艦これのイベントをぼちぼち進めたりしている今日この頃にございます。
E3はギミック解除が手間でしたが、解除さえすれば妙高型の夜戦連撃でもボスを倒せるようになるのは良いですね。道中は甲でも安全に進めるので試行回数を稼ぐのも楽ですし。そして難所のE4はクリア優先の乙で行くことにしたのですが、それでもヲ級が怖いのが何ともかんとも。


さて今回の更新を。
当ブログでは三国志について過去の記事、
日中で違う三国志についての認識 曹操編(09年の記事)
日本と中国の三国志イメージの違い補足 三国志が中国で扱い難くなった理由など(15年の記事)
中国オタク「お前らの好きな三国武将って誰?」(今年の記事)
などでイロイロとネタにしていますが、近年の中国では曹操の評価が大きく変化しているという話は日本にも伝わっているかと思います。

しかし今の状態に変化する前の
「中国における昔の曹操のイメージ」
に関しては案外知られていないところもあるようです。
先日、日本に仕事で来た文化方面に詳い中国オタクの方から面白い話を教えていただきましたので今回はそれについてを。

その方によると、
「昔の中国に入ってきた日本の三国志のコンテンツで衝撃的だったのは『カッコイイ曹操』、そして『戦える曹操』だった」
「それまでの中国の曹操のイメージは戦えない、戦闘力0のデブの悪役といったイメージでしたね」

という話でした。

私も中国では曹操が単純な悪役扱いであったこと、日本のような「魅力的な悪役」「梟雄」的な扱いではないというのは知っていたのですが
「曹操に戦闘力が無い」
というイメージは知りませんでした。

もちろん最近の中国における三国志再評価の流れでこの「曹操が戦えない」というイメージは無くなってきているそうですが、一昔前(お互いの記憶を照らし合わせてみた所、少なくとも20年くらい前)の日本と中国の曹操のイメージにはかなりの違いがあったようです。

これに関しては昔の、易中天の品三国などが出る前の中国では、三国志が日本のような群像劇、軍記物としてではなく京劇などの民間演芸による演劇ベースで個別のエピソードとして広まっており、そこでは曹操は大ボスの前の数ある悪役の一人、劉備達の引き立て役的な扱いだったことによるものが大きいのでは……とのことでした。

そしてこの昔の日中の曹操のイメージの違いに関しては次のような話も出て来ました。

・日本では信長と曹操を重ねるような所があるようだが、中国ではそんなものはなかった。一応、今の中国にはそういう所も無いわけではないが、それはたぶんKOEIのせい。

・曹操は個人戦闘力0、演劇の中ではなんとなくやられて逃げていくキャラ。戦えないデブ。

・昔の曹操のイメージに近いキャラを現在のイメージによる三国志武将で例えるなら董卓(デブの悪役枠)が近い。京劇などにおける曹操の扱い、キャラとしての記号はそんな感じになっている。

・中国は演劇ベースによって作品が広まったので、日本の三国志作品のように群雄割拠の時代に曹操が軍を率いて活躍する描写が広まっていないし、三国志の主人公格の一人という認識は無かった

・90年代に作られたCCTVの三国演義のドラマの曹操は日本のイメージに比べて太目だったと思いますが、これは例えて言えば日本の曹操のイメージと、中国における旧来の曹操のイメージの中間くらいだったのではないかと

・当時、「銀英伝」のラインハルトから曹操を想像できる人なんていませんよ!


等々。
そんな状態だったので、日本の主にKOEIのゲームによる
「三国志英傑伝のカッコイイ曹操」
「真・三國無双の戦える曹操」

といったものは非常に衝撃的だったそうです。

ちなみに、昔のイメージで日本との差が大きいものとしては
「劉備の個人戦闘力」
というのもあるとのことです。中国では劉備は個人としてもかなり戦えるイメージ、関羽や張飛がパワー系なら劉備はスピード系といった扱いだったのだとか。
これに関しては中国の演劇においては劉備は素早い立ち回りのあるキャラとして演じられていたので、戦えるキャラとしてイメージするのに何の問題も無かったそうです。

また例えば三国演義における虎牢関の戦いの「三英戦呂布」のエピソードにおいて、
「呂布との戦いで最後に加わる劉備はかなり『重み』がある戦力となっている」
そうで
「逆に言えばこのエピソードからも劉備には個人戦闘力があるのが分かる」
ということになるそうです。

そんな訳で、今回私にイロイロと教えてくれた方は真・三國無双シリーズに初めて接した際に
「劉備が戦える、一騎当千の活躍をするのは分からなくもないが、なんで曹操が戦えて一騎当千になったりするんだ!?」
という違和感を覚え思わずツッコミを入れてしまったそうです。


とりあえずこんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


追記:コメント欄で張飛の話題が出ていたのでもう一つゲームネタを。
中国で人気になった三国志ゲームに、アーケード版の「天地を喰らう」もあるのですが、
あの本宮ひろし版の三国志武将のデザインについては
・関羽はヒゲがあるので何となく分かるし納得はできる
・趙雲はカッコイイ系なので良い
・張飛はなんでこんなデザインになったのかわけがわからない

という評価だったそうです。