「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2025年04月

中国オタク「日本語の国民的アイドルや国民的スターって現代日本の有名人なら誰?」「昔はいたけど今の日本には『国民的』レベルのスターはいないと思う」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品によく出てくる設定、言葉などに関して話題になることも少なくないようですが、その言葉が現実の日本社会でどういった扱われ方をしているのかという方向で話題が盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品に出てくる『国民的アイドル』や『国民的スター』は現実なら誰?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本語の国民的アイドルや国民的スターってどれくらい有名、どれくらいの知名度なんだろう?現代日本の有名人なら誰?
誇張表現的な所がある言葉なのは何となく分かるけど、実際に使われてきた言葉なのも間違いないはずだから

基本的には日本人なら名前を知っている、顔を覚えている存在?
ただテレビのメディアとしての存在感が小さくなり、ネットで好みが狭く深くなっている現代の環境ではあまり成立しない有名さじゃないかと

昔はいたけど今の日本には「国民的」レベルのスターはいないと思う
昔のアイドルは「国民的」レベルが成立したけど、現代のアイドルはマニア向けになっているので知名度的に難しいんだよ

「推しの子」の星野アイみたいな存在は現代社会ではほぼ無理
娯楽の種類も数が少なくてメディアも狭かった昔なら伝説になれた

芦田愛菜や橋本環奈に対して国民的アイドルという呼び方があったのは私も見たことがあるけど、私の知識や感覚でも誇張だろうなーというのは分かる

私の知り合いの日本人数名は橋本環奈は調べれば思い出すレベル、芦田愛菜も子役時代しか知らない感じだったね

子役としてなら芦田愛菜よりも安達祐実じゃないか?
日本では社会現象レベルの人気だったと聞く

芦田愛菜は子役の頂点を独占してそのまま一流女優にスライドしているから「国民的」レベルで良いんじゃないか?

例えば紅白歌合戦の司会は国民的アイドル、国民的スターの基準として見ても良いのだろうか?あれはこっちの春晩みたいなものだと聞くけど
(訳注:春晩こと春節連歓晩会は中国の国営テレビ局である中央広播電視総台が毎年春節に放映している年越しの番組です)

日本の「国民的何々」というのはある程度の人気、知名度なら言い張れるくらいのものでもある
確か古谷徹がスキャンダルを報道されたときも週刊誌では「あの国民的人気声優」みたいに書かれていたはず

「国民的」というのは知名度がとても高い、日本人ならみんな知っているレベルということなんだろうけど、大体90%くらいが知っていれば良いのだろうか?

紅白歌合戦で思いついたけど、例えば紅白歌合戦の司会もやった二宮和也と櫻井翔、彼らが所属していた嵐って日本の国民的アイドルで良いの?
私も大人気なのは知っているけどジャニーズ系では上にSMAPがいるしテレビだとTOKIOの方が知られているようなのでよく分からない。

今はあまり見えてこないけど、嵐が日本の国民的アイドルグループだったのは間違いないよ
ジャニーズ系では歴代上位に来る大人気グループだしオリンピックのテーマソングだって歌っている

この手の呼称は「大人気」「世界的な人気」みたいなのもあるけど、「国民的」はそれよりも更に基準が厳しそうな印象はあるね

さすがに「世界的な人気」よりは下だろ。
日本の「国民的」といっても、規模や熱量でいえば中国の省一つくらいでしかない。

「国民的何々」はそのまま日本全国誰でも知っているという意味だから宣伝による誇張が入るとしても説得力を出すために必要な最低限の人気はかなり高い
アニメでいうなら「ドラえもん」とか、全盛期の「鬼滅の刃」といったレベルだよ

ネットに重心が移った現代のメディア環境だともう本当の意味での国民的アイドルというのは出てこないと思う
その概念だけが二次元で使われ続けているということだろう……

私は以前日本人から「国民的アイドル」を具体的に言えば男性なら昔のSMAP、女性なら昔のモーニング娘。とかになると聞いたことがあるな

AKB48とかはどうなの?

AKBは売上げの記録はあるけど、握手券などの商売手法による所が大きいし細分化し過ぎて数字はあるけどコアなファン向け、一般向けとの間に壁ができているから大人気ではあっても国民的とは言えないらしい
たぶんAKB商法の元になったおニャン子クラブの方が「国民的」には近いはず
当時のテレビ番組で大きな存在感をはなっていたという話だ

その時期なら恐らく松田聖子が国民的アイドル級だった
当時の日本社会におけるアイドルブームの象徴的存在だ

昔の話になるけど、国民的スターならその時代を代表する俳優や歌手、国民的アイドルならその時代の若い(或いは若者に人気な)俳優や歌手を見ていけば見つかるんじゃないか?

同意する。例えば男性なら高倉健や石原裕次郎とか、その時代の日本でスタイルを真似た若者がたくさん出る社会的なレベルの大人気というのがいわゆる「国民的」というレベルだろう

変な例えになるけど「ちびまる子ちゃん」でまる子が話題にするようなレベルだと間違いなく「国民的」だろう。山口百恵や西城秀樹、山本リンダ等々。
言うならば田舎の小学生でも知っている、憧れているレベルだからね

こういう人気って明確な指標が無い、個人的な感覚頼りになりがちだから把握するのは難しい
外国の話なら尚更だ

同意せざるを得ない
昔の国民的な人気というのを現代の視点から把握するのは困難だしね……体験というのもあるし、権利的な問題からネットでは情報が手に入らない、そもそも情報が少ないなどの壁が……

現代では「国民的なアイドル」が成立するのは困難だろう
動画がバズってPVがスゴイ数字になってもネットで関連コミュニティとつながっていないと見ない人は見ないし……

だから現代の日本の「国民的アイドル」は架空のネタになってしまっている
ネット社会では国民的レベルの存在が出るのは非常に難しいんだよ

該当する人間が全くいないわけではないよ
たぶんここ数年の日本社会ではメジャーリーガーの大谷翔平が「国民的」という言葉に一番近いと思う

大谷は野球界隈のスーパースターくらいじゃないか?
私が昔見た日本の有名人ランキングでは上位だけど1位ではなかった

それはたぶんランキングが古い
大谷翔平はメジャーリーグに行って二刀流で活躍するようになってからは人気と知名度が急上昇している。
試合がある日はテレビの各局で専門の報道があるし、まさに老若男女から知られている。結婚どころかペットの犬の話ですら大ニュースだ。

確かに今の日本の国民的スターというなら大谷翔平かもね。日本社会の様々な所の広告に出ているし、この間日本に行ったときにTVで見たCMでは野球選手なのになぜかサッカーボール蹴ってた。



とまぁ、こんな感じで。
中国からの印象も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「私は昔のアイドルが歌ったアニソンを調べていて、昔の日本のアイドルの人気や活躍を調べるのが難しいというのに気が付きました。ネットが発達する前の時代の大衆情報に関してはネット上の情報は少ないですし、アイドル分野は各種権利の管理が厳しい分野なので確かな情報がなかなか見つかりません……」
などといった話もありました。

言われてみれば昔のアニソン、それもアイドル系のアニソンに関しては調べるのが難しくなるかもしれませんね。
ついでに思い出したのですが、私は子供の頃に家にあったアニメの歌のテープに収録されていた、
「サビで『好きさ』『やるぜ』を繰り返すアニソン(たぶん)」
の正確な所が分からず、ネットで検索してもそれらしきものは見つからないので、大人になってからもかなり長い間モヤモヤしていました。

一時期は子供の頃の記憶なので何かと勘違いしたか混同したか、記憶を作ってしまったのかも……とも考えていたのですが、全くの別件で昔のアニソン事情を調べていた時にその歌が「イーグルサム」のEDでジャニーズ系アイドルのイーグルスが歌っていた「走れ!ゴーインBOY」だというのが判明し、ようやく長年の引っかかりから解放されたなどといったこともありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

4/30修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ジークアクスの世界だと連邦残党による星の屑作戦みたいなことが起こる可能性があるの?」「ルナ2よ!私は帰ってきた!とかやっちゃう連邦残党が」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は中国国内向けのアニメの配信に関する情報無いものの、4/4から中国国内で劇場版が上映されていることもあり、中国オタク界隈ではかなり盛り上がる話題になっているそうです。そして作品の考察などもああでもないこうでもないと活発に行われているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系サイトで行われていた
「ジークアクスの世界では負けた連邦軍はどうなっているのか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ジークアクスの世界観がどうもよく分からないんだけど、ジークアクスの世界だと連邦残党による星の屑作戦みたいなことが起こる可能性があるの?

連邦残党勢力がどの程度なのかがよく分からないよな……

ガンダムだからネオ地球連邦みたいなのが出てくるのだろうか?

「ルナ2よ!私は帰ってきた!」とかやっちゃう連邦残党が出てくるということか

残党はさておき、連邦側に軍事力が残っているのは間違いないから次の戦いの火種は尽きない
ガンダム世界だからきっとまた戦争が始まる

今更聞くのもなんだけど、もしかしてジオンは正史の地球連邦のように地球圏を支配しているというわけではないのか?
俺はジオンが勝ったというからあの世界では連邦の残党がゲリラ戦でジオンに反抗するのかと思っていた

あの世界だと確か地球からジオンは撤退していたはず……

現時点だとそこは明確じゃないね
初期プロットだとオデッサ撤退はしているし北米でガルマが駆け落ちしてから捕まっているから地球に領土持って無さそうではあるが、ギレンの野望みたいに地球にジオンの駐留軍がある可能性も考えられる

連邦はソロモンまでは陥落させているから、ジオンがずっと勝っていたというほどではない
でもビグザムを量産してルナ2を陥落させるなど宇宙では連邦を圧倒した、戦後も各コロニーで軍事行動を通告なしに押し通せるくらいは強い支配体制を築いている……といった所ではないかと

たぶん連邦側は負けたけど史実のジオンよりはマシな状況
ジオン側もソロモンは陥落しているしドズルは死んでいるらしい

正史のジオン軍と違って地球連邦軍の解体は発生していないんだっけ?
残党というよりもゲリラ部隊や特殊部隊がやらかしそうだ

まだジークアクスの世界がどうなっているか分からない部分多いよね……そう言えばサイド6やサイド7といった連邦の秘密開発基地があるコロニーはどうなっているんだろう?
まだ連邦と関係があるのか、完全にジオン側なのか

主人公達がいるコロニーがサイド6なのは確定しているし、ジオンが間接的に影響下に置いている中立地域くらいに見える
サイド7がその後どうなったのかはまだ分からない

シャアが襲撃したサイド7のコロニーは修理されてZの時にまたシャアに襲撃されるわけだが、ジークアクスだと連邦側が宇宙に正規ルートでは介入できない?みたいだからね
ただ現地司法組織もジオンのパイロットが無許可で突っ込んだら拘束して取り調べくらいはできるようなので、ジオンもティターンズと比べたら立場は弱いように見える

俺の知識は劇場版のみだが、地球連邦は宇宙での決戦に負けてルナ2が陥落、宇宙における軍事拠点をすべて失い連邦宇宙軍も仕事(と主な兵器も)が無くなってしまった、更に親連邦、或いは植民地的なコロニーも全て失ったり消滅したりしているので正面からジオンと戦うことは無理……という感じで認識しているがどうだろう?

俺は最初の南極条約を認めさせようした時点のジオンの要求+幾つかのジオン有利な形での終戦だと思っているが、合っている自信は無い

ルナ2がジオンに取られているから、連邦側は宇宙に出られなくなっていて逆にジオン側はコロニーだろうがマスドライバーだろうが落とし放題で連邦を屈服させているんじゃないかな
「ギレンの野望」だと地球上の打ち上げ降下地点を押さえていても突然大軍が攻めてくるので全く安心できないが!

恐らく地球連邦は中国の王朝滅亡みたいなことにはなっていないはず。
ソロモンまで攻め込んでいたというし、第二次世界大戦で負けた日本と比べたら軽いくらいじゃないか?

私はアメリカに独立されたイギリスくらいのバランス、連邦の政権交代や経済構造への大ダメージくらいに想像している

劇場版を見たけど、私は「ジオンの勝利」ではあるけど実質的にはジオン有利での停戦、そして時間が経つごとにジオンが獲得した植民地(コロニー)に対する支配も綻びを見せている……という感じに見えた
まぁ新しい設定が出てきたらあっさりひっくり返りそうなのであまり信用しないでくれ

そもそも地球連邦の政治体制が残っているようだから、残党ということにはならないのでは……?

それはそう。
ただ宇宙にいた地球連邦軍がどうなったのか、ジオンに滅ぼされたコロニー出身の人間がどういう立ち位置にいるかがまだ見えてこないし、宇宙でジオンに対して抵抗活動がどうなっているのかも気になる
劇場版の描写だと占領統治政策をやるには明らかにジオン側の資金も人員も足りてない

そこがよく分からないんだよね
宇宙が完全にジオンの勢力下なのか、あと月面都市はどうなのかとか

月は連邦がソロモン落とそうとしたのを防いだから月面都市はジオン側じゃないの?

ガンダム世界ではコロニー落としたりニュートロンジャマー落としたのにその地域が親宇宙勢力なことも珍しくないから……

グラナダがキシリアの勢力下だったからそこはジオンと見て問題無いだろう
あとはアンマンやフォン・ブラウンなどがあるけど正史世界線でもどういう扱いかイマイチはっきりしなくて……

月はアナハイムがどうなっているかもまず不明
ジオンは敗北していないからMS技術は流出していないし、連邦も敗戦後の軍備がどうなっているか分からん

ジムの性能やガンキャノンの性能がそこまで低くないらしい?のもよく分からない

あの世界のジムの性能ってどうなっているんだろうね
ゲルググみたいなデザイン、ゲルググの影響があるジムみたいな話も聞くが……

ガンダムでよくある技術流出系の機体だったりするのかなあ
ガンダム盗んだ後にゲルググ系の開発やめたらしいし、戦争が終わって商売にならないMS系企業が敵側に機体を流すのもよくある話

地球連邦が解散、政治体制がジオンの管理下になるといったことでもなければ「連邦の残党」みたいなことにならないのでは?
個人的にはジオングのような追い詰められた連邦の未完成決戦兵器みたいなのが出てくれたら嬉しいけどね!

負けを認められない連邦軍人、軍縮であぶれた連邦の軍人、それからコロニーに戻れなくなった難民が残党勢力的に暴れる、あの世界の新たな戦争の火種になってそうではある
ジオンの統治も上手くいってるようには見えなかったしね

正史でジオン残党があれだけ活動できたなら、連邦残党はどのくらいの規模になるのやら

アナハイムのせいにすればいいと思ったが、あの世界のアナハイムはそんなに強くなさそうなので迷う

私は知り合いの宇宙世紀ガチ勢から「Zガンダムの序盤だけ見るよりは状況が見えている」という話を聞いてちょっと面白いと思ってしまった

なるほど、言われてみれば宇宙世紀系作品はストーリーはともかく設定自体はハッキリしている作品ばかりで作中で明かされる世界観と設定みたいなのは体験するのは難しい
そういう意味でも「新しい宇宙世紀のガンダムの体験」になるということか



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でもイロイロな方向で考察が盛り上がっているようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「今のジークアクスはガンダム知識と考察力が試されるので、追いかけていて楽しいです。スタッフの傾向から、オリジナルならともかく元ネタのある作品に関してはあまり極端な改変はやらないだろうという安心感のようなものもありますし」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&&情報提供お待ちしております。


中国オタク「『ジークアクス』を見てシャアがロリコンだとネタにされている理由が分からなくなってきた」「ロリコン部分は風評被害も大きいけどネタ扱いにはそれなりに理由がある」

中国オタク「switch2の初回抽選で中村悠一が外れたらしい」「中村悠一って任天堂の御用声優じゃなかったっけ?なのに外れるの?」

ありがたいことに
「管理人殿がswitch2の抽選を外したなら使ってください」
というネタのタレコミをいただきましたが、ご想像の通り外れたので今回はそれについてを。

先日switch2の第一次抽選の結果が出ましたが、中国オタク界隈でも抽選の当たり外れやそれに関する各所の動向が何かと注目されているそうで、特にゲーム好きで有名な声優の中村悠一さんの動向はちょっとした話題になっているのだとか。

『Switch2』当たった・外れた声優まとめ 中村悠一「当選してる人とは絶交します」(ORICON NEWS)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中村悠一さんがswitch抽選を外した」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


switch2の初回抽選で中村悠一が外れたらしい

中村悠一って任天堂の御用声優じゃなかったっけ?なのに外れるの?

そうだよ。Nintendo Directのナレーションをやっているから、日本では一番任天堂関連のネタバレをくらっている男とも言われている

さすがにネタじゃないか?
言っては何だが任天堂関係者だから買わなくても贈呈されるだろ

第二次抽選もあるし、救済するならそっちが終わってからじゃないか?

第二次もあったのか
これは発売日までおいしいネタになりそうだが……もしかして絶交期間そこまで続くの?

