「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2024年05月

中国オタク「勇者、英雄であっても全ては守れない展開或いは強大な敵が弱点地域や後方を攻撃しない矛盾を解決して爽快感を維持するにはどうすればいいのか」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国で人気になる日本のファンタジー作品が続いていることもあってか、中国オタク界隈では日本のファンタジーの定番要素やありがちな展開に関する考察で盛り上がることも増えているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「勇者であっても全ては守ることができないという展開」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


勇者、英雄であっても全ては守れない展開、或いは強大な敵が弱点地域や後方を攻撃しない矛盾を解決して爽快感を維持するにはどうすればいいのか
見せ方やストーリー展開で皆が納得できたものを教えてほしい

全方位攻撃から守るにはどうするかという話か……話の規模が大きくなってリアリティを考え出すと避けて通れない問題だな
まともにやるなら戦線と後方の距離が離れている、魔王側に瞬間移動で戦力投下はできないとか制限をかけるのが無難かね

こういうのって話を引き伸ばすネタに困ったと思われる時にやって見ている読者がイラつく、設定に対する批判が加熱状態になるというのも少なくないな
個人的には敵側がやっても嫌がらせにしかならない、みたいなバランスにしておくのが好みではある

リアリティ重視、世界観演出でやるのは分かるけど主人公が強くなったのを盤外戦術で無意味にされるのはやはり面白くない

憤怒からの覚醒イベントの材料にするのが無難
これは故郷や友人だけでなく、弱い仲間に関しても使える
クリリンは便利なキャラだった

そういうのを重視した世界観にした場合、被害を無しにするのは現実的ではないしイベント的に扱うのがいいんじゃないかな
あとは無辜の民が死ぬことをシステムに組み込んでしまうとか

「ランス」の勇者システムみたいなのか
あれはえぐいけど皆が評価する勇者の設定だよなあ

結局は主人公が十分に強ければ良いだけの話では?
なぜ主人公一人で全て対応できないと考えるのか

俺もこの問題の解答は一人で敵や敵集団を制圧できるようにすることだと思う
ラスボスの世界規模の超範囲攻撃を無効化するとかは燃える展開だ

それでどんどんインフレさせて「はい全知全能」みたいになっても今度は作品の特徴や強みが消えてしまうという問題が発生する
俺TUEEEEEで上位存在になるとか、国産作品ではよくある展開だし俺も好きではあるが二次元に全て適用するのが正しくないのも分かる

戦闘するだけならまだ良いんだが、問題は主人公のいない場所をどう守るか維持するかだろう
この辺はふわっとしている作品もあるし否定的に見ればみつかる穴も少なくない

役割分担を明確にするのが無難かね
勇者が倒さなければいけないのが魔王だとして、魔王以外の戦力に関しては対抗できなくもないバランスにして勇者以外にも複数の戦線が存在するとかで

囲魏救趙みたいに勇者の役割、戦略的な目標を明確にしておけば犠牲に関してはざっくりとした描写で済ませてストレス無しでいけそう

そもそも勇者、主人公が全部守れるほど強くなければいいのではないかと
このテーマはある意味では俺TUEEEEEEな主人公を推し進めたことにより発生した問題と言えるかもしれない

「ガンダムSEED」の頃から最強のキラ・ヤマトの戦っている所以外はどうなるんだ占領政策はどうなるんだとは言われていたからな
そっちはラクスのカリスマでなんとかなるみたいになったようだが……

ストーリー上の大部分で主人公?勇者?がそこまで脅威ではないように見せればいい
敵側の攻撃対象にはならない、少なくとも戦略的に排除するようなレベルではない、敵としてはもっと優先する目標があるといった形にね

上で言われている「ランス」の勇者ほど極端じゃないけど、勇者の糧にするとか?
勇者がそこまでやらないといけないわけではないし、政治要素入れて勇者の価値を宣伝するなら情報操作もセットでやるのがリアリティ的には普通だろうしね。

小細工抜きで考えるなら戦いの連続でストーリーとしては長いけど実際の時間は短い(敵味方共に十分な分析、対処の余裕が無い)という方法がある
JRPG系の正統な勇者作品である「ダイの大冒険」は途中で一度敗北と世界崩壊まであるのに実は作中時間は約3か月しか経っていない

敵が一つの街を滅ぼす間に勇者は一つの重要拠点を攻略する、費用対効果では勇者側が有利、敵側としては主戦力や火力を勇者に集中させないといけない……というのもアリだと思う

敵側に理由付けをするのも一つの手だろう
世界滅亡させたい邪悪な組織ではないとか、邪悪な組織でも高級幹部に強さを求めるバトルジャンキーが混じっていて組織の方針そっちのけで主人公ばかり狙うとか

こういうのは演出による印象や主人公側の精神的なダメージ描写、頼りにならないどころか英雄に責任転嫁する味方や一般人などが見ている側を嫌な気分にさせるけど、スルーできる作品(と主人公)なら問題にしないこともできる
既に甚大な被害が発生しているんだから更に何かを破壊された人が死んだとかを気にして行動を制限する必要はないといった感じでね

やはりここは「必要な犠牲」だったということで

世界を救うのを優先する、そして「必要な犠牲」アピールを周りにやらせて主人公は悩むというか、その犠牲を背負っていくアピール!

守る範囲次第だけど、敵の攻撃で拠点放棄からの新拠点始動はわりと手堅いし心機一転アピールできるやり方だと思うのだけど

自前の勢力を強化して他所を救援しにいく程度の描写でいいんじゃないかな
関係ない所まで守るのは現実感が薄れるし「聖母キャラ」とか嫌われるから、仲間や守るべき(実際に守れる)味方の範囲を強調しておく

内政系なら被害は出たけど対抗できた、準備が活かされたとかいう話にするのがあったな
避難所や防空壕などの設備を作って避難手順を構築し日頃から訓練もしておくとか
これなら被害が出ても主人公側の功績として肯定的に描ける

これはアメコミでも昔からずっと続いている問題だし、制作側の事情も含めて簡単に解決できる問題ではない
まぁ二次元の場合、民衆のレベルがアメコミほどヒドイ作品は多くないし好きな作品なら心の薄目を開けて見るくらいがちょうど良い

こういう問題をカバーするために仲間やチームメイトがいるんだけど、近年は俺TUEEEEEが極端になってきているからチートな主人公と周りのバランスが逆に難しくなってきている
俺TUEEEEEが求められている作品においてここで討論されているような展開をリアリティ方面や話の引き延ばしなどで安易にやって荒れる、グダグダになることも珍しくない

勇者、英雄にも仲間は必要だし全ての敵を主人公一人で何とかする必要はないはずだけど、今はそういうのを求める空気もあるのがヤヤコシイ

元々「勇者」って防衛するよりも攻めるのが役割な斬首戦術の特殊部隊だからね
既に言われているけどこのテーマに関しては勇者の地位やチート能力などによって役割が変わっていった結果の矛盾という面もあるのだろう

全てを守り切れなかったことによる悲劇や責任を突き付けられる展開に対するモヤモヤって、本来敵の軍団や組織を全部相手にするのは無理だから刺客として戦いに挑んでいるのにそんな責任まで負わせるなよ……というのもあると思う

やはり世界全てを敵にするべきだ!
守るべきものなどいらぬ!!

守るものが無い状況にするのもアリといえばアリだな
言ってみれば「私有財産」が増えた結果、遊牧生活がうまくいかなくなったようなものだ

シューティングゲームの世界崩壊直前で自機発進みたいなシチュエーションもあるね

JRPG世界観、勇者ネタの源流である「ドラゴンクエスト」では最初に勇者の村が燃えて廃墟になる展開が多いし最初に大事なものを失って戦い、復讐に全力を投入するようになるのが本来の勇者の定番設定なのかもしれない



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の見方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国の作品では武侠や仙人といった方向での強化が多いです。これは万能、上位存在になるという強化なので日本のファンタジー作品の強化と比べてかなり強力です。こういった強化に慣れているので私は良い悪いは別として日本の作品におけるキャラの強化とその活躍に対してもどかしいと感じる時もありますね」
などといった話もありました。

主人公がどこまで強くなれるか、当然できるだろうことは何かなどといったことに関するイメージにも日中の微妙な違いというのはありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

5/31修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「好きな人に弁当を作るシチュエーションが現実の日本どころか創作の中でも良い話ではなくなっているって本当?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本と中国の食文化や環境の違いもあってか、中国オタク界隈では日本の「弁当」やそれに関連したイベントは何かと気になるものとなっているそうで、日本の弁当に関する疑問や考察で盛り上がることもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「好きな人に弁当を作るイベントの扱いの変化」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


好きな人に弁当を作るシチュエーションが現実の日本どころか創作の中でも良い話ではなくなっているって本当?
確かに私が最近見た作品では肯定的に描かれてはいなかったが……

現実の日本でどうなのかは知らないけど、言われてみれば創作の中でもめんどくさい、重いなどネガティブな表現になる方が多くなっているかもね

食事ネタ、料理ネタは増えているのに弁当を作るシチュが減っているように感じるのは不思議かもしれない

プレゼント系は現実でも合う合わないがあるし、作品とキャラ次第だろう。それに今でも弁当ネタは出てくるよ。
……でも自分が最近「良い」と感じた弁当ネタは「デキる猫は今日も憂鬱」だったから恋人の話は減っているのかも

「お弁当を作ってもらう」シチュエーションが重いと感じるとか俺には理解できないよ
そもそも自分にとっては日本の学校生活の弁当自体が遠いものだけどな!

そんなシチュエーションを体験したことが無いので分かりません!
でも良いんだ、冷めた飯は好みじゃないから作ってもらってもきっと単純には喜べないから

確かに。萌えるイベントではあるけど食習慣の違いがあるので我々にとっては実際に体験すると微妙なイベントかもしれない。
まぁ私はいつも昼飯は買って食べていたから縁が無い話だが。

重いか……分からんでもない
個人的にはある種の憧れのシチュエーションではあるんだけど

俺もデートで彼女がおいしい弁当を作ってきてくれるシチュエーションには憧れたことがある
そして俺はおいしい弁当を作って一人で遊びに行くようになった

昔々の作品では手編みのマフラーが恋人からの愛のプレゼントだったけどその後「重い」「微妙」なアイテム扱いになったと聞くから弁当もそういうアイテムの象徴になったのかもしれない

現実では滅多にないかもしれないが、別に豪華な食事を御馳走するとかではないから創作におけるイベントとしては重いわけではないだろう。

幼馴染とかならともかくまだあまり親しくない、付き合い始めた頃にやるのはちょっと重いと思うわ

二次元的な「幼馴染」の時点で現実だと「重い」と受け止める人はいるんだよ……

マンガではありがちな展開だけど俺は「重い相手」と感じるよ
それに食べ物だから他に食べたいものがあるとか、そんなに食欲がない場合は始末に困る

こっちだと半ばファンタジーだけど日本だと弁当ネタは日常生活の延長線上になるだろうからな……こっちで例えるならあまり親しくない人に豪華な食事や酒をおごられても返礼に困るみたいな話かな?
それなら「重い」扱いも分かる気がする

俺は日本でどうなのかは知らないし女の子に弁当を作ってもらったことなんてない
しかし現実だと調子の悪い同僚に好意でちょっとした料理を渡しても「重い」「男性の料理アピールうざい」扱いされたりするからな……ゼミの同僚がそうなってしまったがあれは悲しい出来事だった

作品内ではクオリティ高過ぎる弁当や逆に雑過ぎる弁当ネタはちょくちょく見かける
それで思いついたが昔と違って現代ではSNSや動画での料理ネタの増加から弁当の要求水準が上がっている、ちょっとした特殊技術が必要なもの扱いになってきているという説はどうだろう?
良い話ではなくなっているのではなく、ネタとしての扱いが変化しているというのを思いついた

日本社会における男女関係、家事ネタの扱いが変化していてそれが影響しているのだろう。日本社会では昔ほど弁当を作らなくなっているとも聞くし。

そういう表現が陳腐化しているという可能性は?
二次元におけるネタとして使うには弁当だけではもう弱い、極道に主夫やらせるくらいじゃないと面白くなくなっているとかで

暗黒料理だって陳腐化して今ではあまり見かけなくなっているし弁当ネタ自体が弱くなっているというのはあると思う

個別だとそこまででもないが、手編みのセーターを作ってくれてお弁当も作ってくれる女性キャラは重いと感じるかな……

料理や手編みのセーターに限らずもらっても始末に困る、捨てるのも精神的に負担がかかるプレゼントは創作であれば「便利な表現手段」になるんだよ
だから強調される形で使われる、それが別の所でもネタとして使われてイメージが強固になっていく

プレゼントを受け取るのとプレゼントを喜ぶのは別だからね
そのミスマッチが強調されると「重い」という印象が強くなる

日本でも現実だと昔から「弁当を作ってくる」のは重いし喜ばれるものではなかった
大して親しくもない相手から豪華手作り弁当をもらうのは困るという扱いだったし、そもそも手作りのプレゼントという時点で「重い」とされていた

道理ではあるが、それを「昔から」と全体に適用するのはどうかとも思う
私はそれに加えて創作における「恋愛」の扱いや表現の変化も影響しているのではないかと思った
私もヤンデレを知る前は好意を寄せられるって単純に良いことだと思っていたしね

その観点には同意する
二次元に限った話ではないけど昔は主人公が愛を押し付け続けてヒロインに振り向いてもらう展開がまっとうな努力として肯定されていたけど、今そんなキャラを出したら表現やストーリー展開を上手くやらないと相手の気持ちを考えない危ないやつ扱いにされかねない

現実のアイドルなどの推しへのプレゼントで食品、特に手作りは何が入っているか分からないから原則廃棄という情報が広まっているし、二次元の創作もそういう方向のエピソードやキャラ付けアイテムになっている感はあるかも

買い過ぎたから或いは作り過ぎたから一緒に食べようというのはともかく、わざわざ作ったというのは何を混ぜたのか分からないのが怖い

ようは恋人というほど親しくもない関係で弁当作ってくるとかプレッシャー強すぎるという話だろうか
現在の作品でも家族や恋人関係の場合、弁当ネタは普通のから変則的なのまで肯定的に描かれているしな

弁当ではないけど距離感間違えている異性ネタは珍しくないからね
国産作品でも洗濯とかがそういうネタ扱いになったりしている

日本での弁当の扱い、よく知らない人が作った食べ物に対する認識が変化しているという話もあるのでは?
近年の温暖化で弁当が腐敗しやすくなったので日本の弁当も昔と比べて作る際に衛生を強く意識するようになっているという話だ。例えば「おにぎり」は昔は素手で握っていたのが今ではビニール手袋かラップを使って作るのが普通になっていると聞く。
だからあまり親しくない、付き合い始めくらいの相手の作る弁当が信用されなくなっているのだと思う。

なるほど。考えてみれば現代の美食系の作品ではスキルがある人間の手作業は評価されるが、手作りで気持ちがこもっているから評価されるというのは見なくなっているし料理スキルの評価、重視される部分も変化してそうだ。

普通に考えたら朝の5時6時に作ったのを12時頃に食べるとか、何かしら悪くなってそうだからな……

現代の環境だと弁当にするよりも料理したのをその場で食べてもらうシチュエーションの方が何かと良い方向に描けると思う
そこまで行く関係なら料理する、してもらうのも肯定的に考えられるはずだ



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の見方も含めてイロイロな話が出ていました。

考えてみれば私も弁当に関する認識が昔とは変わっていますし、特にこの梅雨から夏にかけての時期は何かと心配になりますね。
今の気候だと粗熱をきちんと取る、梅干しを入れるくらいでは不安な時もありますし、創作の中のお弁当ネタに関しても「それ衛生的に大丈夫?」と気になってしまうことが増えているかもしれません。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本の弁当は早起きして作る?」「日本人の料理スケジュールにはついていけないと思ってしまう」中国オタク的日本の弁当の疑問あれこれ

中国オタク「古谷徹の不祥事に関する反応からウチの国の各コミュニティの人気作品の傾向や他の国の人気事情が浮かび上がってきているのが興味深い」

先日報道された古谷徹さんの不祥事に関するニュースは中国オタク界隈にも何かと衝撃を与えている模様です。この件に関しては質問やネタのタレコミを複数いただいておりますので今回は軽めの所を。

古谷徹が不倫、声優交代に心配の声 ガンダム・コナン…など出演中で動向注目「しないで欲しい」「交代すべき」(ORICON NEWS)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「古谷徹さんの不祥事の反応から見えてくる作品人気の傾向」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


古谷徹の不祥事に関する反応を見ているとウチの国の各コミュニティの人気作品の傾向やほかの国の人気事情が浮かび上がってきているのが興味深い
それに今回は以前の声優不祥事と違ってダメージや好きな作品の今後に対する不安の叫び以外にネタ的な反応も少なくないようだが……

ダメージ受けているのは大体「名探偵コナン」のファンだけど、他の作品のファンも微妙に反応が分かれているんだよな

「名探偵コナン」のファンでも推理重視だった時代が好きな世代はわりと冷静っぽいな

今回の件でダメージがでかいのは安室透の女性ファンくらいでは?
そして安室透ファンは名探偵コナンファンの中ではごく小規模な勢力でしかない。

こっちではそうだけど日本では安室透ファンが多いから一部では阿鼻叫喚だよ
もちろんこっちと同じく呆れたりガンダムネタにしたりしているのも目に付くが

ウチの国の名探偵コナンファンは主にカップリング勢だからな……いまだに劇場版が出るたびに各党派の戦いが勃発している
そしてカップリングだと主に蘭や哀になるので安室透はそんなに強くない

「聖闘士星矢」ファンとしては判断に迷う
声優交代拒否したけど結局は微妙だった経験もあるからな!

