映画関係のネタが続いてしまっていますが、以前の映画関係の反応を調べていた時に見かけたネタがまだあるので今回はそれについてを。

アニメの劇場版には総集編的な作品も多いかと思いますが、
その総集編に関して
「どういった需要があるのかいまいち分からない」
と考える中国オタクの人もいるようです。

中国のソッチ系のサイトでは
「なぜ劇場版総集編が作られるのか」
といったことに関するやり取りが行われていましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ劇場版の総集編を作るんだろう?テレビ版の続編ならともかく総集編なんて見たい人がどれだけいるんだ?

普通に商業的な理由、リソースの再活用じゃないの?
クオリティをあげて、映画で直接的な収益を回収する。

極論すればすべては商売になるから……ということだとは思うが、商売になる程度の需要がある、ファンの欲求があるというのは考えてみれば不思議だな。

冷めた飯を炒飯にするようなもんだとは思うが、リメイクじゃなくて総集編にするのは既存のものをたくさん流用できるので費用がかからないからってことじゃないだろうか。

高い人気を最低限のコストで利用して更に一儲けってことだろうけど、日本のファンはどう受け止めているんだ?
大人しく金を騙し取られて喜んでんのか?

総集編に金出すとか……テレビ版のディスク販売ならまだ理解できるんだが。

テレビで総集編やって、劇場版でも総集編やって……手抜きで儲ける方法の一つとして確立しているんだろ。

ディスクとはターゲットが違うんだよ。
ディスクはどうしても高価になるから、ディープなファンしか手を出さない。もう少しライトな、作品にちょっと興味があるような層をターゲットにするのが劇場版総集編。

テレビの総集編と劇場版の総集編は違うぞ。
どちらも新規〜途中参加ファンへのあらすじの説明という意図があるが、それに加わる別の意図が異なる。テレビアニメの場合はスケジュールや予算管理の問題による時間稼ぎ、劇場版は商業的な利益。
劇場版総集編は映画の興行収入に加えて関連商品と連動しての展開があるから、より商業的な意図が強い。

それにしたって、基本的にはテレビと同じストーリーだろ?
テレビ版を見ればいいじゃないか。「ガンダム」とか「エヴァ」とか「まどか」とか、なんでわざわざ見に行くの?

エヴァは続編や別構成だから総集編とは違うぞ。旧劇場版はテレビ版の続編になってるし、新劇場版は別の世界線だ。
「まどか」もストーリー的にはわりと違う。大同小異とは言い切れない。

総集編は提供する側は手軽に金儲け、ファンとしては信仰と回顧を求めて……だな。
それに総集編に関しては内容の修正や新規カットが加わるからクオリティも上がるし、作品の完成度も上がるからファンとしても見る価値はあるんだろう。

コストごとに分けているんだろ。
大体の所を知れればいいなら劇場版総集編、もし一般的なレベルでファンをやりたいならテレビ版全話、本格的なファンなら劇場版とテレビ版を見てディスクを買うと。

人気が出るのが遅かった作品、終わった後もしばらく人気が高い作品なんかは劇場版の需要はあるんじゃないかな。もちろん商業的にも価値はある。

ファンは作品をもう一回見たいし、作る側も制作コストを削減して儲けられるってことだろ。ウチの国では絶対に通用しないが。

日本のアニメって商業作品だから、商業的な側面から見ると分かり易いと思う。
総集編劇場版は作品人気の寿命を延ばせるんだよ。劇場版がファンのイベントになるし、話題性を維持できる。関連商品だってその流れで売れる。

原作が続いているとかでもない限り、アニメはテレビ放映が終わると消えてしまうからね。

もう一度見たい、作品を振り返りたいというような人向けに作られているとしても、需要としてはどうなんだろう?
「気になるならテレビ版を見ればいい」で終わっちゃわないのか?

上でも出ているが、ディスク買うほどじゃない程度の層、テレビ版を見逃したから気になるとか、もう1回だけ見たいとかいう層が金を出すんだろ。場合によっては新規ファンの開拓にもつながるし、劇場版やって採算が取れる程度の人気作品ならやらない理由は無い。

日本はレンタルビデオ店が普及しているからそっちで見れるんじゃないのか?
さすがにレンタルビデオ店の方が映画館よりは多いはずだから、映画見るよりはビデオ借りる方が楽だし、金もかからないと思うんだが。

テレビ版に比べて短い時間でまとめて見れるというのも良いのかね。
手軽に見れるから新規のファンの獲得にも有効な気がするし。

あまりアニメを見ない人に対して全話見ろと言うのは厳しいぞ。
全13話でも本編だけで4〜5時間はかかる。アニメに慣れていて時間に余裕のある人間基準で考えたら商売にならんよ。

劇場版総集編は中途半端なハマり方している人間に対しても有効だぞ。作品的に重要なキャラやストーリー展開、セリフを改めて見せてくれるんだから。

映画になることによって、別のメディアで集客できるからね。
テレビだけだった時に比べてさらに多くのファンを獲得できるようになるわけだ。

劇場版総集編は大人気になった作品が更に稼ぐ手段だ。
それに劇場版って当たれば集金力が段違いなんだよ。ウチの国もアニメは劇場版やれるレベルじゃないと儲からないというか、直接金が稼げるのは劇場版だけだろ?
日本はグッズやディスク販売もあるけど、劇場版の興収はやはり段違いなはずだ。

