「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2025年11月

寄稿記事: 「中国における藤子不二雄漫画単行本の出版状況およびアニメ状況について」 その3

その2から続いています。


第三章 中国における藤子不二雄作品単行本に関する小括

やはり、「ドラえもん」の存在感が圧倒的に大きすぎる。一九九一年の中国中央テレビでの放送開始のみならず、二〇〇八年三月一九日にドラえもんが、アニメ文化大使に就任するなど、外交関係にも影響を伴う動きをしているのがドラえもんであり、作品としての枠組みが遥かに超えた存在と言えると思われる。そのため、藤子・F・不二雄先生の死去は中国の一般社会でも大きな悲しみと伴う大ニュースになっており、ドラえもんの訳名変更の件も話題になっていた。

ただ、他の作品に関して、藤子不二雄作品は若干絵柄は子供向けのため、一九九一年以降の少年漫画直撃世代にとっては格好いいものではなく、敬遠されるようになった。もっとも、その後、高校と大学時代に「四併一」漫画によって「異色短編集」などディープな作品と出会って、藤子不二雄を再認識する者もいた。

さらに、SNSの時代に入ると、藤子不二雄Ⓐの死去はSNSなどでも取り上げられ、『劇画毛沢東』を書いたことが記事になっていた(ちなみに筆者は2004年ごろ日本留学中に、BOOK・OFFで初めて『劇画毛沢東』を見てかなりビックリしていたことを今も覚えている、すぐに購入し写真を撮ってネットに書き込みした)。

無理やり結論をつけると、中国において藤子不二雄とは、「一般的すぎる」と「マニアックすぎる」と言う両面性が物凄くきわだつ作家だと言えると思う。ドラえもんは一般的すぎるが、その他の作品はマニアックすぎるのである。


第四章 中国におけるアニメ版藤子不二雄作品

ご存知の通り、中国は香港とマカオを除いて、三二の省レベルの行政区画があります。そして、それぞれ独自のテレビ局を持っていて、放送チャンネルを複数もっている地方局もあります。
また、広東省では直接香港のテレビ信号を受信できたり、一九九〇年代中半から個人用衛星アンテナで香港や台湾の衛星局の放送を受信できたり、一九九〇年代後半にはケーブルテレビが始まったり、受信環境は多岐に亘っています。特に香港のTVBは一時期中国の深圳に支社を作っていた時期もありました。また、少数民族地区ではチベット語やウェイグル語、モンゴル語アフレコ版のアニメも存在していたりします。

ドラえもんに関しては、香港のTVBの広東語版の『叮当』、台湾国語版「機器猫小叮当」、大陸CCTV北京語吹き替え版「机器猫」がそれぞれ別のルートで入っていた可能性があり、少なくとも筆者はCCTV版を見た後、台湾版も中国のテレビ放送で見たことがあります。同じ話で声優と訛りが違い、またキャラクターの名前も違うため、特に印象に残りました。広東語(香港版)は流石に北京では需要がありませんので、テレビ放送で見たことありませんでした。


一九八〇年〜二〇〇〇年代は、まだ中国各地の地方局が各自の判断とルートで海外からテレビ番組を輸入していました。特に台湾と香港の人がセールスに来ていたり、中国現地の劇団役者を使ってアフレコすることもありました。また台湾や香港のライセンサー経由で一回切りの放送権を買っても、勝手に再放送したりしていました。また、放送専用のテープは当時貴重品なので、元の番組を消して新しい人気番組を上書きし使い回しすることが普通でした。そのためビデオテープをもって各地のテレビ局を飛び回り、もっている番組を他局にコピーして代わりに他局がもってる番組をコピーすることで、お金を稼ぐ人たちが現れました。この商売はかなりの稼ぎになったようで、飛行機で各テレビ局を移動していたそうです。

海外アニメは視聴率が稼げるため、そのようなダビング屋たちの活動により、あっという間に中国全国各地方で放送され、氾濫しました。そのため二〇〇〇年初頭、地方局が一気に衛星放送に進出し(中国語では「上星」)、全国でも見られるようになると、見られるテレビチャンネルが一気に七〇〜八〇ほどになりました。カオスなことに、違うチャンネルに回しても同じアニメを放送しているという事態になることもありました。「サムライトルーパー」とか「クリィミーマミ」とか「ウルトラマン」とか、酷い時はどの放送局を見ても「ビーストウォーズ」でしかも同じ話の放送でアフレコが違うということもありました(同じ劇団の役者が同じ話を二回アフレコしてセリフと配役が微妙に違うバージョンが同時放送されていることもありました)。また「エヴァンゲリオン」も同じ俳優たちによるバージョンの異なるアフレコシリーズが二種あったりします。

このような状況は流石にどう見てもまずいので、二〇〇六年に中国では、ゴールデンタイム(一七〜二〇時)に、海外アニメの放送を禁止しました。海外アニメ禁止令が発令した後は、深夜に海外アニメが放送されることになりました。最終的に二〇〇八年頃に、海外アニメは一切放送禁止になりましたが、番組紹介として放送されることもありました。

またCCTVには映画評論(解説)番組がありました。この番組で映画ドラえもん(大長編ドラえもんシリーズ)が取り上げられることもあったのです。この番組の構成に合うよう、映画を編集して、三〇分程度あるいは三〇分以上の番組に編集して、話は一部割愛されていますが、一応ストーリーの最後まで知ることができるものになっていました。

以上のような中国の事情から、藤子不二雄作品のテレビ放送の詳細を割り出すことは非常に困難と言えます。
一応、中国で最初のドラえもんの正規放送は一九九一年二月九日から始まったCCTVによるものとされています。番組枠は「正大総藝」(タイの正大グループが協賛している番組です)でした。

ドラえもん以外のアニメ作品については、少なくとも筆者が見ていたものとしては、CCTV教育チャンネルで一九九〇年後半から二〇〇〇年初頭に「モジャ公(宇宙小毛球)」が放送されており、見ていた記憶があります。これは確か北京語吹替でした。また、同時期に北京テレビで「ポコニャン(叮当猫)」もやっていたと思いますが、これは台湾で吹替えされていたものでした。他の地方局でも何らかの放送はあったかとは思いますが、今となってはもう分からないです。「キテレツ大百科(奇天列大百科)」は恐らくテレビ放送はなく、台湾で出版されていたビデオCDが中国に持ち込まれて、勝手に放送していた地方局があったかなぁ、という感じです。

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CCTV教育チャンネルで1990年後半から2000年初頭頃に放送されていた「モジャ公(宇宙小毛球)」


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北京テレビで1990年後半から2000年初頭頃に放送されていた「ポコニャン(叮当猫)」



ただ、北京語版ドラえもんが中国の放送局の知らないところで放送されていたということはないかと思います。版権がCCTVという国営放送局なので、ここを敵に回すことはできません。もっともドラえもんは話数も多いので、全てのお話しが北京語に吹き替えられているとは思えません。このお話を中国語で見たければ、台湾華語版を見るしかないといったお話しも存在すると思います。もっとも、CCTVは日中友好のためという枠で比較的熱心にドラえもんを吹替て放送していたと思います。

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山东有线台(山東ケーブルテレビ)で
放送されていた「叮当」


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贵州卫视(貴州衛星テレビ)で
放送されていた「叮当」


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广西电视台(広西テレビ局)で放送されていた「叮当」


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CCTV(中国中央テレビ)で放送されていた
「机器猫」

台湾で吹き替えたもののように聞こえる


また、香港経済や文化力が現在よりも強い時代には、香港の映画や音楽が中国の大衆文化に大きく影響を与えていた時代がありました。この影響で、広東語を勉強する人も多く、教材も豊富に出ていた時期もありました。この影響で、香港製の広東語吹き替え版アニメと映画とかのコンテンツがかなりの数中国にも入ってきていました。私は広東語のコンテンツは一切見ていないので、詳しくはないですが、中国では北京語コンテンツと広東語コンテンツが全く異なる世界を創っていた時期があります。なので、ここで解説した以外にも中国で放送・流通していた広東語アニメ、広東語コンテンツというのも多く存在していたはずです。

(了)

寄稿者:フギョウ

寄稿記事: 「中国における藤子不二雄漫画単行本の出版状況およびアニメ状況について」 その2

その1から続いています。


第二章 中国における時系列に見た藤子不二雄単行本


本章では、今回調べた中国における藤子不二雄作品の単行本を時系列で説明させていただく。

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1986年9月出版 《连环画 叮当(連環画・ドラえもん)》(全10巻) 岭南美术出版社(岭南美術出版社)

恐らく中国で初めて出版された「ドラえもん」。手彫り版から写真製版の変わる具合が見れる。

1986年9月出版の初期の手彫り版の中身については(図1)を、1987年11月出版の写真製版導入後については(図2)を参照。

寄稿0202

1987年3月出版 《机器猫 》 (全18巻) 人民美术出版社

人民美術出版社による最初の「ドラえもん」。筆者も数冊所持していた。毎年5、6巻程度、1991年まで出版や増刷がなされていたが、1991年にテレビのCCTVで「ドラえもん」が正規放送されて以降このバージョンが打ち切りとなった。1991年のテレビ放送開始とともに、人民美術出版社はアサヒ通信および小学館と契約をし、93年より別の正規版の刊行が始まった。

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1989年5月出版 《小叮当机器猫》(全10巻)中国文联出版公司

中国文聯出版公司(ちゃんとした国営大手出版社)の出版した『ドラえもん』。国営大手+品質はかなりいいので「日中友好枠」で出版された可能性が高い。当時は、「日中友好」の名目で質のいい日本の書籍が優先的に出版されていた。また読み順を左から右へ変えるため、コマ並びまで逆転させている手を込んだ仕上がりになっている。

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1990年2月出版 《太空儿UB》 (全9巻 )南海美术出版社(南海美術出版社)

『ウルトラB』筆者も今回初めて見た。今回の調査までは全然知らなかった。

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1990年3月出版 《神通大头熊(神通大頭熊)》(全4巻?)三环出版社(三環出版社)

「ドラえもん」だが、この訳名は筆者も初めて見た。面白いことに四角いカラー絵本になってる。『机器猫』や『叮当』と訳されてないので、恐らく台湾版や香港版を参考せず、中国独自の翻訳と思われる。

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1990年4月出版 《怪物太郎》(全30巻?)人民美术出版社(人民美術出版社)

人民美術出版社による『怪物くん』。筆者が小学校二、三年生の頃(1990〜1991年)に、クラスで流行っていた記憶がある。有名なバージョンだと思う。また、「ドラえもん」といい、この頃、人民美術出版社は藤子不二雄作品を二作も出版していたため、単なる海賊版ではなく「日中友好枠」での出版だった可能性が高い。

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1990年5月出版 《飞人(飛人)》(全14巻)科学普及出版社

『パーマン』。筆者も1、2、3巻を所持していた

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1990年5月出版《最新版Q太郎》(全4巻)中国妇女出版社(中国婦女出版社)

『オバケのQ太郎』。調べた中では一番古い「オバQ」。そのためなぜ名前に「最新版」が付くのか謎である

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1990年5月出版 《黄毛仔》(全2巻)海南摄影美术出版社(海南撮影美術出版社)

「ジャングル黒べえ」。筆者は今回の調査で初めて見た。

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1990年8月出版《Q太郎》(全10巻)中国戏剧出版社(中国戯劇出版社)

「オバケのQ太郎」。筆者も5冊ほど持っていた。

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1991年1月出版《小叮当 卡通世界》(全8巻)新世纪出版社 (新世紀出版社)

「ドラえもん」。筆者も初めて見るバージョンである。ドラえもんはバージョン違いがやたら多いので、見たことないバージョンは割と存在する。


一九九一年二月九日、中国時間午後六時二〇分から、中国中央テレビ2(CCTV2。日本でいうHNK)で、『机器猫』のタイトルで「ドラえもん」の放送開始。当時の時代背景としては、一九九二年一〇月に天皇訪中を控えており、その前段階として、まず江沢民・国家主席(当時)の日本訪問も間近に迫っており、日中友好が前面に押し出された空気感の中での放送開始であった。この放送により、それまで安定していなかった「ドラえもん」の中国語訳タイトルも一気に「机器猫」に統一されて定着することになった。そして、一九九三年から人民美術出版社より正規版ドラえもん漫画の出版が始まる。

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1991年3月出版 《机器猫》系列连环画(全3巻)中国广播电视出版社(中国広播電視出版社)

表紙に「パーマン」や「怪物くん」も書いている「ドラえもん」のフィルムブック?「日中友好枠」で出版された可能性は高い。恐らく正規版?と思われる。筆者も初めて見る。

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1991年3月出版《小宇宙人》(全3巻) 安徽美术出版社(安徽美術出版社)

「映画チンプイ エリさま活動大写真」のフィルムコミック。筆者も初めて見た。日中友好枠の正規版の可能性はある。

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1991年5月出版《外星怪客大聚会》(全3巻)长城出版社(長城出版社)

「21エモン」。筆者も初めて見た。

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1992年5月出版《新编 机器猫小叮铛》(全6セット×10巻?) 陕西旅游出版社

「ドラえもん」。筆者も初めて見るバージョンである。調べてみると、この教材みたいな表紙のバージョンは他の出版社も出していたようである。しかし、ここで紹介するのはこのバージョンのみにとどめておく。

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1992年8月出版《小小神通大百科》(全10巻)海南摄影美术出版社

「キテレツ大百科」。微妙に見覚えがある。

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1992年9月出版《七笑星》(全6巻)学苑出版社

「笑ゥせぇるすまん」。筆者は初めて見るが、調べてみるのこのバージョンは割と有名らしい。

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1992年出版(出版月不明)《宇宙猫 机器猫的姊妹篇》(全3巻)兵器出版社
「モジャ公」。筆者も初めて見た。

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1993年3月出版《机器猫》人民美术出版社

中国で一番有名なバージョン、最終的には1995年4月出版の43巻4刷の奥付によれば、43巻は4刷りで12万冊と書いてある。また版権声明として、人民美術出版社はアサヒ通信と上海知信実業有限公司を通して、小学館と契約したと書いてある。

このバージョンが大人気だったため、このシリーズを底本とした海賊版も沢山作られていた。さらに43巻以降は何故か人民美術出版社から出版されておらず,44巻以降は別の複数の出版社による偽物が出回る事態となった。

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1993年5月出版《新编神奇机器猫小叮当》(6セッ×10巻)花山文艺出版社(花山文芸出版社)

別の出版社による教材っぽい表紙のバージョンも存在する。

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1994年1月出版《笑口常开》(2セット×3巻?)四川大学出版社

「笑ゥせぇるすまん」。筆者も初めてみる。

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1990年代?《酸梅星王子》(全2巻?)出版社不明

「ウメ星デンカ」。筆者も初めて見た。見た目から90年代っぽい。

一九九五年に、ビズメディア(小学館集英社グループの関連会社)の支社として「上海碧日咨询事业有限公司(上海ビズ)」が設立される(業種はコンサル、中国の法律によって海外資本の直営による出版、放送、メディア関係の業種が禁止されていたためと思う)。恐らくここで人民美術出版社との出版契約が整理、或いは契約更新が打ち切れになり、上海ビズも関与して、小学館と吉林美術出版社が出版権の契約を締結したと思われる。

また、一九九六年九月二三日に、 藤子・F・不二雄先生が死去。藤子F先生の遺言により「ドラえもん」の訳名を日本語発音に近いものに統一したいということであり、これ以降、中国では「ドラえもん」のタイトルは「哆啦A梦(ドーラーエーモン)」となっていく。

寄稿0223

1997年12月出版《小忍者》(全16巻)吉林美术出版社(吉林美術出版社)

「忍者ハットリくん」。「吉美漫画」というレーベルで出版された正規版。巻尾の版権ページにthrough MSC(Shanghai)Co.,Ltdと書いてある、ここが小学館の窓口と思う、、、のだが、本書●ページにある通り、吉林美術出版社は、この本は正規版としては発売していないと言い張るから海賊版なのかなぁ

一九九九年「吉林美术出版社(吉林美術出版社)」と「香港碧日出版事业有限公司(ビズメディア香港=小学館集英社グループの関連会社)」による合同会社として「吉美文化」が設立。中国の法律では出版、放送、メディア関係における海外資本の比率は五〇%以下でなければならないので、ビズメディアの出資は四九%とされた。

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1999年12月出版《机器猫哆啦A梦》(全45巻)吉林美术出版社(吉林美術出版社)

「吉美漫画」というレーベルで出版された正規版「ドラえもん」。それ以降も吉林美術出版社よりいくつかドラえもん関連の出版物が出ている。しかし、今のところ「ドラえもん」と「忍者ハットリくん」の他の藤子不二雄作品については出版されていないようだ。

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2001年1月出版《叮当》(全28巻)远方出版社(遠方出版社)

远方出版社による海賊版「ドラえもん」。この後、この远方出版社は「四併一」漫画によって悪名を馳せるが、この時点ではまだ「四併一」ではない。なお、このシリーズの見た目は香港版のようにも見えるが、中身は簡体字(中国式漢字)で書かれていてれっきとした中国版。香港版単行本を底本に、文字を中国用に描き直した海賊版であろう。

寄稿0226

2002年1月出版《超能力魔美》(全1巻)远方出版社(遠方出版社)

「エスパー魔美」。远方出版社による「四併一」漫画。

寄稿0227

2003年1月出版《超长篇哆啦A梦》(全24巻)吉林美术出版(吉林美術出版社)

「吉美漫画」レーベルの正規版『大長編ドラえもん』。
2020年まで増刷されていた。

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2003年3月出版《 哆啦A梦》(全6巻)远方出版社(遠方出版社)

「四併一」の「ドラえもん」。恐らく「吉美漫画」シリーズからコピーした海賊版。
写真は(図7)と同じ

寄稿0229

2004年11月出版《 超长篇哆啦A梦》(全4巻)远方出版社(遠方出版社)

「四併一」の「大長編ドラえもん」。恐らく「吉美漫画」シリーズからコピーした海賊版。

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2006年4月出版《异色短篇集》(全2巻)远方出版社(遠方出版社)

表紙は「ドラえもん」だが、中身は「四併一」の「異色短編集」(SF短編集)。


実際、海賊版は多岐に亘って出版されているため、詳細な状況を全て把握するのは困難である。例えば「大長編ドラえもん」は一九九〇年代後半から既に幾つかの海賊版があったことは確実と思われるものの、ネットなどを駆使してもその写真を見つけることはできなかった。そのため、ここには載せられなかったものもある。また香港版や台湾版の古本の持ち込みやデッドコピーといったバージョンもある。そのため、本章で紹介したものも、中国における藤子不二雄作品単行本のその一側面であるという点に注意する必要がある。

さて、その他にもドラえもんと孫悟空(ドラゴンボールではなく、中国昔ばなしとしての孫悟空)を無理やりコラボさせた海賊版漫画なども存在する。このシリーズでは、孫悟空とトランスフォーマー、孫悟空と聖闘士星矢、孫悟空とミッキーマウスなど、とりあえずテレビで放送された人気アニメを一通り作っていた。また出版社も一定ではなく、作者もバラバラ、同じタイトルやキャラコラボでストーリーが違ったり、絵柄が違ったり、いろいろカオスである。筆者から見れば日本終戦直後の赤本漫画にかなり似ているという印象がある。恐らく、金銭的余裕がなく写真製版を導入できなかった中小の地方印刷所が、手彫製版で日本マンガのコピーも出来ず、パチモンの制作に走った結果であろう。

