニメを追いかけているのが楽

ちいかわ人気に関してはかわいいキャラとしての人気の他に実は黒い世界観とストーリーによる人気があるので商業展開だけ見ていると把握し難いと思う

ここだけの話だが俺は「ちいかわ」の良さがあまり分かってない
シャドバでうさぎに大爆笑して作品を知ってからアニメのうさぎの出るエピソードを幾つか見ているが他のキャラは良いと思えないし人気の理由も分からない……

アニメだけだとまだ分かり難いかな……「あのこ」が出た辺りから作品の闇が分かりやすく噴出するのでアニメの新しめのエピソードから見始めるのもアリか?

ちいかわにはこっちの価値観問題で叩かれるのとはちょっ違う、言葉にし難いえげつなさがあるんだよな
そこが恐らく男女問わないオタクからの支持につながっている

モモンガの真偽ネタとかは俺でも知っているくらいだしな

私はモモンガに関してプラットフォームごとに現在のモモンガ贔屓か本物のモモンガに同情しているかの傾向が違うのは興味深いと感じている
個人的な印象ではあるがweiboがモモンガ贔屓が主流っぽい空気なのは納得

ちいかわって萌えキャラの皮をかぶっているけど原作が実は容赦のない危険な世界観なんだよ
上で言及されているハチワレのキメラ化も実はSCP案件レベルの並行世界ネタで友の夢を壊しても自分の世界に戻るのか、獣に堕ち強大な力に溺れた自分を倒すべき敵と見做した友と戦うのか(≒殺すのか)という選択に直面していた

アニメ版は確かパジャマパーティーズまで進んでいたかな……モブのちいかわ族は普通に捕食されているのが分かるなかなかに悪意のあるエピソードだ

俺は戦犯ちゃんのエピソードで目覚めたよ!
作品を追いかけているとちいかわがカワイイとかだけでなく作者のナガノ先生がいちばん鬼だと感じるようになっていくのさ……

人魚の煮付けは日本の作品の永遠の命ネタの中では個人的に一番納得できる展開、落し所にも感じられた
作者のナガノ先生は……思考も表現力もバケモノだ

こっちだと一部で流行っているレベルだけど、これ以上の人気になるのだろうか?
まだオタクやゲーマーとかが中心で世の中のリア充が騒ぐレベルではないが……

流行り方に関しては何とも言えないな
でも俺が追いかけている男性向け絵師が何人もちいかわを話題にする、イラストにするなどの動きを見せているし、恐らく日本での人気はこっちで想像しているよりも更にスゴイ

去年の今頃は国内では特に人気を感じることはなかったよね。「日本で大人気らしい」くらいの認識で話題も少なかったし検索でも訳語や中国語用語が一定せずあまり見つからなかったと記憶している。
私が国内の人気を感じるようになったのは昨年末くらいからかな?急に流行り出したようにも感じたし、正直どこかで仕込みがあったのかとも感じている。

ファン界隈だと「chiikawa」で固まってきているようだが、ちょっと前まで中国語表記すら一定しなかったからな
「小可愛」とか「吉伊卡哇」(これが公式表記で良いのか?)とか今でもどれが通じるのか分からん。

少し前までは日本で大人気だけどウチの国ではそんなに流行ってない、知っている人はすくないという状態だった
ネットで流行るきっかけになったのは上の方でも言われている「シャドウバース」のコラボでゲーマーの間でうさぎが「イヤッハァーー!」などの煽り性能の高さで小畜生の異名で有名になったのが最初の人気と知名度の拡大かな
その後またしばらくして今度は女性ファンの濃い層の間で人気が爆発して今に至る

国内だとシャドバから入ったのと女性向けから入ったので対立しているし、外から見るとそれも怖い……

流行ったきっかけがゲーマーだけ、濃い一部の女性ファンだけという単純なものではないだろう
作品の内容や人気の出方に独特な所があるし作品を追いかけていると作者本人の力の凄さも感じられるから個人的には全部が全部仕込みではないと思っている

当初はうさぎの畜生キャラとしての人気や画像ネタが強かったけど、近頃は上の方でも言われている濃いファンの妙な空気についていけない、そういうイメージがダメで離脱するのも増えているように感じられる

細々と中国国内に入ってはいたんだろうけど、普段そういうキャラを意識しないような所でも話題になったのがシャドバコラボからなのは確かだろう
昔からファンやってる知り合いの話によると、それ以前の国内ファンは直接日本のコミュニティに行ってたとのこと

「ちいかわ」の例えとしてサンリオを出している人がいるけど……ちいかわのファン層ってサンリオと重なる部分もあるけど、それ以外に作品解釈、ストーリーに関するガチ層がいるのが結構違うと感じる

「ちいかわ」はこういうIPでは珍しく男女どちらからも人気出ているね
ネタ度と汎用性が高いのも良い
オタク界隈でも「ちいかわ」のスタンプをよく見かける

日本の人気の高さと比べると中国国内ではまだ「流行っていない」レベルなのは間違いない
原作マンガも関連商品も売れに売れてコラボ企画も活発だし東京駅一番街の公式ショップも拡大されて大盛況だし原作の勢いも維持されているからまだしばらく人気は続きそう



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈(恐らく男性が多いコミュニティ)での見方などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私はシャドバでちいかわを知ったのですが当初はネタキャラというくらいの印象でした。その後キャラを知ってから原作ストーリーの凄さと深さを知るまでには少し時間がかかりました」
などといった話もありました。

私の個人的な印象でも、今年に入ってから中国オタク界隈における「ちいかわ」関連の話題が増加しているように感じられますね。
「ちいかわ」のえぐいエピソードが投下された時に何度か中国オタク界隈の反応はないか調べたことがあったのですが、あのこ関連や島編の時などと比べて最近のパラレルワールド編はまとまった反応が多く出ているように感じられました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の男性向けラノベで『ヒロイン無し』を売りにする作品はあるの?日本のネット小説を見てもあまり無いように感じるんだけど……」

ありがたいことに以前
「中国ではネット小説に『ヒロイン無し』というジャンルやタグがあるようですが、どういう経緯でそんなジャンルが形成されたのでしょうか?」
という質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうなネタを教えてくタダ来ましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の男性向けラノベには『ヒロイン無し』ジャンルは無いのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の男性向けラノベで「ヒロイン無し」を売りにする作品はあるの?日本のネット小説を見てもあまり無いように感じるんだけど……

恋愛無しとかハーレム否定とかはあったような?
でもこっちの作品のように「ヒロイン無し」を明確にアピールすることは珍しいと感じる

日本のラノベは挿絵付きというのに大きな意味があるんだからそれはありえない
美少女が描かれていないラノベに誰が金を出すというのか?

言われてみればそういうアピールは日本のネット小説には無いか?
或いはBL方面と混同されてしまうのだろうか?

日本の作者がそういうのを書くのが下手だという説はどうだろう
俺は日本のネット小説で「ヒロイン無し」的なものをアピールしていたけど、男性の登場キャラが増えていくにつれて男性キャラ同士の距離感やコミュニケーション方法がほぼBLで読者の数が伸びなくなった作品は知っている

似たような作品はあるはずだよ
「ヒロイン無し」をアピールする作品って男性向け、男性主人公視点の作品が多いわけだが、日本のラノベ、ネット小説にも男性主人公視点の作品は多いからね

別にこっちの「ヒロイン無し」もロマンスの対象になる女性キャラが出ないだけで、サブやモブで女性キャラは普通に出るわけだし、私は日本の作品にも普通にあるものだと思っていた
しかし言われてみればジャンルやタグではあまり見た記憶が無い

女キャラが出ないわけじゃないけど、ヒロイン扱いのキャラがいないといった作品はウチの国の作品でも日本の作品でも少なくないと思うのだが

日本の作品はヒロインを売りにしているけど国内の作者はヒロイン描写がヘタクソなの多過ぎてヒロイン出て来るだけで読者が警戒しちゃうからな
強くて何でもできる主人公がヒロインのために動いてばかり、問題解決に振り回される展開が話の都合やイベント作りで楽なのは分かるが読者からの感情は悪化するし、金払ってるんだからマトモな話を書けと言われる。
だから国内ではヒロインを無しにして根本的な問題が存在しないことをアピールする手法が成立した

国産ネット小説だと日本のいわゆるハーレム系よりさらにどぎつい種馬小説がジャンルとして大人気だった時代とその後の規制による反動もありそう
プラットフォーム側の編集に弾かれたら意味が無いしね

ウチの国の男性向けのネット小説で求められているのはまず主人公を魅力的に爽快に活躍させることだからな……ヒロインを魅力的に描写するための舞台装置な日本のラノベの主人公とは正反対

ヒロイン無しという強調は無いけど日本のラノベ、アニメ化するレベルの作品でも主人公第一な内容の作品は少なくないよ。
もっとも日本のラノベはヒロインの扱いがクレーバーな印象はあるかな。キャラを掘り下げるとかではなく、逆に表面的にしてあまり影響のないキャラとして扱うことも多いように思う

ヒロイン無しをアピールする作品ってキャラの感情面の掘り下げや交流が下手というか雑(で構わない)な作品だけど別に女キャラ出ないわけではないからな
ただ近頃は「ヒロイン無し」が強調され過ぎて女性向け、BL方面と勘違いする人も出ているのが……

こっちのネット小説は日本のラノベのような売りになる挿絵はないからヒロインの出番作らなくても良いからね
それでも普通は存在感の無いヒロイン的なポジションのキャラくらいはいることが多いが……

ラノベに限らず日本の二次元業界は美少女キャラ関連産業が発達しているからそれを削る、無いことを強調するというのがまずありえない
基本無料なネット小説だって商業化を目指したある種の商売なんだから

改めて調べてみたら日本のネット小説でもヒロイン無しアピールがジャンル化するほどではないのは本当っぽい
この話題を見た時に私は日本のラノベは挿絵があるからヒロインの価値が高い……と考えたがそれだけではなさそう

