今回はちょっと前に教えていただいたものの、後回しになっていたネタについてを。

中国の方にはイロイロな日本のファンタジー作品が入っていますし、日本のファンタジー作品の「お約束」的なものが認識されたり話題になったりしています。
そんな中、
「なぜ日本のファンタジーは武士や忍者などの自国要素を入れるのか?」
といったことも話題になっていたそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ日本のファンタジーは武士や忍者などの自国要素をさらっと入れるのか?違和感や抵抗は無いの?

確かに日本の作品っていつも東方要素を欧米系ファンタジーに放り込むよね。
ファンタジー枠で考えると違和感がスゴイはずなのに。

自分の所の文化を好んで創作の中で持ち上げるのは別に珍しいことじゃないだろ。
そういうのは昔からあった。例えば日本で制作される欧米系世界観のゲームはどれも突然日本刀が出てくる。その手のゲームだと日本刀が出てこない方が珍しいんじゃないか?

あいつら中国武術とか道教ネタも放り込むぞ。

ウチの国のネット小説にだって似たようなのあるだろ。そこまで気にするほどのもんか?

道教というか「修真」ネタや、古武術ネタはよくあるよね。

ウチの国でも中華要素の濃い「玄幻」的なネット小説とかならやるけど、欧米系のファンタジー的世界観を押し出している作品に武士や忍者を放り込むのが日本の作品だ。
ああいうノリでやったら文句や反発が出ると思うんだが、日本の読者は気にならないのかね?

自分の所の文化ネタが好まれるのは不思議な話では無いと思うが。

でも欧米系ファンタジーって欧米系ファンタジーの世界観だからこそ良いものだろう?
日本のアレはどれもこれもヘンなゲームのノリになってしまっている。

カッコイイし面白くなるなら採用する分には問題ないだろう。
特に日本で育てばそういう文化に慣れているわけで。

ファンタジーにSF放り込んだ作品とかもあるし、私も面白ければ良いと思うが。

ちょっとならともかく、日本のは明らかに「足し過ぎ」だろ……大元の特徴が消えかけているレベルだ。

自分の文化を宣伝するのはどの国もやることだ。
日本だって日本神話系の神が世界を作った、世界の根幹にあるといった設定を多用しているし別に抵抗無く受け入れられている。
中国だけがそういう話を貶して、他の国の作品を持ち上げる。

日本でもネット小説のガバガバ設定とか、ヘンな自国ネタ推しについてはツッコミ入れたりされてるぞ。
それに日本でもファンタジーカテゴリ内の区別が無いわけでは無い。きちんとしたファンタジー路線と和製ファンタジー、つまり日本製ファンタジーと言うカテゴリで扱ってたりする。

カテゴリ分けと言えば、「ロード・オブ・ザ・リング」や「氷と炎の歌」を「西幻」カテゴリで呼ぶウチの国の感覚と日本の感覚が違うのも違和感の原因じゃないかな。日本はその辺をひっくるめて「ファンタジー」にしている。

少なくとも日本ではウチの国よりも世界観のシバリや、読者からの文句が少ないのだろうとは思う。
こういう所が日本の東洋要素ネタが広まって、中国の道教ネタや武侠ネタが広まらない理由の一つなんじゃないかなー

中国式の武侠ネタもあるにはあるけどね。D&Dとかにもモンクが導入されている。

SCPネタがウチの国で流行ったのも、「何やっても構わない」「何を加えても良い」的な世界観だからという理由があるからな。
私もSCPネタのそこが好きだ。

でもあまり自由にやられても……
「鋼の錬金術師」のようなレベルで東方要素を描かれていればいいんだが、大体はちょっと東方から来ました的なキャラや、なんか東方から流れたクラスが、みたいなもんだから違和感ある。

恐らくスレ主がイメージしているのは日本のラノベのファンタジーだろうけど、あれは結局「ドラゴンクエスト」から始まっている日本的ファンタジーの系統だ。「ドラゴンクエスト」って日本特化の作品だし、だから日本独特のものになる。

同意だ。
厳密に見ていくと日本のラノベには正当なファンタジー作品は存在しない。
あるのは「ドラゴンクエスト」の流れの作品、ドラクエの同人小説だけだ。
彼らは「ドラゴンクエスト」のテンプレ設定を使うのが大好きだからね。