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1992年3月出版 《孙悟空一戏机器猫(孫悟空一戦機器猫)》、
《孙悟空二戏机器猫(孫悟空二戦機器猫)》鹭江出版社

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『孙悟空一戏机器猫(孫悟空一戦機器猫)』や『孙悟空二戏机器猫(孫悟空二戦機器猫)』は、画面構成も連環画的で、無理やりマンガっぽいコマ割りにした感じもする。コマによっては絵もヘタウマな感じである。発売当時の中国は、日本マンガブームなので、少しでも稼ぎたいと無理している感じがして、今から見るとけなげさすら感じる。


その3に続きます。

寄稿記事: 「中国における藤子不二雄漫画単行本の出版状況およびアニメ状況について」 その1

ありがたいことに私の友人の古参の中国オタクの強者にしてオタク文化の探究者のフギョウさんから
「中国における藤子不二雄漫画単行本の出版状況およびアニメ状況について」
という大作を寄稿していただきましたので以下に掲載させていただきます。
既にnoteの方に同じ内容をアップしていますが、中国からどっちが見やすいのか分からないのでnoteとブログ両方にアップしていく予定です。


中国における藤子不二雄漫画単行本の出版状況およびアニメ状況について


本研究は個人研究であり、研究方法はネット検索及び中国本土の通販サイト/ネットオークションの出品データから出版時期を調べ、筆者の幼少期の記憶と結び付けて説明を加えたものです。また、本稿で触れる単行本以外にも、漫画雑誌の出版もあるが、ここでは雑誌版は割愛させていただく。


序論 中国における藤子不二雄漫画全般論

まず、全体像として、正規版/海賊版問わず、ネット通販サイトやオークションでは確認された、中国本土でこれまで発売された藤子不二雄作品(F、Ⓐ含めて)の単行本のタイトルは『ドラえもん(叮当、机器猫、機器猫、哆啦A梦、哆啦A夢)』のほか、『ウルトラB(太空儿UB、太空児UB)』、『怪物くん(怪物太郎、怪物小王子)』、『パーマン(飞人、飛人、小超人帕门、小超人帕門)』、『オバケのQ太郎(Q太郎)』、『ジャングル黒べえ(黄毛仔、叮当小泰山)』、『チンプイ(小宇宙人、大耳鼠芝比)』、『21エモン(外星怪客大聚会、21世纪小福星)』、『キテレツ大百科(小小神通大百科、奇天烈大百科)』、『笑ゥせぇるすまん(七笑星、笑面推销员、笑面推銷員、笑口常开、笑口常開)』、『モジャ公(宇宙猫、宇宙小毛球)』、『ウメ星デンカ(酸梅星王子)』、『忍者ハットリくん(小忍者、忍者服部君)』、『エスパー魔美(超能力魔美)』、『異色短編(异色短篇集)』がある。また、筆者の記憶では『T・Pぽん(时光巡逻队、時光巡邏隊)』、『みきおとミキオ(千奇百怪、三树夫和米奇夫、三樹夫和米奇夫)』、『バケルくん(化身君、变身娃娃、変身娃娃)』の海賊版もあったと認識しているが、二〇二四年一二月の調査では再確認できなかった。

その中で、正規版としては、『ドラえもん』が一九九三年に人民美術出版社から、二〇〇〇年に吉林美術出版社からと二度の出版されている。吉林美術出版社は小学館と提携していた時期があり、一九九七年に『忍者ハットリくん(小忍者)』を出版したほか(しかし、本書●頁の通り、この『小忍者』も許諾を得ずに出版されたものでした)、二〇〇二年から二〇一四年まで『月刊コロコロコミック』の中国版である『吉美漫画』も刊行していた。現在でも吉林美術出版社は、中国におけるドラえもん関係の正規窓口であり、藤子・F・不二雄先生が直接描いていないドラえもん(むぎわらしんたろう先生執筆や藤子プロ作品のものなど)関連の出版も行っている。

筆者としては、ここに挙げた『ドラえもん』シリーズのみが正規版で、これ以外は全てライセンスが怪しい、すなわち海賊版だったのではないかと考えている。

そして、『ドラえもん』のみが、正規版海賊版問わず多数のバージョンが存在し、長期に渡って発売され、国民的なタイトルになっている。他の藤子不二雄作品のタイトルは一部の愛好家かマニアしか注目しておらず、一般的には「子供の頃にチラッと見た」「むかし本を持っていた」程度のものと考えられる。

また今回調査では藤子不二雄作品の出版は一九八〇年代から二〇〇〇年代まで長期に渡ったことが再確認され、それぞれの年代の製版や製本スタイルは藤子不二雄作品に通じて一通り見ることができることが分かった。そのため、次章では参考として、中国本土では漫画印刷と製本を軽く説明させていだだく。


第一章 中国の日本漫画製版/製本事情

製版技術として、現代の写真製版、デジタル製版以前に、職人による手彫り製版で絵を印刷していた。中国は、建国直後の時期には国全体が貧しく、写真製版できる印刷所が少なく、機材も貴重だったため、長い間、写真製版は、貴重な資料類の製版にしか使えなかった。子供用の漫画本に写真製版を使い始めたのは、一九八〇年代後半からであると、本稿執筆のための調査で状況証拠が見つかった。

一九八六年九月に「岭南美术出版社(岭南美術出版社)」から出版された『連環画・叮当(ドラえもん)』は、まだ手彫り製版っぽく、絵がぎこちない((図1)参照)。しかし、一九八七年一一月に出版された同シリーズの後半の版の物は一気に絵の再現度が上がり写真製版によるものかと考えられる((図2)参照)。

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図1


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図2


手彫り製版は文字通り原稿の絵を手作業で版に彫っていくので、出来栄えが彫り職人の腕次第となる。日本の「漫画」も現代の「マンガ」に移行されるまでは、長年「線描」のみで描いていて、手彫り製版でも対応できた。また、職人の腕次第で原画以上の味がでることもあった。しかし、手彫り製版は古典的な日本画や版画調ものに対応しやすく、手塚治虫に代表される線の太さが均一で造形が丸い「アニメ調」のキャラにはかなり苦手である。

もう一例は、一九八三年六月に出版された『連環画・铁臂阿童木(鉄腕アトム)』である((図3)参照)。こちらも恐らく手彫製版で、絵の再現度が落ちていた上、横長サイズに変える際にコマ割りがおかしくなっている部分があった。

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図3


また、当時の中国では版権ビジネスという概念があやふやであった。この出版社も恐らく版権侵害と認識してなく律儀に手塚プロに本のサンプルを送った。スタッフが手塚先生に見せたところで、手塚先生が激怒した。ただ激怒した原因は版権侵害ではなく、横長サイズした時のコマ割りと絵の下手さで、「こんな絵では楽しめない」と手塚先生自ら原稿を書き直して中国に送り返したそうだ(宮崎克=吉本浩二『ブラックジャック創成秘話〜手塚治虫の仕事場から〜(第三巻)』(秋田書店、二〇一三年)一〇一頁以下)。

ここで更に注目してほしいところは、中国本土独特の「連環画」というスタイルで、日本の漫画に影響されるまではこの「連環画」というイラストノベルが中国の主流であったのだ。そのため、一九八〇年代いっぱいまで、日本の漫画の輸入する際には、この横長左綴じポケットサイズの「連環画」スタイル、或いは四角い左綴じの絵本サイズにするのが一般的だったということだ。

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(図4)
正方形の絵本版『銀河鉄道999』


そのため、手彫製版による中国版は、再現度の低下のみならず、コマ割りにおいても日本の漫画の再現が難しかったと言える。さらに現代の「マンガ」となると、線描のみならず、スクリーンやエアブラシの導入より、手彫製版がついて限界が来てしまうことがわかった。
(図5)は新世紀出版社の『連環画・聖闘士星矢』。ご覧の通り手彫製版では再現できず、ほぼ書き直しになってしまい、作品が台無しになっている。

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図5


しかし、一九九一年に海南撮影美術出版社が出した『聖闘士星矢』では、恐らく写真製版で絵が原作のままとなっている((図六)参照)。しかも、横長の連環画スタイルではなく、原作単行本に近いというか、左綴じにした以外そのままになっている。

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図6


この海南撮影美術出版社版の『聖闘士星矢』と『ドラゴンボール』は一気に小学高学年から中学まで広がり、一九九〇年代の中国における日本の漫画の海賊版ブームの火付け役になった。そして、その後の日本漫画海賊版の大流行によって漫画本のスタイルが定番化され、連環画は市場から淘汰されることになった。
そして、二〇〇〇年代に入るとデジタル製版の普及より印刷コストがさらに安価となり、四ページを一ページに詰める「四拼(併)一(スービンイー)」というスタイルが流行し始めた。

(図8)のように「四併一」は絵が小さく、文字も過密で、日本漫画に慣れてない方は大変読みずらいと思う。しかし、当時(二〇〇〇年代)の高校生にとっては苦にはならなかった。なぜなら、当時の高校生はみんな子どもの頃から海賊版の日本漫画を読み慣れていた。また、彼らの子供の頃(一九九〇年代)は、お小遣いで単行本全巻揃う財力がなく、海賊版の発刊自体は不安定で途切れることもあり、巻数が多い長編大作となると必ず見逃しや買い損ないが発生していた。そのため、誰もが「全巻読破」を夢見ていたのである。そして、高校生になった頃、一冊で一〇巻分をまとめた「四併一」が学校近辺の市場で現れると、もうそれは買わざるを得ない代物でた。つまりこれらの「四併一」新作ではなく、文庫本のような「買い直し賓」としての役割を果たしていた。また同時期にポケットサイズ(サイズも文庫本)の海賊版漫画も出回り始め、最終的は「四併一」と共に売れ筋となり、通常サイズの漫画本を市場から駆除したのだった。

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図7(図8の本の表紙)


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図8  2003年3月に出版された「四併一」の「ドラえもん」。通常の4ページ分を1ページにまとめて掲載している。名義上は「远方出版社」の出版だが、実際の「远方出版社」は出版しておらず出版社情報は全部偽物である。


また、「四併一」となると完全な違法出版なので(写真製版はまだちゃんとした印刷所しかできないが、デジタルとなるとひょっとしたら普通の業務用コピー機でも作成できる)、法律に則って簡体字で出す必要もなくなり、香港版や台湾版の繫体字版がバンバン出ていた。そのため香港版や台湾版も一通り中国本土に流れ込んだ可能性が高く、香港、台湾出版事情について、筆者はカバーできないため、これ以上は分からないことになる。


その2に続きます。

中国オタク「西遊記のヒロイン、孫悟空の相手役で今流行っているのは何だろう?昔は狐妖や仙人系が定番だったけど近頃はまた変わってきているような気もする」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

昔から中華圏では「西遊記」の実写化や翻案作品、西遊記モチーフの作品が繰り返し作られてきましたが、大衆向けということで原作にはなかったロマンス要素、孫悟空の相手役になるヒロインが生えてくることも珍しくないそうです。

そして大人気になった西遊記系の作品のオリジナルヒロイン(?)がその後の西遊記作品に影響を与え、ある種の定番要素になっていたりもするのだとか。
中国のソッチ系のサイトでは
「西遊記のヒロイン、孫悟空の相手役の今の流行は何だろう?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


西遊記のヒロイン、孫悟空の相手役で今流行っているのは何だろう?
昔は狐妖や仙人系が定番だったけど近頃はまた変わってきているような気もする

常にラブロマンスの需要はあるし商業作品とかでは昔から珍しくないけど、ヒロインの設定や解釈は結構変わるよね

西遊記のヒロイン要素は観音だけじゃなかったのか!

観音に女性的な要素を強く見出しているのは中国における改変だから、それはそれで判断が難しいな……

最近は白骨の精が急激に増えているね

白骨の精ヒロイン自体は昔から無いわけではなかったが、定番レベルになったのは明らかに「黒神話:悟空」の影響だろうな
作品の解釈自体は賛否両論だけどイメージに関する影響はとても大きい

孫悟空との関係性でいうなら一番マシな女性は観音、妖怪系のはどれも戦う相手だし原作にはヒロイン要素皆無なのばかりだね

私は昔なんとなく仙女系ヒロインがいるものだと思っていたが、実は原作にないほぼオリジナル要素だったという……

その辺りは香港映画の「チャイニーズ・オデッセイ」の影響が大きいんじゃないかな
ヒロインや恋愛要素に限らず、あの作品が国産西遊記作品のキャラ解釈に与えた影響は本当に大きい

「チャイニーズ・オデッセイ」はヒロインの紫霞仙子の影響も大きい
ちょっとした西遊記ネタのヒロインはなんとなく「紫」の名前になりがちなのも大元はコレだ

同意する
ウチの国の作品の仙女ヒロインの名前は「紫」の人気が高いし、武侠系では金庸の「天龍八部」の影響などもあるだろうけど、西遊記系で名前に「紫」のあるヒロインが出てくるのは紫霞仙子、そしてその影響を受けた作品によって構築されてきたテンプレだろう

孫悟空って妖怪を見たらぶっ倒しに行くキャラなので、そもそも恋愛展開になりようがない

女妖怪或いは女の姿をした妖怪は大体孫悟空、たまに八戒が倒してるしヒロインっぽい関係はどこにもない
その中で孫悟空に三回殺された白骨の精は特別といえば特別?近年流行りの追放系をやる回でもあるし!

恋愛要素を入れる、女性が演じる役を作るのは商業的に必要だったのだろうけど、西遊記でやるとほぼオリジナル要素になるからね
「黒神話:悟空」は解釈違いでもめたけど、昔も今ほどじゃないけど解釈違いで好みが分かれる西遊記作品が結構あったな

ヒロイン以前に原作だとそもそも孫悟空に恋愛やら何やらの方面の欲望があるとは思えないという問題が……孫悟空の欲望っぽいのは桃関係くらい?

だから前世の関係をくっつけるのですね!

それか旅に出る前、天界の話の時に関係を作るとかだろう
孫悟空が恋をしたことによって運命に翻弄される、その悲恋の結果「情」を失いその後の孫悟空となっていくのもテンプレイメージの一つだろう

狐妖と孫悟空の悲恋、愛により孫悟空を人間的な感情を持つ存在にして、悲劇で失われて孫悟空が悟りに至る流れは一時期よく見かけたような?

孫悟空が天界に反逆するきっかけがヒロインとの恋愛というネタも少なくない
そしてこの場合は仙女ヒロインよりも狐妖ヒロインが多くなると思う

国産ネット小説だと孫悟空のヒロインは仙女か女妖怪だろう
白骨の精は原作に出ている元ネタが明確なキャラだからネット小説で好きにやる上では使い勝手がよくない

孫悟空の相手役のヒロインとか、三蔵法師の前世のヒロインみたいなのに白骨の精を配置するのはめんどくさいし解釈違いで批判されるリスクもある
それならオリキャラでやった方が良いとなる

理解できる
白骨の精や白龍馬は強引な解釈、改変でヒロインにできなくもないがそこまでやるくらいなら最初からオリジナルでやった方が良かった
特に恋愛要素を濃くしたいならね
白骨の精を孫悟空の相手役にするのは昔からあるけど流行りとしては最近のもので、これが今後仙女や狐妖のようなテンプレとして定着できるかまでは分からない

私は白骨の精は妖怪系ヒロインの有力ジャンルの一つくらいにはなると思う
これまではマイナージャンルだったが、「黒神話:悟空」という大人気になった作品が出たからね

しかし原作でまともな女性キャラは鉄扇公主(羅刹女)くらいか?
だがこいつは牛魔王の嫁だから義兄弟関係の孫悟空が手を出すとかありえないし、それをやったら解釈違いに

鉄扇公主って孫悟空からすれば兄嫁なわけで……それとの関係になるのは西遊記のイメージと違い過ぎる

西遊記のオリキャラヒロインはやはり仙女、龍女(龍王の娘)辺りが無難で人気も獲得できるラインだと思う

最近の白骨の精ヒロインに関しては嫌がる人も少なくないし、原作通りにやるなら観音か龍女だろうね
一般向けでやると恋愛要素強めになる時点で反発が出そうだが

白骨の精は有名エピソードに出てくる美女に化ける妖怪なので、知名度的にも改変的にも扱いやすいのは確かだ
そしてきっかけになる話題作が出て一気に広まったのが今

白骨の精って上で言われているようにオリジナル要素を載せまくる対象としては使い難いけど、美女から骨の化物になる展開は現代的な演出との相性は良い
現代の環境に向いた素材として再発見されたヒロインという言い方もできそう

その時その時の人気作品の影響や細かい所の流行り廃りはあるけど、大まかな流行りの順番は仙女、狐妖、そして現在の白骨の精といった所だろう

狐妖ヒロインの人気も長いよな
これは国産ネット小説の「悟空伝」からの影響が大きいと聞いたが

狐妖は仙侠系作品とも相性が良いし西遊記に限らず国産作品の定番ヒロイン枠と言っても良い
妲己的なキャラにしたり、ロマンスも悲劇もエロもできるし、虐げられた種族という扱いにもできるからある意味では人間ヒロインよりも扱いやすく常に供給されている

カップリングということなら哪吒や二郎神はどうだい?

それはこのテーマ的に違うだろ
いや需要はあるんだろうけど俺も怖くて調べたことは無い

哪吒は蓮の精の解釈の方ならいける……たぶんいけそう……俺は少なくとも……



とまぁ、こんな感じで。
昔から今に至るまで中国における西遊記ヒロインのイメージについての話がイロイロと出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「この十数年くらいの国産映画やドラマには狐妖ヒロインがとても多いです。設定にロマンがありますし、衣装や特殊効果を華麗にすることができるのも良いです」

「狐妖は中国では悲劇のヒロインのイメージが強く、孫悟空とのカップリングでは人外同士の禁断の愛と悲劇といった展開になりがちですね。それを前世でやるのか天界でやるのかは作品ごとに違いますが」

などといった話もありました。

中国の西遊記系作品のキャラ解釈やオリキャラの傾向は日本とかなり違う所もありますし、何か面白い部分があればまた追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「西遊記二次創作では白骨の精をヒロインにすることが多い気がするけど、なぜなのか?」

中国オタク「表立っては言わないけど実は人気に関して納得できていないキャラ、そういう話をよく見かけるキャラについて語ろう」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「『呪術廻戦』の禪院直哉の人気の理由が本当に分からない。誰か教えてくれ。助けてくれ」
に関連して、
「中国で大人気なキャラだけど、実は現地のオタクの間で好き嫌いが分かれているようなタイプのキャラは他にいるのか?」
という質問をいただいておりましたが、先日これに関連しそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「表立っては言わないけど実は人気に関して納得できていないキャラ、そういう話をよく見かけるキャラ」
などといったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


表立っては言わないけど実は人気に関して納得できていないキャラ、そういう話をよく見かけるキャラについて語ろう
なぜあのキャラが大人気なのかとモヤモヤした気持ちになるようなキャラについてを!
この間別の所で「呪術廻戦」の禪院直哉の人気が高いという話の際にそういう話が出ていたが、他にもそういうキャラがいるのか気になってね

納得できていない、ということなら人気の理由が理解できるかとかは関係なく語って良いのか?

