ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただいたので今回はそれについてを。

7月に入ってからも中国オタク界隈でイロイロと話題になっている
「Re:CREATORS」

ですが、先日放映された際にエロゲー出身のキャラ設定を付け足す、大きく動かすような手段として
「ファンディスクであれば可能」
といった話が出ました。

中国オタク界隈ではこの辺りに関して
「ファンディスクとはどこまでできるのか、影響の具体例は」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


この間の「Re:CREATORS」で最後にギャルゲーキャラの参戦に関して「ファンディスクをやればいける」という話が作者から出たけど、ファンディスクってどんなことやれるの?
調べたんだがいまいち分からない……

あのとてもキモイ作家が最後に言ったアレか。
あっさりと提示した「ファンディスク」という解決策だが、どの程度有効なのかは私も気になる。

劇中劇や、スターシステム的なネタをやってもいいという感じかな。

ファンディスクって後日談やifルートを収録するものだったように思うが……それか設定資料集的なもので。

魔法少女になるとかじゃないの?

異世界トリップして特殊能力に目覚めるとか、並行世界的な舞台にしてそこでは同キャラが別の能力で活躍していてヒロインも特殊な能力を持っていたとかになるのかな?
自分が思い付いたのは「マブラヴ」だ。

その辺りの改変について聞きたいんだが、どこまでやれるというか、どんな実例があるの?
私が知っているファンディスクって基本的に後日談やキャラのエピソード補完系の作品で、戦闘力強化系とは結びつかないんだけど。

そこはジャンルと作者次第だからなあ……作品によってはかなり吹っ飛んだ設定を放り込む。
ファンディスクの影響として有名なのは「リリカルなのは」だろうね。あの暴君は元々エロゲーの妹キャラでエロシーン無しだったのがファンディスクでヒロインになるエピソードが出来て魔法世界属性がついて、それを元ネタにしたアニメ化でああいうことになっている。

ファンディスクは追加ストーリーだけのもある、というかほとんどはそれじゃないかな?アニメ化はされていないが「シュタインズゲート」とかにもファンディスクがあるよ。

「シュタインズ・ゲート」にもあったのか。どんな感じ?

なんか普通のギャルゲー。キャラを楽しむものでストーリーを楽しむものでは無かったわ。

ファンディスクって基本的には本編終了後の外伝や追加エピソード、同じキャラや世界観を流用した別システムのゲームって所だろう。
俺の好きな同人ゲーにもファンディスク的な扱いの作品を出してくれたのがある。

ファンディスクもメディアやジャンルごとに違うからね。
一般向けのゲームやBLゲーム、それから「Re:CREATORS」に出て来たようなエロいゲームまで。

拡張機能やデータというケースもあるね。スパロボZとかがそうだった。

結局は公式同人みたいなものとして認識すればいいのかな。

作品の拡張や継ぎ足しみたいなものだよ。
キャラデザや背景設定を変えずに、日常系ラブコメ作品をバトル系にしたりする。

連載漫画のジャンル変更が突発的に発生したとか、キャラだけ流用したスピンオフ作品が出て来るようなもんか。

そんな感じかな。ファンの間ではどれもキャラの持つ設定として認識されるから、後付で特殊能力持たせてもいけるという扱いになるのでは。

ファンディスクは人気作品の世界観やキャラクターを再利用してもう一本作品を作り、完全新作の方の完成までの時間を稼ぎながらファンの需要も会社の収益も満たせるというヤツだな。攻略できないサブキャラが予想外の人気になってしまった場合の対処方法の一つでもある。
ただやり過ぎて新作の制作に悪影響を及ぼすこともある。

俺、ファンディスクに良いイメージ無いというか聞いた話は大体が騙して金を巻き上げる類のものばかりなんだが……

ファンディスクばかりでまともな新作出ないなんてのもあるらしいな。

それにしてもファンディスクってどの程度ファンに影響するものなんだろうか?
「なのは」レベルになるにしても、あれってアニメ経由で人気になったわけだし、ファンディスクだけでどの程度の影響が出るのか想像し難い。

