ありがたいことに
「初音ミク関係で中国オタクの反応で何か変わったものを」
というリクエストをいただいておりましたが、
先日中国のソッチ系のサイトを巡回して目に付いたものがありましたので今回はそれについてを。

中国でも「初音ミク」

やクリプトン系ボーカロイドは大人気で若い世代でオタク関係に触れたことがあるなら一般常識レベルとなっていますが、日本でどのように受け取られているのかなどイロイロと気になったりもするようで
「初音ミクと仕事の分野が重なる人はどう思っているのだろうか?」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


初音ミクと仕事の分野が重なる人とか、あれをどう思ってんだろう?
純粋に興味として気になる。やっぱ嫉妬してたりするのかね。

初音ミクと重なるのってなんだ?
日本の歌手とか声優、アニソン関係の歌姫とかになるのか?

そう。初音ミクが自分よりも人気になっているというのを見たりするのを、どういう風に受け止めているのか、どう感じているのかといった辺りかな。

ジャンルが違うんだから衝突するようなこともないだろ。
初音ミクは二次元、歌姫は三次元に生きているのに。

特に何も感じないんじゃないの?

私はちょっとだけ想像できるような気もする。
クリエイティブの分野で自分がどんなに頑張っても単なる機械、プログラムを越えることができないってのはキツイという感じかな?これはあくまで私が別の分野で体験したことだが。

何アホなこと言ってんの。歌手が楽器に嫉妬するか?

でもその楽器、単独でコンサート開ける上に文化のアイコンになってんだけどな。CDの売り上げランキングにも出るし。楽器演奏するコンサートとかとはまた違わないか?

そもそも初音ミクとプロの歌手は比較するもんじゃないだろ。
初音ミクが人気だとは言っても、音楽好きのアマチュアPとオタクが盛り上げているだけだ。歌を仕事にしているプロ歌手の仕事の領域とは重ならない。

次元が違うからそんな心配する必要など無い。三次元の歌姫は声が良いなどの特徴、才能があればやっていける。二次元の歌姫がどんなに進化したって人類の声を完璧に再現することなんてできないんだから、三次元の歌姫のファンがいなくなることもありえない。

次元が違う、とは言っても「二次元に出力するもの」で稼いでいるといったケースは多いわけで……もちろん唯一の価値がある、突出したレベルなら問題無いだろうけどね。

今では自分もほぼ問題ないが、最初ボーカロイドに反発を感じなかったわけではないからなぁ……単純に割り切れるもんでもないのかと思うし、慣れてしまえるのではないかとも思う。

ボーカロイドって重なる分野が無いかと思いきや、二次元、アニメ漫画ゲームの歌に関わって来るのか……どうなんだろ。

初音ミクがブレイクする前に活動していたか、その後に活動を始めたかで抱く感情は異なりそうだ。

初音ミクが登場してからもう5,6年は経っているかな?初音ミク以上に生き残れる歌姫って少ないし、そこから見ていくと複雑なものがありそうな気も。

そりゃキャラは人気だけど、やはり普通にプロでやっている人間がアマチュアを見ているような感じじゃないの?流行っている分野は主にアマチュアだし。

このスレ立てたヤツは四六時中他人に嫉妬して生きているとしか思えん。度量が小さすぎる。
歌手は歌、曲などによる個性があるんだからボーカロイドと比較とかいう話にはならない。そもそもボーカロイドと三次元の歌手では受け手の違いが大きい。それに加えてボーカロイド、初音ミクには吹き替えとかできない。競争関係にもならないのが分からないのか?これで「嫉妬するだろう」とか思いつくなんてどういう神経してんの?

私もどこからそんなことを思いついたのか理解できないね。
そりゃ初音ミクは極めて優秀なバーチャルアイドル、商品なのは確かだ。でも初音ミクの存在は結局の所虚構のものでしかない。その存在はイラストレーター、プログラマ、作曲したP等の別の人間によって作られたもので「初音ミク自身が作った、有しているもの」というのは何一つない。
確かに三次元の歌手は単純な人気では初音ミクに及ばないかもしれないが、彼等彼女等の存在は真実だ。彼等彼女等は現実に存在し活動しているわけだし、自分と虚構の偶像が違うものだと分かっている。同じレベルに存在するものではないんだから、そんな嫉妬だとか複雑な感情を抱くわけがないだろう。