中村悠一「当たるさ」
(訳注:中国オタク界隈では「呪術廻戦」の五条悟の「勝つさ」のシーンがコラを含むネタ画像になり失敗フラグなどのネタとして使いまわされています)

そう言えば中村悠一とswitchネタは好みの分野だけでなくオタクの世代の違いが妙に出ていて面白い

ざっと見た感じでは「俺妹」と「呪術」が多いかね

中村悠一が絶交の輪を拡大しているのは笑った
抽選に落ちた同志だと思うと暖かい目で見ていられる

本人が魔女狩りをする特級呪物と化していて楽しい

竹達彩奈が当選して中村悠一が落選しているのは「俺妹」らしい展開過ぎて面白い

そして申し込みを忘れていた杉田智和というオチまでつくのが良いな
ここまで面白いと最初からの仕込みを疑いたくなる

仕込みなら杉田智和だけが当てて中村悠一が入り浸って徹夜するところまでやってほしい

俺は心の中で半分くらい任天堂が落選者の反発を押さえるために中村悠一を落選させたのではないかと疑っている
任天堂側には金以外の交渉材料もたくさんある!

実際、当落の空気を和らげるという意味ではかなり上手いよね
上で言われている任天堂の御用声優としての役割を完璧にこなしているように感じた

確かに
俺は抽選落ちてswitch2を最初の定価で買えないかもしれない……人類文明滅ぼしたい……みたいな気持ちになったがこのニュースでちょっと落ち着いた

第一回抽選はかなり厳しい倍率だった模様
私が追いかけている日本の二次元業界関係者は落選した人ばかりだ

中村さん、落選したならグラブルをたくさん遊ぼう!空で待ってるよ!!

これは任天堂の策略だ
最終的にはキャンペーンとかの商品かギャラで中村悠一にswitch2をあげれば良いと計画しているに違いない……!

日本のXのトレンドでも一位がswitch2で二位が中村悠一だから否定し難い見方だな!

ありそうな話だけど、中村悠一本人がゲームコレクターとして有名だし、本格的に手に入らないならともかく初動は通常ルートで入手しようとする方がそれっぽい気がしてしまう

中村悠一なら落選をネタにして笑い話にしても良いという安心感があるから楽しく見てられる
実際どうなのかはさておき、たぶん世界で最も「どこかで手に入れる手段はあるのだろう」というイメージがある

日本のメディアがまとめ記事作っているくらいだから、本当に盛り上がっているのが感じられる

それにしても今回の任天堂の抽選方式はかなり上手いやり方だと思った
あれは抽選に参加したくなる

実質的には有料会員、それも実態のある中長期ユーザー向けの先行抽選だからね

もし現代の環境で普通に売っていたら転売騒ぎで末端価格が跳ね上がり普通の人はメーカーの定価では買えなくなるのは明らかだ
そして中国のゲーマーは日本のゲーム界隈では嫌われるし、こっちでも結局は転売屋が儲かるばかりでわりを食うからな……

でも参加したくなるのと抽選に当たるのは別の話だ
俺は結局当たらなかった
自分の運勢を全く信用してないからそれ自体は分かっていたことなんだが、ここからどうするかな……第二回は自動で参加するとして

私も第二回自動参加でいくけど、それとは別に香港版の予約注文いれたよ
前金必要だし次の抽選が当たってキャンセルしたら返ってこなくなるけど、前に手に入らなくて苦労した挙句に割高で買うことになったからそこは許容することにした



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも色んな意味で楽しめるニュースになっているようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では『組長』と呼ばれている杉田智和さんと『u1』と呼ばれている中村悠一さんは男女問わず普通のオタクでも知っている、とても人気の高い男性声優です。そして彼らがゲーム好きなのもよく知られているので今回のような時にはネタが広まりやすいですね!」
などといった話もありました。

私は昔からクジ運に恵まれた記憶がないので今回もたぶんダメだろうと思っていましたが、外れるとやはりちょっと凹みますね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「バンドのアニメは人が死なないのが良いという話を聞いたんだが本当?」「バンドは人が死なないけどアイドルはかなり死ぬ。現実とは逆に」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈ではガールズバンド系の作品が何かと注目を集め話題になっているそうですが、ジャンルに対する中国独自のイメージのようなものも出てきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「バンドのアニメは人が死なないというのは本当か?」
などといった話に関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


知り合いから「バンドのアニメは人が死なないのが良い」という話を聞いたんだが、バンドアニメって本当にキャラが死なないの?
バトル系よりは少なくても、わりと死んでそうなジャンルに思えるのだが

確かにバンド、ロックといえばキャラの死亡みたいなイメージはある
でも死んだキャラもすぐには思いつかない……

バンドなんてたくさんキャラ出してそのキャラを売り物にして稼ぐ作品なんだから、キャラを殺すわけないだろ

キャラを死なせる展開にしてもメインキャラではやらないよね
今の時代にキャラが死ぬのは声優が不祥事を起こして社会的に死んだ時くらいさ

全くだ
自分が課金したキャラが死ぬかもしれないゲームに誰が課金するというのか!

キャラで売っている作品でも死なせるときは死なせるぞ
後で生き返らせたりもするけど

死んだキャラとか雑に復活、IF展開をやって架空衣装スキンも実装されるのがソシャゲの商売だぞ?

昔の作品になるけど「NANA」ではキャラ死んでなかったっけ?

「NANA」は過去の死を引きずった重くて憂鬱な展開はいっぱいあるけど、アニメ化されている部分ではまだ死んでないから死人の出る「アニメ」ではなかったはず

俺も舞台装置的なキャラの死はありそうだと思ったが、思いつかない……

今の中二病ってダークな方向、死ぬ方向にはあまりいかないからね
バンド活動自体は昔からずっと中二病的な要素ではあるんだが

現実だとバンドのボーカルやドラムが死ぬのは普通のことだ
元々ロックは社会への反発、負のエネルギーが蓄積されるジャンルで人気商売だから壊れてしまうアーティストも多い

俺の中では死ぬのはボーカルとベースが多い印象だなあ

その方向で極端にやった「キラ☆キラ」という作品もあるが、これは18禁エロゲーだからここで話題にするのは違うか

バンドというかポップカルチャーな音楽関係だと死んで伝説になったのもいるから、死が関係ないジャンルではない。
でもアニメ作品でメインキャラに死人が出るパターンは珍しいと思う。過去に憧れの存在や大切な身内の人間が死んでいてそれがキャラのバックボーンになっているのはわりとあるんだが。

日本の二次元ではジョン・レノンやジミ・ヘンドリックス、シド・ヴィシャスなどがネタとして出てくることが多い夭折したアーティストだし、バンドがテーマの作品で死が意識されないわけじゃない

日本人だと尾崎豊も有名、ある種の象徴になっている
他に日本の二次元でよく出てくるというのでフレディ・マーキュリーを思い付いたが、彼に関しては死のイメージはあまり無いか

「27クラブ」なんて言葉があるくらいだから若死にする有名アーティストは結構いるというか、死んで伝説になるパターンはある
でもメインキャラをそれに重ねてデザインするのはアニメまで行くのは少なそう

死亡イベントが多用されがちだった昔の時代の作品を探せばありそうな気もするが……

それはありそうだな
昔の作品では青春ラブコメなスポーツ系作品でもメインキャラが急に交通事故できれいな顔して死んじゃうからな

それで思い出した「風夏」はキャラが死ぬわ

「マクロス7」はバンドのアニメで人が死にます!

なるほど
「マクロス7」は最も多くの人間が死ぬバンドアニメかもしれない

バンドだと人が死なないけどアイドルはかなり死ぬ。現実とは逆に。

確かにアイドルならわりと死ぬけど、バンド関連だと死なないイメージはあるな……

アイドルの場合は現実のアイドルとは違う「二次元の架空の存在としてのアイドル」という存在になるからな
それに加えて現実でも人気競争やセンター争いという他者を排除するネタが定番だから死人が出る悪趣味な展開にしやすいのではないかと

アイドルと歌はバトル系何かと組み合わせやすい要素だからな
「シンフォギア」が分かりやすいし、「マクロス」は伝統ジャンルとなっている

俺はふと「アイドルマスターゼノグラシア」を思いついてしまった
バンドだと大体は舞台が日本の現代社会になるから死人が出る展開にリアリティをもたせるのが簡単ではないし、死人が出る展開にしたら世界観がそっちに引っ張られてやり難くなりそう

バンドではないけど死人がたくさん出る音楽をテーマにしたアニメならあるぞ!
「ゾンビランドサガ」っていうんだ

言われてみれば……
俺は死人の出る音楽アニメは知らなくても、登場人物ほぼ全員死んでるアニメは知っていたわ

アイドルでよければ「IDOLY PRIDE」は主人公に見えるキャラの交通事故から本格的に話が始まる
その死んだキャラの声優も夭折してしまっているのが悲しい

「Angel Beats!」も全員死んでるパターンと言えるかな
アニメ化されているかはさておき、日本の学校の青春はバンド活動がテンプレの一つだし昔のギャルゲーやラノベを探せば登場キャラが死ぬバンドを扱った作品は見つかりそう

現代に作られるバンドをテーマにしたアニメは現代社会を舞台にしているので倫理基準が厳しくなるという問題も考えられる
死亡どころか刑事案件だって難しい

実際未成年が飲酒もできないんだからロックにありがちな薬物中毒なんかはもっと無理だよね。

二次元の学生キャラは飲酒もドラッグもできない=死因が限定される=ドラマが作り難い
上の方で言われていた「NANA」は成人したキャラの薬物中毒と交通事故の積み重ねだけど、アニメは青少年がターゲットになるからどちらにしろ現代の作品ではやれない

確かに
今の時代に単純な交通事故はギャグになりかねないし、バンドをテーマにした作品としては難病を死因にするのもフラグ管理が難しいし、現代社会だと銃やナイフなどの武器を使って問題ないキャラを出すのも難しそうだ

ロックと言えば薬物で死ぬみたいなイメージもあるけど、そのルートが無いなら死ぬイベントも発生しないというわけか

若死にしたアーティストに限らず音楽関係者って薬物との関係が付きまとうからね
二次元になってそういう要素を切り離したからオタクが楽しめるような作品が出てくるようになったとも言えるけど、見方を変えればそれは元ネタとの距離が開いてしまったとも言えそう
まぁそのおかげで自分の好みの作風の作品が量産され、それが中国国内でも配信されているのだから個人的には良いことに感じているのは否定できない



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における各種イメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国でガールズバンド系の作品が人気になってジャンルを築けたのはロックなどのバンド活動ではなく、アイドル系作品からの派生として人気になったからだと思います。中国国内では過去にロックが規制されてジャンルとしてほぼ死んでいた時期があり、現在もロックは不健康で危ないというイメージがありますし、バンド活動もそのイメージが重なります」

「また作品関連の歌もファンが増える理由になります。『ぼっち・ざ・ろっく!』はきらら系としての人気開拓ルートの他に、歌が良かったから作品を追いかけるようになったという人も少なくありません」

などといった話もありました。

言われてみれば最初からバンド、ロックが強調されていたら中国社会特有の事情などによりどこかで引っかかっていた可能性も考えられますね。
中国ではいわゆる二次元のアイドル系作品は「ラブライブ!」が大人気となり人気ジャンルとして定着していきましたし、その流れが無ければガールズバンド系作品が受け入れられるのはもっと難しかったかもしれません。

近頃の中国オタク界隈ではぼっち・ざ・ろっく!」や「MyGO!!!!!」といったガールズバンド系作品の人気が目立ちますし、4月の新作アニメでも「ロックは淑女の嗜みでして」の配信予告が出ているそうなので今後の動きも何かと気になりますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ラブライブは邪教」

中国オタク「中国国内でも日本の作品みたいにクラス替えをする学校があるって本当?実際に体験した人はどうだった?」

ありがたいことに以前
「日本の学校と違って中国ではクラス替えをする学校が少なくて一年から卒業までずっと同じクラスだった人も多いと聞きますが、中国の学生は日本の作品によく出てくるようなクラス替えイベントをどう受け止めているのでしょうか?」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうな話を教えていただくことができたので、新学年に合わせてというにはちょっと遅いですが今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国の学校のクラス替えの有無」
「クラス替え体験」

などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国国内でも日本の作品みたいにクラス替えをする学校があるって本当?実際に体験した人はどうだった?

私の学校がクラス替えやってたけど、学生側としてはめんどくさいという感情が先に来た記憶があるね
慣れれば普通の学校生活になるが、慣れるまでがまためんどくさい

小中ずっとクラス替え無し、高校では最初に文理のクラス移動があったくらいなので日本のアニメにあるようなクラス替えイベントは体験していない

高校になれば高一の二学期〜高二から文系理系で一応クラス分けになる学校も多いと思うけど、地域や学校によっては毎年クラス替えしている所もあるらしいね
私は学年初めのイベントでクラス替えとか意識しないまま小中高と過ごしたので大学に入ってから別地方出身の人にクラス替えの話を聞いてちょっと驚いた

他所の学校が毎学期クラス替えしているというのを聞いた時はさすがにアホじゃないかと思ってしまった
その時は地方都市の学校の落ち着いたクラスでやっていける学校で良かったとも思ったな

日本でクラス替えをするのはクラスの人間関係が固定されることによりクラスカーストの成立といじめの発生のリスクを下げることが理由としてあると聞いた覚えがあるけど、ウチの国だとそういうのが無いわけではないけど主な理由にはならないよな……

ウチの国もグループで固まるのを防ぐためという人間関係の問題回避の目的もあるはず。それから早恋を防ぐというのも重要な目的だろう。
あと言っては何だが現代ではクラス替えについては成績の良い学校金のある学校で行われる傾向もあるかと。
(訳注:「早恋」はいわゆる子供の恋愛で、中国では小さい子供や若者の恋愛に関しては好ましくないどころか有害、悪であり御法度とされています。この辺りに関しては過去記事の中国オタク「ウチの国で少年少女は『好き』と愛を囁くことはできない……字幕で感謝や良い人認定の言葉にされてしまう」などもよろしければご参照ください)

ウチの国は受験勉強で忙しいし、受験後に人間関係完全に入れ替わるのが皆分かっているからそっちの利点はあまりなさそうだし、めんどくさいという感情が先に来る人が多そう

大学ではクラスのつながりはそれほどでもなくなるし、毎年人が入れ替わるからね。
私は小学校と高校時は毎年クラス替えがあったし、結局は学校次第だろう。

ウチの国では成績によるクラス分けでも一番上のクラスのA班に入ったらプレッシャーがきつい……みたいな話がよく出るし、これに普段の人間関係まで加わったら……

高校に入ると文系理系で分かれるから、そこが実質クラス替えみたいになるからクラス替え完全未経験の方が少ないんじゃないか?

いや、そうでもない
理系や優秀な学生を選抜してクラスを作る学校もあるので、その場合は残った側はほぼ変わらないしクラス替え未経験みたいなものになる

同意する
私の学校は理系だけ選抜して優秀な生徒のクラスを作るというやり方だったので文系な自分達はほぼクラス替え無しだったよ

成績でクラス替えする場合も、そんなに大きな変動は無いんだよね
自分の通った高校は毎学期成績でクラス替えしていたけど3年間交流関係に大きな変動はなかった

自分は9年間クラス替え無しだったから日本の作品によくある毎年のクラス替えでの一喜一憂、イベント発生というのはいまいち想像し難い

地域や学校次第の所があるし、近頃はクラス替えも増えていると聞く
上海では自分が学生の時期には大体の学校は毎年クラス替えやってた

俺の地元の江蘇省は基本的に毎年クラス替え、同じクラスは長くても2年という感じだったな
慣れればそういうものだと思えてくるし、大学にいけば結局は流動的なクラスになるわけだから、個人的には皆が言う程めんどくさいイメージはないな

文系理系クラス分けで憂鬱になる学生多いし、学校側に利益があってもクラス替え後に良い人間関係を獲得できた人でもなければ学生側は利益をあんまり実感できないと思う

クラスメートもだけどクラス担任も合う合わないがあるから、クラス替えは結局当たりをひけるかどうかみたいになるし、そこで楽観的に考えられる人間はあまりいないと思うな

現代中国では社交恐怖症な人間が多過ぎるし、クラス替えに関しては環境の変化が嫌、めんどくさいというのが強く意識されると思う
俺もそうだった!