なるほど。それは確かにハッキリしないかも。
ところでそんな感じでジャンル変更まで発生するようなファンディスクってどんなのがあるのかな?私は「リリカルなのは」以外の例を知りたい。

「マブラヴ」はファンディスクが実質本編扱いになっちゃってるね。

それはちょっと違わないか?「マブラヴ」は本編の時点でアンリミテッド編でロボとBETAが出てる。

「D.C. 〜ダ・カーポ〜」は続編も含めて稼ぎのメインがファンディスクと本編の微妙なアップデートばかりになっているからファンディスクが作品のメインと言えてしまう気もする。

最近魔法少女化したのだとグリザイアシリーズの「アイドル魔法少女ちるちる☆みちる」かな?あとファンディスクではないが「School Days」も魔法少女化してたはず。「なのは」もそうだが、魔法少女になるのはわりと鉄板らしい。

工画堂のファンタジー音ゲー「エンジェリックセレナーデ」はファンディスクとして「まじかるトワラーエンジェルラビィ☆」がヒロイン魔法少女化で出ているね。
ただあの作品は扱いがゴタゴタしているからその辺りの経緯が自分もハッキリ把握できていない。

「プリズマイリヤ」もFateのファンディスク経由だという話を聞いたがどうなんだ?

そこは少々めんどくさくてね。えーと、Fateの魔法少女ネタの大元はファンディスクの「Fate/hollow ataraxia」なのは間違いない。ただ最初に出たのは杖のカレイドステッキの方だけで、魔法少女になったのも遠坂凛だった。
そしてその設定を利用して作られたのが「プリズマイリヤ」になる。

なるほど。流れは理解できた。
どこから始まったのかを定義するのが難しいという所か。

とりあえず一番好き勝手やるのが18禁のエロゲーで、galgame内の一般枠だとそこまで弾けた感じではない。
見方によっては攻略キャラやストーリー追加といった要素のある非18禁版への移植がある種のファンディスクと言えるかもしれない。(エロシーンは削られるけど!)

ファンディスクの中でも18禁ゲームのファンディスクって特殊で、ファンディスク内で展開される作品の重みや影響が大きいのよ。TYPE-MOONなんかはそのやり方で世界観を拡張し続けていた時期もある。
その辺りに関して他のメディアやジャンルのファンディスクのイメージで考えてしまうと混乱するかもね。

そう言えば「Re:CREATORS」ではgalgameの認識の違いに関してこっちでも少々混乱したな。日本では18禁とそれを移植した一般向けの「ギャルゲー」は明確に異なる。こっちのように全部ひっくるめてgalgameじゃない。
今後その辺りの移植媒体や表現の違いに関するネタが出てきたらまた混乱しそうだ。



とまぁ、こんな感じで。
ファンディスクの大まかなイメージは理解されているものの、ファンの間における扱われ方となるとピンと来なくなってくるみたいですね。

中国オタク界隈にもアニメや漫画ゲーム関係のグッズはイロイロと入っていますがファンディスク、それもエロゲーのファンディスクの内容となると本格的に手を出している人はかなり少なくなるそうです。
そういった状況なので、ファンディスクベースによるキャラ人気の盛り上がりやその影響などといったことに関して意識したり体験したりする機会はなかなか無いのかもしれません。


もうかなり前の話になりますが、個人的に思いつくファンディスクの影響となるとやはりLeaf作品が真っ先に思い浮かびます。
ファンによる二次創作、SSに関してもファンディスク収録の「リーフファイト97」の影響か、どのキャラクターもすんなりと戦闘能力を身につけられたというかイメージし易くなっていましたし、キャラをクロスオーバー的に扱ったり、二次創作にバトル要素を入れたりする方向でも随分と盛り上がっていたように思います。

そんな体験もあるので「Re:CREATORS」の世界観にここに来てファンディスクネタが放り込まれてきたのは個人的にちょっとワクワクしてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


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