ありがたいことに
「シン・ゴジラ」

に関して
「中国のオタクの反応はどうなのか?」
という質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。

庵野秀明監督作品ということで「シン・ゴジラ」関係のニュースが中国でも紹介されていますし、中国オタク界隈でも興行収入などに関する話題が出ているようです。

とりあえず中国のソッチ系のサイトをまわって集めたここ最近の
「シン・ゴジラに関するやり取り」
を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


正直、「シン・ゴジラ」が人気になり過ぎるのが不安。庵野秀明がエヴァに戻って来なくなるのではと……

庵野はおかしい。なんで俺達長年のエヴァファンを放り投げてゴジラなんか作るんだ……

まぁ商売込でやっているのと、監督として撮りたい、自分の夢の作品は別だからね。
庵野の場合、これまでの流れはアニメで名声を稼いで特撮の監督になったという見方もできる。

これだけ人気になって興収もいいと、シリーズ続編も庵野でという話になりそうなんだよな。現にその手のニュースも日本では出ているし。

新劇場版もエヴァの続編を作るように言われて作った所があるから、ゴジラの方も可能性は否定できん。

しかしなんで特撮なんだよ……日本の特殊効果なんてもう時代遅れなのに、なんでまだ特撮なんかを。アニメならまだ楽しみにできたんだが。

だって庵野秀明が本当に愛しているのは特撮だから。

庵野秀明がジブリで声優やってた時はまだそのうち戻ってくるだろうと思っていたが、ゴジラで成功してしまったからエヴァには戻ってこないんじゃないかと本気で心配になる。

「巨神兵東京に現わる」とか頑張ったのは分かるが面白い、凄いってわけじゃなかったしクリエイターとしての自己満足重視だと思っていた。日本での評価もそれほどでも無かったしね。
それに対して「シン・ゴジラ」は「巨神兵」とは全く違う高評価となっている。

自分が見た感想としては、CG部分も多いけど、特撮のカットもあるのは良かった。今の時代だとCGの方がキレイなのは分かるけど、ミニチュアが吹っ飛ぶのも見たい。

俺も庵野秀明だからと映画館に行ったがあまり面白いと思わなかったな。正直、あんな会議だらけの作品作るくらいならさっさとアニメに戻ってエヴァを作ってくれと。

「シン・ゴジラ」の会議、事務処理はその過程を通じてキャラを立て状況を説明し、それによってリアリティを演出するためのものでもあるんだけど……

そんなのは分かってるが、あれだけ過剰だと鬱陶しくて嫌になる。爽快感も何もない。政治的な問題なんて後ろの頭のいい人間に投げるとかで十分だろうが。

会議ばかりな展開についてはまた庵野の悪い癖が出たんだろう。本人の満足するために凝る方向が一般の観客の好みからズレるというあの悪い癖が。

それにしても「シン・ゴジラ」の興収がとてもいいのは不安だよね……

ああ、分かるよ。
わりと本気で「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいかわからないの。」状態だ。

アニメを作り続ければ前途有望なのに、なんで特撮なんか作るんだよ。そしてその結果批判されるとか……

興行収入的にはかなり良いし、日本国内ではかなり高評価だぞ。日本の映画レビューでも高得点だ。

でも「君の名は。」に負けているけどね!

最近日本の映画の興行収入を頻繁にチェックするようになってしまった。
そして「君の名は。」に負けそうなのに安心する。
これなら庵野秀明はエヴァに戻ってくるだろうとね。

そっちと比べてもそれほど意味は無いぞ。
庵野秀明の過去の作品や、他の成功しているとされる一般的な劇場版アニメ作品と比べるべき。そして「シン・ゴジラ」は過去の劇場版エヴァのどの作品よりも高い興行収入になっているんだな。ちなみに興収面ではシリーズ最高と言われる「ONE PIECE FILM GOLD」にも「シン・ゴジラ」は勝ってる。

実際、見に行った人の反応としてはどうなんだ?
香港では政治的になり過ぎるという批判も出ているが。

日本では好評みたいだが、こっちでは微妙なんじゃないか?
政治的過ぎるという批判もあるが、それはさておき自分は刺激が足りないように感じた。

戦闘シーンが全編を通じて二回だけで、他は会議ばかりで時間が過ぎていくからね。怪獣見に行って会議見せられるとは思いもしなかった。

でもあの会議ベースで進むのってエヴァでもあった展開だろう。
個人的にはそこまでヘンな構成だとは思わなかった。ちゃんと夜と昼のバトルもあったし、破壊活動シーンは全編にわたっていた。