ネット小説の場合探せば出てくるけど商業化するほどではないんだろう
どこの国でも商業化までいかないレベルならネットを探せば当てはまる作品は見つかるものだ
しかし見つかるのと転生やハーレムのようにテンプレート化するような共通の概念になるのとでは大きな差がある

私もちょっと探してみたけど日本の「小説家になろう」における書籍化レベルではヒロイン無しをタグやアピール材料にしているのは見つからなかった
少なくとも日本では読者に対するアピールにはなっていないようだ

たぶん日本では「男の世界」とか「恋愛無し」とかになるんじゃないか?私はこういうカテゴリの扱いは見たことがある
日本の読者であっても「恋愛要素はうざい」「ハーレム作品は嫌だ」みたいな発言は普通に出ているので恋愛要素抜きの作品の需要自体はあるはず

例えば「銀河英雄伝説」みたいな作品を書きたい、読みたい層は日本に普通にいる
現代の環境だとあまり目立たないけど日本の男性向けラノベにもヒロインとの恋愛を重視しない作品はあるよ

国内だと「ヒロイン無し」がジャンル化されているので作品を選ぶ際の指標になっているし読者からの批判を回避することにもつながるし、恋愛や過激な描写も無さそうだからとプラットフォームの審査も通りやすい(気がする)というのがある

日本のネット小説は基本無料だし商業ラノベも出版社経由だけどこっちはプラットフォーム上で課金したユーザーが読者だから直接的な批判の影響も大きい……
ただヒロイン無しを強調している作品でも別に男しかでないわけじゃないし俺TUEEEEEな爽快感も求められるから別に中国だけにしかないジャンル、作品というわけでもないかな

ウチの国でも知られているような作品だと「オーバーロード」や「転生したらスライムだった件」がヒロイン無し扱いできるだろう
ビジュアルで美少女キャラが強調されているから内容知らなければヒロイン無しな方向には見えないが

日本のラノベって表紙に女の子いないと売れない
趣味でやるならともかく商業レベルだとヒロイン無しは成立しない
美少女キャラ無しで誰が見てくれるのか

多くは無いけどこっちの「ヒロイン無し作品」みたいなのは日本にもあるね。例えばアニメ化まで行った作品だと「最果てのパラディン」や「聖者無双」とか。
こっちほど強烈にヒロイン無しをアピールしていないだけでヒロインに存在感が無い作品というのはある

同意する。
私もハーレム系とかラブコメ系以外であれば「ヒロイン無し」的な作品は日本のラノベ、ネット小説にもあると感じている

でも「オバロ」や「転スラ」のように明確なヒロインはいないのに商業展開では女性キャラが強調されるというのは、やはりこっちとは感覚が違うような……

最近話題になった作品だと「影の実力者になりたくて!」もそんな感じでアルファが目立っていたね。
内容自体はウチの国でも人気出たのは何となく分かるんだが。

基本的に日本のラノベ、ネット小説は女の子を重視する。そこがストーリー重視のこっちの作品とは違うし売り方にも違いが出る。
日本市場ではヒロインがいないことを強調するのではなく、ヒロイン(恋愛要素無くてもキャラデザの良い女キャラ)がいることを強調する。

そういう傾向を俺も感じる
日本のネット小説系ラノベ或いはそれを原作としたマンガ版は商業化の際に改変して最初にヒロインっぽい女キャラで釣ってヒロイン関係無い本編始めがち
例えば「辺境の騎士バルド・ローエン」とかマンガ版はヒロインみたいな姫との話から始まるけど本編は老騎士の美食冒険譚だ

美少女重視かストーリー重視かはさておき、重視するのがヒロインや恋愛ではなく主人公の俺TUEEEEEだという作品自体は日本のラノベでは昔からあるよ?
極端に言えば「ソードアート・オンライン」だってアスナは主人公活躍のためのパーツでしかないし、「魔法科高校の劣等生」の司波深雪は「さすがはお兄様です」と称賛するための舞台装置だ

日本のラノベは一応ヒロインと恋愛している、読者へのサービスになっているのがこっちとは違う
こっちのネット小説だと恋愛に比重が傾き過ぎる、文字数稼ぎのための引き伸ばしに失敗して爽快感を失いがち

日本の作品がヒロインの扱いが上手いというわけでもないんだが……国内のネット小説だと「女性キャラを上手く書けないなら書くな」と言われてしまうから作者側も書かなくなる

日本の作品だと雑なヒロインでも不快でなければあまり炎上は無い
ただ私の見た限りでは日本でも主人公がヒロインによってカッコ悪くなる、展開がグダグダになれば普通に批判はされていたから、批判と炎上の規模や激しさの問題にも思える
これはウチの国特有の環境も関係しているから「日本に無い」というより「中国にある」理由を考えた方が良いのかもしれない

なんとなく理解できる話だ
十数年前、私がネット小説を読み始めた頃は今ほど極端ではなかったし雑に舞台装置的なヒロインがいる作品も多かったんだけどなー

国産ネット小説の初期はほとんどハーレム系で、人気になって課金で稼ぐためにエロ要素入れるのが勝ち筋だった。その当時の作品は面白い、熱い作品でも突然エロシーンが入ることも多かったし実際それでランキングは上がったからこっちでもエロと美少女美女の需要はあった
しかしその後の規制強化と通報システムの広まりが……今はハーレム展開にするだけで通報されるんだから書こうとする作者がいないのも無理はない

今のネット小説界隈はさすがにね……男性主人公と女性キャラが親密になるだけで騒ぐ、通報する動きが出たりするから女性キャラは目立たないようにするしかない
規制もだし通報する口実があると別作品のファンや同業者にやられる

同業者からしてもヒロイン出して失敗する、批判されるのを煽るのは自分にとってプラスになるわけだしな……

国産ネット小説は収入のために課金と直結する文字数を稼ぐのが重要なわけだが、恋愛要素、感情描写は文字数稼ぐ上では相性が悪いという事情もある
引き伸ばしにくい、引き伸ばすとストレスがかかって印象が悪くなる、同じような内容を繰り返すと停滞感が強くなるわけだからね
だから読者に「描写がちゃんとできないなら書くな」と言われるし、作者側も削ってしまっていいという判断が出てくる

恐らく日本にもこっちで「ヒロイン無し」をアピールするような作品と似たような作品はあるし需要も存在する
しかし日本ではヒロイン、女性キャラを強調することに関してリスクよりもリターンの方が多いからわざわざ「ヒロイン無し」をアピールすることは無いのだろう

そんな所かもね
女性キャラを強調しない方が良い作品なら男性主人公のカッコイイ、迫力のある表紙や挿絵をアピールすれば良いんだし



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では男性向け作品で恋愛によってキャラ崩壊して醜態を晒す主人公がとても嫌われます。しかし作者側としてはヒロイン関連の問題は文字数稼ぎに便利、話を続けやすいので本筋が進まずヒロイン関係の話が続き読者の不満がたまっていくことも多いです。そしてヒロインが出てくる=読者の期待を裏切る展開になるというイメージが固まっていったようです」

「読者の需要の他にも規制対策という面もあります。中国のネット小説プラットフォームでは課金収入を得るためには審査がありますし審査に通ってからも編集側の管理が入ります。その審査も昔と比べて厳格になっているのであまり極端な内容は書けません。御存知の通り今の中国では種馬小説のような男の欲望に従ったハーレム展開を普通の商業プラットフォームでやるのは困難です。もしやったら編集で止められるでしょうし、もしそれを通過しても読者に通報されるでしょう。中国では無職転生のアニメが大炎上したのですから……」

などといった話もありました。

中国ではネット小説がコンテンツとしても稼げる場所としても非常に存在感がありますし、現代の中国のネット環境では何かと難しい所もあるのでしょうね。
日本のネット小説では先日カクヨムが有料サービスのカクヨムNEXTを始めましたが、そちらの方も個人的にはかなり気になっています。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

3/20修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「両面宿儺って日本の怪物、妖怪の中では大体どのくらいの扱いなの?元ネタの格や強さのようなものを知りたい」

中国オタク界隈では定期的に日本の妖怪が出てくる作品が人気になってきましたし、近年は陰陽師モノが大人気になったりしていることから日本の妖怪に関する知識がかなり蓄積されているそうです。
またその知識をもとにアニメやマンガに出てくる妖怪キャラの元ネタに関する話題で盛り上がることもあるのだとか

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の怪物の中における両面宿儺の強さ」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


両面宿儺って日本の怪物、妖怪の中では大体どのくらいの扱いなの?元ネタの格や強さのようなものを知りたい

鬼神だけど能力的には阿修羅系の顔が二つで多腕くらいで明確な特殊能力は無い感じだね
日本神話系でも恐らく物理系だともっと上のヤバいのがいる

大妖怪の格ではあるけど外見以外の特徴はあまり無いらしい
知名度に関しては豆腐小僧や小豆洗いや枕返しといったヘンな妖怪の方が有名な可能性が……

私は両面宿儺って「呪術廻戦」の作者のオリキャラだと思っていたが、元ネタあったのか

両面宿儺は三大妖怪みたいなメジャー所ではないけど妖怪系敵キャラなどで二次元作品にそこそこ出てくるよ
もっともマイナー系妖怪にありがちな明確な特殊能力が無いタイプなので作品作者次第で扱いや強さは変わる模様

妖怪カテゴリで扱われがちだけど天皇から討伐を差し向けられた鬼神なので実は非常に地位が高い存在
でも人気があるわけではないようで「呪術廻戦」以前は重要キャラ扱いされたことはなく、一話で倒される怪獣くらいの扱いばかりだった

天皇からの討伐自体はそこそこあるし、あまり格や地位の保証にはならないような……地方の土着神で扱いとしては物語の中ボスくらいじゃないか?

「仁王2」だとあんまり強くないボス敵だし雑な扱いされることもあるね
元の姿の斎藤利三の方がゲーム内では明らかに強いし

山ン本五郎左衛門やぬらりひょんのような妖怪の頭領的な存在と比べてどっちが格上な扱いになるんだろうか……

ぬらりひょんの格の高さは水木しげるの作品からの影響が大きいので両面宿儺の方が上だろう
山ン本五郎左衛門は関連する話題がどこまでがネタでどこからが本当なのかよく分からん……

山ン本五郎左衛門は普通の妖怪カテゴリだろうし神の両面宿儺が上じゃないか?

