ありがたいことに
「『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の放映後、中国オタクの衛宮士郎に対する評価は変わったのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

「Fate」

は中国オタク界隈でも大人気な作品の一つですが、ファンの好みや反応に関しては日本と違う部分もそれなりにあります。

そんな日本と違う部分の中で比較的大きいのが
「衛宮士郎が非常に嫌われている」
という点でした。

衛宮士郎は中国オタク界隈における屈指の嫌われキャラとなっており、「土狼」などの蔑称とともに悪い方向で有名なキャラとなっていました。
しかし「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」の放映後はそういった評価に変化が起こっているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「衛宮士郎に対する評価の変化」
などに関するやりとりを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


UBWのアニメの影響か、衛宮士郎のアンチがいつの間にか減った気がする。以前は叩かれまくっていたというか、嫌いな主人公の中では最上級の一人だったのに。

ネタになる伊藤誠と比べて、士郎はもう完全否定というか嫌悪感全開なヤツが多かった印象だ。考えてみれば随分と変わったもんだよね。

当時は「土狼」に関しては批判一色だったよな。今は段々と評価が好転してきている。

私はUBWを見て普通に士郎を主人公として受け入れられたんだけど、なぜ昔からああも叩かれていたのかが分からん。いったいどうしてあそこまでアンチ一色になったんだ?

06年版のアニメの影響が大きかったという話じゃなかったっけ?

確かこっちではセイバーファンが叩いたってのもあったような……

「士狼」の人気がマシになってきている理由?キャラデザがよくなったからとかじゃないの?

原作ゲームのCGも普通にカッコイイだろう。
そもそもウチの国のセイバー人気の発端だって原作ゲームのCGの方だったわけだし。

士郎のアンチとか、士郎を叩くとかは別に間違っていないだろう。

でも、昔はもう完全にアンチ一色だったわけだろ?
嫌う人間がいるのは分かるけど、そこまで行く理由が私には分からん。ディーン版のストーリー改変とかがいけなかったの?

両方見ているけど確かに06年版の士郎はキャラとして感情移入できないしカッコイイとも思えない。でも昨年からのリメイクだと普通にカッコイイと感じられるし感情移入だってできた。アンチが減ったのはその辺の影響じゃないか?

UBWも当初は士郎の評価に関して微妙だったし、第一期に関してはセイバーファンが多過ぎるからまた士郎が叩かれるなんて言われていたな。ただ第二期入りしてからはそんなに炎上しなくなって、いつの間にか落ち着いていた印象。

衛宮士郎はオタク史上最も嫌われている主人公の一人だろ。同クラスなのは伊藤誠や上条当麻くらいだ。

でも伊藤誠はネタ寄り、上条当麻でさえもある程度のネタ枠、人気も兼ね備えていたから「アンチが多い」的なものだ。それに対し士郎はほんと敵ばかりだった印象。

士郎のような歪んだキャラで歪んだ価値観を押し付けてくるようなヤツの人気が出るわけないじゃないか。
上条当麻とかの方がよほどマシよ。そもそも上条当麻のアンチに関しては御坂美琴ファンの逆恨みも影響している。

麻婆とか金ピカとか、Fateの人気キャラで歪んでないヤツは皆無だぜ?セイバーでさえそうだ

衛宮士郎に関しては、士郎のファンになった人間が増えてアンチが相対的に目立たなくなった可能性も考えられないか?
UBWにより士郎がかなりの中二病パワーを持つと知ってハマったやつもいる模様。

ウチの国のオタクの世代交代が進み、新しいFateファンが入ったという面もあるかもね。当時は流れにのって叩いている人間も多かったろうし、Fateを詳しく理解してその上で士郎を叩くことのできた人間は少数派だったのでは。

でも実際の所、06年版のFateのアニメの士郎はバカにしか見えなかったのも間違いない。今回のUBWは格段にマシになったように思う。

06年版の士郎は熱血無能系キャラでセイバーセイバー叫んでいる鬱陶しいキャラという印象しかない……

マジメな話をすれば、原作ゲームにおける細かい描写、駆け引きがウチの国の大多数に知られていなかった。UBWに関してもネタバレ情報は知っていても、ストーリーにおける細かい描写は知られていなかったしネタバレだけで満足されてしまった。
そして主な判断材料となるのはストーリー切り貼りの06年ディーン版くらい。しかも当時はまだ字幕組のクオリティも微妙。うむ、グダグダだな!

