今回はありがたいことに以前教えていただいたものの、後回しになっていた話についてを。

中国のオタク界隈でも、アニメや漫画のストーリーの構造や定番展開に関する話題が飛び交っていたり、
「なぜそういうことをするのか」
「なんであんなことをやってしまったのか」
などという考察も行われたりしています。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「主人公の交代を上手くやるには」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画の主人公交代ってどうやると良いんだろう?
失敗が多いのになぜ強行されるのか?どういう理由であえてやるのだろうか?

それは確かに疑問だ。
ウチの国のネット小説とかキャラをずっと使って、世界線移動や更なる異世界転移までして使い倒すのに。

成功すれば作品寿命が延びるというのは理解できるが、それにしたってリスクが高い。
上手くいくやり方、それからダメなやり方についても知りたい。

主人公交代でやらかした作品と言えば「ガンダムSEED」だけど、あれはどうすればよかったんだろうな……

同じ世界、世界観で主人公交代するなら舞台か時代を大きく動かさないとダメなのでは。
前作の主人公が普通に手を出せるような環境だと、前作主人公が何も介入しないようにするのは難しい。

「ドラゴンボール」はそれでダメになったからな。
結局は孫悟空が出て来れてしまうから。

「ジョジョ」は所々不満を感じる部分もあるけど、なんだかんだで主人公の交代には成功している作品かな。
世界観と設定だけ活用して続けられている。

逆にずっと変えないで上手いことやってるポケモンとかもあるよね。
最近はさすがにツッコミが厳しくなってきているが。

同じキャラでずっとやると作品展開に限界が来るし、インフレしたり主人公に制限をかけたり能力や設定リセットしたりといったことも必要になってくるからな。そっちはそっちで評判微妙になるから交代させるのも理解できる。
例えば「DARKER THAN BLACK」とか、第二期はそんなに評判良くないし。

「プリキュア」は毎年主人公交代している上に成功している作品だが。

「プリキュア」は続編作って微妙で世代交代で作る路線になったシリーズじゃないかな。
路線的に源流とも言える「セーラームーン」や「おジャ魔女どれみ」とは別路線に行って今も生き残っている。

子供向けは視聴者が速いペースで世代交代するから、主人公交代させてもそこまで大きな問題にならないのでは。

子供向けは主人公が子供だから成長するので自然と主役交代、別シリーズへの移行ができるといった背景もありそう。
子供を主人公にして主役を固定する場合は「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」のように歳を取らない構成にすることになるだろうけど、これだと描ける内容が限られてしまうからね。

成長する主人公に関しては、主人公を交代させないと成長が描けなくなるというのも問題だ。
一作を通して成長した主人公達については「総動員」的な劇場版に出すくらいでやるしかないような。

考えてみれば「ドラゴンボール」の孫悟空から孫悟飯への交代の失敗はそこも原因かもね。
孫悟飯は交代の時点で孫悟空以上の強さと見ることもできたから、そこからの成長が描き難いし、それだったら孫悟空のままで良いとなる。

日常編も需要無かったらしい。私はグレートサイヤマン結構好きだったんだけど。

個人的には前作主人公と対立するルートも良いと思うんだが。

それってファンは普通に前作主人公に感情移入するだろうし、あまり良い手には思えない。

続編作る場合、敵や乗り越える試練の存在も重要だから……
別に悪役にしたり引き立て役として負けさせる必要は無いけど、適度に強キャラ感出して未熟な新主人公の壁にするのはアリだと思う。

「ガンダムSEED」は主役交代に失敗して続編を出せなくなったような気もする。
あの世界で敵を出して続きをやるためのネタが無い。キラとアスランをアムロとシャアのようにはできなくなってしまったし、一陣営が勝ちすぎているしで。

アニメ版の「遊戯王」みたいに最後に夢の対決くらいでいい。
それくらいなら続きを出していける。

前作主人公って現実世界での人気も作中の実力や背景も持っていることになるから扱いが難しくなる。ファンはその活躍をずっと見たいと言うけど、マンネリだと感じて飽きるのも早いぞ!