そうだね。ただキャラ自体を叩くのはあまりしない方向で頼む。
今の時代に他人の人気を気にしても仕方が無いのは理解しているつもりだが、それとは別に人気が高いばかりではないキャラについては知りたい

「NARUTO」の大蛇丸かな
嫌いという程ではないが、人気が高いというのはよく分からん

「NARUTO」なら、うちはイタチもそんな所があるね
敵から味方になった、いわゆる「洗白」されたキャラに関してはそういう不満が多い気がする

イタチに関しては家族全員殺しで良い兄貴扱いされているのがダメだとか
どこに注目するかで印象も変わるのだろう

敵から味方になったキャラに関してはベジータくらいまでいかないと反発は残るのではないかと
そしてベジータでさえも過去の所業で批判する人がいないわけじゃないし

昔のキャラでも良いんだよね?
私の場合は「Fate」の金ぴかがそれだ

私も同じだ
ギルガメッシュは「Zero」の方でも「stay night」の方でもかなり好みが分かれるキャラしていると感じている

国内だとギルガメッシュは「Zero」の群像劇における格の高い最強キャラ視点で入った人が多かったからずっと人気高いというのもありそう
それに加えて近頃はギャグ補正や味方補正が入って随分と印象良くなっているけど、元はかなり好み分かれるタイプだよね

「Fate」だとイリヤをまだ敵キャラとして見ている人もいるし、入った作品やその当時の環境次第でイロイロと違ってくるのだろう
国内のファン界隈でも「Zero」が圧倒的だった時期と比べてギルガメッシュ嫌いの発言が増える、許容されるようになってきているのは興味深い

遠慮せずに言えば「デート・ア・ライブ」の時崎狂三
国内にだって彼女が苦手な人間はいるのですよ

俺の知り合いにも時崎狂三がダメなのがいたけど、「キャラデザは本当に良い、人気になるのも理解できるが中身はダメ」とか言ってたなあ

キャラデザが良いけどストーリー上の活躍や扱い、汚点が残るパターンだとここのテーマみたいになりがち

他にも作者がひいきしてキャラ設定を変えたように見えると嫌われやすい
時崎狂三もキャラデザはずっと評価高いけど、キャラ設定に関しては何かと言われるね

「東方」の博麗霊夢
これは自分が博麗霊夢の同人二次創作のキャラが苦手というのもあるかもしれないが

この手の話題で定番なのは「ヒロアカ」の爆豪?
特に男の間では火暴猴(オコリザル)のあだ名と共に「何で人気なのか」と言われ続けている

「オーバーロード」のアインズ

確かにアレは極端に好みが分かれる。好きな人は本当に好きだがダメな人は本当にダメ。

ヒソカだね
「HUNTER×HUNTER」の悪役はクセの強いのが多いけど、こいつは特に苦手
不人気になるタイプではないというのは分かるが……

人気になった理由は想像できるが、大人気になるとは思えなかったのが狛枝凪斗

狛枝凪斗はダメな人は本当に不快でダメらしいね
しかし「ダンガンロンパ」にハマるような人間にとっては好みのキャラでもある模様

これはディオの名前を挙げざるを得ない

俺もそうだな……ここだから言ってしまうけど、俺は「ジョジョ」のディオは評価するのが当然という今のオタク界隈の空気も含めて苦手だ

空気も含めて良いなら私はシャアが苦手だったり
ガンダムファンをやるならシャアネタは避けられないし評価しないわけにはいかない空気なのが……

「アカメが斬る!」のエスデスは自分の好みじゃないけど人気出そうと思っていたらやはり人気が出てちょっと微妙な気分になった

まだ出ていないのだとフリーザ
非道なことをやって主人公は見逃されて死んだり生き返ったりしながら悪事を続け、味方になることもなく主人公と結果的に協力するかもないのに人気が高いというのはわけがわからない

フリーザはウチの国だとあまり人気無いままだと思うぞ
日本では本当に人気が高いらしいが

ここでなら「FF」のセフィロスの人気が意味わからんと言っても問題無いよな!?
やはりキャラデザと装備と中二病パワーなのか?

このテーマなら、自分の中ではここしばらくの間では禪院直哉の他には「ワンパンマン」のガロウも該当する

改めて考えてみたが、私は最近だと「葬送のフリーレン」のユーべルが自分の好みと一般の人気の違いを痛感するキャラだった

「デュラララ!!」の折原臨也はこのテーマに合いそうなキャラだと思った

極端なキャラ、敵キャラは評価が両極端になるし該当するキャラが結構出てきそう
俺にとっては「禁書目録」の一方通行がそれだった

こういうのは重要キャラ、印象に残るキャラに甚大な被害を与えるとか殺したりすると反発が残る。

「ペルソナ5」の明智は私も人気出るだろうとは思ったが、大人気ぶりにモヤモヤしたものは感じる
「ペルソナ5」はお約束展開のために舞台装置的な行動を振り分けられるキャラが多いし、明智はその中でも損な役回りだったのは分からなくもないが

明智は強烈に好き嫌いが分かれているよな
ファン界隈ではずっと戦いが続いている……

美形の黒幕キャラは人気出るけどアンチも大量に出ることが多い気がする
ずっと戦うボスキャラとはまた違う印象になるのが原因なのだろうか

やったことの責任を取ってない、報いを受けていないのにチヤホヤされるというのは見ている側にとっては結構なストレスになるからね
そこで解釈が分かれるから好きな人も嫌いな人もたくさん出るキャラになりやすいのでは

「屍鬼」の桐敷沙子も作品人気が高かった時期はそんな感じの扱いだったかも

黒幕ポジションは全てを操っている、キャラを駒扱いにしているように感じて嫌う人がいるという話もある
黒幕キャラ以外にも「ようこそ実力至上主義の教室へ」の綾小路清隆なんかもそういう部分で好みが分かれる、好きな人は本当に好きだけど……となるようだ

ウチの国は上からの別視点で話に関わるキャラの人気が高くなりがちだよね
でもそれが嫌な人間もいるのですよ

涼宮ハルヒはリアルタイムでは横暴なキャラなのが合わなかったけど、周りの大人気とオタクなら見ておかなければいけない、評価しなければいけない空気がきつかったな
ただ最近は逆に批判が強過ぎて逆にそこまで言わなくても……という考えも出てきた



とまぁ、こんな感じで。
今回名前が出ているキャラは基本的にどれも中国オタク界隈で人気が高いとされるキャラですが、やはり合わない人もそれなりにいる模様でした。

ちなみに今回の件を教えてくれた方からは
「中国ではオタクの間でも好きな作品やキャラが主流かどうか、昔言われていた『覇権』のような地位であるかどうかが重視されます。ですから大人気キャラを良いと思えない人、或いは自分の好きなキャラが大人気キャラに負けて主流になれない人は気分が良くないと感じてしまう時がかなりあります。日本のオタクのように自分が好きならば良いという考えになれない人も少なくないのです」

「もちろん中国のオタクにもマイナーな好みを維持している人はいます。しかし言っては何ですが中国のオタクには自分の好きな作品、評価している作品が主流になるべきという願望を抱いている人も少なくありません。そして自分の好きではない作品やキャラに対して批判や通報を行います。そういう人たちの中にはそのキャラが嫌いというだけでなく、嫌いなキャラが大人気になるのが嫌、自分が評価していない作品が大人気になって評価されることが嫌という考えになっている人も少なくないように思えます」

などといった話もありました。

キャラの好みやその評価に関してはイロイロな意味で中国オタク界隈独自の傾向があるようなので、何か機会があれば追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「私は昔からジャイアンがのび太の友達扱いされているのに納得できないんだけど、自分と同じ考えの人っていないかな?」

中国オタク「日本では電動バイクや電動自転車ってどれくらいあるの?アニメだと電動バイクなんかはほぼ出てこないけど……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

現在の中国では庶民の足として電動自転車や電動バイクがあふれているそうで、日常生活に当然存在するものといった認識にもなっているとのことです。
またそんな背景もあってか、日本のアニメやマンガを見ていると電動バイクや電動自転車を目にする機会があまり無いということで引っかかる人もいるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「アニメに電動バイクが出てこないけど日本では電動バイクや電動自転車はどうなっているのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では電動バイクや電動自転車ってどれくらいあるの?
アニメだと電動バイクなんかはほぼ出てこないけど……

日本の二次元にはバイクに関してはレース系作品から女子高生とスーパーカブの日常みたいな作品まであるけど電動バイクがテーマの作品は無いよね
新しいものだからすぐには出てこないのかと思っていたが、いまだに出てこないのは何が原因なんだろうか?

あることはあるけど、中国ほどじゃないとか
確か日本だと充電が不便なんだっけ?

国産マンガだと電動バイクに乗ってるキャラというのは別に珍しくもないけど、日本の二次元だと出てこないのは確かだ
現実の日本の学校の授業でタブレットが普及しても黒板とノートの風景は変わっていないくらいだし、移動手段も当面大きな変化は出ないということなのかもしれないが……

日本は電池産業も電気の供給網も劣っているし、社会的に身近ではないんだよ

今の日本は電動自転車はかなり普及しているし、電動バイクも電動キックボードも増えてるし充電可能な駐車場とかも増えているよ
ただ電動系は都市部の気軽な移動手段扱いで、長距離だとパワー不足、気温や天候の変化に弱いからと敬遠されている

日本だと好きな人間はガソリンのバイクに乗れるのにわざわざ電動バイクに乗らないということでは?
安いから、簡単に乗れるから電動バイクという需要はあるはずだが、そういうキャラとバイクの二次元での出番は少なくなる

日本は環境関連の規制以上に安全関連の規制から電動バイクが普及し難いという話だったかな?
こっちだと自転車扱いのが日本ではバイク扱いになるので手軽に売るのも、乗るのも難しいとか

俺が以前見た日本旅行動画では日本だと純電動車は禁止されていて、ペダルを補助する電動アシスト車以外は法律上売れないということだったが

売れなくはない
でも日本だと電動バイクは免許やナンバー取得が必要で、こっちほど雑に買って乗ってはできない

こっちは税収……もとい産業育成のために管理が緩い時期が続いていたけど、日本は最初から管理が厳しかったので電動バイクの普及は遅かった
さすがに今の日本では電動自転車の方は結構普及しているけど、学生キャラのイメージとは合わないのでやはり出番は少なくなる模様

日本では電動バイクは機動車(自動車)扱いで、ウチの国で長いこと電動バイクが非機動車(自転車)扱いだったのとは違う
日本だと税金や免許、手続きが大して変わらないからガソリンのバイクに乗るということになるだろうし、それがそのまま日本で制作される作品の描写にも反映されているのではないかと

ウチの国も一応電動バイクの規制基準はあるんだけどね……今は最高時速25km以下が非機動車扱いで免許不要、ただしナンバーは必要ということになったはず
それを今年から厳格にやるということだが……

規則を順守した場合、電動バイクは時速25km以下になるから二次元における極端な使い方には向いていないのは分かるだろう

日本には「銀魂」の坂田銀時が乗っているようなバイクがあるから電動バイクは流行らないと聞いたことがある
あれが性能的にもコスト的にも電動バイクっぽいレベルで普及しているとか

電動バイクってデザイン的に日本の「原付」と大して変わらないし、作画は変わらなくても実はガソリンではなく電動になっているケースもあったりするのでは?

どうだろう?
二次元で原付に乗るキャラでも車種は明確なことが多いし、電動が出たら分かりそうな気もする

日本は安全基準が厳しいからこっちのように電動バイクが普及するのは難しいはず
日本では代替手段として電動キックボードを導入したがそれも評判は良くないと聞くし、自転車の地位は得られても旧来のバイクの地位まで得るのは当面なさそうに見える

ウチの国で電動バイクが普及したのって電動バイクの管理が緩かったからというのも大きな理由だからね……
今は厳しくなっているけど、2010年代は免許もナンバー取得も不要、出力規制も有名無実、警察も大して取り締まらないから日本のバイクみたいな感じで一気に普及したわけだし
そういう環境ではない日本で作られる作品に電動バイクがたくさん出てくるのは当面無さそう

こっちで規制が強化されたのも結局は事故やバッテリー火災、デリバリー業者の問題が増えすぎたからだしね
そういうネタが日本ではまだ日常的になっていないということでもあるのだろう!

なんだか理解できてしまう話だ
こっちでバイクの規制強化が受け入れられているのって環境への影響以上に治安の影響が大きいわけだしね
乗っている人間の質が悪いとヒドイことになる乗り物だし、俺は電動バイクもガソリンエンジンのバイクと同じく禁止してもいいくらいだと考えてしまうよ

電動バイクに関してはむしろ中国が突出して普及している独特な環境とも言える
中国国内では電動車関連産業を推進するために規制管理が緩い、税金も安い時代が長く続いて
庶民の移動手段として普及したし、地方によっては今でも規制管理が緩い
もし免許とナンバーを規則通りに厳格に扱ったら国内の電動バイクは半分も残らないんじゃないか?

ウチの国は都市部でかなり前から「禁摩」(ガソリンバイク禁止)とかの政策があったし、バイクの習慣がそこまで強くないからね。こっちの電動バイクは旧来のバイク禁止の環境で急速に広まった習慣という言い方もできる。
日本はバイク産業、バイク文化が昔から続いているし、二次元ではSF的なアレンジをするネタが普及しているからなかなか変化が出ないのだろう

俺も「AKIRA」の金田バイクが電動バイクになったらダメだろうというのは理解できる

私には真っ黒な煙吐きながら走る、跡をつけて走るバイクが電動バイクより良いものには思えないんだがなあ

煙吐くのは燃焼に問題がある質が悪い、手入れされてないエンジンだからというのもある
俺も排気ガスは嫌いだけど、あれは慣れている人間からすると、ちょっとした煙程度ならロマンがあるとか
そういう所が日本の二次元作品では演出的にも使いやすいのかもね

日本の二次元作品の場合、「ガソリンスタンドで給油している、給油の際のちょっとした時間」というシチュエーションが使い難いくなる問題もありそう
EVだと充電の遅さや充電スペースの奪い合いもあるし、それを上手く活用した話を新しく作るのも手間がかかるだろうしね

イメージ的にも実用的にもEVはガソリン車に比べて貧弱、設備が整ってないと使い難いというのがあるんだろう
二次元作品って何かと極端なシチュエーションを描いて誇張するわけだしね

ウチの地元はバイク禁止じゃないので私は電動バイクもガソリンバイクも乗ってるけど、街中の通勤に使うなら電動バイクの馬力は十分だし、電動バイクの方が便利だし燃費も良いね。

近頃はEVがどれだけ走れるかが強調されているけど、実際は数十キロ圏内で一〜二日に一回の充電での使いやすさの方が重要だ
日本の二次元作品でも将来的には行動範囲がそんなに広くない日常系の移動ツールとしてなら出てきそうだけど、その際にあえて強調されることも無さそう

国内ではガソリンバイクが禁止されているという話はよく聞くけど、大々的に禁止したのっていつ頃からなんだろう?
私が小学校の頃はガソリンのバイクが普通に走っていたんだけど……

こっちは都市や地方ごとに規制が違うからガソリンのバイクが好きに走れた地域、時代はある
基本的に大都市の方がバイク禁止の規則は厳格で、都市によっては前世紀からバイクが入るのは禁止されていたような?
あと台数自体が少ない、取締りが熱心ではない時期もあったから「バイク禁止」な地域でもガソリンバイクが走っていたというのも珍しい話では無かったりする

道路の取締りって今も雑だけど、昔はもっと雑だったからな……キャンペーンで急に厳しくなることもあれば、それ以外の時期は目に付く所、稼げる所を取り締まるだけみたいな時期もあったりで

バイクに関しては時代や住んでいた場所による印象の違いもある
大都市で小さい頃から育った人間はガソリンエンジンのバイクに馴染みが無いし、電動バイクの利点が意識され、ガソリンのバイクの強みや昔の人間が感じたバイクのカッコ良さみたいなものが実感できないのも無理はない
逆に言えば、日本の二次元作品に電動バイクが出てこないのはガソリンのバイクを良いものだと感じている世代がまだ作り手に多いからというのも理由の一つではないかと

たぶん俺も実際に見たら臭いしうるさいしで嫌になったりするんだろうけど、今世紀の初め頃に地元の兄ちゃんにバイク乗せてもらって遊びにいった思い出とかもあるし、まだバイクが走っていた時代が時々懐かしく思えたりする



とまぁ、こんな感じで。
中国における電動バイクの印象や昔のバイクの扱いなど、イロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「個人的な印象ですが、中国では10年くらい前に電動バイクが一気に便利で手頃な価格になって普及したように思います。ただ規則もマナーも整備されないまま来てしまったので問題も発生していますし、バッテリー火災のリスクもかなり意識されるようになっています。今は電動バイクで爆走する人に対する視線はかなり厳しくなっています」
などといった話もありました。

昔の中国の風景といえば大量の自転車でしたが今ではそれが電動自転車や電動バイクなどに入れ替わっているという話や、それとは別に「騎行熱」という趣味やレジャー目的で自転車に乗って移動するというブームが出ているというも聞こえてきます。
アニメやマンガの中の街並の描写に関しても同じ部分、違うと感じる部分が何かと出ているのでかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近頃は正統派な忍者作品を見かけなくなった気がする」「最近の二次元で人気になっているのはアメリカ式忍者ばかりだよね」

ありがたいことに先日の記事
中国オタク「最近強くて金持ち、上流階級に入るような話がきつくなってきたので、例えば『CLANNAD』みたいな貧しいけど幸せや愛はあるみたいなアニメを見たい」
以外にも、「時期によって回答にちょっとした違いが発生する定番要素」に関するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「近頃は正統派な忍者作品を見かけない気がする」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃は正統派な忍者作品を見かけなくなった気がする
忍者キャラ自体は相変わらず少なくないし、変則的な忍者作品もあることはあるんだが……

最近の作品だとは「忍者と殺し屋のふたりぐらし」や忍者と極道」とかだろうか

「忍者与殺手」(「忍者と殺し屋のふたりぐらし」の中国語タイトル)は「忍者殺手」(ニンジャスレイヤー)みたいな作品を期待してみたら全然違って頭を抱えたわ
確かに真っ当な忍者主人公の作品って最近見ないと思う

一応「忍の一時」という作品はあったけど、大して話題にならなかったし記憶に残るような正統派忍者作品って案外難しいのかもしれない

「忍の一時」は設定が忍者だけどビジュアル的にあまり忍者っぽくないから解釈違いの人もいたと思う
いや、現代を舞台に忍者をやるならあれが正しいやり方の一つなんだろうけど

現代を舞台にした忍者なら「アンダーニンジャ」は結構良かった
でも忍者中心の異能バトル、異世界のファンタジー世界観みたいな話は無いね

「忍者と極道」はアニメ版のクオリティが低いのが気にはなるけどツッコミ入れられる環境で見るならかなり面白そうな作品だ
「忍殺」もアレだったが、それを更に頭おかしくして来たような?

