顔にいたずら書きをするなら「額に肉」というのは外せないと思いますが、この日本ではお約束なネタが中国オタクの感覚ではちょっと不思議に思えたりもするようです。

考えてみれば「キン肉マン」

は作品人気が盛り上がった時代が中国で日本のアニメや漫画のファンが増える時期とはずれていますから、中国本土ではほとんど知られていません。

「キン肉マン」は「北斗の拳」や「聖闘士星矢」のようにアニメが中国のテレビで放映されて人気になったということもありませんし、海賊版の漫画に関しても本格的に広まるのは80年代末〜90年代初頭辺りからだったそうで、やはり「キン肉マン」の全盛期とはずれてしまいます。
そんな訳で、この「額に肉」というネタに対して日本のような感覚はないのでしょうね。

先日、中国のネットでこの「額に肉」への疑問などに関するやり取りを見かけましたので今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画でキャラの額に肉という字を書くのはどういう意味が込められているんだ?そこら中で見かけるんだが、なぜあそこまで一般的なネタなのかが分からん。

アニメや漫画で顔に落書きする画像を探すと、極めて高い割合で「肉」と額に描かれたのが出て来るよな。

そのまんま「肉」や「駄肉」って意味じゃないの?よくあるネタの一つくらいだと思っていたが。

いや、ネタにしてはあまりに広範なものになってないか?オタク関係に限らず、そこら中で見かけるぞ。

あ、これ自分も知りたい。
なんでか知らないが、アニメや漫画ゲームのキャラの額に字を書くときって、ほぼ必ず「肉」なんだよね。目の周りに丸とか頬に記号や線、口の周りにヒゲなんてのは分かるが、なぜに肉。

ニコニコ動画とかでも「肉」ネタを結構見かけたな。
それだけでなんとなく面白いとは思うが、この広まり方は確かに疑問だ。

倒したヤツに屈辱を与える、ネタ扱いする場合にも肉って書くよね。

俺はてっきり「肉」な作品に出ている人間(或いはキャラ)だというネタだと思っていたんだが。

ああ、私も「肉を売る」というか、お色気だとか好色だとかそういうものなのだと思っていた。最近だと「僕は友達が少ない」の星奈とかそんな感じの。

(訳注:中国オタク内では、アニメなどの作中におけるお色気サービス展開を「売肉」と言います)

単なる肉の塊、その辺の店で売られるような物体ということなんじゃないかと。

人ではなく、物体としてネタ扱いをするわけか。なるほど。

自分は侮辱やネタ扱いということで、「肉便器」から来ているものだと思っていたんだが……

いやいや、このネタってエロ関係無いような、子供向けの作品でも出て来るぞ。別の意味なんでない?

こいつは単なる肉で頭がおかしいとか、そういうもんだと思っていたが。

普通にデブってことじゃないのか?
子供向けの作品も含めて出ているいたずらだし、俺達のような汚れた心が思いつくような内容ではないはず。

いや、元の意味がデブだとしても二次元におけるエロ関係や萌えネタの一般化でエロ関係の意味になったという可能性は否定できないと思う。エロい身体とかそういう意味での「肉」表記というのもあるのではないだろうか?

しかし「額に肉」って、そんなに面白いか?なんとなくネタとしては理解できなくもないが、日本の作品における一般的なネタになるというのはどうもピンと来ない。

まぁ、顔に落書きするってのは定番のいたずらとしては理解できるが……なんか、日本人の感覚での面白さと、俺が感じている面白さは違っているように思えてならない。

あの「肉」の字、「キン肉マン」って作品の主人公が元ネタなはず。

「キン肉マン」のキャラを調べてみたら、中国系キャラとか額に「中」とか書かれているぞ!?

じゃあ、俺達があの顔に落書きのいたずらをされた場合、「中」とか書かれる可能性があるのか……!

中だと元ネタ分からんから、もしやられたら怒るヤツ多そうだな。まだ肉の方がネタとして受け止められる可能性があるか。

元ネタが「キン肉マン」という作品だというのは理解できた。しかし、調べてみたが20年以上前が全盛期の作品なんだが。今の若者向けの作品、オタク向けの作品にまで頻出するのはなぜだ。

「キン肉マン」はウチの国ではほとんど知られていないけど、日本で昔大人気になった作品。少年ジャンプで連載していた時はトップクラスの人気だったらしいから、今で言えば「NARUTO」や「ONE PIECE」、一昔前なら「スラムダンク」的なものだと想像すれば近いんじゃないかな。そのレベルの作品だからネタとして日本社会に広まっているんだろう。

最近のクリエイター層が昔ハマっていたとかじゃないかな?ただそれにしてもちょっと不思議なほどの浸透ぶりだね。



とまぁ、こんな感じで。
「キン肉マン」がほとんど知られていない上に、なまじ「肉」という漢字は通じることや、中国オタク用語には「売肉」というお色気作品に関する言葉があったりすることなどから、少々混乱した解釈になったりもするようです。

またこの「額に肉」ほどではありませんが、日本の作品でたまに出てくるキン肉マンネタにちょっと困惑したりする中国オタクも少なくないようです。

例えば「銀魂」の作中で出ていたキン肉バスターネタなども、ほとんどウケていない或いは反応が薄かったように思います。(ちなみにキン肉バスターは「筋肉強打」と訳されていました)
中国オタクの「キン肉マンネタ」への反応は
「これの元ネタはキン肉マンという作品」「なるほど」
といったような感じで終わってしまうことも少なくないようです。


とりあえず、こんな所で。
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