ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国のラノベ読み層は追っかけているものがものなので、比較的ディープな人も多いそうで、ちょっと意外な作品の知名度が高かったりすることもあります。
またその知識をベースにして、日本のラノベやネット小説の傾向についても語られていたりするそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「最近の日本のラノベでは復讐する作品が目に付く」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近の日本のラノベって復讐する作品が随分と目に付くような気がするんだが……
日本の二次元界隈に何か変化あったの?

ネタ切れじゃないか?
どこの国のどの業界でもある話だ。

日本のラノベ、ネット小説もイロイロな方向のものがあるし流行のようなものもある。
スレ主の見ている範囲では復讐ネタが目に付くというか、流行するようになっているだけなんじゃないの?別の所を見ればまた違うことになる。

復讐だとか二周目だとかやり直しだとかでアピールする作品が増えているとは思うかな。主流になっているかは分からないが。

こういうのは日々変化しているしね。
私も日本のネット小説を追っかけているけど、最近は主人公が最初から強いというのではなく、最初は控えめだったり抑圧されて、その後に爆発するような作品も増えてきている。

この手の復讐ネタの流行りは「盾の勇者の成り上がり」以降じゃないの?
あの作品で日本のネット小説における異世界や異世界の知り合いが別に良いものとは限らない、という認識を読者に広めたとかなんとかで。

それ以前の流れもあるんだろうけど、私が「勇者に対する復讐」みたいなのを意識するようになったのは「盾の勇者」からだな。
単純な俺TUEEEEEが飽きられて、味付けを変えた作品が出てきたようにも感じたっけな。

流行った作品、商業的に成功した作品が出たら模倣が出るのは当然で、最近は日本のラノベにネット小説の流れも加わっているから、流行と模倣のサイクルも加速している。
気に入らないなら読まない的な対応で良いと思うぞ。

こういうのって、ウチの国のネット小説で十数年前に通り過ぎたネタじゃないか……

物語の構造としては扱い易いだろうからね。
ただ日本のラノベは復讐よりも、いつの間にかハーレムとか主人公の周囲の環境構築に流れ易い気がする。そこでやはり日本のラノベだと気付くことになる。

主人公がなんだかんだで良い人、好かれる人物なのも定番だ!

ウチの国の方まで紹介されたり、ファンサブ翻訳されたりするような作品はそういうのが多いってのもあるんじゃないか?
実際ウチの国の好みにも合うだろうし。

復讐ネタの作品って日本でのランキング上位にはちょこちょこ入る。
だがアニメ化まではいっていないだろう。

復讐ネタの作品はネット小説出身のが多いはずだぞ。異世界ネタと復讐の組み合わせが多いのもそれを物語っている。
商業ベースで始まる作品だと、復讐ネタはそこまで多くない。スレ主はもう少し広い範囲で見るべきだ。

それは確かに。
でも商業化版のイラストが好みだったりするから気になるんだよね……

アニメになるのってスマホと一緒に異世界行ったり、異世界関係なのに結局飯がメインになるような作品だったりするからな……

「魔法化高校の劣等生」のように本当の力を隠して侮蔑される地位に甘んじて舐めプしている、その後侮蔑していた連中に対して力を振るうというのもあれも広い意味では復讐ネタになるのかな?主人公が不当に虐げられる設定や展開の溜めが不可欠だし。

日本のネット小説では日本で「ざまあ」と言われるような展開(見返して、見下すという感じかな?)に対する需要がある。
そういうストーリー展開と復讐譚は非常にマッチしているし、一定の需要は常に存在するのだろうね。

復讐というからには殺害までいくようなイメージだが、やり返す的な所で広げていくと定番的な部分も出て来るね。

これは龍傲天(俺TUEEEEE)的な展開の流行の結果という見方もできる。
気分よく俺TUEEEEEする上で、力を振るう対象、引き立て役や大義名分などが必要になるけど、そこに復讐が絡んだらかなりの部分が解決できる!

復讐ネタはここ数年の日本のネット系作品における流行だぞ。勇者或いは勇者の仲間が陥れられてからの復讐。
最近は更に勇者パーティ間の内紛、功績の評価により不当な扱いをされたキャラが主役的な作品も出ている。

ラノベでは無くマンガだが「ユーベルブラット」が始まったのが10年以上前だし、ネット小説とラノベに流行が来たという見方もできるのではないだろうか?日本のRPGネタでまだあまり使われていないのを発掘しようとしているようにも感じる。

ようは業界の需要というヤツだよ。

こういうネタって不当に虐げられたことを見返す、自分を虐げていた相手に対する復讐という方まで考えるとかなり広まる。
地位向上や別路線での成功による復讐とかも入ってくるだろうし、どこをメインに据えるかというのもありそうだ。最近だと例えば「落第騎士の英雄譚」「アブソリュート・デュオ」とかもいれていいかな?

