「中国におけるオタクとはどういった存在なのか?」
という質問をいただいております。ありがたやありがたや。

しかし「オタク」といっても非常に範囲の広いものですし一概に話すのは難しいのでどうお答えしようかと悩んでいたのですが、先日中国のソッチ系の掲示板で
「アニメを見ればオタクになれるのか?」
といったやりとりを見かけましたので、今回はそれで一つ。

それでは以下、そのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近はオタクという表現が珍しくなくなってきたけど、どのくらいのレベルになれば「御宅」(オタク)と名乗って良いんだろう?
アニメだけを見て、マンガを読まず、ゲームもやらず、フィギュアも買わなければ抱き枕も買わず、イベントに参加しないような人間はオタクとして見ても良いのだろうか?


アニメを見ているだけじゃオタクとは言えんな。

イイカゲンに見ているだけなら違うと思うが、アニメだけしか見ていなくても、その作品に対して深い愛情を持っていればオタクとみていいんじゃないか?

アニメやマンガに対して愛が有ると同時に狂ってしまうのがオタクさ。

ただ、深みにはまりだすとアニメだけじゃ収まらないからね。
客観的に見て、アニメ見るだけで満足できるならまだオタクじゃないんじゃないか?
イベントに参加しないまでも、ネットの交流くらいはするだろう。

オタクってのは二次元への愛の深さってことで良いんじゃないかい?

俺もいまだに「オタク」というのがどういうものかよく分からないなぁ。

自分が趣味を楽しむことと、オタクかどうかということは関係ないし、そこまで気にしないでも良いと思うんだが。

オタクっていうのは資料データの処理と理解、映像制作者の意図を読み取る能力を持ち、作品内に留まらない研究ができ、満たされることの無い向上心と表現力を持った存在だ。
アニメを見るだけではオタクではない。

オタクの定義はアニメやマンガに対して熱狂的なものを持ち作品を深く考察していること、それから営利活動の伴うプロではなく自身の趣味としてアニメやマンガに接しているということじゃないかな。

結局は他人からどう観測されるかなんじゃないのか?
自分がオタクかどうかを気にしてもしょうがないよ。

「御宅」「宅」における、引きこもりとOTAKUの区別は分かるんだが、OTAKUがどこまでのレベルかというと説明し難いな。
アニメ見ればそれでオタクというわけじゃないのは理解しているが。

(訳注:中国では最近オタクと言う意味の「御宅」、「宅」にインドア趣味に没頭、引きこもり、といった意味も出てきています)

引きこもりの方の「御宅」なら、PCの前でずっとアニメ見てれば簡単に成れるぜ!

最近は「御宅」「宅」に引きこもりの意味が入ってきて混乱して、本来の意味からずれてきているよね。
そっちだと、休みの日に外に出ないでPCの前にいるだけで簡単に「宅」になれる。
ただアニメやマンガの知識を持ったOTAKUとなると難しいな。

問題はオタク趣味をやっている場合、PCの前に座る時間が増えて自動的に外に出なくなる方の「宅」になっていくことだよね。
有る意味OTAKUは「宅」のなかで神にクラスチェンジした存在と言ってもいいのかもしれん。

単独の作品だけじゃなく、過去作品も含めた知識がないとオタクではないだろう。
増え続ける膨大な知識と共に作品に接するのがオタクだ。

アニメやマンガが大事な趣味になって、生活の一部になったりして、何時の間にかオタクになるんだよ。
アニメだけしか見ていなくても、それが大事だと思えるならもうオタクだ。

本当のオタクはやはり作品に接するだけでなく、交流をしたり意見を発表するものだから、アニメを見ているだけではオタクじゃないよ。
サークルか同人活動などのルートを通じて自己表現を行うといった向上心が必要だね。

OTAKUに自己表現は必須ではないんじゃないか?
交流の中で自己表現をすることはあるかもしれないが、それが資格の条件というわけじゃないだろう。
日本で最も伝統が有るという鉄道オタクはほとんどが単独活動らしいぞ。

みんなオタクというものに対して「神」のように考えていないか?
俺にとってはオタクなんて引きこもりの一種だ。

オタクの定義は俺もよく分からん。
なんかウチの国の感覚と、日本の感覚が違うように思う。
日本では自分がオタクだと宣言したいとは思われていないんだろ?

アニメを見ているだけでオタクっていうのは違うと思う。
ただ俺自身がオタクかと言われるとそれもまた分からんな。
何時も思うのは自分がオタクとしてまだまだだってことだ。

まぁ、アニメを見ているだけということなら「アニメ愛好者」ってところだね。
そもそも、ウチの国に本当のオタクがどれだけいるのか……

「オタクになる」ことを目標とした時点でもうオタクじゃなくなるんだよ。



とまぁ、こんな感じで。

中国ではオタク文化が現在の若者世代共通の「カルチャー」としてわりと重要なものにもなっています。
そんな背景も影響してか、オタク文化に慣れ親しんでいる若者の間では「オタク」というのはその文化に精通した存在ということで一種のステータスのような感じにも思われているところがあるようですね。

それから、中国語で「オタク」という言葉は日本から輸入されたらしい
「御宅」
という言葉が使われているのですが、最近ではそれの「宅」という漢字から意味が転化して引きこもりや、そこまで行かなくてもインドア趣味に没頭する、休みの日に外出しないといった若者を指すようにもなっています。
今回見かけたやり取りではオタクのレベルについてのものと一緒に、オタク=引きこもりといった認識についてのものも見受けられるようになっていました。

こういった所から来る「オタク」というものに対する認識の変化は
「御宅」という漢字で表現されていることと、
オタク趣味=PCを介してのものが極めて多い、
といった中国独自の背景から来るものでしょうかね。

中国オタク達の考える
「理想のオタク像」
については、今後も日本とはまた違った感じで変化していきそうな気配がします。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


男の中国オタクと女の中国オタクのちょっとした違いというか傾向について