日本だとやはり安室透とガンダムネタが多いようだけど、欧米だと「ONE PIECE」のサボが多いように見える
恐らく今回の件については安室透というキャラが好きかどうかでダメージが変わるのではないかと

サボが天竜人になったというネタはちょっと面白かった
あと古谷徹の出演した作品では「ドラゴンボール」ネタもそこそこ出ている
「巨人の星」はウチの国も含めてさすがに無いかな

この件に関する反応を見ると、欧米では「名探偵コナン」の人気がそこまで高くないというのを実感できるし、中国のコナンファンの独自性みたいなのも見えてくる

名探偵コナンは腐女子向け路線に移ったけど、そっちの方の需要がウチの国ではあまり無いからな

日本でもそっちの需要が突出して高いわけじゃないらしいぞ?それに明確に変わったのは推理路線からアクション路線になった劇場版くらいだ

私は以前日本では安室透のキャラ人気、夢女子系からの人気が高い、それが近年の劇場版の興収にもつながっていると聞いたことがある
だからこの事件では日本における「名探偵コナン」というIPの将来に関してかなり厄介な話になっているのだろう

ガンダム関係は声優交代が既に発生しているから時間の問題みたいな認識があったし、声優交代が早まるのは確実だろうみたいな見方になるが、コナン関係だと違うわけか

コナンの作者がガンダムも大好きなだけで、ガンダムファンとコナンファンはあまり重ならないからな

「コナン」には神谷明が給料の高騰で交代した前例があるし、作者の考え方次第だろうけど古谷徹も分からないと言えば分からない

俺はそもそも安室透というかなり後期になってから追加されたキャラによって作品人気が大きく跳ね上がるというのが理解できていない
しかしこういうスキャンダルが発生したということは、本当に人気は高かったという事実は認めざるを得ない……

そもそもというなら、70歳の爺さんが30歳の女と不倫できる、中絶させるというのがまず理解の彼方だし、そっちの驚きにまず意識を持っていかれるよ!

自分の周りを見たり聞いたりした限りだけど、安室透ASMRを使ったというのはあまり意識されていないようだな
ネタ先行過ぎて日本ほど意識されていない感じではあるが

「ドラゴンボール」で考えるとヤムチャのキャラと合うのであまりダメージ無い、星矢ファンだとちょっとダメージが大きいという話にはなんだか納得してしまうものがあった

確かに安室透ファンほどではないが、古谷徹に関して星矢のイメージが強い人はダメージ受けている節があるな
作品を代表するヒーロー的なキャラというのはそれだけショックも大きくなるのだろう

安室透は言ってみれば青山先生の理想で美化されたアムロ・レイなわけだが、そんなあまりにも都合良くカッコいいキャラをもらったせいで中の人も勘違いしちゃったのかね

認めたくないものだな、自分自身の、若さ(七十歳)故の過ちというものを

若さでも「そんな大人」でもなく老いだよな
歳を取ると自制心が効かなくなっていくし、二次元業界ではずっと実績や需要はあったから周囲も対応が難しそう

恐らく周りもわかっていたんだろうけど年齢が年齢だしスルーしておこうという扱いだったのでは
そこを暴露されたわけだが、日本のファンは一部を除いて年齢層高めなのもあってか「その歳になって何やってんだか」といった呆れた反応が多いようだし、これまでニュースになった声優のスキャンダルとは反応がなんか違うな

そうなる理由は何となく分かるが……あえて言おう
この俗物が!

俺はカイに修正されるアムロの同人イラストが流れてきて笑ってしまったよ
ミハルの中の人と結婚しているとか、サボとエースの関係とかもあるのでネタが豊富過ぎる

あの手のネタ画像、今回の件に関しては日本語なのに何を言っているのかわかるのが多いのは不思議だ……

こっちだとやはりガンダムのパロネタが増えるな

俺の脳内ではキシリアの声で再生されるセリフが多い……

ガンダム、それも宇宙世紀ファンの受け止め方はわりとどこの国も変わらない気がする。
それにしても今回はやらかしたことは単純な浮気よりヒドイような気もするが、そこまで炎上が広がっていないのはファン層の違いや即謝罪ムーブに入ったからなどが理由なのだろうか?

近頃は声優のスキャンダル報道が注目される、金になるから狙われるようになってきているし事務所側でもこの手のリスクが爆発した際の対処方法を事前に想定していたのだろう。
あとたぶん周囲の人間は以前から問題は認識していたんじゃないかな……

シャアの中の人の方がわかりやすいその手の話はあったけど、アムロの中の人も外に出ている発言的になんだかなあ……というのはあったからな

いいかげん声優のスキャンダル報道にも慣れてきているというか、こっちのオタク的には櫻井孝宏や水瀬いのりといった若いオタクにダメージが大きい声優の問題発覚が既にあったからショックよりもニュースウォッチ的なスタンスが多いように感じるわ

言っては何だが古谷徹に関してはウチの国の声優ファンにとっては昔の声優という印象が強いからね。そして安室透に関してはキャラ人気はともかく声優とセットでの人気に関してはあまり強くないし、意識しているのは主にロボアニメファン界隈だからネタ方面で受け止める方が多くなる。
恐らく日本のオタク界隈が突出してダメージが大きい事件になっているのではないかと



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「声優のスキャンダルは一定期間活動自粛になることが多いという印象ですが、古谷徹さんの場合はどうなるのでしょうか?かなりのお歳ですし引退はなくても現在演じているキャラの声優交代になるのではという見方もあります。しかし過去の事例を考えるとスキャンダルでの声優交代はそれほど多くないので私はよく分かりません」
などといった話もありましたが、今後の影響に関してはどうなのでしょうね。
環境が常に変化している上にケースバイケースな所もあるでしょうし、過去の事例があまり参考にならないので私もよく分かりません。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「名探偵コナン劇場版、日本での上映が始まる前からなぜかウチの国で大炎上している」「カップリング問題の炎上がこんなことになるとは」

中国オタク「日本の作品で武侠的な雰囲気のあるジャンルや作品を知りたい。狙って武侠モノとして作られたのではない作品を」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近年は伝統的な「武侠」よりも派生ジャンルの「仙侠」や「玄幻」の方が目立つようになっているものの、中国の娯楽分野において「武侠」は依然として強く意識されるジャンルとなっているそうですし、中国オタク界隈でも定期的に武侠関連の話題が出て盛り上がったりしているのだとか。

中国のそっち系サイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品で武侠的な雰囲気のあるジャンルや作品を知りたい」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品で武侠的な雰囲気のあるジャンルや作品を知りたい。狙って武侠モノとして作られたのではない作品を。

ふーむ、そうなると虚淵玄とかは対象外か
「鬼哭街」とか武侠を意識していてもちょっと違う作品になっているのも面白いんだが

武侠作品に関しては中国文化が混じってこそのものだと思っているが、ストーリーやキャラの行動原理などに武侠作品と共通する部分があるという指摘や考察を否定するつもりもない
個人的には時代劇にそれっぽい空気を感じたこともある

いわゆる「帮派」や「武功」ネタは日本の作品には無いからな
ただそういう部分を気にしなければ武侠的な空気の作品は見つかるだろう
とりあえず私は「無限の住人」を挙げておく

軽めの所だと「るろうに剣心」かな。典型的な日本の少年マンガではあるけど作中に出てくるあの作品の必殺技というか絶招のノリと勢いはともて武侠な感じだ。

「NARUTO」も武侠っぽさがウチの国での人気につながったし、修仙っぽい部分もあった。
今考えてみればそれが娯楽性と爽快感重視になっていく当時の国内の需要と相性が良かったようにも思う。

思いっきり広げれば「銀魂」も武侠的だと言えなくもない

個人的には「ニンジャスレイヤー」とかいい感じだと思うのだが……

あれは主にサイバーパンクの方では
マンガ版は武侠モノというか香港マンガっぽい描き方だからそういう見方になるのも理解できるけどな

こういう話題でよくあがるのは「吉川英治」の宮本武蔵かな
それを原作にした「バガボンド」もかなり武侠っぽい空気がある

真面目に語るなら「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」といった忍者系も結構武侠の空気があると感じたわ
柴田錬三郎や山田風太郎などの作家の作品を探せば結構ありそう

確かに。古龍の初期の作品が「眠狂四郎」の影響を受けているとはわりとよく聞くしな。

日本の武士って西洋の騎士に近い存在だし武侠と重なるとは思えないんだけど

日本の作品で武侠的な空気を求めるならサムライではあるが身分のある武士ではなく浪人が中心の作品の方が見つけやすいと思う
身分があるのは体制側だし制度、大名家重視な行動原理になりがちだ
あとこのテーマなら私は「サムライチャンプルー」や「ストレンヂア 無皇刃譚」とかも良いと思う

日本の武侠系作品は浪人主人公の作品というには同意する
しかしそういう作品はもう制作されなくなった
こっちで仙侠、玄幻が流行って純粋な武侠作品がほぼ消えているのと似たような流れなのかもね

今は武侠要素ならともかく、武侠作品となると中国国内でもダメだからな……

このテーマなら「七人の侍」は問題ないはず

黒澤明の「椿三十郎」や「用心棒」は武侠作品だと思う。日本の作品で武侠的なのを探すなら剣戟映画を探すと見つけやすいはず。黒澤明はこの分野でも有名だ。
ただこのジャンルは現代の日本ではもう作られなくなっていて、人材も特撮や時代劇の方に行ってしまった

以前日本の武侠=時代劇と聞いたことがあるのだが

それはさすがに雑過ぎる。
確かに日本の時代劇には武侠っぽい作品もあるし、武侠作品に影響を与えた作品もあるけどさ……

まぁ武侠作品は日本の剣戟作品やアメリカの西部劇からネタ持ってきていたりするしな!
ちなみに日本だと剣戟映画は時代劇の一ジャンルだね。歴史大河ドラマとは別扱いで日本語だと「チャンバラ」とも言われているジャンル。
映画は減っているけどテレビドラマでは剣戟要素は欠かせないので命脈自体は続いていると見ていいかと。

俺は日本の作品の武侠といえば雪が降る道を行く刀を持った無口な硬骨漢、それを見送る女……というのが定番イメージだと認識しているのだが、二次元だとあまり思いつかないな
「ブラックラグーン」でそれっぽいのはあったけど。

それヤクザ映画じゃないか?
いや確かにある種の武侠要素はあるし、日本のヤクザを任侠と称することもあるが……

実際、「龍が如く」はわりと典型的な武侠的要素がある作品だと思うぞ

剣戟作品は香港の功夫作品と近い所もあるし武侠っぽさを感じられることもあるな

しかし日本の武士に関しては核となる部分が武侠とは少々異なる気がする
その辺は香港映画の影響が見て取れる韓国の武侠系との違いかもね

日本の武士の作品の中に武侠的な空気の混じった作品が存在するのは間違いないけど割合としてはそんなに多くない
そもそも日本の武士は集団の利益を優先するので「侠」な考えや行動にはなかなかならない
上でも言われているように、身分のある武士ではなく浪人の作品を探すのがよさそうだ

武侠の定番要素は日本に広まらないまま今に至っているけどその理由の一つが日本の時代劇や時代小説だしね
功夫映画は昔から日本で大人気になっているけど武侠要素の強い映画では「少林サッカー」でようやく大人気作品が出た

武侠要素の強い作品の日本市場における人気に関しては女性向け作品が強いという状況を見ると何とも言えなくなる……

ネタ混じりで言われているけど、ここ数年の「魔道祖師」など女性向け作品の日本での人気は武侠文化の輸出という面ではかなり画期的なことではあるんだよな
武侠そのものではなく仙侠系作品ではあるけど、過去の日本市場攻略の難しさを考えればスゴイことだと思う

日本は剣術要素が入るとかなり厳しい目で見られるから武侠系の映像作品が入るのは厳しかったという話もあるね
国内でも剣術描写がひどい作品に関する批判は出るが、相対的に見ればあまり目立たない
ちなみに特殊効果方面にいくと今度はマニア向け、娯楽分野としての特撮作品と競合するからやはり厳しいものがあったとか



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国で人気になる日本の作品には武侠的な解釈ができる作品、武侠的な空気が感じられる作品が多いような気もします。もちろん設定上は武侠ではないのですが、戦い方やキャラクターの行動原理が武侠的だと感じることはあります」
などといった話もありました。

そう言えば私も昔中国オタクの方々から「NARUTO」に関して
「武侠的な所があるので作品に入りやすい」
「戦い方や特殊能力が仙侠の妄想と相性がいい」

などといった話を聞いたことがありますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ国外に武侠や仙侠が広まらないのだろうか?なぜニンジャやサムライは文化的なイメージの輸出に成功したのだろうか?」

中国オタク「黒人の武士キャラって日本だとどういう受け止め方になるんだろうか?」

ありがたいことに
「近頃話題になっているアサシンクリード最新作の弥助について、中国では何か反応はありませんか?」
という質問やそれに関連しそうなネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

中国のゲーマー層は欧米の作品の内容の変化やその背景事情に関して意識させられる機会が何かと多いそうですし、近年はsteam経由でのゴタゴタに関係することも増えているのでゲーマー層経由で広まる話題というのもかなりあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のそっち系のサイトで行われていた
「黒人の武士キャラは日本だとどう受け止められているのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


黒人の武士キャラって日本だとどういう受け止め方になるんだろうか?
「アサシンクリード」の新作で何かと注目されているので日本の反応も気になる。

弥助か
私は「仁王」で知ったけど歴史的な根拠は一応あるらしい

外国作品の主人公としてなら構わないという感じでは
俺も「仁王」遊んでいるから黒人武士自体は別に驚かなかったし、日本の作品を見た感じでも別に気にしている感じはないからな

弥助が出てきた「仁王」からして主人公が史実では徳川家康配下だった外国人の三浦按針(ウィリアム)だったし、弥助主人公でもそんなに気にしていないみたいだね
ただ歴史考証をしっかりやったわりには雑な部分が目に付くと弥助よりもそっちがツッコミ受けてるっぽい

日本人からすれば創作ネタなら気にするほどではない、しかし史実をアピールする部分にはツッコミ入れる感じか
まぁ日本も二次元の歴史作品では昔から好き勝手やってるんだから主人公の人種くらいで文句言われてもな!

そもそもあいつら外国産のヘンな日本社会大好きだし「ニンジャスレイヤー」みたいなのが人気になるくらいだから……
現時点ではちょっと炎上しかけているけどゲームが面白ければ受け入れられるんじゃないか?