日本の八百万の神って強弱は様々で人間に普通に討伐されるとか追い出されるようなのもいるから「神」なら強いとは限らない
両面宿儺の強キャラのイメージになる二次元的な特殊能力は個別の作品で付与されたのがほとんどっぽいね

両面宿儺は例えば安倍晴明なら勝てる、勝った〜封印するのがやっとくらいで強さを調整できるのが創作では便利なんじゃないか?
分かりやすく巨大化させても良いし

三大妖怪と比べれば格下で弱くは無いが圧倒的な強キャラというわけでもないかな。
私はそっちのイメージがあったから「呪術廻戦」でボスキャラになるとは思わなかった

私も昔「ウルトラマンティガ」にいたな……くらいの記憶だったから「呪術廻戦」の今の扱いは全く予想できなかったよ

「地獄先生ぬ〜べ〜」でも「魔法先生ネギま!」でも両面宿儺は巨大な存在だったから、俺は両面宿儺に巨大属性があると勘違いしていた時期がある

「ぬ〜べ〜」の両面宿儺は作中だと珍しい巨大なタイプの妖怪だったけど強さ危険さは覇鬼とかの方がはるかに上だったしそこまで強敵という感じではなかったな

「ネギま」だとヒロインを生贄に復活させるギミック的な大ボス敵だけど、エヴァンジェリンが救援に来てさっくりと倒される出落ち扱い
強敵の印象はフェイトの方がもっていくことに……

マイナー怪異だけど両面宿儺は強いぞ?
日本の神話大系じゃなくて仏教の神話大系における鬼神の系統だから日本の普通の土着神とはまさに格が違う

両面宿儺って日本書紀出典で背景も地方だ。仏教系とは違うだろう。

両面宿儺は両面、多腕などから阿修羅や風神雷神との関係とかも考察されているけど、基本的には日本の土地神、大和朝廷に敗れた地方豪族だと言われている
仏教要素は後から混ざった或いは神扱いに昇格した際に混ざった可能性も高い

言ってみれば地元だと有名だけど全国レベルではないという存在
元になったのが中央に反抗する地方の反乱分子ということで全国的には妖怪扱いで地元では菩薩や神属性を獲得していった模様

格としては土蜘蛛と同じくらい、菅原道真よりはかなり下だろう
日本の伝説では中央に反抗する地方勢力、討伐した存在が怪異として扱われていることも多い

酒呑童子もそんな解釈があったよね
その方面の有名な妖怪、怨霊などと比べたら両面宿儺はマイナーと言わざるを得ないかな

両面宿儺は元ネタ的にはサブイベントのボスくらいはられるけど、強さも知名度も妖怪のメジャー所と比べると微妙といった所だろうね。
妖怪をネタにした作品でも出番が少ないし、日本書紀でもそこそこのネームドな敵というくらい。

そう言えば「グランブルーファンタジー」のコラボイベントのボスに両面宿儺がいたな。コラボしたのは「鬼滅の刃」だったけど!
なおその後「呪術廻戦」とも正式にコラボした模様

例えば八岐大蛇と比べたらどうなの?最近の二次元だと両面宿儺の方がヤバイ存在みたいな印象もあるんだけど

八岐大蛇も両面宿儺も大和政権に負けた地方豪族が由来という説はあるけど格としては八岐大蛇の方が上。八岐大蛇には洪水などの自然災害の化身という説もあるしね。

八岐大蛇は倒したのが素戔嗚尊でドロップアイテムが天叢雲剣だから日本神話系の怪物としては完全に別格

知名度や格が高ければ二次元系ゲーム、特にソシャゲで活用されているけど両面宿儺が大きく扱われることは無い。両面宿儺の知名度が低いのはこういう所からも見て取れる。

人気や知名度が微妙ということで思い付いたが、名前がパッとしないくせに日本の妖怪における超強キャラな牛鬼とどっちが強いんだろうか?

概ね牛鬼が上だろう
日本では牛が力の象徴で更に水属性まで持っているし特殊効果が無いと倒せないといった伝説も豊富

日本の妖怪で巨大なのだと牛鬼の他にダイダラボッチなどもいるけど、どっちも名前がカッコ悪いので中二病的な名前である「両面宿儺」と比べて出番は少ないらしい
顔が二つに多腕というのがカッコイイデザインにもできるしね

既に言われているけど強い、格が高いという認識が広まっている妖怪であれば二次元に限らず日本の作品にたくさん出ているだろうし、凄さがハッキリしないということも無いはずだ
近年の二次元において両面宿儺が強いイメージになりつつあるのはマイナーな妖怪だから創作で好きに設定できるし、作者と作風によっては使いやすいからといった理由はあるのではないかと

「女神転生」「ペルソナ」に出ていないんだから、まぁそういうことだよね……



とまぁ、こんな感じで。
今の中国オタク界隈の日本妖怪ネタに関する知識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は日本のマンガに出てくる妖怪ネタのどれが伝統的な設定でどれが作品独自の誇張なのか分からないことも少なくありません。例えば私は両面宿儺に関して『地獄先生ぬ〜べ〜』で知ったのですが、あのマンガの妖怪解説がどの程度強調されたものなのかは分からなかったです」
などといった話もありました。

中国における日本の妖怪の強さのイメージに関しては日本の作品だけでなく中国国産作品の和風要素からの影響もあるようです。
現在の中国オタク界隈における日本の妖怪の強さランキングみたいなものも機会があれば調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

それから艦これのイベント関連の情報提供や質問をいただいておりますが、お陰様で初動は遅れたもののE2までは甲で進むことができました。
今回は掘りの中心がE2ということなので現在掘りを優先して一旦止まっています。掘っている間に友軍が来てくれたら……などとも考えていますが、今回のイベントは期間が短いので友軍にはあまり期待しない方が良いのでしょうね。

中国オタク「二次元作品でたまにある男を故意にセクシーに描くとか下着や裸を見せるシーンを皆どう感じてる?楽しんでいるのか嫌っているのか気にしないのかを知りたい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では日本と比べて何かと規制が厳しいと言われていますが、中国オタク界隈にもエッチなシーンや恋愛要素などに関して「日本と比べて厳しい」空気があるそうで、そういった表現の是非や「アニメの内容が子供に悪影響を及ぼす」といった批判が出たり、議論が加熱するようなこともあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな方向の話題の一つとして
「アニメやマンガに出てくる男性キャラのセクシーな描写」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元作品でたまにある男を故意にセクシーに描くとか下着や裸を見せるシーンを皆どう感じてる?楽しんでいるのか嫌っているのか気にしないのかを知りたい

私はあまり気にしないけど昔は主に女キャラの方が多かったけど、最近は男キャラが突然裸になったりパンツ見せたりする方が多く感じられるし気になる人はいるだろうな

妙にセクシーに描く、半裸になったり服を着ていても尻の形が綺麗に強調されるシーンとかあるよね

近頃は「ダンジョン飯」のセンシの描写で結構好みが分かれている印象が……日本ではああいうのに需要があるんだろうか?

日本では昔から男のシャワーや風呂のシーンが少年マンガでサービスシーン的に扱われていたし需要あるんじゃないか?
ただ俺もさすがにドワーフで来るとは思わなかった……

俺は気にするほどではないと思う
「ダンジョン飯」とかスルーできる範囲だろ

自分はストーリーの空気次第だね
マジメなシーンでサービスっぽい描写が入るのは男女問わず嬉しくない
作品に浸っている気分を阻害されるからね

私はテンプレ的に強調されるのは困るくらい?

オタクに媚びたサービスシーン、女がダメなら今度は男で釣ろうとする
いいかげんこの手の低劣なサービスシーンは無くすべきだ

私は男のキャラなら下着見えようが乳首見えようが気にならんけどなあ

お色気アニメなら歓迎するが、それ以外でやられるのは大嫌い
「ダンジョン飯」のような作品の場合、男キャラのセクシーな描写は必要ないんだから入れるべきではない
欲しけりゃ同人でやればいい

男のサービスシーンに関してはエロ目的よりもギャグとしての意図が強そう。こっちの弾幕コメントもその方向で受け取っている人が多い。

ああいうのって強調されていることも多いから作画が暴走した結果というのもあると思う。男女問わず男の筋肉描きたがる作者はいるようだし。

煽りの構図で下半身を、パンツ込みで描くみたいなのもあるしね。男キャラのを!

受け取る側次第な所もあるから何とも言えない
単純にその角度で描いた方が勢いがあってカッコ良く見える、描かない方が不自然になるみたいなシーンもあるから

ファンサービスな描写自体はあっても良いと思うけどパンツ描写はあまり好きじゃない自分みたいなのもいる

男キャラに高い画力を駆使した緻密なパンツや裸を描くとか、強調するカットで作画リソースをつぎ込んでいるとかでもなければ特に引っかかりはないかな

そもそも男のパンツやセクシー描写に価値があるのだろうか……?