アメリカの特殊効果バリバリな大作に慣れた目で見てしまうと、日本の特撮はキツイかもしれんな。

特殊効果もだけど、ストーリー展開も鬱陶しい。
ゴジラに攻撃する時にいちいち指導者に確認取るだけでなく、武器の変更までも確認取るとか何なのかと。ちゃんとした戦闘シーンが少ないんだから、せめて爽快感のある展開にしてくれないと……

「シン・ゴジラ」は「大戦争」的なイメージを期待して見る作品じゃないんだよ。
モチーフが初代のゴジラで、それを現代にバージョンアップしたような面もある。現代の日本の社会分析や政治的な隠喩が多分に含まれている。
怪獣バトル、爽快感のある戦闘シーン中心に見たいなら「ゴジラ FINAL WARS」とかを見てみるのはどうだろう?まぁこの作品はこの作品で、ツッコミ所ばかりで大変なんだが……

日本人は日本の官僚主義社会や災害経験などがあるから「分かる」んだろうし、こっちではいまいち「分からない」所があるのはしょうがない。
「シン・ゴジラ」は見る方に対して特撮の知識と日本社会の知識が要求されるから、実はわりと難しい部類に入る作品なんじゃないかな。

日本人はこの「シン・ゴジラ」を笑いながら見れたりもするらしい。会議に限らず、日本の都心で展開される各種ネタや演出に関して、ツッコんだり笑ったりと忙しくなるのだとか。

今回のゴジラ、「シン・ゴジラ」のゴジラは怪獣というよりも象徴的な存在だから、怪獣が戦う、怪獣と戦う系の作品として見ると期待外れに感じるのもしょうがないかもしれん。

日本の場合は特撮ファンで怪獣ファンというのが多いが、こっちだと特撮ファンは微妙だからなあ。特撮も最近ようやくオタクのネタとして認識され、話題になるようになってきたレベルだからね。ずっと「子供向けのウルトラマン」か「コセイドン」みたいなイメージだったし、オタク層も形成されていなかったから……

日本の特撮って見る側に解釈するための知識や、伝統的な特撮ネタを理解するための知識を要求される所もあるから案外難しい。ゴジラなんかは特にそう。
でも「シン・ゴジラ」に関してはエヴァの視点で見ることもできるから、私はエヴァファンは見る価値がある作品だと思う。

むしろエヴァにハマった人間の方が見て楽しめる作品じゃないかな。
私は普通に楽しめたよ。所々エヴァっぽいカットや音楽もあるし、「エヴァ無しでやるヤシマ作戦」とはよく言ったもんだ。

映画館で見ている時にネルフの作戦準備の音楽が流れたらもうシンクロ率上がっちゃったし、自衛隊のゴジラ迎撃の所とか様々な使徒の迎撃を思い出して凄いテンション上がってしまった。
自分は超高画質実写新劇場版エヴァというくらいの気持ちになったよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈では「シン・ゴジラ」そのものについてよりも、庵野秀明監督が「エヴァ」に戻ってくるのかどうかを心配する声の方が多い印象でした。

一応中国でもゴジラの知名度自体は高いのですが、特撮ファンがオタクの中では少数派ですし、中国の環境ではゴジラに関して触れる、話題にする機会もあまりないので、中国のオタクで特撮ファンで更にゴジラもいけるとなるとかなり珍しい存在になってしまうのではないかと……

そんな訳で「シン・ゴジラ」に関しては「庵野秀明監督作品」ということで作品関係の情報は広まるものの、「シン・ゴジラ」という作品の面白さよりもこの作品の影響により
「エヴァがどうなるのか」
ということが先に来てしまうのかもしれません。


もっとも、個人的には「エヴァQ」みたいなことになってしまうなら、無理にエヴァの続編を作らないで「シン・ゴジラ」のような作品を作ってくれた方が嬉しい……とか思ってしまいますね。
エヴァの続編は確かに見たいですけど、庵野秀明監督による面白い作品の方がもっと見たいです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。