黒人武士自体は問題ないのでは、ただ「アサシンクリード」の新作に関しては日本ではまだ様子見な人が多いんじゃないか?
ウチの国みたいに敏感な問題や中国文化要素を尊重しない問題になっているわけではないし、欧米のようなポリコレ的な問題に関係しているわけでもないからそこまで大きな騒ぎにはなっていない

「アサシンクリード」に関しては本編作品では舞台となる時代に基づく虚構のキャラが主人公というのが伝統だったのに資料は少ないとはいえ歴史上存在したキャラを主人公にしたことも問題になっている
俺もそこが引っかかる、ゲーム体験に影響するという指摘に関しては理解できる

確かに。
そして「アサシンクリード」の伝統とは違う主人公なのに加えてゲーム界隈が世界的に反ポリコレが火種になりつつあるから日本関係ない所でゴタゴタしているというのが……

黒人武士をネタとしてやるなら実際に暗殺が飛び交っていた幕末とかの方が「アサシンクリード」的には面白いことになりそうだと思ったり
自由と秩序の対立というテーマにも合わせられそうだしね

幕末だと黒人主人公はかなり強引な架空設定が必要になるから何かと難しいと思う。
戦国時代でさえ目立つのに幕末の日本だと外国人は「異人」というだけで佐幕側討幕側問わず殺されかねない状況だから現地に溶け込める設定をどうやって作れというのか。

弥助が便利なのは史実に織田信長との関係が明確に存在するけど本人の資料は少なくて来歴もその後もハッキリしないということだろう
それは制作側の好みの解釈をするとか独自設定を作っても批判されにくいということでもあるから

でもやり過ぎるとそれはそれでツッコミの対象になるからな……弥助は記録自体が少ないし本能寺以降の記録がほぼ無いらしいので架空要素の配分次第では日本人は引っかかるかもね。
その辺はむしろ記録がしっかりしている方が明確に史実とは別物扱いで楽な面もあるかと。「仁王」主人公の元ネタのウィリアムズは日本で武士になって領地を得て日本人の妻を娶ったという記録や当時の江戸幕府関係者との記録があるし、現代でも関連行事や史跡が存在する。

それはありそう
現時点で出ているトレーラームービーの日本の街中や軍議?の描写が日本の大河ドラマの描写などからはかなりズレているようだし日本人にとっては弥助以上に不安要素となっているようだ

ウィリアムズは主人公にしても良さそうな経歴だけど、弥助は「珍しい存在だから記録されていた」という面もあるから、NPCやサブキャラならともかく主人公として中心に据える際の設定の盛り方や方向性は案外難しいのかもね

私は弥助がアフロっぽい髪形の武士という時点で結構引っかかったが、日本人的にはどうなのか確かに気になるなあ
あと弥助はウィリアムズと違って正規の武士なのかハッキリしないという話も以前見た記憶があるんだけど

キャラデザは一番好きにやって良い部分だから……なお街中を鎧までつけた完全武装で歩くのは日本の戦国時代でもさすがにアウトな模様
俺もコーエーの無双シリーズとかのイメージがあったのでスルーしていたが、言われてみればそうだな

中世でもファンタジーじゃなければプレートメイル装備で街中を移動はしないし、アサシンがそれやったらダメだよな

そういえば「戦国無双5」にも弥助出てたな
今調べたらキャラ紹介には「信長に気に入られて召し抱えられて武士となる」とハッキリ書かれているから弥助を武士扱いにして主人公にすること自体は日本人にとって問題ないと思われる

二次元では織田信長が多方面でネタにされ過ぎているし、その部下なら好き勝手にキャラ作られるのも仕方が無いと思ってしまった
でも現代の欧米市場向けがメインの作品でそれをやるのはちょっと難しそう

それでも「コーエーという日本の有名ゲーム会社」が既に黒人武士として弥助を出しているのは大きいよ
「日本ですでに認められている」みたいな根拠になるわけだからね
Ubisoftなど欧米のゲームメーカーはコーエーに感謝した方が良いのかも

コーエー以前にも弥助を出していたゲームはあるのかもしれないが、こっちでは「仁王」以降明らかに知名度が変わったからな
以前は人気どころか存在すら知られていなかったのが、今ではややマニアックな存在ではあるが日本の戦国時代ネタをある程度知っている人間であれば把握しているレベルになった

黒人サムライというか「アサシンクリード」の弥助に関しては日本人が騒いでいないのに外部が騒ぎすぎている印象はあるかな
ポリコレ問題とかアジア人男性キャラの排除問題とか、別の問題の口実にもされているし反論する側も人種問題絡めての反論をするからややこしい

近年のゲーム界隈はこの手のポリコレ要素に関してかなり火種が燻っていたからある種の導火線になった所もありそうだ
もっとも中国を舞台に黒人主人公とかやられたら絶対に炎上するし俺も突撃していたと思う

私は黒人武士も気になるがまた信長と本能寺というのも……イイカゲン飽きたよ
暗殺なら宇喜多直家とかいるし忍者中心でやる、信長関連でも天正伊賀の乱とかあるじゃないか

日本の歴史だとメジャー過ぎる時期だよね
また本能寺でバーベキュー大会……

私の見た範囲の印象になるが、日本では黒人主人公よりも建物などから見て取れる歴史考証の雑さの方が問題になっているようだった
「ゴーストオブツシマ」の日本における高評価などによって日本人の国外作品の日本描写に対する期待が高まっていたことで落差による失望や困惑もあるのかな?
あと歴史考証と描写の深さが評価されていた「アサシンクリード」が歴史ネタで明らかに雑な仕事をするのは日本人にとっても意外だった模様

本能寺バーベキュー大会前なのに大阪城があるらしいと聞いたが、そんなのだと確かに日本人にとって不安になるだろうな
そういえば石山本願寺側の暗殺者というネタは……宗教入るから更に難しくなるか

ところで男性主人公が黒人、女性主人公が黄色人種ってのは日本だとどんな感じなの?
そこも火種になりそうな気がするけど

日本人は元々主人公が白人や黒人でヒロインが日本人の女な作品も好きだから大丈夫なんじゃないか?
中国関連でやったらガチの大炎上案件になるのは確実なのに

そこは特に問題になってないようだ
むしろ女性キャラの方があまり話題にならないのが話題になるレベル

しかし「アサシンクリード」も結局は外国のゲーム会社が作った「なんか違う日本の歴史を舞台にした作品」になってしまうのかな……

「アサシンクリード」の新作って実は外国人が日本歴史モノを制作する際に最も難しい時代を選択したのかもしれない。日本の戦国時代と織田信長周辺は日本の歴史コンテンツで一番人気の高い所の一つなので日本では昔から二次元作品に限らず作品がたくさん出ているし実写作品も豊富。だから間違いや雑な仕事が簡単にバレるし、外国人にもゲーマーから日本文化好きまで制作サイドより詳しい人間が普通にいるから世界的にツッコミや批判が発生することになる。
「ゴーストオブツシマ」は元朝時代の対馬という歴史的にはそれなりに有名だけど娯楽作品としてはあまり扱われない時代と舞台を選んだから粗が目立たないしイメージが固まっていないから独自解釈も比較的容易に受け入れられたという面はある。

その意見には同意できる。実際黒人の武士というキャラはともかく、設定考証に関しては日本人から見たらツッコミ所が多発しているみたいだしな。
例えば二次元関係でも「薬屋のひとりごと」みたいに映像になったら宮廷描写の雑な部分が明確になって評価ガタ落ちみたいな事件もあるし、自国を舞台にした外国の作品に「自国基準で質の高い考証の正しさ」を期待するのは難しいんだと思う。
いくら「考証の正しさ」が評価されているといっても、それは外国人にとって或いはファンの好意的な補正がかかった部分的なものだったりするからね。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めていろいろな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「正直に言えば、日本からの反応は私の予想よりもかなり大人しいものに感じられます。これが中国だったらどうなったか……などとも考えてしまいます」

「中国では歴史関係、特に外国人が制作する中国の歴史関連作品は敏感な問題になりがちです。また中国国内の黒人留学生に対する日常的な対応や、中国のネット上の書き込みから御存知かと思いますが中国では黒人に対するイメージがあまりよくありませんし、人種差別問題に関しても鈍感です。ですから中国の歴史がテーマで弥助のような主人公を出した場合は炎上するリスクは高いでしょう」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ日本人は本能寺で織田信長を焼くのが大好きなのだろう……」

中国オタク「アニメやマンガのキャラの学歴、学歴に関するイベントが気になって仕方がない。設定やストーリーの都合だというのは理解していても、なんだか引っかかるんだ……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国は日本以上の受験社会なこともあってか、アニメや漫画、ゲームなどに出てくるキャラクターの勉強や進学事情が意識されがちで進学ではなく就職するキャラに関しても何かと話題になっているそうです。

中国のそっち系のサイトではそんな話題の一つとして
「キャラの学歴、学歴に関するイベントが気になって仕方が無い」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメやマンガのキャラの学歴、学歴に関するイベントが気になって仕方がない
設定やストーリーの都合だというのは理解していても、なんだか引っかかるんだ……

分からなくはないな。ストーリーに直接関係ないはずなのに一度気になってしまうと意識がもっていかれる設定というのは確かにある。
現実社会ベースな場合、学歴や学歴に関わるイベントはキャラのその後に影響しそうな設定だから意識すると気になる人は結構いるのかも。

そうか……突然出てきてしまう学歴厨思考というのは私だけじゃなかったのか……

試験会場まで行ったのに試験受けずに友達探しに行く展開とかを見ると「さすがに試験を受けないのは……」「試験受けてから探しに行くんじゃダメ?」とか考えてしまう自分にちょっと興醒めしたことはあったな

気にするようなことか?
現代では能力と学歴が一致しないのは明らかだし、学歴だけではやっていけない事例もありふれているんだし、わざわざ創作の中までも気にしてどうする

俺はいまだに創作における学歴厨という思考が理解できない
キャラの学歴なんて設定の一種だろ

この場合は学歴を意識させられるイベントやイベント内の評価、キャラの行動も関係するから現実に引っ張られてというのもあるのでは
ただそれとは別に作者の学歴や文化程度を上から目線で語るオタクはよく見かけるし、二次元作品に関しても学歴厨がいるのは想像に難くないけどね

日常描写だけなら気にならないけど、進路関係のイベントや設定を見ていくと気になってくるんだよ
特にキャラのその後を考えると引っかかってくる

普通の少年マンガ系作品だとあまり気にならないんだが、オタク向け作品やギャルゲーだと意識させられる機会が多くなるんだ……私は「少女歌劇レヴュースタァライト」でそういうのがあった

学歴=能力でないのは間違いないが、現実社会では学歴が無ければ能力を発揮する機会が無い。普通の学校を舞台にしたラブコメだと意識してしまう人もいるだろう。

卒業後に関する話になったとき進学しないで就職するキャラが少なくない、それも主役級キャラにそういうのが結構いるというのは、俺も何となく引っかかるな

そういう意味では能力が評価される、発揮する機会がある二次元作品というのは居心地のいい世界だと言えるかな……
このテーマで私が思いついたのは「とらドラ!」の主人公だった

「とらドラ」の竜児については俺も理解できる。
しかし以前日本人のオタクに聞いた話によると、日本では竜児のような父親不在で母親が水商売で稼いでいて親孝行な息子という設定だと高卒で就職する方が自然に思えるということだった。
竜児くらいのスペックなら運が悪くなければ普通に家庭を養える、親に楽させてあげられる収入は得られる、逆に大学進学すると親の負担がさらに4年増えるわりに収入は伸びないからよほど才能或いはやりたい事があるとかでもなければ進学はしないとのこと。

こっちは大学に行くかどうかで最初の就職が全然違うし学校に通いだした以上はドロップアウトしたら終わり、転職するにしても最初が低ければ上には行けないわけだし、投資的な意味でも学歴を捨てるのはもったいないという考えになるよな

昔より差が縮小しているとはいえウチの国だとホワイトカラーとブルーカラーの待遇の違いは何かとひどいし、基本的には働くよりも進学の方が良いという考えになるからね……

学歴自体は単なる作品設定なのは皆分かっていても自分の体験と重なる分野だからつい意識してしまうのかも
考えてみれば俺も作品内で感情移入したキャラが「大学に行きたくない」とやり出したのにイラっとしたことがある……

この手の話題の定番は高校卒業して電気工事士になった「CLANNAD」の主人公についてだろうか

「CLANNAD」の主人公はキャラとしてはともかく、学生としてはあまり良い学生じゃないからちょっと違う気もする
大学には元々行けなかったようなレベルだろうし

二次元作品のキャラは部活などの勉強以外に時間を使いまくっているのと、学校のレベルを考えれば良い大学に行く、その後学位をとって院に行くみたいなのは無理だろうというのもいる。
それに加えて日本社会の就職事情もあるから進学ではなく就職してしまうというのも日本の視聴者的には違和感ないんだろう。
こっちの感覚だと引っかかるけどね!

日本ではクリエイターやアーティストの分野では学歴があまり関係ないとされている、一流大学出身の人間がそれほど多くないというのもスレ主が気になるような表現につながっているのかもね

「ブルーピリオド」のように東京藝術大学への進学を目標にするストーリーの作品もあるわけだし、ウチの国の感覚と同じではなくても二次元関係のクリエイターにとって学歴に価値を見出していないわけではないはず

日本の二次元では「高学歴なのにこんなこともできない」というデバフ設定になっていることもあるので、学歴が高ければ良いというわけではない

普通に能力の証明、説得力の付与になることもあるにはあるんだけどね
あとは成績についてや進学、就職関連でも当然意識されがち

「ラブひな」のように進学、高学歴の獲得が目標になっている作品もあるわけだし、日本の二次元でも学歴ネタは学生或いは学生経験のある読者、視聴者に対して有効なのは間違いないよ

俺は完全にバトル系やチート能力な方向だと学歴は気にならないけど、中途半端に現代社会ベースな作品だと作品終了後にどうなのか?登場人物達に対して成功してほしい、安定した生活をおくってほしいと考える際に意識するかな

結局は見せ方、ストーリーの面白さ次第なんだろうけどね。
これはたぶんスレのテーマとは逆だが、「逆転裁判」の成歩堂龍一が芸術学部なのに在学中に弁護士になったというなかなかにツッコミ所のある設定を持っているけど、作品自体は普通に面白い

「KOF」の某キャラのように、ずっと高校生という明らかにギャグ混じりで設定されているのもいるな

「セキレイ」の主人公が戦いを潜り抜けハーレム築いたのに結局大学に落ちる展開はなんか納得いかなかった覚えがある

「セキレイ」の主人公は本番の試験で能力発揮できないという設定込みの知能の高さだから……逆に「ひぐらし」の鷹野三四のように孤児から東大主席みたいに極端なのもある
それに加えて受け取り方には個人差があるから難しい

私は学歴に関しては昔と今では見方が変わったし二次元作品内の印象も違ったものになってきているかな
学校を出た後は学歴というのを意識せざるを得ないし、主人公がずっと「CLANNAD」みたいな現場作業をやるとか、ヒロインが飲食店で皿を運んでいるみたいなのはあまり考えたくない

日本だと現場作業の待遇がこっちと比べてかなり良いと聞くし、そこは社会の違いとしてスルーしておくべきでは
もっとも俺も作品完結後の描写で就職してしまうキャラ(特に能力の高いキャラ)を見ると、大学行かないなんてもったいないと考えてしまうことはあるかなあ

感情移入するキャラは高学歴になってほしいと考えてしまう
あまり感情移入できないタイプの主人公やヒロイン、友人キャラに関しては学歴気にせずストーリーを追いかけられるのだが

私は学歴の設定はスルー出来るけど、イベントで受験や資格が取れなくなる展開は結構ダメージが来るね。以前見た「すずめの戸締り」もその部分が妙に引っかかった。
我ながら何を気にしているんだとも思ったが……

言いたいことは理解できる
私も良い大学に進学する能力はあるのに、恋人や相棒的なキャラに合わせて進学を投げ捨てる展開は非常にもやもやした気分になったり、なんでそうなるんだとイラっとしたりすることがある

日本社会だと進学した方が有利だが技術を習得すればかなり良い待遇も獲得できると聞くし、進学しなくても収入や昇給に関してそこまで大きな差が無いというのもあるんだろうけどね

作品の数はあまり多くないけど大学を舞台にした作品だと院に行かないで就職する人間が多数派、それどころか基本的に院に行くのを考えていないっぽいのは考え方や環境の違いを感じるよ

日本は院に行くと逆に就職が難しくなるらしいからな
本科生をとって新卒として育成する日本の企業文化なので、優秀ならばともかく、院卒はとりあえず積み上げておく手堅い学歴になはならないとか

こっちは院までいってようやく良い就職を選べるという感じだし、大学四年間だけでは買い叩かれそうな印象になってしまうよ
だから好きになったキャラには高学歴を獲得してほしい
それなら未来に関する心配が少なくなってくれるから



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めていろいろな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では院に行ってようやく『良い就職』の競争のスタートラインに立てるイメージがあります。逆に言えば高卒で就職してしまうのはもったいない、それなら学校に行く意味がないという考えもあります」

「今の景気では院まで行っても就職は簡単ではないですが、それでも学歴を積み上げる以外に人生というゲームの手堅い攻略法がないので中国の学生は皆不安に耐えて勉強しています。実は景気が良いとされる時期でも中国の若い世代にとっては実感として就職率が良かったことはあまり無いのですが、以前はそれでも院までいけばそこそこ良い仕事に就けるという空気はありました。ですが最近は……」

などといった話もありました。

学校関連の要素は実体験の伴った受け止め方になりがちですし、学歴という要素に関しても日中の違いはイロイロとあるのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「CLANNAD主人公の電気工事士の仕事って実は待遇かなり良いのでは?昔はヒロイン要素以外下に見ていたけど今は普通に羨ましいよ!」

中国オタク「シン・エヴァ以降のエヴァの扱いってどうなってるの?興収などで良い数字は出ているけど話題を見かけなくなった気もするんだが」

ありがたいことに以前から
「シン・エヴァ以降の中国のエヴァファンはどうなっているのか?」
という質問をいただいておりましたが、最近またエヴァ関連のネタのタレコミもいただいております。他にも昔の中国オタク事情を知る人とエヴァについて語る機会もあったので、もうネタバレは気にしないでも良いだろうということで今回はエヴァネタで一つ

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「シン・エヴァ以降のエヴァの扱い、ファンの空気」
といったことなどに関するやり取りで比較的翻訳しやすい所を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレが混じっていますので一応お気を付けください)


「シン・エヴァ」以降のエヴァの扱いってどうなってるの?
興収などで良い数字は出ているけど話題を見かけなくなった気もするんだが

庵野秀明はシン・エヴァによってファンの戦いを終わらせてしまったからだよ
ファンの紛争の材料が無ければ話題は盛り上がらない

確かにそんな感じではある
シン・エヴァでエヴァは終わり、それで興味をなくした解脱した人が多いのでは

「卒業」しちゃった人が多いんじゃないか?
庵野秀明はまたエヴァ関連作品出すみたいな話をしだしたけど、俺の周りも俺自身も「エヴァはもういいかな……」みたいな空気になっている

シン・エヴァ公開からしばらくの間は結構盛り上がったし、各ヒロインの党派同士の確執も一時期はすごい事になっていた
しかしその後はBD発売や追加情報待ちということになって、そのまま話題が消えていったかな……

結局シンエヴァは父と子の和解のためのストーリーだったけどそれに関する描写自体は大したものではなくて生活や親子関係の説明に関しても何かを超越するようなものはなかったのでガッカリというか無駄な時間だったという思いが先に来てしまう
「終わった」のは良かったんだろうけど、一緒に「熱」も終わってしまったんだよ

「まだ解読する必要はあるのか?もうレイやアスカや真希波が可愛かったでいいじゃないか」
わりと本気でこうなった

そう言えばヒロインは結局誰が勝ったことになったんだ?
真希波でいいの?