ウチの国の芸能人の中には「ソフトウェアで作られた音楽や声が好きな人は頭おかしい」とか、そんな感じで普通にキレたり罵倒したりしているのもいるぞ。割り切れる人間ばかりじゃないっぽいぜ。

私はむしろ虚構とハッキリわかっているからいいんだけどなー
余計な裏事情とか無いし。ずっと変わらずにいてくれるってのは「偶像」としては非常にスバラシイという気もするんだが。

ウチの国ではボーカロイドは初音ミク等のキャラとして認識されているけど、日本のPやその作品を見た印象では日本では音楽ツールとしての存在感もかなり強い。
そして新たなツールの出現は既存の手段を変えてしまうということでもある。これは個人的な見方でしかないけど、ボーカロイドの進歩により「歌手がいなくても、歌を作れる」ようになっちゃったのは大きいと思うんだよね。作曲して誰かに歌ってもらうのではなく、作曲してボーカロイドによる出力で完結する。昔に比べて歌手の需要は確実に減っているのではないだろうか。

音楽業界の変化については気になるね。これは初音ミクに限った事じゃないが、「歌を歌う」ことに限らず合成音声は急激に変化しているし、現実にそっちの分野が「IT化」されてその手の業務に必要な人手が縮小しているらしい。例えば歌に関してはトップレベルならともかく、中途半端なレベルなら「ボーカロイド使った方が金銭、時間的な面でコストが節約できるから良い」みたいなことになるのだとか。
実際どの程度の影響があるのかは私も知らないけど、こういうのは娯楽産業に限らずどの業界でもある話なので想像し易いし感情も何となく想像できてしまうかも。機械に人が駆逐されるという感じで。

でも二次元関係って元々狭い分野だったはずだし、そんなに影響は無いんじゃないの?メインカルチャーにはならんでしょ。

オタク、サブカル分野ではあるけど分野の広さに関してはあんまり重なっていないんじゃないかな?
アニメの主題歌、初音ミクに歌わせるってことほとんど無いでしょ。私はやはりオタク分野であっても住み分けできている、別ジャンルなんじゃないかと思う。関係者の感情については想像できないが。

そういやボーカロイドに声をあてた声優は?
自分の声がツールとして、自分以上に稼いでいるわけだが。

私はキャラソンとか歌っている声優が最も複雑な感情を抱いていると思う。普通に歌っている歌手はなんだかんだで自分が歌った分は自分の歌だし、収益も自分のポケットに入るんだから。

それもどーなんだろうなぁ。声優が吹き込んだ声でキャラを作って商売ということ自体は昔からあるが……あと、ボーカロイドの声って声優の出せる声の一部分でしかないし、仕事の分野的にはあんまり重なっていないとも思うんだよね。

声の知名度が上がるなどプラスの面はあるだろうしね。ボーカロイドの声の広まり方はスゴイし。

山新は洛天依の声をあてたことをわりと楽しんでいるというか、持ちネタにしている感じがするが、日本の声優もボーカロイドは自分の演じたキャラの一つくらいに考えてんじゃないの?
(訳注:山新さんとは、ボーカロイドチャイナ「洛天依」の声をあてている中国の声優です)

私は声の仕事よりも、歌の仕事の方が影響大きい気がする。
でも最近はボーカロイドを更に「歌ってみた」なことになる、更には商業化、といった流れも普通に有るからよう分からんな。見ているこっちは普通に楽しいが。

てか感情にしては完全に同業界な初音ミク以外のボーカロイド業界の人が一番複雑なんじゃないか?こっちに来たヤマハの偉い人は、ヤマハのボーカロイドじゃなくて「初音ミクというキャラ」が受けていることに複雑な気持ちになったらしいが。

それにしても比較対象の存在しないジャンル、キャラかと思ったら案外あるのね。言われるまで考えもしなかった。

現在はバーチャルアイドルというのが、わりと本気で現実的なモノになっているんだよな。
私としてはむしろ表現の幅やAIが更に進歩して、こういう問題がもっと意識されるような発展をして欲しいとか思ってしまう。



とまぁ、こんな感じで。
ボーカロイドに関して、中国オタク界隈では普通の歌とは完全に別で競合するものはないという認識も結構あるのが面白かったです。

それから上の発言にもありますが、中国ではボーカロイドは歌ではなく、初音ミクをはじめとするキャラの方で認識されている面が強いですし、ツールとして実際に使う、使える人が日本に比べて少ないというのもあるそうですからボーカロイドのツールとしての側面に関してはそこまで実感は無いのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。