ぼちぼち4月の新作アニメも始まる時期ですが、ありがたいことに
「けものフレンズの終了後の中国オタクの反応は」
という質問やそれに関するネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

「けものフレンズ」

は以前の記事
日本の「けものフレンズ」の人気に困惑する中国オタク
でも書いた通り中国では日本のアニメを正規配信している主要なサイトの全てで配信されていたものの、当初は全く注目されず日本で人気大爆発というニュースが入って困惑の空気が漂ったりもしていました。

その後は徐々に作品に対する注目も集まり、中国オタク界隈では主にマニア寄りの層を中心に高い評価となった模様ですが、ライト寄りの層では最後まで人気はあまり広まらず、時折「日本で大人気」的なニュースが輸入され話題になるといった程度だったとのことです。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた「けものフレンズ」終了後のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「けものフレンズ」が終わってしまった。
みんな幸せに終わって嬉しいけど、サーバルちゃんとかばんちゃんにもう会えないのは寂しい。

11話から12話までの間の不安がきれいさっぱり無くなった!
良い気分で仕事ができるわ。

劇場版は無いんですか!?

なんか日本では続編の噂はあるようだし、期待して良さそう。

作品の規模やこれまでのプロジェクトからして、二期や劇場版は難しいんじゃないかな。OVAとかドラマCDが現実的なのでは。

大団円なんだけどよく考えると怖い。かばんの指とか、他の世界はどうなっているのかとか

あれフレンズに伴う再構築とかじゃないの。
なんでも鬱展開にしたがるのは良くないぞ。

いやもう、この1週間は鬱展開になるんじゃないかというのを否定できず心配でしょうがなかった。
SF的な世界観だし、「作り手の考える作品の完成度」を高めるためにキャラを殺すとか全滅させるとかがしょっちゅう行われているわけだし。
ハッピーエンドにしてくれてありがとうございます!!

ああ……もう来週はフレンズが見れないのか……そっちで鬱になってしまう。

世界観とかも気になるけど、演出や構成も良かった。
最終展開で木に登るかばんちゃんと、火のついた紙飛行機を投げるサーバルちゃんには二人が旅で築き上げたものが感じられた。あそこはなんか泣ける。

たーのしー!
いや本当に面白かったし、構成もスバラシイ作品だったと思う。
最後の紙飛行機は見た時に感動した。とても良い伏線の回収だった。

終わり方も良いね。
お別れと旅立ちと思ったらサーバルちゃんの船が出発していくところとか、また電気が切れた所に合流してそこでまた新しいフレンズとの出会いだとか。
ずっと追っかけていた人の中に蓄積された作品の思い出を刺激してくれる。

今全部まとめて見て来たけど、なんか聞いていた話から想像していたのと違ったというか、ここまで高評価される理由がいまいち理解できなかった……俺の理解力が足りないのだろうか?

自分も同じだ。最後にまとめて見たんだけど、今年最高の評価とされる理由がよく分からなかった。
けものフレンズの面白さって何だったの?

最初はみんなそんなもんだよ。クオリティを語る作品では無いけど、みんなで議論するのが楽しい作品。ファンになっている人間の作品対する態度の変化を見るのも面白いぞ。

関連スレとかを遡ってみればいいの?

そこまでは別に必要ないのでは……この作品が面白かったのって、作品を追っかける過程だったわけだし。

この作品はまとめて見るのとリアルタイムで追っかけるのでは感じる面白さの差、体験の差が大きい。
だからまとめて見た場合あんまり面白くないというのも間違ってはいないと思うよ。

劇中ではハッキリしない部分がたくさんあるし、それに関して妄想したり、他の人の発表する同人作品を追っかけるのも面白い所だった。

まとめて見ても分からないかもね。予想や考察をしたりして、それがどうなるかを楽しむ作品だったかと。

週一更新の日本のアニメの視聴スタイルが必須になる作品と言えるかもな。

私が特に良いと感じたのは、この作品が近年珍しい安心感を与え続けてくれる作品だったということだ。
最近の新作アニメを見ている時、自分は予想を超える驚きや面白さを与えてくれるのを期待するよりも、作り手が予想を裏切ろうと暴走して作品を壊してしまうのではないかという不安の方が大きかった気がする。11話の展開でもドキドキはしたが監督を信じることができた。
この作品を作ってくれた監督に心からの感謝を。

最後の全員集合は本当に胸が熱くなった。こういう王道が見たかったんだ。

悪い作品だとは言わないが、ここまで評価されるのもよく分からん。
12話はニコ動で来場者が22万越えでとても良かったが98.3%という史上最高記録になったのはどう見るべきなのだろう。

最終話までで世界観の維持に一定の伏線回収にハッピーエンドと全部こなしたから、そんなに不思議じゃないだろ。

これに関しては日本のネットの盛り上がりとその体験を抜きにして考えるべきではない。史上最高の高評価の数字を単純にそのまま受け取るのは間違い。
日本のネットで毎週作品を追いかける体験をした結果なわけだからね。

私は最終話に関しては微妙に不完全な印象になったかな。全部終わった全て解決したでは無いというか。

未回収の伏線とかも多いしね……この作品はロードムービーだったのかな……このままシリーズ化になるのかな?

肝心な情報と、確定情報が無いのが残念。
考察や想像の余地を残すのは構わないが、それにしたって考える材料が少なすぎる。ジャパリまんとかボスの構造やシステムとか、謎が多過ぎる。

そんな難しく考えるなよ!
俺は終盤の情報量の増加に考察するのをあきらめて気楽に見ることにしたがとても楽しかったぞ!なんだかんだでハッピーエンドは良いものだ!!

作品に何を求めるかで評価にかなり違いが出ると思う。
こっちのフォーラムでは含蓄のある作品、凄い世界観の作品という方向からこの作品を評価したがる人間が多いが……

日本人のやり取りはだいたい「たーのしー」「なんとかのフレンズ」みたいなのが混じるからな。考察はするけどそれだけじゃない。
これに関してはオタクの傾向の違いなのだろうか。

こっちだとマニアックな所ではSF的な考察とか実はヤバイ世界観だとかで極端に評価が高くなっているが他ではほとんど盛り上がっていないんだよな……正直寂しい……

理論的に分析したがる、その方向で宣伝したがるのはマニアの悪い癖だよ。

だってウチの国はスゴイ作品を見て語れるのがスゴイ的なのが昔から根強いわけで。もちろんそれが悪いわけでは無いけど、この作品に関してはもっと楽に楽しむ、IQ下げて楽しんでも良いと思うんだけどね。

「けものフレンズ」は我が国のオタク界において作品を考察したい意義を求めたい人間と、暇つぶしで軽く楽しみたい人間の空気の違いを際立たせた作品なのかもしれない。


とまぁ、こんな感じで。
最終回の展開を喜んで感謝している人もいれば、不完全燃焼的な気分になったり、作品の高評価の理由に困惑している人もいるようです。

この辺りに関しては翻訳というフィルターを通すことに加えて、作品の体験やそれに関するコミュニティが日本のネットとは異なるというのも影響しているとかなんとか。

以前にも書きましたが「けものフレンズ」に関しては、作品自体の面白さに加えて、久々に出現した日本と中国の反応がくっきり分かれる作品だったので、当ブログ的にはイロイロな面で面白い作品でした。
そういった意味でもしばらくしてからまた振り返ってみたくなる作品ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


4/2修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。