「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2025年01月

中国オタク「ラスボスとの戦いとか最終局面でそれまで獲得した最強装備や能力、強さを失うとか奪われる展開が嫌なんだけど皆はどう思う?上手くやった例があればそれも知りたい」

春節に入って中国の動きも鈍くなりネタ不足になりがちな時期になってきましたが、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では「お約束的な展開」に関する好みや考察の議論が定期的に行われているようですが、作品の印象に関わるような展開に関しては部分に関する話題はやはり盛り上がるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「最終局面でそれまで獲得した最強装備や能力、強さを失う奪われるような展開」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ラスボスとの戦いとか最終局面でそれまで獲得した最強装備や能力、強さを失うとか奪われる展開が嫌なんだけど皆はどう思う?上手くやった例があればそれも知りたい。

苦労して集めた、強化した装備、獲得した特別な能力を奪われると囲わされるとか封じられるとかは「お約束の展開」ではあるし、上手くやった作品もあると言えばあるが……私も正直に言えば好みではない

特撮だと玩具売るためにそういうことはしないけど、長めのアニメやマンガだと話の展開に困ってそういうことやるよね
それが納得できるかは別として

ゲームだと時間や注ぎ込んだ育成リソースを無駄、無意味にされるからその展開を好むプレイヤーはいないのでは?
私もゲームで仲間が敵に回るまでは許せるけど、育てたリソースや装備を無駄にされる、更には育てたぶんだけ敵が強くなるみたいなのは大嫌いだ

こういうのって話を作る方は「意表を突ける良いアイデア」みたいに考えるようだけど、見ている方遊んでいる方からすればある種の「ルール違反」と受け取られがちなので使い所が難しい
私の知っている範囲が狭いんだろうけど上手くやった作品はすぐには思いつかない……「魔神英雄伝ワタル」も「デジモン」も当時見ていて引っかかったのを覚えている

どうやるのが良いのかね
いわゆるデウス・エクス・マキナで強引に終わらせて微妙な気分になるイメージが強いが

友情と絆や、思いの力とか?
あとは秘められた力が爆発するとか

主人公以外の力が爆発とか、犠牲者が出て真の力がみたいなのはあるような……

既に出ているけど「デジモン」のアニメも最後そんな展開だったよね?
当時は何となく流していたけど、今だったら不満がでそうな気もする

「魔神英雄伝ワタル」はどのシリーズも最後は大体その展開だし、昔は雑にパワーアップ要素に対する期待を裏切っていたと思う!

私も超魔神龍神丸を最初に思い付いた
最強を期待させておきながらラスボスの踏み台になる展開は子供心にどうかと思ったし作品の印象も……

「ニンジャスレイヤー」はニンジャソウルを失う展開があったけど、長い作品だと大体どこかで主人公が力を失う展開をやっているような気もする
そしてそれが最終局面に出てくると作品自体の印象への影響も大きくなる

ゲームだと能力制限状況下でのプレイヤースキル勝負になる、その後のプレイでは元に戻るとかなら問題ないのでは
私はアニメやマンガの友情絆パワーの方が微妙なことになると思う
こっちとしては強くなった主人公が活躍するのを見たいのであって力を失ってボロボロにされるのを見たいわけではない

ボスとの決戦ではないけど「遊戯王」はボスの後の特別な試合みたいなのは特別なカード無しでデュエルするしそっちの方が納得できるな

主人公自身の成長や作中での積み重ねを強調するために最強装備を無力化するというのはアリだと思う
元々弱点がある装備やパワーを無理して使っているというフラグを立てている作品もあるしね

そういう方向なら「コードギアス」は上手くいった例じゃないかと
ロジック的におかしい強引な展開なのも間違いないけど、積み重なった問題点を勢いで一気に処理して終わりにもっていくのは正解だったと思う

モヤモヤしたものがあっても最終的に勝てばなんか落ち着く所はあるし、終盤の勢いで一気にやる分には悪くない。長く、数話とかにわたって話を引きずるのがダメなんだと思う。
「グランブルーファンタジー」はソシャゲ本体はそこで話を引っ張ってぐだぐだになっているがRelinkの方は上手くまとめた

上で「特撮だと玩具売るためにそういうことはしない」と言っている人がいるけど特撮はわりとそういうのやってくるよ
スタッフ側が「もう最終回で番組終わるし玩具売ること気にしないで良い!」とばかりに弾ける

そもそも特撮は玩具が出るとはいってもそれがずっと活躍するとは限らない……
例えば最終回のブラックの扱いが有名な「ジェットマン」とか玩具でロボや装備をたくさん出して設定も盛られているけど劇中では苦戦してばかり、パワーアップしたのに敵の方がもっと強かった展開が繰り返されたりと獲得した新装備に最強感無いので通用しなくてもそういうものだと受けとるようになる

昔はスレ主が言うような展開が多かったけど、今はそれをやる場合は考えられているしヒドイことになる作品は少ないだろう
中途半端にやると批判されるし、そういう展開やるなら最初からバッドエンドに向かわせる

このテーマならロボ系作品が比較的上手くいくんじゃないか?
熱い展開とされるネタの一つが「最強の活躍をしていた新型から最初に乗っていた旧型に乗り換えての最終決戦」だしね

ロボ系は装備を失うよりも装備が通用しない、相手の方が強いといった展開が多いように思う
基本的には兵器だから敵側の方が技術力が上、リソースが多く使われている、後発の新型や完成系だから強いという設定にできるしね

ガンダムだと「水星の魔女」がテーマに該当するかな?
ガンダムはキラやアムロのイメージが強いけど最強装備でもボスキャラの方が強いみたいな展開の方が多い。「ガンダムSEED」でさえ最初のクルーゼはその後の設定はともかく、アニメの中では相手の方が上といった印象になっていたし。

古い作品になるけど「ARMS」の最終決戦は表向きのボスを倒して主人公達が力を失って日常を過ごす……となった後に真のボスと主人公達の力の量産型軍団が襲ってくる展開だったね

こういうのは見ている側が納得できるもの、主人公或いは作品で魅力を感じているものをこっそり残せるかが重要なんだと思う
その実は残っていたものを武器に逆転するのが熱いわけだが、制作側と見ている側の認識がズレていると白ける展開となってしまう

つまり筋肉は裏切らないということか!
それはさておき何となく言いたいことは分かる……足手まとい、聖母ムーブで嫌われていたヒロインの力で逆転しても楽しくないからな

昔の作品は最強装備を揃えてもそれで敵を倒せるというバランスではなく、最強装備揃えていても敵の方がもっと強いみたいな作品が多い
大衆向け作品はともかく、オタク向けの二次元作品では現在のような俺TUEEEEE展開って実はかなり珍しかった

その俺TUEEEEEも日本の異世界系では最初にチート能力をもらって転生するけど、その能力が奪われない消されないという不文律的なものが成立しているように感じられるのは興味深い

そういうのを逆手に取ったのが「盾の勇者の成り上がり」
ただ奪われた結果、主人公に課せられたデバフや制限が解除されてもっと強くなるという展開になるのは上手いと思ったよ

そういう展開自体は今でも珍しくない
国産ネット小説でも終盤で外付けチートを敵に奪わせて主人公本来の力や頭脳で敵を圧倒する展開はそれなりにあるし、借り物の力や勘違いネタなどを精算する展開をやりたがる作者は少なくない
それが上手くいくとは限らないが

俺TUEEEEEでファンを作った作品が俺TUEEEEEできなくなる、ストレスがかかる展開になるのはかなり強い反発を招くことになる
昔はファンとの距離がありファンの批判的な共通認識が形成されるるのに時間がかかったけど、現代の環境ではすぐに影響が出るようになっているし、主人公の能力や装備、地位などは期待された強さと爽快感の根拠なわけだから人気を考えたら簡単に無効化はできない

やるならば伏線をはって徹底的にやるべきなんだろうけど長編作品だとそれが難しい。
私の中で主人公が最終決戦前に全てを失う作品で特に印象に残っているのは「うしおととら」だ。
最強装備もぶっ壊されるけど、それだけでなくそこまでに仲良くなったキャラ戦って仲間になった全てのキャラ、幼なじみや近所の世話になったおじさんまで主人公の記憶が消されるという絶望的な状況に落とされる。そしてそこから物語全ての伏線を回収する最終決戦となる。
これよりも不利な状況、絶望的な状況が出てくる作品は他にもあるけど、この作品ほど相対的な意味で絶望させられる最終局面を私は知らない



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「カップリングだけでなくキャラや技の強さに関しても中国のファンは自分或いは自分達の考える正しい設定から外れるのを嫌うので、制作側が出してきた負け展開についても『ロジック的におかしい』みたいな批判が爆発して炎上することも珍しくありません……」

「現代の中国のネット環境では読者の批判と通報が怖くて負け展開をやるなら気を使わなければなりません。しかし昔の中国では作者側が作品の評価、文学性や含蓄などを気にしていた人が多かったらしくいわゆる子供向けの展開や俺TUEEEEE的な展開に作者の方が耐えられなくなるケースもあったようです。昔は突然リアリティ重視になって鬱展開になったり、逆方向のご都合主義やバッドエンド的な展開になる一般の子供向け作品もありました」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「皆は初めて二次元で出会ったバッドエンド作品ってなんだった?まだバッドエンドがあるとか想像もしなかった時期に出会った、作品を追いかけた末の体験を教えてほしい」

中国オタク「皆はそろばんって使える?日本の異世界系アニメに出てきたのを見てなんだか気になってきた」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「『悪役令嬢転生おじさん』のEDがなんかすごい……マツケンサンバ?」
以降「悪役令嬢転生おじさん」から派生したと思われるネタをいただくようになっているので、今回はそれについてを。

中国はそろばんの本場の国だけあってか今でもそろばんを見かけることはあるそうですし、時期や学校によっては学校の授業などでそろばんを教えているそうで、アニメの中に出てきたそろばんに関してちょっとした話題になっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「そろばんを使えるか、どこで習ったか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆はそろばんって使える?日本の異世界系アニメに出てきたのを見てなんだか気になってきた。

「悪役令嬢転生おじさん」のアレか。乙女ゲーにそろばんという意外な組み合わせが出て、更に主人公が熟練のそろばん技能を発揮していて笑ってしまったが、計算機が普及した現代でも使える人っているのかね。

計算機が出る前はたくさん使われていたらしいし今でも使っている人は残っているらしいが……ぜ淘汰されないのか不思議なアイテムではある

俺も知っているし習ったこともあるけど実際に仕事で使っている人は見たことがない

自分は小学校の時に勉強したけど今ではすっかり忘れた
半分課外授業的な軽く流す部分だったし

たぶん国内でも算盤使っている場所はあったはずだけど、俺も現実で使われているのは見た覚えが無いね

子供の頃に親と一緒に行った市場では算盤と秤が使われていたかな……でもいつの間にか見なくなった
計算器の方が皆信用できるから算盤は淘汰されたのだろう

今はそろばん覚えずに済むのは良いことだよ
何の役にも立たないから

異世界ネタとしては面白いけど、科学技術の進歩で使わなくなったものだよな
今は簡単な計算もスマホのアシスタントにやらせればいいし

自分が中学高校にいた2000年代は普通に計算機使っていい、テストに持ちこんでいいことになっていたから20年前の時点でそろばんはとっくの昔に淘汰されていたはず

私は新中国初期のドキュメンタリーで科学者がそろばんを計算機として使っている場面くらいしか思い出せない
でもよく考えたらあれって演出優先の場面で現場だと計算尺使ってたんじゃないかな……

そろばんに全く意味が無いというわけでもないんだけどね
桁が多い加減計算の時に数字ではなく画像シミュレーションで計算できるので今でも重宝する
道具使って入力と確認するのはなんだかんだで手間がかかる

「悪役令嬢転生おじさん」の転生前の年齢は50代のはずだからその年代ならウチの国の人間もそろばんできる人は普通にいただろうし、その下の年齢でも使わないけど使い方を知っている人はいるはず
昔の中国には今の音楽教室と同じような感じで珠算教室あったよ

あったね
私は小学校前に通わされたよ

今はどうだか知らないけど、昔は少年宮にそろばんの科目もあったし上の世代だと今で言うexcel使えるくらいの割合でそろばん使えたと思う
(訳注:少年宮は中国で子供の課外活動やスポーツ、趣味の活動などに使われている施設です)

俺は「悪役令嬢転生おじさん」の主人公が範囲によっては計算機よりそろばんの方が速くて良いというのも何となく分かる
ただ現代の職場でそれは無理だろうな……

量が増えたらそろばんでは厳しいから現代で使う道具ではないだろ。excel使えば大量のデータでもすぐに終わらせられるわけで。

規模もだけどそろばんの計算結果を信用してもらえないのと、データ形式でのやり取りが増えたからねえ

一応私は幼稚園の時にそろばんは習っていた
小学校に上がって以降は触る機会もないし今となっては使い方もうろ覚えだが

世代や学校によっては習っているんだっけ?
自分の学校では昔やってたくらいの話だったけど

俺は小学校六年の時に学校で習ったよ
とっくの昔に忘れてしまったが

幼稚園と小学校の時にそろばん習った
当時はそろばん大会というのもあった

大学に入るとほぼ使わなくなる、意味がなくなるのは否定できないけど、小学校から高校までは脳内でそろばんシミュレーションして速く正確に計算できるのは単純だけど確実な強みではあったな

私の母親が工場の会計の仕事でそろばん使っていたし、あのアニメのハゲおやじ主人公がそろばん使っているのも納得できる描写だと感じた

小学生にそろばん持たせるとそれで遊ぶやつが絶対に出るから……俺がまさにそうだった。暇なときにそろばんで遊んでいて怒られた!

俺は主にスケートにしていたなあ
もちろん怒られたが

音が出せるのは良いよね……ウチの大学にはないけど他所の大学は珠算の課目があると聞く。そしてイベントの時の小道具としてそろばんは重宝したという話も聞いた。

そろばんは30年くらい前は小学校の数学で教えていたと聞く
当時は熟練のそろばん使いの方が電卓より速かったとも

30年前だと90年代後半か?
自分はその頃学生やってたけどそろばんは雑に扱われていたというか、使わなくなる技術扱いだったし実際そうだったから、今の方が伝統文化も含めて大事にされている気もする

30年前の時点でも学校によっては教えているくらいだったような?
俺の通った学校はみんな電子辞書や計算機使うようになっていて、そろばんとか存在を意識することもなかったけど意外に習った人多いのね

昔はキャラクター文房具の中にそろばんが入っていた時代もある
透明プラスチックの色付き珠が関連グッズ的に結構良かった
学校の授業が終わったらもうそれを実際に使う場面は無かったけどね!

自分の記憶では小学校で勉強するもので、わざわざ学生用のそろばんを買わされたというのがある。そして別にその後の受験に影響する部分でもなかったから先生含めて皆まじめにやってなかった。

私は小学校の時に珠算大会参加したことあるけど、中学以降はそういうのが無くてそろばんにもさわらなくなってしまったな

スマホ以前の時代でも電卓はあったし、電子辞書や携帯にも計算機機能があったからね
言っては何だが小学校でちょっと勉強しても試験過ぎたら忘れちゃう人がほとんどでは

俺は2000年代生まれだけどそろばん習ったし、親戚の2010年代生まれの子もそろばんの授業あると言ってたから現代社会では完全に淘汰というほどではないかと

そう言えばアニメで見てちょっと気になったんだが、日本の算盤は上の珠一つしかないんだな

日本の算盤は十進法専用のだね。上の珠2つ下の珠5つの十六進法と兼用のではない
調べたら日本でも昔はこっちだったけど今では十進法専用の上の珠1つ下の珠4つの方が主流になっている模様

「半斤八両」(どっちもどっち)という言葉にもあるように、中国社会は十六進法を使う場面が多かったので上の珠2つ、下の珠5つだった
日本のそろばんは確か段階的に十進法専用の形になっていったはず

しかし異世界で算盤……こっちの作品でも探せばありそうだけど日本の異世界アニメで算盤が出てくると絵面がスゴイことになるなあ

ファンタジー世界でも算盤キャラ(関西弁キャラが多い)はたまに出てくるけど乙女ゲー世界観の生徒は使わないよね!