日本の二次元と違ってウチの国ではクラス替えに良いイメージ、良くなるかもしれないという希望はあまり無いんじゃないか?
ウチの国の学生は学校では教室しか居場所が無いから部活や塾やバイトといった居場所がある日本の学生と違って「クラスが変わっても確保しておける場所」がない

学校側もあまりきちんと考えているわけではないし、やってる所も「ずっとそうだから」とか「上から言われて」みたいなのも多いんだろうな

高校の時に良い学校のやり方を真似して選抜クラス拡大、成績で毎学期クラス替えというのを導入するということになった
なお一回やってみたら上手くいかなかったので二回目のクラス替えが行われることはなかった……

クラス替えって学生だけでなく教師の負担も大きいからね
それに自分の担当するクラスの学生という「手札」を変える、新しい組み合わせで維持向上させるのはリスクがあるから良い生徒が揃っているクラスの教師、つまり業績を上げている教師ほどやりたくない

中国の学校でクラス替えするなら成績で分けるのが生徒も保護者も教師も納得できるんじゃないかな
学校側も選抜クラス作って優秀な生徒にリソースを集中して実績をあげたいわけだし

確かに成績で分けるのは分かりやすいし納得しやすいと思う
俺の通っていた学校は選抜クラスと普通のクラスがあって、毎年下のクラスの上位数人が選抜クラス下位と入れ替わる方式だった
完全なクラス替えは学生側も学校側も負担が大きい、特に授業科目の調整が難しいからやらないということになってたな

高校で私達の世代から選抜と一般クラスの人員を流動させることにより競争を奨励し成績を向上させるという目的で毎年クラス替えを行うということになったが、実際は競争以上にクラス替えごとに授業や学校行事が一時的に止まる、再構築に時間をとられる負担の方が目立って保護者側からは学年主任と学区の関係者に対する怨嗟の声があがって学校は大混乱、俺の世代の受験は大ダメージという事態になった
その後はクラス替えは文系理系分けと選抜クラスと一般クラスの一部入れ替えくらいになった模様

自分は小中高とクラス替え経験したことないけど、ネット探せば体験談がすぐに出てくるくらいにはクラス替えはやっているんじゃないかな
ここで話すだけでも実例はそこそこ出てくるし

地域もだけど時代にもよるかと
昔はクラス替え無しが普通だけど、受験の激化に伴い学校側も選抜クラスとかでクラス替えをやるようになっていったわけだからね

毎年クラス替えをやる!と言っておきながら一回クラス分けしただけでその後は立ち消えになった私の学校みたいな所も少なくなさそう

クラス替えを定期的に行うなら、学校側もそれに合わせて学校の行事や授業を調整する必要があるし教師の仕事も増えるからな
やれといってすぐにスムーズな運用ができるわけがない
結局は予算が豊富で設備が整っていて生徒も教師もレベルが高くて余裕がある学校は導入しやすいということでは

日本の学校だと頻繁に行われているから慣れている、一年経てばまた変わると考えられるのかもしれないが、こっちは回数少ないからダメだった時が厳しそうだ



とまぁ、こんな感じで。
聞いた話や個人的な体験談などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「私の通った高校は文系クラス理系クラスが分かれる時にクラス替えがありました。私は理系クラスに入ったのでクラスメートの大部分が替わりましたが勉強が大事な時期だったので人間関係はあまり気にしないで済みました。でも私は社交能力が低いしリア充でもないので日本の学校のような社交能力が重要になるクラス替えはやりたくないですね……」
などといった話もありました

私が通っていた中国の現地校は中学はクラス替え無し、高校は上のやり取りにもあるような理系選抜クラス入りする生徒が抜けて「何班」(中国の学校では何年何班)というのは変化しましたがクラス替え自体は無しで3年続きました。
他の変化としては受験が近い高三からクラス担任がベテランの先生になったくらいでしょうか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

4/24修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

ガンダムのアニメ配信は間に合わなかったけど映画は間に合った? 中国の2025年4月新作アニメ公式配信状況

例によってかなり遅くなりましたが、中国で配信されている日本の10月新作アニメの現時点での配信状況についてまとめさせていただきます。


bilibili

阿波連さんははかれない season2
アポカリプスホテル
ある魔女が死ぬまで
一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
ウィッチウォッチ
ウマ娘 シンデレラグレイ
炎炎ノ消防隊 参ノ章
片田舎のおっさん、剣聖になる
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 SeasonII
Summer Pockets
戦隊大失格 2nd season
ボールパークでつかまえて!
前橋ウィッチーズ
増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GO
ユア・フォルマ
LAZARUS ラザロ
リコリス・リコイル Friends are thieves of time.
ロックは淑女の嗜みでして


それから日本から遅れて
ニートくノ一となぜか同棲はじめました
魔王2099

の配信があるとのことです。


また日本からは確認できないのですが、いただいた情報によるとiqiyiの方では
WIND BREAKER Season2
真・侍伝 YAIBA

が配信されているとのことです。

以上が現在配信開始、或いは配信開始の情報が出ている作品です。
中国はもうすぐメーデーに合わせたGWが始まりますが、それなりの数の作品がGW前に配信される……のでしょうかね?
現時点では予告だけで配信が始まっていない作品もあるようですし、過去の事例を考えると実際に始まるまで何とも言えない所が。


それから新作アニメ配信とは別に映画の方では4/4から
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」
の中国国内向け上映が始まったそうで、テレビ版の配信に関する情報はいまだに出ていませんが、
「ジークアクスに関する話題にはギリギリで間に合った……」
などという話も聞こえてきます。

日本のアニメ映画に関しては他にも
4/18から「火の鳥 エデンの花」、4/19から「ふれる。」が上映中で、
4/25から「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」
が上映開始とのことなのでそちらの方も気になりますね。

以上が私の方で確認できたのと、配信に関する情報を教えていただいた現時点で配信が始まっている或いは配信予告のある作品になります。

ちなみに今回の情報を教えてくれた方からは
「現在の中国オタク界隈では劇場版上映の効果でジークアクス、宇宙世紀ガンダムに関する話題がかなり増えています。ガンダムをあまり知らない人がジークアクスを見て宇宙世紀のIF展開だというのを知らずに混乱するという、昔からのガンダムファンとしてはちょっと楽しくなってしまう事態も発生しています」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
日本からは現地での配信状況に関して把握しきれない部分も多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国の歴史をネタにした日本のマンガにはどんな時代を舞台にした作品があるのだろう?人気の高い時代はどれだろう?三国時代を除いて教えてくれ」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる中国関連要素が何かと気になる存在となっているようで、定期的に日本の作品に出てくる中国要素や中国人キャラなどに関して話題になっていますが、その中には中国の歴史ネタの扱いというのもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「三国志以外で中国の歴史をネタにした日本のマンガにはどんな時代を題材にしたものがあるか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国の歴史をネタにした日本のマンガにはどんな時代を舞台にした作品があるのだろう?人気の高い時代、マイナーな時代はどれだろう?三国時代を除いて教えてくれ!

一番は三国時代で確定だろうけど、それ以外か……ちょっと難しいかもしれない

水滸伝ベースのを全て宋と考えたら宋が2位になるのでは
四大名著は日本でも人気だし二次元でも翻案作品は多いからね

なるほど、西遊記ベースだと中国の歴史じゃないから水滸伝が来るという見方になるわけか

短編まで入れればほとんどの時代に、その時代れをテーマにした作品が見つかるのではないかと
なんだかんだで日本のマンガは中国歴史ネタをよく使う

意外なことに、調べてみると日本のマンガの題材としては中国の春秋戦国時代も人気が高い
昔から作品は供給され続けているし、近年も「キングダム」が大成功している

「キングダム」はこっちでスルーされがちだが、日本国内だと実写作品としては三国志系作品以上の成功をしている怪物作品だからな

日本で人気があるのは春秋戦国、三国、唐、宋、清辺りじゃないか?

清はちょっと怪しい
近代日本関連では頻繁に出てくるけど宮廷劇的な作品はあまり無いし、乾隆帝の時代の中国国内をきっちり描写した作品とかも滅多にないのでこっちのイメージに近い清の人気ではないと思われる

日本のマンガの題材として人気あるのは三国時代を除いたら唐朝だろう。
女性向け作品では特に人気があるそうだし、国産マンガの「長歌行」が日本でも人気になった理由の一つでもある。

自分が一番驚いたのは藤子不二雄がウチの国の太祖様の長征を題材にした作品を描いていたことかなあ

長征をテーマにした作品は横山光輝も描いているね

太平天国をテーマにした作品はないかと探したら甲斐谷忍が描いていたのにはちょっと驚いた
そして未完結なのを見てやはり人気出なかったのか?まとめきれなかったのか?と考えてしまった

日本のマンガにおける中国の歴史で意外なのは元明清のこっちで人気の高い時代が少ないことだろう

同意する
特に明朝はガチで日本での人気が無いと感じるわ

明朝だと倭寇ネタと組み合わせることになるから人気が出るように描くのが難しいんだろうね

明朝は日本の戦国時代と重なるから日本の作品では扱われ難いと聞いたことがある
それから豊臣秀吉関係で明朝が出てくることはあるけど、日本の歴史ネタとしては秀吉晩年の失態ということで扱い悪いし、その後すぐに徳川家康を中心にした関ヶ原合戦、大阪の陣とイベントが続くので中国の話は注目されないのだとか。

「Fate」や「聖闘士星矢」の外伝とかで明代のキャラは出てくるし、戦国時代の堺に来る中国人や江戸時代の長崎にいる中国人みたいなのは出てくるけど、明や清を中心に描いた作品はあまりない
世界観を広げるキャラとしては便利でも、中心的なテーマとしては使い勝手が良くない或いはもっと使いやすいものがあるとかなんだろう

明も探せばあることはあるよ
例えば滝口琳々の「新☆再生縁」とか

日本の女性向けには漢服を着たキャラを売りにしている作品が結構あって、当然中国の各時代が題材になっているんだけどその辺りの作品をわざわざ見に行く中国人は滅多にいないからねえ

以前日本のネットで似たような話題を見たが、そこに挙がっていた作品で元の作品が無いのはちょっと不思議だった

そこは単純な話で日本や欧米では元朝はモンゴルの国であって中国扱いをされることは少ない
この辺は感情的に引っかかる所はあるが、外国の創作ではそういう扱いになりがちなんだよ

確かに。
例えば「天幕のジャードゥーガル」は元関係なのに中国の歴史の作品扱いされていない。

「天幕のジャードゥーガル」はこっちでも知られていない、意識されていない分野ではあるからなあ
あと以前私がどこかで見た話では、元に関しては日本だと「モンゴルとの戦い」ということで人気のテーマではあるけど、中国関連ではなくモンゴル騎馬民族の方ということだったかな?

その傾向については俺も聞いたことがある
なお日本の作品では元は中国扱いされることが少ないのに匈奴は中国扱いされることが多いという不思議な傾向もある

ほら、一応匈奴は漢宗室の末裔だから……

元に関しては元朝成立以前の作品もあるし、元朝以外の地域も舞台になることがあるから何かとヤヤコシイとか
その辺をひっくるめて中国の歴史扱いすると日本ではツッコミが入る模様

元が背景の作品はヨーロッパまで広がることも多いので、単純に中国の歴史作品としては扱いにくいこともありそう
そういえば石川賢の「暗殺鬼フラン衆伝ユーラシア1274」とか凄い話になってたな……

上の方で清朝は日本で不人気みたいに言われているけど、「中華一番」のような作品もあるしこっちで知られていない作品もありそうな気がする

国内では話題にしにくいけど日本のマンガ、特に青年向け作品には満州国を舞台にした作品は少なくない
イロイロな理由でこっちに入って来ることも、翻訳されることも少ないようだが

偽満時期は「仁」の作者がその前に描いていた「龍」とかもある
大正〜昭和初期の混沌とした時代、中華民国時代の上海が人気の題材になっているのと重なる部分があるのだろう

私は「星間ブリッジ」が印象に残っている

日本関連で偽満の文字が出たら荒れるし日本人が描く偽満の作品というだけで大荒れしてそういう話ばかりになるから作品関連の議論は無理だろ
「夢幻紳士」のような伝奇ホラーもあるし、個人的には日本向けの題材として使いやすそうなのは何となく理解できるが

個人的に意外なのはやはり五代十国を舞台にした作品が日本にあることだね
あの時代はウチの国でもかなりマイナーなのに
国産のテレビドラマでも五代十国を舞台にした作品は滅多になくて大体は明や清、それも宮廷劇になりがち

そこに驚くのは俺も理解できるよ。
五代十国の時期をきちんと描写したら問題があり過ぎるし……

ウチの国だと史実に忠実にやらないといけない空気もあるから実写化も難しい
しっかりやるとどうやっても18禁、それもグロ方面になる……!



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国の空気も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本人と話していると歴史に関してはある程度お互い敏感な所を避けようという意識が共有できますが、歴史と領土が関わる話題になると前提となる認識の違いを強く感じることが増えます……」
などといった話もありました。

私は中国ではかなりのインテリの人、外国への留学経験のある人でもモンゴルのかつての支配地域だった場所でのニュースが話題になった際に
「あそこは昔中国の領土だった」
という発言が普通に出てくるのに驚いたことがありますし、それとは別に旅先でモンゴル人の方と話した際に内蒙古関係の話になって
「あんな所に住んでいる人間と一緒にしないでほしい」
とかなり真剣に言われたこともあるのでモンゴル、元朝関係も個人的には中国関連で気を付けた方が良い歴史の話題になっていますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ウチの国の歴史系ネット小説とかで人気の時代、不人気の時代について語ろう」

中国オタク「二次元のエロい場面に遭遇して鼻血噴射表現という表現ってどこから来ているんだろう?」「ネットで鼻血スタンプはよく見るが現実だとエロで鼻血の時点で見ないよね」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

アニメやマンガで使われる定番の誇張表現はイロイロとあるかと思いますが、中国オタク界隈でもそういった表現がそのまま活用されていることは少なくないそうです。
また時折そういった表現がどこから来たのか?どう変化したのか?で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「エッチな場面に遭遇して鼻血を出す表現はどこから来たのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元のエロい場面に遭遇して鼻血噴射表現という表現ってどこから来ているんだろう?
最初から普通に使われていたので逆に分からない

あれは現実が元ネタじゃないの?
鼻血出す人はわりと頻繁に出すようだし

ネットで鼻血スタンプはよく見るが現実だとエロで鼻血の時点で見ないよね

俺は現実でああいった鼻血の出し方するヤツは見たことないぞ?
そもそも学生時代に鼻血を出していたのは女子の方が多かったし

女子が興奮しないと誰が決めたのかね?現代の作品ではBLや百合に鼻血の組合せはある……!
それはさておき、私は俺はエロで鼻血はないけどテストで緊張して鼻血はやったことがあるので、誇張されているのは勢いと量だけだと思っている

エロで鼻血なんて現実にあるの?男女問わず俺は今までの人生で見たことないぞ

機会が無ければ見ないかもしれないが興奮状態で鼻血が出るのはそこまで珍しい話ではないよ
あと乾燥している時期とか鼻血出やすくなるので、人によってはタイミングが悪くてエロで鼻血を出したようにそう見えて周囲に笑われる気の毒な事態が発生することもある
高校の生物で人体図を使う授業の時に鼻血を出した女子はちょっとかわいそうで……正直に言って私は興奮してしまったよ!

小学校の時にナイスバディな女の先生に鼻血出したクラスメートがいた
当時は皆でからかってしまったが、実は私もその先生にはドキドキしていたので大人になった今では彼に悪い事をしてしまったと後悔している

吐血して憤死みたいなのがあるんだから興奮して鼻血もあるんじゃないかな
スポーツ観戦で一緒にいた友達がスーパープレイにテンション上がり過ぎて鼻血だしたことがある

実際にエロで鼻血を出す人はそんなにいないけど、昔はそこら中の作品で使われていた表現だよね
今はエロを強調するのではなく、ネタとして分かっている所を強調して使うような表現になっているのかな?

鼻血噴射は作品の内外で古いネタだとツッコミが入るくらいには古典的な表現だと思う

興奮して頭に血が上る、顔が赤くなるということから来るのは分かるが鼻血になるのは考えてみれば不思議ではあるよな

頭の血管が切れるといった表現もあるけど、あっちはなぜか興奮や怒りの表現でエロでは使われないのも不思議と言えば不思議

興奮ではなくエロい場面と結び付けた表現を使った作品から始まったんだろうけど……私の思い出せる中で一番古いのはたぶん「シティハンター」かな?うろ覚えだが、使われ方からしてその時期にはもう定番表現になっていたはず

昔はアニメやマンガだけでなく小説でもエロに興奮して鼻血を出すシーンはあった
自分はアホらしい雑な表現に思えて好きじゃなかった

「ドラゴンボール」で透明人間を鼻血で見えるようにする場面、原作ではおっぱいが出ていたといのを知って画像を求めてネットをさ迷ったのはよく覚えている……!

亀仙人のあのシーンか!
俺が昔持っていた海賊版漫画は雑に塗りつぶされていたなあ

鼻血か……そういうエロとギャグの表現なら永井豪作品とか?

鼻血噴射の表現は原典が比較的明確で1970年代も谷岡ヤスジが少年マガジンに連載していたギャグマンガから広まった表現だとか

調べたら「バター犬」を生み出した漫画家でもあるのか
表に出てこない偉大な漫画家の一人というわけか……!

