このブログでは中国の感覚からすれば日本の学校生活が非現実的に思えるといった話を何度か書きましたが、
今回は逆に中国で私がアニメや漫画の中の話みたいだと思ったことについてちょっと書いてみようかと思います。

それでイロイロと考えてみたのですが、
私の中国生活の経験でアニメやマンガの中の話みたいだと思ったのは
「裏口入学」
についてですかね。

中国では裏口入学が公然とまかり通っていまして通称
「走後門」
と言われています。

私は90年代中頃から中国の現地校に通っていたのですが、
私が通った中学や高校にも裏口入学で入ったのがクラスに何人かいました。
そのあまりのあからさまっぷリに私も
「すげぇ、何か漫画かアニメみたいだ」
と逆に感心しちゃったりしました。

アニメや漫画によくある
「親の金や権力をかさにきる生徒」
なんてのがごく普通にいるんですよね。
今回はこの中国の裏口入学事情について、私が知っている範囲で独断と偏見に基づき書かせていただきます。


さて、中国の裏口入学についてですが大学受験とそれ以外だとかなり効果に差があるようです。
大学受験の方については以前の記事にコメントで詳しく説明してくださった方がいらっしゃいましたが、さすがの中国の裏口入学も日本でイメージされるほど融通の利くもんじゃないんですよね。

中国における進学の最大にして最重要の関門とされる大学入試「だけ」はかなり管理が厳しく、レベルの高い学校を狙う場合などは裏口入学をやろうにも統一試験の点数に本当にほんのちょっぴり下駄を履かせたり、同レベルの点数帯の生徒を取るときの最終判断に色をつけてもらうくらいがせいぜいで、イマイチ効果が薄いということがあるとか。
大学入試に関してはある程度の基礎能力が無いと話にならないので、日本でイメージされる裏口入学に比べて「使えない」ところがあるかと思われます。

ただ、大学受験の前の小中高の進学に関しては日本に比べるとかなり
「使い勝手の良い」
ものであるのは確かです。

中国には各地に「重点学校」に指定されているレベルの高い学校が存在しまして、この学校に入ることができるかどうかでレベルの高い教育を受けられるかどうかが決まります。

そして小中高の学校にも「重点学校」があるので、まずはそれぞれの段階で重点学校に入ることを目標に中国の学生はしのぎを削ることになり、その過程で様々な裏口入学の手段、「走後門」が発生することになります。

受験者側の親御さんはお偉いさんやお金持ちの方々だけでなく一般庶民もカネやコネをかき集めて右往左往しますし、学校側(個人も組織も)は内部進学枠を流用したり、色んな口実を設けて学校に入れるように便宜をはかるようです。
また特殊な部類としては、学籍だけ別の学校に置き、実際は重点学校に通って勉強する「借読生」というのもあります。

一応様々な「走後門」を防ぐ為の規定もありますし、高校進学の時などは統一試験もあるのですが、小中高は学校側の裁量も大きいうえに、中国全土ではなく各地方や都市、区域ごとの規模になるので、なかなか裏道をふさぐことは出来ないみたいですね。

それから裏口入学に関する日本との最大の違いは、中国では
「裏口入学で入った人間が別にそのことを隠そうとしない」
ということでしょうかね。
むしろ、自分の持っている「力」だとしてそれを誇示するようなところもあります。親の金も権力も子供のパワーという扱いとでも言いましょうか。

まぁ、才能や身体能力も親の権力や資金力も言ってしまえば「生まれ持った」モノではあるんですが、身も蓋も無いというか夢も希望も無いという感じはしますよね。

「走後門」は一応中国でもルール違反ではあるのですが、罰則がほとんど発動しないのでやったもん勝ちなところがあります。
中国の人間に対しての批判では
「慣習やルールなどを分かり易いというか、あっさりばれるようなやり方で破ってでも目先の勝ちを拾いに行く」
といった話が出ることがありますが、それに関しては中国の学校生活で小さい頃からずっと現実の裏側を見せつけられているというのも少なからず影響しているんじゃないですかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


日本の学生ってホントにアニメや漫画みたいな生活をしてるの?