今回はオタクネタと直接の関係はないのですが、以前から質問の多かった
「中国における蒼井そら人気の理由」
についてを。

実は先日知り合いの中国オタクのツワモノが仕事で日本に来まして、その時にこの件に関する通説の一つを教えていただきましたので、それを紹介させていただきます。

さて、今でこそ中国でトンデモナイ人気を誇り
「蒼井空老師」「蒼井老師」「蒼老師」
(中国語の「老師」は日本語の「先生」の意味になります)
などと呼ばれている蒼井そらさんですが、当初の人気はそれほど突出したものではなく、知名度と人気がそれなりに高いAV女優の一人でしかなかったそうです。

それ以前では飯島愛さんや松島かえでさんなどがAV女優系で中国で人気となっていたそうですが、蒼井そらさんの当初の人気はそういった先達(?)と比べて特にスゴイというわけではなかったのだとか。

蒼井そらさんの人気が爆発的に高まった理由は、簡単に言えば

「中国の方にもきちんと顔が向いていた」

「中国向けなのにひと儲けしよう、のし上がるきっかけにしようというようなギラギラした意図があまり無かった」

「twitterや微博などのマイクロブログ系のサービスなどの新しいネットメディアが中国で流行していく波に乗った」


といったことが大きいそうです。


まず、
「中国の方にもきちんと顔が向いていた」
「中国向けなのにひと儲けしよう、のし上がるきっかけにしようというようなギラギラした意図があまり無かった」

ということについてですが、中国はああいった国ですし、基本的には中国というか中国のファンに向かって、商売などをはじめとする何らかの利益無しにして、何かをやってくれるというのは少なかったりします。

蒼井そらさんはtwitterをはじめた当初から中国語でのツイートを行ったりして中国のファンにも対応していましたし、その後は書道により中国語の言葉を発信するなど、「中国に向けてのアクション」をかなりきっちりと行っています。更に青海省玉樹地震においては募金活動を行い中国のファンから感謝されたりしています。

中国のネットユーザーは強気な態度の発言も多いですけど、自分達が世界中から叩かれているというか、嫌われているんじゃないかと結構気にしている所もあるそうで、
「ちゃんと中国のことを気にしてくれる」
「好意的に接してくれる」
というのはかなり嬉しく感じてしまうのだとか。

また中国の国内国外問わず、
中国(及び中国のネットユーザーやファン)向けの動きというのは
「中国で一旗あげてやろうor一儲けしてやろう」
「有名になってやろう」
というガツガツした所が多く、中国の人間はそれに対して白けているというか懐疑的な目を向けていたりします。

そんな状況の中で、蒼井そらさんに関しては
「そもそも日本のAV関係者が中国向けに活動しても何の得にならないだろうに」
と思われ、またその一連の活動にもヤラセ的な所は見えず、裏の無いごく普通の態度でネット上に存在していたということで非常に好意的に受け止められています。


次に、
「twitterや微博などのマイクロブログ系のサービスなどの新しいネットメディアが中国で流行していく波に乗った」
ということについてですが、蒼井そらさんがtwitterを始めた時はちょうど中国でも娯楽や日常生活のツールとしてtwitterが流行り出していた頃に重なっていました。
そのため、蒼井そらさんのtwitterアカウントは中国の人間にとって非常に「心ひかれるコンテンツ」となったそうです。

そしてその後、中国の大手ポータルサイト「新浪」のマイクロブログ系サービス「新浪微博」が広まっていく過程でもその初期の段階で蒼井そらさんのアカウントが有力なコンテンツとなりました。

更に最近では新浪が開催するマイクロブログ形式での微劇本(脚本)と微電影(映画)の作品を募集するイベント
「新浪微視頻大賽」(公式サイト)
の宣伝動画
「微博控的電影夢」
に出演して動画内で
「一緒に頑張ろう!一起加油!」
と日本語&中国語で呼びかけたりしていますね。

蒼井そらさんは中国のネットで様々な娯楽メディアが発展していく中でその波に乗ることになり、人気もどんどん高まっていったそうです。
また、蒼井そらさんの記事は非常にアクセス数が稼げるということから、中国のネットのニュースが娯楽、ゴシップ方面に発展していく中でどんどん取り上げられ、人気の高まりについてもどんどん加速していったそうです。


とりあえず、私が聞いた話はこんな所でしょうか。
日本でよくある
「なぜ大人気なのが蒼井そらなのか?他にも美人なAV女優はいるだろうに」
という疑問ですが、
中国人からしてみればこれまでの中国向けの活動や、
メディアの流行の波に乗ったタイミングなどから
「大人気になるのは蒼井そら以外にはありえなかった」
ということになるそうです。

また、仮に別の人間が今同じことをやろうとしても、
時代や流行の波が変わっている上に、
既に蒼井そらさんが先駆者として存在しているので
「同じような存在は今後出ないだろう」
という話でした。

今回紹介させていただいたことで、蒼井そらさんの中国における人気に関して全て説明がつくわけではないと思いますが、何かしらのご参考にでもなれば幸いです。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


7/27修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。