基本的には真希波だけど、終わり方が視聴者の想像に任せるタイプだったので各党派にはまだ戦い続けているのもいる
でも昔と違って自分の解釈を出すだけで、昔のように党争の相手をどうにかしようという空気は消えているかも

皆シンエヴァを見て庵野秀明にこれ以上エヴァを要求しても仕方がないというのを理解したんだよ
元々TV版の頃から終わらせたくて仕方が無かった、続きは稼ぐためにやっているとは言われていたけど改めてそれを実感した

ウルトラマン作らせるのが庵野秀明本人にとってもファンにとっても幸せなんだろう
旧劇場版、そして新劇場版も「破」までは良かったし俺も「破」は今でも大好きだけど「Q」「シン・エヴァ」はほとんど擁護できない

興収などの数字的には今が一番エヴァが盛り上がっているという意見も聞くが、これはどうなんだ?
旧劇場版の興収は約25億円、シンエヴァは約100億円なわけだが

映画の興収に関しては現代と旧劇場版の90年代後半では環境や条件が違い過ぎるので単純に数字を比較しても意味がないよ
ただ私も広まり方や盛り上がり方という意味では現代の方が上という見方を否定するつもりはない
昔はオタクの間だけの作品だったわけだしね

盛り上がりに関しては「シン・エヴァ」が最後の盛り上がりになるだろう
それで話題性を使い切ってしまったのでエヴァも本当の意味で「過去の名作」となった

シン・エヴァにおけるヒロインの扱いと観客の解釈に任せる終わり方によって各ヒロインの党派がそれぞれの界隈から出ないで萌えを語るようになったから話題が減ったというのもあるだろう
設定考証が好きな連中にもまだ元気なのはいるけど、ヒロイン関係やロボ関係の話題が無いとやはり盛り上がるに欠ける

アスカ党は致命傷を負ったせいで開き直って自分の妄想に走るようになった節が……でもレイ党も劇場版で燃料補給無い所かマイナスに……

時代が変わって作品に求められるもの、備えているべきとされるものが変わったんだよ
新劇場版が終わって「エヴァ」が近年の設定を決めて話を深くしていくタイプではなく、ふわっとした設定はあるけど具体的な部分、変化やつながっていく過程は決めていないという作品だったと皆分かってしまったから期待しない、深読みしなくなってしまった人が増えた
意味深な情報が出ても実はその時その時の話、シチュエーションだけの一シーンみたいなものだとスルーされてしまうようになったのがな……

まぁそれがセカイ系だったからね。当時はそれが最先端だった。
外部からの深読み、意義の付加によって上がっていた価値が現代では維持できなくなったとも言えそうだ。

俺はシン・エヴァも旧劇場版の投げっぱなしバッドエンドに比べたらきちんと終わったことは評価しているけど、ストーリーとしては予想を超えるものではなかったから評価し難いな

既に言われているけどヒロインレースを新キャラ出して強制的に終わらせたから話題が盛り上がらないんだよ
「破」の時と比べて一般層、ライトなファンを取り込めるネタや話題が無かったから急速に埋もれていくことになった

そもそもレイもアスカもヒロインとしての扱いという意味では昔から迷走していたからね……庵野秀明はお約束に合わせたキャラ配置はできるけどキャラの内面的な成長という変化は描けない、劣化していく変化しか描けないタイプだからデウスエクスマキナ的にやってしまったのではないかと
本人の言動や作風、ガイナックスのゴタゴタを見ればそうなってしまうのは何となく分かる気もするけど

私は昔エヴァをロボアニメとして見ていたし、オタク的な夢想の燃料にもなった
でもシン・エヴァはそっちの夢は満たしてくれなかった……初号機と13号機のぐだぐだ展開はなんだったんだ……

作品の含蓄、衝撃を求めていた層にとっても新劇場版は微妙だったよ
旧劇場版はなんだかんだで神作だったし、新劇場版はまだ普通にリメイクした方が良かったと思う

個人的な考えだけど、エヴァの話題が盛り上がらなくなったのはキャラ関連で盛り上がる話題が無くなったからだと思っている
エヴァは4人の偉大なテンプレキャラを生み出したけど、新劇場版は新たなテンプレを生み出せなかったしテンプレの扱いも後発の作品のように上手くやれなかった

エヴァに関しては理解できないから評価されていた、深読みされていたんだけど、シン・エヴァでは父子の矛盾と和解がわりと単純などこにでもある話として提示された
結果として解釈しようとする気持ちが薄れてしまったというのもあるかと

どちらにしろ今からエヴァを見始める人もいなくなってしまったかな……さすがに現代の感覚で最初からTV版を見ても何が凄かったのかは分かり難いだろうし

考えてみれば新人が増えるタイミングとしては「序」と「破」が最後だった気がする
しかし「Q」」も「シンエヴァ」もそこで増えた新人向けの作品ではなかったから、終わって熱が冷めた或いは求めていたのはこれではなかったということになって話題も減っていった
あと過去に投げっぱなしバッドエンドをやった前科がある所で今回は一応終わらせたから、ファンの方では不満はあっても飲み込んでいる感じも?

不満が爆発したのはヒロインの扱いだろう
アスカとかアレだったし、シンジは謎の新キャラにもっていかれるしで不満が出るのも理解できる

それでも昔のように納得できなくて炎上する、監督批判に向かうのではなく作品からファンが離れているように感じる
真希波マリに関してもマンガ版の情報はあるけど本編での説明無さ過ぎるし、ファンが戸惑っている間にエンディングの駅になってしまったわけだしな

「エヴァ」は言ってみれば特撮的な要素のある良質なロボアニメだったわけだが、時代によってたくさんの作品以外の価値、深い含蓄があるなどのイメージなどが付け加えられることになった
そういった部分が時代の変化によって通じなくなっていったということだろう

考察されつくしたTV版と旧劇場版の話から飛び出したけど、「Q」「シン・エヴァ」内では上手く描写と説明ができていない、たくさん出した新キャラや新設定も穴が意識されてしまうようになった
エヴァは結局セカイ系の作品であって、制作スタッフにとってもファンにとっても第3新東京市周辺の世界から出てしまうと成立しない物語だったようにも思える



とまぁ、こんな感じで。
比較的翻訳しやすい長さの文章を中心にピックアップしていますが、イロイロとエヴァについて語ってしまう人はそこかしこにいるようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「シン・エヴァに関しては分からない部分は多いですが、私はそれを更に追いかけて調べるという気持ちにはなっていません。Q以降に提示された新設定が多過ぎるのも原因の一つですが、それに加えてストーリーが私の期待したものでは無かったというのも原因になっています。私もストーリーを終わらせるにはゲンドウとシンジの関係を描写する必要があるのは理解できます。しかし正直に言えば急に話が小さくなってしまったのには困惑しました……」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「エヴァのアスカが大人気だった理由が私には分からない。当時の人気の理由を知っている人がいたら教えてもらえないだろうか?」

中国オタク「なんで髪を切る展開はたくさんあるのに髪を伸ばす展開が滅多に無いんだ!?好きな人のために髪を伸ばす展開があってもいいじゃないか!」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「男から見ても美形だと評価されて人気になったキャラって誰がいるだろうか?皆の客観的な評価を教えてくれ」
について、中国オタク界隈の髪形の好みに関する質問や追加のネタなどをいただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「髪を切る展開はたくさんあるのに髪を伸ばす展開は少ない」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんで髪を切る展開はたくさんあるのに髪を伸ばす展開が滅多に無いんだ!?失恋したから髪を切る展開はあるんだから好きな人のために髪を伸ばす展開があってもいいじゃないか!

言いたいことは分からなくもないが……
髪を切るのは一瞬だし瞬間的には不可逆の変化だから演出として分かりやすい、多用されるということなんだろう

作品によっては長い髪バージョンが想像の形として出てくることもあって、そっちの方が良いのにと感じてしまったり

髪を伸ばす展開、案外思いつかないな
私がようやく思い付いたのは「推しの子」の黒川あかねくらいだ

長い髪を断髪イベントで短くするのは詐欺だ!という声もあるが、逆のパターンに関しても詐欺だという声は出るのだろうか?うーむ。

出ると思うよ
髪形というのはキャラクターの属性として最初に意識する部分の一つだし、それを見て好きになったのに変更されたら受け入れ難いという人も出る
特にウチの国だと二次元作品とそのキャラに関しては色んな意味で「商品」として見る傾向があるから自分の感情、時間と言うリソースを無駄にさせられたと反発するのは出るだろう

決別イベントとして髪を短くするとか不良な髪形をやめるというのはあるけど短くなる、色や形が変わるのばかりだからね
いきなり髪が伸びたらそれはそれで問題だけど

髪が長くなったケースとしては劇場版エヴァの綾波はどうだろう?
個人的には短い方で完成されたデザインの場合、長くしたら微妙になると感じてしまったケースだが

「マブラヴ」の篁唯依が最初は短い髪形で長髪になって定着したキャラだったはず

「無職転生」のエリスは後で長い髪に戻るぞ
あれはある種の理想的な長い髪型の復活だと思うね

「無職転生」はシルフィも髪が伸びている
そういう面でも信じられる作者だ

「グレンラガン」のニア
成長や成熟の象徴として髪が長くなるパターンはあるけど、断髪よりは少ないよなあ

髪はキャラデザの重要なパーツだし、短くなったらずっとそのままなのがほとんどだ
髪形は作り手側の演出意図が無ければ変わらない

短くするのは長い髪、外見の良さを捨てるということだけど、髪が長くなるのは逆に「獲得する」ことでもあるからね
何かを獲得するアピールとしては弱いし、使う機会も相対的に少なくなるのではないかと

制作側からすれば長い髪は嫌われる。場面ごとの作画における調整がめんどくさいし、マンガでも着色の手間が増えるから短くしたがるとか。
それなら最初から短くすればいいのになぜ長くしてこっちを騙すのか。

うろ覚えだが「あずまんが大王」の滝野智はだんだんと髪が伸びていたはず

髪を短くするのは西尾維新のようなことをやらなければいいよ
あれはひどい

完全に同意する
私にとって西尾維新はその一点だけで分かり合えない存在だ

この話題の中で西尾維新はヒドイ奴だけど羽川翼のメガネとおさげをやめたのだけは評価すると言ったらどうなるだろう……?

あの件はメガネ嫌いなウチの国でも反発が出るからどうだろうなー
ただ戦場ヶ原ほどボコボコの反撃にはならんと思うが

たぶんそれをコミカライズ担当の大暮維人老師とかは認めないだろうな……マンガ版に限らず、日本だとメガネも込みで羽川翼は支持されているようだから

ヒロインの髪を短くする性癖で有名な西尾維新だけど、物語シリーズでは神原駿河の髪が長くなっている件についてはスルーされがち
そして髪長くなった後の神原駿河も意識されない

神原駿河は花物語の後で結局髪切ってなかったっけ?

俺は肩ぐらいまでの長さの断髪ならまだ大丈夫だ……しかしそれ以上になると……

髪が長くなるキャラだと「D.Gray-man」は短くしてから徐々に長くなっているキャラだったような?
でもそのイメージが広がる前に話止まっちゃったからね。

二次元で定番な外見変化によるバフは「髪形を変える」と「メガネを外す」の二つだろう
しかし近年はメガネを外すタイプは減っているし、髪形の変更も短くするデバフばかりだ……

「冴えない彼女の育てかた」の加藤恵は髪が長くなったこともある。しかしその期間はすぐに終了した。
髪形が一定しないネタが特徴なキャラなのは分かっているが、本当に残念だったよ。

古い作品だが「らんま1/2」の天道あかねは比較的珍しい髪が短くなった後も評判悪く無いヒロインだった気がする

でも天道あかねに関しては長い時の方が良かったという声もあったよ
あと長髪ヒロインとしてシャンプーと右京が追加されたのでそっちに流れたファンも多かったはず

天道あかねは元々短い髪になる前提でデザインされていたと思う(長女の髪形に似せたという設定もある)
しかしそれでも「長い髪の方が良かった」という声が出るのは難しいものだな

このテーマ、超サイヤ人3や急成長したゴンではダメかい?

そういやあったな……男性キャラも長髪がパワーアップの象徴で大活躍というのは案外少ないのか?

超サイヤ人3は扱いあんまり良くないしな
他に象徴的な長髪化は「うしおととら」くらいしか思いつかない

上の方で言われているけど髪を短くするのは一瞬だけど、髪を長くするのは時間がかかる或いは特殊イベントが必要
そして連載期間は長くなっても作品内で髪が伸びるだけの時間が経つ作品はそんなに多くない

今はエピソード間で時間が経っているような作品をアニメにすることは少ないしね
「無職転生」はよくやってくれていると思う

他の髪が長くなるシチュエーションとしては、子供の頃と大きくなってからの描写の違いとか?
「きまぐれオレンジロード」の鮎川まどかの変化とそれを知る展開はいまだに自分の中で最も萌えるシチュエーションの一つだ

男の子だと思っていた子供が大きくなって実は女だったと知るシチュエーション、良いよね……そういう展開で髪が伸びる作品は何があったかなあ

本編完結後、結婚して家庭が出来た後の描写として髪が長くなっていることもある
髪の長い両儀式とか素晴らしいと思う

私の場合、両儀式に関しては長くなる前のイメージが強いので、元々の髪形でも大丈夫
しかし長い髪から短い髪になってそのままというのは残念に感じてしまうキャラばかりだね

改めて考えてみたが短い髪のキャラは構わない。しかし長い髪を切って短くするのはダメだ
恐らく自分の中では長い髪のキャラにも似たような傾向がありそうなんだが、実体験が出てこないので何とも言えない。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識についてや諸々の愚痴などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では男性キャラ、女性キャラ問わず美形の条件としての長髪の重要性は日本より高いと思います」

「中国のオタクはキャラデザ、外見から入る人が多いので作中で断髪イベントが入ると演出の意図は理解できていてもガッカリする人は少なくないと思います。中国では伝統的に髪の長いキャラが好まれる、ヒーローやヒロイン或いは超越者のデザインになっています。言ってみれば長い髪型のデザインはある種の完成形と受け取ることもあります」

などといった話もありました。

創作におけるキャラの髪の人気事情、カッコイイ或いは美形の髪の条件に関しては色だけでなく髪形にも日中の違いというのがありそうです。中国の美形キャラに関してはあまり二次元要素の強くない中国国産作品の主役キャラなどを見ていくのが良いのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「私は長い髪を切る演出が大嫌いだ」

中国オタク「アニメやマンガ特有の試作型が量産型より強い問題、皆が受け入れている解釈って何?現実はさておきネタも込みで知りたい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメの定番ネタ、よくある設定に関する話題で何かと盛り上がっているそうですが、中でもロボ系作品は設定に関して語れる人が多いこともあってか「よくある設定」に関する考察の話題が多いのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「試作型の方が量産型よりも強い問題」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメやマンガ特有の試作型が量産型より強い問題、皆が受け入れている解釈って何?
現実はさておきネタも込みで知りたい

分かりやすいのは試作機はソフトもハードも良いもの使いまくりで高コスト、量産型はソフトもハードもコストダウンだが……現実を考えると説得力がないんだよね
試作機は動くかどうかのテスト、問題の洗い出しだから

定番なのは高い材料、最先端の技術を使って制作した最高クラスの機体、しかし普及させるにはコストがかかるからダウングレードモデルの量産型ができたとか、天才の作った試作機が過去にあるけどそれを完全に模倣できなくて後発のモデルはどれも劣化版だとかだろうか?
まぁ現実でも設計上のスペックを実現できていればそんなことになった兵器はあるようだが……

現実では後継機、量産型の方が運用実績や技術の進歩のフィードバックがあるので何かと安定して性能が高いわけだが、それで「ロボアニメの見過ぎ」で終わらせるのは面白くない話だよな
現実で例えるならレース系のマシンが比較的近いのかな?

