中国の動画サイトiqiyiでも配信が行われている
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」

ですが、
「不可抗力的なことにより配信中止」
となってしまったとのことです。
ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミや質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では「国家隊」のあだ名で呼ばれている「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は、1月の新作アニメの中ではトップクラスの期待作だったこともあり、現在中国オタク界隈は大荒れな状態になっています。

また中国のネットではこの件に関して
「二次元萌えオタクが大嫌いだから通報しまくってやった」
などと発言する人も出ているという情報が流れているそうで、それも混乱に拍車をかけているとのことです。

この発言の真偽や通報と配信中止の因果関係については何とも言えませんが、現在中国のネットではあの作品も通報されている、この作品も通報されている、配信中止になるのも時間の問題だといった真偽不明の情報や推測が飛び交って大混乱になっているのだとか。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われているこの件に関するやり取りの比較的冷静な所を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「国家隊」こと「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の配信中止、どうなるんだろうな。
もうどこもこの件で大炎上状態だ。

そこら中に飛び火しているなあ……
日頃はこういうの話題にしない所とか、海外ゲーム系の所まで飛んでる。

正規配信がこのように潰れるなんて、大版権自体も終わりなのか。

もうなんだか質の悪いコメディにすら思えてきた。そう思わないとやってられん。

例の通報の声明、あれは結局どうなんだろう。

二次元萌えオタがキモイから80回以上通報してやったぜというアレか。

その通報が原因という説が出て更なる恐慌状態になってるな。
常に攻撃される、今までのように上の風向きが変わるのを待つとかではダメ、人気作品が片っ端からやられるのではと。

あの通報発言自体はともかく、その後の暴走はちょっと……
人肉捜索やった挙句に何の関係も無い消防士に誤爆とかしてるじゃないか。

まーた人肉捜索外して迷惑かけたのかよ。

結局想像で語るしかない。動画サイトの公式発言は無い。
今回の件は一人の犯行かもしれないし、愉悦犯的な組織がいるのかもしれない。

通報関連の事件や動きは昔からあったけど、今回は作品とタイミングのせいでみんなもうパニックだな。

アニメとかに限らない話だ。
ソシャゲだってやばい。FGOとかも当面は課金少な目にして様子見した方が良い。
いつ何時という状況だろう。

アニメだけじゃなくてゲームも、日本のコンテンツだけじゃなくて他の国のコンテンツも、と考えられるのが怖い所だ。

こういう悪意のある大規模通報が行われるとなると、アニメだけでなくゲームやドラマ、映画も全滅になる。
審査基準を厳格にしたりお堅いルートだけだと今度は何も通過できなくなる。やってられん。

こういう展開になる作品、あったよね。まさか俺の目の前の現実になるとは。

通報するヤツは優越感にでも浸りたいのか?
なぜ距離を置くとかできないのか。全コンテンツに波及する自爆テロでしかないだろうが。

これがダメなのになんであれが配信中止にならないんだとか、iqiyiの作品が配信中止になっているのにbilibiliの作品は配信中止になっていないだとか、通報の連鎖みたいな空気も感じるが、そういうのはマジでやめろよ。

憤怒したファンが今度は政府の末端に攻撃を仕掛けて更に面倒な話になることも考えられる。公権力で自分の嫌いな存在を攻撃するとか、本当によく出来たテロだこと。

ウチの国の人間は通報好きだからね。
自分でコントロールなんかできない別の力を使いたがる。
自分は大丈夫だとか関係無いとか思い込んで、その力が自分自身に降りかかってくるなんて考えもしない。

社会の派閥や組織の闘争で、不利になったら朝廷の力を呼び込むのもいつものことだからな。

この件がイロイロな所に「利用される」のだけは避けたい。
俺はアニメが見たいだけなんだ。

もうちょっと冷静に行きたい所だが難しいかね

20年程続いている二次元産業の発展もあっさり消えてしまう。
こんなリスクが常にあるとなるとコストも跳ね上がるしライセンス取得も難しくなり正規配信も消えかねない。そして字幕組は正規配信でもうガタガタだから日本語のわかる人間以外はアニメを見る資格が無くなってしまう。

身も蓋も無い話だが、国産漫画や国産ラノベがあるから日本の作品が入らなくても普通に商売になる。日本の作品を規制することによる影響は、恐らく我々が想像しているよりも小さい。
だから規制に躊躇はしないだろう。

過去にテレビから排除して、その後国産アニメが子供向けの市場を確保したわけだし、今の二次元向けも代わりが無いわけではないからな。国産で我慢できる人間はいるし、今後増える国産だけで育った人間はそんなの気にしない。
だが俺達にとっては大ダメージだ……

しかし「スロウスタート」まで配信中止とかどういうことなんだ……規制の理由や基準が見えない。
複雑な背景があるのか、無いのか。

どこがダメなのか分からないよね。百合だからダメなの?

