ありがたいことに
「日本の漫画やアニメの誇張表現について、中国のオタクな人が疑問に思ったりすることはあるのでしょうか?」
とう質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

なんだかんだで日本のアニメや漫画の「文法」や「お約束」、誇張表現に関して受け入れている中国のオタクな人達ですが、時にはそういった表現に関して改めて考えてみることもあるようです。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「鼻血を噴射する表現」
に関するやり取りを見かけましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


鼻血噴射ってどこから始まったの?それと使い方が昔と変わってきた気がするんだけど

かなり昔からある表現だとは思うが、どうだろう?
自分もハッキリしないな。

ほぼ二次元的な手法の一種だよね。実写では見かけない。

確かに。実写の強調としての描写の発展ではない可能性があるな。

少なくとも十数年前、俺がオタクになりかけていた時は既にあった手法だ。

俺は「バカとテストと召喚獣」が鼻血ネタを初めて知った作品だけど、それ以前にも普通にあるんだろうな。

かなり前からある表現なのは確かだね。
80年代に作られたアニメにもあった。

実写で噴射的な鼻血出す展開とかあったっけ?
日本の過去のドラマではサービスシーン→男が鼻血出す反応的なのはどの程度あったのだろうか?

三次元だと鼻血出すのはだいたい殴られたとか体調不良とかのダメージを表現するシーンが主じゃないか?

現実だと鼻に衝撃、或いは鼻腔内の血管にダメージが来るような変化の影響だからな。興奮で顔が赤くなるとかはあるが、なかなか鼻血まではいかん。目の充血とかの方がまだ分かり易いが、それだとアニメや漫画では使えないしね。

そもそも出血量が誇張され過ぎになるからね。噴水レベルで大量に。失血死とかツッコミを入れるのがバカらしく思えるくらい。

ああいうのがあるのはギャグ系の作品だけじゃないか?

流れとしては、興奮することの誇張表現によるものだとは容易に想像できる。

分かり易いというか、納得できる、いつの間にか受け入れられる表現ではあるんだが、現実だと有り得ない現象だ。マジでどこから来たんだ……

低年齢向けのギャグ漫画とかでは?
もっこり描写とかがアウトになるだろうし

そうそう。みんな「表」の作品をもっと見ろ。一般的な作品では好ましくない、表現し難い所を鼻血でごまかすんだよ。逆に「裏」の作品になるとわざわざ鼻血で描写することはなくなる。

以前調べたことがあるんだが、「鼻血ブー」という言葉が日本社会で普通に流行語になっている。
そしてこれはマンガから来た言葉、表現でもあるらしい。

なるほど。ではあれは日本の二次元ベースで発展していった表現か。
何となく受け入れていたけど、アニメや漫画、ゲーム以外では見ないからちょっと不思議だったんだよね。

ところで使われ方の変化ってどういうこと?

私が言いたかったのは興奮表現に関する形容詞としての使われ方というのもあるし、二次元では最近は男が鼻血出さなくなってきているとか、そんな所かな?

あ、確かにそうだ。
自分が思い出したのはだいたいは百合の付属物と言う印象。すぐに出てくるのも「ゆるゆり」とか「Charlotte」とかだ。

俺は「ゆるゆり」で鼻血表現を知ったから、鼻血出して興奮するイメージは女性キャラの方が先に来るんだが、これって少数派?

いやいやいや。昔は男性のエロ反応パターンの王道だったんだよ。ラッキースケベなシーンに出会った主人公が鼻血を出すのが基本。
しかし……意識したことは無いが男で鼻血出すキャラ、最近少なくなっているのか?

私が鼻血表現を学んだのは恐らく「ドラゴンボール」の亀仙人辺りだ。
あと最近の作品で俺が思い付く鼻血キャラはムッツリーニくらい?

だって、中二病系キャラは人気やファンの需要的に鼻血出せないし……

「ONE PIECE」や「NARUTO」とかではまだ鼻血シーンがあったはずだし、少年漫画系では消えていないと思う。

でもサービスシーンで鼻血ってのはやはり見なくなったと思うが。

鼻血に関しては誇張表現が一回りしている感もあるね。

ここしばらくの作品では、純粋に女関係のエロシーンでというよりも、フェチや変態性を暴走させての鼻血が多いような気がするわ。

鼻血表現の使われ方の変化は、お色気要素ネタ、ギャグ表現の変化も影響しているのでは?

それから読者の感覚も変化していると思う。
今の時代、単純に裸→鼻血で喜ばれる、笑いがとれる時代ではない。

ネットの用語としての「流鼻血」「噴鼻血」とかもあるし、意味に関してはみんなかなり理解していると思う。ただ使われ方は段々と変化しているんじゃないかな。

鼻血噴射系のアイコン画像とか普通に有るしな。
あとこのスレ見てから調べてみたんだが、「噴鼻血」とかで検索するとBL系のも上位に出てくる。時代の変化は俺の知らない所で進んでいたようだ……



とまぁ、こんな感じで。
鼻血表現の意味するものに関しては分かっているものの、その手の作品に接するタイミングが案外最近だという人も意外に多いようでした。またその影響か、日本のイメージとは微妙に異なる部分もあるようです。

中国オタク界隈ではアニメや漫画における定番の表現やお約束、更にはパロディやオマージュ的な内容などに関して、前後の情報無しで影響の流れの途中から接するケースが少なくありませんし、その辺りを掘り下げていくと思わぬ所でオタク的な認識や常識の違いにぶつかることもあるのが興味深いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。