設定上は量産機は便利に安く作れるようにしたから弱くなったとかが多いか?
分かりやすいのは素材を安くて軽いのにするとか、動力部分の性能が低くなったとかだろう

現実だと戦闘しないことが多いから軽量化は有利になることの方が多いんだけどね…・・・

大和なんてものを作っちゃった国だし、日本ではワンオフの決戦兵器を作る考え自体はそんなに違和感ないのでは

現実だと科学技術は段階を踏んで進んでいくけど、日本のアニメやマンガだといきなり決戦兵器が出てきてそこからコストを下げた、現代技術も適用した下位のモデルが出てくるパターンなので引っかかる人がいるのは分からんでもない

最初は試作機扱いでも、試作機改良して実質フラッグシップやハイエンドの機体になることも多いんだけどね
ガンダムにしてもパーツ自体は共有部分があるとか、整備の使いまわしができるくらいの範囲みたいだし

設定上は量産機の方が強いけどやられ役にされたせいで全然強く見えなかった「ドラグナー」と言う作品があってね……

量産型は味方側に性能アピール、敵の主力部隊と戦って引き立て役としてやられる流れが定番になってしまうからね
それ以外だと試作型より有用な量産型登場後に試作型の主人公機がパワーアップして強さの差はそのまま或いはさらに拡大するとか

日本の作品の量産機って試作型から「減らす」方向で考えるから量産機は弱く安くなる
欧米の作品の場合、試作型に足して量産効果が出るから量産機の方が強く安くなる

日本の作品設定の特徴として、一つの強みを特化するのがとても強いというのがあるので、そこを一般向けにしたら弱くなるというのはありかなと考えている

重要なパーツやシステムにロストテクノロジーや異星、異世界の技術を使っているから同じものを作れない、量産型はオリジナルと比べて明確に劣化版になるというのはわりと納得できる
逆に現代技術の発展した先とかだとやはり後から作った量産型の方が弱いのは……みたいに考えてしまうこともある

まぁ現実でも試作型や昔のバージョンの方が良かったなんてことはあるからね
機能削るとか、素材を安いのにするとかパーツ減らすとかしてコストを落とし性能ではなく価格面で強くするというのはある

アニメやゲームに出てくる試作機、オリジナル機というのはフル装備、最高性能の機体で量産型は輸出用のモンキーモデルみたいになっていたりするので、作品次第ではあるけど量産型の方が弱いという設定もそこまで矛盾があるわけではないと感じている

アニメの試作機って設計開発コストと整備コスト度外視に加えてパイロットも優秀という組み合わせなので安定供給重視のマスプロダクトを超えた強さというのもあり得なくはない
RX-78はパーツの安定供給度外視で大量生産した中から高性能のパーツだけ使うみたいな設定が追加されているしな

工業製品とか兵器で考えるよりPCとかで考える方が良いかもな
メーカー製のPCやBTOのセットと、パーツの組み合わせで「贅沢に一番良いパーツだけ使う」のでは量産型と試作型ハイスペックオリジナルモデルの違いみたいになるしスマホなども価格と性能の妥協を放棄したタイプを試作段階で組むことはある

俺もオリジナルタイプ、試作型はとりあえず最大スペックで作ってみた(その結果扱い難いが強くなった)くらいに考えているな
量産型は操作、整備や部品供給面など全体的な安定重視

結局、量産型の性能に関しては、試作型で得られたデータを活用して後に作られた機体がなぜ弱いのかという問題をどう解決というか、スルーするかだよな……

俺は設定としては「そういうものか」と受け入れている
試作型が強いというわけではないが、現実でもF16みたいに現場の要求で派生型作られまくって性能でも当初の強みの一つだった格闘能力低くなったとかがあるし、単純に量産型が上というわけでもないからね

二次元では現場の要求よりも上層部(スポンサー)の要求の方が強いので雑魚の役割な量産型は試作型、主人公機より強くなれないという根本的な問題があるのですよ
まず「量産型よりも強いワンオフの主役機」という世界観と矛盾しがちな前提があって、それをどうにか設定でこじつけて形にした結果が「量産型より強い試作型」なのだろう

日本の作品だとやはりロストテクノロジーか機能削除版が多いんじゃないかな
スパロボ系だと開発した博士が既に死んでいるとかでいいわけだし、リアル系の「ガンダム」でも最初にテム・レイが行方不明で酸素欠乏症で開発能力喪失するのである種のロストテクノロジー、開発停滞の理由は存在する

その辺が無難かな
SF要素だけでなくファンタジー要素がロボと相性が良い理由の一つかもしれない

私は試作機と量産型ではなくフラッグシップモデルとミドル〜ローエンドの違い位に考えておくのが良いと思っている。リソース注ぎ込んだ最高性能と数を揃えるのが最重要な性能では違うわけだしね。
そもそも二次元作品は開発ペース速過ぎるから「試作型」の意味を現実的に考えても仕方がない

「ガンダムSEED」とか劇場版で「DESTINY」の最新型が旧型扱いだったからな
試作機が強いのもおかしいが量産機が最初から万全に運用できるのもおかしいといえばおかしい

今だと機体そのものではなく特殊な環境、エースパイロットに合わせた追加装備の試作型というのが良いのでは
ガンダムのようなずっと使える万能型試作機は引っかかる人も多くなっているだろうし

「SEED」の最初の5機のガンダムはそれをベースにした量産型や特化型高性能機が出ているし現実のハイローミックス的な運用を想定した量産だと考えればそんなに違和感ないのでは

「SEED」の最初の5機のガンダムに関しても原型となったデュエルを試作型と考えれば試作型が一番強いわけではないということになるぞ
宇宙世紀系ガンダムでも例えば「UC」のシナンジュ・スタインのように試作型、プロトタイプが出ているので主役機や敵エース機はいきなり出てきた試作機ではなく試験を繰り返した後のハイエンドモデル的な位置みたい設定になった(後付け含む)のも増えている。

既に言われているけど俺も完全に自前生産ではなく別系統の技術を混ぜるのが良いと思う
「ブレイバーン」の実はベースになった機体が特殊装備の試作型?新型?装備タイプだった展開はかなり良いと感じたよ
パイロットがすぐに動かせる、インターフェースに共通するものがあるという描写の設定補強にもなるしな

現実だと量産型が更にアップデートされていくから名作は数十年使われていたりするしね
ガンダムでも量産型のアップデートはあるけど「UC」のジェガンくらいしか活躍した、強そうなのは思いつかない

逆に言えばあのジェガン隊長が出てきたのはロボアニメにおける量産型の扱いの変化の象徴にも思える
結局やられたが量産型もアップデートされれば脅威になると感じた
なお最後のネオジオング……

「マクロス」の場合、設定上は明確に試作型のYFナンバーは正式型のVFやSVナンバーよりは弱い、欠点があるとされている

「マクロス」は特殊なシステムを除けば概ね量産型の方が性能良いんだよな
ただパイロットや戦う敵の関係上、なかなか量産型の方が強い印象にはならないし、二次元では結局性能、強さの印象に関しては主人公やエースパイロットが乗るかどうかな部分もあるかと



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の見方や解釈も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近の中国のオタクはロボアニメを見ないので、個別の作品の設定ではなく大雑把な印象で否定的なネタにされることも増えています。よくある設定やファンの間ではあえて無視されているような部分に関する認識も違いがあるので、作品のファンとそれ以外の人との間の会話が難しくなってきていますね。そこから討論が激しくなることもあるのですが……」
などといった話もありました。
中国オタク界隈でもロボアニメ関係のイメージや盛り上がる話題など、イロイロと変化があるようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「男から見ても美形だと評価されて人気になったキャラって誰がいるだろうか?皆の客観的な評価を教えてくれ」

ありがたいことに以前
「中国の男性から見ても美形で評価されるキャラにはどんなキャラがいるのでしょうか?中国のオタクの人達は美形のキャラデザが大好きですが、男性の美形キャラに関しては男女問わずすぐに腐った方向の話題、ちゃかしに行くような印象もあります。そういったやり取りを見ていると男性ファンからの男性美形キャラに対する評価が分からなくなってしまいます。」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうな話を教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「男から見ても美形だと評価されているキャラ」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


美形男性キャラを語るとすぐに腐った方向にもっていかれてしまうが、そういうの無しに男から見ても美形だと評価されて人気になったキャラって誰がいるだろうか?
作品内の扱いでそっちの方向に行くとかは別に問題無いから皆の客観的な評価を教えてくれ

「デスノート」のキラとLは当時どっちも美形キャラ扱いで男性人気高かったよ
こういうのは昔の作品の方が分かりやすかったよね
今の環境だとどうしてもそっち側の情報とそっちの話題がついてくるから

「ベルセルク」のグリフィスはスレ主のテーマに合致すると思う

セフィロスはクラウドとの関係やネタも豊富なのに現代でも美形枠で普通に男性からの支持もあるのは考えてみれば面白いな

私もセフィロスには同意
ゲームキャラは話題がゲーマー内で回りがちだし、中国では割と貴重な男性ファンと女性ファンの住み分けが出来ているジャンルになるのかもね
例えば「ペルソナ5」の主人公も美形として男性からの支持がある

「ペルソナ」は3,4,5とどれも美形主人公として認識されていて人気も高いな

ゲームなら「悪魔城シリーズ」のアルカードも!

「ハウルの動く城」のハウルは分かりやすい美形のカッコイイ男扱いだったかな

こういうのは少女マンガにたくさん出てくるだろ
少年マンガ探しても出てこない

少女マンガや少女マンガ原作アニメの中には「男性も読む」「男性も見る」作品もあるけど絶対数は少なくなるし男性から人気が出る美形キャラのサンプルとしては厳しくないか?

そもそも少女マンガだと美形扱いのキャラの描写、絵柄の傾向が違うから意外に合わないぞ?新しめの作品になると目元や赤面描写などで更に男の感覚から遠ざかるしね。

男性からも美形、カッコイイ扱いされるタイプもあるのは間違いないんだけどね。
例えば「銀英伝」のラインハルトなんかは当時の少女漫画、耽美系のデザインだけどウチの国では男性からも普通に支持されていた

海賊版マンガの時代は業者の売り方が雑でジャンル分けも今ほどしっかりしていなかったから意識せずに少女マンガというか女性向けのマンガ読んでいる男は結構いたね。海賊版マンガは金かかるしバラ売りしてくれないことも多かったから子供の小遣いで買える種類はそこまで多くなかったので読める作品は何でも読んだ。
その際に絵柄で男性人気が高かった女性向け(そういうのを把握したのはオタクになってからだが)のはCLAMP作品辺りかな。

分かる。ルルーシュもいいけど……自分としては司狼神威の方だったな。
CLAMPの描く男性キャラは男からの人気も高かったように思う。

私はロラン・セアックを美形キャラとして好んでおります

ガンダムだと「00」のティエリアを考えたが作品内の女装がガチ過ぎるので迷う

良いんじゃないか?
私も最初に思い付いた男性人気の高い男性美形キャラはティエリアだった

「00」と同時期には「マクロスF」の早乙女アルトもいた。
ロボアニメ主人公で美形アピールというのはかなり驚いた記憶もあるけど、考えてみればあの時期は美形も人気の理由なロボアニメ主人公が多かったのかもしれない。

ロボアニメ系だと「コードギアス」の黎星刻も
作中の扱いはアレだが、俺はいまだに彼のキャラデザは大好き

このテーマならガンダムの仮面キャラは大体適用範囲内じゃないか?
個人的にはゼクスが一番好き

どうだろう?ゼクスは分かるがシャアの人気で美形部分による加点がどれだけあるかというと……ロリコンでマザコンなダメ男部分とMS戦闘のカッコ良さの方が明らかに大きい気がする

やはりセフィロス
リメイク版で顔が女っぽくなってしまったのが個人的にはガッカリだ

リメイク後で知っている今の若い世代にとってどうなのかは知らないけど、昔のセフィロスは明らかに美形として人気あったよな

うーむ……「BLEACH」の朽木白哉、「NARUTO」の波風ミナトは男性人気も高い美形キャラだったかな?
サスケは……美形だけど性格と作中の行動がアレなので今の方が美形評価あるかもしれん

「NARUTO」なら白
出番は少ないけどファンの心に強烈に刻み込まれた美形キャラ

「銀英伝」のラインハルトならこのテーマに該当するだろう
特に古い方のキャラデザは

ラインハルトは作中の描写も含めて誰もが認める典型的な美形の男性キャラだと思う
特に髪が長くなってからがカッコ良くて美しい

実は長い金髪の美形キャラは男からも人気が高い
例えばFGOのキリシュタリアなんかはこやまひろかずの絵柄も含めてウチの国の男子の好みに直撃するデザインだったと思う

「ジョジョ」のアニメ第一部のディオは男性ファンから美形悪役として人気高かったね
アニメ化で絵柄に現代向けのアレンジが入って更にCV子安武人のパワーも加わったのが良かった

ジョジョは第七部のジャイロなど、一部の人からは美形として人気が高いキャラが少なくないんだよな
以前そういう人達の話を聞いてみたことがあるんだが、香港系のマッチョなキャラデザのマンガに慣れているとそんな感じになるようだった

「HUNTER×HUNTER」のクラピカや「犬夜叉」の殺生丸
忘れられがちだけど少年マンガの美形キャラは普通に男性からの人気にもつながる

殺生丸は理想的な美形悪役だったなあ

「幽遊白書」の蔵馬!

昔好きだった美形男性キャラについて語って良いのか?
じゃあ俺は乙女座のシャカで!

ウチの国だとあまり知っている人はいないが、俺にとってバンパイアハンターDはとても衝撃的な美形だった
ずっと自分の理想の美形キャラの一つになっている

実写だけど「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンが二次元の歴史的にも重要で有名じゃないかな?
映画のストーリー自体は古典的な同性愛の方向ではあるんだが、あの美少年ぶりは誰もが認めざるを得ない
そして当時日本でも大人気になって、現在では伝説級な少女漫画家達がこぞってモデルにした美少年キャラを出した

「ベニスに死す」の美少年は本当に美少年だよな



とまぁ、こんな感じで。
昔の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は美形キャラとしてはセフィロスが大好きです。でも現在の中国ではオタクが討論する場所の住み分けが出来ていない、腐った解釈をするとかそういう方向に話を持っていくのが面白い、或いはオタクとしてカッコイイという考えの人がいるなどの理由から、男から見た美形キャラの評価を真面目に語るのは難しくなっています……」
などといった話もありました。

それから上のやり取りにも出ていますが、海賊版マンガ時代は流通している作品数と使えるお金の関係で手に入る作品に限りがあったので「とりあえず読めるマンガは全部読んでみる」という雑食な人も多かったようです。
私が通っていた現地校のクラス内でもマンガの貸し借りが活発に行われていましたし少女マンガまで読んでいる男子生徒も多く、むしろ私の方が「男子がその作品まで読むのか……」と驚いたりするくらいでした。

他にも当時仲の良かったクラスメート(男)に私が一時帰国する際に「日本のお土産何が良い?」と聞いたら
「CLAMPの正規版の本が欲しい。できれば『X』関係で」
というリクエストが返ってきたこともありますね。

とりあえず、こんな所で
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の作品はチート能力やその成果を持って故郷に錦を飾るみたいな話は少ないのだろうか?俺はそういう妄想するんだけど……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品によくあるような展開、或いは逆にあまり見かけないと感じるような展開などについて日々ああでもないこうでもないと議論が行われているそうですが、中国の感覚ベースで語れる話題についてはやはり盛り上がるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「故郷に錦を飾る展開」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品は現実世界や平凡な日常に帰りたがるという話はあるけど、チート能力やその成果を持って故郷に錦を飾るみたいな話は少ないのだろうか?
俺はわりとそういう妄想するんだけど……

探せばあるとは思う。ただ商業化レベルの作品にどれだけあるかは分からんな。現代社会でチートを使わせるタイプの作品は伝奇系の世界観になっているし……

異世界でチート獲得して帰ってきて現代社会の伝奇異能社会をボッコボコにするような作品はいくつか見た記憶がある

言ってみれば故郷を出て大成功して地元の友人や親戚を驚かせたい、若い頃に嫌がらせしてきた連中を見下したいみたいな話だろ?
これ自体はどこの国でも共通する妄想、作品のテンプレだから探せば出てくるはず
ただ二次元系、異世界ネタで人気作品にあるかは分からない

日本の二次元だと全てが終わって平凡な日常に戻る主人公は特殊能力失っていたりするしな……でもサブエピソードとしてはありそう

あるよ。例えば「ありふれた職業で世界最強」とかヒロイン全員連れて帰還していた。
こういった話はエンディングとして扱われることが多いし、作品紹介でその部分が強調されることは少ないので意識される機会も少ない。

あったね。「ありふれた職業で世界最強」は後日談の方が個人的には面白かったわ。
でも最初にその話を持ってこないでテンプレ展開をやっているのを見ると日本の読者の間では後日談の需要はそこまで高く無いのだろう。

現実だと故郷に戻るって見せびらかすけど人間関係は切断しちゃうし、創作内でもその後の故郷の人間関係どうすんだという話になるからエンディングにするならともかくストーリーの中に挟むエピソードとしてはあまり使いやすいわけではない

現実だと故郷に錦を飾った後に維持できない、横死しちゃったりも多いし……

現代の日本人は故郷を出るか出ないかでハッキリと分かれる、故郷を出た人間は故郷に戻りたがらないから話の展開としてはあまり需要が無いのでは
日本は高齢化と過疎化が進んでいるから田舎に戻るというのも厳しい

ウチの国でもそうなってきているけど、日本では成功して財を成した後は大都市で暮らすようになる
故郷は大都市の生活に疲れたら休みにいくくらいで、親が死んだら実家処分してそのまま縁が切れるのだよ