字幕組の方でも半端なネタにして余計ヘイトを加速していた所があったように思う。
レッテルが張られ当時のオタクの間で憎悪が蓄積され、その結果士郎のファンは中国から消え去った。

あだ名も士郎→士狼→土狼→土狗とかになっていたし、UBW始まるまでイメージが好転する材料が皆無だったよな。てか考えてみたら土狼まで行くと漢字の変形だけで、作中の描写関係ないじゃないか……

自分はもう10年近く土狼呼ばわりしているし、今更方変えられんわ。バカな主人公というイメージもあんまり変わらん。

ウチの国ではずっとHFルートだけが評価される状態だったのも士郎の評価にマイナスになったんじゃないかね。HFルートは鬱ルートで正義の味方の否定だし、別の意味で中二病な展開だが(あれを中二病だと認識していた人は当時少なかったが)、含蓄があるとかで昔から評価は高い。しかし士郎やアーチャー、それと熱血系中二病を描いたUBWルートについては中途半端なルート的な評価になっていた気もする。

ウチの国にFateの情報がきちんと拡散したのってZeroからだからね
士郎に関しては作品以外の所でどんどん拡大する悪評によってイメージが固定されていたのかも。ウチの国のオタクは風が吹いたらそれに乗っかる人間が多いし。

06年版は一応セイバーファンを増やしたはずなんだが、それと同時に士郎アンチもモノスゴイ勢いで増加させた。士郎に関してはディーン版のストーリーに当時のファンサブ字幕の印象も加わり、作中では何もできないくせにやたらと守りたがる熱血バカというイメージが形成された。ゲームやっていない人間はそれが衛宮士郎だと認識してしまったわけだな。

以前のイメージはツッコミ所だらけで考えの足りない状況を悪化させてばかりの言動をする、正義の味方気取りの不快な熱血主人公って感じかな。
でも今回のUBWでは異常な、壊れた正義の味方という部分が描写されているしそれなりに納得できるキャラと受け取った人が多いのではないだろうか?現在の士郎に関する空気は、新作アニメによって彼がそれなりに納得できる主人公になったからだろう。

作中で士郎の偽善という部分に関してアーチャーとの対決とかもあったしね。まさか実質対話だけで数話使うとは思わなかったが。
士郎に対するアンチが消えたわけではないが、ウチの国のファンの間での扱いがかなり変わったのは確かだろう。

私はUBWにより士郎が実は極端な中二病系設定のキャラだったというのが理解できたのが収穫の一つだったね。日本の士郎ファンが彼を支持する理由の一端が分かった気がする。

イロイロと細かい考察もできるが、やはり大きいのはUBWの士郎がカッコ良かったからだろう!金ピカもそうだけど、カッコイイ描写のキャラはアンチがあっても人気は出る。

しかし士郎の評価が回復して……あと、アンチでヒドイことになっていて復活していないのは誰だろ?「アクセルワールド」の春雪辺りか?



とまぁ、こんな感じで。
衛宮士郎は癖のあるキャラですし嫌う人はまだいるようですが、昔のようにアンチ一色というわけではなくなってきているみたいですね。

上の発言にもありますが、Fateシリーズ、特に「Fate/stay night」に関して、昔の中国オタク界隈では
「知名度と人気は高いものの、作品のイメージは混乱している」
という珍しい状態にありました。
そんな状況の中、衛宮士郎というキャラに関してはネガティブなイメージが独り歩きしてしまった面もあるように思います。

ちなみに中国本土におけるFateに関する認識や人気の変遷に関してはダ・ヴィンチニュースの方のコラムにも書いておりますのでよろしければご参照ください。
日本と中国、Fateファンの違いとは(ダ・ヴィンチニュース)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。