「忍者と極道」は廉価版忍殺みたいなのがな……あれなら忍殺の方を見れば?となってしまうし、忍者を題材にして極端に作るのも簡単ではなさそう

今の時代にやるのは忍者を中心に据えた正統派ではなく「アンダーニンジャ」のように忍者要素を組み合わせた作品の方が良いのでは
忍者本体に関してはもう語れることがあまりない

理解できる。俺が最近見た「NINJA KAMUI」も忍者の皮をかぶった作品という印象になったしね

最近の二次元で人気になっているのはアメリカ式忍者ばかりだよね
「ニンジャスレイヤー」や「忍者龍剣伝」とか、伝統的な忍者とは別物の魔法、超能力とかの異能バトル
「NARUTO」だって結局はアメリカ式忍者の方に入るし

そもそも正統派な忍者作品って諜報、暗殺分野での戦いになるんだよな
「NARUTO」みたいなのは異端だよ

日本の二次元における忍者は忍法帖シリーズから急速に歪んでいったからね
アニメの「バジリスク」の原作の「甲賀忍法帖」から超能力的な忍術、瞳術などの独自用語や世界観が固まっていった。

そもそも忍法帖シリーズがあったから二次元で忍者と忍術バトルが発展したので、歪んだというよりも、ジャンルを創作したと見るべきでは?

二次元だとそれに加えて横山光輝の「伊賀の影丸」だね
流れとしては忍法帖シリーズの影響を受けたというかパクったのが「伊賀の影丸」で、その後の日本の忍者キャラと特殊能力バトルは大体ここで固まった

「正統派の忍者作品」というけど、忍者と超能力的な忍術バトルが日本のマンガにおいては正統派の流れだよ
魔法や超能力的なポジションとしての忍者と忍術が伝統的なジャンルとして存在してきた
もっとも時代と共に淘汰されていったジャンルでもあるし、「NARUTO」はそういう過去の忍者作品を現代風に再構築してヒットさせた作品と言う見方ができる

忍者自体はずっと人気だけど、新しいアイデアは出ていない
大体は他の題材、世界観に忍者が混ざるパターン

実は「バジリスク」は原作が日本の忍者作品の原点の一つだ
それによって日本の忍者は、能力やチームバトルといった辺りだけに注目して雑に例えるなら東洋的な要素が濃厚なX-MENみたいになった
作品として出たのは忍法帖シリーズの方が先だけど

話を戻すけど、「NARUTO」は同じ世界観で「BORUTO」が続いているし「ニンジャスレイヤー」みたいな作品もあるから、今の環境で正統派な忍者主人公及びそれを中心とした世界観でやるのは厳しいのではないかと
たぶん正統派な忍者をやろうとしても編集が許可しないんじゃないか?

「NARUTO」の忍者や属性ってもう忍者の名前の付いた魔法使いみたいなものだし、作品後半になると魔法使いと何が違うんだという状態になっていたからそんなに気にするほどでもないと思うのだが……

日本の二次元の流行りが変わったんだよ。
今は忍者ではなく鬼殺隊!ちょっと前には陰陽師バトルもあったしね!

でも忍者自体は消えていない
メインキャラとしての流行りが消えてもサブキャラの需要は尽きないのが忍者の強い所だ

いわゆる1クール、12話くらいのアニメでやる場合、正統派な忍者とその世界観をやるのは困難だ
「アンダーニンジャ」のように舞台は現代社会!主人公は現代社会に形を変えて存在する忍者!で始める方が良い

逆に12話しかなくても「忍者」という属性で見ている側に受け入れさせられるのは非常に便利と言えそうだ

忍者は記号として便利過ぎるんだよ
現代だろうがファンタジーだろうが出せば勝手に世界観に馴染んでくれるし

しかしそういう二次元の忍者って大体は完成したキャラ、忍者という属性をもって出てくるのがね
俺は成長していく、強くなっていく忍者キャラも見たい……

「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」みたいに変則的な忍者モノはあるんだけどな

最初の忍法帖シリーズからして主人公も敵も味方も完成した超人同士のバトルだから、未熟な忍者や成長する忍者の方が変則的な設定なのかもしれない

「NARUTO」が日本の業界では珍しい正統派な忍者の少年マンガという評価もあるようだし、やはりその影響がある間は正統派の忍者作品でヒットするのは無理じゃないかな……

同意する。
現代の環境だとシチュエーションやキャラで勝負できるギャグ系作品はいいけど、長編を忍者、それも忍者が中心になる世界観でやるのは難しそう

「忍殺」とかもよく考えたら現代で珍しい長編忍者作品だったりするし、忍者モノは既存の競合作品がすぐに出てくる

こっちでは忘れられているけど日本ではまだ続いている「忍たま乱太郎」みたいな作品もあるし、日本で正統派な忍者作品が作られていないわけじゃない
実際「忍たま乱太郎」は土井先生がメインの劇場版が今年公開されて30億円超えという日本市場のアニメ映画では大ヒット級の成功をしている

日本市場だと「BORUTO」が続いているし「忍たま乱太郎」みたいな作品もあるから正統派の忍者モノ新作で割って入るのはやはり厳しいのかね



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈で認識されている日本の忍者作品や忍者ネタの知識など、イロイロな話が出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では『NARUTO』のイメージが非常に強いので日本の昔の娯楽方面の忍者ブームを知らない、知らないまま議論を進めてしまう人は珍しくありません。そもそも中国に日本の作品が大量入ってきて広まったのは1990年代以降なので、日本の昔の作品に関する知識はそこまで多くないですし、昔の作品とのつながり、影響というのも意識する機会は少ないですね」

「日本の忍者ブームは大衆向け娯楽小説や実写作品の影響が大きかったのも、今の中国国内のオタクが日本における昔の忍者の人気や扱いを見つけられない原因の一つでしょう」

などといった話もありました。

近頃の中国オタク界隈では「ニンジャスレイヤー」などの存在感が地味に強くなっているという話も聞きますし、「NARUTO」が完結してかなり経った現在の中国オタク界隈における忍者ネタや忍者の扱い、中国オタク界隈でイメージされる「定番の忍者キャラ」に関しても気になってきましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「最近強くて金持ち、上流階級に入るような話がきつくなってきたので、例えば『CLANNAD』みたいな貧しいけど幸せや愛はあるみたいなアニメを見たい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では定期的に「何々のような作品を見たい」いった話題で盛り上がるそうですが、時期によっては回答にちょっとした違いが発生することもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「貧しいけど幸せや愛はあるみたいな作品を見たい」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます・


最近強くて金持ち、上流階級に入るような話がきつくなってきたので、例えば「CLANNAD」みたいな貧しいけど幸せや愛はあるみたいなアニメを見たい。
二次元で何か良い作品はないだろうか?

小さな街の狭いアパートで暮らすような話、心が温かくなるストーリーみたいな感じでいいのか?

そこまで厳密でなくても構わないよ
あとできればあまり胃が痛くならない、最後はハッピーエンドで終わってくれるのが良い

その組み合わせだと御都合主義的な奇跡にしないと破滅エンドになりそう

そうでもない
昔はそういうのがテンプレの一つだった時代もあるし、イロイロなのが探せばあると思う

貧乏だけど愛はある若い家族の暮らしって、現代ではいわゆる爽快感重視、俺TUEEEEEに淘汰されたテンプレの一つだ
「CLANNAD AFTER STORY」は当時でも古いとされたテンプレを麻枝准が活用した作品とも言える

「CLANNAD AFTER STORY」って小さな街の小さな家族の暮らしというある種のノスタルジー展開だったわけだしね。麻枝准はそういうテンプレをよく使う

「AIR」の海の近くの田舎の村?な話もノスタルジー、テンプレな設定上で展開される話だからな
今年の「FGO」の夏イベントでも似たようなネタが使われていた

スレ主が求めているようなアパートで暮らす若者達という設定は日本の文化と高卒で働き結婚して子供を作るのがありふれていた時代背景の組合せだから、探すなら結構前の作品になりそうだ

シチュエーションだけなら重なるのもありそうだけど、ハッピーエンドは難しいな
アニメ化ではなく実写化されるような青年向け作品に結構あるけど、胃が痛くなるような展開になりがち

空気だけなら新海誠の「秒速5センチメートル」みたいな方向はどうだろう?

文芸的な作品、胃の痛くなるラブストーリーみたいな漫画はそれなりにある
その中でスレ主に薦められそうな比較的胃が痛くならなそうのは「イエスタデイをうたって」だろうか?
原作が始まったのはかなり昔だけどアニメ化されたのは2020年とそんなに昔ではない

「イエスタデイをうたって」は良さそうだね
確かにアパートに住む金のない青年が主人公のラブストーリー

そっちの方向でいいなら「めぞん一刻」はどうだい?
この作品も日本の昭和ノスタルジーな世界観で古いアパートを舞台にしたラブストーリーだ

俺もアパートを舞台にした作品ということで最初に思い出したのは「めぞん一刻」だったし、ここのテーマに合ってそうな作品だと思う

「CLANNAD」は有名だけど似たような設定の作品がウチの国で評価される、広い範囲で人気になるのは難しそうだ
「CLANNAD」は昔から主人公が電気工事士というだけでバカにされていたけど今では内容を語る前にまずそこがネタにされる、茶化されることでまともに議論にならないような所がある

言いたいことは理解できる
「CLANNAD」でそれだから、他の作品だともっと厳しいだろうね

現代の感覚、それもウチの国の感覚での生活や将来についての考えが投影されるから学歴も無く将来の成功にも希望が持てない庶民の話みたいに受け取ってしまう
でもそういう環境での日常生活、幸せについての話は刺さる時は本当に刺さるんだ……

そもそも二次元だとアパートを舞台にしたラブストーリーってかなり少ない
「めぞん一刻」くらいまで遡らないと出てこない

「六畳間の侵略者!?」や「住めば都のコスモス荘」みたいな作品もあるぞ
しかし多いわけではないし実写作品向けの設定なのは否定できない
二次元だとやはり学校を舞台にした作品、特に高校世代の作品が圧倒的に強いしアニメ化まで行きやすい

ギャルゲーだけど「家族計画」はアパートでもないし疑似的な家族の話だけど「CLANNAD」的なものが好きならオススメの作品
個人的にライターの田中ロミオがもうちょっと生産力あったらアニメ化までいったのかな……と考えてしまうくらい好きな作品

仕事をして家庭をもって、というわけではないが貧乏なアパート暮らしということなら「ハチミツとクローバー」はどう?
設定的には更に離れるけど同じ作者の「3月のライオン」も良いと思う

人間関係の方で見ていくなら「3月のライオン」は良いかもしれない

スレ主の言いたいことを「童話的な箱庭」のストーリーと解釈した俺は「よつばと!」を薦めてみる
こっちは逆にストレス無さ過ぎかもしれないが

日本のノスタルジーを強調するような作品の方がスレ主の望むような作品が見つかりそう
シチュエーションだけなら「昭和元禄落語心中」は結構近いのではないかと
テーマが落語なのでストーリーだけを目的に見るにはちょっと難しいけどそれに抵抗が無ければとても良い作品だよ

このテーマに関しては「アパート暮らし」というのがこっちの学生の感覚だと把握し難いというのもあるだろうね
日本では大学を出たばかりの社会人は実家に住んでいるとかでもなければ基本的にはアパートだし、大学でも一人暮らしをするならアパートだから別に特別な物ではないといった事情がある

スレ主は胃が痛い展開を避けたいようだが、そういうストーリー展開の作品を求めるのは難しいジャンルだと思う
実の所、麻枝准は悲劇展開を好むとはいえ同時期のクリエイターの中ではまだ胃の痛さが少なくハッピーエンドになる方で、昔のギャルゲーはもっと鬱展開やぐだぐだ展開になることが多かった

俺も昔の作品でアパート暮らしな設定の恋愛モノって胃が痛い展開はほぼ避けられないと思う
最初に出ている「CLANNAD」もだけど、昔はある程度悲劇や胃の痛い展開を入れないと評価されない時代だったからどの作品もそういう展開になりがちだった

現実社会、リアリティを考えるとそうなるのは分かる
いずれ来る問題を先送りにしている、突発的な問題に対応できる能力も経済力もないキャラ達の話という見方もできてしまうわけだし

アパートを舞台にした恋愛モノに反発する人がいる原因の一つがそれだろう
実際ウチの国だと上にいかないと、金も学歴もないと将来に不安しかないわけで……他にも登場人物に最初からある程度のスペック、家などの装備をもたせておかないとステップアップさせるのも非現実的に見えてしまう

「CLANNAD」をバカにする連中も電気工事士やってるような人間のくせにヒロインと結婚して家庭もって幸せになるのが納得できないというのがあるからな
現実の収入のイメージ、それも前提条件が違うからズレたイメージによるフィルターを通して作品を見るのはさすがにどうかと思うけど、こういうのって感情的な部分だから消えることはなさそうなのが……

日本の電気工事士ってかなり稼げるし資格持ちなのでコンビニバイトとかよりも格段に安定しているという話だが
そして日本は良くも悪くも箱庭な社会で暮らせた時間が長いんだろう

こっちも箱庭だった時期があるよ!
何かと上からの突発イベントが発生する不安定な箱庭だったけど!

日本のノスタルジー的な作品を見ると、日本には裕福ではないけどまあまあの暮らし、目の前の仕事を続けていればそれが維持できるという実感、或いはそういうイメージの存在する時代があったのだろうというのは何となく理解できる
だから「CLANNAD」のような設定のハッピーエンドな作品が作られるのだろうね

こういう「学校を舞台にした作品ばかり、それ以外のは無いのか?」という話題になるたびに学校という舞台装置の地域や時代を選ばずに見れる、様々なタイプのキャラを出せてどんなストーリーにも使える便利さを感じてしまうな……

恐らくウチの国のオタクが「CLANNAD」のような展開で感じる童話っぽい印象は日本のオタクよりもかなり強いものになっていると思う



とまぁ、こんな感じで。
作品を探したり考察したりするのと同時に、中国オタク界隈におけるイメージについての話も出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「言っては何ですが中国ではつつましい生活をして平穏な日常をずっと続けられる、家族が暮らしていけるという話は現実的ではありません。改革開放以降は社会全体が大きく変わり勝ち組と負け組が分かれましたし、それ以前の時代が老百姓(一般庶民)にとってどういう時代だったかというと……」
などといった話もありました。

ノスタルジーを感じる設定や、ストーリーに関しても日本と中国では結構違いがあるようですし、何かとっかかりになるような作品があればその辺りに関しても調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「CLANNAD主人公の電気工事士の仕事って実は待遇かなり良いのでは?昔はヒロイン要素以外下に見ていたけど今は普通に羨ましいよ!」

中国オタク「40歳にもなって仮面ライダーに夢中になのは現実だとどうなのか?」「日本における大人の仮面ライダー好きの扱いがいまいち分からない」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では2000年代半ば頃からオタク層が本格的に形成されていったのもあってか、日本と比べて良くも悪くも若いオタクが多いとされてきましたが、近年はさすがに中国オタク界隈でもぼちぼち自分の老いを意識する人が出ているそうですし、それに関連した話題も増えているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「40歳にもなって仮面ライダーに夢中になのは現実だとどう見られるのだろうか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


40歳にもなって仮面ライダーに夢中になのは現実だとどう見られるのだろうか?
東島丹三郎のようなのはさすがに非現実的なのだろうけど、一般的にどうなのか気になって仕方が無い

東島丹三郎レベルならどうかと思うが、趣味で見る分には別に問題ないのでは

日本における大人の仮面ライダー好きの扱いがいまいち分からない
報道だと結構良い扱いにも見えるが、私は現実社会では厳しい目で見られるのではと疑っている

家庭のことを放り投げるとかでなければ趣味はスルーされるのでは?
でも「東島丹三郎」は結婚もしてない子供もいないだから判断に迷うな

40までの収入を全部趣味に投入するのは仮面ライダーに限らずダメだろ
東島丹三郎は熊に勝てる二次元的な戦闘力を持っているからまだ見れるだけで

あの作品はネタだと分かっているが、見た後に自分の趣味と将来のことに関して妙に考えるようになってしまった……

周りに迷惑かけてないから問題は無い
しかし周りから変な目で見られるのも避けられないと思う

日本社会でも特撮って基本的には子供向けだし、着ぐるみのヒーローショーでは大人はあくまで子供の付き添い扱い、単独で見に来るのは普通ではないとされるし一般的な扱いは厳しいと思われる
それでもショーを見にいきたいなら子供の邪魔にならないようにしろというのが日本の特撮ファンの意識、或いは別のジャンルのオタクからの意識としてあるのだとか

言っては何だが東島丹三郎は消費だけで見てもオタクの中でもかなり上の方だぞ
確か百万元以上はグッズに投入しているからこっちの一般的なオタクよりもかなり濃いし、あそこまでいくのがまず難しいはず

現実だと結局は金を持っているかどうかじゃないの?
金、それから地位があるなら趣味の人として見てもらえるけれどそうでなければ社会のゴミ扱い

やはりそうなるか……
30過ぎて仮面ライダー大好きな私にダメージが来るような話題だ

ウチの国でも二次元好きなおっさんは珍しくなくなったし、現実の日本だと40歳の仮面ライダー好きのおっさんとか珍しくもないのでは?
日本のオタは日曜朝にプリキュアとライダーを見るのが習慣だというネタもある

仮面ライダーに限らず趣味にハマるだけなら問題ない
そこにいい歳して結婚せずまともな仕事についていないのに趣味に金をつぎ込んでいるとかいう話が加わると社会的な目が厳しくなるのは避けられない
東島丹三郎は40歳でフリーターだから日本でも厳しい目で見られる存在だろう

趣味にハマり続けること自体は良いけど、そういう歳までいったら他人に理解されるのは諦めた方がいいんじゃないかなあ
特撮関係はウチの国だといまだにオタクの間で幼稚、負の意味での「子供向け」の評価が抜けていないし

昔ルームメイトが俺の見ている仮面ライダーを幼稚だとバカにしていたけど、気が付けばルームメイトもハマっていたしオタクを引き込むパワーがあるジャンルなのは確かだ
しかし40になっても同じことをやるのは難しそうではある

逆に言えば今の時代だと他人を巻き込まなければ問題にならない気もする
私も「自分の方に来ないならご勝手に」くらいの考えあ

「仮面ライダー」は極端な例ではあるが、ゲームやお茶、釣りが趣味でも似たような問題は出てくるだろうね
俺も将来のことを考えると憂鬱だよ

さすがに40歳で特徴が仮面ライダー好きだけでは、趣味に生きることを尊重してもらうのは厳しいだろうし幼稚だと言われて交流を拒絶されかねない
私としては食っていける、それでも好きでいられるなら良いとは思うが社会的にどうみられるとか、ネットでそういうステータスだとどんな罵倒が飛んでくるかという話になるとね……

言っては何だが「どういう人間か」で趣味の価値も決まってしまう
40にもなって何も成し遂げていないなら無意味だと言われるし、成功者なら価値のある趣味と勝手に持ち上げてもらえる

周りの人間に迷惑かけてなければ好きにすればいいと思うし、他人に説教する資格は無い
説教を聞く時間だってタダじゃない、趣味に使える時間だ
特に40歳にもなったら残っている「まともに動ける」時間だって余裕はないわけで

今の社会だと厳しいけど、しばらくしたら結婚できない人間が増えて罵倒するような声も減っていくかもしれない
今でも「東島丹三郎」のように良い仕事をしているわけではないがそれでも自給自足でやっていける、社会を乱すようなこともやってないなら別に構わないと考える人は少なくないだろうしね

なお日本だと「周りの人に迷惑をかけないオタク」といっても、家族にはコレクション関係、買い物やコレクションの置き場所などで迷惑をかけがちという話がある
実家にあるコレクションも、本人は保管しているつもりでも価値を共有できない家の人間からすれば邪魔なゴミになるということで勝手に捨てられる悲劇が発生する模様

俺もその話は聞いたことがある
そこは金銭価値で説明しやすいこっちの親や家族の方が楽な気もするな

法律に違反してなければ問題無いと思っているけど、実際は何かと難しそう

法律といっても運用解釈に幅があるから……
自分は公共の場で騒ぐ、ウチの国の社会的にダメなコスプレをするとかでもなければ問題ないと思っている
しかしやらかす人間は尽きないし、それとは別に他者の問題をあえて探して批判、説教しようとすのもいるから簡単ではないな!

