以前、ありがたいことに
「アニメや漫画にはマイナーなスポーツや、独自のルールを持つカードゲームのような作品がテーマになっているものがありますが、中国でそういった作品を見ている人はルールとかをどれくらい把握して見ているのでしょうか?」
という質問をいただきました。

実は中国オタクの間では、中国では一般的ではない競技をテーマにした作品が人気になったりすることもあります。最近ですと、
「ちはやふる」

なんかが結構な人気になりましたね。
また、麻雀は日本と中国ではルールが異なるのですが、普通に日本式ルールの麻雀による作品が受け入れられているようです。

うまい具合に先日、中国のソッチ系の掲示板でそういったことについてのやりとりを見かけましたの、今回はそれを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スポーツやゲームなんかが題材になっている作品って結構あるけど、そういった作品を楽しむためにはルールを知っておくべきなんだろうか?
ルールとかは見ていればそれなりに分かっていくんだろうけど、先に把握しておいた方がきっちり楽しめるような気もする。みんなはどんな感じで対応しているの?

自分はそういったことは気にせず、まずは見てみることにしているね。
数話見て理解できなかったら見るのをやめる。何かしら面白く感じられれば見続ける。個人的にはスポーツよりもカードゲーム系の作品が分かり難いと感じることが多いかな。

その辺は作っている方も分かっているだろうから、あまり気にしないで良いんじゃないかな。ルールをある程度教えながら進む作品多いし。
ただ、理解できないとか説明多すぎて作品に入っていけないなんてケースもあるが……

私はとりあえず最低限のことは知っておいた方がいいとは思う。
「タッチ」なんかは恋愛がかなりの部分を占めているが、それでも野球が投手と打者の勝負が基本になることとか、9回で終わることとかは把握しておかないとわけが分からなくなるんじゃないか?

でも高校野球について、例えば「甲子園」とかの目標については知らないでも案外なんとかなるよな。優勝とか、そんな感じのイメージで把握しておけばいいし。

あだち充の野球系の作品は大体見ているけど、いまだに野球のルールがよく分かっていない自分が通りますよ。

カードゲーム系の作品を見ているときも細かいルールを気にしたことはないかな。
とりあえず「コスト消費して召喚」とか、「プレイヤーのHPが無くなったら負け」みたいなことを把握しておけばあとは勢いで。

私はとりあえず追っかけてみて、ある程度読んで面白いと感じたらルールもちょっと調べてみるくらいかな。アニメや漫画の作品って、基本的にルール知らなくても楽しめる作品ばかりだし。

熱血とか恋愛とか人間関係とか、競技以外の要素が大きい作品ならともかく、競技内容を詳細に語る作品だと、さすがにルールの知識無しでは難しいだろ。

昔の自分を振り返ってみると、「遊戯王」とかはルール知る前に作品の方にハマっていたな。作品の性質や作品が想定している視聴者層にもよるんじゃないかね。
てか遊戯王は新しいカードが出て活躍するという展開もあってか、ストーリー展開に合わせて新ルールが明らかになるという印象だったなぁ。

思い返してみれば「遊戯王」の最初の方はホントにルール知らずに見ていた。最近のシリーズでは、カードの効果についてちょくちょく調べたりるするようになっているけど。

素人と玄人で見方に違いが出るって作品はあるよね。
しかし、考えてみると日本のアニメや漫画でマイナーな競技を題材にしている作品が、幅広い層を大体カバーして楽しませているってのは実はスゴイことなんじゃないだろうか。

てか、作者自身がルール覚えながら描いているっぽい作品とかもあるよな。「キャプテン翼」なんかは明らかに作者がサッカーのルールをきちんと把握していない。

むしろ、楽しむだけならあまり詳しく知らない方がいいんじゃないだろうか?
「キャプテン翼」がウチの国でイマイチファンが広がらなかったのは、ウチの国のオタク層にサッカーファンが多いってのが影響していたように思う。