とまぁ、こんな感じで。
中国の昔のそろばん事情に関する話がイロイロと出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国では古い技術はすぐに淘汰される、価値が無いものとされがちなのでそろばんもすぐに使われなくなりました。地方では残っていたようですが私の知る範囲では都市部では学校教育も含めて消えていた、少なくとも重視するものではないという扱いでした。私が子供だった90年代頃では既に商店にそろばんが残っていても実際に使うのは電卓になっていました。古い装置で比較的後まで残っていたのは重さ用の秤ですね」
などといった話もありました。

そう言えば私が留学していた00年代半ばくらいまで市場ではアナログはかりが結構使われていましたし、それでケンカになっているのも見かけましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「後輩が涼宮ハルヒのコスプレが通じなかったとガックリしていた。俺もショックだ……」

ありがたいことに前回の記事
中国オタク「『悪役令嬢転生おじさん』のEDがなんかすごい……マツケンサンバ?」
の後ろの方でちょっと付け足した2009年の過去記事
上山道郎先生の大長編ドラえもん&ハルヒが中国でも大ウケしている模様
に関するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国でオタク層が本格的に形成されるようになってから20年近くなりますし、中国オタク界隈でも世代間の違いのようなものが何かと意識されるようになっているそうですが、その中には昔は基礎知識的な扱いだった作品が今は知られていないといった話もあるのだとか。

例えば「涼宮ハルヒ」シリーズは中国でオタク層が形成されていく過程で中心になった作品の一つですが、現在元気の良い世代にとっては昔の作品ですし知らない人も多いそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「涼宮ハルヒが下の世代には通じない」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


動漫サークルの後輩が涼宮ハルヒのコスプレが通じなかったとガックリしていた。俺もショックだ……

「涼宮ハルヒ」はもう20年近く前の話だからなあ……恐らくわが青春の「フルメタル・パニック」も通じないのだろうな

私は実はエンドレスエイトのネタしか知らないし作品を見ていない

エンドレスエイトが2000年代末だからねえ
あの頃皆が騒いでいたのも全てもう刻の涙だ

大したことのない、当然の話でしかないのにあの頃の記憶、自分の若さを思い出して呻いてしまった

動漫サークルの勧誘で涼宮ハルヒのコスをしたら新入生から「何のコスなんですか?」と質問されたという話も聞いたことあるな

涼宮ハルヒってコスプレしやすくて便利だったんだよね
ウチのサークルにもコスがあったのを思い出した

テニスの王子様のジャージとか、どこいったのかな……

そもそも新人勧誘に古い作品のコスプレをするのが間違っているのではないだろうか

今の話題性なら国産二次元ソシャゲだろうけどキャラのコスを趣味で軽くやるには難しいし……コスをするだけなら「SPY×FAMILY」辺りが無難か?でもサークル勧誘テーマだとちょっと外れるかも

改めて考えてみると今はサークルの新入生集めだと何のコスプレするのが良いんだろうね 。国産ソシャゲも話題性も人気もあるけど昔のアニメと違って界隈の外に出ると一気に通じなくなるから世代の差が結構極端になっているので外れるリスクは意外に高い

自分はオタク仲間がサークルに集まるようなのは「冴えない彼女の育てかた」以降ちょっと思いつかない

「げんしけん」、「涼宮ハルヒ」辺りは本当に分かりやすかったしオタクが集まることに関して盛り上がったからねえ

『「団長」と言えば涼宮ハルヒだったのがオルガになった』とネタにしていたのはもうどれくらい前だろう……希望の花―のネタも今は通じない!

私がアニメ見始めた10年くらい前の時点で「涼宮ハルヒ」は既に過去の作品だったし、現在のオタクで活発な世代である今の大学生は知らないだろう
濃いオタクならともかく、一般層やライトなオタクが知っていると期待するべきではない

仕方が無いんだよ。
私もイベントに行ってコスプレイヤーの集団を見た際に「知らないキャラばかり」「数少ない分かるコスは昔の作品のキャラ」みたいなことになっているから逆の話だって当然あるはず。

昔オタクの後輩から涼宮ハルヒの制服コスとエヴァのアスカの制服コスはとっさに区別できないという話を聞いたことがある
つまりコスプレするならバニーとプラグスーツで……!

今の大学生にとって「涼宮ハルヒ」は小学生くらいの時の作品になってしまう
リアルタイムで知っているのは下手すれば親の世代とかになる……

これはもう受け入れるべき現実
当時「涼宮ハルヒ」のファンやって中国語版原作も買った自分でさえ、今度新刊が出るらしいという話を最近になってようやく知ったくらいだし、「涼宮ハルヒ」は国内ではもう完全に「過去の名作古典」

今はイベントも国産二次元ソシャゲのコスばかりになっているし、動漫サークルのコスプレもそっちの方向が主流?
ただ昔の国内のコスプレって一部の容姿、スキルのある人間がやるコスプレ劇やイベントなどの出し物或いはセミプロが稼ぐ場所という部分が強過ぎてオタクが個人の趣味で楽しむ、自分が着て楽しむコスプレは非常に少なかったわけだし、少なくとも趣味としては現在の方が「皆の楽しめる」ものになっているから悪くはないとも感じられる

今の時代はイベントで「使える」作品もオタク同士で共有できる作品もソシャゲになってきているからね
一昔前でさえ濃いオタ向けな所があったラノベ系作品ではちょっと所ではなく厳しい
そもそも今の若い世代のオタクってネタが分かっていても乗ってこない、特にリアルだと反応を示さない所もあるからな

ついでに聞きたいんだけど涼宮ハルヒって人気あったの?私は長門有希が大人気なのは分かったけど涼宮ハルヒが人気だった理由が分からない
アニメを見ても引っ掻き回す、他人を挑発してばかりで好感を覚えることは無かった

歌が良かった、当時はオタクのアイコンとしての強さがあったんだよ
それにキャラデザも良かった

人気自体は長門有希の方が高かったけど涼宮ハルヒも普通に人気はあったよ
その前の時代に暴力ツンデレキャラが人気だったのと同じように、現代では受け入れるよりも反発の方が強くなるキャラだろうけどね

当時はああいう場の空気を気にせず主人公を引きずり回して存在感を強調する、主人公を非日常に引き込むヒロインが人気だった
その後の俺TUEEEEE路線な主人公だと相性が悪いけど、当時の主人公にありがちな一歩引いた立ち位置からツッコミを入れる、ぼやくキャラとは相性が良かった

同意する。
涼宮ハルヒの人気に関しては主人公のキョン、或いはキョンに感情移入した当時のオタクとセットで考えると分かりやすいかと。
あと現代の作品だとそういったタイプは男性向け作品のヒロインではなく女性主人公で周りを振り回す、チートで活躍する役割になっている気がする

この話題を追いかけながら思いついたんだけど、根本的な問題として今はオタクの勧誘や交流に「涼宮ハルヒ」を使うのは合わないのでは?
俺はリアルタイム世代じゃないけど作品は楽しんでいたしコスプレしていたら分かるけど、涼宮ハルヒに限らずコスプレでサークル勧誘している人がいたら近付かない
自分を認識されたくないところはある

今は「涼宮ハルヒ」に関しては知ってはいてもアピールしたがらないというのもありそうだよね
サークルの勧誘で使うにしても、今は動漫サークルに入りたがるような人は「涼宮ハルヒ」を見ていない或いは見たいと思わないし、「涼宮ハルヒ」を見ている人はサークルに入りたいと思わない

理解できる話だ
今は動漫サークルとかリア充のものであってオタクのものではないみたいな捉え方の人はいる

古い作品だから分かっても確認しに行く人はいないというのも考えられる
若いオタクはそういうのなんか恥ずかしがるから

この話題で思いついたんだけど「現代に涼宮ハルヒのコスプレをする」のって、涼宮ハルヒが人気だった時代だとどんな作品が該当するだろうか?
2000年代半ばにはもう昔の作品扱いだけど、その時代のアニメファンはみんな知っているみたいな作品って何がある?

1990年代前半〜半ばくらいの人気作品だから……「エヴァ」とか?

今でも通じるのでなんか違う気がする!
でもよく考えたら1990年代を代表するような作品だと一般向けの大人気作品なのもあってか普通に今でも分かる作品は多いような?
「涼宮ハルヒ」はオタク向けに大爆発したから世代が変わると分からなくなるのかも

世代ごとに象徴的な人気キャラはいる
でもそこには個人差もあるし、考古学ではなく好みと趣味の話でもあるから今の若い世代に理解されない、逆に理解できないというのは気にせず気楽に自分の好きな作品を好きでいればいいと思う



とまぁ、こんな感じで。
上の世代の中国オタクの面々の話がイロイロと出ているようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「今の中国のオタクは動漫社団に入ることに魅力を感じる人は減っていますね。イベントでも前に出るより受け身のスタイルの人が多く、日本語で言う草食系、陰キャの人の割合が高いと感じます」
などといった話もありました。

私が中国留学時代に知り合った中国オタクの面々は良くも悪くも積極的に前に出ようとする人が多かったように思いますが、近頃は一歩引いたようなスタンスで語る人も増えている印象がありますし、中国オタク界隈の「普通のオタク像」やその行動的なモノも変化しているのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『悪役令嬢転生おじさん』のEDがなんかすごい……マツケンサンバ?」

ありがたいことに以前から
「中国でマツケンサンバの反応はあるか?」
という質問を複数いただいており私自身も十年以上前からまとまった反応が無いか探していたのですが、なかなかまとまった反応が見つからないままでした。

しかし先日放映の始まった「悪役令嬢転生おじさん」のEDがマツケンサンバのカバーということで中国オタク界隈でもマツケンサンバが知られるようになってきているのだとか。
残念ながら「悪役令嬢転生おじさん」の中国国内向けの正規配信は無いようですがOPやEDなどの楽曲は比較的広い範囲からの反応も出ているそうでイロイロと情報を教えていただくことができたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「悪役令嬢転生おじさんのEDのマツケンサンバ」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「悪役令嬢転生おじさん」のEDがなんかすごい……マツケンサンバ?

分かる
言葉にするのは難しいがなんかすごいんだよ

耳になじむ曲だけど、昔の名曲カバーだよね?
現代のアニソンにはない曲調だし

これは松平健の「マツケンサンバ」だよ!

「マツケンサンバ」は今の日本の中年世代に大人気だった歌だね
日本人向けのゲームだとちょくちょくコラボが行われるレベルの息の長い大人気曲

とても「時代」を感じる歌だ

日本のバブル経済時代の流行を現代のアニメ、それも転生モノと合わせた結果スゴイものが生み出されてしまった……

つまりバブル+異世界+「カトケン・サ・ン・バ!」ということ?

こっちが「カトケン・サ・ン・バ!」の元ネタだよ
「銀魂」が当時日本で流行っていた「マツケンサンバ」をパロディにして「カトケン・サ・ン・バ!」をやった

古い流行歌を持ってきて主役声優に歌わせるというのは他のアニメでもあったけど、その曲のためにキャラとEDを合わせて豪華なEDにするのは初めてだと思う

ふーむ……元はどんな曲なんだ?

日本の俳優松平健をテーマにした歌で彼の愛称が「松健」だから「松健」「桑巴(サンバ)」になる
主演の舞台で歌われる、ミュージカルのED曲みたいな扱いだったはず
紅白歌合戦にも出ている日本の大ヒット曲

なるほど、俺は古い歌だと感じたがそういうことだったのか
でもこのノリはとても良い……!

正確には「マツケンサンバII」
このマツケンサンバシリーズは4まである模様

仮面ライダーコラボ版もあるから4+1だな
検索するとスポーツ選手の松平健太が出てくるレベルだしこっちでは知られていないけど、松平健は日本の時代劇のスターで中年以上の世代の日本人からの人気が特に高い。
あと「暴れん坊将軍」の徳川吉宗役で本当に仮面ライダーとコラボ(仮面ライダーオーズと同格の強さ)するなどオタクの見るような作品にも結構参加している

上で言われているような古い流行歌を声優に歌わせるのではなく、作品に合わせる方の使い方だから「パリピ孔明」だと思う

なんとなく既視感を覚えたのはそれか!

歌ってる主役のハゲおやじの声がちょっとカッコいいな……どこかで聴いたことあるな……と思っていたら井上和彦だったので感情がバグった

ダサい曲、演出も極まるとスゴイことになるんだな……これはテンション上がる

逆に現代の前線でいける曲になっているよね
不思議なメトロセクシャル感もある

重要書類持って踊っているのが怖い
上司「キミ、ちょっと手に持っているものそこに置いてもらおうか」
とか言われそう

日本人の解説を見るとあの書類は役所の公開情報だから問題無い、むしろコンプライアンスに正しいおじさんということらしい

転生する作品は普通現実世界の主人公は死んで残された家族が悲しむ展開になるが、この作品では主人公は死んでいない、家族も諦めていない落ち込んでいないというのが分かるEDになっているのはなんだかとても良いと感じたよ

しかしキラキラした民族的な音楽……?なぜ異世界系でこれが……?

アニメと全く関係無い世界観、曲調のEDが始まったので本当に茶を吹いてしまった

主人公がハゲているのがネタになると思ったら本当に光り輝きだしてもうダメだった

こんな方向で弾けているEDは珍しいよね
他にも言っている人がいるけど「パリピ孔明」のOPとかがあえて言うなら近いか?

ところでボンゴはサンバでは使わない楽器なはずでは!?

いきなり「叩けボンゴ」から歌詞が始まるし隠す気皆無だよね
日本では問題ないのかな?

日本で広まったサンバではボンゴが象徴的な楽器になっているとか?
俺もサンバに関しては中国国内でどうなっているかすら知らないレベルなので思い付きで言っただけだが

それは日本でもツッコミ入ってるけど楽しく踊れる良い曲だからとスルーされているらしい……調べてみるとジャンル問わずコラボをしている曲のようだし俺達が考えるよりもかなり許容範囲の広い曲なのではないかと



とまぁ、こんな感じで。
ざっと目に入った所をまとめてみましたが、普段接する歌とは違うので良くも悪くも新鮮に感じられているようでした。

ちなみに今回の情報を教えてくれた方からは
「マツケンサンバは普段オタクや日本文化好きが注目するのとは全く別の所で人気になっていたので中国ではほとんど知られていないです。松平健が『暴れん坊将軍』の『上様』として日本人の好きなヒーロー像となっているのも知られていません。私自身も大河ドラマは見ますが時代劇は見ていませんし、マツケンサンバに関してはニコ動で見たり日本のオタクから説明してもらったりしてやっと把握しました」

「これは日本人が中国の武侠作品や武侠系ヒーローを知らないのと似たようなものかもしれませんね。武侠系ジャンルからはマツケンサンバのような存在は出ていませんが」

などといった話もありました。

私も中国の芸能界や歌謡曲的な扱いの歌に関してはほとんど知らない、聞いてから調べるような所もありますから、もし中国に「マツケンサンバ」のような存在があっても自分の守備範囲に来るまで知らないままでしょうね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

以下は2009年の記事になります。涼宮ハルヒも近頃の中国オタク界隈では通じなくなっているという話が……
上山道郎先生の大長編ドラえもん&ハルヒが中国でも大ウケしている模様

中国オタク「中華一番の設定年代から主人公のその後を考えるとつらい。清が滅亡して動乱に突入するし特級厨師の身分も意味が無くなってしまう……」

今回はありがたいことに以前いただいたものの後回しになっていたネタで一つ

中国オタク界隈では日本のアニメやマンガで中国が舞台になる作品に関して何かと話題になっているようですが、作品内で描写された内容だけでなく作品の外側や作品のその後の事情についても中国関連の部分が気になって議論になることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「中華一番の主人公は清が滅亡した後どうなるのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中華一番の設定年代から主人公のその後を考えるとつらい
清が滅亡して動乱に突入するし特級厨師の身分も意味が無くなってしまう……

作中の設定だと清朝滅亡の1912年だと主人公は50代後半くらい?
国内だと動乱期間もあるし、新中国成立からしばらくは美食なんてやってられなくなるか

主人公が生きている時代の中国って大体どこかで戦争やってるからな
新中国成立まで生き残ってもその時は90歳くらいだから活躍できる歳ではなくなる

特級厨師の身分は消えてなくなるけど本人の技術や功績が消えるわけではないから働き口はあるんじゃないか?
当時の有名な文人は清でも民国でも地位は保っているわけだし

戦乱の時代に高級サービス業が生き残れるとは思えない
清が滅亡した後に宮廷厨師の多くは零落していった

フランスの宮廷料理が広まったのは革命で働く場所がなくなった宮廷調理師が市民生活の場所に流れてきたからだという話もあるがあの時期の大動乱でそんな余裕は……

本人がそれを望むかは別としてどっかの軍閥から招かれるみたいなのはあるんじゃないか
動乱で苦しむ民衆とは別に贅沢をする支配者というのもいたわけで

学歴じゃなくて厨師なんだから別に特級厨師なくても主人公の腕前なら問題ないのでは
北京の有名な老舗料理店にも清末民初頃に有名になった所は多いから別に宮廷が無くなったから宮廷関連の料理人が生きていけなくなるわけではないだろう

私はこの話題見るまでなんか「中華一番」って清初の時期の話だと思っていた……清末だと危ないな……

太平天国の時期からは微妙に外れていたはずなので最悪ではないと思う
今考えてみるとその辺の描写が無いので歴史的な部分を良くも悪くも気にしないでいられる作品だったように思う

「中華一番」はダークな方向に解釈しようと思えばいくらでもできるので歴史が絡みそうな同人はあまり見ないようにしている
ただ少年マンガ的な武力があるので、俺は中華一番の主人公が死ぬというのもイマイチ想像できなかったりする

あの時代はハッピーエンドを想像できないのがな……まぁ敵側は伝説の厨具パワーで不老不死の人間で軍隊作って世界征服しようという話だし、二次元作品と現実の歴史を同じように考える意味は無いんだけど、主人公のその後を妄想する際にはどうしても意識してしまうわけで

否定的に解釈しなければ清が滅亡して資格の後ろ盾が無くなっても名声や経歴が消えるわけじゃないし料理は食べればすぐに分かるものだから仕事は普通にありそう
それに清朝滅亡によって作品内のような特級厨師にひれ伏すことが無くなったとしても、元特級厨師のブランドを掲げて店を開くとかは可能だ

私も別に技術がなくなるわけではないから仕事を探すことは難しくないとは思う
でもあの時代を生き抜くことができるのかというそれ以前の問題が……

生死に関してはあの作品世界だと厨師は武芸の達人でもあるから大丈夫じゃないの
両手に料理道具持って馬に乗って突撃すればなんか勝てそうだし龍に乗れるなら戦略級の働きが……!

