ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国の動画サイトでも配信が行われている
「エロマンガ先生」

ですが、作中に出て来る日本のラノベ業界事情がイロイロと話題になったりもしているようです。

そんな中、先日放映された話において登場人物の一人、
大人気ラノベ作家の山田エルフが
「キャッシュでポンと家を買った」
というのが中国オタク界隈の一部では衝撃的な話だと受け止められたとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ラノベ作家は家を買えるほど儲かるのか」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「エロマンガ先生」の山田エルフが若くしてあっさり家を買っていたが、日本のラノベ作家ってあんなに儲かるものだったのか!?家をあっさり買えるほどなのか!?

あれには驚いた。
作品の方向的にある程度の二次元的な誇張はあっても、基本的には現実ベースの、日本の読者が説得力を感じるもののはずだし……

人気の高い作家であれば不可能ではないことなのは理解できるが、ラノベ作家でしかも萌えアニメで出て来るとはね。

あの家って呪われた屋敷とか噂されてて安かったという事情もあるはずだぞ。

そうだな。日本は死人が出た事故物件の中古住宅ってかなり安くなる。

普通に家が安かったんだろう。
安くてラノベ作家の収入でも手が出せたと想像できる説明も作中にある。

長年売れていなかったという場所だったわけだしな。
不動産価格の安い地方で、死人が出た呪われた屋敷ということでどんどん値段が下がった結果だろう。

それにしたって、あの規模の家だぞ……都市部の……

呪われた屋敷呼ばわりってことは安いだろうけど、二階建ての洋風建築だ。
しかも山田エルフは仕事の打ち合わせのために引っ越してきたわけで、交通が不便なわけがない。周囲に学校があるということはそれだけで評価も上がるから、極端に安くなるとは思えないんだが。

さすがに上海や北京よりは安いだろうけど、東京の不動産価格も高いからな。キャッシュで購入できるというのはやはりかなりの収入と見ていいはずだ。

ヒロインが家を買ってるなんて補正が強過ぎる!
マジでどこのラノベの主人公だよ状態だ!

血のつながらない妹がいて、家を持ってるヒロインがいるとか、とても現実を意識したあざとい設定……!!

山田エルフの作家としての活躍というか売り上げのモデルって誰?
やはりSAOの川原礫?

アニメ化もある作家だから恐らくそうだと思うが、「俺妹」全盛期の伏見つかさ自身のネタも混じってそう。

まずは落ち着け。日本で年間どれだけのライトノベルが出版されているか考えてみろ。
日本のラノベ作家でクリエイターの収入上位に入れるのって鎌池和馬くらいのはずだし、ラノベ作家が大儲けってのは現実的な話ではない。もちろん極めて僅かな成功者は存在するのだろうけど。

創作で稼ぐ業界ってのは目に付く華やかなクリエイターの下敷きになっている、膨大な数の稼げないクリエイターがいるわけだからな。

日本のラノベ業界に関する景気の悪い話は探せばいくらでも出て来るぞ。
打ち切り作家の話とか、ラノベは金にならないといった話が

ラノベの発行部数は漫画に比べると小規模だからね。

日本のラノベよりウチの国のネット小説家の方がよほど稼げるだろう。
ランキング上位にいるのは文章だけで少なくとも月に十万元以上は稼げるし、権利関係で更に大幅アップだ。

ウチの国のネット小説家って、トップレベルだと映像化のライセンスで数千万元だとかになるからな。

でも日本のラノベ作家って個人でやることが多いから、複数人体制の分業で文字数を稼いでその上ランキング対策や読者サービスもしないといけないウチの国のネット小説なんかよりは手堅くやってそれなりに当ててそうな気もする。

私の中ではラノベ作家って漫画家に比べるとかなり小規模という印象なんだが。

「ログ・ホライズン」と「まおゆう」の作者が数千万円脱税できるくらいには儲かるはず。

日本の漫画家の稼いでいるトップクラスは凄過ぎて逆に想像し難い。
特にウチの国のそれほど儲かってないのに権利だけゴタゴタしたり搾取されたりな漫画業界を見ると……

ラノベは知らんが日本の漫画家はスゴイのがいるよな。俺も高橋和希になってみたい。

ウチの国はトップクラスのネームバリューでも漫画家は商売として微妙だからなあ……漫画家も映像化の権利販売で一発の夢はあるが、文字に比べて作業量やPV数の関係で厳しくなる。
新作よりも話題性で有利な一発当てた作品の引き伸ばしで稼ぐのばかりだが、それにしたって出版で稼げないし、webのPV数で稼ぐしかないという環境のせいだという面はあるからな……

ラノベは漫画に比べると発行部数が小規模になるしね。
「禁書」の鎌池和馬でも小説とアニメだけではせいぜい数百万元、日本円で年収が億超えは無いだろうとされていたし。

鎌池和馬は関連商品で更に稼げるから、クリエイターの収入ランキングでも上位に入れたんじゃなかったっけ。

そうそう本を売っても大して稼げない。権利の方で稼ぐ。

でもアニメ化では作家は儲からないとも聞くが。
ウチの国と違って、作品の映像化の権利収入が作家にはほとんど入らず出版社が持っていくとかで。

山田エルフが家をキャッシュ一括で買ったのってアニメ化での権利収入じゃなかったっけ?

あれは「アニメ化フェアの印税」だから、本を売ることによる収入のはずだぞ。ライセンス関係での収入では無い。
日本では確か漫画でも基本的にはこの方向での扱いじゃなかったかな?アニメ化で増刷がかかって印税収入が作家にとっての主な利益になる。関連商品が増えるとそこで収入が跳ね上がる。

混乱してきた。
結局ラノベ作家って儲かるのか、どれくらいで食っていけるのか、家を買うとかのレベルで儲けられるのか……どうなっているんだ!
しかも最近では日本もネット小説出身作品が増えているはずだし、もう何が何だか。

「エロマンガ先生」に関しては、どこまでが元ネタのある業界の話で、どこからが二次元特有の誇張なのか分かり難くて混乱する時がある。
自分の知識で二次元のネタだとハッキリ判断できるのは作家もイラストレーターも萌える美少女だって所くらいかもしれない……

そ、そんなことは無いはずだ……SAOのabecは女子高生イラストレーターのはずだし!BUNBUNなんて近所のおっさんではない!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈では日本のラノベ作家の収入モデルに関する情報はあまり広まっていないようですが、
「さすがに一山当てた中国のネット小説家よりは稼げないだろう」
というイメージもあるようです。
そんな中で唐突に出て来た
「家をポンと購入できる」
という人気ラノベ作家キャラはなかなかに衝撃的だったようです。

上の方に出ていますが、中国ではハーレム系主人公の都合の良い設定の一つに「家がある」というのがよく挙げられますが、中国の都市部の不動産事情は非常に厳しい状態が続いていますし、中国の若者にとって住宅問題というのは身近な難しい問題となっています。

そんな背景もあるので、自分の見ているアニメに出て来た人気ラノベ作家のキャラが、家をポンと買えるような存在だったというのは、結構な衝撃になったりしたのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


5年ほど前に書いた似たようなネタの記事ですが、当時の中国のネット小説家の収入のイメージも出ているのでよろしければご参照ください。
中国オタク「日本のラノベ作家ってウチの国のネット小説家より儲かるの?」