日本は郷土文化や親族集団文化やそれと関連した郷土文化があまり深くないと聞くが、その辺も関係しているのかね

項羽も日本でなら失敗しなかったのだろうか……

日本には村八分というやべえ不文律があるから帰りたくない人は帰りたくないのだろう

日本の作品にも出てくる同窓会ネタなんかは故郷に錦を飾る系の話にもなりそうだけど、主人公がそっちの方向で描写されることはあまり無いんだよな

故郷に錦を飾る的な話に限らず、日本の作品を見ていると血統や地域に帰属するような感覚が中日では違うというのを感じる時がある
あと故郷とは逆に日本人の学校への帰属意識はこちらよりもかなり強いと感じるかな

血統重視の日本では故郷に帰る展開はあまり爽快感が無いのでは?
「さすがは誰々の血を受け継ぐ者だ」とか言われても……

あと日本の作品だと周りの人間との小さな幸せ、何気ない日常の維持が良いというスタンスが多いから故郷に錦を飾って成功をアピールするのとは相性が良くない
だから美人の嫁(ヒロイン)を連れて帰ってきたくらいになるのでは

異世界で聖戦士になって現代社会に帰ってきたら戦乱の原因になるわ母親に銃を向けられ犯罪者扱いにされるわで世界も自分もヒドイことになった作品があってな

異世界系の元祖の一つと言えそうな「ダンバイン」からしてそうだからな……でも近年の俺TUEEEEEな作品だと探せばあるだろ
アニメ化してこっちでも大人気になる作品はちょっと思いつかないが

日本では故郷となるような田舎、地方の農村は老人ばかりで若者がいないから帰ってどうするんだという話になる
高齢化社会が進んだ結果と考えると将来的にウチの国でも故郷に錦を飾るネタの扱いは変わっていくのかもね
歴史系作品や中華ファンタジー作品でも見るのは現代の人間だから

そこはちょっと違うかもしれない。
俺の見てきた日本の作品では強くなって帰還する先は学校生活になっていることが多かった。故郷に錦を飾るというか、チートをもったまま学生社会でまた好き勝手やるみたいな話だ。
日本の二次元は異世界でも学園ネタをやるくらい学校という舞台設定が好まれるし平凡な学校生活を送る読者や鬱屈した学校生活を送った読者の需要を満たすと思えば分からなくもない。

うーむ……チートもちこんで田舎でスローライフというのはあるけど、故郷という要素があるかはちょっと分からないな……
日本では「故郷」「故郷の人間関係」と「田舎のスローライフ」は切り離されているような印象もあるが、私が見た作品はそんなに多くないし何とも言えない

こういったテーマの作品は商業出版には少ないのかもしれないがネット小説はそれなりにあるよ
異世界で勇者やって魔王ぶっ殺した後に日本に戻ってムカつくクラスメートをボコボコにするとか、現実に戻って実力を隠しながら俺TUEEEEEやるとかいうのはテンプレの一種になっている
ただこの方向だと序盤だけ盛り上げて後は話が続かないというのが多い、やはり現代社会だと制限が多くて読者がスルーできない部分も多いから話を広げるのが難しいのだろう

ラノベ系作品だと確か「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」がアニメ化されている。こっちでは配信されてないから話題にはなってないけど、異世界でレベルアップして現実世界で俺TUEEEEする作品だな
書いてから気付いたがらレベルアップと同時進行なので故郷に錦を飾る的な話ではないかもしれない……

今から追いかけるのは難しいが「天地無用」の「GXP」の主人公はスレ主の好みかもしれない
宇宙に出てGPでの地位、部下(ハーレム構成員)、宇宙船を手に入れて故郷に錦を飾る展開が「GXP」内で一回、最近作られたアニメ「パラダイス始動編」では別銀河での冒険も終わった後に地球の故郷に帰還しての後日談で言ってみれば「故郷に錦を飾る話」になっている。
ただ「パラダイス始動編」の方は別銀河の簾座編の話をほぼスキップしている上に小説版(これも簾座編は序盤だけ)ベースの続編だから実質アニメ初登場なキャラがたくさん出てくる。アニメだけではほぼ分からない。
一応この「パラダイス始動編」で昔発売された同一世界観の「異世界の聖騎士物語」、小説の「パラダイスウォー」、過去の「デュアル!」とのつながりが明確に描写されて現在出ている関連作品は網羅できたことになるんだが。

天地無用は関係者が引退する前に急いで設定吐き出して映像化しているようにも感じられるな……
故郷に錦を飾るエピソードはそれ以前の積み重ねがあってこそ面白いし感情移入できる展開だから外伝やエンディングならともかく本編では使い難い。連載を引き延ばす最近の作品だと尚更だ。

日本の二次元の異世界の冒険を終えた主人公が現代社会に帰還して来るタイプの作品だと「異世界おじさん」が有名だけど、他にもマンガ版レベルの商業化までならそれなりにあったかな?
ただそういう設定って主人公の強さの根拠になる設定、現代社会でチート獲得する展開の亜種だし現代社会での伝奇的なストーリーがメインになるからあまり故郷に錦を飾るという印象にはならないね

本編の内容は異世界での冒険になっているけど「異世界おじさん」の序盤はチート能力持って現代社会に帰ってきて……といった話だったな
開始時点では親戚から見捨てられかけている重病人で錦を飾るなんて状態ではなかったが!

現代社会を舞台にするとどうしても現実に引っ張られてしまう、メディアやセキリュティの問題などいろいろな疑問が出てきてしまうので……

世界観を広げるのが作品にとって良いとは限らないんだよ
テンプレ設定はテンプレ設定のために組み立てられた雑な世界観を飛び出すと粗が目立ってしまう
現代社会でちょっと便利にちょっと裕福に暮らすくらいならともかく、他人に豊かさ強さアピールする或いはできる環境に入り込むと厳しい

あー……確かにそうだな
それに作者の知識不足や思想の歪みが浮き彫りになってしまう問題なんかもありそうだ

「異世界おじさん」はチートな最強装備と魔法を持ったまま故郷に帰ってきた
しかしそれでも金持ちになれるわけではないしセガも復活させられない
だから面白いんだけどね

現代社会にチートを持ち込むのは実は難しい。あまりにも万能だと白けるし、現実的な制限を強調し過ぎても夢が無い。
故郷に錦を飾るというのとはちょっと違うが「佐々木とピーちゃん」では異世界と現代社会を行き来して生活のクオリティを上げる際に現代のシステムや法規にばれないようにするので苦労していたし「現実」で単純にチート振るって話を広げるのは難しいんだよ。
それなら現実側も実は伝奇、ファンタジー世界だったみたいにする方が楽。

日本の作品で故郷に帰る場合、待っているのは幼馴染や昔の友人、親戚の子供との交流や故郷に錦を飾る賞賛ではなく、そういった昔の知り合いや親族も絡む伝奇的ホラーな民族儀式やエログロな因習の絡んだ事件が……みたいなイメージだし、故郷に錦を飾ることに関して良い印象はあまり無いのかもな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の見方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「個人的な印象ですが日本人には故郷に帰らなくてもあまり問題無いと考える人、優先順位があまり高くない人が少なくないと感じられますし、私はそれが故郷に錦を飾る展開に限らず二次元では故郷関連の話があまり多くない理由の一つになっているのだろうと考えています」

「日本の長期休暇のニュースや関連する話題を見ても、中国と比べて重視していないように見えますね。中国では春節などの長期休暇で帰郷しない、親族の集まりに参加しないのはありえないという考えになりますから」

などといった話もありました。

そう言えば私は中国に留学していた時も、毎年元旦〜春節休みに特に理由もなく帰国せずに留学生寮で過ごす日本人留学生が出るのを不思議がられていましたね。昔の中国では春節は本当に皆帰省してしまうので学校も街もガラガラになっていたので妙に目立っていたようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本人の感覚だとゴブリンの上位種族が日本の『鬼』になってるのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈には以前から様々な日本のファンタジー作品やファンタジー関連の情報が入っていましたが、近年日本のファンタジー関連で急速に存在感を増しているのが「ゴブリン」だそうです。
そしてそういった日本の作品に出てくるゴブリンに関する考察で盛り上がったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系にサイトではそんな話題の一つとして
「日本のファンタジー作品におけるゴブリンと鬼の関係」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本人の感覚だとゴブリンの上位種族が日本の「鬼」になってるのだろうか?
異世界系作品でモンスターが仲間に入る作品ではゴブリンから鬼に進化するケースが少なくないように感じる

さすがに日本の鬼とゴブリンは別系統だと思うが……

確かに私の中でも緑色の皮膚のゴブリンから額に角のある大鬼族に進化するイメージはあるな

日本の小型の鬼、小鬼と呼ばれるタイプはゴブリンっぽいデザインになるし段々と混同されていったとか?

そもそも日本のファンタジー作品でゴブリンを「小鬼」と表記していることがあるから今の二次元では混同されることも多いのだろう

ゴブリン特化な「ゴブリンスレイヤー」がゴブリンの別称として「小鬼」を使っているからな

ゴブスレの作者は外来語に直訳的な日本語の漢字をつける、或いはその逆の表現を好むタイプだからその解釈は違うと思われる
中国語翻訳する際に消えてしまいがちだけど、あれは「約束されし勝利の剣」を「エクスカリバー」と読ませるように、本来の意味はカナ表記の発音の方で漢字はイメージの補助という日本語二次元表現だろう

日本語のラノベを読んでみると表記上は混同されていたりする。オーガを「大鬼」、ゴブリンを「小鬼」と表記する作品もあったと思う。
でもモンスターなどの扱いでは関しては西洋ファンタジー系と東洋ファンタジーはしっかり分けている作品がほとんどのはず。

私はスレ主の見方で良いと思う
ゴブリンは日本の作品においては日本の鬼の亜種扱いなんじゃないか?肌が緑なだけで基本的には変わらない。

実は俺もゴブリンは日本語の漢字表記でも「小鬼」だから進化したら「大鬼」になるんだろうと思っていた

それは雑過ぎる
日本の二次元ファンタジーだとほぼオーガ=日本の鬼扱いなのはあるけど、ゴブリンとの関係は特に無いはずだが……

上でも言われている通り日本語だと漢字表記と日本語読みが連動していないこともあるし、「小鬼」表記でも読みがゴブリンならゴブリンであって日本の鬼じゃないんだよ

この話題を追いかけていて気付いてしまったんだが……私は日本語の漢字表記だとゴブリンが「小鬼」、オークが「大鬼」だと覚えていたけど、もしかして違う?

ゴブリンはそれでいいけどオークは違うな。オークは日本産ファンタジーだと豚系人型モンスターで「大鬼」はオーガの方が多いね。
オーガはモンスターとしての扱いも日本の鬼と似たようなパワーと暴力な物理系モンスターになっている
ちなみに日本産ファンタジーでオークが豚になっているのはエルフの耳と似たような不思議案件だったりする

私もその見方に同意する
日本だとゴブリンの上位種族がオーガなことが多い
「デジモン」でもゴブリモンからオーガモンに進化できた

だから!日本の「oni」は単独種族で西洋ファンタジー関係無いし普通は進化とかしないんだよ!

確かに元ネタと個別の作品の設定は分けて考えるべきかな
俺もゴブリンから鬼への進化については納得できない
しかし作者が設定したならそういうものだとスルーしておくべきだとも考えている

ゴブリンから直接ではなくゴブリンの上位種族としてのオーガがあって、そこから日本の鬼とつながったんじゃないか?
オーガの亜種としての日本の鬼ということなら理解しやすいし

それはありそうだな……日本の鬼はファンタジー系世界観の作品だとオーガやトロールに近い種族として描写されることが多い
自分の印象でも日本の鬼にはオーガの亜種的なのが多いような気がする

D&Dの「oni」は変身能力のある食人鬼の一種だったかな?
あとダンジョン飯の「鬼」トロール系の亜人
どちらにしろ中国語の「鬼」とは違う

「ダンジョン飯」の鬼は日本語原文だと「オーガ」だから「ogre」系だと思われる

日本語の「鬼」は「怪物」という広義の意味もあるけど、概ね角のあるパワー系モンスターな特定種族を指すからな
たぶん中国語の「鬼」を日本語で言うなら「霊」や「お化け」になる

異世界系作品だと単純に上位種族の一種として扱っていることが多いし、そういうのはどれも作者が世界観込みで深く考えた末の設定とかではないだろう
進化して酒呑童子的な存在になるけどファンタジー世界で固有名詞そのまま使うのはちょっと……くらいのものではないかと

日本の鬼になると知力上がるから、仲間モンスターとして使いやすくなるんだろうね
オークやオーガではモンスター感が強過ぎるしカッコ良さ的にもいまいちだ

鬼は日本では凄い妖怪の扱いだし、主人公的な存在とされることもあるから良い進化先になっているのでは
逆にゴブリンは最下級モンスターとしての扱いなので、ゴブリンから鬼への進化は単純に最下級から有能上位クラスになったみたいなもので種族的な連続性は無さそう

以前日本人から聞いた話では、鬼は日本人にとっては民間伝承、童話に出てくる存在で人食い、暴虐な典型的な悪役タイプもいれば人間と友好的に交流したいというタイプもいるから仲間キャラに設定しやすいということだった
「うる星やつら」のラムのデザインには伝統的な日本の鬼のパーツが取り入れられているのを考えても二次元ネタとしての日本の鬼はかなり使いやすい存在だと思われる

昔見たエロアニメの「淫獣聖戦」に出てくる小鬼?餓鬼?は今の二次元のゴブリン的な役割だったし、日本の創作界隈では同カテゴリ扱いにされている可能性が……

日本だと「鬼」は中級妖怪〜大妖くらいまでの存在だ
「天狗」と似たような扱いだし雑魚敵もボスキャラも仲間キャラもこなせるし、「上級クラス」として使いやすいんだろうというのは感じられる

ゴブリンからの進化に話を戻すけど、あれは「女神転生」的なランクアップじゃないか?
ゴブリンから鬼にならないことも多いし、アンデッド系や西洋竜、東洋龍などの更に遠い方向に行くケースもあるから

私はJRPGの中の「サガシリーズ」系の進化だと思っていたが
サガシリーズだとモンスターは様々な系統に進化する

日本の「鬼」は和風世界観では上位種の妖怪になっているし、日本の作品に出てくる怪物の進化先として当然あるべきものなんだろう
これはウチの国の作品で蛇的な存在を出したら進化先のお約束として龍が期待されるのと似たようなものだと思う。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私はゴブリンや日本の鬼の設定に関する知識はありますが、ゴブリンや日本の鬼が現在の日本人にとってどういう存在なのかハッキリしなくて混乱する時があります。ゴブリンに関してはまだアニメやゲームや薄い本などから分かる部分も多いですが、鬼に関しては日本の伝説や伝統文化も関係するのでしっかり把握するのは難しいです」
などといった話もありました。

創作における定番のモンスターやお約束的な役割についても日中の違いというのは結構ありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「スポーツ系作品で最初から本当に弱い主人公チームは珍しいのでは?基礎と有能選手、過去の栄光がある学校という設定ばかりに思えてきた……」

休みが終わってしまったのでぼちぼち平常運航に戻していきたいと思います。
それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では定期的に日本のスポーツ系作品が大人気になっているようですし、アニメやマンガが野球などの中国ではあまり馴染みのないスポーツを知るきっかけになった人も少なくないそうです。
またそんな状況なのもあってか、日本のスポーツ系作品のお約束で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「スポーツ系作品で最初から本当に弱い主人公チームは珍しいのでは?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スポーツ系作品で最初から本当に弱い主人公チームは珍しいのでは?
「H2」とかのイメージがあったけど、よく考えたらある程度の基礎と有能選手、過去の栄光がある学校という設定ばかりに思えてきた……

完全に0からというのは話を長引かせるには良いけど人気獲得するのに有利とは限らない
人気獲得には有能、イケメンな選手が揃った方が良いから上位に壁がある中堅クラスが何かと便利なんだろう
強豪だと主人公が活躍するまでのロジックが手間だし

「H2」は0からだけど「タッチ」の明青学園は弱いわけじゃないからな……そうでなければ上杉和也がきちんと活躍できなかったし上杉達也が後から入って勝てなかった

二次元でも本当に最初から弱いチームというのは無いよ、ある程度強いチームか強いキャラがいるチームに主人公が入る
天才主人公であっても全く経験が無いのが競技を学びながら弱小チームの勝利を成立させるのは無理

天才素人主人公が加入するパターンでも最低限ルールやテクニック教えるキャラは必要だしな

「ハイキュー!!」は弱いチームから始まった印象があるんだけど……

あの作品は典型的なかつての強豪校であって弱小とは違うと思う
ボコられた相手の伊達工も弱いチームというわけではない

「ハイキュー!」の烏野は県ベスト8にはいけるというレベルで、強いわけではないが弱小というわけではないね
でも主人公の中学時代はメンバー揃わない弱将校だし前日譚としての第一話もそこから始まるから最初が弱いチームからというのも間違いではないかな
でもチームとしての連続性は無いし実質設定だけといった見方もできる

「アイシールド21」のように人数不足でチームが成立しない状況というのはあっても、主人公以外弱くて話にならないみたいなのは珍しいかもなあ

探せば本当の弱小チームでストーリーが進む作品も出てくると思うが、アニメになるような人気作品でそれをやるのは難しいから「無い」と感じるのも分からなくはない

スポーツ系人気作品だと大抵はチーム内に優秀なの(人気が出るようなキャラ)がいるからね
主人公のチートで勝つだけでは面白くないからチームが主人公以外の戦術、勝ち筋は備えている

チーム内に主人公と同レベル或いは特定分野以外は主人公よりレベルが高いみたいなのがいないと試合展開もチーム内の交流も幅を持たせられないからね……

ハッキリと該当しそうなのは「キャプテン翼」だろうか?
南葛は弱かった

南葛は若林がいたから弱くはないだろ

南葛SCはそうだけど、大空翼が最初に入ったのは南葛小のチームで石崎くらいしか目立つ選手はいなかったんだよ
そして修哲の若林など同地区のネームドを出した後に地区選抜チーム南葛SCで合流させた
今のスポーツ系作品のメインストーリーはこの合流選抜チームくらいの戦力から始まっているような気がする

私が昔テレビで見た「がんばれ!キッカーズ」も主人公のチームは最初本当に弱小だったし、昔のスポーツ系作品はそんな展開が多かったんだろう
その後リアリティ重視、戦術などを語るようになっていく作品が増えるにつれて弱小スタートは少なくなっていったのでは
戦術を実行するには一定の基礎は必要だし、個人レベルの強さが突出したものでは無くなっていくからね

「ドラベース」も最初は弱小スタートだったはずだし子供向け、分かりやすさ優先のスポーツ作品だと弱小チームスタートな作品も多そう

廃部の危機或いは廃部状態からメンバー集めて復活という展開なら弱小スタートと見てもいいだろう
オタク向けでは厳しいが子供向けなら、例えば「イナズマイレブン」の最初みたいな展開は今でもありそうだ

子供……なら「ロウきゅーぶ!」もアリだよね?
まったく、小学生は最高だぜ!

