ありがたいことに
「中国では崩壊した中国を舞台にした作品や、中国が占領された状況になる仮想戦記的な話の作品を作ることは出来るのか?」
という質問をいただいておりましたが、内容的にスレが残り難い話題なのもあってかちょうど良いのが見付からないまま結構経ってしまったのですが、先日ようやくそういった方向のやり取りにぶつかりました

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国で、中国が社会崩壊したり占領されたりしている設定の作品を作れるのか」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついたんだが、SFでよくあるifの歴史展開によって荒廃したり占領されたりした社会を舞台にした作品というのを、ウチの国でやることはできるのだろうか?
特別な意図は無い。単なる疑問だ。

荒廃した中国、占領された中国を舞台にした作品がやれるかどうかということ?
うーむ……不可能ではないと思うが、リスクは高そうだな。

「コードギアス」みたいな話ってことか?

そういうのでもいいし、歴史の流れが変わったとか、ゾンビが発生して社会システムが崩壊したとか怪獣が襲来したとかでもいい。

無理無理。すぐに水道メーターのチェックしに来るよ!
(訳注::中国ではネットでヤバイことをやらかした人の所には、「水道メーターの検査」を名乗って怖い人が来るというネタがあります)

何でダメなんだろう?
言い方を変えればダメな部分を除けば作れるとも考えられるが。

ゾンビ系だと「屍兄」とかがwebアニメにまでなっているし、ゾンビ系の社会崩壊作品ならやってやれなくもないと思う。

でも都市レベルの混乱ならともかく、国レベルだと難しいんじゃないか。

亡国になりそうだったり、亡国になっちゃったりした状況というのがダメだろう。
そういうのが許されるわけがない。

設定上とか画面の中に出てこないような形で世界滅亡したんで中国も既に滅亡とかならそれほど問題ないだろうけど、滅亡に瀕した中国を舞台にだと厳しいかなあ。

下が騒いだら上が対応しないわけにはいかなくなるしね。

ウチの国にはそういう話を「受け入れられない」人が多いから……炎上するし、そうなったらアウトだ。
でもウチの国であっても、そういうのを理解できる所で一定以上の人気になって、ある程度コンテンツとして育てばいけるか?商売になるレベルなら案外押し通せる。

海外から持ってくるならともかく、ウチの国だと育つ前に潰れる可能性が高い。

考えれば考えるほどリスクが浮かんでくるよ。私自身は嫌いなタイプの話ではないんだが。

細々とやるなら勝手にやればいいとは思うが、商業レベルだと審査通らないだろ。

「コードギアス」っぽく考えるなら、中国が他の国に征服された植民地状態ってことだろ?そんな設定の作品がウチの国の審査を通れるか?

通る可能性は低いよなー

そう言えば「コードギアス」が作られた時、日本では反発は無かったのか?日本人がブチ切れそうな設定だが。主人公のルルーシュだって日本人じゃないわけだし。

特に問題無かったはずだぞ。続編や外伝が作られているし、スパロボにだって参戦している。最近またプロジェクトも始動した。

日本の連中は荒廃した日本だとか占領された日本を舞台にした作品に慣れている。大事なのは面白いかどうかってことなんだろう。

日本だと日本が占領されたり、東京が焦土になるような作品って別に珍しくないよ。
それにアメリカなんかはアメリカ産だけでなく様々な国の作品でしょっちゅう国家崩壊とか文明崩壊とかそんな感じになってるぞ。

ウチの国だとなんで「批判される」「炎上する」というのが容易に想像できてしまうのだろうか。プライドが高過ぎるのか、それとも自信が無さ過ぎるのか。

現代の中国が外国に征服されるっていうのがダメなのかね。中国の歴史上では征服がどうこうってのは珍しくないんだが。

まずは作ってみればいいと思う。
審査に通るかはその時の空気次第だし、問題あったら修正すればいい。

ウチの国だとそういうのは難しいぞ。
ネット配信も規制は入るし、ある程度まとめて作って一気に配信だから、審査と制作及び配信のペースの関係から、日本のアニメのように様子を見ながら軌道修正とはいかない。最低限シーズン単位で考えないと。

可能性は0ではないけど、企画の段階で弾かれるよね。
炎上のリスクが目に見えるわけだし。

トンデモ抗日系作品だって審査通っているんだし無理な話ではないんじゃないか?
仮に審査通らないのは別の理由だろう。

だって抗日モノは主人公側がアレじゃないか。

逆に言えば、アレ以外に解放の功績をあげるのは許されないってことだわな。

そもそも現代の状況がその、亡とかそんな感じで……

我が国は亡びない。あと1万年は続くことになっているんだろう。

既にあるし、似たようなタイプの作品は量産されているじゃないか。
近年の有名所は「建国大業」とかかな!

笑った。茶を吹いてディスプレイとマウスが……!
確かにジャンルや方向的には抗日、建国系がそうなるな!ウチの国でそういう話が出来ないわけでは無いが、特定の条件をクリアしないといけないってことかも。

亡国を救うって言うのは、実質的に建国の元勲になるってことだぞ。その意味を考えてみろ。

解放するということは、太祖様の事業をそのキャラがやってしまうということだからな……うん、難しい!

それをやるのは唐国強の外の人じゃないとダメでしょ。
国がそういうタイプの作品が生まれることを許すわけがない。
(訳注:唐国強は毛沢東役で有名な役者です。TVドラマ版三国演義の諸葛亮役なども演じています)

ウチの国も愛国の皮をかぶればわりとなんでもできるけど、完全オリジナル、ifの歴史展開だと別の話になるからね。

例えば清末を舞台にしてこの手の話をやる場合だとどうなるんだろう?
危ないような、危なくないような……

なるほど。
じゃあ例えばトリップ系作品によくあるイイカゲンな明だか清だかっぽい時代を舞台に、滅びかけただか占領されただかの中国で一人の青年が立ち上がって仙侠の能力で戦うとかだと……

リスクはあるけど、現代中国を救うとかでなければやれる気がする。
抗日戦争系のトンデモ作品も、抗日ネタのテンプレという皮をかぶせて、その下で好き勝手やっているような所もあるからな。
例えば古代や近代なら……?

光武帝を主人公にした話で、ルルーシュっぽいことをやる!これでどうだ!!

現代と直結していなければ何とかなるような気はするね。トリップ系はこの辺りをうやむやにしている作品もあったはず。

やれなくもない気はするが、リスクを考えるととりあえず作って見てというのは難しいよ。クリエイターも関係者もその後のことを考えてしまうだろうし。

やはり審査を通るかどうかの不安要素が大きいってのが厳しいね。



とまぁ、こんな感じで。
なぜダメなのかということについての認識は、意外に人それぞれな所もあるようです。
この辺りは具体的なガイドラインが示されない、空気を読む必要がある中国社会の事情も影響しているとは思いますが……

あくまで私の個人的な印象ですが、中国のコンテンツでもこの手のテーマをやってやれないことは無いと思います。中国の規制に関してはその時の空気次第な所もありますし。

ただ炎上や社会的な槍玉にあがるリスクは否定できませんから商売として難しいのは間違いありませんし、規制のリスクに加えて、中国の自粛の空気の強さも難しい所のような気がしますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。