その1その2でファンサブについての中国オタクの認識と、日本側からの視点についてぼちぼちと書きました。
で、今回は最大の問題ともいえる海外のオタクの中でも「深い」方の面々についてです。
具体的には
字幕作って放流したり、アニメについての評論をすることが出来るレベル
でしょうか。

こういったマニア層、昔はそれこそ
「このアニメはこんなにすばらしいんだ!」
とやっているだけで良かったのですが、最近はそうもいきません。
アニメを広めようとする段階で出てくるのがファンサブなんですが、今の時代はインターネットが発達しちゃってますからその広まる規模がシャレにならなくなってきております。

昔はファンサブ=草の根宣伝といった様な感じにもとれたのですが、現在ではその規模によって宣伝以上に市場を潰しかねないといった見方も出ております。
この辺、データがハッキリ出てないので何とも言えないのですが、昔の低速回線やビデオのダビングとは異なる状況なのは確か。


で、ここから始まって更に頭の痛いのが評論とかについてです。
ハッキリ言ってしまえば
「マニアが語るとき、その根拠が海賊版ではあかんだろ」
というやつですな。
昔はイロイロと不便でしたし、手間をかけて作品の素晴らしさを周囲に伝えればそれでその作品への愛や敬意を表していると受け止められたのですが、今の時代ではそうもいきません。
下手すりゃその作品の足を引っ張りかねない。
日本にいる人間からすれば、
その「愛する作品」のためにお前は何をやっているんだ
愛する作品をどうしてそんなに軽く扱えるんだ

といった様な声の一つも出るかと。

これ、本当に頭の痛い問題です。
実際、海外のオタクとの交流が

「黙れ割れ厨」

の一言で終わってしまうのですよ。

ファンサブがアニメ文化の伝播に一役かったのは確かだとは思いますが、それでファンサブを全て肯定することが出来るわけも無く、
「じゃあ、お前個人は作品とそのクリエイターにどう貢献したんだ」
とか突っ込まれると、あとはもう泥仕合になったりで。
「日本の作品は高すぎる!」
「ならば、見るな」
「ファンサブのそもそもの原因は日本が流してるからだ」
「そもそも、見なければいい」
「海外は不便なんだよ!」
「日本でも地方は同じ。今の時代、方法はいくらでもある」
という様なのを色んなところで見かけます。

この問題を具体的にどうすればいのか、私自身も未だに分かりません。
そもそもの感覚やコスト(金銭的なものだけでなく)が違うので日本側が高いところから言うだけではどうにもならない。
更に根本的なものとしてモラルの問題が。
敷居を高くしすぎると、そのジャンルは廃れます。せっかく増えた日本のアニメや漫画のファン、これを減らさずになんとかできないもんですかね。

ただまぁ、お先真っ暗かというとそうでもなく、私の個人的な知り合いにもこの問題を理解して出来るだけ努力しようとしてるのが増えています。
昔に比べて、良くはなっているのですよ。
それ以上にファンサブ視聴層の数が増えちゃっているので表には出にくいかと思いますが……

彼らの
「好きなものに簡単に金を払える日本は幸せ」
「知ってしまったから、もう戻れない」
という言葉には色々と
考えさせられました。

記事のタイトルにもした
「海外だろうと、もう好きというだけではオタクといえない……寒い時代だと思わんか?」
も、中国のとあるアニメ系掲示板に書かれていたレスにございます。
これを見たのが、私がこの問題を考えるきっかけとなりました。
昔とは違うこの時代ですが、どうにかしてうまい着地点を見つけられないかと思う次第です。

とりあえず、こんな所で。
グダグダと長引いた文章を読んでくださりどうもありがとうございます。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
でも、やはりその、お手柔らかに……


海外だろうと、もう「好き」というだけではオタクといえない……寒い時代だと思わんか? その1


海外だろうと、もう「好き」というだけではオタクといえない……寒い時代だと思わんか? その2