顔が赤くなるんだから鼻血が出ないわけがない
テストで緊張して鼻血とかは学校でもわりと珍しくないと思うが……方向性は違えど緊張、興奮するなら鼻血はありだし、ギャグ表現としては分かりやすい方だろう

噴射はともかく、現実で二次元的に鼻血を出すシチュエーションになるとしたら感情の変化が激しい、血圧が高い、鼻腔の毛細血管が弱いといった条件が必要になるか……

俺はエロアニメ見ていて鼻血流したことがあるのでそういうもんだと思っていた……あれを不思議に思う人もいる方が意外だったり

親戚の兄ちゃんに連れて行ってもらったイベントの演目にちょっとセクシーなお姉さんのダンスがあって隣にいた兄ちゃんが鼻血出したことがある
だからエロと鼻血の表現は別に不思議ではないと感じている

出血量や勢い以外にあえてツッコミを入れるなら、鼻血を流しやすいのは身体の弱い人だからアニメのエロシーンに遭遇できる健康で好色なキャラではないという所かな!

三次元の作品でもないわけじゃない
確か周星馳(チャウ・シンチー)の映画で鼻血表現はあったね。ただギャグとは言え流血だから私は実写で見ると素直に笑えない表現だと感じたな

二次元の鼻血の表現だと、私は昔「とらドラ!」の櫛枝実乃梨の情緒がぐちゃぐちゃになっているけど泣かないで耐える、でも鼻血を流すという見せ方に感心した覚えがあるな

鼻血表現といえば4月新作アニメ「無聊就会死」の日本語タイトルを「この恋で鼻血を止めて」にしたのは制作サイドが考えた結果なんだろうか?

あれを普通に訳するなら「退屈になったら死ぬ」や「暇で死にそう」だろうか?これでは間違いなく埋もれるから勝負に出るのも分からなくはない

こっちの作品紹介にも鼻血がどうこうというのは全くないから、「無聊就会死」の翻訳タイトルに関してはちょっと驚いた
でも考えてみれば作品の特徴になりそうなのは確かに鼻血表現くらいだから悪くないのかも?
言ってみれば「ワンパンマン」的な世界観でやる社畜女とそれを世話するイケメンヒーローという話だから

今の時代に鼻血噴出というのは逆に珍しいからね
興奮の記号としてならまだ使えるし、そもそも日本の二次元経由で広まったような表現だからアリか?

今は男キャラの鼻血は露骨なエロや下品さ、好色さが連想されるから使い難いと思う
でも女性キャラや動物キャラの鼻血はギャグになるから使い勝手もそれなりに良いのかもしれない

言われてみればこっちのフォ−ラムやSNSのスタンプ画像で鼻血噴射があるけど、動物や女性キャラが多い気がする
作品でまじめに使う人はあまり見ないけど完全に定着したネタ表現ではあるのだろう

なんだかんだでエロによる鼻血はあり得る
この際だから言うけど、俺は「対魔忍」を初めて見た時に鼻血を出してしまい、自分がそんなに興奮したのか、性癖はこれだったのかというのを突き付けられてしばらく憂鬱な状態になった
今でも賢者になるとたまにあの頃のことを思い出す



とまぁ、こんな感じで。
実体験も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「私も鼻血を吹き出すシーンのあるアニメやマンガを昔どこかで見たことはあるはずなのですが、具体的にどの作品だったかは思い出せなくなっています。でも鼻血を吹き出すスタンプは今でもよく見ますね!」
などといった話もありました。

そういえば中国の北方は何かと乾燥するのもあってか、特に乾燥する冬場ではちょっと強めに花を擦ったら鼻血が出るなんて状態になることもありましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「原作を尊重しないけど面白いアニメやそれを作る監督って皆はどう思う?今は原作尊重しないと炎上するようになっているので気になる」

ありがたいことに以前
「中国オタク界隈で良い意味でも悪い意味でも印象に残っているクリエイターは誰がいますか?」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうな話を教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「原作を尊重しないけど面白いアニメやそれを作る監督」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


原作を尊重しないけど面白いアニメやそれを作る監督って皆はどう思う?昔は原作を尊重しない監督ばかりだったらしいけど、今は原作尊重しないと炎上するようになっているので気になる

昔から原作党による「原作と違う」的な批判はあったけど、今は原作党の発言力がかなり影響力があるし正しい意見扱いされるようになっているよね……

面白い作品作ったら改変を気にする人は目立たなくなる。そういう作品は商業的に成功するから監督も評価されて次の仕事、大きな仕事が回って来る。
だから面白いアニメを作れたなら原作ファンは違いに愚痴をこぼすくらいしかできなくなる……

それは否定できない
俺も原作者や原作ファンの不満も理解はできるけど、普通の視聴者の自分はアニメの方が良いみたいなことになった名作は少なくないし、監督に関しても「良いアニメを作った」という方で記憶することになるな

私はアニメは原作からストーリーを変えても良い、上手くいけば良い話が2本見れるとか考えているけど、近頃はこの意見に同意してもらえなくなってきているのを感じる
監督に関しては「面白いアニメを作るけど原作を壊すので不安」みたいな前評判も目に付くし昔とは変化している

アニメは商売なんだから面白くて売れるアニメを作れるならそれが正しい。アニメの出来が良ければ圧倒的な好評により原作党の存在を打ち消すことができる。
まぁこれは自分にとって思い入れの無い、原作を追いかけていたわけではない作品に対してだから言える話かもしれないが

結局はアニメ化の出来が悪いから「原作と違う」という批判が強くなるんだよ
出来がよければ原作党だって違いを飲み込む、並行世界扱いにして原作の違いを話題にするくらいで終わる

いや、原作ファンは普通に怒ったりするよ
新規ファンが増えるから目立たなくなるだけで

同意する
アニメの出来が悪いということは新規ファンの獲得にも失敗するということだから、ずっといる原作ファンからの批判ばかりが目立つようになるんだと思う
現代の環境で「原作と違って批判される」というのは新規ファンを獲得できなかった監督の失敗という見方もできるのではないかと

原作次第な所もあると思うけどね
原作がそんなに面白くないとか薄い内容だとアニメ化で良い独自改変が入れば受け入れられる
でも原作が名作で濃いファンが多いと原作党とアニメから入った新規ファンの泥沼の終わらない戦いが発生する

改変が上手ければアニメの影響力の広さ、宣伝の強さで原作ファンは圧倒される
問題はそういう「面白い改変」ができたアニメが少ないということだ
失敗したら改変箇所は真っ先に叩かれるわけだし、改変する以上プラスにもっていくのが要求される

良改変によって原作重視の声を黙らせることはできる、しかし黙った連中の不満が消えるわけではないから後のエピソードや続編シリーズでやらかすと炎上して好評が一気に裏返ったりもするし、監督や脚本に関しても「原作を尊重しない、改変するからダメなんだ」という批判が殺到したりする

「原作を尊重しないけど面白いアニメを作る監督」だって題材との相性、予算と納期、その時に組んだスタッフの力量などによって良い時とダメな時が出る。
そしてダメな時の方が印象に残りやすいから「原作を尊重しないけど面白いアニメを作る監督」でいるのはとても難しいのではないかと
改変をする監督は原作クラッシャーなどのネガティブな評価で語られがちになっていくr

良改変する監督の扱い、影響に関しては押井守の評価を見れば大体分かると思う
当時のファンも高橋留美子も黙るしかなかった

押井守は結果が出ればそれで許されるという実例だよな
でも作品のファンからの怨念は残り続けると

新房昭之も評価は高いけど原作クラッシャーとしての方がより強調される時期もあったように思う。こういうのは当りの作品の方が多ければ良いイメージ、期待される監督といった位置ではいられるということでは。

「原作粉砕機」としては元永慶太郎も有名だな
面白い作品になれば許される、それが出来なければ「原作粉砕機」のレッテルがはられるといったようにも見える

新房昭之で思い出したが、「魔法先生ネギま!」とその続編のようにアニメ化の原作尊重しなさも大概だが原作者側が迷走した挙句にどこを尊重すれば良いのか分からなくなる、アニメ化されている序盤の部分が結果的にファンとしては一番良いのでは?新房昭之版が実はかなり原作尊重していたのではと混乱してくるような作品もある

俺は「るろうに剣心」のOVA版は良いと思っているので、古橋一浩がスタッフにいるだけで叩いたりするのはどうかと思わなくもない
気持ちは理解できなくもないが

こういうのは原作とその原作ファン次第な所もある
今川泰宏の手掛けた作品とその評価を見ると、原作通りにやっても成功はなかっただろうという作品があるのも分かる

原作の扱いに関しては監督もだけどアニメ会社の方向性というのもある
そして京アニが許されているんだから、質が高ければアニメ化の際に内容が大きく変わっても大きな問題にならないと思われる

京アニは作者が改変を許容しているから、原作改変はあっても原作を尊重している方だと思うが……

押井守の全盛期は原作を尊重しない方が正しい、アニメは原作と異なるべきという考えが手中だった時代だから今と比較するのは難しいのでは?
俺はこのテーマの代表的な例は宮崎駿の方だと思う

確かに。
宮崎駿は原作尊重しない、アニメが原作より有名になって定着してしまうわけだからね。

宮崎駿と宮崎吾朗の違いを考えてみよう
面白ければ勝ちなんだよ

そもそも世界で最も成功したアニメ会社ディズニーは世界最大の原作クラッシャーでもある
なお現在は原作クラッシャー作品な名作をリメイクで更に粉砕する原作クラッシャークラッシャーをやっている模様

アニメ化を演出も含めて完全に原作通りにやっても面白くなるわけではない
原作を尊重するのは原作通りにやるわけではないんだが、この手の議論では肯定否定どちらも「原作尊重したアニメ化」「原作通りのアニメ化」というのを自分自身でも把握しきれていないことが多い
そして監督は「原作を尊重しない」という評価もついて回るようになるのだから大変だ

原作を尊重し過ぎても作品は面白くならない
こっちでは三国演義や西遊記なども原作を尊重するべきという声に従って娯楽作品として活用できない時代が長いこと続いたし、その固定観念を変えたのは原作尊重よりも娯楽重視な香港映画や原作を改変しまくった日本の翻案作品だった

原作尊重していると言われるようなアニメ化でも多少の改変は行われているわけだしね。
尊重の基準も人それぞれだしね……個人的にはアニメ化の際の改変は避けられないと思っている。嫌なのはキャラ設定が崩壊するケース。

アニメの原作改変の問題に関しては最近の新作だと「片田舎のおっさん、剣聖になる」が例として面白いと思う。
原作ラノベはテンプレなおっさん主人公の俺TUEEEEE作品で一応商業レベルには達している程度だったのが、マンガ版担当した漫画家の作画と構成の能力がやたらと高かったおかげで大成功した。そしてアニメ化になったわけだがマンガ版より劣ると批判が殺到している。
アニメ版はマンガ版よりも原作小説版に近いと言われているが、現在の反応を見る限りではファンも求めていたのはマンガ版ベースのアニメ化だった模様。

「片田舎のおっさん、剣聖になる」は権利関係でマンガを参考にしないでアニメ化にするという制限があるとも聞くが、どうなんだろうね
許容範囲、評価される方向性などはジャンルや時代によって異なるのだろうけど、どちらにしろ改変するならまず面白いというのが前提ということなのだろう……

これはアニメに限った話ではなく、面白い映像作品は影響も評価も原作書籍より強くなる
例えば徐克(ツィ・ハーク)の「笑傲江湖」(邦題「スウォーズマン」)は東方不敗の去勢を拡大解釈しまくってあんなキャラにしちゃったけど大人気になってその後の東方不敗というキャラはそれで定着してしまったわけだが、あれは金庸も激怒案件だったわけで

東方不敗関係があまりにも影響大きくて相対的に目立たないけど、徐克版の「笑傲江湖」って織田信長の軍隊や忍者服部が出てきたりと今の感覚で見ると原作崩壊どころじゃないよな

東方不敗は林青霞(ブリジット・リン)が良過ぎる……原作通りの解釈の東方不敗であれ以上に良いキャラにする方法はちょっと思いつかない。

昔は原作ファンよりも新規ファンの方が多数派だったというか、アニメ視聴者に原作知識が無かった
現代の環境では原作知識を調べやすいし、アニメ制作サイドも原作ファンをあてにして話題性を創ろうとするから原作を無視できなくなっているし、原作を間違った或いは浅い解釈で映像化すると批判が殺到する……



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈におけるイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では日本よりも原作を重視するべき、原作通りにアニメを作るべきだという考えが強いと思います。言っては何ですがオタク界隈では原作党をアピールする、アニメが原作通りではないと指摘するのは知識がある、オタクとして偉いとアピールにつながるという認識があります」

「ただ常に原作の方が偉いわけではありません。原作のストーリーが迷走する、期待を裏切る展開になった場合は原作の価値や評価が落ちるので原作党の勢いも落ちます。長期連載作品は大体どこかで原作の評価が落ちる時期が出てくるので、ファンもいつの間にか原作通りかどうかはあまり気にしなくなっていきますね。そういった作品の場合は原作通りではないという批判よりも、単純にアニメの質が悪い、脚本がダメといった批判の方が多くなります」

などといった話もありました。

日本でも中国でも原作改変については面白ければなんとかなるような所はありますが、中国では原作に忠実であるかどうかが作品評価においてかなり高めの配点になっているのが感じられます。
現代の環境では原作の情報を把握しやすくなっていますし、中国オタク界隈において原作改変の扱いについては良くも悪くも意識される、語られる要素になっているのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国の四大奇書の翻案に関してはよろしければ以下の記事もご参照ください。

中国オタク「実は日本の三国志ゲーム、特に無双シリーズの中国に対する影響はとても大きいと聞くけど」「女性武将は大体無双シリーズからだ」

中国オタク「水滸伝が現代の環境でアニメ化される可能性はあるのだろうか?」「現在のアニメの『基準』だと無理だろう」

中国オタク「泣けるアニメってネタではなく本当に壊滅してないか?『泣けること』が宣伝される、評価されるような作品を見なくなったように思う」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも人気になるジャンル、評価される要素は常に変化し続けているようですが、時折「昔は評価されて人気だったのに見かけなくなった」ジャンルに関する議論が盛り上がったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「泣けると評価される作品を近頃見なくなった」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


泣けるアニメってネタではなく本当に壊滅してないか?
近頃の新番リストを見ていて気が付いてしまったんだが、「泣けること」が宣伝される、評価されるような作品を見なくなったように思う。

確かに最近は見ないな。私も4月新番に「Summer Pockets」が出ているのを見て「久しぶりのKeyの新作、泣けるアニメ」だと思ったし、こういうの最近無いと思ってしまった。

4月新作はさておき、近年の新作アニメでそういう方向性だった作品はなんだろう?すぐに思いつかない

自分が思いついたのは「神様になった日」かな?でもこの作品も2020年だ

だって今の御時世だと現実の生活の辛さやままならなさほど泣けるモノはないし……昔のいわゆる「泣ける作品」、不幸な展開や悲劇によって泣ける作品が広い範囲でウケたのは、あの頃は社会的に余裕があって創作上の悲劇や不幸に浸ることが娯楽になったからだろう

見る人の方が変わったというのもありそうだね
昔は皆「CLANNAD」の岡崎朋也みたいな転落を自分とは関係ないと思っていたし、大学行かずに電気工に就職するあの境遇も下に見ていたわけだし

現代社会の分断された人間関係においては、その手の作品の泣けるシーンに共感してもらえなくなっているからね!

麻枝准が活動し続けているからジャンルとしては消滅した印象はないけど、岡田麿里の作品は話題にならなくなっているし、新作供給は途絶えているのかもしれない

その麻枝准も「ヘブンバーンズレッド」が当たるまではもうオワコンみたいな扱いだったわけで
実はエロゲー原作アニメが減ってダメージを受けたのはハーレム系アニメではなく泣けるアニメだったのかね

エロゲーも今は泣きゲー作られてないよね
ストーリーよりも「実用性」だ!

泣きゲーが無いわけではないんだが、目立たないし売れないんだよ……

異世界で泣きゲー的な展開をやってもウケないからな!

