中国は現在「動漫産業」の振興に力を入れています。
中国語の「動漫」はアニメと漫画の両方を指すのですが、最近の中国の動漫事情だとアニメの話が主になっているようです。
今日はあまり話題に上らない中国の漫画の方がどうなってるのかをちょっとばかり。

で、中国の漫画を取り巻く状況ですがハッキリ言って良くありません。
最近知名度のある雑誌が相次いで休刊してしまい、残っている雑誌も発行部数が2,3万程度と苦戦しているそうです。

こういった状況の理由として真っ先に上がるのが人材不足。
人材がなぜ漫画のほうに行かないかというのもハッキリしていて、漫画を描いても儲からないから人材がマンガに行かないそうです。
漫画を描くよりもイラスト描いた方が収入になるので、イラストレーターになる人は結構いるそうなんですが……
更には漫画の発表の場もなかなか無いというのも絡まってもう負の連鎖が続いてるとの事です。

また、中国ではアニメと比べると漫画に対してはかなり「温度」が低いですし、
「漫画はとりあえずアニメの原作」
といった考え方もちらほらと見受けられます。

中国のアニメ産業と漫画産業の発展の不均衡を問題視したコラム等でも、
「漫画が発展しない事によってアニメの原作やキャラクターが不足するから漫画をしっかりと発展させなければいけない、アニメの発展には漫画が必要だ」
という論調のものが有ったりします。

そりゃいい漫画があればアニメにとっても有利でしょうけど、
「アニメのため」
だけに漫画をどうこうするというのは何か違うような気もしてきます。

確かに日本などでは漫画原作の名作アニメが多いですし、
漫画とアニメの両方に関わる人材も多いです。
漫画のノベライズや映像化で他のメディアに影響を与える事もあります。

しかし、結局の所「漫画は漫画でしかない」と思うのですよね。
漫画も独立したメディアの一つとでも言いますか。

現在の中国の状況、
特に「アニメのための漫画」という見方が強いままでは、
中国で漫画を描いていくのはかなり厳しいとも感じられます。

中国にもいい感じの漫画が結構有るのですが、
もっと脚光を浴びないもんかと思ってしまう今日この頃でございます。


これだけだと景気の悪い話だけで終わってしまうので蛇足な事を少し。
日本の集英社の協賛のもと
「第一回故事型原創漫画大賽」(オリジナルストーリー漫画大会)
が行われていて、現在作品募集中とのことです。
南方動漫網の紹介サイトがココ
9月9日〆切で結果は11月に出るそうです。
少年ジャンプの編集長も選考に参加すると書いてありますね。
どんな作品が出てくるのか楽しみです。

とりあえず、こんな所で。