人によってはあるのだろう
女キャラに関しても例えば御坂美琴のショートパンツの方が他作品のキャラの下着姿より興奮するという人もいるしし、性癖は人それぞれだ。

そう言えば以前私の周りでは「このすば」のアクアのはいてない描写は興奮するかしないか、パンツ描写の有無はどちらが良いかなどで熱い議論が行われたこともある
何をサービスだと感じるか、実は人によって違うことも珍しくないよね

男のセクシーシーンに関しては1月新作だと「バーンブレイバーン」のEDが妙にバズっているし、ネタとしての演出や話題性という狙いはあると思う

必要な無い所で男のエロ描写混ぜられるのはちょっと嫌だな。男同士でやたらと赤面する演出と似たような異物感が……
しかし自分自身がこれまでヒロインの「必要のない」パンツに喜んでいたわけだし「必要無いから」と否定していいのかな……とも考えてしまう

同意する。
私も昔意味のない女キャラのパンツ露出を「普通の人が見てどう思うか」という批判はあったが、それと同じように語って良いのか迷う
笑いのネタにするのも理解できるし、嫌いな人がいるのも理解できる

正直どうでも良い部分ではあるが、この手のサービスカットを批判する、やめるべきだという人は日本のアニメを見ない方が良いんじゃないかと思うわ

二次元特有のノリではあるし、オタク向けでは定番だからね。日本のアニメでも子供向けだと規制されてそういうのは無くなっているわけだし「わざわざ見に行っている」ようなものだ。
最近センシの描写が何かといわれている「ダンジョン飯」はTRIGGERというオタク向け要素が濃厚な所が作っているわけだしな

上でも言われているけど俺は作品やシーンの空気次第
男性向け女性向け問わず「サービス」で売るアニメならどっちでも良いけど、シリアスな熱血展開に急に混ぜられるとイラつく

そういうのって個人ごとの許容範囲や注目する部分が異なるから難しい所もあるのがな
1月新作の「バーンブレイバーン」とか、私はゲイネタと熱血部分の切替と混在が面白いと思っているけど全面的にダメだという人もいるようだし

ダーク系でシリアスな「Fate/Zero」でさえ公式でイスカンダルにパンツはいてないネタやっている
やはりオタク向けだと男性のサービスシーンネタは避けて通れない部分だし慣れるかスルースキルを身に着けておくべき所なのでは?

オタク向けの描写でも作品次第な所があるから一概には言えない
私も女性のサービスシーンは嬉しいことの方が多いけど、例えば「Wake Up Girls!」とかは気持ち悪く感じてダメだった
男性キャラの描写に関しても笑って楽しめるのとダメなのがある。例えば「バーンブレイバーン」なんかはギャグとして意図的にやっているのが分かるし話のネタにする場所もあるから問題はないかな?

今の時代は男女キャラ関係無くリスクは高いだろうにそれでもやるということは少なくとも日本の視聴者にも需要はあるということなんだろう
共通しそうな所だと……こっちで淫夢ネタが流行っているのと似たような空気なのだろうか?

リスクに関しては中国と日本で違う所がある日本では女性の露出や下着描写は危険だが、男の露出や下着に関してはあまり規制が無い
日本のオタクからすれば男の風呂シーンにモザイクが入る国内の規制基準には戸惑うと聞いたことがある
だから男キャラのセクシー描写に関してはある種のギャグとサービスとしてリスクを意識せずにやれるという事情もあるのではないかと

俺はもう開き直ってダブルスタンダードでいく!
女の子のは嬉しい、男のはあんまり嬉しくない!!



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国オタク界隈でもゲイネタが大好きな人は少なくないと思います。しかし笑える人とそうでない人の違いが大きいので嫌う人は本当に嫌いますし、別の作品を見るよりもそういう作品を許さないという方向になる人もいます。そして現代の中国ではオタクの多数が笑えるネタであっても不快に感じた人が価値観や子供への悪影響を理由に通報してしまうので……」
などといった話もありました。

スルーできる範囲や笑える範囲に関しては個人差がありますし、今の御時勢ではサービスシーンも何かと難しいのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「成龍(ジャッキー・チェン)って鳥山明と知り合いだったの?今回のニュースで二人の並んだ写真を出して来たのには驚いた」

前回の記事
中国オタク「鳥山明先生がお亡くなりになった。まだ68歳だったらしい」「本当に全く想像もしていなかった……先生のご冥福をお祈りいたします」
に関連したネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国でも鳥山明先生の訃報は大ニュースになっているようですが、それと共に鳥山明先生関連の話題が改めて注目されているようでその中にはジャッキー・チェンさんとの関係についての話題もあるそうです。

『ドラゴンボール』の友情…ジャッキー・チェンが鳥山明さんへ「感謝」 若き顔出し2ショットが涙誘う(ORICON NEWS)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「成龍(ジャッキー・チェン)の鳥山明作品への影響」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


成龍(ジャッキー・チェン)って鳥山明と知り合いだったの?
今回のニュースで二人の並んだ写真を出して来たのには驚いた

知らなかったのか!?
鳥山明とジャッキー・チェンの関係ってオタクどころか一般常識レベルだと思っていたんだが

「ドラゴンボール」にはジャッキー・チェンの映画の影響がかなりあるんだけどね

国内は「ドラゴンボール」のアニメはあまり入ってないのでずっとTVで流れていた日本や他の外国とは違うから……
海賊版マンガ時代を知っているかゲームで追いかけていないと、影響を受けた作品は見ていても「ドラゴンボール」自体は見ていないことも普通にあるし、作品自体を見ていなければ「ドラゴンボール」が影響を受けたそれ以前の作品を知ることも無い

現在の環境だと案外知る機会は無いのかもね
「ドラゴンボール」の序盤はかなり成龍映画の影響があるし、キャラだって亀仙人がそのまんま「成龍」の偽名で天下一武道会に参加している

そうそう
亀仙人がカツラ装備で「成龍」になっているのは読んだことがあれば忘れられない部分

そしてファンはオタクになって日本語を学んでからあれは原語だと「ジャッキー・チュン」で日本における成龍の英語名のカタカナ表記「ジャッキー・チェン」とは一応別になっていたのを知るまでがセット

「ドラゴンボール」の序盤には中国語の食事関連が元ネタな名前のキャラが出るけど、大陸に広まっていたバージョンだと「楽平」(ヤムチャ)や「小林」(クリリン)とか当時の翻訳特有のキャラ名現地化なので日本語知らなければ中国要素が意識されないといった事情もある

鶴仙流の方の天津飯や餃子、桃白白はそのままだったんだけどね(天津飯は「範天津」になってるのを見たことはある)
あと桃白白はデザインの元ネタはジャッキー・チェンの「蛇拳」の敵キャラだろうと言われている

「成龍」のあれは当時の公式海賊版問わず雑な翻訳のせいで「成龍」そのままになっちゃったケースだな
なお張学友の英語名がカタカナ表記だと「ジャッキー・チュン」なので現代のネット環境で日本語検索すると混ざって大変らしい

「ドラゴンボール」の最初の方はバトルシーンや修行とかにジャッキー・チェンの映画の影響がかなり入っているんだよ
これは鳥山明に限った話ではなく、当時の日本の作品にはかなりの割合でジャッキー・チェンの影響やジャッキー・チェン映画のネタが見て取れる

映画と二次元が結びつくイメージがわかない人もいるだろうけど、昔の作品はかなり映画からの影響、映画から持ってきたネタが入っている
そしてジャッキー・チェンは日本で昔大人気だったので主に1980〜90年代の漫画家が影響を受けているわけだな

日本でのジャッキー・チェンの人気は凄いぞ
日本市場における中国人男性歌手としての売上トップはジャッキー・チェンという妙な記録だってある

当時の日本社会ではジャッキー・チェンが大人気だったし、鳥山明の世代の漫画家にとって彼は本当にヒーローだよ

「ドラゴンボール」に限らず1980〜90年代の日本のマンガはジャッキー・チェン映画の影響を受けた作品も少なくない
影響が分かりやすい所では例えば「らんま1/2」とかがそうだね

「らんま1/2」は酔拳からのネタが結構あるんだよね

日本の作品の修行シーンとか、いまだにジャッキー・チェンの「酔拳」ネタが出てくるくらいだし一昔前のバトル要素ある作品を描いていた日本の漫画家は大体ジャッキー・チェンの影響を受けていると言っても過言ではない

全盛期のジャッキー・チェンは外国における中国功夫のシンボルだった
そして功夫は二次元における定番戦闘技術だから、ジャッキー・チェンは二次元に対する影響も極めて大きい

若い世代には分からないと思うが全盛期のジャッキー・チェンの世界的な人気と影響力は本当に凄かったのよ
日本は特に影響が大きかった地域の一つで1980〜1990年代は「日本市場で客を呼べる」アイコン的な存在になっていたしその当時を知る日本人にとってジャッキー・チェンは共通の話題になるレベル

ジャッキー・チェンの影響力はガチで凄くて日本の漫画家にも彼のファンは多かったし、鳥山明にとっては憧れの存在だったらしい

当時ジャッキー・チェンの影響力に関して鳥山明以外で有名なのは北条司だろう
春麗のコスプレでよく知られている「シティーハンター」の実写映画があるから間違いない!

「実写版シティーハンター」はジャッキー・チェンに会えるから北条司はあの内容でも許可したという話を見たことがあるが、本当なんだろうか?

