ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈ではいわゆる
「作画崩壊」
に関して日本以上に頻繁に話題になっている、アニメの批評で最も多いのが作画崩壊ネタなどという話も聞きます。
またそこから更に「作画崩壊の定義」「作画崩壊の背景」などについての話題も出てきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「予算がたくさんあれば作画崩壊は無くなるのか?」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「作画崩壊」について語る人が随分と増えているように思う。それと同時に作画崩壊に対して「金が尽きた」みたいなネタをよく聞く。
そこでふと思いついたんだが、作画崩壊ってお金があれば無くせるものなの?十分、いや大量の予算があれば作画崩壊の存在しない作品とか作れるものなの?

そりゃ金が十分にあれば可能だろう。

手作業が入るから0にするのは難しいだろうけど、文句が出ないようにすることはできるんじゃないの?
例えば「君の名は。」とか京アニ作品は作画崩壊の批判は無いだろ。

「君の名は。」でさえも作画崩壊とかデッサン狂いの指摘は出ているぞ。

時間も無いとダメだろ。
スケジュール調整ミスって崩壊というケースも少なくないはず。

進行管理とかも重要だし、スタッフも重要だよ。
土壇場になって作画スタッフ追加するような体制だと作画も混乱する。

金は一つの理由ではある。金がなければ何もできない。
ただ個人的な印象ではスケジュールの問題からのクオリティ低下の方が目に付くような……

ディスクでの修正も、TV放映の時に時間さえあればというケースが少なくないようだしね。

最近は作画崩壊を細かいところまでチェックしてキャプ画像あげるのも目に付くが、そこまで気にしないでも……
現実でさえ切り取り次第で変な顔、顔芸状態になるんだし、動いているのを見て意識に引っかからなければ良いと思うんだが。

金があればなんとかなるなら、ウチの国のアニメはとっくの昔に発展しまくっていただろうね!!

金と技術、それから締切の余裕だろう。
金で時間は買えるが、時間の余裕を無限にはできない。

作画崩壊ネタって1コマ1コマチェックして作画崩壊を探して笑いものにしているケースもあるからなあ……
もちろんその中には崩れているのもあるんだが、中割りや演出で歪めているものもある。そして金をかけて拘りの作画をさせると、この「歪み」が極端になる可能性が……

人間の目で見た動態のスムーズさってのはまた別の話になるからね。
PCの高画像度で見るようになっているから昔TVで見ていた時と比べて崩壊が目に付くようになっているけど、視聴に影響の出るレベルでの崩壊は実際の所そこまで多くは無いだろう。

危険な水準の作画崩壊が出るのはTVアニメに多く、劇場版アニメが相対的に作画が安定しているのを考えると、資金だけでなくスケジュールも重要と見ていいだろう。

作画に関しては俺達の要求水準もいつの間にか上がっちゃっているしね。
神作画まとめとか、作画崩壊まとめとかを見ていると、いつのまにか作画のフレームレートだとかが気になったりとか、崩れた所が目に付くような見方になってしまう。今の感覚で昔の名作を見たら歪んだ見方になりそうでちょっと怖い。

CGアニメ的などこを停止しても歪みが無いみたいな作品を求めるなら、2Dでは無理だろう。

最近の作画崩壊に関する話題って意図した変形と作画崩壊の区別が曖昧だし、まず語る上での対象や崩壊とする範囲を決めないと話にならないような気もする。

コマ送りで確かめたらそりゃ崩壊(≒歪んでいる)のない作品は無いわ。ジブリでさえも。
あと3Dも細かく見るとモデルがぶつかってたり光源おかしなことになっているケースが見付かる。

CGアニメの方でも金と時間の差、そして蓄積されたデータの差が露骨に出るからね。
金さえあればという言い方はできるが、理想と現実の問題がハッキリと出る。

結局は金と時間と技術だな。それは3DCGアニメも変わらない。
3DCGアニメも「作画崩壊」的な指摘のパターンが出揃ったら2Dアニメのようになるんじゃないか?今の作画崩壊って作品について簡単に語るための手段になっているような感もあるし。

金とスケジュールの影響に関しては、短編アニメやPVを見ると良く分かる。
あれって作画崩壊少ないし動きも良いだろ?

確かにね。
私も短編作品はともかく、PVだけでは作品の出来を判断できないのを頻繁に実感しているし、PVで我が国のアニメは凄い、みたいなことをいうのは正直モヤモヤする。
良い出来のPVを見てその作品に期待することは問題無いが、1シーズン通した作品になってないのだから他の作品と比較してどうこう言うのはね。

細かいリスクはあるだろうが結局は金と時間が十分にあって、良いクリエイターを集めれば問題は無いだろう。

そこは単純な話ではない。金でできることは多いが最上のものを目指す際には金でカバーしきれない所が出る。
例えば優秀なクリエイターのスケジュールを無制限に押さえられるかとかね。クリエイター側も金銭収入と名声を秤にかけて来るだろうし、その後の活動も視野にいれての話になるだろうから。

時間ってのは良いクリエイターが仕事してくれる時間を確保するという意味でもある。
金があったとしても、人材は有限。

理論上はアニメ業界全てのリソースを投入すればできるだろうが、そういう話ではないからな。

そもそも、アニメで十分な予算を確保できた作品ってどれくらいあるのかね。
ウチの国の大作でさえ、結局は金が足りない状況になりがち。今の国産アニメだって予算不足に苦しんでいる。
アメリカの大作3Dならそういうのが存在するのか?

例えばディズニーアニメとかはどうだろう?
アメリカのアニメは予算もデザインや制作体制も日本のアニメと違うから一概には言えないが。

どんな作品にもスケジュールが存在する。特に日本の作品は作りながら放映するから作画のミスとかが出易いのだと思う。
ウチの国のように先に作品を作って審査検閲といったシステムでもあれば作画崩壊は無くせるかもしれないが、それだと今のような数の作品は出て来なくなるだろう。

あと優秀なクリエイターが全て従順に作業してくれるとは限らないからな……

うむ。日本のアニメや漫画のクリエイターは名声が高まって好きに作って良いとなるとやらかしてしまうことも少なくない!
制限があった方が面白いものとか革新的なものを作れるタイプが多いように感じる。

日本の二次元業界は予算の使い方が下手だとは聞くね。
「十分な」予算と時間は欲しいけど、金を燃やすような勢いで使っても効率良くはならないのでは。もちろん十分な予算と時間があれば作画崩壊の割合は下がって綺麗なアニメが出来上がるとは思うけど。

評価の高い過去の名作でも作画崩壊みたいなのはあるし「無くす」のは無理だろう。
ただ金があればそういうのを減らせる。
予算が尽きた作品は不幸なことになる。

ウチの国のアニメも結局は金が足りなくなるケースが多いからね……
初動でドカンと出すけど、継続的な供給は無いし「宣伝した」額がキャッシュできちんと入るわけでもないから。

結局、資金の大量投入による作画崩壊消滅については、理論上は可能だけど実現は困難という所じゃないかな
だが金があれば作品の質が上がり金が無ければ質が落ちるのは間違いないから、質の高い作品を作るなら金は必要というのも正しい。



とまぁ、こんな感じで。
作画を通じてアニメの制作に関してもイロイロと考察されているようでした。

この数年で中国オタク界隈では作品の評価について、作画に関するものが多くなり、作画崩壊についての批判が非常に目立つようになっていましたが、今回教えていただいたネタなどのように最近は作画崩壊ネタの考察や、なんでもかんでも作画崩壊で括り過ぎることへの考察も出ているとのことです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。