しかしその人気を活用する際に前作主人公が泥をかぶるようなことをするとファンは怒る。そして作品人気も失速と。

そう考えると「マジンガーZ」はよくやれたな。
あれ第一期最終回で主役ロボが破壊されて新型と新主人公が出るというパターンだろ。

あれは初期の頃の話だし、今のようにファンの声が直接影響する環境ではなかったはずだから、制作側や玩具メーカーの意向を強行できたんじゃないかな。

「グレートマジンガー」は途中でマジンガーZを出してそっちに人気を持っていかれたから、主役交代に成功したと断言はできない。

マジンガーZが出たのはアニメ版の最後の方だからそこまで影響は無いと思うが。
ただ「グレートマジンガー」の時はマジンガーZが出れたけど、「グレンダイザー」では兜甲児は出るけどマジンガーZは出なかったから、マジンガーZ出したら新しい玩具が売れないというのは理由として納得できるかも。

特撮はそういうの容赦ないぞ。昭和のウルトラマンとかは特にスゴイが、その後も普通に行われている。仮面ライダーは主役の時だけ強くなれるし、客演だと引き立て役にされる。

新しい玩具や模型売るためというなら、なぜ「ガンダムSEED」はああなったんだろう。

そこは旧作主人公のキラやそのパートナーのアスランにも「新型」が準備されて、そっちが売れまくったからね。あれはあれで商業モデルとしては成功しているという見方ができる。
バンダイが売りたいのは新キャラじゃなくて新型MSのプラモだ。デザインがあんまり変わってないという意見は聞こえない聞こえない。

ガンダムもなんだかんだで主人公交代成功している作品だろう。SEEDのネタっぷりが印象に残り過ぎているだけで。

確かにシリーズで見ればうまくやっている方か。
「Destiny」と「Z」の違いは何だったのか。

ゲームでは格闘ゲームは主人公交代に失敗しているのが多い気がする。

シリーズごとに世界観が変えられるRPGやSLGは結構上手くやっているんじゃないかな。
「ポケモン」はゲームは主人公変更で、アニメは固定なのは興味深い。

「NARUTO」はどうなるのか……なんか成功しそうな気もするが、不安もある。

主人公の交代に関しては新規のファンを開拓したいというのもあるはず。
新主人公にして仕切り直しにして、新しいファンも獲得する、或いはファンを入れ替えるということなのでは。言ってはなんだが、同じ主人公でいるとファンは先細りしてしまう。
続編アニメがなかなか盛り上がらないのを見ればファンの忠誠心が永遠に続くことを期待できないのは明らかだ。
こっちでなぜ原作続いているのにアニメの続編を作らないのかと言われるような作品の多くはこれが原因に思える

アニメって小説やゲームと違って一度外れると復帰が難しいんだよね。

うーむ、「ガンダムSEED」は逆に前作主人公と既存のファンを重視し過ぎた結果なんじゃないだろうか。ガンダムシリーズでは珍しい方の作品にも思える。

「Destiny」に関しては新主人公であるシンの人気出なかったというか、序盤のキャラ造形に失敗したってのもあると思うよ。
別にキラやアスランがキャラとして優れているとは言わんが、シンに関しては終わってからのネタ扱いやスパロボで人気が出たような所があるのも確かだ。

シンはカミーユをアレンジするのを失敗し、アスランはクワトロをアレンジするのを失敗したとも言える。
結局、「Destiny」の主人公交代の失敗については、人気の主人公を作れなかったということじゃないだろうか。

やはり、人気が出るかどうかか……

よく考えてみたら、人気という面では「ドラゴンボール」と「ガンダムSEED」って同じような流れで主役交代に失敗してもう一度主役を戻すことになったようにも思えるな。
もちろん細かい所やその後の展開は違うけど。

そう考えると、主役交代に失敗しても作品の寿命を延長すること自体は不可能ではないのか。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも一つのシリーズを追っかけた経験のある人は少なくないですし、主人公交代に関してはイロイロと実感のある人もいる模様です。

上のやり取りにもありますが、「ガンダムSEED」に関しては中国オタク界隈黎明期の重要作品ということもあり、思い入れのある人が多いそうですし、ネタ方も面も含めて作品の内外様々な考察が行われています。
そんな訳で主人公の扱いに関しても、イロイロと比較しながら語っていくことができるようですし、この話題に限らず、良くも悪くも定期的にスレが立っては伸びることになっているとかなんとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。