今の時代でも「ガルパン」のような架空の競技ならリアリティ気にせずに弱小チームの大躍進みたいな展開ができる!

「あひるの空」のように「勝てない」作品なら弱小チームもいけるけど、スポーツ系で優勝しないで人気になるのは難しいし、リアリティも出すなら弱小チームスタートでやるのは難しい

まだ出ていないのだと「響け!ユーフォニアム」の北宇治は銅賞しか取れない低レベルな所だったはず

北宇治もかつての栄光から遠ざかった強豪校だよ
始まった時点では上位は望めないレベルだが基礎はちゃんとある

「テニスの王子様」の青春学園はインフレが進みまくった結果、弱いチームに感じられるようになってしまった……

このテーマ的に「おおきく振りかぶって」はどうだろう?
全員一年の実質新チームだったはず

「おお振り」の主人公チームは才能のあるリトルリーグ経験者がいるから素人の弱小集団というわけでもないような?
成長の余地が大きい不完全なチームではあるけど弱いというのは違う気がする

チーム作り或いは部員集めから始める作品の場合は弱小スタートになることが多いんだと思う
ただそういう作品はリアリティが犠牲になるし、現代では難しくなっているのではないかと

「火ノ丸相撲」のような部を再建する所から始まる話もそういう展開になるな

そういう展開のスポーツ系作品では「風が強く吹いている」が大好きです

今は「アオアシ」みたいな現実寄りの設定の作品が多いし、弱小出身だけど作品の中心になるチームは弱くないみたいになるんだろうな

学校の部活動以外だとどうだろう?
とりあえず思い付いたのは「サイバーフォーミュラ」はどうだったかな……弱小というほどではなかったか?

スゴウは世界レベルでは話にならないけど日本大会は過去に優勝経験あり、低迷からの再起中に始まるのがTV版本編だったはず

商業作品だと「ONE OUTS」のように「プロレベルでは弱小」チームは出て来るね
しかしプロチームって野球で例えればどの選手も甲子園に出た学校の主力レベル以上なのでこのテーマにおける「弱小」とはちょっと違うような?
だから主人公が入ってチームが変わる、チーム戦術に強みが出たり燻っていた選手が覚醒したりして強くなる展開も可能なわけだが

弱小チームは思ったより多くない、逆に思ったより多いのが昔は強かったけど今はあまり強くないというパターン

チームに過去の栄光があると話を作りやすいしキャラも出しやすい、動かしやすいんだろうな

そもそも現代の環境で団体競技をテーマにして主人公しかマトモな戦力が無いというのはやる意味が無い
それなら最初から個人競技かバトル系作品にした方が良い

バトル系作品でも努力、修行シーンが省略されていったようにスポーツ系作品も仲間集めの展開に関して省略或いは人気が出る所だけ使うようになっていったのかもね
現代では仲間集めを引き延ばすより、スポーツの試合とその中での仲間キャラとの交流、敵チームのキャラとの勝負を描く方が需要に応えらえるだろうから。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈のイメージや作品の認識などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国で広い範囲で人気が出る日本の作品はアニメ化された作品がほとんどなので、スポーツ系作品は少年マンガ系作品がほとんどになります。そのためマイナーなスポーツを題材にした作品や、プロスポーツをじっくりと描いた作品などに関しては詳しい人でなければ知らないと思います。日本のスポーツ系作品のイメージも主に少年マンガ、それも近年流行った作品の影響によって形成されています」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

5/9:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「過去の日本にトリップしてアニメやマンガの作品知識やアイデアのチートで活躍、成功するならどんな作品パクるのが有効だろうか?」

未来の知識を持って過去の世界にトリップして大成功する……などといった話は様々な所で定番ネタとして扱われていますし、オタクの妄想でも出てくるかと思います。

それは中国オタク界隈でも変わらないらしく、中国のソッチ系のサイトでは
「過去の日本にトリップしてアニメやマンガの知識やアイデアのチートで活躍、成功するならどんな作品パクるのが有効だろうか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


過去の時代にトリップして現代の作品知識チートで無双するような話を読んでいて思い付いたんだが、過去の日本にトリップしてアニメやマンガの作品知識やアイデアのチートで活躍、成功するならどんな作品パクるのが有効だろうか?
思い付きで構わないので皆の考えを教えて欲しい

まず大前提としてだが、日本語能力やクリエイターとしての能力はあるということで良いのか?

言葉は問題無い、制作能力は有っても無くても良いかな
無くても成功できる方が面白いけど
あと時代としてはこの数十年くらいの現代日本社会を想定している、そうでないと俺がイメージできないんだ

分かりやすい所では俺達でも知っているような人気マンガを持ち込むことだが……

日本のマンガは漫画家としての能力も必要だから若き日の有名漫画家を見つけて援助する、プロデューサー的な立場になるくらいじゃないか?

マンガに関しては漫画家として有名になった後、表紙や広告のカットを描く仕事が来たらどうするんだと考えてしまう
前提としてアイデアを活用できるだけの画力チート、生産力チートは欲しい

推理小説なんかはアイデア勝負だから良さそう
ここだけの話、俺は過去の日本にトリップして知識チートで東野圭吾みたいな地位になって中国でも大人気という妄想をしたことがあります……

「東野圭吾みたいな」という具体例は欲望として分かりやすいし俺は嫌いじゃない。金庸でさえあんなレベルの人気や待遇は無かったからな。
それはさておき、日本は推理小説の賞もかなりあるしトリックやシチュエーションのアイデアをパクれるのもこの手のチートと相性が良さそうだ。問題は二次元方面につながるには時間がかかるということ。

昔の現代日本へのトリップで二次元関係無いなら村上春樹?
「ノルウェイの森」辺りまで一気にパクろう

現代だと十年も経てば流行も商業モデルもほぼ変わってしまうから時代をまず決めてからじゃないと難しいよ
例えば日本のバブル経済時代と「涼宮ハルヒ」の人気により二次元界隈が変わった00年代半ばでは環境が全然違う

私はラノベで当てるのが良いと思う
推理小説は日本の一般社会の知識など把握しておかないといけないものが結構多い
ラノベは良くも悪くもふわっとした二次元向けで強引に押し付けられる

こういうのって時代を決めたら当時の日本の人気ランキングを調べてこっちでも有名な作品の知識があるという前提でトリップするとかじゃダメなのか

その時代の日本社会における実際の人気と売上ランキングはまた別だから……IPとしてどれくらい稼いでいたのかは分からないし

今年だって「君たちはどう生きるか」の中国市場の興収が日本超えているわけだし、日本の人気とこっちの人気の関係を単純に扱うのは難しいな

とりあえずアニメに関しては個人で何とかなる作業ではないし、大人気の原作を出せればいいからこの話題では除くべきだろう

同意。
ただ一応良いアニメ制作会社やクリエイターは把握しておくべきだ!

長編小説ではなく詩とかの方が良くないか?トリップネタでは現代の勉強で記憶した詩で文化知識チートも定番だ。

中華ファンタジー世界ではなく現代日本にトリップするんだから詩を持ち込んでも成功できないよ
そもそも現代日本では詩や俳句などの文芸系は流派が固まっているから新人が作品だけ持ち込んで評価されるのは困難だ
詩吟チートなら別かもしれないがこのテーマとは別の話になる

二次元における時代を代表するような作品、「Fate」や「涼宮ハルヒの憂鬱」をパクるとかじゃダメなの?

Fateはテキストだけパクってもダメだと思うぞ?あれは武内崇の画と営業力や管理能力もセットじゃないと成功できない
聖杯戦争と英霊のアイデアだけでやるというなら山田風太郎の「魔界転生」の前に出さないといけないが、それだと現在のIPとしてのFateのような広がりは難しい

Fateどうやってパクるんだよ……奈須きのこの頭の中の設定まだ全部出てないんだぞ
むしろ俺を型月世界観の設定が完璧に出力されて作品になっている世界線にトリップさせてくれ

「涼宮ハルヒ」をパクるなら成功する目はありそうな気がする
ただエロゲーほどではないが、ラノベの成功に関しては絵師で当たりを引けるかもあるからなあ

読者、オタクの知識や感覚も時代によって違うし考え出すとキリがないよ
例えば「ロードス島戦記」「スレイヤーズ」の時代に「涼宮ハルヒ」を持ち込んで成功できるのかは分からない……

「涼宮ハルヒ」が当たるには前提として「エヴァ」による影響が必要だからあまり前の時代に持ち込んでもダメだ
セカイ系ジャンルがエヴァ以前では共通認識として通用しない可能性がある

自分はやるならストーリーも演出もパクりやすい、イラストもそんなにレベル高くない「ひぐらしのなく頃に」が良いと思う
二次元でパクったアイデアや作品知識チートでの成功ということなら90年代後半〜くらいの同人ゲーやエロゲー界隈が良さそう

皆結構真面目に考えているんだな
俺はこのテーマを見て最初に思い付いたのは「NARUTO」「BLEACH」「ONE PIECE」、あとは「進撃の巨人」や「デスノート」とかをパクれば?くらいだった

どれも画力必要な作品じゃねえか。「進撃の巨人」だって独特な方向の画力はある。
その中で「デスノート」は比較的アイデア勝負な作品だが小畑健の画力無しには語れない作品だし……

「デスノート」は原作が少年ジャンプでヒットさせてアニメ化まで行った作品のある漫画家だと言われているから新人がアイデアもっていっても小畑健と組ませてくれるとは思えない

方向次第ではあると思う。例えば文字だけで完結できる作品とかね。
金田一シリーズとか、東野圭吾みたいな作品をパクるとかはいけそうだし、人気になったラノベをパクることも可能だろう。

雑に考えれば成功ルートはあるけど、自分の思い入れのある方向で考えるとオタクの知識が邪魔をするようになるのさ!

「NARUTO」の小説版を先に書くとかじゃダメなの?あの作品の設定や世界観はとても優れたものだし、小説完成してヒットさせてアニメ化までいけば凄い儲けられると思う

「NARUTO」の成功は少年ジャンプという当時、そして出版の勢いが衰えたとはいえも今でも日本最大級な娯楽メディアにおける成功が前提だから小説が先だと難しいのでは
あとネタ扱いされがちだけど岸本斉史は漫画界屈指の画力と表現力があるからそっち方面のチートも無いと……

「NARUTO」は個別の要素自体は日本の過去の作品に出てきているから設定だけでは厳しい、組み合わせと表現がかみ合って成功したパターンだから知識チートとは相性が悪いと思う

大人気になった作品というのはどこかに「運の良さ」がある
その辺をうまくごまかす、スルーして妄想できるかだ

「転生したらスライムだった件」「オーバーロード」「無職転生」といった人気作品を先に出す
テンプレと展開を把握すれば続きもいける

日本のネット小説は基本的に商業化するまで稼げないから効率悪過ぎる
日本のネット小説投稿プラットフォームは課金システムがほぼ無いというか、中国以外にネット小説が稼げて夢のある場所になっている国は無い
日本にトリップした時点でネット小説メインで当てるやり方は成立しない、やるならラノベ新人賞への投稿だろうけど……大賞とれば成功するとは限らないし、そもそも安定供給される量による読み応えで勝負するネット小説系作品はそういう賞と相性が悪い
そして賞を取ったら出版社の要求に合わせた改稿も必要になるからパクった作品の知識だけでは厳しい

日本のネット小説は文字数ベースの課金が無いというか、作品を読者が読むだけでは金にならないから短距離で成功を狙う場所としては微妙だ
ウチの国のネット小説みたいにチーム体制での分業量産なんかも成立しないだろう

だから過去の日本の二次元業界ではテキスト書ける人間がエロゲー、同人ゲームに流れて大当たりを出してきたわけだな。そっちで成功してからラノベや一般文芸に行ったルートも珍しくない。
日本のネット小説界隈で人気作品パクってもランキング荒らして商業化で小銭稼いで終わりになりそう

「無職転生」の作者はまさにこのテーマみたいなネタの中編を書いているな
ランキング1位を取らないと脱出できない部屋に閉じ込められた意識高い系文学青年がタイムループを繰り返しながら試行錯誤するが、その過程でランキング1位の人気作品をパクったら?という考えになる、しかし年間1位の作品を全部コピペしても1位はとれない、なぜだ?ということで話が加速していく

しかし考えれば考えるほど知識だけで成功するのは簡単ではない、実力も運も必要だというのが出てきてしまうな
トリップしてビットコインに投資する、稼いだ資金で物事を動かすのがネタとして無難になるわけだ……

日本のこの手のネタの作品だと競馬が手っ取り早いトリップ時の資金稼ぎになっているようだね。「バックトゥザフューチャー」にもあるし公営ギャンブルがある国では鉄板なんだろう。
そして最近は「ウマ娘」が広まっているからオタクなら過去の競馬の有名レースの結果を知っていても問題ないという説得力が出ているという話には笑った。
そもそもマンガはチートが無ければ描けないし、ラノベだってある程度の筆力がないと厳しい。妄想小説書くにしても、この辺の問題をそれなりにリアリティがあって気分よく解決できるかが難しそうだ。

マンガもラノベも当てて稼げるようになるまで時間がかかるし量が必要だ。
「地位を得る」ということならSFやミステリ小説が良いかも?過去の日本なら人気作品を何冊か出せれば印税で食っていけるだろうし、社会的な評価も獲得できるだろう。たぶん。
リアリティに拘るようなネタじゃないし、俺はこれくらいのふわっとしたルートがあれば良いと思うんだ

音楽はどうだろう?
ビートルズをパクるストーリーの日本のマンガのネタをパクってYOASOBIや米津玄師をパクるとか

音楽はその時代の後の流行なら良いけど、あまり時代が離れすぎていると理解できないと思う
それに昔の時代に音楽やるなら楽器スキルは絶対に必要だ

二次元でやるなら初音ミク発売後の時期にボカロの名曲をパクるとか?当たる方向、演出が分かっているだけで強いと言えば強い
これはネットに発表するだけで良い、本当の意味での能力が必要になる注文に合わせた微調整などのやり取りをしないでも良いというのも楽だろう

時代によって人気になる要素、観客が共感するものもは違うから名作であっても時代が合わなければ消えてしまう
だから作品知識チートができる範囲というのは長くないし、消費スピードの速い娯楽分野では特に短くなる
あと現実では作品以外の部分での活動も大きいから社交能力無し作品を出すだけで成功するのは難しいという根本的な問題が……!

