今回は以前教えていただいたネタについてを。

「オーバーロード」

は1月の新作アニメの中では安定した人気の高さに加えて広い範囲でファンを獲得しているそうですが、原作小説を読みこんだり設定を考察したりといった濃いファンも増えてきているそうです。

また人気の上昇に伴い、作品設定が中国語化され蓄積されるといった流れも起こっているとのことですが、その中に
「荒廃した未来の現実世界」
というのもあり、中国オタク界隈ではちょっとした話題になっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「オーバーロードの現実世界の設定」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


オーバーロードの現実世界が荒廃した近未来ってマジかよ……

お前も驚いたか。
私も初めて知った時は衝撃を受けた。

実は本当の意味で「現実の世界に対して希望が無い」という話なんだよね。

近未来って「ブレードランナー」みたいな世界観だったよな?

そんなにきっちり決まっている感じでは無いように思うが、大まかな所ではサイバーパンク系ではあるんじゃないかな。
作中の展開に直接影響するわけではないのだろうけど。

企業による絶対的な統治のというのは日本のゲームだと「アーマードコア」とかもあるな。

その設定があるなら、作品の世界が実は作られた世界で、何かの実験だという可能性も出て来たのでは。

なぁ、それって勝手にこれが合理的なんだと合理的じゃない鬱妄想を付け加える連中の仕業とかじゃないの?

メインストーリーが異世界転移なのに、なんで現実世界をこんなにきっちり決めて、短編も書くのかといった疑問が出て来るんだが。
そのうち現実への帰還みたいな展開になるのか?

間違いなく公式設定ではある。
探せば日本語版の資料とかも出て来るよ。
あと作者が「現実の設定」とストーリーは関係ないと言っている。

あの設定はなんだか受け入れ難い。企業による統治とか、小学校の学費でさえ高額とか、それでいてネトゲだけはできるとか、どう見ても正常な社会の発展に思えないし、設定も矛盾し過ぎている。人を生産力と見做すのに、まともな教育をしないとかも意味分からん。

この現実世界の設定が作品に出るのかどうか気にしている人もいるが、出ないと明言されているからな。基本的には本編内で語られている物が全てだ。

ちょっと混乱しているんだが、アインズって課金する余裕があるはずだよな?
私はてっきり廃人とかダメオタクみたいなもんだと思っていたんだが……下層階級でなんでそれができるんだ?

課金のために稼いでいるような状態ってことなんだろう。更に言えばあの世界では下層階級にとってゲーム以上の娯楽は無いと。

ウチの国でもネトゲにハマる、ネトゲで生活する崖っぷち人間いるしそこまで違和感無いかもしれん。
そんな人間が主人公をやるということへの違和感は否定しないが。

ただ主人公もそこまで貧困というわけではないと思う。
過去のギルド内のやり取りでは貧富や教育の差が極端に出ていたような描写もないしね。

一部の特権階級がいて、それ以外は全部下層というバランスなのかもね。

ふと思いついたんだが、「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の企業と同じとか言わんよな……あれもヒドイ企業だったが。

なんだかモヤモヤするなあ……こういう絶望的な世界観の近未来で、下層階級のできるちょっとした課金で強くなれるバランスとか、明らかにおかしい。
そもそもこんな意味の無い設定補強するとか作者はバカか?

数あるゲームの中の一つってことだろ。ゲームバランスは様々なものがあるし、かつて人気になったけどサービス終了されてしまう、淘汰されたゲームということでもある。
そもそもゲームの設定自体は10年前のイメージだから今のバランスや実例からリアリティを論じても意味は無い。

こういった「現実世界」の設定をつけること自体は面白いと思うよ。
モモンガのキャラに関する解釈が変わってくる

第二期は反人類的なやり方が良くも悪くも話題になったけど、そういう所が納得できてしまうよね。

あまりにも利己主義だったり、あまりにもドライだったり、それでいてギルドに強く拘ったりとかね。

あとアインズ本人が自分の能力の無さを知っている、意識しているのもこの設定で補強されるね。そこから来る配下の天才レベルの頭脳持ち達との擦れ違いが面白いんだが。
まぁアインズの場合、骨系アンデットになってしまったからそっちでの性格変化もあるだろうけど。

