ありがたいことに
「中国版FGOのFate/Zeroコラボイベントの反応」
に関する質問を複数いただいておりますので、今回はそれについてを。

中国では5月17日から始まった
「Fate/Accel Zero Order」
ですが、中国でFate人気が本格的に盛り上がり定着したのは「Fate/Zero」による所が非常に大きいですし、「Fate/Zero」からFateに入ったという人が最大勢力となっていますから、中国オタク界隈では恐らく最も期待されていたコラボイベントだったのではないかと思われます。
中国語版イベント告知ページ(中国語)

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ギルガメッシュがあんなにあっさりやられるなんて……
いや、間違いなく面白かったんだけどあそこの展開はショックだったわ

ギルガメッシュ、出たら即退場しちゃったな……

開幕直前キャンペーンのピックアップで煽っておきながら、本編では全く活躍してねえ!!イスカンダルメインなのは覚悟していたが、こんな扱いになるとは思わなかった!

ゲームだからしょうがない。
みんな宝具やバーサーカーで速攻で倒している通りの展開だぞ!
逆にNP貯めて宝具打たれたらアニメのようにこっちは全滅だぞ。

アニメみたいにエアを打つ際のタメが長かったんだよ。
孔明はそこを見逃してはくれない。

そりゃ対サーヴァント戦闘の経験豊富なトリップ組が万全の事前情報と万全の孔明のスキルの元に囲んでボコボコにするんだからどうしようもないわな。

でもエアを打てたらギルガメッシュの勝ちだし別に彼が弱いと決まったわけでは無いぞ。ランスロットとマシュの組み合わせでもエアにはかなわないのだから。

問題は金ピカは格下に対してエアを使わないことだな!

それはそうだけどギルガメッシュは知力も高いんだから必要とあれば使うはず。あそこは話の都合で故意に能力を下げているのが引っかかった。

あの展開に関してはエアさえ使えばギルガメッシュの勝ちだったという意見も多いが、あの時点で敵はランスロットとディルムッドとマシュ、孔明だから王の財宝を的確に使えば普通に制圧できる。ランスロットと孔明は正面火力で押せるしマシュもこの時点の能力では王の財宝の弾幕を防ぎきれるもんじゃないし、ディルムッドはギル相手では戦力にならない。時臣が令呪を使えば更に万全だったはず。

そりゃ慢心せずして何が王かとおっしゃる方ですし……ゲームでならともかく、設定通りの能力を、マスター指示する通りに使ってくれることは絶対にないキャラだから。初動で集中攻撃受けたら負けるよ。

王の財宝も出せば勝つ宝具じゃないからな。中途半端に使うとランスロットの宝具が強化されるだけ。王の財宝がランスロットに全部持ってかれる状況だと、慢心して死ぬかエアで全部薙ぎ払うかの分かり易い二択だ。

はぁ……結局、きのこ次第で強さはいくらでも変わるんだよな……

でもいくらランスロットが金ピカを押さえられるからと言って、あんなに簡単に倒されるとかさすがにどうかと思う。せめて力を見せるシーンくらいあってもいいのに。主人公率いるサーヴァント達に袋叩きで終わりなんてヒド過ぎる。

演出が微妙だったのはあるよね。AVG部分の扱いやBGM、戦闘の難しさもあっさりとしたもので、特別な所は無かったから……

強いサーヴァントがあっさりやられるのがFateだぞ。HFルートでも金ピカはあっさりやられてる。
金ピカはちゃんと打倒するのが最初の大きな目的になっているしセリフだってあるからまだマシだ。時臣や言峰なんて全く出て来ていないんだぞ!

時臣は敵を生産して資産を削られるという仕事があるから!

それはそうと顔芸について語ろうぜ。
今回はとても顔芸が豊富なイベントだった。おかげで俺の顔芸煽りフォルダが強化されたわ。

ウェイバーの顔芸が笑えた。
あとウェイバーが過去の自分にツッコミ入れたり焼きもちを焼いたりするのはイイ!

エルメロイ二世とイスカンダルのやり取りは萌え死ぬかと思いましたわ。あの二人はやはり大帝と王妃ですよ。

でも……最後のイスカンダルとの衝突の時とか、二世の方は微笑とかにしてくれた方が良かった……あの顔芸のせいで孤高で冷徹なイメージがわりと壊れた!

私も二世に関する、孔明のイメージも合わさっての孤高で冷徹なイメージが大崩壊。

孔明の能力ベースの活動が多いから聡明で冷徹な印象を受けたのかもしれんが、二世のキャラは別に孤高でも冷徹でもないぞ。事件簿の方では明らかにツンデレで愚痴ってばっかの苦労人だ。

しかしまさかトリップネタで来るとは……だが虚淵玄だからやはりトリップして桜を救うというお約束にはならなかった……

俺も最初はそういうのを期待した。
しかし実際はトリップでケイネスを救うストーリーだった!!