私は動乱の時代だからこそ料理人の技術、それも経歴のハッキリしたものは価値が出ると思う
主人公ほどの技術持ちなら民国時代であっても雇いたい、後援者になりたい人間は出てくるのではないかと

料理人にとって需要なのは腕とブランドや名声だ
結局の所、資格はブランドの保証だから資格発行機関が消滅しても資格の意味、価値が無くなるとは限らない
この場合に問題なのは資格が金銭売買されて価値が無くなるとかなので清朝滅亡して働く場所の保証が無くなるというマイナスはあるだろうけど特級厨師のブランド自体は落ちない
そして主人公の能力なら料理しかできないわけでもないからそんなに悲観的に考えるほどではないかと

しかしあの時代の短期的な成功ルートなら袁世凱か……?主人公的にはちょっと……

原作のリー提督のモデルが李鴻章だからそっちの方向に行く可能性自体は否定できんな

現実的に考える「まともな場所」ということなら、やはり上海租界か香港で戦乱を避け続けるのがベターだろう

上海なら大丈夫だろうな
ただ言っては何だが新中国になる1949年までそのままというのもちょっと難しい

色々考えてみると国外に出るのが良さそうではある
私はサンフランシスコの中華街なんかに行ってたら面白いと思うのだが

でも主人公の性格的に動乱の時代であっても国や故郷を離れるとは思えないんだよな……四川の故郷に母親と店が残っているわけだし

四川にいるなら安全じゃないか?
あの時代の戦乱の中心から離れている

四川も軍閥が幾つもあって分裂と混乱が続いているからどうだろう?
小競合いから大規模なのまで戦闘は続いているし危険な地域とも言える

四川の軍閥もかなり混乱していたというかグダグダ、日本軍が来るまでほぼ内戦状態だったような?

自分の所の損耗を避けたいという行動方針でも戦闘は起こるし庶民は巻き込まれるからなあ

どちらにしろ四川でも平和に過ごすのは厳しいだろうな
現実でも国内に四川料理が広まったのって戦争で四川人が徴兵されて故郷に帰してもらえない、帰る余力が無かったからという側面もあるから……

以前どこかでリュウ・マオシンのモデルの一人が日本に四川料理を広めた四川人の有名料理人だという話を見たことがあるし、そのモデルと同じように日本に行くルートもあり得るのでは

しかしこういうのって中華一番世界なら主人公達の頑張りで清朝が滅びないで盛り返す世界線を考える方向にはならないの?

なると思う?妄想にも妄想なりのリアリティは必要だ……

美食では中国を救えない……食事関連でなんとかできるものはあるのだろうか?

インスタントラーメンとかの発明チートとか?まぁそれも大量生産と流通による普及ができたならという話になるだろうけど



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「主人公の功績、ハッピーエンドの続きを考えるなら清朝というのは難しい時代です。言い方を変えれば明なら未来が変えられるかもしれないけれど清ではもう間に合わないということです。中国の男性向け歴史トリップ系作品で明が大人気なのは明朝が当時世界最強だったからですが、強い中国のままでいられるチャンスが残っている時代、創作の主人公達の成果が無に帰さない展開にできるというのも人気の理由の一つです」
などといった話もありました。

中国の歴史要素の入る作品に関しては「武侠がいくら強くてもモンゴルには勝てない」というネタなどもあるそうですし、中国はなまじ王朝の興亡やそれに伴う動乱の歴史もしっかり残っているので歴史要素の入る作品の外側、その後を考える際の難しさというのがあるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「『中華一番』が中国で作られたアニメだと思っていたヤツ集合」

1/23修正:誤字やタイトルの間違いを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本の異世界系作品によくある自称最弱職業で本当に弱いのってあるの?どれも実は強くなれる職業だよね?」「最弱の職業は日本で人気の追放系と相性が良い」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国オタク界隈でも日本のいわゆる転移転生系の作品のお約束、テンプレ的な展開が認識されるようになっていますが、そういったテンプレ要素に関する話題で盛り上がることもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「異世界系作品によくある自称最弱職業で本当に弱いのはあるのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の異世界系作品によくある自称最弱職業で本当に弱いのってあるの?
どれも実は強くなれる職業だよね?

本当に弱かったら意味がないし作品が人気になれないから……

あれは平凡な主人公が実は才能があった、見出された展開をJRPGシステムに落とし込んだものだと思う

開始直後にどれだけその職業が弱いか、ゴミのような性能かを強調してくるけどその後の展開で職業特性を活用した強職業ムーブ、環境に適応した有利過ぎる勝ちパターンが構築されるのはお約束
俺も別に嫌いではないけどね!

主人公のチート能力、優位性を演出する上で使いやすい設定の一つなんだろうとは思う
強キャラ、強クラスに関するゲーム体験は今の時代誰にでもあるわけだしね

最弱クラスは書きやすく過度に不快にならないレベルで主人公の困難な環境や周りからの蔑視を説明できるという強みがあるんだろう
例えば学校のいじめ問題とかだとドロドロし過ぎて爽快な部分になる前に読者が離れると思う

「最弱」とか「ありふれた」職業で最強になるのが俺TUEEEEE的には感情移入できる……はず

その世界観における最弱職業なのは正しいんだよ
そこに主人公補正やチート能力が加わるから最強になれる

「ありふれた職業」のあの作品も職業としてはやはり弱くて別の所がチートで強いわけだしね

この間アニメ化していた「最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える」の話術士は確かに弱い、普通ならゴミ扱いされる職業ではあったな
主人公補正が無いとは言わないが

それで思い出したが日本の二次元の「自称最弱」が多い印象に関しては翻訳の問題も考えられる
「話術士」も原題では「最凶」だったのがbilibiliで配信の中国語タイトルでは「最弱」になっていたはず

主人公の職業が本当にゴミで戦闘で役に立たない、補助しかできないまま終わるような作品ないの?

そういうのは普通にあるというか、戦闘だけ強い職業がもてはやされて補助や交渉担当が不当に低く評価されている環境からのし上がっていく主人公みたいなのがある
追放系でギルドやクランを維持していたのが実は追放した主人公で、追放した戦闘特化な連中は没落して元々の同僚の上位互換な新たな仲間に『発見』してもらってちやほやされるというのも一つの定番

補助系や軍師的なポジションで主人公が積極的に戦闘しない或いは前に出ないパターンは少なくない
「異世界迷宮でハーレムを」などを見ても日本のネット小説では比較的初期の段階からあったのではないかと

最弱の職業が最強になるとか強引過ぎると思う
普通は最弱職業の主人公が転職する、或いはサブクラスを取得して強くしていくものだろうに

いや、転職してしまったらタイトルの最弱アピールの意味がなくなるからそういうのはやらないみたい
自分の見た範囲での印象だけど、日本の二次元では未発見なその職業特有の最強ビルドや、特殊な条件を揃えれば最強の戦闘力や超高効率を発揮できるみたいなのが多いね
強さと有能さは違うというアピールになる、そういう展開の需要が高い(ように見える)のは日本社会の空気も影響しているんじゃないかなあ

「最弱の職業」は日本で人気の追放系と相性が良いんだよ

理解できる
アニメ化まで行くのは少ないけど日本のラノベは主人公の戦闘力が高いのではなく周囲、人脈を活用して俺TUEEEEEする作品が多い
こっちのテンプレにある主人公が上位存在となり周りを特別な存在で固めるのとはちょっと違うというか……そういう展開と「最弱の職業」の設定は相性が良い

俺が見てきた作品に出てくる「弱い職業」は勇者や聖騎士と比べて弱いけど使い道が研究されてないだけ……というのが多かったが、ゲームでやるよりは異世界の方が理屈としてまだ納得できるような所はある

普通のネットゲームだと弱い職業は使えなくもないけど普通に弱い、そういう職業で想定外の強さが発揮されたら「調整」されるからねえ

トリップ先のJRPG的異世界では主人公の最弱職業を研究する余裕、死んだりリセットしたりで確かめることができないのでその職業が実は凄いというのを誰も知らなかった、とかはゲームだとあり得ないし同じようなプレイをする人間が出ない、主人公が知識を独占できるわけでもないからな
MMOというより一人用のJRPGでなければ成立しない

日本のMMORPGネタの作品はオンラインと言いつつ一人用の接待みたいなバランスになっている
もっともリアリティ重視で運営の利益優先なバランス調整をやられても萎えるだけなのでそこは気にしない方が良いんだろうけど

兵站能力や組織運営能力ではなく戦闘方面だと実はスキルポイント振り分けなどのJRPG世界観のゲーム的なシステムに干渉する能力や指揮、成長補正能力とかが強みの職業だった……というのもある
あとは最初は弱いが育成や特定装備入手で強キャラにできる晩成型とか、その世界の一般常識からは役立たずで最弱扱いというパターンも

弱い職業は本当に弱いしその努力を別の職業でやっていたらもっと強くなれていた……みたいなのは多い
その後に盤面をひっくり返すようなチートが発動するわけだが

いわゆる「学校では評価されない項目」を職業の扱いで活用しているとも言える

なるほど
「最弱」というのは「劣等生」みたいなもんか

職業に限らず実は強かった、弱かったけど強くなる方法があったというのは主人公の切れ者な所や運の良さの描写につなげられるから便利なんだよ
その展開を読者に納得させられるかは作者の筆力次第だけど他のやり方と比べてやりやすいのは間違いない

これもある種の流行りみたいなものだ
昔の日本のラノベは強キャラ転生が目立っていたけど、現在は最弱キャラに転生してそこから最強キャラに成長するチートを持つみたいなのが定番として量産されて目立つようになっている

確かに。主人公がずっと不遇で苦戦し続ける作品は人気出ないし書く人間は少ない
ツッコミ所があってもテンプレは活用されるし最弱の職業も今の流行りの、比較的簡単に書けるチート俺TUEEEEEテンプレの一つなんだろうな

一応日本のラノベにも主人公がひどい目に遭い続ける、逆方向の御都合主義とも言える作品はあるよ。
ただそういう作品は商業化まではいくけどアニメ化まではいかないようなのでマニア向けならともかく一般向けとしては厳しいんだろう。

一時期虚淵玄が流行っていたように、主人公があがけばあがくほど物事が悪い方向に転がるような人気作品も定期的に出てくるけどネット小説という読者をずっと維持し続けなければならない商売でその内容をやるのは難しい
「最弱の職業」ということにして強くなっていく爽快感を描ける余裕を多めに作るのも手段としてはアリだろう

最初に主人公の資質がどれだけヒドイものなのかをアピールしてその後の展開で持ち上げるのはこっちのネット小説でもテンプレ的なやり方だしな
ただこっちの作品だと上の方にどんどんインフレさせて余裕を作ろうとするけど、日本の場合はスタート地点を下げて余裕を作ろうとする印象もある

「異種族レビュアーズ」の作者である天原老師はバグで最強になるために使えない職業になるというネタを描いていたな
オチとして「転職を繰り返して最強になったが、転生したゲーム世界でバグが本当に残っているか分からない中で最弱職業を選びバグ技を成功させた時が最高の喜びでその後の富も名声も美女もそれに及ばなかった」という話だった
結局は弱く手探りの状態から強くなる、チート効果を発動するときが最も熱いということなのだろう

私は最弱職業が実は強かった、強くなれるみたいな話は爽快感さえあれば雑な展開でもわりと許せる。
でも作者が強い、強くなったとアピールしながら爽快感が無い負け展開が続くような作品を許するのは難しい……



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国の作品にも『退隊流』という日本で『追放系』と言われているようなテンプレはありますし、日本で追放系が人気になっているのも理解はできます」
などといった話もありました。

ネット小説のテンプレに関しては日中で似たような部分も見つかりますが、テンプレの膨らませ方に関してはイロイロと違いもあるようなので機会があれば調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

春節前にどうにか始まった作品はあるものの……中国の2025年1月新作アニメ公式配信状況

毎度のことながらかなり遅くなりましたが、中国で配信されている日本の10月新作アニメの現時点での配信状況についてまとめさせていただきます。

bilibili

Unnamed Memory Act.2
この会社に好きな人がいます
SAKAMOTO DAYS
戦隊レッド 異世界で冒険者になる
ハニーレモンソーダ
BanG Dream! Ave Mujica
わたしの幸せな結婚 第2期


それから現時点で配信の情報が出ている作品として
「地縛少年花子くん第2期」
があるそうです。

2/25追記:
「地縛少年花子くん第2期」
「メダリスト」
の配信が始まっているとのことです。情報ありがとうございました。


また日本からは確認できないのですが、いただいた情報によるとiqiyiの方では
「Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます」
が配信開始となり、
「Re:ゼロから始める異世界生活3rd seaon【反撃編】」
の予告が出ているとのことです。


以上が私の方で確認できたのと、配信に関する情報を教えていただいた現時点で配信が始まっている或いは配信予告のある作品になります。

ちなみに今回の情報を教えてくれた方からは
「1月の新作アニメに関しては直前の「MyGO!!!!!」の配信開始と一緒に告知のあった『Ave Mujica』が予定通り始まりましたし、10月新作で2クールの作品もあるので、ラインナップとしては悪くない印象にはなっています。その作品の更新が安定しているとは限りませんが……『るろうに剣心京都動乱編』はまだ6話です」
などといった話もありました。

中国では春節の長期休暇に入る直前のこの時期に配信を始められないというのはかなりの痛手になりますし、中国で配信できそうな話題作は頑張って間に合わせたような印象も受けますね。
それからbilibiliの新作放映スケジュールでは特撮作品も新作アニメ枠的に扱われているので周日(日曜日)の所に「仮面ライダーガヴ」と「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」が一緒に並んでいるのがちょっと面白かったり。

それから質問をいただいている「薬屋のひとりごと」の第2期もやはり第1期に続いて配信は無いようです。「薬屋のひとりごと」に関しては近頃のアニメに対する中国オタク界隈の反応を見ると何かと荒れそうですし、今の空気だと難しいのかもしれませんね。
それから個人的にちょっとだけ期待していた「悪役令嬢転生おじさん」の配信が無いのも残念ですね。

中国オタク「薬屋のひとりごとのマンガが日本で売れまくっているのはなぜだ」「実は女性向けの中二病作品として見ると非常に強いのが分かる」

10月新作の時もそうでしたが、中国国内の審査やそれに対応する修正作業の影響か現時点で配信の始まっていない或いは告知されていない作品があるかもしれませんし何か分かり次第随時追加していこうと思います。

ダンダダンなど中国では危なそうな解釈もできる作品が配信される?中国の2024年10月新作アニメ公式配信状況

とりあえず、こんな所で。
日本からは現地での配信状況に関して把握しきれない部分も多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『戦隊レッド異世界で冒険者になる』がとても特撮なアニメだった」「ヒロインがレッドの変身時の謎の爆発でダメージ受けてるのに大笑いした」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
ぼちぼち中国で配信される1月の新作アニメも出揃ってきたようですが、その中で話題になっている作品の一つに
「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」(公式サイト)
があるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」
などに関するやりとりを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」がとても特撮なアニメだった
こんなに特撮ネタを正しく使ってくるとは……

ちゃんとロボやレッドの主題歌まであるのがスバラシイ
丁寧に特撮ネタを拾っていて面白い

自分はあまり……そこそこ見れるけど画面が所々チープさが目立つし10点満点で考えるなら7点くらいかな

この作品は完全に特撮ファン向けのアニメだからね
そっちのネタが分からなければ楽しめないし、逆に知っていたら大笑いできる作品になっている

うわさを聞いて見てみたけど、第一話から笑えて一気に更新分まで見てしまった

第一話でヒロインがレッドの変身時の謎の爆発でダメージ受けてるのに大笑いした瞬間、俺はこの作品を追いかけるのを決めた

低予算アニメっぽい印象だったが意外な面白さだった
聞こえてくる原作の評判は最初は特撮玩具ネタ、その後はストーリーが面白くなっていくと聞くし今後が楽しみ

原作も後の方は特撮ネタが分からなくても楽しめるようになるし作画崩壊しないで最後まで行ってくれると嬉しい

こっちでの原作マンガの評価は「最初はあまり面白くないけど後になればストーリーが面白くなる」といった感じだったけど、アニメだとこっちの特撮ファンが喜んでいるのがちょっと面白い
私にはイマイチ分からないけど特撮ファン的にはかなり嬉しいネタなのか

好みが合う人にはとても合う類の作品だと思う
俺は第一話を見終わった後に本当に特撮シリーズの作品を見終わったような気分になった……!

