ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメや漫画のお約束的、定番の要素に関する話題や考察が飛び交っていますが、そんな中で
「金持ち系主人公って日本のアニメや漫画ではいないような?」
といったことに関するやり取りが行われていました。

そんな訳で以下にその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメで金持ちキャラが主人公で金を使って活躍する作品、案外無いんじゃないか?
探せばありそうな気もするんだが自分には思いつかん。

上流階級が舞台になる作品の主人公というのとは違うんだよな。

登場キャラが基本的に皆金持ちな上流階級系の話というのは別で頼む。金持ちが主人公で、自分の資金力や権力も武器の一つとして活躍する、そんな感じの作品を知りたい。

大富豪が主人公で……と言うパターンか。
アメコミで言えば「アイアンマン」や「バットマン」とかか。

ラノベにはそういうの無かったっけ?
ネット小説でも大会社の社長だとか、御曹司や令嬢だかな主人公キャラは結構いるような気がするが。

ヒロインが金持ちとか、海馬瀬人みたいなライバル枠だと結構いるんだが……

私の中だと富豪キャラって障害になるキャラか、便利な(話を創る上でも)アイテム的なキャラかという印象だ。それに富豪キャラって、批判されるか嘲笑されるかな扱いが付きまとうからね。

金があると問題のスケールをかなり大きくしなければマネーパワーですぐに解決されてしまうという問題がある。
アニメに出て来るようなキャラの遭遇する事件のレベルだとそう言う面でも厳しい。

金持ちキャラで感情移入できる主人公を作るのは難しいからだろ。
これが金持ちではなく血統の良いキャラだと全然違うんだが……

血統の良いキャラとかだと、国を追われたとか、落ちぶれた状態とのギャップ、真の主君は……とか、本来手にするべき地位や財産が……的な話に無理なく入れるからね。

御曹司キャラを主人公にするとか叩かれる原因をわざわざ作るようなもんだよ。

金持ちキャラでも「荒川アンダー ザ ブリッジ」みたいな方向なら、主人公的ポジションがやれるぞ!
御曹司キャラでもギャップやネタを混ぜれば面白くしたり、感情移入させたりはできるはず。

「城下町のダンデライオン」は金持ち能力活用じゃないけど、金持ち枠……かな?

「ニセコイ」は主人公の実家が裏社会の組織だけど、少なくとも金持ち、ある種の権力者サイドじゃないか?

主人公枠で金持ちってことなら、ジョジョはそっちの方に入るんじゃないか?
金持ちパワーまできっちり活用ってことはあまり無いが。

少女マンガ、女性向けの作品って男性キャラはだいたい「王子様」的な存在じゃない?ルックスでも地位でも財力でも。

そうそう。女性向けの作品だと出て来る主役級の男性キャラは金持ちが多い。

それは男女逆転しているだけで、実質的には少年漫画や男性向けラノベのヒロイン枠じゃないか。「桜蘭高校ホスト部」とか、逆ハーレムの対象が金持ちってケースは珍しくない。

シンデレラ的なストーリーは男性向け女性向け問わずある。ここで探すべきなのはそのシンデレラストーリーの、王子様的ポジションが主人公なパターンでしょ。

主人公が突然金持ちになるというケースもあるが、これは上流階級系の作品と見るべきかな?

でもそっちは探せばなんかありそうだな。メイドがヒロイン枠の作品だと、なんか出てきそうな気がするが……
「花右京メイド隊」はちょっと違うか?「エマ」は男女どっちの視点で見るかで変わりそう。

うむメイドに関しては金が無ければ養えないし雇えない。
あと「黒執事」のように、執事系のキャラが出るような作品でもなんかありそう。

ウチの国では知られていないけど、日本の少女漫画の名作に「パタリロ!」という作品がある。これは大金持ちな国王が主人公のコメディ。少女マンガ系の作品は富豪、貴族が主人公な作品は探せば結構ありそうな気がする。でも少年向けだと確かに少ないかもね。