関係者の本当の気持ちは分からんが、当時の日本ではジャッキー・チェンの映画だからあの内容でも問題無いという受け取られ方になったのは確かだろう
これは当時の日本におけるジャッキー・チェンの人気の高さが分かるエピソード

北条司はわざわざ映画で使うイラスト描いているし春麗のコスプレもカプコン公認だ。これは日本でも上映されてTV放映もされたから許可されているのは間違いない
なお同時期に制作された「超級学校覇王」は許可もらえなくて勝手にスト2のキャラ使いまくったので日本国内での上映も販売も絶望的だと聞く

「文化輸出」という言葉が大好きな人達からは軽んじられがちだけど、ジャッキー・チェンって近現代における中国の文化輸出に関して最大級の功績があると思う
文化輸出の成功例とされる功夫は彼がいなければこんなに広まらなかったよ

ジャッキー・チェンの影響力やその対象に関して中国人の方がよく知らないのは不思議だ

今はジャッキー・チェンあまり活躍してないからね
若い世代は全盛期を知らないし、全盛期を知っている人間もその後の微妙な時期のイメージが積み重なっているから大体の人にとってはアクション映画作ってた昔の有名俳優くらいになる

ジャッキー・チェンに関しては近年と言うか活動後期の作品がどれもあまりパッとしない、ウチの国での評価があまり高くないのもあると思う
下の世代のイメージは正直あまり……

俺がまだ学生だった頃の楽しみが昼休みに家で見る映画チャンネルのジャッキー・チェンの映画だったんだがな……
(訳注:近年は少なくなっているそうですが、中国の学校は時代や地域によっては昼休みに家に帰ってご飯を食べます)

日本におけるジャッキー・チェンの影響って当時の香港よりも強かったという話もあるが、実際仕事であった年配の日本人にはジャッキー・チェンを定番の話題のように語れる人も多かったので信憑性は高いと思われる

今ではジャッキー・チェンって軽く扱われがちだけど、映画界における突出した影響力という意味では漫画界における鳥山明よりも更に上だ
漫画界では鳥山明の前にも後にも比肩する或いはそれ以上だと言えそうな漫画家が存在する(もちろん評価は人それぞれだろうけど)
それに対してジャッキー・チェンの影響力とコメディ系功夫というジャンルは前にも後にも比肩する存在がいないし今後出るとも思えない

個人的に興味深いのは鳥山明の作品に対してジャッキー・チェンが影響を与えて作中でネタにしていて、ジャッキー・チェンに限らず当時の香港映画や香港の映画スターも「ドラゴンボール」や「ドクタースランプ」をよくネタにしていたことだね
こういうのって昔の権利関係が雑だった時代だからできたことなんだろうけど、影響の流れを追いかけてみると面白い

言ってみれば1980〜90年代の日本の作品で中国人キャラや功夫がかなり良い扱いだったのはジャッキー・チェンとブルース・リーの映画のおかげ
そして夭折したブルース・リーと違ってジャッキー・チェンは活動期間が長く日本も活動の場にしていたからジャッキー・チェンの方が影響を与えたジャンルの範囲も世代の幅もかなり広くなっている

ふーむ……二次元における中国武術の強さって八極拳の「拳児」が人気爆発しただけじゃなかったのか。勉強になったわ。

そもそも「拳児」が人気になって影響を与える際の土台がジャッキー・チェンの映画による中国武術、文化ネタだったからね
商業連載だからジャッキー・チェンの人気無しでは作品の企画を通すのは難しかったはず

ジャッキー・チェンとブルース・リーの影響から始まっているから、日本では中国武術ネタは広まっている。しかし武侠ネタは一部のマニアにとどまっているし武侠要素も人気のパーツにはなっていないというのは個人的に興味深いかな

理解できる話だ。日本に先に金庸作品が広まっていたら二次元の中国系キャラの描写も別のものになっていたのだろうか……?

根本的な問題として武侠系作品は独自の世界観が重要なジャンルだから日本に広まるのが難しかったと思う。現在も武侠は中華圏のみの人気ジャンルで、世界的に人気なのはブルース・リーやジャッキー・チェンの映画経由の功夫の方だからな



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の昔の思い出や現在の認識などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「成龍に関する中日の人気やイメージの違いに関して、日本のスターで強引に例えるなら北野武が近いと思います。中国では国際的に評価の高い映画監督ですが、日本人からの評価はそんなに高くない印象を受けます。私は以前日本人留学生と話した際に北野武の評価の低さや映画を見ている人が少ないことにかなり驚きました」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

5年前の似たようなネタの記事ですがこちらもよろしければご参照ください。中国オタク界隈に伝わっている日本のジャッキー・チェン関連の情報や認識は昔と今で同じ所もあれば変化した所もあるようです。
中国オタク「ジャッキー・チェンって日本の二次元にどれだけ影響力があったの?」

中国オタク「鳥山明先生がお亡くなりになった。まだ68歳だったらしい」「本当に全く想像もしていなかった……先生のご冥福をお祈りいたします」

鳥山明先生がお亡くなりになりましたが、この件に関する質問を複数いただいております。
中国の方でも鳥山明先生の訃報のニュースが主要なメディアで取り上げられているようですし、中国オタク界隈にも大きな衝撃を与えている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


鳥山明先生がお亡くなりになった。まだ68歳だったらしい。

?本当の話なのか?

デマだろ?
ちょっと前に新作発表していたはずだぞ?ドラゴンボールやドラゴンクエストの仕事だってしている

公式の発表が出ているし日本のメディアでニュースになっているから間違いない
突然過ぎて言葉が出ない

ああ……本当のニュースだったのか
信じたくない

時々日本の有名人の訃報のニュースは目にしていたけど、この名前をそこで目にするとは思いもしなかった
年齢的にもそこまで歳をとっているというわけではないのに

なぜ急に。少し前にも活躍しているニュースを見た。
気持ちの整理がつかない、哀しいんだか現実を認めたくなくて感情が爆発しているんだか分からない

68歳?まだ若いじゃないか、早過ぎる……
一時代を築いたどころかマンガの世界を変えてしまった天才が……

先生の作品、イラストをまだ見ていたかったのに
「ドラゴンボール」のアニメだって先生が関わるようになってから勢いを増していたのに

「ドラゴンボールDAIMA」が遺作になってしまったのか
ご冥福をお祈りします

ご冥福をお祈りします
鳥山明先生、あなたは私にとって神様でした

本当に全く想像もしていなかった……先生のご冥福をお祈りいたします

一つの時代が終わったことをこんな形で実感させられるなんて
本当に悲しい

なぜこんな突然
先生の作品からいただいた子供の頃の思い出は今も私の記憶に深く残っています、どうか安らかにお休みください

哀悼の意を捧げます
鳥山明はまさに天才で一つの時代、日本のアニメや漫画、ゲームは鳥山明以前と以後というくらいだった

鳥山明先生、どうか安らかにお眠りください
私は孫悟空に天使の羽が生えているイラストや原作最終巻の表紙を思い出した

ドラゴンボールのアニメEDの「僕たちは天使だった」の最後のカットだな
鳥山明先生はあの世で閻魔大王や界王様に合っているのでだろうか

私もショックを受けたがそれ以上に職場の上司がショックを受けて行動不能になっている
あんな精神状態の上司は初めて見たかも

鳥山明の作品って世代によっては本当に子供の頃の思い出〜青春の象徴みたいな存在なんだよ
私も本当に悲しい
鳥山明が安らかに眠ってくれることを祈る

それにしてもまだ68歳か……三浦健太郎は54、臼井儀人は51、高橋和希は60でお亡くなりになったのと比べればまだ長生きしているとはいえどうしても早過ぎると感じてしまう

文筆業だと68歳はそこまで上の年齢という感じではないよね
漫画家というのはやはりハードな職業なのだろうか

高橋和希は人命救助中の事故だし、臼井儀人も事故、鳥山明も死因からは転倒など外傷が原因の可能性があるから単純に比較はできないけど早いよな
特に鳥山明は現在も活動を続けていたから余計にそう感じる

職業病からお亡くなりになる漫画家ってどれだけいるんだろうね?まつもと泉が61歳でお亡くなりになったのも私はかなりショックで記憶に残っている

私は大して人気にならなかったけど週刊連載やっていた時期があるが、あれは人間がやるものじゃないと思う
それを体験して以降、週刊連載やってる作者の方々の長寿を祈るようになった

ウチの国のwebマンガでさえそうなんだから少年ジャンプという日本の二次元業界の最前線で活躍を維持することのプレッシャーは想像を絶するものがある
どちらにしろ、鳥山明先生のご冥福を祈ると共に他の現役の漫画家の先生達のご健康を祈らせていただく



以上です。
中国のネットでもたくさんの混乱と嘆き、鳥山先生のご冥福を祈る声が飛び交っている模様です。

ちなみに今回の件について教えてくれた方からは
「中国では80後くらいの世代が鳥山明先生の作品が直撃した世代で、当時は海賊版のマンガを皆で争うように読んでいました。中国で大きなニュースになっているのも、大人になった鳥山明ファンが中国社会の上から下まで様々な所にいるからだと思います」
などといった話もありました。

昔の中国では鳥山明作品が大人気で海賊版マンガがそこら中に出回っていましたし、当時は他の作者が描いたマンガなのに鳥山明名義で売られている作品をよく見かけましたね。
私が中国に留学していた時期はちょうど中国で「ドラゴンボール」や「ドクタースランプ」が大人気な時期とも重なっていたので、クラスメートとの共通の話題として重宝するという面でもとても助かりました。
改めて鳥山明先生のご冥福を祈らせていただきます。

中国オタク「同じ制服なのにキャラによってスカートの長さが違うことがあるけど、日本の学校って制服買う時にスカートの長さを選べるものなの?それとも誇張?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる「学校の制服」は何かと気になる存在になっているようですが、制服のデザインだけでなく制服周辺の事情についての話題が盛り上がることもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「制服のスカートの長さは買う時に選べるのか、自分で改造するのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメを見ていると同じ制服なのにキャラによってスカートの長さが違うことがあるけど、日本の学校って制服買う時にスカートの長さを選べるものなの?それとも誇張?

サイズの違いはあるけど、スカートに関しては一定の長さしかないのでは?

私は学校によっては短いタイプ、長いタイプを指定して買えるものだと考えていたが……

言われてみれば不思議だな
上や下のサイズを買って調整するとか言うレベルではない。

二次元だと伝統的にスカートの長さでキャラクター性を表現するから、演出的な誇張の一環じゃないの?

夏服と冬服でスカートの長さ違うのでは?
日本の女子学生は冬でもスカートで過ごせるように鍛えられているし、おしゃれエリートは夏服のスカートの短さでもいける、現実にどれだけいるかはさておき非現実的ではないという認識になっているんだろう

二次元作品ではメインキャラの制服がごく普通に魔改造されている
しかし常態化しているので逆に現実の日本でどうなのかが想像し難い

俺達が直接目にする制服ってコスプレ用のだから本物とは違うらしいからな!

まぁ「咲」みたいな制服と着こなしが現実に存在したらさすがに困るしな……

アニメのキャラデザの都合じゃないの?
メインキャラは制服のサイズに上着や小物で着こなしの違いを出して視聴者にキャラを区別させる
モブキャラにはそういう手間はかけずにどれも同じ服装にする

短いスカートって不良キャラのアピールだからね

学生の不良キャラはスカートを逆に長くする、くるぶし位まで長くするのが日本の不良系女性キャラの記号
短くするのはギャル系のキャラだな

やはり制服のモデルでスカートの長短を選択できるんじゃないか?
どの作品か、或いは服の注文フォーマットかは忘れたがそういう設定を見た記憶がある

具体的な改造シーンはあまり無いけど制服の改造に関して言及する作品はそこそこあるし、現実では制服改造しているんじゃないの?