原作からしてネタが分からない人にとって序盤は戦隊ネタがどれだけ分かるか、耐えられるかみたいな所はある
ストーリーに関しては後の方でマルチバースや転移転生のロジックも出てくるなどテンプレの奥のしっかりとした世界観設定が出てくるのでそこはこっちのオタクの好みに合うのかもしれない

シルバーとか明らかにこっちのオタクが好きそうなキャラ設定
実際原作知っている人間jからの評価は高いし声が出る所までいくのか気にしている人は少なくない

私はヒロインが特撮ネタのツッコミ所を的確についてくれるのでむちゃくちゃ笑えた
あと画面はアニメとしてはチープかもしれないけど歌や音声関係は特撮的にとても良い仕事しているね

ヒロインをツッコミ役にしたのはうまいと思った。
自分のように特撮興味ない人間が感じていることを全部言葉にしてくれてそれに対するリアクションが発生しているのが面白過ぎる
RPG発射と同じように変身シーンで後ろに立っていてはいけないというのは爆笑したわ

「特撮好きなら楽しめる」といわれていたけど逆に「特撮好きでなければ楽しめない」のではと思っていたので第一話で引き込まれたのは我ながら予想外だった
今後が楽しみ

画面がチープ、予算が少ないアニメと言っている人もいるけど、予算は音楽や特撮の演出に使っているのが分かるので別に低予算というわけではない!
OPも劇中歌も作品のテーマに合わせてきっちり作られている!

画面が貧しいとか言う評価も見るが歌は豪華だしロボもあえて特撮のロボに寄せているからかなりリソースぶち込んでるよね

丁寧に作られた作品だ
私も最初の紹介見た時は予算の少ない安いアニメ化と思ったが、1話を見終わったときには特撮関連の部分はきっちり作っているリソース分配の上手い作品だと思うようになった

これ原作のロボもかなり力を入れて描かれているんだけどアニメ版のCGロボも良いね
良い意味で特撮っぽい玩具感がある
いきなり戦隊シリーズ定番の最終決戦でレッドがマスク割れバトルからの異世界転移には笑うし納得する

でも3Dの龍とかはちょっと不安になるよ
この後もロボバトルは続くだろうし作画がどこまでいけるか……でも第一話を見た感じでは丁寧にやってくれそうな気はする

最初から出てくる合体ロボのコクピットがロボアニメの座席ではなく戦隊シリーズの全員立ち操縦なのは大笑いした

あれは立ってないと装備のアピールやポーズができないからね!

電波が合う人にとっては評価高いようだけど、俺はどっかで見たような雑な異世界展開、昔のネット小説によくある武術の達人異世界トリップの同類にしか見えないんだが……

そういうテンプレに戦隊シリーズネタを合体させた作品だから……ネタが分かるか、楽しめるかという意味ではテンプレだけど結構人を選ぶと思う

テンプレ展開だけど特撮ネタと熱血バカ主人公の組合せなので実は珍しいアニメになっている気もするな

特撮ネタが分からない人間なので予算使っている所がイマイチ分からないし最初の「2000年代の低予算アニメっぽい」という印象は変わらない(実際は画質とか上がってるんだろうけど)
ただストーリーは安定していて笑えるポイントもハッキリしていて主題歌は熱いと今期新作で楽しみな作品だと感じたのも確かだ

歌詞や歌手は特撮畑の人を起用したんだっけ?あと歌手は引退した大先輩を引っ張ってきたという話も見たが……

串田アキラは引退はしていないけど入院するなどで引退がささやかれていた業界の大先輩だね
戦隊シリーズだと「太陽戦隊サンバルカン」の主題歌や宇宙刑事シリーズを歌っているし、アニメの熱血な主題歌もたくさん歌っている

ロボの歌が串田アキラなのはやりたいことが明確で良いよね

「戦隊レッド」は原作もアニメも制作側が「分かっている」ので気分よく見れる作品になっているんだと思う。ちょっと前の「戦隊大失格」は「分かったふりして分かってない」というか、そもそも何をやりたいのか分からない作品だったけど、こっちは王道熱血+特撮ネタで分かりやすくて良い。

私も「戦隊レッド」は前にあった「戦隊大失格」みたいなものかと思っていたのでここまで特撮ネタをぶっこんでくるというのは意外だった
二次元的なキャラ重視でやるなら特撮ネタ難しいのかとも思っていたし

あれは日本の作品で例えるなら戦隊シリーズではなく「ガッチャマン」とかの方向だったからな。
戦隊と言いつつ混ざってるのは「僕のヒーローアカデミア」や「ザ・ボーイズ」だったし、戦隊要素は五色くらいだったような気がする。
あと「戦隊大失格」は原作が変則的な戦隊ネタやろうとしてる横で某暴太郎戦隊がもっとトンデモナイ戦隊になっていたのだけは面白かった。

アニメはスタッフが本当に戦隊シリーズから来ているからな!
色んな意味で「専門家」による作品になっている

放映前の特別番組からして制作側の特撮愛は明らかだ
個人的には主題歌の熱さもだけど、場面ごとのBGMの使い方も特撮番組っぽさが感じられて好き



とまぁ、こんな感じで。
作品の内容に関する話や近頃の中国オタク界隈における特撮ネタに関する認識などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクが特撮のお約束をネタとして楽しめるようになったのは仮面ライダーシリーズが濃いオタクの間で人気になり、ウルトラマンZがライトなオタクと一般の間で人気になった影響があると思います。以前は『子供向』として嫌われていましたからね……」
などといった話もありました。

昔々の中国オタク界隈では「ウルトラマン」は子供向けとして嫌われ戦隊シリーズの知識は皆無、特撮のお約束や定番の展開に関しては「子供向けな内容」としてバカにされるばかりでネタはネタとして楽しむという空気は皆無でした。
それが今では「戦隊レッド」のような作品をネタ要素込みで楽しめるようになっていますし、時代と環境の変化をしみじみと感じます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

昔の中国オタク界隈における日本の特撮作品に対する空気については過去記事などもよろしければご参照ください。
中国オタク「特撮ファンがきちんと育つにはどうすればいいのだろうか」中国オタク的特撮作品ファン事情

中国オタク「最近ふと気付いたんだけど中国に比べて日本の二次元は人間の命のコストが高いよね」「ウチの国は昔から人間が最も余裕のある資源だったからなあ」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

中国の作品は何かと規模、数字がインフレする、いつのまにか大きくなりがちという話があるそうですが、外国の作品に接しているとインフレ下数字に慣れ過ぎていると気付いてしまうこともあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「中国に比べて日本の二次元は命のコストが高い」
などといったことに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ふと気付いたんだけど中国に比べて日本の二次元は人間の命のコストが高いよね
「膨大な犠牲」を強調する数字が数万、数十万なのを見て「あれ?」と思ったりしてしまう

国内の作品、特に仙人関係は数字がインフレしているからな……そっちに慣れると感覚がバグるのは分かる

修仙がテーマに入ってくると世界観的にもその辺の人間の命とか意識されなくなるしね
(訳注:修仙に関してはよろしければ過去記事の中国オタク「仙人が題材の作品って日本人には理解できないんじゃないの?」「日本人は修仙で何やるかも知らんだろ」などもご参照ください)

なんとなく分かる
日本の二次元作品なら例えば「鋼の錬金術師」は賢者の石のコストがクセルクス人50万人というのを見て永遠の命の代償としては安いな!と思ってしまうのはありがち

国内だとネット小説のインフレがあるから人命の数字に関しては本当に雑に多くなっている気がする

人の数に関しては歴史上の記録に水増しがあるのを創作でも水増し、そして現代の創作で更にインフレさせるからスゴイ数字になる
そこに現代社会の人口の数字についてのイメージも重なって……

ウチの国は昔から人間が最も余裕のある資源だったからなあ
人数に関する感覚が何かと違うのは感じる

むしろ増えすぎた人口をどうするかが指導者の悩みだよね
コントロールする対象、問題を起こす原因といった扱いになりがち

歴史的に見ても優秀な人材が不足することはあっても、人間の数が足りないみたいなシチュエーションはあまり無かったからね
だから現代の少子化からの人口減少問題もいまいち実感がわかないままで……

ウチの国は歴史も、現代の戦争や災害でも情報で入って来る人間の数に関する感覚が軽くなってると思う
私はこういう感覚の違いが他所の国の人間とのやり取りで出ていないか不安になることもある

でも外国の作品でもインフレして星ごとみたいなのはあるし……!

なあに朱元璋の人気が高いんだから「ちょっとした」犠牲の範囲なら大丈夫大丈夫

こういうのは作品の内容やシチュエーション次第な所もあるかな?
私の場合は例えば国レベルの話だと50万人くらいの犠牲なら昔の皇帝がとっくにやらかしてるし……になる

上の方で出ている「鋼の錬金術師」の賢者の石を「永遠の命」の代償として見たら低コストだと感じるのは私もよく分かる
桁がもっと上でも良い

作品内の描写と切り離して「50万で永遠の命」と聞いたら安いと感じるのも当然だ
永遠の命なら最低100万くらいの桁からだろうに

同意する。一つの国を捧げるだけで永遠の命、作中における神のような存在に慣れると考えれば「割に合う」と思ってしまうわ
まぁその犠牲者に自分や知り合いが含まれるわけではないからこういう話が出るんだろうけど

神の視点になりがちなのも中国の読者の傾向だよね……いわゆる凡人を無意識に下等の存在、雑に処理していいものだと考えがちだ
もっとも娯楽作品としてはそれがあるから世界観を大きくできるという面もあるのだが

「鋼の錬金術師」に限った話ではないけど作品のテーマに命の価値が入っている作品が日本の二次元には少なくない
そういう作品だと凡人の命であっても命は命ということになるので数字が極端にインフレし続けていくことは無いんだよね

一応こっちの作品でも数が少ない場合はまだなんとか道徳的に考えられるはず……でも百とか超えるとそれ以降は雑になる、どんどん盛っていくべきみたいな考えになる!

上の永遠の命の代償ではないけど、中途半端な数字だと「そんなものか」みたいになるんだよね

百や千までは実感あるけどそれ以上の桁になると実感が消失するのはありがち
万も億も兆もあんまり変わらん

こっちの作品だと消費される命の数もインフレしていくからなあ
特に小説の方だと数値のインフレが常態化していて戦闘力に加えて活躍の場所、規模を変えるために人口もインフレするから被害の規模としての命の数もインフレだ

ネット小説を読み過ぎると人命の数字に関して鈍感になると思います!

中国のネット小説は冷徹に凡人には価値が無い、資源として有効利用する方が賢いとする傾向もあるからね
そしてそういうのが正しいという感覚が見ている側にもあるから数字のインフレも極端にやった方が有効ということになる

極端ではあるが分からなくもない
アニメやマンガだとキャラと一緒に描写できるから数字に関する実感、印象を強めることができる
しかし小説の場合はそういう補強ができない、或いはそこを掘り下げても面白くならないのであっさり流してしまうのでいよいよ数字に実感が無くなる

そこはジャンル次第な所もあるのでは
ファンタジー系でも戦記物だと数字は軽くなりがちだし、内政系でも作品の方向次第で戦争や災害の被害者の描写が異なり人命の規模の印象も違ってくる

こっちだと現代社会の感覚、現実の歴史や歴史ネタの作品の影響があるので世界観が小さい作品だと数字の印象で結構不利になる
世界観的には問題ない、その世界や国の人口に対する割合では極めて大きな犠牲であっても小さいと受け止められる、村レベルとかいじられる

俺も言いたいことは理解できるが、こういうのはネタで吐き出すくらいにしておこうと気を付けている
話のスケールが大きい世界観が大きいというのを数字だけで語っちゃうのもそれはそれで恥ずかしいし……

世界を救うための代償、永遠の命の代償としての他人の犠牲者を数字で表すのはあまり良いやり方ではないと思う
少なくともウチの国の創作環境だとヘンな比較対象、雑な感覚の影響が出てしまうから

人命を単純な数字にすると実感が無くなってしまう読者も少なくない
ただこれは現代の環境では仕方のない所もある
現代社会、それもネット上だと創作だけでなく現代社会の「もっとすごい」「もっとヒドイ」対象がすぐに出てくるわけだし

確かに。そういった事情も考えると、今は逆に「主人公にとって大切な人間」とかの方が容易に訴えかけられるものを多くできるのかもしれない
下手に数字にすると軽くなる



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「ご存知の通り中国のコンテンツでは分の一般人、特殊能力や技能の無い凡人と武侠的な能力やチート能力や知識で成長したキャラは上存在的なものとして区別されています」

「これに関しては科挙による極端な地位の変化や古代から続く中国の一般庶民の扱いなどの歴史的な背景もあるので、娯楽作品の中で一般人の犠牲者が数字だけの扱いになりがちなのかもしれません」

などといった話もありました。

中国オタク界隈の話題を追いかけていても世界観の大きさにこだわる発言は少なくないように感じられますし、ある種の数字の小ささというのも中国の感覚では引っかかる部分になっているのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国国産アニメの主人公はなぜ平気で一般人を騙すのか

中国オタク「国内でアニメ映画のリバイバル上映は宮崎駿か新海誠でなければ難しいのだろうか?」「スラムダンクでさえ6.6億元から300万元というのがリバイバルの難しさ」

ありがたいことに
「中国国内では『ラピュタ』や『千と千尋』など昔の日本のアニメ映画がリバイバル上映されて好調だという話を聞きますが、ジブリアニメ以外のヒットはありますか?」
という質問をいただいておりましたが、1月11日から中国国内で上映の始まった「時をかける少女」に合わせてそれに関連しそうな話を教えていただきましたので今回はそれについてを。

2024年に中国国内で上映された日本のアニメ映画で興収が確定しているのは15本ですが、そのうち興収1億元(約21.5億円)を超えたのは
「君たちはどう生きるか」(約7.9億元)
「SPY×FAMILY CODE: White」(約2.9億元)
「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(約2.8億元)
「ハウルの動く城」(約1.7億元)
「君の名は。」(約1.4億元)
「ドラえもん のび太の地球交響楽」(約1.3億元)
「ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」(約1.3億元)

の7本だそうです。
「君たちはどう生きるか」は興収約7.9億元(約170億円)で昨年の中国国内映画市場興収ランキングでも9位に入っています。

この中で「ハウルの動く城」と「君の名は。」が昨年の中国映画市場の厳しい環境でもリバイバル上映で手堅いヒットとなったのは中国の業界でもちょっとした話題になっている模様です。
しかしやはり日本のアニメ映画の名作、過去の大ヒット作品であればなヒットするわけではないようですし、ジブリアニメでも2023年に中国で上映された「天空の城ラピュタ」の興収が約1.3億元に対して「紅の豚」は約2300万元と必ずヒットしているわけではありません。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「国内でアニメ映画のリバイバル上映は宮崎駿か新海誠でなければ難しいのだろうか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


国内でアニメ映画のリバイバル上映は宮崎駿か新海誠でなければやはり難しいのだろうか?「時をかける少女」も初動が微妙で大成功は難しそうだが……

アニメ映画は有名IP、ヒット作の続編でも興収がパッとしなかったりするからな
リバイバル上映はコストがかからないと言っても

2024年に中国に入った日本のアニメ映画は15本、そのうち興収1億超えているのが7本と好調に見えるけど普通に外した作品もあるからねえ

細田守は宮崎駿でも新海誠でもない
2023年にこっちで上映された「竜とそばかすの姫」の興収は1400万元だったから宣伝や運を考慮してもそれほど爆発力はなさそう

細田守に関係しそうな所だと去年の「デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING」が国内市場ではやはり1500万元いかなかったのが……
いくら予想が当たらない国内映画市場とはいえ好意的に考えられる材料が少な過ぎる

個人的には「サマーウォーズ」がもし当たるとしたら5000万元くらい、1億元は無いだろうと勝手に考えている
去年入ってきた劇場版アニメで言えば「ルックバック」のような感じで

確かに
「ルックバック」は国内で賛否両論、マニア向けとは言え興収5000万元超えたのは十分に成功したと言えるよな

国内市場における外国産アニメ映画に関して近頃はハリウッドより日本の方が良いという話はあるし、実際2024年の興収では日本産アニメトップの「君たちはどう生きるか」が7.9億元、アメリカ産アニメトップの「怪盗グルーのミニオン超変身」が4.2億元と明らかな差が出たけど日本のアニメ映画も有名IP続編が微妙だったりしたからね……

日本のアニメ映画の値段は上昇傾向と聞くけど、それでも国内で7/15で興収1億元いくと 考えたらコスパ良いように思えてしまうが、雑にやったら普通に失敗するし計算外の要素が出てもやはり失敗する

2024年の国内市場の興収では「ONE PIECE」が1500万元いかなかった、「NARUTO」がどうにか3000万元だったのは意外だったな

「ONE PIECE」は「FILM RED」が1.8億元だったのと比べると驚くけど、去年こっちで上映されたのは2009年公開の「STRONG WORLD」だからリバイバル上映みたいなものだし単純に比較はできないと思う
更に言えば「NARUTO」も2012年公開の「ROAD TO NINJA」なので3000万元いったのは悪くないのでは(版権や宣伝のコストは知らない)

リバイバル上映だと「紅の豚」が興収2300万元でパッとしないなど宮崎駿でも全て当たるわけではないというのが分かる
なお同じ年にリバイバルされた「天空の城ラピュタ」の興収は1.3億元

国内市場では宮崎駿作品という例外はあるけど、基本的にアニメ映画も新番アニメと一緒で新しさ、流行が関係する
アニメ映画もなんだかんだで動画データ、特にBD版のデータが流れてしまうと商機はかなり失われるのは間違いないし現在の国内では古い作品は特殊な条件を揃えて上手く宣伝しないと利益を出すのはやはり難しい
昨年の「ONE PIEC」の古い劇場版の興収もだけど「劇場版スラムダンク」のリバイバル上映が30万元ちょっとだったのも人気作品のリバイバルなら何でも稼げるわけじゃないことの証明だろう

「スラムダンク」が6.6億元から300万元というのがリバイバルの難しさだよね……

近頃は外国の作品の審査が厳しい、長引くのでその間にネタバレ情報も動画データも出回るから外国映画に関してはどれも実質的にリバイバル上映になっている気もするな!

