ありがたいことに「けものフレンズ」関係でネタのタレコミをいただいておりますので、今回はそれについてを。

アニメ人気の動向は中国オタク界隈でも非常に重要な話題となっていますが、
1月のシーズンにおける
「けものフレンズ」

の中盤からの人気大爆発はとても衝撃的なニュースとなったようです。

人気の高さに加えて、中国オタク界隈ではアニメの人気は初動が非常に重要という認識が日本以上に強い感もあることから、序盤で完全に埋もれた作品が中盤になって盛り返してトップに躍り出るという展開は予想外過ぎたとかなんとか。

そういった状況の中、中国のソッチ系のサイトでは
「今の時代に後から人気が出る作品はどれだけあるのか」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今の時代に「後から人気が出るアニメ」ってどれくらい成立するのだろうか?
1月の「けものフレンズ」は近年非常に珍しいペースでの人気の爆発だったが、そういった作品は珍しくなっていて、新作アニメのほとんどが序盤に人気を稼ぐ、稼ごうとしている作品だ。

「けものフレンズ」を例として考えるなら、その「後から人気が出る」っていうのは「原作党」などある程度の固定ファンが付いている作品は無し?

それでも構わないよ。全く知られていない、ファンがいない作品てのは今の時代珍しいだろうし。
ただそれなりの人気が大人気になるとかではない、人気が出る前と出た後の差が激しいので頼む。「けものフレンズ」なんかは0どころかマイナスからの爆発だったわけだからね。

確かに近年はどれも先行逃げ切り、最初は高くあとは落ちるだけみたいな作品多いな。

「甲鉄城」のことはなかなか忘れられん。
本気で期待したんだけどなー

みんな一応「3話まで見て判断する」とは言っても、実際に3話になる前にはだいたい見切りが付いてしまうし、最初に制作のリソースと驚きを集中させるのは間違ってはいない。

ウチの国のネットドラマみたいに、お試しで見れる冒頭数分で予算の多くを使い尽くすレベルじゃないからまだマシさ!
でも段々と面白くなる作品っていうのも欲しいな。

自分もちょっと考えてみたが、漫画の路線変更での人気というのならともかく、放映が短期間になる近年のアニメでそういうのはほとんどないんじゃないか?

最近はスケジュールや競争環境のせいもあってか、最初に全力で後は落ちていく作品が多い気はするね。「けものフレンズ」のように最終回に向けて盛り上がる、大詰めの展開でドキドキさせる作品は貴重になっているのかもしれん。

「鉄血のオルフェンズ」はどんどん迷走していったからな……

近年の「遊戯王」も、最初の人気が高くてあとは……

「遊戯王」は「ARC-V」は弁護できないが、「ZEXAL」は途中から人気出たタイプだろ。その人気のまま「ARC-V」に行ったからこその悲劇拡大があったわけで。

今でも人気の作品って、放映当時は後から人気が出た作品も少なくないよ。
「エヴァ」も初代の「ガンダム」も最初は人気無かった。

エヴァはともかく、ガンダムは再放送だから事情が違うだろう。
ここで考えるのは、放映の途中で人気が急上昇した作品じゃないか。

ウチの国限定だが、「アカメが斬る!」はどうかな。
日本ではそんなに人気にならなかったし、こっちでも一部を除いてマニア層の興味は薄れたが、後から一般層で大ウケした。2クール目に入る時には本命の一作扱いだ。

作画崩壊アニメとしてバッサリやられていたのが、ファンタジートリップネタとアホ女神で急上昇した「この素晴らしい世界に祝福を!」とかは?
アニメ第一期終了後も第二期まで評価が安定して話題も続いたのは珍しい気がする。

「月刊少女野崎くん」は段々と人気が高まっていって定番クラスの大人気になったけど、不人気からの大人気というわけではないかなあ。

後から爆発する作品なら「シュタインズ・ゲート」をなぜ挙げない。
俺の周囲の連中、前半は脱落寸前でどうにかやり過ごしていたが、後半になってからは一気に引き込まれて深くハマっていたぞ。

あの作品に関しては作品の構成であって、人気や評価の変化とは違わないか?
日本の評価は伝わっていたしこっちでも強烈なファンがいて、後から面白くなるからと宣伝しまくってた。

ここで考えるのは、「後から面白くなった」じゃなくて「後から人気になった」だからな。

「けものフレンズ」とか、後になってから最初の数話(俺達が切った所)を見返しても楽しめる作品になっているらしい。俺にはいまいち理解できない作品だったが、そこは凄いと思う。

でも今年の1月はいつもよりスロースタートな作品が目に付いたよね。日本のアニメも戦法が変わって来たんじゃないか?