俺は作品経由の知識しかないが、許可されているのもこっそり改造しているのがあるね。そして風紀委員に怒られる!薄い本だと生活指導教師がセクハラ的にスカートの長さを測る!

改造しないでも一般的な腰よりかなり上まで引き上げて着用すれば短くできるのでは?

それだと二次元によくあるへそが露出する描写が出来ないから冬服以外無理だろ

私は腰の部分を巻き上げるというのを見た覚えがある
そうすればミニスカートに見える長さに調整できるとか

俺も改造よりまく方だと思ってた。「響け!ユーフォニアム」にそういうの無かったっけ?

それだとウエスト太くならないか?
元のスカートの長さによっては逆にカッコ悪くなりそう

そんなに極端なことにはならないだろう。
元々日本の学校のスカートが短めなのもあるだろうし、もし目立つなら長袖を腰に巻いてごまかすという手段もある。

やはり作品の演出な所が大きいと思うのだが
メインキャラのスカートの長さが違う作品もあれば、体格考えればほぼ同じな作品もある

個人的には同じ制服でタイツや靴下で違いを演出する方が好みだけど、スカートの長さで表現するのが分かりやすいのも理解はできる

制服のスカートもだけど、日本の学校には大きいサイズの制服の上だけ買ってスカートはかない着こなしのJKがいるという話は本当なのかとても気になっている

あれは最初からそういう風に作られたのではなく買った学生が改造しているのだと思う。俺の通った学校でも仕立て直してズボンをカッコ良くしている子はいた。

私もその見方に同意。
私の通っていた学校にも制服のズボンがダボッとしていてカッコ悪いのをシュッとした形にしている学生がいた。北方の学校だから秋からはズボンの下にもう一枚はくのが普通だったので実用的ではあったんだけど、おしゃれ重視したい人にとっては我慢ならなかったようだ。

私が中学の時は制服のズボン改造するのが流行っていた
スカートじゃないから学校も特に取締りすることはなかったね

地方によって気候も違うから改造できる所も変わるだろう
日本と違って冬でもスカートはく人間はこっちにはいないけど上着やズボンなら改造してる学生はいるだろう

俺が学校通っている時は上着の方を短く改造している女子生徒はいたかな……

国内でも改造している学生はいるけど、俺は見た記憶がない
なぜなら俺の学校生活では女子生徒はみんなジャージのズボンか冬服のズボンだった

あるある
私の通った学校でもそんな感じで、スカートをはいた女子生徒が見られるのは開校記念日の集会や運動会の時くらいで皆すぐに着るのをやめてしまう
ここだから言えるけど、クラスの子のレアな服装を見れたのは嬉しかったしジャージに戻ってしまった時はとても残念に感じたよ……
(訳注:中国の学校の運動会は概ね選抜選手による競技で一般の生徒は応援するだけです)

こっちの学生ってイベントでもなければスカートはかないからね
上着やズボンならともかくスカートは着る機会や場所的に改造するほどではない

話を戻すが二次元作品では風紀委員キャラがスカートの長さをチェックする展開はたまにあるけどその場で元に戻す展開は見ないから、やはり制服のスカートは改造しているケースが多いと思われる

つまり、ギャル系ヒロインの方が裁縫などの家事能力が高い可能性もあるのか……

そういうサービスがあるんだろうけど、日常的な服装の調整だから服飾技能持ちなケースも否定はできないな!

俺は以前日本では学生服を売る専門の店があって学生はそこで指定の制服を買うと聞いたことがあるんだけど、制服の改造もそこで一緒に注文するんじゃないか?
学生向けという市場があるのだから個人技能で何とかしないで済むサービスはあると思うのだが

学校で買うのではなく学校指定の店で買うというのは本当だね。体操服や運動靴もそこで買う。ただ改造については私も知らない。スカートの調整もそこでやっているのかね。

制服の改造って校則違反になりそうなものだし、さすがに公式のオプション的なサービスにはなっていないのでは……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の認識や中国の学校生活での経験などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本の学校と比べて中国の学校は制服の管理が雑です。学校のイベントや幹部の視察などの時だけ生徒に制服を着用させて綺麗に見せるような学校も多いと思います。私の学校生活でも日常的に着ていたのは運動服(ジャージ)でした。学校が儲かるので制服をモデルチェンジして生徒に買わせるのは熱心でしたが」

「そもそも制服の着用を強制しても学校側に服を着替えるスペースが無い、授業の休み時間が日本と違って制服から運動服に着替えるのを想定していない等の問題があるので勉強が忙しくなると運動服で過ごす学生ばかりになります」

「昔と比べれば中国の学生も制服を着用する時間は増えていますが、生徒も保護者も学校も制服にこだわって授業に悪影響が出るなら運動服で良いという考えは変わっていません」

などといった話もありました。

中国では時代や地域による違いが大きいので制服事情に関して一概には言えませんが、90年代に私が留学していた中国の現地校では中学高校と一応シャツとズボンの制服(女子はズボンとスカートで着用基準に関しては季節やイベント次第だったような?)はありました。
しかし普段は皆ジャージで、そのジャージに関しても管理が雑で上だけ羽織っていれば下はジーンズや学校指定のジャージ以外でも良い、半ば私服みたいになっていたので楽でしたね。

そして私服が目立つ着こなしの生徒やジャージすら着用しない生徒が増えてくると学校から通達が出て先生が検査に乗り出しやり過ぎていた生徒は怒られるということの繰り返しでした。今考えてみるとかなり緩かったような……さすがに今の中国ではもっとしっかり管理しているのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『十三機兵防衛圏はちゃんと完結したエヴァ』みたいな例え話を聞いたんだがどうなんだろう?エヴァっぽい要素が所々にあるのは確かだが……」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「アニメやマンガによく出てくる旧校舎って日本にそんなにたくさんあるものなの?現実的にはどうなんだろう?」
のネタを教えてくれた方から
「近年の旧校舎が舞台になる作品で印象に残っている作品の一つが十三機兵防衛圏です。中国のゲーマーの間での評価も高いです」
といった話と共に追加のネタをいただいたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「十三機兵防衛圏とその元ネタ」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレがかなり混じっているのでお気を付けください)


「十三機兵防衛圏」はちゃんと完結したエヴァみたいな例え話を聞いたんだがどうなんだろう?エヴァっぽい要素が所々にあるのは確かだが……

個人的な感想を否定するのは野暮だけど、あの作品はエヴァっぽい所はあるけどエヴァが直接的な元ネタではないし世界観的にもエヴァの影響を受けた作品扱いするのは違うと思う。
エヴァは「セカイ系」と言われる主人公周辺の描写だけでそれが世界全体に影響するみたいな世界観だが「十三機兵」はタイムスリップに見せかける所はセカイ系っぽいけど真相の方は古典的なSFネタ。

あれは「エヴァ」じゃなくて「メガゾーン23」が直接的な元ネタだと開発スタッフが言っているね

そうそう。データ上のアイドルがストーリーの鍵になるのも明らかに「メガゾーン23」から、それから最終決戦のネタは皆大好き「マクロス」だ。
俺も元ネタに関しては分かっていない所が多そうだけど、1980〜90年代の作品のネタが多く使われているとは聞く

SFネタ的には古典的なものが多い。ただゲームとしての見せ方が非常に上手い。
システムを受け入れられる、劇中の情報の多さに対応できるならぜひ遊んでほしい作品なんだが……説明するとネタバレになるから布教し難くて困る

SF的なギミックの使い方も上手いけど古い時代の学生青春モノとしてもかなり良いんだよね。しかしそういうのが好みな層にとってはシステムや世界観、それからヴァニラウェア作品に常に漂うエロさも障害になる……

東雲諒子があまりにも綾波っぽいからエヴァだと思ってしまうのは分かる
しかもエヴァで投げっぱなしだったものがきちんと回収されるようなストーリー展開を見せてくれるからな

具体的な生活描写があるのは実質都市レベルまでの世界に謎の敵が街に攻めてくる構成って別にエヴァから始まったものでもないしね。
あと引っ掛けになっている前世ネタは日本だと80〜90年代に流行っていたので作品に組み込むのも容易だったんだろう。

AVG部分としては「ぼくの地球を守って」の影響が非常に強いと聞くが、俺は原作をよく知らないので分からない

それは私も同じだ。
「ぼくの地球を守って」の影響が強いのは冬坂五百里関係の部分でいいのだろうか?焼きそばパンの連中じゃないよね?