社交能力に関してはスルーしておきたい
しかしこういうネタを妄想していくと、日本の雑誌や編集部、業界事情などを把握していない自分に気付いてしまうよ
妄想するにもリアリティが欲しくなる自分がめんどくさい



とまぁ、こんな感じで。
ああでもないこうでもないと現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「ところで現実の日本の感覚だと、過去にトリップしてミステリ小説分野で作品知識チートってどうなんでしょう?私もさすがに西尾維新をパクるのは無理だろうというのは分かるのですが……」
などといった話もありました。

中国では東野圭吾が物凄い売れていますし、日本のミステリ小説ジャンルはかなり大きなものだと認識されている節もありますからこういった妄想にも影響が出ているのかもしれませんね。
その辺りに関しては過去記事の
中国オタク「なぜ日本では推理小説が現在も人気ジャンル、商業的な市場として成立しているのだろうか?」
などもよろしければご参照ください。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の作品のキャラは異世界にいっても年齢を理由に飲酒を避けることが多いのは不思議だ」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品における定番のネタや描写についても何かと話題になっているようですが、中国の日常生活でも共通する部分があるようなネタは特に盛り上がる話題になっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品のキャラは年齢を理由に酒を飲まないことが多い」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品のキャラはなぜ飲酒と年齢に関して強くこだわるのか?異世界にいっても年齢を理由に飲酒を避けることが多いのは不思議だ

日本人は酒好きのイメージがあるし、二次元でも飲酒でキャラ付けすることが多いけど主人公で酒好きなキャラは近年では多くないというか、そもそも飲酒描写も避ける傾向があるからな……

飲酒によるキャラ描写、属性付与自体は今でも普通にある
しかし「このすば」とかでも酒じゃないネタにしていたし飲酒描写を避けようとする傾向もあるし、その際に年齢バリヤーが妙に多いのは確かに気になる

直接的な理由は日本の法律、未成年者飲酒禁止法だけど日本の法律関係無い国や異世界でも年齢バリヤーが出るよな

あれは未成年が飲酒するようなことはない、違法なことをしない作品だというアピールだろ。欧米よりマシだが日本も厳しくないわけじゃない。
ウチの国と厳しくする箇所が違うだけとも言える。

日本の作品って結婚の年齢は法律を気にしないのに、飲酒の年齢は気にするんだよな
子供向け作品でも恋愛描写がある日本の作品だと考えれば納得できなくもないが

登場人物が全員成人しているはずのエロゲーでも未成年だからと酒を飲まないキャラがいる!

それは日本では女性は16歳で結婚できる、エロゲーは18歳から買えるのに対して飲酒は20歳にならないとダメという法律があるから一応矛盾はしない
日本では近年成人年齢が20歳から18歳に下げられたけど飲酒喫煙は20歳未満禁止のまま変更無しだ

主人公キャラ、見ている側に感情移入させる必要のあるキャラが飲酒するのは作品にとってマイナス要素になりかねない
法律違反して飲酒するようなのはギャグキャラ、不良キャラの描写になるから空条承太郎みたいなキャラでなければ好感を獲得できない
まぁそこで未成年を口実にするのは自分もちょっと分からないが……

年齢を理由にするのはどんな場所でもルールを守る無難な精神性とかのキャラ付けじゃないか?
そのルールの妥当性や守る価値を考えないのは良くも悪くも日本人キャラに思えるが、日本人向けでやる分には問題無いんだろう。

私が見てきた作品からの印象になるけど、最初はともかく現在ではテンプレの模倣になっている。たぶん大体の作者はそこまで深く考えていない、日本社会の日常の延長線上の言動として酒を飲まない無難な口実として使われているといった所ではないかと。
日本の作品は本筋に関係無い所はテンプレで省略しがちだし、実際主人公が酒を飲まない理由を深く描写するよりさっさと話進めて俺TUEEEEEした方が有利なわけだしね。

酒を飲まないアピールはアニメの視聴者がマネしないようにということだろう。
殺人の描写はあるのに飲酒は良いのか?みたいにツッコミを入れたくなるが、酒は現実社会で簡単に手に入るから視聴者が簡単に真似できてしまうといった現実的な問題が存在する

中国の映像作品でも未成年の犯罪描写はあるけど喫煙描写は無いからな……

私の中ではコーエーの三国志でも20歳にならないと酒を飲めないだか送れないだかな設定になっていたのが妙に記憶に残っている
商業作品における未成年キャラの飲酒描写に関して、日本では明確な規則があるんじゃないか?

それは知らなかった。桃園の誓いとかどうするんだ?

一応その時点だと全員20歳超えている解釈だったかな?
あとプレイヤーが関わって明確に数字が出る部分でなければ曖昧にしている所もあった

確か「ぐらんぶる」はアニメ版だと主人公達の設定を20歳に変更していたね
アニメの冒頭でも主人公の年齢が20歳だとアピールしていたし、あれは日本におけるアニメの審査検閲基準に合わせたものなんだろう

どこの国の作品でも飲酒描写の規制ラインが存在するんだろうと感じられる描写は出てくる
例えば「ハリー・ポッター」は酒場によくいくけど、そこの飲食にアルコールが混じっているのかどうかはぼやかしている
そして現実で販売されている原作再現の飲料、例えばバタービールは当然ノンアルコール版だ

日本の作品の飲酒しないキャラが年齢を口実にするのはそこだけは「現実に戻る」必要があるからだよ
どんな作品でも発表する場所、商売する場所、観客は現実社会なので現実の要素から完全に離れることはできない
そして飲酒喫煙などは現実と連動しやすい要素だと見做されているし、異世界だから現実ベースのファンタジー世界だから大丈夫ではなく子供や若者が見るからダメということになる

基本的にはある種のアピール、昔の作品によく入っていた「部屋を明るくしてテレビから離れて見よう」というアレと似たようなものだ

そういうことだろうね
逆に言えば現代では飲酒キャラをアピールする価値は無い、或いは特定ジャンルや属性以外は意味が無いということなのさ

主に作品批判の口実を無くすためだろう
どこの国でも保護者が抗議通報するのは変わらない
日本の作品にとってはPTAがかなり怖い存在だ

未成年の飲酒をアピールする作品はテレビどころかマンガやラノベも売れないし、日本でも商業化を考えるような作家はそういったリスクを考慮している
もっとも、その結果外国から見ればヘンな印象になったりするわけだが

アニメになると規制が厳しくなるのは間違いない
エロアニメでも未成年の喫煙シーンがアニメ化の際に変更されたりする

結局、異世界には法律関係無いけど作家もアニメ会社も、そして作品自体も現実の法律に縛られるということだね!

社会的な感覚にも縛られる
私が子供の頃は子供が酒買ってもタバコ買っても親のおつかい扱いで問題無かったし、酒を飲むのも問題起こさなければスルーされていたから飲酒描写も許容されていた
しかし今ではウチの国の若い世代は酒を飲むのと飲まないのがハッキリ分かれるようになって飲酒キャラの評価が微妙になってきている
日本でも若い世代の酒の消費量が落ちていると聞くし、日本の作品でも飲酒描写がターゲットになる層にとってカッコ良さや共感につながらないのだと思う

国産のネット小説とか若い世代が読まなくなっているからまだ飲酒ネタは許容されているけど、若者向け作品だと飲酒アピールはあまり効果が無いどころか否定的に受け取られるし親になった世代からも敬遠されるという話があるしな……

国によって多少の違いはあるけど飲酒喫煙は現代のメディアのガイドライン的に描写してはいけない、描写する際の制限が規定されていることが多い
商業展開なら理由が無ければ描写するのは避けた方が良い部分なんだよ

「ジョジョ」のアニメ第三部で承太郎の飲酒描写の修正は何かと話題になったしネタにもされていたよね

あれは原作が連載されていた1980年代末であれば問題無かったけど現代のメディアでのアニメとしては問題があるというのが明確に示されたわけだし、日本のメディアで飲酒の描写に関して規制が入っているのは間違いない

規制基準とその回避方法は国ごとに独自のものがあるからな……

直接的な表現規制はアメリカとかの方が厳格だけど、日本も厳しくなっているということか
まぁウチの国でも「敏感」な内容に限らず規制対象となるような描写、要素は編集レベルで止まるし、作家も最初から使わないようにするからね
日本ではそういったものの一つが飲酒、そしてアピールが現代社会の年齢を口実にした表現なんだろう

主な目的は審査検閲回避のためだろうね
「このすば」のシュワシュワみたいなやり方もあるけどリスクは高い
飲酒がメインテーマではない作品なら基本的には飲酒をしませんとアピールした方が良い

日本の二次元だと未成年だから飲まないネタは多いけど、「ガンダム00」のアレルヤのように大人になったというアピールの飲酒イベントにすることもある
キャラにとっての成長、時間の節目ネタとしての使い勝手の良さみたいなのもあるようだ

「とりあえずミルクでも貰おうか」ネタもあるぞ!
日本の二次元では酒を飲まないキャラ付けの方が良い、面白い場面が多いという事情も考えられる

中世くらいの文化レベルなファンタジー世界観で酒を飲む習慣が無い、というのがまずありえないだろうし設定上は残して主人公は飲まないアピールにするのが無難なわけか

「未成年だから」ネタはキャラが酒飲まない口実として便利だからと聞いたことがある
日本は飲酒を強制する空気がこっちとは別の意味で強いんだと

これは欧米も似たようなものだけど、日本では酒を買うにも年齢証明が必要だし飲酒可能な年齢というのをかなり意識させられる
だからそのルールを主人公に破らせるなら明確な意図が必要になる

日本は酒の取り扱いに関してかなり厳しいよ。酒の売り場の面積は広いけどあれは誰でも好き勝手に買えるわけではない。
私は日本のコンビニでバイトしていたことがあるけど、仕事始める前に「未成年に酒を売ってはダメ」としっかり注意された。もし売って事故が発生した場合は売った側にも重い責任が来るから店の方も売らないように気を付ける。

なるほど、飲酒とキャラ付けに関しては「異世界でなぜ守るのか」ではなく「なぜ守らないのか」という話にもなるのかな?



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における見方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では昔から人気になれば勝ちなので何でもやる、各種リスクなどについては問題発生後或いはで怒られてから対応すればいいという考えがあります。しかしそれとは別に政治や歴史などいわゆる敏感な問題に関わる内容、例えば喫煙や恋愛描写、エロや暴力など過去の事例から明確になっている保護者や一般社会から抗議が出るような内容、表現は意識して排除するようになっています。特にアニメは子供が見るものということで何かと規制されがちですし、オタクであっても子供に悪影響があると作品を否定することは珍しくありません」
などといった話もありました。

飲酒ネタなどの日常生活にも関係する描写に関しては国ごとの習慣やルールだけでなく世代ごとの違いもあるでしょうし、作品内の扱いの変化を追いかけてみるのも面白そうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「Fateの世界の清の軍隊ってどのくらい強いのか?」「サーヴァントがいても勝てないらしいのは少し意外だった」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

繁体字中国語にも対応している「Fate/Samurai Remnant」が出て以降、中国オタク界隈ではFate関連の知識が更に蓄積されているそうです。特にマスターの一人が鄭成功ということで見えてくるFate世界における中国関連の部分に何かと注目が集まり議論も盛り上がっているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Fateの世界の清はどれくらい強いのか、サーヴァントに対抗できるのか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレも混じっておりますので一応お気を付けください)


Fateの世界の清の軍隊ってどのくらい強いのか
FateSRで戦えるようなサーヴァントと鄭成功でも勝てないなんて……

私もサーヴァントがいても勝てないらしいのは少し意外だった
正史ではない分岐するエンディングの一つとはいえサーヴァントがその後の歴史にも関わる、更に歴史の流れ自体は変わらないのも含めて

あの世界の愛新覚羅の一族は何者なんだ?
異星の神の関係者か?

まぁ唐の都がクトゥグアに侵入されていたくらいだし……フン族みたいにヴェルバーの尖兵でも驚かんぞ

真面目な話として清の皇帝は有能なのが続くから英霊ぶつければ何とかなる相手ではないというか、相手がそもそも英霊級ということになる
型月では死語に英霊となって強くなる部分もあるけど生前から強かった、特殊能力持ちなこともある
それにFateSRでは人間でも上澄みならサーヴァントと戦えないわけではないというのが改めて出てきたからね

あの時期は清の方に天命があるからサーヴァントなんてものを持ち込んであまりやり過ぎると抑止力が出張って来るのでは

劉邦の設定が急に出てきたりするし型月の中国の歴史、戦闘力についてはどこまで史実と同じなのかがよく分からない……

明末は農民の反乱が続発して内戦状態、そこを清が上手く掠め取ったとも言える
満清が中国を滅ぼせたことがまず巡り合わせと予想外な事態多過ぎだからそこを対処できればいけそうと思ったが、鄭成功が介入できる時期が遅過ぎるので厳しいか

明の腐敗とぐだぐだっぷりは本当にヒドイからねえ
袁崇煥や戚継光とか時期によっては聖杯に何を願っちゃうか分からんレベルだぞ

道士などの型月世界の神秘パワーを使えるのは明側だけじゃない
そして有能な人材が多いのは清の方だ

大明側にサーヴァントがいるなら大清側にだってそれに相当するのがいるだろう
そもそも清側の方が質も量も高いんだから

ファンタジー世界観でトンデモ技術や特殊能力が出る場合、独占できるのか敵も使えるのかで話が違ってくる。
そしてこの場合は敵も使うケースだろうね。時期的に漢軍八旗がかなり増えているはずだし。

結局は個人の力で戦局を変えることはできないというやつでは

FGO第二部第三章は世界統一した秦の部隊がカルデア側の数名のサーヴァントの勢いを押しとどめられなかったんだから戦争を変えるレベルのサーヴァントがいれば当時の清くらいなら倒せると思うんだが

カルデアのバックアップで令呪と宝具が使えるFGOは例外で、型月世界のサーヴァントって基本的に燃費よくないし対軍宝具があっても全ての戦線を一人で勝てるわけではない
遊撃戦はできるだろうけど戦線維持できずに押し切られそう

初期の例えとして「サーヴァントの戦力は戦闘機レベル」というのがあった
型月は例外の多過ぎる世界だけど、基本的にサーヴァント頼みだけでは戦争に勝てないといったバランスと見ていいのではないかと

あの世界の女真族はシャーマニズム的な神秘が使えるんじゃないか?
女真族側の神秘も弱いとは思えんが

上の方でヴェルバーの尖兵ネタが出ているけど、型月世界の遊牧民にはアルテラがいたわけだし遊牧民側が神秘に対抗できない、或いは神秘を使える英雄がいないとは思えない

明の魔術ってどれくらいなんだろうね。姜子牙のように道士、仙人がそのまま介入する時代ではないだろうし

そもそも明末は明側がもう組織だった神秘の活用できなそうだしな……ゲームの描写からすると鄭成功の部下に道士団はいるようだけど実力的に突出したものではなさそう?

鄭成功は魔術ができるわけではない、礼装を使える程度だから神秘方面の戦力としては一般レベルだろうし周瑜以外の人材がいなければ清には勝てないだろう

ヌルハチの父親が残した13着の鎧とか型月世界だと神秘宿してそう
ガンダムみたいなMSと言われても驚かないぞ!

サーヴァントは強いけど倒せない存在ではない
初代からして世に潜んでいた元暗殺者に初見殺し&若干の魔術強化有とはいえセイバーが負けるエンドが存在する
そして勢力が強大になればなるほど強者の質も数も向上するからサーヴァントと神秘で何とかできるものではなくなっていく

日本のような魔術の辺境でも大聖杯と聖杯戦争が発生するんだから後金に何らかの神秘や超人が発生しないわけがない

聖杯戦争はまた別の話になるし、あの世界の日本はギリシャ神話系ロボがいるから主人公補正無ければ弱いと見るには怖い地域だぞ?
まぁ一応型月世界の中国は俺達の想像する仙人ネタほど万能で強いわけではないが、扱いとしてはかなり強いのも間違いないけどね

中国は型月だと独自の魔術体系がある、仙人は強過ぎると言われていて英霊級の人材がポップする場所だ
太公望が使っていた思想魔術の系統もある
だから英雄とサーヴァント一組で無双できる場所ではないということになるわな

大して有名じゃない李書文があれだけ強いんだからサーヴァントみたいに戦える将軍とか野生のトンデモ武侠みたいなのがいそうだよね……

見た感じでは清側の持っている神秘のカードが鄭成功より強いと考える人が多いようだけど、明清の時代の中国は神秘が衰退しているという見方もできるのでは?
そしてその場合も鄭成功と周瑜が活躍できる範囲は狭くなる

清は現代に近過ぎるからね
型月世界観だと魔術が表立ってやれることはそんなに多くないとも考えられるな

どちらにしろ鄭成功と周瑜が個人レベルでどれだけ強くても歴史を変えることはできないだろう
設定が出ていない、後出しでひっくり返る型月で戦力比較をするのは野暮だけど、世界観的にはどんな英雄だろうと大軍に囲まれたら死ぬというのがハッキリしている

鄭成功が清に勝てないのは何となく納得はできるけど、それとは別に型月世界観的に明がどういう過程で後金に負けたのかは気になるな
神秘方面でどんな戦い、崩壊があったのかなどを知りたい



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「型月世界の中国に関しては出ている情報が少ない上に情報が出てくる場所が分散しているので中国のファンの間でもイメージが一定しません。基本的に自分の国と関係するキャラ、設定は強くあって欲しいという願いがあるので恐らく中国人のイメージする『型月世界の中国』は日本人のイメージする者よりかなり強くなっていると思います。しかし例えば李書文のように型月作品に実際に出てくる中国関連要素やキャラクターが中国で有名ではないことも多いので混乱はなかなか解消されません!」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ウチの国の歴史系ネット小説とかで人気の時代、不人気の時代について語ろう」

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百元籠羊
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