最近の中国における番組規制についての情報を教えていただきましたので、
今回はそれについて書かせていただきます。
ありがたやありがたや。

ネットに限らず中国では
エロと暴力
は取締りの対象となります。
この辺についてはどこの国でも過度の表現は規制されるかと思いますが、
中国では特に厳しく、また取締りに波が有り基準が一定しない傾向が有るように思われます。

また、保護者の方がかなり敏感なようで
子供が暴力的なウルトラマンごっこをするようになった。
ウルトラマンは悪子供に影響を与える番組だ。

とか
子供が輪廻転生を信じたり暴力的な犬夜叉ごっこをするようになった。
犬夜叉は子供に悪影響を与える番組だ。

といった批判が出たりするそうです。

例えばネットの動画共有サイトについては
今年の1月5日に国家広播電影電視総局(通称広電局)から各サイトへ
低俗な番組について自己調査とその整理削除等を行うよう
「インターネット低俗視聴番組の整理削除に関する公告」
が発布されました。

更に1月14日に広電局は
「全国インターネット低俗傾向修正特別活動を深く入り込んで展開する事に関する通知」
を発し、各地の広電局関連部門に違法動画サイトに対する調査・処分への注力を引き続き強化し、情報ネットワーク視聴番組配信許可証(AVSP)の所有サイトに対する管理と検査を強化するよう要求しました。

この流れの中で多くの動画系サイトが処罰され、
取締り対象となった動画が削除される事になりました。
騰訊網のこちらの記事(中国語)によれば、先日発表された削除対象となった番組は
新規制作版の「金瓶梅」
The Babysitters(アメリカ映画)
狂乱家族日記
軍鶏
情不自禁

等の作品だそうです。

著作権的に違法だから削除という話ではないのが何とも中国らしいですが、
ネットにはこの件に関する反対の声が溢れています。
それから
他に問題になりそうなアニメも有るのになんで狂乱家族日記がここで出てくるんだ
と、削除の選択基準について首をかしげている声も有ります。

確かに「狂乱家族日記」は中国では規制されてしまう様な内容も含まれていますが、
ここで代表的な作品として名前が挙がるほどでは無いだろうという事で
広電局は単に作品名だけ見て規制対象決めてるんじゃないのか?
とかなんとか言われている様です。

私もこの辺の選択基準についてはよく分かりません。
暴力や倫理的な問題以外に作中の舞台が「大日本帝国」だという設定が問題だったのではないかと思ったりもしましたが、真相はいつものように藪の中という事になりそうです。

そしてアニメに関しては主な視聴者が子供という事で、更にもう一つ
恋愛要素
が問題とされます。
中国では高校生までの青少年の恋愛が「早恋」と言われ、
社会的に許されないといった事はこのブログでも何度か書かせていただきました。

中学高校でダメという事ですから、
当然小学生やその下の子供へ恋愛要素の入ったものを見せるなんて許されませぬ。
子供の精神的な成長に悪影響を及ぼすとかなんとか、色々批判の声が上がります。

最近では、
春節期間中(実質的に中国の年末年始です)に放映された
ディズニーのシンデレラ
が恋愛要素が含まれていて子供に悪影響を与えるというので批判されたそうです。

お姫様と王子様のお話までダメとなると、もうどーすんでしょうね。
作中で「我愛你」(アイラブユー)と言ったら保護者的にアウトという話も有ります。
私もさすがにこれは極端な例だと思いたいのですが、
最近の流れだと何とも言えないのが正直な所ですな。

それにしてもここまで恋愛に関して厳しいという事は、
小さい頃に結婚の約束をした
という王道的幼馴染フラグは中国だと保護者的に禁忌っぽい領域に入ってしまっているのかもしれませぬ。
うーむ。


中国における作品の倫理基準が厳しいのは作品を作るうえで難しいとは思いますが、
規制の中で出てきた名作も有るかと思います。
無責任な話ですが、私としては規制に潰れないで良い作品が出てきてくれるのを祈るばかりでございます。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国の学校生活と恋愛と学園モノ

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