リバイバル系は古いアニメファンのノスタルジーをどれだけ刺激するか、見に行って損した気分にならない安全な選択だと認識させるかみたいな所もあるし、「時をかける少女」のような一部のマニアの間で名作扱い、高評価されている作品で数字を出すのは難しそう

映画は金も時間も使う娯楽だからマニアの評価だけとか、言っては何だが「老人の喜ぶ作品」ではダメだろう

「時をかける少女」は俺も友達引っ張って見に行ったけどそういう貢献だけでは厳しい、何度も見に行くようなファンが出る作品にならないと今はダメなのだろうと感じてしまうな
でも俺が映画館で観たかった作品を見れたこと自体はとても感謝している

細田守を輸入するなら今敏を入れた方が良いのでは
「パーフェクトブルー」はさすがに難しいだろうけど「パプリカ」や「千年女優」は手堅く話題になるだろうし今の季節なら「東京ゴッドファーザーズ」が向いている

今敏はさすがにイベント上映とかじゃないと手続き的にも商業的にもダメだろ……私も大好きだけどさあ

宮崎駿作品や「名探偵コナン」といった分かりやすい例があるし旧作YVアニメのリメイクと比べたらリバイバル上映はアニメ産業の中で成功率の高い「冷めた飯を炒めたチャーハン」だとは思う
でもそういうのって大きなブランド、映画館の視聴体験をしたいと思える空気をきちんと作らないといけない
言っては何だが中国国内だと細田守作品でそれをやるのは無理

可能性があるようにも見えるけど……やはりウチの国では細田守の知名度が足りない
国内において「日本の名作アニメ映画」で細田守の名前が前に出てくる作品がどれだけあるのかと

私も「時をかける少女」は良い作品だと思うけど、それとは別に市場調査不足を感じる選択だと思う
或いは関係者に細田守ファンがいたのか、コネが使える中でマシなのが細田守だったのか……

データを見ると「時をかける少女」は最初の週末で500万元いけなかったのは厳しいし、これだとオタク界隈で期待されている「サマーウォーズ」でも難しそうな気はするな

「サマーウォーズ」は日本だと夏の定番映画として頻繁にTV放映されているけどこっちではそういうのが無いから一般向け、オタクの全世代向けとして考えると厳しそう?
それに花札の扱いやバーチャルゲームの扱いに関する感覚の違い、細田守の感性で描かれた日本の田舎の大家族というテーマがどこまで共感されるかといった疑問もある

細田守って10年くらい前は宮崎駿の後継者、日本オリジナルアニメ期待の星という評価で何かと持ち上げられていたんだよ
その後は知っての通り新海誠が「君の名は。」によって劇場版オリジナルアニメに求められるものを完全に塗り替えてしまったし、細田守の大ヒット作品で現在も中国国内で知名度と評価が高いのは「サマーウォーズ」くらいだ
俺は細田守に関しては認識と評価の個人や世代間の差が大きくて国内市場では使い難いと思う……

「サマーウォーズ」を輸入するくらいなら「ぼくらのウォーゲーム!」を輸入した方が良いと思う
去年のデジモン映画がパッとしなかったのは新展開に対する反発があったわけだし、昔のをリマスターで上映したら違って来るのではないかと
「LAST EVOLUTION 絆」も中国国内の興収1.2億元だったはずだしそこを動かせればなんとか?

「デジモンアドベンチャー」は主題歌「Butter-Fly」も含めて中国語吹替えでやってくれたらいけそうな気がしないでもない
あの頃は皆中国語吹替え版をテレビで見ていたわけだから吹替え版の需要はあるしショートムービーとかを使った宣伝にも向いている

去年の「NARUTO」の3000万元くらいが宮崎駿と新海誠以外の旧作上映の上限みたいな気もするな
去年の国内アニメ画市場は「熊出没」が20億元で大ヒットしたけど他は全体的に期待以下、縮小傾向だし今年が去年より盛り上がるとは思えないから日本のアニメ映画のリバイバル作品の興収も現状維持か右肩下がりになるのではないかと

今の国内の日本のアニメ映画の採算ラインって大体2000万元くらいだっけ?
そう考えると「時をかける少女」は厳しいか……

最初の週末で約400万元だから最終的には1000万クラスだろうか?
でもこれから春節だからもう少し伸びそうだし、映画情報サイトの興収予想は2000〜2500万元くらいとこっちの印象よりいい数字出しているのでもう少し伸びたりするのかね

「時をかける少女」がダメだったらたぶん他の細田守作品や今年の日本のアニメ映画の輸入にも影響は出そう

「サマーウォーズ」を先にやっていれば……と考えてしまうよ
真冬の今の時期に上映するのはさすがにダメだという判断もあったのかもしれないが、内容としては春節で家族が集まるこの時期にピッタリだと思うんだけどなー

「サマーウォーズ」はどこまで伸びるかが正直予想できない
配信されている所を見ても再生数伸びていない
オタク向けの劇場版で国内上映の可能性有で盛り上がりも期待できそうなのは「ぼっち・ざ・ろっく!」とか?「ガンダムSEED」は流れてくる情報も飛び交う反応も荒み過ぎて諦めた

私は日本のアニメ映画の国内上映の話題が出るたびに「シン・エヴァ」はいつになったら上映されるのか、配信されるのかと考えてしまう

エヴァはもう審査が緩くなるのを待つしかないという話が聞こえてくるし作品の熱もどんどんさめているから厳しそう……でも個人的には諦められない……



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では外国の映画に関しては作品の良さや商業的な後押し以外に運も重要だと思います。これは同時期に上映される作品だけでなく、国際関係も含まれます。国際関係が不安定だと外国の映画は審査通過だけでなく宣伝も難しくなりますし、ネット上でも作品関連の話題も批判的な部分が強調されるようになります」

「アメリカの映画とかは当分難しいでしょう。韓国の映画はいわゆる『限韓令』で大ダメージが出たことがありますし、日本の映画も時期によっては難しいことになっています。昔の名作のリバイバル上映は審査や上映時期の問題を調整しやすいのも強みの一つになっています」

などといった話もありました。

そう言えば「君の名は。」が中国で大ヒットした理由には内容とクオリティ以外に当時の中国国内で韓国産コンテンツが規制或いは自主規制の空気になり穴があいていたからという話も聞きますし、日本のアニメ映画関連でも中国独自の商売の難しさは何かと意識せざるを得ないのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国で『スラムダンク』はなぜ『すずめの戸締り』より興収が伸びなかったんだろうか?」

中国オタク「なぜ今更ラピュタを上映するんだ?」中国で6/1から「天空の城ラピュタ」が公開
この過去記事内でも言及されている2023年4月に中国で上映された「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」の興収は約5600万元でこれもリバイバル上映としては良い成績だそうです。また同年12月に中国で上映された「黒鉄の魚影」の興収は約1.6億元の大ヒットだそうです。

中国オタク「金かけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本の作品が外国に入る際の非正規ルートとして現地のファンサブ活動というのは難しい問題ですが、中国オタク界隈では昔から様々な外国の作品に勝手に字幕を付けて勝手にアップするファンサブグループ、通称「字幕組」が何かと意識される存在になっています。

またその字幕組の活動の影響から、現在も公式ルートで入る作品の中国語翻訳に関してファンサブ翻訳が良くも悪くも比較対象として出てくるそうですが、その認識のされ方には時代と共に変化している所もあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「お金をかけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


金かけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜだろう?

仕事でやるのと趣味や愛でやるのとの違いだろうね
短いフレーズだとその辺の差が出やすい
あとウチの国は字幕組の記憶が残っているというのもある

印象に残るセリフ、場面ではファンサブの方が上手いという印象はあるね。逆にそういう場面で公式翻訳の方が雑な仕事をやって強烈な印象を与えてネタ扱いされることも……

これは結局翻訳の仕事にも当たり外れがあって金をかけてもダメな翻訳は出てくるということなのでは
逆に民間翻訳でも、今でいうならAI翻訳でも上手い訳は出てくるときは出てくる

逆に公式翻訳でもファンサブより良い翻訳が出たりすることはある
昔の動画を見ると画質もだが字幕の翻訳のまずさに驚くこともある

公式でも良い感じの翻訳が無くはないんだけど、そういうのは記憶に残らないし話題にならない
その場合は翻訳が良いではなく作品や脚本が良いという評価になる
まぁ翻訳とは本来そういうものであるべきなんだが

ファンサブで字幕作っている連中は趣味が動機でやっているし専門分野、得意ジャンルを翻訳するから世界観に合わせた用語の選択も上手くなる
こういうのは公式翻訳の仕事だときちんとやってくれない

とは言えそれがこちらの想像している「正しい翻訳」と一致しているとは限らないという不安もある

公式翻訳だと世界観と合っているかはさておき、近年は公式が管理するので用語の統一性という「仕事」はしっかりしている印象もある
世界観にあっていても字幕組ごとに用語が違う、同じ字幕組でも別の回や場面では訳語が違うみたいなのはあるしその場は良くても通してみると混乱することになる

ファンサブとかは経験と推測、それから芸術性で用語を選ぶから公式翻訳と比べて中国語としての印象が良くなることは多い
しかし逆に言えば主観的で正しい資料も無い翻訳なので制作側が込めた伏線や省略してはいけない重要な部分を省略してしまうこともある

字幕組はその場その場で良い感じに見える聴こえるというのを重視するために原文にある意味を省略してしまうことも多いのがね(これに関しては日本語の原文で漢字表記の単語を外来語や別の日本語で読ませるというややこしい手法が結構な頻度で出てくるなどの問題もあるが)
それに対して公式翻訳は省略は基本的に許されないし正確さを重視するから印象として硬くなるし「意味だけの言葉に感じられる訳になったりする

世界観、ストーリーを重視する身としてはファンサブ系の翻訳は二次創作的なものになりがちなので設定を追いかける時は作品から得た知識が正しいのか時々不安になる
もちろん公式翻訳が完全に正しいと常に信用できるわけではないが、ファンサブに関しては翻訳している連中を良くも悪くも知っているので……

ファンサブ版は逆の意味とか逆の関係で翻訳されていることもあるからなあ
字幕組としてやっている場合は批判されるからまだ気を付けるけど、誰が訳したか分からない民間翻訳版だとその辺はいよいよ雑に「良い感じ」重視になっていることもある
ファンサブ版の方が「良いもの」だというイメージでスルーされている問題点もわりと目に付く

公式は質以上に納期やコンプライアンスの問題があるんだよ。使ってはいけない言葉というのがあるし、日本語の外来語を英文表記するとかも基本的にはダメ。
「敏感」な言葉に関しても範囲をファンサブよりも更に拡大して自主規制しないといけない。

一般的に正しい基準に従う必要があるから公式翻訳はどうしても固めになる。
でもファンサブの方も特定の層に深く刺さる翻訳、ネタを混ぜた翻訳はオタクの世代が変わると急速に通じない、あるいは自分勝手で痛い翻訳になってしまうリスクもあるのが難しい所だ

確かに
字幕組の良い翻訳は当時のイメージで語られている所もあるからな……

あとは先にファンサブや個人の翻訳経由で作品や作品関連の情報を見ていたからファンサブが上になっていることも多い
こういうのは先に入った方が「正しい」「良いもの」だと無意識に補正される

近年は多言語同時リリースが増えているとはいっても、基本的に公式翻訳版の方が出るのは遅いしファンサブ版が広がる方が早い
そして間違っていた、そこまでいかなくても二次創作的に歪んで勘違いさせられた内容で楽しんでいた、感情移入していた自分を認められる人間は多くない……

先にファンサブ版が広まっていると公式翻訳側にはパクリ批判や権利的な問題を避けるために同じ或いは似た言葉が使えない、意図的にずらした訳にしなければならないといった足かせがついたりもする
名詞関係でヘンな翻訳が出る原因の一つは間違いなくこれだ

ソシャゲとかはもうテキストが膨大過ぎて金かけた公式翻訳以外できないレベルになっているけど、それでもファンサブと比較されて叩かれるのはちょっと気の毒……いやガチャで稼いでいるんだから同情は必要ないか

テキストの長さといえば、トレーディングカードの名称や効果、フレーバーテキストは短いこともあってか翻訳に関して話題になりがち
「遊戯王」は元々の公式翻訳がそんなに良くない所にファンがやっている民間翻訳のテキストに関してもファン同士が批評をバチバチやっているから公式よりも上手い翻訳が出る傾向があるとか

そういうのは好き勝手やれるファンサブと違って公式は全体的なフォーマット、表示できる文字数なども考慮しないといけないので無理やり合わせた翻訳になることもある
これは動画の字幕もだし、カードの文字フォントなんかもだね

中国で翻訳の批判の際に公式なのに〜みたいな話が出るのは字幕組が活躍した時期が長い、字幕組経由で作品を見ていた世代も広いので良いイメージがあるからというのが大きいと思う。
公式翻訳の出来の悪さ自体はどこの国でも発生している問題だ。

ファンサブ翻訳は「雅」、公式翻訳は「信」を重視していて、原語が分からない人間にとっては「雅」の方がよく感じられるというわけだ
たまに「雅」と「信」を両立させる訳もあるけどそういうのはファンサブでもなかなか無いので話題になるし記憶に残る

逆に言えば公式翻訳でも名訳はある
元ファンサブ関係者が公式の資料と環境で字幕作っている作品というのもあるわけで

個人的な印象になるけど近頃のガールズバンド系作品の正規配信の字幕には中国側に作品愛のある人間がいる、資料とリソースと愛のある字幕制作作業をやっていると感じられるのがあると思っている

こういうのは好みで決めれば良いんじゃないかと思うのだが……個人個人で好みも感覚も違うわけだし

私も結局は好きな方で良いんじゃないか?という考えだな
昔からこの手の議論はよくあるけど、ファンサブの方が好みという話と、ファンサブの方が質の高い翻訳という話が混ざるので迷走しがちだ
それに公式翻訳しか存在できない作品、版権をとった所が権利を行使してファンサブを削除させる作品というのもあるからややこしいことになる

作品によっては翻訳の質に対する批判が作品に対する批判の口実になっていることもあるよね。言っては何だけど「翻訳の質は感覚的に批判してもいい」部分になっている。
内容を正確に伝えている翻訳であっても語感まで伝えられていないと言ってしまえばそれまでだ。

翻訳がファンサブだから公式だからどちらが上だ下だというのは無い
あるのは翻訳としての優劣だけだ
まぁそれを客観的に判断するのが一番難しいんだろうけどね!