アレがダメなら「citrus」とかもっとヤバイ。
配信中止は嫌だ……

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は始まりでしかない。次の波で徹底的にやられるだろう。

通報の理由が「女性を尊重していない」だったとかいう話も出ているが、本当に何が何だか。暴力やポルノ以外も気にしなければならないとか。

恐れていたことが次々と起こっているように感じる。
今期の新作アニメは問題あるのばかりだからな。ラーメン系作品の「博多豚骨ラーメンズ」も「ラーメン大好き小泉さん」も危険だ。

今期の大作は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」くらいしか残らないかもな。ただ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も過去の描写が血腥かったりするからケチはつけられる。

もうこうなったら「衛宮さんちの今日のごはん」くらいしか残らんのだが。

アーサー王を女にするなんて歴史を尊重していないから通報です。
歴史を尊重していない改変が目に余るので通報です。

まぁ今回の配信中止に関しては、ちょうど「児童邪典片」の規制と重なったということも考えられるからな。
まずは冷静に対応するべきだ。

エルサゲート事件って海外でも大きな問題になっていたらしいが、ウチの国ではこの1、2週間で「児童邪典片」に関するニュースが結構出たからね。

海外だと去年の夏頃にyoutubeで一斉にbanされたりする動きがあったはず。
ただ最近になってウチの国に入って来ていたし、国内ではこの手の動画の中国版を作る業者も出ていた。その流れで上が敏感になっているのは考えられる。

しかしこういう事件が起こる度に関連部門が基準を出していない問題を痛感するな。
ウチの国の膨大な数の人間の中から悪意ある通報をするヤツが出ると、どんなに頑張って作ったコンテンツも爆破される。それも事情の考慮すらされずに。
基準に違反したから配信中止ならともかく、不可抗力的な配信中止ってなんだよ。

こういうのって火をつけて楽しむようなのもいるし、自分の好みに合わないだけでやるようなのもいるからね……



とまぁ、こんな感じで。
この事件に関して現在の中国のネットでは非常に速いペースでスレが伸びたり発言が拡散したりしているなど、ちょっとした恐慌状態になっているような印象も受けますね。

それから上のやり取りにもある規制強化の原因ではないかという見方もある「邪典」ですが、「エルサゲート」で調べると出てくる類の動画のようです。
これは一種のブラクラ的なモノで、ディズニー等の子供に人気のキャラを使っているので一見子供向けにみえるものの実はグロだったりポルノだったりな内容の動画で、更に検索フィルターが効かないのでかなり問題になっているとか。
中国ではだいたい1月下旬頃からニュースになり、規制が強化されているといった背景もあるとのことです。
中国に不適切な「子供向け動画」広まる 関係当局が確認と調査に乗り出す(人民網日本語版)


中国では「たかが娯楽だから規制しても構わない」「問題になりそうだからとりあえず」とあっさり規制が入りますし、規制のガイドラインも明示されずその時その時の風向きで規制されるような所があります。
そして社会的に問題になる、政治的な方針から見るとよろしくないと判断された場合はバッサリとやられます。

そんな訳で中国では炎上し過ぎたり、「ポルノ的過ぎ」「血腥過ぎ」だとか「子供に悪影響」だとかで注目を集めすぎるのは日本と比べてかなりリスクが高くなります。
これがもし泡沫的な作品であればある程度までは放置状態になったり、日本よりルーズな扱いになる所も見受けられますが、影響が大きいと見做された作品の場合はアピールも兼ねてか問答無用の強い規制が入り易い傾向があります。

そして炎上する、大量に通報が入るようなケースは「注目を集めている案件」とされ、「とりあえず規制しておく」的な対応がなされるという話も聞きます。またこれはアニメに限らず様々なコンテンツ、イベントや事件などイロイロなことに関して言える事情だとも。

こういった背景もあることから中国では
「通報する」
というのがネタでは無くそれなりに現実的な手段と見做されている所もあります。
中国オタク界隈でも最萌えトーナメントで炎上して敗けた方が通報祭りを敢行するといった事件なども起こっているそうですし、その影響なのではないかと噂されるゴタゴタも実際に起こってはいるとのことです。

しかし今期トップクラスの期待作となっている新作アニメが
「通報されて配信中止」(真偽不明ではありますが)
というのが現実に出てきたというのは中国オタクの面々にとって大きなショックだったようですし、他の作品や現在のアニメ視聴環境への影響などに関する不安が強く意識されることとなっている模様です。


それにしても通報関係はさておき、今回の件については中国で人気が出る、知名度が高まるということのリスクという見方もできますかね。
以前Fate関係の大炎上の時に業界関係の中国オタクの方から、最近の中国ではアニメや漫画、ゲームなどのコンテンツ、それに関連するイベントやコミュニティをひっくるめての、いわゆる「二次元」のジャンルの存在が増しつつあるという話を教えていただいたことがあります。

これは良いことばかりではなく、サブカル枠から「主流文化」(メインカルチャー)に近付き過ぎている、目立ち過ぎているということで危険な状態になっていると見ることもできるのだとか。
中国の主流文化枠、正しい歴史文化に干渉しかねないと見做された場合は一気に厳しく処置されることも考えられるとも。
実際、中国では過去にロックが消滅したなんてことも起こっていますから、あんまり軽く見ることはできませんね。

常に火種が燻っているようにも見える「Fate」ではなく、この「ダーリン・イン・ザ・フランキス」がターゲットになるというのは個人的に予想外でしたが、人気作品への規制に関してはいずれ起きるであろう事件ではあったのかとも思われます。

今後どうなるかは予測できませんが、中国ではこれまでのようにアニメなどの「二次元」系のコンテンツやイベントに関してただ受け取る、楽しんだり盛り上げるというだけでなく、生き残らせる方向に関しても意識していかなければならない環境になってきたようにも思えますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。