ダ・ヴィンチニュースの方で連載させていただいているコラムの
日本と中国、Fateファンの違いとは
の中国のソッチ系のサイトへの翻訳転載や関連スレの情報ありがとうございます。

情報と一緒にいただいた質問で、
「スタジオディーン版のアニメが広まらなかったことについて詳しく」
「『Fate/stay night』のファンサブ翻訳状況について具体的に」

といった辺りはすぐに答えられそうなので、今回は記事の補足的なものを。


まず
「スタジオディーン版のアニメが広まらなかったことについて詳しく」
についですが、これに関しては比較的明確な理由として
「涼宮ハルヒの憂鬱のアニメ以前だったから」
という点があります。

中国オタク界隈における「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメの人気の爆発は中国オタクの歴史の初期における転換点の一つでして、「ハルヒ以降」はコミュニティの規模や情報伝達力、作品の広まり具合、特に深夜枠のオタク向けの作品に関する話題や情報の量が急速に増大しました。

「ハルヒ以前」も字幕組のファンサブの活動は行われていましたし、「アニメのデータ」「翻訳とデータを加工する人間とツール、環境」「ファンサブ作品を拡散するルート」といったものが整ってきた時期なので、中国現地のファンサブは拡大傾向にはあったようなのですが、その当時はまだ職人芸的な面も強く、後の時代と比べた場合拡散力などでは慎ましいものだったそうです。

それに加えて時期的に「涼宮ハルヒの憂鬱」がオタク向けの看板作品として拡散していく過程と重なってしまったのも、スタジオディーン版のFateにとっては厳しかった模様です。


次に
「『Fate/stay night』のファンサブ翻訳状況について具体的に」
という質問についてを。

こちらについては私もいつからいつまでというのはハッキリ知らないのですが、とりあえず05年の時点では、この間アニメ化されたUBWルートのきちんとした中国語化も終わっていなかったようです。

現地の古参の中国オタクの方に聞いた話によれば、テキスト量に加えて奈須きのこの文体に苦戦していたそうで、年単位での作業になってしまったのだとか。Heaven's Feelルートに関しては更に遅くなってしまったらしいですし、全ルートの翻訳が完了するのは日本で発売されてからかなり後になってのことだったようです。

そしてファンサブ翻訳がある程度終わる頃になると日本のFateの盛り上がり方も安定期になっていた上に、次々とその当時の「最新のアニメ作品」が中国オタク界隈に入ってきて盛り上がるといった状態となっていたことから、「Fate/Zero」のアニメが始まるまでFateは知名度は非常に高いものの内容をきちんと把握、体験している人間に関してはマニア層にとどまる……といった状態となっていた模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。