ケイネスってわりと優秀だったんだな。
聖杯戦争から離脱する時の会話には驚いたよ。ウェイバーの口車に乗せられて騙されていると思ったら……最初は自分にとって都合の良い話を信じちゃう騙され易い自惚れキャラだと思ってたよ……

いつから気付いていたかは解釈が分かれるだろうが、最後の方ではしっかりと把握していたし、騙されているのを知った上で話に乗っていたからね。

私もケイネスが聖杯戦争から離れる決意をしたシーンの最後で本当に驚いた。今回のイベントのストーリーで最も衝撃的なシーンだったね。

ケイネスは優れた頭脳を持ったキャラだった……?

バカや無能じゃ時計塔のロードにはなれないからな。高慢だったり貴族主義的な所が欠点だが、ケイネスの能力自体は優秀。
型月の魔術師では珍しい天才で名門の家柄で政治能力も高いキャラ。普通にやってれば勝ち組人生一直線だったのに、というキャラだよ。

今回のイベントで急にケイネスに萌えを感じるようになった。

そうかーの顔芸も良いよな!あそこも予想外過ぎて笑った。

商売のための後付のキャラ持ち上げだろうけど、聖杯戦争から降りると決めた時、二世に謝意を示しながら退場していくのはカッコ良かった。ケイネスがあんな思慮深いキャラだったなんて。
個人的には今回のイベントでケイネスが最も良いキャラだったと思っている。

私もイベントやる前はケイネスをこんなに評価することになるとは全く思っていなかった。
それにしてもケイネスって型月の魔術師の中ではどのくらい強いの?
例えば時臣や凛、間桐臓硯辺りと比較したらどんな感じ?

優秀さでは普通にあの時代ではトップクラスだね。
時臣は辺境の地主レベルで時計塔のロードと比べると明らかに劣るし、第四次の参加者で最も魔術師として優秀なのはケイネス。
凛は才能はあるし優秀だけど魔術師としての能力に直結する魔術刻印の蓄積も浅いから時計塔では圧倒的に優秀ってわけではない。
間桐臓硯に関しては明確な上下は分からないが、間桐臓硯の代で彼の血統では能力が頭打ちになってしまったとされているし本人も劣化しているから、ケイネスが上と評価することも可能なはず。

ケイネスは高い能力と高い地位があるから、魔術師としては極めて優秀。戦闘に関してもスペックは高く正面からなら非常に強い。起源弾さえ……起源弾さえなければ。

ケイネスが負けた原因はただ一つ。
切嗣に遭遇してしまったことだな。

ケイネスには切嗣が魔術師を殺すことに特化して、手段を選ばないとか予想できなかったからな。思想や経験が戦闘向きでは無かった。

ケイネスは聖杯戦争を魔術師の腕試しのように軽く見ていたのも失敗の原因ではあるが、それ以上に相手と環境が悪すぎた。追い詰められて神父殺したりしたのも、実は魔術師的ではない、挫折を知らない経験不足によるものだったし、あの世界では珍しい普通の人間性のキャラかもね。今回のイベントでも家庭人としてちゃんとやれるか心配していたのが明らかになったわけだしね。

起源弾をはじめとして切嗣は戦法も能力も全てケイネスのアンチ能力に設定されている。つまり、ケイネスは切嗣の強さを描写するために設定されたやられキャラだから切嗣と敵対した時点で終わりだった。
更に言えば、ディルムッドもケイネスとは性格的に相性がかなり悪かった。

だいたいみんな虚淵のせい。もちろん今回のストーリーもね!
ケイネスに関してはウェイバーがその後あえてロード・エルメロイ鏡い鯡松茲襪世韻里海箸呂△襯ャラだというのが分かったのは収穫だった。

そうかーだから顔芸も含めて二世ということかー
そっかー。フハハハハ!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的にはイロイロな意味で予想外な所もあるイベントとなっている模様です。

FGOのテキストはアニメとは違ったペース、情報密度で接することになりますし、内容に関しても公式によるパラレル展開や別ルート的なものだったりするので、アニメからのイメージでいる人にとっては日本の一般的な感覚よりも更に意外さや新鮮さを感じられたりもするそうです。

考えてみれば、中国オタク界隈ではFate関係は設定やキャラの強弱がかなりカッチリしたものだと受け止められている節もあります。
例えば中国でFate人気が爆発するきっかけとなった「Fate/Zero」基準のキャラクターから外れるものは「認められない」「正しくない」と否定的な見方をされる(「Fate/stay night」のものですらも)といった傾向はいまだに根強いものがあります。
そんな中に投げ込まれた公式の、しかも虚淵玄先生によるギルガメッシュやケイネスの扱いは、中国のFateファンにとってちょっとした衝撃だったのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。