問題はオタク側も自分をアピールせずにはいられないのが多いということだよね
自分が楽しむ趣味だけでは終われない

「東島丹三郎」みたいに自分の死後まで考えて大事なグッズの処分を実行するレベルだどうだろう……
個人的にはちょっと尊敬するような考えではあるんだが

こういうのって気にしても仕方がない
ネット上のケンカと一緒で距離を取れば実害はないから割切ってやっていくのが良いと思う

言っては何だけど40歳どころか50歳にもなってソシャゲに課金したり動画up主に課金したりしているのを見ると、特撮くらいで済むのはマシな方に思える

身も蓋も無い話だけどその趣味の社会的価値というのもかなり影響する
そして言っては何だけどこっちでは「仮面ライダー」はかなり下の方だ

例えば国内だと「王者栄耀」とかの主流な国産ソシャゲや一般社会の評価、価値が高い「トランスフォーマー」やアメコミ系のヒーローだと大人になってハマっていても批判されない所かコレクションや活動を評価されたりもするわけだしな

それは否定できないかもな
日本の作品でも「ドラえもん」辺りなら大丈夫そうなんだが

日本でどうだかは分からないけど、国内で今40歳くらいのオタクが仮面ライダーに夢中になっている……と考えた場合、オタクとしてかなり厳しい体験をしてきたことになりそうだ
特撮というか仮面ライダーがオタクの間でまともに評価されるようになったのってこの数年で、それ以前はずっと子供向けで幼稚な作品扱いだったからね

確かに。特撮系作品って昔はまともなオタクが見るものではない、オタクならもっと含蓄のあるものを見るべきだという考えが主流だった。当時は昭和ウルトラマン好きをオタクが大っぴらに言うのはかなり恥ずかしいものだった気がする。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気や、外からの目についての話なども出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は中国のオタクが完全に理解するのは難しい作品です。中国では昭和ウルトラマンを追いかけた人はいますが、昭和ライダーを追いかけた人はほぼいませんから。中国のライダー人気は基本的に平成ライダー以降のものですし、『龍騎』や『555』も人気はありますが本格的にファンが広まったのは『エグゼイド』と『ビルド』くらいからなので、中国国内の仮面ライダーはファンの大部分は若い世代です」

「中国では日本と比べて結婚して子供がいない大人はかなり厳しい目で見られますし、自分自身への圧力も大きなものになります。日本のオタクの人達のような、趣味を優先して結婚しない或いは結婚を諦めるという意識の人はたぶん少ないです」

「中国のオタクはまだ若い世代、結婚しないことがそこまで問題視されない年代の人が多いですが、今後どうなっていくかを考えると……私は『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』はネタとして笑うにはちょっと重い作品だと感じてしまう時があります」

などといった話もありました。

現在の中国では社会に出てからの人生プランがまた大きく変動しているようですし、趣味優先で生きることに関しても機会があれば調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「仮面ライダーって本当に子供向けなの?平成仮面ライダーとか最初の方からエグイ内容多くない?面白いけど別の意味で不安になる」

中国オタク「もしかして日本人って結婚する時に家買わないで問題無いの?」

中国オタク「鬼滅の刃はなぜ長引かずきれいに完結できたのだろうか?」「日本の大人気マンガってあそこで完結していれば本当に名作だったのにという作品は少なくないからね」

この週末に中国国内で「劇場版鬼滅の刃無限城編 第一章 猗窩座再来」の上映が始まったこともあってか、昨日の記事に続いて「鬼滅の刃」関連のネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

ちなみにこの記事をアップした時点での中国のネットの興収速報によると「劇場版鬼滅の刃」の興収は既に3.5億元(約77億円)を超え更に伸び続ける大ヒットになっている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトでおこ案われていた
「鬼滅の刃はなぜ長引かずきれいに完結できたのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「鬼滅の刃」はなぜ長引かずきれいに完結できたのだろうか?
社会現象級の大人気マンガって普通は編集が完結させないものじゃないの?

その疑問は理解できる
日本の大人気或いは過去に大人気になったマンガって「あそこで完結していれば本当に名作だったのに」という作品は少なくないからね

引き伸ばして面白くなくなった作品に関しては編集側の意向による原因も、作者側の能力や失敗による原因もある
それに昔はともかく現代では作者の方が編集より強い、言ってみれば「人気になった作者の方が強い」場面が多い
「鬼滅の刃」はあまりにも大きく成功したから編集側は従うしかなかった

結構前から編集が大人気作品の作者に無理を強いれる時代ではなくなっている

分かりやすい所では「幽遊白書」後の冨樫だろうな
あの辺から作者側が本気でやめる、休載するといったら編集も逆らえなくなった

昔は「大人気作品はやめさせてもらえない」というのが定説だったけど、現代の環境では編集と作者の力関係がかなり変わっているからそうとは限らない

現代では業界、編集部が作家をコントロールできないという話は聞こえてくる
少年ジャンプだと「呪術廻戦」や「チェンソーマン」とかは編集が明らかにコントロールできていないわけだし「鬼滅の刃」に対しても編集部が何かできたわけではないのでは?

雑誌側も昔は雑誌と単行本しか大きく稼ぐ場所はなかったけど、今はネット配信も関連グッズもあるから連載をそこまで無理して続ける必要がないんだよ
もちろん人気作品の作者が続けたいというなら歓迎するだろうけど、無理に引き延ばさせることはない
その結果ストーリーが失速して作品の印象が悪くなる方が痛い

引き延ばすよりも完結を目指すタイプの作品と作者だったということだろう
「鬼滅の刃」がブレイクした時にワニの人はほとんどのストーリーを最初の編集者と作っていたわけだし、無限城まで人気を維持して完走したんだからそれ以上やれることはなかった

ワニの人は「鬼滅の刃」の後に漫画を描いていない、少なくとも商業では描いていないようだし編集がどうにかできるタイプではなかったんだろうね
出版社からすればアニメや関連商品などのビジネスを任されていれば商売としては問題無いわけだし

「鬼滅」の作者は漫画完結させた後は親の介護の方にいったんだっけ?
こっちに流れてくる話からは根本的に作品を強引に続けさせられる作家ではなかったという印象になるな

今のビジネス環境だと別に本編の連載続ける必要は無い
作品の人気が十分にあれば別の作者に描かせる外伝やアニメ、ゲームなどの別メディア展開などの派生作品で稼げる
そういう意味では「鬼滅の刃」は手頃な長さで大団円にした、使いやすい超大人気作品という言い方もできる

そもそも少年ジャンプだと長く続けても、新作を描いても人気出なければ打ち切られるわけだしね
「NARUTO」の岸本も新連載がコケて今は他人に任せた「BORUTO」が唯一動いている作品だし、それと比べると連載を完結させてある程度距離をとるワニの人は賢いやり方に見えたりする

「キメツ学園」もそれなりに人気があるのに打ち切りになったのを見ると、現在の編集側は続けるのも打ち切るのもあっさりと判断しているのでは

日本の少年マンガ雑誌の編集方針はその時の編集長次第でかなり変わるから一つの時期、一つの作品だけで判断するのは良くないと思う
「鬼滅の刃」の時の編集長の方針が作品完結、入れ替えに積極的だった可能性もあるぞ

これは「作者が完結させたかった」という話でしかない
最近の「呪術廻戦」の続編や「ジョジョ」の続け方を見ても、作者が描きたければ(そして人気が出るなら)続きは出る
しかし作者に描く気がなければそれまでだ

「鬼滅の刃」のような世界観の場合、続けるだけなら「BORUTO」のように子供や子孫世代の話をやればいいわけだしな

既に言われているが鬼滅の作者は最初に組んだ編集者とプロットを固めた際にストーリーの方向や内容、それを描くのに必要な巻数はほぼ決まっていたらしいし多少巻数が増えたくらいでほぼ予定通りだった
そのようなプロットを組んで進めるタイプの作者に蛇足な続きを描かせるのは難しいだろうし、続けさせるよりも大々的に宣伝して綺麗に終わらせる方が良い

しかし自分は「鬼滅の刃」の終盤の時期の少年ジャンプにおける扱いはそんなに良くないと感じたが……少なくとも大団円で勇退させようという空気は感じられなかった

それはそれで編集部側は「鬼滅の刃」の終了が既定路線として早い段階で決まっていたようにも見えるな

なんか勘違いしているような人も少なくないけど、「鬼滅の刃」の全23巻って別に短くはないぞ
週刊連載マンガとしては長編に入る方の長さだし、作者が終わらせると言えば終わらせられる長さだ

続けたい作者もいれば終わらせたい作者もいるし、少年ジャンプには「ONE PIECE」という続けたい作者の人気作品があるからな

この手の話でよく出る「ドラゴンボール」とは雑誌の状態も漫画家の仕事の環境も違う
映画の興収だけだと「鬼滅の刃」が圧倒的に見えるかもしれないが範囲は限定的
「ドラゴンボール」の当時の日本社会における経済効果の範囲があまりにも広過ぎたという事情がある

時代が変わったということさ
今では少年ジャンプ側が作品完結に口出しできる権利はそんなに無いし、大長編作品は「ONE PIECE」が連載中だから枠は埋まっている

無理に続けても現在休載が伸びている「葬送のフリーレン」みたいになりかねないしね
IP自体は劇場版が記録を作り続ける絶好調状態が続いているし、原作はあの時期に綺麗に完結させるのが関連商法を展開する上でも正解だった

少年ジャンプは「鬼滅の刃」の前に「ワールドトリガー」や「D.Gray-man」のような作者が体調を崩して作品が動かなくなってしまった作品があるし、冨樫の「HUNTER×HUNTER」が今みたいになっている原因は完結させずに無理をさせたせいだからね
人気が出る時に後押しする、無理させることはできても作品を終わらせると言われたらそこまでになるのではないかと

マクロな視点で見るとメディアの力関係が変わったからとも言える
ネットが発達して漫画雑誌のプラットフォームとしての役割はどんどん小さくなっている
それでも少年ジャンプは最大のプラットフォームの一つではあるが、雑誌連載に関しては昔のような影響力、拘束力はない

他に考えられるのは十分に稼いだ、成功したから作者が当面のモチベーションを失った、引き伸ばさずに作品を綺麗に終わらせるだけでいいと考えたとか?

その可能性も否定はできないね
現代の漫画業界で「それ以上はほぼ無いレベル」の成功だから名声もあり金銭的にも一生分は余裕で稼いでいて更に当面は関連商品による大きな収入が続くのがハッキリと見えているだろうし

昔の「やめさせてもらえない」という話も、結局は他の仕事の場所がない、収入の道が途切れる恐れからの話だったし、見方を変えたら「鬼滅の刃があのくらいの長さで完結できた」のはネットが発達してメディアや商売の手法が変化したという言い方ができるかも?

結局、「鬼滅の刃」は「名探偵コナン」みたいに作者は続けたい、雑誌も続けてもらわないと困るという作品ではないということだな
それに「鬼滅の刃」は編集側と打ち合わせて当初から完結を見据えた話作りをしていた作品だという背景もあるしね

編集部のせいで引き伸ばされて駄作になったというネタはよくあるけど、それに本当の意味で該当する作品は少ないと思う
少年ジャンプ系作品で「終わらせてもらえない」作品は「ドラゴンボール」くらいじゃないか?「聖闘士星矢みたいにアニメの人気がまだあってもあっさり打ち切られる作品の方が多い

この手の「あそこで終わっていればよかった作品」に関して混同されがちなのが、作者が完結させられなかった、作者が人気を維持できなかったというケースだ
編集側からの要求だけでなく漫画家側の問題、内容や体調が理由なこともかなりある
やはり大人気の連載作品が綺麗に完結するのはとても難しいことなのだろうね



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における日本の雑誌連載に関するイメージや定番ネタなど、イロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国のオタクで『日本の雑誌連載を追いかけて作品を読む』ことをきちんと体験している人は少ないです。ネットに流れているデータや漢化組によるファンサブ翻訳、真面目な人でも電子版で読んでいますから」

「ですから日本の漫画雑誌におけるアニメ化される大人気作品の誌面における扱いや存在感、限られた誌面を奪い合う競争、その結果の連載打ち切りの原因やその影響に関する知識はあっても実感はそれほど無いです。また日本の漫画家個人に関する情報もあまり意識されていないので、作品完結の理由や背景に関してはどうしても中国の知識や感覚で想像する部分が多くなってしまいますね」

などといった話もありました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「鬼滅の刃みたいに回想シーンの多いアニメってどう思う?」「好みが分かれる演出ではあるかと」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国国内では11/14から「劇場版鬼滅の刃無限城編 第一章 猗窩座再来」の上映が始まり興収に関してもかなり好調な雰囲気だとか。このブログを書いている時点で中国のネットに出ている速報では既に2億元(約44億円)を超えているようですし、今後どこまで伸びるのでしょうかね。
そして劇場版の勢いと共に中国オタク界隈では「鬼滅の刃」関連の話題が増えているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「鬼滅の刃のように回想シーンの多いアニメ作品をどう思うか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「鬼滅の刃」みたいに回想シーンの多いアニメってどう思う?
私は劇場版はさすがに多過ぎ……と感じてしまったんだが

俺も回想シーンが引っかかるというのは分かる
早く話進めろ、バトルシーンを続けろ!と思った

一回だけならともかく、何度も発生するからね……戦闘シーンは爽快で素晴らしいのに

国内の劇場版「鬼滅の刃」の上映で一気に話題が増えたけど、劇場版に関しては回想シーンに対する不満も少なくない

回想シーンは「鬼滅の刃」の構造的な演出ではあるが、ライト層からすれば知ったことではないしな

メインの3人以外は回想シーンでキャラを掘り下げる作品なので最初からそういう演出の作品だと言ってしまうこともできる
しかし作品の情報知っていて「動きまくる爽快な劇場版アニメ」を見たくて来たような人はめんどくさくなるのも無理はない

日本のアニメにありがちな演出ではある
「NARUTO」も回想シーン多過ぎとか言われていたしね
「鬼滅の刃」は意識して繰り返しているのがそれ以前と違うし、引っかかる人はかなり引っかかるかと

映画館で「鬼滅の刃」を見るとやはりこの作品は映画館の画面と音響で見るのがいいと感じる
またそれと同時にこの画面の下にシークバーがあればもっと良かったのにとも感じる

好みが分かれる演出ではあるかと
私はめんどくさいと感じてしまうけど、興収の良さからしてそれが良いという人もいるんだろう
実際私が昨日行った見た映画館でも隣に座っている兄ちゃんは涙ぐんでたようだし

ほとんどの敵は倒される直前に回想シーンが入って背景説明になるからね
作品の特徴ではあるがそこの尺を長くして強調すると好みがかなり分かれるようになるのだろう

近頃は回想シーンの多さ、回想シーン演出ネタは「鬼滅の刃」みたいになってる気がする

主人公側はパワーアップ、敵側は死亡確定演出!

いや、そうとは限らない
「鬼滅の刃」でも柱キャラに死ぬ前の演出パターンはある

あの作品はモブキャラではない名有りのキャラにはほぼ回想シーンあったように思う
そして映画の方ではそれが更に引き延ばされていると感じた

これってufotable作品の癖では?
私の周りでは「またufotableか」みたいに言われている

あそこは「Fate」の時も「UBW」でアーチャーと士郎の対決で似たようなことやってるからな……

いわゆる走馬灯演出だし他の作品でも普通に使われている手法だけど、「鬼滅の刃」とufotableが組み合わさった結果、あの回想多過ぎ状態になったということか

走馬灯も使い方次第なんだけど、劇場版で連続して使われると「余計なもの」という印象が強くなる人が増えるのかもしれない

回想シーンの多さに関しては原作のせい、アニメ制作会社のせいと意見が一定しない
結局、どっちの問題なんだ?

作品と監督、制作側の方針次第としか……「Fate」の劇場版は回想シーンを短くしたり演出で見せ方を変えたりといったことはできていたし、原作の回想が長いからとかufotableが作ったからとかで断言することはできない

こういうの一般人の興味をひけないからダメなのに、なぜ制作側はやりたがるのか

その辺りどうなんだろうね
逆に一般向けでは分かりやすい、容易に感情移入できるやり方で、ある程度ネタバレを知っている、バトル演出や特殊効果などに期待しているオタクの方が嫌いがちなやり方だという話もある

少なくともシークバー動かしてどんどん視聴している人向けではないとは思ったかな!

そこはキャラクター重視な作品である以上仕方が無いのかもしれない
どこのファン向けにサービスするかというのもあるわけだし
人によっては回想シーンの視聴体験が目的ということもあるだろう

「鬼滅の刃」はキャラの内心をやたらと喋らせるやり方は作品知識のない一般向けとして強いという評価があるけど、回想シーンもその一環という見方もできる
「言われなくても把握できる」と考えている人からすれば何かと演出がくどい、スキップさせろとなるけどそれが現代の映画市場ではどの程度一般向けなのか……

あえてセリフにして説明するのが一般向けだと有効なのは間違いない
そのやり方で特に分かりやすいのは「俺は高校生探偵、工藤新一」が最初に来る死神小学生シリーズだろう
あれのおかげで作品を追いかけていない人間、作品のキャラはうろ覚えな人間でも映画だけ見て楽しむことができる仕組みになっている

上の方で「NARUTO」が言われているけど、それと比べたら「鬼滅の刃」の回想シーンはまだマシだと思う
「鬼滅の刃」は長さはともかく回想シーン自体は必要なのが分かるけど、「NARUTO」の時は話を引き延ばすための雑なやり方も混じっていたから「無くてもいい」のも少なくなかった

「NARUTO」のあれは戦う前に回想、戦ってる最中に回想、戦い終わってからも回想、存在しない回想というか妄想、同じような内容を繰り返し回想、そしてそれがストーリーとキャラの掘り下げにも対して効果が無かったからな……良好な視聴体験のためにシークバーの存在は必須だった

「ガンダムSEED」ではトールとニコルが何度死んだか……ただ昔の作品の回想は同じシーンの繰り返しだけど、そこまで長くはなかったから良くも悪くも「鬼滅の刃」とは印象が違う
当時「NARUTO」の回想が批判されていたのも引き延ばすために同じ回想シーンを何度も使いまわしていたのが主な理由だった

「Fate」も回想シーン多いけど、無ければ無いで困る
昔のスタジオディーン制作の方の劇場版とか説明抜きで話進め過ぎて感情移入する以前の問題だった

「スラムダンク」も劇場版の回想シーンで評価が分かれたのを思い出した
作品自体は良いけど回想シーンはスキップさせろみたいな話はそれなりに見かけた

当時は何で宮城の話ばかりなんだという文句に隠れていたけど、回想シーンよりもバスケの試合もっとやれという声はあったよね

「鬼滅の刃」が大ヒットしているわけだから、当面は回想シーン過多のような作品が流行りそう
あれはバトル系作品においてキャラの掘り下げをどうやるかという問題に対する回答の一つという言い方もできる

日常パートではキャラの過去に関して描くのは難しい、下手したら本編が迷走したように見えてしまうからなあ

言っては何だが「鬼滅の刃」の回想シーンは回想の終わりが決まっている、本編に戻ればほぼ死ぬのが確定しているからまだマシな方だ
作品によっては過去編を始めて本編が進まなくなる、作者が過去編描く方が楽しくなって本編のキャラの扱いが雑になるなんてことも珍しくない!



