春節前のこの時期、中国では長期休暇の前で更に実質的に年末ということもあってかオタク関係でも大きな発表があったりします。

先日北京で行われた優酷土豆の発表会でも、
中国国産の漫画
「侍霊演武」
をはじめとする数作品のアニメ化が発表されました。
アニメ化が発表された作品の目玉となっているらしい「侍霊演武」は日本側も関わってのアニメ化となるそうです。
中国語ですが、コチラコチラのニュースなどをよろしければご参照ください。

それと、この作品は以前PVが公開されていたのですが


このPVと今回のアニメ化がどの程度関連しているのかは現時点では不明です。
中国の若者向け国産アニメはPVだけ投げっぱなしにして、とりあえず話題をつなぐということも珍しくないもので……

流れているニュースによれば、日本側で関わるのはstudioぴえろと静野孔文監督だそうで、静野孔文監督については「名探偵コナン」の監督が!という形でも宣伝されている模様です。

また他にも日本関係では「おさわり探偵なめこ栽培キット」の中国展開が優酷土豆の方で行われているという事が発表されたようです。


「侍霊演武」に関しては以前に質問をいただいておりますし、私もその後じっくり原作を読む機会もあって気になる作品なのは確かなので、一つステマ的に私のイイカゲンな記憶と印象による紹介をさせていただこうかと。
メインとなるストーリーは、大まかに言うと

・後漢の皇帝が発動させた秘術によって、現代社会から三国時代が消えてしまった!

・改変された世界では、自分たちの知っている歴史だけでなく、自分達の周囲の人間も消えてしまう!しかも歴史を改変しようとしているらしい皇帝とその配下はこの世を戦いに満ちた世界にしようとしている!

・現代に巻き起こった戦いの舞台は勝者の陣営が歴史を改変できるゲーム、参加するのは各陣営の首領とそれに選ばれた霊力を持った「主公」、彼らが操るのは輪廻転生の狭間にとらわれた三国志武将や秘術が封じられたカード!

・敵の陣営も味方の陣営もハッキリしない中、主人公達は世界の改変を防ぐために戦う!


といったものだった……はずです。
私自身うろ覚えなので間違っている所があったらツッコミをお願いいたします。
それでこの戦う際に三国志武将が召喚され、Fateっぽい戦いやポケモンっぽい戦いや逆転裁判っぽい戦いが展開されたりします。(ウソは言っていません)


ちなみに私の読んだ既刊3巻+αの印象では召喚される三国志の武将よりも、作中のオリジナルキャラクターの方が前に出ているように思えましたし、この辺の扱いは日本の三国志系の作品とちょっと違うように感じられて面白かった覚えがありますね。

通常シーンだけでなく、戦闘シーンでも敵のボス格のキャラの方が目立っていたり、三国志武将よりも、武将を召喚する「主公」(主君)キャラ、そして主公キャラが使う仙術っぽい技や術カードの方が目立っていたように思います。


さてストーリーはさておき、個人的に一番興味深かったのが出て来る三国志武将のチョイス、評価が結構偏っているっぽい所でしょうか。ざっと思い出せるところを挙げてみると

周瑜、関羽、魏延、馬良、曹性、程普、張任、張魯、閻圃、孫策、張飛

などで、周瑜は女性化で主人公のパートナー枠となっています。
他に名前だけ言及されていたのが甘寧と何進、それと確か「残垣」という武将を使うらしいキャラがいるのですが、これどんな武将なんでしょうね。

残垣と言う名前に心当たりはないですし、私の知らない武将なのかそのまま「廃墟」的な意味の別名を持つ誰かとかなのかと、当時聞いたり調べたりしたのですが分からず、今になってまた気になってきたりも。もし分かる方がいらっしゃれば教えてください。

パッと見ても分かる日本の商業レベルだったら企画通すのがかなり難しそうな武将のラインナップもそうですが、武将系キャラの持ち上げ方に関してもこれまでの中国の三国志系作品とは少々違う方向になっているようです。

例えば敵側の魏延がやたらとカッコよく、強キャラっぽく描かれたり、張任をかなり持ち上げたりと……何と言うか日本の三国志マニアの方なら通った記憶があるかもしれない道というか、今でいう中二病的なハマり方や武将評価をしていた時期の感覚に通じるものがあるようなないような、そんな気持ちにもなりました。

この辺の三国志武将の扱いや評価に関しては、今までの中国ではあまり表に出てこなかったもので、三国殺の流行以降に若い世代の間で形成されつつある三国志武将観とでも言えそうなものが見て取れるのも面白かったですね。

原作漫画の方については、日本の感覚で三国志の武将の活躍を期待するとちょっと肩透かしを食らうことになる可能性もありますが、その辺も含めてアニメがどういった形になるのかというのがとても気になる所でございます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。