ラノベだと「ロードス島戦記」や「スレイヤーズ」の方じゃないか?
勇者システムとか「ドラゴンクエスト」の影響が無いとは言わんが。

「ドラゴンクエスト」は東方要素というか日本要素少ないぞ。その手の強制付加なら「ファイナルファンタジー」の方だろう。忍者に武士、日本刀などが必ずある。

違和感あるのはしょうがないが、日本のファンタジーは別に東方要素メインになってないから良いんじゃないか?さすがに西洋ファンタジーで忍者最強過ぎるみたいなことにはなってないだろ。

ウチの国のネット小説だって「剣と魔法の世界」を作る時は中国っぽいというかまんま中国な名前のキャラを出すし、そんなに気にしないでも。

日本のはもっとガッツリ忍者や武士や巫女をぶち込む気がする
名前とかじゃないレベルで。

そういうのって読者が自慢したいものを書くだけだよ。
ウチの国のネット小説だってファンタジー系作品のノリやキャラ名がなんか三国志っぽい感じになって来たし。

ウチの国でも同人二次創作やると修真や古武術オリ主やオリ勢力みたいなの入れるよね。でもそれって同人だから許される話のような気もする。

それだって人によっては嫌うぞ。
同人二次創作に原作無視した「中国的要素」を強引に加えて原作ファンが怒るなんて話も聞いたことがある。

それは原作世界観を無視するという別の話では……まぁ日本御ファンタジーについても欧米系ファンタジーの世界観の流れを無視したと感じる人もいるだろうけどね。

そういう需要と供給があると認識しておけばいい。別にそれを追いかけなければいけないわけでもないんだから。
日本はFateとか作る国だぞ。別に不思議ではない。

上でドラクエに関して言及しているのがいるけど、日本的要素をぶち込むことに関してはあまり関係ないだろ。あいつらホント好き勝手に魔改造するからな!

「スターウォーズ」とかを見ても分かるが元々欧米の作品では東方系要素入れるのが好まれていたし、それも日本のファンタジーのノリに影響しているんじゃないか?

ジェダイとかも元ネタが武士だし西洋系世界観にネタとして取り込んでも案外大丈夫なのかもね。

ドラクエに影響を与えた「ウィザードリィ」が東洋文化というか日本ネタがかなり入っているからなー
日本ネタと欧米ファンタジーを混ぜてもそんなに反発は無いのでは?

ファンタジーの世界観どうこうという話だが、そもそもアメリカの作品とかでかなり昔から忍者が出ているし……日本で加えてもそんなに文句出ないのだろう。

日本のファンタジー系の作品って昔から忍者や侍は定番だから、こういうのって日本の二次元では伝統の感覚なんだと思う。80年代の「BASTARD!!」の時点で忍者も侍も出ている。

文化体系が違うジャンルがぶつかって混ざるというのはどこの国にもあるし、ウチの国のネット小説でも好まれるやり方だ。
日本は同ジャンル別ジャンル問わず前例が豊富だから、そういうことをやるのに抵抗が無いといった面もあるのでは。



とまぁ、こんな感じで。
この手の世界観とネタの混ぜ方に関しては受け入れている人もいれば引っかかる人もいるようですが、中国は日本と比べて引っ掛かりを感じる人が多いのかもしれません。

中国では世界観やネタを混ぜるのを嫌う、「こうあるべき」的な純粋さにこだわる傾向がわりと強いようにも感じられますね。これはオタク関連に限らず、中国の古典文化枠の翻案やパロディについての「厳格さ」などにも出ているような。

この辺については以前中国オタクの方から
「中国は他文化及びその生活圏と日常的に隣接しているので、文化的に変わる、混ざることに対する抵抗が強い」
「歴史や社会背景的に他文化が日本のような情報経由で伝わるわけでは無かったので、文化や歴史ネタを混ぜて気軽に楽しむのはちょっと厳しい」
といった話を聞いたこともあります。

ただこういった世界観やネタに関するこだわりは、「混ぜて成功した作品」が出る、模倣先が分かり易い形で提示されると一気に変化が出るようにも思えます。
例えば「武侠」からの「仙侠」や「玄幻」系作品、ミリタリー擬人化やゲーム的な世界観の作品など、どこまでやっていいのか的なものが見えたら一気に普及していくような印象もありますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。