転移転生して幸福になる、爽快な人生を送るというのがジャンルの根底にあるから異世界まで行って悲劇に放り込まれる作品の需要はないだろうね

ファンタジーで泣ける展開ができないわけじゃない。出会いと別れの話はどのジャンルでも定番だ。例えば昔よくあったような「泣ける作品」扱いされることはあまりないが「不滅のあなたへ」とか私はわりと泣ける所もあったよ。
現代を舞台にした泣ける作品を見なくなったのは……同意せざるを得ないな。「シュタインズゲート」の「0」でさえも結構前の作品だし。

昔とは主流のスタイルが変わったのでは?
俺は泣きゲー方面は詳しくないけど、最近のオタク向け作品の主人公が高校生ばかりではなくなっているのは感じている

4月新作も「Summer Pockets」の他に「ある魔女が死ぬまで」も泣ける作品っぽいし、話題作が出てないというか、当りの作品が出ていない方が主な理由の可能性も考えられる

最後に盛り上がった泣けるアニメは「Charlotte」じゃないか?
今の感覚だと泣ける作品として扱っていいのか分からなくなるが、当時はそういう扱いでタグもついていたはず

消えたわけではないけどジャンルが昔と比べてかなり衰退している
今の時代、悲しい展開や悲しいシーンで泣く、そういう気分に浸っていたい人は多くない

刺激に慣れてしまったというのもあるし、現代の環境で議論すると悲しい展開がアホみたいに見えてしまうこともあるしな

現代だと泣ける展開にするための展開が強引、主人公達を困難に陥れた原因となったキャラが報いを受けないなどのモヤモヤ感が強調されてしまうことも多いだろうからね
「神様になった日」も当時そんな感じでどんどん評価が落ちていった

ずっと「あの花」や「CLANNAD」が代表的な作品扱いなことを考えても、盛り上がっているジャンルではないよね
これに関しては私は見ている側の視聴体験が濃くなった、見た作品数が多くなると共に泣かせるのが難しくなっていったのも影響しているように思う

この手の話題でよく言われているダークな作品は減った減ったと言われつつもゲームやマンガ、小説では根強い人気があるしたまに話題になる作品も出ている
それに対して泣ける作品となると……

「ウマ娘」第二期みたいな熱血系で泣かせる展開はある。4月新作の「シンデレラグライ」も泣ける作品になる可能性があると思うけどそういう話じゃないよな

ストーリー展開で泣かせる、感動させる作品自体は今でもあるけど、「あの花」みたいな泣かせること自体を売りにした作品は見なくなったと思う
ギャルゲーで言う「泣きゲー」ジャンル、それを原作にしたアニメも近年は見なくなった

泣かせるシーンまでのフラグ、イベントの積み重ねが現代の環境と合ってないんだよ
議論でも爽快感でも盛り上がり難い展開に需要があまりない

一人で見てしばらく作品の空気にひたるというスタイルも減っているからね
今は「一人で見る」ことが昔よりも多いけど、作品の議論をする、作品を見ながら議論をすることに関しても明らかに昔よりも簡単で頻繁になっている

私が思いついた理由は現代の環境だとバッドイベントが嫌われるし、話題にしても嫌な空気になるからとかだね

ラノベもエロゲーも「泣ける」作品は減っているからアニメが減るのも当然ではある
それにネット上の空気が泣かせるための安易な不幸、トラブルを受け入れなくなっているから、泣かせる展開を書くこと自体が難しくなっている。

女性向けラノベだと今でも普通にあるみたいだよ。カップルの片方が病気などで時間制限付きの約束された悲恋作品は量産されている。
ただそういう作品は実写化されることが多いので、日本だと泣ける作品を見たければアニメではなく実写の方に行くんじゃないか?

昔の泣ける作品にあったような要素、例えばギスギスした人間関係や不穏な空気を見たい層は百合、ガールズバンドに移っているように思う

言われてみればそういう所はあるな
文芸青年層好みというか、昔多かった「協力できる人間関係は嘘」「上手くいかない展開こそがリアリティがあって良い」みたいなのはそっちに移動している感もある

ガールズバンド系はやり過ぎない安心感?のようなものもあるから、安心して楽しめるというのもあるな
あと「泣ける」ということならガールズバンド系でも良いわけだし、実際近頃の「MyGO!!!!!」のストーリーに「感動して泣いた」という反応は結構見かけた

既に言われているけど感動したいなら普通の大作、アニメなら「ONE PIECE」とかでもいいわけだし「泣ける」だけではあまり魅力を感じない、むしろちゃんとしたストーリーになっているのか不安になってしまうよ

音楽と雰囲気で泣かせようという作品は現代の視聴環境、視聴者の好みでは厳しいのではないかと
私自身も今は泣くなら「宇宙よりも遠い場所」みたいな作品で泣きたい、泣かせてほしいとなってる

「劇場版ドラえもん」とかも良い作品多いしね
私は「鉄人兵団」の別れのシーンとかは今見てもなんだか泣いてしまったりする

視聴者側が新規開拓に積極的ではないからジャンルが衰退したという見方はどうだろう?
私は泣ける作品を見たいと思った時に見るのは過去の名作で、新しい作品を探そうという気にはならない

作品の情報が増えタグで探せるようになった今の環境で強調される「泣ける作品」といったタグがダメなんじゃないか?そういう情報が先にあると心の準備ができてしまうし、逆に粗探しをする見方の人だって出てくる。

NTRタグが付いていたら真のNTRは体験できないというのと似たようなものか
予想をしていなかった展開が最も感情を動かされる

いやそれは違うような……泣ける作品は見る側もそれを期待して見るし、宣伝も「泣ける作品」といった方向で行われてきたわけだから



とまぁ、こんな感じで。
今の中国オタク界隈の空気なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「泣ける作品に関しては昔のようにオタクの基礎知識、見ておくべき含蓄のある作品という扱いではなくなりましたし、新人からの評価は高くありません。でも上の世代のオタクには当時であった泣ける名作を忘れられない、その作品を作ったクリエイターを今でも支持しているような人も少なくありません」
などといった話もありました。

それにしても泣きゲー全盛期の頃から既にかなり時間が経ってしまいましたが、日本での需要はどうなっているんでしょうかね。
私も今ではゲームの長いテキストを追いかけるのがつらくなってしまうことも増えていますし、作品によっては昔のような楽しみ方はできなくなったと感じてしまいますが……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「CLANNAD主人公の電気工事士の仕事って実は待遇かなり良いのでは?昔はヒロイン要素以外下に見ていたけど今は普通に羨ましいよ!」

中国オタク「日本の転移転生系の異世界作品にこっちの中華ファンタジー要素が入ることはあるのだろうか?男性向けだと皆無では……?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本のネット小説系に多いいわゆる異世界転移転生系の作品に関して、中国では「異世界」と呼ばれるジャンルになっています。
(中国語には「異世界」という言葉はないので中国のトリップ系ジャンル呼称の「穿越」と区別する上でも都合が良いのだとか)

そんな「異世界」ジャンルが中国オタク界隈で認識されるようになってからそれなりに時間が経っていますし、新作アニメやマンガが供給され続けていることもあってか中国オタク界隈では日本の異世界系作品に関する考察で盛り上がったりすることもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の異世界系作品に中華ファンタジー要素が入ることはあるのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


何となく思い付いた疑問なんだが、日本の転移転生系のいわゆる「異世界」作品にこっちの中華ファンタジー要素が入ることはあるのだろうか?
考えてみればあまり見た記憶が無い、特に男性向けだと皆無では……?

探せばないことはないし、たまに中華ファンタジー要素や世界観な日本のラノベが話題になることもあるので入らないとは言わない
でも一般的ではないのも確かだ

少なくともテンプレ要素の選択肢には入っていないかと
日本の二次元で中国関連要素が多かったのは前世紀の作品までで、今はそんなに多くない

スレ主はたぶん男性向け作品をイメージしていると思うが、そっちだと中華ファンタジーは厳しい。武侠系が日本の二次元にはほぼ無いから。
でも女性向けだと宮廷モノとかが今でもそれなりに生産されているはず。

日本の異世界系作品って日本産ファンタジーがベースで、それの源流は「D&D」でそこに中国要素はほぼ無い
だから中華ファンタジー要素が入ることもあまり無い

中華ファンタジーを中心にすると日本産ファンタジーの世界観が使い難くなるから厳しいのでは
あと日本で何よりも大きいのが「ドラゴンクエスト」の影響で、あのシリーズの作品には中国要素ほぼ無いから……

「ドラゴンクエスト」においては職業の武闘家や転職施設のダーマ神殿などは中国要素だけど、シリーズ全体で見れば異物だよな

異世界系は日本の作品だから読者が日本人だし、転移や転生するキャラも日本人或いは元日本人だ
当然好まれるのも書きやすいのも日本産ファンタジー、JRPG的な世界観なわけだし、あえて中華ファンタジーを混ぜる作家は少ないんじゃないか?

女性向けだと宮廷の絶対的な権力者の皇帝から好感度の高いヒロインという構造が使いやすいから「将軍と大奥」や「スルタンとハレム」といったジャンルと共存しているようだけど、男性向けで戦記やバトルをやる際に中華ファンタジーを混ぜるのが難しいのは私でも何となく分かる

日本の異世界系作品には「D&D」の影響もあるだろうけど、やはり大きいのは「ドラゴンクエスト」と「ロードス島戦記」からの流れだ
それによって共有された世界観、設定など日本における便利なテンプレになっている
こっちのいわゆる「修仙」系のテンプレが便利に使い倒される、別の要素を混ぜることがあまり無いのと似たようなものだろう
(訳注:「修仙」についてはよろしければ過去記事の中国オタク「仙人が題材の作品って日本人には理解できないんじゃないの?」「日本人は修仙で何やるかも知らんだろ」などもご参照ください)

中華ファンタジー系、特に「修仙」関連は国内でも思い入れが無いと微妙という話もあるけどね
まぁ日本の異世界も日本の娯楽分野で狭い所に特化している節はあるが

こっちで外国の作品に無いと言われているような中華ファンタジー要素って中国の伝統文化、不文律の価値観なども含まれるから商業的な成功を意図するほど使い難くなるのでは?

個人的には日本の異世界的な中華ファンタジーって、逆に和風要素で例えるなら「犬夜叉」くらいふんわりしたものでも良いんだが……

今の日本の異世界系作品ってネット小説界隈の流行だし、そこで中華ファンタジーが流行ってないからどうにもならないだろう
「薬屋のひとりごと」みたいなのはあっても中華ファンタジーバトルで人気になった作品はかなり珍しいんじゃないか?

実際、珍しい
日本のネット小説プラットフォームで「中華ファンタジー」や「中華風ファンタジー」で探せば作品は出てくるけど、ランキング上位に来るのはあまり無い

中華ファンタジー系要素のある作品というだけでも、男性向けではなかなか見つからない
「中華風」なら「十二国記」、三国志ネタなら「龍狼伝」とかがあったわけだし、私も探せばあるだろうと思っていたんだが

ネット小説は爽快感重視で分かりやすいテンプレで量産するんだから、「ありふれた」イメージから外れる要素を増やすわけにはいかない
独自性のある世界観が強みにならないわけではないが、単純にプラスになるわけではなく場合によって足を引っ張ることにもなるのだよ
それにネット小説では商業化前の時点ではイラストによるブーストがないから日本人が大好きなお団子頭にチャイナドレスも使えない!

そもそも中華ファンタジー要素と転生、トリップ系はあまり相性がよくない。現代的なものと連動させにくい要素や世界観も多いから。
こっちの人気作品を見てもトリップ要素を出さずに直接その世界観で話を書くことが多いし、トリップする必要が無いみたいなことになってるわけで。

国産の人気作品の中には転移主人公だったのがいつのまにか忘れられている作品とかもあるしなあ
あと中華ファンタジー自体が西洋ファンタジーと比べて使いや勝手が悪いというか、参考になるテンプレ設定が不足しているという説も……実際「D&D」の設定データベースなどと比べたら厳しいような?

西洋ファンタジーの方が設定はカッチリ決まっているし、改造或いは他所に組み合わせるのもやりやすい
中華ファンタジーは外国人に対して何を参考に推薦すれば良いんだろうか?日本でも人気だという金庸や香港映画は現代向けの元ネタとしては違うし……

結局は「こっちのネット小説」を参考にしてくれという話になってしまいそうだし、俺も中華ファンタジーが設定的に使い難いのは否定し難いなあ
こういう日本人向けの作品における使いやすさの違い、それから強さインフレし過ぎとか、前提条件の感覚が違うとか、中華ファンタジーを日本の異世界に組み込む際の難しさが幾つも思いつく

職業、武術としてはあるし神仙の固有名称はたに出てくるけど世界観まで組み込まれることはないよね……

実は日本の読者、視聴者の基礎知識に中華ファンタジーというのはほぼ無い。あるのは歴史ファンタジーと中国武術と三国志についてだ。武侠も入っていない。
だから日本の作品で正統派の中華ファンタジーをやっても人気獲得の材料にはならないと聞く。

上の方でも出ている日本の異世界のテンプレを作った「ドラゴンクエスト」や「ロードス島戦記」って国民的な人気作品やジャンルの金字塔だからね
そういう日本社会に影響を与えるとか、それによって若者の趣味や好みが決まるようなレベルの作品に中華ファンタジー要素が出なければ大衆娯楽であるネット小説のテンプレに対する影響は出ないだろう
もちろん探せばあるだろうけど、ここで議論されているのはそういうことではないし

同意する。
昔の日本のアニメやマンガに中国武術キャラがやたらと出ていたのは当時の日本で香港映画が大人気だったからだ
成龍(ジャッキー・チェン)は当時の日本では社会現象級のスターで知らない人はいないレベルだったし、彼の出演作品の影響を受けた作品や彼をネタにした作品が量産されまくったし「ドラゴンボール」だってそのうちの一つだ

異世界系作品において中華ファンタジーは需要が無いから作品が少ない、作品が少ないから大人気作品が出ないという所でぐるぐる回っているんだと思う
あとこれは日本の異世界系作品に限った話ではないんだけど、中華ファンタジーや武侠を世界観込みの設定で混ぜるのはかなり難しい
価値観もだけどパワーバランスがややこしいことになるし、外国の作品からすると結局は職業や武術要素を取り込むのがカッコ良く、面白くできるということに……

中華ファンタジー、特に香港系の武侠系作品が「マトリックス」によって駆逐されてしまったし、外国の作品にとって武侠系的な世界観や価値観は特に必要なものではないと世界的に証明されちゃっているのがね
国内向けだとその世界観や価値観が外国産コンテンツには無い強みになるんだが

上の方でも言われているが中華ファンタジー、特に修仙関係はテンプレとして使う際のベースがこっちでも明確ではないし、別の文化圏の作家が使うのは厳しいかと

言っては何だけど娯楽における修仙の体系的な扱いはそんなに成熟したものではないからな……外国からは参照し難いとは思う

用語の説明から始めなければいけない時点でネタを本格的に使うのは厳しそう
結局は断片的に使うしかないはず

その辺は武士や巫女や陰陽師を雑に出すこっちの作品と似たようなことになっているのかもね
それに書くのも読むのも日本人のコンテンツだから文化的背景や常識、好みのキャラや価値観も異なる
今の時代の環境でわざわざ中華ファンタジーを組み好むのは結構な物好きということになってしまうのでは……

昔の日本の作品に出ていた中国要素も中国から直接入った物ではなく、外国経由、当時まだ中国に戻ってなかった香港経由だったりするからね
ガチの武侠要素が日本に入るようになったのは実はそんなに昔の話ではないし、それによる影響も大きくないから異世界ネタのような大衆娯楽に使うのは難しいと思われる

テンプレにならないことに関しては、結局現時点ではあえて中華ファンタジーネタでやる理由が無いということだろう
そういうのが好きなクリエイターによる大人気作品でも出てくればフォロワーがでるかもしれないが、転移転生系が基本の異世界系、特に男性向け作品ではそういう作品は出ていないので当面の間異世界作品に中国要素が多く出てくることはないと思う



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「男性向けの中華ファンタジーの定番も武侠から仙侠、玄幻と変化して現在も細分化し続けているので外国から見たら分かり難いかもしれません。私自身も最新の動向は把握していません……」
などといった話もありました。

娯楽系ジャンルはテンプレ要素も常に変化していますし、中華ファンタジー関連の需要と供給についての日中の違いは昔より更に拡大しているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「仙人が題材の作品って日本人には理解できないんじゃないの?」「日本人は修仙で何やるかも知らんだろ」

中国オタク「今の日本のアニメはスカートめくりもダメらしい。パンツが見えてなくてもダメ」「昔は気にしなかったけど今のキャラにそれをやられると引いてしまう自分もいる」

ありがたいことに4月の新作アニメ関連のネタもいただいておりますので今回はそれについてを。

「YAIBA」は中国で大人気な「名探偵コナン」の前に青山剛昌先生が描いていた作品で「名探偵コナン」とも一部キャラや世界観が共有されていることなどから、現在の中国オタク界隈でもそれなりに知名度の高い作品となっていますし、4月の新作アニメの「真・侍伝 YAIBA」にも注目が集まっているそうです。
今の時点で出ている情報によると「真・侍伝 YAIBA」の配信に関しては香港台湾向けの配信はiqiyiが行っているようですが、中国本土向けはまだ始まっていない?みたいですね。
(iqiyiの配信状況は日本のIPからは確認できないのでハッキリしないことも多くて……)

そんな「真・侍伝 YAIBA」に関して、第一話の空港で主人公の鉄刃とヒロインの峰さやかが出会うシーンに関する原作、旧作アニメ、新作アニメの描写の違いが中国オタク界隈ではちょっとした注目を集め、そこから更にアニメの規制などに関する話題が盛り上がったりもしているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のアニメではスカートめくりも規制の対象になっているらしい」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今の日本のアニメはスカートめくりもダメらしい。パンツが見えてなくてもダメ。
「YAIBA」のリメイク版アニメでそのシーンが改変された模様

そういえばスカートめくりって昔はそこそこあったけど今は見ない演出だな

こっちでの話ならともかく、俺の中だと昔は「日本ならそんなに問題無い表現らしい」くらいの認識だったんだけど、今はギリギリを攻める表現の一つになってしまったのか

言われてみれば現在の作品ではあまり見ない表現だな。
俺が最後に見たのは何だろう?「ドラえもん」や「Gガンダム」くらいしかすぐに思いつかない……

「ドラえもん」でもこういうのは規制されるんだから、近年流行りのリメイク版アニメでは規制されるのも予想の範囲内ではある

昔は気にしなかったというか普通に面白いと思っていたけど、今のキャラにそれをやられると引いてしまう自分もいる

時代が変わったんだよ
有名な例でいえば暴力系ツンデレが許容されなくなったようなもの

暴力系ツンデレとはちょっと違わないか?
エロ関連は規制に従った結果で、人気にならないから消えるのとはちょっと違う
それに今回のはパンツを見せないシーンなのに改変が入ったというやつだし

「時代が違う」ということは間違いない
現代では一般向けの作品のサービスシーンはほぼ消えた
そういうのがあるのは元からエロで売るのを目的とした、深夜枠やレーティングをかけているような作品ばかりだ

世界はどんどん保守的になる
昔の空気が懐かしくなる

作る側の事情だけでなく見る側の事情も変わったからね
今は見る側も保守的、自分のルールから外れる作品を許容できなくなっている

今はお風呂シーンの露出もかなり規制が入る時代だ、スカートめくりも当然だめ……!