本編には関係無いけど、作品の考察ネタとして使えるし、嫌いじゃないわ。
あと日本の作品によくある「現実に戻る」という動機が出てこないのを補強できると思う。もちろん私は異世界でずっと俺TUEEEEEしたいと考える人間だが、そこに悩まないのを軽薄なキャラだと取る人もはいるだろうしね

社会環境も酷いけど、アインズは両親とかの個人的な生活環境に関してもかなり悲惨なんだよな。ゲームのギルドが全てのダメオタクになるというのも理解できるし、それを知ってから作品の冒頭部分を見ると考えさせられるものがある。

私が違和感を覚えたのは、資本主義が発展して教育をしなくなるという点だな。
そんなのがマトモな労働力になるの?そもそも働き蜂にゲームを遊ばせる必要なんてあるの?

ネジとなるだけの愚民化の一環で、娯楽という名の餌を与えるということなんだろう。あと「本当の情報を一般庶民に隠している」というのはよくある設定だと思う。
細かい所は気にするようなもんじゃない。私も後からくっ付けたんじゃないかという説を推すけどね!

逆に封建主義に戻っているような……下層階級の知恵や知識を奪うのが理想だとか……

この後の段階では人類がAIや人造人間に取って代わられそうだな。

社会システムとしては、人間ベースの強度のAIサポートってことなのかね。
小学校卒業でも下層階級では高学歴、一定の生活スキルありということは、教育システムも現在のイメージをそのまま当てはめることはできなそうだが。

何十年も前ならともかく、こんな設定を今の作品に出されてもねえ
ダークで希望の無い世界観を出す意味ってあるの?
ネット小説なんだから爽快な娯楽にすればいいのに……

上の発言にもあるが、アインズというキャラやアインズにとってのギルドの意義というのが分かったり、転移元の現実世界への意識というのも分かるし、意味が無いわけじゃない。
そもそも、作者日本人だしウチの国のネット小説とは目指すものが違うんだろ。

まったく、こんなダークな設定を付け加えるとか……邪道で異形な主人公でネトゲトリップで俺TUEEEEEで勘違いモノでと多方面で既に人気を獲得しているのに……
どうすんだよ!神作になっちゃうじゃないか!

実際、なんかまた別な所を引っかけてきそうだよなー
ただでさえ色んなネタに引っかかっているのに。

それにしてもこういう設定どこで出て来るの?原作小説でもさらっと触れるだけで社会システムには言及されていないし、アニメでもほぼ触れられていないんだが……

この辺りの情報はマンガやBDの特典とか、雑誌の特集記事とかで出ているよ。

企業が統治して、上司に反抗できない社員というシステムが残っているというか、社畜が主人公で上司や企業がボス敵になる世界とか日本人が考えた世界としてはなんか納得してしまった。

カチグミ・サラリマンしかまともな暮らしはできないのか。コワイ!
きっとソウカイヤとかヤクザクランもいる!

アイエエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

なぜ忍殺に行く!ただ街並みとかはわりとそんな感じっぽいよね。

社会主義ならこういう未来も避けられるな!
環境問題がなんか重なっている気がするが気のせい気のせい。

あの世界、環境問題の深刻化が第一次産業の崩壊につながり、暴動やクーデーターにつながっているという設定がなあ。

これも「深い設定を見ると実はヤバイ」人気作だったのか。
おじさん、「フルメタルパニック」を思い出したよ。あれもウチの国で大人気になったし、あれから「入宅」するのも多かったが、世界設定が実は……というヤツだった。



とまぁ、こんな感じで。
唐突に絶望的な近未来の設定を突きつけられて困惑している人も出ているそうですが、考察や妄想に使える設定が深まったと喜ぶ人も出ている模様です。

上のやり取りにもある通り、「オーバーロード」は最近の中国オタク界隈ではかなり広い範囲で人気になっているようですし、過去の記事
中国オタク「オーバーロードのような作品を見たいと言ったら、みんな全然違う作品を薦めて来たんだが……」
でも書いた通り、「似ていると感じる作品」「フックのかかる要素」が人それぞれになっている所が見受けられます。

そこにまた「荒廃した近未来の現実世界」という設定が加わり中国オタク界隈における作品の受け止め方がどうなっていくのか、私もかなり興味がありますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。