「乙女はお姉さまに恋してる」の宮小路瑞穂は上流階級系だけど、主人公がその中でも断トツのハイスペックだから、ある種の富豪系と見ても良いような気がする。

ウチの国でもそうだが、日本の視聴者は設定をきちんと作り上げないと金持ち主人公に感情移入しないんだろ。貧乏過ぎるのと同じで、金持ち過ぎるのも逆に感情移入できなくなるんだと思う。

ポケモンのコジロウのように御曹司が家を出て実は苦労しているとかだとやり方によっては良いキャラになると思うんだけど。

作り手も視聴者も、あんまり金持ちの経験が無いから説得力のある描写ができないんじゃないの?
典型的な金持ちキャラとして動かすならともかく、主人公にした場合は日常生活や思考形態まで含めて描写して、視聴者に感情移入させないといけないし。

アニメで金と権力を活用する主人公なら「ダイターン3」が。
他にもロボ系だと「ガンダムW」のカトル、「超重神グラヴィオン」のサンドマンといった主役格が金持ちで財力をロボに使っているケースが結構ある。

破嵐万丈の財閥設定ってスパロボオリジナルじゃないの?

破嵐財閥はスパロボオリジナルの設定だけど、アニメの方でも執事のいる生活しているし間違いなく金持ちだよ。

ドラマになるような作品、青年向けならあるけど、少年向けだと無いかも……
アニメのターゲットってなんだかんだで青少年層なわけだし。

でもさ、比較的大きな家で車もあって、親は両方とも忙しくてあまり家にいない……こんなありふれた設定の主人公は珍しくないが、俺はこの時点で結構な金持ちと言える気がするんだが……

それってあくまで一般レベルの裕福さだろ?
ネタレベルというか、一般と隔絶したレベルの富豪とかではないし。

やっぱ持ってる金が多過ぎると感情移入し難くなるのかな。

そりゃ大人になってみるとお金と暇のある人間が英雄になるというのも分かるが、若いときはそこまで割り切れないさ。

日本社会の習慣、イメージなどの影響もあるんじゃないの?
あの国、上流階級的なものは存在するようだけど富豪個人の活動なんてのはあんまり表に出ていないでしょ。アメリカとかは富豪がキャラとして社会や娯楽分野に出ている。
青少年向けの作品だとこういった違いが顕著に出るんじゃないだろうか?

西洋と違って、東洋では金持ちは悪役ではあっても、ヒーローや社会への義務を持った存在ではない。ノブレス・オブリージュを持ったキャラと見做されないから、日本でアニメになるような作品では出てこないんじゃないだろうか?
血統の良いキャラというのは珍しくないんだけどね。

言っちゃなんだけど、漫画家やラノベ作家、アニメの制作スタッフで金持ち、金持ちの生活が描けるような人間がいないんじゃないの?

日本にもバブル景気の時期があったし、そういう頃の経験をもとにすれば有りそうなもんだが。

例えば手塚治虫とか宮崎駿なんかは上流階級出身だったはず。
宮崎アニメへのツッコミに、「貧乏人や下層階級の描写ができていない」なんてのもある。



とまぁ、こんな感じで。
「金持ち」の定義が曖昧ですし、これといった結論は出ていないようでしたが、話がそれてのイロイロな考察も行われていました。

それと今回話題になっている作品を見ていくと、現在の中国オタク界隈で広まり易い作品のジャンルや媒体といったものが見えてくるのも興味深い所ですね。

ちなみに「金持ち系主人公」で私が真っ先に思いついたのは「おぼっちゃまくん」と「勇者特急マイトガイン」だったのですが、これは中国オタク界隈ではあんまり知られていない作品のようです。
「おぼっちゃまくん」は時期が古いのと対象年齢がやや低めといったことから、現在の中国オタク界隈で知られていないのも無理はないですし、勇者シリーズはスパロボに出ている「勇者王ガオガイガー」以外はなかなか知る機会が無いようで……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。