ウチの国だと風呂シーンは男女問わずモザイクかかるけど、日本もそんな感じになっているのかね

時代に合わせた改変という見方は間違いではないと思う
スカートめくりをする好色主人公は今の時代には好かれない

暴力ヒロインが嫌われるように、好色主人公も嫌われるからな
昔も嫌いな人はいたけど他の要素でカバーできた
でも今はその要素があるだけでキャラを全否定されかねない

エロに関しては見せ方もかなり難しくなっている
例えば今の作品では主人公が独占するエロでなければならないとかね

「ToLoveる」くらいから顕著になった流れだな
今は主人公以外も享受するエロシーン、モブも観ることができる裸や下着に関してはNTRだと批判されたり、作者は寝取られ性癖の変態だとか言われたりするしヒロインもゆるい女扱いされたりすると……

前のシーズンの「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」でさえヒロインのお色気描写に激怒するのが出ていたし、視聴者の反応を考慮する面からも削ることにするのは理解できる
昔はギャグシーンにできたけど今は受け入れられない、強く反発する人間が出る

スカートめくりや尻を叩くとかはもうアウトだろうな
そこだけをネガティブな素材として切り取って拡散されたりするし、作品を一般向けで売っていくために必要な犠牲というわけだ

騒いで価値観だなんだで作品を叩くまではいかないけど、正直に言えば昔の作品のサービスシーンは気持ち悪いと思うこともあるので、改変はアリだと考えてしまう
このエロの溢れた時代に有難みの無いサービスをされてもあまり嬉しくない、それどころかキャラや話がダメになる

確かに昔と比べてエロ方面のサービスシーンがそんなに嬉しくない、水着回や温泉回くらいリソースを使ってくれるならまだしもスカートめくりくらいだと、エロが見たければAI画像探すとか薄い本探すとかするから別に…・・となるよね。
不思議なことに自分の場合はロボの過剰演出は相変わらず、むしろ今の方がご褒美感を強く感じるようになっているんだが

俺はエロシーンを真面目な作品、普通の作品に唐突に混ぜられるのは好きじゃないし、こういう改変なら歓迎する

見る側がそんなに喜ばなくなっているというのもありそうだよね
青山剛昌もサービスシーン描くのは嫌いじゃないタイプだろうけど、ファンが求めているのはエロよりもカップルのラブコメ展開な気がする
実際「名探偵コナン」も初期のエピソードはお色気シーンもそれなりにあったったけど、近年のエピソードではそういうの無くす方向になっているしね

特撮も昔はパンツ見せるサービスシーンが珍しくなかったし、そういう作品で育って世代の作家はサービスシーン描くの好きだよね
でも今の視聴者はそういうのに慣れていないし歓迎することも少ないのでは

「名探偵コナン」は流血描写の変化を見ても規制厳しくなっているんだろうな……とか感じてしまうよ。
「YAIBA」に関してはこの後にちょくちょく出てくるお色気シーン、好色キャラの扱いはどうするんだろうね?

俺は「らんま1/2」のリメイクで、現代で過去の名作アニメをリメイクして質を上げることは可能だがサービスを維持するのは不可能だというのを学んだからこの件についても受け止めることができる

「らんま1/2」とかと比べて好色キャラは出るけどお色気要素が重要な作品ではないから影響は小さいと思う
バトルシーンがきっちりできているか、主役続投の高山みなみが少年キャラでバトル系作品の少年キャラを演じられるかの方が重要だろう

一番重要なバトルシーンが近頃のゲッターロボみたいに戦っていたからそこは期待できる

バトルシーンの質は旧作よりも明確に向上しているし、スカートめくりの改変についても全部削除ではなく見せ方やセリフの改変、制作側がちゃんと考えた上での改変に見えるし悲観的になることはないと思う

ここまでの話題を追いかけてみて皆の言いたいことも理解できた
だがそれでも、私は「昔の方が好きだった」としか言えない

お前の気持ちはよく分かる、いくら時代が変わったと言ってもね……
それはさておき「YAIBA」の新作アニメに関して個人的にはカグヤがどうなるのか?というのに注目している。さすがにあのキャラには規制入らないよね?

バニーガールはウチの国でも規制を受けない範囲のはずだ!
それにしても当時バニーガールをそのままボスキャラにして読者サービスと強敵感を両立させていたのは凄いと思う。イロイロいわれるけど青山剛昌はやはり才能のある漫画家なのがこういう所からも見て取れる。

考えてみればアニメやマンガのスカートめくりって、昔たくさん使われた突然キャラの頭身が下がる演出みたいなものかもしれないね
需要が無くなり使われなくなり、下の世代はそれに慣れていないから妙な印象になって歓迎されない、そして消えていく



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気なども感じられるような話がイロイロと出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近頃は国産二次元ゲームなどで脚フェチ的な方向の表現も増えてはいますが、中国のオタクが求めるエロは裸或いは実質的に裸な方向で、日本のオタク界隈にある様々なフェチ的な『サービス』の需要は多くないです。特に下着に喜ぶ感覚はあまりないので、スカートめくりを『良いサービス』と感じる人は日本と比べてかなり少ないと思います。私自身も需要や興奮の過程に関する知識はあっても、自分の見ている作品やイラストに欲しいとは思いません」
などといった話もありました。

ちなみに「「YAIBA」は主に海賊版漫画経由で日本の作品が広まっていた時代の中国ではドラゴンボールの中国語タイトルの一つ「七龍珠」をパクった「九龍珠」という中国語タイトルにされていたので、中国オタク界隈では「気の毒な扱いだった作品」というイメージもあるそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「今まで知らなかったんだけどロボ系作品ってお色気サービスが多いジャンルなの?」「数十年続いている伝統的なお約束だ」

中国オタク「中国語タイトルで覚えていると混同してしまう日本の作品について」「『龍与虎』(とらドラ!)と『潮与虎』(うしおととら)とか本当に紛らわしい」

中国オタク「中国人は白髪フェチの次にバニーフェチと言われるようになってしまうのか」「国内の二次元でバニーと水着が同じような扱いになっている気がする」

中国オタク「ウチの国でデジモンがポケモンに勝っていた時代があるって本当?」

今回はありがたいことに以前教えていただいたものの、後回しになっていたネタで。

中国では2001年頃から国内の各テレビ局でアニメの「デジモンアドベンチャー」が放映されていたこともあってか、特定の世代にとっては「デジモン」が思い出の作品になっているそうで中国オタク界隈でも時折デジモン関連の話題で盛り上がっているようです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「昔はデジモンの方がポケモンよりも人気があった?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの国でデジモンがポケモンに勝っていた時代があるって本当?

「デジモンアドベンチャー」の最初のアニメの時のことかな
本当に一時的ではあるがそういう時代はあった

俺が小学生の頃はクラスで話すのはほぼデジモン、たまにポケモン
まだポケモンの中国語タイトルが公式で「宝可夢」に確定する前、「神奇宝貝」や「籠物小精霊」とか言われていた頃のことだ

00年代初頭に入ってきたデジモンアドベンチャーの最初のアニメは当時の国内ではキャラもストーリーも突出したクオリティの高さだったので、あの時点では国内でポケモンは勝負にならなかった

同意する
主題歌の「Butter-Fly」の中国版も大人気だったし、今でも思い出のアニソンだよね

アニメの質の高さもだけど、それに加えてポケモンより先に国内のテレビで放映されていたということが大きい
今と違って00年代前半頃はまだテレビの影響が圧倒的に強かった

ネットが使えるようになってからもテレビが最強だった時代はしばらく続いたし、テレビで放映されたアニメが子供の思い出として刻まれる時代も続いた
海賊版は金がかかるしウンロードは効率が悪いから、昔は作品を見るルートがあるのと実際に見て楽しむことができたかは別だった

あの頃のデジモンの大人気ぶりについて今考えてみると、こっちに入ってきた時期が早い、作品伝達ルートもテレビで放映していたチャンネルも多かったというのが理由として大きかったように思う。
当時のポケモンには無いものばかりだ。

アニメの質の高さも理由としては大きいと思うけどね。
ストーリーでぐいぐい引き込んでくるデジモンと比べると、ポケモンのアニメは当時の子供からしても薄味だった

わりと田舎な俺の地元のテレビ局でもデジモンアドベンチャーのアニメは放映していたからな
小学校が終わって家に帰るとちょうどいい時間だったのを覚えているよ

私はデジモンのアニメは各地方のテレビでやっているのを見た記憶があるけど、ポケモンは海賊版ディスクでしか見た記憶がない
当時のポケモンの劇場版とかデジモンアドベンチャーと十分戦えるレベルの出来だったけど、海賊版も金がかかるしTV以外で子供が手軽に見ることのできるルートが無かったので環境の時点で勝負にならなかった

香港のテレビが見れるような地域だとポケモンは強かったという話も聞くけど、最初の「デジモンアドベンチャー」が放映された時期の国内で視聴の機会が多かったのはデジモンだった

地域による違いはあるだろうね、それから男女による違いも
私が小さい頃は男の子はデジモン好き、女の子はポケモン好きが多かったように思う
あと私の地元では携帯ゲーム機買える子供はそんなにいなくて電子ペットからその手のアイテムに入るのが普通だったからデジモンが強かった
でも中学になってPCが一般的になっていくとゲームのエミュとかも広まっていったのでデジモンは消えてポケモンが圧倒的になっていった

今でもアニメのシリーズ単体だけで言うならデジモンアドベンチャーの「01」の影響力の大きさ、人気の高さはポケモンより強い
でもIP全体として見たらポケモンとは勝負にならない……

アニメの最初のシリーズに限って言うなら私はデジモンの方が優れていると思う
本当にその一シリーズだけの話ではあるが

デジモンに関しては一つだけ良いカードがあっても勝てないという感じだよな

ポケモンはアニメだけのIPではなくゲーム、アニメ、カードを筆頭に様々なジャンルで高い人気と知名度を獲得している

ウチのばあちゃんは二次元キャラで動物っぽいのは全部ピカチュウって呼ぶんだが、そういう所からもデジモンにないポケモンの強さが分かる

あるある
私の親戚にも私がアニメ見ていると「まだピカチュウなんて見てるのか」と言う人がいるわ

デジモンは当時のアニメファンからすればポケモンよりカッコイイ、クールなデザインに思えたわけだがファン以外、子供の親でも知っているデジモンみたいなのが無いからなあ
デジモンはピカチュウに相当するマスコットが出てこなかったのが最大の敗因な気もする

小学生男子にとってデジモンはカッコ良かったんだよ!
ポケモンには無い、ウォーグレイモンやピエモンのクールなカッコ良さが最高だったんだ!

現代においてはポケモンとデジモンの比較材料はアニメだけではないけど、昔の国内では概ねアニメだけだった。
ポケモンはゲームの普及と共に人気も広まっていき、デジモンは続編もゲームもパッとしなくて落ちていった

GBA時代もポケモンが圧倒的に強かった
当時の海賊版ソフトでもデジモンは完敗していたから、デジモンの方が上だったのはアニメで勝負することのできた短い期間の話だろう

私の子供の頃の実感ではわりと長い間デジモンの方が人気だったよ
まぁ私の地元は貧しい地方だからポケモンのゲームに触れる機会も無かったからというのもありそうだが

俺も俺の周りもゲームボーイとか持ってなかったからポケモンに出会う機会は無かったし、アニメだけに限った話であれば子供の頃はずっとデジモンの方が優勢だったように思う

特定の世代にとっては子供の頃の思い出の作品、王道の少年向けアニメがデジモンになっているわけだが、それを現代の環境から想像するのは難しそう
当時の中国独自のメディアの力関係や輸入作品の種類も影響する話になるしね

そもそもデジモンとポケモンは今でこそ同じような扱いで比べられているけど、昔のウチの国では完全に別のジャンルという扱いだったような……アニメもゲームも対象年齢やターゲットとなる層が違った

アニメだけ見ているとそうなるよね
でもゲーム原作の作品、IPとして見るとやはり同じジャンルとして比較されがち

そもそも原作ゲームだってポケモンはRPG、デジモンは携帯育成ゲームと別物なんだけどね……

今も別ジャンルだぞ
子供から大人までファンを確保している全年齢向け大人気IPのポケモンとオタク向け二次元IPのデジモンだ
ヤスダスズヒトとか自分も大好きだけど、この人にキャラデザやらせた時点で一般向け路線のゲームは諦めたのだと認識せざるを得ない
アニメも「デジモンゴーストゲーム」は子供向けっぽいキャラデザで悪趣味展開やりまくっていたのでやはり一般向けには見えない……

私の地元はデジモンのアニメを放映してなくてずっとポケモン優勢だったし地域差もかなりありそう

広州とかは香港の影響もあってかポケモンがずっと強かった印象もある
昔は今で言う二次元関係の物資と情報の格差が激しかったし、地方にいくとテレビの影響が非常に強くなった
そのルートをデジモンが押さえていた時代、地域ではポケモンを圧倒出来たんだろうな

地方でも東北の方だと吉林辺りが出版関連でのポケモンの輸入ルートになっていてポケモンがずっと強かったなんて話は聞くね

テレビで放映されていればどこの家の子でもデモ見れたけど、ゲームボーイはどの家の子も買ってもらえる或いはお小遣い貯めて買えるわけではない
ウチの国ではその辺りの違いがデジモンとポケモンの人気に影響していた時期もあるという言い方もできるだろうね

この手の中国国内のある時代における独自の人気については「KOF」と「ストリートファイター」の関係みたいなものもあるし、昔は国内環境による独自の時代を代表する大人気作品みたいなのがどのジャンルにもあったと思われる。



とまぁ、こんな感じで。
昔の中国の事情についての記憶などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国におけるデジモンの人気に関してはアニメの他にもたまごっちから広まった電子ペットの影響もあるかもしれません」
などといった話もありました。

そう言えば1990年代後半の北京ではたまごっちが流行していた時期もありましたね。当時私が通っていた中国の現地校では学校にたまごっちを持ってきて隠れて面倒を見ている学生がクラスに何人かいました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


10年くらい前の記事になります。
中国オタク「日本だとデジモンはポケモンの相手にならないってホント?」

それから中国のTVで「デジモンアドベンチャー」が放映されていた時期に放映されていた他の日本のアニメに関してはよろしければ以下の記事もご参照ください。
90年代後半から00年代前半にかけて中国のテレビで放映された日本のアニメ オタ中国人の憂鬱アップデート

中国オタク「『ジークアクス』を見てシャアがロリコンだとネタにされている理由が分からなくなってきた」「ロリコン部分は風評被害も大きいけどネタ扱いにはそれなりに理由がある」

中国国内では「ジークアクス」の上映が始まったそうですが、中国国内向けの4月の新作アニメとしての配信については今の所情報が出ていないようですね。

またガンダム関連になりますが、ありがたいことに以前の記事
中国オタク「シャアがロリコンという話はどこから広まったんだ?宇宙世紀系の作品を一通り見た限りではロリコンといえるようなキャラに手を出してはいなかったんだが……」
に関連したジークアクスやシャア関連のネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ジークアクスに出てくるシャアの活躍」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ガンダム関連のネタバレがイロイロと含まれていますので一応お気を付けください)


「ジークアクス」の前日譚部分を見て感じたんだけど、もしアムロがいなければシャアは好き放題やって成功できる主人公になれてしまうの?

それは私も感じた
ガンダム世界だと、やはりアムロがいなかったらシャアを止めることはできなかったりするのだろうか?

