ありがたいことに以前の記事
中国オタク「アニメでよくある飛んで両足で蹴るあれって、現実にあるの?あるなら見てみたい」
に関して
「中国ではピンと来ないアニメの定番ネタというのは他にもあるのか?」
という質問をいただいております。

その辺に関して以前中国オタクの方から教えていただいた話によると、知識としては分かるものの人気や影響の大きさ、パロディの多さにピンと来ない所のある作品の一つとして
「スター・ウォーズ」

などもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「中国でのスター・ウォーズ人気」
などに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スター・ウォーズってウチの国で大人気になったことあるの?
作品の評価は理解できるが、人気に関しては正直実感が無い。

基本的に大人気になったということはない。
ほとんどの人は新三部作のどれかを見たくらいじゃないの。

何言ってんだ。人気になったことに疑問を持つこと自体が理解できん。

お前が言ってるのって国外の話だろ?それくらいは俺だって知っている。
知りたいのは国内での話だ。

国内でもスター・ウォーズの映画の宣伝をそこら中で見かけるような状況になったことはあるぞ。
商業施設や学校周辺とかは特に重点的に広告が配置されていたし、本当にそこら中で広告を見かけた。

大都市ならあるのかもしれないけど、地方では微妙なんじゃないの。

農村でも人気になったのか?
周りだけで人気になるなんてケースはたくさんある。

いや、俺のいた都市はそんなに上海とか北京のような一線級ではないんだが……

海賊版業者がそんなに熱心じゃないのを見ても、人気に関しては疑問が残るね。人気が無いとは言わないけど。

アメリカ流のSFが濃い作品はウチの国だと盛り上がらないんじゃないか。近年のハリウッドの世界向け娯楽ともちょっと違うし。

旧三部作は人気になったとしたら我々の親の若い時とかじゃないかな、あの世代はSF作品=ハリウッドみたいな捉え方していたらしいし。
ただその後色んな作品が中国に入って来たから昔人気があったとしても今につながるわけではないと思う。トランスフォーマーが特殊なだけ。

スター・ウォーズはウチの国ではそんなに人気になってないぞ。スタートレックの方がまだ人気高い。
そもそも、スタートレックは予備知識無しでも見れるけどスター・ウォーズは予備知識無しだと厳しいから今の時代に人気になるのは無理だよ。

スター・ウォーズ関連のネタを、元ネタ意識しないで触れている人はかなり多いと思うんだけどね……例えばスター・ウォーズの音楽を聴いたことが無い人はほとんどいないはず。

あとはライトセーバーとかも。
ガンダムのビームサーベルだって元はスター・ウォーズのライトセイバーだから、影響の大きさは間違いない。

音楽とギミック、デザインは記憶に残っているんだけど作品の内容や作品に対する思い入れについては……

分かる。自分もライトセーバーは良いと思うけど、それだけ。

「I am your father」のネタは知ってる。

新三部作とかはそこそこ人気になったし興収もかなり良かったはず。
あとコラボも結構やってたと思うが……みんなの記憶に残ってないのは否定できんな。

スター・ウォーズをきちんと知っている人はそんなにいないと思う。

そもそも、ウチの国にきちんとしたスター・ウォーズファンっているの?

そりゃどんな作品のファンも中国にはいるよ。
ただ前世紀のアメリカ人が作ったスペオペだから、我が国の人間にとってはそこまで好みのものではないし、ファンも内にこもることになる。

少ないわけじゃないが、広まりや将来性は無いかもしれん。
作品の入る時期も悪かった。ウチの国で宇宙ネタ、スペオペネタが広まったのってわりと最近の話だし、映画自体が数十年前の作品だから近年の作品と比べると貧相に見えてしまう。
スター・ウォーズって同時期に比較対象が無かった国外とは異なり、中国においては新しい作品と競って「思い出」を作ってファンを獲得しないといけなかったんだよ。だから中国では相対的に人気が無いようにも感じられる。

ここにスター・ウォーズファンの自分がいるぞ!
新三部作は当時かなり人気になったのは間違いないよ。確か05年の「シスの復讐」は国内興収トップとか獲れてるはず。
なんだかんだで大人気になった時期はあるのよ。

でもそれって、劇場版の新作の宣伝で盛り上がっただけじゃないかなあ。ウチの国の興収って大作の風に乗るのがほとんどだし。
スター・ウォーズに関してはぼちぼちな人気や知名度でずっと続いているかと。

スター・ウォーズの人気を信じられないのってガキだけだろ。
自分の父親に聞いてみるといい。

春節の時に実家で昔の海外名作に関して話題になったが、ウチのオヤジも親戚のおっさんも見たことはあるし、知ってはいるけどそれだけだった。

俺のオヤジも海賊版ディスク買ったことはあるけど当時海賊版で流通していた映画の一つくらいの認識だったような。
スター・ウォーズの名前は普通に覚えていたけど、熱心なファンでもないしストーリーもキャラもうろ覚え。

人気はさておき、スター・ウォーズに関してウチの国では「思い入れ」のある人は少ないと思う。

スター・ウォーズって結局は西側世界で大人気なだけじゃないの。現在も大金を生むIPなのは間違いない。

日本のオタクにも流行ってるぞ。
ガンダムとかの宇宙と関連する作品はかなり影響を受けているし、現在の作品でもスター・ウォーズネタは珍しくない。FGOだってスター・ウォーズネタ(中身はアメコミネタの方が濃かったけど)でイベントやってる。