日本の最近のラノベの復讐ネタだと、個人的には悪役令嬢系のジャンルが興味ある。あれは設定が独特というか日本的だと思う。
乙女ゲー世界への転生と作中で言及されていることが多いが、転生先の悪役令嬢的な存在が目立つような乙女ゲーはそんなに無いはずなんだよね。でも読者の共通認識ベースで書かれているように感じる。

ネット小説って読者の共通認識がベースになるし、大衆化、市場化が強く出るから読者層の影響もハッキリ出るんだよね。
だからこのスレのネタみたいに、人気の背景を考察したくなる。

どこの国でもネット小説って「大衆化」するし、テンプレを踏襲する傾向がある。そこに復讐系がマッチして流行っているのでは。

金儲けのためにテンプレや模倣で書くのはどこも一緒だ。日本のラノベの復讐ネタの流行もそんな所だと思う。
実際、ネット小説出身の作品は出すのも劣化するのも速い速い。出版社が手段を選んでいないのを実感できる。

「モンテ・クリスト伯」があるし、復讐譚は物語のネタとしては別に珍しくない。ただ日本の作品の復讐ってなかなか成功しないイメージがあるからなあ……

「水滸伝」だってそういう話の流れだから、昔からの定番ではあるよね。
そこに転生や転移が絡むのは日本らしいとは思うけど。

ラノベだけ見ていると意外に感じるかもしれないが、ウチの国の武侠系作品とかも復讐系は多いし、ネタがそっちの方によってきただけじゃないかなー

でも「モンテ・クリスト伯」のような優雅ささえ感じる復讐や、作品を彩る世界観のようなものは無くなっている。「モンテ・クリスト伯」は恩讐両方があったのに、ここで話題になるのは復讐だけで皆殺しで大興奮みたいなことになっているじゃないか。

そこは時代の変化とネット小説による模倣と大衆化によるものだろう。
ゲームとかにもあるネタだけど、メディアごとに表現や体験の違いも出ているし比較してみるのも良いと思う。

ただ上のレスにもあるが日本の作品って復讐ベースだけで話を作るのは少ない、復讐だけがメインの作品はあまり大きな作品にはならない印象があるから、最近の日本のラノベの復讐系がどういった着地点を志向しているのか、読者が求めているのかについては興味があるね。

日本のラノベの復讐ネタはギャップ狙いも感じる。
日本の作品はだいたい「復讐は何も生まない」的な方向になってしまう。きちんと復讐するアニメは珍しい、近年だと「ガン×ソード」くらいだ。でもそれに対してストレスを感じる人は少なくなかったのでは?

それに加えて中二病だろう。主な読者層が若くて中二病的なネタを好む。
光や宗教、支配体制側が嫌われ、ダークファンタジーが好まれる。そこに復讐はぴったりだ。

私も読者や作家が若いんだろうとは感じる。日本の作品ってなんでもかんでも学校ネタになるけど、その中でも特に学校やクラス内の世界観になっているんだよね。
異世界に集団でトリップしたけど、学校のクラスの力関係や地位関係がそのまま持ち込まれて、クラスのリア充と強制的に召喚した組織が復讐対象になるようなことが少なくない。

その見方は否定しないが、青年向け、マニア向け作品では復讐ネタは珍しくないし、読者層がそっちの方にシフトしているようにも思えるんだがどうだろう?

ミステリー系とかでは普通にあるネタだしラノベも、ネット小説も読者層が変化している気もする。

色んな意味でネタになっている「ニンジャスレイヤー」も復讐系だ!
魅力的で定番のネタだし復讐ネタを扱うこと自体は重要じゃない、重要なのはどう書くかだ!

結局はそこだよね。
例えば「オーバーロード」が人気になったけど、あの作品もテンプレとギャップ狙いだけじゃないからな。
作者の筆力や設定の組み合わせの上手さ、更に内容に合った高クオリティのイラストなどテンプレだけでは獲得できない部分が幾つもある。



とまぁ、こんな感じで。
復讐ネタから始まって色んな方向に話が飛んでいました。

教えていただいた話によれば、中国に伝わる日本のラノベやネット小説の事情及び作品に関しては、ネット経由になるので印象がずれたり極端なものになってしまうような所もあるそうです。

また追っかける範囲の個人差がが以前に比べて更に広まっているような所もあるそうです。
中国語翻訳が存在する作品やマンガ化された作品を中心に追っかける人、老舗のレーベルを中心に追っかける人、更には日本のネット小説のランキングや書評サイトを中心に追っかける人までいるのだとか。

アニメに関しては作品の配信や情報の伝達網が整備され、日中の違い的なモノは随分と縮小している感がありますが、ラノベやネット小説に関しては昔よりも差が広がっているような所もありそうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本のアニメの復讐者って復讐成功しないよな」