ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では国産アニメ制作の動きが活発になり、対象年齢の高めの作品やオタク向けを意識したような作品も目に付くようになっています。
ただ制作されるアニメのジャンルやテーマには偏りがあるそうで、玄幻系などの中華ファンタジー的なジャンルが多くなってきていることからやや飽きが来ているような所も出てきているそうですし、中国のソッチ系のサイトでは
「なにか面白いテーマのアニメは作れないのか」
的な話題がちょくちょく出るのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな方向の話題の一つとして
「旅行をテーマにしたアニメを国産で作るのはどうか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます


中国を舞台に観光をテーマにした作品はできないもんだろうか?中国を舞台に観光をテーマにした作品はできないもんだろうか?良い観光地はたくさんあるし良いネタになると思うんだけど

ちょっと分からんから、参考になる具体的な作品名をあげてくれ

いやね、「ゆるキャン△」とかを見ていて思い付いたんだよ。あの作品は私自身面白いと感じたし、実際に人気もあるようだし日本での商業的な成功も聞く。
だから我が国を舞台にしての観光、例えば旅行やアウトドア活動をテーマにした作品を作れば良い作品が出来て商業的にもいけるんじゃないかと。

日常系作品での聖地ビジネスみたいなことをやりたいのか?

そこまで極端なものではないけど、人が集まるようなイベントにはできないかなーって。
アニメをビジネス的に成功させる上では有効な手段だと思うんだ。
それに日常系アニメは複雑なストーリーや設定も無く、気軽に見れる。バトル系作品のように人気のために見栄えを良くするには予算をかけないといけないというわけでもない。

実際、ウチの国ではアニメの商業展開があまり上手くいってないからな……ソシャゲの広告塔以上にはなれないし、劇場版にしないと回収できない。
そう考えると観光と連動するのはアリなのかね。

ウチの国は商業的展開やイベント展開の未整備もあるから、バトル系作品だとなかなか広がりが無いというか、商業展開も定番路線の奪い合いになっちゃうからね。思わぬ方向や分野に盛り上がりが波及する……とはいかん。

日本のアニメでも成功したのは初動から聖地と組んだのではなく、成功した作品が舞台にしていた所が聖地になったというパターンばかりのはずだし(舞台としての使用許可や取材くらいの協力はしているだろうけど)、あまり商業先行でやるのはどうかと……

目を引く、感情移入できるテーマの重要さを否定するつもりはないが、良い作品ってのはテーマではなく結局は本体のクオリティだろう。

「ゆるキャン△」のあの落ち着いて暖かな空気をアニメで表現できるかというと……日常系の良い作品はその辺りの表現が上手い。

いつものバトル系作品じゃないとダメでしょ。結局国内の人気作品はどれもそうなってしまっているのだから。

瞬間的に上に出てくるくらいのパワーは作品に必要だけど、上位に居続ける必要は無いんじゃないか。バトル系作品とは別の所を開拓できるのが日常系の強みだ。自分のようにバトル系だけだと疲れて来る人間だっている。

そもそも、旅行やアウトドアを好きな人間はアニメとか見るの?

同意。
アイデアは悪くないけど、そういうのが流行るのは日本だけだ。ウチの国の若い連中はそういうことをやる装備も資金も時間も無い。感情移入がどれだけできるやら。

PCの前で動かないのと、外に出るので二極化しているような傾向もあるけど、ファンの活動と組み合わさった時にはかなり動きがでるよ。
それにアニメに限らず作品の聖地ってのは昔から重要な観光資源だった。

ウチの国から日本旅行に行って聖地巡礼しているのもいるからね。
国内でもイベントやライブに行ったり、ジャンルにもよるが活動して盛り上がりたいオタクというのも珍しくはない。

現実の都市を舞台にしたとか現実の店をモチーフにしたなんてうのはアリだと思うんだよね。
聖地巡礼までいかなくても、見ている方も現実で楽しめる。

今人気になるようなアニメにして面白く使える場所って、ウチの国だとどこなんだろう。
そもそも「キレイなまま」の場所が少ない。

国内ではどこも歴史観光資源を宣伝するけどそのメンテは真面目にやらないからな。

いっそのこと、空想の世界を旅するみたいな話でも良いような気がしてきた。ロードムービー的に。それを中華ファンタジー的な世界観でやるのもいい。

単純なアウトドアネタ、旅行ネタアニメじゃ人気にならんよ。ちゃんとしたストーリーが無いと。

日常系はストーリーとかそんなに無いと思うんだけど……あってもソフト百合くらいでしょ。

旅行よりも美食の方がまだいけるんじゃないか?
それか「中華一番」のように中国各地をまわるようにするとか。

国内でアニメ作る、商業にするとか遠回りしないで直接日本のアニメ会社に金出して作らせる方が簡単だろうに。少なくとも日本に金出せば作品は出てくる。PVだけで様子見といいながら消失することもない。