現実から離れて誇張表現になっている作品でも、人気は出るんじゃないかな。「キャプテン翼」と同じような方向に突っ走っている殺人テニスの「テニスの王子様」は人気高いし、最近では「黒子のバスケ」は普通に人気が高くなっている。ウチの国はバスケ人口多いのに。

「黒子のバスケ」はなんだかんだで人気出てるよね。
ただ、個人的な感想を言わせてもらえば、自分はバスケにハマっているからかあの作品はツッコミ所が目について作品に入り込めなかった……たぶん、こういう文句付けるのは少数派なんだろうけど……

日本のアニメや漫画のスポーツ系名作は、リアル寄りにしろ殺人寄りにしろ何かしらの誇張は出るよね。私は「アイシールド21」とかは誇張も含めて完成度が高いと思う。

日本の作品ってスポンサーが付くアニメとかは競技人口拡大を狙って作られる商業的な側面もあるから、説明に関してはそんなに気にしないで良いんじゃないかな。

素人が見て分かるかってのは題材の捉え方によるんじゃないかな。野球なんかは日本で普及率の高いスポーツだから基本的なルールを説明しない作品も多いけど、高校野球の部活という方向から描いている「おおきく振りかぶって」は初心者向けの説明も多い。ちなみに自分は「おおきく振りかぶって」で野球をはじめちゃったぜ。

昔、「ヒカルの碁」を見ていた人間のうち囲碁を打てた人間がどれだけいたか……ってことと似たような話じゃないかな。
最近だと「ちはやふる」なんかはウチの国では全く知られていない競技なのに人気出たよね。ルールとか知らなくても別に問題ないと思う。

一応、「ちはやふる」は作中でのルール説明あったけどね。
でも、ウチの国では「百人一首」や「かるた」とか自体が知られていないから、なんだかんだでルールを把握しないでも楽しめる作品ってことなんだろうな。

競技の詳しいルールを用いる作品なのに素人でも引き込まれる作品というなら「ONE OUTS」がオススメ。野球なんてほとんど知らない自分が引き込まれた挙句、今では野球の試合を観戦して楽しめるようになってしまった。

ああ「ONE OUTS」は良いな。自分はコレで野球系の作品にハマってしまった。
ちなみに最近の野球系作品では「グラゼニ」が面白いんだけど、これは「ONE OUTS」よりも野球についてのちゃんとした説明が多いけど、完全にルールを知っている人間向けの作品になっているのも面白い所かな。

マジメに考えている所で言うのもアレだが、とりあえず麻雀アニメは細かいルールを知っている必要はないと断言できる。
日本の麻雀作品は、精神的な駆け引きや得意技、必殺技にだけ注目しておけばいい!

……確かにそうかも。「咲」がきっかけで日本の麻雀にハマって楽しんでいる身としてはなんだけど、咲と現実の麻雀は違うしな。あの作品の中の麻雀に関してはキャラの必殺技などを把握しておけばいいような気がする。



とまぁ、こんな感じで。
中国ではなじみが無い競技が題材になっている作品についてはとっつきが悪い所もあるようですが、実際に見始めたら結構気にしないで見続けることができるようで、わりと普通に楽しまれているようでした。

それから今回スポーツ関係の作品の反応もイロイロと見かけたのですが、
意外だったのはマニア寄りの中国オタクの間では
「ONE OUTS」

の評価が高いらしいということでしょうか。

さすがに知名度的には実写化もされている同じ作者の「LIAR GAME」よりは低いようですが、評価という点では「LIAR GAME」より上のようにも感じられました。

野球があまり知られていない(一応、「タッチ」や「H2」などのあだち充作品は中国オタク的に有名ですが)中国で、「ONE OUTS」のような作品が受け入れられているのを見ると、テーマとなる競技のルールを知らなくても作品を見る上では結構なんとかなるのでしょうね。
私自身のことを振り返ってみても、作中のスポーツのルールを知らずに楽しめたスポーツ系の作品というのがかなりありますし。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

あだち充のH2について語る中国オタクの面々