テレビの放映時間帯の関係もあるね。
深夜枠で細々と放映しているのと、全国の映画館で公開されるのは全く別の話になる。
ウチの国だとネットで見るのが普通だから、日本の劇場版総集編の需要に関しては分からなくてもしょうがない。俺も実感の伴わない知識としてしか分からないしな。

日本はウチの国と違って、見たい時にアニメが見れないし、ほとんどが深夜枠だから見るのがたいへんなんだよ。
総集編は広範囲の人間が見やすい条件と環境で提供するという意義もある。日本の商業モデルの一環として重要なものというわけだ。

今の時代のウチの国の環境で考えると理解できないと思うよ。
ネットが無くて、ディスクも高価、或いはそもそもディスクではなくビデオテープだった時代、しかも昔は通販なんかも発展していないから、金さえあれば注文できるというわけでもない。
そこに劇場版総集編が出現するんだからファンは喜ぶだろうし、人気の原動力にもなるレベルの存在価値も出る。

まぁウチの国はタダで好きな時に見れる環境だったと言っても、日本ほどきちんとしたのが見られるわけでもないし、完全なものが見れるわけでもなかったんだけどね。
今は日本の方がアニメ見るのは楽かもしれない。有料になるのもあるがネット配信では比較的安価で大量に作品が揃っているし、昔のマイナーな作品も見付けやすい。ああいう月額見放題のアニメチャンネル、海外向けにもやってくれないかな……翻訳とかも必要ないから……

放映する時間帯よりもチャンネルの方が日本のオタクにとって重要だ。日本にはオタクの地方格差という言葉もあるし、私達が日本人に恨まれる原因の一つでもある。
日本はネットの普及以前からアニメがオタク向けに存在したわけだが、一般の時間帯でも地方ごとに映るチャンネルが違うという問題があった。一線級の都市では見れるけど、地方都市では見れない。劇場版による作品展開はそういった部分もカバーしていた。

チャンネルの問題は厄介らしいね。
ウチの国であえて例えれば香港のチャンネルが入るかどうかみたいなもんじゃないかな?それが有るか無いかで見れるアニメの数に大きな差が出たし、幼いころのアニメの経験も段違いだ。

今とは違って、昔は劇場版の価値、総集編の価値が高かったということだろうね。テレビで見るしかない、見逃したらもう一度見れない、地方によっては放映されない。
そういう環境だと劇場版の存在は非常に大きかったはず。実際、「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」は劇場版から本格的な人気が爆発した。

ディスクの無い時代は再放送か劇場版しかなかったという話だからな。初代ガンダムも再放送と劇場版から本格的に人気が爆発したし、オタク向け劇場版アニメの原点の「宇宙戦艦ヤマト」も劇場版の成功が本格的な人気の始まり。

初代ガンダムは結構長い間、普通のルートで手に入るものでは劇場版しか作品全体をまとめて見れるものが無かったという時代が続いた。
日本も昔は社会的地位や価格的な面からビデオでアニメの全話を売るというのはかなり難しかったという話だから、劇場版総集編は貴重な情報源だったんじゃないかな。

初代ガンダムは全話収録のディスク販売は20周年の時にようやく出たんだよね。その話を知った時は驚いた覚えがあるよ。
それ以前も個人による家庭用ビデオの録画としてはあったらしいが。

ファン、オタクの参照する資料集みたいなもんでもあったというわけか。
そっちの需要ということなら私も理解できる!

劇場版総集編が廉価普及版みたいになっていたのかな。現代の状況からは考えられんなあ

存在意義は分かったが、さすがに今の時代は既にそういう需要は無いんじゃないの?ディスクだってあるわけだし。
それなのにいまだにテレビ版のストーリーをまとめた劇場版総集編が出て、商売として通用しているのはなぜなんだ?

最近は単純な総集編はもう作られなくなっているね。「まどか」も「エヴァ」もリメイク、或いは別の世界線的なストーリーになっている。
ゲームで言う別ルート、別エンドみたいな感じかな。だからテレビ版を見た人間も新しいストーリーを楽しめる。

あとは今の時代だからクオリティを高くすることの価値が高まっている面もあるね。それに加えて映画館の設備も向上しているから劇場でなければ得られない体験というのも付加している。
まぁその結果、日本国外にいるこっちは苦労するわけだが……



とまぁ、こんな感じで。
劇場版総集編が商売で行われているというのは分かっても、なぜその商売が成立するかということにはピンと来ない人も少なくないようでした。
この辺りに関しては作品だけでなく、社会的な環境による違いもありますから知識だけではカバーしきれない所もあるのでしょうね。

今回の話題とは関係ありませんが、中国オタク界隈でも最近は「昔はこんなに便利じゃなかった」「昔の自分はこんな感じで作品に熱意を注いだ」的な話題を見かけるようになってきているのが興味深いですね。
オタク的な環境がかなり速いペースで変化する中国でも、そろそろ世代ごとの体験談的なイメージのようなものが形成されるようになってきているのかもしれません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。