個人的にはシミュレーションによって作られた過去の模倣の世界という設定が便利だというのをとても実感できる作品だった
クリエイターが思い入れのある時代を深く描写して面白いものにできるのだと

わりと使い古されたネタ、話の展開なんだけどゲームとして体験すると描写やその順番が本当に絶妙で唸らされるんだよね
あらすじで見るのと体験するのでは全然違うから遊んでみないと良さが分からない作品だし、ネタバレして作品を広めるわけにはいかないと実感できてしまう作品だ

体験するのが重要なゲームなのには同意
私も以前他人に薦められたんだけどその時はストーリーの概要中心に語られたので特に面白そうには感じなかったんだが、その後時間が出た時に手を出したらモノスゴイ面白くて一気に遊んでしまった

前世紀の日本が舞台で学生主人公達によるエヴァっぽいSFストーリーという概要だけだと遊ぶ気にならないのも理解できる
しかし遊んだ人間からすればネタバレして楽しみを奪ったらダメだと考えてしまう

恐らくゲームではなく小説やアニメなどの形式だったら普通の作品くらいにしかならないだろうからね

自分が爽快さを感じたのはストーリー上では明確な説明の無かった疑問点が実は描写されていた、推理できたというのに気付いた時かな。伏線の回収やストーリー背景の合理性もゲームでは珍しいレベルだし、ストーリーパート、戦闘パート、資料パートが分割独立状態という珍しい構成も良かったな

間違いなく名作だけど個人的に残念に感じたのはストーリーが短過ぎる、主人公達のキャラの掘り下げの差が激しいといった部分かな
和泉十郎関係は描写が足りないし、東雲先輩なんかはキャラデザも声も良いのに劇中の描写も扱いも微妙で……

予算不足で実装できなかったルートやキャラもあるからそこは仕方がないのだろう

予算もだけど開発期間の延期がひどいことになっていたらしい
実際、2013年の初めにコンセプト発表で最初のPS4版が出たのは2019年11月

個人のストーリーで見ていけばそれほど長くないように感じるけど視点移動が複雑な作品なのでフラグ管理が難しいしシナリオ制作の遅れが全体に影響したらしい
どこかのストーリーを伸ばすとそれがそのまま別のキャラのストーリーにも影響する構造だからエピソードの追加の手間が普通のAVGと比べてかなり煩雑

「十三機兵」みたいな構造のAVGって結構ありそうに思えて実はあまり無いからね
個別にエピソードを並べるならともかく、エピソード間を別視点、それも前後の時間軸や分岐をプレイヤーが移動できるというのは少ないが、少ないのには理由がある

「オーディンスフィア」みたいな形の群像劇は多いんだけどね

確か「YU-NO」だったかな?時間と世界線も含めた視点移動システムのあるAVGでこれもフラグ管理が大変でエロゲー版からの移植が難しかったらしい
作品のシナリオライターが別会社立ち上げて似たようなシステムのギャルゲー作ったけどそっちはあまり評価高くないし視点変更の活用もあまり上手くいってないなど、シナリオ制作側にとっても簡単ではないのだろう

「十三機兵防衛圏」という作品はSF中心に古典的なネタ、定番の展開を一通りやっているから好みの違う人間でも遊んでみたら「自分の見たかったシチュエーション」に出会えるし、そこに独特なアートや音楽、キャラクターが組み込まれている
しかし取り入れたものがあまりにも多いから特定のネタやジャンルに例えて説明するのが難しいし、良さを説明するのも簡単ではないのが困る

欠点が無いわけではないんだけどね。例えばキャラクターが多過ぎて掘り下げに差が出ている、キャラによってはテンプレ要素による記号的舞台装置になっている感もあるし、キャラが多過ぎて情報も多過ぎるのは興味が無い人が序盤で離脱する原因にもなる

郷登蓮也なんかはまさにそんな感じだね。他にも東雲諒子は制作側がやりたいネタだけつなげたようなキャラになってデザインと声に惹かれた人をガッカリさせるしし、鷹宮由貴も推理AVGネタのために突っ込まれたキャラくらいな印象が……

元ネタと言えば比治山と沖野は定番のBLネタかと思いきや「ストップ!!ひばりくん」という1980年代の少年マンガが元ネタらしいが分かるかそんなもん!とても良かったけど!!

鷹宮由貴と「スケバン刑事」みたいに日本の二次元の古典を履修していないと分からないネタが多いのはちょっと困るよね
自分が把握できていないネタが果たしてどれだけあるのやら……

オタク向け作品だけでなく映画などの娯楽コンテンツからのネタもあるし把握するのはほぼ無理だと諦めている。古いのだけかと思いきや「8ミニッツ」みたいな割と最近のもあるし

十郎が見ていたビデオが「スターウォーズ」や「ターミネーター2」といった80〜90年代の古典的名作だし概ねその辺りの時代の作品が元ネタになっているはず。
でも元ネタなのか元ネタがあってそれをオマージュした作品が直接の元ネタになっているなんて話もあってやっぱりわからなくなるな!

時間移動と見せかけて……なギミック自体はわりと早い段階で想像がつくけど、キャラクターの関係やSF的な背景などはかなり引っ張った話になるから退屈はしなかったね

簡体字中国語翻訳が間違いではないけど真相を基にした用語での翻訳が多いからすぐにネタを把握しちゃったなんて話も聞く。「セクター」を「扇区」と訳すとか。
この部分は繁体字版だと「第幾区」のように訳したからある程度ネタバレ回避できたとか。

セクターに関しては英語のsectorを意識するかどうかだと思うけど、元の日本語の「セクター」はカタカナ外来語になっているので日本人からは意識され難いのだろうという話は興味深い

俺はそういうので気付かずに普通に真相判明まで騙されていたよ!面白かったけどね!!

私は過去に遊んだギャルゲーから時間移動ネタは疑ってかかるようにしているのでトリックを疑いながら遊んでいたが、ストーリー上は比較的早い段階でトリックを示準する描写があった
真相を知ってからもう一度遊んでみたらそういった部分が分かると思う

「十三機兵防衛圏」って話のトリックは古いしテーマも古い。元ネタの作品の時代を見ればわかるように1990年代にはネタ自体は概ね出揃っていた。
でも遊んだ体験の凄さは元ネタの古さとは関係無いしどう見せるかどう伝えるかが重要なのだと実感させてくれる

「使い古されたネタ」という批評はよく聞くけど、使い古されたネタも使い方と見せ方次第で衝撃を与えてくれる作品だ
またそれだけに「使い古されたネタ」を把握しきれない自分の知識の無さが悔しくなる作品でもあるかな



とまぁ、こんな感じで。
今回のやり取りは中国オタクでもマニア寄りな層が集まっての話だと思われますが、それでもやはり元ネタの把握は難しいようですね。

今回のネタを教えてくれた方からは
「1980年代〜1990年代の日本社会の空気や流行した作品に関して把握するのは難しいですし、当時の日本のアニメやマンガ好きの若者が基礎知識的に知っている作品についてもよく分かりません。個別の作品からは見えて来ない部分なので」
などといった話もありました。

「十三機兵防衛圏」のオマージュ元に関しては私も把握していない所はかなりありそうだと感じていますが、元ネタの範囲も広いのでいざ調べようとすると結構難しいですよね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「春麗が56歳になったらしいけど昔の人気ってどうだったの?」「国内だと不知火舞の方が人気は高い気がしないでもない」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
先日また誕生日を迎えた「スト2」の春麗ですが、中国国内では「スト2」が入った時期や広まり方が日本や欧米と違うのもあってか、キャラの人気に関しても独特な事情があるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔の中国における春麗の人気」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


春麗が56歳になったらしいけど昔の人気ってどうだったの?中国国内だと人気に関する印象があまり無いんだけど……
彼女は登場時からずっとゲームの女性キャラの代表格で人気が高かったの?ウチの国での昔の人気ついても教えて欲しい。

こっちへの「スト2」の入り方というか、同時期で比べたらアーケードゲームの普及が弱かった大陸だと香港や台湾と比べたら弱いかもしれない
しかし常にトップクラスの知名度のアイコン的女性キャラだったし人気も高かったのは間違いないよ

「スト2」がウチの国に入ってきた時代って小覇王(ファミコンのコピー機)の全盛期でまだゲームキャラがビジュアルで人気になる時代ではなかった
その中で突出したビジュアル面のアピールが可能な春麗の衝撃はとても凄かったんだよ

FCに無理矢理移植した海賊版スト2でも春麗のビジュアルは気合入っていたからな……動きはよく分からんヘリコプターだった気がする

格闘ゲームの女性キャラクターと言えばやはり春麗だからな
俺のようなおっさん世代は対戦で使うと恥ずかしいけど一人で遊ぶ時には弱くても春麗使ってたものさ

春麗は現代でも一番有名な女性のゲームキャラと見てもいいのでは?
ララ・クロフトの方は最近新作出てないし

でも国内だと不知火舞の方が人気高い気がしないでもない
実際春麗と不知火舞って人気はどちらが上なんだろうか?

「餓狼伝説」も「KOF」も今は死にかけだから春麗の方が上なのは確定
ただ特定世代やコミュニティによっては違うかも?

中国国内だと様々な面で「KOF」の方が「ストリートファイター」より影響は大きいと思う。

俺の個人的な印象でも国内だとKOFの方が知名度は高いような?
ただ当時「スト2」遊んだことがなくても春麗はみんな知っているのでキャラの知名度はまた別だろう

自分の周りだと春麗はあんまり人気無かったね
ゲームとして「KOF97」全盛期で「ストリートファイター」の人気が無かった時期だったし
なおガキの頃は「不知」「火舞」だとずっと勘違いしていた

春麗に関しては常に上位にいるグローバル的な人気の女性キャラなのは間違いないが、国内だとちょっと分からない
国内では不知火舞の存在が極めて大きいし

私の世代だと作品の人気は「KOF」>「ストリートファイター」だったし格ゲーのキャラで一番人気が高いのは不知火舞だと感じる
今でも国産ソシャゲにコラボ出演しているから完全に過去のキャラという気はしないしね

ブルー・マリー推しな自分にとっては厳しい時代の記憶ばかりだ……まぁ不知火舞も嫌いではないんだが
そもそも00年代は小さい街で遊べるアーケードの格闘ゲームなんて「KOF」だけだったからね
「ストリートファイター」をアーケードで遊ぶ機会は無かった

春麗と言えば成龍(ジャッキー・チェン)のイメージが強過ぎてな

成龍(ジャッキー・チェン)が春麗のコスプレをする「実写版シティハンター」(集英社も北条司も公認)のアレか……

分かるぞ
俺もそのイメージが強過ぎるせいで春麗が萌えの対象にならない

俺も子供の頃は全く意識しなかったけど「KOF」がそこら中で遊べたのは人気の他にNEOGEOの海賊版基盤の作りやすさの関係もあったらしい……その結果皆が知っている、思い入れのある格ゲーヒロインは不知火舞になった

NEOGEO基盤はCPS1より更に海賊版基盤を作るのが楽だったと聞くな
CPS2は海賊版対策していたから当時の内の国に出回っていた「スト2」の多くはキャミィが追加される前のバージョンまでだったと思われる

