日本のアニメや漫画は日本人が作っているので、当然ながら日本の習慣や考え方による描写になるかと思います。
しかし中国の感覚ではそういった描写に関して引っ掛かりを覚えたりすることもあるようで、中国のソッチ系のサイトではアニメや漫画におけるキャラの考え方や、日常生活の描写に関するあれこれについてのやり取りが行われています。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「日本のアニメにおける病人の扱い」
といったことに関するやり取りを見かけましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんで日本のアニメでは熱が出たら家で休むだけなの?普通は病院行って点滴するだろう。

そうなんだよな。
日本のアニメや漫画では熱が出ても病院に行かない。

悲劇の演出ではそこから悪化して病院ではどうしようもなくなるケースもあるけど、普通の風邪のケースの場合は医者に行って点滴するべきだよな。

それは自分も引っかかる。
現実では熱が出たら注射か点滴のはずだ。
そのまま放置では苦しむ時間が伸びるだけだろうに。

みんな同じように感じていたのね。
私も点滴して薬飲めばすぐによくなるのに、なにやってんだコイツラと心の中でツッコミ入れていたわ。

俺は軽い熱くらいだと病院には行かんぞ。
アニメの場合もそれくらいなんじゃないか?

日本の病院だと点滴とか注射って結構重い処置になると聞いた覚えが。ウチの国で言えば簡単な手術くらいの。

さすがにそれは大げさだろう。ただ点滴に関して日本ではウチの国ほど気軽にやっていないような所はあったはず。ウチの国の医療問題に関するニュースで見た覚えがある。

風邪の特効薬は無いし寝て休むのも一つの選択肢だが、アニメや漫画の描写レベルなら点滴だろうとは思う。

ウチの国で大量に瓶を吊るしている光景、日本だとホラーに見えるらしい。まぁ確かにあれは自分もさすがにどうかとは思うが。

熱を出したら横になって休むべきだが、それと同時に薬品を投与するべきなのにな。

日本は抗生物質の濫用を避ける方針らしいし、薬品の投与がウチの国より少ないのだろう。

中国で風邪の治療にはまず効果が分かりやすい点滴を使う。抗生物質もたくさん使う。日本は薬の使用に対してあまり積極的ではないみたいなんだよね。

中国では分かり易い効果が出ない事を恐れ、日本では副作用が出ることを恐れる。

さすがに注射も点滴もせずに額に濡れタオルだけってのはどうかと……
日本は本当に注射も点滴もしてくれないらしい。私の親戚は日本で39度近い熱を出したのに、日本の医者は薬の処方だけで点滴も注射もしてくれなかったそうだ。何度も頼んだのに。

俺もそういうの体験したわ。風邪で日本の病院に行っても、なかなか点滴してもらえないんだよね。風邪と言ったら普通にやってくれるもんだと思って驚いた。医師の判断でしない方が良いとなると、本当にやらない。
グダグダな体調の中、中国の習慣の説明やこちらの強い希望を伝えてようやく点滴できたが、あの時は本当に疲れた……

ウチの国だと、点滴や注射がイヤだといっても強制的にやらされるのに……
親にしょっちゅう連れてかれたのが嫌な記憶として刻み込まれている。

ウチの家、親戚では39度以下の熱だと病院に行くことは少ないかな。だいたいは抗炎症薬とか飲んで寝てる。

日本人からすると逆にウチの国の注射と点滴を要求する度合いが信じられないらしい。
「治るとは限らないし、副作用などのリスクもあるのになぜそこまで求めるのか?」
と逆に聞かれた事がある。

ウチの国でも軽く熱が出た程度なら点滴は不要、ちょっと薬飲むだけでいいくらいの指導はあるな。

あと日本人は風邪の時に漢方薬をわりと飲む。あの感覚もちょっと分からん。

ウチの国で漢方薬が信用されなくなったというか、廃れているのは怪しいイメージと、明確な効果がすぐに出ないからと言う面があるからな……正直、熱で苦しい時に漢方薬とかないわ。

経験則ベースで科学的じゃない、現代の病症に対応しきれていないのも痛い。みんな漢方薬信用していない。

逆に日本だと漢方薬は西洋薬に比べて副作用が弱いということで結構需要があるそうだ。日本に来て驚いたし、更に日本だと一部の漢方薬に健康保険が適用されるのには本当に驚いた。

そんな理由じゃなくて、日本は医療費が高いからだろ。
日本のような国は私立の病院での治療は非常に高額になるし、公立の病院は順番待ちが大変。だからちょっとした病気なら金をかけずに済ませようとする。

それアメリカとかの話じゃね?
日本の国民健康保険は治療の際の医療費の負担はかなり安くなる。しかも地方政府によっては子供の治療費は無料だ。現在の風邪の治療費は保険や薬代も含めて考えると結果的にウチの国より安くなったりするんじゃないか?

そんな治療費のかからない環境でも病院行かないで家で休むのか……

医療費のシステムとか違うんじゃないの?
ウチの国で点滴、投薬が多いのは病院が儲けるためってのもあるし。

ウチの国は病院行くと注射だ、投薬だ、検査だ!と費用のかかる方を勧められるし、貧乏人は来るなみたいな傾向がいよいよ強くなってきているからなー
点滴も高い金払うから効くという考えが医者にも患者にもあるんじゃなかろうか。

病院側の治療に関する態度もそうだが、日本のような国は家庭用の常備薬が安定しているから、風邪や熱くらいではそこまで慌てないんだろう。

日本はドラッグストア多いし、そこで買う薬の選択肢もあるからな。ウチの国の旅行者はそこで化粧品だけでなく薬買うし……

日本で風邪ひいて分かった事。
日本の医者は頼んでも点滴や注射をしてくれない。医者が不要と判断したら無理。あと風邪ひいて汗をかいた時に飲むポカリはうまい。
その後知ったが、ポカリって点滴から開発された飲料なんだってな。そら風邪ひいている時にうまいわけだ。



とまぁ、こんな感じで。
「熱が出ているのに家で寝ているだけというのはどうなのか」
と受け取る人が少なくないようでした。
この辺は病気への対処方法や、病院及び患者の感覚の違いといったものも影響しているんでしょうかね。

ちなみに上の発言にもありますが、私の経験でも今の中国の人は中薬(漢方薬)を信用していないというか、鼻で笑うような扱いの方が多いように思います。特に一定以上の地位の人や、高学歴の人にはその傾向が強いような気も……
(そこを更に突き抜けるとまた別なんて話も聞きますが)

オタク関係ではありませんが、この辺りの漢方薬を信用しないスタンスの背景に関しても個人的に気になりますね。現在の中国の社会や文化、伝統の断絶や科学万能的な考え方といった辺りの影響も有るような気がしますし。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。