とまぁ、こんな感じで。
作品を見る人が増えると受けとり方の幅も広くなっていくようでイロイロな見方が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「『劇場版鬼滅の刃』の人気は事前の予想よりもかなり良いですし今年の中国国内市場における日本産映画の興収1位になるかもしれません。『シン・エヴァ』の興収は上映開始後2週間で約4000万元に達しましたがここから大きく伸びることは無いでしょう。やはりファンだけでなく一般層、中国語で言う『路人』な層が見に行くような作品と宣伝でないと中国市場で大ヒットするのは難しいですね」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


それからありがたいことに艦これイベントについての攻略情報や管理人の進行状況に関する質問をいただいておりますが、現在E2-3で沼っております。
ここだけは報酬目的で甲クリアといきたいのですが、ラストで10回連続失敗という状態なので頭を冷やすためにちょっと秋刀魚漁に逃避中です……

中国オタク「ウチの国の二次元界隈では脚フェチが多いと言われているけど、実際どうなの?」「中日では現実でも二次元でも脚フェチの育成環境に差がある」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では人気や好みのネタとして「中国では白髪キャラが好まれる」などといった話がありますが、そういった趣味嗜好に関してはイロイロな「有力とされる説」があるそうでそれに関する話題で盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国の二次元界隈では脚フェチが多いという話」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの国の二次元界隈では脚フェチが多いと言われているけど、実際どうなの?

綺麗な脚はあって困るものじゃないけど、白髪フェチと比べたらそこまで影響は無いような気がする

キャラの良さを語る際に顔の良さは真っ先に語られるけど脚の良さはそこまで目立たないからなあ

そりゃ脚より顔だよ

胸と比べたら脚はマイナーな嗜好では
胸に関しては今更言われないというのもあるし

脚フェチと言っても好みが細分化しているし、脚フェチと意識されてないジャンルもある

その辺りもハッキリしないんだよな
絶対領域とか黒タイツなんかも広義の脚フェチではあると思うが、どうなんだろう?

脚を強調する描写は昔からあったし昔の国産ネット小説でも美女キャラの容姿としての描写は結構見かけたから、脚については昔から普通に存在するフェチだと思うのだが

二次元だと脚フェチはまだ分かるが足の裏フェチはよく分からん

足の裏フェチはウチの国だとむしろ伝統的なフェチという説が……外国で昔の中国人の足の裏フェチ、纏足と絡んだ独特な性的嗜好みたいに紹介されているのを見たことがある

足の裏フェチはこの数年で急激に伸びているけど脚フェチと比べてどうなんだろう?

足の裏フェチはネタ、口癖みたいな所があるしさすがに脚フェチほどではないだろう
基本的には乳尻ふとももの順番じゃないの?
二次元だとその上に顔の良さが来るかもしれないが

良い、なんとなくエロいとは思うけど内心の欲望に従ったら乳と尻になるわな

脚フェチは多いけど、顔や胸と違って好みがあまり明確ではない
上で言われているタイツフェチや絶対領域好きなどもいるけど、見る側も描く側も好みがブレている

タイツフェチも本質的には脚フェチの一種だしそんなに細かく分けなくても良いのでは

手フェチに比べたらずっと多い!

そんな吉良吉影みたいな趣味を出されても困る

脚フェチ要素って国内だと描く側というか売る側は露出ができないから仕方なく選ぶ表現になってしまいがちなのも……だから個人的にはそこまで強烈なフェチは出ていない印象がある

中日では現実でも二次元でも脚フェチの育成環境に差がある
こっちでは寒いとミニスカートをはかない

なるほど。
日本では寒くてもJKはスカートはくし、それが短かったりするからね。こっちは制服もあるが日常的にはジャージになりがちだしタイツやストッキングに関しても日本みたいな細かさは無い。

こっちだと服装との組み合わせは確かに弱い気がする。そして欧米だと脚や尻に関しては線が出るのを更に気にしない、むしろアピールする要素になる。
あと脚フェチの話題のついでに聞きたいんだけど、ひざフェチみたいなのってどのくらいいるの?需要もその規模も自分にはよく分からない。

ウチの国のオタクの間ではそんなでもない
日本のオタクの反応を見ているとひざの裏や腋といったフェチの支持も少なくないようだが

脚フェチの具体的な規模は分からないけど、最近一番声がでかいのは確かだろう

でも最近は足の裏フェチがネタ込みで声が非常に大きくなっているので脚フェチがそこに埋もれている感もある

その手の話ってどこまでがネタでどこからが本気か分からないんだよな……今の環境だと美女の脚を見たいという連中がどれだけいるのかいよいよハッキリしなくなっている

脚フェチ自体は胸ほどじゃないけど昔からある好みだから、当然のものとしてそこまで大きな話題になっていなかったというのもありそう
本来は胸、尻の次くらいには需要があったはず

脚フェチの話題が少なかったというのには同意する
俺の好きな宝多六花のような「肉」のある脚の話題とか、彼女が脚の肉のネタ込みで話題になってから急に増えたけどそれ以前はさっぱりだった

そう言えば太い肉の脚と細い脚のどっちが人気なんだ
太い方はライザとか近年の流行で勢いがあるけど、国産ソシャゲを見ると細い方でアピールしている感じもするのだけど

太い方はエロ特化の方でマニア向けになっていると思う
国産向けだとやはり形の美しい方が好まれるかと

美しい脚はあって困る物じゃないけど脚フェチまで行くようなレベルの人間は少ないと思う
特に二次元では曲線美、服装や小物との組み合わせなど要求が細分化するし、良い脚が描かれていても組み合わせが悪くて批判されるのもありがちだ

二次元における脚フェチの増加、脚フェチ向けのコンテンツが増えているように感じられるのは、ネットにかかる規制のパワーが大き過ぎるからというのもあるだろう
その結果、我が国の二次元では「脚で発電」する状況が出現しているわけだ

抑圧によって深まるものもあるだろうけど、今の環境だとネットで見つける、広告でぶつけられるからどこまでその手の嗜好が育っているのか分からない

問題無くアピールできるのがそれだから、お色気アピールで売りたいソシャゲキャラがそっちばかりになったというのはあるだろうな

それで新しい性癖に目覚めた人間が増えたという話は?

昔から好きなガチ勢も、新たに目覚めたのもいるし、最初に見たのがそれだから性癖が固定されたのもいるだろう
しかし主流にはなりえないと思う

脚の強調はあって嫌な物ではないし、環境的に昔よりも「効果」はかなりあるけど組み合わせて使う要素なのは変わっていない

自分の場合正直に言えば有用なものではあるが、もっと好きな物はあるという感じだ



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における各人のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では『絶対領域』などは面白い言葉というネタも含めて流行りましたが、脚フェチは勢力としては広く浅いものでしょう。そもそも中国では現実経由で脚フェチに目覚める機会が日本と比べて少ないのです。学生は基本的にジャージですし、若い女性も寒さ対策と健康重視で脚を出すようなおしゃれは都市部でも日本と比較するとかなり少なくなります。またストッキングやタイツなどの足に着用するおしゃれの幅も狭いです。探せば見つかるものではありますが、日常生活で不意にぶつかって目覚める機会は少ないのです」


「創作では武侠系作品などでも生足を強調したイラストはずっとあります。良い子の皆がそこで目覚めることもあります。しかしライザや宝多六花のような太い脚に関してはオタクの間でも好みとしてはあまり広がっていないように思えます。国産スマホゲーの二次元キャラを見ても脚の強調は胸や尻や露出の代用品、国外向けで規制が解除されたらそちらに流れがちです」

などといった話もありました。

趣味嗜好に関しては時代や環境により変化していく部分もかなりありますし、今後の中国オタク界隈、中国における二次元ジャンルの好みはどうなっていくのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のオタクはこういうのが好き、みたいな属性の組み合わせってある?テンプレ的な組み合わせで」

中国オタク「中国人は白髪萌え、白髪フェチだというネタがあるがどう思う?」
(2019年の記事です)

中国オタク「中国人は白髪フェチというネタはどこから広まったのだろうか?いつの間にか定説として語られるようになっているのだが……」
(こちらは2022年の記事です)

中国オタク「『呪術廻戦』の禪院直哉の人気の理由が本当に分からない。誰か教えてくれ。助けてくれ」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でもキャラの人気や評価は何かと話題になっていますし、連載雑誌などで行われる人気投票の結果もかなり気になる情報とされているそうです。
またキャラの人気に関しては納得できるものもあれば納得できないものもあるということで「なぜそうなったのか?」という方向で話題が盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「呪術廻戦の禪院直哉の人気の理由が分からない」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。(今回のやり取りには作品のネタバレが含まれておりますので一応お気を付けください)


私には「呪術廻戦」の禪院直哉の人気の理由が本当に分からない。誰か教えてくれ。助けてくれ。
最近演じる声優が発表されてまた盛り上がってるし、疑問がずっと続いていて……好き嫌いが分かれるみたいな解釈すらできなくてモヤモヤしている。

これは私も知りたい
例えば私も「ヒロアカ」の爆轟は嫌いだけど人気になる理由自体は分かるんだよ
でも禪院直哉は嫌な奴で敵にもなるのに大人気というのが何故なのかと……

こういう人気キャラって普通はアニメで人気が跳ね上がるのに、アニメに出ていないのに2024年の雑誌人気投票では5位、それも女性人気がスゴイというのが不思議

結局はそこだろう
女性人気が高いということだ
露骨な女性蔑視キャラなのに人気というのも不思議ではあるが

二次元作品では結局キャラデザ、顔が重要だからだよ
特に「呪術廻戦」は表紙を見ても分かる通り普通の美形が少ない

でもこいつ、本編だと顔面偏差値関係ないレベルでキモイ化物に変化してないか?

その通りだ
作品内で全然活躍していない、それどころか死んだと思ったらでかくてキモイ虫になる
そしてもう一度ぶっ殺されるというヒドイ扱いなのになぜあんなに人気高いんだろう

悪い男の方が人気になるというパターンだろ
男性からは嫌われるまでいかなくても特に支持も無いような美形悪役が女性に大人気になるのは昔からよくある話だ

上の方で爆豪と違って分からないという話が出ているけど、結局は同じ層に受けているんだと思う
こういう屑なキャラは特定の層に物凄く刺さる

キャラデザを見ると吊り目でそこそこ美形という好きな人には刺さるだろうという感じだが、キャラの中身がひど過ぎる
「ドブカス」という作中のセリフがそのまま自分を表しているというか

日本の人気投票に関してはいわゆる夢女子系のファンからの組織票が入った結果だと聞いたが……一人で数千票クラスの投票だからファン数自体は大したことがないとも

私が聞いた話では女性向けの薄い本でどれだけひどい目に遭わせても作者の精神的な負担にならない、ボロ雑巾にしても読者からも批判されないからそういう意味で人気が高いということだったし女性向けと言っても単純な夢女子向けではなさそう

ひどい目に遭う形で作者と読者の寵愛を受ける人気キャラというのが女性向け作品で結構あって、禪院直哉もそういうタイプなんだと思う
作中でも悲しい過去がある美形悪役とかではなく明らかに悪いヤツ、ボコボコにして問題無いクズな敵という描写でそういう扱いをやりやすくされている

夢女子に関してはどんなキャラにもつくとされているから断定はしない方が良いと思う
あと同人的な妄想としてはオリキャラ(メアリースー)がこういうキャラの理解者になる、そのオリキャラに対してはツンデレになるみたいなのはわりと定番だ

薄い本だと性転換本でこいつの需要があるというのは聞いたことがある
もしかして俺が本編の爆豪に対するヘイトのおかげで爆豪の母親NTR本を楽しく読めるようになっているのと似たようなものだったりするのか?

様々な要素はあるが、根本的な部分はシンプルに「悪い男」という需要だよ
過去の人気キャラを見ても、クズで女性蔑視なキャラは女性人気を獲得できないとは限らないわけで

いわゆる「悪い男」に関しては伏黒甚爾というもっとハッキリしたキャラがいるから違わないか?

俺もあの作品で人気になる「悪い男」なら伏黒甚爾だと思った
彼は美形で作品世界観でも別格の強キャラ、外伝では冷酷で非道なボスキャラ、本編ではクズだけどちょっと良い所見せて退場するし声は子安武人だしと人気になる要素は分かりやすい
そして伏黒甚爾と比べると禪院直哉の人気は尚更分かり難くなる……

禪院直哉の人気については作中での活躍は大したことが無い、勝ってないし敵になるし本当に嫌な奴だけで終わっているように思えるのも困惑する

それが良いんじゃないの?雑魚雑魚煽るだけなメスガキの男版みたいなもので、ボロボロにされる人間のクズを楽しむS気質の女性ファンがついているのではないかと

こいつの人気は五条悟のような強くてカッコいいから好きになる人、崇拝する人がたくさん出るというパターンとは違う
言ってみれば同人二次創作でひどい目に遭わせる、虐待して楽しむような方向の人気だ

確かにボロ雑巾みたいに扱うにはもってこいのキャラではあるな

禪院直哉の人気は一般層やライトなオタクからの支持ではない、オタクの中でもマニアックな、濃い集団からの支持なんだよ
人気投票で1位に入るのは厳しいが常に一定の支持が集まり、人気が下り坂になってきた時に予想外の上位入りをするような形での人気

日本のオタク界隈ではスッキリ倒される悪役、ネタとして扱えるキャラというのが人気獲得の大きな原動力になるケースはある
例えば「FGO」の蘆屋道満はストーリーの黒幕として悪事を繰り返しその果てにスッキリ倒されたが、その過程でネタキャラとしての地位も確立してユーザーからもライターからも歓迎される人気キャラになった

こっちに入ってくる時点で消えてしまった要素だけど、関西弁キャラというのもこいつの人気、存在感に貢献している
「人の心とか無いんか」というセリフは「呪術廻戦」由来のネットミームでは日本で一番広まっているものだし、本編以外のネタ要素としての人気もかなり高い

こいつの人気が五条悟が2.5条になって以降の日本の作品ファン界隈でネタと話題性を維持する原動力になっていたという説もあるんだよな……

これって「葬送のフリーレン」のアウラの謎の大人気と似たようなものじゃないか?
顔は良いけど中身はクズ、そういうキャラを公式ネタによって遠慮なくヒドイ目に遭わせられる、虐待できる遊びによる人気

アウラはアニメの描写の良さからの人気爆発だからちょっと違うような……でもネタ的な人気という意味では同じか?

アウラと同じで良いと思うよ
言ってみれば嗜虐的な欲望を満たす上で負担の無いキャラというやつ

彼に関してはストーリーから入って受け取る印象と、ファン界隈でネタ解釈を意識しながら追いかける印象と、ネタを知ってからストーリーを見るのでは印象が違う
日本ではネタ経由でキャラを把握した人間も多いから一般的な人気もかなり獲得している面があると思われる

確かに。連載当時の日本の作品ファン界隈では嫌な奴、悪役としての描写があまりにもハッキリとし過ぎているから逆にネタ扱いされていたし、その後に無様な目に遭うのが期待されていた。
そして実際にああいったやられ方をして読者は歓喜していたしキャラに対するある種の好感度?も上昇しているように感じられた

悪いヤツへの断罪や報復を徹底的に行った、悪いヤツが死んでスッキリしたで終わらないのは日本のオタク界隈の性癖だよね
そういう意味ではこっちのオタクは純情過ぎるのかもしれない



とまぁ、こんな感じで。
作品やキャラの人気のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。
今回の発言は男性のオタクが多いと思われる場所でのやり取りなので、他の場所では別の受け取り方になっている可能性も高いのでご注意ください。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では日本のネットにおける禪院直哉のネタキャラ人気はあまり把握できていないと思います。『人の心とか無いんか』ネタはあまり意識されていませんし、話す内容と関西弁キャラから発言だけだと『スナックバス江』の森田と区別がつかないというネタなども知られていません」

「逆に中国における五条悟関係のネタ、特に1/2になってからのネタは日本のネットではあまり知られていないようですね。当時は作品展開に不満をもったファンの暴走も合わせて五条悟ネタやネタ系のコラ画像が広い範囲で投下されていました」

「五条悟の『勝つさ』の画像などは完全に定着して中国のネットでは作品と関係ない所でもネタ画像として活用されています。これは日本のネットにおける『人の心とか無いんか』の画像よりよく見かけるような気がします」

などといった話もありました。

キャラ人気に関してはネットのネタ要素による印象の変化や拡散なども影響しますし、たまに日中での温度差がハッキリ出るようなキャラが出現しますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本では『鬼滅の刃』の黒死牟が縁壱より人気が高いようだがなぜだろう?こっちだと縁壱の方が明らかに人気が高いという印象なんだけど……」

11/16修正:爆豪勝己の名前を間違えておりました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本の異世界系は弱いから追放される展開が多いけど道徳的問題や殺伐とし過ぎで追放されることはあるの?」「悪役令嬢系は異世界の道徳問題による追放のテンプレ」

何やらPCとスマホの調子がいっぺんに悪くなってしまい現在ゴタゴタしているので、今回はありがたいことに以前いただいたものの後回しになっていたネタで。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の異世界系作品では弱い、無能ではなく道徳的な問題や殺伐とし過ぎで追放される展開はどれくらいあるのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の異世界系は弱いから追放される展開が多いけど道徳的に問題があるとか殺し過ぎとかで追放されることはあるの?
あるとしたらどのくらいあるんだろうか?

探せばあるだろうけどそんなに多くなさそう
少なくともアニメ化までいくようなレベルの作品には無いのでは

そういうのはアウトロー要素が強過ぎる主人公になってしまうし、現代だとメディアの規制基準に抵触したり、読者から反発が出たりといったリスクがあるから商業的な成功は難しいだろう

単純に人気出ないから使われないやり方だと思う
道徳的に問題があるから追放されるとか、見たい人がどれだけいるのかと

派手にやり過ぎて周辺の被害大き過ぎるから追放みたいなのはギャグにすれば行けるような気もするが……

道徳問題がパーティ内の不和の原因となって一時的にパーティ分裂、或いはメンバー変更した後にイロイロと合って元の組合せに戻るという展開なら昔からよくあった
でも追放系でいきなり道徳問題はどうだろう?

