ついに完結した
「フルメタルパニック」

ですが、この作品は中国オタクの間で非常に人気の高い作品です。

さすがに「NARUTO」や「名探偵コナン」などに比べると一歩譲る所はありますが、ややディープな層を中心としてかなり幅の広い層からの支持がありますし、中国オタクの間で下川みくにの知名度が非常に高いのもこの作品の主題歌を歌っているからというのが大きいですね。

先日「中国でのフルメタルパニックの人気が高い理由は?」という質問をいただいたので、今回はそれについてやらせていただきます。ありがたやありがたや。

さて、「フルメタル・パニック」が中国オタクに人気な理由ですが、
中国で作品が知られるようになった時期が比較的初期で中国のオタクな若者の数が拡大する流れに乗ったこと、
そして「フルメタル・パニック」の設定やストーリーが
「中国オタクの妄想を具現化」
したようなところがあるというのが大きいかと思います。

まず時期についてですが
「フルメタル・パニック」が中国で人気になったのは2003年に放映された原作の短編をアニメ化した
「フルメタル・パニック? ふもっふ」

の影響が一番大きいそうです。
ちょうどこの時期は中国でブロードバンドが普及していった時期でもあり、
ネット環境の整備と共に中国のオタクコミュニティも拡大していき、その流れに乗って中国オタクの好みに合ったこの作品の人気も上昇していったとか。


次に「中国オタクの妄想の具現化」について。
「フルメタル・パニック」は学園モノとミリタリーとロボットが絡む作品ですが、実はこの各要素が中国オタク的「妄想ネタ」にガッチリとハマっていたりします。

「学園モノ」ということに関しては、
中国と日本の学校では少々異なる部分もあるものの、
同世代の人間が学校に集まって学生生活を送るという基本的なところは同じですからイロイロと共感したり妄想したりできるジャンルです。

そして「ミリタリー要素」も中国オタク的に非常にウケのいいネタです。
中国の若者は抗日戦争や国共内戦などにおける軍や軍人の「英雄的行為」を小さい頃から教えられて育ち、学校でも軍事訓練などをはじめとする国防教育を受けていますから、中国の若者にとって「軍事」はかなり身近な要素です。

また、中国の子供が慣れ親しむ悪いヤツラ(まぁ主に日本軍なんですが)をバッタバッタとなぎ倒すヒーローも軍人です。
そして中国では基本的に「勝った戦争」「ピンチから大逆転した戦争」を教えているのでミリタリー関連に対しての拒否感は少なく、憧れが強かったりします。

そしてこのような背景からか、中国では中二病的妄想に
「軍人やエージェントとしてモノスゴイ有能で、敵をばったばったとなぎ倒す大活躍」
というのが必須ジャンル(?)としてあるようで、ミリタリー的な設定で一騎当千というか無双っぽいことをしたり、軍を指揮して大活躍したりといった妄想するのは中国オタクの若者の誰もが通る道だそうです。

もちろん武侠や剣と魔法のファンタジー、超能力や妖怪などの伝奇モノも妄想のネタにはなるようですが、それよりもミリタリー的な妄想の方が一般的(?)だとかなんとか。
中国のネットに流れている数多の創作小説の中にも、そういった妄想ミリタリーモノやら火葬もとい仮想戦記モノがかなりあったりしますね。

そういったことから、
アニメや漫画などのオタク関連の作品にミリタリー要素が含まれていると中国オタク的には妄想したりツッコミを入れたりとかなり楽しめるようで、かなり食いつきが良いですね。

例えば「ガンパレード・マーチ」や「マブラヴ」はコアなファンを中心として人気が高いですし、最近では「戦場のヴァルキュリア」や「ストライクウィッチーズ」が中国オタク的に話題になりましたが、ミリタリー要素が含まれていたからというのも大きいかと思われます。

そして「フルメタル・パニック」には、
凄腕の兵士であるものの日常生活の常識は皆無な主人公「相良宗介」が普通の学園生活に紛れ込み戦争ボケした常識の無さから巻き起こるコメディと、時折垣間見せる凄腕の兵士の能力による活躍があり、そこへ更に新型のロボット兵器ASによる活躍が加わるわけですから、「中国オタク的中二精神」(?)をわしづかみにしてしまうようです。


またグダグダと書いてしまいましたがとりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国の学校生活における重要イベント「軍事訓練」

戦場のヴァルキュリアが中国オタク的に好評