先月辺りに書いた三国志ネタ、なかなかに好評だったようで、
日本と中国で扱いの違う三国志の武将って誰?
といった質問もいただいております。

そんな訳で、今回はそれをネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。

さて日本と中国で扱いが違う三国志の武将ですが、
それが大きいのはやはり曹操ではないかと思います。

乱世の奸雄、総合力で見れば三国志で最も優秀な武将の曹操。
現代の日本において曹操の人気は高く、曹操を主役にした三国志作品もかなり有ります。

しかし、中国で曹操は基本的に悪役なので好かれていません。
「毛沢東などが評価しているので中国でも曹操の人気はそこそこ有るだろう」
と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、
中国で曹操を好きだという方はかなり珍しい部類に入るのではないかと。


伝統的な三国演義関連の作品等、
中国の人間にとって一般的な三国志関連の作品では劉備が正義の味方ですから、
曹操はその悪役にして引き立て役となっています。
当然ながらそういった作品では曹操が魅力的なキャラに描写されている事は少なく、
人気も出ないという事に。

この辺の日中間のギャップについては
私も少々困った事態にぶつかった経験があります。

通訳の仕事で宴会に出ていた時なのですが、珍しく三国志が話題になりました。
幸いオタクな私にとって三国志は得意分野。
発音がとっさに分からない武将(程┐憐┐箸)だって筆談という手段が有るので問題無し。

しかし、問題は別の所で発声しました。
話が弾む中、好きな武将という話題になり中国側からは関羽、張飛、諸葛亮などの名前が出てきます。日本側からの反応もほぼ同じ様な感じだったのですが、その中で一人
「私は劉備よりも曹操が好きでねぇ」
とおっしゃる方がいらっしゃいまして・・・・・・

その発言で、中国側の空気が固まってしまいました。
なんで悪者の曹操が好きなのか理解し難いという感じで、
和やかな雰囲気と盛り上がりが消えてしまいました。
いや、もうこの時はホントどうしようかと・・・・・・


三国演義において曹操は悪役的なポジションですが、
その扱いには日中でかなり差が有ります。

日本では吉川英治の三国志をはじめとして、
曹操は「魅力的な悪役」として描かれているかと思います。
しかし、中国では単なる悪役でしかないので曹操に魅力を感じると言うのはなかなかに難しいらしいです。

一応中国でも、
最近の若い世代はゲームから三国志に入るのがかなり多いので、
そういった層では曹操というキャラに対してそれほど抵抗感が無いらしいです。
ただ、そうでない場合は曹操というキャラを好きになるのはなかなかに難しいとかなんとか。

それにしても、
日本でも昔は中国と同じく
曹操=単なる悪役
という感じでそんなに人気は無かったらしいのですが、
今ではこういった違いが出ているのは面白いですね。
この辺については、やはり吉川英治の「三国志」の影響が大きいのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国と日本の「三国志一般常識」についての差