アムロがいない場合、シャアの活躍を阻止するのがとても難しいのは確かだ。ネタキャラ扱いされがちだけど、シャアは普通に宇宙世紀では最強クラスだから……

俺は「ジークアクス」を見てシャアがロリコンだとネタにされている理由が分からなくなってきた
シャアって普通に果断に富んだカッコいいキャラじゃないの?ガンダムを奪ってから出てくる敵はほぼ秒殺、作戦も有能に遂行するし、なぜロリコンを追い求めるネタキャラとされてばかりなんだ?

ロリコン部分は風評被害も大きいけど、ネタ扱いにはそれなりに理由がある
果断に動くのはいいんだけどそれでやらかすこともあるし、迷っている時は能力が落ちる

ララァのデバフがなかったらとても優秀な軍人として動くキャラなのは間違いない
ただそのデバフが無いとキャラとして面白くなくなるんだよね……

「ジークアクス」のシャアは良い所だけを切り取った二次創作、言ってみれば「宇宙世紀の伝奇的人物シャア」みたいなものだからな

初見だと意識されないのかもしれないけど「ジークアクス」でも結局はやらかしている
シャアは常に二手三手先を読みながら最初の一手で予想外な方向にいく

計画変更で爆弾いじったら脱出できなくなった男、シャア・アズナブル!

多少の欠点や問題があるからシャアは魅力的なんだよ
例えば三国志の曹操だって人妻好きな所とかがネタとして人気を強化しているわけで

アムロが出てこない世界でシャアがどこまで活躍できるかについては何とも言えない。政治方面の能力も高いけどそれに全力を注げるか分からないし。

ジークアクスのシャアがソロモン落下阻止作戦と見せかけて紫おばさんを殺そうとしたら予想外の事態が連発して生き埋めになるわサイコミュ?発動で本人いない所で紫おばさんを救った英雄にされるわな展開はさすがに笑ってしまった

ああいう笑い所が出てくるのがシャアだよな……
あの紫おばさんを救う展開は公式がやってきたシャアに対する最大級の嫌がらせでは?

ところで「ジークアクス」のシャアで気になったんだけど、劇場版のあの前日譚部分はガンダム初見の人にとって理解できるものだったの?
例えばキャスバルやアルテイシアがどうこうとか分からないと思うのだけど

そういう細かい所は分からなくても作品世界観の説明、シャアがガンダム盗んでジオンが勝利した世界というのを把握すれば作品を楽しむ上で問題無いみたいだよ
実際、俺の知り合いも宇宙世紀知らないけど楽しめたと言っていた

ジオンが作戦でコロニーを地球に落としたせいでどのくらい大変ことになっているのか、コロニーの住民殺して落としたから単純に宇宙側のための勢力ではないなどの設定まで気にしだすとキリがないけど、全く分からない話がつながらないということはないよ
そもそもTV版のガンダムだって話の中で全部分かるように提示してくれたわけじゃないしね

私は宇宙世紀作品見たことないしシャアに関しては赤井秀一とロリコンネタしか知らないレベルだったけど、ストーリー自体はガンダム盗んで強さと有能さを見せつけて最後の戦いに挑んで行方不明という展開で楽しめたし、作品の背景説明としては十分だったと思う
シャアの最後の戦いで出てきたロボに妹が乗っていてそれが連邦側のエース扱いだったというのは後から知ったけど

私は前日譚部分は気にならなかったけど、主人公が練習も訓練もなしに新型を操縦できるのに引っかかった
ガンダム主人公は皆そういうものなの?

見せ方は作品によって違うけど、そんな感じだね。少年少女主人公=訓練未経験という設定になるわけだし、少年少女が主人公のロボはガンダムに限らず「才能がある」「知識と経験が無くても動かせるシステム搭載」といったものになりがち(訓練自体はパイロットになってからする作品も少なくない)
睡眠学習で操縦学んでいたスパロボ系なんかもあるし、リアル系は特殊な才能とシステムが多数派だと思われる

「ジークアクス」のシャアは設定改変したから活躍できたわけではない
シャアは調子に乗っている時、やりたい事をやってる時は本当に強いし展開次第ではあれくらいの活躍は可能なキャラ
責任を負う、流れに逆らわなければならなくなると急にダメになってくるだけ

ウチの国の宇宙世紀ファンの間で一番人気が高い「Z」のイメージだとそこまで強いと感じられないかもしれないが、あの時期はシャア自身も乗っているMSも弱い時期でもあるからな

「初代」の時代をシャア中心で見ていくと国を乗っ取られた王子の復讐譚とでもいうべきものになるんだけど、その復讐自体は初代で終わらせてしまっているので「Z」のシャアは目的を見失っている

そうなんだよね
なお「ジークアクス」ではザビ家も紫おばさんも生き残っているので、「ジークアクス」のシャアに関してはスコアは稼ぎまくったけどミッション失敗して次のステージには行けなかったという言い方もできてしまう

シャアはザビ家に対する復讐を果たした後の責任まで考えていなかったというか、その後のことまではやりたくなかった
でも周りからは期待されるし、期待に応える能力もあるから流されていったのが「Z」の時のシャア
そしてその後のネオジオン総帥になったら好きなこと(アムロと戦う)をやるためという目標ができたので強さが戻った
こういう所がネタ扱いされる理由になっている

「Z」と「逆シャア」の間を描いた外伝マンガでシャアの出番があると大体どれも超強キャラ扱いだしね
本編だと勝てるイメージがあまり無かったヤザンとかも圧倒しているという

シャアは部下や恋人っぽいのはいるけど友達と言えそうな関係は結局ガルマとアムロ以外いないっぽいからな
本編では超優秀でNT能力があっても友達はできなかったわけだが、「ジークアクス」のシャリア・ブルはどうなるのやら

シャアの人気はネタにされているダメさ加減もあるからな
「ジーアクス」のIFシャアは彼にとって物事が良い方向に転がったらという展開だしカッコよく見える、ネタ要素が感じられないのも当然ではある

媒体によってシャアの解釈は違うので、好みのシャアを探すのも面白いぞ
例えば「THE ORIGIN」のシャアは梟雄な面が強調されているし「私に跪け神よ!」と言っちゃったり、アムロに同志になれと誘いをかけたらお前はNTじゃないと否定されちゃったりとネタ方面も満載されていたりする

「ジークアクス」のシャアは序盤のカッコイイ所がそのまま続いていたようなものだ。TV版でも最初のシャアはカッコ良くて強いキャラなんだよ。
でもシャアは地上で再登場してからはどんどん格が落ちていき、「Z」の時は責任を負うのを嫌がってカミーユに殴られて涙を流しながら「これが若さか」と言ってしまう。
これがネタにならなければ何がネタキャラなのかというレベルだ、

シャアというキャラは計画を維持するのではなく、計画をその場でいけそうだからと変更する男だからネタになる
主人公補正がかかって有能なジーンという言い方もできる

シャアは策謀をめぐらすタイプに対してはカリスマと実力で押し切れるし、周りが高評価してくれるから何かと強い。このままで終われたのが「ジーアクス」のシャアだろう。
しかしシャアは力勝負で来る相手には弱くて、アムロなどの強くてプレッシャーのあるNT相手になるとボロが出る。

シャアの本編での扱いに関して、こっちで分かりやすく例えるなら顔芸入ってない戦闘力高いルルーシュみたいな存在(シャアが先だけど)
だからネタになるわけだな!

そうか言われてみればルルーシュと重なる所もあるな
そう考えると「ジークアクス」の紫おばさんのCVがナナリーと一緒なのもなんか面白い

前日譚の最後のあのシーン、余計な事しなければシャアは英雄になってザビ家に対する復讐も上手くやれる展開になったはずなんだけど、そこでああいうことやって裏目に出るのがシャアだし、何かとネタにされる。
あいつのテーマソングの歌詞にある「今はいいのさすべてを忘れて」はあいつの計画変更癖を指しているのだと解釈したくなるよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈におけるイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではシャアに関してロリコンという風評被害しか知らない人がジークアクスで初めてまともにシャアを見てこんなに活躍するキャラなのかと驚く事態も発生しています」

「そして映画の影響によりネット上のシャア推しの言動はシャリア・ブルが匿名で書きこんでいるというネタも出現しています」

などといった話もありました。

昔の作品ということもあってか中国オタク界隈では映像媒体で初代ガンダムをきちんと見た人は多くないと聞きますし、劇場版ジークアクスが初代ガンダム関連の映像を見る良い機会になっているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『ガンダムW』の人気がよく分からない。作品は不人気でロボの人気だけという話も聞くし昔の人気作品だという話も聞く」

中国オタク「日本社会におけるハーゲンダッツの価値を教えてくれ!」「日本でも貴族或いは貴族のふりしたアイスなんだろうか?」

ありがたいことに以前アイスクリーム関連のネタを教えていただいたのですが、まとめていたら急にアイスクリームどころではない寒さに逆戻りしたので後回しにしておりましたが、ようやく平年並みの気温になってきたので今回はそれについてを。

中国でもハーゲンダッツは何かと「高くて良いアイスクリーム」という扱いになっているそうです。
教えていただいた話によると、現在中国で売られているハーゲンダッツのアイスは日本の店で売られている小さいカップが大体20〜40元(約400〜800円)くらいだそうで、店頭でコーンやカップで売られているのは40元〜くらいなのだとか。

そんなハーゲンダッツですが、中国オタク界隈では日本の作品における出番や日本旅行体験から聞こえてくる話などから、日本におけるハーゲンダッツの扱いが何かと気になったりするそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ハーゲンダッツの日本での価値や扱い」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本社会におけるハーゲンダッツの価値を教えてくれ!
アニメやマンガではなんだか貴重で嬉しいアイテムとして描写されているけど、こっちの感覚と微妙に違うようなのが気になるんだ

それは私も気になる
ハーゲンダッツは「国内だと高いけど欧米だと大したことない」とかは言われているが、日本だとどんなレベルなんだろう?

日本でも貴族或いは貴族のふりしたアイスなんだろうか?

高めではあるけど、日本だとどこのスーパーやコンビニでも売られているから本当に高級なアイスというわけではなかったような?

ウチの国だとハーゲンダッツは国産メーカーの良い所のアイスクリームの更に3倍〜5倍くらいなイメージだな。
外国と比べて差はあるけどそこまで大きな違いはない……のかな?

自分の行ったことのある幾つかの外国でもハーゲンダッツはちょっと高めで、自分の見た限りでは店の冷凍庫にあるほかのメーカーのアイスの倍くらいで、日本もそんな感じだった。
そこまで大きな差はないけど、感覚的にはウチの国の方がハーゲンダッツは高いアイスになっていると感じた。

価格で考えたら輸入販売になるウチの国の価格よりは安くなるだろうから、俺はブランドの価値や日本社会におけるありがたみのようなことについてを知りたい

ハーゲンダッツは有名な外国の商品なのに日本の方が安いという、割と珍しいものだよな

ハーゲンダッツは日本にも生産工場があるから、日本だと実質的に自国生産になるのでそりゃ安くなるだろう

日本における価値はパッケージ販売のアイスとしては高級、でもそれ以上の価格帯になる店売りのアイスとしてはそんなに強くないという感じだと思う

確か日本だと店売りのアイスとしてはほぼ消えてしまったと聞くし、高級アイスとしては微妙なんじゃないか?

日本旅行で一緒に行った友達はコンビニに行ったらハーゲンダッツ安くてテンション上がってたな
当時の値段で確か300円しなかったからそいつは毎日食ってた、国内だと当時は2つセットで35元〜40元くらいだったはず

私は日本のハーゲンダッツは日本の500mlのコーラ2本買うより安かったのだけは覚えている
そしてその半額、110円くらいで買えた明治のアイスが自分にとっては一番おいしかった

最近の日本のコンビニで売ってるハーゲンダッツは300円くらいだね
でも明治とかの良いアイスもそれくらいの値段かそれ以上の値段なので割高感はあまりない

今のレートだと15元くらいか?
それでも中国の感覚からすればかなり安いよね……毎日ハーゲンダッツを食べても大丈夫そう

日本のスーパーで売ってるあずきバーが80円くらいだったかな?味によって違うけどハーゲンダッツがその2〜3倍くらいの値段なので普通の日本人からすればちょっと高い、常食するのは考えてしまうくらいじゃないかと
だから二次元作品で学生の好物に設定するのに都合がいいのだろう

日本の作品から感じられるハーゲンダッツの扱いって、ウチの国の動画でたまにあるハーゲンダッツから金もらってんじゃないのというハーゲンダッツ推しとはまた違う、ちょっと贅沢するくらいの良い嗜好品といった扱いだ
日本向けの作品でそういう描写なのだから、恐らく日本社会の感覚もそんなに変わらないはずだ

ハーゲンダッツは日本市場だと高級なふりをして冷凍庫で売られているだけのアイス
あやつは所詮、店舗販売の敗北者よ!

日本市場だとハーゲンダッツは重ねてもっと高く売れるようなアイス専門店としては撤退したらしいし、独特な地位を築いているように見えるな

日本だとソフトクリームが圧倒的に強くて、アイスのチェーン店はバスキン・ロビンス(サーティワン)が唯一頑張っている状態だとか

日本でもハーゲンダッツの人気はそれなりにあるけど、アニメやマンガで好物に設定されているキャラが結構な頻度で出てくるような人気ではない
あれは「家庭の冷蔵庫に入っているちょっと高級なお菓子」の記号として便利だから使われている所もある

確かに
私は以前どこかで勝手におかしを食べるネタ、昔は冷蔵庫のプリンだったけどプリンが安くなって価値が共感されなくなり現代では冷凍庫のハーゲンダッツになっているという話を見た記憶がある

ハーゲンダッツは貴族のふりをした高級路線といった売り方をしている。「ハーゲンダッツ」という名前も響き優先でつけられた特に意味のないヨーロッパ風のものだしね。

アメリカだとネスレの傘下でいわゆる「平民」な売り方で当然材料や価格も相応にチープになっていた
コレはコレで悪くなかったし、アメリカにいた時はわりと気軽に食べていた
でも帰国してからは高過ぎるし態度が気に入らないので食べてない

アメリカでもハーゲンダッツはそこまで安いわけではないよ。他にもっと高いアイスがたくさんあるので安く感じるといった事情もあるかと。
私は日本でもこれに近い感覚だと思っているんだけど……

まぁ日本だとちょっと高めのアイス、日常的な贅沢の選択肢の一つくらいだろうね。学生でも買えるくらいの

今はお金が無いから我慢しよう、金を気にしないで良ければ大量に食べたいというのがイメージしやすいレベルとでも言えばいいのだろうか?

日本には工場があるからこっちよりかなり安いのかと思いきやそうでもないという……あとこっちでは日本からではなくフランスから輸入しているのが多い?のも興味深い

契約もあるんだろうけど、ブランド的にはヨーロッパ、特にフランスのイメージを使えるのが良いのだろう

各国の市場ごとに売り方は違うし、ブランドのイメージも変わって来る
よく言われているようにハーゲンダッツが中国国内ではあえて高く売る戦略でやっている側面があるのは否定できない
それに対して日本市場ではアイスクリームの商品数が多く競争も激しいから安売りはしないが高過ぎる価格にもしないという戦略になっている
そしてアニメやマンガでの扱いを見た限りでは、その対日本市場戦略は一定の成功を収めているということなのかもね

日本市場ではあまり価格を高くすると他のスイーツと競合するので、小中学生がたまに食べてもいいくらいの値段にせざるを得ないという事情もあるかと

理解できる話だ
安くしたら日本企業の低価格スイーツやアイスと競合するし、同価格帯にはコンビニスイーツがあるし、高級路線にするとデパ地下スイーツや喫茶店などのスイーツと競合する
どこに伸びていくにしても大変だ……

上の方でも言われていたけど、日本においてハーゲンダッツは冷蔵庫の中で保存されているちょっと高級なスイーツという独特なポジションを獲得しているので二次元作品での出番も多い
しかし近年の日本では冷凍スイーツの販売が拡大しているし、コンビニでもハーゲンダッツと同価格帯のスイーツが定番、季節の新作ともに投入され続けているのでハーゲンダッツはブランドの知名度はあるけど、なかなかに厳しい戦いになっていると思われる



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国におけるイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「八喜などの中国国産アイスも普通に美味しいので私はハーゲンダッツは高過ぎると感じてしまいます。でも好きな人は本当に大好きですね……」
などといった話もありました。

八喜はハーゲンダッツと同じように専用の冷凍庫?が置いてあったりするという話を聞いたこともありますし、今回の記事を書いていて今の中国で一般的なアイスはどんな感じなのか、コンビニの冷凍庫のアイスはどうなっているのかも気になってきましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「シャアがロリコンという話はどこから広まったんだ?宇宙世紀系の作品を一通り見た限りではロリコンといえるようなキャラに手を出してはいなかったんだが……」

「ジークアクス」の放映が近いのもあってか、
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「『ガンダムW』の人気がよく分からない。作品は不人気でロボの人気だけという話も聞くし昔の人気作品だという話も聞く」
などにも関連したガンダムネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈における定番のキャラネタの一つに
「シャアはロリコン」
というのがあるそうですが、このネタはガンダムに詳しくなってくるとやはり疑問がわいてくるネタにもなっているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「シャアがロリコンという話はどこから広まったのか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


シャアがロリコンという話はどこから広まったんだ?
シャアが出てくる宇宙世紀系の作品を一通り見た限りではロリコンといえるような年齢のキャラに手を出してはいなかったんだが

あれはララァ関連じゃなかったっけ?ララァはあのキャラデザと声でも設定上の年齢はかなり若い

初代の時期だとシャアの年齢は20歳でララァが16歳だから大学生と高校生くらいではあるな
ララァが元娼婦だといってもロリコンというのとはまた別の話だろう
ハマーンとの関係についてはそもそもハマーンの片思いだ

シャアがロリコンはデマというか、ネタがそのまま広まったようなレッテルだからな

ロリコンに関しては風評被害だしネタで言っている……と思いきや、作品見てないけどシャアは知っている人も多いからなー

シャアが明確に手を出した女性ってララァ、レコア、ナナイ、それから外伝マンガで追加されたナタリー・ビアンキだったか
クェスには手を出していない、利用するだけだったからロリコンではないよな

でもシャアの周りの人間、特にネオジオン関係者から見たらシャアはロリコン扱いされるだろう
16歳の少女のララァを忘れられない、ハマーンとは14歳の頃から関係があった、13歳の少女をさらってきて新型を与える
これでロリコン認定されない方がおかしい!