そうだな。「メイドラゴン」も「幼女戦記」も第一話の評価はそこまででは無く、2話以降に人気が爆発した。もっとも、その後で日本から「けものフレンズ」が来たわけだが……

「けものフレンズ」の人気の出方はまさに驚きの大逆転だった。
1月のシーズンが始まった時に、誰も予想していなかったはずだ。

逆に言えば、最初から大人気で人気を維持できる作品って珍しいのか?

1クールだと難しい気がするが……どうなんだろう。2クールだと途中で人気になる、或いは先行してファン層を構築していることにより次のクールの新作との競争が有利になるケースもあったが。

そう言えば、「ガンダムBF」は間違いなくこっちでは後から人気が出たタイプの作品だな。当初はこっちのガンダムファンから大反発が出ていた。

「けいおん!」なんかはどう?
あれも最初と最後でかなり人気の高さが変わったが。

あれは元々京アニブランドで、「涼宮ハルヒ」、「らき☆すた」、「CLANNAD」の流れの延長線上にあったから、人気作品から大人気作品になっただけで埋もれた状況からの爆発ではないんじゃないか。それに主題歌での人気の拡大もあったから比較的早い段階での人気爆発だし、第二期になってからはこっちでは徐々に失速していった。

まだ「ガールズ&パンツァー」の名前が出ていないじゃないか。あれは途中から人気爆発した作品だろう。

あー……言われてみればそうか。
最初の方は作品独特のノリにドン引きするとか、戦車の扱いもなんかついていけないとかで回避されてたかな。

ガルパンは第一話が出た時点で、ウチの国でも一部のミリオタやゲーマーが食いついてたよ。ただ一般層に広まったのは時間差があるから、途中から人気が出た作品としてもいいんじゃないか。

近年の我が国における最大の人気作と言っても間違いではない「ラブライブ!」はまさに途中から人気が爆発した作品だぞ。第一期の頃なんかほとんど話題になってなかった!!
確か日本でも初期のディスクの売り上げはパッとしなかったはず。

確かに。「ラブライブ!」は二期と一期では人気が違うな。

第二期って大体が第一期の人気を食いつぶすという印象だったんだが、そうでもないのか。

「コードギアス」とかも人気自体は第二期で本格的な爆発じゃなかったっけ?
評価や面白さはそれぞれだが、第二期や続編を「きちんとやれた」作品は長期的な人気になれる。

最近の日本のアニメだと時間が足りない。「けものフレンズ」に関してもこっちではSF好き、考察したがる連中が間に合ったが、人気が爆発する上で必須の一般層には広まらなかった……

「異能バトルは日常系のなかで」なんかは、中盤で強烈なネタが出て盛り上がるかと思ったら時間切れになったような印象があるな。

でも多くの人間が設定や考察で楽しめる作品だと人気が広がる可能性は高いと思う。「けものフレンズ」もよく考えたら怖い世界観というのが人気の理由になっていたのだから。

うーむ……途中からの人気に関してはこっちでも国産アニメだと宣伝やステマでの勝負になるから難しいかも。段々と人気が出るというのはあり得るだろうけど、埋もれた中からの人気爆発ってのは非常に困難なのでは。

ウチの国のアニメって最初に人気出なかったらあっさり見捨てられて宣伝もされなくなるからね。
でもよく分からない所から、制作している側も分からない人気の出方が発生する可能性は0ではない、「けものフレンズ」も作り手が予想しなかった不思議な人気とされているのだからね。

制作者の予想しなかった人気ってのは結構ある話だね。「君の名は。」だって新海誠の予想外の人気だったわけだし。

極めて難しいのは分かるけど、そういう作品に出会ってみたい。
そして人気が出る前からその作品を追っかけていて、人気が出た後に入ってくる連中に対してデカい顔をしてみたい。



とまぁ、こんな感じで。
探してみれば無いわけではないものの、近年の作品では人気に関する序盤以外での逆転はかなり珍しいという印象になるようです。

実際、ここ2〜3年程の間に中国で正規配信された作品に関しては、中盤から面白くなる作品の場合、一部のマニア層の評価は出ても人気や話題の面ではパッとしないまま終わってしまったケースが結構あったように思います。

中国のこういった初動勝負的な状況は日本よりも更にハッキリしているような所も見受けられますが、これについては中国のアニメ視聴者の好みやアンテナの傾向に加えて、日本と比べるとアニメ以外のオタク系のコンテンツやメディアに触れる機会が少ない、関連情報も出回り難いといった中国の環境も影響しているのではないかと思われます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。