自分の中では懐古趣味のファンがわりと多い作品というイメージ。

今も新作の興収は悪くないし、人気があるのは間違いないがハリウッドの大作映画以上のものではない。
トランスフォーマーのように社会的なレベルの大人気ではないだろう。

私がスター・ウォーズを見たのは新三部作からだから、今世紀に入ってからかな。
ストーリーはそこそこ見れたけど、SF設定はガバガバだし意味不明な部分も少なくなかった。

スター・ウォーズって、今から見始める、追っかけるのは難しいのも問題だね。
新規に優しくない。

今更スター・ウォーズの設定やギミックで作品を作っても、それ自体に興味をひかれる人はそんなにいないから人気になるのは難しいよ。特殊効果満載の大作映画としての期待はあってもね。
光の剣での戦いを見たいなら武侠モノを見ればいいし、ストーリーも歴史大河系の作品を探せばいい。

上の世代が「人気だった」という思い出は語れるけど、何と比較してとかどの程度の規模でとかになると曖昧になる。
トランスフォーマーと比較してどうなのかと聞くと、途端に言葉を濁すし所詮は思い出でしかないという印象になるわ。

そこは時代によるものもあるから勘弁してやれ。しかし国内だと完全に
トランスフォーマー>>スター・ウォーズ
だよね。外国では逆らしいが。

逆どころか、評価や影響ではスター・ウォーズの圧勝だぞ。
トランスフォーマーはウチの国では最初のアニメから社会現象レベルの人気だったけどね。

スター・ウォーズっていつ頃から中国本土国で流行ったんだ?
VCDの時代?それだと同じ時期の新しい名作とかぶるし、そんなに人気は出ないかもしれん。それにハリウッド映画も一応入っていないわけではないよな。
さすがにタイタニックよりは前だよな?

自分が初めてスター・ウォーズを見たのはだいたいジュラシックパークが人気な時期だったような気もするが……もっとも、当時はジュラシックパークの方が圧倒的に人気が高かったように思う。

テレビでも一時期放映されていた。ライトセーバーとダース・ベイダーとヨーダは俺の周りのみんなの心に刻み込まれた。
もっとも、当時は「スターシップ・トゥルーパーズ」とかの方が人気あった。さすがに20年近い差があるしライトセーバーでの戦いより虫の方が見栄えがしたしね。

そこはしょうがない。旧三部作はアクションというか武術の指導をするスタッフがいなかったんだから。
とは言え、後の時代の作品と比べると貧相に見えてしまうよな……

スター・ウォーズも数字で見ると悪くないはずなんだが、ウチの国の映画産業の商業規模の変化が激し過ぎて過去の「人気の映画」を考える際の材料として使い難いんだよな。
一応、20世紀だと「タイタニック」が飛び抜けて凄かったのは数字以外の事件や上映関連のニュースから間違いないとは思うけど。

旧三部作のアメリカ公開が77年から83年で、当時の外国作品の世界展開の難しさを考えても時間の差はあるよなー

83年だと、大体80後以降の年代で構成されるウチの国のオタクにとってはほぼ生まれる前の作品になるだろうね。人気に関しては伝聞になるのはしょうがないのかも。

自分は90年代に旧三部作を見たけど、娯楽欠乏状態の当時の感覚では衝撃的だった。心をガッツリ掴まれて今でもファンを続けている。
ただ私もウチの国でスター・ウォーズが盛り上がらないのは当然だと思う。スペオペってウチの国の大衆向けではないし、ストーリーも設定も現代の感覚で見ると微妙な部分が少なくない。映像に関しても別に悪いわけではないが、現代の最新の大作と比べたら見劣りする。
結局は古典的な名作枠としての評価にとどまってしまうかと……



とまぁ、こんな感じで。
スター・ウォーズの人気に関して実感できないという人は少なくないようです。
これに関しては中国に作品が入った時期の問題に加えて、中国における人気の維持や継承の問題も影響しているのだとか。

中国では人気コンテンツに関する世代間の知識や認識の隔絶が激しいといった事情がありますが、その辺りに関しては「環境」の変化の大きさも原因となっているそうです。

例えばオタク系コンテンツだけを見ても、ここ20年程の間で主要メディア(?)が
海賊版VCD、DVD(あとテレビ)
P2Pによる違法アップロード、字幕組によるファンサブ活動
動画サイトでの配信
といった目まぐるしい変化が起こっています。

そして中国では娯楽コンテンツの環境が大きく変わる際に、接するコンテンツの量や新しさというのも激変するので、大人気コンテンツに関する体験の伝承や共有というのが、日本に比べてかなり薄くなっている所も見受けられますね。

そんな訳で現在の中国オタク界隈ではスター・ウォーズの作品自体やその後のスター・ウォーズの影響を受けた作品やパロディではなく、定番ネタと化した後でのスター・ウォーズ或いはそのパロディ経由で接した人がほとんどかと思われます。

中国オタク界隈でこれまで人気になった作品を見ていくと、影響やネタを遡ればスター・ウォーズになるような作品にも頻繁に接しているはずなのですが、その辺りが意識される、ネタにされることはあまり無いという話も聞きます。

ちなみに上でも出ているトランスフォーマーは、中国のテレビでアニメが放映された80年代末期から固定ファンが続き、その後3DCGの映画による再度の人気爆発がありますから、中国ではアメリカ系のSF大衆娯楽枠として完全に定着しています。
このトランスフォーマーと比べてしまうと、スター・ウォーズはどうしても人気の実感がわかない作品になってしまうのではないかと。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。