視聴者はシャアのロリコン疑惑を否定できる材料があるけど、劇中のキャラの視点だと確かにそうなるな

だからギュネイは悪くない……いや、やっぱあいつが悪いわ

同意する。
このネタの大元はギュネイの「シャア大佐はロリコンだってみんな知ってんだぜ」というセリフだろう
ただこれ自体はギュネイがクェスの気をひきたい、シャアに嫉妬して言った悪口なので、これに関してだけは間違いなくシャアは無実

レズン・シュナイダーもマンガ版では「あれでロリコン趣味が無ければ」とか言ってるぞ!
これは上でも言われている通り、ネオジオンの人間の視点だとそうなるということだろう

ロリコンではなく、母性のある女性を求めた結果がロリだったということだったような?

昔よく言われていたシャアの性癖はマザコンだった
マザコン的な方向を期待した、或いはマザコンを自覚することになった最初の恋人がララァ(とても若い)からロリコン扱いもされるようになった
しかし上でも言われているように設定上は問題になるほどの年齢差ではなかったりする

そうそう。昔はシャアはマザコン呼ばわりが多かった。
そこにネタとしてロリコンが加わって「マザコンでロリコンなシャア」になってそこからマザコンが抜けたのではないかと。

昔からのガンダムファンの間ではシャアはマザコン、母性を常に求める情けないやつというイメージが刻まれているんだが、国内のガンダム界隈は宇宙世紀ネタが広まる時期が遅かったので、シャアにマザコンのイメージがつく前により分かりやすいロリコンが広まってしまった感がある

シャアはロリ好きじゃなくて、ロリなママ好きだろ
昔のネタはこっちから来ていた

言われてみればそれもあったな
「艦これ」の雷とか、母性のあるロリキャラがジャンルとして拡大していく中での出番が多かった

「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」
この意味不明な遺言からマザコン扱いは無理もない、そこに母性のあるロリキャラのネタが加わったという見方には同意する

「U149」に出てくるような母性のあるロリを追いかける男、それがシャア・アズナブルというイメージになったのはギュネイのせい

改めて考えてみるとギュネイは本当にヒドイやつだな……シャアに目をかけてもらっていたのに逆に嫉妬してデマによって作品内外でシャアの評価を傷つけるし、実戦でもアムロの踏み台でダメな所ばかりが目に付く

ギュネイの功績としては核ミサイル撃墜とかあるから……それに人質作戦も……いやこっちはダメだな

たぶん逆シャアのマンガ版だと思うが、ギュネイが迫真の表情で「上校是個恋童癖啊!」と言っているコマが一時期転載されまくったよね

あれ元ネタの画像では「大佐はロリコンなのさ!」「グワァツ」だけど、ペドフィリアの意味で訳されちゃったからより危ない人間扱いされることに

日本語の「ロリコン」から来ている「羅莉控」はネットスラング的に広まった言葉だし、商業翻訳では使い難いときもあるからね
しかしその流れで考えると「シャアはロリコン」というネタはまだ好意的な扱いだという見方ができるような?

ロリコンのレッテルはエロネタとして使い勝手が良すぎたというのもあるかと
いつの間にか「シャア=ロリコン」というのが簡体字系のネットにおける共通認識になっていった……

正直に言えばシャアに関するその手のネタで、劇中の描写から一番説得力があるのはアムロに対するゲイ的な感情だと思うのだが

それは否定できない。「逆襲のシャア」の主題歌の歌詞もそう思えてくる。
一応その辺りに関しては家族、友人を求めてこじらせたという評価もあったが

初代でもガルマのいる部屋でシャワーを浴びるとか、シャアは耽美なサービスも担当するキャラだったからね……

「ジョニー・ライデンの帰還」だとシャアは家族コンプレックスでファミコンとか言われてたが、個人的にはアムロとの関係も含めてあれが一番しっくりくる説明だった

なお新しい劇場版ではアムロと出会う機会は無く、緑色のおじさんとのカップリングが成立した模様

あのシャアとシャリア・ブルは一応小説版に近い関係らしいが、TV版にちょっと出てきただけのキャラが現代でシャアの性癖ネタに食い込んでくるとか全く予想できなかったよ

シャアがロリコンという説に関しては語源となったウラジーミル・ナボコフの「ロリータ」からして13〜14歳だから少なくともシャアは該当しないだろう

そこはちょっとややこしい。
「ロリータ」が語源ではあるものの、日本語の「ロリコン」は少女の他に年齢の離れた年下の女が趣味というのも該当するので30前後の大人がJKに手を出したら普通に「ロリコン」扱いされる。ギュネイの言っていた「大佐はロリコン」というのはこちらの使われ方だな。
だから「シャアはロリコン」というネタは完全に間違いではない、そういう解釈もできる余地があるのが問題を複雑にしている。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈のネタ事情の変遷などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国でガンダムが本格的に人気になり知識も広まったのはSEED以降ですし、中国のネットロリコンという言葉、ロリ趣味のネタが広まるのと一緒にシャア関連のネタも広まったように思います。いわゆるロリおかん、母性のあるロリキャラを見ても普通の人はロリキャラだと判断してしまうので、シャアがロリコンという認識も強化されることになりました」
などといった話もありました。

長年中国オタク界隈におけるシャアの評価や知名度は日本ほど絶対的なものではなかったのですが、気が付いたらオタクネタ経由で随分と浸透しているような所もありますし引き続き追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2019年の記事ですがよろしければこちらもご参照ください。
中国オタク「最近母性のあるロリキャラが大人気になっているような気がする。どうしてこんなことに」

中国オタク「二次元のクリエイターは経験が無いから豪華な食事が描けないという話はどれくらい重要な問題なんだろう?」「経験よりも、見たものが少ないか狭いという問題では?」

今日はエイプリルフールネタを追いかけるのに忙しい方も多いと思われますので、ありがたいことに以前いただいたものの後回しになっていた手頃な話題で一つ。

日本のネットで以前「自分のよく知らない、経験が無い分野に関して作中の描写が上手くいかない」といったことが話題になりましたが、その話が中国オタク界隈にも伝わってちょっとした議論になったりしたそうです。

声優が会社員のガヤになるとやたらコピーばかりする会社になるし、アニメーターがお金持ちの食卓を描くと鶏の丸焼きを描いてしまうという話(Togetter)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「クリエイターに経験がないから豪華な食事を描けないという問題」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元のクリエイターは経験が無いから豪華な食事が描けないという問題が話題になっているけど、これってどれくらい重要な問題なんだろう?
自分は問題と言えば問題だが、そこまで気にするほどではないくらいにも思える
皆の意見を聞いてみたい

異世界ファンタジーの都市がどの作品でも円形で中央に川が流れる城塞都市になっている問題と似たような所もあるかな
気になる人は気になるし、ツッコミ所ではある
ただそういうのを気にしないで作品を楽しめる人の方が多そうな話でもある

ドラマや映画の描写で金持ちの生活を知るという面白さはあるし、二次元作品なら日本のグルメや日本文化を知る機会になるから描写の正しさや詳細さは作品の魅力になるのは間違いない
しかしそこを重点的に評価されて名作扱いされる作品というのもあまり無いよね

ネットで画像、動画資料が見つけられるようになってこういう問題は減っていくだろうと思いきや、検索エンジンの商業的な姿勢やAIの雑な生成画像などのせいで昔より「正確な資料」を見つけるのが難しくなっているから、昔とは違った方向での「知らないことによるやらかし」は増えそうな気もする

今の時代、AIに美食ネタを聞いて何となく正解だと思って間違いを描くみたいなのはありそうだなあ

そもそも正しい豪華な食事、偉い人間が食べているものに関するイメージが常に変化しているのも難しい
現代ではトランプがホワイトハウスでマクドナルドでパーティやったりするし……

金持っている人の食事とか、別にいつも豪華なわけじゃないからな。
俺の知っている中で一番資産持っている人はその辺の小汚い店で飯食うとか、雑な食べ物買うのが大好きだ。

でもここで問題になるのは、そういう金持ちが金を出して行く「良い場所の食事」だから、それが分からない、間違って描いてしまうというのはクリエイターにとって結構痛いだろう

題材と内容次第かな?
例えば高考(訳注:中国の大学入試センター試験的なものです)はほとんどの視聴者が体験しているし苦労した経験があるから雑な書き方をするとすぐにバレるし、大学生活も経験の有無が出やすい
もっとも、この辺については時代ごとの違いもあるのでターゲット層によってある程度書き分けが必要なネタでもあるが

これは経験よりも見たもの、見た作品が少ないか狭いという問題では?
異世界ネタをやるにしても、中世ヨーロッパを舞台にした映画とかを見ればいいわけだし

これって結局は正しい知識がない、知識の量が不足しているという問題だと思うよ

知識がないことをごまかしている話にも感じられるね
中世の上流階級の生活について、実際にその生活を経験した人しか描けないなんてことはないのだから

広い意味では知識と経験の話ではあると思う、いわゆる「皇帝的金锄头」みたいな
(訳注:「皇帝の金の鍬」は中国のネット流行語で、古代の農民同士が皇帝の豪華な生活に関して「皇帝はきっと金の鍬で耕しているという話をしたという小話で、「井の中の蛙大海を知らず」といった皮肉を込めて使われるとのことです」

そういうのは美食動画やブログを見れば金のある人間がどんなものを食べているかは分かる
日本ではそういうのが発達していないんだろうな

写真や動画をそのまま使うわけじゃないから、そういうのを見ても二次元描写に落とし込む際に分からないという問題が出てくるのよ
「推しの子」の高級寿司とか細かい所がツッコミを受けていた

逆に「紅楼夢」の作者みたいに上流は書けても中流は書けないみたいな作者はいるんだろうか?

「セーラームーン」の武内直子は実家が金持ちだから逆に中〜下層のキャラや衣装を描けてないという話は聞いたことがある
でも少女マンガとしてはそれでも問題はなかったようだし知識や経験不足が表面化するのは、描く題材との相性次第な所もあるのだろう

書く内容は全て自分で体験にしに行くと言っていたのはシドニィ・シェルダンだったかな?
でも貧乏なクリエイターにはそういうのできないよね……

ネットのおかげで金持ちの生活の動画とかをたくさん見れるようになったし、そういった生活に関する一般的な知識としての解像度はかなり上がった
今は昔よりも更に知識が必要になっている時代だろう

貧乏なものだけど、売れてから金を使って知識のアップデートをする余裕が無いのも問題と思われる
知識だけで描くと間違いに気付かない、上流向けに「有るもの」ではなく「無いもの」は何かとか、大衆向けにコストダウンしたり代用品になったりしている部分とかは知らないとスルーしてしまうし、思わぬところでやらかす

演出や絵にする場合、クリエイターの中に一度取り込んでから再度出力するわけだから資料や動画を見て情報の取捨選択を正しく行うために経験があった方が良いのは確かだ
今の時代、資料があるから大体は描けるんだけど、豪華さで強調すべきところがズレているみたいな事件は度々発生している

現代だと知らないから正しく描けない、ではなく何が本当か知らないから正しく描けないみたいなことになってそう

だから「葬送のフリーレン」にハンバーグ出しちゃうようなことやってしまうわけか

フリーレンのあれは逆に分かりやすさ、ネタ重視でハンバーグにしたように思えるが
オタクのこだわりで少年マンガの読者に通じないのは商業作品としてダメだし、作品とシチュエーションによっては、読者の想像できる範囲での描写にする必要もあるのではないかと

こういった経験の価値を重視する発言は定期的にでるし、私も創作において経験がプラスになるとは思っている
でも経験といっても、中世ファンタジー世界の上流階級の生活を体験できるわけじゃないんだから、結局は正しい知識を参考にする能力を無視したように言うのはどうかと思う

これは知識に関しても経験に関しても言えるけど、正しいかどうかについては多くの一般人にとって正しいと思える描写があればいい
実際に体験したのはこうだったとか、学術的に正確な資料によればどうだったというのではい

同意する。
例えばよく言われるのがワイングラスの持ち方だけど、これは結局皆が正しいと思うのはステムを持つ方だけど、実はボウルを持っても構わない。しかし創作だと結局は皆が正しいステム持ちになっている。

カップの持ち方とか、後は食器の使い方や食器の有無とか拘りだすとキリがないし、視聴者の認識からズレる
ファンタジー世界で中世の正しい食事ということでパンの器と腰のナイフと手づかみで食べたら絵的にちょっとね……

必要なのは「観客の感じるリアリティ」であって本当の豪華な食事ではないからね

しかし難しい話だな
俺も日本の豪華な食事、高い寿司とかよく分からんから描写が正しいとか気にしたことも無かった
でも日本人からすれば分かる人には分かってしまうと

今の時代、ネットでツッコミを受ける確率も高くなっているとはいえ、観客が気にしない部分にリソース使い過ぎるのは作品の評価に対して良いことではない

この話題が日本で議論されている時に出ていたヨーロッパ貴族のゆで卵の食べ方と器具とか、俺もよく知らなくてアニメで見て面白いと思ったから、描写する価値はあるだろう

観客にとって知識と驚きと興味を提供できる特別な描写は効果的だが、「全てが本物」である必要はないし観客に合わせた認識の共有も必要だ
しかし本物が当然の場所に放り込まれて粗が目立つ、批判されるリスクは考慮しておく必要はある

日本国内向け、若者向けでやるならそこまで問題無いけど人気が広まり過ぎるとツッコミ所としてネタにされてしまうということなのかもしれない

「薬屋のひとりごと」のような日本製中華ファンタジー作品がアニメ媒体で中国に来ると宮廷描写などが批判されるのも似たような話か
小説で読む分にはこっちで補正かけられるけど、アニメという視覚情報で受け取ると問題が目立ち過ぎて作品を見ていられなくなるという……

あれは中国じゃない、日本の創作的中華世界観だと言われても気になるものは気になるからな……日本産中華ファンタジーアニメは中国人にとってある意味では地雷ジャンルなのだろう

これ結構難しい問題かもしれない。
創作によっていわゆる正しくない中国文化が広まる問題とも重なる部分がある。しかしどの分野にしても正しさの保証(時代や地域、解釈次第で変わることだってある!)は誰ができるのかという問題もついてまわる。
国内の中国の文化や歴史の扱いでさえ個人の好みと主観が入って妙なゴタゴタになりがちだから、正確さにこだわる範囲を広げたらきりがないし娯楽作品がおかしなことになってしまう。

確かに。
あまり心配するのもなんだが、自分とは関係ない特定分野だからとネタにして笑って済ませるのもちょっと不安になる話だな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の受け止め方や知識と経験に関する認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国は伝統的にホワイトカラー、インテリの地位が高い社会ですし、近代では新しい技術や物、知識を持ってきて運用してきた背景があります。そのため、経験が必要ないとは言いませんが、経験よりも知識が重要だという考えになります。知識があっても経験が無いから描けないというのは知識が足りない、本当の知識がないという考えになる人は少なくないでしょう」

「オタクの間でも日本の作品で本物の描写ができない、ロジックがおかしい話を書く、終盤のストーリーが迷走してつまらなくなるような作者に対しては大学に行っていない低学歴だからという話がよく出ます。個人の話を見ても自分は正しい知識を持っていて物事を把握していると思っている人や、ネットの検索結果とAIの言葉を自分の知識だと無意識に考えているような人、言ってみれば知識を過信している人は多いです。そして私自身もそうなのかもしれません……」

などといった話もありました。

私も中国関連とはいっても詳しくない分野だと思わぬ勘違いをしていたのに気付かされることはちょくちょくありますし、自分の知らない経験したことがない分野に関する扱いは気を付けたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