底辺からのし上がっていく冒険者、異世界転移転生系作品は道徳とか気にしている余裕が無い
むしろ周りの方が道徳的に問題あるのばかり、主人公が「良いヤツ」に見える展開にした方がおいしい

日本の作品で主人公が道徳的な問題を無視する、殺し過ぎる、非道なことをやり過ぎるというのはやると読者に嫌われるんだよ
昔日本に入った「霊剣山」では最初の主人公の金稼ぎが日本では「普通の人を騙して金を儲けるひどい主人公」として強い反発を受けて一気に評判が落ちた。
敵もだけど、無能な凡人を食い物にするのも日本では好まれないから追放される主人公の原因としてはあまり良くないのだろう

こっちの作品でも道徳的な問題での追放はあるけどそこまで使いやすいものではないな
手段を択ばず殺伐にやり続けるのは最初の問題解決としてはスッキリするけど問題の規模や内容も含めてインフレさせていく際に被害の規模も広がるし、作中でそれが何となく良い感じに評価される、読者が良い気分でいられるようにするのが普通のインフレと比べて相対的に難しくなっていく
短編や初動で爆発させるには良いけど、長編展開するには途中で方針転換するか最初の方だけにしておく方がやりやすい

日本の主人公は「やさしい」のが評価されるから道徳的にやらかすパターンは少ないだろうし、そもそもJRPG的な世界観で戦うような作品で殺伐さはむしろプラスになるのでは?

確かに
迷宮で生きるか死ぬかで戦う時にやさしさ発揮するとか殺せないアピールされても読者はついてこないよな

種族差別問題など現代基準の道徳と現地世界の道徳が違うことによる紛糾からの追放、例えば異種族、魔族と共存する展開での追放は見た記憶がある
主人公が魔族側の仲間になって、人類側がそもそも倫理的に問題があるという展開になるのはそんなに珍しくないと思う

死霊術士だから追放以前に人間社会でやっていけないみたいなパターンは違うか

どの作品か忘れたが、ギャグ系の作品で主人公がクズで追放パターンはあった気がする
結局はやり方次第だろうけど大人気のテンプレにまでなるのはやはり難しそう

現代の環境だと聖母キャラが嫌われる、すぐに批判を集めるから逆に主人公と敵対する側で出すことはできそう

しかし聖母キャラって長編だと敵役としてそんなに便利ではない
破滅させても主人公と読者がスッキリして終わりだし、次の敵やイベントにつなげにくい

以前どこかで勇者パーティだかギルドだかで女のメンバーに手を出し過ぎて追放された好色主人公という設定の話を見たことがあるのを思い出した
ネタ的にそんなに長く続けられないだろうけど、続きはどうなったのかな……

追放ではないかもしれないが、復讐と仇討ちにのめり込み過ぎているキャラ(主人公でも作中の強キャラでも)についていけずに仲間が離れる或いは自分から離れていく展開の作品はそこそこある

ここで言われているような話は特撮作品だとそれなりにある
でも異世界で俺TUEEEEEな作品だとあまり見ない
過激に虐殺する系は最初からそっちに振り切っている、そういう趣味の作品だとアピールしているので追放系と合わせるのは珍しいのでは?

これはポストアポカリプス系によくあるパターンだ
追放する側でもされる側でも書ける

異世界系だと道徳的に問題があって追放されるのは主人公ではなくサブの男性キャラや嫌がらせキャラとかじゃないか?
そして主人公と敵対、妨害した挙句に追放される、倒される

道徳を理由にするともめやすいというのも、追放系に道徳問題が少ない理由の一つでは
道徳って基準が人それぞれだし描写次第で印象も変わるから読者の受け取り方が一定しない
それに対して無能、役立たず扱い、有用性が理解されないので追放という展開に関しては分かりやすい基準を示せるのでスムーズに転落からの復讐、ざまあ展開にできる

道徳的に問題がある或いはそう誤解されたから追放、仲間と分かれるみたいなのは昔から定番の展開だし探せばありそうなのに、こっちで目に入る作品だと思いつかないな
やはり日本国内市場まで範囲を広げる必要があるのか?

西遊記の白骨の精の回とかでも使われているし、敵の陰謀によるパターンもあるね
しかし私の記憶でも異世界系作品の追放スタートとしては珍しいような気がするな

追放系って報復する、更に強くなって上の立場になって「もう遅い」「間違っていたのはお前達の方だ」とやるのが最大の爽快ポイントだからね
戦闘や冒険がメインの評価基準になるなら道徳や殺し過ぎよりも強さ、有能さの方が分かりやすくて使いやすい

バトル要素が無い作品、女性向け作品は道徳的な問題、不義密通関係による追放や婚約破棄はあるんじゃないか?

私もそう思う
悪役令嬢は日本の異世界における道徳問題による追放のテンプレだ
婚約破棄の口実になりがちないじめや不義密通は道徳関係の問題とも言うことができる

道徳が問題として意識され追放の口実として機能するのってある程度豊かで落ち着いた環境、世界観が必要だからね。冒険者とかの成り上がり展開はあまり相性が良くない。
逆に王侯貴族が中心になる悪役令嬢モノでは使い勝手が良い。

世界観や設定次第ではあるが婚約関係の破棄、上位の貴族令嬢を追い落とす上で道徳的な理由というのは有効だろうし、読者側としても納得しやすい理由になりそうだ

そういう意味では魔王倒した勇者を陰謀で陥れるパターンもあるね
ただその場合は追放ではなく牢屋に閉じ込めたり処刑したりという展開になるから追放とはまた違うかもしれない

ここまでの話を見た感じだと、道徳に問題あるから追放は悪役令嬢系作品が幅広く対応しているから男性主人公の俺TUEEEEEだとあまり出てこないということなのだろうか

分かりやすいタイトルで「卑怯者だと勇者パーティを追放されたので働くことを止めました」という作品はあった。確かコミカライズもされていたはず。
追放された後に冒険者ではなく別の職業、別の場所で成功して見返すというパターンなら男性向けでも行けると思う

道徳や殺し過ぎ問題で追放される系は魔王を倒した後の勇者の処理問題が構造としては近い気がする
不要になった武人を政治的、人間関係的に陥れて追放する展開だと話作りやすいわけだしね

バトル系作品だと道徳問題の後にどう話を続けていくか、追い出した連中に復讐するとか成功と没落の対比を提示するとかの後の展開が難しくなる
主人公のオリジンに道徳問題で追放されたという要素があるから戦闘力、有能さを強調するタイプであってもそこを無視できない

同意する
それなら最初から能力を軽視される、理解されないとかの方がやりやすいだろう
強くなる、成功するのがそのまま復讐と重なるわけだし

悪役令嬢系の場合、人間関係や地位の獲得或いは修復がメインになるわけだし道徳問題との相性が良いのは何となく分かる気がする



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でのイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近年の中国オタク界隈では『聖女』というのはほぼ皮肉、批判的な意味で使われる言葉になっていますし、日本語でいう『敵にも理由があった』『実は気の毒な過去があった』として許される展開は特に嫌われます」

「道徳的な問題のあるキャラとその処理に関する不満はそのまま作品や作者の価値観に対する批判につながりやすいので、現在の中国のネットでもあまり使いやすいものではないと思います。ですから今の国産中華ファンタジー作品では悪いヤツはハッキリと悪い、主人公に言いがかりをつけてくるような展開になりがちですし、すぐに殺伐とした殺し合いになったりします!」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2016年の記事ですが上のやり取りにある「霊剣山」の主人公に対する日中の受け取り方の違いについての話があります。
中国国産アニメの主人公はなぜ平気で一般人を騙すのか

11/10修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ようやく映画館でシン・エヴァを見たがシンジとアスカはなぜあの形で終わってしまったんだ……今更だろうけど俺の心の安定のために皆の解釈を教えてくれ」

中国国内では10/31から「シン・エヴァ」の上映が始まり、やっと「シン・エヴァ」を映画館で見れたという中国オタクの人も少なくないそうです。
ありがたいことに中国国内における「シン・エヴァ」の反応に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「シン・エヴァにおけるシンジとアスカの関係」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ようやく映画館でシン・エヴァを見たがシンジとアスカはなぜあの形で終わってしまったんだ……既に語り尽くされている今更な話だろうけど、俺の心の安定のために皆の解釈を教えてくれ

気持ちは理解できるが、俺達はその感情を抱えながらやっていくしかないんだよ!

既に何度も語られているが、国内での映画上映によってまたダメージ受けてるのが増えてるようだな

庵野が作っている限りシンジとアスカが普通にくっつく、甘いラブコメをするのは無かったろうからなあ

アスカとトウジが真希波にシンジをNTRされたという同人ネタが笑えない公式展開……!

なぜこんなにもバッドエンド感が強いのか
デウス・エクス・マキナで強引に終わらせたハッピーエンドみたいな場面で終わったのに

そりゃあエヴァに期待して追いかけ続けた俺達の方はバッドエンドみたいなものだからだよ

俺は映画館を出た時にはたくさん言いたいことがあったが、宿舎に帰ってきた時には庵野に対する文句しか残らなかったよ!

この十数年の間でレイのファンは徐々に離脱していったが、ここに来てアスカのファンがダメージと共に消えて行っているように感じられる

劇中で「好きだった」という言葉が出てきた時点でアスカルートはもう終わったというのが明らかだ
しかし見ている側としては納得できない

旧劇場版はアスカエンドだぞ?既にルートは終わっているから今回は別ヒロインというわけさ!

あの世界の中でアスカに対して父親的な役割、保護者的な立場をとれるキャラになれそうなのが成長したケンスケだけだったからでは
加地は死んでいるし、ネルフの人間は他人のことを考える余裕が無い
トウジはヒカリとくっつくし、ならケンスケという選択になる

生き残った男性キャラの中でアスカの父的な役割にあっているのはケンスケくらいだろうしね
新キャラはシンジ向けで使ってしまったから使い難かったろうし

私はTV版のアスカのシンジに対する感情には辟易していたから劇場版の終わり方でも構わないと思った
シンジにはアスカを救えないのだから二人がくっつくのは破滅エンドしかなかった
破滅しない終わり方にするにはシンジに新ヒロイン、アスカに父性のある相手役というのは無難な所ではあるが……

ストーリー的には消去法とはいえ、旧劇場版の扱いや人間関係を考えるとまだマシな方ではある
あの世界観で他人のことを考えられる人間になれるのは成長した子供世代のキャラ、トウジやケンスケくらいだろうしな

TV版だと大した描写は無いけど、外伝作品だと描写にぶれはあるがケンスケはアスカが好きというのがハッキリと出ていることが多い。
負け犬幼馴染なアスカをケンスケが慰めるような展開もそれなりにあったし、劇場版のあれも落としどころとしてはそこまで意外でもない
納得できるかは別だけどね!

何がヒドイって、シンジだけが子供のまま十数年の時間が経っているというのがまずヒドイ展開だ。破の時の盛り上がりはなんだったのかと。
リアルではガイナックスの終焉と版権問題など、庵野秀明とエヴァに多くの困難が降りかかっていたからシンジが良い具合に成長してハッピーエンドなんて無理だったのだろうけど、作品として残るのがアレでは批判自体は仕方ないとも思ってしまうよ。

作中時間で14年一気にスキップして場所も第3新東京市以外にした結果、おかしな部分がたくさん出ている
アスカの扱いもその一つだから適当に流しておけばいい
公式で複数の世界線があるのを肯定しているわけだしな

「Q」以降の路線変更だか迷走だかは擁護できんよ
映画館で私は最後のシンジが真希波に連れていかれるシーンもなんだか冷めた気分で眺めていた
あれで自分にとってエヴァは終わったと感じたし、アスカとケンスケに関してもそういう風にぶん投げたかと考えるだけ

何て言うか……私にとってあの終わり方は妙にバッドエンドルートに思えるものだった
私がアスカファンだからというのではなく、あのシンジは「破」までのシンジではないというのを強く感じたから

アスカとレイのカップリングに勝者を作らない、新加入のヒロインを劇場版でくっつけるというのはエヴァというIPにとっては最高の選択だ
しかし古いファンにとっては唾棄すべきものだ

最後の全員帰っていく、エヴァの無い世界で無関係な人になっていくというのも悪くはない
碇シンジと真希波マリ、綾波レイと渚カヲル、式波アスカとケンスケのカップリングもね
そして私がずっと好きだったのは惣流であって式波ではない
だから悪くは無いんだ……

公式側も結構解釈としての逃げ道を用意しているけど、ファン側のダメージ減少に大して貢献していないように見えるのは興味深い

シンジが長年眠っていたこと、惣流ではなく式波だから「あのアスカ」ではないことなどの材料はあるんだけどね
それにケンスケはエヴァでは珍しくシンジに対して距離を尊重してくれるキャラで新劇場版では更にそこが大人として成長した描写もあったんだが

新劇場版の式波なアスカがクローンだというのを考えると、そのままシンジとくっついたらそれはそれで問題になった気がする

旧劇場版のアスカはどうなったのかでモヤモヤは残りそうだしな

「シン・エヴァ」は改めてアスカはお前たちの嫁じゃない、誰の嫁になろうがお前たちには関係ないというのを突き付けてきたのだろう
現実に帰れというのは昔のオタク向け作品でよくある展開だし、エヴァはまさにそれが正しいとされた時代に始まった作品なわけで

それ以前に考えてみれば成長した俺達がアスカと結婚したいと思うか、レイと結婚したいと思うかという話が……
昔は確かに好きだったけど今の自分の感覚で好きになれるかは別の話になってきている

既に言われ尽くしているがアスカに必要な役割がシンジにはできないし、シンジに必要な役割がアスカにはできない
そして新劇場版でシンジには真希波があてがわれたが、アスカにはこれまでそういう存在が無かった

言ってみれば昔の作品によくある、最終回付近で急に成立しまくるサブキャラ、負け犬キャラの公式カップリングみたいな所もかなりあると思う

ケンスケが若い時の庵野秀明によく似ている、だからアスカとくっ付けたという話はどうなんだ?

それをいったらエヴァのキャラは大体庵野秀明の分身という解釈が可能だよ
ケンスケはその中でも庵野要素は薄い方だ

最近急に「庵野が自分を投影しているケンスケ」みたいな話が増えてきているのには何とも言えない気分になる
他にもあれは本来のケンスケではなく着ぐるみのようなもの説とか
昔はシンジが庵野秀明が皮をかぶった存在みたいに言われていたのだが

当時のガイナックスには成熟した大人、人生経験や正しい道理をもった大人がいなかった
そんな中で生まれた庵野秀明の分身、投影的なキャラであるシンジとアスカがくっつくのはやはり不可能だったのだろう



とまぁ、こんな感じで。
場所によって熱くなったり、淡々としていたりと中国オタク界隈でも「シン・エヴァ」に関してはイロイロな受け止め方があるようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「レイのファンは今の中国オタク界隈ではあまり目立たちません。昔のように女神と崇拝する人は見かけなくなりました。アスカのファンはまだ元気な人がいますし、国内の『シン・エヴァ』の上映で再度ダメージを受けている人も見かけます。そんなアスカファンが今後どうなるのかは私も分かりません」

「私は映画館での体験をしてみて日本のエヴァファンが急に静かになった理由が分かりました。『シン・エヴァ』とは昔からのファンがエヴァを卒業するイベントだったのですね」

などといった話もありました。

私も「シン・エヴァ」を見てからはエヴァに関する感情が妙に落ち着いたような所がありますし、様々な意味で区切りになるような作品なのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本では『アスカがシンジを好き』が説明不要な正解なのか?」「こっちでも基本的にそれが正解では?」「好きと言ったら逆に理解不足だと突っ込まれる部分だろう」

中国オタク「日本の作品の勇者に関して教えてくれ。『俺は勇者になる』は分かるが『俺は勇者だ』はちょっと分からない」「『俺は勇者だ』の方が正しいことは多いはず」

中国オタク界隈では日本のアニメやマンガ、ゲームなどに出てくる定番要素に関する話題で定期的に盛り上がったりしているそうですが、そういった定番要素の中には中国に入る作品の変化や情報の蓄積により印象や解釈が変化していくものもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「勇者は職業なのか称号なのか分からなくなってきた」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の異世界系作品の勇者に関して教えてくれ
今更な話だけど「俺は勇者になる」というのは分かるが「俺は勇者だ」というのがちょっと分からない
「勇者」は職業なのか称号なのか、よく考えたら分からなくなってきて

そこは作品次第だからなあ……

俺も勇者の定義に関しては自信がない
勇者の元ネタとされる「DQ」にも勇者が目立たない作品があるしね

恐らく「俺は勇者だ」の方が使い方として正しいことは多いはず
日本の勇者は主人公専用職業で後からなる、なれるものではない設定が多い

確かに
私は最近「DQ」のリメイク版1、2を遊んでいるけど、あの勇者の概念って「3」から出たものでそれ以前はあまり確固たるイメージは無かったようだ

「DQ」も長いシリーズだから勇者の設定も様々な種類があるからな。
「1」は勇者の子孫だから勇者、「2」は勇者の子孫と王家の身分が組み合わさるのと勇者内で各キャラの能力が特化されている。
そして「3」は他の職業のスキルも使える万能型主人公で勇者の能力に関しては「3」の影響が非常に強い。
まぁ現代の異世界作品に出てくる勇者に関しては「勇者とは神に選ばれた特別な民」だと思っておけば大体問題無いよ

「勇者」はゲーム的な高級職くらいに思っておけばいいかと
作品内の称賛に関してもその職業にクラスチェンジできているから強いはず、だからスゴイみたいな文脈も多いだろうしね

異世界の「勇者」って基本的には職業なので「俺は聖騎士だ」みたいなのが多い
JRPG、それも「ドラゴンクエスト」からの概念だからそれをベースにした日本の異世界特有の概念とも言える

そうなのか
アニメそんなに見ていない俺でも日本の作品は「勇者」という言葉を使うのが大好きだと感じているのだけど

私も混乱するのは理解できるよ
「葬送のフリーレン」とかを見ても分かるように称号、尊称としての「勇者」も少なくない

確かに日本の作品の「勇者」って当初は職業なんだけど、今では勇者を単純な職業として扱うことは少なくなっている
ある種の名声を伴った称号になっていることの方が多い

俺もそっちで考えていた
冒険者の中で大きな功績がある人間に対する尊称みたいなものだと

「騎士」も職業なのか地位なのかハッキリしないときはあるし、そういうものなんだろう

英語の訳でも「Hero」「Champion」「Braver」と安定しない言葉だしね
中国語は漢字そのままでもってこれるけど馴染みのない言葉だから受け取り方に個人差が出る

自分で言うか他人に言われるかでも違ってくる
しかし「俺は勇者だ」に対するヘンな印象については何となく理解できる

日本の異世界の勇者って「英雄」の呼称である場合と、ハイレベルな能力が保証された職業或いは戦士の場合がある

そっちの解釈か
私は「神に選ばれて魔王特攻をする使命のあるキャラ」という認識が強い

ゲームなら職業、ユニットの一種でいいけどアニメやマンガ、ラノベの場合は作品次第だ
能力の他にリーダー的な役割になっていることも少なくないので地位的な意味が強い職業の場合も……

ビジュアル的な所から判断するという方法もある
宝珠付きのサークレット装備で手袋、マントなどがあれば「DQ」系のテンプレ勇者、勇者の身分や名声と職業としての勇者の強い能力を持っているキャラと見ればそれほど外れないはず

「DQ」の影響としては主人公専用の職業として扱われていることも多かったというのがある
だから英雄、主役的な存在或いは主人公に叩き落される存在としての「勇者」が異世界ではよく出てくる

日本の勇者は職業として始まったものだけど、今の異世界では尊称的な部分がかなり大きくなっているかと
勇者が強い、或いは強くなれる主人公的な万能系職業という意味もあるけど、それより前に名声が来る感じかな