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「私は昔と比べて字幕組ファンサブ側に対しては冷静に考える人が多くなっているのを感じます。もちろん今も実態はさておき『字幕組は愛で翻訳する正しいファン活動』などというイメージはありますが昔のように無条件で良い側として見られることは減っていますね」

「これに関してはファンサブ作業をする人間とそれを受け取る人間の距離が開いている、親近感が無くなっているのも影響していると思います。昔はフォーラムで交流する相手の中に字幕組の人間がいるとか、リアルの知り合いにファンサブ作業をしている人間がいる、自分もファンサブ作業の手伝いをしたことがあるという人も多かったですが今はそういう経験の無い人も少なくありません」

などといった話もありました。

それから一昔前の中国のファンサブ、字幕組の事情などに関しては当ブログの過去記事などもよろしければご参照ください

中国のアニメファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その1 中国でファンサブが盛り上がっていった流れ(2014年の記事です)

中国ファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その2 字幕組の活動が最盛期に比べて落ち込んでいる理由

中国オタク「ウチの国の字幕組(ファンサブ)ってかなり衰退しているんじゃないか?いつの間にか数が減って放流される作品も完走しない率が高くなっているような……」(こちらは2022年の記事です)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「実際に食べてみたアニメやマンガに出てくる食べ物で期待を裏切らなかった、或いは期待以上だったものってある?私はカレーがそうだったけど、皆の体験を教えてほしい」

身の回りがぐだぐだな状態になってきているので、今回はありがたいことに以前教えていただいた手頃な食べ物ネタで……

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「実際に食べて期待を裏切らなかった、期待以上だったアニメやマンガに出てくる食べ物」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


実際に食べてみたアニメやマンガに出てくる食べ物で期待を裏切らなかった、或いは期待以上だったものってある?
私はカレーがそうだったけど、皆の体験を教えてほしい

日本で食べるラーメンは外さないね
大体は期待以上だしコスパも良い

ラーメンのように油!塩!な濃厚の味付けの食い物はまずくする方が難しいと思うのだけど

私は日本のラーメンはその塩分方面に濃くなっているのが正直に言って厳しかった……若者や肉体労働者向け過ぎる国内の魔改造版の方が正直好みでこっちはアニメの描写から想像していた期待を裏切らなかった

天丼でつゆがたっぷりなタイプ
味のついていない米の飯は苦手なので何々丼や何々重みたいなのは期待外れなことが多いんだけど、天丼はつゆを追加することもできるのでかなりいけた

分かる
とんかつ定食を頼むとご飯とみそ汁がなんか違うともてあます
でもとんかつ本体は期待通りか期待以上なことが多い
でも定番から外れる単品で頼むのもなんか不安で……

トンカツ、美味しいよね
あれはまさに二次元からの期待通りかそれ以上になる食べ物だと思う

私はみそ汁は普通にいける、期待通りの食べ物という印象なんだけどあまり同意してもらえない……現実が期待を裏切らない日本料理なら他にはハンバーグやコロッケとか?
この辺は店で食べる分にはまず失敗しない選択だと思う

コロッケは良い
今では私の大好きなジャガイモの食べ方の一つになっている

大阪のお好み焼ともんじゃ焼きは実際に食べてたらとてもおいしかった
言っては何だけど材料からはコスパの悪い料理に思っていたが、店の鉄板で食べる体験も合わせて二次元的な体験ができたし実際はまさに期待以上だった
(訳注:中国語ではお好み焼きは「大阪焼」と「広島焼」で区別されているようです)

何かと炭水化物+炭水化物とバカにされているけど俺は焼きそばパンが大好き
こっちのセブンイレブンで売っているのを見たらつい買ってしまうし一時期は朝飯ずっとそれだった

炭水化物はうまいからな
そもそもウチの国の普通の朝食だって炭水化物重ねみたいな組み合わせは多いわけで

私は炭水化物系だとたこ焼きが好き

うな重はアニメやマンガから来る期待通りだったし日本料理店で無難に頼めるのも良い

「名探偵コナン」の元太がうな重大好きだけど、子供の頃はどんな食べ物なんだと不思議に思っていた
そして実際に食べることが出来たら確かにうまい、これは好物になると実感できた

私の場合はラーメンは現実ならこんなものか……という感じだったがトッピングの味付煮卵が衝撃的だった
茶卵とも違う味付き卵なんだが、その体験以降俺にとってラーメンは味付煮卵を食べるために頼む料理になった

みそ汁とかはそんなに好みではないんだけど、調味料としての味噌は料理するときに豆板醤的にも使えて甘みや味の深さが出せる調味料として重宝している
直接的な食べ物ではないのでちょっと違うかもしれないが、自分にとってはアニメやマンガ経由で知った食材でこれが最大の「期待以上」だ

調味料ということならマヨネーズ、タルタルソースがたっぷりな料理は期待を裏切らないと思います!

自分がすき焼きと生卵の組合せを食べるようになったことに関して、私は二次元作品に感謝している
もし二次元からのイメージが無ければ生卵とか絶対に食べなかった

とてもよく理解できる
すき焼きは生卵もだけど甘い味付けも生理的にかなり厳しいものがある
俺も二次元経由での期待が無ければ手を出さなかったと思う

生姜焼きはふわっとしたおいしそうなイメージしかなかったけど、食べてみたら生姜好きの自分もおいしいと感じられる食べ物だったね

日本ではなく国内で食べたのだけど、大学の近くにあった店のかつ丼はおいしかった
あと日本人がやってるということで話題になっていたラーメン屋のラーメンは正直微妙だった

梅茶漬け
簡単だけどお腹にやさしく気持ちよく食べられるのが驚きだった

私もこのテーマではお茶漬けを思い浮かべた
期待していたというか微妙な食い物だろうと覚悟して食べたのがかなり良かった
いかにも体に悪そうな食い物だと思っていたけど、実際に食べてみたらお腹が落ち着く食べ物だと感じたよ

イロイロとあるけど、期待を裏切らない味で嬉しかったのは日本の観光地で食べたたい焼きや大福かな
こういうのって味で大外れすることは少ないけど、それでもかかった時間や価格を考えると損した気分になることはあるからね

唐揚げは大体美味しい、期待を外さない食べ物だと思う
まぁ生で食べるのでなければ日本料理は大体外さないと感じているが……甘めの味付けも俺は嫌いじゃないし

私は逆に刺身が大好き
でも刺身って二次元作品に出てくることは少ないからこのテーマ的にはダメか?

自分もアニメに出てきた刺身は「ドラえもん」の劇場版で出てきたくらいしか思いつかないけど探せばあるんじゃないか?
あと刺身ではサーモンが特においしい

改めて考えてみたが私もカレーかなあ

チャーシュー麺
大学の近くに日本人店長のラーメン屋があったんだが、そこのチャーシュー麺が大好きだった

ラーメンの麺はそこまでおいしいとは思わないけど、ラーメンの肉はおいしいのが多いと感じている

二次元に出てきた食い物というならオムライス
現実でもまさに可もなく不可もなくな味のが出てきた
期待通りにケチャップで絵を描くサービスもあった

可もなく不可もなくなら日本のカレー
店で食うのも自分で作るのも期待を外さない
インドや東南アジアのカレーは当たったら強いけど不安定だし国内で日本のカレーの方が広まっているのもよく分かる

俺は雑にラーメン、カレー、かつ丼といった所だ。
あと料理が大して上手くない俺でも二次元から期待したのとそんなに外れないレベルにできる日本のカレーは凄い発明だと思う。

カレーで期待以上だったのは日本の駅で買ったカレーパン
新幹線に乗ってから食べたけど本当に美味しくて驚いた
そのせいでその新幹線の記憶がほぼカレーパンになってしまった



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の感覚も含めてイロイロな話が出ていました。

それから上のやり取りにもあるような中国の主食、炭水化物に関する感覚、例えば焼きそばパンとお粥とマントウの組合せやジャガイモ炒めで飯を食うことの違いなどについては当ブログの過去記事もよろしければご参照ください

中国オタク「日本の主食+主食の炭水化物たくさんな食習慣で太らずにいるのはかなり厳しいのではないだろうか?」「日本人が炭水化物爆弾の食生活でデブにならないのは不思議に思う」

中国人「お茶漬けってどんな害があるの?」

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元では二文字続きの名前、唐可可みたいなABB型の名前もチャイナドレスみたいに中国人女性キャラのテンプレになっているのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる中華系キャラ、中国人キャラの名前は何かと気になる要素になっているようで名前に関する印象や扱いに関する話題で盛り上がったりするようです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品に出てくる中国人キャラの名前で姓+〇〇な名前がテンプレになっているのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元では二文字続きの名前、唐可可みたいなABB型の名前もチャイナドレスみたいに中国人女性キャラのテンプレになっているのだろうか?
わりと気になる要素なんだけど

そんな所もあるけど、そこまでおかしいものではないだろう
チャイナドレスやお団子頭レベルの話ではないと思う

創作においてテンプレ的なのは外国人キャラを出す際に避けて通れない
そしてABB型の名前は悪くないテンプレだろ
ちゃんと「中国人らしい」と感じられる要素だ

そういう所も感じるけどまだテンプレとしては弱いかな?
それに出てきて引っかかる要素というものでもないし

私の名前がまさにそういうABB型だから、むしろリアリティのある名前の付け方という感じるね

そのABB型の名前で昔好きだった女の子と同じ発音のキャラが出てきた時は複雑な気持ちになったなあ

あえて言うなら女性キャラだけがそういう名前ということかな?
まぁ現実でも女性の名前の方が多いけど、俺のクラスにも一人いるし男性の名前もないわけじゃない

むしろ分かりやすい中国人キャラを設定する上で有効なのではないだろうか?
中国人キャラを二次元(特に近現代社会で)で分かりやすく表現する上でチャイナドレスやお団子頭を除くと結構困るというのに気付く
設定することは難しくないが、ビジュアルや名前ほど簡単には伝わらない

現代中国の女子学生ということで負のイメージにならないもの、例えば眼鏡で勉強好きで礼儀正しいみたいなのを並べてもごく一部を除いて喜ばれないからな

私は団子頭とチャイナドレスも押し付けられたものでなければ嫌いではない
辮髪、糸目とかは本当にダメなテンプレだけど

90年代生まれくらいはこのタイプの名前が多かったけど今では減っているようだし、今の若い世代は珍しいテンプレと感じてしまうのかもな

個人的なイメージだと90年代生まれ、00年代生まれはこういう名前が多かったように思う

私の中学のクラスメートにはABB型の名前は一人もいなかったし、時代だけでなく偏りや地方ごとの傾向みたいなのもあるのでは

今の子供の名前を見ると確かに減っていると思う。
私の世代のクラスメートにはABBな名前のが何人かいたし、スポーツ選手にもよくいたんだけどね。

日本の二次元作品には唐可可をはじめ、このタイプの名前をそこそこ見かけるのは間違いないけど、テンプレ化するほど多くはないのでは?
「虹ヶ咲」の中日ハーフキャラの名前は鐘嵐珠だ

二文字続きというか、昔の日本の作品には「鈴鈴」などで「リンリン」とするキャラが多い
「シャーロット・リンリン」は公式だと「夏洛特・玲玲」だけど、私は日本では当初「鈴鈴」を想定していたのではないかと疑っている

「リンリン」が中国の名前として有名だったのは上野動物園で大人気だったパンダの名前が「リンリン」だったからと聞いたことがあるんだけど……なお漢字だとパンダの名前は「陵陵」だ

日本人の思いつく中国の名前のかなりの部分が日本に行ったパンダの名前らしいな
そしてその名前のほとんどが同じ漢字二文字、更にパンダのカワイイイメージも重なるので二次元にも影響するとか

こういう形式が多用されること自体は問題ない
困るのは漢字表記が分からない或いは複数出てくるケースだ
例えば「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の日本語表記「リュウ・メイファン」は劉美帆なのか柳美帆なのか……

二次元の中国人キャラ目に関してはやはり日本語の発音で語感が良いのを優先している節はある
でも近頃は中国語ネイティブに名前の印象を確認するのも容易だし、ちょっと検索すれば実在の中国人の名前を調べられるから昔と比べてヘンな名前は減っているように感じる
だからABB型の多さが相対的に目立つようになっているのかもしれない

自分の見ている範囲の問題かもしれないが、日本の二次元の中国人キャラでABB型そんなに多くないと思うぞ?
珍しいというほどでもないけど、テンプレ扱いするほど定着しているとは思えない

10〜20年くらい前の作品ではABB型の中国人キャラ名は少なかったはず
その前後でまた目立つようになる

昔の二次元だと例えば「李小狼」みたいに、その名前は無いだろ……というキャラが普通にいたし、ここで話題になっているようなABB型はとても普通というか現実的

私の中では二次元の中国人キャラ名に関しては「姓+小〇」や「姓+子〇」的なのが多いという感じかな
ABB型もそれなりにあるけど印象に残るのは主に最近のキャラだ

名前に関しては実際にいる、現実にもっとヒドイのも存在するという感じなのでそんなに気にしない
お団子頭にチャイナドレス、功夫の女キャラのような非現実的中国人キャラとは違う

完全に同意だ。
日本人の語感で漢字を並べた二次元中国人キャラ名はたまにスゴイのが出てくるけど、中国人の名前の付け方とか日本人どころか外国人にも分からんだろうしな

それはそうだな
逆にこっちの小説に出てくる日本人キャラの名前とか日本人からすればネタ扱いなのもあるようだし

古い世代の人はこのタイプの名前を付けるのが好きだからな。便利で通りが良いと考えられている。
でもこのスレみたいな話が出てきたということは親の感覚も変わってきているということなんだろう。

理解できる話だ
俺が中学高校の頃の学生の名前と現代の学生の名前は違ってきているのは感じる

近頃は「中国人キャラのテンプレ」というだけで否定的にとらえられがちだけど、この名前に関しては別に文句をつける所ではないというか、むしろ何かと要求している「現実的な中国要素の伝わり方」の方じゃないか?

国産二次元ソシャゲがあれだけ世界に広まっても漢服の輸出はできずチャイナドレスがいまだに目立っている、現状では漢服があるのは結局実写ドラマくらい……それを考えたら名前のパターンが広まっていることは悪くないよな

建国から70年以上経っても外国に輸出てきたイメージはパンダやお団子頭やカンフー辺りしかない。その中で名前の構成がわりと正しく伝わっているのは結構スゴイことなのでは

唐可可とかはいい具合に架空の中国人キャラだと分かる名前だと思う。
これがもし中国に実在するけど珍しい名前からとったみたいなのだったら現実に引っかかって作品に浸れなくなるし創作としてはベターな名前だ。

私もお団子頭やチャイナドレスといった中国人キャラのテンプレを嫌がる、否定的に捉える気持ちは理解できる
ただそれとは別にクラスメートにチャイナドレスとお団子頭でカンフーのできるクラスメートとかいたらなあ……と妄想したこともあるのでキャラが良ければ問題ない自分がいるのも感じている



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国における認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「特に問題があるわけではないですし漢字次第な所もありますが、ABB型の名前に関しては少し古めの名前だと感じる時はあります」
などといった話もありました。
私が中国に留学していた時は40人くらいのクラスなら何人か「姓+〇〇」という名前の学生がいるような感じでしたが、現在の中国ではそうとは限らないのでしょうかね。

キャラの名前に関する美しさやカッコよさの基準に関しては国の違いだけでなく時代や個人による違いもあるので完璧な正解というのは無いでしょうし、今後も何かと話題になりそうです。

当ブログの2016年の記事
中国オタク「日本のアニメや漫画の中国系キャラで違和感の無い名前のキャラって誰?」
を見ても、中国オタク界隈でも中華系キャラの名前に対する感覚が昔と今では違ってきているようにも感じられます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


アニメの中に出てくる「これは無い」と思った名前の中国人キャラ(これは2008年の記事です)

中国オタク「カッコイイ響きや字の日本の名前を教えてくれ、新海誠みたいなのを」

中国オタク「日本の年越しは静か過ぎると感じたんだけど、中国の春節みたいににぎやかな所はあるんだろうか?日本の生活に詳しい人いたら教えて!」

ありがたいことに年末年始関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国では元旦よりも春節(旧正月)の方を盛大に祝う、長期休暇も春節が中心となっていますが、中国オタク界隈では
「日本では元旦が中国の春節に相当する」
といった知識はきちんと把握されているそうです。
しかし日本の年末年始を実際に見たり体験したりすると中国の春節との違いがそこかしこにあって戸惑うこともあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の年越しは静か過ぎると感じた」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の年越しは静か過ぎると感じたんだけど、中国の春節みたいににぎやかな所はあるんだろうか?日本の生活に詳しい人いたら教えて!

日本は元旦を祝う、日本の元旦は中国の春節みたいなものだとはよく言われるけど空気や祝い方の違いは何かとあるよな
こっちの春節のような感じではない、「静か過ぎる」という言い方も分かる

神社は参拝客で混んでるぞ
あと観光地は賑やかなんじゃないか?

昔年越しの時に浅草寺に行ったら物凄い人出だったし日本の年越しでも賑やかな場所はあるな
しかしその辺のコンビニとかはガラガラ
秋葉原とかに行っても店は開いてなくて空振り……

有名な所なら人がたくさんいるけど、普通の神社はそうでもないよ?
私は以前日本人の友達に連れて行ってもらったことがあるけど、参拝に並ぶ列はあったけどニュースにあるような狂騒的な空気ではなく静かだったので意外だったというか……ちょっと期待外れだったというか……

元旦も営業しているレストランは忙しいはず
バイトしてる友達は死にそうな顔になってた

そうそう、日本の年越し〜元旦の街は空いている店はほぼ無いので数少ない営業中の所に集中する
神社に参拝するにしても冬の街で休める場所も少ないわけだから

俺も昔は騒いでいたけどこの数年くらいの元旦は家の中でネット見ながら過ごしているな……騒ぐのは春節でいいやという感じで
日本は春節も俺の元旦みたいなことになっているのだろうか?

