ありがたいことに
「アニメのオリジナル展開について、中国のオタクはどう思っているのか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

中国ではアニメの影響力が強く、アニメから作品にハマる人が大多数となっています。
逆に原作となった漫画の方は出回っている作品の数や、楽しむ上での金銭、時間などのコストパフォーマンスなどの理由から、90年代後半をピークに影響力は下がり続けています。

ですが最近はネット経由でイロイロと原作や関連情報を入手できるようになってきていることもあってか、一時期に比べて
「原作を知っている人間」
は増えている感もあります。

中国のソッチ系のサイトでは
「アニメが原作に追いついてしまった際の対処方法」
といったことに関するやりとりが行われていましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、アニメの制作期間や人手の不足によるぐだぐだな展開が意識されているけど、アニメの制作に関しては原作の不足、ようはアニメが原作に追いついてしまった際の対処方法というのも気になる。
自分はオリジナル展開を入れるくらいしか思い付かないんだが、実際はどんな感じなの?あとできればそうなってしまった場合の結果のようなものも教えて欲しい。

人気の長編アニメだとどうしても「原作に追いつく」ケースが発生するからな。

だいたいは回想シーンかなあ。
そうやって時間を稼ぐ。

自分の中では「これまでのストーリー、あらすじ紹介で時間稼ぎする」というイメージだな。
それにしてもこういうのって日本のアニメでよくある話だよね。他の国とは企画から制作までの流れが違うようだし。

一つのシーン、原作だと数ページ程度の部分を引き延ばしまくるというのもある。アクションと会話を組み合わせたりして妙に長く描写するとか、バトルシーンの繰り返し的な展開とか。

そうそう。戦いの進展がスゴイ遅くなるんだよね。ちょっと動くと解説が始まったり、戦ってるキャラの独白が始まったりで。

原作に追いつきそうになった時はオリジナル展開、回想シーン、それから番組中断というのが多いんじゃないの?

番組中断は比較的最近の話だろ。原作に追いつきそうだから中断して復活したのってそれほど無いと思うぞ。
日本の長編アニメは半年〜1年単位でやるのが普通だから、計画による中断はあっても原作無くなっちゃったから中断という判断にはならない。

でも「FAIRY TAIL」は1年くらい休んでたよな。
あれは原作を貯めるという意味もあったのかな?

時間稼ぎ手法の中でも批判の多いオリジナル展開だけど、うまくやったらアニメの評価が跳ね上がる。

「銀魂」とかのオリジナル展開というか、スタッフの悪ふざけは良いよね。私はアニメオリジナルだと気付かずに楽しんでしまった。

「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」のような作品だとメインルートそっちのけでオリジナルエピソードやってもそんなに問題にならないが、ストーリーがずっと続くタイプだと難しいな。

「銀魂」もそういう所あるかな。1話ごとに完結する作品だとその辺りはやり易いのかね。

長編系の作品だと「BLEACH」のオリジナル展開も良いね。独立した長編として作られている。逆に「NARUTO」はオリジナル部分も多いくせに扱いが乱雑だ。

「BLEACH」と比べて「NARUTO」は単なる時間稼ぎというのが分かっちゃうから嫌い。見ていてイライラする。

「漫画に追いつかないようにする」ための措置なのは理解できるが、ダメなやり方だと見終わった後に何も残らない。

回想と追憶は火影にて欠かすことの出来ぬ奥義。

実際の所、週刊連載の1話でアニメの1話って作れるものなの?

密度の濃い話ならできるだろうけど、基本的には無理だろ。やってやれないことはないだろうけど、そのためにはオリジナル要素の挿入や引き伸ばしなどでかなり手を加えないと。

「銀魂」のツッコミまくりな話とか、普通の会話ペースで時間消費したらあっさり終わるわ。

「ONE PIECE」もなんかずっと同じ話を見ているような感覚に陥るときがあるな。
主題歌長いし、あらすじ説明も長いし。

「ONE PIECE」については同意。
あと「家庭教師ヒットマンREBORN!」も時間稼ぎイロイロやっていた印象が。

「FAIRY TAIL」はオリジナル展開が少ないが、ああいった形で作られる長編アニメって実は珍しいのではないだろうか。

原作不足でまず思い付いたのが「HUNTER×HUNTER」だわ。

「HUNTER×HUNTER」は小手先の処置でどうにかなるレベルではないだろう。
結局リメイクで最初からになったし。

リメイクはアニメ派と原作派に更なる紛争を巻き起こすから大変だ。「鋼の錬金術師」とか!!

そう言えば描写の引き伸ばしって、強さの印象が変わるから困るときもあるね。特に原作では瞬殺みたいなキャラを時間かけて倒したりするケースなんかは。

昔の作品だと「ドラゴンボール」なんかは大変だったらしいな。オリジナル展開入れたり、バトルシーンの殴り合いが延々と続いたりで。

「ドラゴンボール」は数分で終わるような内容を、数話かけてやってるからな。アニメから入って原作を読むとストーリーの進む速さに驚くらしい。

もうオリジナル要素しかない「遊戯王」だが、最初のシリーズのオリジナル要素は結構良かったな。

時代による所もあるんだろうな。
昔のアニメは最初から原作にないオリジナル描写を入れて長さを整えるのを考慮して作られている印象もある。

ところで漫画ではなくラノベ原作だとどうなの?
1クール単位のアニメが多いし基本的に十分な量の原作が無いと作られないと思うんだが。

ラノベでももちろん発生するよ。
アニメのフォーマットに合わせないといけないから、原作はあるけど長編に入るから放映期間的に使えないとかなんてことも発生する。その場合は漫画原作のような処置が入る。

他に出ていないのは……総集編か?

総集編は原作が無くなった時では無く、制作期間や予算が無くなった時に使われる印象。オリジナル系のアニメでも珍しくない。

あとは「よりぬき銀魂さん」みたいな名作選なんかもあるか。あれは一種の再放送による時間稼ぎだよね。

やっぱ連載中の作品で人気が出ると難しいんだな。
そうだ!全部終わってからアニメ化しよう!

それをやると人気絶頂の時にアニメにするという、商業的なうまみが無くなるな!
あとそれをやると、今度は原作が長過ぎてアニメの放映時間の方が足りなくなって、原作をいかに削るかといった問題が発生してしまうぞ。



とまぁ、こんな感じで。
最近は中国オタク界隈でも「原作党」と言われる原作重視派の人が増えていますし、アニメ化の際に原作をどう料理したか、原作のエピソードがどの程度アニメで再現されたかといったことが話題になっています。

またアニメで原作に無いオリジナルエピソード、或いは演出が入るとその良し悪しに関する議論が行われたりもしていますね。
ただこれに関してはファン同士の争いにおける微妙な火種となったりしてしまうこともあるそうです。

中国オタク界隈では基本的にアニメから入ったファンが多数派になるので、
「原作はこうだから」
的な話に対する反発もかなり発生し易いのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。