中国のゴールデンタイムでの外国産アニメの放映禁止が取りやめになっているという情報を頂きました。
これは私も初耳。
ソースとなったのは東京新聞の記事

東京特派員の眼 クール・ジャパン

とのことです。
記事では
「教育学者の間には、日本のアニメは暴力的だから禁止すべきだという意見もあるが、それは少数だ。昨年、テレビ局がゴールデンタイムでは日本アニメは放映しないと発表したところ、激しい反発を買って取りやめになった。」
という王開虎氏の言葉を紹介しています。

それで、「これは本当なのか?」という質問も頂いたんですが……
実際、どうなんでしょう?
スイマセン、私も分かりませんorz
現在裏を取ろうと中国のニュースをえっちらおっちらと探している状態です。
もし本当ならば中国のテレビ関連の政策の傾向が変わって見えるかなり大きな話なのですが。

ゴールデンタイムの外国産アニメの規制関連の通知は大まかな所で
「全国のアニメチャンネルとキッズチャンネルが毎日放映するアニメの総量は国産アニメの割合が70%を下回ってはならない。また各チャンネルは毎日17時から20時のゴールデンタイムには必ず国産アニメまたは自作の子供向け作品を放映しなければならず、外国製のアニメ作品を放映してはならない」
といった内容です。

中国のテレビ放送を管理する国家広播電影電視総局(通称は広電局)は今年の9月にも
「低俗な番組を無くす」
といった名目でバラエティ番組(主にオーディション形式)の内容(放映期間やオーディションの投票方式)と放映時間(19:30〜22:30は放映禁止)の規制を通知していたりと、ルール作り兼規制強化の方向に動いています。

また、中国ではアニメを自国のコンテンツ開発の一環にすると同時に各地の基幹産業にしようという動きもあるので、ゴールデンタイムの外国産アニメの放送禁止は国内産業保護という目的も含まれています。

今年5月の新華網の記事では
中国のゴールデンタイム政策が効果を上げる(中国語)
「2006年9月から実施されたゴールデンタイム政策は、我が国の国産アニメ産業へ確かな後押しとなった」
と報じています。

そんな訳で、規制取りやめというのは今までの流れからすればかなり意外な事です。
ちなみに知り合いの中国オタクにこの話について聞いたところ、
「いままで聞いた事も無い」
「アニメファンごときの抗議を広電局が聞くわけ無い」
「最近のアニメファンはあんまりテレビでアニメを見てないぞ?」
と否定的。
私自身まさか「抗議で規制緩和」という事が有るとは思っていなかったので、この話が出てきたのには驚いています。
でも、中国の場合方針が変わるときは本当に180度変わってしまうこともあるので無いとは言い切れないのがなんともw

実際の所どうなのか、どなたかご存知でしたら教えてくださいorz
今回は何時にも増してツッコミ&情報提供歓迎にございます。