彼女とまではいかなくても、女性の友達がいるなら年末年始のバーゲンに一緒に行けば熱狂的な人混みに出会えるよ

日本の元旦は「お年玉」という名前で白い包の紅包?をもらえるが、中国と違って子供、若者しかもらえない
(訳注:中国の紅包は子供や若者に対するお年玉というだけでなく年長者や仕事の部下に渡すご祝儀的な意味もあります)

静かな年越し、良いじゃないか
俺は年越し自体は嫌いじゃないが大騒ぎするのはあまり好きじゃない。ずっと爆竹でうるさいし危ないし、何倍もの価格になるボッタクリの屋台は並ぶし、食品や各種生活必需品も物凄い値上がりするし、高速道路は渋滞で公共交通も大混雑で外に出るのも苦労するようになる

残念ながら日本の年越しの時期も物価は跳ね上がるし帰省や観光で高速道路は渋滞して公共交通も混雑するんだ……無いのは爆竹くらいでは?
それが静かさにつながっているんだろうけど

私の地元は観光地になってる世界遺産周辺はイベントで爆竹とか派手にやっているけど、地元の人間の方はあまり騒がないな
爆竹も自分でやるのは禁止されているし、騒いでいるのは観光客という感じだ

爆竹禁止されていた時期の年越しは結構静かだったような?
廟会(縁日)にでも行くとかでなければ寒いから人は出てなかったし静かな空気だったと私は記憶している

日本は確か神社に行けばたくさん人がいるんじゃなかったっけ?
普通の商店は閉まっているけど神社周辺だけは凄い熱気になっているとかで

俺も日本は年越しの次の日に神社に行くという話は聞いたことがある
参拝しておみくじをひいてお守りを買って一年の幸運を祈る

次の日に行くことも、年越しのタイミングに合わせて神社に行くこともあるらしい
私の知識はアニメやマンガ、ギャルゲーだけど年越しは友達と神社に出かけて徹夜で参拝する、或いは新年になったら神社に参拝するというイベントがあるはずだ!

水着回があるなら和服回もあると
こっちの廟会みたいな感じであと日本では食べ物の店がたくさん出ているようだが……

日本の年越しも基本的な部分はこっちと一緒で、家族や親戚が揃って年夜飯みたいなお祝いの食事をして、年越し番組を見るんじゃないの?
年夜飯は日本でなんて言うか知らないけど、年越しのテレビ番組は「紅白歌合戦」だ
その後に爆竹や花火をやるかどうかで賑わい感が違ってくるのではないかと

そう言えば私もアニメやマンガのイベントとしては知っているが、日本の年越しの具体的な流れは知らないな……

確か日本は「年越しそば」を食べるはず
こっちで餃子を作るように長寿を願う食べ物だとか

この時期は日本にいるとクリスマス、元旦、春節とイベント続きで楽しめるけど元旦は静かなイベントという感じはあるね
知り合いと集まって盛り上がらないわけではないし、二次元関連のイベントも集中するけど

日本で知り合いがいるとか行くイベントがあるなら楽しめるけど、年越しの時期の日本は一人だと静か過ぎる感じになるのも確かだ
いつも通っている商店街の店もほとんどが閉まってしまうし、一人で歩いていると何だかとても寒々しい気持ちになった

都市部にいたらどこの国もそんな感じでは?
ウチの国でも春節に帰省せずに一人だけ残るとかだと静か過ぎる街で年越しすることになるはず

外来人口の多い大都市は春節の時期は人の気配が無くなって冷たい街になるからね
深セン辺りは特にそうだと聞くが

大都市の中心部ならともかく、そこそこの都市でも春節はほぼ店が閉まる
食糧確保忘れると普通に危険だしインフラ関係が故障した時もかなり怖い

中国でも場所によってはカウントダウンや年越しイベントやめてる所があるし動画配信している所を見ても広場でのカウントダウンが終わったら後は何もなし見たいな所も結構ある
上海でも外環内の住宅地はわりと静かだし人通りも少ない

私は上海にいるけど春節はあっさりしたものになっているね
春晩見たがるのは両親だけだし餃子作りもやらなくなった。一応新型コロナ前は餃子作りも親戚の訪問もやってたけど今は無くなったし、街の中心部に近いから爆竹もやれないしやろうとも思わない
(訳注:春晩こと春節連歓晩会は中国の国営テレビ局である中央広播電視総台が毎年春節に放映している年越しの番組です)

この数年で中国国内の春節も静かになってしまったけどね……
小さい頃はいつも爺さん婆さんの家に二十何人くらいは親戚が集まって年越ししていたけど、新型コロナに加えて皆歳とって死んだり動けなくなったりでそれぞれの家で過ごすようになったし、テレビやネット以外では特別な日という感じではなくなっている

地方だとまだ春節で盛り上がっているけど上海は元旦も春節も国慶節も名前が違う長めの休暇、場合によっては仕事に出なければならないくらいの扱いになっている気がする
今年の春節も俺は会社にいたけど、仕事帰りに上海のなんだか冷たい春節の街を歩いていると話に聞く日本の正月の静かさもこんな感じなのかという考えが浮かんだりした

まぁなんだ……お互い頑張ろうぜ
それはそうと、日本人は年越しは家で年越しそばを食べて、新年になったらお参りするくらいで基本的にゆっくり過ごす模様
初売りやバーゲンなどのイベントはあるけど、街のほとんどは静かになる

こっちの皆で食べる年夜飯や皆で餃子づくり、皆で見るテレビの春晩(日本だと紅白歌合戦?)みたいなことは日本でもやるはずなんだけどねえ

上でも言われているようにこっちの餃子=日本の年越しそばみたいな空気はある
ただ年夜飯のような豪華な食事をする習慣はあまり無いらしい
「おせち料理」も新年になってから食べるものだから日本の年越しはなんていうか……簡単?

日本の年越しは直前になるとカウントダウンではなく静かに除夜の鐘を鳴らすのも特徴だ
そして年が明けても騒ぐとかではなく静かに始まるので、上で言われているように「静か過ぎる」という印象になるのは俺もよく分かる



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国の事情やイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「新型コロナ前後で中国の伝統的習慣が変わりましたが、特に都市部で大きく変わったように思います。私の家も春節に親戚が集まるのも自然に消滅してしまいました。私の親の世代も歳を取って動けなくなってきていますし、親戚の家もそんな感じです。伝統が続いているうちは頑張れたのかもしれませんが、一度習慣が途切れると復活させるのが難しいのでしょう」
などといった話もありました。

今の中国の春節の空気というのは私もよく分からなくなっていますね……
ちなみに私が中国に留学していた1990年代半ば頃〜2000年代半ば頃はまだ春節は非常に重要、絶対に故郷と実家に帰るという空気だったように記憶しています。

そして外国人留学生もこの時期は旅行や一時帰国で留学生寮から人がいなくなっていましたが、当時の日本人留学生の中に春節を特に気にせず帰国も旅行しないで留学生寮に残ればいいやと考えた方がいて、一応留学生寮に残っていた職員の人達も
「この留学生をどうしてあげればいいのか……」
と困惑してしまったという話もありましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アニメを見ていると日本の花火はなぜ夏にやるのかという疑問が出てくる。中国の花火は冬、年越しが多いのに」

中国オタク「日本との人気や評価の違いを感じた作品について語ろう。こっちで人気なのに日本ではそんなに人気ではない作品、或いはその逆でもいい」

なかなかボケた気分が元に戻りませんが、何はともあれ今回もありがたいことに昨年いただいたネタで。

日本と中国で作品の人気や盛り上がりに違いが出るのは昔からありがちですが、時代や環境によって違いを意識される作品や内容も変化していくようです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本との人気や評価の違いを感じた作品について」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本との人気や評価の違いを感じた作品について語ろう
こっちで人気なのに日本ではそんなに人気ではない作品、或いはその逆な作品でもいい

分かりやすい所では「おそ松さん」だろう
ウチの国も含めて外国ではほぼ人気になっていないのに日本ではその年を代表するヒット作と言えるような大人気だった

「仮面ライダー」は 「セイバー」が中国で人気高くて日本では普通、「ギーツ」が中国で価値観問題でボコボコに炎上して日本では人気が高いといった事態が発生していたな

当時は「仮面ライダーセイバー」が中国で何故大人気なのか日本で不思議がられていたっけ
今になって考えてみると作品の出来以上に公式配信が広まったのと仮面ライダーが中国で子供、オタクに広まった所に来たそれなりに見れる作品だったというのも理由の一つだったかな?

「彼方のアストラ」は日本や欧米で原作もアニメも高評価だけど、ウチの国だと一部で濃いファンがいるくらいで正規配信も無かったのが印象に残っている
綺麗にまとまった中編SF作品なんだけど、まぁ国内だと内容把握していたら商業的にやるのは……となるのも分かる

私は「アクダマドライブ」を思い付いた。こっちでは話が進むにつれて評価は下がっていったけど盛り上がった時期は間違いなくあった。
それに対して日本では「ダンガンロンパ3」から人気が完全に冷え込んでいて期待されていなかったのはよく覚えている。

中国でも人気は高いけど日本ほどではない「ONE PIECE」、逆に中国では本当に人気が高くて現在も何かと語られている「NARUTO」と日本では普通の大人気レベルの「NARUTO」

中日ではそこまで評価に違いは無いけど欧米では妙に評価が高い「盾の勇者の成り上がり」という作品もある

東方シリーズは「日本より中国の方が人気が高い」、「中国ではもう人気が無い」と言われ続けている不思議な存在

「異世界はスマートフォンとともに。」はウチの国でもオタクからの評価はズタボロだけど、一般層からの評価と再生数は妙に高くて雑な俺TUEEEEEをする異世界系作品の需要が国内市場に存在すると発見されるきっかけになった

「ID:INVADED」はこっちの推理系作品が好き、ストーリー重視なのが当時の環境で上手く爆発したんだろうけど、その再生数億超えクラスの人気ぶりは日本からは理解不能だったらしい

「ID:INVADED」は本当に日本ではパッとしない作品だったらしいな……こっちでは最後がやや期待外れとはいえ、全般的に盛り上がっていた作品だったのに

確かに「異世界はスマートフォンとともに。」は中国市場の意外な所で人気爆発したよな……日本では「スマホ太郎」の蔑称があるし、こっちでも「手机侠」のあだ名は悪い意味でも有名だ

ガンダムの「UC」は中国でやたらと評価が高いというか、現在の宇宙世紀ファンの標準になっている
あと「1st」は中国国内だと作品の古さ、特に絵柄の関係で敬遠されがち

あと中国だと「SEED」の人気も日本以上だね
ただ最近の劇場版SEEDは逆に日本で大人気、中国で不評と作品に求められていたものの違いが浮き出てきて個人的には作品周辺に関しても面白かった

「SEED」に関しては細かい所で中国ではストライクフリーダムが大人気、日本ではフリーダムが大人気というのもあるな
劇場版公開時の日本のMS人気投票の結果に困惑した人も少なくなかった

「バック・アロウ」は日本だと埋もれてしまったが、中国だと徐々に評価が高まって今では名作みたいな扱いになっていると感じられる

こういう話題になると意識してしまうが、中国国内で人気が高くても意味がないんだよね
欧米なら例えば「ヴィンランド・サガ」のように欧米で人気だから続編がみたいなことがあるのに

「デート・ア・ライブ」はアニメ続編制作の原動力が中国の人気だと明言されているよ
規制強化で中国のファンだけ未完成版見せられたり配信されなかったりという事態になったが!

「ラブライブ!」も唐可可を出してきたように中国市場を意識した新作展開はある
ただ過去に中国市場を狙って作られた作品が爆死したとか炎上したとか国内の審査にぶつかって計画崩壊したとかな案件も少なくないので、現在の日本では中国市場は不安定過ぎて投資し難いといった扱いになっている模様

中国国内の人気の影響ということなら、最近だと「MyGO!!!!!」とかがある
しかし国内でも人気の規模がよく分からないんだよなあ

ガールズバンド系はウチの国のオタク界隈でもサブカル、文芸青年寄りの層が好むので一般的な二次元界隈とはあまり重ならないからな
それにアニメよりも音楽の再生数が伸びる傾向があるので実感としては分かり難い所がある

「MyGO!!!!!」に関しては元々そんなにファンの規模が大きくなかった所に中国の相対的に規模の大きなファンが流れ込んで目立ったようにも見える
相対的な差は大きいという意味ではテーマ通りなのか?

「MyGO!!!!!」は台湾の方でも話題は伸びるけど、再生数は伸びない感じだし中国語圏の濃いファンが多いのだろう
武士道(ブシロード)の社長も中国語圏のファンが多い、それを意識した展開をするようなことを言っていたはずだし

濃いファンが多いということなら「ウマ娘」の第二期も再生数と比べて非常に評価が高い、話題になる作品だったね
もっとも「ウマ娘」に関してはそれ以上に日本の人気が高かったわけだが

アイドルで思い出したけど、俺は「ゾンビランドサガ」はacfunではなく当時二次元分野で全盛期だったbilibiliで配信されていたらもっと日本の人気に近い盛り上がりになったのではと考えてしまうよ

某ヒーローアカデミアは「違い」が大き過ぎてもうね
最初の頃は国内でも人気高かったんだけど……今となっては何も言えない

某アカデミアは欧米での人気の方が個人的にはよく分からん
アメコミのパクリ路線、こっちで例えるなら日本人の作った武侠作品みたいになって人気が出ないだろうと思っていたんだが

「坂本ですが?」はこっちで不思議な大人気になったな

「坂本ですが?」は「ギャグマンガ日和」や「銀魂」からの流れのツッコミ系アニメを求める層にハマった、メインキャラの声優が緑川光、杉田智和、石田彰とこっちの声優ファンの好みに直撃したなどの理由があるらしいが……

「坂本ですが?」に関してはあの頃は鬼畜空耳ネタが何かと爆発していたのと、OPが良かったというのも大きい
まぁ最大の理由は当時の中国のオタクの空気に合致していたということではないかと……ギャグ系作品は当時の空気でしか分からないような大人気がたまに発生する

まだ出ていないが、このテーマなら「ドラゴンボール」だろう

「ドラゴンボール」が国内で不人気とかないだろ
鳥山明逝去の時のニュースがどれだけ大きかったか

「ドラゴンボール」に関しては今でも人気が続いている日本と、世代間の断絶が発生している中国の違いだと思う
近年の国内市場における「ドラゴンボール」の成績、特に劇場版の興収は日本や欧米と国内の温度差を感じてしまう

「ドラゴンボール」の劇場版は興収3千万元、その後は1千万元が続くなど国内市場だと本当にダメだったからな
昔は大人気、鳥山明は凄いと言われてもこっちでの商売としては全くダメなイメージ

「キングダム」は日本の中国の歴史をテーマにした作品の中で現在日本市場で最も人気が高く映像化も大成功している作品なんだけど、こっちでは存在感が無い
アニメ版もマンガの実写化で近年屈指の大成功と言われている劇場版も……

「キングダム」に関しては国産の陰陽師関連の作品が日本でほぼ話題にならないのと似たようなものなんだろうな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「最近は中国国内の娯楽に関する環境が独特になり過ぎて、日本やその他の国と人気や評価が違ってきているように感じられます。これは規制に加えて、現在の中国のネットが煽りやすく炎上しやすくなっている、通報システムによって攻撃する側があまりにも有利になっていることも原因でしょう」

「元々中国のオタクは好きな部分に注目するのではなく全体的に瑕疵が無く正しい主流作品を求める、減点方式で作品評価を考える傾向がありました。そこにトラフィック重視で否定的な話で稼ごうとする個人や動画勢が増えた現在のネット環境が加わって、中国独自の人気が爆発するのも炎上するのも容易な不安定な作品人気と評価になっています」

などといった話もありました。

この20年程の間はネットに蓄積される中国語化された情報の増加、入って来る大量のコンテンツを中国語で視聴できる環境が整備されることなどによって日本と中国のオタク系コンテンツの人気や評価の違いは縮小していく傾向があったのですが、ここ数年はまた違いが拡大しているようにも感じられます。
そして日本や欧米で大人気だけど中国でだけ炎上するという嫌な形での人気の違いみたいなのが目に付くようになっている気もするのがなんともかんとも。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「日本では大人気らしいけど中国では人気の無い作品」(2011年の記事です)

中国の陰陽師人気事情補足と歴史の中でしか生きられない妖怪変化について

中国オタク「なんでウチの国では『おそ松さん』が人気にならないのだろうか?」

中国オタク「なんでウチの国ではKOF'97だけが大人気になったの?」

中国オタク「現代日本の作品で新選組の扱いが良い、主人公扱いされるのは何故だろう?幕府側組織としての活動や背景を見ると普通は悪役で確定に思えるのだが」

ぼちぼち通常の更新に戻していこうかと思います。

中国オタク界隈では日本の歴史に関して特に人気が高いのが幕末と戦国時代です。
また幕末に関しては新選組関連が特に人気が高く、沖田総司や斎藤一など中国オタク界隈では一般常識レベルになっている隊士もいます。
しかしその新選組を詳しく調べていくと中国の感覚では首をかしげるような部分も出てくるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「幕府側組織なのになぜ現代の日本の作品で新選組の扱いが良いのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


