9月から新学年が始まる中国では、6月辺りが入試の季節になります。
そんな中国の高校入試
「高級中等学校招生考試」(通称「中考」
は、基本的に中国の省や地級の市ごとに統一試験が行われるのですが、先日厦門で行われた「中考」の語文(日本で言う所の国語)で初音ミクに関する文章が出題されたそうです。

中国語ですが人民網のコチラの記事や新浪のコチラの記事において
「日本のバーチャル3D歌手初音ミクが試験問題になり、少なくないアニメ・漫画ファンの受験生をとても興奮させた」
といった感じのニュースとして紹介されています。

記事によれば、
その問題は語文テスト内の現代文の読解において出題されたもので
「青年文摘」5月号の「被造就的虚拟偶像」
(内容は「日本のバーチャル3D女性歌手「初音ミク」の起源及び発展の過程等」だそうです)
について、
「初音ミクが世界を風靡できた原因を説明すると共に、バーチャルアイドルに対する見方を語る」
という内容だったそうです。

このニュースは中国のネットでちょっとした話題になっているようですので、今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中考の語文の問題で、まさかの初音ミク出題が来たぞ!!

え?初音ミクがテスト用紙に載ったの?
ネタじゃなくマジで?

さすがに信じられないんだが。証拠は?

出題されたのは厦門の語文の読解問題らしい。
検索してみたら受験生の話が幾つか出ているし、わりとマジっぽいね。中考のテスト問題だし、そのうち出題内容も出て来るとは思うが、さて……

ニュースにも出てるな。確定情報か。
正直、ホントの話だとは思わなかったわ……

いやいや。マジですよ。
試験会場では、出題した先生の愛を感じたね!

逆に予想問題考えた先生にとっては悲劇かも。
試験前夜に初音ミクの歌を聴いて過ごしていた自分にとっては緊張も取れて、非常に良い感じで試験を受けられるようになる、スバラシイ出題だった。

テスト勉強のためにオタクになる……そういう時代が来るんだろうか。

受験生に「初音ミクが世界を風靡できた原因」を説明させるとか、オタク向け過ぎるだろ。

最近の若い人間の場合、ボーカロイドに関する話題を知らないってのは珍しいしコレはコレでありなのかも。

これ、出題者は絶対オタクだろ。

うーむ、ウチの国での展開となると二次創作物の広がりなんかについても書かなければいけないのだろうか。そうなると歌を聴く程度の自分にはキツイ問題だ。

待て!これは罠だ!
きっとオタクな回答をすると不合格にされちまうんだ!

我が国の教育部門はオタクの危険性に気付き、こんな罠を仕掛けてオタクを締め出そうとしているに違いない!日本の腐敗した文化の毒に汚染された学生は、育成する価値も無いということにされちゃったりするんだぜ!

ふむ、じゃあこの場合の模範解答は
「これから美しい人生設計をするための重要な時期を迎える私達にとって、バーチャルアイドルに耽溺するのはとてもいけないことなので、そんなものは無視して全力で勉学に取り組むべきです」
とかだな!

マジメな話、これ読解問題だから。
回答に本文に書かれていない余計な内容を大量に入れたら減点だから。
幾ら知っていても本文に無いオタクの知識を入れ過ぎるとダメだぞ!

まぁ、この手の説明文の読解は情報を読み取って整理して書けばいい問題だし、必要なのはボーカロイドの知識じゃなくて出題者の意図を読む能力と読み取った情報を整理してアウトプットする能力だよな。
ただ、出題者がなぜ初音ミクを選んだのかは気になるが。

いや実際罠だろ、コレ。
説明文の読解だから、事実と違うからって「何もわかっていない」「実際はこうだ」なんてことを書いたら即アウト。オタク向けに特化された恐ろしいトラップのような気がする。

昔、NBAに関する説明文が出題されたってのを聞いたことがあるし、これもそれと似たような感じでちょっとした話題を組み込んで読解力を試すとかじゃないかな?文章をきちんと読まずに自分の意見を入れた回答をするとダメだろうし。
でも、なぜ初音ミクについての問題になったんだろうな。そこまで影響力のある存在だったのか?

自分はこういうの出ると緊張が解けて良い感じにできるんだけどね。昔、娯楽関係のネタが出題されたときはリラックスしてその後の問題を解いていけた。

やはり、我々オタクの同志が組織内部への侵入に成功しているということなのだろうか……

ニュースで初音ミクの話が出るのにはわりと慣れてきたと思ってはいたが、まさかウチの国の中考の問題にまで出て来るとは思いもしなかった。

中考ってことは受験者中学生だろ?
ボーカロイドのファンってそんなにいるもんなの?ネタも理解できないんじゃないか?

いや、ボーカロイドのファンって若いの多いよ。
ネットで話題にしている層にも中学生多いし、上海のイベントでも中高生くらいのがかなりいた。

今の中学生はスゴイぞ。あいつら普通にネギの歌(Ievan Polkka)を聴いて育ってきているしな。

なにぃ!?そんなことになっていたとは。
こりゃ自分の方がむしろ保守的って状態になっているのだろうか。

考えてみれば、今の大学生くらいの人間も中高生の頃にはアニメや漫画、ゲームにハマって大人より詳しかったしな。今の中高生にとってはボーカロイドがそういった娯楽の一つなのかも。

しかし……こういう話を聞くと、なんで自分達の頃にはそういう問題が出なかったんだと思ってしまうよ。特に、この間の試験ではグダグダな結果になってしまった自分としてはな!



とまぁ、こんな感じで。
いくら初音ミクの人気が高いと言っても、統一試験の出題内容に関係してしまうというのは予想外だったようです。

それにしても、今回の反応を調べている時にも感じたのですが
「初音ミク」

の中国における広まりっぷりは、こっちの想像以上のものになっているっぽいですね。

中国のオタク層のみに限定した話でも、
今までに比べて幅広い年代層が「オタク的にハマっている」ように感じられます。

中国では大学入試を突破するまでは勉強漬けになるので時間が取れないことから、本格的にオタク趣味に手を出すことができるのは大学生からと言われています。
そのため中国オタクの主な層は大学生なのですが、
こと初音ミク(及びボーカロイド)に関しては、
大学生より下の中高生もかなりオタクっぽい感じでハマっているのですよね。

この辺については、
初音ミク自体の面白さに加えて、
「動画サイトなどで簡単にアクセスして楽しむことができ、しかも拡散し易いコンテンツであるということも大きい」
といった話もあるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


日本語能力試験1級にエヴァっぽい問題やドラクエっぽい問題が出た模様