それやっても中国に返ってこないじゃないか。
あと日本のクリエイターの頭の中の中国は俺達の知っている中国じゃない。

重慶を舞台に作品を作ってもらおうとしたら、崩壊した中国っぽい世界が出て来たりするぞ!!

人気になるような日常系を手軽に作れると思ってるのか?
萌える会話を簡単に作れると思ってるのか?

そこも実は難しいよな。国産アニメだと内輪ネタに走って勢いと下ネタで強制的に笑わせようとするのが多いけど、これってオタク圏の人間でさえジャンルからズレると分からなくて入って来れない。
アウトドアなんかの知識も学べる日常的なゆるい萌えができるのか、知識が無くても空気の読み方が無くても入って来れる作品ができるのか……

現実にモデルが存在するテーマだったら、実写の方が向いているんじゃないか。
アニメでやる必要はないというか、ウチの国の作画やロケハン能力ではあまり期待できん。

そもそも、アウトドアや旅をテーマにするにしても、現在のウチの国では人の少ない場所ってのが……

景色より人を見に来たような状態になるから、まずそこにツッコミが入る!
それはそれで一発ネタにはなるかもしれんが!

あまりメジャーな所じゃなくて、ややマイナーな所を狙っていけばいいんじゃないの?
日本のアニメの聖地も誰もが知っている有名な観光地を舞台にしたりはしていない。鷲宮とか大洗とか、アニメ以前はオタクの間ではほぼ意識されていなかった場所だろう。

休日に遊びに行けるような場所が盛り上がるのは良いよね。
近頃の作品では「けものフレンズ」により日本では動物園が盛り上がったが、ああいうのは意図してできるものなんだろうか?

日本でも最初から商業展開を意識したのはあまり上手くいってない。
作品自体はともかく聖地としてはオタクに対して負のイメージを与える結果となっている模様。

「中国色」を出せるテーマやそれを活かしたアニメがなかなか出て来なくて微妙な気持ちになるのは私もよく分かるが、特殊なテーマを使った日常系というのはちょっとハードルが高いように思う。
日常系を「退屈させない」「寒いと思わせない」ように作るのはわりと難しいぞ。

中二病系のバトルとか、ネットの特定層狙いのギャグに比べると人気の面では厳しいだろうね。

アニメを通じて共感させるというのが、こんな旅をしてみたい、こんなアウトドア活動をしたいというのを描けるかが……
そう考えるとグルメ系作品とかの方がまだ簡単だと思う。美食ってのはどんな人間にも訴えられる上に、語らせることができるか。

見る方の環境も良くない。今のウチの国のオタクは否定から入るし、日本みたいに萌えを楽しんで自分も参加しようという空気にするのは難しいだろう。

アニメでどう描写しようとも現実との違いが出るから、そこを叩かれるんじゃないかと心配。
それに実際に行ってみたらアニメと全然違う!詐欺だ!みたいな話になるのでは。

近頃は身近にイメージできる、確認できるというテーマやネタのややこしさを実感することばかりだ。外国作品で中国ネタが出るとまず問題を探す。

最近は文化に自信とか美食に自信とか歴史に自信な方々が多過ぎだな!

面白くなるかは別として、何らかのビジネスの話題にする、上の手柄になるというなら可能かもね。ただその場合、可能ではあるけど作品のクオリティに関しては期待できない。現場に人も金も無くてとりあえず形だけ作るいつものことになる可能性が……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における日常系アニメのイメージや、国産アニメのイメージなども出ていました。

教えていただいた話によると、中国の国産アニメにも別に日常系的な作品というのが無いわけではないそうですが、バトル系作品に比べると人気の面ではどうしても厳しくなってしまうという話です。

また上のやり取りにもありますがネタの刺さる範囲が狭い、楽しむ上での前提知識というか空気の読み方が必要な作品も多いことから、ジャンルを超えて人気になる作品、他の分野まで波及するような作品がなかなか出てこないのも悩みの一つとなっているとかなんとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。