昔の話でうろ覚えだが、春麗はFCのイメージも強かったからわりと最初の頃から「昔のキャラ」というイメージはあったかな

あったね。私もイメージは主にFC版だから知識として人気の理由は分かるけど実感としてはずっと分からないままだ

人気はさておき春麗の方が知名度は高いんじゃないかな?
不知火舞の初出が「餓狼伝説2」だと知っている或いは覚えている人は意外に多くないようだし

世界で最も知名度の高い格闘ゲームの女性キャラなのは誰も否定しないだろうな。

不知火舞はKOFが廃れても「王者栄耀」のコラボユニットとして相変わらず出番があるのが強い
春麗は格闘ゲームが衰退している上にキャラデザが昔とかなり変わっちゃったから……

春麗は顔はともかく脚がね……2D時代はまだ良いんだけどバージョンアップごとに極端になり個人的な許容範囲を超えてしまった
だから自分は選ぶなら不知火舞だ

今は3D枠になっているしそっちでも女性キャラの第一人者な扱いは変わらないんだが、3Dの方だと今度はマリー・ローズや2Bといった大人気キャラがいるからなあ

私の実感だと20年位前は不知火舞と春麗は同じくらいの人気で徐々に不知火舞が上に……という感じかな?国外、特に欧米だと春麗が常に圧倒的に優勢だけどね。

個人的には世界的には春麗、国内では不知火舞が人気だと感じている

ウチの国では「KOF97」と「王者栄耀」の影響力が本当に大きいからな
「スト2」も人気はあったけど社会現象レベル、共通の思い出になるような「KOF97」と比べるのは厳しい

春麗は世界的に有名な中国人キャラだけど、同時にお団子頭とチャイナドレスの誤解も広めた存在なのでちょっと複雑な気持ちになる

それにしてもカプコンもここまで春麗の人気が続くとは絶対考えてなかったのだろう
考えていたら誕生日だけの設定にしたはずだ

お姉さんキャラがどんどん年下になるというネタがあるが、自分と一緒に歳をとっていく年上キャラというのも扱いに困る!

本当にそうだよ
春麗は設定を見るたびに俺のオカンと同い年なのを思い出すことになるので精神的に少し厳しい



とまぁ、こんな感じで。
昔の中国のゲーム事情も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では経済がまだ発展していない時期、それからゲームセンターが禁止され壊滅した時期と重なったのでスト2をアーケードで遊ぶ機会はそれ程多くなかったと思います。上の世代のオタクにとってスト2は無理な移植をしたFC海賊版で遊んでいた記憶の方が強いでしょう」

「私の中でKOFはゲームセンター的な場所が復活してアーケード筐体が増えた時期に遊べた高品質で楽しいゲームという印象が強いです。そして不知火舞は高画質で表現される露出度の高さで当時の中国の青少年の性癖にとても大きな影響を与えました……」
などといった話もありました。


中国では不知火舞という比較対象がいるので分かり難いところはありますが、春麗の人気や知名度の高さはイロイロな所で感じます。
私の実体験でも高校の頃に学校の友達(全員中国人)とPSで「ストZERO」を遊んだ際に、その時初めてストZERO版の春麗を見ることになった友達から
「春麗ズボンはいちゃったの!?」
と悲鳴のような叫びが飛び出したのが妙に印象に残っていますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「なんでウチの国ではKOF'97だけが大人気になったの?」

中国オタク「アニメやマンガによく出てくる旧校舎って日本にそんなにたくさんあるものなの?現実的にはどうなんだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる定番要素、舞台やシチュエーションに関する話題で盛り上がることも多いそうですが、現実の中国の感覚と比較しての考察が行われることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメやマンガに出てくる旧校舎は現実の日本にはどれくらいあるものなのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメやマンガによく出てくる旧校舎って日本にそんなにたくさんあるものなの?
現実的にはどうなんだろう?

無いわけじゃないけどアニメほど頻繁に出てくる、使えるものでは無いと思う

あまっている建物、土地という条件が必須なので本当はあまり無いという「学生が気軽に入れる学校の屋上」より更にレアだと思われる。

私が見た作品だと金が出来たから新校舎建てたけど、旧校舎も特に壊さずに残してあるとかだったな

「すずめの戸締り」とかを見ていると、日本にどれくらい旧校舎や放棄された建築物があるのかなどと考えてしまうね。

日本に旧校舎が多いのは少子化で学生が減って使わない教室が増えたからだな
こっちでも将来出てくると思うぞ

ウチの国でも既に出ているぞ
農村から都市部に働きに来る人間減ったしね
そして少子化の影響は本格的なのが控えている……!

私が通った学校はもうすぐ廃校だと言われているし、学生が減って合併した学校の使わなくなった旧校舎なんてのもあった
そういう校舎でも数年放置されていたし日本の作品に出てくる放置状態な旧校舎というのも違和感はない

俺は小中高と旧校舎、旧宿舎とあったね。
当時から「昔は学生がたくさんいたけど今は学生が減って教室が空いている」という話だった。

高校の時に老朽化して使わなくなったけど学校側が記念として残している創立時からある旧校舎というのがあったよ
今考えてみると二次元的なイベントが起こりそうな雰囲気だったかも?

創作だと同じ敷地内なことがほとんどだろうけど、現実では学校ごと移るというケースもあるよ。私が高校の頃に別の場所の新校舎に移って、旧校舎は放置でしばらくして見に行ったら草が生えて埃が積もっているのを見て不思議な気持ちになった。
その後はどうなったか知らないけど、一線級の都市の土地だからさすがに壊して別の建物になっていると思うが……

日本は建築分野の能力が衰退して建物を短期間で壊せなくなっている
長期休暇の間に取り壊しが完了できないから放置される旧校舎も増える

主な理由は時間よりも費用だと思う
日本の建築分野の人件費は本当に高い。仕事で関わったことあるけど本気で驚いた。

国内だと鉱山とかの資源で大きくなった街は資源枯渇後に街全体がガラガラになって空き家、空きビルばかりになっていたりするね
それを考えると学校の旧校舎くらいは普通普通

私はバブル崩壊で放棄された妙な建築物が日本ではある種定番の廃墟ネタだと聞いたことがある
でも旧校舎はバブル崩壊とは直接的な関係は無いか?

ウチの大学にもずっと残っている使われない旧校舎がある
周りでは政府が土地と建物の回収の際に出す金を目当てに寝かせているのではという見方が主流

中学時代に4階建て校舎なのに3階と4階しか使ってなくて下の階が実質旧校舎状態だったかも
放置状態になる学校の校舎って意外にあるよ。細かい理由はいろいろあるだろうけど結局は金と人の問題だろう

現実だと建物ごとではなく校舎の一部が使われなくなるとかの方が多そう
旧校舎にするのは独立した建物にしてストーリー上で説明不要に使えるようにしたいとかが理由じゃないか?

それにしても日本には土地が無いというのに学校の旧校舎はたくさんあるのは不思議だ……

国内でも都市部は土地が足りないのにそういう建築物はある
取り壊すのも金がかかる、取り壊さなければならないときに所有者が金を持っているとは限らないというのは国内を見ても分かる

国内は子供が減っている上に新型コロナのオンライン授業で学校の校舎の価値がかなり落ちた
上の方の良い学校ならともかく中〜下あたりになると微妙なことになるし旧校舎というか廃校になる所は今後さらに増えていくはず

ウチの国は今でも学校を作る動き自体は活発だけど近年の子供の数を見ると、十数年もしたらどれくらい廃校舎の怪談が生まれるのかと考えてしまうね!

確かに。生徒がいなくなった学校のニュースとか一時期かなり話題になっていたしな……

旧校舎が発生するのは学校側が急ぎで取り壊さなければならないわけでもない、予算も潤沢ではないからだと思うよ

壊すのにも費用や周囲との調整が必要なわけだしね
活気のある学校ならともかく子供が減っていく学校だと予算も人員も別の所に使いたいのだろう

良い土地の学校は土地を遊ばせておくことはないだろうけど、中途半端な価値の場所だと「いずれ取り壊す必要はあるが当面は放置した方が楽」みたいになるのでは

俺の高校はそんな感じの旧校舎がずっと放置され続けていたが、さすがに取り壊さなければならなくなって学校の同窓会から投資を募ってどうにかしていたな。

使われなくなった、放棄された建物自体は別に珍しくないから「旧校舎」という設定でなければたくさん出せる……と思ったが、今度は学生キャラが気軽に行けなくなるか?

動画サイトを探すと廃墟探検動画を専門にupしている人もいるけど許可はとってないだろうし、ホラー作品で殺されるKYなキャラならともかく、普通の主人公的な学生キャラにやらせるのは問題だろうしな

東北地方とか資源枯渇や産業構造の変化などが原因の人口流失で鬼城になってしまった所も結構ある
人口が減ると使わなくなった建物はたくさん出てくるわけだし少子高齢化が早い段階で発生した日本を舞台にした作品に旧校舎や廃墟が出てくるのも不思議ではない

たぶんあと10年もしたらウチの国でもそうなるんだろうね
場合によっては加速するかもしれない

場所によっては既にそうなっているようだ。廃墟探検動画には廃校に行く動画もある。
あと個人的にはそういった風景や経験をベースにした創作が増えるかも気になっている。

使わなくなった旧校舎はどんどん増えそう
親戚の働いている高校も校舎の半分は使わなくなっていると聞いたことがある

私の地元の小学校は二つある校舎のうちの一つを修繕しながら使用して一つは旧校舎扱いで放置
こういう学校に通ったらホラーに限らず旧校舎ネタの体験は増えそうだ

今後ウチの国の作品でも旧校舎は増えていくのか……或いは現在進行形で増えている鬼城ネタになるのか



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国の空気も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「御存知かと思いますが中国国内では途中で建設が止まってしまうケースがたくさん発生しているので、使われた時代がないまま廃墟になる建物も増えそうです……」
などといった話もありました。
現在の中国国内の不動産事情については怖くて聞けないような空気もありますね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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