今回はちょっと軽めのネタで一つ。

日本語と中国語では、同じ漢字で意味もそこまで変わらないものの、使われ方に関しては確かな差が存在する漢字というのも存在します。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「日本語だと『組』という漢字にはヤバイ意味もあるらしい」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近知ったんだが、日本語の「組」はこっちとちょっと使われ方が違うそうだ。
日本では何々組とか組長とかはヤバイ言葉でもあるらしい。

そうだよ。
日本の暴力団、いわゆる「黒社会」は基本的に何々「組」と名乗っている。

あれ?じゃあ杉田組の組長って日本語だとネガティブな意味になったりするの?
杉田智和のことを組長とかって呼ぶと、あっちの世界の兄貴みたいな語感に?

人によってはそうなのは確かよ。あの言葉がネガティブな意味を持つのは確かだから、嫌がるファンの人もいるのかもね。

そんな違いがあるのか。面白い。
しかし完全に間違っているわけではないだけに、実際に正しく使おうとすると難しそう。思わぬ地雷を踏み抜きそうな予感が……

自分はなんかこう、ギャップ萌えのようなものを感じたわ。

その違いはグループの規模や順番的な部分でも違いがある。
例えば日本の学校とかでは、こっちの「組」と「班」がちょうど入れ替わっているようなもんらしいよ。

そうそう。
ウチの国だと何年何班なのが、日本だと何年何組になる。
そしてクラス内の「小組」が日本だと「班」になっている。

俺、学校で何度か組長やってたんだけど。

ウチの国にはいったいどれだけの組長が養成されているのだろうか?1クラスに数名、それが年に2回……!
(訳注:中国の学校は二学期制です)

何てことだ、日本においてはウチの国は小学校からヤバイことになっているというイメージが広まっている……かも!

その手のグループ分けの言葉、組長の他にも班長や隊長、大隊長なんかの日本語におけるイメージをちょっと知りたい。漢字が同じでも、受け取る印象が変わるようだし。

関連部門とかの「部門」どうなんだろう?
見た感じ使われ方は一緒だが、「組」のような別の意味も持っていたりするんじゃないかと気になる。

SOS団やFFF団といった組織の扱いや語感を考えると、「団」はあんまり変わらないはず。
でも「団長」になると日本では応援団長といった意味になるので、ウチの国のイメージよりも軽くなるはず。
(訳注:中国では「団長」というと、軍や共産主義青年団といった組織の「団長」のイメージが強くなるそうです)

部門は変わらないけど、翻訳の時に気を付けないといけないのが「部」だね。政府関係の組織だとこっちの「部」は日本語だと「省」という表記に翻訳することが多い。
それと「部長」という言葉は、日本だと一般的な会社の部門クラスの長という意味になる。これはそれなりの重役ではあるけど、政府関係になるウチの国の部長よりはかなり軽い。

ウチの国の部長は政府部門の首長だから、日本のより随分と重い意味になるよね。日本語に訳す場合基本的には「大臣」でよかったっけ?
あと考えてみれば「省」や「県」なんかも微妙に違うな。

今になって分かる、「クレヨンしんちゃん」の組長先生のネタの裏の意味!!

ああ、そう言えば「クレヨンしんちゃん」はまさにそうだな。
「老大」(兄貴)呼ばわりはまだいいけど、組長と呼んでもこっちだと意味が変わって元のネタが伝わらないんだよな……

あれ、そのまま「組長」で広まっちゃっているよな。
なるほど、ネタ部分の訳の難しさを改めて感じた。

一応「組長」に関して「日本語では『黒道』の兄貴の意味」と注釈入ったりしているけど、「クレヨンしんちゃん」みたいなコメディ作品だとその手の注釈は鬱陶しくなるからなー

ウチの学校、学習小組とかいっぱいあるんだけど……

うむ。私の所は物理組、数学組、体育組といった名前がそこら中で目に入る。これ、日本人が見たらどう思うのかね。

オタク関係でも、字幕組とか漢化組とか攻略組とかあるよな。

ネタだかホントのことだか知らないが、「字幕組」という言葉を日本人が見て「中国のアニメ漫画分野はここまでマフィアが関係しているのか?」と驚かれたなんて話を聞いた覚えが……
(訳注:「字幕組」は中国におけるアニメにファンサブ翻訳の字幕を付けてネットに勝手にアップしてしまうファンサブグループの通称です)

ウチの国のお偉いさん+武器なコラ画像に、所属するかしたかの「組」の情報を付けて日本人に見せると、妙に説得力が出る可能性も考えられるな!

中国にはどんだけ「黒社会」が多いと思われているのだろう。

なんかこんがらがって逆に面白いと思ってしまう。
中二病的な名前つけてる字幕組とかあるし、中国語を知らない日本人がその手の名前を見たときにどういった印象を受けるのか、とても気になる。

「山口山組」とか、日本だとどういう印象になるのだろうか!?
(訳注:「山口山」は、中国の「World of Warcraft」のスラング名称の一つです。「WOW」の「W」が「山」に見えることから来ているのだとか)

グラサンかけたマフィアの兄ちゃんが「今回のブツは?」とかでファンサブ活動やってるように思われているのかと考えてしまった。日本だとファンサブは違法行為としてのイメージが随分と強いと聞くしな。



とまぁ、こんな感じで。
同じ漢字で意味もそれほど離れてはいないけど……という言葉というのは面白いですよね。

ただ、こういう言葉は翻訳する際にイロイロとめんどくさいのも確かでして。
惰性で翻訳していてこの手の「似たような意味であっても翻訳が必要な漢字」やそういった漢字を使った役職などをスルーしてしまった場合、外から見れば笑えるけれど当事者にとっては非常に恥ずかしい間違いとなってしまったりも……

当ブログでもそういう恥ずかしい間違いをわりと頻繁にやらかしておりますが、そういった所に関してこっそり教えていただけると非常にありがたいです!


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。