現代日本の作品で新選組の扱いが良い、主人公扱いされるのは何故だろう?
幕府側組織としての活動や背景を見ると普通は悪役で確定に思えるのだが

確かに政治的に明らかに悪の組織扱いされそうだよね
実際日本にはそういう作品もあるけどよく見たら個別のキャラの扱いが良かったりするし、普通に主人公側になることもあるのは不思議だ

幕末は各陣営の立場が錯綜しているし、封建勢力VS進歩勢力と分けるのが難しかったりするので新選組も悪役以外の解釈が可能なんだよ

坂本龍馬が人気になったのも明治維新で勝ち組だったはずの土佐藩が維新後の権力闘争で負けたので盤外戦術に走った結果という面もあるからな

その辺はかなり混乱するよね
例えば西郷隆盛が西南戦争で敗死する、大久保利光は旧武士階層や薩摩派閥に憎まれて暗殺されるなど誰が勝者で誰が評価が高いのか分かり難い

それに加えて日本は伝統的に敗者の美学がとても好まれるという事情も影響しているのではないかと
源義経や豊臣秀頼は敗者側なのに人気や評価が高い

真田幸村の人気、二次元ジャンルでの主役扱いもそういう所あるよな

個人的には新選組って姜維みたいなものじゃないかなーと思っているんだが
日本の社会、歴史的な補正が入って人気が高くなった姜維ポジションのキャラ、組織?
姜維は後の時代から見れば正当な王朝の天下統一を拒否し国を分裂させた反動勢力になってしまうが、それでも一定の人気や評価はあるし創作で扱いやすい大義名分もある

ウチの国だと革命を成し遂げた側が圧倒的に「正しい」とされるけど日本はそうではない
徳川幕府と明治維新政府にも一定の連続性が存在するのでこっちの辛亥革命や王朝交代と単純に重ねるのはちょっと違うし、新選組をはじめとする関係者の評価や扱いのにも違いは出るんだよね

明治維新派の「尊王攘夷」とか下手すりゃ義和団の思想と行動みたいな所があるから単純な全肯定は難しい
そして一般庶民の視点で見たら明治維新派の人間が別に「良い人」というわけではなく、江戸や京都で殺したり燃やしたりしてた連中でもある。新選組も壬生浪とか下に見られてはいたけど京都の治安組織だから一般庶民にとってはそっちの方がマシに見えるのも無理はないし、ある種のヒーロー的な扱いにもなるよ

敗者側の英雄の末路が創作の題材として好まれるというのはどの時代にもある
特に土方歳三は残っている写真も美形なので新選組に対する好意的な解釈を強化している

幕府側の人間=清側の人間の扱いと考えるから混乱するんだよ
それに明治維新後の日本政府がやらかしたことも記録と記憶に残っていて徳川幕府側も江戸時代を通じて安定した封建社会を維持していたので倒された側にも良い所はあったみたいな見方もできる

近代日本は明治維新、それから第二次世界大戦敗戦という二つの転換点がある
だから明治維新政府の敵だった新選組も、第二次世界大戦後は旧日帝政府に立ち向かった組織として評価が急展開して「良い扱い」をされるようになったし主人公の役回りも増えた

それは違うと思われる
明治、大正時代も新選組は人気が高くて新選組主役の映画も多かった
当時の日本のスター俳優が土方歳三を演じているというデータもある

幕末は新選組関連のエピソードが多いし武士としては低い身分や浪人の若者ばかりだから、新選組は田舎の低い身分の若者達が剣術を武器に大都市に出てのし上がっていくというサクセスストーリーにもできる(なお内部闘争
それに明治維新後も生きていた関係者からの話や資料もあるから描きやすい存在だったんだよ

当時の京都における格や規模としては新選組よりも見廻組の方が上のはずなのに創作では見廻組の存在感がほぼ無いのは、新選組とそのキャラが何かと使いやすいということなんだろうね

新選組は浅葱色の模様の羽織がデザイン的にも作画的にも良いので出番が増えたという事情もある。歴史をテーマにした創作作品で歴史考証的に正しいユニフォームで統一できるのは本当に強い。
まぁ実際は当時の感覚だとダサ過ぎて新選組隊士は皆着たがらなかったらしいが……資料として存在するのはやはり強い

見廻組の構成員は旗本の子息だったので当時としては普通に身分のある存在だったからな
新選組は下の身分出身で成り上がり時代の流れに敗北する英雄と見ることができるので「宣伝材料」としても優秀だから洗脳教育の素材としても使われてきた
だから現代日本でもイメージが良く創作でもヒーロー扱いされている

新選組関係は直接的な洗脳力は無いだろ……それだったら西郷隆盛とかの方がまだ分かりやすい

幕末の人物って数年の間に立場がコロコロ変わったりするなど、勝者側にも後ろ暗い所というかツッコミ所は少なくない
だから明治維新で功績のあった人物の評価も良い所ばかりではないし、逆に新選組も切り取る場所次第では「良い人」的な解釈はできる
しかも幕末なら敵側に設定できる人物や組織にも事欠かないので新選組は何かと使い勝手が良い組織であるのは間違いないし、「主人公扱い」される作品が少なくないのも理解できなくはない

新選組は最初の方は登っていくだけだから描きやすい
業績も概ね前半に集中していて後の方の描写は少ないのでイメージ、扱いも良くなるわけだな

描写に関しては前半もだが、最後の壊滅する所も多い
時代に取り残されても武士の意地を見せた敗者の美学が強調される
あと隊士を粛清しまくった内部抗争はあまり描かれない!

粛清に関しても新選組側の問題が過小になる傾向はある
伊東甲子太郎とか雑に裏切り者にされがちだし

まず新選組という組織を中国国内の組織や事情で例えるのが難しい……

それは私も理解できるよ
佐幕派で小規模な組織、しかし名声はあるといった表面的な部分だけ見ても本当に当てはめられそうな人物や組織が思いつかない
かなり無理に解釈してどうにか?というレベルだ

尊王攘夷志士を捕まえる、治安維持組織?
雑に考えるなら革命烈士を捕まえる組織……これは悪役にしかならねえ!
あと日本の攘夷志士側も放火や人斬りなどのテロ行為やってたのがそのまま伝わっているので単純に評価し難い

攘夷派の連中も最初の頃はごく普通のテロリストだからなあ

「るろうに剣心」とかの効果で幕末志士の人斬りが美化されているけど、あれ普通にテロだよね
視点を変えれば敗者の方の人斬りがカッコよく描けるのも当然ではあるし、日本だとそっちの方が人気が出そうに思える

まぁ新選組も押し借りで金を返さない実質略奪行為みたいなことやってたしね!
当時の京都はコワイ!

日本の幕末動乱に関しては分かりやすい革命というわけではない
見方を変えれば「立場の異なる英雄好漢の衝突」という解釈もできるから、幕府側の失敗や敗北がそのまま佐幕派志士の評価を下げるとは限らない
そして新選組は有名で身分も低いから一般庶民から好まれる好漢のように扱われる機会が多く、それがそのまま現代の娯楽作品における扱いにつながったのでは

何が先かは私も知らないけど、現代の新選組ネタやイメージのほとんどが娯楽作品の影響なのは確かだ
娯楽作品の社会的な影響というのはバカにできない

子母澤寛と司馬遼太郎の影響が大きいらしいね
それに加えて新選組に関しては大正〜昭和時代に映画の題材として多用されたのも「良いイメージ」に貢献しているとか

FGOでさえ幕末ネタでは経験値が司馬遼太郎が作ったネタやイメージをそのまま使って批判されていたくらいだし影響は本当に大きい……

実は経験値の司馬遼太郎ネタの影響が一番多いのは坂本龍馬で新選組は相対的に少ないし、批判を受けた後は軌道修正している
坂本龍馬はキャラの根本的な部分が司馬遼太郎過ぎるけど、岡田以蔵が幸運にもFGO独自のキャラ構築に成功したので岡田以蔵経由で動かす、語らせるということで独自性を獲得することに成功しているのはなんか面白い

上の方でも言われているけど新選組自体は悪の集団と描かれがちだったけど、近藤勇は昔からスターが演じるので人気が高かったらしいな
あと土方歳三と沖田総司の人気が本格的に上がったのは司馬遼太郎作品からだという話も見たことがある

昔から扱いは悪くないみたいだが、それでも昔の日本の方が新選組=悪役な扱いはかなり多かった。近年の作品ではキャラクターと背景だけ取り出して扱われるので良いイメージのキャラとして描写されることが増えたのではないかと。

二次元における新選組の扱いの良さに関しては女性向け作品での出番が多いというのも影響してそうだ
この数十年くらい、女性向けジャンルでは新選組モチーフの長編人気作品が続いているしそこで蓄積された正のイメージが現在の二次元界隈にかなり出ているはず



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本の幕末時代は中国では日本の戦国時代と並んで人気の高い時代ですが、新選組が中心になる作品を通じて幕末を知った人も多いので歴史上の人物の立場や思想が流動的だったことまできちんと認識している人はあまり多くないと思います……」

「中国の学校では明治維新は世界史で結構大きく扱われていますが、革命という形で紹介されます。また近い時期に辛亥革命もあるので明治維新の際の日本国内の被害が少ない、徳川幕府系の人材がそのまま明治維新政府にもかなり採用されている、他の革命と比べて非常に穏当な変化だったことは意識されていません」

などといった話もありました。


それからnoteの方に昔の中国オタク事情をまとめた年末記事をアップしているので、そちらもよろしければご覧ください。

忘れそうなので今のうちに書いてみる1990年代の北京海賊版家庭用ゲーム事情 その1

1990年代後半頃の北京の若者の家庭用ゲーム体験 1990年代後半の北京PS、SS海賊版ゲーム事情 その2

1990年代後半頃の北京の海賊版事情なども含まれる昔の中国のゲーム関係の話題はなかなか書く機会がなかったので「その2」に書いた
「昔の北京でやれた日本の中古ゲーム転売でのひと稼ぎ」
のようなネタを思い出したらまとめていきたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2024年後半 よりぬき日中オタ活動

前回に引き続き2024年下半期のオススメ記事、良い評価や比較的大きな反応をいただいた記事などをまとめさせていただきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「なぜ魔法使い系キャラは体を鍛えないのか?接近戦をできるようにしないのか?」「ウチの国だと魔法使いに仙人のイメージが混じるからこの手の疑問が出てくるのかも」

中国オタク「評価が低い、駄作扱いされているけど自分は好きな作品について語ってみよう」

中国オタク「人としてクズな主人公キャラだけど評価されている、クズな主人公がいるけど人気のある作品を知りたい」

中国オタク「ストーリーしか褒める所がないような作品ってある?ストーリー批判はよく聞くけど逆の例があれば知りたい」

中国オタク中国オタク「中国の声優の印象が微妙な原因には脚本や音響関係が悪いからというのもあるんじゃないか?」

中国オタク「日本の長編マンガは最後で失敗するというイメージが強いけど、失敗せずに面白いままで完結できた作品って何がある?

中国オタク「日本の作品では武術使いの和尚、こっちで言う武僧みたいな存在が主人公の作品をほぼ見かけないのは何故だろう?JRPGには普通に存在している職業なのに」

中国オタク「二次元の日常的な描写と中国は相性が悪いのではないかと考えてしまう。何かしら違和感が出るし批判の声も目立つ」

中国オタク「中国語タイトルで覚えていると混同してしまう日本の作品について」「『龍与虎』(とらドラ!)と『潮与虎』(うしおととら)とか本当に紛らわしい」

中国オタク「結局、作品の同人や二次創作が盛り上がるために必要なものは何だったのだろうか?」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタク「「らんま1/2」がアニメでリメイク!しかも声優がほぼ変更無しで!」「倫理基準的には大丈夫なんだろうか?」

中国オタク「ロシア系ヒロインのお色気サービス作品だと思ったら淫夢作品だった……」

中国オタク「逃げ上手の若君を見始めたんだけど、ラスボスとの戦力差ひどすぎない?これ勝てるの?」「歴史のネタバレをすると……」

中国オタク「ML(マスターラブ)の語源のFGOのユーザーに聞きたいんだがソシャゲのキャラの主人公関係ない所で展開される恋愛関係ってどれくらい受け入れられる?」

中国オタク「日本でアーサー王や円卓の騎士ってどういう風に広まったの?Fate以前にも知られてはいたんだよね?」

中国オタク「日本の女性漫画家で高橋留美子級、或いは高橋留美子以上の存在って誰がいるかな?」

中国オタク「日本ではなぜFateみたいな複数の作家を使った作品が成功しているのだろうか?才能以外の理由があれば知りたい……」

中国オタク「中国で昔『サムライトルーパー』が大人気で伝説の作品扱いされることもあるようだけどなんで大人気だったの?人気になった理由がわからない……」


その他諸々

中国オタク「アニメに出てくる日本の水道水がおいしそうに見えるんだけど……」「日本の水も別に安全というわけではないから二次元だけの話にしておいた方が良いよ

中国オタク「日本のアニメでは魚をよく食べるけど、骨を吐き出す或いは食後に残る吐き出した骨の描写が無いのは何故だろう?省略しているということでいいの?」

中国オタク「日本人はビスマルク大好き過ぎないか?日本の作品ではビスマルクという名前のついた存在はどれも強い、カッコいい扱いになっている気がする」

中国オタク「日本では現実でも創作でも退学を経歴としてアピールすることもあるのが不思議。普通は隠すものだと思うんだけど……」

中国オタク「最近は国産作品でも永遠の命、不老長寿を良いものだと描かないことが増えてきた気がする。なぜこういう変化が起こったのだろうか?」

中国オタク「日本の作品ではわりと頻繁に幕府が滅びるけど日本の幕府というものがいまいちわからない。幕府って王朝みたいなものでいいの?」

中国オタク「高倉健って昔の中国でどんな存在だったの?一部で妙に話題になっているので気になった」「お父さんかお母さんに聞いてみよう!」

中国オタク「私は日本語の「バカ」ってかなり攻撃力の低い言葉だと感じられるんだけど、それで合ってる?」

中国オタク「日本で織田信長の人気が一番高いのは分かるけど、豊臣秀吉と徳川家康はどっちが人気高いの?」

中国オタク「実は日本の三国志ゲーム、特に無双シリーズの中国に対する影響はとても大きいと聞くけど」「女性武将は大体無双シリーズからだ」

中国オタク「日本は学生が夜の街を歩いているのはどれくらい危険なんだろうか?」「普通に危ないよ。日本の夜の街は中国ほど治安が良くない」

中国オタク「日本で偽中国語しか使えない、偽中国語専用という謎のアプリが出たらしい」「君中国語本当上手とやればいいのか?」


中国オタク界隈の動向、アニメ公式配信状況など

「自殺」や「ハーレム」という言葉は使えない?中国の2024年7月新作アニメ公式配信状況

ダンダダンなど中国では危なそうな解釈もできる作品が配信される?中国の2024年10月新作アニメ公式配信状況

中国オタク「2か月遅れだけどまぁいいか……」「逃げ上手の若君」が中国でようやく配信開始

中国オタク「服が増えてタバコが飴になるこっちのダンダダン」「でもその飴、たまに煙出てますよ?」

中国オタク「ガールズバンド系作品の配信が増える流れが来ている?もう無いものだと思っていた『MyGO!!!!!』のこっちでの正規配信も始まった……」




昔の中国オタク事情などのnote記事

中華ファンタジーで見かける桃白白みたいに剣に乗って飛ぶ技「御剣飛行」とは

2015年頃の中国で配信されて人気になった話題になったその後に影響を与えた作品その1(その6まであります)

忘れそうなので今のうちに書いてみる1990年代の北京海賊版家庭用ゲーム事情 その1

1990年代後半頃の北京の若者の家庭用ゲーム体験 1990年代後半の北京PS、SS海賊版ゲーム事情 その2

こちらのnoteの記事ではブログの反応記事とは別の中国オタク事情についてやアキバ総研様の終了に伴い消えた過去の記事の内容をまとめたりしていこうかと考えております。


以上です。
新型コロナ以降各所で中国の元気がなくなるのが目立っていましたが、昨年はそれが更に進んでしまった感もありますね。一応昨年後半からは娯楽方面に関しては規制緩和的な話も聞こえてくるようにはなりましたが、各方面が何かと体力不足な状況なのでなんともかんとも。

近頃の中国社会は何かと不安定になってきましたし、張献忠から来ている「献忠」が流行語的に目立つようになってしまうなど、躺平主義(寝そべり族)とかをネタにしていられた状況はまだマシだったのか……などと考えてしまいます。

とりあえず、こんな所で。今年もぼちぼちと続けていけるように頑張ります。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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