勇者が聖騎士みたいな職業という例えは合っている部分もあれば間違っている部分もある
最も影響が大きいと思われる「DQ」だと雷系魔法が勇者専用魔法

イメージ的には光魔法が勇者専用っぽいが……

光魔法がそうなっていることもあるよ
ただこれは私の見た範囲の話ではあるけど勇者専用魔法が光魔法ではない作品の方が多い
光魔法は神官や僧侶、聖女や聖騎士などのクラス専用魔法とされることも多い

そういえば日本のファンタジー作品って勇者の他に聖騎士も普通にいるよな

尊称として強調されていなければ強めの職業、作中登場人物の共通認識としてのレアな職業と思っておけばいいと思う
性能的には全パラーメータの成長率が高く、妙な補正がやたらとかかる強化型魔法剣士

そうそう、装備や条件付き発動の特殊能力など世界観による補正もついているね
みんな大好きな「ランス」の勇者の世界人口死滅率によって爆発的に上がる補正も、この世界に選ばれた勇者に対する補正を悪趣味に尖らせたものだ

日本語に昔から「勇者」という言葉自体は存在したようだが、現在のファンタジー世界の職業の「勇者」の意味を創造したのは「DQ」だ
だから異世界系作品で勇者という言葉が出たら多かれ少なかれ「DQ」の、剣で戦い魔法も使えて単体、全体の強力な斬属性攻撃が使えて全体全回復魔法が使える勇者の影響を受けていることになる

能力は時代やシリーズ作品によって違うしそれなりに幅がある
昔の「DQ」系のテンプレイメージだと、剣装備で火球魔法と小治癒魔法が使えて、大技で電撃攻撃があるといった所で、性能的には恐らく元ネタの一つ「ウィザードリィ」の侍とロードを合体させたものだった

私は「ファイアーエムブレム」から日本のファンタジー世界観のゲームに入ったので、勇者は単純な剣斧が使える上級歩兵というイメージが……

「FE」は傭兵の上級職だっけ
その場合は名声を得た傭兵という感じだろうか

「FE」の第一作が出た時期を考えると、「FE」の勇者は雑に剣歩兵の上級職を決めたようにも見えるね。
敵側の一般勇者も結構出てきたし、当時はまだ勇者のイメージも今のように固まってはいなかったのかもしれない。近年のシリーズでは「勇者」ではなく「ブレイブヒーロー」という名称に変更されている。

現在の異世界における勇者に関しては強さもだけど、「特別な存在」「神などの何かによってえらばれた存在」など、言ってみれば「凡人」とは違う存在に関する記号という面がかなりあると思う
「DQ」における勇者は当初プレイヤーの分身としてデザインされた存在だから、作品の主人公ポジションだという記号として便利なんだよ
そして現在の異世界ではそういったテンプレを主人公がチートでぶっ壊すのが流行りだから、傲慢な敵キャラや主人公を引き立てるための踏み台になりがち

なるほど……そういう意味では現在の日本の二次元において勇者とは悪役、失敗するキャラの属性として良い扱いにはならない職業、称号ということにもなっているのか



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「『ドラゴンクエスト』のような選ばれし者としての勇者は現在の中国では話のロジックとしては理解できても主人公としてはあまり好まれないと思います。中国のネット小説でも特別な主人公はとても好まれますが、神や天に選ばれる勇者よりも自分が特別な方法を発見する、伝授されるような展開の方が好まれます」

「好き嫌いは別として、現在の日本の異世界系作品に多い、主人公と対立或いは主人公の邪魔をしてくるような勇者の方がキャラクターの設定としては理解しやすいという言い方もできます」

などといった話もありました。

私は塊を転がすのに忙しいので「ドラクエ1&2」はまだ買ってないなのですが、今回のリメイクはどうなんでしょうかね。
私にとって「3」は基本さえ押さえていれば楽しめるのは確実でしたが、「1」と「2」はリアルタイム世代ではないので思い出補正もありませんし、聞こえてくる評判も両極端なので実際に買うまで分からなそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「二次元の勇者は世界を救った後に王にならないことが多いけど、なぜだろう?魔王を倒して救った国の王になるというのも定番の展開だと思うのだけど……」

こちらは2013年の記事です。
中国オタク「勇者って結局どんな存在なの?パラディンみたいなもんでいいのか?」

中国オタク「メイドは二次元ヒロインの重要属性だけどヒロインとして勝ったメイドキャラってどれくらいいるの?」「負け犬イメージは無いが勝つイメージも無い」

今回はありがたいことに以前教えていただいたものの後回しになっていたネタで。

オタク文化のアイコンの一つにもなっているメイドですが、中国オタク界隈でもメイドに関する知識やイベント経験は順調に積みあがっているそうですし、二次元作品におけるメイド属性に関する議論が盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「メイドはヒロインとして勝てるのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


メイドは二次元ヒロインの重要属性の一つだけどヒロインとして勝ったメイドキャラってどれくらいいるの?勝ち負け以外で一番人気になったとかでも良いので知りたい

確かにメイドが勝つハーレム系作品ってすぐに思いつかないな

「エマ」みたいに最初からメインヒロインが確定しているならともかく、恋愛でかつパターンか……何があったろうか?

言われてみれば負け犬になるイメージはあまり無いけど、勝てるイメージもあまり無い

一番人気で良ければ「リゼロ」のレムが近年最も有名なキャラじゃないか?
ストーリー上で勝っているかはまぁ、その……

メイドガイる=主人であるお嬢様キャラがいるということでもあるし、その時点でイベント的には不利になるからね

メイドとくっつく=その主人の下になる、そこまでいかなくても管理対象になるわけだからメインルートとしては扱い難い
そして貴族、お坊ちゃんキャラが主人公の場合、メイドは幼なじみの亜種だ

ヒロインではなく主人公がメイドの立場なら勝てるけど、スレ主が言いたいであろうことからは外れるか

自分の中だとヒロインレースにおけるメイドキャラは「かぐや様は告らせたい」の早坂愛みたいに良い所までいくけど主人のお嬢様キャラなど別キャラに譲ることが多くなる印象

そこで自分を強く出す、自分を優先するのはメイドとして解釈違いになりかねないし難しい所だよね

「まよチキ」はメイドがメインヒロインで勝者じゃなかったっけ?

俺もこのテーマでは「まよチキ!」を思い付いた
でもあの作品って主にメイドじゃなくて男装執事の方では……?

言われてみれば俺も「ハヤテのごとく!」のマリアなど、好きなメイドキャラは思い付くるが党争の勝者みたいのはちょっと出てこないかも

「死神坊ちゃんと黒メイド」のように最初からメイドがアピールされていれば勝つ!

近年の正室固定系ハーレムだとそうなるね
でも昔だとギャルゲーの分岐ルートくらいでしか勝ちはなかったと思う

ハーレム系作品を探せば見つかりそうではあるが、同年代ヒロインが中心の作品だとメイドは難しい
既に言われているようにお嬢様キャラとセットになるわけだし

作者側からすればお嬢様とメイドをセットにした方が何かと得で便利だろうしね

「メイカさんは押しころせない」みたいに最初から勝利が確定している作品は見るけど、競争で勝てるメイドヒロインはすぐに思いつかないな

最初からメインヒロイン扱いとか、メイド特化とか作者の寵愛を受けるポジションだと強い
しかし複数ヒロインの一人だと目立たなくなって厳しい

昔から「円盤皇女ワるきゅーレ」の真田さんみたいに存在感のあるメイドヒロインはいるが、便利なサブキャラになりがち

エロゲーなどの、メイドジャンルの作品なら強い
当然の話ではあるが

エロゲーやエロ漫画などではシチュエーション固定で読者への説明も簡単に済ませてエロシーンに突入できるからとても強い
しかし長編ストーリーになると難しい

日本の作品にありがちな「偽後宮」は最後に一人だけ選ばれる展開だ
そしてその際にお色気要因、種類を増やすための数合わせ要因的なキャラは選ばれない
気の毒だが「メイド」はそのお色気要因、数合わせ要因になりがちな属性なのだよ

「アウトブレイク・カンパニー」はメインヒロインがメイドだったし、異世界転移系の初期パートナーとしてのメイドからの勝ち組ヒロインはありそう

メイドジャンルで思いついたがエロゲーの「河原崎家の一族」のような館と名家を舞台にした作品ならメイドがヒロインとして勝てるのではないかと

エロゲーならヒロイン全員メイドみたいなのも定期的に出ているね

メイドという属性の前提に身分、階級の違いというのがあるから婚姻関係になった時点でメイド属性が消えるからヒロインとして勝つのは困難だ
結婚してエンディングということにはできるけど、その後の作品展開としては使い勝手が悪過ぎる

言い方は悪いが、メイド属のキャラって付属品になりがち
人気が出ることはあってもストーリーの中心、着地点にはなれない

いると便利、活躍させやすいキャラではある
しかし女性キャラ主人公でもメイドより主人のお嬢様が主人公な作品の方が多いように、舞台装置としての良さの方が目立つ

メイドで勝てるのは少ないけど、奴隷から正室にクラスチェンジして勝つヒロインはかなり多い気がする

その意見には同意する
いつのまにかメイドではなく奴隷がハーレム系の重要ポジションになってきた気もする

異世界で下からのし上がっていく場合、最初からメイドヒロインを出すのは難しい
上の方で異世界転移系の初期パートナーとしてのメイドについて言われているけど、日本の異世界作品におけるそのポジションは奴隷キャラが担当していて、メイドはあったとしても奴隷のサブ属性になっていると思う



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国オタク界隈でメイドは眼鏡のような不要論が主流の嫌われ属性ではありませんが、積極的に好きだと言われるような人気属性でもないです。中国では流れてきた成人向けマンガに出てくるメイドキャラを見て目覚めてしまう人は昔から定期的に出ていますしイベントでメイド系のキャラのコスプレが目立つことも少なくありません。しかしメイドのヒロインが大好きだという集団を意識する機会はあまり無いかもしれません」
などといった話もありました。

実の所、私自身はオタク分野におけるメイドに関してはあまり詳しくありません。私の中国に留学していた時期に爆発的に拡大したジャンルなので、当時日本に帰ってきたら自分の感覚が完全に遅れているのを強く感じました。
そんな訳で中国オタク界隈のメイド関連のやり取りについてもずっと自信が無いままだったりします。

とりあえず、こんな所で。
今回は私もあまり自信が無いのでいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「スーパー戦隊が終了らしい。50年続いたのに終わってしまうのか……」「特撮シリーズはストーリーが評価されても玩具が売れなきゃダメなジャンルなんだよ」

先日スーパー戦隊シリーズが今期で終了するという報道がありましたが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

近年の中国オタク界隈では特撮ジャンルの存在感が増していますし、中国国内向けの正規配信も比較的安定していることから一昔前と比べて日本の特撮に注目する人は増えているそうで「スーパー戦隊終了」の報道に衝撃を受ける人も出ている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「スーパー戦隊が終了」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スーパー戦隊が終了らしい。
50年続いたのに終わってしまうのか……

突然過ぎるよ!
俺の中では三代特撮シリーズの中で一番安定している印象もあったんだが

バンダイの資料だと仮面ライダーと比べて収益がかなり低かったし、消えるなら戦隊シリーズということになるのだろうけど……うーむ

私は今オタクの歴史の転換点を目の当たりにしているようだ
しかしこういうのは体験したくなかったな

突然の話だし、なんだか信じられない。日本のニュースでは続報が出てないし公式発表もないからまだ様子見だ!

日本の主要メディアの各所で報道されているからほぼ間違いなさそう

この件を最初に報じた共同通信は日本のメディアの大手でかなり権威のある所だからほぼ確定じゃないかな……

しかしようやくこっちでもシリーズの正規配信が出てファンの間の知名度や知識も上がってきていたのにね

戦隊シリーズは別に赤字じゃなく儲かっていたんじゃないの?
ストーリーの質は安定しているし評価も高いと聞くが

特撮シリーズはストーリーが評価されても玩具が売れなきゃダメなジャンルなんだよ
それが原因で子供向けな内容に路線変更された作品は少なくない

戦隊シリーズのロボと五人分の武器のフォーマットは今の時代に合わないのかね

今はソシャゲに子供の金も吸い取られているからね……
あと日本の知り合いから聞いた話だと、日本の玩具売り場で特撮ジャンルはどんどん縮小していてスーパー戦隊は特に売れない、場所を取るから厳しいということだった

他の人も言及しているバンダイの資料にあるIPごとの売上げで見ると「スーパー戦隊」は「ウルトラマン」の約1/2、「仮面ライダー」の約1/5しかない
アニメIPとの比較だと「NARUTO」の1/4、近年苦戦していると言われている「プリキュア」と同レベルでそれと比べても低い

バンダイの財務資料を見ると特撮が儲かってないのが分かるよね
そして「ガンダム」「ONE PIECE」「ドラゴンボール」が凄過ぎるIPなのに驚く
なんで「ドラゴンボール」が現代でも売上げ伸び続けてるんだ……

その3つの強さには俺も驚いたが、特撮関係の順位については想像の範囲内ではあった
「仮面ライダー」は現在の特撮の中心、「ウルトラマン」は中国で人気が高いけど日本ではそこそこレベル、そして「戦隊シリーズ」は知識の中の存在だ

こっちでは五色戦隊ネタは知っていても、スーパー戦隊そのものをきっちり見ていた人は少ないからね

俺も断片的なネタは知っていてもシリーズ通して見ているわけではないしな……

かつてメタルヒーローが消えたようにスーパー戦隊も消えるのか
俺達が愛した「ビーロボカブタック」を今の日本人に話すと「知らない」と返ってくるようになってしまうのか!?

言われてみれば……将来的に俺が見た戦隊シリーズ作品が「ビーロボカブタック」みたいになる可能性もあるということ?
(訳注:「ビーロボカブタック」は過去に中国のテレビで放映されてかなりの人気になったそうです。よろしければ過去記事の中国オタク「中国でしか人気が無い、中国で大人気だけど日本では人気が無いと『思い込んでいた』作品について語ろう」などもご参照ください)

結局は儲からないから消える、ということなんだろうか
しかし上で言及されていたバンダイの資料によると「プリキュア」と同じくらいなのになぜ「プリキュア」は打ち切られないんだ?

1000億円以上稼いでいる「ガンダム」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」と比較すると同じくらいに見えるかもしれないが、「プリキュア」は「戦隊シリーズ」より10億円以上稼ぎが上だ
あと「プリキュア」は昔ファンだったお母さんとその子供が戻ってきているから上昇傾向が出ているという事情もあるとか

そもそも「プリキュア」は女児向け市場のIPだから特撮市場とは稼ぐ場所が完全に違うし、日本の女児向け市場を独占している状態という言い方もできる
それに対して特撮市場は「ライダー」「ウルトラマン」「戦隊」で同じ市場を奪い合っているし、今ではどれも財団Bの傘下だ
「ライダー」と「ウルトラマン」は日本国内市場とアジア地区の日本国外市場である程度住み分けできるが、戦隊は日本国内で潰し合いになってしまう

「プリキュア」は映画が作りやすいし売りやすいんだよ。日本映画市場におけるアニメ映画の強さも有利な材料だ。
それに対して特撮は映画の制作コストが高くスーツや着ぐるみの問題などで過去の人気キャラ資産の活用がアニメと比べて簡単じゃない。過去作のキャラを使うコストがアニメと比べてかなり高いという問題がある。

特撮は制作コストの違いというのも無視できないよな……制作コストはかつて「ウルトラマン」が中断した主な原因の一つだ
実写、着ぐるみ、昔ならば特撮模型現代ではCGというコストが膨らむ要素が絡む

こう言っては何だけどライダー関連でシリーズ終了の危機みたいなネタはよく出ていたけど、戦隊シリーズの方で突然現実になってしまうとは思いもしなかった
儲かっていないというデータを見れば理解はできるんだが、私の心がどうも納得してくれない

そもそも仮面ライダーやウルトラマンでさえ消えていた時期があるし、特撮の御三家シリーズが常に続いていたわけではない
戦隊シリーズが儲からなくなったら終了或いは中止になるのもあり得ない話ではなかった

ずっとIPとして稼ぎ続けてきたのがスーパー戦隊だけど、現代の最新環境には適応できなかったということか

ニュースではレッドが戦隊不倫したのがとどめになったという話も出ているが、そういう役者の方の事件で作品にダメージが出たことは過去になかったの?

普通にあるよ
例えば地獄大使などを演じていた潮健児は戦隊シリーズでも重要な敵ボスを演じていたんだけど「バトルフィーバーJ」に出演中に麻薬で捕まって降板したとかがある

特撮シリーズは子供向けということもあってかスキャンダルが表に出難いジャンルだったから今回の報道はダメージがでかいという見方もある
あと今回の不倫事件は売上が落ちている中での発覚、現代のネット環境と作品配信ビジネスに関する影響の大きさなど昔とは違う部分も多いので昔は大丈夫だったとはいかないのかもしれない

特撮の出演者に関する事件で影響が大きかったのだと「ウルトラマンコスモス」の主役が傷害と恐喝で逮捕された事件とかがある
これは結局誤認逮捕だったと後に判明したが、放映当時は最後の方を番組打ち切りと総集編でしのぐという惨事になり平成第二期が数年止まった

正直に言って私の中では「ウルトラマン」のシリーズ中断頻度を考えるとスーパー戦隊シリーズはよく続いていたという印象になる
一度止めて仕切り直し、IP活用法の整理とかもアリなのでは

逆に言えば特撮シリーズで唯一中断が無かったシリーズだから、日本の特撮界隈の衝撃が大きいのかもしれないな
これは恐らくこっちの特撮ファンは実感できないだろう

国内の特撮界隈の原点って「恐竜戦隊コセイドン」だし、昭和ウルトラマンが長く続いてその後は「ティガ」、「ゼロ」最近は「Z」で増えたライト層の存在感が強い
ライダーはオタク中心なマニア向け、そして戦隊シリーズはファン層が形成されたのは本当に最近の話だからなあ

個人的な印象だとこっちで戦隊シリーズの話題が増えたのは「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」から
それ以前は井上敏樹関係で話が出るくらい?だから「ジェットマン」最終回の結城凱ネタとか妙に通じる



とまぁ、こんな感じで。
今の中国オタク界隈の特撮に関するイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「作品によってはシリーズ存続問題に関しては中国のファン界隈で話題になることがありますし、私も『遊戯王』や『ポケモン』などでもアニメが終わるかもしれない、終わるという話題に関する議論は度々体験しています。しかし戦隊シリーズに関して中国国内ではそういった危機があまり意識されていなかったように思います。これは中国国内における戦隊シリーズの人気と知名度の低さの表れだったという見方もできるかもしれません……」
などといった話もありました。

戦隊シリーズの合体ロボなどは「ウルトラマン」や「仮面ライダー」と比べて中国に展開するのが難しそうですし、やはり今の時代の環境では厳しいのでしょうかね。
中国でも中国名「変形混合」こと「トランスフォーマー」は売れていますし、戦隊系含む合体ロボの海賊版玩具がよく売られていた時期もあるようですが、現代中国の子供の人気や保護者の考えからするとやはり難しい気も……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国でしか人気が無い、中国で大人気だけど日本では人気が無いと『思い込んでいた』作品について語ろう」

中国オタク「特撮ネタを今更追いかけているんだが、特撮の主人公側の装備のセキュリティってどうなってるの?盗まれる奪われる話多過ぎない?」


11/2修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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